JP5632177B2 - ノズル面清掃装置及び液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズル面清掃装置及び液滴吐出装置に係り、特に水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドのノズル面を清掃するノズル面清掃装置及び液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録装置では、連続して記録作業を行うと、インクがノズル付近に付着、堆積し、ノズルに目詰まりが生じる。このため、インクジェット記録装置では、定期的にノズル面の清掃が行われる。
ノズル面の清掃は、一般にノズル面をブレード又はインク吸収体で払拭することにより行われる(たとえば、特許文献1、2)。
また、洗浄効果をより高めるために、払拭前にノズル面に洗浄液を付与することが行われる(たとえば、特許文献3)。
特開平3−262646号公報 特開2006−205712号公報 特開2002−19132号公報
ところで、ラインヘッドを使用し、メディアをドラム搬送してカラー記録するインクジェット記録装置において、各色(たとえば、イエロ、シアン、マゼンタ、クロ)のヘッドを1つのドラムの設置しようとすると、各ヘッドをドラムの周囲に傾けて設置することが必要になる。
一方、このようにヘッドが傾けて設置されたインクジェット記録装置において、そのノズル面の洗浄液を付与して清掃すると、付与した洗浄液がノズル面の傾斜方向下縁部に溜まり、不規則に落下して、周囲を汚染するという問題が生じる。
また、その後にインク吸収体で払拭する構成の清掃装置の場合には、下縁部に溜まった洗浄液がインク吸収体に吸収されて、インク吸収体の吸収能力が低下し、拭き残しが発生するという問題も生じる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、周囲を汚染することなく確実にノズル面を清掃できるノズル面清掃装置及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、前記目的を達成するために、水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドのノズル面清掃装置において、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記ノズル面に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記洗浄液を付与した後の前記ノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液を除去する余剰洗浄液除去手段であって、頂部がV字状に形成され、前記ノズル面の傾斜方向下縁部と前記液滴吐出ヘッドの傾斜方向下側の側壁面とに当接されるスキージで前記余剰洗浄液を掻き落として除去する余剰洗浄液除去手段と、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記余剰洗浄液を除去した後の前記ノズル面を払拭する払拭手段と、を備えたことを特徴とするノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、洗浄液付与後のノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液を除去する余剰洗浄液除去手段が備えられている。これにより、ノズル面に付与した洗浄液がノズル面の傾斜方向下縁部から落下して、周囲を汚染するのを防止することができる。また、本発明によれば、ノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液は、ノズル面の傾斜方向下縁部に当接されたスキージで掻き落とされて除去される。これにより、簡単な構成で余剰洗浄液を除去することができる。また、本発明によれば、洗浄液付与手段にノズル面から落下する洗浄液を受ける洗浄液受け皿が備えられ、この洗浄液受け皿に余剰洗浄液が掻き落とされる。これにより、ノズル面から自然に落下する洗浄液と一緒に余剰洗浄液を回収することができる。
請求項2に係る発明は、前記目的を達成するために、前記払拭手段は、本体と、前記本体に設けられた繰出軸と、前記本体に設けられた巻取軸と、前記巻取軸を回転駆動する手段と、ロール状に巻回されて前記繰出軸に装着され、所定の走行経路を走行して、前記巻取軸に巻き取られる帯状の払拭ウェブと、前記本体に設けられ、周面に前記払拭ウェブが巻き掛けられる押圧ローラと、を備え、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭ウェブを前記ノズル面に当接させて、前記ノズル面を払拭する請求項1に記載のノズル面清掃装置を提供する。
請求項3に係る発明は、前記目的を達成するために、前記洗浄液付与手段は、前記ノズル面から落下する洗浄液を受ける洗浄液受け皿を備え、前記余剰洗浄液除去手段は、前記洗浄液受け皿に前記余剰洗浄液を掻き落とすことを特徴とする請求項2に記載のノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、洗浄液付与手段にノズル面から落下する洗浄液を受ける洗浄液受け皿が備えられ、この洗浄液受け皿に余剰洗浄液が掻き落とされる。これにより、ノズル面から自然に落下する洗浄液と一緒に余剰洗浄液を回収することができる。
請求項4に係る発明は、前記目的を達成するために、水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドのノズル面清掃装置において、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記ノズル面に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記洗浄液を付与した後の前記ノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液を除去する余剰洗浄液除去手段であって、吸引穴を有する頂部がV字状に形成され、前記吸引穴が前記ノズル面の傾斜方向下縁部と前記液滴吐出ヘッドの傾斜方向下側の側壁面とに面するように配置された吸引ノズルで前記余剰洗浄液を吸引して除去する余剰洗浄液除去手段と、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記余剰洗浄液を除去した後の前記ノズル面を払拭する払拭手段と、を備えたことを特徴とするノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、洗浄液付与後のノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液を除去する余剰洗浄液除去手段が備えられている。これにより、ノズル面に付与した洗浄液がノズル面の傾斜方向下縁部から落下して、周囲を汚染するのを防止することができる。また、本発明によれば、ノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液は、吸引して除去される。余剰洗浄液の除去と回収を同時に行うことができる。また、本発明によれば、余剰洗浄液除去後にノズル面が払拭手段で払拭される。余剰洗浄液を除去した後に払拭するので、拭き残しを生じることなく、ノズル面を払拭することができる。
請求項5に係る発明は、前記目的を達成するために、前記払拭手段は、本体と、前記本体に設けられた繰出軸と、前記本体に設けられた巻取軸と、前記巻取軸を回転駆動する手段と、ロール状に巻回されて前記繰出軸に装着され、所定の走行経路を走行して、前記巻取軸に巻き取られる帯状の払拭ウェブと、前記本体に設けられ、周面に前記払拭ウェブが巻き掛けられる押圧ローラと、を備え、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭ウェブを前記ノズル面に当接させて、前記ノズル面を払拭する請求項4に記載のノズル面清掃装置を提供する。
請求項6に係る発明は、前記目的を達成するために、前記洗浄液付与手段から前記ノズル面に付与する洗浄液の種類を切り替える洗浄液種切換手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、ノズル面に付与する洗浄液の種類を切り替えることができる。これにより、たとえば、ノズル面の汚れの程度に応じた洗浄液を用いて洗浄することができ、効率よくノズル面を洗浄できる。
請求項7に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に沿って前記洗浄液付与手段が複数備えられるとともに、各洗浄液付与手段を個別に制御して、前記ノズル面への前記洗浄液の付与を制御する洗浄液付与制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、ノズル面の傾斜方向と直交する方向に沿って複数の洗浄液付与手段が設けられる。これにより、たとえば、ノズル面の汚れの程度に応じて、使用する洗浄液付与手段の数を増減させることができ、効率よくノズル面を洗浄できる。
請求項8に係る発明は、前記目的を達成するために、前記各洗浄液付与手段は、それぞれ種類の異なる洗浄液を前記ノズル面に付与することを特徴とする請求項7に記載のノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、ノズル面の傾斜方向と直交する方向に沿って複数の洗浄液付与手段が設けられ、各洗浄液付与手段から種類の異なる洗浄液がノズル面に付与される。これにより、たとえば、ノズル面の汚れの程度に応じた洗浄液を用いて洗浄することができ、効率よくノズル面を洗浄できる。
請求項9に係る発明は、前記目的を達成するために、前記ノズル面に対する前記洗浄液付与手段及び前記余剰洗浄液除去手段の相対的な移動を制御する移動制御手段を備え、前記ノズル面に対する前記洗浄液付与手段及び前記余剰洗浄液除去手段の相対的な移動速度が切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置を提供する。
本発明によれば、ノズル面に対する洗浄液付与手段及び余剰洗浄液除去手段の相対的な移動速度を切り替えることができる。これにより、たとえば、ノズル面の汚れの程度に応じて移動速度を切り替えることができ、効率よくノズル面を洗浄できる。
請求項10に係る発明は、前記目的を達成するために、前記払拭手段は、前記繰出軸が、水平面と平行に設けられ、前記巻取軸が、前記繰出軸と平行に設けられ、前記押圧ローラが、水平面に対して傾斜して設けられるとともに、前記ノズル面と平行に設けられ、更に、前記繰出軸と前記押圧ローラとの間に配置され、前記繰出軸から繰り出された前記払拭ウェブが、前記押圧ローラと直交する方向に走行するようにガイドする前段ガイドと、前記押圧ローラと前記巻取軸との間に配置され、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭ウェブが、前記巻取軸と直交する方向に走行するようにガイドする後段ガイドと、を備えることを特徴とする請求項2又は5に記載のノズル面清掃装置を提供する。
請求項11に係る発明は、前記目的を達成するために、水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドのノズル面を清掃する請求項1〜10のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置を提供する。
本発明によれば、液滴吐出ヘッドのノズル面が水平面に対して傾斜して設けられた液滴吐出装置にノズル面清掃装置が組み込まれる。
請求項12に係る発明は、前記目的を達成するために、前記液滴吐出ヘッドが、メディア幅に対応した長さを有するラインヘッドで構成され、長手方向に直交する方向に前記ノズル面が傾斜して設けられることを特徴とする請求項11に記載の液滴吐出装置を提供する。
本発明によれば、液滴吐出ヘッドが、メディア幅に対応した長さを有するラインヘッドで構成され、長手方向に直交する方向にノズル面が傾斜して設けられる。
本発明によれば、払拭部材の交換頻度を低減させることができる。また、インクジェット記録装置全体の構成をコンパクト化することができる。
インクジェット記録装置の画像記録部の概略構成を示す側面図 インクジェット記録装置の画像記録部の正面図 インクジェットヘッドのノズル面の平面透視図 洗浄液付与装置をメンテナンス位置側から見た側面図 洗浄液付与ユニットの正面図 洗浄液付与ユニットをメンテナンス位置側から見た側面図 洗浄液付与ユニットを画像記録位置側から見た側面図 払拭装置の構成を示す側面図 払拭ユニットの平面図 払拭ユニットの側面部分断面図 払拭ユニットの正面部分断面図 払拭ユニットの背面図 押圧ローラの軸部を支持する軸支持部の構成を示す正面部分断面図 図13の14−14断面図 図11の15−15断面図 クリーナにおける払拭ウェブの使用時(a)と交換時(b)の状態を示す説明図 昇降テーブルを昇降移動させる連動機構の説明図 スキージの他の形態を示す図 第2の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニットの構成を示す正面図 第2の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニットをメンテナンス位置側から見た側面図 第3の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニットの構成を示す正面図 第4の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニットの構成を示す正面図 洗浄液付与ヘッドが1台のノズル面清掃装置で制御装置が実施する清掃パターンを示した表 洗浄液付与ヘッドが2台のノズル面清掃装置で制御装置が実施する清掃パターンを示した表
以下、添付図面に従って本発明に係るノズル面清掃装置及び液滴吐出装置の好ましい実施の形態について詳説する。
なお、ここでは枚葉紙に画像を記録するインクジェット記録装置に本発明に係るノズル面清掃装置を組み込んだ場合を例に説明する。
≪インクジェット記録装置の画像記録部の構成≫
図1は、インクジェット記録装置の画像記録部の概略構成を示す側面図である。
同図に示すように、本実施の形態のインクジェット記録装置の画像記録部10は、メディア(枚葉紙)12を画像記録ドラム14によってドラム搬送する。そして、その画像記録ドラム14による搬送過程でC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(クロ)の各色のインクの液滴を画像記録ドラム14の周囲に配設されたインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)16C、16M、16Y、16Kから吐出させて、メディア12の表面にカラー画像を画像記録する。
画像記録ドラム14は、その回転軸18の両端部を一対の軸受22に軸支されて回転自在に設けられている(図2参照)。一対の軸受22は、インクジェット記録装置の本体フレーム20に設けられており、この一対の軸受22に回転軸18の両端部が軸支されることにより、画像記録ドラム14は水平に取り付けられる(水平な設置面に対して回転軸18が平行に取り付けられる。)。
画像記録ドラム14の回転軸18には、図示しない回転伝達機構を介してモータが連結されている。画像記録ドラム14は、このモータに駆動されて回転する。
また、画像記録ドラム14の周面には、メディア12の先端部を把持するグリッパ24が設けられている(本例では、外周面上の2カ所に設置されている。)。メディア12は、このグリッパ24に先端部を把持されて、画像記録ドラム14の外周面上に保持される。
また、この画像記録ドラム14には、図示しない吸着保持機構(たとえば、静電吸着、真空吸着)が備えられている。先端部をグリッパ24に把持されて、画像記録ドラム14の外周面上に巻き掛けられたメディア12は、その裏面部を吸着保持機構によって吸着されて、画像記録ドラム14の外周面上に保持される。
なお、本実施の形態のインクジェット記録装置において、メディア12は、前段の工程から搬送ドラム26を介して、画像記録ドラム14に受け渡される。搬送ドラム26は、画像記録ドラム14に並列して配置されており、タイミングを合わせて、画像記録ドラム14にメディア12を受け渡す。
また、画像記録後のメディア12は、搬送ドラム28を介して、後段の工程に受け渡される。搬送ドラム28は、画像記録ドラム14に並列して配置されており、タイミングを合わせて、画像記録ドラム14からメディア12を受け取る。
4本のインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、メディア幅に対応したラインヘッドで構成されており、画像記録ドラム14の回転軸18を中心とした同心円上に一定の間隔をもって放射状に配置されている。
なお、本例では、4本のインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、画像記録ドラム14を挟んで左右対称になるように配置されている。すなわち、画像記録ドラム14の中心を通る鉛直な線分に対してシアンのインクジェットヘッド16Cとクロのインクジェットヘッド16Kとが左右対称に配置されるとともに、マゼンタのインクジェットヘッド16Mとイエロのインクジェットヘッド16Yとが左右対称に配置されている。
このように配置された各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、それぞれその下端部に形成されたノズル面30C、30M、30Y、30Kが、画像記録ドラム14の外周面に対向して配置されるとともに、それぞれそのノズル面30C、30M、30Y、30Kが、画像記録ドラム14の外周面から所定高さの位置に位置する(画像記録ドラム14の外周面とノズル面30C、30M、30Y、30Kとの間に同じ量のギャップが形成される。)。また、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに形成されたノズル列が、メディア12の搬送方向と直交して配置される。
そして、このように配置された各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kからは、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに形成されたノズルから画像記録ドラム14の外周面に向けて垂直にインクの液滴が吐出される。
図3は、インクジェットヘッドのノズル面の平面透視図である。
なお、ノズル面の構成は共通なので、ここではノズル面30として、その構成を説明する。
同図に示すように、ノズル面30(30C、30M、30Y、30K)は、長方形状に形成され、ノズルNが形成されるノズル形成面30Aと、そのノズル形成面30Aを保護するノズル保護面30Bとで構成される。
ノズル形成面30Aは、ノズル面30の中央に配置されており、その表面には所定の撥液処理が施されている。本実施の形態のインクジェット記録装置では、ノズルNが、ノズル形成面30Aに二次元マトリクス状に配置された構成を有している。より具体的には、メディア12の搬送方向に対して所定角度傾斜した方向に複数のノズルNが一定ピッチで配置されてノズル列が形成されるとともに、そのノズル列がメディア12の搬送方向と直交する方向に一定ピッチで多数配列された構成を有している。このようなノズルの配置構成とすることにより、ヘッドの長手方向(メディア12の搬送方向と直交する方向)に投影される実質的なノズルNの間隔を狭めることができ、ノズルNの高密度化を図ることができる。
ノズル保護面30Bは、ノズル形成面30Aを挟んで対象に配置されている。このノズル保護面30Bは、ノズル形成面30Aから所定量突出して形成されている。
ノズル面30に形成された各ノズルNは、それぞれ圧力室Pに連通されており、この圧力室Pの容積を圧電素子等のアクチュエータで拡縮させることにより、ノズルNからインクの液滴が吐出される。
画像記録部10は、以上のように構成される。この画像記録部10において、メディア12は、前段の工程から搬送ドラム26を介して画像記録ドラム14に受け渡され、画像記録ドラム14の周面に吸着保持されて回転搬送される。そして、その搬送過程で各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kの下を通過し、通過時に各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kから吐出されたインクの液滴が記録面に打滴されて、記録面にカラー画像が形成される。画像記録が終了したメディア12は、画像記録ドラム14から搬送ドラム28に受け渡され、後段の工程に搬送される。
さて、以上のように構成される画像記録部10において、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、図2に示すように、ヘッド支持フレーム40に取り付けられて、画像記録ドラム14の周囲に配置される。
ヘッド支持フレーム40は、画像記録ドラム14の回転軸18と直交して設けられた一対のサイドプレート42L、42Rと、その一対のサイドプレート42L、42Rを上端部において連結する連結フレーム44とで構成されている。
一対のサイドプレート42L、42Rは、板状に形成されており、画像記録ドラム14を挟んで互いに対向するように配置されている。この一対のサイドプレート42L、42Rの内側には、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを取り付けるための取付部46C、46M、46Y、46Kが設けられている(図2では、取付部46Y、46Kのみ図示)。
取付部46C、46M、46Y、46Kは、画像記録ドラム14の回転軸18を中心とした同心円上に一定の間隔をもって放射状に配置されている。各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、その両端に形成された被取付部48C、48M、48Y、48K(図2では、被取付部48Y、48Kのみ図示)を取付部46C、46M、46Y、46Kに固定することにより、ヘッド支持フレーム40に取り付けられる。そして、このヘッド支持フレーム40に取り付けられることにより、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、画像記録ドラム14の回転軸18を中心とした同心円上に一定の間隔をもって放射状に配置される。
この各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを取り付けるためのヘッド支持フレーム40は、図示しないガイドレールにガイドされて、画像記録ドラム14の回転軸18と平行にスライド移動自在に設けられている。そして、図示しないリニア駆動機構(たとえば、送りネジ機構など)に駆動されて、図2に実線で示す「画像記録位置」と図2に破線で示す「メンテナンス位置」との間を移動する。
各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、ヘッド支持フレーム40を画像記録位置に位置させると、画像記録ドラム14の周囲に配置され、画像記録可能な状態になる。
一方、ヘッド支持フレーム40をメンテナンス位置に位置させると、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、画像記録ドラム14から退避する。このメンテナンス位置には、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを保湿するための保湿ユニット50が設けられている。長時間使用しない場合は、ヘッド支持フレーム40をメンテナンス位置に移動させ、保湿ユニット50によって各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを保湿する。これにより、乾燥による不吐出が防止される。
なお、ヘッド支持フレーム40の移動は制御装置(図示せず)によって制御される。この制御装置は、インクジェット記録装置全体の動作を統括制御する制御装置であり、ヘッド支持フレーム40の移動に関しては、リニア駆動機構の駆動を制御して、その移動を制御する。
画像記録位置とメンテナンス位置との間には、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kのノズル面30C、30M、30Y、30Kを清掃するためのノズル面清掃装置60が設けられている。各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、画像記録位置からメンテナンス位置に移動する際、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kにノズル面清掃装置60から洗浄液が付与され、払拭ウェブで払拭されて、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが清掃される。
以下、このノズル面清掃装置60の構成について説明する。
≪ノズル面清掃装置の構成≫
[第1の実施の形態]
図2に示すように、ノズル面清掃装置60は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kのノズル面30C、30M、30Y、30Kに洗浄液を付与する洗浄液付与装置62と、洗浄液が付与された各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kのノズル面30C、30M、30Y、30Kを払拭ウェブで払拭する払拭装置64とで構成される。
洗浄液付与装置62と払拭装置64は、ヘッド支持フレーム40の移動経路上に配置されており、洗浄液付与装置62が払拭装置64に対して画像記録ドラム14側に配置されている(ヘッド支持フレーム40が画像記録位置からメンテナンス位置に向かう移動方向に対して、洗浄液付与装置62が払拭装置64の上流側に配置されている。)。
≪洗浄液付与装置の構成≫
図4は、洗浄液付与装置をメンテナンス位置側から見た側面図である。
洗浄液付与装置62は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kに対応して設けられた洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kと、その洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kが搭載されるベース202とで構成される。
〈ベースの構成〉
ベース202は、水平に設置されており、図示しない昇降装置によって昇降自在に設けられている。このベース202の上面部分には、洗浄液付与ユニット取付部202C、202M、202Y、202Kが形成されている。各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kは、このベース202に形成された洗浄液付与ユニット取付部202C、202M、202Y、202Kにボルト等で固定されて、所定位置に取り付けられる。そして、このベース202に取り付けられることにより、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kは、対応するインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kの移動経路上に配置される(画像記録位置からメンテナンス位置への移動経路上に配置される。)。
〈洗浄液付与ユニットの構成〉
次に、洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kの構成について説明する。
なお、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kの基本構成は共通しているので、ここでは洗浄液付与ユニット200として、その構成を説明する。
図5は、洗浄液付与ユニットの正面図である。また、図6、図7は、それぞれ洗浄液付与ユニットをメンテナンス位置側から見た側面図と画像記録位置側から見た側面図である。
同図に示すように、洗浄液付与ユニット200は、ノズル面30に洗浄液を付与する洗浄液付与ヘッド210と、ノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液をノズル面30から掻き落とすスキージ212と、ノズル面30から落ちる洗浄液を回収する洗浄液回収皿214とを備えて構成されている。
洗浄液回収皿214は、上部が開口した矩形の箱状に形成されている。洗浄液付与ヘッド210とスキージ212は、この洗浄液回収皿214の内部に設置される。
洗浄液付与ヘッド210は、上面が傾斜した四角いブロック状に形成されており、その上部にノズル面30と平行な洗浄液保持面216を有している。この洗浄液保持面216は、清掃対象とするヘッドのノズル面30と同じ傾斜角度で形成されており、ノズル面30の幅(メディア搬送方向の幅)よりも若干広い幅をもって形成されている。
洗浄液保持面216の上部近傍には、洗浄液噴出口218が形成されており、この洗浄液噴出口218から洗浄液が流れ出る。洗浄液噴出口218から流れ出た洗浄液は、傾斜した洗浄液保持面216を流れ落ちて、洗浄液回収皿214に回収される。そして、この洗浄液保持面216とノズル面30とギャップを一定の値に設定することにより、ノズル面30が洗浄液保持面216の上を通過する際、洗浄液保持面216の上を流れ落ちる洗浄液がノズル面30に接触し、ノズル面30に洗浄液が付与される。
洗浄液付与ヘッド210の内部には、洗浄液噴出口218に連通する洗浄液供給流路220が形成されている。この洗浄液供給流路220は、洗浄液回収皿214に形成された連通流路221に連通されている。洗浄液回収皿214には、この連通流路221に連通された洗浄液供給口222が形成されており、この洗浄液供給口222に洗浄液が供給されることにより、洗浄液噴出口218から洗浄液が流れ出る。
洗浄液供給口222には、洗浄液供給配管224を介して洗浄液供給タンク226が接続されている。洗浄液供給配管224の途中には、洗浄液供給ポンプ228が設けられており、この洗浄液供給ポンプ228を駆動することにより、洗浄液供給タンク226から洗浄液供給口222に洗浄液が供給される。
スキージ212は、柔軟性を有する素材(シリコン、EPDM、NBR、ウレタン等)で板状に形成されている。洗浄液回収皿214の内部には、このスキージ212を取り付けるためのスキージ取付部230が設けられている。スキージ取付部230は、洗浄液付与ヘッド210に対してメンテナンス位置側に設けられている。スキージ212は、このスキージ取付部230に垂直に取り付けられる。スキージ取付部230に取り付けられたスキージ212は、ノズル面30の長手方向に対して直交して配置されている。
スキージ212の頂部は、清掃対象とするヘッドのノズル面30に対応して傾斜して形成されている(清掃対象とするノズル面の傾斜角度と同じ傾斜角度で形成されている。)。
ノズル面30は、このスキージ212を通過する際、その傾斜方向下縁部にスキージ212の頂部が当接する。これにより、ノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液をスキージ212で掻き落とすことができる。
なお、スキージ212で掻き落とされた余剰洗浄液は、自重で落下し、洗浄液回収皿214に回収される。
洗浄液回収皿214は、上記のように上部が開口した矩形の箱状に形成されている。この洗浄液回収皿214の内部は、底面が中央に向けて傾斜して形成されている。そして、その中央部には、洗浄液回収穴232が形成されている。洗浄液回収皿214の側面部には、この洗浄液回収穴232に洗浄液回収流路234を介して連通される洗浄液排出口236が形成されている。
洗浄液排出口236には、洗浄液回収配管238を介して洗浄液回収タンク240が接続されている。洗浄液回収皿214で回収された洗浄液は、この洗浄液回収タンク240に回収される。
洗浄液付与ユニット200(200C、200M、200Y、200K)は、以上のように構成される。そして、この洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kが、ベース202に形成された洗浄液付与ユニット取付部202C、202M、202Y、202Kに取り付けられることにより、洗浄液付与装置62が構成される。
なお、洗浄液付与装置62の動作は、図示しない制御装置によって制御される。制御装置は、昇降装置、洗浄液供給ポンプ228等の駆動を制御して、洗浄液付与装置62による洗浄液の付与動作を制御する。
〈洗浄液付与装置の作用〉
次に、以上のように構成された本実施の形態の洗浄液付与装置62による洗浄液の付与動作について説明する。
洗浄液付与装置62は、インクジェットヘッド16(16C、16M、16Y、16K)が画像記録位置からメンテナンス位置に移動する過程でヘッドのノズル面30(30C、30M、30Y、30K)に洗浄液を付与する。具体的には、次のように洗浄液を付与する。
洗浄液付与装置62は、全体が昇降自在に設けられている。清掃時以外、洗浄液付与装置62は、所定の待機位置に位置している。清掃時、洗浄液付与装置62は、待機位置から所定量上昇して、所定の作動位置に移動する。
洗浄液付与装置62が、作動位置に移動すると、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kが、所定の洗浄液付与位置にセットされる。これにより、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kに備えられた洗浄液付与ヘッド210によって各ヘッドのノズル面30C、30M、30Y、30Kに洗浄液を付与することが可能になるとともに、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kに備えられたスキージ212によって各ヘッドのノズル面30C、30M、30Y、30Kの傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液を掻き取ることが可能になる。すなわち、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kが、洗浄液付与位置にセットされると、洗浄液付与ヘッド210の洗浄液保持面216を流れる洗浄液が、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに接触する位置(洗浄液保持面216とノズル面30C、30M、30Y、30Kとのギャップが所定範囲になる位置)に各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kがセットされる。また、スキージ212の頂部が、ノズル面30C、30M、30Y、30Kの傾斜方向下縁部に押圧当接される位置に各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kがセットされる。
各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kが、所定の洗浄液付与位置にセットされると、制御装置は、リニア駆動機構を駆動して、ヘッド支持フレーム40を画像記録位置からメンテナンス位置に向けて所定の移動速度で移動させる。
その一方で制御装置は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kの洗浄液付与ヘッド210に到達するタイミングに合わせて、洗浄液供給ポンプ228を駆動する。これにより、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kに備えられた洗浄液付与ヘッド210の洗浄液噴出口218から洗浄液が所定の流量で流れ出る。洗浄液噴出口218から流れ出た洗浄液は、洗浄液保持面216を流れ落ちる。
メンテナンス位置に向かうインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、この洗浄液付与ヘッド210を通過する際、その洗浄液付与ヘッド210の洗浄液保持面216を流れる洗浄液がノズル面30C、30M、30Y、30Kに接触し、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに洗浄液が付与される。
ところで、本実施の形態のインクジェット記録装置では、図2に示すように、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、画像記録ドラム14の周囲に配置されて、傾斜して配置されている(ノズル面30C、30M、30Y、30Kが水平面に対して傾斜している。)。この結果、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに付与された洗浄液が、ノズル面30C、30M、30Y、30Kの傾斜方向下縁部に溜まりやすいという問題がある。
しかしながら、本実施の形態の洗浄液付与装置62では、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kにスキージ212が備えられていることにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kの傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液を除去することができる。
すなわち、洗浄液付与ヘッド210によって洗浄液が付与されたノズル面30C、30M、30Y、30Kは、洗浄液付与ヘッド210を通過して洗浄液が付与された後、スキージ212の設置部を通過し、その通過時にスキージ212が傾斜方向下縁部に押圧当接される。これにより、傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液がスキージ212によって掻き落とされ、ノズル面30C、30M、30Y、30Kから除去される。
このように、本実施の形態の洗浄液付与装置62によれば、傾斜方向下縁部に余剰洗浄液をためることなく、ノズル面全体に洗浄液を付与することができる。
≪払拭装置の構成≫
図8は、払拭装置をメンテナンス位置側から見た側面図である。
同図に示すように、払拭装置64は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kに対応して設けられた払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kと、その払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kがセットされるラック102とで構成されている。
〈ラックの構成〉
ラック102は、水平に設置されており、図示しない昇降装置によって昇降自在に設けられている。このラック102は、上端部が開口した箱状に形成されており、その内部に各払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kを装着するための装着部104C、104M、104Y、104Kが形成されている。各払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kは、各装着部104C、104M、104Y、104Kの上端開口部から鉛直下向きに差し込むことにより、各装着部104C、104M、104Y、104Kにセットされる。
〈払拭ユニットの構成〉
次に、払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kの構成について説明する。
なお、各払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kの基本構成は共通しているので、ここでは払拭ユニット100として、その構成を説明する。
図9は払拭ユニットの平面図、図10は払拭ユニットの側面部分断面図、図11は払拭ユニットの正面部分断面図、図12は払拭ユニットの背面図である。
図9〜図12に示すように、払拭ユニット100は、傾斜して設置された押圧ローラ118に帯状に形成された払拭ウェブ110を巻き掛け、この押圧ローラ118に巻き掛けた払拭ウェブ110をインクジェットヘッドのノズル面に押圧当接させることにより、インクジェットヘッドのノズル面を払拭清掃する。
この払拭ユニット100は、ケース112と、払拭ウェブ110を繰り出す繰出軸114と、払拭ウェブ110を巻き取る巻取軸116と、繰出軸114から繰り出された払拭ウェブ110が押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする前段ガイド120と、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が巻取軸116に巻き取られるようにガイドする後段ガイド122と、払拭ウェブ110を駆動する駆動ローラ124とを備えて構成されている。
ケース112は、ケース本体126と蓋128とで構成されている。ケース本体126は、縦方向に長い長方形の箱状に形成されており、上端部と前面部とが開口して形成されている。蓋128は、ヒンジ130を介して、ケース本体126の前面部に取り付けられている。ケース本体126は、この蓋128によって前面部が開閉される。
なお、蓋128には弾性変形可能なロック爪132が設けられており、このロック爪132をケース本体126に形成された爪受部134に弾性変形させて係合させることにより、ケース本体126に固定される。
繰出軸114は、水平に配設されており、その基端部をケース本体126に設けられた軸受部136に回動自在に支持されている。この繰出軸114には、基端部にフランジ138aを有する繰出リール138が装着されている。繰出リール138は、繰出軸114に固定して取り付けられており、繰出軸114と一体的に回転する。
後述するように、巻芯110Aにロール状に巻回された払拭ウェブ110は、この繰出リール138に巻芯110Aを嵌め込むことにより、繰出軸114に装着される。
巻取軸116は、繰出軸114の下方位置に水平に配設されている。すなわち、巻取軸116と繰出軸114とは、上下に並列して配置されている。この巻取軸116は、その基端部近傍をケース本体126に設けられた軸受部140に回動自在に支持されている。
巻取軸116には、基端部にフランジ142aを有する巻取リール142が取り付けられている。この巻取リール142は、軸部の内周に滑り部材144が取り付けられており、回転方向に一定以上の負荷が掛かると、巻取軸116に対して滑るように構成されている。後述するように、払拭ウェブ110の先端に取り付けられた巻芯110Bは、この巻取リール142に嵌め込むことにより、巻取軸116に装着される。また、この巻取軸116は、基端部がケース本体126の外側に突出して設けられている。そして、その突出した基端部に巻取ギア158が固着されている。巻取軸116は、この巻取ギア158が回転駆動されることにより回転する。なお、この駆動システムについては後述する。
押圧ローラ118は、繰出軸114の上方に配置されており(本例では、押圧ローラ118と繰出軸114と巻取軸116とが同一直線上に配置されている。)、水平面に対して所定角度傾斜して配置されている。すなわち、この押圧ローラ118は、払拭ウェブ110をインクジェットヘッドのノズル面に押圧当接させるものであるため、清掃の対象とするインクジェットヘッドのノズル面の傾きに合わせて配置されている(ノズル面と平行に配置されている)。
押圧ローラ118は、その両端部に軸部118L、118Rが突出して設けられており、この軸部118L、118Rを一対の軸支持部146L、146Rに軸支されて、回動自在かつ揺動自在に支持されている。
図13は、押圧ローラ118の軸部を支持する軸支持部の構成を示す正面部分断面図であり、図14は、その14−14断面図である。
同図に示すように、軸支持部146L、146Rは、水平に設けられた昇降ステージ170の上に設けられている。この軸支持部146L、146Rは、ともに昇降ステージ170に垂直に立設された柱部150L、150Rと、その柱部150L、150Rの先端に屈曲して設けられた支持部152L、152Rとで構成されている。
支持部152L、152Rは、押圧ローラ118の軸と直交するように設けられており、その内側に凹部154L、154Rが形成されている。凹部154L、154Rは、押圧ローラ118の軸部118L、118Rの幅とほぼ同じ幅を有する長方形状に形成されており、清掃の対象とするインクジェットヘッドのノズル面に対して直交して形成されている(図14参照)。押圧ローラ118は、その両端の軸部118L、118Rが、この支持部152L、152Rの凹部154L、154Rに遊嵌されている。この結果、押圧ローラ118は、清掃の対象とするインクジェットヘッドのノズル面に対して直交する面内で揺動自在に支持される。
凹部154L、154Rの内側には、バネ156L、156Rが収容されており、凹部154L、154R内に遊嵌された押圧ローラ118の軸部118L、118Rは、このバネ156L、156Rによって上方に付勢されている。これにより、清掃の対象とするインクジェットヘッドのノズル面に倣って、押圧ローラ118の周面をノズル面に密着させることができる。
前段ガイド120は、第1前段ガイド160と、第2前段ガイド162とで構成され、繰出軸114から繰り出された払拭ウェブ110が、傾斜して設置された押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする。
一方、後段ガイド122は、第1後段ガイド164と、第2後段ガイド166とで構成され、傾斜して設置された押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、水平に設置された巻取軸116に巻き取れるようにガイドする。
この前段ガイド120と後段ガイド122は、押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。すなわち、第1前段ガイド160と第1後段ガイド164とが押圧ローラ118を挟んで対称に配置されるとともに、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とが押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。
第1前段ガイド160は、所定の幅を有する板状に形成されており、昇降ステージ170の上に垂直に立設されている。この第1前段ガイド160は、上縁部160Aが、払拭ウェブ110の巻き掛け部として形成されており、その表面が円弧状に形成されている。また、この上縁部160Aは、水平面に対して所定角度傾斜して形成されており、これにより、払拭ウェブ110の走行方向が変換される。
第1後段ガイド164は、第1前段ガイド160と同じ構成である。すなわち、所定の幅を有する板状に形成されており、昇降ステージ170の上に垂直に立設されている。そして、その上縁部164Aが、払拭ウェブ110の巻き掛け部として形成され、円弧状に形成されるとともに、水平面に対して所定角度傾斜して形成されている。
この第1前段ガイド160と第1後段ガイド164とが、押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。繰出軸114から繰り出された払拭ウェブ110は、第1前段ガイド160に巻き掛けられることにより、繰出軸114と直交する方向から押圧ローラ118と略直交する方向に方向転換される。また、後述する第2後段ガイド166に巻き掛けられた払拭ウェブ110は、第1後段ガイド164に巻き掛けられることにより、巻取軸116と直交する方向に方向転換される。
第2前段ガイド162は、両端部にフランジ162L、162Rを有するガイドローラとして構成されている。この第2前段ガイド162は、第1前段ガイド160と押圧ローラ118との間に配置され、第1前段ガイド160に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする。すなわち、第1前段ガイド160によって押圧ローラ118と略直交する方向に方向転換された払拭ウェブ110が、押圧ローラ118と直交する方向に走行するように、払拭ウェブ110の走行方向を微調整する。また、両端のフランジ162L、162Rによって、払拭ウェブ110の斜行を防止する。
この第2前段ガイド162は、一端をブラケット168Aに片持ち支持されて、所定角度傾斜して設けられている。ブラケット168Aは、図12及び図15に示すように、先端が屈曲したプレート状に形成されており、その基端部がケース本体126の背面上端部に固定されている。そして、そのケース本体126の上端部から上方に向けて垂直に突出して設けられている。第2前段ガイド162は、このブラケット168Aの先端の屈曲部に片持ち支持されて回動自在に支持されている。
第2後段ガイド166は、第2前段ガイド162と同じ構成である。すなわち、両端部にフランジ166L、166Rを有するガイドローラとして構成され、一端をブラケット168Bに片持ち支持されて、所定角度傾斜して設けられている。ブラケット168Bは、先端が屈曲したプレート状に形成されており、その基端部がケース本体126の背面上端部に固定されている。第2後段ガイド166は、このブラケット168Bの先端の屈曲部に片持ち支持されて回動自在に支持されている。
この第2後段ガイド166は、押圧ローラ118と第1後段ガイド164との間に配置され、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110が、第1後段ガイド164に巻き掛けられるようにガイドする。
この第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とが、押圧ローラ118を挟んで対称に配置されている。第1前段ガイド160によって押圧ローラ118と略直交する方向に方向転換された払拭ウェブ110は、第2前段ガイド162に巻き掛けられることにより、押圧ローラ118と直交する方向に走行するように、走行方向が微調整される。また、押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110は、第1後段ガイド164に巻き掛けられるように、第2後段ガイド166によって走行方向が微調整される。そして、第1後段ガイド164に巻き掛けられることにより、巻取軸116と直交する方向に方向転換される。
このように、前段ガイド120と後段ガイド122は、段階的に払拭ウェブ110の走行方向を切り換えることにより、払拭ウェブ110が、無理なく押圧ローラ118に巻き掛けられるようにガイドする。
このため、第1前段ガイド160の傾斜角度に比べて第2前段ガイド162の傾斜角度は押圧ローラ118の傾斜角度に近い角度となっており、同様に、第1後段ガイド164の傾斜角度に比べて第2後段ガイド166の傾斜角度は押圧ローラ118の傾斜角度に近い角度となっている。
ところで、上記のように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164(第1構造体:第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とで構成)は、それぞれ昇降ステージ170の上に設けられている。この昇降ステージ170は、水平面に対して垂直方向に昇降移動自在に設けられている。
図10に示すように、昇降ステージ170には、その下部にガイド軸172が一体的に取り付けられている。ガイド軸172は、昇降ステージ170の下面部から鉛直下向きに延びており、ケース本体126内に配置されたガイドブッシュ174に嵌合されている。ガイドブッシュ174は、支持部材176を介してケース本体126の内壁面に固定されており、ガイド軸172を水平面に対して垂直にガイドする。
このように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164が設けられた昇降ステージ170は、水平面に対して垂直に昇降自在に設けられている。このため、図16に示すように、この昇降ステージ170を昇降移動させることにより、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とを、固定して設置された第2前段ガイド162と第2後段ガイド166(第2構造体:第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とで構成)に対して、進退移動させることができる。これにより、払拭ウェブ110の交換を簡単に行うことができる。
すなわち、昇降ステージ170を下降させることにより、図16(b)に示すように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とに対して下方へ退避させることができ、その間のスペースを大きく確保することができる。これにより、各部への払拭ウェブ110の巻き掛け作業を簡単に行うことができる。また、各部に払拭ウェブ110を巻き掛ける場合は、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を下方に退避させた状態で、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に払拭ウェブ110を巻き掛け、その後、昇降ステージ170を上昇させるだけで済む。すなわち、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に払拭ウェブ110を巻き掛け、その後、昇降ステージ170を上昇させると、図16(a)に示すように、自動的に第2前段ガイド162と第2後段ガイド166とに払拭ウェブ110が巻き掛けられる。
このように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166に対して、進退可能とすることにより、払拭ウェブ110の交換作業を簡単に行うことができる。
なお、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164は、使用に際して、所定の使用位置(図16(a)の位置)に位置させる必要があるが、この第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164の使用位置への移動は、ラック102への払拭ユニット100の装着に連動して行われる。
ここで、この連動機構について説明する。図10及び図12に示すように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが設けられた昇降ステージ170には、背部に昇降レバー(係合部)178が設けられている。この昇降レバー178は、ケース本体126の背面に形成された切欠き部180を介してケース本体126の背面から突出して設けられている。昇降ステージ170は、この昇降レバー178をスライドさせることにより、昇降移動する。
一方、図17に示すように、払拭ユニット100がセットされるラック102の装着部104C、104M、104Y、104Kには、その内側にピン(被係合部)182が突出して設けられている。このピン182は、払拭ユニット100が、装着部104に装着されると、払拭ユニット100に設けられた昇降レバー178に係合するように設けられている。
以上の構成により、図17に示すように、払拭ユニット100をラック102の装着部104に差し込むと、昇降レバー178がピン182に係合し、強制的に所定位置まで上昇させられる。この結果、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが、所定の使用位置に位置決めされる。
このように、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164の使用位置への移動は、ラック102への払拭ユニット100の装着に連動して行われる。
駆動ローラ124は、ケース本体126の底面部近傍であって、第1後段ガイド164の下方位置に配置されている。この駆動ローラ124は、第1後段ガイド164によって巻取軸116と直交する方向に方向転換された払拭ウェブ110が、巻取軸116に巻き取られるように、駆動を与えながらガイドする。
この駆動ローラ124は、巻取軸116と平行(=水平面と平行)に設けられており、その基端部近傍をケース本体126に設けられた軸受部184に回動自在に支持されている。
また、この駆動ローラ124は、その回転軸の基端部がケース本体126の外側に突出して設けられている。そして、その突出した回転軸の基端部にローラ駆動ギア186が固着されている。駆動ローラ124は、このローラ駆動ギア186が回転駆動されることにより回転する。
ここで、この駆動ローラ124を含む払拭ユニット100の駆動系について説明する。
本実施の形態の払拭ユニット100では、巻取軸116を回転駆動するとともに、駆動ローラ124を回転駆動することにより、払拭ウェブ110を繰出軸114から巻取軸116に向けて走行させる。
上記のように、巻取軸116の基端部には巻取ギア158が固着されており、駆動ローラ124の回転軸の基端部にはローラ駆動ギア186が固着されている。この巻取ギア158とローラ駆動ギア186は、図12に示すように、アイドルギア188に噛み合わされている。
アイドルギア188は、その回転軸が水平に設けられており、ケース本体126に設けられた軸受部190に回動自在に支持されている。巻取ギア158とローラ駆動ギア186は、このアイドルギア188を回転させることにより、ともに同じ方向に回転する。このアイドルギア188は、払拭ユニット100をラック102の装着部104に装着すると、装着部104内に設けられた駆動ギア192に噛み合わされる。すなわち、図17に示すように、装着部104には、その底部に駆動源となるモータ194が設けられており、アイドルギア188は、払拭ユニット100をラック102の装着部104に装着すると、このモータ194の出力軸に固着された駆動ギア192に噛み合わされる。
このように、払拭ユニット100は、ラック102の装着部104に装着すると、そのアイドルギア188が、装着部104に設けられた駆動ギア192に噛み合わされる。そして、この駆動ギア192をモータ194で回転させることにより、アイドルギア188が回転し、このアイドルギア188の回転が、巻取ギア158とローラ駆動ギア186とに伝達されて、巻取軸116と駆動ローラ124が回転する。そして、この巻取軸116と駆動ローラ124が回転することにより、繰出軸114から払拭ウェブ110が繰り出され、所定の走行経路を通って巻取軸116に巻き取られる。
なお、上記のように、巻取軸116に装着された巻取リール142は、その軸部の内周に滑り部材144が取り付けられており、回転方向に一定以上の負荷が掛かると、巻取軸116に対して滑るように構成されている。したがって、巻取軸116と駆動ローラ124との間に速度差が生じる場合は、この滑り部材144が滑るので、常に一定速度で払拭ウェブ110を走行させることができる。
払拭ユニット100(100C、100M、100Y、100K)は、以上のように構成される。そして、この払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kがラックに装着されることにより、払拭装置64が構成される。
なお、払拭装置64の動作は、図示しない制御装置によって制御される。制御装置は、昇降装置、モータ194等の駆動を制御して、払拭装置64による付与動作を制御する。
〈払拭装置の作用〉
次に、以上のように構成された本実施の形態の払拭装置64の作用について説明する。
<払拭ウェブの装着>
まず、払拭ユニット100への払拭ウェブ110の装着方法について説明する。
払拭ウェブ110は、所定の幅をもって帯状に形成されており、その両端部に巻芯110A、110Bが取り付けられている。払拭ウェブ110は、一方の巻芯110Aにロール状に巻回された状態で提供される。
まず、払拭ユニット100をラック102から取り出し、ケース112の蓋128を開ける。蓋128を開けると、繰出軸114に装着された繰出リール138と、巻取軸116に装着された巻取リール142とが露出するので、この繰出リール138と巻取リール142に払拭ウェブ110の巻芯110A、110Bを装着する。この際、払拭ウェブ110を第1前段ガイド160、押圧ローラ118、第1後段ガイド164、駆動ローラ124に巻き掛けながら、払拭ウェブ110の巻芯110A、110Bを繰出リール138と巻取リール142に装着する。
具体的には、まず、払拭ウェブ110がロール状に巻回された巻芯110Aを繰出リール138に装着する。
次いで、払拭ウェブ110を巻芯110Aから所定量引き出し、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166の下を通して、払拭ウェブ110を第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164の上に巻き掛ける。この際、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164への払拭ウェブ110の巻き掛けは、昇降ステージ170を下降させた状態、すなわち、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164を下方に退避させた状態で行う。これにより、第2前段ガイド162と第2後段ガイド166との間に十分なスペースを確保することができ、その第2前段ガイド162と第2後段ガイド166の下を通して、払拭ウェブ110を第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に巻き掛けやすくすることができる。
第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164に巻き掛けた払拭ウェブ110は、さらに駆動ローラ124に巻き掛け、最後に先端の巻芯110Bを巻取リール142に装着する。これにより、払拭ウェブ110の装着が完了する。この後、必要に応じて払拭ウェブ110を巻芯110Aに巻き戻し、払拭ウェブ110の弛みを取り除き、ケース112の蓋128を閉める。
<ラックへのセッティング>
次に、払拭ウェブ110が装着された払拭ユニット100をラック102にセットする。
ラック102への払拭ユニット100のセッティングは、ラック102に形成された装着部104に払拭ユニット100を垂直に差し込むことにより行われる。
そして、このラック102の装着部104に払拭ユニット100がセットされると、図17(b)に示すように、払拭ユニット100のアイドルギア188が、装着部104に設けられた駆動ギア192に噛み合わされ、その駆動ギア192に連結されたモータ194で回転駆動可能になる。
また、このラック102の装着部104に払拭ユニット100がセットされると、昇降ステージ170に設けられた昇降レバー178が、装着部104に設けられたピン182に係合し、昇降ステージ170が強制的に所定位置まで上昇させられる。この結果、第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが、所定の使用位置に位置決めされる。そして、この第1前段ガイド160と押圧ローラ118と第1後段ガイド164とが、所定の使用位置に位置決めされることにより、第1前段ガイド160と押圧ローラ118との間に配置された第2前段ガイド162に払拭ウェブ110が巻き掛けられるとともに、押圧ローラ118と第1後段ガイド164との間に配置された第2後段ガイド166に払拭ウェブ110が巻き掛けられる。これにより、押圧ローラ118の周面に弛みなく払拭ウェブ110が巻き掛けられる。
以上により、ラック102への払拭ユニット100のセッティングが完了する。
このようにして、ラック102にセットされた払拭ユニット100は、モータ194を駆動することにより、繰出軸114から払拭ウェブ110が繰り出され、所定の走行経路を通って巻取軸116に巻き取られる。
また、図8に示すように、水平面に対してノズル面30C、30M、30Y、30Kが傾斜して設けられたインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kに対して、対応する払拭ユニット100C、100M、100Y、100Yの押圧ローラ118が、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに対して平行に位置する。これにより、各押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110を対応するノズル面30C、30M、30Y、30Kに密着させることができる。
<払拭動作>
洗浄液付与装置62と同様に、払拭装置64は、インクジェットヘッド16(16C、16M、16Y、16K)が画像記録位置からメンテナンス位置に移動する過程でヘッドのノズル面30(30C、30M、30Y、30K)を払拭清掃する。具体的には、次のようにノズル面を払拭する。
払拭装置64は、全体が昇降自在に設けられている。清掃時以外、払拭装置64は、所定の待機位置に位置している。清掃時、払拭装置64は、待機位置から所定量上昇して、所定の作動位置に移動する。
払拭装置64が作動位置に移動すると、各払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kによってヘッドのノズル面30C、30M、30Y、30Kを払拭可能になる。すなわち、インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、各払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kを通過する際、そのノズル面30C、30M、30Y、30Kに押圧ローラ118に巻き掛けられた払拭ウェブ110を押圧当接することが可能になる。
洗浄液付与装置62によってノズル面30C、30M、30Y、30Kに洗浄液が付与された各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、そのままメンテナンス位置に向かって移動すると、その移動過程でノズル面30C、30M、30Y、30Kに払拭ウェブ110が押圧当接される。
制御装置は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kに到達するタイミングに合わせて、モータ194を駆動し、払拭ウェブ110を走行させる。これにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに走行する払拭ウェブ110が押圧当接され、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが払拭清掃される。
この際、ノズル面30C、30M、30Y、30Kは、余剰洗浄液が除去されているので、払拭ウェブ110の吸収能力を落すことなく、確実にノズル面30C、30M、30Y、30Kを払拭することができる。
≪ノズル面清掃装置の作用≫
本実施の形態のノズル面清掃装置60は、以上のように構成される。
次に、本実施の形態のノズル面清掃装置60によるノズル面の清掃動作について説明する。
ノズル面の清掃は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを画像記録位置からメンテナンス位置に移動させる過程で行われる。
ノズル面の清掃指令が制御装置に入力されると、制御装置は、洗浄液付与装置62と払拭装置64とを所定の作動位置に移動させる。これにより、洗浄液の付与と払拭が可能になる。
洗浄液付与装置62と払拭装置64とを所定の作動位置に移動させた後、制御装置は、ヘッド支持フレーム40を画像記録位置からメンテナンス位置に向けて所定の移動速度で移動させる。
その一方で制御装置は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kの洗浄液付与ヘッド210に到達するタイミングに合わせて、洗浄液供給ポンプ228を駆動する。これにより、各洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、200Kに備えられた洗浄液付与ヘッド210の洗浄液噴出口218から洗浄液が所定の流量で流れ出る。洗浄液噴出口218から流れ出た洗浄液は、洗浄液保持面216を流れ落ちる。
メンテナンス位置に向かうインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、この洗浄液付与ヘッド210を通過する際、その洗浄液付与ヘッド210の洗浄液保持面216を流れる洗浄液がノズル面30C、30M、30Y、30Kに接触し、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに洗浄液が付与される。
洗浄液が付与されたノズル面30C、30M、30Y、30Kは、その後、傾斜方向下縁部にスキージ212が押圧当接され、傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液がスキージ212で掻き落とされる。
ノズル面の余剰洗浄液が掻き落とされたインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kは、その後、メンテナンス位置に向かって移動する過程でノズル面30C、30M、30Y、30Kに払拭ウェブ110が押圧当接される。
制御装置は、各インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが、払拭ユニット100C、100M、100Y、100Kに到達するタイミングに合わせて、モータ194を駆動し、払拭ウェブ110を走行させる。これにより、ノズル面30C、30M、30Y、30Kに走行する払拭ウェブ110が押圧当接され、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが払拭清掃される。
制御装置は、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが、洗浄液付与ユニット200C、200M、200Y、300Kを通過し終えると、洗浄液供給ポンプ228の駆動を停止し、洗浄液の供給を停止する。そして、洗浄液付与装置62を待機位置に退避させる。
また、ノズル面30C、30M、30Y、30Kが、払拭ユニット100C、100M100Y、100Kを通過し終えると、モータ194の駆動を停止し、払拭ウェブ110の走行を停止する。そして、払拭装置64を待機位置に退避させる。
以上一連の工程でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kのノズル面30C、30M、30Y、30Kの清掃が終了する。
以上説明したように、本実施の形態のノズル面清掃装置60では、洗浄液付与装置62において、洗浄液付与ヘッド210からノズル面30C、30M、30Y、30Kに洗浄液を付与した後、ノズル面30C、30M、30Y、30Kの傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液をスキージ212で掻き落として除去する。これにより、ヘッドの移動中に余剰洗浄液が垂れ落ちて、周囲が汚染されるのを防止することができる。また、後段の払拭工程で払拭ウェブ110の払拭能力が低下して、拭き取りが不十分になるのを防止することができる。特に、吸収性を有する払拭ウェブ110を使用している場合には、余剰洗浄液の残存による吸収能力の低下が顕著になるため、特に有効に作用する。
なお、上記実施の形態では、スキージ212がノズル面30にのみ当接する構成とされているが、図18に示すように、スキージ212の頂部をV字状に形成し、ヘッドの傾斜方向下側の側壁面にもスキージ212が当接されるようにすることが好ましい。これにより、より確実に余剰洗浄液を除去することができる。すなわち、余剰洗浄液は、垂れて、側壁面側にも回り込むことがあるので、この側壁面側にもスキージ212が押圧当接されるようにすることにより、傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液をより確実に除去することができる。
また、上記実施の形態では、洗浄液付与ヘッド210とスキージ212とが洗浄液回収皿214に一体的に取り付けられた構成とされているが、洗浄液付与ヘッド210とスキージ212とは、別体で構成することもできる。
[第2の実施の形態]
上記実施の形態のノズル面清掃装置では、ノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液をスキージ212で掻き落とすことにより、ノズル面30から余剰洗浄液を除去する構成とされている。
本実施の形態のノズル面清掃装置では、ノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液を吸引して除去する。
なお、この余剰洗浄液を除去する構成以外は、上述した第1の実施の形態のノズル面清掃装置と同じであるので、ここでは余剰洗浄液を吸引除去するための構成についてのみ説明する。
図19は、第2の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニット300の構成を示す正面図である。また、図20は、洗浄液付与ユニットをメンテナンス位置側から見た側面図である。
同図に示すように、本実施の形態の洗浄液付与ユニット300には、スキージに代えて、吸引ノズル310が設けられている。
吸引ノズル310は、洗浄液回収皿214の内部に設けられた吸引ノズル取付部312に取り付けられて、垂直に立設されている。この吸引ノズル310は、清掃対象とするノズル面30の傾斜方向下縁部の位置に対応して設置されており、その上端部は清掃対象とするノズル面30の傾斜角度に対応して傾斜して形成されている。
吸引ノズル310の上端面には、吸引穴310Aが形成されており、この吸引穴310Aからノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液が吸引される。
吸引ノズル310は、吸引配管314を介して洗浄液回収タンク240に接続されている。吸引配管314の途中には、吸引ポンプ316が設けられており、この吸引ポンプ316を駆動することにより、吸引ノズル310から余剰処理液が吸引される。吸引ノズル310から吸引された余剰処理液は、吸引配管314を通って洗浄液回収タンク240に回収される。
図示しない制御装置は、吸引ポンプ316の駆動を制御して、吸引ノズル310による余剰洗浄液の吸引動作を制御する。
以上のように構成される本実施の形態の洗浄液付与ユニット300の作用は次のとおりである。
洗浄液付与ユニット300は、所定の洗浄液付与位置にセットされると、吸引ノズル310によって各ヘッドのノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液を吸引除去することが可能になる。すなわち、洗浄液付与ユニット300が、洗浄液付与位置にセットされると、吸引ノズル310が、ノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰洗浄液を吸引可能な位置にセットされる。より具体的には、ノズル面30の傾斜方向下縁部に所定のギャップをもって対向する位置に吸引ノズル310がセットされる。
洗浄液の付与は、上記第1の実施の形態の洗浄液付与装置と同様である。すなわち、ヘッドの到達タイミングに合わせて、洗浄液供給ポンプ228を駆動し、洗浄液保持面216を流れ落ちる洗浄液にノズル面30を接触させて、ノズル面30に洗浄液を付与する。
一方、余剰洗浄液の除去は、次のように行われる。
制御装置は、ヘッドが吸引ノズル310に到達するタイミングに合わせて、吸引ポンプ316を駆動する。これにより、ノズル面30が吸引ノズル310の設置位置を通過する際、ノズル面30の傾斜方向下縁部が吸引ノズル310に吸引され、そこに溜まる余剰洗浄液が吸引ノズル310に吸引される。これにより、余剰処理液を除去することができる。
このように、本実施の形態のノズル面清掃装置では、ノズル面30の傾斜方向下縁部に溜まる余剰処理液を吸引ノズル310で吸引して除去する。これにより、上記第1の実施の形態のノズル面清掃装置と同様に、ヘッドの移動中に余剰洗浄液が垂れ落ちて、周囲が汚染されるのを防止することができる。また、後段の払拭工程で払拭ウェブ110の払拭能力が低下して、拭き取りが不十分になるのを防止することができる。
なお、本実施の形態の吸引ノズル310も頂部をV字状に形成し、ヘッドの傾斜方向下側の側壁面にも吸引穴が面するようにすることが好ましい。これにより、より確実に余剰洗浄液を除去することができる。
また、本実施の形態のノズル面清掃装置においても、洗浄液付与ヘッド210と吸引ノズル310とは、別体で構成してもよい。
[第3の実施の形態]
図21は、第3の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニット400の構成を示す正面図である。
本実施の形態のノズル面清掃装置では、ノズル面30に付与する洗浄液の種類を切り替えられるように構成されている。
なお、付与する洗浄液を切り替えられるようにした以外は上述した第1の実施の形態の洗浄液付与ユニット200の構成と同じなので、ここでは付与する洗浄液を切り替え可能にする構成についてのみ説明する。
洗浄液付与ヘッド210に連通された洗浄液供給口222には、洗浄液供給配管224が接続されている。洗浄液供給配管224は、途中で第1洗浄液供給配管224Aと第2洗浄液供給配管224Bとに分岐して形成されている。
第1洗浄液供給配管224Aは、第1洗浄液供給タンク226Aに接続されており、その管路の途中には第1洗浄液供給ポンプ228Aと第1バルブ410Aとが設けられている。
一方、第2洗浄液供給配管224Bは、第2洗浄液供給タンク226Bに接続されており、その管路の途中には第2洗浄液供給ポンプ228Bと第2バルブ410Bとが設けられている。
第1洗浄液供給タンク226Aと第2洗浄液供給タンク226Bとには、それぞれ種類の異なる洗浄液が貯留されている。すなわち、第1洗浄液供給タンク226Aに第1洗浄液が貯留され、第2洗浄液供給タンク226Bに第2洗浄液が貯留される。本例では、第1洗浄液に通常の洗浄液を使用し、第2洗浄液に希薄な洗浄液を使用する。
制御装置は、第1洗浄液供給ポンプ228Aと第2洗浄液供給ポンプ228Bの駆動、及び、第1バルブ410Aと第2バルブ410Bの駆動を制御して、ノズル面30に供給する洗浄液を切り替える。
すなわち、第1洗浄液を付与する場合は、第1バルブ410Aを開ける一方、第2バルブ410Bを閉じ、第1洗浄液供給ポンプ228Aを駆動する。これにより、第1洗浄液供給タンク226Aに貯留された第1洗浄液が、洗浄液付与ヘッド210に送液され、洗浄液付与ヘッド210の洗浄液噴出口218から第1洗浄液が流れ出る。
一方、第2洗浄液を付与する場合は、第2バルブ410Bを開ける一方、第1バルブ410Aを閉じ、第2洗浄液供給ポンプ228Bを駆動する。これにより、第2洗浄液供給タンク226Bに貯留された第2洗浄液が、洗浄液付与ヘッド210に送液され、洗浄液付与ヘッド210の洗浄液噴出口218から第2洗浄液が流れ出る。
このように、本実施の形態のノズル面清掃装置によれば、ノズル面30に付与する洗浄液の種類を切り替えることができる。これにより、ノズル面30の汚れの程度に応じて、適切な洗浄液を使用することができ、効率よくノズル面30を清掃することができる。すなわち、たとえば、汚れの程度が高い場合は、第1洗浄液を使用して清掃し、汚れの程度が低い倍は、第2洗浄液を使用して清掃することにより、汚れの程度に応じて、効率よくノズル面30を清掃することができる。
[第4の実施の形態]
図22は、第4の実施の形態のノズル面清掃装置に備えられた洗浄液付与ユニットの構成を示す正面図である。
本実施の形態のノズル面清掃装置では、洗浄液付与ヘッドが複数台備えられている点で上述した第1の実施の形態の洗浄液付与ユニット200と相違している。したがって、ここでは、この点についてのみ説明する。
図22に示すように、本実施の形態の洗浄液付与ユニット500には、同じ構成の第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bとが、ヘッドの移動方向に沿って、並列して配置されている(画像記録位置側を第1洗浄液付与ヘッド210Aと、メンテナンス位置側を第2洗浄液付与ヘッド210Bとする。)。
なお、この場合、スキージ212は、第2洗浄液付与ヘッド210Bよりもメンテナンス位置側に配置される。
第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bの構成は上述した第1の実施の形態の洗浄液付与ヘッド210の構成と同じである。すなわち、上面が傾斜した四角いブロック状に形成され、その上部にノズル面30と平行な洗浄液保持面が形成されている。なお、第1洗浄液付与ヘッド210Aの洗浄液保持面を第1洗浄液保持面216Aとし、第2洗浄液付与ヘッド210Bの洗浄液保持面を第2洗浄液保持面216Bとする。
また、その洗浄液保持面の上部近傍には、洗浄液噴出口が形成されており、この洗浄液噴出口から洗浄液が流れ出る。なお、第1洗浄液付与ヘッド210Aの洗浄液噴出口を第1洗浄液噴出口218Aとし、第2洗浄液付与ヘッド210Bの洗浄液噴出口を第2洗浄液噴出口218Bとする。
また、その内部には、洗浄液噴出口に連通する洗浄液供給流路が形成されている。なお、第1洗浄液付与ヘッド210Aの洗浄液供給流路を第1洗浄液供給流路220Aとし、第2洗浄液付与ヘッド210Bの洗浄液供給流路を第2洗浄液供給流路220Bとする。
洗浄液回収皿214には、第1洗浄液供給流路220Aに連通される第1連通流路221Aと、第2洗浄液供給流路220Bに連通される第2連通流路221Bとが形成されるとともに、その第1連通流路221Aに連通される第1洗浄液供給口222Aと、第2連通流路221Bに連通される第2洗浄液供給口222Bとが形成される。
第1洗浄液供給口222Aには、第1洗浄液供給配管224Aを介して第1洗浄液供給タンク226Aが接続されている。第1洗浄液供給配管224Aの途中には、第1洗浄液供給ポンプ228Aが設けられており、この第1洗浄液供給ポンプ228Aを駆動することにより、第1洗浄液供給タンク226Aに貯留された第1洗浄液が、第1洗浄液供給口222Aに供給される。そして、この第1洗浄液供給口222Aに第1洗浄液が供給されることにより、第1洗浄液付与ヘッド210Aの第1洗浄液噴出口218Aから第1洗浄液が流れ出る。
一方、第2洗浄液供給口222Bには、第2洗浄液供給配管224Bを介して第2洗浄液供給タンク226Bが接続されている。第2洗浄液供給配管224Bの途中には、第2洗浄液供給ポンプ228Bが設けられており、この第2洗浄液供給ポンプ228Bを駆動することにより、第2洗浄液供給タンク226Bに貯留された第2洗浄液が、第2洗浄液供給口222Bに供給される。そして、この第2洗浄液供給口222Bに第2洗浄液が供給されることにより、第2洗浄液付与ヘッド210Bの第2洗浄液噴出口218Bから第2洗浄液が流れ出る。
図示しない制御装置は、第1洗浄液供給ポンプ228Aと第2洗浄液供給ポンプ228Bの駆動を制御して、第1洗浄液付与ヘッド210A及び第2洗浄液付与ヘッド210Bへの洗浄液の供給を制御する。
以上のように構成された本実施の形態の洗浄液付与ユニット500によれば、ノズル面30に付与する洗浄液の付与量、及び/又は、種類を変えることができる。これにより、ノズル面30の汚れの程度に応じて、適切に洗浄液を付与して、清掃することができる。
たとえば、第1洗浄液供給タンク226Aと第2洗浄液供給タンク226Bに同じ種類の洗浄液を貯留した場合(第1洗浄液=第2洗浄液)は、汚れの程度に応じて、使用する洗浄液付与ヘッドの数を変えることにより、汚れの程度に応じて適量の洗浄液を付与することができる。たとえば、汚れが少ない場合は、第1洗浄液付与ヘッド210Aのみ、又は、第2洗浄液付与ヘッド210Bのみ使用して、ノズル面30に洗浄液を付与する。一方、汚れが多い場合は、第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bの両方を使用して、ノズル面30に洗浄液を付与する。
また、たとえば、第1洗浄液供給タンク226Aと第2洗浄液供給タンク226Bに種類の異なる洗浄液を貯留した場合(第1洗浄液≠第2洗浄液)は、汚れの程度に応じて、使用する洗浄液付与ヘッドを変えることができことにより、汚れの程度に応じて適切な洗浄液を付与することができる。たとえば、第1洗浄液供給タンク226Aに通常の洗浄液(第1洗浄液)、第2洗浄液供給タンク226Bに希薄な洗浄液(第2洗浄液)を貯留し、汚れが少ない場合は、第2洗浄液付与ヘッド210Bを使用して、ノズル面30に希薄な洗浄液(第2洗浄液)を付与する。一方、汚れが多い場合は、第1洗浄液付与ヘッド210Aを使用して、ノズル面30に通常の洗浄液(第1洗浄液)を付与する。
このように、本実施の形態のノズル面清掃装置によれば、洗浄液付与ヘッドを複数台備えることにより、ノズル面30に付与する洗浄液の付与量、及び/又は、種類を切り替えることができる。これにより、ノズル面30の汚れの程度に応じて、適切な量、又は、適切な洗浄液を使用することができ、効率よくノズル面30を清掃することができる。また、洗浄液の無駄な消費も抑えることができる。
なお、本例では、洗浄液付与ヘッドを2台設置した場合を例に説明したが、洗浄液付与ヘッドの設置数は、これに限定されるものではない。また、本例では、2台の洗浄液付与ヘッドが別体で構成されているが、1台の洗浄液付与ヘッドに複数の洗浄液噴出口を設ける構成としてもよい。
[第5の実施の形態]
本実施の形態のノズル面清掃装置は、ノズル面の汚れの程度に応じて、ヘッドの移動速度(ヘッド支持フレームの移動速度)を可変する。すなわち、ヘッドの移動速度の移動速度が変わると、洗浄液付与装置62で洗浄液が付与されてから払拭装置64で払拭されるまでの時間が変わり、洗浄液がノズル面に浸透している時間が変わるので、清掃能力が変化する。
したがって、ノズル面の汚れの程度に応じて、ヘッドの移動速度を変えることにより、適切にノズル面を清掃することができる。たとえば、汚れが多い場合は、ヘッドの移動速度を遅くし、洗浄液がノズル面に浸透している時間を延長させて、清掃性能を向上させる。
なお、ヘッドの移動速度が可変できる点以外は、上述した第1の実施の形態のノズル面清掃装置の構成と同じなので、ここでは清掃方法についてのみ説明する。
上記のように、インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kが取り付けられたヘッド支持フレーム40は、図示しないリニア駆動機構(たとえば、送りネジ機構など)に駆動されて、画像記録位置とメンテナンス位置との間を移動する。本例では、このヘッド支持フレーム40の移動速度が可変できるように構成されている(たとえば、リニア駆動機構が、送りネジ機構で構成されている場合は、送りネジの回転速度が可変できるように構成される。)。リニア駆動機構は、制御装置からの指令に応じた移動速度でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動(ヘッド支持フレーム40を移動)させる。
なお、本例では、第1移動速度V1又は第2移動速度V2(V1>V2)でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させることができるように構成されているものとする。
図23は、制御装置が実施する清掃パターンを示した表である。
同図に示すように、通常清掃時は、第1移動速度V1でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させる。一方、汚れが多い場合は、第1移動速度V1よりも遅い第2移動速度V2でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させる。
上記のように、インクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kの移動速度を遅くすることにより、洗浄液付与装置62で洗浄液が付与されてから払拭装置64で払拭されるまでの時間が長くなり、洗浄液がノズル面30に浸透している時間を長くすることができる。これにより、適切にノズル面30を清掃することができる。
このように、本実施の形態のノズル面清掃装置によれば、ノズル面の汚れの程度に応じて、ヘッドの移動速度を変えることにより、適切にノズル面を清掃することができる。
なお、上記の例では、ヘッドの移動速度を2段階に可変できる構成としているが、更に多段階に移動速度を可変できるように構成してもよい。また、オペレータが手動で任意の移動速度を設定できるようにしてもよい。
また、上記の例では、洗浄液付与ヘッドが1台のみ設置されているノズル面清掃装置(第1の実施の形態のノズル面清掃装置)で実施した場合を例に説明したが、洗浄液付与ヘッドが複数台設置されているノズル面清掃装置では次のように実施することができる。
図24は、洗浄液付与ヘッドが2台備えられているノズル面清掃装置(第4の実施の形態のノズル面清掃装置)で制御装置が実施する清掃パターンを示した表である。
なお、本例では、第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bから同種の洗浄液が付与される。
同図に示すように、通常清掃時は、第1移動速度V1でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させ、第1洗浄液付与ヘッド210Aから洗浄液を付与する。
一方、強清掃時は、第1移動速度V1よりも遅い第2移動速度V2でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させ、第1洗浄液付与ヘッド210Aから洗浄液を付与する。
また、強仕上げ清掃時は、第1移動速度V1でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させ、第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bとから洗浄液を付与する。
また、最大仕上げ清掃時は、第2移動速度V2でインクジェットヘッド16C、16M、16Y、16Kを移動させ、第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bとから洗浄液を付与する。
このように、使用する洗浄液付与ヘッドの数及びヘッドの移動速度の組み合わせを変えることにより、より適切にノズル面を清掃することができる。
なお、上記の例では、第1洗浄液付与ヘッド210Aと第2洗浄液付与ヘッド210Bとから同種の洗浄液を付与する場合を例に説明したが、異なる種類の洗浄液を付与することもできる。
[その他の実施の形態]
上記一連の実施の形態では、ノズル面清掃装置60を固定し、インクジェットヘッド16側を移動させて、洗浄液の付与及び払拭を行う構成としているが、ノズル面清掃装置60側を移動させて、洗浄液の付与及び払拭を行う構成とすることもできる。同様に、双方を移動させて、洗浄液の付与及び払拭を行う構成とするここともできる。この場合、ノズル面清掃装置60は、洗浄液付与装置62と払拭装置64とを一体として移動させる構成としてもよいし、また、個別に移動させる構成としてもよい。
また、上記一連の実施の形態では、枚葉紙に画像を記録するインクジェット記録装置に本発明を適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではない。液滴吐出ヘッドのノズル面が水平面に対して傾斜した構成の液滴吐出装置であれば同様に適用することができ、同様の作用効果を奏することができる。
10…インクジェット記録装置の画像記録部、12…メディア(枚葉紙)、14…画像記録ドラム、16(16C、16M、16Y、16K)…インクジェットヘッド、18…回転軸、20…インクジェット記録装置の本体フレーム、22…軸受、24…グリッパ、26…搬送ドラム、28…搬送ドラム、30(30C、30M、30Y、30K)…ノズル面、30A…ノズル形成面、30B…ノズル保護面、40…ヘッド支持フレーム、42L、42R…サイドプレート、44…連結フレーム、46C、46M、46Y、46K…取付部、48C、48M、48Y、48K…被取付部、50…保湿ユニット、60…ノズル面清掃装置、62…洗浄液付与装置、64…払拭装置、100(100C、100M、100Y、100K)…払拭ユニット、102…ラック、104(104C、104M、104Y、104K)…装着部、110…払拭ウェブ、110A、110B…巻芯、112…ケース、114…繰出軸、116…巻取軸、118…押圧ローラ、118L、118R…軸部、120…前段ガイド、122…後段ガイド、124…駆動ローラ、126…ケース本体、128…蓋、130…ヒンジ、132…ロック爪、134…爪受部、136…軸受部、138…繰出リール、138a…フランジ、140…軸受部、142…巻取リール、142a…フランジ、144…滑り部材、146R、146L…軸支持部、150L、150R…柱部、152L、152R…支持部、154L、154R…凹部、156L、156R…バネ、158…巻取ギア、160…第1前段ガイド、160A…上縁部、162…第2前段ガイド、162L、162R…フランジ、164…第1後段ガイド、164A…上縁部、166…第2後段ガイド、166L、166R…フランジ、168A、168B……ブラケット、170…昇降ステージ、172…ガイド軸、174…ガイドブッシュ、176…支持部材、178…昇降レバー、180…切欠き部、182…ピン、184…軸受部、186…ローラ駆動ギア、188…アイドルギア、190…軸受部、192…駆動ギア、194…モータ、200(200C、200M、200Y、200K)…洗浄液付与ユニット、202…ベース、202C、202M、202Y、202K…洗浄液付与ユニット取付部、210…洗浄液付与ヘッド、210A…第1洗浄液付与ヘッド、210B…第2洗浄液付与ヘッド、212…スキージ、214…洗浄液回収皿、216…洗浄液保持面、216A…第1洗浄液保持面、216B…第2洗浄液保持面、218…洗浄液噴出口、218A…第1洗浄液噴出口、218B…第2洗浄液噴出口、220…洗浄液供給流路、220A…第1洗浄液供給流路、220B…第2洗浄液供給流路、221…連通流路、221A…第1連通流路、221B…第2連通流路、222…洗浄液供給口、222A…第1洗浄液供給口、222B…第2洗浄液供給口、224…洗浄液供給配管、224A…第1洗浄液供給配管、224B…第2洗浄液供給配管、226…洗浄液供給タンク、226A…第1洗浄液供給タンク、226B…第2洗浄液供給タンク、228…洗浄液供給ポンプ、228A…第1洗浄液供給ポンプ、228B…第2洗浄液供給ポンプ、230…スキージ取付部、232…洗浄液回収穴、234…洗浄液回収流路、236…洗浄液排出口、238…洗浄液回収配管、240…洗浄液回収タンク、300…洗浄液付与ユニット、310…吸引ノズル、310A…吸引穴、312…吸引ノズル取付部、314…吸引配管、316…吸引ポンプ、400…洗浄液付与ユニット、410A…第1バルブ、410B…第2バルブ、500…洗浄液付与ユニット、N…ノズル、P…圧力室

Claims (12)

  1. 水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドのノズル面清掃装置において、
    前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記ノズル面に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、
    前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記洗浄液を付与した後の前記ノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液を除去する余剰洗浄液除去手段であって、頂部がV字状に形成され、前記ノズル面の傾斜方向下縁部と前記液滴吐出ヘッドの傾斜方向下側の側壁面とに当接されるスキージで前記余剰洗浄液を掻き落として除去する余剰洗浄液除去手段と、
    前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記余剰洗浄液を除去した後の前記ノズル面を払拭する払拭手段と
    を備えたことを特徴とするノズル面清掃装置。
  2. 前記払拭手段は、本体と、前記本体に設けられた繰出軸と、前記本体に設けられた巻取軸と、前記巻取軸を回転駆動する手段と、ロール状に巻回されて前記繰出軸に装着され、所定の走行経路を走行して、前記巻取軸に巻き取られる帯状の払拭ウェブと、前記本体に設けられ、周面に前記払拭ウェブが巻き掛けられる押圧ローラと、を備え、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭ウェブを前記ノズル面に当接させて、前記ノズル面を払拭する請求項1に記載のノズル面清掃装置。
  3. 前記洗浄液付与手段は、前記ノズル面から落下する洗浄液を受ける洗浄液受け皿を備え、前記余剰洗浄液除去手段は、前記洗浄液受け皿に前記余剰洗浄液を掻き落とすことを特徴とする請求項1又は2に記載のノズル面清掃装置。
  4. 水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドのノズル面清掃装置において、
    前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記ノズル面に洗浄液を付与する洗浄液付与手段と、
    前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記洗浄液を付与した後の前記ノズル面の傾斜方向下縁部に付着する余剰洗浄液を除去する余剰洗浄液除去手段であって、吸引穴を有する頂部がV字状に形成され、前記吸引穴が前記ノズル面の傾斜方向下縁部と前記液滴吐出ヘッドの傾斜方向下側の側壁面とに面するように配置された吸引ノズルで前記余剰洗浄液を吸引して除去する余剰洗浄液除去手段と、
    前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に相対的に移動して、前記余剰洗浄液を除去した後の前記ノズル面を払拭する払拭手段と
    を備えたことを特徴とするノズル面清掃装置。
  5. 前記払拭手段は、本体と、前記本体に設けられた繰出軸と、前記本体に設けられた巻取軸と、前記巻取軸を回転駆動する手段と、ロール状に巻回されて前記繰出軸に装着され、所定の走行経路を走行して、前記巻取軸に巻き取られる帯状の払拭ウェブと、前記本体に設けられ、周面に前記払拭ウェブが巻き掛けられる押圧ローラと、を備え、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭ウェブを前記ノズル面に当接させて、前記ノズル面を払拭する請求項4に記載のノズル面清掃装置。
  6. 前記洗浄液付与手段から前記ノズル面に付与する洗浄液の種類を切り替える洗浄液種切換手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置。
  7. 前記ノズル面の傾斜方向と直交する方向に沿って前記洗浄液付与手段が複数備えられるとともに、各洗浄液付与手段を個別に制御して、前記ノズル面への前記洗浄液の付与を制御する洗浄液付与制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置。
  8. 前記各洗浄液付与手段は、それぞれ種類の異なる洗浄液を前記ノズル面に付与することを特徴とする請求項7に記載のノズル面清掃装置。
  9. 前記ノズル面に対する前記洗浄液付与手段及び前記余剰洗浄液除去手段の相対的な移動を制御する移動制御手段を備え、前記ノズル面に対する前記洗浄液付与手段及び前記余剰洗浄液除去手段の相対的な移動速度が切り替え可能であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置。
  10. 前記払拭手段は、
    前記繰出軸が、水平面と平行に設けられ、
    前記巻取軸が、前記繰出軸と平行に設けられ、
    前記押圧ローラが、水平面に対して傾斜して設けられるとともに、前記ノズル面と平行に設けられ、
    更に、
    前記繰出軸と前記押圧ローラとの間に配置され、前記繰出軸から繰り出された前記払拭ウェブが、前記押圧ローラと直交する方向に走行するようにガイドする前段ガイドと、
    前記押圧ローラと前記巻取軸との間に配置され、前記押圧ローラに巻き掛けられた前記払拭ウェブが、前記巻取軸と直交する方向に走行するようにガイドする後段ガイドと、
    を備えることを特徴とする請求項2又は5に記載のノズル面清掃装置。
  11. 水平面に対してノズル面が傾斜して設けられた液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドのノズル面を清掃する請求項1〜10のいずれか一項に記載のノズル面清掃装置と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  12. 前記液滴吐出ヘッドが、メディア幅に対応した長さを有するラインヘッドで構成され、長手方向に直交する方向に前記ノズル面が傾斜して設けられることを特徴とする請求項11に記載の液滴吐出装置。
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