JP5621261B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路などの半導体装置に用いられるコンタクトホールを形成する技術に関する。
IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)などの半導体集積回路を有する半導体装置に用いられるコンタクトホールは層間絶縁膜に形成され、層間絶縁膜の下層の電極と上層の電極とを接続する。半導体集積回路の微細化に伴い、コンタクトホールのサイズが小さくなりアスペクト比が増大していくため、上層の電極のコンタクトホール内におけるカバレージが低下し、断線などを引き起こす原因となる場合がある。そのため、コンタクトホールの側面に傾斜を設けるなどして、上層の電極のカバレージを向上させる技術がある(例えば、特許文献1、2)。
図8は、従来のコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。まず、半導体基板などの基板(不図示)上に形成された第1電極10を覆うように層間絶縁膜20が形成される(図8(a)参照)。そして、第1エッチング工程として、エッチング装置は、層間絶縁膜20に形成するコンタクトホール300に対応したパターンのレジストR1をマスクとし、Wetエッチングなどを用いて層間絶縁膜20に対して等方性エッチングを施す。このとき、層間絶縁膜20の一部が残るようにしてエッチング処理を施すことにより、層間絶縁膜20には、コンタクトホール300の上部領域300Uが形成される(図8(b)参照)。
その後、第2エッチング工程として、エッチング装置は、第1エッチング工程において用いたレジストR1をマスクとしてRIE(Reactive Ion Etching)などのDryエッチングを用いて層間絶縁膜20に対して異方性エッチングを施す。これにより、層間絶縁膜20にはコンタクトホール300の下部領域300Dが形成され、第1電極10の一部が露出する(図8(c)参照)。これにより、層間絶縁膜20にコンタクトホール300が形成される。ここで、コンタクトホール300の層間絶縁膜20表面側の開口面を第1開口面100といい、第1電極10側の開口面(第1電極10の露出面)を第2開口面200という。
図2は、第2開口面200の法線方向(または第1開口面100の法線方向でもよいが、以下の説明においては、第2開口面200の法線方向として説明する)からみたコンタクトホール300の第1開口面100と第2開口面200との位置関係について説明する図である。従来例におけるコンタクトホール300の第1開口面100と第2開口面200とを第2開口面200の法線方向からみた図が図2(a)である。この図に示すように、第1開口面100、第2開口面200は、概ね正方形であり、長さd1、d2は、それぞれ第1開口面100、第2開口面200の一辺の長さに対応する。また、従来例においては、第2開口面200の法線方向からみた場合の第1開口面100の重心C1と第2開口面200の重心C2とは一致している。なお、第1開口面100、第2開口面200が円形である場合には、長さd1、d2は直径に相当し、重心C1、C2は円の中心に相当する。
図8に戻って説明を続ける。コンタクトホール300の形成に続いて、スパッタ装置を用いて第2電極30が形成されると、第2電極30のコンタクトホール300内におけるカバレージの態様は、図8(d)に示すようなものとなる。d1=2.5μm、d2=0.9μmであるときには、第2電極30における平坦部膜厚tf(=1μm)に対する段差部膜厚t(=0.15μm)の割合(カバレージ率)は、15%程度であった。
このように従来例においては、コンタクトホール300の側面に傾斜をつけて上層の第2電極30のカバレージを向上させていた。
特開2000−182989号公報 特開2004−266082号公報
一方、このような方法でコンタクトホール300を形成すると、第1開口面100の大きさが大きくなってしまい、上層の第2電極30のパターンを微細化することができなくなるため、第1開口面100の大きさを小さくすることも求められているが、これを小さくすると、第2電極30にオーバハング30hが発生し、カバレージの低下の要因となっていた。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、上層の電極のコンタクトホール内でのカバレージを向上させることを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明は、第1電極と、前記第1電極を覆う層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールと、前記層間絶縁膜上に形成され、前記コンタクトホールを介して前記第1電極と接続する第2電極とを具備し、前記コンタクトホールの前記層間絶縁膜表面側の第1開口面と前記第1電極側の第2開口面とは概ね正方形であり、記第1開口面の重心は、前記第2開口面の法線方向からみた場合の当該第2開口面の重心とは位置が異なり、前記第1開口面を構成する2辺と前記第2開口面を構成する2辺とは、前記法線方向からみて概ね接していることを特徴とする半導体装置を提供する。
また、別の好ましい態様において、前記コンタクトホールは、前記第1電極側の下部領域と前記層間絶縁膜の表面側の上部領域により形成され、前記上部領域の下底部分は、前記下部領域の上底部分より面積が大きいことを特徴とする。
また、本発明は、第1電極を覆う層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールに対応した第1レジストパターンをマスクとし、当該第1電極が露出しないように前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施す第1エッチング工程と、前記第1レジストパターンの開口面より面積が小さい開口面を有する第2レジストパターンをマスクとし、前記第1電極の一部を露出させるように前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施して前記コンタクトホールを形成する第2エッチング工程と、前記形成されたコンタクトホールを介して前記第1電極と接続する第2電極を形成する電極形成工程とを備え、前記第1レジストパターンの開口面と前記第2レジストパターンの開口面とは概ね正方形であり、前記第2レジストパターンの開口面は、当該開口面の法線方向からみた場合の前記第1レジストパターンの開口面とは重心の位置が異なり、前記第1レジストパターンの開口面を構成する2辺と前記第2レジストパターンの開口面を構成する2辺とは、前記法線方向からみて概ね接していることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、本発明は、第1電極を覆う層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールに対応した第1レジストパターンをマスクとし、前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施す第1エッチング工程と、前記第1レジストパターンの開口面より面積が大きい開口面を有する第2レジストパターンをマスクとし、前記第1エッチング工程においてエッチング処理が施された部分以外の前記層間絶縁膜を一部残存させるように前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施して、前記第1電極の一部が露出した前記コンタクトホールを形成する第2エッチング工程と、前記形成されたコンタクトホールを介して前記第1電極と接続する第2電極を形成する電極形成工程とを備え、前記第1レジストパターンの開口面と前記第2レジストパターンの開口面とは概ね正方形であり、前記第2レジストパターンの開口面は、当該開口面の法線方向からみた場合の前記第1レジストパターンの開口面とは重心の位置が異なり、前記第1レジストパターンの開口面を構成する2辺と前記第2レジストパターンの開口面を構成する2辺とは、前記法線方向からみて概ね接していることを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
また、別の好ましい態様において、前記第1エッチング工程および前記第2エッチング工程におけるエッチングは、異方性エッチングであることを特徴とする。
本発明によれば、上層の電極のコンタクトホール内でのカバレージを向上させることができる。これにより、コンタクトホールの大きさを縮小することもできる。
本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程図である。 第2開口面の法線方向からみたコンタクトホールの第1開口面と第2開口面との位置関係について説明する図である。 パターンAを用いた本発明の実施形態に係るコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。 パターンBを用いた本発明の実施形態に係るコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。 コンタクトホールの下部領域の側面における段差部膜厚について、第2開口面の法線方向からみた場合の例を説明する図である。 パターンA1を用いた変形例1に係るコンタクトホールの第1開口面と第2開口面との位置関係係を説明する図および形成工程を説明する断面図である。 パターンAを用いた変形例3に係るコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。 従来のコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。
<実施形態>
本実施形態に係る半導体装置の製造方法は、半導体集積回路を有する半導体装置において、シリコン酸化膜を主成分とした膜などの層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、このコンタクトホールを介して下層の配線となる電極と上層の配線となる電極とを接続するものである。
図1は、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す工程図である。図1に示すように、本発明の実施形態に係る半導体装置の製造方法は、第1エッチング工程(ステップS100)、第2エッチング工程(ステップS200)および電極形成工程(ステップS300)とを有する。第1エッチング工程(ステップS100)、および第2エッチング工程(ステップS200)は、層間絶縁膜にコンタクトホールを形成するためのエッチング処理を施す工程であり、エッチング装置により処理が行われる。また、電極形成工程(ステップS300)は、上層の配線となる電極を形成する工程であり、スパッタ装置によるスパッタリング処理で金属などの導電層(複数の積層構造でもよい)が成膜されることにより電極が形成される。
本実施形態において形成されるコンタクトホールと、上述した従来例において形成されるコンタクトホールとの違いについて図2を用いて説明する。図2(a)は、上述したように、従来例において形成されるコンタクトホールについて、第2開口面200の法線方向からみた第1開口面100と第2開口面200との位置関係(以下、パターンZという)を示すものである。図2(b)は、本実施形態において形成されるコンタクトホール300aについて、同様に、第1開口面100aと第2開口面200aとの位置関係(以下、パターンAという)を示すものである。また、図2(c)は、本実施形態の別の例において形成されるコンタクトホール300bについて、同様に、第1開口面100bと第2開口面200bとの位置関係(以下、パターンBという)を示すものである。
パターンAにおける第2開口面200aは、パターンZにおける第2開口面200と同形状であり面積は同じであるが、パターンAにおける第1開口面100aは、パターンZにおける第1開口面100より面積を小さくした相似形状であり、一辺の長さがd1aである。また、パターンAは、パターンZと異なり、第2開口面200aの法線方向からみた第1開口面100aの重心C1aと第2開口面200aの重心C2aとの位置が異なっている。
パターンBにおける第1開口面100bは、パターンZにおける第1開口面100と同形状であり面積は同じであるが、パターンBにおける第2開口面200bは、パターンZにおける第2開口面200より面積を大きくした相似形状であり、一辺の長さがd2bである。また、パターンBも、パターンZと異なり、第2開口面200bの法線方向からみた第1開口面100bの重心C1bと第2開口面200bの重心C2bとの位置が異なっている。
このように、パターンAおよびパターンBのいずれも、第1開口面は、第2開口面より面積が大きく、かつ、第2開口面の法線方向からみた場合の重心が第2開口面とは異なっている。特に、第2開口面200の法線方向からみた場合において、パターンZでは第1開口面100と第2開口面200との重心C1、C2とは一致していることにより、第1開口面100の中央部分に第2開口面が位置していたが、パターンA、パターンBにおいては第1開口面と第2開口面との重心が異なっていることにより、第1開口面の中央部分からずれた位置に第2開口面が位置することが大きな違いである。この例においては、パターンA、パターンBは、図2(b)、図2(c)に示すように、第2開口面が、第1開口面の2辺と概ね接するように位置しているものとする。
次に、パターンAについてのコンタクトホールの形成工程を、図3を用いて説明する。
図3は、パターンAを用いた本発明の実施形態に係るコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。この断面は、図2(b)における重心C2aを通り、開口面の一辺に沿った方向の面で切った場合の断面に対応する。まず、半導体基板などの基板(不図示)上に形成された第1電極10を覆うように層間絶縁膜20が形成される(図3(a)参照)。そして、第1エッチング工程(ステップS100)として、エッチング装置は、層間絶縁膜20に形成するコンタクトホール300aの第1開口面100aに対応したパターンの第1レジストR1をマスクとし、RIEなどのDryエッチングを用いて層間絶縁膜20に対して異方性エッチングを施す。この第1レジストR1のパターンは、この例においては、第1開口面100a部分の層間絶縁膜20がエッチングされるように形成されたパターンである。この工程において、層間絶縁膜20の一部(例えば、層間絶縁膜20の膜厚の半分)が残るようにしてエッチング処理が施されることにより、コンタクトホール300aの上部領域300Uaが形成される(図3(b)参照)。すなわち、第1電極10の表面は露出されない。ここで、上部領域300Uaの上底部分は、第1開口面100aに対応している。
その後、第2エッチング工程(ステップS200)として、エッチング装置は、コンタクトホール300aの第2開口面200aに対応したパターンの第2レジストR2をマスクとし、RIEなどのDryエッチングを用いて層間絶縁膜20に対して異方性エッチングを施す。この第2レジストR2のパターンは、この例においては、第2開口面200a部分の層間絶縁膜20がエッチングされるパターンである。このため、第2レジストR2のパターンの開口面は、第1レジストR1のパターンの開口面よりも面積が小さくなっている。
層間絶縁膜20に対してエッチングが施されると、層間絶縁膜20にはコンタクトホール300aの下部領域300Daが形成され、第1電極10の一部が露出する(図3(c)参照)。ここで、下部領域300Daの下底部分(第1電極10の露出部分)は、第2開口面200aに対応している。
第2エッチング工程(ステップS200)において下部領域300Daが形成されることにより、層間絶縁膜20にはコンタクトホール300aが形成される。
コンタクトホール300aの形成に続いて、電極形成工程(ステップS300)において、スパッタ装置は、コンタクトホール300aが形成された層間絶縁膜20を覆うように導電層を成膜して第2電極30を形成する。このようにして形成された第2電極30のコンタクトホール300a内におけるカバレージの態様は、図3(d)に示すようなものとなる。コンタクトホール300aにおける図右側(第2開口部200aの法線方向からみた場合の第1開口面100aと第2開口面200aとが接する側)については、側面部分の傾斜が急であるため、カバレージは低下しているが、反対側(図左側)については、カバレージは向上する。これは以下の理由による。
パターンZを用いた従来例においては、第1エッチング工程、第2エッチング工程共に同一の第1レジストR1のパターンをマスクとしてエッチングしているため、上部領域300Uの中心部分に下部領域300Dが形成される。また、上部領域300Uは等方性エッチングで形成され、その側面部分が大きく傾斜した形状であるため、上部領域300Uの下底部分と、下部領域300Dの上底部分とは概ね一致していた。そのため、上部領域300Uの側面部分の影響によりオーバハング30hが発生するというカバレージを低下させる要因が残っていた。
一方、パターンAを用いたこの例においては、第2開口面200aの法線方向からみた重心C1aと重心C2aとの位置が異なっているから、上部領域300Uaの中心部分からずれた位置に、下部領域300Daが形成され、上部領域300Uaの下底部分は下部領域300Daの上底部分より面積が大きくなる。すなわち、上部領域300Uaの下底部分に、概ね水平(第1開口面100aと平行)な層間絶縁膜20の表面(以下、水平領域という)が存在することになる。そのため、水平領域の近くにおいては第2電極30のオーバハング30hが生じにくくなり、カバレージが向上する。
さらに、上部領域300Uaは異方性エッチングで形成されたことにより、その側面部分が立っているため、上部領域300Uaの下底部分における水平領域がより大きくなる。そのため、さらに第2電極30のオーバハング30hが生じにくくなり、カバレージが向上する。なお、オーバハング30hが生じにくいことで、第2電極30のカバレージの状態を基板表面側から観察しやすいという効果もある。
このように、パターンAにおいては、コンタクトホール300a内の概ね半分の領域(図右側)ではオーバハング30hが発生してカバレージが低下するものの、他方の領域(図左側)ではカバレージが向上する。したがって、第1開口面100aを、従来例の第1開口面100に比べて面積を小さくすることで回路の微細化を可能としつつも、一部領域のカバレージを向上させてコンタクトホール内の第2電極30が全て断線する可能性を低減することができる。この例においては、カバレージが向上した部分の段差部膜厚は、従来例における段差部膜厚tのn1倍の段差部膜厚n1tになったものとする。
次に、パターンBについてのコンタクトホールの形成工程を、図4を用いて説明する。
図4は、パターンBを用いた本発明の実施形態に係るコンタクトホールの形成工程を説明する断面図である。この断面は、図2(c)における重心C2bを通り、開口面の一辺に沿った方向の面で切った場合の断面に対応する。図4(a)、(b)、(c)、(d)は、それぞれ上述した図3(a)、(b)、(c)、(d)に対応するものであり、詳細の説明を省略する。
パターンBを用いたこの例においては、第1開口面100bは、従来例の第1開口面100と比べて面積が変わらないが、第2開口面200bは、従来例の第2開口面200に比べて面積が大きくなっている。これにより、アスペクト比が実質的に小さくなることに相当し、オーバハング30hの影響を受けにくくなってカバレージを向上させることができる。したがって、従来例と第1開口面の面積が同じであっても同じ大きさのコンタクトホールであっても、一部領域のカバレージを向上させてコンタクトホール内の第2電極30が全て断線する可能性を低減することができる。この例においては、図4に示すように、段差部膜厚n2tは、従来例における段差部膜厚tのn2倍になったものとする。
上述したように、パターンZを用いた従来例の工程よりも、パターンA、Bを用いた本実施形態の工程を用いた場合に、カバレージが向上し、断線不良発生率を低下させることができる。
このように、段差部膜厚が厚くなることにより、カバレージが向上した部分においては、流すことができる電流量は増加する。一方、コンタクトホールの側面の概ね半分の領域についてはカバレージが低下するため、この部分は流すことができる電流量が少なくなる。そこで、パターンA、Bを用いた本実施形態の工程を用いた場合において、全体として流せる電流量について、従来例との比較を行った。
図5は、コンタクトホールの下部領域の側面における段差部膜厚について、第2開口面の法線方向からみた場合の例を説明する図である。この説明においては、第2開口面は円形であるものとして説明する。図5(a)は、パターンZに対応する従来例(図8に対応)の場合であり、下部領域300D(第2開口面200)の直径がd2であり、第2電極30の段差部膜厚がtである。図5(b)は、パターンAに対応した本実施形態(図3に対応)の場合であり、下部領域300Da(第2開口面200a)の直径がd2であり、電極30の段差部膜厚がn1tである。図5(c)は、パターンBに対応した本実施形態(図4に対応)の場合であり、下部領域300Db(第2開口面200b)の直径がd2bであり、電極30の段差部膜厚がn2tである。この例においては、d2b=2×d2とする。
第2電極30が流すことのできる電流量は、図5の各図における第2電極30部分の面積に概ね比例することから、従来例との比較は面積により行う。
パターンZを用いた従来例の場合の面積Szは、
Sz=(d2/2)2π−((d2−2t)/2)2π
=πt(d2−t)
である。
パターンAを用いた本実施形態の場合の面積Saは、
Sa=((d2/2)2π−((d2−2n1t)/2)2π)/2
=(πn1t(d2−n1t))/2
である。
従来例より本実施形態(パターンA)の場合の面積が大きい場合(Sa>Sz)には、流せる電流量が向上することになる。
(πn1t(d2−n1t))/2>πt(d2−t)
すなわち、
1d2−n1 2t>2(d2−t)
ここで、従来例においては、d2=0.7μm、t=0.1μmであるものとする。これを代入すると、n1>3であれば、従来例よりも流せる電流量が改善されることになる。すなわち、従来例におけるd2、tが上記条件である場合には、パターンAを用いた実施形態としたことにより、段差部膜厚が0.3μmより大きくなれば、第1開口面100aの面積を従来例の第1開口面100の面積より小さくしても、カバレージの向上に加えて流せる電流量も向上することができる。
なお、実際には、図5(b)に示すように完全に半分の領域だけに第2電極30が存在するのではなく、図5(d)に示すように他の領域にも広がっているため、現実には、段差部膜厚が0.3μmに達していなくても流せる電流量は向上する。
次に、パターンBを用いた本実施形態の場合の面積Sbは、
Sb=((2d2/2)2π−((2d2−2n2t)/2)2π)/2
=(πn2t(2d2−n2t))/2
である。
従来例より本実施形態(パターンB)の場合の面積が大きい場合(Sb>Sz)には、流せる電流量についても改善されることになる。
(πn2t(2d2−n2t))/2>πt(d2−t)
すなわち、
2n2d2−n2 2t>2(d2−t)
である。
ここで、従来例においては、d2=0.7μm、t=0.1μmであるものとする。これを代入すると、n2>0.9であれば、従来例よりも流せる電流量が改善されることになる。すなわち、従来例におけるd2、tが上記条件である場合には、パターンBを用いた実施形態としたことにより、段差部膜厚が減少することはないため、第1開口面100bの面積を従来例の第1開口面100の面積と同じくしたまま、カバレージの向上に加えて流せる電流量も向上することができる。
<変形例>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
[変形例1]
上述した実施形態においては、パターンA、パターンBは、図2(b)、図2(c)に示すように、第2開口面が、第1開口面の2辺と概ね接するように位置していたが、必ずしも接していなくてもよい。以下、パターンAにおいて2辺が接していないパターンA1の場合について、図6を用いて説明する。
図6は、パターンA1を用いた変形例1に係るコンタクトホール300dの第1開口面100dと第2開口面200dとの位置関係を説明する図および形成工程を説明する断面図である。図6(a)に示すように、本変形例におけるコンタクトホール300dは、第2開口面200dの法線方向からみた場合の第1開口面100dと第2開口面200dとは、実施形態とは異なり、それぞれの辺が接しない位置関係になっている。図6(b)、(c)は、図3(b)、(c)に対応する図である。図6(c)に示すように、パターンA1の場合は、実施形態におけるパターンAの場合(図3(c))と比べて、下部領域300Ddが上部領域300Udの中心部分に近くなっているが、水平領域は存在するため、従来例に比べて、第2電極30のオーバハング30hが生じにくくなり、カバレージを向上させることができる。
このように、コンタクトホールの第2開口面の法線方向からみた第1開口面の重心と第2開口面の重心との位置が異なっていればよく、第2開口面が第1開口面の2辺と接していなくても本発明の効果が得られる。
[変形例2]
上述した実施形態においては、第2開口面の法線方向からみた場合に、第2レジストR2のパターンの開口面(この例において第2レジスト開口面という)は、第1レジストR1のパターンの開口面(この例において第1レジスト開口面という)の内側に位置していたが、第2レジスト開口面の一部が第1レジスト開口面の内側に位置していれば、第2レジスト開口面の他の部分が第1レジスト開口面の外側に位置していてもよい。このような位置関係であるときには、第2開口面の法線方向からみた場合に、コンタクトホールの第1開口面は第1レジスト開口面と第2レジスト開口面とをあわせた領域となり、第2開口面は第1レジスト開口面と第2レジスト開口面とが重なった領域となる。
このように、第2レジスト開口面の法線方向からみた場合に、第2レジスト開口面は第1レジスト開口面に全て含まれていなくてもよく、少なくとも一部が重なっていればよい。
[変形例3]
上述した実施形態においては、第1開口面に対応する第1レジストR1のパターンをマスクとして層間絶縁膜20に対してエッチングを施した後に、第2開口面に対応する第2レジストR2のパターンをマスクとして層間絶縁膜20に対してエッチングを施したが、先に第2開口面に対応するレジストR2のパターンをマスクとして層間絶縁膜20に対してエッチングを施すようにしてもよい。パターンAを用いた本変形例におけるコンタクトホール300eの形成工程を、図7を用いて説明する。
図7は、パターンAを用いた変形例3に係るコンタクトホール300eの形成工程を説明する断面図である。図7(a)、(b)、(c)、(d)は、図3(a)、(b)、(c)、(d)に対応している。この例における第1エッチング工程(ステップS100)としては、エッチング装置は、層間絶縁膜20に形成するコンタクトホール300eの第2開口面200eに対応したパターンの第1レジストR1をマスクとし、RIEなどのDryエッチングを用いて層間絶縁膜20に対して異方性エッチングを施す。このとき、層間絶縁膜20の一部が残るようにしてエッチング処理が施されることにより、コンタクトホール300eの上部領域300Ueの一部である一部上部領域300Uepが形成される(図7(b)参照)。
その後、第2エッチング工程(ステップS200)として、エッチング装置は、コンタクトホール300eの第1開口面100eに対応したパターンの第2レジストR2をマスクとし、RIEなどのDryエッチングを用いて層間絶縁膜20に対して異方性エッチングを施す。層間絶縁膜20に対してエッチングが施されると、層間絶縁膜20にはコンタクトホール300eの下部領域300Deが形成され、第1電極10の一部が露出し(図7(c)参照)、また上部領域300Ueも形成される。
なお、第1エッチング工程(ステップS100)において、第1電極10が露出するまでエッチング処理を施してもよく、その場合には、第2エッチング工程(ステップS200)におけるエッチング処理では、第1電極10に対するエッチングレートが層間絶縁膜20に対するエッチングレートより遅い条件、すなわち高選択比の条件で行うことが望ましい。
このように、第2開口面に対応するレジストのパターンをマスクとしたエッチングを先に行う工程によりコンタクトホール300eが形成されても、実施形態におけるコンタクトホール300aと同様な形状となり、実施形態と同様な効果を得ることができる。
[変形例4]
上述した実施形態において、層間絶縁膜20を2層以上の積層構造としてもよい。この場合、上層の第1絶縁膜および下層(第1絶縁膜より第1電極10側)の第2絶縁膜の積層構造とし、それぞれ組成が異なるようにしてもよい。この第2絶縁膜は、第1エッチング工程(ステップS100)において第1絶縁膜をエッチングするときのエッチングストッパとなる組成とすればよい。すなわち、第1エッチング工程(ステップS100)においてエッチングを施すときの第2絶縁膜に対するエッチングレートが、第1絶縁膜に対するエッチングレートよりも低いものとなればよい。
このようにすると、第1エッチング工程(ステップS100)において形成されるコンタクトホールの上部領域における深さが安定するため、形成されるコンタクトホールの形状を安定させることができる。
なお、層間絶縁膜20が3層以上の積層構造である場合には、第1エッチング工程(ステップS100)においてエッチングしたい膜の最下層に第1絶縁膜を設け、第1絶縁膜の下層に第2絶縁膜を設けるようにすればよい。
[変形例5]
上述した実施形態におけるコンタクトホールについて、デュアルダマシンプロセスにおけるViaホールに適用してもよい。従来例におけるコンタクトホール300の形状や高アスペクト比のコンタクトホール形状のViaホールにおいては、第2電極30のオーバハングにより、リフローを行ってもViaホール内にボイドが発生する場合があった。一方、上述の実施形態におけるコンタクトホール300a、300bの形状のViaホールとすれば、概ね半分の領域についてはオーバハングが発生しにくいため、リフローを行った場合におけるViaホール内への第2電極30の埋め込み性が向上し、ボイドの発生を抑えることができる。
10…第1電極、20…層間絶縁膜、30…第2電極、100,100a,100b,100d,100e…第1開口面、200,200a,200b,200d,200e…第2開口面、300,300a,300b,300d,300e…コンタクトホール、300U,300Ua,300Ub,300Ud,300Ue…上部領域、300D,300Da,300Db,300Dd,300De…下部領域

Claims (5)

  1. 第1電極と、
    前記第1電極を覆う層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜に形成されたコンタクトホールと、
    前記層間絶縁膜上に形成され、前記コンタクトホールを介して前記第1電極と接続する第2電極と
    を具備し、
    前記コンタクトホールの前記層間絶縁膜表面側の第1開口面と前記第1電極側の第2開口面とは概ね正方形であり、
    記第1開口面の重心は、前記第2開口面の法線方向からみた場合の当該第2開口面の重心とは位置が異なり、
    前記第1開口面を構成する2辺と前記第2開口面を構成する2辺とは、前記法線方向からみて概ね接している
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記コンタクトホールは、前記第1電極側の下部領域と前記層間絶縁膜の表面側の上部領域により形成され、
    前記上部領域の下底部分は、前記下部領域の上底部分より面積が大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 第1電極を覆う層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールに対応した第1レジストパターンをマスクとし、当該第1電極が露出しないように前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施す第1エッチング工程と、
    前記第1レジストパターンの開口面より面積が小さい開口面を有する第2レジストパターンをマスクとし、前記第1電極の一部を露出させるように前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施して前記コンタクトホールを形成する第2エッチング工程と、
    前記形成されたコンタクトホールを介して前記第1電極と接続する第2電極を形成する電極形成工程と
    を備え、
    前記第1レジストパターンの開口面と前記第2レジストパターンの開口面とは概ね正方形であり、
    前記第2レジストパターンの開口面は、当該開口面の法線方向からみた場合の前記第1レジストパターンの開口面とは重心の位置が異なり、
    前記第1レジストパターンの開口面を構成する2辺と前記第2レジストパターンの開口面を構成する2辺とは、前記法線方向からみて概ね接している
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 第1電極を覆う層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールに対応した第1レジストパターンをマスクとし、前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施す第1エッチング工程と、
    前記第1レジストパターンの開口面より面積が大きい開口面を有する第2レジストパターンをマスクとし、前記第1エッチング工程においてエッチング処理が施された部分以外の前記層間絶縁膜を一部残存させるように前記層間絶縁膜に対してエッチング処理を施して、前記第1電極の一部が露出した前記コンタクトホールを形成する第2エッチング工程と、
    前記形成されたコンタクトホールを介して前記第1電極と接続する第2電極を形成する電極形成工程と
    を備え、
    前記第1レジストパターンの開口面と前記第2レジストパターンの開口面とは概ね正方形であり、
    前記第2レジストパターンの開口面は、当該開口面の法線方向からみた場合の前記第1レジストパターンの開口面とは重心の位置が異なり、
    前記第1レジストパターンの開口面を構成する2辺と前記第2レジストパターンの開口面を構成する2辺とは、前記法線方向からみて概ね接している
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1エッチング工程および前記第2エッチング工程におけるエッチングは、異方性エッチングである
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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