JP5610691B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents
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[スクリーン印刷機の構成]
まず、本実施形態のスクリーン印刷機の構成について説明する。図1に、本実施形態のスクリーン印刷機の上面図を示す。マスク支持部材3、スキージ部材7は省略して示す。図2に、同スクリーン印刷機の右側面図を示す。基板支持部材2の被ガイド部材26、ガイド部材5のガイド部50は透過して示す。図1、図2に示すように、本実施形態のスクリーン印刷機1は、基板支持部材2と、マスク支持部材3と、ボールねじ装置4と、左右一対のガイド部材5と、基体6と、スキージ部材7と、を備えている。
基体6は、工場のフロアに配置されている。基体6は、矩形板状を呈している。
基板支持部材2は、基体6により、上下方向に移動可能に支持されている。基板支持部材2は、主に、前後一対のサイドクランプ20と、前後一対のエッジクランプ21と、上段テーブル22と、中段テーブル23と、下段テーブル24と、前後一対のベルトコンベア25と、四本の被ガイド部材26と、を備えている。
ボールねじ装置4は、ボールねじ部4F、4Rを備えている。ボールねじ部4Fは、基体6の上面の前縁付近に配置されている。ボールねじ部4Rは、基体6の上面の後縁付近に配置されている。ボールねじ部4Fとボールねじ部4Rとは、前後方向に対向して配置されている。
マスク支持部材3は、基板支持部材2の上方に配置されている。マスク支持部材3は、前後一対のフレーム支持部302を備えている。前後一対のフレーム支持部302は、前後方向に対向している。前後一対のフレーム支持部302は、各々、左右方向に延在する細板状を呈している。前方のフレーム支持部302は、前方のナット部41の後面に固定されている。後方のフレーム支持部302は、後方のナット部41の前面に固定されている。フレーム300およびスクリーンマスク301は、マスク支持部材3に支持されている。フレーム300は、矩形枠状を呈している。フレーム300は、前後一対のフレーム支持部302間に、橋渡し状に載置されている。スクリーンマスク301は、矩形薄板状を呈している。スクリーンマスク301は、フレーム300に張設されている。スクリーンマスク301の略中央部には、基板対応部(図略)が配置されている。基板対応部は、回路基板Bと同じ形状を呈している。基板対応部には、多数の印刷用開口部(図略)が開設されている。印刷用開口部は、回路基板Bのはんだ印刷予定位置に対応して、開設されている。はんだは、スクリーンマスク301上面に配置されている。
次に、本実施形態のスクリーン印刷機1によるはんだの印刷方法について説明する。はんだの印刷方法は、基板固定工程と、撮像工程と、版合わせ工程と、転写工程と、定着工程と、版離れ工程と、を有している。
図3に、本実施形態のスクリーン印刷機の基板固定工程における右側面図を示す。図3に示すように、基板固定工程においては、上段テーブル22および中段テーブル23を上昇させ、バックアップピン220により、一対のベルトコンベア25から、回路基板Bを持ち上げる。回路基板Bの上面と、一対のサイドクランプ20の上面と、一対のエッジクランプ21の上面と、が略面一になる高度で、一対のサイドクランプ20により、回路基板Bを前後方向から挟持する。
図4に、本実施形態のスクリーン印刷機の撮像工程における模式右側面図を示す。図4に示すように、撮像工程においては、まず、カメラ90を、回路基板Bとスクリーンマスク301との間に、介挿する。続いて、カメラ90上方のスクリーンマスク301のマーク(図略)と、カメラ90下方の回路基板Bのマーク(図略)と、を撮像する。それから、撮像データを基に、回路基板Bとスクリーンマスク301の基板対応部とが上下方向に対向するように、下段テーブル24を駆動する。その後、カメラ90を、回路基板Bとスクリーンマスク301との間から、退出させる。
図5に、本実施形態のスクリーン印刷機の版合わせ工程における模式右側面図を示す。図5に示すように、版合わせ工程においては、ボールねじ装置4の前後一対のシャフト部を軸周りに回転させる。すなわち、前後一対のナット部41を、合計四本のガイド部43に沿って、下降させる。前後一対のナット部41間には、マスク支持部材3およびスキージ部材7が架設されている。このため、前後一対のナット部41を下降させると、マスク支持部材3も下降する。マスク支持部材3が下降することにより、スクリーンマスク301の下面が回路基板Bの上面に密着する。
図6に、本実施形態のスクリーン印刷機の転写工程第一段階における模式右側面図を示す。図6に示すように、転写工程第一段階においては、連結部42から突出部420を突出させる。すなわち、前方の一対の突出部420と後方の一対の突出部420とにより、前後方向から、下段テーブル24を挟持する。そして、連結部42を介して、ナット部41と基板支持部材2とを連結する。
図10に、本実施形態のスクリーン印刷機の定着工程における模式右側面図を示す。図10に示すように、定着工程においては、ボールねじ装置4の前後一対のシャフト部を軸周りに回転させる。すなわち、前後一対のナット部41を、合計四本のガイド部43に沿って、下降させる。前後一対のナット部41間には、マスク支持部材3およびスキージ部材7が架設されている。並びに、前後一対のナット部41は、連結部42を介して、基板支持部材2に連結されている。このため、前後一対のナット部41を下降させると、マスク支持部材3および基板支持部材2が、スクリーンマスク301と回路基板Bとの密着性を確保した状態で、一体的に下降する。この際、基板支持部材2の四つの被ガイド部260は、ガイド部材5の四つのガイド部50に沿って、ガイド部50の上下方向長さ分だけ下降する。
図11に、本実施形態のスクリーン印刷機の版離れ工程における模式右側面図を示す。図11に示すように、版離れ工程においては、まず、連結部42の四つの突出部420から、下段テーブル24を解放する。すなわち、前後一対のナット部41と、基板支持部材2と、の連結を遮断する。次いで、ボールねじ装置4により、前後一対のナット部41とマスク支持部材3とスキージ部材7とを上昇させる。並びに、一対のサイドクランプ20から、回路基板Bを解放する。また、上段テーブル22および中段テーブル23を下降させ、回路基板Bを、一対のベルトコンベア25に、橋渡し状に載置する。すなわち、図2に示す状態に、スクリーン印刷機1を復帰させる。
次に、本実施形態のスクリーン印刷機1の作用効果について説明する。本実施形態のスクリーン印刷機1は、ボールねじ装置4を備えている。ボールねじ装置4は、回路基板Bおよびスクリーンマスク301に対して、上方から下方に向かって減速度を与えることにより、慣性力を加える。当該慣性力により、印刷後のはんだは、回路基板Bに押しつけられる。すなわち、はんだが回路基板Bに定着する。本実施形態のスクリーン印刷機1によると、電子部品の大きさによらず、はんだの回路基板Bに対する転写性を向上させることができる。
[スクリーン印刷機の構成]
まず、本実施形態のスクリーン印刷機の構成について説明する。図12に、本実施形態のスクリーン印刷機の斜視図を示す。図13に、同スクリーン印刷機の上部分の右側面図を示す。なお、図1、図2と対応する部位については、同じ符号で示す。
基体6は、工場のフロアに配置されている。基体6は、直方体箱状を呈している。
図14に、本実施形態のスクリーン印刷機の基板支持部材付近の拡大斜視図を示す。図15に、本実施形態のスクリーン印刷機のマスク支持部材およびスキージ部材付近の拡大斜視図を示す。
図12〜図14に示すように、基板支持部材2は、基体6の上方に配置されている。基板支持部材2は、主に、前後一対の固定壁部27と、可動壁部28と、上段テーブル22と、中段テーブル23と、下段テーブル24と、前後一対のベルトコンベア25と、ボールねじ部29と、を備えている。
図12、図13、図15〜図17に示すように、マスク支持部材3は、マスク用テーブル31と左右一対のフレーム支持部302とを備えている。
スキージ部材7は、マスク支持部材3の上方に配置されている。スキージ部材7は、架設部材73と、前後一対のスキージ71と、左右一対のガイド部材72とを備えている。左右一対のガイド部材72は、左右方向に対向している。左右一対のガイド部材72は、各々、前後方向に延在する段付き角柱状を呈している。左右一対のガイド部材72は、マスク用テーブル31の上面に、左右方向に離間して固定されている。
図12、図13に示すように、撮像装置91は、カメラ910と、左右一対のガイド部911と、を備えている。左右一対のガイド部911は、左右方向に対向している。左右一対のガイド部911は、前後方向に長い角柱状を呈している。左方のガイド部911は、左方のフレーム9の前縁と後縁との間に架設されている。右方のガイド部911は、右方のフレーム9の前縁と後縁との間に架設されている。カメラ910は、左右一対のガイド部911に対して、前後方向に摺動可能である。
次に、本実施形態のスクリーン印刷機1の動きについて説明する。まず、基板支持部材2を上下方向に動かす場合について説明する。基板支持部材2を動かす場合は、第一ナット部用モータを駆動する。前述したように、図14に示す、右前の二軸ボールねじ部8Frのシャフト部83は、第一ナット部用モータに連結されている。第一ナット部用モータの駆動力は、右前のシャフト部83から、右前の第一ナット部用プーリー86→右側の第一ナット部用タイミングベルト80→右後の第一ナット部用プーリー86→右後の第一ナット部左右連結用プーリー88→後方の第一ナット部用タイミングベルト80→左後の第一ナット部左右連結用プーリー88→左後の第一ナット部用プーリー86→左側の第一ナット部用タイミングベルト80→左前の第一ナット部用プーリー86という伝達経路で、右後、左後、左前のシャフト部83に伝達される。このため、四つの第一ナット部84つまり基板支持部材2は、四本のシャフト部83が軸周りに回転することにより、同期して上下方向に移動する。このように、第一ナット部用モータを駆動することにより、基板支持部材2を上下方向に動かすことができる。
次に、本実施形態のスクリーン印刷機1によるはんだの印刷方法について説明する。はんだの印刷方法は、基板固定工程と、撮像工程と、版合わせ工程と、転写工程と、定着工程と、版離れ工程と、を有している。
図18に、本実施形態のスクリーン印刷機の上部分の基板固定工程における模式右側面図を示す。説明の便宜上、スキージ71、フレーム300、スクリーンマスク301は、透過して示す。
図19に、本実施形態のスクリーン印刷機の上部分の撮像工程における模式右側面図を示す。図19に示すように、撮像工程においては、まず、第一ナット部用モータを駆動し、二軸ボールねじ装置8のシャフト部83を軸周りに回転させる。そして、第一ナット部84つまり基板支持部材2を、下方に移動させる。同時に、第二ナット部用モータを駆動し、二軸ボールねじ装置8の第二ナット部85をシャフト部83の軸周りに回転させる。そして、第二ナット部85つまりマスク支持部材3およびスキージ部材7を、上方に移動させる。このようにして、回路基板Bとスクリーンマスク301との間に、所定の隙間を確保する。
図20に、本実施形態のスクリーン印刷機の上部分の版合わせ工程における模式右側面図を示す。図20に示すように、版合わせ工程においては、第二ナット部用モータを駆動し、二軸ボールねじ装置8の第二ナット部85をシャフト部83の軸周りに回転させる。そして、第二ナット部85つまりマスク支持部材3およびスキージ部材7を、下方に移動させる。マスク支持部材3が下降することにより、スクリーンマスク301の下面が回路基板Bの上面に密着する。
図21に、本実施形態のスクリーン印刷機の上部分の転写工程における模式右側面図を示す。図21に示すように、転写工程においては、まず、架設部材73からスキージ71を下降させ、スキージ71をスクリーンマスク301の上面に接触させる。次いで、この状態のまま、架設部材73を、ガイド部材72に沿って、前後方向に移動させる。この際、スキージ71は、スクリーンマスク301上面のはんだを、印刷用開口部に押し込む。押し込まれたはんだは、回路基板Bの上面のはんだ印刷予定位置に付着する。その後、スキージ71をスクリーンマスク301の上面から、上方に離間させる。
図22に、本実施形態のスクリーン印刷機の上部分の定着工程における模式右側面図を示す。図22に示すように、定着工程においては、第一ナット部用モータを駆動し、二軸ボールねじ装置8のシャフト部83を軸周りに回転させる。そして、第一ナット部84および第二ナット部85を、同時に上方に移動させる。つまり、基板支持部材2、マスク支持部材3、スキージ部材7を、同時に上方に移動させる。
版離れ工程においては、図22に示すように、まず、第一ナット部用モータを駆動し、二軸ボールねじ装置8のシャフト部83を軸周りに回転させる。そして、第一ナット部84つまり基板支持部材2を、下方に移動させる。同時に、第二ナット部用モータを駆動し、二軸ボールねじ装置8の第二ナット部85をシャフト部83の軸周りに回転させる。そして、第二ナット部85つまりマスク支持部材3およびスキージ部材7を、下方に移動させる。このようにして、図18に示す状態に、スクリーン印刷機1を復帰させる。
次に、本実施形態のスクリーン印刷機1の作用効果について説明する。本実施形態のスクリーン印刷機1は、二軸ボールねじ装置8を備えている。二軸ボールねじ装置8は、回路基板Bおよびスクリーンマスク301に対して、下方から上方に向かって加速度を与えることにより、慣性力を加える。当該慣性力により、印刷後のはんだは、回路基板Bに押しつけられる。すなわち、はんだが回路基板Bに定着する。本実施形態のスクリーン印刷機1によると、電子部品の大きさによらず、はんだの回路基板Bに対する転写性を向上させることができる。
以上、本発明のスクリーン印刷機の実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
20:サイドクランプ、21:エッジクランプ、22:上段テーブル、23:中段テーブル、24:下段テーブル、25:ベルトコンベア、26:被ガイド部材、27:固定壁部、28:可動壁部、29:ボールねじ部、31:マスク用テーブル、40:シャフト部、41:ナット部、42:連結部、43:ガイド部、50:ガイド部、70:スキージ用シリンダ装置、71:スキージ、72:ガイド部材、73:架設部材、80:第一ナット部用タイミングベルト、81:第二ナット部用タイミングベルト、82:第二ナット部用モータ、83:シャフト部、84:第一ナット部、85:第二ナット部、86:第一ナット部用プーリー、87:第二ナット部用プーリー、88:第一ナット部左右連結用プーリー、89:第二ナット部左右連結用プーリー、90:カメラ、91:撮像装置。
220:バックアップピン、221:バックアップブロック、230:ガイドロッド、240:第一ナット部固定孔、260:被ガイド部、280:切欠部、290:シャフト部、291:ナット部、300:フレーム、301:スクリーンマスク、302:フレーム支持部、310:第二ナット部固定孔、410:シャフト部挿通孔、411:ガイド部挿通孔、420:突出部、730:被ガイド部、820:回転軸、830:溝部、850:内筒部、851:外筒部、852:軸受部、910:カメラ、911:ガイド部。
B:回路基板。
Claims (5)
- はんだ印刷後の回路基板と該回路基板に略当接する版離れ前のスクリーンマスクとに、該回路基板と該スクリーンマスクとの積層方向に、一体的に慣性力を加え、該回路基板に対する該はんだの転写性を向上させる慣性力発生装置を備えてなり、
該慣性力発生装置は、該回路基板と該スクリーンマスクとを一体的に上昇または下降させ、
該回路基板と該スクリーンマスクとを上昇させる場合には、急上昇させた後、該回路基板と該スクリーンマスクとを略当接した状態のまま停止させることにより、該急上昇時の正の加速度による慣性力により、該はんだを該回路基板に押しつけ、
該回路基板と該スクリーンマスクとを下降させる場合には、該回路基板と該スクリーンマスクとを略当接した状態のまま急停止させることにより、該急停止時の負の加速度による慣性力により、該はんだを該回路基板に押しつけるスクリーン印刷機。 - さらに、前記回路基板を支持する基板支持部材と、該回路基板の上方に前記スクリーンマスクが配置されるように該スクリーンマスクを支持するマスク支持部材と、を備え、
前記慣性力発生装置は、該回路基板と該スクリーンマスクとを離接可能に、該基板支持部材と該マスク支持部材とを連結する請求項1に記載のスクリーン印刷機。 - 前記慣性力発生装置は、シャフト部と、該シャフト部が挿通され該シャフト部が軸周りに回転することにより該シャフト部の軸方向に移動可能なナット部と、該ナット部と前記基板支持部材および前記マスク支持部材のうち一方とを連結可能な連結部と、を有するボールねじ装置であり、
該基板支持部材および該マスク支持部材のうち他方は該ナット部に従動し、
該ボールねじ装置は、該連結部を介して該ナット部と該基板支持部材および該マスク支持部材のうち一方とを連結し、該ナット部を移動させることにより、前記回路基板と前記スクリーンマスクとに一体的に慣性力を加える請求項2に記載のスクリーン印刷機。 - 前記基板支持部材は、被ガイド部を有し、
さらに、前記回路基板と前記スクリーンマスクとに一体的に慣性力を加える際、該被ガイド部が摺動するガイド部を有するガイド部材を有する請求項3に記載のスクリーン印刷機。 - 前記慣性力発生装置は、シャフト部と、該シャフト部が挿通され該シャフト部が軸周りに回転することにより該シャフト部の軸方向に移動可能な第一ナット部と、該シャフト部が挿通され該シャフト部が軸周りに回転することにより該シャフト部の軸方向に移動可能であると共に、自身が該シャフト部の軸周りに回転することにより該シャフト部の軸方向に移動可能な第二ナット部と、を有する二軸ボールねじ装置であり、
前記基板支持部材および前記マスク支持部材のうち、一方は該第一ナット部に従動し、
前記基板支持部材および前記マスク支持部材のうち、他方は該第二ナット部に従動し、
該二軸ボールねじ装置は、該第一ナット部および該第二ナット部のうち少なくとも一方を移動させることにより、前記回路基板と前記スクリーンマスクとに一体的に慣性力を加える請求項2に記載のスクリーン印刷機。
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