JP5607789B1 - 複数帯域同時センシング装置、及び複数帯域同時センシング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】広い周波数帯域の信号をダウンコンバートする場合に発生する、高調波により周波数変換された信号の漏れ込みを区別する。
【解決手段】分配部13は、広帯域低雑音増幅器12が増幅した無線信号を分配する。局部発振信号出力部14−1〜14−4は、所定周波数の、または、所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数の局部発振信号を供給し、周波数変換器15−1〜15−4は、供給された局部発振信号を無線信号に乗算して周波数変換する。周波数変換された信号は、低域通過フィルタ16−1〜16−4により所定の周波数帯域が抽出され、アナログ−デジタル変換部17−1〜17−4によりアナログからデジタルに変換される。フーリエ変換部18−1〜18−4は、周波数変換後の無線信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、演算部19は、フーリエ変換された信号に基づいて無線信号に含まれる信号の周波数を特定する。
【選択図】図1
【解決手段】分配部13は、広帯域低雑音増幅器12が増幅した無線信号を分配する。局部発振信号出力部14−1〜14−4は、所定周波数の、または、所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数の局部発振信号を供給し、周波数変換器15−1〜15−4は、供給された局部発振信号を無線信号に乗算して周波数変換する。周波数変換された信号は、低域通過フィルタ16−1〜16−4により所定の周波数帯域が抽出され、アナログ−デジタル変換部17−1〜17−4によりアナログからデジタルに変換される。フーリエ変換部18−1〜18−4は、周波数変換後の無線信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、演算部19は、フーリエ変換された信号に基づいて無線信号に含まれる信号の周波数を特定する。
【選択図】図1
Description
本発明は、周囲の電波状況を複数帯域同時にセンシングする複数帯域同時センシング装置、及び複数帯域同時センシング方法に関する。
通常の無線通信装置では、受信した電波をまず帯域通過フィルタ回路に通すことにより、必要な周波数帯域の信号のみを抽出して処理する(例えば、非特許文献1参照)。しかし、周囲の電波状況を広帯域にセンシングしようとする場合、帯域通過フィルタ回路を用いない、あるいは、広い通過周波数帯域を持つフィルタ回路を利用することとなる。
ところで、無線センシング装置では、無線通信に利用されている電波を受信し、信号処理する必要があるが、無線通信の電波は、伝達する信号の周波数帯であるベースバンド周波数帯の信号ではなく、これを搬送波に乗せた高周波帯の信号となっている。このため、周波数変換器にて、受信した高周波帯の信号を局部発振信号と乗算し、ベースバンド周波数帯あるいは中間周波数帯の信号に変換する必要がある。
電子情報通信学会、「知識ベース 4群(モバイル・無線)−1編(無線通信基礎) 11章 受信機(Receivers)」、[平成25年4月21日検索]、インターネット<URL:http://www.ieice-hbkb.org/files/04/04gun_01hen_11.pdf>
帯域通過フィルタ回路を用いない、あるいは、広い通過周波数帯域を持つフィルタ回路を利用することにより、周波数帯域が局部発振信号の周波数以上である信号を周波数変換器に入力した場合、局部発振信号の整数倍の信号と乗算された信号が出力される。このため、ベースバンド周波数帯あるいは中間周波数帯に変換された信号が、局部発振信号と乗算された所望の信号か、局部発振信号の整数倍の高調波の信号と乗算された信号かの区別が出来なくなるという課題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、広い周波数帯域の信号をダウンコンバートする場合に発生する、高調波により周波数変換された信号の漏れ込みを区別することができる複数帯域同時センシング装置、及び複数帯域同時センシング方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、広帯域低雑音増幅部と、分配部と、局部発振信号出力部、周波数変換部、低域通過フィルタ、アナログデジタル変換部、及びフーリエ変換部の複数の組と、演算部とを備え、前記広帯域低雑音増幅部は、無線周波数帯の無線信号を増幅し、前記分配部は、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号を分配し、前記局部発振信号出力部は、所定周波数の局部発振信号、または、前記所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数の局部発振信号を出力し、前記周波数変換部は、対応する前記局部発振信号出力部から出力された前記局部発振信号を、前記分配部により分配された前記無線信号に乗算して周波数変換を行い、前記低域通過フィルタは、対応する前記周波数変換部により周波数変換された前記無線信号の所定の周波数帯域を通過させ、前記アナログデジタル変換部は、対応する前記低域通過フィルタが通過させた周波数変換後の前記無線信号をアナログからデジタルに変換し、前記フーリエ変換部は、対応する前記アナログデジタル変換部がデジタルに変換した周波数変換後の前記無線信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、前記演算部は、複数の前記フーリエ変換部が変換した周波数領域の信号に基づいて、前記無線信号に含まれる信号の周波数を特定する、ことを特徴とする複数帯域同時センシング装置である。
本発明の一態様は、上述する複数帯域同時センシング装置であって、所望信号が含まれる無線周波数帯の前記無線信号を通過させるフィルタリング処理を行うフィルタ部をさらに備え、前記フィルタ部は、受信した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記広帯域低雑音増幅部に出力する、あるいは、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記分配部に出力する、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述する複数帯域同時センシング装置であって、所望信号が含まれる無線周波数帯、及び、前記局部発振信号の高調波により周波数変換される無線周波数帯の前記無線信号を通過させるフィルタリング処理を行うフィルタ部をさらに備え、前記フィルタ部は、受信した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記広帯域低雑音増幅部に出力する、あるいは、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記分配部に出力する、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述する複数帯域同時センシング装置であって、前記分配部により分配された前記無線信号を増幅し、対応する前記周波数変換部に出力する複数の増幅部をさらに備える、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、上述する複数帯域同時センシング装置であって、前記広帯域低雑音増幅部により増幅され、前記周波数変換部に入力される前の前記無線信号の利得を調整する利得調整部をさらに備える、ことを特徴とする。
本発明の一態様は、広帯域低雑音増幅部と、分配部と、局部発振信号出力部、周波数変換部、低域通過フィルタ、アナログデジタル変換部、及びフーリエ変換部の複数の組と、演算部とを備える複数帯域同時センシング装置が実行する複数帯域同時センシング方法であって、前記広帯域低雑音増幅部が、無線周波数帯の無線信号を増幅し、前記分配部が、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号を分配し、前記局部発振信号出力部が、所定周波数の局部発振信号、または、前記所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数の局部発振信号を出力し、前記周波数変換部が、対応する前記局部発振信号出力部から出力された前記局部発振信号を、前記分配部により分配された前記無線信号に乗算して周波数変換を行い、前記低域通過フィルタが、対応する前記周波数変換部により周波数変換された前記無線信号の所定の周波数帯域を通過させ、前記アナログデジタル変換部が、対応する前記低域通過フィルタが通過させた周波数変換後の前記無線信号をアナログからデジタルに変換し、前記フーリエ変換部が、対応する前記アナログデジタル変換部がデジタルに変換した周波数変換後の前記無線信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、前記演算部が、複数の前記フーリエ変換部が変換した周波数領域の信号に基づいて、前記無線信号に含まれる信号の周波数を特定する、ことを特徴とする複数帯域同時センシング方法である。
本発明により、広い周波数帯域の信号をダウンコンバートする場合に発生する、高調波により周波数変換された信号の漏れ込みを区別することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態における複数帯域同時センシング装置について説明する。本実施形態における複数帯域同時センシング装置は、受信した無線周波数(Radio Frequency;RF)帯域の信号(以下、「RF信号」と記載する。)を分配して複数の周波数変換器に入力する。それぞれの周波数変換器は、入力されたRF信号に、異なる周波数の局部発振信号を乗算し、中間周波数(Intermediate Frequency;IF)帯、または、ベースバンド周波数帯の信号へ周波数変換する。このように、各周波数変換器それぞれが、異なる局部発振信号との乗算結果を出力するため、局部発振信号の整数倍の高調波の信号と乗算されたRF信号については、各周波数変換器から出力されたときに周波数が変わる。従って、複数帯域同時センシング装置は、各周波数変換器からの出力を比較することにより、局部発振信号の整数倍の信号と乗算された信号であるか否かを区別することが可能となる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10の構成を示す機能ブロック図である。複数帯域同時センシング装置10は、入力部11、広帯域低雑音増幅器12、分配部13、局部発振信号出力部14−1〜14−n、周波数変換器15−1〜15−n、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)16−1〜16−n、アナログ−デジタル変換部(ADC:Analog to Digital Converter)17−1〜17−n、フーリエ変換部(FFT:Fast Fourier Transform)18−1〜18−n、及び演算部19を備えて構成される(nは2以上の整数)。同図においては、n=4の場合を示している。
図1は、本発明の第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10の構成を示す機能ブロック図である。複数帯域同時センシング装置10は、入力部11、広帯域低雑音増幅器12、分配部13、局部発振信号出力部14−1〜14−n、周波数変換器15−1〜15−n、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)16−1〜16−n、アナログ−デジタル変換部(ADC:Analog to Digital Converter)17−1〜17−n、フーリエ変換部(FFT:Fast Fourier Transform)18−1〜18−n、及び演算部19を備えて構成される(nは2以上の整数)。同図においては、n=4の場合を示している。
入力部11は、複数帯域同時センシング装置10が受信したRF信号の入力を受け、広帯域低雑音増幅器12に出力する。広帯域低雑音増幅器12は、入力部11から入力されたRF信号を増幅し、分配部13に出力する。広帯域低雑音増幅器12が増幅する周波帯は、センシング対象の周波数帯、すなわち、RF信号において所望信号が含まれ得る高周波帯(RF帯)全てを少なくとも含む。また、広帯域低雑音増幅器12を複数段用いてもよい。分配部13は、広帯域低雑音増幅器12が増幅したRF信号を分配し、周波数変換器15−1〜15−nに入力する。
局部発振信号出力部14−i(iは1以上n以下の整数)は、局部発振信号LOiを生成し、周波数変換器15−iに出力する。局部発振信号LO1〜LOnはそれぞれ周波数が異なり、所定周波数、または、所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数である。周波数変換器15−i(iは1以上n以下の整数)には、局部発振信号出力部14−iが出力した局部発振信号LOiと、分配部13が分配したRF信号とが入力される。周波数変換器15−iは、局部発振信号出力部14−iから入力された局部発振信号LOiと分配部13から入力されたRF信号とを乗算し、乗算によりIF帯またはベースバンド周波数帯に周波数変換された信号を低域通過フィルタ16−iに出力する。
低域通過フィルタ16−i(iは1以上n以下の整数)は、周波数変換器15−iから出力された信号に含まれるIF帯またはベースバンド周波数帯の信号を通過させ、IF帯またはベースバンド周波数帯以外の信号を減衰させてアナログ−デジタル変換部17−iに出力する。アナログ−デジタル変換部17−i(iは1以上n以下の整数)は、低域通過フィルタ16−iから出力された信号に対して、予め定められたサンプリング周波数でサンプリングを行い、アナログ信号の強度に応じたデジタル信号に変換して時系列データのデジタル信号を生成する。アナログ−デジタル変換部17−iは、生成した時系列データのデジタル信号をフーリエ変換部18−iに出力する。
フーリエ変換部18−i(iは1以上n下の整数)は、アナログ−デジタル変換部17−iから入力された信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、演算部19に出力する。演算部19は、フーリエ変換部18−1〜18−nそれぞれから入力された周波数領域の信号を比較し、RF信号に含まれている信号の周波数を特定する。
続いて、図1に示す複数帯域同時センシング装置10の動作を説明する。なお、以下では、周波数変換器15−1〜15−4は、RF信号をIF帯の信号に変換する場合を例に説明する。
複数帯域同時センシング装置10は、RF信号を受信すると、受信したRF信号を入力部11に入力する。入力部11は、入力されたRF信号を広帯域低雑音増幅器12に出力し、広帯域低雑音増幅器12は、RF信号を増幅して分配部13に出力する。分配部13は、広帯域低雑音増幅器12が増幅したRF信号を分配し、周波数変換器15−1〜15−4に入力する。
複数帯域同時センシング装置10は、RF信号を受信すると、受信したRF信号を入力部11に入力する。入力部11は、入力されたRF信号を広帯域低雑音増幅器12に出力し、広帯域低雑音増幅器12は、RF信号を増幅して分配部13に出力する。分配部13は、広帯域低雑音増幅器12が増幅したRF信号を分配し、周波数変換器15−1〜15−4に入力する。
局部発振信号出力部14−1〜14−4はそれぞれ、局部発振信号LO1〜LO4を発生させ、対応する周波数変換器15−1〜15−4に出力する。周波数変換器15−1〜15−4は、対応する局部発振信号出力部14−1〜14−4が出力した局部発振信号と、分配部13から入力されたRF信号とを乗算し、乗算により周波数変換されたIF帯の信号を対応する低域通過フィルタ16−1〜16−4に出力する。
図2は、周波数変換器15−1〜15−4が出力するIF帯の信号を示す図である。同図に示すように、周波数変換器15−i(iは1以上4以下の整数)は、RF信号と局部発振信号出力部14−iから出力された局部発振信号LOiとの乗算結果であるIF帯の信号IFiを出力する。
低域通過フィルタ16−i(iは1以上4以下の整数)は、対応する周波数変換器15−iから出力された信号IFiのIF帯を通過させ、IF帯以外の信号成分を減衰させてアナログ−デジタル変換部17−iに出力する。アナログ−デジタル変換部17−i(iは1以上4以下の整数)は、対応する低域通過フィルタ16−iから出力された信号IFiをアナログ信号からデジタル信号に変換し、フーリエ変換部18−iに出力する。
フーリエ変換部18−i(iは1以上4以下の整数)は、対応するアナログ−デジタル変換部17−iから入力された信号IFiをフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、演算部19に出力する。演算部19は、フーリエ変換部18−1〜18−4それぞれから入力された信号IF1〜IF4の周波数領域の信号を比較し、各信号の高周波帯における周波数を逆算する。これにより、演算部19は、RF信号に含まれている各信号の周波数を特定する。
例えば、周波数Frf1のRF信号は、周波数Flo1の局部発振信号を用いてダウンコンバートすることにより、周波数Fif1=Frf1−Flo1のIF帯の信号に周波数変換される。
このとき、周波数Frf2=2Flo1+Fif1に別のRF信号があった場合、このRF信号は、周波数Flo1の2倍波成分の高周波によって周波数Fif1にダウンコンバートされる。従って、ダウンコンバート後に周波数Fif1のIF信号が観測された場合に、周波数Frf1と周波数Frf2のどちらの周波数帯にあったRF信号かの区別がつかない。
あるいは、周波数Frf1i=Flo1−Fif1に別のRF信号があった場合、このRF信号は、周波数Flo1の局部発振信号によって周波数Fif1にダウンコンバートされる。従って、ダウンコンバート後に周波数Fif1のIF信号が観測された場合に、周波数Frf1と周波数Frf1iのどちらの周波数帯にあったRF信号かの区別がつかない。
このとき、周波数Frf2=2Flo1+Fif1に別のRF信号があった場合、このRF信号は、周波数Flo1の2倍波成分の高周波によって周波数Fif1にダウンコンバートされる。従って、ダウンコンバート後に周波数Fif1のIF信号が観測された場合に、周波数Frf1と周波数Frf2のどちらの周波数帯にあったRF信号かの区別がつかない。
あるいは、周波数Frf1i=Flo1−Fif1に別のRF信号があった場合、このRF信号は、周波数Flo1の局部発振信号によって周波数Fif1にダウンコンバートされる。従って、ダウンコンバート後に周波数Fif1のIF信号が観測された場合に、周波数Frf1と周波数Frf1iのどちらの周波数帯にあったRF信号かの区別がつかない。
ここで、周波数Flo1に加え、周波数Flo2=Flo1+a、周波数Flo3=Flo1+2aの局部発振信号それぞれを用いて、周波数FrfのRF信号をダウンコンバートした場合について考える(aは所定の差分周波数)。
周波数FrfのRF信号が、上記の周波数Frf1に相当するRF信号であった場合、周波数Flo1、Flo2、Flo3の局部発振信号によりそれぞれ、周波数Frf−Flo1、Frf−Flo2=Frf−(Flo1+a)、Frf−Flo3=Frf−(Flo1+2a)にダウンコンバートされる(ただし、Frf>Flo3)。すなわち、順に周波数aずつ低い周波数にダウンコンバートされる。ただし、局部発振信号の周波数が周波数Frfの周波数よりも高くなったところから、順に周波数aずつ高い周波数にダウンコンバートされる。従って、演算部19は、ダウンコンバート後のIF信号の周波数を比較することにより、元の周波数Frfを特定することが可能である。
周波数FrfのRF信号が、上記の周波数Frf1に相当するRF信号であった場合、周波数Flo1、Flo2、Flo3の局部発振信号によりそれぞれ、周波数Frf−Flo1、Frf−Flo2=Frf−(Flo1+a)、Frf−Flo3=Frf−(Flo1+2a)にダウンコンバートされる(ただし、Frf>Flo3)。すなわち、順に周波数aずつ低い周波数にダウンコンバートされる。ただし、局部発振信号の周波数が周波数Frfの周波数よりも高くなったところから、順に周波数aずつ高い周波数にダウンコンバートされる。従って、演算部19は、ダウンコンバート後のIF信号の周波数を比較することにより、元の周波数Frfを特定することが可能である。
また、周波数FrfのRF信号が、上記の周波数Frf2に相当するRF信号であった場合、周波数Flo1、Flo2、Flo3の2倍成分の高周波によりそれぞれ、周波数Frf−2Flo1、Frf−2Flo2=Frf−2(Flo1+a)、Frf−2Flo3=Frf−2(Flo1+2a)にダウンコンバートされる(ただし、Frf>2Flo3)。すなわち、順に周波数2aずつ低い周波数にダウンコンバートされる。ただし、局部発振信号の2倍成分の周波数が周波数Frfよりも高くなったところから、順に周波数2aずつ高い周波数にダウンコンバートされる。従って、演算部19は、ダウンコンバート後のIF信号の周波数を比較することにより、元の周波数を特定することが可能である。
また、周波数FrfのRF信号が、上記の周波数Frf1iに相当するRF信号であった場合、周波数Flo1、Flo2、Flo3の局部発振信号によりそれぞれ、周波数Flo1−Frf、Flo2−Frf=(Flo1+a)−Frf、Flo3−Frf=(Flo1+2a)−Frfにダウンコンバートされる。すなわち、順に周波数aずつ高い周波数にダウンコンバートされる。従って、演算部19は、ダウンコンバート後のIF信号の周波数を比較することにより、元の周波数を特定することが可能である。
図3に、RF信号に含まれる信号と、ダウンコンバート後のIF信号に含まれる信号の例を示す。同図に示すように、RF信号には、信号RF1〜RF6が含まれている。信号RF1〜RF6の周波数をそれぞれ、周波数Frf1〜Frf6とする。局部発振信号LO1の周波数はFlo1、局部発振信号LO2の周波数Flo2=Flo1+a、局部発振信号LO3の周波数Flo3=Flo1+2a、局部発振信号LO4の周波数Flo4=Flo1+3aである。また、周波数Frf1=Flo1+a/2、周波数Frf2=Ffr1+a=Flo1+3a/2、周波数Frf3=Ffr1+2a=Flo1+5a/2、周波数Frf4=2×Flo1+(Frf3−Flo1)=2×Flo1+5a/2、周波数Frf5=2×Flo2+(Frf3−Flo2)=2×Flo2+3a/2、周波数Frf6=2×Flo3+5a/2である。
周波数変換器15−1がRF信号に局部発振信号LO1を乗算することにより、信号RF1、信号RF2、信号RF3、信号RF4はそれぞれ、信号IF1に含まれる信号IF11、信号IF12、信号IF13、信号IF14にダウンコンバートされる。信号IF11の周波数はa/2、信号IF12の周波数は3a/2である。また、信号IF13及び信号IF14は、高調波周波数関係にある信号であり、同じ周波数5a/2である。よって、信号IF1の周波数a/2の電力は信号RF1の電力、周波数3a/2の電力は信号RF2の電力、周波数5a/2の電力は信号RF3及び信号RF4の電力を加算した値となる。
一方、周波数変換器15−2がRF信号に局部発振信号LO2を乗算することにより、信号RF1、信号RF2、信号RF3、信号RF5はそれぞれ、信号IF2に含まれる信号IF21、信号IF22、信号IF23、信号IF25にダウンコンバートされる。信号IF21及び信号IF22は、イメージ周波数関係にある信号であり、同じ周波数a/2である。また、信号IF23及び信号IF25は、高調波周波数関係にある信号であり、同じ周波数3a/2である。なお、信号RF4も、信号IF21及び信号IF22と同じ周波数a/2のIF帯の信号にダウンコンバートされる。よって、信号IF2の周波数a/2の電力は信号RF1、信号RF2、及び信号RF4の電力を加算した値となり、周波数3a/2の電力は信号RF3、及び信号RF5の電力を加算した値となる。
そして、周波数変換器15−3がRF信号に局部発振信号LO3を乗算することにより、信号RF1、信号RF2、信号RF3、信号RF6はそれぞれ、信号IF3に含まれる信号IF31、信号IF32、信号IF33、信号IF36にダウンコンバートされる。信号IF31の周波数は3a/2、信号IF36の周波数は5a/2である。また、信号IF32及び信号IF33は、イメージ周波数関係にある信号であり、同じ周波数a/2である。よって、周波数a/2の電力は信号RF2及び信号RF3の電力を加算した値となり、周波数3a/2の電力は信号RF1の電力、周波数5a/2の電力は信号RF6の電力となる。
なお、図では省略しているが、周波数変換器15−4がRF信号に局部発振信号LO4を乗算することにより、信号RF1、信号RF2、信号RF3はそれぞれ、周波数5a/2、3a/2、a/2にダウンコンバートされる。
なお、図では省略しているが、周波数変換器15−4がRF信号に局部発振信号LO4を乗算することにより、信号RF1、信号RF2、信号RF3はそれぞれ、周波数5a/2、3a/2、a/2にダウンコンバートされる。
演算部19は、フーリエ変換部18−1〜18−4により上記のように周波数領域に変換された信号IF1〜IF4に含まれる各信号の周波数とその電力に基づいて、元のRF帯における信号RF1〜RF6の周波数及び電力を逆算することができる。
[第2の実施形態]
本実施形態では、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、所望信号が含まれ得るRF信号の周波数帯域を抽出する。これにより、不要な信号の漏れ込みを低減する。以下、第1の実施形態との差分を記載する。
本実施形態では、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、所望信号が含まれ得るRF信号の周波数帯域を抽出する。これにより、不要な信号の漏れ込みを低減する。以下、第1の実施形態との差分を記載する。
図4は、本発明の第2の実施形態による複数帯域同時センシング装置10aの構成を示す機能ブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10aが、第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と異なる点は、入力部11と広帯域低雑音増幅器12の間にバンドパスフィルタ(BPF:Band Pass Filter)21(フィルタ部)を備える点である。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10aにおいて、入力部11は、入力されたRF信号をバンドパスフィルタ21に出力する。バンドパスフィルタ21は、RF信号において所望信号が含まれ得る周波数帯(センシング対象の周波数帯)のみを抽出し、広帯域低雑音増幅器12に出力する。広帯域低雑音増幅器12は、バンドパスフィルタ21が通過させたRF信号を増幅し、分配部13に出力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
図5は、同実施形態による複数帯域同時センシング装置の他の構成を示す機能ブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10bが、第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と異なる点は、広帯域低雑音増幅器12と分配部13の間にバンドパスフィルタ(BPF)22(フィルタ部)を備える点である。バンドパスフィルタ22の機能は、図4に示すバンドパスフィルタ21の機能と同じである。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10bにおいて、広帯域低雑音増幅器12は、入力部11から入力されたRF信号を増幅し、バンドパスフィルタ22に出力する。バンドパスフィルタ22は、RF信号において所望信号が含まれ得る周波数帯のみを抽出し、分配部13に出力する。分配部13は、バンドパスフィルタ22が通過させたRF信号を分配し、周波数変換器15−1〜15−4に入力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
[第3の実施形態]
本実施形態では、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、所望信号が含まれ得るRF信号の無線周波数帯と、局部発振信号の高調波により周波数変換されるRF信号の無線周波数帯とを抽出する。これにより、フーリエ変換後の信号に高調波により周波数変換された信号が明示的に含まれるため、演算部19が信号を比較する際に、高調波により周波数変換された信号の周波数特定を容易にする。以下、第1の実施形態との差分を記載する。
本実施形態では、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、所望信号が含まれ得るRF信号の無線周波数帯と、局部発振信号の高調波により周波数変換されるRF信号の無線周波数帯とを抽出する。これにより、フーリエ変換後の信号に高調波により周波数変換された信号が明示的に含まれるため、演算部19が信号を比較する際に、高調波により周波数変換された信号の周波数特定を容易にする。以下、第1の実施形態との差分を記載する。
図6は、本発明の第3の実施形態による複数帯域同時センシング装置10cの構成を示す機能ブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10cが、第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と異なる点は、入力部11と広帯域低雑音増幅器12の間にマルチバンドバンドパスフィルタ(Multiband BPF)31(フィルタ部)を備える点である。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10cにおいて、入力部11は、入力されたRF信号をマルチバンドバンドパスフィルタ31に出力する。マルチバンドバンドパスフィルタ31は、入力されたRF信号の所望信号が含まれ得る周波数帯と、局部発振信号LO1〜LO4の高調波(例えば、周波数が2×Flo1、2×Flo2、2×Flo3、2×Flo4の信号)により周波数変換される周波数帯域とを通過させ、広帯域低雑音増幅器12に出力する。広帯域低雑音増幅器12は、マルチバンドバンドパスフィルタ31が通過させたRF信号を増幅し、分配部13に出力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
図7は、同実施形態による複数帯域同時センシング装置の他の構成を示す機能ブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10dが、第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と異なる点は、広帯域低雑音増幅器12と分配部13の間にマルチバンドバンドパスフィルタ(Multiband BPF)32(フィルタ部)を備える点である。マルチバンドバンドパスフィルタ32の機能は、図6に示すマルチバンドバンドパスフィルタ31の機能と同じである。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10dにおいて、広帯域低雑音増幅器12は、入力部11から入力されたRF信号を増幅し、マルチバンドバンドパスフィルタ32に出力する。マルチバンドバンドパスフィルタ32は、入力されたRF信号の所望信号が含まれ得る周波数帯と、局部発振信号LO1〜LO4の高調波により周波数変換される周波数帯域とを通過させ、分配部13に出力する。分配部13は、マルチバンドバンドパスフィルタ32が通過させたRF信号を分配し、周波数変換器15−1〜15−4に入力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
[第4の実施形態]
本実施形態では、RF信号の周波数帯域をフィルタリングした後、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、広帯域低雑音増幅器を用いて高周波帯の信号を増幅する。以下、上述した実施形態との差分を記載する。
本実施形態では、RF信号の周波数帯域をフィルタリングした後、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、広帯域低雑音増幅器を用いて高周波帯の信号を増幅する。以下、上述した実施形態との差分を記載する。
図8は、本発明の第4の実施形態による複数帯域同時センシング装置の構成を示す機能ブロック図である。同図において、図7に示す第3の実施形態による複数帯域同時センシング装置10dと同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10eが、第3の実施形態による複数帯域同時センシング装置10dと異なる点は、分配部13と周波数変換器15−1〜15−4それぞれとの間に広帯域低雑音増幅器41−1〜41−4を備える点である。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10eにおいて、分配部13は、マルチバンドバンドパスフィルタ32から出力されたRF信号を広帯域低雑音増幅器41−1〜41−4に出力する。広帯域低雑音増幅器41−i(iは1以上4以下の整数)は、分配部13から入力されたRF信号の高周波帯を増幅し、周波数変換器15−iに出力する。この高周波帯は、RF信号において所望信号が含まれ得る帯域全てを少なくとも含む。周波数変換器15−iは、対応する局部発振信号出力部14−iが出力した局部発振信号と、広帯域低雑音増幅器41−iから入力されたRF信号とを乗算し、乗算により周波数変換されたIF帯の信号を対応する低域通過フィルタ16−iに出力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、同図では、第3の実施形態の複数帯域同時センシング装置10dに広帯域低雑音増幅器41−1〜41−4を付加する構成について説明したが、第2の実施形態の複数帯域同時センシング装置10a、10b、第3の実施形態の複数帯域同時センシング装置10cの分配部13と周波数変換器15−1〜15−4それぞれとの間に広帯域低雑音増幅器41−1〜41−4を備える構成としてもよい。
[第5の実施形態]
本実施形態では、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、可変利得増幅器や可変減衰器を用いて電力レベルを調整する。これにより、フーリエ変換後の得られる信号レベルのばらつきを軽減する。以下、上述した第1の実施形態との差分を記載する。
本実施形態では、周波数変換器にRF信号を入力する前段で、可変利得増幅器や可変減衰器を用いて電力レベルを調整する。これにより、フーリエ変換後の得られる信号レベルのばらつきを軽減する。以下、上述した第1の実施形態との差分を記載する。
図9は、本発明の第5の実施形態による複数帯域同時センシング装置10fの構成を示す機能ブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10fが、第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と異なる点は、広帯域低雑音増幅器12と分配部13の間に利得調整回路51を備える点である。利得調整回路51には、可変利得増幅器あるいは可変減衰器等を用いることができる。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10fにおいて、広帯域低雑音増幅器12は、入力部11から入力されたRF信号を増幅し、利得調整回路51に出力する。利得調整回路51は、入力されたRF信号の利得を増幅あるいは減衰させて電力レベルを調整し、分配部13に出力する。分配部13は、利得調整回路51により電力レベルが調整されたRF信号を分配し、周波数変換器15−1〜15−4に入力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、同図では、第1の実施形態の複数帯域同時センシング装置10に利得調整回路51を付加する構成について説明したが、第2の実施形態の複数帯域同時センシング装置10a、10b、第3の実施形態の複数帯域同時センシング装置10c、10d、第4の実施形態の複数帯域同時センシング装置10eの広帯域低雑音増幅器12と分配部13の間に利得調整回路51を設ける構成としてもよい。
図10は、同実施形態による複数帯域同時センシング装置の他の構成を示す機能ブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す複数帯域同時センシング装置10gが、第1の実施形態による複数帯域同時センシング装置10と異なる点は、分配部13と周波数変換器15−1〜15−4それぞれとの間に利得調整回路52−1〜52−4を備える点である。利得調整回路52−1〜52−4の機能は、利得調整回路51と同様である。
同図に示す構成により、複数帯域同時センシング装置10gにおいて、分配部13は、広帯域低雑音増幅器12が増幅したRF信号を利得調整回路52−1〜52−4に出力する。利得調整回路52−i(iは1以上4以下の整数)は、分配部13から入力されたRF信号の利得を増幅あるいは減衰させて電力レベルを調整し、周波数変換器15−iに出力する。周波数変換器15−iは、対応する局部発振信号出力部14−iが出力した局部発振信号と、利得調整回路52−iが電力レベルを調整したRF信号とを乗算し、乗算により周波数変換されたIF帯の信号を対応する低域通過フィルタ16−iに出力する。以降の処理は、第1の実施形態と同様である。
なお、同図では、第1の実施形態の複数帯域同時センシング装置10に利得調整回路51を付加する構成について説明したが、第2の実施形態の複数帯域同時センシング装置10a、10b、第3の実施形態の複数帯域同時センシング装置10c、10d、第4の実施形態の複数帯域同時センシング装置10eの分配部13と周波数変換器15−1〜15−4それぞれとの間に利得調整回路52−1〜52−4を備える構成としてもよい。
上述した実施形態における複数帯域同時センシング装置10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10gの一部の機能をコンピュータで実現するようにしても良い。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
広帯域の無線信号を受信する装置に利用できる。
10、10a、10b、10c、10d、10e、10f、10g 複数帯域同時センシング装置
11 入力部
12 広帯域低雑音増幅器(広帯域低雑音増幅部)
13 分配部
14−1、14−2、14−3、14−4 局部発振信号出力部
15−1、15−2、15−3、15−4 周波数変換器(周波数変換部)
16−1、16−2、16−3、16−4 低域通過フィルタ
17−1、17−2、17−3、17−4 アナログ−デジタル変換部(アナログデジタル変換部)
18−1、18−2、18−3、18−4 フーリエ変換部
19 演算部
21、22 バンドパスフィルタ(フィルタ部)
31、32 マルチバンドバンドパスフィルタ(フィルタ部)
41−1、41−2、41−3、41−4 広帯域低雑音増幅器(増幅部)
51、52−1、52−2、52−3、52−4 利得調整回路(利得調整部)
11 入力部
12 広帯域低雑音増幅器(広帯域低雑音増幅部)
13 分配部
14−1、14−2、14−3、14−4 局部発振信号出力部
15−1、15−2、15−3、15−4 周波数変換器(周波数変換部)
16−1、16−2、16−3、16−4 低域通過フィルタ
17−1、17−2、17−3、17−4 アナログ−デジタル変換部(アナログデジタル変換部)
18−1、18−2、18−3、18−4 フーリエ変換部
19 演算部
21、22 バンドパスフィルタ(フィルタ部)
31、32 マルチバンドバンドパスフィルタ(フィルタ部)
41−1、41−2、41−3、41−4 広帯域低雑音増幅器(増幅部)
51、52−1、52−2、52−3、52−4 利得調整回路(利得調整部)
Claims (6)
- 広帯域低雑音増幅部と、分配部と、局部発振信号出力部、周波数変換部、低域通過フィルタ、アナログデジタル変換部、及びフーリエ変換部の複数の組と、演算部とを備え、
前記広帯域低雑音増幅部は、無線周波数帯の無線信号を増幅し、
前記分配部は、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号を分配し、
前記局部発振信号出力部は、所定周波数の局部発振信号、または、前記所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数の局部発振信号を出力し、
前記周波数変換部は、対応する前記局部発振信号出力部から出力された前記局部発振信号を、前記分配部により分配された前記無線信号に乗算して周波数変換を行い、
前記低域通過フィルタは、対応する前記周波数変換部により周波数変換された前記無線信号の所定の周波数帯域を通過させ、
前記アナログデジタル変換部は、対応する前記低域通過フィルタが通過させた周波数変換後の前記無線信号をアナログからデジタルに変換し、
前記フーリエ変換部は、対応する前記アナログデジタル変換部がデジタルに変換した周波数変換後の前記無線信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、
前記演算部は、複数の前記フーリエ変換部が変換した周波数領域の信号に基づいて、前記無線信号に含まれる信号の周波数を特定する、
ことを特徴とする複数帯域同時センシング装置。 - 所望信号が含まれる無線周波数帯の前記無線信号を通過させるフィルタリング処理を行うフィルタ部をさらに備え、
前記フィルタ部は、受信した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記広帯域低雑音増幅部に出力する、あるいは、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記分配部に出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の複数帯域同時センシング装置。 - 所望信号が含まれる無線周波数帯、及び、前記局部発振信号の高調波により周波数変換される無線周波数帯の前記無線信号を通過させるフィルタリング処理を行うフィルタ部をさらに備え、
前記フィルタ部は、受信した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記広帯域低雑音増幅部に出力する、あるいは、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号に前記フィルタリング処理を行って前記分配部に出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の複数帯域同時センシング装置。 - 前記分配部により分配された前記無線信号を増幅し、対応する前記周波数変換部に出力する複数の増幅部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の複数帯域同時センシング装置。 - 前記広帯域低雑音増幅部により増幅され、前記周波数変換部に入力される前の前記無線信号の利得を調整する利得調整部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の複数帯域同時センシング装置。 - 広帯域低雑音増幅部と、分配部と、局部発振信号出力部、周波数変換部、低域通過フィルタ、アナログデジタル変換部、及びフーリエ変換部の複数の組と、演算部とを備える複数帯域同時センシング装置が実行する複数帯域同時センシング方法であって、
前記広帯域低雑音増幅部が、無線周波数帯の無線信号を増幅し、
前記分配部が、前記広帯域低雑音増幅部が増幅した前記無線信号を分配し、
前記局部発振信号出力部が、所定周波数の局部発振信号、または、前記所定周波数に所定の差分周波数の整数倍を加算した周波数の局部発振信号を出力し、
前記周波数変換部が、対応する前記局部発振信号出力部から出力された前記局部発振信号を、前記分配部により分配された前記無線信号に乗算して周波数変換を行い、
前記低域通過フィルタが、対応する前記周波数変換部により周波数変換された前記無線信号の所定の周波数帯域を通過させ、
前記アナログデジタル変換部が、対応する前記低域通過フィルタが通過させた周波数変換後の前記無線信号をアナログからデジタルに変換し、
前記フーリエ変換部が、対応する前記アナログデジタル変換部がデジタルに変換した周波数変換後の前記無線信号をフーリエ変換して周波数領域の信号に変換し、
前記演算部が、複数の前記フーリエ変換部が変換した周波数領域の信号に基づいて、前記無線信号に含まれる信号の周波数を特定する、
ことを特徴とする複数帯域同時センシング方法。
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