JP5627411B2 - ダブルバンドル型冷凍機システムおよび熱源システムならびにこれらの制御方法 - Google Patents
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Description
このような従来の熱源システムでは、ダブルバンドル型冷凍機の温水ポンプの定格流量を超えた温水流量が温熱負荷から要求された場合には、この温水流量需要を満たすため他の温熱出力機であるボイラを起動させる必要がある。
また、ダブルバンドル型冷凍機の冷水ポンプの定格流量を超えた冷水流量が冷熱負荷から要求された場合には、この冷熱流量需要を満たすため他の冷熱出力機である冷専ターボ冷凍機を起動させる必要がある。
また、冷水流量需要を満たすために冷専ターボ冷凍機を起動させると、ダブルバンドル型冷凍機が負担する冷熱出力が相対的に減ることになり、ひいてはダブルバンドル型冷凍機の温熱出力も低下することになる。ダブルバンドル型冷凍機の温熱出力が低下すると、効率の悪いボイラの温熱出力が相対的に増加することになり、上述の通り熱源システム全体の効率が低下する。
すなわち、本発明にかかるダブルバンドル型冷凍機システムは、冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段、および膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器を有し、前記凝縮器には冷却水用伝熱管および温水出力用伝熱管が設けられ、前記蒸発器には冷水出力用伝熱管が設けられたダブルバンドル型冷凍機と、前記温水出力用伝熱管内を流れる温水を温熱負荷へ送水する温水ポンプと、前記冷水出力用伝熱管内を流れる冷水を冷熱負荷へ送水する冷水ポンプとを備え、前記温熱負荷に対して温熱を出力する他の温熱出力機、及び、前記冷熱負荷に対して冷熱を出力する他の冷熱出力機とともに温水および冷水を供給するダブルバンドル型冷凍機システムにおいて、前記温水ポンプおよび/または前記冷水ポンプは、前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた過流量にて運転可能とされ、前記温水ポンプを前記過流量にて運転することによって、前記他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、かつ/または、前記冷水ポンプを前記過流量にて運転することによって、前記他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させることを特徴とする。
冷熱負荷から要求される冷水流量が定格流量を超えた場合であっても、冷水ポンプを過流量とすることによってダブルバンドル型冷凍機の冷熱出力を増大させることにより、他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。この冷熱出力の増大に伴いダブルバンドル型冷凍機の温熱出力も増大させることにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。
以上のように、温水ポンプおよび/または冷水ポンプを過流量にて制御することにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができ、かつ他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができるので、熱源システム全体の効率を向上させることができる。
冷熱負荷から要求される冷水流量が定格流量を超えた場合であっても、冷水ポンプを過流量とすることによってダブルバンドル型冷凍機の冷熱出力を増大させることにより、他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。この冷熱出力の増大に伴いダブルバンドル型冷凍機の温熱出力も増大させることにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。
以上のように、温水ポンプおよび/または冷水ポンプを過流量にて制御することにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができ、かつ他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができるので、熱源システム全体の効率を向上させることができる。
冷熱負荷から要求される冷水流量が定格流量を超えた場合であっても、冷水ポンプを過流量とすることによってダブルバンドル型冷凍機の冷熱出力を増大させることにより、他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。この冷熱出力の増大に伴いダブルバンドル型冷凍機の温熱出力も増大させることにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。
以上のように、温水ポンプおよび/または冷水ポンプを過流量にて制御することにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができ、かつ他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができるので、熱源システム全体の効率を向上させることができる。
冷熱負荷から要求される冷水流量が定格流量を超えた場合であっても、冷水ポンプを過流量とすることによってダブルバンドル型冷凍機の冷熱出力を増大させることにより、他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。この冷熱出力の増大に伴いダブルバンドル型冷凍機の温熱出力も増大させることにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができる。
以上のように、温水ポンプおよび/または冷水ポンプを過流量にて制御することにより、他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができ、かつ他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させ、或いは停止させることができるので、熱源システム全体の効率を向上させることができる。
図1には、ダブルバンドル型とされた熱回収ターボ冷凍機(ダブルバンドル型冷凍機)R1と、冷水出力専用とされた冷専ターボ冷凍機(他の冷熱出力機)R2と、温水出力専用とされたボイラ(他の温熱出力機)H1とを備えた熱源システムが示されている。熱回収ターボ冷凍機R1の温水出力とボイラH1の温水出力は、温水往ヘッダ2及び温水還ヘッダ3を介して共通の温熱負荷50に接続され、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水出力と冷専ターボ冷凍機R2の冷水出力は、冷水往ヘッダ4及び冷水還ヘッダ5を介して共通の冷熱負荷52に接続されている。
冷却水配管11aには、冷却水ポンプ14aが設けられている。この冷却水ポンプ14aは、インバータ駆動によって吐出流量が可変とされている。
温水配管17aには、温水ポンプ19a(以下「温水P1」ともいう。)が設けられている。この温水ポンプ19aは、インバータ駆動によって吐出流量が可変とされている。さらに、温水ポンプ19aは、定格流量を超えた流量(すなわち過流量)を流すことができるようになっている。ここで、「過流量」とは、次のような意味である。熱源システムは、外部負荷の規模に応じて設計時に熱回収ターボ冷凍機R1の最大負荷(負荷率100%)が決定される。この最大負荷のときに温水ポンプ19aが負担する冷却水流量を定格流量(100%流量)とする。この定格流量を超える流量を過流量という。
冷水配管23aには、冷水ポンプ25a(以下「冷水P1」ともいう。)が設けられている。この冷水ポンプ25aは、インバータ駆動によって吐出流量が可変とされている。さらに、冷水ポンプ25aは、定格流量を超えた流量(すなわち過流量)を流すことができるようになっている。ここで、「過流量」とは、次のような意味である。熱源システムは、外部負荷の規模に応じて設計時に熱回収ターボ冷凍機R1の最大負荷(負荷率100%)が決定される。この最大負荷のときに冷水ポンプ25aが負担する冷水流量を定格流量(100%流量)とする。この定格流量を超える流量を過流量という。
冷却水ポンプ14bおよび冷水ポンプ25bは、熱回収ターボ冷凍機R1の冷却水ポンプ14aおよび冷水ポンプ25aと同様に、インバータ駆動とされている。さらに、冷水ポンプ25aは、過流量を流すことができるようになっている。冷水ポンプ25bの過流量は、外部負荷の規模に応じて設計時に熱冷専ターボ冷凍機R2の最大負荷(負荷率100%)が決定され、この最大負荷のときに冷水ポンプ25bが負担する流量を定格流量(100%流量)とし、この定格流量を超える流量とされる。
まず、表1の運転状態iについて図2を参照して説明する。同図では、熱回収ターボ冷凍機R1の場合が白抜きで示され、冷専ターボ冷凍機R2の場合が黒塗りで示され、ボイラ(温熱専用機)H1が灰色で示されている。この図示方法は、図3以降のグラフについても同様である。
この運転状態は、冷熱負荷の需要が100%以上となっており(図2では120%)、1台のターボ冷凍機では冷熱負荷需要を満たすことができないので、熱回収ターボ冷凍機R1及び冷専ターボ冷凍機R2を共に運転させる必要がある。
冷水流量の需要についても100%以上となっており(図2では200%)、1台の冷水ポンプでは冷水流量需要を満たすことができないので、両冷水ポンプ25a(冷水P1),25b(冷水P2)を共に駆動させる必要がある。
また、温熱負荷の需要も100%以上となっており(図2では140%)、熱回収ターボ冷凍機R1だけでは温熱負荷需要を満たすことができないので、熱回収ターボ冷凍機R1及びボイラH1を共に運転させる必要がある。
温水流量の需要についても100%以上となっており(図2では200%)、1台の温水ポンプでは温水流量需要を満たすことができないので、両温水ポンプ19a(温水P1),32を共に駆動させる必要がある。
冷熱出力については、それぞれ同等に按分して60%ずつとする。
温熱出力については、熱回収ターボ冷凍機R1の冷熱出力が60%とされているので熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力も60%とされ一方で、ボイラH1の温熱出力は温熱需要の140%を満たすために80%とされる。
温水流量については、熱回収ターボ冷凍機R1及びボイラH1のそれぞれの温熱出力に応じて按分される。
熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力を100%としたことに伴い、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25aを過流量として冷熱出力100%とする。これにより、熱回収ターボ冷凍機R1を効率の高い定格点で運転させることができ、また冷専ターボ冷凍機R2の負荷率および冷水ポンプ25bの消費動力を減少させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25a(冷水P1)及び温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、熱源システム全体としての効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態iiについて図3を参照して説明する。
この運転状態は、冷熱負荷、冷水流量、温熱負荷については、運転状態iと同様に100%以上となっている。しかし、温水流量の需要については、運転状態iと異なり、100%以下となっている(図3では100%)。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とすることにより、熱源システム全体としての効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態vについて図4を参照して説明する。
この運転状態は、冷熱負荷、温熱負荷、温水流量については、運転状態iと同様に100%以上となっている。しかし、冷水流量の需要については、運転状態iと異なり、100%以下となっている(図4では100%)。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、熱源システム全体としての効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態iiiについて図5を参照して説明する。
この運転状態は、冷熱負荷、冷水流量および温水流量については、運転状態iと同様に100%以上となっている。しかし、運転状態iと異なり、温熱負荷が100%以下となっている(図5では100%)。
これに対して、本発明では、図5(b)に示すように、温熱出力が100%となるまで温水ポンプ19a(温水ポンプP1)を過流量とする。これにより、熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力を100%まで増加させることができ、ボイラH1を停止させることができる。
また、温熱出力を増大したことに伴い、この温熱出力に見合うように冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量として熱回収ターボ冷凍機R1の冷熱出力を増大させる(図5(b)では100%)。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の温水ポンプ19a(温水P1)及び冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とすることにより、ボイラH1を停止させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態viiについて図6を参照して説明する。
この運転状態は、冷熱負荷および温水流量については100%以上となっているが、温熱負荷および冷水流量が100%以下となっている。
これに対して、本発明では、図6(b)に示すように、温熱出力が100%となるまで温水ポンプ19a(温水ポンプP1)を過流量とする。これにより、熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力を100%まで増加させることができ、ボイラH1を停止させることができる。
また、温熱出力を増大したことに伴い、この温熱出力に見合うように熱回収ターボ冷凍機R1の冷熱出力を増大させる(図6(b)では100%)。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、ボイラH1を停止させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態ivについて図7を参照して説明する。
この運転状態は、冷熱負荷および冷水流量については100%以上とされているが、温熱負荷および温水流量が100%以下となっている(図7では100%)。
これに対して、本発明では、図7(b)に示すように、冷熱出力が100%となるまで冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とする。これにより、熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力を100%まで増加させることができ、ボイラH1を停止させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とすることにより、ボイラH1を停止させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態ixについて図8を参照して説明する。
この運転状態は、温熱負荷、冷水流量および温水流量については100%以上となっているが、冷熱負荷が100%以下となっている(図8では100%)。
これに対して、本発明では、図8(b)に示すように、温熱出力が100%となるまで温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とする。これにより、ボイラH1を停止させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、効率の悪いボイラH1を停止させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態xについて図9を参照して説明する。
この運転状態は、温熱負荷および冷水流量については100%以上となっているが、冷熱負荷および温水流量が100%以下となっている(図9では100%)。
これに対して、本発明では、図9(b)に示すように、冷熱出力が100%となるまで冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とする。これにより、冷専ターボ冷凍機R2を停止させることができる。また、熱回収ターボ冷凍機R1の冷熱出力の増加に伴い温熱出力も増加させることができるので、ボイラH1の温熱出力を相対的に低下させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とすることにより、冷専ターボ冷凍機R2を停止させるとともに、効率の悪いボイラH1の温熱出力を低下させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態xiについて図10を参照して説明する。
この運転状態は、冷水流量および温水流量が100%以上となっているが、冷熱負荷および温熱負荷が100%以下となっている(図10では100%)。
これに対して、本発明では、図10(b)に示すように、冷水ポンプ25a(冷水P1)及び温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とする。これにより、冷熱負荷を熱回収ターボ冷凍機R1のみで賄うことにより冷専ターボ冷凍機R2を停止させることができる。また、「冷熱負荷≧温熱負荷」となっている場合には、図10(b)に示すように、温熱負荷も熱回収ターボ冷凍機R1のみで賄うことによりボイラH1を停止させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25a(冷水P1)および温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、冷専ターボ冷凍機R2を停止させるとともに、効率の悪いボイラH1の温熱出力を低下(または停止)させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態xiiについて図11を参照して説明する。
この運転状態は、冷水流量のみが100%以上となっているが、冷熱負荷、温熱負荷および温水流量は100%以下となっている(図11では、それぞれが100%)。
これに対して、本発明では、図11(b)に示すように、冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とする。これにより、冷熱負荷を熱回収ターボ冷凍機R1のみで賄うことにより冷専ターボ冷凍機R2を停止させることができる。また、「冷熱負荷≧温熱負荷」となっている場合には、図11(b)に示すように、温熱負荷も熱回収ターボ冷凍機R1のみで賄うことによりボイラH1を停止させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の冷水ポンプ25a(冷水P1)を過流量とすることにより、冷専ターボ冷凍機R2を停止させるとともに、効率の悪いボイラH1の温熱出力を低下(または停止)させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態xiiiについて図12を参照して説明する。
この運転状態は、温熱負荷および温水流量が100%以上となっているが、冷熱負荷および冷水流量は100%以下となっている(図12では、それぞれが100%)。
これに対して、本発明では、図12(b)に示すように、温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とする。これにより、熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力を100%まで増加させることができ、ボイラH1の温熱出力を相対的に減少させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、効率の悪いボイラH1の温熱出力を低下させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
次に、表1の運転状態xvについて図13を参照して説明する。
この運転状態は、温水流量のみが100%以上となっているが、冷熱負荷、温熱負荷および冷水流量は100%以下となっている(図13では、それぞれが100%)。
これに対して、本発明では、図13(b)に示すように、温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とする。これにより、熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力を上昇させることにより、ボイラH1の温熱出力を相対的に減少させることができる。また、「冷熱負荷≧温熱負荷」となっている場合には、図13(b)に示すように、温熱負荷の全てを熱回収ターボ冷凍機R1のみで賄うことによりボイラH1を停止させることができる。
以上のように、熱回収ターボ冷凍機R1の温水ポンプ19a(温水P1)を過流量とすることにより、効率の悪いボイラH1の温熱出力を低下(または停止)させることができ、熱源システムの効率を向上させることができる。
表1の運転状態vi,viii,xiv,xviについては、冷水流量および温水流量のいずれもが100%を超えることはないので、熱媒ポンプである冷水ポンプ25a及び温水ポンプ19aを過流量とする必要はない。したがって、これらの運転状態は、従来の運転方法と異なるところがない。
温熱負荷から要求される温水流量が定格流量である100%を超えた場合であっても、温水ポンプ19aを過流量とすることによってボイラH1の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができる(運転状態i,iii,v,vii,ix,xi,xiii,xv参照)。
冷熱負荷から要求される冷水流量が定格流量である100%を超えた場合であっても、冷水ポンプ25aを過流量とすることによって熱回収ターボ冷凍機R1の冷熱出力を増大させ、この冷熱出力の増大に伴い熱回収ターボ冷凍機R1の温熱出力も増大させることにより、ボイラH1の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができる(運転状態i,ii,iii,iv,ix,x,xi,xii)。
以上のように、温水ポンプ19aおよび/または冷水ポンプ25aを過流量にて制御することにより、効率の悪いボイラH1の温熱出力を低減させ、或いは停止させることができるので、熱源システム全体の効率を向上させることができる。
6a,6b 蒸発器
8a,8b 凝縮器
19a 温水ポンプ
25a 冷水ポンプ
R1 熱回収ターボ冷凍機(ダブルバンドル型冷凍機)
R2 冷専ターボ冷凍機(他の冷熱出力機)
H1 ボイラ(他の温熱出力機)
Claims (4)
- 冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段、および膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器を有し、前記凝縮器には冷却水用伝熱管および温水出力用伝熱管が設けられ、前記蒸発器には冷水出力用伝熱管が設けられたダブルバンドル型冷凍機と、
前記温水出力用伝熱管内を流れる温水を温熱負荷へ送水する温水ポンプと、
前記冷水出力用伝熱管内を流れる冷水を冷熱負荷へ送水する冷水ポンプと、
を備え、
前記温熱負荷に対して温熱を出力する他の温熱出力機、及び、前記冷熱負荷に対して冷熱を出力する他の冷熱出力機とともに温水および冷水を供給するダブルバンドル型冷凍機システムにおいて、
前記温水ポンプおよび/または前記冷水ポンプは、前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた過流量にて運転可能とされ、
前記温水ポンプを前記過流量にて運転することによって、前記他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、かつ/または、
前記冷水ポンプを前記過流量にて運転することによって、前記他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させることを特徴とするダブルバンドル型冷凍機システム。 - 冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段、および膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器を有し、前記凝縮器には冷却水用伝熱管および温水出力用伝熱管が設けられ、前記蒸発器には冷水出力用伝熱管が設けられたダブルバンドル型冷凍機と、
前記温水出力用伝熱管内を流れる温水を温熱負荷へ送水する温水ポンプと、
前記冷水出力用伝熱管内を流れる冷水を冷熱負荷へ送水する冷水ポンプと、
前記温熱負荷に対して温熱を出力する他の温熱出力機と、
前記冷熱負荷に対して冷熱を出力する他の冷熱出力機と、
を備えた熱源システムにおいて、
前記温水ポンプおよび/または前記冷水ポンプは、前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた過流量にて運転可能とされ、
前記温水ポンプを前記過流量にて運転することによって、前記他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、かつ/または、
前記冷水ポンプを前記過流量にて運転することによって、前記他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させることを特徴とする熱源システム。 - 冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段、および膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器を有し、前記凝縮器には冷却水用伝熱管および温水出力用伝熱管が設けられ、前記蒸発器には冷水出力用伝熱管が設けられたダブルバンドル型冷凍機と、
前記温水出力用伝熱管内を流れる温水を温熱負荷へ送水する温水ポンプと、
前記冷水出力用伝熱管内を流れる冷水を冷熱負荷へ送水する冷水ポンプと、
を備え、
前記温熱負荷に対して温熱を出力する他の温熱出力機、及び、前記冷熱負荷に対して冷熱を出力する他の冷熱出力機とともに温水および冷水を供給するダブルバンドル型冷凍機システムの制御方法において、
前記温水ポンプは、前記温熱負荷から要求される温水流量が前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた場合に、該定格流量を超えた過流量にて運転されることによって前記他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、
かつ/または、
前記冷水ポンプは、前記冷熱負荷から要求される冷水流量が前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた場合に、該定格流量を超えた過流量にて運転されることによって前記他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させることを特徴とするダブルバンドル型冷凍機システムの制御方法。 - 冷媒を圧縮する圧縮機、圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器、凝縮された冷媒を膨張させる膨張手段、および膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器を有し、前記凝縮器には冷却水用伝熱管および温水出力用伝熱管が設けられ、前記蒸発器には冷水出力用伝熱管が設けられたダブルバンドル型冷凍機と、
前記温水出力用伝熱管内を流れる温水を温熱負荷へ送水する温水ポンプと、
前記冷水出力用伝熱管内を流れる冷水を冷熱負荷へ送水する冷水ポンプと、
前記温熱負荷に対して温熱を出力する他の温熱出力機と、
前記冷熱負荷に対して冷熱を出力する他の冷熱出力機と、
を備えた熱源システムの制御方法において、
前記温水ポンプは、前記温熱負荷から要求される温水流量が前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた場合に、該定格流量を超えた過流量にて運転されることによって前記他の温熱出力機の温熱出力を低減させ、
かつ/または、
前記冷水ポンプは、前記冷熱負荷から要求される冷水流量が前記ダブルバンドル型冷凍機の定格負荷における定格流量を超えた場合に、該定格流量を超えた過流量にて運転されることによって前記他の冷熱出力機の冷熱出力を低減させることを特徴とする熱源システムの制御方法。
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