JP5610829B2 - 充填材ストッパー - Google Patents
充填材ストッパー Download PDFInfo
- Publication number
- JP5610829B2 JP5610829B2 JP2010099815A JP2010099815A JP5610829B2 JP 5610829 B2 JP5610829 B2 JP 5610829B2 JP 2010099815 A JP2010099815 A JP 2010099815A JP 2010099815 A JP2010099815 A JP 2010099815A JP 5610829 B2 JP5610829 B2 JP 5610829B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filler
- end plate
- hole
- diameter
- elastic body
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Working Measures On Existing Buildindgs (AREA)
Description
このような問題は、既設構造物の補強構造のみならず、例えば、コアボーリングの削孔後の処理など、あらゆる既設のコンクリート構造物の削孔穴の充填において生じていた。
その結果、充填材の充填を密実に行うことが可能となる。
その結果、充填材の充填を隙間なく密実に行うことが可能となる。
第1の実施の形態に係る充填材ストッパー1は、充填材が充填された削孔の孔口部を遮蔽して、削孔内に充填された充填材の流出を防止するものであって、図1に示すように、先端板11と、後端板12と、拡径弾性体13と、締め付けボルト14と、スペーサ15と、により構成されている。
本実施形態の先端板11は、図2に示すように、本体部11aと、本体部11aの後面(拡径弾性体13側の面)に形成された雌ネジ部11bと、を備えて構成されている。
なお、雌ネジ部11bの構成は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。例えば、本体部11aに有底の孔または貫通孔を形成し、この孔の内面に雌ネジ加工を施すことにより雌ネジ部11bを構成してもよい。
後端板12には、その中心部に貫通孔12aが形成されており、締め付けボルト14の挿通が可能に構成されている。
拡径弾性体13は、図2に示すように、中心部に締め付けボルト14の挿通が可能な貫通孔13aが形成されているとともに、先端板11および後端板12と同程度の外径を有した筒状の部材により構成されている。
本実施形態では、ゴムとして、締め付けボルト14の締め付け力により十分に拡径して孔口部の内壁面への密着が可能なものとして、硬度が45〜80のものを使用するが、これに限定されるものではない。
軸部14aの先端には、ネジ加工が施されており、先端板11の雌ネジ部11bへの螺入が可能に構成されている。
これにより、スペーサ15は、締め付けボルト14の締め付け力を後端板12に伝達することを可能としている。
本実施形態では、せん断補強部材を利用した既設のコンクリート部材を補強する方法において、本実施形態の充填材ストッパーを利用する場合について説明する(図4(b)参照)。
一般部H1への充填材Jの注入は、圧入機械MのノズルM1を補強部材挿入孔Hの底部(地盤G側の先端部)まで挿入した状態で、充填材JをノズルM1の先端から圧入しながらノズルM1を引き出すまたはノズルM1が押し戻されることで、補強部材挿入孔Hの先端(底部)から行う。なお、充填材Jの充填により、後記するせん断補強部材Bを補強部材挿入孔Hに挿入した状態で、少なくとも一般部H1が完全に充填される必要がある。
充填材ストッパー1は、補強部材挿入孔Hの孔口部(拡幅部H2)に配置されることで、一般部H1および拡幅部H2のうち基端定着部材B3の周辺に充填された充填材Jが流出することを防止する。
そのため、充填材Jが密実に充填された状態を維持することが可能となり、高品質な施工が可能となる。
また、充填材ストッパー1の構成は簡易なため、充填材ストッパー1の製造コストも安価である。
第2の実施の形態に係る充填材ストッパー2は、充填材が充填された削孔の孔口部を遮蔽して、削孔内に充填された充填材の流出を防止するものであって、図5に示すように、先端板21と、後端板22と、拡径弾性体23と、締め付けボルト24と、スペーサ25と、により構成されている。
充填材ストッパー2は、先端板21と後端板22と拡径弾性体23とを連続して貫通する貫通孔26,27が形成されている点で、第1の実施の形態に係る充填材ストッパー1と異なっている。
注入孔27からの充填材Jの注入は、注入孔27に注入用ホース27aを接続し、当該注入用ホース27aから充填材Jを圧入することにより行う。
なお、貫通孔26,27は、必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。また、空気抜き孔26または注入孔27のいずれか一方のみが形成されていてもよい。
突起21aは、先端板21の中心部に形成されており、先端面は平坦に形成されている。
なお、突起21aは、必要に応じて形成すればよく、省略してもよい。また、突起21aの配置や形状は限定されるものではない。
また、補強部材を挿入孔に配置する場合において、補強部材をより効果的に抑えることが可能なため、高品質施工をより簡易に行うことが可能となる。
第3の実施の形態に係る充填材ストッパー3は、充填材が充填された削孔の孔口部を遮蔽して、削孔内に充填された充填材の流出を防止するものであって、図7(a)および(b)に示すように、先端板31と、後端板32と、拡径弾性体33と、注入管34と、により構成されている。
先端板31は、孔口部の断面形状に応じて形成された鋼製の板材である。なお、先端板31の形状寸法は限定されるものではなく、削孔の孔口部の形状等に応じて適宜設定すればよい。また、先端板31の材質や板厚も限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
後端板32には、その中心部に貫通孔32aが形成されており、拡径弾性体33に接続された注入管34の挿通が可能に構成されている。
拡径弾性体33は、内部に注入室33aが形成された中空のゴム部材であって、先端板31および後端板32と同程度の外径を有した円柱状に構成されている。
本実施形態では、後端板32の貫通孔32aの位置に対応して、拡径弾性体33の後側面(後端板32側面)の中心部に貫通孔33bが形成されており、注入管34の挿入が可能に構成されている。
注入管34は、後端板32の貫通孔32aと拡径弾性体33の貫通孔33bを挿通して注入室33aに接続している。
注入室33a内に気体または液体が注入されると、拡径弾性体33が膨張して孔口部の内壁面に密着する。このとき、拡径弾性体33は、軸方向の膨張が先端板31と後端板32により規制されているため、周方向(直径方向)に膨張する。
第4の実施の形態に係る充填材ストッパー4は、充填材が充填された削孔の孔口部を遮蔽して、削孔内に充填された充填材の流出を防止するものであって、図8に示すように、先端板41と、後端板42と、拡径弾性体43と、嵌め込み材44と、により構成されている。
また、後端板42には、貫通孔42cが形成されており、拡径弾性体43に接続された注入管45(図8(a)参照)の挿通が可能に構成されている。なお、スリット42bの形状は、先端板41のスリット41bと同じとする。
さらに、拡径弾性体43は、内部に気体や液体の注入が可能な注入室43cが形成された中空部材である。
本実施形態では、後端板42の貫通孔42cの位置に対応して、拡径弾性体43の後側面(後端板42側面)に貫通孔43dが形成されており、注入管45(図8(a)参照)の接続が可能に構成されている。
なお、嵌め込み材44の材質は限定されないが、本実施形態では、拡径弾性体43と同様のものを使用する。
注入管45は、後端板42の貫通孔42cを挿通して注入室43cに接続している。
充填材ストッパー4の取り外しは、まず、注入室43cから空気または水を排出し、注入室43c内の圧力を低下させ、次に、充填材ストッパー4を削孔H内から引き出す。その後、嵌め込み材44をスリット41b、42b、43bから抜き出すことで、スリット41b,42b,43bを利用して補強鉄筋Bから充填材ストッパー4を取り外すことが可能となる。
このとき鉄筋Rは、補強鉄筋Bの頭部B1の周辺に位置させた状態で行う。
これにより、既設のコンクリート部材Wと増し打ち部W1との一体化がより強固に行われる。
また、拡幅部が形成されていない削孔に対して本発明の充填材ストッパーを使用してもよい。
11,21,31,41 先端板
11a 雌ネジ部
12,22,32,42 後端板
13,23,33,43 拡径弾性体
14,24 締め付けボルト
15,25 スペーサ
21a 突起
26 空気抜き孔(貫通孔)
27 注入孔(貫通孔)
33a,43c 注入室
Claims (5)
- 充填材が充填された削孔の孔口部に配設される充填材ストッパーであって、
板材と雌ネジ部とを備える先端板と、
前記先端板の孔口側に配設される後端板と、
前記先端板と前記後端板との間に介設された拡径弾性体と、
前記後端板および前記拡径弾性体を貫通して前記雌ネジ部に螺入された締め付けボルトと、を備え、
前記拡径弾性体が、前記先端板および前記後端板を介して付与される前記締め付けボルトの締め付け力により拡径可能であることを特徴とする、充填材ストッパー。 - 前記締め付けボルトの頭部と前記後端板との間に、スペーサが介設されていることを特徴とする、請求項1に記載の充填材ストッパー。
- 充填材が充填された削孔の孔口部に配設される充填材ストッパーであって、
前記孔口部を遮蔽する先端板と、
前記先端板の孔口側に配設される後端板と、
前記先端板と前記後端板との間に介設された拡径弾性体と、を備え、
前記拡径弾性体は、内部に気体または液体を注入することで周方向に膨張する中空の部材からなることを特徴とする、充填材ストッパー。 - 前記先端板の前記拡径弾性体との当接面と反対側の面に、突起が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の充填材ストッパー。
- 前記先端板、前記拡径弾性体および前記後端板を貫通する貫通孔が形成されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の充填材ストッパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010099815A JP5610829B2 (ja) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | 充填材ストッパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010099815A JP5610829B2 (ja) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | 充填材ストッパー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011231458A JP2011231458A (ja) | 2011-11-17 |
JP5610829B2 true JP5610829B2 (ja) | 2014-10-22 |
Family
ID=45321052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010099815A Active JP5610829B2 (ja) | 2010-04-23 | 2010-04-23 | 充填材ストッパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5610829B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6050968B2 (ja) * | 2012-06-22 | 2016-12-21 | 矢作建設工業株式会社 | 鉄骨鉄筋コンクリート造建物へのアンカー設置工法 |
JP6293994B2 (ja) | 2012-10-31 | 2018-03-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 高圧燃料供給ポンプ |
JP6576026B2 (ja) * | 2014-10-01 | 2019-09-18 | 株式会社フジタ | コンクリート壁の補強工法 |
JP6893962B2 (ja) * | 2014-10-01 | 2021-06-23 | 株式会社フジタ | コンクリート壁の補強構造 |
JP6941702B2 (ja) * | 2017-03-14 | 2021-09-29 | 成和リニューアルワークス株式会社 | 蓋材 |
JP7134057B2 (ja) * | 2018-10-11 | 2022-09-09 | 株式会社フジタ | コンクリート壁の補強用の補強部材 |
JP2021085290A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 株式会社 栄組 | 壁の亀裂補修用ノズルの座板具 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0355715Y2 (ja) * | 1987-03-19 | 1991-12-12 | ||
JP2002206312A (ja) * | 2000-11-07 | 2002-07-26 | Ohbayashi Corp | コンクリート充填鋼管の孔部封鎖構造 |
JP5161668B2 (ja) * | 2008-06-24 | 2013-03-13 | 大成建設株式会社 | 充填材の充填方法および栓部材 |
-
2010
- 2010-04-23 JP JP2010099815A patent/JP5610829B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011231458A (ja) | 2011-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5610829B2 (ja) | 充填材ストッパー | |
KR101851646B1 (ko) | 외부마감재의 보수 보강용 앵커체 및 이를 이용한 보수 보강 공법 | |
JP5161668B2 (ja) | 充填材の充填方法および栓部材 | |
JP2008274553A (ja) | 斜面の安定化工法 | |
KR100721786B1 (ko) | 연약지반을 보강하면서 앵커ㆍ네일을 시공하는 방법 | |
JP5311453B2 (ja) | 地山補強工法 | |
KR100778608B1 (ko) | 이중관을 이용한 가압식 네일링 장치 및 방법 | |
JP4942210B2 (ja) | 地山補強工法 | |
JP2018115548A (ja) | マイクロパイル工法におけるケーシングセグメントの継ぎ足し方法および連結構造 | |
JP2015203266A (ja) | マイクロパイル工法におけるケーシングセグメントの継ぎ足し方法および連結構造 | |
KR20180035577A (ko) | 연약지반 정착용 앵커 조립체 | |
KR200422933Y1 (ko) | 이중관을 이용한 가압식 네일링 장치 | |
JP6230278B2 (ja) | 地盤補強構造及び地盤補強方法 | |
JP5124334B2 (ja) | 地盤補強方法、地盤補強構造 | |
JP2019031836A (ja) | 既設構造物の補修・補強方法 | |
JP2005105808A (ja) | せん断力補強方法 | |
JP5026829B2 (ja) | 石積み壁の耐震補強設備及び耐震補強方法 | |
JP5627269B2 (ja) | コンクリート構造物の剪断補強方法 | |
JP6820770B2 (ja) | コンクリート部材補強方法 | |
JP2002105949A (ja) | 鋼管矢板及びその連結構造並びにその連結方法 | |
KR100717252B1 (ko) | 어스앵커의 시공방법 및 장치 | |
KR100446586B1 (ko) | 회수가 용이한 해체제거식 소일네일 장치 | |
JP2008280760A (ja) | せん断補強方法および充填材の充填方法 | |
KR102167908B1 (ko) | 지반보강부재를 이용한 지보공법 | |
JP5731928B2 (ja) | モルタル吹付の維持補修用注入補剛部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131118 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131126 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140826 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140902 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5610829 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |