JP5593646B2 - 筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、軸本体内に筆記体を有し、該筆記体は弾撥部材により後方に付勢されるが、筆記体の後端に取り付けられているスライダーを前進せしめ、該スライダーを軸本体に係合させることにより、前記筆記体を軸本体から突出させるよう成した筆記具に関する。前記筆記体の一例としては、ボールペンリフィルやシャープペンシルユニット、スタイラスペンなどが挙げられる。
この種の筆記具の1例として、任意のスライダー(押子)を押し下げることによって、所望の筆記体の先端を軸筒の先端から突出させることができ、他のスライダーを軽く押し下げることによって、軸筒内に筆記体の先端をバネ力により素早く格納することができ、スライダーの両側面には、長手方向に延在する左右一対のスライド片が設けられ、各スライド片は、軸筒の内部に設けられた凹状のガイドレール内を摺動するように構成し、このスライド片とガイドレールとの協働によって、スライダーを前後方向に確実にスライドさせることができる筆記具がある。
この筆記具は押子を後退位置から前進位置へスライドさせると、開閉操作機能付クリップは、前進位置において軸筒求心方向へ移動することで、押子(スライダー)を軸筒内に係止させ、この係止状態により、筆記体を軸筒から突出させた前進位置が維持される。そして、この前進位置において、開閉操作機能付クリップがノック操作されると、シャープペンシルユニットが、軸筒内に係合されることで鉛芯を繰り出す。該押子が前進位置で係止された際は、該押子の側面と軸筒とが突部によって近接又は接触した状態となっている。
又、この筆記具は特定のスライダーに開閉操作機能付クリップを一体に設けている。
特開2005−111876号公報。
しかしながら、特開2005−111876号公報に記載された従来技術では、開閉操作機能付クリップの押子(スライダー)又は他の押子(スライダー)を係合させるための係止部12が形成されている。この係止部12は、押子前進位置にて軸筒軸心方向へ沈み込んだ際、この押子の後端部を係止させるように、軸筒の内周面に段部状に形成されている。そして、この係止部12は、押子毎に、各押子の後端部の両側面側に対して係止するように、二つ配設されている。又、前記各係止部12の前方側には、係止部12に係止された際の押子の側面に近接又は接触するように、突部が形成されている。
つまり、上記構成では、押子が前後移動するため、軸筒側には、押子が後退位置にある時のスライド面と、前進位置にて軸筒軸芯方向に沈み込んだ際、係止部12の前方側に、係止部12に係止された際の押子の側面に近接又は接触するように、突部が形成されたスライド面があり、この2つの階段状に設けられたスライド面を有している。その結果、軸筒の外径は太くなってしまうため、見栄えや携帯性が悪いものとなってしまっている。
更に、軸筒外周面に設けられたガイド壁が、開閉機能付クリップのスライド中のガタつきを防止する機能と、開閉操作機能付クリップのスライド中の開放動作を規制する機能を兼ね備えているにもかかわらず、全述の通り開閉機能付クリップ押子は、軸筒の係止部12の前方側に形成された突部と側面とが近接又は接触するように構成されているので、非常に細かい寸法管理が必要になる。又、押子に開閉機能付クリップを一体に設けていることから、開閉機能付クリップと軸筒との接触面積が大きく、後退位置から前進位置へのスライド中の抵抗感及び、前進位置でのシャープペンシル用リフィルが鉛芯を繰り出すノック操作においても抵抗感があり、操作性に難がある。
本発明は、軸本体内にシャープペンシルユニットを有し、前記シャープペンシルユニットの後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられたスリット内部の摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際にシャープペンシルユニットを前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記シャープペンシルユニットを前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられたスリット内部の摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーは、前記スライダーの前進位置の際に前記スライダーの突部の基部が前記スリット内に入り込むと共に、後軸外面またはスリットと摺動溝により形成されるスライド面と当接することで前記軸本体の軸芯方向への移動を規制する突部が、前記摺動突起よりも外径に形成されていることを第1の要旨とし、軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーの後方端面に前記スライダーの前進位置の際に他のスライダーの解除突起に当接することで前記軸本体の軸芯方向への移動を規制する突部が形成されていることを第2の要旨とし、軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーの側面に略溝状のガイドレールが形成され、前記軸本体には、前記スライダーの前進位置の際に前記ガイドレール内に入り込んでそのガイドレール内を摺動する内面突部が突出して形成されていることを第3の要旨とし、軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、摺動溝の側面に略溝状のガイドレールが形成され、前記スライダーの側面には、前記スライダーの前進位置の際に前記ガイドレール内に入り込んでそのガイドレール内を摺動する凸部が突出して形成されていることを第4の要旨とする
本発明は、軸本体内にシャープペンシルユニットを有し、前記シャープペンシルユニットの後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられたスリット内部の摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際にシャープペンシルユニットを前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記シャープペンシルユニットを前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられたスリット内部の摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーは、前記スライダーの前進位置の際に前記スライダーの突部の基部が前記スリット内に入り込むと共に、後軸外面またはスリットと摺動溝により形成されるスライド面と当接することで前記軸本体の軸芯方向への移動を規制する突部が、前記摺動突起よりも外径に形成されていることを第1の要旨とし、軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーの後方端面に前記スライダーの前進位置の際に他のスライダーの解除突起に当接することで前記軸本体の軸芯方向への移動を規制する突部が形成されていることを第2の要旨とし、軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーの側面に略溝状のガイドレールが形成され、前記軸本体には、前記スライダーの前進位置の際に前記ガイドレール内に入り込んでそのガイドレール内を摺動する内面突部が突出して形成されていることを第3の要旨とし、軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、摺動溝の側面に略溝状のガイドレールが形成され、前記スライダーの側面には、前記スライダーの前進位置の際に前記ガイドレール内に入り込んでそのガイドレール内を摺動する凸部が突出して形成されていることを第4の要旨としているので、軸径を細くすることが可能になり、見栄えや携帯性が良く、スライダーの摺動抵抗が少ない操作性を具備し、操作の際、スライダーが後軸の軸芯方向に没入してしまうことを防止できる筆記具を提供することができる。
本発明の第1例を示す外観正面図。 図1の側面図。 図2の縦断面図。 シャープペンシルユニットの縦断面図。 図1の上面図。 図1のW−W線断面図。 図1のX−X線断面図。 図1のY−Y線断面図。 図5のZ−Z線断面図。 ボールペンリフィルと接続部材とスライダーとの連結状態を示す外観斜視図。 図10における分解要部拡大図。 スライダーの正面図。 接続部材の外観斜視図。 接続部材の正面図。 図14の側面図。 シャープペンシルユニットと接続部材とスライダーとの連結状態を示す外観斜視図。 図16における分解要部拡大図。 図10、図16のA−A線断面図。 図10、図16のB−B線断面図。 接続部材とスライダーを一体にした場合を示す外観図。 (a)正面図 (b)側面図 (c)外観斜視図 接続部材とスライダーを一体にした場合の外観斜視図。 接続部材と筆記体の接続状態を示す外観斜視図。 第1例を示す外観斜視図。 (a)スライダー後退位置 (b)スライダー前進位置 図23(b)の縦断面図。 第2例を示すスライダーの外観斜視図。 第2例を示す外観斜視図。 (a)スライダー後退位置 (b)スライダー前進位置 第3例を示すスライダーの外観斜視図。 第3例を示すスライダー前進状態の外観斜視図 第3例を示す縦断面図。 (a)スライダー後退位置 (b)スライダー前進位置 第4例を示すスライダーの外観斜視図。 第4例を示す外観斜視図。 (a)スライダー後退位置 (b)スライダー前進位置 図31(a)の縦断面図 第5例を示すスライダーの外観斜視図。 (a)右方向外観斜視図。 (b)左方向外観斜視図。 第5例を示す外観斜視図。 (a)スライダー後退位置 (b)スライダー前進位置 第6例を示すスライダーの外観斜視図。 第6例を示す外観斜視図。 (a)スライダー後退位置 (b)スライダー前進位置
作用について説明する。スライダーの摺動突起が係合する軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線状だけ形成されているので、軸本体の外径が太くならず、携帯性が良くなる。
(実施例1)
第1例を図1〜図19に示し説明する。尚、図中下方を前方と言い、上方を後方と言う。例として黒色と赤色の2色からなるボールペンリフィル、及びシャープペンシルユニットが摺動自在に配置されている多芯筆記具である。参照符号1は、軸本体であり、その軸本体1は、前軸2と後軸3とより構成されている。また、本例において、前軸2は、先部材4と中軸5の螺合構造により構成されているが、凸凹嵌合で圧入されていても良いし、一体的に形成されていても良い。しかし、後述する筆記体の交換や成形の容易性を考慮すると2部材とし、着脱自在に固定した方が良い。また、前記先部材4の内径部には、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aが形成されている。そして、その先部材4の先端には、筆記体が出没する突出孔4bが形成されている。
前記後軸3には、その長手方向に3個のスリット6が形成されている。本例においては、3個のスリット6が形成されているが、筆記体であるボールペンリフィルの数が2本と、シャープペンシルユニットの数が1本であるためであり、この筆記体の本数によってスリットの形成する数も変わるものである。また、スリット6は、後軸3の一方の端部まで形成されていると共に、スリット6の両側には、摺動溝7が形成されている。又、後軸3には、摺動溝7と長手方向に略同じ長さのスライド面3aが形成されている。しかし、この摺動溝7、及びスライド面3aは、スリット6の両側の全長に渡って形成されているのではなく、中間部までしか形成されていない。スライド面3aは、後述する摺動突起12の背面を受けている。
前記後軸3の前方には断面の形状が外側に円弧部を有する半月形をした脚部8が120゜間隔の位置に形成されている。この脚部8は、スリット6が形成されることにより形成される。よって、筆記体の数によって脚部8の数は変わる。その脚部8の外接円径は、後軸3の最大外径よりも小さく形成されている。
符号9は、後軸3に一体的に形成されたクリップ部であるが、別部材で構成し後軸3に固定などしても良い。符号10は、前記クリップ部9の前方内面に形成された玉部であって、その玉部10は前記中軸5の表面に当接している。
前記後軸3のスリット6には、透明、或いは、着色された半透明な材質からなるスライダー11が摺動自在に配置されている。該スライダー11は、ボールペンリフィル用のスライダー11Bとシャープペンシルユニット用のスライダー11Sがある。このスライダー11B、11Sの長手方向の両側には、摺動突起12が形成されており、前記スリット6に形成された摺動溝7に摺動可能に係合している。このスライダー11B、Sの背面には、間隔をおいて2つの解除突起13、14が形成されており、また、スライダー11B、11Sの前方の内側には、長手方向に孔11aが形成されている。その孔11aの正面方向から見て内面には、平面部11bが形成されており、その平面部11bに対応するスライダー11B、11Sの外面には円弧状の曲面部11cが形成されている。これら内面に形成された平面部11bと外面に形成された曲面部11cとによって光の屈折が発生しレンズ効果が得られるようになっている。
なお、スライダー11Sには、前記スリット6の幅より略大きい幅の略半球状のツバ部11Sdが形成されている。そのツバ部11Sdにより幅広になることで、シャープペンシルユニットの突出操作が向上すると共に、芯出し操作も容易に行え、また、その芯出し操作の際、スライダー11Sが後軸3の軸芯方向に没入してしまうのを防止する。
そして、スライダー11Bの孔11aには、後述する筆記体に収納されるインキの色と略同色な色を有した接続部材15の一端部(後方部15a)が着脱自在に挿着されており、その接続部材15の他端部(前方部15b)には、ポリプロピレンやナイロンなどの樹脂材質からなる円筒状のボールペンリフィル16Bが接続されている。一方、スライダー11Sの孔11aには、シャープペンシルに使用する芯の色と略同色な色を有した、或いは、芯径を示す表示がなされた接続部材15の一端部(後方部15a)が着脱自在に挿着されており、その接続部材15の他端部(前方部15b)には、ポリプロピレンやナイロンなどの樹脂材質、或いは金属材質からなる円筒状のシャープペンシルユニット16Sの芯タンク161が接続されている。
尚、そのボールペンリフィル16Bは、インキを収容するポリプロピレンなどの樹脂材質で押し出し成型によって形成されたインキ収容管16Baと、そのインキ収容管16Baの前方に圧入されたボールペンチップ16Bbなどから構成されている。又、シャープペンシルユニット16Sは、芯を複数本収容しポリプロピレンなどの樹脂材質や金属材質で成形された芯タンク161と、その芯タンク161の前方に継ぎ手部材162を介して取り付けられた芯の把時・開放を行うチャック体163と、そのチャック体163の前方を囲繞すると共にチャック体163の開閉を行うチャックリング164、並びに、前記チャック体163覆うように配置されたガイド筒166、そして、そのガイド筒166と前記継ぎ手部材162との間に配置され、チャック体163や芯タンク161を後方に向けて付勢するコイルスプリングなどからなる弾撥部材166とから構成されている。また、前記ガイド筒165の先端には、先部材167が螺合などの手段によって着脱自在に取り付けらており、その先部材167の内方には、繰り出された芯の後方への移動を規制するゴム状弾性体からなる芯戻り止め部材168が内設している。
ここで、前記スライダー11B、11Sは、透明、或いは、着色された半透明な材質で形成されているため、その内部に位置する前記接続部材15の色や表示を容易に識別することができる。これに加え、スライダー11B、11Sには平面部11bと曲面部11cが形成されているため、それによって得られるレンズ効果によって、前記接続部材15の色をさらに容易に識別することができるようになる。
前記接続部材15の中間部には、大径部15cが形成されており、後方部15aの孔11aに対する過度な挿入と、前方部15bの筆記体16B、或いは16Sに対する過度な挿入が防止されている。また、接続部材15の後方部15aには、スライダー11B、11Sの孔11aに対する挿着・嵌合を良好なものとなすために円周状の嵌合突起15dが形成される一方、前方部15bには筆記体16B、11Sに空気が侵入するための平面部15eが形成されている。その平面部15eは、90度の角度をもって4方に形成されている。即ち、接続部材15の前方部15bの横断面形状は、正方形状をなしている。また、4つの平面部15eには、筆記体16B、16Sとの良好な係合・嵌合力を得るために突起15f、15gが部分的に形成されているが、突起同士が重ならないようになっている。即ち、4つの平面部15eに形成された各々の突起15fは、長手方向、並びに、周方向に対して異なった位置に形成されている、具体的に説明すると、前方の対向した位置に形成された突起15fと離隔して、後方にはその突起15fと90度の角度をもって突起15gが対向して形成されている。前記インキの消費に伴うボールペンリフィル16B、11S内部への空気の侵入を確実なものとしていると共に、樹脂材質からなる筆記体16Ba、芯タンク161の塑性変形による接続部材15からの脱落を防止している。つまり、前方に形成された突起15fによってボールペンリフィル16Ba、芯タンク161が楕円状に膨出(膨出部16Bc、芯タンクについては省力する。)すると共に、後方に形成された突起15gによって、前記膨出部とは90度の角度をもって該部分も膨出部16Bdが形成される。即ち、互いが90度の方向で膨出する反面、その膨出した方向と90度回転した方向は縮径させられるため、筆記体16B、芯タンク161の内面が突起15f、15gに食い込むようになり各々の係合部がより強固になるのである(図18、図19参照;図中点線16Beは、本来の筆記体16Bの内面形状である。)。
また、前記突起15fや15gは、その断面形状が矢型状をなしているが、前方に位置する突起15fのボールペンリフィル16への挿着側は、鈍角(α)に形成されており、一方、離脱側は鋭角(β)に形成されている。ちなみに、本例においては、挿入側を約150度に形成し、離脱側を70度に形成している。
尚、前記スライダー11B、11Sの前端部には、後述する弾撥部材17の外径部を保持する延出部11dが形成されている。延出部11d間の長さは、弾撥部材17外径よりも若干短く形成されており、これによって弾撥部材17は延出部11dに圧入された状態となっている。即ち、ボールペンリフィル16B、シャープペンシルユニット16Sを交換する際にも弾撥部材17がスライダー11B、11Sの前端部から外れないようになっている。また、前記スライダー11B、11Sの接続部材15(後方部15a)に対する挿着力(嵌合力)は、ボールペンリフィル16B、シャープペンシルユニット16Sの接続部材15(前方部15b)に対する挿着力(嵌合力)よりも弱く設定されている。即ち、筆記体16B、16Sをスライダー11B、11Sに対して離脱させようとすると、ボールペンリフィル16Bと接続部材15、シャープペンシルユニット16Sと接続部材15が連結された状態でスライダー11B、11Sから離脱する。
参照符号17は、ボールペンリフィル16B並びにボールペンリフィル16に接続するスライダー11B、或いは、シャープペンシルユニット16S並びにシャープペンシルユニット16Sに接続するスライダー11Sを後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材である。
前記スライダー11B、或いは11Sと前記接続部材15との関係は、スライダー11B、或いは11Sを接続部材15に一体成形しても良い。以下、図20〜図22に示し、具体的に説明する。
図20〜図22は、ボールペン用スライダー11Bにおいて、実施した具体例を図示したが、この構成をスライダー11Sに適応させても良い。スライダーとしての機能を有する接続部材21の後方側面には、摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。一方、接続部材21の前方部21bには、筆記体16Bに空気が侵入するための平面部21eが形成されている。その平面部21eは、90度の角度をもって4方に形成されている。即ち、接続部材21の前方部21bの横断面形状は、正方形状をなしている。また、4つの平面部21eには、筆記体16Baとの良好な嵌合力を得るために突起21f、21gが部分的に形成されているが、突起同士が重ならないようになっている。即ち、4つの平面部21eに形成された各々の突起21fは、長手方向、並びに、周方向に対して異なった位置に形成されている、具体的に説明すると、前方の対向した位置に形成された突起21fと離隔して、後方にはその突起21fと90度の角度をもって突起21gが対向して形成されている。より強固に筆記体16Baと接続部材21を係合させるために、カシメても良い(図示せず)。
本例のように、接続部材にスライダー機能を持たせることによって、部品点数を削減でき、また、組み立てによる工数なども削減することができる。
次に、前記中軸5について、具体的に説明する。前記前軸2の1部材である中軸5の中間部には、規制部18が形成されており、その規制部18には、筆記体16B、16Sが遊挿する3つの貫通孔19が形成されており、前記規制部18に弾撥部材17の一端を係止させることにより、筆記体16B、16Sを後方に付勢している。また、中軸5の内側で、規制部18の後方には、長手方向に3つの溝部20が形成されており、この溝部20に前記後軸3の脚部8が摺接され、組み立て時に脚部8が案内されるようになっている。また、その溝部20は、脚部8の断面形状とほぼ同形をなしている。即ち、外側に円弧部を有する半月形となっている。
次に動作について、図3、図23、図24に示し説明する。スライダー11Sを前方(図23中左斜め上方)に押圧すると、スライダー11Sは、後軸3のスリット6並びに摺動溝7に案内されながら、シャープペンシルユニット16Sを伴い前進し、シャープペンシルユニット16Sの先端が軸本体1の先端より突出する(突出状態は図示せず)。同時に、スライダー11Sが後軸3の内方である軸芯方向に押し込まれるが、ツバ部11Sdが、後軸3のスリット6の両側の外周面に当接し、スライダーSの押し込みが規制される。次いで、スライダー11Sの側面部に形成されている摺動突起12の後端(図24では上方)が、摺動溝7の前端部に係合し、シャープペンシルユニット16Sの後退作用を阻止し、シャープペンシルユニット16Sの前進位置が維持される。つまり、この摺動溝7をスリット6の中間部までしか形成しないことにより、スライダー11Sの係合をも兼ねるようになっている。
シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sのツバ部11Sdの上部11Seを前方方向へ押圧操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。
この芯繰り出し操作の過程で、スライダー11Sのツバ部11Sdが後軸3の外周面を摺接している。よって、従来技術で示されているような、スライダー11Sの摺動突起12を受けるために、後軸3の摺動溝7の軸芯方向側に、更なる摺動溝やスライド面を設ける必要はない。
次に、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納したい場合には、他のスライダー11Bを押圧する。他のスライダー11Bを押圧すると、互いのスライダー11S、11Bの背面に形成されている解除突起13、14が衝突する。この衝突作用により、押圧されている状態にあるスライダー11Sが後軸3の外側方向に押圧される。そして、この押圧作用により、前記スライダー11Sの摺動突起12と摺動溝7との係合が解除され、その解除作用により突出している状態にあるシャープペンシルユニット16Sが弾撥部材17の作用により後退し軸本体1内に没入し、スライダー11Sは元の後退位置まで戻ることになる。
(実施例2)
第2例を図25、図26に示し説明する。前記第1例のスライダー11Sの変形例である。以下、具体的に説明する。スライダー11Sの両側面には摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。さらに、スライダー11Sの後方には、前記後軸3のスリット6の幅より略小さい長方形状の突片11Sfが形成されている。そして、その突片11Sfは、スライダー11Sが後退位置である際、後軸3の外周面に露出した状態にある。
次に動作について、図26に示し説明する。スライダー11Sを前方(図26中左斜め上方)に押圧すると、スライダー11Sは、後軸3のスリット6並びに摺動溝7に案内されながら、シャープペンシルユニット16Sを伴い前進し、シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出する。同時に、スライダー11Sが後軸3の内方である軸芯方向に押し込まれるが、後方に形成した突片11Sfが、後軸3のスライド面3aに当接し、押し込みが規制される。次いで、スライダー11Sの側面部に形成されている摺動突起12の後端が、摺動溝7の前端部に係合し、シャープペンシルユニット16Sの後退作用を阻止し、シャープペンシルユニット16Sの前進位置が維持される。つまり、この摺動溝7をスリット6の中間部までしか形成しないことにより、スライダー11Sの係合をも兼ねるようになっている(この係合状態に関しては、前記第1例と同様であるため図示せず。)。
シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sのツバ部11Sdの上部11Seを前方方向へ押圧操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。
この芯繰り出し操作の過程で、スライダー11Sの突片11Sfが後軸3のスライド面3aを摺接している。よって、従来技術で示されているような、スライダー11Sの摺動突起12や摺動突起12の背面を受けるために、後軸3の前記摺動溝7の軸芯方向側(内方側)に、更なる摺動溝7やスライド面3aを設ける必要はない。
尚、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納したい場合には、前記第1例と同様である。
(実施例3)
第3例を図27、図28に示し説明する。前記第1例のスライダー11Sの変形例である。以下、具体的に説明する。スライダー11Sの両側面には摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。スライダー11Sの後方端面には、スライダー11Sの幅よりも狭い棒状の突部11Shが形成されている。その突部11Shは、スライダー11Sが後退位置である際、後軸3の内部3bに収納されている。つまり、後軸3の外周面に露出しない。
次に動作について、図28、図29に示し説明する。スライダー11Sを前方(図28中右斜め上方)に押圧すると、スライダー11Sは、後軸3のスリット6並びに摺動溝7に案内されながら、シャープペンシルユニット16Sを伴い前進し、シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出する(突出状態は図示せず)。同時に、スライダー11Sが後軸3の内方である軸芯方向に押し込まれるが、後方端面に形成した突部11Shが、他のスライダー11Bの解除突起14に当接し、前記スライダー11Sの押し込みが規制される。次いで、スライダー11Sの側面部に形成されている摺動突起12の後端が、摺動溝7の前端部に係合し、シャープペンシルユニット16Sの後退作用を阻止し、シャープペンシルユニット16Sの前進位置が維持される。つまり、この摺動溝7をスリット6の中間部までしか形成しないことにより、スライダー11Sの係合をも兼ねるようになっている(この係合状態に関しては、前記第1例と同様であるため図示せず)。
シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sの上部11Siを前方方向へノック操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。
この芯繰り出し操作の過程で、スライダー11Sの突部11Shが他のスライダー11Bの解除突起14上を摺接している。よって、従来技術で示されているような、スライダー11Sの摺動突起12や摺動突起12の背面を受けるために、後軸3の前記摺動溝7の軸芯方向側(内方側)に、更なる摺動溝7やスライド面3aを設ける必要はない。
尚、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納したい場合には、前記第1例と同様である。
(実施例4)
第4例を図30、図31、図32に示し説明する。前記第1例のスライダー11Sの変形例である。以下、具体的に説明する。スライダー11Sの両側面には摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。スライダー11Sの後方の両側部には、略正方形状の突片11Sjが形成されている。その突片11Sjは、スライダー11Sが後退位置である際、後軸3の内部3cに収納されている。つまり、後軸3の外周面に露出しない。
次に動作について、図31に示し説明する。スライダー11Sを前方(図31中左斜め上方)に押圧すると、スライダー11Sは、後軸3のスリット6並びに摺動溝7に案内されながら、シャープペンシルユニット16Sを伴い前進し、シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出する(突出状態は図示せず)。同時に、スライダー11Sが後軸3の内方である軸芯方向に押し込まれるが、後方部に形成した突片11Sjが、後軸3のスライド面3aに当接し、前記スライダー11Sの押し込みが規制される。次いで、スライダー11Sの側面部に形成されている摺動突起12の後端が、摺動溝7の前端部に係合し、シャープペンシルユニット16Sの後退作用を阻止し、シャープペンシルユニット16Sの前進位置が維持される。つまり、この摺動溝7をスリット6の中間部までしか形成しないことにより、スライダー11Sの係合をも兼ねるようになっている(この係合状態に関しては、前記第1例と同様であるため図示せず)。
シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sの上部11Skを前方方向へノック操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。この芯繰り出し操作の過程で、スライダー11Sの突片11Sjが、後軸3のスライド面3a上を摺接している。よって、従来技術で示されているような、スライダー11Sの摺動突起12や摺動突起12の背面を受けるために、後軸3の前記摺動溝7の軸芯方向側(内方側)に、更なる摺動溝7やスライド面3aを設ける必要はない。
尚、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納したい場合には、前記第1例と同様である。
(実施例5)
第5例を図33、図34に示し説明する。前記第1例のスライダー11Sと後軸3の変形例である。以下、具体的に説明する。スライダー11Sの両側面には摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。スライダー11Sが後軸3のスリット6から露出する部分の両側面には少なくとも1つの切り欠き溝11Slが形成されている(図33、図34では、切り欠き溝11Slは2つある場合を図示している。)。その切り欠き溝11Slの溝幅は、後述する後軸3の内面突部3dの厚みより略大きく設けられている。
一方、後軸3のスリット6の両側には、内面突部3dが設けられている。その内面突部3dは、中軸5側に設けられている。また、内面突部3dの厚みは、前記切り欠き溝11Slより略小さくなっている。よって、その内面突部3dは、前記切り欠き溝11Slに嵌って、摺動することが可能になっている。
次に動作について、図34に示し説明する。スライダー11Sを前方(図34中左斜め上方)に押圧すると、スライダー11Sは、後軸3のスリット6並びに摺動溝7に案内されながら、シャープペンシルユニット16Sを伴い前進し、シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出する(突出状態は図示せず)。同時に、スライダー11Sが後軸3の内方である軸芯方向に押し込まれるが、前記切り欠き溝11Slは、後軸3の凸部3dに嵌り、その結果、前記スライダー11Sの押し込みが規制される。次いで、スライダー11Sの側面部に形成されている摺動突起12の後端が、摺動溝7の前端部に係合し、シャープペンシルユニット16Sの後退作用を阻止し、シャープペンシルユニット16Sの前進位置が維持される。つまり、この摺動溝7をスリット6の中間部までしか形成しないことにより、スライダー11Sの係合をも兼ねるようになっている(この係合状態に関しては、前記第1例と同様であるため図示せず)。
シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sの上部11Smを前方方向へノック操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。この芯繰り出し操作の過程で、スライダー11Sの切り欠き溝11Slが、後軸3の内面突部3dに嵌って摺動している。よって、従来技術で示されているような、スライダー11Sの摺動突起12や摺動突起12の背面を受けるために、後軸3の前記摺動溝7の軸芯方向側(内方側)に、更なる摺動溝7やスライド面3aを設ける必要はない。
尚、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納したい場合には、前記第1例と同様である。
(実施例6)
第6例を図35、図36に示し説明する。前記第1例のスライダー11Sと後軸3の変形例である。以下、具体的に説明する。スライダー11Sの両側面には摺動突起12が形成されており、また、背面には解除突起13、14が形成されている。スライダー11Sが後軸3のスリット6から露出する部分の両側面には少なくとも1つの凸部11Snが形成されている。該凸部11Snの形状は、図35では円柱状を図示したが、多角形状でも構わない(図35、図36では、凸部11Snは2つある場合を図示している。)。その凸部11Snの外径は、後述する後軸3の溝部3eの溝幅より略小さく設けられている。
一方、後軸3のスリット6の両側には、溝部3eが設けられている。その溝部3eは、中軸5側に設けられている。また、溝部3eの溝幅は、前記凸部11Snより略大きくなっている。よって、該凸部11Snは、前記溝部3eに嵌って、摺動することが可能になっている。
次に動作について、図35、図36に示し説明する。スライダー11Sを前方(図36中右斜め下方)に押圧すると、スライダー11Sは、後軸3のスリット6並びに摺動溝7に案内されながら、シャープペンシルユニット16Sを伴い前進し、シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出する(突出状態は図示せず)。同時に、スライダー11Sが後軸3の内方である軸芯方向に押し込まれるが、前記凸部11Snは、後軸3の溝部3eに嵌り、その結果、前記スライダー11Sの押し込みが規制される。次いで、スライダー11Sの側面部に形成されている摺動突起12の後端が、摺動溝7の前端部に係合し、シャープペンシルユニット16Sの後退作用を阻止し、シャープペンシルユニット16Sの前進位置が維持される。つまり、この摺動溝7をスリット6の中間部までしか形成しないことにより、スライダー11Sの係合をも兼ねるようになっている(この係合状態に関しては、前記第1例と同様であるため図示せず)。
シャープペンシルユニット16Sの先端が前記軸本体1の先端より突出した前進位置において、スライダー11Sの上部11Soを前方方向へノック操作すると、シャープペンシルユニット16Sの先部材167が、前記先部材4の内径部の、先端側へ向かって徐々に径が小さくなる円錐部4aに当接し、シャープペンシルユニット16Sの前進移動が阻止される。ここで、さらに、スライダー11Sを押圧操作すると、芯タンク161やチャック体163が弾撥部材166の弾発力に抗して前進し、これによって芯の繰り出しがなされる。この鉛芯繰り出し操作の過程で、ノック操作中は、スライダー11Sの凸部11Snが、後軸3の溝部3eに嵌って、ノック操作中は摺動している。よって、従来技術で示されているような、スライダー11Sの摺動突起12や摺動突起12の背面を受けるために、後軸3の前記摺動溝7の軸芯方向側(内方側)に、更なる摺動溝7やスライド面3aを設ける必要はない。
尚、シャープペンシルユニット16Sを軸本体1に収納したい場合には、前記第1例と同様である。
1 軸本体
2 前軸
3 後軸
3a スライド面
3b 内部
3c 内部
3d 内面突部
3e 溝部
4 先部材
4a 円錐部
4b 突出孔
5 中軸
6 スリット
7 摺動溝
8 脚部
9 クリップ部
10 玉部
11 スライダー
11a 孔
11b 平面部
11c 円弧状の曲面部
11B ボールペンリフィル用のスライダー
11S シャープペンシルユニット用のスライダー
11Sd ツバ部
11Se 上部
11a 孔
11b 平面部
11c 円弧状の曲面部
11d 延出部
11Sf 突片
11Sg 上部
11Sh 突部
11Si 上部
11Sj 突片
11Sk 上部
11Sl 切り欠き溝
11Sm 上部
11Sn 突部
11So 上部
12 摺動突起
13 解除突起
14 解除突起
15 接続部材
15a 後方部
15b 前方部
15c 大径部
15d 嵌合突起
15e 平面部
15f 突起
15g 突起
16B ボールペンリフィル
16Ba インキ収容管
16Bb ボールペンチップ
16Bc 膨出部
16Bd 膨出部
16Be 内面形状
16S シャープペンシルユニット
161 芯タンク
162 継ぎ手部材
163 チャック体
164 チャックリング
165 ガイド筒
166 弾発部材
167 先部材
168 芯戻り止め部材
17 弾撥部材
18 規制部
19 貫通孔
20 溝部
21 接続部材
21b 前方部
21e 平面部
21f 突起
21g 突起

Claims (4)

  1. 軸本体内にシャープペンシルユニットを有し、前記シャープペンシルユニットの後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられたスリット内部の摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際にシャープペンシルユニットを前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記シャープペンシルユニットを前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられたスリット内部の摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーは、前記スライダーの前進位置の際に前記スライダーの突部の基部が前記スリット内に入り込むと共に、後軸外面またはスリットと摺動溝により形成されるスライド面と当接することで前記軸本体の軸芯方向への移動を規制する突部が、前記摺動突起よりも外径に形成されている筆記具。
  2. 軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーの後方端面に前記スライダーの前進位置の際に他のスライダーの解除突起に当接することで前記軸本体の軸芯方向への移動を規制する突部が形成されている筆記具。
  3. 軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、前記スライダーの側面に略溝状のガイドレールが形成され、前記軸本体には、前記スライダーの前進位置の際に前記ガイドレール内に入り込んでそのガイドレール内を摺動する内面突部が突出して形成されている筆記具。
  4. 軸本体内に筆記体を有し、前記筆記体の後端に前端が連結され、前記軸本体に設けられた摺動溝に沿って、前記軸本体の中心軸線方向にスライド自在に摺動突起が係合すると共に、前記軸本体の外周面から露出するスライダーと、該スライダーの前進位置の際に筆記体を前記軸本体から突出させ、一方、スライダーの後退位置の際に前記筆記体を前記軸本体内に没入させるようにした筆記具において、前記軸本体に設けられた摺動溝は、略一直線上に形成されていると共に、摺動溝の側面に略溝状のガイドレールが形成され、前記スライダーの側面には、前記スライダーの前進位置の際に前記ガイドレール内に入り込んでそのガイドレール内を摺動する凸部が突出して形成されている筆記具。
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