JP5597403B2 - 荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法 - Google Patents

荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法に関し、より詳しくは、アパーチャを用いて荷電粒子ビームを成形する可変成形型の荷電粒子ビーム描画装置と、アパーチャを用いて荷電粒子ビームを成形する荷電粒子ビーム描画方法に関する。
近年、大規模集積回路(LSI)の高集積化および大容量化に伴い、半導体素子に要求される回路線幅は益々狭くなっている。半導体素子は、回路パターンが形成された原画パターン(マスクまたはレチクルを指す。以下では、マスクと総称する。)を用い、いわゆるステッパと呼ばれる縮小投影露光装置でウェハ上にパターンを露光転写して回路形成することにより製造される。こうした微細な回路パターンをウェハに転写するためのマスクの製造には、微細パターンを描画可能な電子ビーム描画装置が用いられる。また、レーザビームを用いて描画するレーザビーム描画装置の開発も試みられている。尚、電子ビーム描画装置は、ウェハに直接回路パターンを描画する場合にも用いられる。
電子ビーム描画装置では、ウェハ上に転写する回路パターンが基本図形に分解され、複数の成形アパーチャによって、電子ビームが各基本図形と同じ大きさおよび形状に成形される。その後、成形された電子ビームがレジスト上に順次照射されていく。
電子ビームの成形方法の1つとして、可変成形ビーム方式(Variable Shaped Beam:VSB方式)が挙げられる。これは、基本図形として、矩形、三角形および台形のパターンを入力し、2枚のアパーチャの重なり量を制御することによって、電子ビームを矩形および三角形に成形する方式である。
可変成形型の電子ビーム描画装置は、電子銃から出射した電子ビームを所定の形状に成形する2つのアパーチャと、これらのアパーチャ間に設けられてアパーチャ同士の光学的な重なりを所定の形状に成形する成形偏向器とを有する。また、アパーチャ間には、第1のアパーチャを物面として第2のアパーチャ上に像面を結像させる投影レンズと、2つのアパーチャで成形された電子ビームを試料上に結像させる縮小レンズおよび対物レンズとが配置されている。
このような電子ビーム描画装置において、任意の角度を有する斜めの線を滑らかに描画するのは難しい。すなわち、斜めの線を任意の角度で滑らかに描画するのは困難である。
マスク上の斜めの線は、図10(a)に示すように、矩形状の電子ビーム101を少しずつずらしながら複数ショットしていくことで描画される。描画されたパターンをウェハに転写すると、理想的には図10(b)のようになる。しかしながら、斜めの線を矩形で近似しているために、斜め部分が階段状になってエッジラフネスを生じる。それ故、ウェハ転写後の形状に、許容される範囲を超えたエッジラフネスが残る場合がある。
ショット回数を増やせばエッジラフネスは低減される。しかしながら、スループットが低下する。一方、マスクパターンのウェハ転写像に問題がない程度のエッジラフネスはよいとして、スループットを考慮しながら矩形ショットの形状とショット間の重なり量を決定する方法もある。しかし、この方法では、斜めの線の傾斜角度に応じて矩形ショットの形状や重なり量を変える必要があり、描画パターンデータの処理が複雑になる。
また、傾斜角度や線幅の異なる斜めの線を描画するときは、矩形ショットの形状やショット間の重なり量を変える必要がある。例えば、図10(b)のように、傾斜角度θで線幅Wの線に対し、図11(b)のように、傾斜角度θ’で線幅W’の線を描画するとする。この場合には、図11(a)のように、電子ビーム103を図10(a)とは異なる矩形形状に成形する。また、ショット間の重なり量も、図10(a)に示す重なり102から図11に示す重なり104のように変更して描画する。これにより、理想的には図11(b)に示すような斜めの線が描画できる。しかし、傾斜角度や線幅を変える度に矩形ショットの形状やショット間の重なり量を変えるのは、描画パターンのデータ準備を複雑にする。事前にショットの重なり量を角度に応じて決めるため、シミュレーションや実験で条件出しをする必要があるからである。
上記問題に対し、特許文献1は、非矩形パターンを複数の矩形パターンに分割する際、矩形パターンのエッジが非矩形パターンの斜辺から突出しないようにし、斜辺に近接する矩形ショットに他の矩形パターンより高い露光量を与えたり、あるいは、矩形パターンのエッジが非矩形パターンの斜辺から突出するようにし、斜辺を含む矩形ショットに他の矩形パターンより低い露光量を与えたりすることで、斜辺の段差を緩和する方法を開示する。しかし、このような露光量の調整によってエッジラフネスの改善を図るのは難しいと思われる。
一方、特許文献2は、2つの矩形アパーチャの下方に、光軸の周囲で回転可能なスリットが形成された第3のアパーチャを有する電子ビーム描画装置を開示する。この装置によれば、任意の平行四辺形ビームを形成できるとされる。しかし、第3アパーチャや、これを回転させるための高精度モータなどが必要になり、装置が複雑化する。
特開平5−36595号公報 特開平9−82630号公報
本発明は、こうした点に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の目的は、2つのアパーチャによってビームを成形する荷電粒子ビーム描画装置であって、パターンデータの準備と条件出しが容易であり、スループットの向上を図ることもできる装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、2つのアパーチャによってビームを成形する荷電粒子ビーム描画方法であって、パターンデータの準備と条件出しが容易であり、スループットの向上を図ることもできる方法を提供することにある。
本発明の他の目的および利点は、以下の記載から明らかとなるであろう。
本発明の第1の態様は、複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画装置において、
開口部の形状が、第1象限で矩形状であり、第2象限、第3象限および第4象限で四分円形状である第1のアパーチャと、
開口部の形状が、第3象限で矩形状であり、第1象限、第2象限および第4象限で四分円形状である第2のアパーチャとを有することを特徴とするものである。
本発明の第1の態様では、第1のアパーチャの第1象限と、第2のアパーチャの第3象限とを透過させて矩形状の荷電粒子ビームを形成することが好ましい。
本発明の第1の態様では、第1のアパーチャの第3象限と第2のアパーチャの第1象限、第1のアパーチャの第2象限と第2のアパーチャの第4象限、および、第1のアパーチャの第4象限と第2のアパーチャの第2象限のいずれか1つを透過させて紡錘形の断面形状の荷電粒子ビームを形成することが好ましい。
本発明の第2の態様は、複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画装置において、
開口部の形状が、第1象限と第4象限で四分円形状であり、第2象限と第3象限で矩形状である第1のアパーチャと、
開口部の形状が、第1象限と第4象限で矩形状であり、第2象限と第3象限で四分円形状である第2のアパーチャとを有することを特徴とするものである。
本発明の第2の態様では、第1のアパーチャの第2象限および第3象限からなる領域の少なくとも一部と、第2のアパーチャの第1象限および第4象限からなる領域の少なくとも一部とを透過させて、矩形状の荷電粒子ビームを形成することが好ましい。
本発明の第2の態様では、第1のアパーチャの第1象限および第4象限からなる領域の少なくとも一部と、第2のアパーチャの第2象限および第3象限からなる領域の少なくとも一部とを透過させて紡錘形の断面形状の荷電粒子ビームを形成することが好ましい。
本発明の第3の態様は、複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
開口部の形状が、第1象限で矩形状であり、第2象限、第3象限および第4象限で四分円形状である第1のアパーチャと、
開口部の形状が、第3象限で矩形状であり、第1象限、第2象限および第4象限で四分円形状である第2のアパーチャとを用い、
第1のアパーチャの第1象限と、第2のアパーチャの第3象限とを透過させて矩形状の荷電粒子ビームを形成することを特徴とするものである。
本発明の第4の態様は、複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
開口部の形状が、第1象限で矩形状であり、第2象限、第3象限および第4象限で四分円形状である第1のアパーチャと、
開口部の形状が、第3象限で矩形状であり、第1象限、第2象限および第4象限で四分円形状である第2のアパーチャとを用い、
第1のアパーチャの第3象限と第2のアパーチャの第1象限、第1のアパーチャの第2象限と第2のアパーチャの第4象限、および、第1のアパーチャの第4象限と第2のアパーチャの第2象限のいずれか1つを透過させて紡錘形の断面形状の荷電粒子ビームを形成することを特徴とするものである。
本発明の第5の態様は、複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
開口部の形状が、第1象限と第4象限で四分円形状であり、第2象限と第3象限で矩形状である第1のアパーチャと、
開口部の形状が、第1象限と第4象限で矩形状であり、第2象限と第3象限で四分円形状である第2のアパーチャとを用い、
第1のアパーチャの第2象限および第3象限と、第2のアパーチャの第1象限および第4象限とを透過させて矩形状の荷電粒子ビームを形成することを特徴とするものである。
本発明の第6の態様は、複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
開口部の形状が、第1象限と第4象限で四分円形状であり、第2象限と第3象限で矩形状である第1のアパーチャと、
開口部の形状が、第1象限と第4象限で矩形状であり、第2象限と第3象限で四分円形状である第2のアパーチャとを用い、
第1のアパーチャの第1象限および第4象限からなる領域の少なくとも一部と、第2のアパーチャの第2象限および第3象限からなる領域の少なくとも一部とを透過させて紡錘形の断面形状の荷電粒子ビームを形成することを特徴とするものである。
本発明によれば、2つのアパーチャによってビームを成形し、パターンデータの準備や露光条件出しが容易であって、スループットの向上を図ることもできる荷電粒子ビーム描画装置および荷電粒子ビーム描画方法が提供される。
本実施の形態における電子ビーム描画装置の構成図である。 電子ビームによる描画方法の説明図である。 本実施の形態におけるデータの流れを示す概念図である。 実施の形態1において、(a)は第1のアパーチャの開口部の平面図であり、(b)は第2のアパーチャの開口部の平面図である。 (a)は、実施の形態1におけるビーム成形の一例であり、(b)は、直線を描画する様子を示す図である。 (a)は、実施の形態1におけるビーム成形の他の例であり、(b)は、斜めの線を描画する様子を示す図である。 実施の形態2において、(a)は第1のアパーチャの開口部の平面図であり、(b)は第2のアパーチャの開口部の平面図である。 (a)は、実施の形態2におけるビーム成形の一例であり、(b)は、直線を描画する様子を示す図である。 (a)は、実施の形態2におけるビーム成形の他の例であり、(b)は、斜めの線を描画する様子を示す図である。 (a)は従来法による直線描画を示す図であり、(b)はウェハ転写像の模式図である。 (a)は従来法による直線描画を示す図であり、(b)はウェハ転写像の模式図である。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態における電子ビーム描画装置の構成図である。
図1において、電子ビーム描画装置の試料室1内には、マスク基板2が設置されたステージ3が設けられている。ステージ3は、ステージ駆動回路4によりX方向(紙面における左右方向)とY方向(紙面における垂直方向)に駆動される。ステージ3の移動位置は、レーザ測長計などを用いた位置回路5により測定される。
試料室1の上方には、電子ビーム光学系10が設置されている。電子ビーム光学系10は、電子銃6、各種レンズ7、8、9、11、12、ブランキング用偏向器13、成形偏向器14、ビーム走査用の主偏向器15、ビーム走査用の副偏向器16、ビーム成形用の第1のアパーチャ17および第2のアパーチャ18などから構成されている。
図2は、電子ビームによる描画方法の説明図である。この図に示すように、マスク基板2上に描画されるパターン51は、短冊状のフレーム領域52に分割されている。電子ビーム54による描画は、ステージ3が一方向(例えば、X方向)に連続移動しながら、フレーム領域52毎に行われる。フレーム領域52は、さらに副偏向領域53に分割されており、電子ビーム54は、副偏向領域53内の必要な部分のみを描画する。尚、フレーム領域52は、主偏向器15の偏向幅で決まる短冊状の描画領域であり、副偏向領域53は、副偏向器16の偏向幅で決まる単位描画領域である。
図3に示すように、副偏向領域53内での電子ビーム54の位置決めは、副偏向器16で行われる。副偏向領域53の位置制御は、主偏向器15によってなされる。すなわち、主偏向器15によって、副偏向領域53の位置決めがされ、副偏向器16によって、副偏向領域53内でのビーム位置が決められる。さらに、成形偏向器14と2つのアパーチャ17、18によって、電子ビーム54の形状と寸法が決められる。そして、ステージ3を一方向に連続移動させながら、副偏向領域53内を描画し、1つの副偏向領域53の描画が終了したら、次の副偏向領域53を描画する。フレーム領域52内の全ての副偏向領域53の描画が終了したら、ステージ3を連続移動させる方向と直交する方向(例えば、Y方向)にステップ移動させる。その後、同様の処理を繰り返して、フレーム領域52を順次描画して行く。
設計者(ユーザ)が作成したCADデータ201は、OASISなどの階層化されたフォーマットの設計中間データ202に変換される。設計中間データ202には、レイヤ(層)毎に作成されて各マスクに形成されるパターンデータが格納される。ここで、一般に、描画装置300は、OASISデータを直接読み込めるようには構成されていない。すなわち、描画装置300の製造メーカー毎に、異なるフォーマットデータが用いられている。このため、OASISデータは、レイヤ毎に各描画装置に固有のフォーマットデータ203に変換された後に描画装置300に入力される。
フォーマットデータ203は、図1の入力部21に記録される。記録されたデータは制御計算機20によって読み出され、フレーム領域52毎にパターンメモリ22に一時的に格納される。パターンメモリ22に格納されたフレーム領域52毎のパターンデータ、すなわち、描画位置や描画図形データなどで構成されるフレーム情報は、データ解析部であるパターンデータデコーダ23と描画データデコーダ24に送られる。次いで、これらを介して、副偏向領域偏向量算出部30、ブランキング回路25、ビーム成形器ドライバ26、主偏向器ドライバ27、副偏向器ドライバ28に送られる。
また、制御計算機20には、偏向制御部32が接続している。偏向制御部32は、セトリング時間決定部31に接続し、セトリング時間決定部31は、副偏向領域偏向量算出部30に接続し、副偏向領域偏向量算出部30は、パターンデータデコーダ23に接続している。また、偏向制御部32は、ブランキング回路25と、ビーム成形器ドライバ26と、主偏向器ドライバ27と、副偏向器ドライバ28とに接続している。
パターンデータデコーダ23からの情報は、ブランキング回路25とビーム成形器ドライバ26に送られる。具体的には、パターンデータデコーダ23で描画データに基づいてブランキングデータが作成され、ブランキング回路25に送られる。また、描画データに基づいて所望とするビーム寸法データも作成されて、副偏向領域偏向量算出部30とビーム成形器ドライバ26に送られる。そして、ビーム成形器ドライバ26から、電子ビーム光学系10の成形偏向器14に所定の偏向信号が印加されて、電子ビーム54の形状と寸法が制御される。
副偏向領域偏向量算出部30は、パターンデータデコーダ23で作成したビーム形状データから、副偏向領域53における、1ショットごとの電子ビームの偏向量(移動距離)を算出する。算出された情報は、セトリング時間決定部31に送られ、副偏向による移動距離に対応したセトリング時間が決定される。
セトリング時間決定部31で決定されたセトリング時間は、偏向制御部32へ送られた後、パターンの描画のタイミングを計りながら、偏向制御部32より、ブランキング回路25、ビーム成形器ドライバ26、主偏向器ドライバ27、副偏向器ドライバ28のいずれかに適宜送られる。
描画データデコーダ24では、描画データに基づいて副偏向領域53の位置決めデータが作成され、このデータは、主偏向器ドライバ27と副偏向器ドライバ28に送られる。そして、主偏向器ドライバ27から、電子ビーム光学系10の主偏向器15に所定の偏向信号が印加されて、電子ビーム54が所定の主偏向位置に偏向走査される。また、副偏向器ドライバ28から、副偏向器16に所定の副偏向信号が印加されて、副偏向領域53内での描画が行われる。この描画は、具体的には、設定されたセトリング時間が経過した後、電子ビーム54を繰り返し照射することによって行われる。
次に、本実施の形態における電子ビームの具体的な成形方法について述べる。
矩形ショットによりショットを重ねて斜めの線を描画する場合において、描画パターンのデータ準備が複雑になるのは、斜めの線の傾斜角度が変わるとショット間の重なり量を変えねばならず、その条件出しには膨大なシミュレーションが必要なためである。ここで、傾斜角度が変わってもショット間の重なり量が変わらないようにするには、ショット形状を円形にすればよい。しかし、円形ショットの大きさを変えるには、電子ビーム光学系に配置されたレンズの調整が必要になり、任意の大きさの円形ショットを形成するのは困難である。
そこで、本発明者は、鋭意研究した結果、2つのアパーチャの開口部を円形と矩形を組み合わせた形状にすることで、ショット間の重なり量を変えずに傾斜角度の異なる斜めの線を描画できることを見出した。以下、本実施の形態におけるアパーチャと、これを用いて電子ビームを成形する方法について説明する。
図4(a)は、図1における第1のアパーチャ17の開口部の平面図である。この図に示すように、第1のアパーチャ17の開口部17aの形状は、XY座標平面で、第1象限(X>0、Y>0)が矩形状であり、第2象限(X<0、Y>0)、第3象限(X<0、Y<0)および第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状である。
図4(b)は、図1における第2のアパーチャ18の開口部の平面図である。この図に示すように、第2のアパーチャ18の開口部18aの形状は、XY座標平面で、第3象限(X<0、Y<0)が矩形状であり、第1象限(X>0、Y>0)、第2象限(X<0、Y>0)および第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状である。
本実施の形態においては、第1のアパーチャ17の開口部17aと、第2のアパーチャ18の開口部18aとが、同一の形状および大きさを有する。すなわち、図4(a)の開口部17aを原点を中心に180度回転させると、図4(b)の開口部18aと完全に重なり合う。
図5(a)は、第1のアパーチャ17と第2のアパーチャ18を用いた電子ビーム描画装置におけるビーム成形の一例である。
図5(a)において、第1のアパーチャ17の開口部17aを透過した電子ビーム54は、第2のアパーチャ18に照射される。そして、図1の成形偏向器14によって偏向されて、第2のアパーチャ18の開口部18aを透過する。
図5(a)の符号61は、開口部17aを透過して第2のアパーチャ18上に照射された電子ビーム54の照射像である。照射像61をXY座標平面上で見ると、その第1、第2、第3および第4象限は、それぞれ第1のアパーチャ17の開口部17aの第1、第2、第3および第4象限に対応する。
図5(a)に示すように、照射像61の第1象限、すなわち、第1のアパーチャ17の第1象限は、第2のアパーチャ18の第3象限と重なっている。ここで、第1のアパーチャ17の第1象限における開口部17aの形状は矩形状である。また、第2のアパーチャ18の第3象限における開口部18aの形状も矩形状である。したがって、第1のアパーチャ17の第1象限と、第2のアパーチャ18の第3象限とが重なる領域の形状は矩形状になり、第2のアパーチャ18の開口部18aを透過した電子ビーム54は矩形状に成形されて矩形ショット62が形成される。
このように、2つのアパーチャを矩形状開口部同士が重なるように配置することで、これらを透過した電子ビームは矩形状に成形される。図5(b)は、矩形ショット62をそのショット位置を少しずつずらしながら照射して、直線を描画する様子を示している。
図6(a)は、第1のアパーチャ17と第2のアパーチャ18を用いた電子ビーム描画装置におけるビーム成形の他の例である。
図6(a)において、第1のアパーチャ17の開口部17aを透過した電子ビーム54は、第2のアパーチャ18に照射される。そして、図1の成形偏向器14によって偏向されて、第2のアパーチャ18の開口部18aを透過する。
図6(a)の符号63は、開口部17aを透過して第2のアパーチャ18上に照射された電子ビーム54の照射像である。照射像63をXY座標平面上で見ると、その第1、第2、第3および第4象限は、それぞれ第1のアパーチャ17の開口部17aの第1、第2、第3および第4象限に対応する。
図6(a)に示すように、照射像63の第3象限、すなわち、第1のアパーチャ17の第3象限は、第2のアパーチャ18の第1象限と重なっている。ここで、第1のアパーチャ17の第3象限における開口部17aの形状は四分円形状である。また、第2のアパーチャ18の第1象限における開口部18aの形状も四分円形状である。したがって、第1のアパーチャ17の第1象限と、第2のアパーチャ18の第3象限とが重なる領域は、2つの円弧に囲まれた紡錘形の断面形状になる。そして、第2のアパーチャ18の開口部18aを透過した電子ビーム54はこの形状に成形され、紡錘形の断面形状のショット64が形成される。
図6(b)は、ショット64をそのショット位置を少しずつずらしながら照射して、斜めの線を描画する様子を示している。同様に、図6(c)も斜めの線を描画する様子を示している。図6(b)と図6(c)では、線の傾斜角度が異なるが、ショット64の重なり部分64’の面積は同じである。
上述したように、矩形ショットを用いる従来法によれば、傾斜角度の異なる斜めの線を描画する場合、ショット間の重なり量を変える必要があり、データ準備の複雑化を招いていた。これに対して、本実施の形態によれば、ショット間の重なり量を変えずに任意の傾斜角度の線を描画できるので、従来法に比べてデータ準備を簡略化することができる。尚、線幅を変える場合には、照射像63と、第2のアパーチャ18の開口部18aとの重なり量を変えることが必要になる。しかし、傾斜角度の違いによるショット間の重なり量の違いを考慮する必要がないことにより、全体のデータ準備の負担は従来法に比べて格段に簡略化する。
尚、図6(b)では、線が断裂しないよう、ショット間に重なり部分64’が生じるようにしている。しかし、重なり部分64’では、照射量が2倍になることによって所望の寸法が得られないおそれがある。そこで、断裂があったとしても、マスクパターンのウェハ転写像に問題がない程度であればよいとして、重なり部分64’を設けずにショットしてもよい。この場合にも、傾斜角度によってショット間の間隔を変える必要はない。
また、本実施の形態における2つのアパーチャの態様は、図4(a)および(b)の例に限られるものではない。すなわち、これらの開口部が同一の形状と大きさを有するとともに、一方の開口部について、原点を中心に180度回転させる、X軸を中心に上下を反転させる、または、Y軸を中心に左右を反転させると、他方の開口部と完全に重なり合うように配置されていればよい。
例えば、図4(a)を第1のアパーチャとし、図4(b)を第2のアパーチャとしたが、これらは逆であってもよい。すなわち、第1のアパーチャ17の開口部の形状を、XY座標平面で、第3象限(X<0、Y<0)を矩形状とし、第1象限(X>0、Y>0)、第2象限(X<0、Y>0)および第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状とすることもできる。この場合、第2のアパーチャ18の開口部の形状は、XY座標平面で、第1象限(X>0、Y>0)が矩形状で、第2象限(X<0、Y>0)、第3象限(X<0、Y<0)および第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状になる。
また、第1のアパーチャ17の開口部の形状は、XY座標平面で、第2象限(X<0、Y>0)が矩形状であり、第1象限(X>0、Y>0)、第3象限(X<0、Y<0)および第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状とすることもできる。この場合、第2のアパーチャ18の開口部の形状は、XY座標平面で、第4象限(X>0、Y<0)が矩形状であり、第1象限(X>0、Y>0)、第2象限(X<0、Y>0)および第3象限(X<0、Y<0)が四分円形状となる。
さらに、本実施の形態では、第1のアパーチャ17の第3象限と、第2のアパーチャ18の第1象限とを重ねて、紡錘形の断面形状のショットを形成したが、第1のアパーチャ17の第2象限と、第2のアパーチャの第4象限とを重ねてもよく、第1のアパーチャの第4象限と、第2のアパーチャの第2象限とを重ねてもよい。これらによっても、同様に紡錘形の断面形状のショットを形成できる。
実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1で述べた2つのアパーチャとは開口部の形状の異なるアパーチャを用いることを特徴とする。尚、本実施の形態の電子ビーム描画装置には、図1で説明した装置と同様のものを適用できる。
図7(a)は、図1における第1のアパーチャ17の開口部の平面図である。この図に示すように、第1のアパーチャ17の開口部17bの形状は、XY座標平面で、第1象限(X>0、Y>0)と第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状であり、第2象限(X<0、Y>0)と第3象限(X<0、Y<0)が矩形状である。
図7(b)は、図1における第2のアパーチャ18の開口部の平面図である。この図に示すように、第2のアパーチャ18の開口部18aの形状は、XY座標平面で、第1象限(X>0、Y>0)と第4象限(X>0、Y<0)が矩形状であり、第2象限(X<0、Y>0)と第3象限(X<0、Y<0)が四分円形状である。
本実施の形態においては、第1のアパーチャ17の開口部17bと、第2のアパーチャ18の開口部18bとが、同一の形状および大きさを有する。すなわち、図7(a)の開口部17bについて、原点を中心に180度回転させる、X軸を中心に上下を反転させる、または、Y軸を中心に左右を反転させると、図4(b)の開口部18bと完全に重なり合う。
図7(a)および(b)に示すアパーチャについても、図5および図6で説明したのと同様にして電子ビームを成形できる。但し、図7で見ると、実施の形態1で述べたアパーチャよりY軸方向に長いショットを形成することができる。
図8(a)および(b)を用いて、本実施の形態による直線描画について説明する。
図8(a)において、第1のアパーチャ17の開口部17bを透過した電子ビーム54は、第2のアパーチャ18に照射される。そして、図1の成形偏向器14によって偏向されて、第2のアパーチャ18の開口部18bを透過する。
図8(a)の符号65は、開口部17bを透過して第2のアパーチャ18上に照射された電子ビーム54の照射像である。照射像65をXY座標平面上で見ると、その第1、第2、第3および第4象限は、それぞれ第1のアパーチャ17の開口部17aの第1、第2、第3および第4象限に対応する。
図8(a)に示すように、照射像65の第2象限および第3象限、すなわち、第1のアパーチャ17の第2象限および第3象限は、第2のアパーチャ18の第1象限および第4象限と重なっている。開口部17bにおいて、第2象限と第3象限を合わせた形状は全体として矩形状である。また、開口部18bにおいて、第1象限と第4象限を合わせた形状も全体として矩形状である。したがって、第1のアパーチャ17の第2象限および第3象限と、第2のアパーチャ18の第1象限および第4象限とが重なる領域の形状は矩形状になり、第2のアパーチャ18の開口部18bを透過した電子ビームは矩形状に成形されて矩形ショット66が形成される。
尚、電子ビーム54は、第1のアパーチャ17の第2象限および第3象限からなる領域の少なくとも一部と、第2のアパーチャ18の第1象限および第4象限からなる領域の少なくとも一部とを透過すればよく、これにより、矩形状の荷電粒子ビームが形成される。
このように、2つのアパーチャを矩形状開口部同士が重なるように配置することで、これらを透過した電子ビームは矩形状に成形される。図8(b)は、矩形ショット66をそのショット位置を少しずつずらしながら照射して、直線を描画する様子を示している。開口部17bの第2象限、第3象限における各矩形状部分と、開口部18bの第1象限、第4象限における各矩形状部分とが、実施の形態1におけるアパーチャの開口部17a、18aにおける矩形状部分と同一の形および大きさであるとすると、図8(b)でY軸方向の1ショットの長さは、図5(b)の場合の2倍になる。したがって、実施の形態1に比べてショット数を少なくすることができる。
図9(a)および(b)を用いて、本実施の形態により斜めの線を描画する場合を説明する。
図9(a)において、第1のアパーチャ17の開口部17bを透過した電子ビーム54は、第2のアパーチャ18に照射される。そして、図1の成形偏向器14によって偏向されて、第2のアパーチャ18の開口部18bを透過する。
図9(a)の符号67は、開口部17bを透過して第2のアパーチャ18上に照射された電子ビーム54の照射像である。照射像67をXY座標平面上で見ると、その第1、第2、第3および第4象限は、それぞれ第1のアパーチャ17の開口部17bの第1、第2、第3および第4象限に対応する。
図9(a)に示すように、照射像67の第1象限および第4象限、すなわち、第1のアパーチャ17の第1象限および第4象限は、第2のアパーチャ18の第2象限および第3象限と重なっている。ここで、第1のアパーチャ17の第1象限と第4象限を合わせた開口部17bの形状は半円形状である。また、第2のアパーチャ18の第3象限と第4象限を合わせた開口部18bの形状も半円形状である。したがって、第1のアパーチャ17の第1象限および第4象限と、第2のアパーチャ18の第2象限および第3象限とが重なる領域は、2つの円弧に囲まれた紡錘形の断面形状になる。そして、第2のアパーチャ18の開口部18bを透過した電子ビーム54はこの形状に成形され、紡錘形の断面形状のショット68が形成される。
電子ビーム54は、第1のアパーチャ17の第1象限および第4象限からなる領域の少なくとも一部と、第2のアパーチャ18の第2象限および第3象限からなる領域の少なくとも一部とが重なる領域を透過すればよく、これにより、紡錘形の断面形状の電子ビームが形成される。
図9(b)は、ショット66をそのショット位置を少しずつずらしながら照射して、斜めの線を描画する様子を示している。図6(b)で説明したのと同様に、本実施の形態によれば、ショット間の重なり部分68’の面積を変えずに、任意の傾斜角度を有する斜めの線を描画できる。
尚、図9(b)では、線が断裂しないよう、ショット間に重なり部分68’が生じるようにしている。しかし、重なり部分68’では、照射量が2倍になることによって所望の寸法が得られないおそれがある。そこで、断裂があったとしても、マスクパターンのウェハ転写像に問題がない程度であればよいとして、重なり部分68’を設けずにショットしてもよい。この場合にも、傾斜角度によってショット間の間隔を変える必要はない。
また、本実施の形態における2つのアパーチャの態様は、図7(a)および(b)の例に限られるものではない。すなわち、これらの開口部が同一の形状と大きさを有するとともに、図7で、一方の開口部について、原点を中心に180度回転させる、または、Y軸を中心に左右を反転させると、他方の開口部と完全に重なり合うように配置されていればよい。換言すると、2つのアパーチャの開口部の形状は相補的な関係にあり、これらを組み合わせることで、完全な円形または矩形が形成される。例えば、図7(a)の第1象限および第4象限と、図7(b)の第2象限および第3象限とを組み合わせると、完全な円形状になる。また、図7(a)の第2象限および第3象限と、図7(b)の第1象限および第4象限を組み合わせると、完全な矩形状になる。
例えば、本実施の形態では、図7(a)を第1のアパーチャとし、図7(b)を第2のアパーチャとしたが、これらは逆であってもよい。すなわち、第1のアパーチャ17の開口部の形状を、XY座標平面で、第1象限(X>0、Y>0)と第4象限(X>0、Y<0)を矩形状とし、第2象限(X<0、Y>0)と第3象限(X<0、Y<0)を四分円形状とすることもできる。この場合、第2のアパーチャ18の開口部18bの形状は、XY座標平面で、第1象限(X>0、Y>0)と第4象限(X>0、Y<0)が四分円形状で、第2象限(X<0、Y>0)と第3象限(X<0、Y<0)が矩形状になる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。例えば、上記では電子ビームを用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームを用いた場合にも適用可能である。
また、上記各実施の形態では、本発明の電子ビーム描画装置により直線および斜めの線を描画する例について述べたが、曲線を描画する場合にも適用可能である。
例えば、磁気ディスク媒体では一般に同心円状のトラック配置が採用されており、サーボパターンなどの情報パターンは同心円状のトラックに沿って形成される。本発明の荷電粒子ビーム描画装置は、磁気ディスク媒体を製造するための磁気転写用マスター担体の原盤などに、サーボパターンなどの所定の高密度パターンを描画するのに好適である。
また、上記各実施の形態では、装置構成や制御手法など、本発明の説明に直接必要としない部分についての記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができることは言うまでもない。その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更し得る全てのパターン検査装置またはパターン検査方法は、本発明の範囲に包含される。
1 試料室
2 マスク基板
3 ステージ
4 ステージ駆動回路
5 位置回路
6 電子銃
7、8、9、11、12 各種レンズ
10 電子ビーム光学系
13 ブランキング用偏向器
14 成形偏向器
15 主偏向器
16 副偏向器
17 第1のアパーチャ
18 第2のアパーチャ
17a、17b、18a、18b 開口部
20 制御計算機
21 入力部
22 パターンメモリ
23 パターンデータデコーダ
24 描画データデコーダ
25 ブランキング回路
26 ビーム成形器ドライバ
27 主偏向器ドライバ
28 副偏向器ドライバ
30 副偏向領域偏向量算出部
31 セトリング時間決定部
32 偏向制御部
51 描画されるパターン
52 フレーム領域
53 副偏向領域
54 電子ビーム
61、63、65、67 照射像
62、64、66、68 ショット
64’、68’ 重なり部分
102、104 重なり
201 CADデータ
202 設計中間データ
203 フォーマットデータ
300 描画装置
ω、ω’ 線幅
θ、θ’ 傾斜角度

Claims (3)

  1. 複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画装置において、
    開口部の形状が、第1象限で矩形状であり、第2象限、第3象限および第4象限で四分円形状である第1のアパーチャと、
    開口部の形状が、第3象限で矩形状であり、第1象限、第2象限および第4象限で四分円形状である第2のアパーチャとを有することを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  2. 複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
    開口部の形状が、第1象限で矩形状であり、第2象限、第3象限および第4象限で四分円形状である第1のアパーチャと、
    開口部の形状が、第3象限で矩形状であり、第1象限、第2象限および第4象限で四分円形状である第2のアパーチャとを用い、
    前記第1のアパーチャの第1象限と、前記第2のアパーチャの第3象限とを透過させて矩形状の荷電粒子ビームを形成することを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 複数のアパーチャを用いて形成された荷電粒子ビームを試料面上に照射して、所望のパターンを描画する荷電粒子ビーム描画方法において、
    開口部の形状が、第1象限で矩形状であり、第2象限、第3象限および第4象限で四分円形状である第1のアパーチャと、
    開口部の形状が、第3象限で矩形状であり、第1象限、第2象限および第4象限で四分円形状である第2のアパーチャとを用い、
    前記第1のアパーチャの第3象限と前記第2のアパーチャの第1象限、前記第1のアパーチャの第2象限と前記第2のアパーチャの第4象限、および、前記第1のアパーチャの第4象限と前記第2のアパーチャの第2象限のいずれか1つを透過させて紡錘形の断面形状の荷電粒子ビームを形成することを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
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