JP5609943B2 - 路側通信装置及び送信方法 - Google Patents

路側通信装置及び送信方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5609943B2
JP5609943B2 JP2012220529A JP2012220529A JP5609943B2 JP 5609943 B2 JP5609943 B2 JP 5609943B2 JP 2012220529 A JP2012220529 A JP 2012220529A JP 2012220529 A JP2012220529 A JP 2012220529A JP 5609943 B2 JP5609943 B2 JP 5609943B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
area
road
communication device
communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012220529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013012244A (ja
Inventor
雅也 山田
雅也 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2012220529A priority Critical patent/JP5609943B2/ja
Publication of JP2013012244A publication Critical patent/JP2013012244A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5609943B2 publication Critical patent/JP5609943B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Traffic Control Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)を実現するための通信システムにおいて、道路側に設置される路側通信装置及びその送信方法に関する。
近年、交通安全の促進や交通事故の防止を目的として、道路に設置されたインフラ設備からの情報を受信し、この情報を活用することで車両の安全性を向上させる高度道路交通システムが検討されている(例えば、特許文献1参照。)。かかるシステムは、主に、インフラ側の通信装置としての複数の路側通信装置と、各車両に搭載される通信装置である車載通信装置とによって、実現される。各車両の車載通信装置は、路側通信装置から走行の支援情報(例えば、障害物情報、交差点情報)を取得して、これらを、運転者に知らせる。
特許第3915612号公報
上記のような従来の路側通信装置が提供する情報には、センサ情報や信号情報等の、短時間で変化する動的情報と、基点から交差点までの距離や道路線形等の、長期間変化しない静的情報とがある。車両側では、取得したこれらの動的情報や静的情報に基づいて、運転者に対する安全運転支援を行う。
ここで、動的情報はデータ更新期間が短いので、その期間に応じて短い周期で送信を行う必要がある。一方、静的情報は長期間変化しないので、本来、同一車両にたびたび送信を行う必要はないが、路側通信装置の通信エリア内に次々と進入して来る車両に対して迅速に静的情報を提供する必要があるため、やはり動的情報と同様に、短い周期で送信を行う必要がある。さらに、市街地では、交差点が多く、かつ、交差点間の距離が短いため、1交差点付近の情報のみならず、ある程度先の交差点までの情報が必要である。このように、路側通信装置が送信すべき情報量は多く、限られた無線リソース(通信帯域)の多くを占有するという問題点があった。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、必要な情報の提供を維持しつつ、無線リソースの消費を低減することができる路側通信装置やその送信方法を提供することを目的とする。
例えば、送信点から見て所定範囲内にある近エリアの情報と、当該範囲外にある遠エリアの情報とを含む混合情報を繰り返し少なくとも車載通信装置に無線送信する路側通信装置において、前記近エリアの情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの情報に対しては、前記送信点からの距離が前記近エリアより遠いことに基づいて、前記近エリアで情報の受信を開始した車載通信装置が前記遠エリアに到達したとき情報取得完了しているように、前記近エリアの情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行うようにしてもよい。
上記のように構成された路側通信装置では、近エリアの情報送信には優先的に無線リソースの割り当てを確保し、遠エリアの情報については無線リソースの割り当てに関して近エリアの情報より相対的に少ない差別的な扱いをすることにより、全体として無線リソースの消費を低減することができる。
上記のような路側通信装置において、遠エリアの情報を複数個のデータに分割して、当該複数個のデータのうちから選択した一のデータを1回に送信し、複数回の送信で全てのデータを送信することも可能である。
この場合、遠エリアの全情報は、複数回の送信によって、送信される。受信側では受信した複数個のデータを互いに結合して遠エリアの全情報を取得することができる。
上記のような路側通信装置において、遠エリアは送信点からの距離に応じて複数エリアに分かれており、距離が遠いエリアほど、「複数回」の回数が大きくなるようにしてもよい。
この場合、距離が遠いエリアほど、1回の送信におけるデータ量を低減することにより、1回の送信における遠エリアの全情報量を低減することができる。
上記のような路側通信装置において、分割された複数個のデータを互いに結合して分割前の遠エリアの情報を取得するための識別情報を、各データに付与することが好ましい。
この場合、複数個のデータを受信した車両側では、識別情報に基づいて、分割前の遠エリアの情報を確実に取得することができる。
上記のような路側通信装置において、遠エリアの情報を、近エリアの情報よりも高速な伝送方式で送信するようにしてもよい。
この場合、高速な伝送方式の方が、相対的に伝送に要する時間が短くなるので、1回の送信において遠エリアの情報が無線リソースを占有する時間を低減することができる。
上記のような路側通信装置において、遠エリアの情報を、近エリアの情報よりも高い圧縮度で送信するようにしてもよい。
この場合、高い圧縮度で送信することにより情報量に対する無線リソースの使用率を低減することができるので、1回の送信において遠エリアの情報が無線リソースを占有する時間を低減することができる。
上記のような路側通信装置において、近エリアの情報及び遠エリアの情報は、少なくとも信号機の1サイクル時間内では変化しないものであってもよい。
この場合、長期間変化しない静的情報や、比較的変化の少ない情報に関して、遠エリアの情報による無線リソースの消費を低減することができる。
一方、方法としては、送信点から見て所定範囲内にある近エリアの情報と、当該範囲外にある遠エリアの情報とを含む混合情報を路側通信装置から繰り返し少なくとも車載通信装置に無線送信する送信方法において、前記近エリアの情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの情報に対しては、前記送信点からの距離が前記近エリアより遠いことに基づいて、前記近エリアで情報の受信を開始した車載通信装置が前記遠エリアに到達したとき情報取得完了しているように、前記近エリアの情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行うようにしてもよい。
上記のような送信方法では、近エリアの情報送信には優先的に無線リソースの割り当てを確保し、遠エリアの情報については無線リソースの割り当てに関して近エリアの情報より相対的に少ない差別的な扱いをすることにより、全体として無線リソースの消費を低減することができる。
また、例えば、送信点から見て所定範囲内にある近エリアの情報と、当該範囲外にある遠エリアの情報とを含む混合情報を繰り返し車載通信装置及び他の路側通信装置に無線送信する路側通信装置において、前記近エリアの路車間通信の情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの路路間通信の情報に対しては前記近エリアの情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行うようにしてもよい。
また、方法としては、送信点から見て所定範囲内にある近エリアの情報と、当該範囲外にある遠エリアの情報とを含む混合情報を路側通信装置から繰り返し車載通信装置及び他の路側通信装置に無線送信する送信方法において、前記近エリアの路車間通信の情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの路路間通信の情報に対しては前記近エリアの情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行うようにしてもよい。
(1)そして、本発明は、路車間通信の情報と、路路間通信の情報とを含む混合情報を繰り返し車載通信装置及び他の路側通信装置に無線送信する路側通信装置であって、当該路側通信装置から見て、前記路車間通信の情報は近エリアの情報であり、かつ、前記路路間通信の情報は遠エリアの情報であるとみなして、前記近エリアの情報とみなした前記路車間通信の情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの情報とみなした前記路路間通信の情報に対しては前記路車間通信の情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行いつつ、限られた周波数帯域内で時分割多重方式により送信するものである。
(2)また、方法としては、路車間通信の情報と、路路間通信の情報とを含む混合情報を路側通信装置から繰り返し車載通信装置及び他の路側通信装置に無線送信する送信方法であって、当該路側通信装置から見て、前記路車間通信の情報は近エリアの情報であり、かつ、前記路路間通信の情報は遠エリアの情報であるとみなして、前記近エリアの情報とみなした前記路車間通信の情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの情報とみなした前記路路間通信の情報に対しては前記路車間通信の情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行いつつ、限られた周波数帯域内で時分割多重方式により送信するものである。
本発明の路側通信装置又は送信方法によれば、必要な情報の提供を維持しつつ、無線リソースの消費を低減することができる。
路側通信装置が設置された交差点付近の道路の一例を示す平面図である。 路側通信装置及び車載通信装置の内部構成の概略を示すブロック図である。 市街地における典型的な道路の拡がりを示す平面図である。 路側通信装置から送信する静的情報のフレーム構成の参考例を示す図である。 (a)は、エリアBの情報を8個に分割して、B1〜B8の8データ群とした状態を示し、(b)は、エリアCの情報を12個に分割して、C1〜C12の12データ群とした状態を示す。 時間の経過とともに周期的に送信される情報を上から順番に見た図である。 (a)は、図4と同様に、エリアB,C情報の送信をエリアA情報と同様に送信した場合のフレーム構成を示す図であり、(b)は、第2実施形態に係る路側通信装置が送信する情報のフレーム構成を示す図である。
図1は、路側通信装置が設置された交差点付近の道路の一例を示す平面図である。図の中央付近に示す路側通信装置1は、例えば交差点の信号機2の支柱に設置されている。一方、道路を走行する各車両にはそれぞれ、路側通信装置1と通信可能な車載通信装置が搭載されている。このような路側通信装置1は、四方に隣接する他の交差点にも同様に設置されている。
各路側通信装置1は、交通管制センターの中央制御部4と接続されている。中央制御部4と路側通信装置1との間は有線(但し、無線も可)で接続され、路側通信装置1同士(路路間通信)、路側通信装置1と車載通信装置との間(「路」から「車」への路車間通信、又は、「車」から「路」への車路間通信)、及び、車載通信装置同士(車車間通信)には、無線通信が用いられる。
図2は、路側通信装置1及び車載通信装置3の内部構成の概略を示すブロック図である。路側通信装置1は、アンテナ10に接続された通信部(送受信部)11と、通信に関する制御を行う制御部12と、制御部12に接続された記憶部13とを備えている。路側通信装置1は、動的情報及び静的情報を周期的に送信し、車載通信装置3は、これらの情報を受信する。車載通信装置3は、アンテナ30に接続された通信部(送受信部)31と、通信に関する制御を行う制御部32と、必要な情報を記憶する記憶部33とを備えている。
路側通信装置1から送信される動的情報とは、車両を検知して速度や交通量の情報を取得するための赤外線センサやビーコン等からのセンサ情報の他、信号機2の信号情報等の、短時間で変化する情報である。また、静的情報とは、路側通信装置1が設置された交差点を基点として、ここから次の交差点までの距離や、道路線形等の、長期間変化しない情報である。車載通信装置3は、受信したこれらの情報に基づいて、運転者に対して安全運転支援のための情報を提供する。
上記のような路側通信装置1及び車載通信装置3においては、限られた周波数帯域内で、時分割多重方式により、路路間、路車間、車路間、車車間の各通信が行われる。
以下、路側通信装置1から車載通信装置3に向けて送信(ブロードキャスト)される情報の構成について説明する。
図3は、市街地における典型的な道路の拡がりを示す平面図である。今、この図の中心の交差点S0に設置されている路側通信装置1に着目して考えるものとし、当該路側通信装置1の送信点は、交差点S0の中心にあるとする。ここを中心として所定半径のエリアAは、当該交差点S0から見て近エリアであり、少なくとも当該交差点S0付近を走行する車両の車載通信装置3(図2)には迅速に最新情報を提供することが望ましい。
また、例えば、1つの交差点の路側通信装置1は、当該交差点から見て2つ先の交差点までの情報を提供する。すなわち、当該交差点S0の路側通信装置1は、エリアAの情報の他にも、交差点S0から見て1つ先の交差点S1〜S4を含み、エリアAより遠方となる所定半径のエリアBの情報と、交差点S0から見て2つ先の交差点S5〜S8を含み、エリアBよりさらに遠方となる所定半径のエリアCの情報とを、提供する。
図4は、路側通信装置1から送信する静的情報のフレーム構成の参考例を示す図である。仮に、各エリアA,B,Cの情報をそのままの形でフレームに構成したとすると、図示のように情報量は大きくなる。そして、このような情報が周期的(1,2,...の順)に送信されると、無線リソース(通信帯域)を多く占有することになる。
そこで、本発明では、送信点から見て近エリアであるエリアAの情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、それ以外の遠エリアであるエリアB,Cの情報に対しては、エリアAの情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行うものとする。
すなわち、例えばエリアA内にいる車両にはエリアAの情報を優先的に迅速に提供する必要があるが、少し離れたエリアBに車両が到達するのは少し後になるので、エリアBの情報を提供するタイミングは、エリアAの情報提供より若干遅れても構わない。また、さらに離れたエリアCに車両が到達するのはもっと後になるので、エリアCの情報を提供するタイミングは、エリアA,Bの情報提供より遅れても構わない。言い換えれば、送信点より距離が遠方にあるエリアほど、そのエリア情報を届ける時間に余裕がある、ということになる。
《第1実施形態》
そこで、第1実施形態に係る路側通信装置1は、エリアBの情報及びエリアCの情報に関して、全ての情報を一度に送信せず、小分けして順次送信を行う。 図5の(a)は、エリアBの情報を8個に分割して、B1〜B8の8データ群とした状態を示す。図5の(b)は、エリアCの情報を12個に分割して、C1〜C12の12データ群とした状態を示す。
エリアBよりエリアCの方が分割数が大きいのは、より遠方にあって、情報伝達の時間的余裕がより大きいからである。なお、分割されたデータB1〜B8には、それぞれ、識別情報として例えば1/8〜8/8のIDが付される。同様に、分割されたデータC1〜C12には、それぞれ、1/12〜12/12のIDが付される。従って、受信する車載通信装置3は、どのタイミングから受信しても、分割数を即座に把握し、必要なデータが全部揃ったかどうかを、判別することができる。なお、チェックサム機能を付して、受信に失敗したデータは破棄し、確実に正確な情報取得を行うようにしてもよい。
上記のように分割されたデータB1〜B8及びC1〜C12は、エリアAの情報と共に1フレームを構成する。図6は、時間の経過とともに周期的に送信される情報を上から順番に見た図である。図において、エリアAの情報は、毎回全ての情報が送信の対象となり、1フレーム内に含まれている。一方、エリアBの情報に関しては、1番目の送信では小分けされたデータB1のみが送信される。同様に、エリアCの情報に関しては、1番目の送信では小分けされたデータC1のみが送信される。
以下同様に、エリアBに関してはB2,B3,...,B8と送信され、8番目の送信で全てのデータを送信完了し、9番目の送信ではB1の送信に戻る。また、エリアCに関してはC2,C3,...,C12と送信され、12番目の送信で全てのデータを送信完了し、13番目(図示せず。)の送信ではC1の送信に戻る。
以上のようにして、エリアAの情報送信には優先的に無線リソースの割り当てを確保する。また、エリアB、エリアCの情報については、小分けしたデータを時間的にずらして何周期かをかけて送信する。このような送信方法によれば、1回の送信の情報量が図4との対比により明らかなように、低減される。従って、これらの情報送信に際して、無線リソースの消費を低減することができる。
車載通信装置3は、エリアAの情報に関しては1回の受信でそのまま情報として取得することが可能である。一方、車載通信装置3は、エリアBの情報に関しては8回の受信によりデータB1〜B8を取得した後、各データのIDに基づいて情報を結合し、分割前の元の情報を取得する。同様に、エリアCの情報に関しては12回の受信によりデータC1〜C12を取得した後、各データのIDに基づいて情報を結合し、分割前の元の情報を取得する。
なお、以上のような送信は全ての路側通信装置1から行われる。従って、走行する車両から見ると、最寄りの交差点付近の情報(エリアAの情報)は常に優先的に届けられ、現在地から遠方のエリア(エリアBの情報、エリアCの情報)ほど、時間をかけて全情報が届くことになる。
図6における送信の周期が例えば100msecであれば、通信エリア(いずれかの路側通信装置1と通信可能なエリア)内を走行する車両の車載通信装置は最初の100msecの間に、エリアAの情報を取得する。エリアBの情報については、8周期目に全情報を受信するため、800msecの時間を要するが、仮に時速80kmで走行していても、800msecで走行するのは18m程度であり、エリアB情報の取得タイミングとしては実用上問題がない。同様に、エリアCの情報については、12周期目に全情報を受信するため、1.2secの時間を要するが、仮に時速80kmで走行していても、1.2secで走行するのは27m程度であり、エリアC情報の取得タイミングとしては実用上問題がない。
《第2実施形態》
図7の(a)は、図4と同様に、エリアB,C情報の送信をエリアA情報と同様に送信した場合のフレーム構成を示す図であり、これに対して、(b)は、第2実施形態に係る路側通信装置が送信する情報のフレーム構成を示す図である。(b)において、エリアA、エリアB、エリアCの各情報は、互いに異なる伝送方式で送信される。
例えば、エリアB情報は、エリアA情報送信時の2倍の伝送速度で送信される。また、エリアC情報は、エリアA情報送信時の3倍の伝送速度で送信される。なお高速な伝送速度を得るには、例えば多値変調方式を使うことにより、余分な無線リソースを使用しないようにすることができる。これによって、1回の送信で送信するデータ量は同じでも、無線リソースを占有する時間を短くすることによって、無線リソースの消費を低減することができる。
一般に多値変調などの高速伝送モードで通信を行う場合、回線品質はより高品質なものが要求される。路車間通信では、移動体通信であるため、回線品質は変動する。しかしながら、仮に車両の車載通信装置3が、エリアBの情報やエリアCの情報の受信に失敗しても、通信エリア内で移動しながら、何度も同じデータを受信する機会があるので、正常に受信完了するまでに時間がかかる場合があっても、特に問題とはならない。
具体的には、例えば、エリアAの情報伝送にBPSK(2相位相変調)又はQPSK(4相位相変調)を採用し、エリアBの情報伝送に16QAM(16値直交振幅変調)、エリアCの情報伝送に64QAM(64値直交振幅変調)をそれぞれ採用することができる。
なお、上記の例は、伝送速度を変えることにより無線リソースの占有時間を短縮するというものであるが、伝送速度は同じであっても、使用する誤り訂正方式の訂正能力を変化させることによって同様に無線リソースの占有時間を短縮することも可能である。誤り訂正方式は一般に、冗長度を大きくすれば、訂正能力が向上するので、エリアBの情報及びエリアCの情報については、エリアAの情報に比べて冗長度を低くすることにより、データ長を短くすることができる。これにより、同じ効果が得られる。
《第3実施形態》
また、上記第2実施形態と同様のことを、データの圧縮度を変えることにより実現することも可能である。すなわち、エリアAの情報についてはそのまま(非圧縮)で、エリアBの情報及びエリアCの情報に関しては、データの圧縮度を順次高めて送信することにより、図7の(b)と同様に、無線リソースの消費を低減することができる。なお、この場合、受信側では圧縮されたデータを復元する時間を要するが、この復元時間による受信時間全体への大きな影響はない。
《その他》
なお、上記各実施形態では、静的情報の送信に関して述べたが、動的情報の中にも比較的情報更新の周期が長い情報もある。このような情報に対しては、静的情報と同様に、近エリア優先で送信し、遠エリアについては1回の送信で無線リソースをなるべく消費しないような送信を行うようにしてもよい。例えば、少なくとも信号機の1サイクル時間(青信号から次の青信号)内では変化しない動的情報は、上記のように扱うことができる。これにより、比較的変化の少ない動的情報に関しても、遠エリアの情報による無線リソースの消費を低減することができる。
なお、上記各実施形態では3つのエリアA,B,Cの情報を送信する場合について説明したが、エリア数は2でもよいし、4以上でもよい。また、エリアの大きさや形は、道路の状況によって変更することができる。
また、路側通信装置1は信号機2の支柱に設置されるものとしたが、設置形態はこれに限定されるものではなく、単独で支柱等を立てて設置してもよい。また、信号機2の制御装置(図示せず。)等と合体させ、信号機2の一部として構成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態の技術的特徴を組み合わせた路側通信装置や送信方法を実現することも可能である。すなわち、遠エリアの情報に対する無線リソースの割り当てを近エリアに比して少なくするために、各実施形態では、(イ)分割する(第1実施形態)、(ロ)高速な伝送方式を採用する(第2実施形態)、(ハ)高い圧縮度で送信する(第3実施形態)、としたが、これら(イ)〜(ハ)を任意に組み合わせた路側通信装置や送信方法としてもよい。組み合わせることによってさらに、無線リソースの消費を低減する作用効果を高めることができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 路側通信装置
2 信号機
3 車載通信装置
A エリア(近エリア)
B,C エリア(遠エリア)
S0〜S8 交差点

Claims (2)

  1. 路車間通信の情報と、路路間通信の情報とを含む混合情報を繰り返し車載通信装置及び他の路側通信装置に無線送信する路側通信装置であって、
    当該路側通信装置から見て、前記路車間通信の情報は近エリアの情報であり、かつ、前記路路間通信の情報は遠エリアの情報であるとみなして、前記近エリアの情報とみなした前記路車間通信の情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの情報とみなした前記路路間通信の情報に対しては前記路車間通信の情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行いつつ、限られた周波数帯域内で時分割多重方式により送信する路側通信装置。
  2. 路車間通信の情報と、路路間通信の情報とを含む混合情報を路側通信装置から繰り返し車載通信装置及び他の路側通信装置に無線送信する送信方法であって、
    当該路側通信装置から見て、前記路車間通信の情報は近エリアの情報であり、かつ、前記路路間通信の情報は遠エリアの情報であるとみなして、前記近エリアの情報とみなした前記路車間通信の情報に対して優先的に無線リソースの割り当てを確保し、前記遠エリアの情報とみなした前記路路間通信の情報に対しては前記路車間通信の情報より相対的に少ない差別的な無線リソースの割り当てを行いつつ、限られた周波数帯域内で時分割多重方式により送信する送信方法。
JP2012220529A 2012-10-02 2012-10-02 路側通信装置及び送信方法 Expired - Fee Related JP5609943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220529A JP5609943B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 路側通信装置及び送信方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012220529A JP5609943B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 路側通信装置及び送信方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008123557A Division JP5104531B2 (ja) 2008-05-09 2008-05-09 路側通信装置及び送信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013012244A JP2013012244A (ja) 2013-01-17
JP5609943B2 true JP5609943B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=47686000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012220529A Expired - Fee Related JP5609943B2 (ja) 2012-10-02 2012-10-02 路側通信装置及び送信方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5609943B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3910857B2 (ja) * 2002-01-28 2007-04-25 株式会社東芝 車両道路におけるスポット通信方法およびスポット通信システム
JP4742990B2 (ja) * 2006-05-26 2011-08-10 トヨタ自動車株式会社 交差点交通管制システム
WO2008114435A1 (ja) * 2007-03-20 2008-09-25 Fujitsu Limited 交通システムにおける無線通信方法並びに無線基地局及び無線端末
JP4900029B2 (ja) * 2007-05-11 2012-03-21 住友電気工業株式会社 通信システム及び路側通信装置
JP4872817B2 (ja) * 2007-06-13 2012-02-08 住友電気工業株式会社 路側通信装置及び通信方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013012244A (ja) 2013-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Zhao et al. Vehicular communications: Standardization and open issues
JP5245522B2 (ja) 無線リソース割当装置、無線リソース割当システムおよび無線リソース割当方法
US20190200191A1 (en) Communication device and method for v2x communication
CN114666189B (zh) 通信设备、基站和通信方法
JP5040429B2 (ja) 通信システム及び路側通信システム並びにこれらに用いられる路側通信装置、光ビーコン及び車載通信装置
JP4872817B2 (ja) 路側通信装置及び通信方法
JP5104531B2 (ja) 路側通信装置及び送信方法
US9282485B2 (en) Terminal apparatus for transferring signal containing predetermined information and communication system
CN104584593A (zh) 用于传达安全消息信息的方法和装置
Weber et al. C-v2x-a communication technology for cooperative, connected and automated mobility
US20220104200A1 (en) Service Information for V2X Service Coordination in Other Frequency Spectrum
KR102474819B1 (ko) V2i 통신을 제어하는 차량, 인프라 및 방법
JP6503981B2 (ja) 無線通信システム、無線通信方法、路側無線機及びコンピュータプログラム
JP2012178184A (ja) 通信システム、無線通信方法及び通信装置
KR101567212B1 (ko) 차량용 통신데이터 전송 방법 및 장치
CN116195279A (zh) 数据发送装置、数据发送方法、以及数据发送程序
KR20220153029A (ko) 사이드링크를 지원하는 무선통신시스템에서 softv2x 서버가 vru의 이동 경로와 관련된 vru 경로 맵을 생성하는 방법 및 이를 위한 장치
JP4684822B2 (ja) 車両間通信システムおよび無線通信装置
JP5609943B2 (ja) 路側通信装置及び送信方法
CN108696839A (zh) 一种车队通信方法及装置
WO2020004319A1 (ja) 無線通信システム、基地局、移動局、及び無線通信方法
JP2004153759A (ja) 無線通信システム及び無線通信機器
JP4727099B2 (ja) 無線通信システム及び無線通信機器
WO2013038678A1 (ja) 無線装置および基地局装置
JP2020064411A (ja) 運転支援システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5609943

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees