JP5594097B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
しかしながら、実際には、リフィールの後端側が径方向に移動できないように規制されているため、リフィールは、先筒の内面をたわみながら摺動し、突出することになる。そして、その突出した状態においては、たわんだ状態が維持されることになる。即ち、前記の突出過程において、リフィールのチップの先端近傍には、常時、摺動抵抗が付与されていることになり、この摺動抵抗が押圧・突出操作する指への抵抗荷重となり、その操作荷重が重たく感じられるなど違和感のある突出操作になってしまっていた。
1例を図1〜図14に示し説明する。黒色と赤色、青色、緑色の4色からなるボールペン(リフィール)16が摺動自在に配置されている多芯筆記具である。ボールペン16ばかりではなく、シャープペンシルユニットを適宜組み合わせても良い。前記ボールペン16は、インキ収容筒16aとそのインキ収容筒16aの先端に圧入・固定されたボールペンチップ16b、並びに、前記インキ収容筒16aに収容されたインキ16cから構成されている。
参照符号1は、円筒状の軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3とより構成されている。また、本例において、前軸2は、先部材4と中軸5の螺合構造により構成されているが、一体的に形成されていても良い。しかし、ボールペンの交換や成形の容易性を考慮すると2部材とし、着脱自在に固定した方が良い。また、前記先部材4の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aが形成されている。そして、その先部材4の先端には、ボールペンのボールペンチップ16bが出没する突出孔4bが形成されている。
さらに、前記先部材4は不透明な材質から構成されているが、中軸5と後軸3は、着色半透明な材質から構成されている。ボールペンをスライダーに対して着脱する際、即ち、ボールペンを交換する際、その着脱部の視認性が良好なものとなり、容易に着脱作業を行うことができるようになる。また、中軸5や後軸3は、円筒状であるが故に、その曲面のレンズ作用により、前記の着脱部が拡大・大径化され、さらに容易に着脱作業を行うことができるようになる。
また、この摺動溝7の摺動面7aは、長手方向に延びた摺動面となっているが、その摺動面7aは、前記先部材4の突出孔4bの中心と、ボールペン(リフィール)16が収納されている状態であって、そのボールペン16のボールペンチップ16aの先端とを結んだ仮想延長線X上を、後述するスライダーが前進移動するよう、その仮想延長線と平行な摺動面になっている。即ち、摺動溝7の摺動面7aは、上部から下部にかけて軸筒1の中心軸線Yに対して接近するように、傾斜した状態で形成されている。そして、その傾斜角度は、前記仮想延長線Xと平行、即ち、同角度になっている。
前記後軸3の前方には断面の形状が外側に円弧部を有する半月形をした脚部8が形成されている。この脚部8は、スリット6が形成されることにより形成される。よって、筆記体の数によって脚部8の数は変わる。その脚部8の外接円径は、後軸3の最大外径よりも小さく形成されている。
符号9は、前記先部材4に二色成形、或いは、多色成形と言った手段などで一体的に先部材4の凹部10に被覆されたゴム状弾性体からなるグリップ部であるが、各々を別部材で構成し、グリップ部材を先部材4に挿着しても良い。
このスライダー11の背面には、間隔をおいて2つの解除突起13、14が形成されており、また、スライダー11の前端には長手方向に板状の突部11aが形成されている。その突部11aの先端には、ほぼ円盤状の膨出部11bが形成されている。それら突部11aや膨出部11bを板状、並びに、円盤状にすることによって、後述するボールペンを接続した際、空気の流通炉が形成されるようになっている。つまり、本例のようにリフィールをボールペンとした場合、インキの消費に伴うボールペン内部への空気の侵入を確実なものとしているのである。
そして、スライダー11の突部11a(膨出部11b)には、ボールペン16のインキ収容筒16aの後方部が接続されている。ここで、前記スライダー11は、前記ボールペン16に使用されるインキ色と同じ色に着色された不透明な材質で形成されているが、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成しても良い。スライダー11の奥行き感が発生し、より一層、美観が向上する。
本例において、ボールペン16のインキ収容筒16aは、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されているが、インキ収容筒16aの少なくとも前記スライダー11との接続部が、透明、或いは、着色された半透明な材質から構成されていれば良い。ボールペン16を交換した際、そのボールペン16とスライダー11(膨出部11b)との接続状態を容易に確認することができる。
参照符号17は、ボールペン16並びに、そのボールペン16に接続するスライダー11を後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。尚、本例におけるリフィールは、前述のようにボールペン16となっており、そのボールペン16のインキ収容筒16aがスライダー11の膨出部11bに接続されている。具体的には、黒、赤、青、緑のインキが収納されたボールペン16が接続されている。
さらに、中軸5の内側で、規制部18の後方には、長手方向に4つの溝部20が形成されており、この溝部20に前記後軸3の脚部8が摺接され、組み立て時に脚部8が案内されるようになっている。また、その溝部20は、脚部8の断面形状とほぼ同形をなしている。即ち、外側に円弧部を有する半月形となっている。
また、本例においては、中軸5と後軸3を別部材で構成し、互いを連結・固定したが、中軸と後軸とを一体で構成すると共に、貫通孔19を有する規制部18を別部材で構成し、その別部材として形成した規制部を嵌め込んでも良い。中軸と後軸とを一体で構成することによって、各々を成形する金型の作成費用や組み立て工数が減少し、安価に制作することができるが、後軸に対するスライダーの挿着作業性は、各々を別部材で構成した方が容易となる。また、中軸と後軸を一体で構成することで、中軸と後軸を別体で構成した場合の脚部8の必要がなくなり、より細身の設計が可能となる。さらに、規制部を別部材で構成し、嵌め込むことによって、外観に出ない部品であるため、摺動性を重視した材料、例えばポリオキシメチレンで構成することができ、リフィールとの摺動抵抗を少なくすることができる。
2 前軸
3 後軸
4 先部材
5 中軸
6 スリット
7 摺動溝
8 脚部
9 グリップ部
10 凹部
11 スライダー
12 摺動突起
13 解除突起
14 解除突起
15 鍔部
16 筆記体
17 弾撥部材
18 規制部
19 貫通孔
20 溝部
Claims (1)
- 軸筒に複数のリフィールが出没可能に配置され、そのリフィールの後方にスライダーが配置された筆記具であって、そのスライダーを押圧前進させることによって前記リフィールの先端を軸筒の突出孔から突出させる筆記具において、前記軸筒の内径部には先端側に向かって徐々に径が小さくなる円錐部を形成すると共に、その円錐部の先端部に前記突出孔を形成し、その突出孔の中心とリフィールが収納されている状態において、そのリフィールの先端を結んだ仮想延長線上を、前記スライダーが前進・移動するが如くし、また、前記軸筒の内面にスライダーが移動する摺動溝を形成すると共に、その摺動溝の摺動面を前記仮想延長線と平行に形成した筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2010267620A JP5594097B2 (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010267620A JP5594097B2 (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 筆記具 |
Publications (2)
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JP5594097B2 true JP5594097B2 (ja) | 2014-09-24 |
Family
ID=46499524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2010267620A Active JP5594097B2 (ja) | 2010-11-30 | 2010-11-30 | 筆記具 |
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