JP5615092B2 - 電子部品装着装置 - Google Patents

電子部品装着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5615092B2
JP5615092B2 JP2010186095A JP2010186095A JP5615092B2 JP 5615092 B2 JP5615092 B2 JP 5615092B2 JP 2010186095 A JP2010186095 A JP 2010186095A JP 2010186095 A JP2010186095 A JP 2010186095A JP 5615092 B2 JP5615092 B2 JP 5615092B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
suction nozzle
solder
substrate
mounting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010186095A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012044094A (ja
Inventor
裕司 勝見
裕司 勝見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2010186095A priority Critical patent/JP5615092B2/ja
Publication of JP2012044094A publication Critical patent/JP2012044094A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5615092B2 publication Critical patent/JP5615092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、電子部品をプリント基板に装着する電子部品装着装置に関するものである。
電子部品装着装置は、基板搬送装置により搬送され規定位置に停止された基板に、部品移載装置の吸着ノズルに吸着した電子部品を装着する。このような電子部品装着装置において、電子部品がプリント基板に確実に装着されたかを確認することにより装着不良の発生を防止している。そこで、特許文献1には、電子部品の装着動作の直前および直後に撮像した吸着ノズルの先端部の画像に基づいて、電子部品の持ち帰りを検出する装置が開示されている。ここで、電子部品の持ち帰りとは、吸着ノズルが吸着した電子部品をプリント基板の装着位置に装着することなく持ち帰ることをいう。また、特許文献2には、プリント基板の基準位置を検出する基板カメラにより電子部品の装着動作の直後に撮像したプリント基板の画像に基づいて、電子部品が装着位置に装着されたかを確認する装置が開示されている。
特開2007−287986号公報 特開2008−218706号公報
ここで、電子部品の持ち帰りは、例えば、装着位置と吸着ノズルの位置誤差、プリント基板に塗布されたハンダの不足など種々の原因が考えられる。そのため、吸着ノズルが電子部品を持ち帰った際に、単に電子部品を再び装着する処理では、同様の電子部品の持ち帰りが発生するおそれがある。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたものであり、電子部品の持ち帰りを検出した場合に、より適切な処理を行うことにより装着不良の発生を低減しサイクルタイムを短縮することが可能な電子部品装着装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の特徴は、基板を搬送経路に沿って搬送方向に搬送して規定位置に停止させる基板搬送装置と、前記基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、吸着ノズルが前記部品供給装置から供給された前記電子部品を吸着して当該吸着ノズルを下降端位置まで下降させることにより前記規定位置に停止された前記基板の装着位置に装着する部品移載装置と、前記吸着ノズルが吸着した前記電子部品を前記基板の前記装着位置に装着することなく持ち帰ったことを検出する持ち帰り検出装置と、を備えた電子部品装着装置において、
前記基板の前記装着位置を撮像可能な撮像装置と、前記持ち帰り検出装置が前記吸着ノズルによる前記電子部品の持ち帰りを検出すると、前記電子部品が装着されるはずであった前記装着位置を前記撮像装置で撮像し、撮像された前記装着位置に塗布されたハンダ上に持ち帰られた前記電子部品が押し付けられた形跡の有無を判定する判定手段と、前記判定手段が前記押し付けられた形跡を無と判定した場合に、前記吸着ノズルの前記下降端位置を補正する下降端位置補正処理を行う処理実行手段と、を備えることである。
請求項2に係る発明の特徴は、請求項1において、前記処理実行手段は、前記吸着ノズルの所定位置での先端位置を測定するノズル先端センサを備え、前記ノズル先端センサの測定結果に応じて前記吸着ノズルの前記下降端位置を補正することにより前記下降端位置補正処理を行うことである。
請求項3に係る発明の特徴は、請求項1または2において、前記処理実行手段は、前記基板の上面高さを測定する基板高さセンサを備え、前記前記基板高さセンサの測定結果に応じて前記吸着ノズルの前記下降端位置を補正することにより前記下降端位置補正処理を行うことである。
請求項4に係る発明の特徴は、請求項1〜3の何れか一項において、前記処理実行手段は、前記判定手段が前記押し付けられた形跡を有と判定した場合に、前記装着位置に塗布されたハンダの状態を補正するハンダ状態補正処理を行うことである。
請求項5に係る発明の特徴は、請求項1〜4の何れか一項において、前記処理実行手段は、前記吸着ノズルが前記電子部品を持ち帰った場合に、前記吸着ノズル先端部の汚れをチェックするノズル先端部汚れチェック手段を備えることである。
請求項6に係る発明の特徴は、請求項1〜5の何れか一項において、前記撮像装置は、前記部品移載装置により前記吸着ノズルと一体的に移動し、前記基板の基準位置を認識する基板カメラであることである。
請求項1に係る発明によると、電子部品装着装置は、電子部品の持ち帰りが検出された場合に、装着位置に塗布されたハンダ上に電子部品の押し付けられた形跡の有無を判定し、その判定結果に基づいて装着の中断処理または補正処理を行う。吸着ノズルが電子部品を持ち帰る原因は、装着位置における基板の上面と吸着ノズルの位置誤差、または基板に塗布されたハンダの不足や乾きなどが考えられる。そこで、本発明では、撮像装置により撮像された装着位置の画像から装着位置のハンダの状態を取得する。これにより、電子部品がハンダに押し付けられずに持ち帰られたのか、押し付けられたのにも係わらず持ち帰られたのかを判別することができる。よって、電子部品が持ち帰られた原因が上記の位置誤差にあるのか、装着位置に塗布されたハンダにあるのかを判別することができる。即ち、従来と比較してより適切なリカバリーを行うことができるので、装着不良の発生を低減しサイクルタイムを短縮することができる。
また、処理実行手段は、吸着ノズルの下降端位置を補正する下降端位置補正処理を行う構成としている。部品移載装置は、電子部品を吸着した吸着ノズルを下降端位置まで下降させることにより、基板の装着位置に塗布されたハンダに押し付けて電子部品を装着する。しかし、判定手段がハンダに電子部品が押し付けられた形跡を無と判断した場合には、電子部品の持ち帰りの原因として、例えば装着位置における基板の上面と下降端位置における吸着ノズルの位置誤差が考えられる。つまり、基板の変形などにより装着位置と吸着ノズルが想定される距離よりも大きくなり、下降端位置において電子部品がハンダに届かないなど押し付けが不十分であったものと考えられる。そこで、上記のような構成により、下降端位置が補正され確実に電子部品を基板の装着位置に塗布されたハンダに押し付けて電子部品を装着できる。
請求項2に係る発明によると、処理実行手段は、ノズル先端センサの測定結果に応じて吸着ノズルの下降端位置を補正することにより下降端位置補正処理を行う構成としている。ハンダに電子部品が押し付けられた形跡が無い場合に、電子部品の持ち帰りの原因として、例えば吸着ノズルのスタック(伸縮の不良状態)などが考えられる。つまり、吸着ノズルのスタックにより吸着ノズルの伸張が不十分となり、下降端位置においてハンダに対する電子部品の押し付けが不十分であったものと考えられる。そこで、処理実行手段は、上記のような構成により、例えば所定位置において吸着ノズルの先端部が位置するはずの先端位置と、測定された先端位置との差分から下降端位置の補正量を算出する。これにより、処理実行手段は、算出した補正量に基づいて下降端位置を補正し基板の装着位置に塗布されたハンダに電子部品を押し付けて、より確実に電子部品を装着できる。
請求項3に係る発明によると、処理実行手段は、基板高さセンサの測定結果に応じて吸着ノズルの下降端位置を補正することにより下降端位置補正処理を行う構成としている。ハンダに電子部品が押し付けられた形跡が無い場合に、電子部品の持ち帰りの原因として、例えば基板が下反りするように変形し、下降端位置においてハンダに対する電子部品の押し付けが不十分であったものと考えられる。そこで、処理実行手段は、上記のような構成により、例えば基板の上面が位置するはずの高さと、測定された基板の上面高さとの差分から下降端位置の補正量を算出することができる。これにより、処理実行手段は、下降端位置を補正し基板の装着位置に塗布されたハンダに電子部品を押し付けて、より確実に電子部品を基板に装着できる。
請求項4に係る発明によると、処理実行手段は、装着位置に塗布されたハンダの状態を補正するハンダ状態補正処理を行う構成としている。部品移載装置は、電子部品を吸着した吸着ノズルを下降端位置まで下降させることにより、基板の装着位置に塗布されたハンダに押し付けて電子部品を装着する。しかし、判定手段がハンダに電子部品が押し付けられた形跡を有と判断した場合には、電子部品の持ち帰りの原因として、例えば基板に塗布されたハンダの不足や乾き、または電子部品の電極部とハンダの接触不良などが考えられる。そこで、上記のような構成により、処理実行手段は、例えばハンダを補充するようにその状態を補正する。このようなハンダ状態補正処理により、部品移載装置が再び電子部品を装着位置に装着することで適切なリカバリーを行うことができる。
請求項5に係る発明によると、処理実行手段は、吸着ノズル先端部の汚れをチェックするノズル先端部汚れチェック手段を備える構成としている。持ち帰り検出装置により電子部品の持ち帰りが検出された場合に、その原因として、吸着ノズルの先端部にハンダなどが付着して汚れている可能性がある。そこで、上記のような構成により、処理実行手段は、例えば持ち帰った電子部品を廃棄した後にノズル先端部の汚れをチェックする。これにより、電子部品の持ち帰りの原因が吸着ノズルの汚れなのか、または装着位置における基板の上面と吸着ノズルの位置誤差などその他にあるのかを判別することができる。そして、吸着ノズルの汚れが原因の場合には、例えば吸着ノズルの交換または洗浄を行うことにより、吸着ノズルの良好な装着動作を維持することができる。
請求項6に係る発明によると、撮像装置は、部品移載装置により吸着ノズルと一体的に移動し、基板の基準位置を認識する基板カメラである構成としている。電子部品装着装置は、基板搬送装置により搬送された基板を規定位置に停止させ、その基板に電子部品を装着する。この時、規定位置に停止した基板に僅かな位置ずれなどが生じることがある。そのため、電子部品装着装置は、基板カメラにより予め基板に設けられた基板位置を認識し、電子部品の装着位置をより確実に割出すことがある。そこで、本発明では、基板の基準位置(基板マーク)を認識する基板カメラを備える場合に、電子部品装着装置は、当該基板カメラを基板の装着位置を撮像する撮像装置と兼用する構成としている。よって、判定手段は、基板カメラにより撮像された装着位置の画像により電子部品がハンダに押し付けられた形跡の有無を判定することができる。また、一般に基板カメラは、部品移載装置に配置され吸着ノズルと一体的に移動する。これにより、基板カメラは、撮像することを要求される基板上の装着位置を効率的に捉えることができる。よって、撮像精度を向上させることができるので、確実に装着位置を撮像することができる。
実施形態の電子部品装着装置1の斜視図である。 電子部品装着ヘッド10の正面図である。 電子部品装着ヘッド10の底面図である。 電子部品装着ヘッド10の一部拡大断面図である。 制御装置50を示すブロック図である。 一部の電子部品Pが装着されたプリント基板3の画像を示す図である。
以下、本発明の電子部品装着装置を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
<電子部品装着装置1の構成>
本実施形態の電子部品装着装置1は、集積回路の製造工程において、プリント基板3に複数の電子部品を実装する装置である。本実施形態において、プリント基板3は、図示しないクリームハンダ印刷機により電子部品の装着位置にハンダを塗布(パターン印刷)され、複数の装着装置を順に搬送されて電子部品が装着される。その後、プリント基板3は、リフロー炉に搬送されてハンダ付けされることにより集積回路を構成する。また、プリント基板3において電子部品が装着される範囲は、電子部品装着装置1により電子部品の装着座標が定められ、図6に示すように、プリント基板3の対角する二隅に設けられた基準位置である基板マークFMに基づいて決定される。電子部品装着装置1は、主として、図1に示すように、基板搬送装置60と、部品供給装置70と、部品移載装置80と、制御装置50とから構成される。
基板搬送装置60は、プリント基板3を搬送方向に沿って搬送して規定位置に停止させる装置である。この「規定位置」は、電子部品装着装置1がプリント基板3に電子部品を装着するために、プリント基板3を位置決め保持する基準の位置である。また、この基板搬送装置60は、X軸方向を搬送方向とし、第一搬送装置61および第二搬送装置62を2列並設したいわゆるダブルコンベアタイプのものである。第一搬送装置61および第二搬送装置62は、基台63上にそれぞれ一対のガイドレール64a、64b、65a、65bを互いに平行に対向させてそれぞれ水平に並設し、これらガイドレール64a、64b、65a、65bによりそれぞれ案内されるプリント基板3を支持して搬送する一対のコンベアベルト(図示省略)を互いに対向させて並設して構成されたものである。また、基板搬送装置60には所定位置まで搬送されたプリント基板3を押し上げてクランプするクランプ装置(図示省略)が設けられ、このクランプ装置によってプリント基板3が装着位置で位置決め固定される。
部品供給装置70は、複数のカセット式フィーダ71を並設して構成され、プリント基板3に装着する複数種類の電子部品を供給する装置である。複数のカセット式フィーダ71は、電子部品装着装置1の設置台である基枠2にそれぞれ配置されている。カセット式フィーダ71は、基枠2に離脱可能に取り付けた本体部72と、本体部72の後部に設けた供給リール73と、本体部72の先端に設けた部品取出部74を有する。供給リール73は、電子部品が所定ピッチで封入された細長いテープ(図示省略)を巻回保持している。部品供給装置70は、このテープをスプロケット(図示省略)により所定ピッチで引き出し、電子部品の封入状態を解除した後に部品取出部74へと順次送り込む。これにより、部品供給装置70は、部品取出部74から後述する部品移載装置80へ電子部品を供給している。
部品移載装置80はXYロボットタイプのものであり、基枠2上に装架されて基板搬送装置60および部品供給装置70の上方に配置され、Y軸サーボモータ11によりY軸方向に移動されるY軸スライダ12を備えている。Y軸スライダ12には、図2に示すように、X軸スライダ13がY軸方向と直交するX軸方向に移動可能に案内されている。すなわち、X軸スライダ13は、Y軸スライダ12に固定されたX軸方向に延びる一対のガイドレール12aと、X軸スライダ13に固定された一対のガイドブロック13aを介して、Y軸スライダ12に移動可能に保持されている。Y軸スライダ12には図示しないX軸サーボモータが固定され、このX軸サーボモータの出力軸にはX軸方向に延びるボールねじ軸12bが連結されている。ボールねじ軸12bは、図示しないボールを介して、X軸スライダ13に固定されたボールナット13bに螺合されている。これにより、X軸サーボモータが回転すると、ボールねじ軸12bが回転し、X軸スライダ13はボールナット13bを介してガイドレール12aに案内されてX軸方向に移動する。
X軸スライダ13上には、電子部品を吸着してプリント基板3に装着する電子部品装着ヘッド10が取付けられている。電子部品装着ヘッド10は、図2に示すように、R軸モータ15、インデックス軸16、ノズルホルダ17、反射体31、吸着ノズル18、θ軸モータ19、Z軸モータ20、第一CCDカメラ21を主体として構成されている。X軸スライダ13には、水平方向に延びる第一フレーム25および第二フレーム26が上下方向に離間して一体的に設けられ、第一フレーム25にR軸モータ15が固定されている。R軸モータ15の出力軸には、第一フレーム25には鉛直軸線ALの回り(R軸方向)に回転可能に支持されたインデックス軸16が接続されている。インデックス軸16上には、従動ギヤ27とθ軸ギヤ29を形成した回転体28が回転のみ可能に支持されている。インデックス軸16の下端部には、リボルバヘッドを構成する円筒状のノズルホルダ17が固定されている。
ノズルホルダ17には、図3に示すように、鉛直軸線ALと同心の円周17a上において複数の吸着ノズル18が上下方向に移動可能に保持されている。各吸着ノズル18は、図4にも示すように、ノズルホルダ17に上下方向(Z軸方向)に摺動可能に支持されたノズルスピンドル33の下端に取付けられている。ノズルスピンドル33の下端部には大径部33aが形成され、ノズルスピンドル33の上端部にはノズルギヤ34が固定されている。ノズルギヤ34とノズルホルダ17との間には圧縮スプリング35が設けられ、この圧縮スプリング35によって、ノズルスピンドル33および吸着ノズル18が上方に付勢されるとともに、大径部33aがノズルホルダ17の下面に当接することにより、ノズルスピンドル33および吸着ノズル18の上方への移動が規制されている。また、各吸着ノズル18には、ノズルスピンドル33を介して図示しない吸着ノズル駆動装置から負圧が供給されるようになっている。これにより、各吸着ノズル18は、その先端部18aで電子部品Pを吸着することができる。
さらに、ノズルホルダ17の下端中央部には、光を反射可能な円筒状の反射体31が固定されている。そのため、ノズルホルダ17および反射体31は、インデックス軸16とともに鉛直軸線ALの回りに回動されることになる。これにより、R軸モータ15を回転させると、インデックス軸16を介して複数の吸着ノズル18を保持したノズルホルダ17を鉛直軸線ALの回り(R軸方向)に回転させることができる。そして、ノズルホルダ17の回転により、同様に複数の吸着ノズル18を鉛直軸線ALの回りに回転させ、電子部品を装着する装着ステーションSに順次割出すことができる。また、反射体31は、図3に示すように、鉛直軸線LAと同心の円周17aの内側に配置され、反射体31の下面中央には電子部品Pの保持位置を検出するためのマーク31aが付されている。
第一フレーム25にはθ軸モータ19が固定され、θ軸モータ19の出力軸には駆動ギヤ36が固定されている。駆動ギヤ36は、インデックス軸16に回転可能に支持された回転体28上の従動ギヤ27に噛合されている。また、回転体28上には軸方向の所定長さに亘ってθ軸ギヤ29が形成され、このθ軸ギヤ29は、ノズルスピンドル33に固定された各ノズルギヤ34にそれぞれ摺動可能に噛合されている。これにより、θ軸モータ19を回転させると、駆動ギヤ36、従動ギヤ27、θ軸ギヤ29およびノズルギヤ34を介して、全ての吸着ノズル18をノズルホルダ17に対して自転させることができる。
また、第一フレーム25にはZ軸モータ20が固定され、Z軸モータ20の出力軸にはボールねじ軸37が接続されている。このボールねじ軸37は、第一フレーム25に固定された軸受38および第二フレーム26に固定された軸受39により、鉛直軸線ALと平行な軸線の回りに回動可能に支持されている。ボールねじ軸37には、図示しないボールを介して、Z軸モータ20の回転運動を直線運動に変換するボールナット40が螺合されている。ボールナット40は、第一、第二フレーム25,26に固定された上下方向に伸びるガイド42に上下方向に摺動可能に案内されるノズルレバー41に固定されている。
ノズルレバー41には、装着ステーションSに割出されたノズルスピンドル33の上端に当接して、ノズルスピンドル33をZ軸方向の下方に押圧する押圧部41aが突設されている。これにより、Z軸モータ20を回転させると、ボールねじ軸37が回転し、ノズルレバー41はボールナット40を介してガイド42に案内されて上下に移動する。ノズルレバー41が上下に移動すると、押圧部41aに対応するノズルスピンドル33および吸着ノズル18を上下に移動させることができる。このようにして、電子部品装着装置1による電子部品の装着において、部品移載装置80は、電子部品Pを吸着した吸着ノズル18を下降端位置まで下降させることにより、電子部品Pをプリント基板3の装着位置に装着する。
第二フレーム26には支持ブラケット43が懸架され、支持ブラケット43には、ノズルホルダ17の装着ステーションSに割出された吸着ノズル18の先端部18aに吸着された電子部品Pの二次元画像を取得する第一CCDカメラ21が固定されている。第一CCDカメラ21は、反射体31により反射された光により吸着ノズル18の先端部18aに吸着された電子部品Pの二次元画像を取得する。支持ブラケット43の吸着ノズル18に対応する側には、複数の第一照射体44が装着された撮像ケース本体45が固定されている。第一照射体44は、反射体31に向かって光を照射する光源であって、本実施形態においてはLEDとしている。撮像ケース本体45は、2個のプリズム46が配置されている。これにより、撮像ケース本体45は、内部に入射する反射体31が反射した反射光を第一CCDカメラ21へと導入する光路を形成している。
上記のような構成により、ノズルホルダ17の装着ステーションSに割出された吸着ノズル18が上昇端に位置決め停止されている状態において、第一照射体44が光を照射する。第一照射体44の照射光は、図3の矢印で示すように、反射体31により反射され、その反射光は電子部品Pの外周縁および撮像ケース本体45の入射部を通過し、2個のプリズム46により第一CCDカメラ21に入射する。このようにして、吸着ノズル18の先端部18aおよび電子部品Pは、第一CCDカメラ21により撮像され、制御装置50の画像認識部51により画像認識される。また、本実施形態において、第一CCDカメラ21により撮像された画像は、吸着ノズル18の先端部18aを撮像することから、画像認識部51により画像処理され吸着ノズル18の先端位置の測定に使用される。つまり、第一CCDカメラ21および画像認識部51は、吸着ノズル18の上昇端での先端部18aの位置を測定するセンサとして兼用され、本発明の「ノズル先端センサ」に相当する。
また、図1に示すように、部品供給装置70と基板搬送装置60の間には、電子部品の保持位置を検出する撮像手段としての第二CCDカメラ75が設けられている。この第二CCDカメラ75により吸着ノズル18に吸着された電子部品が撮像されて、吸着ノズル18対する電子部品の傾きなどを含む吸着状態や電子部品自体の不良の有無を判定に使用される。なお、上述した部品移載装置80は、図1においては後方に退いているが、電子部品の保持位置を検出する際には第二CCDカメラ75の上方に移動するようになっている。
さらに、図2に示すように、X軸スライダ13の下端部にはマークカメラ76と第二照射体77が設けられている。マークカメラ76は、部品移載装置80により吸着ノズル18と一体的に移動し、規定位置に停止されたプリント基板3の基準位置である基板マークFMを認識する撮像装置としての基準位置認識用の基板カメラである。このマークカメラ76は、規定位置に位置決めされたプリント基板3において電子部品を装着される範囲を視野に収めることが可能となっている。第二照射体77は、プリント基板3に向かって光を照射する光源であって、本実施形態においてはLEDとしている。そして、マークカメラ76によって撮像された画像は、制御装置50の画像認識部51により画像処理されプリント基板3における電子部品の装着の良否判定などに使用される。本実施形態において、このマークカメラ76は、本発明の「撮像装置」に相当する。
ここで、プリント基板3は、電子部品装着装置1による装着において、プリント基板3の個体差や基板搬送装置60による保持力などにより上面側または下面側に反っていることがある。このような場合に、マークカメラ76が撮像したプリント基板3の画像は、基準高さで撮像された画像と比較して形成される形象の高さが異なる。そこで、本実施形態において、マークカメラ76により撮像された画像は、制御装置50の画像認識部51により画像処理され、基準高さで撮像されたプリント基板3の画像に基づいて、基板搬送装置60が保持するプリント基板3の上面高さの測定に使用される。つまり、マークカメラ76および画像認識部51は、基板の高さを測定するセンサとして兼用され、本発明の「基板高さセンサ」に相当する。
制御装置50は、CPUおよびメモリなどから構成され、入力された指令値や複数のカメラおよびセンサなどから出力される情報に基づいて、プリント基板3に電子部品が適切に装着されるように各軸モータや各装置などを制御する装置である。この制御装置50は、図5に示すように、画像認識部51と、持ち帰り検出部52と、ハンダ状態判定部53と、処理実行部54と、制御部55を有する。画像認識部51は、第一、第二CCDカメラ21,75およびマークカメラ76により撮像されたデータを取り込み、画像処理するための二次元の画像データとして認識する。
持ち帰り検出部52は、電子部品装着装置1による電子部品の装着において、吸着ノズル18による電子部品の持ち帰りを検出する。そこで、持ち帰り検出部52は、吸着ノズル18が上昇端に位置決め停止されている状態において第一CCDカメラ21により撮像された画像データを画像認識部51から入力する。そして、持ち帰り検出部52は、画像データにおける吸着ノズル18の先端部18aの状態に基づいて、吸着ノズル18が吸着した電子部品をプリント基板3の装着位置に装着することなく持ち帰ったことを検出する。このように、第一CCDカメラ21、画像認識部51、および持ち帰り検出部52は、上述したように電子部品の持ち帰りの有無を検出し、本発明の「持ち帰り検出装置」に相当する。
ハンダ状態判定部53は、持ち帰り検出部52により電子部品の持ち帰りが検出された場合に、その電子部品が装着されるはずであった装着位置のハンダがどのような状態にあるかを判定する判定手段である。判定において、ハンダ状態判定部53は、電子部品が装着されるはずであった装着位置を撮像した画像データを画像認識部51から入力する。この入力した画像データは、電子部品を装着する際にマークカメラ76により撮像されたものを使用してもよい。そして、ハンダ状態判定部53は、入力した画像データにおいてプリント基板3に塗布されたハンダの形状と、制御装置50のメモリに予め記憶されている適正に塗布されたハンダの形状とを比較する。これにより、ハンダ状態判定部53は、装着位置に塗布されたハンダ上に持ち帰られた電子部品が押し付けられた形跡の有無を判定する。
処理実行部54は、ハンダ状態判定部53による判定結果に基づいて、電子部品の装着の中断処理、または装着の補正処理を行う処理実行手段である。例えば、処理実行部54は、ハンダ状態判定部53が押し付けられた形跡を無(以下、単に「形跡無」とする)と判定した場合に、吸着ノズル18の下降端位置を補正する下降端位置補正処理を行う。一方で、処理実行部54は、ハンダ状態判定部53が押し付けられた形跡を有(以下、単に「形跡有」とする)と判定した場合に、装着位置に塗布されたハンダの状態を補正するハンダ状態補正処理を行う。また、処理実行部54は、吸着ノズル18の先端部18aの状態およびハンダ状態判定部53による判定結果に基づいて、電子部品の装着の中断するために電子部品装着装置1の停止させる場合もある。
さらに、処理実行部54は、吸着ノズル18の先端部18aの汚れをチェックするノズル先端部汚れチェック部54aを備える。吸着ノズル18による電子部品Pの持ち帰りは、吸着ノズル18の先端部18aにハンダなどが付着して汚れていることが一因と考えられる。そこで、ノズル先端部汚れチェック部54aは、先端部18aの付着物の有無を確認し、必要に応じて吸着ノズル18の洗浄または交換、これらを促すために作業者にアラームの出力などを適宜実行する。詳細については後述する。
制御部55は、入力された指令値に基づいて各軸モータおよび吸着ノズル駆動装置などを制御する。これにより、吸着ノズル18の移動を可能とするとともに、吸着ノズル18への負圧の供給または停止などを制御することができる。また、この制御部55は、処理実行部54が電子部品Pの装着の補正処理を行うために、処理実行部54から入力される指令値などに基づいて各軸モータおよび各装置などを動作させる。
<電子部品装着装置1の動作>
続いて、本実施形態の電子部品装着装置1について、電子部品Pをプリント基板3に装着する動作について説明する。まず、制御装置50からの指令に基づいて、基板搬送装置60のコンベアベルトが駆動され、プリント基板3がガイドレール64a、64b(65a、65b)に案内されて規定位置まで搬送される。そして、プリント基板3は、クランプ装置により押し上げられてクランプされ、規定位置に位置決め固定される。ここで、固定されたプリント基板3は、マークカメラ76により撮像される。この時、マークカメラ76は、図6に示すように、プリント基板3において電子部品Pの装着位置が含まれる範囲SAを視野に収めて撮像する。この範囲SAは、電子部品装着装置1に入力されるプログラムに基づいて電子部品装着装置1により装着座標が定められ、プリント基板3の基板マークFMに基づいて決定される。次に、Y軸サーボモータ11および図示しないX軸サーボモータが駆動されることにより、Y軸スライダ12およびX軸スライダ13が移動され、電子部品装着ヘッド10が部品供給装置70の部品取出部74まで移動される。
その後、制御装置50により、R軸モータ15が回転されることにより、ノズルホルダ17が回転し、所定の吸着ノズル18を装着したノズルスピンドル33がノズルレバー41の押圧部41aの下方に割出される。また、制御装置50により、Z軸モータ20が正転されることにより、ノズルレバー41が圧縮スプリング35の付勢力に抗して下方に押下げられ、ノズルスピンドル33を介して吸着ノズル18の先端部18aが部品取出部74に搬送された電子部品Pに接近する位置まで押下げられる。その状態で、図略の吸着ノズル駆動装置から吸着ノズル18に負圧が供給され、吸着ノズル18の先端部18aに電子部品Pが吸着保持される。その後、Z軸モータ20が逆転されることにより、ノズルレバー41が上方に移動され、圧縮スプリング35の付勢力により吸着ノズル18が上昇端位置まで押上げられる。このような動作を繰り返すことにより、複数の吸着ノズル18に電子部品Pがそれぞれ吸着保持される。
続いて、Y軸サーボモータ11およびX軸サーボモータが駆動されることにより、Y軸スライダ12およびX軸スライダ13が移動され、電子部品装着ヘッド10がプリント基板3の装着位置の上方まで移動される。次いで、θ軸モータ19の回転により、ノズルホルダ17の装着ステーションSに割出された吸着ノズル18の先端部18aに吸着保持された電子部品Pが所定の姿勢に制御される。そして、Z軸モータ20が正転されることにより、ノズルレバー41が圧縮スプリング35の付勢力に抗して下方に押下げられ、吸着ノズル18の先端部18aが下降端位置まで押下げられる。そうすると、吸着ノズル18に吸着された電子部品Pがプリント基板3に塗布されたハンダに押し付けられる。この時、吸着ノズル駆動装置から吸着ノズル18へ供給されていた負圧を停止する。これにより、電子部品Pは、装着位置のハンダの粘着性による接着力でプリント基板3上に装着される。
電子部品Pをプリント基板3に装着した後に、Z軸モータ20が逆転されることにより、ノズルレバー41が上方に移動され、圧縮スプリング35の付勢力により吸着ノズル18が上昇端に移動した状態まで押上げられる。この状態において、制御装置50は、第一照射体44から光を照射し第一CCDカメラ21により撮像された吸着ノズル18の画像を取得する。持ち帰り検出部52は、画像認識部51により画像処理された吸着ノズル18の先端部18aの画像データを入力する。そして、持ち帰り検出部52は、電子部品Pの持ち帰りの有無を確認する。
ここで、持ち帰り検出部52により電子部品Pの持ち帰りが検出されず正常な装着が行われると、制御装置50は、次の電子部品Pを装着するために次工程に移行する。このように、電子部品装着装置1は、制御装置50により基板搬送装置60、部品供給装置70、および部品移載装置80を適宜連携して動作させ、吸着ノズル18の昇降動作を繰り返すことにより複数種類の電子部品Pをプリント基板3に装着させる。そして、電子部品装着装置1は、全ての電子部品Pを装着すると、プリント基板3のクランプを解除し基板搬送装置60によりプリント基板3を搬出して装着動作を終了する。
続いて、持ち帰り検出部52による電子部品Pの持ち帰りの有無の確認において、持ち帰りが検出された場合の動作について説明する。このような場合に、制御装置50は、まずハンダ状態判定部53により装着位置のハンダがどのような状態にあるかを判定する。そこで、ハンダ状態判定部53は、マークカメラ76により撮像された画像データを入力し、範囲SAにおける持ち帰った電子部品Pの装着位置のハンダの形状を取得する。ここで、例えばハンダの形状が変形しておらず、クリームハンダ印刷機により塗布されたままであれば、電子部品Pがハンダに押し付けられていないものと考えられる。そこで、ハンダ状態判定部53は、取得した装着位置の画像データに電子部品Pが押し付けられた形跡があるかを判定する。この判定の際には、ハンダの凹凸や広がりの有無、または、画像データにおけるハンダの形状と予め記憶されている適正に塗布されたハンダの形状とを比較して判定してもよい。
次に、ハンダ状態判定部53により装着位置のハンダに電子部品Pの形跡無と判定した場合の動作について説明する。ここで、上記のような状態では、装着動作において、吸着ノズル18が下降端位置まで下降したにも係わらず、ハンダに電子部品Pを押し付けることなく電子部品Pを持ち帰ったことになる。このような場合には、電子部品Pの持ち帰りの原因として、例えば装着位置におけるプリント基板3の上面と下降端位置における吸着ノズル18の位置誤差が考えられる。つまり、吸着ノズル18のスタック(伸縮の不良状態)やプリント基板3の変形などにより、プリント基板3の上面と吸着ノズル18の先端部18aが想定される距離よりも大きくなり、上記のような位置誤差が生じたものと考えられる。そして、このような位置誤差が生じると、下降端位置において電子部品Pがハンダに届かないなど押し付けが不十分となり吸着ノズル18が電子部品Pをハンダに押し付けることなく持ち帰ってしまうおそれがある。
そこで、処理実行部54は、吸着ノズル18の先端部18aが指令値に基づく高さまで下降したのかを判定する。具体的には、処理実行部54は、第一CCDカメラ21および画像認識部51により吸着ノズル18の上昇端での先端部18aの位置を測定する。そして、処理実行部54は、制御装置50のメモリに予め記憶されている上昇端における吸着ノズル18の先端位置と、実測した先端部18aの位置とを比較する。この比較により先端位置に誤差が生じている場合には、例えば、吸着ノズル18のスタックにより吸着ノズル18の伸張が不十分となっていることが考えられる。そこで、処理実行部54は、比較した先端位置の差分に基づいて下降端位置の補正量を算出する。そして、制御部55は、処理実行部54から入力した補正量により下降端位置を補正し、吸着ノズル18を補正された下降端位置まで下降させる。そうすると、電子部品Pが装着位置のハンダに適正に押し付けられ、電子部品Pを再装着させることができる。このように、処理実行部54は、実測した吸着ノズル18の先端部18aの位置に基づいて算出した補正量により下降端位置補正処理を行う。
一方で、上記した吸着ノズル18の先端位置の比較において、先端位置に誤差が生じていないことがある。このような場合には、例えば、プリント基板3が下反りするように変形していることが考えられる。そこで、処理実行部54は、プリント基板3が下反りなどの変形が生じていないかを判定する。具体的には、処理実行部54は、マークカメラ76および画像認識部51により撮像したプリント基板3上の画像に基づいて、装着位置における上面高さを測定する。そして、処理実行部54は、制御装置50のメモリに予め記憶されているプリント基板3の上面が位置するはずの高さと、実測した装着位置における上面高さを比較する。この比較により上面高さに誤差が生じている場合には、クランプによるプリント基板3への与圧や機内の熱などによりプリント基板3の変形が生じていることが考えられる。
そこで、処理実行部54は、比較した上面高さの差分に基づいて下降端位置の補正量を算出する。そして、制御部55は、処理実行部54から入力した補正量により下降端位置を補正し、吸着ノズル18を補正された下降端位置まで下降させる。そうすると、電子部品Pが装着位置のハンダに適正に押し付けられ、電子部品Pを再装着させることができる。このように、処理実行部54は、実測したプリント基板3の上面高さに基づいて算出した補正量により下降端位置補正処理を行う。
また、プリント基板3の上面高さの比較において誤差が生じていない場合、または下降端位置補正処理により電子部品Pの再装着を行っても再び電子部品Pの持ち帰りが検出される場合が想定される。このような場合には、塗布されたハンダの固化や不足や乾き、装着位置への異物混入などが考えられる。そこで、処理実行部54は、電子部品装着装置1を停止するとともに、作業者に確認を促すようにアラームを出力するようにしてもよい。
続いて、ハンダ状態判定部53により装着位置のハンダに電子部品Pの形跡有と判定した場合の動作について説明する。ここで、上記のような状態では、装着動作において、吸着ノズル18が下降端位置まで下降しハンダに電子部品を押し付けたのにも係わらず、電子部品Pを持ち帰ったことになる。このような場合には、電子部品Pの持ち帰りの原因として、例えばプリント基板3に塗布されたハンダの不足や乾き、または電子部品Pの電極部とハンダの接触不良などが考えられる。このようなハンダの状態では、ハンダの粘着性による接着力が低下し、吸着ノズル18により押し付けられた電子部品Pがプリント基板3上に装着されずに持ち帰られるおそれがある。
そこで、処理実行部54は、プリント基板3の上面のうち装着位置に塗布されたハンダを部分的に補正する。より詳細には、処理実行部54は、まずマークカメラ76により撮像されたプリント基板3の画像データを取得する。そして、この画像データから電子部品Pの装着位置のハンダが不足している場合には、例えばプリント基板3に対して部分的にハンダを補填可能なハンダ状態補正装置によりハンダの不足を補うものとしてもよい。このように、ハンダの状態を補正することにより、電子部品Pの再装着させることができる。また、処理実行部54は、装着位置において非常に狭い範囲にハンダが塗布されているなど、ハンダの状態を補正できないものと判断した場合には、電子部品装着装置1を停止するとともに、作業者に確認を促すようにアラームを出力するようにしてもよい。
上述したように、ハンダ状態判定部53の判定(形跡無/有)により異なる補正処理などを例示した。さらに、吸着ノズル18による電子部品Pの持ち帰りは、吸着ノズル18の先端部18aにハンダなどが付着して汚れていることが一因と考えられる。つまり、先端部18aにハンダが付着している場合に、そのハンダの粘着性による接着力がプリント基板3に塗布されたハンダの接着力と比較して大きいと電子部品Pは吸着ノズル18に付着することになる。そこで、処理実行部54のノズル先端部汚れチェック部54aにより、吸着ノズル18に汚れがない適正な状態であるかを確認する構成としている。
具体的には、まず制御装置50は、吸着ノズル18が持ち帰った電子部品を廃棄させる。次に、第一CCDカメラ21および第二CCDカメラ75により吸着ノズル18を撮像する。そして、処理実行部54は、撮像された吸着ノズル18の画像データを画像認識部51から取得する。ノズル先端部汚れチェック部54aは、取得した画像データに基づいて吸着ノズル18の先端部18aに付着物がないかを確認する。また、処理実行部54は、確認結果を入力し、必要に応じて吸着ノズル18の交換または洗浄、これらを促すために作業者にアラームの出力などを適宜実行する。
<電子部品装着装置1による効果>
本発明の電子部品装着装置1によると、電子部品装着装置1は、電子部品Pの持ち帰りが検出された場合に、装着位置に塗布されたハンダ上に電子部品Pの押し付けられた形跡の有無を判定し、その判定結果に基づいて装着の中断処理または補正処理を行う。つまり、マークカメラ76により撮像された装着位置の画像から装着位置のハンダの状態を取得するため、電子部品Pがハンダに押し付けられずに持ち帰られたのか、押し付けられたのにも係わらず持ち帰られたのかを判別することができる。よって、電子部品Pが持ち帰られた原因が装着位置におけるプリント基板3の上面と吸着ノズル18の位置誤差にあるのか、装着位置に塗布されたハンダにあるのかを判別することができる。この判別の結果に基づいて中断処理または補正処理を行うことにより、従来と比較してより適切なリカバリーを行うことができるので、装着不良の発生を低減しサイクルタイムを短縮することができる。
また、ハンダ状態判定部53が形跡無と判定した場合に、電子部品Pの持ち帰りの原因として、例えば装着位置におけるプリント基板3の上面と下降端位置における吸着ノズル18の位置誤差が考えられる。そこで、処理実行部54は、吸着ノズル18の下降端位置を補正する下降端位置補正処理を行う構成としている。下降端位置補正処理として、処理実行部54は、第一CCDカメラ21および画像認識部51をノズル先端センサとして兼用し、その測定結果に応じて吸着ノズル18の下降端位置を補正する。これは、例えば吸着ノズル18のスタックにより吸着ノズル18の伸張が不十分となり、下降端位置においてハンダに対する電子部品Pの押し付けが不十分であったものと考えられるためである。そこで、処理実行部54は、上記のような下降端位置の補正により、上昇端において吸着ノズル18の先端部18aが位置するはずの先端位置と、実測された先端位置との差分から下降端位置の補正量を算出する。そして、制御部55がこの補正量に基づいて下降端位置を補正することにより、プリント基板3の装着位置に塗布されたハンダに電子部品Pが押し付けられる。これにより、確実に電子部品Pを装着してリカバリーを行うことができる。
さらに、下降端位置補正処理として、処理実行部54は、マークカメラ76および画像認識部51を基板高さセンサとして兼用し、その測定結果に応じて吸着ノズル18の下降端位置を補正する。これは、ハンダに電子部品Pが押し付けられた形跡が無い場合に、電子部品Pの持ち帰りの原因として、例えばプリント基板3が下反りするように変形し、下降端位置においてハンダに対する電子部品Pの押し付けが不十分であったものと考えられるためである。そこで、処理実行部54は、上記のような下降端位置の補正により、プリント基板3の上面が位置するはずの高さと、測定されたプリント基板3の上面高さとの差分から下降端位置の補正量を算出する。そして、制御部55がこの補正量に基づいて下降端位置を補正することにより、プリント基板3の装着位置に塗布されたハンダに電子部品Pが押し付けられる。これにより、確実に電子部品Pをプリント基板3に装着してリカバリーを行うことができる。
処理実行部54は、装着位置に塗布されたハンダの状態を補正するハンダ状態補正処理を行う構成としている。部品移載装置80は、電子部品Pを吸着した吸着ノズル18を下降端位置まで下降させることにより、プリント基板3の装着位置に塗布されたハンダに押し付けて電子部品Pを装着する。しかし、ハンダ状態判定部53がハンダに電子部品Pが押し付けられた形跡を有と判断した場合には、電子部品Pの持ち帰りの原因として、例えばプリント基板3に塗布されたハンダの不足や乾き、または電子部品Pの電極部とハンダの接触不良などが考えられる。そこで、上記のような構成により、処理実行部54は、例えばハンダを補充するようにその状態を補正する。このようなハンダ状態補正処理により、部品移載装置80が再び電子部品Pを装着位置に装着することで適切なリカバリーを行うことができる。
処理実行部54は、吸着ノズル18先端部の汚れをチェックするノズル先端部汚れチェック部54aを備える構成としている。持ち帰り検出部52により電子部品Pの持ち帰りが検出された場合に、吸着ノズル18の先端部にハンダなどが付着して汚れていることが一因と考えられる。そこで、ノズル先端部汚れチェック部54aは、例えば持ち帰った電子部品Pを廃棄した後にノズル先端部の汚れを確認する。これにより、電子部品Pの持ち帰りの原因が吸着ノズル18の汚れなのか、または装着位置におけるプリント基板3の上面と吸着ノズル18の位置誤差などその他にあるのかを判別することができる。そして、吸着ノズル18の汚れが原因の場合に、処理実行部54は、必要に応じて吸着ノズル18の交換または洗浄、これらを促すために作業者にアラームの出力などを適宜実行する。これにより、吸着ノズル18の良好な装着動作を維持することができる。
プリント基板3の装着位置を撮像する撮像装置は、マークカメラ76(基板カメラ)である構成としている。よって、ハンダ状態判定部5は、マークカメラ76により撮像された装着位置の画像により電子部品Pがハンダに押し付けられた形跡の有無を判定することができる。また、一般にマークカメラ76は、本実施形態のように部品移載装置80に配置され吸着ノズル18と一体的に移動する。これにより、マークカメラ76は、撮像することを要求される基板上の装着位置を効率的に捉えることができる。よって、撮像精度を向上させることができるので、確実に装着位置を撮像することができる。
<実施形態の変形態様>
本実施形態では、基板カメラであるマークカメラ76を撮像装置として兼用する構成としたが、装着位置のハンダの状態を撮像可能であれば専用の撮像装置を設ける構成としてもよい。但し、専用カメラの設置コストや装着位置の確実な撮像という観点からはマークカメラ76を撮像装置として兼用することが好適である。
その他に、制御装置50は、持ち帰り検出部52による検出結果、ハンダ状態判定部53による判定結果、処理実行部54による補正処理などを統計的に集計するものとしてもよい。これにより、電子部品装着装置1による装着において、電子部品Pの持ち帰りの原因がどのような傾向にあるのか分析することができる。そして、分析された結果に基づいて電子部品装着装置1の各部位の調整などを行うことにより、装置全体および実装される製品の品質維持および向上を図ることができる。
また、持ち帰り検出部52による電子部品Pの持ち帰りが検出された場合に、制御装置50は、ハンダ状態判定部53により装着位置のハンダがどのような状態にあるかを判定するものとした。これに対して、制御装置50は、持ち帰った電子部品Pへのハンダ付着の有無をさらに判定する構成としてもよい。そこで、まず制御装置50は、電子部品Pを持ち帰った状態で部品移載装置80により吸着ノズルを第二CCDカメラ75の上方に移動させ、電子部品Pを撮像する。そして、制御装置50は、画像認識部51により画像処理された電子部品Pの画像データを入力し、電子部品Pにハンダが付着しているかを判定する。ここで、例えば電子部品Pにハンダが付着している場合は、電子部品Pがハンダに押し付けられたものと判定することができる。一方で、電子部品Pにハンダが付着していない場合は、装着位置と吸着ノズルの位置誤差、またはハンダの不足や乾きなどが持ち帰りの原因として考えられる。このように、制御装置50は、持ち帰った電子部品Pそのものの画像データに基づいて、持ち帰りの原因を判定する構成としてもよい。または、制御装置50は、ハンダ状態判定部53による装着位置のハンダの状態に加えて、電子部品Pへのハンダ付着の有無の判定結果に基づいて、持ち帰りの原因を判定する構成としてもよい。これにより、より適切なリカバリーを行うことができるので、装着不良の発生を低減しサイクルタイムを短縮することができる。
1:電子部品装着装置、 2:基枠、 3:プリント基板
10:電子部品装着ヘッド、 11:Y軸サーボモータ
12:Y軸スライダ、 12a:ガイドレール、 12b:ボールねじ軸
13:X軸スライダ、 13a:ガイドブロック、 13b:ボールナット
15:R軸モータ、 16:インデックス軸、 17:ノズルホルダ、 17a:円周
18:吸着ノズル、 18a:先端部、 19:θ軸モータ
20:Z軸モータ、 21:第一CCDカメラ
25:第一フレーム、 26:第二フレーム、 27:従動ギヤ、 28:回転体
29:θ軸ギヤ、 31:反射体、 31a:マーク、33:ノズルスピンドル
33a:大径部、 34:ノズルギヤ、 35:圧縮スプリング、 38,39:軸受
40:ボールナット、 41:ノズルレバー、 41a:押圧部、 42:ガイド
43:支持ブラケット、 44:第一照射体、 45:撮像ケース本体
46:プリズム
50:制御装置、 51:画像認識部、 52:持ち帰り検出部
53:ハンダ状態判定部、 54:処理実行部、
54a:ノズル先端部汚れチェック部、 55:制御部
60:基板搬送装置、 61:第一搬送装置、 62:第二搬送装置、 63:基台
64a,64b,65a,65b:ガイドレール
70:部品供給装置、 71:カセット式フィーダ、 72:本体部
73:供給リール、 74:部品取出部、 75:第二CCDカメラ
76:マークカメラ、 77:第二照射体
S:装着ステーション、 P:電子部品、 AL:鉛直軸線

Claims (6)

  1. 基板を搬送経路に沿って搬送方向に搬送して規定位置に停止させる基板搬送装置と、前記基板に装着する複数種類の電子部品を供給する部品供給装置と、吸着ノズルが前記部品供給装置から供給された前記電子部品を吸着して当該吸着ノズルを下降端位置まで下降させることにより前記規定位置に停止された前記基板の装着位置に装着する部品移載装置と、前記吸着ノズルが吸着した前記電子部品を前記基板の前記装着位置に装着することなく持ち帰ったことを検出する持ち帰り検出装置と、を備えた電子部品装着装置において、
    前記基板の前記装着位置を撮像可能な撮像装置と、
    前記持ち帰り検出装置が前記吸着ノズルによる前記電子部品の持ち帰りを検出すると、前記電子部品が装着されるはずであった前記装着位置を前記撮像装置で撮像し、撮像された前記装着位置に塗布されたハンダ上に持ち帰られた前記電子部品が押し付けられた形跡の有無を判定する判定手段と、
    前記判定手段が前記押し付けられた形跡を無と判定した場合に、前記吸着ノズルの前記下降端位置を補正する下降端位置補正処理を行う処理実行手段と、
    を備えることを特徴とする電子部品装着装置。
  2. 請求項1において、
    前記処理実行手段は、前記吸着ノズルの所定位置での先端位置を測定するノズル先端センサを備え、前記ノズル先端センサの測定結果に応じて前記吸着ノズルの前記下降端位置を補正することにより前記下降端位置補正処理を行うことを特徴とする電子部品装着装置。
  3. 請求項1または2において、
    前記処理実行手段は、前記基板の上面高さを測定する基板高さセンサを備え、前記前記基板高さセンサの測定結果に応じて前記吸着ノズルの前記下降端位置を補正することにより前記下降端位置補正処理を行うことを特徴とする電子部品装着装置。
  4. 請求項1〜3の何れか一項において、
    前記処理実行手段は、前記判定手段が前記押し付けられた形跡を有と判定した場合に、前記装着位置に塗布されたハンダの状態を補正するハンダ状態補正処理を行うことを特徴とする電子部品装着装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項において、
    前記処理実行手段は、前記吸着ノズルが前記電子部品を持ち帰った場合に、前記吸着ノズル先端部の汚れをチェックするノズル先端部汚れチェック手段を備えることを特徴とする電子部品装着装置。
  6. 請求項1〜5の何れか一項において、
    前記撮像装置は、前記部品移載装置により前記吸着ノズルと一体的に移動し、前記基板の基準位置を認識する基板カメラであることを特徴とする電子部品装着装置。
JP2010186095A 2010-08-23 2010-08-23 電子部品装着装置 Active JP5615092B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010186095A JP5615092B2 (ja) 2010-08-23 2010-08-23 電子部品装着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010186095A JP5615092B2 (ja) 2010-08-23 2010-08-23 電子部品装着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012044094A JP2012044094A (ja) 2012-03-01
JP5615092B2 true JP5615092B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=45900038

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010186095A Active JP5615092B2 (ja) 2010-08-23 2010-08-23 電子部品装着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5615092B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108470700A (zh) * 2018-04-17 2018-08-31 通富微电子股份有限公司 一种检测倒贴装设备姿态的方法
WO2020031366A1 (ja) * 2018-08-10 2020-02-13 株式会社Fuji 部品装着機の管理装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4045838B2 (ja) * 2002-04-12 2008-02-13 松下電器産業株式会社 部品装着管理方法
JP4189946B2 (ja) * 2002-04-25 2008-12-03 富士機械製造株式会社 ノズルの清掃ユニットを有する装着機
JP2007158053A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012044094A (ja) 2012-03-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5014083B2 (ja) 吸着ノズルと被吸着部品の側面画像取得装置
JP6462000B2 (ja) 部品実装機
WO2013005480A1 (ja) レーザー高さ測定装置および部品実装機
JP7002831B2 (ja) 部品実装機
JP5665648B2 (ja) 部品装着ヘッドの吸着ノズルにおける被吸着物検知方法および部品装着装置
JP6717816B2 (ja) 部品実装機
JP2002050896A (ja) 部品把持位置補正装置および補正方法
JP2015211054A (ja) 部品実装方法
JP4758263B2 (ja) 部品移載装置、表面実装機および部品検査装置
JP5971992B2 (ja) 部品装着装置
JP2008060249A (ja) 部品実装方法および表面実装機
JP5615092B2 (ja) 電子部品装着装置
JP4921346B2 (ja) 部品実装装置における吸着位置補正方法
JP6534448B2 (ja) 部品実装装置
JP2004111424A (ja) 部品実装装置及び部品実装方法
WO2020031366A1 (ja) 部品装着機の管理装置
JP4091950B2 (ja) 部品の実装位置補正方法および表面実装機
JP4350537B2 (ja) 部品挿着装置、表面実装機および部品試験装置
JP5787397B2 (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP2003110293A (ja) 電子部品装着装置
JPH09321498A (ja) 実装機の部品検査方法及び同装置
JP5977579B2 (ja) 基板作業装置
JP2005322802A (ja) 部品搭載装置
JP6997069B2 (ja) 部品実装機
JP4386425B2 (ja) 表面実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130807

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140402

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140819

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5615092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250