JP5624415B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

実施形態は、不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
不揮発性半導体記憶装置の高集積化、大容量化を進めるためには、デザインルールを縮小することが必要となる。このデザインルールを縮小するためには、配線パターン等の更なる微細加工が必要となる。しかし、そのためには、非常に高度な加工技術が要求されるため、結果としてデザインルールの縮小化が困難になってきている。
そこで、近年、メモリセルの集積度を高めるために、3次元構造を有する不揮発性半導体記憶装置が提案されている(特許文献1〜3及び非特許文献1〜2)。
これら不揮発性半導体記憶装置の共通の特徴は、フィン型積層構造により3次元構造を実現する点にある。そして、理論的には、フィン型積層構造の積層数の増加及びフィン幅の縮小により高集積化を図ることができる。しかし、現実的には、積層数の増加及びフィン幅の縮小に従い、フィン型積層構造が倒壊する確率が高くなる。
従って、不良品の発生による製造歩留りの低下を抑えるためには、必然的に積層数の上限及びフィン幅の下限が発生し、これらが高集積化の弊害となる。
特開2004−152893号公報 特開2008−78404号公報 特開2009−27136号公報
H. Ko et al, 2009 Symp. on VLSI p.188 J. Kim et al, 2009 Symp. on VLSI p.186
実施形態は、高集積化と高歩留りを有する不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提案する。
実施形態によれば、不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有し、前記半導体基板の表面に平行な第2の方向に延びる第1乃至第4のフィン型積層構造と、前記第1及び第2のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第1の部分と、前記第3及び第4のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第2の部分と、前記第1及び第3のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第3の部分と、前記第2及び第4のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第4の部分とを備え、前記第1及び第2のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記第1の部分をソース領域とし、前記第3及び第4の部分をドレイン領域とし、前記第3及び第4のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記第2の部分をソース領域とし、前記第3及び第4の部分をドレイン領域とし、前記第1乃至第iのメモリストリングは、それぞれ、前記第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iの半導体層をチャネルとし、前記第2の方向に直列接続される複数のメモリセルを有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記第1乃至第iの半導体層の前記第1及び第2の方向に垂直な第3の方向にある側面上に配置される第1の絶縁層、電荷蓄積層、第2の絶縁層及びコントロールゲート電極とを有し、前記第1及び第2のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記コントロールゲート電極を共有し、前記第3及び第4のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記コントロールゲート電極を共有し、前記第1及び第2の部分の前記ソース領域は、それぞれ、第(i+1)乃至第2iの半導体層を備え、前記第(i+1)乃至第2iの半導体層は、それぞれ、前記第1乃至第iの半導体層に接続される
実施形態によれば、前記不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、前記第1乃至第4のフィン型積層構造及び前記第1乃至第4の部分は、リング型マスク材をマスクにした異方性エッチングにより同時に形成され、前記リング型マスク材は、直線型芯材の側壁にリング型側壁絶縁層を形成した後、前記直線型芯材を除去することにより形成される。
第1の実施形態の構造を示す平面図。 図1のエリアXの斜視図。 図2のIII-III線に沿う断面図。 図2のIV-IV線に沿う断面図。 絶縁層のエッジの位置を示す断面図。 第1の変形例を示す断面図。 第2の変形例を示す断面図。 メモリセルアレイを示す平面図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第1の例を示す図。 製造方法の第2の例を示す図。 製造方法の第2の例を示す図。 製造方法の第2の例を示す図。 製造方法の第3の例を示す図。 製造方法の第3の例を示す図。 製造方法の第3の例を示す図。 製造方法の第4の例を示す図。 製造方法の第4の例を示す図。 製造方法の第4の例を示す図。 第1の応用例を示す平面図。 第2の応用例を示す平面図。 第3の応用例を示す平面図。 第2の実施形態の構造を示す平面図。 第2の実施形態の構造を示す平面図。 レイアウトの変形例を示す平面図。 レイアウトの変形例を示す平面図。 レイアウトの変形例を示す平面図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 第3の実施形態の構造を示す平面図。 図22の(a)の構造を示す斜視図。 図23の一部分を示す斜視図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 製造方法の例を示す図。 第1の応用例を示す平面図。 第2の応用例を示す平面図。 第3の応用例を示す斜視図。 図28の一部分を示す斜視図。 第4の応用例を示す斜視図。 第4の実施形態を示す平面図。 第4の実施形態を示す斜視図。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。
1. 第1の実施形態
A. 構造
図1は、不揮発性半導体記憶装置の平面図、図2は、図1内のエリアXの斜視図、図3は、図2のIII−III線に沿う断面図、図4は、図2のIV−IV線に沿う断面図である。
半導体基板1は、例えば、シリコン基板である。第1、第2、第3及び第4のフィン型積層構造9−1,9−2,9−3,9−4は、半導体基板1上に形成される。
第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4は、それぞれ、半導体基板1の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1、第2及び第3のメモリストリング3a(NANDa),3b(NANDb),3c(NANDc)を有し、半導体基板1の表面に平行な第2の方向に延びる。
本例では、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを示すが、これに限られることはない。一般化すると、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4は、それぞれ、第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有していればよい。
第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2の第2の方向の一端は、第1の部分P1により互いに接続される。第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4の第2の方向の一端は、第2の部分P2により互いに接続される。
第1及び第3のフィン型積層構造9−1,9−3の第2の方向の他端は、第3の部分P3により互いに接続される。第2及び第4のフィン型積層構造9−2,9−4の第2の方向の他端は、第4の部分P4により互いに接続される。
第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1の部分P1をソース領域とし、第3及び第4の部分P3,P4をドレイン領域とする。
第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第2の部分P2をソース領域とし、第3及び第4の部分P3,P4をドレイン領域とする。
即ち、第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1の部分(ソース領域)P1を共有し、第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第2の部分(ソース領域)P2を共有する。
また、第1及び第3のフィン型積層構造9−1,9−3内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第3の部分(ドレイン領域)P3を共有し、第2及び第4のフィン型積層構造9−2,9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第4の部分(ドレイン領域)P4を共有する。
第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)と、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第1及び第2の方向に垂直な第3の方向にある側面上に配置されるゲート積層構造6(1),6(2),…6(n)とを有する。ゲート積層構造6(1)は、例えば、第1の絶縁層6(1)a、電荷蓄積層6(1)b、第2の絶縁層6(1)c及びコントロールゲート電極6(1)dとを有する。
第1の絶縁層6(1)aは、ゲート絶縁層として機能し、第2の絶縁層6(1)cは、電荷蓄積層6(1)bとコントロールゲート電極6(1)dとの間のリーク電流をブロックするブロック絶縁層として機能する。
本例では、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第3の方向に対向する2つの側面を覆っている。即ち、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、ダブルゲート構造を有する。
絶縁層2,4(4a,4b),5は、半導体層3(3a,3b,3c)を互いに分離(isolate)する。第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、コントロールゲート電極6(1)dを共有し、第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、コントロールゲート電極6(1)dを共有する。
第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)をチャネルとする。ここで、1つのメモリストリングは、1つの半導体層をチャネルとするため、1つのフィン型積層構造を構成する半導体層の数を増やし、メモリストリングの数を増やすことは、高集積化にとって望ましい。
第1の部分P1は、第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを互いに接続する第1のソース電極8を有する。同様に、第2の部分P2は、第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを互いに接続する第2のソース電極8を有する。
第3の部分P3は、第1及び第3のフィン型積層構造9−1,9−3内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを互いに接続する第1の共有半導体14と、第1の共有半導体14に接続される第1のドレイン電極7とを有する。同様に、第4の部分P4は、第2及び第4のフィン型積層構造9−2,9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを互いに接続する第2の共有半導体14と、第2の共有半導体14に接続される第2のドレイン電極7とを有する。
ビット線BL1,BL2は、ドレイン電極7に接続され、ソース線SLは、ソース電極8に接続される。
第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、それぞれ、第1のドレイン電極7側から順に第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcを有する。
ここで、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcの数は、メモリストリングNANDa,NANDb,NANDcの数に等しい。一般化すると、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4が第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有しているとき、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4は、第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタを有する。
第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に跨って第1の方向に延びる第1乃至第3のセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)を有する。
本例では、第1乃至第3のセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第3の方向に対向する2つの側面を覆っている。即ち、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcは、ダブルゲート構造を有する。
ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcとソース電極8との間に配置される。
ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に跨って第1の方向に延びるセレクトゲート電極11を有する。
本例では、ソース側セレクトゲート電極11は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第3の方向に対向する2つの側面を覆っている。即ち、ソース側選択トランジスタTsも、ダブルゲート構造を有する。
第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsは、スイッチ素子として機能していれば、その構造に制限はない。
例えば、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsは、それぞれ、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを構成するメモリセルと同じ構造を有していてもよいし、それとは異なる構造を有していてもよい。
第2及び第3の絶縁層4(4a,4b)のドレイン電極7側のエッジの位置について説明する。
第2の絶縁層4aのドレイン電極7側のエッジは、第1のセレクトゲート電極10aの第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDc側のエッジと同じ又はそれよりもドレイン電極7側に位置する。
例えば、図5に示すように、第2の絶縁層4aのドレイン電極7側のエッジは、a点又はそれよりもドレイン電極7側に位置する。
第3の絶縁層4bのドレイン電極7側のエッジは、第2のセレクトゲート電極10bの第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDc側のエッジと同じ又はそれよりもドレイン電極7側に位置する。
例えば、図5に示すように、第3の絶縁層4bのドレイン電極7側のエッジは、b点又はそれよりもドレイン電極7側に位置する。
第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcの閾値状態について説明する。
ドレイン電極7に最も近い第1のレイヤー選択トランジスタTaは、最下層である第1の半導体層3aにおいて、第1のセレクトゲート電極10aに印加される電圧範囲内で常にオン状態である(制御不可能状態)。
ここでの常にオン状態は、第1のレイヤー選択トランジスタTaのチャネルとしての第1の半導体層3a内に不純物領域13aを設けることにより実現する。
その他の第2及び第3の半導体層3b、3cにおいては、第1のレイヤー選択トランジスタTaは、第1のセレクトゲート電極10aに印加される電圧範囲内でオン/オフ制御される。
第2のレイヤー選択トランジスタTbは、中間層である第2の半導体層3bにおいて、第2のセレクトゲート電極10bに印加される電圧範囲内で常にオン状態である(制御不可能状態)。
ここでの常にオン状態は、第2のレイヤー選択トランジスタTbのチャネルとしての第2の半導体層3b内に不純物領域13bを設けることにより実現する。
その他の第1及び第3の半導体層3a、3cにおいては、第2のレイヤー選択トランジスタTbは、第2のセレクトゲート電極10bに印加される電圧範囲内でオン/オフ制御される。
ドレイン電極7から最も遠い第3のレイヤー選択トランジスタTcは、最上層である第3の半導体層3cにおいて、第3のセレクトゲート電極10cに印加される電圧範囲内で常にオン状態である(制御不可能状態)。
ここでの常にオン状態は、第3のレイヤー選択トランジスタTcのチャネルとしての第3の半導体層3c内に不純物領域13cを設けることにより実現する。
その他の第1及び第2の半導体層3a、3bにおいては、第3のレイヤー選択トランジスタTcは、第3のセレクトゲート電極10cに印加される電圧範囲内でオン/オフ制御される。
このような構造によれば、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcで1つのドレイン電極7を共有できると共に、非選択のメモリストリングに流れるリークパスも遮断できる。
例えば、第2及び第3のメモリストリングNANDb,NANDcにおいて第1のレイヤー選択トランジスタTaをオフにし、第1のメモリストリングNANDaにおいて第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcの全てをオンにし、第1のメモリストリングNANDaに電流を流すとき、第1のメモリストリングNANDaから第2及び第3のメモリストリングNANDb,NANDcへのリークパスが第2の絶縁層4aにより遮断される。
また、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4と第1乃至第4の部分P1,…P4とにより、全体の平面形状がリング型となる。このリング型に関し、第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2と、第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4とは、例えば、ドレイン電極7を第3の方向に結ぶラインQに対して互いに対称に配置される。
従って、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4内のメモリストリングの数を増やし、かつ、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4のフィン幅を狭くしても、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4が倒壊することがない。
B. 材料例
図1乃至図4のデバイス構造の各要素を構成する材料については、半導体メモリの各世代に応じた最適な材料を適宜選択することができる。
例えば、第1の絶縁層2は、酸化シリコン(SiO)により形成される。第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)は、例えば、単結晶シリコン(Si)により形成される。第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)は、単結晶状態であるのが望ましいが、アモルファス状態や、多結晶状態などであってもよい。
第2及び第3の絶縁層4(4a,4b)は、例えば、酸化シリコン(SiO)により形成される。第4の絶縁層5は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)や、それらが積み重ねられる構造などにより形成される。
第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、SONOS(silicon/oxide/nitride/oxide/silicon)型を有する。
第1及び第2の共有半導体14は、例えば、単結晶シリコン(Si)により形成され、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)と一体化する。第1及び第2の共有半導体14は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)と同様に、単結晶状態であるのが望ましいが、アモルファス状態や、多結晶状態などであってもよい。
第1のゲート絶縁層6(1)aは、SiO2とし、電荷蓄積層6(1)bは、Si3N4とし、第2のゲート絶縁層6(1)cは、Al2O3とし、コントロールゲート電極6(1)dは、NiSiとすることができる。
第1のゲート絶縁層6(1)aは、酸窒化シリコン、酸化シリコンと窒化シリコンとの積層構造などとしてもよい。また、第1のゲート絶縁層6(1)aは、シリコンナノ粒子や、金属イオンなどを含んでいてもよい。
電荷蓄積層6(1)bは、シリコンリッチSiN、シリコンと窒素の組成比x、yが任意であるSiN、酸窒化シリコン(SiON)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸窒化アルミニウム(AlON)、ハフニア(HfO2)、ハフニウム・アルミネート(HfAlO3)、窒化ハフニア(HfON)、窒化ハフニウム・アルミネート(HfAlON)、ハフニウム・シリケート(HfSiO)、窒化ハフニウム・シリケート(HfSiON)、酸化ランタン(La2O3)、及び、ランタン・アルミネート(LaAlO3)のうちの少なくとも1つから構成する。
電荷蓄積層6(1)bは、シリコンナノ粒子や、金属イオンなどを含んでいてもよい。また、電荷蓄積層6(1)bは、不純物が添加されたポリシリコン、メタルなどの導電体から構成してもよい。
第2のゲート絶縁層6(1)cは、酸化シリコン(SiO2)、酸窒化シリコン(SiON)、酸化アルミニウム(Al2O3)、酸窒化アルミニウム(AlON)、ハフニア(HfO2)、ハフニウム・アルミネート(HfAlO3)、窒化ハフニア(HfON)、窒化ハフニウム・アルミネート(HfAlON)、ハフニウム・シリケート(HfSiO)、窒化ハフニウム・シリケート(HfSiON)、酸化ランタン(La2O3)、ランタン・アルミネート(LaAlO3)、及び、ランタンアルミシリケート(LaAlSiO)のうちの少なくとも1つから構成してもよい。
コントロールゲート電極6(1)dは、タンタルナイトライド(TaN)、タンタルカーバイト(TaC)、チタンナイトライド(TiN)などの金属化合物、又は、金属的な電気伝導特性を示す、Ni、V、Cr、Mn、Y、Mo、Ru、Rh、Hf、Ta、W,Ir、Co、Ti、Er、Pt、Pd、Zr、Gd、Dy、Ho、Er及びこれらのシリサイドから構成できる。
不純物領域13a,13b,13cを構成する不純物としては、n型半導体となる不純物、例えば、砒素(As)リン(P)などの5価元素、p型半導体となる不純物、例えば、ホウ素(B)インジウム(In)などの3価元素や、それらを組み合わせたものなどとすることができる。
ドレイン電極7及びソース電極8は、例えば、W、Alなどの金属材料から構成する。
C. 変形例
C.-1. 第1の変形例
図6は、図1乃至図4のデバイス構造の第1の変形例を示している。
ここでは、図1乃至図4と同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この変形例の特徴は、第1及び第2の共有半導体14内に、ドレイン電極7を取り囲む拡散層17を形成したことにある。
拡散層17は、不純物領域13a,13b,13cと同様に、n型半導体となる不純物、p型半導体となる不純物や、それらを組み合わせたものなどから構成できる。
拡散層17は、第1及び第2の共有半導体14とドレイン電極7とのコンタクト抵抗を下げる役割を有する。
C.-2. 第2の変形例
図7は、図1乃至図4のデバイス構造の第2の変形例を示している。
ここでは、図1乃至図4と同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この変形例の特徴は、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4を構成する第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cのうち最上層である第3の半導体層3cをチャネルとする第3のメモリストリング(DUMMY)は、非メモリセルとしてのダミーセルから構成される、という点にある。
最上層をダミー層としたのは、例えば、後述する製造方法の一例により、図1乃至図4の構造を形成すると、最上層である第3の半導体層3c内のほぼ全てに不純物領域13cが形成されてしまうからである。
本例では、最上層である第3の半導体層3cがダミー層であるため、ドレイン電極7から最も遠い第3のレイヤー選択トランジスタTcは、必須とならない。即ち、第3のレイヤー選択トランジスタTcについては、これを省略することができる。
D. メモリセルアレイ構造
図8は、図1乃至図4のデバイス構造を利用したメモリセルアレイを示している。
ここでは、図1乃至図4と同じ要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
メモリセルアレイは、図1乃至図4の第1乃至第4のフィン型積層構造(リング型)9−1,…9−4を1単位としたとき、複数の単位を第2及び第3方向にアレイ状に配置することにより形成する。
第2の方向に隣接する2つの単位は、第1及び第2の部分(ソース領域)P1,P2のうちの1つを共有する。
第3の方向に隣接する2つの単位は、互いに分離(isolate)される。また、第3の方向に隣接する2つの単位は、第3及び第4の部分(ドレイン領域)P3,P4が互いに結合(joint)されてもよい。但し、1つのフィン型積層構造に対して1つのドレイン領域を対応させることが必要である。
ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)は、第2の方向に延び、第2の方向に並ぶ複数のドレイン電極7に共通に接続される。但し、mは、2以上の自然数である。ソース線SLは、第3の方向に延び、第3の方向に並ぶ複数のソース電極8に共通に接続される。
このようなメモリセルアレイ構造において、例えば、第3の方向に並ぶ複数のフィン型積層構造を含むグループを1ブロックと定義する。本例では、4つのブロックBK1,BK2,BK3,BK4を示す。この場合、1ブロック内のメモリストリング数は、(1つのフィン型積層構造内のメモリストリング数)×(カラム数m)となる。従って、大きなメモリ容量を有する三次元積層型半導体メモリを実現できる。
E. 動作
第1の実施形態(図1乃至図8)の三次元積層型半導体メモリの動作を説明する。
・ 書き込み動作は、以下の通りである。
まず、第1の半導体層3aをチャネルとするメモリストリングNANDaに対して書き込みを実行するとき、ドレイン電極7及びソース電極8に接地電位を印加し、セレクトゲート電極10b,10c及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の正のバイアスを印加する。セレクトゲート電極10a,11にはバイアスを印加しない。
この時、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及び第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcのチャネルとなる第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に、例えば、n型不純物の蓄積領域が形成される。
また、セレクトゲート電極10aにバイアスが印加されないため、第1のレイヤー選択トランジスタTaは、第2及び第3の半導体層3b、3cにおいてオフ状態であり、不純物領域13aにより第1の半導体層3aにおいてオン状態である。また、セレクトゲート電極11にバイアスが印加されないため、ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)においてオフ状態である。
この後、書き込み対象となる選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に、例えば、第1の正のバイアスよりも大きい第2の正のバイアスを印加し、かつ、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)からドレイン電極7にプログラムデータ“0”/“1”を転送する。
非選択のメモリストリングNANDb,NANDcが形成される第2及び第3の半導体層3b,3cでは、第2の正のバイアスの印加による容量カップリングにより、チャネル電位が上昇するため、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が印加されず、書き込みが禁止(inhibit)される。
選択されたメモリストリングNANDaが形成される第1の半導体層3aでは、第1のレイヤー選択トランジスタTaがオン状態であるため、プログラムデータ“0”/“1”がチャネルとしての第1の半導体層3aに転送される。
プログラムデータが“0”のとき、例えば、チャネルとしての第1の半導体層3aは、正の電位になる。この状態で、選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第2の正のバイアスが印加され、容量カップリングによりチャネル電位が少し上昇すると、第1のレイヤー選択トランジスタTaがカットオフ状態になる。
従って、第1の半導体層3aでは、第2の正のバイアスの印加による容量カップリングにより、チャネル電位が上昇する。即ち、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が印加されず、電荷蓄積層内に電子が注入されることはないため、書き込みが禁止される(“0”−プログラミング)。
これに対し、プログラムデータが“1”のとき、例えば、チャネルとしての第1の半導体層3aは、接地電位になる。この状態では、選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第2の正のバイアスが印加されても、第1のレイヤー選択トランジスタTaがカットオフ状態になることはない。
従って、チャネルとしての第1の半導体層3aには接地電位が印加され、コントロールゲート電極には第2の正のバイアスが印加される。即ち、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が発生し、電荷蓄積層内に電子が注入されるため、書き込みが実行される(“1”−プログラミング)。
次に、第2の半導体層3bをチャネルとするメモリストリングNANDbに対して書き込みを実行するとき、ドレイン電極7及びソース電極8に接地電位を印加し、セレクトゲート電極10a,10c及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の正のバイアスを印加する。セレクトゲート電極10b,11にはバイアスを印加しない。
この時、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及び第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcのチャネルとなる第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に、例えば、n型不純物の蓄積領域が形成される。
また、セレクトゲート電極10bにバイアスが印加されないため、第2のレイヤー選択トランジスタTbは、第1及び第3の半導体層3a、3cにおいてオフ状態であり、不純物領域13bにより第2の半導体層3bにおいてオン状態である。また、セレクトゲート電極11にバイアスが印加されないため、ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)においてオフ状態である。
この後、書き込み対象となる選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に、例えば、第1の正のバイアスよりも大きい第2の正のバイアスを印加し、かつ、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)からドレイン電極7にプログラムデータ“0”/“1”を転送する。
非選択のメモリストリングNANDa,NANDcが形成される第1及び第3の半導体層3a,3cでは、第2の正のバイアスの印加による容量カップリングにより、チャネル電位が上昇するため、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が印加されず、書き込みが禁止される。
選択されたメモリストリングNANDbが形成される第2の半導体層3bでは、第2のレイヤー選択トランジスタTbがオン状態であるため、プログラムデータ“0”/“1”がチャネルとしての第2の半導体層3bに転送される。
プログラムデータが“0”のとき、例えば、チャネルとしての第2の半導体層3bは、正の電位になる。この状態で、選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第2の正のバイアスが印加され、容量カップリングによりチャネル電位が少し上昇すると、第2のレイヤー選択トランジスタTbがカットオフ状態になる。
従って、第2の半導体層3bでは、第2の正のバイアスの印加による容量カップリングにより、チャネル電位が上昇する。即ち、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が印加されず、電荷蓄積層内に電子が注入されることはないため、書き込みが禁止される(“0”−プログラミング)。
これに対し、プログラムデータが“1”のとき、例えば、チャネルとしての第2の半導体層3bは、接地電位になる。この状態では、選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第2の正のバイアスが印加されても、第2のレイヤー選択トランジスタTbは、オン状態のままである。
従って、チャネルとしての第2の半導体層3bには接地電位が印加され、コントロールゲート電極には第2の正のバイアスが印加される。即ち、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が発生し、電荷蓄積層内に電子が注入されるため、書き込みが実行される(“1”−プログラミング)。
最後に、第3の半導体層3cをチャネルとするメモリストリングNANDcに対して書き込みを実行するとき、ドレイン電極7及びソース電極8に接地電位を印加し、セレクトゲート電極10a,10b及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の正のバイアスを印加する。セレクトゲート電極10c,11にはバイアスを印加しない。
この時、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及び第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcのチャネルとなる第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に、例えば、n型不純物の蓄積領域が形成される。
また、セレクトゲート電極10cにバイアスが印加されないため、第3のレイヤー選択トランジスタTcは、第1及び第2の半導体層3a、3bにおいてオフ状態であり、不純物領域13cにより第3の半導体層3cにおいてオン状態である。また、セレクトゲート電極11にバイアスが印加されないため、ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)においてオフ状態である。
この後、書き込み対象となる選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に、例えば、第1の正のバイアスよりも大きい第2の正のバイアスを印加し、かつ、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)からドレイン電極7にプログラムデータ“0”/“1”を転送する。
非選択のメモリストリングNANDa,NANDbが形成される第1及び第2の半導体層3a,3bでは、第3のバイアスの印加による容量カップリングにより、チャネル電位が上昇するため、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が印加されず、書き込みが禁止される。
選択されたメモリストリングNANDcが形成される第3の半導体層3cでは、第3のレイヤー選択トランジスタTcがオン状態であるため、プログラムデータ“0”/“1”がチャネルとしての第3の半導体層3cに転送される。
プログラムデータが“0”のとき、例えば、チャネルとしての第3の半導体層3cは、正の電位になる。この状態で、選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第2の正のバイアスが印加され、容量カップリングによりチャネル電位が少し上昇すると、第3のレイヤー選択トランジスタTcがカットオフ状態になる。
従って、第3の半導体層3cでは、第2の正のバイアスの印加による容量カップリングにより、チャネル電位が上昇する。即ち、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が印加されず、電荷蓄積層内に電子が注入されることはないため、書き込みが禁止される(“0”−プログラミング)。
これに対し、プログラムデータが“1”のとき、例えば、チャネルとしての第3の半導体層3cは、接地電位になる。この状態では、選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第2の正のバイアスが印加されても、第3のレイヤー選択トランジスタTcは、オン状態のままである。
従って、チャネルとしての第3の半導体層3cには接地電位が印加され、コントロールゲート電極には第2の正のバイアスが印加される。即ち、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が発生し、電荷蓄積層内に電子が注入されるため、書き込みが実行される(“1”−プログラミング)。
・ 消去動作は、以下の通りである。
[第1の例]
消去動作は、例えば、フィン型積層構造内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcに対して一括して行う(ブロック消去 No.1)。
まず、ドレイン電極7及びソース電極8に接地電位を印加し、セレクトゲート電極10a,10b,10c,11及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の負のバイアスを印加する。
この時、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及び第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcのチャネルとなる第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に、例えば、p型不純物の蓄積領域が形成される。
そして、コントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の負のバイアスよりも大きい第2の負のバイアスを印加する。
その結果、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が発生し、電荷蓄積層内の電子がチャネルに排出されるため、消去が実行される。
[第2の例]
消去動作は、例えば、フィン型積層構造内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcのうちの1つに対して行うこともできる(ブロック消去 No.2)。
例えば、第1のメモリストリングNANDaに対して消去を実行するときは、書き込みと同様に、セレクトゲート電極10a,11にはバイアスを印加しない。これにより、第1のレイヤー選択トランジスタTaは、第2及び第3の半導体層3b,3cにおいてオフ状態になるため、第1のメモリストリングNANDaに対して選択的に消去を行うことができる。
また、第2のメモリストリングNANDbに対して消去を実行するときは、書き込みと同様に、セレクトゲート電極10b,11にはバイアスを印加しない。これにより、第2のレイヤー選択トランジスタTbは、第1及び第3の半導体層3a,3cにおいてオフ状態になるため、第2のメモリストリングNANDbに対して選択的に消去を行うことができる。
さらに、第3のメモリストリングNANDcに対して消去を実行するときは、書き込みと同様に、セレクトゲート電極10c,11にはバイアスを印加しない。これにより、第3のレイヤー選択トランジスタTcは、第1及び第2の半導体層3a,3bにおいてオフ状態になるため、第3のメモリストリングNANDcに対して選択的に消去を行うことができる。
[第3の例]
消去動作は、例えば、フィン型積層構造内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDc内の1つのメモリセルに対して行うこともできる(ページ消去/1セル消去)。
この場合、上述の第1又は第2の例の条件にさらに以下の条件を付加する。
消去対象となる選択されたメモリセルのコントロールゲート電極に第1の負のバイアスよりも大きい第2の負のバイアスを印加する。消去対象とならない非選択のメモリセルのコントロールゲート電極には第2の負のバイアスを印加しない。
これにより、選択されたメモリセルのみに対して、コントロールゲート電極(又は電荷蓄積層)とチャネルとの間に十分に大きな電圧が発生し、電荷蓄積層内の電子がチャネルに排出されるため、消去が実行される。
・ 読み出し動作は、以下の通りである。
まず、第1の半導体層3aをチャネルとするメモリストリングNANDaに対して読み出しを実行するとき、ドレイン電極7を読み出し回路に接続し、ソース電極8に接地電位を印加する。また、セレクトゲート電極10b,10c,11及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の正のバイアスを印加する。
第1の正のバイアスは、例えば、“0”/“1”−データによらず、メモリセルをオン状態にする値とする。セレクトゲート電極10aにはバイアスを印加しない。
この時、セレクトゲート電極10aにバイアスが印加されないため、第1のレイヤー選択トランジスタTaは、第2及び第3の半導体層3b、3cにおいてオフ状態であり、第1の半導体層3aにおいてオン状態である。
この後、メモリストリングNANDaに対して、ソース側のメモリセルからドレイン側のメモリセルに向かって順次データの読み出しを行う。
読み出し対象となる選択されたメモリセルでは、コントロールゲート電極に、例えば、第1の正のバイアスよりも小さい読み出しのための第2の正のバイアスが印加される。第2の正のバイアスは、例えば、“0”−データの閾値と“1”−データの閾値との間の値とする。
従って、選択されたメモリセルに記憶されたデータの値に応じて、その選択されたメモリセルのオン/オフが決定されるため、読み出し回路を用いて、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)の電位変化や、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)に流れる電流変化などを検出することにより、読み出しを行うことができる。
次に、第2の半導体層3bをチャネルとするメモリストリングNANDbに対して読み出しを実行するとき、ドレイン電極7を読み出し回路に接続し、ソース電極8に接地電位を印加する。また、セレクトゲート電極10a,10c,11及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の正のバイアスを印加する。
第1の正のバイアスは、例えば、“0”/“1”−データによらず、メモリセルをオン状態にする値とする。セレクトゲート電極10bにはバイアスを印加しない。
この時、セレクトゲート電極10bにバイアスが印加されないため、第2のレイヤー選択トランジスタTbは、第1及び第3の半導体層3a、3cにおいてオフ状態であり、第2の半導体層3bにおいてオン状態である。
この後、メモリストリングNANDbに対して、ソース側のメモリセルからドレイン側のメモリセルに向かって順次データの読み出しを行う。
読み出し対象となる選択されたメモリセルでは、コントロールゲート電極に、例えば、第1の正のバイアスよりも小さい読み出しのための第2の正のバイアスが印加される。第2の正のバイアスは、例えば、“0”−データの閾値と“1”−データの閾値との間の値とする。
従って、選択されたメモリセルに記憶されたデータの値に応じて、その選択されたメモリセルのオン/オフが決定されるため、読み出し回路を用いて、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)の電位変化や、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)に流れる電流変化などを検出することにより、読み出しを行うことができる。
最後に、第3の半導体層3cをチャネルとするメモリストリングNANDcに対して読み出しを実行するとき、ドレイン電極7を読み出し回路に接続し、ソース電極8に接地電位を印加する。また、セレクトゲート電極10a,10b,11及びコントロールゲート電極6(1)d,…6(n)dに第1の正のバイアスを印加する。
第1の正のバイアスは、例えば、“0”/“1”−データによらず、メモリセルをオン状態にする値とする。セレクトゲート電極10cにはバイアスを印加しない。
この時、セレクトゲート電極10cにバイアスが印加されないため、第3のレイヤー選択トランジスタTcは、第1及び第2の半導体層3a、3bにおいてオフ状態であり、第3の半導体層3cにおいてオン状態である。
この後、メモリストリングNANDcに対して、ソース側のメモリセルからドレイン側のメモリセルに向かって順次データの読み出しを行う。
読み出し対象となる選択されたメモリセルでは、コントロールゲート電極に、例えば、第1の正のバイアスよりも小さい読み出しのための第2の正のバイアスが印加される。第2の正のバイアスは、例えば、“0”−データの閾値と“1”−データの閾値との間の値とする。
従って、選択されたメモリセルに記憶されたデータの値に応じて、その選択されたメモリセルのオン/オフが決定されるため、読み出し回路を用いて、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)の電位変化や、ビット線BL(1),BL(2),…BL(m)に流れる電流変化などを検出することにより、読み出しを行うことができる。
F. 図1乃至図8の構造を製造する方法の第1の例
図9A乃至図9Mは、図1乃至図8の構造を製造する方法を示している。
まず、図9Aに示すように、例えば、面方位(100)及び比抵抗10〜20Ωcmを有する第1の導電型(例えば、p型)半導体基板(例えば、シリコン)1を用意する。この半導体基板1上に第1の絶縁層(例えば、酸化シリコン)2を形成し、続けて、第1の絶縁層2上に第1の半導体層(例えば、シリコン)3aを形成する。
そして、フォトエッチングプロセス(PEP: Photo Etching Process)により、第1の半導体層3a上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてイオン注入を行い、第1の半導体層3a内に不純物領域13a,15を形成する。この後、レジストパターンは、除去される。
次に、図9Bに示すように、第1の半導体層3a上に第2の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4aを形成する。また、PEPにより、第2の絶縁層4a上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIE(Reactive Ion Etching)を行い、第2の絶縁層4aをパターニングする。
その結果、第2の絶縁層4aの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。第2の絶縁層4aの第2の方向におけるエッジの位置は、構造の項目で説明した条件に従う。この後、レジストパターンは、除去される。
そして、第1の半導体層3a上及び第2の絶縁層4a上に第2の半導体層(例えば、シリコン)3bを形成する。第2の半導体層3bは、第2の方向における一端において第1の半導体層3aに結合される。
また、PEPにより、第2の半導体層3b上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてイオン注入を行い、第2の半導体層3b内に不純物領域13b,15を形成する。この後、レジストパターンは、除去される。
次に、図9Cに示すように、第2の半導体層3b上に第3の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4bを形成する。また、PEPにより、第3の絶縁層4b上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第3の絶縁層4bをパターニングする。
その結果、第3の絶縁層4bの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。第3の絶縁層4bの第2の方向におけるエッジの位置は、構造の項目で説明した条件に従う。
この後、レジストパターンは、除去される。
そして、第2の半導体層3b上及び第3の絶縁層4b上に第3の半導体層(例えば、シリコン)3cを形成する。第3の半導体層3cは、第2の方向における一端において第2の半導体層3bに結合される。
また、PEPにより、第3の半導体層3c上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてイオン注入を行い、第3の半導体層3c内に不純物領域13c,15を形成する。この後、レジストパターンは、除去される。
次に、図9Dに示すように、第3の半導体層3c上に第4の絶縁層(例えば、酸化シリコン)5を形成する。また、PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第4の絶縁層5をパターニングする。その結果、第4の絶縁層5の第2の方向におけるエッジの位置が決定される。
但し、最上層としての第4の絶縁層5の第2の方向におけるエッジの位置は、構造の項目で説明したように、特に制限されることはない。
この後、レジストパターンは、除去される。
そして、第3の半導体層3c上に第4の半導体層(例えば、シリコン)3dを形成する。第4の半導体層3dは、第2の方向における一端において第3の半導体層3cに結合される。但し、第4の半導体層3dは、省略してもよい。
以上の図9A乃至図9Dのステップにより図9E及び図9Fに示す構造が得られる。図9Eは、図9Dの斜視図であり、図9Fは、図9Dの平面図である。
図9E及び図9Fに示すように、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cの第2の方向における一端には、共有半導体14(3a〜3d)が形成される。
次に、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上に、第1乃至第4のフィン型積層構造を形成するためのリング型マスク材を形成する。リング型マスク材は、ハードマスク(例えば、アモルファスSi)から形成される。
レジストパターンは、アッシング(ashing)処理により剥離するため、レジストパターンの剥離時の第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cの酸化を防止するため、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cのパターニングマスクとして使用できない。
そこで、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cのパターニングマスクとしては、ハードマスクを使用する。
リング型マスク材は、以下のステップにより形成される。
まず、図9Gに示すように、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上に、第2の方向に延びる直線型芯材(例えば、SiN)16を形成する。また、図9Hに示すように、等方性ウェットエッチングにより直線型芯材16をエッチングし、直線型芯材16の第2及び第3の方向の幅を狭くする。
次に、図9Iに示すように、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上にハードマスク材(例えば、アモルファスSi)を形成し、異方性エッチングによりこのハードマスク材をエッチングすると、直線型芯材16の側壁にリング型マスク材17が形成される。また、図9Jに示すように、直線型芯材16を選択的に除去すると、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上には、リング型マスク材17が残存する。
そして、図9Kに示すように、リング型マスク材17をマスクにして、異方性エッチングにより、第4の絶縁層5、第3の半導体層3c、第3の絶縁層4b、第2の半導体層3b、第2の絶縁層4a、第1の半導体層3a、第1の絶縁層2、及び、共有半導体14を、順次、パターニングする。
その結果、半導体基板1上には、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,9−2,9−3,9−4及び第1乃至第4の部分P1,P2,P3,P4が形成される。
この後、リング型マスク材17は、除去される。また、リング型マスク材17は、除去せず、そのまま残しておいても構わない。
以上の図9G乃至図9Kのステップにより図9Lに示す構造が得られる。図9Lは、図9Kの斜視図である。
次に、図9Mに示すように、CVD、スパッタ及びRIEなどの異方性エッチングを用いて、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,9−2,9−3,9−4に跨り、第3の方向に延びるゲート積層構造6(1),6(2),…6(n)及びセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)を形成する。
ここで、ゲート積層構造6(1),6(2),…6(n)は、例えば、第1乃至第4の半導体層3(3a,3b,3c,3d)の第3の方向に対向する2つの側面においては、第1の方向に延びる。同様に、セレクトゲート電極10(10a,10b,10c)も、例えば、第1乃至第4の半導体層3(3a,3b,3c,3d)の第3の方向に対向する2つの側面においては、第1の方向に延びる。
以上のステップにより図1乃至図8のデバイス構造が完成する。
G. 図1乃至図8の構造を製造する方法の第2の例
図10A乃至図10Cは、図1乃至図8の構造を製造する方法を示している。
本例は、図1乃至図8の構造を製造する方法の第1の例の変形例であるため、ここでは、第1の例と異なる点を説明する。
まず、図10Aに示すように、半導体基板1上に第1の絶縁層2を形成し、続けて、第1の絶縁層2上に第1の半導体層3aを形成する。この後、第1の例では、第1の半導体層3a内に不純物領域を形成するためのイオン注入を行うが、本例では、これを行わない。続けて、第1の半導体層3a上に第2の絶縁層4aを形成する。
PEPにより、第2の絶縁層4a上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第2の絶縁層4aをパターニングする。その結果、第2の絶縁層4aの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第1の半導体層3a上及び第2の絶縁層4a上に第2の半導体層3bを形成する。第2の半導体層3bは、第2の方向における一端において第1の半導体層3aに結合される。この後、第1の例では、第2の半導体層3b内に不純物領域を形成するためのイオン注入を行うが、本例では、これを行わない。続けて、第2の半導体層3b上に第3の絶縁層4bを形成する。
PEPにより、第3の絶縁層4b上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第3の絶縁層4bをパターニングする。その結果、第3の絶縁層4bの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第2の半導体層3b上及び第3の絶縁層4b上に第3の半導体層3cを形成する。第3の半導体層3cは、第2の方向における一端において第2の半導体層3bに結合される。この後、第1の例では、第3の半導体層3c内に不純物領域を形成するためのイオン注入を行うが、本例では、これを行わない。続けて、第3の半導体層3c上に第4の絶縁層5を形成する。
PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第4の絶縁層5をパターニングする。その結果、第4の絶縁層5の第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
そして、第3の半導体層3c上に第4の半導体層3dを形成する。第4の半導体層3dは、第2の方向における一端において第3の半導体層3cに結合される。
次に、図10Bに示すように、PEPにより、第4の絶縁層5及び第4の半導体層3d上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてイオン注入を行い、第1の半導体層3a内に不純物領域13a,15を形成する。
このイオン注入では、第1の半導体層3a内に不純物領域13a,15が形成されるように、イオン注入の加速エネルギー及びドーズ量が設定される。
この後、レジストパターンは、除去される。
次に、図10Cに示すように、PEPにより、第4の絶縁層5及び第4の半導体層3d上に再びレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてイオン注入を行い、第2の半導体層3b内に不純物領域13b,15を形成する。
このイオン注入では、第2の半導体層3b内に不純物領域13b,15が形成されるように、イオン注入の加速エネルギー及びドーズ量が設定される。
この後、レジストパターンは、除去される。
続けて、PEPにより、第4の絶縁層5及び第4の半導体層3d上に再びレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてイオン注入を行い、第3の半導体層3c内に不純物領域13c,15を形成する。
このイオン注入では、第3の半導体層3c内に不純物領域13c,15が形成されるように、イオン注入の加速エネルギー及びドーズ量が設定される。
この後、レジストパターンは、除去される。
以上のステップにより、製造方法の第1の例における図9Dと同じ構造が得られる。従って、この後、第1の例における図9E乃至図9Mと同じステップを経ることにより、図1乃至図8のデバイス構造が完成する。
製造方法の第2の例では、メモリストリングが形成されるアクティブエリアとしての第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)上にレジストが付着することがないため、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の汚染が防止され、メモリストリングのチャネル特性が向上する。
H. 図1乃至図8の構造を製造する方法の第3の例
図11A乃至図11Cは、図1乃至図8の構造を製造する方法を示している。
本例は、図1乃至図8の構造を製造する方法の第1の例の変形例であるため、ここでは、第1の例と異なる点を説明する。
まず、図11Aに示すように、半導体基板1上に第1の絶縁層(例えば、酸化シリコン)2を形成し、続けて、第1の絶縁層2上に第1の半導体層(例えば、シリコン)3a及び第2の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4aを順次形成する。
PEPにより、第2の絶縁層4a上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第2の絶縁層4a及び第1の半導体層3aをパターニングする。
その結果、第2の絶縁層4aの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第2の絶縁層4a上に第2の半導体層(例えば、シリコン)3b及び第3の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4bを順次形成する。
PEPにより、第3の絶縁層4b上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第3の絶縁層4b及び第2の半導体層3bをパターニングする。
その結果、第3の絶縁層4bの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第3の絶縁層4b上に第3の半導体層(例えば、シリコン)3c及び第4の絶縁層(例えば、酸化シリコン)5を順次形成する。
PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第4の絶縁層5及び第3の半導体層3cをパターニングする。
その結果、第4の絶縁層5の第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
ここで、本例では、第2乃至第4の絶縁層4a,4b,5の第1の方向における厚さは、後述するイオン注入(一括インプラ)を考慮すると、互いに等しいことが望ましい。
次に、図11Bに示すように、PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターン18を形成し、このレジストパターン18をマスクにしてイオン注入を行う。
このイオン注入では、加速エネルギー及びドーズ量を制御することにより、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)内に不純物領域13a,13b,13cが同時に形成される(一括インプラ)。
また、不純物領域13a,13b,13cは、第2乃至第4の絶縁層4a,4b,5がマスクとして機能するため、自己整合的に、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の一端のみに形成される。
この後、レジストパターン18は、除去される。
次に、図11Cに示すように、共有半導体(例えば、シリコン)14を形成し、CMP(Chemical Mechanical Polishing)により、共有半導体14の表面を平坦化する。この平坦化は、例えば、ドライエッチングにより行うこともできる。
共有半導体14は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)を第2の方向における一端において互いに結合する。
以上のステップにより、製造方法の第1の例における図9Dと同じ構造(図9Dの不純物領域15を除く)が得られる。本例では、図9Dの不純物領域15は、必須ではないが、製造方法の第2の例と同様のプロセスを追加して、これを追加形成してもよい。
従って、この後、製造方法の第1の例における図9E乃至図9Mと同じステップを経ることにより、図1乃至図8のデバイス構造が完成する。
製造方法の第3の例では、一括インプラにより、不純物領域13a,13b,13cを同時に形成するため、PEP数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
I. 図1乃至図8の構造を製造する方法の第4の例
図12A乃至図12Cは、図7の構造を製造する方法を示している。
まず、図12Aに示すように、例えば、面方位(100)及び比抵抗10〜20Ωcmを有する第1の導電型(例えば、p型)半導体基板(例えば、シリコン)1を用意する。この半導体基板1上に第1の絶縁層(例えば、酸化シリコン)2を形成し、続けて、第1の絶縁層2上に第1の半導体層(例えば、シリコン)3a及び第2の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4aを順次形成する。
PEPにより、第2の絶縁層4a上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第2の絶縁層4a及び第1の半導体層3aをパターニングする。
その結果、第2の絶縁層4aの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第2の絶縁層4a上に第2の半導体層(例えば、シリコン)3b及び第3の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4bを順次形成する。
PEPにより、第3の絶縁層4b上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第3の絶縁層4b及び第2の半導体層3bをパターニングする。
その結果、第3の絶縁層4bの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第3の絶縁層4b上に第3の半導体層(例えば、シリコン)3c及び第4の絶縁層(例えば、酸化シリコン)5を順次形成する。
PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第4の絶縁層5及び第3の半導体層3cをパターニングする。
その結果、第4の絶縁層5の第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
ここで、本例では、第2及び第3の絶縁層4a,4bの第1方向における厚さは、後述するイオン注入(一括インプラ)を考慮すると、互いに等しいことが望ましい。
第4の絶縁層5の第1方向における厚さは、第2及び第3の絶縁層4a,4bの第1方向における厚さと等しくてもよいし、第2及び第3の絶縁層4a,4bの第1方向における厚さよりも厚くてもよい。
次に、図12Bに示すように、イオン注入を行う。このイオン注入では、加速エネルギー及びドーズ量を制御することにより、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)内に不純物領域13a,13b,13cが同時に形成される(一括インプラ)。
最上層である第3の半導体層3c内には、そのほぼ全体に、不純物領域13cが形成される。従って、第2の半導体層3cは、ダミー層とする。これに対し、第1及び第2の半導体層3a,3b内には、第2の方向における一端のみに、自己整合的に不純物領域13a,13bが形成される。これは、第2乃至第4の絶縁層4b,5がマスクとして機能するためである。
次に、図12Cに示すように、共有半導体(例えば、シリコン)14を形成し、CMPにより、共有半導体14の表面を平坦化する。この平坦化は、例えば、ドライエッチングにより行うこともできる。
共有半導体14は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)を第2の方向における一端において互いに結合する。
以上のステップにより、製造方法の第1の例における図9Dと同じ構造(図9Dの不純物領域15を除く)が得られる。本例では、図9Dの不純物領域15は、必須ではないが、製造方法の第2の例と同様のプロセスを追加して、これを追加形成してもよい。
従って、この後、製造方法の第1の例における図9E乃至図9Mと同じステップを経ることにより、図1乃至図8のデバイス構造が完成する。
製造方法の第4の例でも、一括インプラにより、不純物領域13a,13b,13cを同時に形成するため、PEP数の削減による製造コストの低減を図ることができる。
J. 応用例
図1乃至図8の構造の応用例について説明する。
以下の応用例は、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4の第3の方向の幅が変化している点に特徴を有する。
図13は、第1の応用例を示している。
同図において、図1乃至図8と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第1の応用例では、レイヤー選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)Ta,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅は、メモリセルMCが配置される部分のフィン幅よりも広い。
即ち、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4内の半導体層3(3a、3b、3c)の第3の方向の幅は、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTs間のメモリセルMCが配置される部分において最も狭い。
これにより、選択トランジスタの特性を向上できると共に、メモリセルに流す電流量を小さくすることができる。また、コントロールゲート電極の支配力が上がり、メモリセル動作の高速化及び低電圧化が可能になる。さらに、リング型の第2の方向の端部と中央部とが太くなることにより、より倒壊し難くなる。
尚、本例では、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcが配置される部分のフィン幅及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅の双方が広くなっているが、いずれか一方のみが広くなっていてもよい。
図14は、第2の応用例を示している。
同図において、図1乃至図8と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第2の応用例では、レイヤー選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)Ta,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅は、メモリセルMCが配置される部分のフィン幅及びソース/ドレインコンタクト部P1〜P4のフィン幅よりも広い。
即ち、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4内の半導体層3(3a、3b、3c)の第3の方向の幅は、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTs間のメモリセルMCが配置される部分において最も狭い。
これにより、選択トランジスタの特性を向上できると共に、メモリセルに流す電流量を小さくすることができる。また、コントロールゲート電極の支配力が上がり、メモリセル動作の高速化及び低電圧化が可能になる。さらに、リング型の第2の方向の端部と中央部とが太くなることにより、より倒壊し難くなる。
尚、本例では、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcが配置される部分のフィン幅及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅の双方が広くなっているが、いずれか一方のみが広くなっていてもよい。
図15は、第3の応用例を示している。
同図において、図1乃至図8と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第3の応用例では、ソース/ドレインコンタクト部P1〜P4のフィン幅は、レイヤー選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)Ta,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅及びメモリセルMCが配置される部分のフィン幅よりも広い。
これにより、ソース/ドレインコンタクト抵抗を低減できると共に、メモリセルに流す電流量を小さくすることができる。また、コントロールゲート電極の支配力が上がり、メモリセル動作の高速化及び低電圧化が可能になる。さらに、リング型の第2の方向の端部と中央部とが太くなることにより、より倒壊し難くなる。
尚、本例では、ソースコンタクト部P1,P2のフィン幅及びドレインコンタクト部P3,P4のフィン幅の双方が広くなっているが、いずれか一方のみが広くなっていてもよい。
K. まとめ
第1の実施形態によれば、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4と第1乃至第4の部分P1,…P4とにより、全体の平面形状がリング型となる。
従って、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4内のメモリストリングの数を増やし、かつ、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4のフィン幅を狭くしても、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4が倒壊することがない。
このため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化と高歩留りを実現できる。
2. 第2の実施形態
A. 構造
図16は、不揮発性半導体記憶装置の平面図である。
同図において、第1の実施形態(図1乃至図5)と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。また、同図中、エリアXは、例えば、図2の斜視図に示す構造と同じ構造を有する。
第2の実施形態の特徴は、第1の実施形態と比べると、複数のフィン型積層構造の直列接続体(リング型)のレイアウトにある。
本例のリング型は、第2の方向に延びる第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8から構成する。第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8の各々は、第1の実施形態のフィン型積層構造と同じである。
第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2の第2の方向の一端は、第1の部分P1により互いに接続される。第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4の第2の方向の一端は、第2の部分P2により互いに接続される。
第5及び第6のフィン型積層構造9−5,9−6の第2の方向の一端は、第3の部分P3により互いに接続される。第7及び第8のフィン型積層構造9−7,9−8の第2の方向の一端は、第4の部分P4により互いに接続される。
第1及び第5のフィン型積層構造9−1,9−5の第2の方向の他端は、第5の部分P5により互いに接続される。
第2及び第3のフィン型積層構造9−2,9−3の第2の方向の他端は、第6の部分P6により互いに接続される。第6及び第7のフィン型積層構造9−6,9−7の第2の方向の他端は、第7の部分P7により互いに接続される。
第4及び第8のフィン型積層構造9−4,9−8の第2の方向の他端は、第8の部分P8により互いに接続される。
第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2内の複数のメモリストリングは、第1の部分P1をソース領域とし、第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4内の複数のメモリストリングは、第2の部分P2をソース領域とする。
第5及び第6のフィン型積層構造9−5,9−6内の複数のメモリストリングは、第3の部分P3をソース領域とし、第7及び第8のフィン型積層構造9−7,9−8内の複数のメモリストリングは、第4の部分P4をソース領域とする。
第1及び第5のフィン型積層構造9−1,9−5内の複数のメモリストリングは、第5の部分P5をドレイン領域とする。
第2及び第3のフィン型積層構造9−2,9−3内の複数のメモリストリングは、第6の部分P6をドレイン領域とする。第6及び第7のフィン型積層構造9−6,9−7内の複数のメモリストリングは、第7の部分P7をドレイン領域とする。
第4及び第8のフィン型積層構造9−4,9−8内の複数のメモリストリングは、第8の部分P8をドレイン領域とする。
即ち、第1及び第2のフィン型積層構造9−1,9−2内の複数のメモリストリングは、第1の部分(ソース領域)P1を共有し、第3及び第4のフィン型積層構造9−3,9−4内の複数のメモリストリングは、第2の部分(ソース領域)P2を共有する。
また、第5及び第6のフィン型積層構造9−5,9−6内の複数のメモリストリングは、第3の部分(ソース領域)P3を共有し、第7及び第8のフィン型積層構造9−7,9−8内の複数のメモリストリングは、第4の部分(ソース領域)P4を共有する。
第1、第2、第3及び第4の部分P1,P2,P3,P4は、それぞれ、第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8の一端に接続されるソース電極8を有する。
第5、第6、第7及び第8の部分P5,P6,P7,P8は、それぞれ、第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8の他端に接続されるドレイン電極7を有する。ドレイン電極7は、1つのフィン型積層構造に対して1つ設けられる。
ビット線BL1,…BL4は、ドレイン電極7に接続され、ソース線SLは、ソース電極8に接続される。
本例では、フィン型積層構造の数を8個としたが、これに限られることはない。一般的には、本レイアウトは、4×m個(mは、2以上の自然数)のフィン型積層構造を直列接続することにより得ることができる。
例えば、図17に示すように、第1乃至第12のフィン型積層構造9−1,…9−12を用いてリング型を構成することもできる。尚、m=1のときは、第1の実施形態の構造と同じになる。
このような構造によれば、第1の実施形態と同様に、第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8と第1乃至第8の部分P1,…P8とにより、全体の平面形状がリング型となる。このリング型に関し、第1乃至第4のフィン型積層構造9−1,…9−4と、第5及び第8のフィン型積層構造9−5,…9−8とは、例えば、ラインQに対して互いに対称に配置される。
従って、第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8内のメモリストリングの数を増やし、かつ、第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8のフィン幅を狭くしても、第1乃至第8のフィン型積層構造9−1,…9−8が倒壊することがない。
B. 材料例
材料例については、第1の実施形態と同じであるため、ここでの説明は省略する。
C. 変形例
第2の実施形態においても、第1の実施形態の第1の変形例(図6)及び第2の変形例(図7)を適用することが可能である。
また、レイアウトに関して、以下の変形が可能である。
図18乃至図20は、レイアウトの変形例を示している。
図18は、図17のレイアウトにおいて、ドレイン電極7の位置とソース電極8の位置とを逆にしたレイアウトを有する。ソース電極8は、複数のフィン型積層構造で共有化が可能であるが、ドレイン電極7は、1つのフィン型積層構造に対して1つ設けられる。
図19は、図17のレイアウトにおいて、1つのフィン型積層構造に対して1つのソース電極8を設けた点に特徴を有する。即ち、ドレイン電極7及びソース電極8は、第1乃至第12のフィン型積層構造9−1,…9−12の各々に対して独立に設けられる。
図20は、図19のレイアウトにおいて、ドレイン電極7の位置とソース電極8の位置とを逆にしたレイアウトを有する。ドレイン電極7及びソース電極8は、1つのフィン型積層構造に対して1つずつ設けられる。
このような変形例においても、図16及び図17の構造と同様の効果が得られる。
D. 動作
第2の実施形態の三次元積層型半導体メモリの動作は、第1の実施形態のそれと同じであるため、ここでの説明は省略する。
E. 製造方法
図21A乃至図21Hは、図17の構造を製造する方法を示している。
まず、第1の実施形態で説明した図9A乃至図9Dのステップにより、図21A及び図21Bに示す構造を形成する。図21A(斜視図)と図21B(平面図)とは、同じ構造を示している。
尚、図10A乃至図10Cのステップ、図11A乃至図11Cのステップ、又は、図12A乃至図12Cのステップを利用して、図21A及び図21Bに示す構造を形成してもよい。
図21A及び図21Bに示すように、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cの第2の方向における一端には、共有半導体14(3a〜3d)が形成される。
次に、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上に、第1乃至第12のフィン型積層構造を形成するためのリング型マスク材を形成する。リング型マスク材は、ハードマスク(例えば、アモルファスSi)から形成される。
レジストパターンは、アッシング(ashing)処理により剥離するため、レジストパターンの剥離時の第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cの酸化を防止するため、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cのパターニングマスクとして使用できない。
そこで、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cのパターニングマスクとしては、ハードマスクを使用する。
リング型マスク材は、以下のステップにより形成される。
まず、図21Cに示すように、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上に、第2の方向に延びる櫛型芯材(例えば、SiN)16を形成する。また、図21Dに示すように、等方性ウェットエッチングにより櫛型芯材16をエッチングし、櫛型芯材16の第2及び第3の方向の幅を狭くする。
次に、図21Eに示すように、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上にハードマスク材(例えば、アモルファスSi)を形成し、異方性エッチングによりこのハードマスク材をエッチングすると、櫛型芯材16の側壁にリング型マスク材17が形成される。また、図21Fに示すように、櫛型芯材16を選択的に除去すると、第4の絶縁層5上及び共有半導体14上には、リング型マスク材17が残存する。
そして、図21Gに示すように、櫛型マスク材17をマスクにして、異方性エッチングにより、第4の絶縁層5、第3の半導体層3c、第3の絶縁層4b、第2の半導体層3b、第2の絶縁層4a、第1の半導体層3a、第1の絶縁層2、及び、共有半導体14を、順次、パターニングする。
その結果、半導体基板1上には、第1乃至第12のフィン型積層構造9−1,…9−12及び第1乃至第12の部分P1,…P12が形成される。
この後、リング型マスク材17は、除去される。また、リング型マスク材17は、除去せず、そのまま残しておいても構わない。
次に、図21Hに示すように、CVD、スパッタ及びRIEなどの異方性エッチングを用いて、第1乃至第12のフィン型積層構造9−1,…9−12に跨り、第3の方向に延びるゲート積層構造6(1),6(2),…6(n)及びセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)を形成する。
以上のステップにより図17の構造が完成する。
F. 応用例
第2の実施形態においても、第1の実施形態の第1乃至第3の応用例(図13乃至図15)を適用することが可能である。
G. まとめ
第2の実施形態によれば、4×m個(mは、2以上の自然数)のフィン型積層構造が直列接続されることにより、全体の平面形状が第3の方向に蛇行する蛇行リング型となる。
従って、フィン型積層構造内のメモリストリングの数を増やし、かつ、フィン型積層構造のフィン幅を狭くしても、フィン型積層構造が倒壊することがない。
このため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化と高歩留りを実現できる。
3. 第3の実施形態
A. 構造
図22は、不揮発性半導体記憶装置の平面図である。
第3の実施形態の特徴は、第1の実施形態と比べると、第2の方向に延びる1つのフィン型積層構造9を対象とし、その第2の方向の一端又は両端に、第3の方向に延びる倒壊防止のための補強部材を設けた点にある。
フィン型積層構造9は、第1の実施形態のフィン型積層構造と同じである。
同図(a)及び(d)では、フィン型積層構造9の第2の方向の一端に第3の方向に延びる第1の部分P1が結合され、その第2の方向の他端に第3の方向に延びる第2の部分P2が結合される。
同図(b)では、フィン型積層構造9の第2の方向の一端のみに第3の方向に延びる第1の部分P1が結合され、同図(c)では、フィン型積層構造9の第2の方向の他端のみに第3の方向に延びる第2の部分P2が結合される。
第1及び第2の部分P1,P2は、フィン型積層構造9の倒壊を防止するための補強部材として機能する。第1及び第2の部分P1,P2の形状は、同図(a)〜(d)に限定されることはない。第1及び第2の部分P1,P2の第3の方向の最大幅がフィン型積層構造9の第3の方向の幅よりも広ければ、その形状に係わらず、フィン型積層構造9の倒壊を防止する補強部材としての役割を果たすことができる。
図23は、フィン型積層構造の例を示している。図24は、図23の構造の一部分を示している。
本例は、図22の(a)に示す構造を対象とする。
半導体基板1は、例えば、シリコン基板である。フィン型積層構造9は、半導体基板1上に形成される。
フィン型積層構造9は、半導体基板1の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1、第2及び第3のメモリストリング3a(NANDa),3b(NANDb),3c(NANDc)を有し、半導体基板1の表面に平行な第2の方向に延びる。
本例では、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを示すが、これに限られることはない。第1の実施形態と同様に、フィン型積層構造9は、第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有していればよい。
フィン型積層構造9の第2の方向の一端には、第1の部分(ソース領域)P1が接続される。第1の部分P1は、例えば、フィン型積層構造9と同じ構造を有する。
フィン型積層構造9の第2の方向の他端には、第2の部分(ドレイン領域)P2が接続される。第2の部分P2は、例えば、共有半導体14から構成する。
第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)と、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第1及び第2の方向に垂直な第3の方向にある側面上に配置されるゲート積層構造6(1),6(2),…6(n)とを有する。ゲート積層構造6(1)は、例えば、第1の絶縁層6(1)a、電荷蓄積層6(1)b、第2の絶縁層6(1)c及びコントロールゲート電極6(1)dとを有する。
第1の絶縁層6(1)aは、ゲート絶縁層として機能し、第2の絶縁層6(1)cは、電荷蓄積層6(1)bとコントロールゲート電極6(1)dとの間のリーク電流をブロックするブロック絶縁層として機能する。
本例では、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第3の方向に対向する2つの側面を覆っている。即ち、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、ダブルゲート構造を有する。
絶縁層2,4(4a,4b),5は、半導体層3(3a,3b,3c)を互いに分離する。
第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)をチャネルとする。
第1の部分P1は、フィン型積層構造9内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcを互いに接続するソース電極8を有する。第2の部分P2は、共有半導体14に接続されるドレイン電極7を有する。
フィン型積層構造9内の第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcは、ドレイン電極7側から順に第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcを有する。
ここで、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcの数は、メモリストリングNANDa,NANDb,NANDcの数に等しい。第1の実施形態と同様に、フィン型積層構造9が第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有しているとき、フィン型積層構造9は、第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタを有する。
第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に跨って第1の方向に延びる第1乃至第3のセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)を有する。
本例では、第1乃至第3のセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第3の方向に対向する2つの側面を覆っている。即ち、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcは、ダブルゲート構造を有する。
ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcとソース電極8との間に配置される。
ソース側選択トランジスタTsは、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)に跨って第1の方向に延びるセレクトゲート電極11を有する。
本例では、ソース側セレクトゲート電極11は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の第3の方向に対向する2つの側面を覆っている。即ち、ソース側選択トランジスタTsも、ダブルゲート構造を有する。
第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsは、第1の実施形態と同様に、スイッチ素子として機能していれば、その構造に制限はない。
第2及び第3の絶縁層4(4a,4b)のドレイン電極7側のエッジの位置、及び、第1乃至第3のレイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcの閾値状態については、第1の実施形態と同じなので、ここでの詳細な説明は省略する。
ドレイン電極7に最も近い第1のレイヤー選択トランジスタTaは、最下層である第1の半導体層3aにおいて、第1のセレクトゲート電極10aに印加される電圧範囲内で常にオン状態である(制御不可能状態)。
ここでの常にオン状態は、第1のレイヤー選択トランジスタTaのチャネルとしての第1の半導体層3a内に不純物領域13aを設けることにより実現する。
その他の第2及び第3の半導体層3b、3cにおいては、第1のレイヤー選択トランジスタTaは、第1のセレクトゲート電極10aに印加される電圧範囲内でオン/オフ制御される。
第2のレイヤー選択トランジスタTbは、中間層である第2の半導体層3bにおいて、第2のセレクトゲート電極10bに印加される電圧範囲内で常にオン状態である(制御不可能状態)。
ここでの常にオン状態は、第2のレイヤー選択トランジスタTbのチャネルとしての第2の半導体層3b内に不純物領域13bを設けることにより実現する。
その他の第1及び第3の半導体層3a、3cにおいては、第2のレイヤー選択トランジスタTbは、第2のセレクトゲート電極10bに印加される電圧範囲内でオン/オフ制御される。
ドレイン電極7から最も遠い第3のレイヤー選択トランジスタTcは、最上層である第3の半導体層3cにおいて、第3のセレクトゲート電極10cに印加される電圧範囲内で常にオン状態である(制御不可能状態)。
ここでの常にオン状態は、第3のレイヤー選択トランジスタTcのチャネルとしての第3の半導体層3c内に不純物領域13cを設けることにより実現する。
その他の第1及び第2の半導体層3a、3bにおいては、第3のレイヤー選択トランジスタTcは、第3のセレクトゲート電極10cに印加される電圧範囲内でオン/オフ制御される。
このような構造によれば、第1及び第2の部分P1,P2がフィン型積層構造9の倒壊を防止する補強部材として機能するため、フィン型積層構造9内のメモリストリングの数を増やし、かつ、フィン型積層構造9のフィン幅を狭くしても、フィン型積層構造9が倒壊することがない。
B. 製造方法
図25A乃至図25Fは、図23及び図24の構造を製造する方法を示している。
まず、図25Aに示すように、半導体基板1上に第1の絶縁層(例えば、酸化シリコン)2を形成し、続けて、第1の絶縁層2上に第1の半導体層(例えば、シリコン)3a及び第2の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4aを順次形成する。
PEPにより、第2の絶縁層4a上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第2の絶縁層4a及び第1の半導体層3aをパターニングする。
その結果、第2の絶縁層4aの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第2の絶縁層4a上に第2の半導体層(例えば、シリコン)3b及び第3の絶縁層(例えば、酸化シリコン)4bを順次形成する。
PEPにより、第3の絶縁層4b上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第3の絶縁層4b及び第2の半導体層3bをパターニングする。
その結果、第3の絶縁層4bの第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
また、第3の絶縁層4b上に第3の半導体層(例えば、シリコン)3c及び第4の絶縁層(例えば、酸化シリコン)5を順次形成する。
PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターンを形成し、このレジストパターンをマスクにしてRIEを行い、第4の絶縁層5及び第3の半導体層3cをパターニングする。
その結果、第4の絶縁層5の第2の方向におけるエッジの位置が決定される。この後、レジストパターンは、除去される。
ここで、本例では、第2乃至第4の絶縁層4a,4b,5の第1の方向における厚さは、後述するイオン注入(一括インプラ)を考慮すると、互いに等しいことが望ましい。
次に、図25Bに示すように、PEPにより、第4の絶縁層5上にレジストパターン18を形成し、このレジストパターン18をマスクにしてイオン注入を行う。
このイオン注入では、加速エネルギー及びドーズ量を制御することにより、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)内に不純物領域13a,13b,13cが同時に形成される(一括インプラ)。
また、不純物領域13a,13b,13cは、第2乃至第4の絶縁層4a,4b,5がマスクとして機能するため、自己整合的に、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)の一端のみに形成される。
この後、レジストパターン18は、除去される。
次に、図25Cに示すように、共有半導体(例えば、シリコン)14を形成し、CMPにより、共有半導体14の表面を平坦化する。この平坦化は、例えば、ドライエッチングにより行うこともできる。
共有半導体14は、第1乃至第3の半導体層3(3a,3b,3c)を第2の方向における一端において互いに結合する。
以上のステップでは、図23及び図24におけるソース側不純物領域15を形成していないが、例えば、第1の実施形態の製造方法の第2の例と同様のプロセスを追加して、これを追加形成することも可能である。
尚、図25Dは、図25Cの平面図である。
次に、図25Eに示すように、I型マスク材19をマスクにして、異方性エッチングにより、第4の絶縁層5、第3の半導体層3c、第3の絶縁層4b、第2の半導体層3b、第2の絶縁層4a、第1の半導体層3a、第1の絶縁層2、及び、共有半導体14を、順次、パターニングする。
その結果、半導体基板1上には、フィン型積層構造9及び第1及び第2の部分P1,P2が形成される。
この後、I型マスク材19は、除去される。また、I型マスク材19は、除去せず、そのまま残しておいても構わない。
以上の図25A乃至図25Eのステップにより図25Fに示す構造が得られる。
この後は、例えば、第1の実施形態の製造方法(図9M参照)を用いることにより、フィン型積層構造9に跨り、第3の方向に延びるゲート積層構造6(1),6(2),…6(n)及びセレクトゲート電極10(10a,10b,10c)を形成する。
以上のステップにより図23及び図24のデバイス構造が完成する。
C. 応用例
図22の構造の応用例について説明する。
図26は、第1の応用例を示している。
同図において、図22と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第1の応用例では、レイヤー選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)Ta,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅は、メモリセルMCが配置される部分のフィン幅よりも広い。
即ち、フィン型積層構造9内の半導体層3(3a、3b、3c)の第3の方向の幅は、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tc及びソース側選択トランジスタTs間のメモリセルMCが配置される部分において最も狭い。
これにより、選択トランジスタの特性を向上できると共に、メモリセルに流す電流量を小さくすることができる。また、コントロールゲート電極の支配力が上がり、メモリセル動作の高速化及び低電圧化が可能になる。さらに、フィン型積層構造9の第2の方向の端部が太くなることにより、より倒壊し難くなる。
尚、本例では、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcが配置される部分のフィン幅及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅の双方が広くなっているが、いずれか一方のみが広くなっていてもよい。
図27は、第2の応用例を示している。
同図において、図22と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第2の応用例では、第1の応用例(図26)のフィン型積層構造9を2つ用意し、これらを第2の方向に並べて配置する。
そして、第1及び第2の部分P1,P2のうちの少なくとも1つを、2つのフィン型積層構造9において共有する。
同図(a)では、第1の部分P1が2つのフィン型積層構造9で共有され、同図(b)では、第2の部分P2が2つのフィン型積層構造9で共有され、同図(c)では、第1及び第2の部分P1,P2が2つのフィン型積層構造9で共有される。
これにより、選択トランジスタの特性を向上できると共に、メモリセルに流す電流量を小さくすることができる。また、コントロールゲート電極の支配力が上がり、メモリセル動作の高速化及び低電圧化が可能になる。さらに、第1及び第2の部分P1,P2のうちの少なくとも1つを2つのフィン型積層構造9において共有することにより、より倒壊し難くなる。
尚、本例では、レイヤー選択トランジスタTa,Tb,Tcが配置される部分のフィン幅及びソース側選択トランジスタTsが配置される部分のフィン幅の双方が広くなっているが、いずれか一方のみが広くなっていてもよい。
図28は、第3の応用例を示している。図29は、図28の構造の一部分を示している。
これらの図において、図23及び図24と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第3の応用例では、図23及び図24の構造と比較すると、第1及び第2の部分P1,P2の第1の方向の上面がフィン型積層構造9のそれよりも低い位置にあり、かつ、第1及び第2の部分P1,P2がフィン型積層構造9の下部においてそれに部分的に結合する。
第3の応用例は、第1及び第2の部分P1,P2の高さがフィン型積層構造9の高さとは異なっていてもよいことを示唆する。即ち、本例では、第1及び第2の部分P1,P2がフィン型積層構造9よりも低いが、これに代えて、第1及び第2の部分P1,P2がフィン型積層構造9よりも高い構造を提案することも可能である。
尚、第1及び第2の部分P1,P2の形状が本例に限定されないことは、既に述べた通りである。即ち、第1及び第2の部分P1,P2の第3の方向の最大幅がフィン型積層構造9の第3の方向の幅よりも広ければ、その形状に係わらず、フィン型積層構造9の倒壊を防止する補強部材としての役割を果たすことができる。
図30は、第4の応用例を示している。
同図において、図23と同じ要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明を省略する。
第4の応用例では、図23の構造と比較すると、第2の部分(ドレイン領域)P2が階段形状を有し、フィン型積層構造9内の第1乃至第3の半導体層(チャネル)3a,3b,3cの各々に対してドレイン電極7を付加する。
この構造は、これまでに説明してきたレイヤー選択トランジスタを有する構造の前提となるもので、レイヤー選択トランジスタを有していない代わりに、フィン型積層構造9内の第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cの各々に対してドレイン電極7を付加しなければならないという特徴を有する。
以下、特徴点を説明する。
第1乃至第3のメモリストリングNANDa,NANDb,NANDcの一端には、ドレイン側選択トランジスタTdが設けられ、他端には、ソース側選択トランジスタTsが設けられる。
ドレイン側選択トランジスタTdは、セレクトゲート電極10を有する。ドレイン側選択トランジスタTdのセレクトゲート電極10の構造は、例えば、ソース側選択トランジスタTsのセレクトゲート電極11の構造と同じである。
ソース側/ドレイン側選択トランジスタTs,Tdは、スイッチ素子として機能していれば、その構造に制限はない。
フィン型積層構造9の他端に接続される第2の部分P2は、階段形状を有し、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cが露出している。ドレイン電極7は、第1乃至第3の半導体層3a,3b,3cの各々に独立に接続される。
D. まとめ
第3の実施形態によれば、第1及び第2の部分P1,P2がフィン型積層構造9の倒壊を防止する補強部材として機能するため、フィン型積層構造9内のメモリストリングの数を増やし、かつ、フィン型積層構造9のフィン幅を狭くしても、フィン型積層構造9が倒壊することがない。
このため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化と高歩留りを実現できる。
4. 第4の実施形態
A. 構造
図31は、不揮発性半導体記憶装置の平面図である。図32は、図31の斜視図である。
第4の実施形態は、第1乃至第3の実施形態とは大きく異なる。即ち、第1乃至第3の実施形態では、フィン型積層構造内に積層された複数のメモリストリング(アクティブエリア)が設けられるのに対し、第4の実施形態では、フィン型積層構造内に積層された複数のコントロールゲート電極が設けられる(例えば、J. Kim et al, 2009 Symp. on VLSI p.186を参照)。
以下、本例の構造を詳細に説明する。
フィン型積層構造9は、半導体基板1の表面に対して垂直な第1の方向に、第1の絶縁層2、第1のコントロールゲート電極3Wa、第2の絶縁層4a、第2のコントロールゲート電極3Wb、第3の絶縁層4b、第3のコントロールゲート電極3Wc、第4の絶縁層5の順に積み重ねられる積層体であり、半導体基板1の表面に平行な第2の方向に延びる。
但し、これに限られず、フィン型積層構造9は、第1の絶縁層、第1のコントロールゲート電極、…第iの絶縁層、第iのコントロールゲート電極、第(i+1)の絶縁層(iは2以上の自然数)の順に積み重ねられる積層体として一般化できる。
第1の絶縁層2は、例えば、酸化シリコン(SiO)により形成される。第1乃至第3のコントロールゲート電極3W(3Wa,3Wb,3Wc)は、例えば、不純物を含んだ導電性ポリシリコンや、金属材料などにより形成される。第1乃至第3のコントロールゲート電極3W(3Wa,3Wb,3Wc)は、単層構造でも、多層構造でもどちらでもよい。
第2及び第3の絶縁層4(4a,4b)は、例えば、酸化シリコン(SiO)により形成される。第4の絶縁層5は、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)や、それらが積み重ねられる構造などにより形成される。
フィン型積層構造9の第2の方向の一端には、第1の部分P1が接続され、フィン型積層構造9の第2の方向の他端には、第2の部分P2が接続される。
第1の部分P1は、例えば、フィン型積層構造9と同じ積層構造を有し、第3の方向の最大幅がフィン型積層構造9の第3の方向の幅よりも広い。
第2の部分P2も、例えば、フィン型積層構造9と同じ積層構造を有し、第3の方向の最大幅がフィン型積層構造9の第3の方向の幅よりも広い。また、第2の部分P2は、階段形状を有し、第1乃至第3のコントロールゲート電極3Wa,3Wb,3Wcの上面が露出する。第1乃至第3のゲートコンタクト電極GC1,GC2,GC3は、それぞれ、第1乃至第3のコントロールゲート電極3Wa,3Wb,3Wcに接続される。
また、ワード線WL1,WL2,WL3は、第1乃至第3のゲートコンタクト電極GC1,GC2,GC3を介して、第1乃至第3のコントロールゲート電極3Wa,3Wb,3Wcに接続される。
第1乃至第mのメモリストリングNAND(1),NAND(2),NAND(3),…NAND(m)は、フィン型積層構造9を第3の方向に跨って延びる。但し、mは、2以上の自然数である。
第1乃至第mのメモリストリングNAND(1),NAND(2),NAND(3),…NAND(m)の各々は、第1のゲート絶縁層20a、電荷蓄積層20b、第2のゲート絶縁層20c及び半導体層(アクティブエリア)20dを有する。第1乃至第mのメモリストリングNAND(1),NAND(2),NAND(3),…NAND(m)は、半導体層20dをチャネルとし、第1のゲート絶縁層20aをブロック絶縁層とし、第2のゲート絶縁層20cをトンネル絶縁層とする。
この例では、 第1乃至第mのメモリストリングNAND(1),NAND(2),NAND(3),…NAND(m)は、SONOS(silicon/oxide/nitride/oxide/silicon)型を有する。即ち、電荷蓄積層20bは、シリコンリッチSiNなどの絶縁体から構成される。但し、電荷蓄積層20bは、不純物を含んだ導電性ポリシリコンや、金属などの導電体から構成されていてもよい。
第1乃至第mのメモリストリングNAND(1),NAND(2),NAND(3),…NAND(m)の一端は、それぞれ、ドレイン側選択トランジスタTdを介して第1乃至第mのビット線BL(1),BL(2),BL(3),…BL(m)に接続される。ドレイン側選択トランジスタTdのゲート電極は、セレクトゲート線SGDに接続される。
第1乃至第mのメモリストリングNAND(1),NAND(2),NAND(3),…NAND(m)の他端は、それぞれ、ソース側選択トランジスタTsを介してソース線SLに接続される。ソース側選択トランジスタTsのゲート電極は、セレクトゲート線SGSに接続される。
ここで、ソース側/ドレイン側選択トランジスタTs,Tdの間に配置されるフィン型積層構造9の数を増やし(例えば、複数のフィン型積層構造9を配置し)、1つのフィン型積層構造内のコントロールゲート電極の数を増やせば、1つのメモリストリングNANDk内で直列接続されるメモリセルの数を増やすことができる。
B. 製造方法
第4の実施形態の構造は、第1乃至第3の実施形態における半導体層とコントロールゲート電極とが互いに入れ替わった構造であるため、第1乃至第3の実施形態の製造方法を利用することにより、容易に形成することができる。
C. まとめ
第4の実施形態によれば、第1及び第2の部分P1,P2がフィン型積層構造9の倒壊を防止する補強部材として機能するため、フィン型積層構造9内のコントロールゲート電極の数を増やし、かつ、フィン型積層構造9のフィン幅を狭くしても、フィン型積層構造9が倒壊することがない。
このため、不揮発性半導体記憶装置の高集積化と高歩留りを実現できる。
5. その他
直列接続される複数のメモリセルと複数の選択トランジスタ(レイヤー選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)及びソース側選択トランジスタ)とから構成される直列接続体に関し、各トランジスタ間に拡散層を形成しても、しなくても、どちらでもよい。
ゲート間隔(コントロールゲート電極のピッチ)が30nm以下となる場合には、各トランジスタ間に拡散層を形成しなくても、半導体層(チャネル)に電流パスを形成することが可能である(例えば、Chang-Hyum Lee et al, VLSI Technology Digest of Technical Papers, pp118-119, 2008を参照)。
フィン型積層構造の第1の方向の高さH1と第3の方向の幅H2との比(アスペクト比H1/H2)に関し、実施形態における補強部材がないときは、アスペクト比が30以上でフィン型積層構造が倒壊していたのに対し(例えば、Hideo Sunami et al, A three-dimensional MOS transistor formation technique with crystallographic orientation-dependent TMAH etchant, Sensors and Actuators A 111 (2004) PP310-316の特にFIG. 9を参照)、実施形態における補強部材があるときは、アスペクト比が30以上であってもフィン型積層構造が倒壊することはない。
例えば、実施形態によれば、フィン幅が30 nmのとき、フィン高さを900 nm以上にすることが可能である。
6. むすび
実施形態によれば、不揮発性半導体記憶装置の高集積化と高歩留りを実現できる。
本発明の例は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、各構成要素を変形して具体化できる。また、上述の実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を構成できる。例えば、上述の実施形態に開示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態の構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1: 半導体基板、 2,4a,4b,5: 絶縁層、 3a,3b,3c: 半導体層、 6(1),6(2),6(3),…: ゲート積層構造、 7: ドレイン電極、 8: ソース電極、 9−1,9−2,9−3,9−4: フィン型積層構造、 10a,10b,10c,11: セレクトゲート電極、 Ta,Tb,Tc: レイヤー選択トランジスタ(ドレイン側選択トランジスタ)、 Ts: ソース側選択トランジスタ、 BL: ビット線、 SL: ソース線、 第1部分: P1、 第2部分: P2、 第3部分: P3、 第4部分: P4。

Claims (11)

  1. 半導体基板と、前記半導体基板の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有し、前記半導体基板の表面に平行な第2の方向に延びる第1乃至第4のフィン型積層構造と、前記第1及び第2のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第1の部分と、前記第3及び第4のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第2の部分と、前記第1及び第3のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第3の部分と、前記第2及び第4のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第4の部分とを具備し、
    前記第1及び第2のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記第1の部分をソース領域とし、前記第3及び第4の部分をドレイン領域とし、前記第3及び第4のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記第2の部分をソース領域とし、前記第3及び第4の部分をドレイン領域とし、
    前記第1乃至第iのメモリストリングは、それぞれ、前記第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iの半導体層をチャネルとし、前記第2の方向に直列接続される複数のメモリセルを有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、前記第1乃至第iの半導体層の前記第1及び第2の方向に垂直な第3の方向にある側面上に配置される第1の絶縁層、電荷蓄積層、第2の絶縁層及びコントロールゲート電極とを有し、
    前記第1及び第2のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記コントロールゲート電極を共有し、前記第3及び第4のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記コントロールゲート電極を共有し、
    前記第1及び第2の部分の前記ソース領域は、それぞれ、第(i+1)乃至第2iの半導体層を備え、前記第(i+1)乃至第2iの半導体層は、それぞれ、前記第1乃至第iの半導体層に接続される
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 半導体基板と、前記半導体基板の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有し、前記半導体基板の表面に平行な第2の方向に延びる第1乃至第8のフィン型積層構造と、前記第1及び第2のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第1の部分と、前記第3及び第4のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第2の部分と、前記第5及び第6のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第3の部分と、前記第7及び第8のフィン型積層構造の前記第2の方向の一端を互いに接続する第4の部分と、前記第1及び第5のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第5の部分と、前記第2及び第3のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第6の部分と、前記第6及び第7のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第7の部分と、前記第4及び第8のフィン型積層構造の前記第2の方向の他端を互いに接続する第8の部分とを具備し、
    前記第1乃至第4のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記第1及び第2の部分又は前記第5、第6及び第8の部分をソース領域とし、前記第5、第6及び第8の部分又は前記第1及び第2の部分をドレイン領域とし、前記第5乃至第8のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記第3及び第4の部分又は前記第5、第7及び第8の部分をソース領域とし、前記第5、第7及び第8の部分又は前記第3及び第4の部分をドレイン領域とし、
    前記第1乃至第iのメモリストリングは、それぞれ、前記第2の方向に直列接続される複数のメモリセルを有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、半導体層と、前記半導体層の前記第1及び第2の方向に垂直な第3の方向にある側面上に配置される第1の絶縁層、電荷蓄積層、第2の絶縁層及びコントロールゲート電極とを有し、
    前記第1乃至第4のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記コントロールゲート電極を共有し、前記第5乃至第8のフィン型積層構造内の前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記コントロールゲート電極を共有する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  3. 前記第1乃至第iのメモリストリングの前記第3の方向の幅は、変化し、前記複数のメモリセルが配置される部分において最も狭いことを特徴とする請求項1又は2に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 前記第1乃至第iのメモリストリングは、それぞれ、前記ドレイン領域側から順に第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタを有し、
    前記第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタのうち第jのレイヤー選択トランジスタ(jは、1〜iのうちの1つ)は、前記第1乃至第iのメモリストリングのうち第jのメモリストリングで常にオン状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 前記第1及び第2の部分の前記ソース領域は、前記第(i+1)乃至第2iの半導体層と、これらを絶縁する複数の絶縁層との積層構造を有し、かつ、前記第(i+1)乃至第2iの半導体層を貫通するソース電極を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 半導体基板と、前記半導体基板の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iのメモリストリング(iは、2以上の自然数)を有し、前記半導体基板の表面に平行な第2の方向に延びるフィン型積層構造と、前記フィン型積層構造の前記第2の方向の一端に接続され、前記第1及び第2の方向に垂直な第3の方向の最大幅が前記フィン型積層構造の前記第3の方向の幅よりも広い第1の部分とを具備し、
    前記第1乃至第iのメモリストリングは、それぞれ、前記第2の方向に直列接続される複数のメモリセルを有し、前記複数のメモリセルは、それぞれ、半導体層と、前記半導体層の前記第3の方向にある側面上に配置される第1の絶縁層、電荷蓄積層、第2の絶縁層及びコントロールゲート電極とを有し、
    前記フィン型積層構造の前記第2の方向の一端及び前記第1の部分の少なくとも1つは、前記第1乃至第iのメモリストリングを互いに接続する共有半導体と、前記共有半導体に接続されるドレイン電極とを有し、
    前記第1乃至第iのメモリストリングは、前記ドレイン電極側から順に第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタを有し、前記第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタの少なくとも一部は、前記共有半導体をチャネルとし、
    前記第1乃至第iのレイヤー選択トランジスタのうち第jのレイヤー選択トランジスタ(jは、1〜iのうちの1つ)は、前記第1乃至第iのメモリストリングのうち第jのメモリストリングで常にオン状態である
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  7. 前記フィン型積層構造の前記第2の方向の他端に接続され、前記第3の方向の最大幅が前記フィン型積層構造の前記第3の方向の幅よりも広い第2の部分と、前記フィン型積層構造の前記第2の方向の他端において前記第1乃至第iのメモリストリングを互いに接続するソース電極とをさらに具備することを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 前記第1及び第2の部分は、前記第1の方向の上面が前記フィン型積層構造のそれよりも低い位置にあり、前記フィン型積層構造の下部においてそれに部分的に結合することを特徴とする請求項7に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 前記第1乃至第iのメモリストリングの前記第3の方向の幅は、変化し、前記複数のメモリセルが配置される部分において最も狭いことを特徴とする請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 半導体基板と、前記半導体基板の表面に対して垂直な第1の方向に積み重ねられる第1乃至第iのコントロールゲート電極(iは、2以上の自然数)を有し、前記半導体基板の表面に平行な第2の方向に延びるフィン型積層構造と、前記フィン型積層構造の前記第2の方向の一端に接続され、前記第1及び第2の方向に垂直な第3の方向の最大幅が前記フィン型積層構造の前記第3の方向の幅よりも広い第1の部分と、前記フィン型積層構造の前記第2の方向の他端に接続され、前記第3の方向の最大幅が前記フィン型積層構造の前記第3の方向の幅よりも広い第2の部分と、前記フィン型積層構造の前記第3の方向にある側面上に配置される第1の絶縁層、電荷蓄積層、第2の絶縁層及び半導体層からなる積層体とを具備し、
    前記積層体は、前記フィン型積層構造を跨って前記第3の方向に延びることによりメモリストリングを構成し、前記メモリストリングの一端は、ドレイン側選択トランジスタに接続され、前記メモリストリングの他端は、ソース側選択トランジスタに接続され、
    前記第2の部分は、前記第1乃至第iのコントロールゲート電極の各々が露出する階段形状を有する
    ことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  11. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法において、
    前記第1乃至第4のフィン型積層構造及び前記第1乃至第4の部分は、リング型マスク材をマスクにした異方性エッチングにより同時に形成され、前記リング型マスク材は、直線型芯材の側壁にリング型側壁層を形成した後、前記直線型芯材を除去することにより形成されることを特徴とする
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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