JP5591422B1 - 加工テーブル用治具、加工テーブル用治具の製造方法およびレーザ加工方法 - Google Patents

加工テーブル用治具、加工テーブル用治具の製造方法およびレーザ加工方法 Download PDF

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Abstract

低コストで容易に治具機能を維持すべく、レーザ穴あけ加工の際に加工テーブル上(3)に載置される加工テーブル用治具(1A)であって、上面側に被加工物(2)を載置し、前記被加工物(2)の底面側に配置され、前記被加工物(2)に照射されるレーザビーム(20)を反射する反射層を備え、前記反射層が反射層毎に剥離可能なよう接着層(33)によって板状に積層された積層部(15)を有する。

Description

本発明は、レーザ加工装置が備える加工テーブルと被加工物との間に載置される加工テーブル用治具に関する。
レーザ加工装置が備える加工テーブル上にプリント配線板を直接置いて、レーザ穴あけ加工を行うと、加工テーブルにレーザビームが照射され、加工テーブルが損傷する。また、レーザ加工時に発生した加工屑が加工テーブル上に堆積してしまう。
そのため、レーザ穴あけ加工を行う際には、加工テーブルを保護する治具が用いられている。治具としては、高エネルギーのレーザビームに対応するために、銅などのレーザビームに対して耐久性の高い(反射率および熱伝導率の高い)材料が用いられる。従来、単層銅箔または銅板などが治具に用いられていた。
このような治具を用いた場合であっても、治具の損傷または加工屑の堆積を完全に防止することはできない。このため、治具の損傷または加工屑の堆積が発生した場合、治具の交換が必要となる。単層銅箔の治具は、銅板の治具に比べて耐久性が低く、治具の損傷が発生しやすくなる。この結果、単層銅箔の治具を用いると治具の交換頻度が高くなり、プリント配線板の生産時間にロスが発生する。
一方、銅板の治具を用いる場合、治具用に銅板を用意しなければならない。また、銅板への吸着用の穴あけ加工を外部委託する必要があるので、治具の製造コストが高くなるとともに、製造納期が長くなる。
加工テーブルの損傷防止対策の別の例として、特許文献1に記載の方法がある。この方法では、グリーンシート(ワーク)の表面に保護シートとしてポリエチレンテレフタレート(PET)を接着することで、レーザビームがテーブルに直接照射されることを防止し、これにより、テーブルの損傷を防止している。
特開2003−211277号公報
しかしながら、PETはレーザビームを反射することなく吸収するので、高エネルギーを用いるレーザ穴あけ加工(貫通穴あけ加工)に対しては、加工テーブルの保護シートとしての役割を果たすことができない(グリーンシートは低エネルギーで加工が可能)。また、レーザビームに対して反射率の高い銅箔などを保護シートに採用した場合、PETに比べて材料費が高くなるので、全ての被加工物に保護シートを接着すると、製造コストが増大する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、低コストで容易に治具機能を維持することができる加工テーブル用治具、加工テーブル用治具の製造方法およびレーザ加工方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工テーブル用治具は、レーザ穴あけ加工の際に加工テーブル上に載置されるとともに、上面側に被加工物が載置されることによって前記被加工物の底面側に配置され、前記被加工物に照射されるレーザビームを反射する反射層を備え、前記反射層が反射層毎に剥離可能なよう接着層によって板状に積層された積層部を有することを特徴とする。
本発明によれば、低コストで容易に治具機能を維持することが可能になるという効果を奏する。
図1は、実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。 図2は、実施の形態に係る加工テーブル用治具の構成を示す図である。 図3は、治具を用いた被加工物へのレーザ加工を説明するための図である。 図4−1は、治具の穴以外の部分の断面図である。 図4−2は、治具の穴部分の断面図である。 図5は、治具を形成している銅箔層の剥離処理を説明するための図である。 図6は、複数層の銅箔層を剥離する処理を説明するための図である。 図7は、銅箔層よりも厚い銅板上に複数の銅箔層を積層した場合の治具の構成を示す図である。 図8は、プリント配線板用材料を積層した場合の治具の構成を示す図である。 図9は、プリント配線板用材料の上層側に複数の銅箔層を積層した場合の治具の構成を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る加工テーブル用治具、加工テーブル用治具の製造方法およびレーザ加工方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、実施の形態に係るレーザ加工装置の構成を示す図である。レーザ加工装置100は、レーザビーム(パルスレーザ光)20を照射することによって被処理基板である被加工物(ワーク)2にレーザ穴あけ加工を行う装置である。本実施の形態では、剥離可能なよう積層された多層銅箔の治具(jig)1Aを用いてレーザ加工が行われる。
レーザ加工装置100は、レーザビーム20を発振するレーザ発振器21と、被加工物2のレーザ加工を行うレーザ加工部30と、レーザ加工制御装置22と、を備えている。レーザ加工制御装置22は、レーザ発振器21およびレーザ加工部30に接続(図1では図示せず)されており、レーザ発振器21およびレーザ加工部30を制御する。
レーザ発振器21は、レーザビーム20を発振して、レーザ加工部30に送出する。レーザ加工部30は、ガルバノミラー25X,25Y、ガルバノスキャナ26X,26Y、fθレンズ(集光レンズ)24、加工テーブル(XYテーブル)3を備えている。
ガルバノスキャナ26X,26Yは、レーザビーム20の軌道を変化させて被加工物2への照射位置を移動させる機能を有しており、レーザビーム20を被加工物2に設定された各加工エリア(ガルバノエリア)内で2次元的に走査する。ガルバノスキャナ26X,26Yは、レーザビーム20をX−Y方向に走査するために、ガルバノミラー25X,25Yを所定の角度に回転させる。
ガルバノミラー25X,25Yは、レーザビーム20を反射して所定の角度に偏向させる。ガルバノミラー25Xは、レーザビーム20をX方向に偏向させ、ガルバノミラー25Yは、レーザビーム20をY方向に偏向させる。
fθレンズ24は、テレセントリック性を有したレンズである。fθレンズ24は、レーザビーム20を被加工物2の主面に対して垂直な方向に偏向させるとともに、レーザビーム20を被加工物2の加工位置(穴位置23)に集光(照射)させる。
被加工物2は、プリント配線板などの加工対象物であり、複数個所に穴あけ加工が行なわれる。被加工物2は、例えば、銅箔(導体層)、樹脂(絶縁層)、銅箔(導体層)の3層構造をなしている。
加工テーブル3は、治具(加工テーブル用治具)1Aおよび被加工物2を載置するとともに、図示しないモータの駆動によってXY平面内を移動する。これにより、加工テーブル3は、治具1Aおよび被加工物2をXY平面の面内方向に移動させる。加工テーブル3上には治具1Aが載置され、治具1A上には被加工物2が載置される。治具1Aは、レーザビーム20から加工テーブル3を保護するものであり、加工テーブル3の損傷を防止する。
加工テーブル3を移動させることなくガルバノ機構(ガルバノスキャナ26X,26Y、ガルバノミラー25X,25Y)の動作によってレーザ加工が可能な範囲(走査可能領域)がガルバノエリア(スキャンエリア)である。
レーザ加工装置100では、加工テーブル3をXY平面内で移動させた後、ガルバノスキャナ26X,26Yによってレーザビーム20を2次元走査する。加工テーブル3は、各ガルバノエリアの中心がfθレンズ24の中心直下(ガルバノ原点)となるよう順番に移動していく。ガルバノ機構は、ガルバノエリア内に設定されている各穴位置23が順番にレーザビーム20の照射位置となるよう動作する。加工テーブル3によるガルバノエリア間の移動とガルバノ機構によるガルバノエリア内でのレーザビーム20の2次元走査とが、被加工物2面内で順番に行なわれていく。これにより、被加工物2の全ての穴位置23がレーザ加工される。
図2は、実施の形態に係る加工テーブル用治具の構成を示す図である。治具1Aは、概略平板状をなしている。被加工物2への穴あけ加工を行なう際には、治具1Aが、加工テーブル3上に載置される。そして、治具1A上に被加工物2が載置される。
加工テーブル3には、治具1Aを真空吸着するための穴31が複数設けられている。また、治具1Aには、被加工物2を真空吸着するための穴16が複数設けられている。治具1Aの穴16の配置位置(配置間隔)は、加工テーブル3上の穴31の配置位置(配置間隔)と同じか、あるいは一部の穴を間引いた配置位置(配置間隔)でもよい。
なお、穴16と穴31とは、異なる穴径であってもよい。また、治具1Aの主面の大きさは、加工テーブル3の主面の大きさ以下で且つ被加工物2の主面の大きさ以上であれば、何れの大きさであってもよい。換言すると、治具1Aの主面の大きさは、治具1Aが加工テーブル3からはみ出すことなく、且つ被加工物2が治具1Aからはみ出すことのない大きさであれば、何れの大きさであってもよい。
被加工物2への穴あけ加工を行なう際には、穴16が穴31に重なるよう治具1Aが加工テーブル3上に載置され、その後、治具1A上に被加工物2が載置される。そして、加工テーブル3の底面側から真空引きされることによって、加工テーブル3上に治具1Aと被加工物2とが固定される。この後、被加工物2へのレーザ加工が行なわれる。
図3は、治具を用いた被加工物へのレーザ加工を説明するための図である。図3では、被加工物2、治具1Aおよび加工テーブル3の断面図を示している。被加工物2は、例えば、銅箔層21A、樹脂層22、銅箔層21Bの3層構造をなしている。具体的には、最下層が銅箔層21Bであり、最上層が銅箔層21Aである。そして、銅箔層21A,21Bの中間層が樹脂層22である。
レーザ加工が行われる際には、最下層である銅箔層21Bが治具1Aの上面と接するよう被加工物2が治具1A上に載置される。この状態で被加工物2にレーザビーム20が照射されると、被加工物2の銅箔層21A、樹脂層22、銅箔層21Bの順番で穴が開く。これにより、被加工物2に貫通穴が形成される。被加工物2に貫通穴が形成された後、レーザビーム20が停止され、次の加工位置でレーザ穴あけ加工が行われる。
この場合において、被加工物2に貫通穴が形成された後、レーザビーム20が停止されるまでの間は、レーザビーム20が被加工物2の下方に照射されることとなる。被加工物2の下方には治具1Aが配置されているので、レーザビーム20は治具1Aで反射され、加工テーブル3に到達することはない。これにより、加工テーブル3の損傷を防止することができる。
図4−1は、治具の穴以外の部分の断面図であり、図4−2は、治具の穴部分の断面図である。図4−1では、穴16以外の箇所で穴16の深さ方向に平行な方向に治具1Aを切断した場合の治具1Aの断面形状を示している。また、図4−2では、穴16の箇所で穴16の深さ方向に平行な方向に治具1Aを切断した場合の治具1Aの断面形状を示している。
治具1Aは、レーザビーム20に対して高い反射率(例えば、反射率90%以上が望ましい)および高い熱伝導率(例えば、200W/m・K以上が望ましい)を有する複数の銅箔層11(1)〜11(N)(Nは2以上の自然数)を用いて構成されている。各銅箔層11(1)〜11(N)は、レーザビーム20を反射する反射層である。なお、各銅箔層11(1)〜11(N)間の接着には、プリント配線板用接着シートであるプリプレグからなる接着層33(1)〜33(N−1)(Nは2以上の自然数)が用いられる。
銅箔層11(1)〜11(N)は、それぞれ隣接する別の銅箔層との間に接着層33(1)〜33(N−1)が配置されることで板状に積層されている。換言すると、積層部としての銅箔層11(1)〜11(N)は、銅箔層毎に剥離可能なよう板状に積層されている。例えば、銅箔層11(2)は、銅箔層11(3)から剥離可能なよう銅箔層11(3)との間で接着層33(2)を挟んで銅箔層11(3)上に積層され、銅箔層11(1)は、銅箔層11(2)から剥離可能なよう銅箔層11(2)との間で接着層(1)を挟んで銅箔層11(2)上に積層されている。なお、以下の説明では、銅箔層11(1)〜11(N)を銅箔層11(X)、接着層33(1)〜33(N−1)を接着層33(X)という場合がある。
このように、本実施の形態では、銅箔などの薄くてもある程度レーザ光に対して耐久性を持つ材料と接着層とを交互に積層し、その材料に吸着穴を形成することによって治具1Aを作製する。例えば、厚さ12μmの銅箔層11(1)〜11(15)および厚さ60μmの接着層33(1)〜33(14)を交互に積層することによって、厚さ1.02mmの治具1Aが作製される。
治具1Aを作製する際には、例えば、銅箔層11(1)〜11(N)および接着層33(1)〜33(N−1)を交互に積み重ねた後、プリント配線板の製造工程で用いられるプレス機などで銅箔層11(1)〜11(N)および接着層33(1)〜33(N−1)を厚さ方向(積み重ね方向)に加圧することで、銅箔層11(1)〜11(N)が銅箔層毎に剥離可能なよう板状に積層される。そして、積層された銅箔層11(1)〜11(N)および接着層33(1)〜33(N−1)に対して、穴16が形成される。この穴16は、例えばプリント配線板の製造工程で用いられるドリル機などを用いて形成される。
図5は、治具を形成している銅箔層の剥離処理を説明するための図である。複数の銅箔層11(1)〜11(N)および接着層33(1)〜33(N−1)が積層された治具1Aを用いて被加工物2のレーザ加工が行なわれる。この場合において、被加工物2にレーザビーム20の照射が繰り返されると、治具1Aの最上層である銅箔層11(1)に損傷部15が発生する場合がある(S1)。
銅箔層11(1)が損傷した場合、治具1Aから銅箔層11(1)および接着層33(1)が剥がされる(S2)。銅箔層11(1)および接着層33(1)が剥がされた治具は、治具1Bとして被加工物2へのレーザ加工に用いられる(S3)。この後、銅箔層11(2)〜11(N−1)が損傷した場合には、損傷した銅箔層および接着層が剥がされる。各銅箔層11(2)〜11(N−1)は、上層側から順番に損傷するので、治具は上層側から順番に剥離されていく。なお、場合によっては接着層33(1)が治具1Bに残ることもあり得るが、加工品質上問題になるレベルでなければ治具1Bに残っていてもよい。
なお、治具1Aの最上層の銅箔層11(X)に加工屑が堆積した場合に、最上層の銅箔層11(X)および接着層33(X)を剥離してもよい。このように、治具1Aを用いることによって、最上層の銅箔層11(X)および接着層33(X)を除去するだけで、治具1Aの機能を再生することが可能となる。その結果、以下の利点が得られる。
(A)1度の治具1Aの設置で、複数回の最上層の除去が可能となり、治具1Aの交換頻度が低下する。この結果、生産時間のロスを減少させることができる。
(B)治具1Aの作製には、プリント配線板の作製工程を利用できるので、容易かつ短期間で治具1Aを作製することが可能となる。また、被加工物2のそれぞれにシートなどの治具を接着する必要が無くなるので、製造コストを低減できる。
また、治具1Aの作製に用いられる銅箔および接着層は、プリント配線板の製造工程で一般的に使用されているので、入手が容易であり、製造コストを低減できる。
治具1Aに加工屑が堆積したままレーザ加工を継続すると、治具1Aと被加工物2との間に加工屑が入り込むので、被加工物2が傾斜する。その結果、被加工物2にレーザビーム20を照射した際に、レーザビーム20の焦点ずれが発生し、所望の形状に穴あけ加工ができない。また、治具1Aが損傷したままレーザ加工を継続すると、損傷の無い平坦な治具のときにレーザビーム20の入射方向に平行な方向に反射していた反射光が、損傷により治具が平坦でなくなったため、レーザビーム20の入射方向に平行な方向に反射しなくなり、散乱しながら反射する。この結果、レーザビーム20の損傷箇所からの反射光によって所望の形状に穴あけ加工ができない。
本実施の形態では、銅箔層11(X)が損傷した場合、治具1Aから少なくとも最上層の銅箔層11(X)が剥がされる。これにより、レーザビームの焦点ずれを防止できるとともにレーザビームの損傷箇所からの反射光を防止できる。したがって、所望形状の穴あけ加工を行うことが可能となる。
なお、治具1Aに用いる積層材料は、銅箔層11(X)に限らず他の材料であってもよい。治具1Aには、レーザビーム20の波長に応じた積層材料が用いられる。治具1Aには、例えば、レーザビーム20を90%以上反射する積層材料が用いられる。
例えば、レーザビーム20がCO2レーザである場合、治具1Aの積層材料には、CO2レーザに対して高反射性および高熱伝導率を有する、銅またはアルミニウムなどが用いられる。
なお、治具1Aに用いる積層材料の板厚、積層数、積層方法、除去方法、剥離枚数などは何れに設定してもよい。例えば、銅箔層11(X)が損傷した場合または銅箔層11(X)に加工屑が堆積した場合に、複数層の銅箔層11(X)および接着層33(X)を剥離してもよい。
図6は、複数層の銅箔層および接着層を剥離する処理を説明するための図である。図6では、「銅箔層11(1)+接着層33(1)」、「銅箔層11(2)+接着層33(2)」がまとめて剥離される場合を示している。この場合において、銅箔層11(2)は、損傷していてもよいし、損傷していなくてもよい。また、「銅箔層11(1)+接着層33(1)」、「銅箔層11(2)+接着層33(2)」は、まとめて剥離されてもよいし、1枚ずつ剥離されてもよい。また、場合によっては接着層33(2)が治具1Bに残ることもあり得るが、加工品質上問題になるレベルでなければ治具1Bに残っていてもよい。
なお、本実施の形態では、銅箔層11(X)および接着層33(X)を用いて治具1Aを形成する場合について説明したが、銅箔層11(X)よりも厚い銅板上に複数の銅箔層11(X)および接着層33(X)を積層することによって、治具を形成してもよい。
図7は、銅箔層よりも厚い銅板上に複数の銅箔層を積層した場合の治具の構成を示す図である。治具1Cは、銅箔層11(X)よりも厚い銅板50上に複数の銅箔層11(1)〜11(N)および接着層33(1)〜33(N−1)が積層されて形成されている。この構成により、剥離によって最後に残った銅箔層11(N)を用いてレーザ加工を行う場合であっても、最後に残った銅箔層11(N)の下層側に銅板があるので、万が一銅箔層11(N)がレーザ加工中に貫通してしまっても、加工テーブル3を損傷させる心配がない。
また、一部または全ての銅箔層11(X)および接着層33(X)が剥離された後の銅板50を治具1Cに再利用してもよい。具体的には、銅箔層11(X)および接着層33(X)が剥離された後の銅板上に新たな複数の銅箔層11(X)および接着層33(X)を積層することによって、新たな治具1Cが形成される。
また、本実施の形態では、治具1Aが銅箔層11(1)〜11(N)および接着層33(1)〜33(N−1)を用いて形成されている場合について説明したが、プリント配線板の製造に使用されている他の材料を積層することによって、治具を形成してもよい。
図8は、プリント配線板用材料を積層した場合の治具の構成を示す図である。治具1Dは、複数のプリント配線板用材料12(1)〜12(3)および接着層33(1)〜33(2)が積層されて形成されている。プリント配線板用材料12(1)〜12(3)は、それぞれが、例えば銅箔層、樹脂層、銅箔層の3層構造を有している。なお、治具1Dを構成するプリント配線板用材料12(1)〜12(3)は、3層に限らず2層であってもよいし、4層以上であってもよい。プリント配線板用材料12(1)〜12(3)は、例えば、樹脂付き銅箔(Resin Coated Copper foil:RCC)または耐熱性ガラス布基材エポキシ樹脂銅張積層板(FR−4)などである。
なお、治具1DにRCCまたはFR−4を用いる場合、RCCまたはFR−4の下層側に銅板を配置しておいてもよい。また、銅箔層11(X)、RCCおよびFR−4の少なくとも2つを組み合わせてもよい。例えば、RCCまたはFR−4などのプリント配線板用材料12(1)〜12(3)および接着層33(1)〜33(2)の上層側に複数の銅箔層11(X)および接着層33(X)を積層することによって、治具を形成してもよい。
図9は、プリント配線板の上層側に複数の銅箔層を積層した場合の治具の構成を示す図である。治具1Eは、プリント配線板用材料12(1)〜12(3)および接着層33(1)〜33(2)の上層側に複数の銅箔層11(X)および接着層33(X)が積層されて形成されている。
このように実施の形態によれば、複数の銅箔層11(X)および接着層33(X)を積層することによって治具1Aを形成しているので、銅箔層11(X)が損傷した場合または銅箔層11(X)に加工屑が堆積した場合に、最上層の銅箔層11(X)および接着層33(X)を剥離できる。これにより、加工テーブル3の損傷を防止しつつ、容易に治具機能を回復することが可能となる。また、既存のプリント配線板の製造工程と材料を用いることで、治具1Aを短時間かつ低コストで作製することができる。したがって、加工テーブル用治具である治具1Aの治具機能を低コストで容易に維持することが可能になる。
以上のように、本発明に係る加工テーブル用治具、加工テーブル用治具の製造方法およびレーザ加工方法は、レーザ穴あけ加工に適している。
1A〜1E 治具、2 被加工物、3 加工テーブル、11(1)〜11(N) 銅箔層、12(1)〜12(3) プリント配線板用材料、15 損傷部、16,31 穴、20 レーザビーム、33(1)〜33(N−1) 接着層、100 レーザ加工装置。


Claims (3)

  1. レーザ穴あけ加工の際に加工テーブル上に載置されるとともに、上面側に被加工物が載置されることによって前記被加工物の底面側に配置され、
    前記被加工物に照射されるレーザビームを反射する反射層を備え、
    前記反射層が反射層毎に剥離可能なよう接着層によって板状に積層された積層部を有することを特徴とする加工テーブル用治具。
  2. 被加工物に照射されるレーザビームを反射する反射層を反射層毎に剥離可能なよう接着層によって板状に積層する積層ステップを含むことを特徴とする加工テーブル用治具の製造方法。
  3. 被加工物に照射されるレーザビームを反射する反射層を反射層毎に剥離可能なよう接着層によって板状に積層された加工テーブル用治具を、加工テーブル上に載置する第1の載置ステップと、
    前記加工テーブル用治具の上面側に被加工物を載置する第2の載置ステップと、
    前記被加工物にレーザビームを照射して前記被加工物に穴あけ加工を行なうレーザ加工ステップと、
    前記加工テーブル用治具が損傷した場合または前記加工テーブル用治具上に加工屑が堆積した場合に、前記加工テーブル用治具の最上層にある反射層および接着層を剥離する剥離ステップと、を含むことを特徴とするレーザ加工方法。

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