JP5499930B2 - 電動ブレーキ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電動モータにより駆動されて、車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置に関する。
車輪に取り付けられ、電動モータを作動させることにより車輪に制動力を付与する電動ブレーキ装置に関する従来技術があった(例えば、特許文献1または特許文献2参照)。特許文献1および特許文献2に開示された電動ブレーキ装置は、電動モータの駆動力を減速機を介して回動部材に伝達し、回動部材の回転を直進移動に変換した後、移動部材を介してピストンをディスクロータの回転軸方向に直進させ、一側のブレーキパッドをディスクロータに押圧させている。
また、ディスクロータへの押圧により、一側のブレーキパッドからの反力が回動部材を介してキャリパへと伝わり、キャリパが回転軸方向に移動することにより、反対側のブレーキパッドをディスクロータに押圧させている。これにより、一対のブレーキパッドによってディスクロータを挟圧し、車輪に制動力を印加している。
これまでの従来技術による電動ブレーキ装置においては、ブレーキパッドを押圧するピストンが、ピストンを軸方向に付勢する部材に対して揺動可能に形成されている場合がある。これは、ピストンの首振り動作を可能とするための構成であり、制動時におけるキャリパの撓みや、ブレーキパッドの偏摩耗に追従してブレーキパッドをディスクロータに均一に押し付けるために設けられている構成である。
上述した特許文献1および特許文献2に開示された電動ブレーキ装置においても、移動部材のピストンとの当接部位に球状の面を形成し、ピストンが当該球状面と係合することにより、ピストンが移動部材に対して揺動可能に形成されている。
特開2004−176773号公報 特開2004−218714号公報
ところで、揺動可能なピストンと移動部材との間の係合部には、双方の間の滑らかな摺動を維持するため、潤滑剤としてのグリスが封入されている場合が多い。ところが、特許文献1および特許文献2に開示された電動ブレーキ装置においては、弾性部材により、移動部材がピストンに対して付勢され、常時、双方が互いに係合している。したがって、制動時に発生するピストンの揺動動作の繰り返しにより、双方の間のグリスが徐々に外部に排出されて枯渇する。これにより、ピストンと移動部材との間の係合部において摺動抵抗が増大して、ピストンの円滑な揺動動作が妨げられる恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、制動時におけるピストンの揺動動作を円滑に行うことのできる電動ブレーキ装置を提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る電動ブレーキ装置の発明の構成上の特徴は、車体に取り付けられたハウジングと、ハウジングに対し移動可能に取り付けられたピストンと、車輪とともに回転するディスクとピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、ハウジングに取り付けられた電動モータと、ハウジング内においてピストンの軸方向に延び、電動モータの駆動力により回転される回動部材と、回動部材の回転によりピストンの軸方向に移動してピストンと当接し、ピストンをディスクに向けて付勢する直進構造体と、を備え、直進構造体およびピストンが互いに当接する部位のうち、一方側に球面部が形成され、他方側に球面部と当接する当接部が形成され、球面部と当接部との間には潤滑剤が塗布されており、ピストンは、球面部と当接部とが離間することが可能なように直進構造体を係止し、かつ、球面部と当接部とが互いに摺動して、回動部材の軸心に対して揺動可能なように形成され、電動モータを正回転させることにより、直進構造体により付勢されたピストンが、ブレーキパッドをディスクに向けて付勢することにより車輪に制動力を付与し、車輪に制動力を付与していない時に、電動モータを逆回転させて直進構造体をピストンから離れる方向に移動させ、球面部と当接部との間を離間させることである。
本発明における球面部には、完全な球体の表面形状の一部を使用したもののみではなく、ピストンが直進構造体に対して揺動可能に係合するような形状であれば、厳密な意味での球体以外の表面形状をも含むものである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1の電動ブレーキ装置において、当接部をピストンまたは直進構造体の軸心を中心とした円錐面としたことである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または2の電動ブレーキ装置において、直進構造体をピストンの半径方向の内部に配置するとともに、直進構造体に球面部が形成され、ピストンに当接部が形成されたことである。
請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至3のうちのいずれかの電動ブレーキ装置において、直進構造体は、回動部材に螺合するとともにハウジングに対して回転不能なナット部材と、ピストンの軸方向のナット部材とピストンとの間において、ピストンの軸方向に移動可能に介装され、ピストンとの対向部位に、球面部および当接部のうちの一方が形成された押圧部材と、により形成され、電動モータを正回転させることにより、ナット部材がピストンの軸方向に移動し、押圧部材を介して、ピストンをディスクに向けて付勢し、車輪に制動力を付与していない時に、電動モータを逆回転させてナット部材をピストンから離れる方向に移動させ、ピストンとナット部材との間で、押圧部材を自由状態にすることである。
請求項1に係る電動ブレーキ装置によれば、車輪に制動力を付与していない時に、電動モータを逆回転させて直進構造体をピストンから離れる方向に移動させ、球面部と当接部との間を離間させることにより、球面部と当接部との間に隙間ができて負圧が発生し、ピストンの揺動動作により排出された潤滑剤が、再び球面部と当接部との間に入り込む。したがって、球面部と当接部との間の円滑な摺動性を維持することができ、ピストンの揺動動作を継続させることができる。
請求項2に係る電動ブレーキ装置によれば、球面部と係合する当接部をピストンまたは直進構造体の軸心を中心とした円錐面としたことにより、球面部と当接部とを円周状に線接触させることができ、ピストンを安定して支持することができるとともに、双方の間の摺動抵抗を低減させることができる。
請求項3に係る電動ブレーキ装置によれば、直進構造体をピストンの半径方向の内部に配置するとともに、直進構造体に球面部が形成され、ピストンに当接部が形成されたことにより、ピストンおよび直進構造体の外形を容易に形成することができ、低コストの電動ブレーキ装置にすることができる。
請求項4に係る電動ブレーキ装置によれば、直進構造体を、回動部材に螺合するナット部材と、ナット部材とピストンとの間に介装された押圧部材とにより形成し、車輪に制動力を付与していない時に、電動モータを逆回転させてナット部材をピストンから離れる方向に移動させ、ピストンとナット部材との間で押圧部材を自由状態にする。
これにより、自由状態になった押圧部材が自重によって下方に移動するため、ピストンと押圧部材との間において隙間が形成され、双方の間の係合部に潤滑剤が進入できる。
また、ナット部材とピストンとに軸ずれがあっても、球面部と当接部とを適切に接触させることができ、信頼性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による電動ブレーキ装置が、ディスクロータと係合した状態の外観斜視図 図1に示した電動ブレーキ装置を、ディスクロータの回転軸方向にカットした場合の断面図 図2に示した電動ブレーキ装置の作動時の状態を表した断面図 電動モータの作動を制御するフローチャートを示した図 図2に示した電動ブレーキ装置のクリアランス設定を行う時の状態を表した断面図
図1乃至図5に基づき、本発明の一実施形態による電動ブレーキ装置1について説明する。尚、図2において、破線は各構成間の電気的な接続を意味している。また、図2における左右方向が、図1に示したディスクロータ4の回転軸φ方向に該当する。本発明の構成外であるディスクロータ4(ディスクに該当する)は、その回転中心において車両外方へと突出したハット部41と、ハット部41の周囲に形成され、後述するように、第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bによって挟圧されるプレート部42とを有している。
図1に示すように、ハット部41の端面からは、複数のスタッドボルト43が突出している。ディスクロータ4は、これらのスタッドボルト43を用いて、図示しない車輪のディスクホイールに取り付けられており、これにより車輪と一体回転可能とされている。
電動ブレーキ装置1のマウンティング11は、図示しない車両のナックルアーム(車体に該当する)に取り付けられて固定されている。マウンティング11には、第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bが保持されている(図1において、第2ブレーキパッド21bのみ示す)。
マウンティング11には、一対のスライドピン12を介して、ブレーキハウジング13(本発明のハウジングに該当する)がディスクロータ4の回転軸φ方向(以下、回転軸方向という)に移動可能に取り付けられている。ブレーキハウジング13を形成するキャリパ131は、ディスクロータ4のプレート部42を跨ぐように、その断面形状が略コの字状に形成されている(図1および図2示)。また、キャリパ131には、第2ブレーキパッド21bを押圧するための一対の爪部131fが形成されている。
図2に示すように、キャリパ131の端面には、ブレーキハウジング13を形成するハウジングプレート132が複数の締付ボルト133により固定されている。ハウジングプレート132には、キャリパ131と並ぶように電動モータ14が取り付けられている。電動モータ14は、ディスクロータ4の回転軸とほぼ平行に配置された出力シャフト141を有している。
ハウジングプレート132には、ブレーキハウジング13を形成するハウジングカバー134が対向した状態で固定されており、双方の間には減速機構15が収容される空間が形成されている。減速機構15は、第1ギヤ部材151、第2ギヤ部材152および第3ギヤ部材153により形成され、電動モータ14の駆動力を伝達している。
第1ギヤ部材151は、回転軸方向に延びる第1ギヤシャフト151aと、第1ギヤシャフト151aに対して一体回転可能に取り付けられたラッチ歯車151bとにより形成されている。第1ギヤシャフト151aは、ハウジングプレート132およびハウジングカバー134に対し、回転可能に取り付けられている。第1ギヤシャフト151aの外周面には、斜歯である第1小径ギヤ歯151a1が形成されている。ラッチ歯車151bは、駐車ブレーキ時など電動モータ14の非通電時において図示しないポール部材と噛合させることにより、ディスクロータ4への制動力の保持を可能としている。
第1ギヤ部材151は、スリーブ部材142により出力シャフト141と接続されており、これにより、電動モータ14の駆動力が入力されている。第1ギヤ部材151と出力シャフト141との間においては、後述する第3ギヤ部材153とスクリュー181との接続箇所と同様に、オルダムカップリングが形成されている。
第2ギヤ部材152は、回転軸方向に延びる第2ギヤシャフト152aと、第2ギヤシャフト152aに対して一体回転可能に取り付けられた大径歯車152bとにより形成されている。第2ギヤシャフト152aは、ハウジングプレート132およびハウジングカバー134に対し、回転可能に取り付けられている。第2ギヤシャフト152aの外周面には、斜歯である第2小径ギヤ歯152a1が形成されている。
大径歯車152bの外周面には斜歯が形成されており、前述した第1ギヤ部材151の第1小径ギヤ歯151a1と噛合している。大径歯車152bは第1ギヤシャフト151aに対して大径で、その歯数も第1小径ギヤ歯151a1に対し多く形成されている。これにより、第1ギヤ部材151と第2ギヤ部材152との間で、電動モータ14の回転が減速される。
第3ギヤ部材153の軸部153aは、ハウジングプレート132およびハウジングカバー134に対し回転可能に取り付けられている、軸部153aには、半径方向外方へと延びるギヤ部153bが一体に形成されている。ギヤ部153bの外周面には斜歯が形成されており、前述した第2ギヤ部材152の第2小径ギヤ歯152a1と噛合している。ギヤ部153bは第2ギヤシャフト152aに対して大径で、その歯数も第2小径ギヤ歯152a1に対し多く形成されている。これにより、第2ギヤ部材152と第3ギヤ部材153との間で、電動モータ14の回転がさらに減速される。
上述したキャリパ131内には、センサホルダ16が、設けられている。センサホルダ16の外周面には、キー部材161が取り付けられており、キー部材161は、キャリパ131の内周面において回転軸方向に延在するキー溝131aと係合している。これにより、センサホルダ16は、キャリパ131に対して回転軸方向に移動可能であるとともに、回転不能に取り付けられている。
センサホルダ16には荷重センサ17が取り付けられており、荷重センサ17は、ハウジングプレート132の壁面と対向している。荷重センサ17には、ストレインゲージ式、静電容量式といったあらゆる方式のものが適用可能である。
また、荷重センサ17はセンサホルダ16の円周上において、互いが120°間隔となるように3箇所に配置されている。
回転直進変換機構18を形成するスクリュー181(本発明の回動部材に該当する)は、センサホルダ16に対して回転可能に取り付けられている。スクリュー181は、回転軸方向に延びるとともに、センサホルダ16内に挿入された入力部181aと、入力部181aから半径方向外方へと延びた保持部181bと、保持部181bから後述するピストン20へ向かって、回転軸方向に延在した回転部181cとにより形成されている。
入力部181aは、スリーブ部材19を介して第3ギヤ部材153の軸部153aと接続されている。これにより、入力部181aと軸部153aとの間には、オルダムカップリングが形成され、第3ギヤ部材153の回転力がスクリュー181に伝達されるように形成されているとともに、第3ギヤ部材153からの回転軸方向の荷重がスクリュー181に伝達されないように、第3ギヤ部材153とスクリュー181との間には、回転軸方向に隙間が設けられている。
スクリュー181の保持部181bの外周面は、ボールベアリング182を介して、センサホルダ16に取り付けられている。また、回転軸方向における保持部181bとセンサホルダ16との間には、スラストベアリング183が介装されている。これにより、スクリュー181は、センサホルダ16に対して相対回転可能に形成されている。
さらに、回転軸方向において、ボールベアリング182のアウタレース182aとキャリパ131の段部131bとの間には、ウェイブワッシャ184が設けられており、キャリパ131に対してアウタレース182aを、第3ギヤ部材153に向けて回転軸方向に付勢している。
これにより、センサホルダ16およびスクリュー181は、ボールベアリング182を介して、ともに第3ギヤ部材153に向けて(図2における右方であり、後述する反力方向に)付勢されており、荷重センサ17は、常時、ハウジングプレート132に当接している。荷重センサ17が、ハウジングプレート132に当接することにより、センサホルダ16、荷重センサ17、ボールベアリング182、スラストベアリング183およびスクリュー181の回転軸方向における位置決めが行われている。尚、ウェイブワッシャ184は、金属製のリング状の薄板を波打たせた形状に形成されている。
スクリュー181の回転部181cの外周面には、ネジ部181c1が形成されており、ネジ部181c1には、ナット185(本発明のナット部材に該当する)が螺合している。ナット185は後述するピストン20の半径方向の内部に配置され、スクリュー181とともに回転直進変換機構18を形成している。ナット185は略ドーナツ状に形成されており、その内周面には、ネジ部181c1と噛み合う内周ネジ185aが形成されている。また、ナット185の外周面からは、ナットキー185bが突出している。
一方、キャリパ131には、回転軸方向に延びるシリンダ孔131cが形成されている。シリンダ孔131cにはピストン20が嵌合しており、ピストン20は第1ブレーキパッド21aを介してディスクロータ4の側面と対向している。ピストン20の軸心は、ディスクロータ4の回転軸と平行となっている。ピストン20の外周面には、ピストンキー201が取り付けられている。ピストンキー201は、シリンダ孔131cに形成されたピストンキー溝131dと係合している。これにより、ピストン20は、キャリパ131に対して回転軸方向に移動可能、かつ、回転不能に取り付けられている。
また、ピストン20のディスクロータ4よりの外周面には、ベローズ状のピストンブーツ202の一端部が装着されている。ピストンブーツ202の他端部は、シリンダ孔131cを塞ぐようにキャリパ131に取り付けられており、シリンダ孔131c内への水の浸入を防止している。また、シリンダ孔131cには、リング状のダンパゴム131eが装着されており、ダンパゴム131eはピストン20と係合することにより、ピストン20が振動により移動することを防止している。
ピストン20の半径方向の内部には収容空間203が形成されており、収容空間203には互いに螺合したスクリュー181とナット185が収容されている。収容空間203の内周面には、回転軸方向に延在したナットキー溝204が形成されており、ナットキー溝204には前述したナットキー185bが係合している。したがって、ナット185は、ピストン20に対して回転軸方向に移動可能、かつ、回転不能に取り付けられている。
ピストン20には、ナット185と回転軸方向に対向するように当接部205が形成されている。当接部205は、ナット185に対してディスクロータ4よりに位置し、ピストン20の軸心を中心としたテーパ(円錐面)状を呈している。
回転軸方向におけるナット185と当接部205との間には、押圧部材186(前述したナット185とともに、本発明の直進構造体に該当する)が介装されている。押圧部材186は略ディスク状を呈するとともに、回転軸方向に移動可能に形成され、その内周側にはスクリュー181の回転部181cが挿入されている。また、押圧部材186のナット185と対向した面は平坦に形成されており、当接部205と対向した側には球状面186a(本発明の球面部に該当する)が形成されている。球状面186aは、押圧部材186の軸心上にある点を中心とした球体の表面形状により形成されている。通常、押圧部材186の球状面186aとピストン20の当接部205は互いに係合しており、双方の間には潤滑剤であるグリスが充填されている。
球状面186aが、前述したピストン20の当接部205と係合することにより、球状面186aと当接部205とが互いに摺動して、ピストン20は、スクリュー181の軸心に対して揺動可能なように形成されている。すなわち、ピストン20は、ナット185および押圧部材186に対して揺動する。
ピストン20の第3ギヤ部材153よりの位置には、スナップリング206が装着されている。スナップリング206の内径はナット185の外径よりも小さく、収容空間203の開口付近に取り付けられることにより、収容空間203からナット185が抜け出ることを防止している。ピストン20においてスナップリング206は、ナット185の図2における右端がスナップリング206に当接した場合に、押圧部材186の球状面186aとピストン20の当接部205との間に隙間ができる位置に設けられている。
ディスクロータ4のプレート部42の一方の側面と、ピストン20との間には前述した第1ブレーキパッド21aが配置されている。また、前述したようにキャリパ131は、プレート部42の反対側の側面と対向するように爪部131fを有しており、爪部131fとプレート部42との間には第2ブレーキパッド21bが配置されている。
第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bは、それぞれ裏板211a,211b、裏板211a,211bに接合されたライニング212a,212bおよび裏板211a,211bに装着されたシム213a,213bを備え、前述したマウンティング11に支持されている。
上述した構成において、電動モータ14が駆動され、減速された回転力が第3ギヤ部材153に出力されると、スクリュー181が第3ギヤ部材153により回転される。スクリュー181の回転部181cと螺合したナット185は回転不能であるため、収容空間203内をディスクホイール4に向けて回転軸方向に移動する。ナット185は、球状面186aが当接部205と係合した押圧部材186を介してピストン20を押圧し、第1ブレーキパッド21aをディスクロータ4に向けて(図2における左方へ)付勢する。
一方、第1ブレーキパッド21aに発生する反力は、ピストン20、押圧部材186、ナット185、スクリュー181、スラストベアリング183、センサホルダ16および荷重センサ17を介してハウジングプレート132へと働き、ブレーキハウジング13をピストン20と反対方向(ディスクロータ4から離れる向きであって、図2において右方)へと付勢する。これにより、ブレーキハウジング13が回転軸方向に移動し、キャリパ131の爪部131fが、第2ブレーキパッド21bをディスクロータ4に向けて付勢する。したがって、ディスクロータ4は第1ブレーキパッド21aおよび第2ブレーキパッド21bによって挟圧され、車輪に制動力が付与される(図3示)。
電動モータ14へ供給される電流が低減されると、ピストン20が第1ブレーキパッド21aを押圧する荷重が低下する。また、それにともない、第1ブレーキパッド21aからブレーキハウジング13に働く反力も低下するため、キャリパ131の爪部131fが第2ブレーキパッド21bを押圧する荷重も減少し、車輪に付与される制動力が低下する(図2示)。
図2に示すように、センサホルダ16は、ブレーキハウジング13内の回転軸方向において、スクリュー181に対しピストン20とは反対側に位置している。また、荷重センサ17は、センサホルダ16において、スクリュー181との対向面とは反対側に取り付けられている。したがって、第1ブレーキパッド21aからの反力によりスクリュー181が、回転軸方向であって、ディスクロータ4から離れる向きにセンサホルダ16を付勢し、荷重センサ17がハウジングプレート132の壁面との間で押圧される。これにより、車輪に付与される制動力に対応する荷重として、荷重センサ17が第1ブレーキパッド21aからの反力を検出する。
図2に示すように、ブレーキの操作量を検出するため、車両のブレーキペダル5には踏力センサ6が取り付けられている。また、ブレーキペダル5にはブレーキ操作が行われたことを検出するために、ブレーキペダルスイッチ7が取り付けられている。さらに、ブレーキペダル5の操作時の運転者の違和感をなくすために、ブレーキペダル5にはブレーキシミュレータ8が接続されている。
踏力センサ6およびブレーキペダルスイッチ7は、コントローラ22に対し電気的に接続されている。さらに、コントローラ22は、上述した荷重センサ17、電動モータ14において回転磁界を発生させるためのコイル(図示せず)および電動モータ14に設けられた回転角度センサ143に対し電気的に接続されている。
以下、上述した構成による電動ブレーキ装置1における作動制御方法について、図3乃至図5に基づいて説明する。運転者がブレーキペダル5を操作すると、ブレーキペダルスイッチ7がオンして、コントローラ22は本制御を開始する(図4におけるステップS401)。コントローラ22は、踏力センサ6からの踏力信号の取り込みを開始するとともに(ステップS402)、荷重センサ17からの荷重信号の取り込みを開始する(ステップS403)。
コントローラ22は、検出された踏力および荷重(第1ブレーキパッド21aからの反力)に基づいて推力制御を行う(ステップS404)。推力制御においてはフィードバック制御を行い、荷重センサ17により検出された第1ブレーキパッド21aからの反力(ピストン20から第1ブレーキパッド21aに印加される押圧力と同等となる)が、ブレーキペダル5の踏力に応じた値となるように、電動モータ14の作動を制御する(図3示)。具体的には、電動モータ14への駆動信号により、正回転させた電動モータ14のコイルへ供給する電流値を調整する。
次に、ブレーキペダルスイッチ7によって、ブレーキペダル5が戻されたか否かが判定され(ステップS405)、ブレーキペダル5が操作されたままである場合、推力制御が継続される。ブレーキペダル5が戻されると、再び、荷重信号の取り込みを開始し(ステップS406)、推力制御を行う(ステップS407)。この推力制御においては、荷重センサ17により検出される荷重が0となるように、電動モータ14の作動制御が行われる。
この場合の電動モータ14の制御方法として、電動モータ14への電流値を低減したり、電流値を0としたり、電動モータ14を逆回転することが考えられる。これらにより、第1ブレーキパッド21aからの反力が電動モータ14の駆動力よりも大きくなるため、当該反力がピストン20を押し戻しながら、押圧部材186、ナット185、スクリュー181および減速機構15を介して伝わり、電動モータ14を逆回転させる。この間、第1ブレーキパッド21aからの反力によって、押圧部材186の球状面186aとピストン20の当接部205は互いに当接している。
この電動モータ14の制御中、荷重センサ17による検出荷重が0であるか否かが判定され(ステップS408)、検出荷重が0となるまで制御が継続される。検出荷重が0となると、その時のピストン20の位置を原位置に設定する(ステップS409)。
この状態において、ディスクロータ4の振れ等によるブレーキパッド21a,21bの引き摺りが発生しないように、さらに、クリアランス設定(位置制御)を行って、ピストン20をディスクロータ4から離れる方向に僅かに後退させる(ステップS410)。クリアランス設定は、回転角度センサ143からの回転角度信号に基づき、電動モータ14を逆回転させて、ナット185をスナップリング206に係合させて図2において右方へと所定量だけ移動させる。これにより、ピストン20が右方に向けて引き戻され、第1ブレーキパッド21aとピストン20間にクリアランスを形成する。この時、ナット185がスナップリング206に当接するまでの移動量(バックラッシ)も考慮して、ナット185の戻し量を設定する。
当該クリアランス設定において、ナット185が、スナップリング206に係合するまで、ピストン20から離れる方向(図2において右方)に移動することにより、押圧部材186はピストン20およびナット185からの拘束が解かれ、双方の間で自由状態となる。したがって、押圧部材186はその自重によって下降して、球状面186aと当接部205との間は離間し、双方の間に隙間が形成される(図5示)。よって、球状面186aと当接部205との間に負圧が発生し、排出されたグリスが再び球状面186aと当接部205との間に充填されることができる。
クリアランス設定が終了すると、再度、ブレーキペダル5が操作された場合の応答性の低下を防ぐことを目的として、球状面186aと当接部205との間の隙間を詰めるため、電動モータ14を所定量だけ正回転して、バックラッシ詰め(位置制御)が行われる(ステップS411)。
本実施形態によれば、車輪への制動力を解除した後、ブレーキパッド21a,21bの引き摺りを防止するため、電動モータ14を逆回転させてナット185および押圧部材186をピストン20から引き戻し、球状面186aと当接部205とを離れさせることにより、球状面186aと当接部205との間に隙間ができて負圧が発生し、ピストン20の揺動動作により排出された潤滑剤が、再び球状面186aと当接部205との間に入り込む。したがって、球状面186aと当接部205との間の円滑な摺動性を維持することができ、ピストン20の揺動動作を継続させることができる。
また、球状面186aと係合する当接部205を、ピストン20の軸心を中心とした円錐面としたことにより、球状面186aと当接部205とを円周状に線接触させることができ、ピストン20を安定して支持することができるとともに、双方の間の摺動抵抗を低減させることができる。
また、ナット185および押圧部材186をピストン20の半径方向の内部に配置するとともに、押圧部材186に球状面186aが形成され、ピストン20に当接部205が形成されたことにより、ピストン20および押圧部材186の外形を容易に形成することができ、低コストの電動ブレーキ装置1にすることができる。
すなわち、ナット185および押圧部材186をピストン20の半径方向の内部に配置した場合に、ピストン20に球状面を形成すると、ピストン20を揺動可能にするためには、ナット185および押圧部材186を収容するピストン20の凹部内に球状面を形成しなければならず、その加工が非常に困難になる。押圧部材186側に球状面186aを形成すれば、そのような問題が発生しなくなる。
また、直進構造体として、スクリュー181に螺合するナット185と、ナット185とピストン20との間に介装された押圧部材186とにより形成し、車輪への制動力を解除した後、電動モータ14を逆回転させてナット185をピストン20から離れる方向に移動させ、ピストン20とナット185との間で押圧部材186を自由状態にする。
これにより、自由状態になった押圧部材186が自重によって下方に移動するため、ピストン20と押圧部材186との間において隙間が形成され、双方の間の係合部に潤滑剤が進入できる。
また、ナット185とピストン20とに軸ずれがあっても、球状面186aと当接部205とを適切に接触させることができ、信頼性を向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明における球状面186aには、完全な球体の表面形状の一部を使用したもののみではなく、ピストン20がナット185および押圧部材186に対して揺動可能に係合するような形状であれば、厳密な意味での球体以外の表面形状を適用してもよい。
また、ナット185と押圧部材186は、一体に形成してもよい。
また、ピストン20側に球状面を形成し、押圧部材186に円錐面を形成してもよい。
また、本発明による電動ブレーキ装置1は、車両におけるフットブレーキのみでなく、パーキングブレーキに使用してもよい。
また、電動モータ14には、同期機、誘導機、直流機等のあらゆるモータが使用可能である。
また、本発明は、ディスクロータ4をブレーキハウジング13の押圧部131fとピストン20とで挟圧する浮動型のディスクブレーキのみではなく、ディスクロータ4の双方の側面をピストンにて押圧する対向型のディスクブレーキにも適用可能である。
図面中、1は電動ブレーキ装置、4はディスクロータ(ディスク)、13はブレーキハウジング(ハウジング)、14は電動モータ、20はピストン、21aは第1ブレーキパッド、21bは第2ブレーキパッド、181はスクリュー(回動部材)、185はナット(ナット部材、直進構造体)、186は押圧部材(直進構造体)、186aは球状面(球面部)、205は当接部を示している。

Claims (4)

  1. 車体に取り付けられたハウジングと、
    前記ハウジングに対し移動可能に取り付けられたピストンと、
    車輪とともに回転するディスクと前記ピストンとの間に介装されたブレーキパッドと、
    前記ハウジングに取り付けられた電動モータと、
    前記ハウジング内において前記ピストンの軸方向に延び、前記電動モータの駆動力により回転される回動部材と、
    前記回動部材の回転により前記ピストンの軸方向に移動して前記ピストンと当接し、前記ピストンを前記ディスクに向けて付勢する直進構造体と、
    を備え、
    前記直進構造体および前記ピストンが互いに当接する部位のうち、一方側に球面部が形成され、他方側に前記球面部と当接する当接部が形成され、
    前記球面部と前記当接部との間には潤滑剤が塗布されており、
    前記ピストンは、前記球面部と前記当接部とが離間することが可能なように前記直進構造体を係止し、かつ、前記球面部と前記当接部とが互いに摺動して、前記回動部材の軸心に対して揺動可能なように形成され、
    前記電動モータを正回転させることにより、前記直進構造体により付勢された前記ピストンが、前記ブレーキパッドを前記ディスクに向けて付勢することにより前記車輪に制動力を付与し、
    前記車輪に制動力を付与していない時に、前記電動モータを逆回転させて前記直進構造体を前記ピストンから離れる方向に移動させ、前記球面部と前記当接部との間を離間させることを特徴とする電動ブレーキ装置。
  2. 前記当接部は、前記ピストンまたは前記直進構造体の軸心を中心とした円錐面であることを特徴とする請求項1記載の電動ブレーキ装置。
  3. 前記直進構造体を前記ピストンの半径方向の内部に配置するとともに、
    前記直進構造体に前記球面部が形成され、
    前記ピストンに前記当接部が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の電動ブレーキ装置。
  4. 前記直進構造体は、
    前記回動部材に螺合するとともに前記ハウジングに対して回転不能なナット部材と、
    前記ピストンの軸方向の前記ナット部材と前記ピストンとの間において、前記ピストンの軸方向に移動可能に介装され、前記ピストンとの対向部位に、前記球面部および前記当接部のうちの一方が形成された押圧部材と、
    により形成され、
    前記電動モータを正回転させることにより、前記ナット部材が前記ピストンの軸方向に移動し、前記押圧部材を介して、前記ピストンを前記ディスクに向けて付勢し、
    前記車輪に制動力を付与していない時に、前記電動モータを逆回転させて前記ナット部材を前記ピストンから離れる方向に移動させ、前記ピストンと前記ナット部材との間で、前記押圧部材を自由状態にすることを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか一項に記載の電動ブレーキ装置。
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