JP5625527B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータにより駆動されて、車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置に関する。
車輪に取り付けられ、電動モータを作動させることにより車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された電動ブレーキ装置は、電動モータの駆動力を減速機を介してスクリュー部材に伝達し、スクリュー部材の回動により、ナット部材を介してピストンをディスクロータの回転軸方向に直進させ、一側のブレーキパッドをディスクロータに押圧させている。
また、ディスクロータへの押圧により、一側のブレーキパッドからの反力がスクリュー部材を介してキャリパへと伝わり、キャリパが回転軸方向に移動することにより、反対側のブレーキパッドをディスクロータに押圧させている。これにより、一対のブレーキパッドによってディスクロータを挟圧し、車輪に制動力を印加している。
上述した特許文献1に開示された電動ブレーキ装置においては、ブレーキペダルに踏力センサを設け、ブレーキペダルの操作力を検出している。また、ピストンの前端には荷重センサが取り付けられており、ディスクロータに付与した制動力に対応する荷重として、ピストンのブレーキパッドに対する押圧力を検出している。当該電動ブレーキ装置は、ブレーキペダルの踏力およびブレーキパッドに対する押圧力に基づいて、電動モータの作動を制御している。
特開2000−18294号公報
ところで、ピストンの前端に荷重センサが設けられた場合、制動時のブレーキパッドに発生する発熱の影響を受け、荷重センサにおいて検出精度が低下するという問題がある。通常の荷重センサの場合、ブレーキパッドからの熱の影響によって、使用しているストレインゲージが伸長して荷重の検出精度が低下し、延いては、電動モータの作動制御が不正確になることがある。これを防ぐために、耐熱性の大きい荷重センサを使用する方法もあるが、荷重センサの高コスト化は免れない。
これらの問題を解消するためには、荷重センサをブレーキパッドから離れた電動ブレーキ装置の内部に配置することが考えられる。例えば、荷重センサを上述したスクリュー部材と電動ブレーキ装置内の固定部材との間に配置し、ピストンのブレーキパッドに対する押圧力を、ピストンがブレーキパッドから受けた反力として、荷重センサをスクリュー部材と固定部材との間で挟圧させて検出することが可能である。
ところで、制動力解除時において、ブレーキパッドの引き摺りを防止することを目的として、ブレーキパッドとピストンとの間にクリアランスを設定する制御を行う場合がある。荷重センサを電動ブレーキ装置の内部に配置した場合に、クリアランス設定を行うためにスクリュー部材の戻し量を増大させると、ブレーキパッドからの反力が途絶えるため、荷重センサが固定部材から離間して回転軸方向に浮いた状態となる。この状態で、再度、ディスクロータに制動力が付与されると、ブレーキパッドからの反力が、いきなりスクリュー部材を介して荷重センサに対し働き、荷重センサは固定部材に衝突して衝撃荷重を検出する。このため、荷重センサがブレーキパッドから受けた反力を正確に検出することができなくなり、電動モータの作動制御が不正確になる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、作動制御を精度よく行うことのできる電動ブレーキ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る電動ブレーキ装置の発明の構成上の特徴は、車体に取り付けられたハウジングと、ハウジングに取り付けられたピストンと、車輪とともに回転するディスクとピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、ハウジングに取り付けられた電動モータと、ハウジング内においてピストンの軸方向に延び、電動モータにより回転される回動部材と、回動部材と噛合するとともにハウジングに対して回転不能とされ、回動部材の回転によりピストンの軸方向に移動して、ピストンをディスクに向けて付勢する直進部材と、ハウジング内に設けられ、ブレーキパッドから回動部材を介して伝達されたピストンの軸方向の反力であって、ディスクから離れる向きの反力を検出する荷重センサと、少なくとも回動部材および荷重センサにより反力検出用部材を形成するとともに、反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体を形成した場合に、固定体と反力検出用部材との間に介装され、固定体に対して反力検出用部材を反力方向に付勢して、荷重センサを固定体に当接させる付勢部材と、を備え、荷重センサによる検出値に基づいて電動モータを作動させることにより、直進部材により付勢されたピストンが、ブレーキパッドをディスクに向けて付勢することにより車輪に制動力を付与し、ブレーキパッドからの反力により反力検出用部材がピストンの軸方向に付勢され、荷重センサが固定体に押圧されることにより、反力を検出する電動ブレーキ装置であって、反力検出用部材は、回動部材をハウジング内において回転可能に支持するとともに、ハウジングにおいてピストンの軸方向に移動可能に保持された軸受を有しており、付勢部材は、ハウジングと軸受の非回転部材との間に介装され、ハウジングに対し、非回転部材を反力方向に付勢していることである。
尚、本発明において、「反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体」とは、付勢部材により反力検出用部材を付勢する場合の固定側部材となる構成で、例えば、ハウジングを含んだ上位概念の構成を意味している。
請求項2に係る電動ブレーキ装置の発明の構成上の特徴は、車体に取り付けられたハウジングと、ハウジングに取り付けられたピストンと、車輪とともに回転するディスクとピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、ハウジングに取り付けられた電動モータと、ハウジング内においてピストンの軸方向に延び、電動モータにより回転される回動部材と、回動部材と噛合するとともにハウジングに対して回転不能とされ、回動部材の回転によりピストンの軸方向に移動して、ピストンをディスクに向けて付勢する直進部材と、ハウジング内に設けられ、ブレーキパッドから回動部材を介して伝達されたピストンの軸方向の反力であって、ディスクから離れる向きの反力を検出する荷重センサと、少なくとも回動部材および荷重センサにより反力検出用部材を形成するとともに、反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体を形成した場合に、固定体と反力検出用部材との間に介装され、固定体に対して反力検出用部材を反力方向に付勢して、荷重センサを固定体に当接させる付勢部材と、を備え、荷重センサによる検出値に基づいて電動モータを作動させることにより、直進部材により付勢されたピストンが、ブレーキパッドをディスクに向けて付勢することにより車輪に制動力を付与し、ブレーキパッドからの反力により反力検出用部材がピストンの軸方向に付勢され、荷重センサが固定体に押圧されることにより、反力を検出する電動ブレーキ装置であって、反力検出用部材は、ピストンの軸方向において、回動部材に対しピストンとは反対側に位置する保持部材を有しており、保持部材は、ハウジングにおいてピストンの軸方向に移動可能に保持されているとともに、回転不能に取り付けられており、回動部材は、保持部材に対して回転可能に取り付けられており、荷重センサは、保持部材において、回動部材と対向する部位とは反対側に取り付けられていることにより、固定体に当接しており、ブレーキパッドからの反力により回動部材が保持部材をピストンの軸方向に付勢し、荷重センサが固定体に押圧されることにより、反力を検出することである。
請求項3に係る電動ブレーキ装置の発明の構成上の特徴は、車体に取り付けられたハウジングと、ハウジングに取り付けられたピストンと、車輪とともに回転するディスクとピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、ハウジングに取り付けられた電動モータと、ハウジング内においてピストンの軸方向に延び、電動モータにより回転される回動部材と、回動部材と噛合するとともにハウジングに対して回転不能とされ、回動部材の回転によりピストンの軸方向に移動して、ピストンをディスクに向けて付勢する直進部材と、ハウジング内に設けられ、ブレーキパッドから回動部材を介して伝達されたピストンの軸方向の反力であって、ディスクから離れる向きの反力を検出する荷重センサと、少なくとも回動部材および荷重センサにより反力検出用部材を形成するとともに、反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体を形成した場合に、固定体と反力検出用部材との間に介装され、固定体に対して反力検出用部材を反力方向に付勢して、荷重センサを固定体に当接させる付勢部材と、を備え、荷重センサによる検出値に基づいて電動モータを作動させることにより、直進部材により付勢されたピストンが、ブレーキパッドをディスクに向けて付勢することにより車輪に制動力を付与し、ブレーキパッドからの反力により反力検出用部材がピストンの軸方向に付勢され、荷重センサが固定体に押圧されることにより、反力を検出する電動ブレーキ装置であって、複数の歯車が互いに噛合することにより形成され、ハウジング内において、出力歯車により電動モータの駆動力を回動部材に伝達する駆動機構を備え、固定体は出力歯車を含み、付勢部材は、回動部材と出力歯車との間に介装され、出力歯車に対して反力検出用部材を反力方向に付勢して、荷重センサを固定体に当接させ、荷重センサが固定体に押圧されることにより、反力を検出することである。
請求項1に係る電動ブレーキ装置によれば、荷重センサが、ブレーキパッドから回動部材を介して伝達されたピストンの軸方向の反力を検出していることにより、荷重センサをブレーキパッドから離れた位置に設けることができ、荷重センサがブレーキパッドから受ける熱の影響が小さく、正確に荷重を検出することができる。
また、固定体と反力検出用部材との間に介装され、固定体に対して、荷重センサを含む反力検出用部材を反力方向に付勢して、荷重センサを固定体に当接させる付勢部材を備えたことにより、制動力解除時、特に、ブレーキパッドとピストン間のクリアランス設定時において、荷重センサがピストンの軸方向に浮いた状態となることを防止できる。
このため、再度、ディスクに制動力が付与された場合に、荷重センサが衝撃荷重を検出することがなくなり、ディスクへ付与した制動力に対応した荷重として、荷重センサがブレーキパッドからの反力を正確に検出することができる。これにより、電動モータの作動制御を精度よく行うことができる。
また、付勢部材が固定体と反力検出用部材との間に介装されたことにより、付勢部材がピストンを直接付勢する場合に比べ、その付勢力を小さくすることができる。そのため、付勢部材を小型化でき、延いては電動ブレーキ装置を小型、軽量化することができる。
また、付勢部材は、ハウジングと軸受の非回転部材との間に介装され、ハウジングに対し、非回転部材を反力方向に付勢していることにより、付勢部材の両端間において相対回転が発生せず、付勢部材の摺動による磨耗を防ぐことができる。
請求項2に係る電動ブレーキ装置によれば、反力検出用部材は、荷重センサが取り付けられ、ハウジングに対しピストンの軸方向に移動可能に保持されるとともに、回転不能な保持部材を有し、回動部材は、保持部材に対して回転可能に取り付けられており、ブレーキパッドからの反力により回動部材が保持部材をピストンの軸方向に付勢し、荷重センサが固定体に押圧されることにより、ブレーキパッドからの反力を検出するようにした。
これにより、回動部材の回転に拘わらず、荷重センサは回転することがないため、固定体との間で回転方向に摺動することなく押圧される。したがって、荷重センサに摩耗が発生することがなく、その長寿命化が実現できる。
請求項3に係る電動ブレーキ装置によれば、付勢部材は、ともに等速回転する回動部材と出力歯車との間に介装され、出力歯車に対して反力検出用部材を反力方向に付勢することにより、付勢部材の両端間において相対回転が発生せず、付勢部材の摺動による磨耗を防ぐことができる。
また、付勢部材は、ともに等速回転する出力歯車と回動部材との間に介装するのみでよいため、特別な構成を必要とせずに、部品点数を増大させることがなく、低コストの電動ブレーキ装置にすることができる。
本発明の実施形態1による電動ブレーキ装置が、ディスクロータと係合した状態の外観斜視図 図1に示した電動ブレーキ装置を、ディスクロータの回転軸方向にカットした場合の断面図 図2に示した電動ブレーキ装置の作動時の状態を表した断面図 実施形態2による電動ブレーキ装置を、ディスクロータの回転軸方向にカットした場合の断面図
<実施形態1>
図1乃至図3に基づき、本発明の実施形態1による電動ブレーキ装置1について説明する。尚、図2において、破線は各構成間の電気的な接続を意味している。また、図2における左右方向が、図1に示したディスクロータ4の回転軸φ方向に該当する。本発明の構成外であるディスクロータ4(ディスクに該当する)は、その回転中心において車両外方へと突出したハット部41と、ハット部41の周囲に形成され、後述するように、第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bによって挟圧されるプレート部42とを有している。
図1に示すように、ハット部41の端面からは、複数のスタッドボルト43が突出している。ディスクロータ4は、これらのスタッドボルト43を用いて、図示しない車輪のディスクホイールに取り付けられており、これにより車輪と一体回転可能とされている。
電動ブレーキ装置1のマウンティング11は、図示しない車両のナックルアーム(車体に該当する)に取り付けられて固定されている。マウンティング11には、第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bが保持されている(図1において、第2ブレーキパッド21bのみ示す)。
マウンティング11には、一対のスライドピン12を介して、ブレーキハウジング13(本発明のハウジングに該当する)がディスクロータ4の回転軸φ方向(以下、回転軸方向という)に移動可能に取り付けられている。ブレーキハウジング13を形成するキャリパ131は、ディスクロータ4のプレート部42を跨ぐように、その断面形状が略コの字状に形成されている(図1および図2示)。また、キャリパ131には、第2ブレーキパッド21bを押圧するための一対の爪部131fが形成されている。
図2に示すように、キャリパ131の端面には、ブレーキハウジング13を形成するハウジングプレート132が複数の締付ボルト133により固定されている。ハウジングプレート132には、キャリパ131と並ぶように電動モータ14が取り付けられている。電動モータ14は、ディスクロータ4の回転軸とほぼ平行に配置された出力シャフト141を有している。
ハウジングプレート132には、ブレーキハウジング13を形成するハウジングカバー134が対向した状態で固定されており、双方の間には減速機構15(本発明の駆動機構に該当する)が収容される空間が形成されている。減速機構15は、第1ギヤ部材151、第2ギヤ部材152および第3ギヤ部材153により形成され、電動モータ14の駆動力を伝達している。尚、ブレーキハウジング13および減速機構15を包括した上位概念の構成が、本発明の固定体に該当する。
第1ギヤ部材151は、回転軸方向に延びる第1ギヤシャフト151aと、第1ギヤシャフト151aに対して一体回転可能に取り付けられたラッチ歯車151bとにより形成されている。第1ギヤシャフト151aは、ハウジングプレート132およびハウジングカバー134に対し、回転可能に取り付けられている。第1ギヤシャフト151aの外周面には、斜歯である第1小径ギヤ歯151a1が形成されている。ラッチ歯車151bは、駐車ブレーキ時などにおいて、電動モータ14の非通電時に図示しないポール部材と噛合させることにより、ディスクロータ4への制動力が解除することを防止している。
第1ギヤ部材151は、スリーブ部材142により出力シャフト141と接続されており、これにより、電動モータ14の駆動力が入力されている。第1ギヤ部材151と出力シャフト141との間においては、後述する第3ギヤ部材153とスクリュー181との接続箇所と同様に、オルダムカップリングが形成されている。
第2ギヤ部材152は、回転軸方向に延びる第2ギヤシャフト152aと、第2ギヤシャフト152aに対して一体回転可能に取り付けられた大径歯車152bとにより形成されている。第2ギヤシャフト152aは、ハウジングプレート132およびハウジングカバー134に対し、回転可能に取り付けられている。第2ギヤシャフト152aの外周面には、斜歯である第2小径ギヤ歯152a1が形成されている。
大径歯車152bの外周面には斜歯が形成されており、前述した第1ギヤ部材151の第1小径ギヤ歯151a1と噛合している。大径歯車152bは第1ギヤシャフト151aに対して大径で、その歯数も第1小径ギヤ歯151a1に対し多く形成されている。これにより、第1ギヤ部材151と第2ギヤ部材152との間で、電動モータ14の回転が減速される。
第3ギヤ部材153の軸部153aは、ハウジングプレート132およびハウジングカバー134に対し回転可能に取り付けられている、軸部153aには、半径方向外方へと延びるギヤ部153bが一体に形成されている。ギヤ部153bの外周面には斜歯が形成されており、前述した第2ギヤ部材152の第2小径ギヤ歯152a1と噛合している。ギヤ部153bは第2ギヤシャフト152aに対して大径で、その歯数も第2小径ギヤ歯152a1に対し多く形成されている。これにより、第2ギヤ部材152と第3ギヤ部材153との間で、電動モータ14の回転がさらに減速される。
上述したキャリパ131内には、センサホルダ16(本発明の保持部材に該当する)が、設けられている。センサホルダ16の外周面には、キー部材161が取り付けられており、キー部材161は、キャリパ131の内周面において回転軸方向に延在するキー溝131aと係合している。これにより、センサホルダ16は、キャリパ131に対して回転軸方向に移動可能であるとともに、回転不能に取り付けられている。
センサホルダ16には荷重センサ17が取り付けられており、荷重センサ17は、ハウジングプレート132の壁面と対向している。荷重センサ17には、ストレインゲージ式、静電容量式といったあらゆる方式のものが適用可能である。
また、荷重センサ17はセンサホルダ16の円周上において、互いが120°間隔となるように3箇所に配置されている。
回転直進変換機構18を形成するスクリュー181(本発明の回動部材に該当する)は、センサホルダ16に対して回転可能に取り付けられている。スクリュー181は、回転軸方向に延びるとともに、センサホルダ16内に挿入された入力部181aと、入力部181aから半径方向外方へと延びた保持部181bと、保持部181bから後述するピストン20へ向かって、回転軸方向に延在した回転部181cとにより形成されている。
入力部181aは、スリーブ部材19を介して第3ギヤ部材153の軸部153aと接続されている。これにより、入力部181aと軸部153aとの間には、オルダムカップリングが形成され、第3ギヤ部材153の回転力がスクリュー181に伝達されるように形成されているとともに、第3ギヤ部材153からの回転軸方向の荷重がスクリュー181に伝達されないように、第3ギヤ部材153とスクリュー181との間には、回転軸方向に隙間が設けられている。
スクリュー181の保持部181bの外周面は、ボールベアリング182を介して、センサホルダ16に取り付けられている。また、回転軸方向における保持部181bとセンサホルダ16との間には、スラストベアリング183が介装されている。これにより、スクリュー181は、センサホルダ16に対して相対回転可能に形成されている。
さらに、回転軸方向において、ボールベアリング182(本発明の軸受に該当する)のアウタレース182a(本発明の非回転部材に該当する)とキャリパ131の段部131bとの間には、ウェイブワッシャ184(本発明の付勢部材に該当する)が設けられており、キャリパ131に対してアウタレース182aを、第3ギヤ部材153に向けて回転軸方向に付勢している。
これにより、センサホルダ16およびスクリュー181は、ボールベアリング182を介して、ともに第3ギヤ部材153に向けて(図2における右方であり、後述する反力方向に)付勢されており、荷重センサ17は、常時、ハウジングプレート132に当接している。荷重センサ17が、ハウジングプレート132に当接することにより、センサホルダ16、荷重センサ17、ボールベアリング182、スラストベアリング183およびスクリュー181の回転軸方向における位置決めが行われている。尚、ウェイブワッシャ184は、金属製のリング状の薄板を波打たせた形状に形成されている。また、センサホルダ16、荷重センサ17、ボールベアリング182、スラストベアリング183およびスクリュー181を包括した構成が、本発明の反力検出用部材に該当する。
スクリュー181の回転部181cの外周面には、ネジ部181c1が形成されており、ネジ部181c1には、ナット185(本発明の直進部材に該当する)が螺合している。ナット185は、スクリュー181とともに回転直進変換機構18を形成している。ナット185は略ドーナツ状に形成されており、その内周面には、ネジ部181c1と噛み合う内周ネジ185aが形成されている。また、ナット185の外周面からは、複数のナットキー185bが突出している。
一方、キャリパ131には、回転軸方向に延びるシリンダ孔131cが形成されている。シリンダ孔131cにはピストン20が嵌合しており、ピストン20は第1ブレーキパッド21aを介してディスクロータ4の側面と対向している。ピストン20の軸心は、ディスクロータ4の回転軸と平行となっている。ピストン20の外周面には、ピストンキー201が取り付けられている。ピストンキー201は、シリンダ孔131cに形成されたピストンキー溝131dと係合している。これにより、ピストン20は、キャリパ131に対して回転軸方向に移動可能、かつ、回転不能に取り付けられている。
また、ピストン20のディスクロータ4よりの外周面には、ベローズ状のピストンブーツ202の一端部が装着されている。ピストンブーツ202の他端部は、シリンダ孔131cを塞ぐようにキャリパ131に取り付けられており、シリンダ孔131c内への水の浸入を防止している。また、シリンダ孔131cには、リング状のダンパゴム131eが装着されており、ダンパゴム131eはピストン20と係合することにより、ピストン20が振動により移動することを防止している。
ピストン20の内部には収容空間203が形成されており、収容空間203には互いに螺合したスクリュー181とナット185が収容されている。収容空間203の内周面には、回転軸方向に延在したナットキー溝204が形成されており、ナットキー溝204には前述したナットキー185bが係合している。したがって、ナット185は、ピストン20に対して回転軸方向に移動可能、かつ、回転不能に取り付けられている。
ピストン20には、ナット185と回転軸方向に対向するように当接部205が形成されている。当接部205は、ナット185に対してディスクロータ4よりに位置し、テーパ状を呈している。
ナット185と当接部205との間には、押圧部材186が介装されている。押圧部材186は略ディスク状を呈しており、その内周側にはスクリュー181の回転部181cが挿入されている。また、押圧部材186のナット185と対向した面は平坦に形成されており、当接部205と対向した側には球状面186aが形成されている。
ピストン20の第3ギヤ部材153よりの位置には、スナップリング206が装着されている。スナップリング206の内径はナット185の外径よりも小さく、収容空間203の開口付近に取り付けられることにより、収容空間203からナット185が抜け出ることを防止している。
ディスクロータ4のプレート部42の一方の側面と、ピストン20との間には前述した第1ブレーキパッド21aが配置されている。また、前述したようにキャリパ131は、プレート部42の反対側の側面と対向するように爪部131fを有しており、爪部131fとプレート部42との間には第2ブレーキパッド21bが配置されている。
第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bは、それぞれ裏板211a,211b、裏板211a,211bに接合されたライニング212a,212bおよび裏板211a,211bに装着されたシム213a,213bを備え、前述したマウンティング11に支持されている。
上述した構成において、電動モータ14が駆動され、減速された回転力が第3ギヤ部材153に出力されると、スクリュー181が第3ギヤ部材153により回転される。スクリュー181の回転部181cと螺合したナット185は回転不能であるため、収容空間203内をディスクホイール4に向けて回転軸方向に移動する。ナット185は押圧部材186を介してピストン20を押圧し、第1ブレーキパッド21aをディスクロータ4に向けて(図2における左方へ)付勢する。
一方、第1ブレーキパッド21aに発生する反力は、ピストン20、押圧部材186、ナット185、スクリュー181、スラストベアリング183、センサホルダ16および荷重センサ17を介してハウジングプレート132へと働き、ブレーキハウジング13をピストン20と反対方向(ディスクロータ4から離れる向きであって、図2において右方)へと付勢する。これにより、ブレーキハウジング13が回転軸方向に移動し、キャリパ131の爪部131fが、第2ブレーキパッド21bをディスクロータ4に向けて付勢する。したがって、ディスクロータ4は第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bによって挟圧され、車輪に制動力が付与される(図3示)。
電動モータ14へ供給される電流が低減されると、ピストン20が第1ブレーキパッド21aを押圧する荷重が低下する。また、それにともない、第1ブレーキパッド21aからブレーキハウジング13に働く反力も低下するため、キャリパ131の爪部131fが第2ブレーキパッド21bを押圧する荷重も減少し、車輪に付与される制動力が低下する(図2示)。
また、ディスクロータ4に対する制動力の解除時には、ブレーキパッド21a,21bの引き摺りを防止するために、電動モータ14を逆回転させ、ナット185をスナップリング206に係合させて図2において右方へと移動させ、ピストン20をスクリュー181に向けて引き戻し、第1ブレーキパッド21aとピストン20間のクリアランス設定を行う。
図2に示すように、センサホルダ16は、ブレーキハウジング13内の回転軸方向において、スクリュー181に対しピストン20とは反対側に位置している。また、荷重センサ17は、センサホルダ16において、スクリュー181との対向面とは反対側に取り付けられている。したがって、第1ブレーキパッド21aからの反力によりスクリュー181が、回転軸方向であって、ディスクロータ4から離れる向きにセンサホルダ16を付勢し、荷重センサ17がハウジングプレート132の壁面との間で押圧される。これにより、車輪に付与される制動力に対応する荷重として、荷重センサ17が第1ブレーキパッド21aからの反力を検出する。
図2に示すように、ブレーキの操作量を検出するため、車両のブレーキペダル5には踏力センサ6が取り付けられている。また、ブレーキペダル5にはブレーキ操作が行われたことを検出するために、ブレーキペダルスイッチ7が取り付けられている。さらに、ブレーキペダル5の操作時の運転者の違和感をなくすために、ブレーキペダル5にはブレーキシュミレータ8が接続されている。
踏力センサ6およびブレーキペダルスイッチ7は、コントローラ22に対し電気的に接続されている。さらに、コントローラ22は、上述した荷重センサ17、電動モータ14において回転磁界を発生させるためのコイル(図示せず)および電動モータ14に設けられた回転角度センサ143に対し電気的に接続されている。
上述した構成において、運転者がブレーキペダル5を操作すると、コントローラ22は、踏力センサ6の検出値に基づいて、電動モータ14のコイルへ供給する電流を調整し、その作動を制御する。コントローラ22は、荷重センサ17により検出された第1ブレーキパッド21aからの反力が、ブレーキ踏力に見合った値となるように電動モータ14の作動を制御する。
本実施形態によれば、荷重センサ17が、第1ブレーキパッド21aからスクリュー181を介して伝達された回転軸方向の反力を検出していることにより、荷重センサ17を第1ブレーキパッド21aから離れた位置に設けることができ、荷重センサ17が第1ブレーキパッド21aから受ける熱の影響が小さく、正確に荷重を検出することができる。
また、キャリパ131とボールベアリング182のアウタレース182aとの間に介装され、キャリパ131に対して、荷重センサ17とともにスクリュー181を反力方向に付勢して、荷重センサ17をハウジングプレート132に当接させるウェイブワッシャ184を備えたことにより、制動力解除時、特に、前述した第1ブレーキパッド21aとピストン20間のクリアランス設定時において、荷重センサ17が回転軸方向に浮いた状態となることを防止できる。
このため、再度、ディスクロータ4に制動力が付与された場合に、荷重センサ17が衝撃荷重を検出することがなくなり、ディスクロータ4へ付与した制動力に対応した荷重として、荷重センサ17が第1ブレーキパッド21aからの反力を正確に検出することができる。これにより、電動モータ14の作動制御を精度よく行うことができる。
また、ウェイブワッシャ184がキャリパ131とボールベアリング182との間に介装されたことにより、ウェイブワッシャ184がピストン20を直接付勢する場合に比べ、付勢する部品点数を低減でき、その付勢力を小さくすることができるため、ウェイブワッシャ184を小型化でき、延いては電動ブレーキ装置1を小型、軽量化することができる。
また、ウェイブワッシャ184は、ブレーキハウジング13とボールベアリング182の非回転部材であるアウタレース182aとの間に介装され、ブレーキハウジング13に対しアウタレース182aを反力方向に付勢していることにより、ウェイブワッシャ184の両端間において相対回転が発生せず、ウェイブワッシャ184の摺動による磨耗を防ぐことができる。
また、ブレーキハウジング13内に、ブレーキハウジング13に対し回転軸方向に移動可能に保持されるとともに、回転不能なセンサホルダ16を設け、スクリュー181を、ボールベアリング182を介してセンサホルダ16に対し回転可能に取り付け、荷重センサ17を、センサホルダ16において、スクリュー181と対向する部位とは反対側に取り付け、第1ブレーキパッド21aからの反力によりスクリュー181が回転軸方向にセンサホルダ16を付勢し、荷重センサ17がハウジングプレート132の壁面との間で押圧されることにより、第1ブレーキパッド21aからの反力を検出するようにした。
これにより、スクリュー181の回転に拘わらず、荷重センサ17は回転することがないため、ハウジングプレート132の壁面との間で回転方向に摺動することなく押圧される。したがって、荷重センサ17に摩耗が発生することがなく、その長寿命化が実現できる。
また、付勢部材としてのウェイブワッシャ184は薄いプレート状を呈していることにより、狭小な電動ブレーキ装置1の内部にも設けることができる。
<実施形態2>
図4に基づき、実施形態2による電動ブレーキ装置1Aについて、実施形態1による電動ブレーキ装置1との相違点のみを説明する。電動ブレーキ装置1Aの第3ギヤ部材154(本発明の出力歯車に該当する)は円盤状に形成されており、外周面に有する斜歯において、第2ギヤ部材152の第2小径ギヤ歯152a1と噛合している。
第3ギヤ部材154は、ハウジングプレート132の図4における右側の側面により回転可能に支持されており、当該側面により図4における左方への位置決めが行われる。第3ギヤ部材154は第2ギヤシャフト152aに対して大径で、その歯数も第2小径ギヤ歯152a1に対し多く形成されている。これにより、第2ギヤ部材152と第3ギヤ部材154との間で、電動モータ14の回転が減速される。
また、電動ブレーキ装置1Aは、スクリュー181A(本発明の回動部材に該当する)を備えており、スクリュー181Aの入力部181dは、保持部181bからピストン20に対し反対方向へ長く延在している。入力部181dは第3ギヤ部材154の内孔154aに嵌合しており、キー部材154bによって、第3ギヤ部材154に対し回転軸方向に所定量だけ移動可能、かつ、相対回転不能に取り付けられている。これにより、スクリュー181Aは、第3ギヤ部材154とともに等速回転することができる。入力部181dの図4における右端は、ハウジングカバー134により半径方向に回転可能に支持されている。
入力部181dにおいて、第3ギヤ部材154に対するピストン20と反対側には、略ディスク状をした係止部材181d1が取り付けられている。係止部材181d1は入力部181dに対し、相対回転不能、かつ、所定量だけ回転軸方向に移動可能に取り付けられており、係止部材181d1は第3ギヤ部材154とともに等速回転する。
第3ギヤ部材154および係止部材181d1の側面間には、実施形態1によるウェイブワッシャ184と同様の形状をしたウェイブワッシャ187(ウェイブワッシャ184に対して大きさは異なる)が介装されており、第3ギヤ部材154に対し係止部材181d1を、回転軸方向であってピストン20と反対側(図4における右方であり、上述した反力方向)に向けて付勢している。
さらに、入力部181dにおいて、係止部材181d1のウェイブワッシャ187が設けられていない側には、スナップリング181d2が装着されており、上述したウェイブワッシャ187によって付勢された係止部材181d1を回転軸方向に受け止めている。
これにより、ウェイブワッシャ187からの付勢力は、係止部材181d1およびスナップリング181d2を介してスクリュー181Aへと伝達し、センサホルダ16およびスクリュー181Aは、ともに反力方向に(図4において右方に)付勢され、荷重センサ17は、常時、ハウジングプレート132の壁面に当接している。
荷重センサ17が、ハウジングプレート132に当接することにより、センサホルダ16、荷重センサ17、ボールベアリング182、スラストベアリング183およびスクリュー181Aの回転軸方向における位置決めが行われている。尚、図4において、ハウジングカバー134と、スクリュー181Aの入力部181dおよびスナップリング181d2との間には回転軸方向の隙間が形成されている。
電動ブレーキ装置1Aのその他の構成については、実施形態1による電動ブレーキ装置1の場合と同様であるため、これ以上の説明は省略する。
本実施形態によれば、スクリュー181Aの一部である係止部材181d1は、第3ギヤ部材154とともに等速回転し、ウェイブワッシャ187は、第3ギヤ部材154と係止部材181d1との間に介装され、第3ギヤ部材154に対し係止部材181d1を反力方向に付勢している。これにより、ウェイブワッシャ187の両端間において相対回転が発生せず、ウェイブワッシャ187の摺動による磨耗を防ぐことができる。
また、ウェイブワッシャ187は、ともに等速回転する第3ギヤ部材154と係止部材181d1との間に介装するのみでよいため、特別な構成を必要とせずに、部品点数を増大させることがなく、低コストの電動ブレーキ装置1Aにすることができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
電動ブレーキ装置1において、実施形態2において示したスクリュー181Aと第3ギヤ部材154との連結構造と、実施形態1において示した、ウェイブワッシャ184をボールベアリング182のアウタレース182aとキャリパ131との間に介装する構造とを組み合わせてもよい。
また、実施形態1において、ウェイブワッシャ184がスクリュー181またはセンサホルダ16若しくは荷重センサ17を直接付勢するようにしてもよい。
また、実施形態1において、第3ギヤ部材153とスクリュー181との間には、オルダムカップリングのみでなく、スプラインやキー止めを使用することにより、第3ギヤ部材153からスクリュー181への回転は伝達するが、回転軸方向の荷重は伝達しない連結機構を形成してもよい。
本発明の固定体には、ブレーキハウジング13および減速機構15以外の構成を含んでいてもよい。また、本発明の反力検出用部材には、センサホルダ16、荷重センサ17、ボールベアリング182、スラストベアリング183およびスクリュー181以外の構成を含んでいてもよい。
また、本発明による電動ブレーキ装置1は、車両におけるフットブレーキのみでなく、パーキングブレーキに使用してもよい。
また、電動モータ14には、同期機、誘導機、直流機等のあらゆるモータが使用可能である。
また、本発明は、ディスクロータ4をブレーキハウジング13の押圧部131fとピストン20とで挟圧する浮動型のディスクブレーキのみではなく、ディスクロータ4の双方の側面をピストンにて押圧する対向型のディスクブレーキにも適用可能である。
また、付勢部材は、ウェイブワッシャ184以外にも、コイルスプリング、皿バネといったあらゆるタイプのものが適用可能である。
図面中、1,1Aは電動ブレーキ装置、4はディスクロータ(ディスク)、13はブレーキハウジング(ハウジング、固定体)、14は電動モータ、15は減速機構(駆動機構、固定体)、16はセンサホルダ(保持部材、反力検出用部材)、17は荷重センサ(反力検出用部材)、20はピストン、21aは第1ブレーキパッド、21bは第2ブレーキパッド、154は第3ギヤ部材(出力歯車)、181,181Aはスクリュー(回動部材、反力検出用部材)、182はボールベアリング(軸受、反力検出用部材)、182aはアウタレース(非回転部材)、184,187はウェイブワッシャ(付勢部材)、185はナット(直進部材)を示している。

Claims (3)

  1. 車体に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられたピストンと、
    車輪とともに回転するディスクと前記ピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    前記ハウジング内において前記ピストンの軸方向に延び、前記電動モータにより回転される回動部材と、
    前記回動部材と噛合するとともに前記ハウジングに対して回転不能とされ、前記回動部材の回転により前記ピストンの軸方向に移動して、前記ピストンを前記ディスクに向けて付勢する直進部材と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記ブレーキパッドから前記回動部材を介して伝達された前記ピストンの軸方向の反力であって、前記ディスクから離れる向きの前記反力を検出する荷重センサと、
    少なくとも前記回動部材および前記荷重センサにより反力検出用部材を形成するとともに、前記反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体を形成した場合に、前記固定体と前記反力検出用部材との間に介装され、前記固定体に対して前記反力検出用部材を前記反力方向に付勢して、前記荷重センサを前記固定体に当接させる付勢部材と、
    を備え、
    前記荷重センサによる検出値に基づいて前記電動モータを作動させることにより、前記直進部材により付勢された前記ピストンが、前記ブレーキパッドを前記ディスクに向けて付勢することにより前記車輪に制動力を付与し、
    前記ブレーキパッドからの前記反力により前記反力検出用部材が前記ピストンの軸方向に付勢され、前記荷重センサが前記固定体に押圧されることにより、前記反力を検出する電動ブレーキ装置であって、
    前記反力検出用部材は、
    前記回動部材を前記ハウジング内において回転可能に支持するとともに、前記ハウジングにおいて前記ピストンの軸方向に移動可能に保持された軸受を有しており、
    前記付勢部材は、
    前記ハウジングと前記軸受の非回転部材との間に介装され、前記ハウジングに対し、前記非回転部材を前記反力方向に付勢していることを特徴とする電動ブレーキ装置。
  2. 車体に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられたピストンと、
    車輪とともに回転するディスクと前記ピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    前記ハウジング内において前記ピストンの軸方向に延び、前記電動モータにより回転される回動部材と、
    前記回動部材と噛合するとともに前記ハウジングに対して回転不能とされ、前記回動部材の回転により前記ピストンの軸方向に移動して、前記ピストンを前記ディスクに向けて付勢する直進部材と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記ブレーキパッドから前記回動部材を介して伝達された前記ピストンの軸方向の反力であって、前記ディスクから離れる向きの前記反力を検出する荷重センサと、
    少なくとも前記回動部材および前記荷重センサにより反力検出用部材を形成するとともに、前記反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体を形成した場合に、前記固定体と前記反力検出用部材との間に介装され、前記固定体に対して前記反力検出用部材を前記反力方向に付勢して、前記荷重センサを前記固定体に当接させる付勢部材と、
    を備え、
    前記荷重センサによる検出値に基づいて前記電動モータを作動させることにより、前記直進部材により付勢された前記ピストンが、前記ブレーキパッドを前記ディスクに向けて付勢することにより前記車輪に制動力を付与し、
    前記ブレーキパッドからの前記反力により前記反力検出用部材が前記ピストンの軸方向に付勢され、前記荷重センサが前記固定体に押圧されることにより、前記反力を検出する電動ブレーキ装置であって、
    前記反力検出用部材は、
    前記ピストンの軸方向において、前記回動部材に対し前記ピストンとは反対側に位置する保持部材を有しており、
    前記保持部材は、
    前記ハウジングにおいて前記ピストンの軸方向に移動可能に保持されているとともに、回転不能に取り付けられており、
    前記回動部材は、
    前記保持部材に対して回転可能に取り付けられており、
    前記荷重センサは、
    前記保持部材において、前記回動部材と対向する部位とは反対側に取り付けられていることにより、前記固定体に当接しており、
    前記ブレーキパッドからの前記反力により前記回動部材が前記保持部材を前記ピストンの軸方向に付勢し、前記荷重センサが前記固定体に押圧されることにより、前記反力を検出することを特徴とする電動ブレーキ装置
  3. 車体に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジングに取り付けられたピストンと、
    車輪とともに回転するディスクと前記ピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    前記ハウジング内において前記ピストンの軸方向に延び、前記電動モータにより回転される回動部材と、
    前記回動部材と噛合するとともに前記ハウジングに対して回転不能とされ、前記回動部材の回転により前記ピストンの軸方向に移動して、前記ピストンを前記ディスクに向けて付勢する直進部材と、
    前記ハウジング内に設けられ、前記ブレーキパッドから前記回動部材を介して伝達された前記ピストンの軸方向の反力であって、前記ディスクから離れる向きの前記反力を検出する荷重センサと、
    少なくとも前記回動部材および前記荷重センサにより反力検出用部材を形成するとともに、前記反力検出用部材を相対移動可能に保持する固定体を形成した場合に、前記固定体と前記反力検出用部材との間に介装され、前記固定体に対して前記反力検出用部材を前記反力方向に付勢して、前記荷重センサを前記固定体に当接させる付勢部材と、
    を備え、
    前記荷重センサによる検出値に基づいて前記電動モータを作動させることにより、前記直進部材により付勢された前記ピストンが、前記ブレーキパッドを前記ディスクに向けて付勢することにより前記車輪に制動力を付与し、
    前記ブレーキパッドからの前記反力により前記反力検出用部材が前記ピストンの軸方向に付勢され、前記荷重センサが前記固定体に押圧されることにより、前記反力を検出する電動ブレーキ装置であって、
    複数の歯車が互いに噛合することにより形成され、前記ハウジング内において、出力歯車により前記電動モータの駆動力を前記回動部材に伝達する駆動機構を備え、
    前記固定体は前記出力歯車を含み、
    前記付勢部材は、前記回動部材と前記出力歯車との間に介装され、
    前記出力歯車に対して前記反力検出用部材を前記反力方向に付勢して、前記荷重センサを前記固定体に当接させ、
    前記荷重センサが前記固定体に押圧されることにより、前記反力を検出することを特徴とする電動ブレーキ装置
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