JP5591104B2 - 作業車両、作業車両の制御装置、及び作業車両の作動油量制御方法 - Google Patents

作業車両、作業車両の制御装置、及び作業車両の作動油量制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、作業車両、作業車両の制御装置、及び作業車両の作動油量制御方法に関する。
例えば、土木作業車両の一種であるホイールローダにおいて、掘削作業では油圧は必要とするが、吐出量は少量でよい場合がある。掘削作業であることを検出する方法として、例えば、特許文献1及び特許文献2に開示の方法がある。
特許文献1によれば、以下の(1)乃至(3)の条件、(1)変速機は前進第1速度段位置にある、(2)作業機が掘削位置にある、(3)車両走行速度は設定速度以下である、のうち少なくとも1つの条件を満足した時に、掘削作業であると判断する。
特許文献2によれば、特許文献1に開示の方法がかかえる問題点を解決する一方法として、シリンダのボトム圧が所定値を超えたときに、掘削作業開始と判断して、作動油の供給量を低減する。
米国特許第6073442号明細書 特開2004−251441号公報
ホイールローダは、掘削作業の他に、積込み作業を行うことがある。ホイールローダの積込み作業とは、作業機のバケットで土砂等の積載物をすくい上げ、バケットをブームで持ち上げて、トラックの荷台等に積み込む作業である。従って、この積込み作業において、積載物を持ち上げる速度を高めるために、作業機に供給される作動油の量を増加させることが望ましいと考えられる。
一方、掘削作業では、油圧を必要とするものの、シリンダへ供給する作動油の量は少しでよい場合がある。
ここで、積込み作業と掘削作業の両方を行うことができる作業車両では、積込み作業でも掘削作業でも、シリンダのボトム圧が所定値を超えることが有り得る。このため、積込み作業と掘削作業の両方を行う作業車両に特許文献2の技術を適用した場合、掘削作業時に、シリンダへ無駄に多くの作動を供給してしまうおそれがある。
従って、本発明の目的は、積込み作業と掘削作業の両方を行うことができる作業車両が掘削作業を行っている時にシリンダへ無駄に多くの作動油の供給してしまわないようにすることにある。
本発明の他の目的は、後の説明から明らかになるであろう。
この欄の記述において、カッコ内の符号は、添付の図面に記載の要素との対応関係を例示するものであるが、これは、単なる説明のための例示にすぎず、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。
本発明の第一の観点に従う作業車両は、作業機(51)を作動するシリンダ(128)と、前記シリンダ(128)に作動油を供給する第一のポンプ(120)と、積込み作業中か否かを検出する積込み作業検出手段(211)と、制御部(212、213)とを備える。前記制御部(212、213)は、一又は複数の第一の掘削作業条件が満たされており、且つ、積込み作業中が検出されていないという第二の掘削作業条件が満たされている場合に、前記第一のポンプ(120)から供給される作動油の量を低減させる油量低減制御を実行する。なお、前記制御部(212、213)は、前記一又は複数の第一の掘削作業条件が満たされているものの、積込み作業中が検出されているため前記第二の掘削作業条件が満たされていない場合には、前記油量低減制御を非実行としても良い。
これにより、積込み作業と掘削作業の両方を行うことができる作業車両が掘削作業を行っている時にシリンダへ無駄に多くの作動油の供給してしまわないようにすることができる。
第二の観点では、前記第一の観点において、前記複数の第一の掘削作業条件は、以下の(A)及び(B):
(A)トランスミッション(112)に指定される速度段が所定の速度段である、及び/又は、検出された車速が所定の車速以下である;
(B)前記シリンダ(128)のボトム側の油圧が所定の値を超えている;
である。
第三の観点では、前記第一又は第二の観点において、前記制御部(212、213)は、積込み作業中が検出された場合に、前記シリンダ(128)に供給される作動油の量を積込み作業中が検出されていない場合に比べて増加させる油量増加制御を実行する。
第四の観点では、前記第三の観点において、作業車両が、エンジン(101)と、走行系(103)と、油圧装置系(104)と、前記エンジン(101)からの出力を前記走行系(103)と前記油圧装置系(104)とにそれぞれ分配する分配器(102)とを備える。前記走行系(103)が、前記分配器(102)に接続されたクラッチ(110)を備える。前記油圧装置系(104)が、前記シリンダ(128)と、前記分配器(102)を介して駆動される一以上のポンプとを備える。前記一以上のポンプには、前記第一のポンプ(120)が含まれている。前記制御部(212、213)は、前記油量増加制御として、以下の(1)乃至(3)の制御:
(1)前記クラッチ(110)のクラッチ圧を低下させる;
(2)前記第一のポンプ(120)から供給される作動油の流量を増加させる;
(3)前記第一のポンプ(120)から供給される作動油に加えて、前記一以上のポンプに含まれる第二のポンプ(121)からも前記シリンダ(118)に作動油を供給させる;
のうちの少なくとも一つを実行する。なお、例えば、前記走行系(103)が、前記エンジン(101)と車輪(18R,18F)との間で伝達されるトルクを変換するトルクコンバータ(14)を備えていて、前記クラッチ(13)が、前記分配器(102)と前記トルクコンバータ(14)との間に介在し、前記エンジン(10)と前記トルクコンバータ(14)とに直列に接続されていても良い。
第五の観点では、前記第一乃至第四の観点のいずれかにおいて、第一乃至第三の条件グループのうちの少なくとも2つの条件グループがある。各条件グループは、積込み作業中であることの少なくとも一つの条件を含む。前記第一の条件グループは、オペレータの意思の表れに関する条件のグループである。前記第二の条件グループは、前記作業機の位置に関する条件のグループである。前記第三の条件グループは、前記走行系の状態に関する条件のグループである。前記積込み作業検出部(211)は、前記第一乃至第三の条件グループのうちの少なくとも2つの条件グループから1つずつ選択された各条件が満たされている場合に、積込み作業中であると検出する。
第六の観点では、前記第五の観点において、前記作業機は、車体の一側に回動可能に設けられるブーム(51)であり、前記シリンダ(128)は、前記ブーム(51)を回動させるためのブームシリンダ(128)である。前記第一の条件グループは、以下の(a)及び(b)の条件:
(a)ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作された;
(b)前記ブームシリンダ(128)の伸長速度が正の値である;
のうちの少なくとも一つを含む。
第七の観点では、前記第五又は第六の観点において、前記第二の条件グループは、以下の(c)及び(d)の条件:
(c)前記ブーム(51)の角度が所定角度以上である;
(d)前記ブーム(51)の角度が所定の最大角度未満である;
のうちの少なくとも一つを含む。
第八の観点では、前記第五乃至第七のいずれかの観点において、前記第三の条件グループは、以下の(e)乃至(h)の条件:
(e)クラッチ(13)の入力回転数と出力回転数とのブレーキオフ時での比が所定値以上である、又は、ブレーキオン時である;
(f)トランスミッション(112)に設定される速度段が所定の速度段である;
(g)トランスミッション(112)に設定される走行レンジが後進から前進に切り替わった;
(h)車速が所定の速度以上である;
のうちの少なくとも一つを含む。
第九の観点では、前記第五の観点において、前記第一の条件グループは、(x)ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作された、という条件を含む。前記第二の条件グループは、(y)前記ブーム(51)の角度が所定角度以上である、という条件を含む。前記積込み作業検出部(211)は、前記(x)の条件と前記(y)の条件の両方を満たした場合に、積込み作業中であると検出する。
第十の観点では、前記第五乃至第九の観点のうちのいずれかにおいて、前記油圧装置系(104)が、前記分配器(102)を介して駆動される1以上のポンプ(120、121)と、車体(2)の一側に回動可能に設けられるブーム(51)と、このブーム(51)の一側に回動可能に設けられるバケット(52)と、前記ブームを回動させるためのブームシリンダ(128)と、前記バケットを回動させるためのバケットシリンダ(129)と、ブームレバー(126)及びバケットレバー(125)の操作量に応じて、前記ブームシリンダ(128)及び前記バケットシリンダ(129)に前記第一のポンプ(120)から吐出される作動油を供給する第一の制御弁(123)と、この第一の制御弁(123)を介して前記ブームシリンダ(128)に作動油を供給可能な第二のポンプ(121)とを備える。前記第一のポンプ(120)及び前記第二のポンプ(121)は、前記一以上のポンプ(120、121)に含まれている。
第十一の観点では、作業車両は、ブーム(51)を作動するシリンダ(128)と、前記シリンダ(128)に作動油を供給する第一のポンプ(120)と、トランスミッション(112)と、制御部(200)とを備える。制御部200は、下記の条件(A)及び(B):
(A)トランスミッション(112)に指定される速度段が所定の速度段である、及び/又は、検出された車速が所定の車速以下である;
(B)前記シリンダ(128)のボトム側の油圧が所定の値を超えている;
の両方が満たされており、下記(C)及び(D)の条件:
(C)ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作された;
(D)前記ブーム(51)の角度が所定角度以上である;
の少なくとも一つが満たされていない場合に、前記第一のポンプ(120)から供給される作動油の量を低減させる油量低減制御を実行する。「(C)及び(D)の条件のいずれの条件も満たされていない場合」に代えて、「前述した第一乃至第三の条件グループのうちの少なくとも2つの条件グループから1つずつ選択された少なくとも一つの条件が満たされていない場合」が採用されても良い。
前述した各部は、各手段であっても良い。各部は、ハードウェア、コンピュータプログラム又はそれらの組み合わせ(例えば一部をコンピュータプログラムにより実現し残りをハードウェアで実現すること)により構築することができる。コンピュータプログラムは、所定のプロセッサに読み込まれて実行される。また、コンピュータプログラムがプロセッサに読み込まれて行われる情報処理の際、適宜に、メモリ等のハードウェア資源上に存在する記憶域が使用されてもよい。また、コンピュータプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から計算機にインストールされてもよいし、通信ネットワークを介して計算機にダウンロードされてもよい。
本発明の第一の実施例に係る作業車両が適用されたホイールローダの全体構成を示す説明図である。 コントローラの機能を模式的に示す説明図である。 ホイールローダの側面図である。 積込み作業時の様子を示す説明図である。 ホイールローダの作業工程を示す説明図である。 積込み作業時のブームの姿勢を定義するための説明図である。 クラッチ指令圧を設定するためのテーブルである。 ポンプの吐出量を設定するためのテーブルである。 積込み作業を検出する処理のフローチャートである。 作業機に供給する作動油量を増加させる処理のフローチャートである。 第2実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第3実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第4実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第5実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第6実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第7実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第8実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 第9実施例に係る積込み作業検出処理のフローチャートである。 リレーON/OFFの切替え制御のフローチャートである。
符号の説明
1:ホイールローダ、5:作業機、11:掘削対象
以下、図を参照しながら、本発明の幾つかの実施例を詳細に説明する。
以下、本発明の実施例を、作業車両としてのホイールローダに適用した場合を例に挙げて説明する。但し、本実施例は、ホイールローダ以外の他の作業車両にも適用することができる。
図1は、ホイールローダの全体構成を模式的に示す説明図である。ホイールローダは、機械構造100と制御構造(以下、コントローラと呼ぶ)200とに大別される。先に機械構造100について説明し、次にコントローラ200について説明する。
機械構造100は、例えば、エンジン101と、エンジン101の出力を走行系103及び油圧装置系104に分配する出力分配器(PTO:Power Take Off)102と、ホイールローダ1を走行させるための走行系103と、主に作業機5を駆動するための油圧装置系104とを備えている。このような構成になっているため、例えば、油圧装置系104において、後述のブームシリンダ128に供給される作動油の量を低減すれば、エンジン101からの出力のより多くを走行系103に分配することができる。
ここで、図3を参照する。図3は、ホイールローダ1の側面図である。ホイールローダ1は、車体2と、車体2の前後に設けられる左右一対のタイヤ3と、車体2の後方に設けられる機械室4と、車体2の前方に設けられる作業機5と、車体2の中央部に設けられる運転室6とを備えている。
車体2は、後部車体21と、前部車体22と、後部車体21と前部車体22とを連結する連結部23とを備える。後部車体21と前部車体22との間には、左右一対のステアリングシリンダ130が設けられている。オペレータが、運転室6内のステアリングレバー127(図1参照)を操作すると、この操作に応じて、一方のステアリングシリンダ130のシリンダロッドが伸長し、他方のステアリングシリンダ130のシリンダロッドが縮小する。これにより、ホイールローダ1は、進路を変えることができる。
機械室4は、エンジン101や各ポンプ120等を収容する。作業機5は、前部車体22から前方に延びるようにして回動可能に設けられるブーム51と、このブーム51の先端に回動可能に設けられるバケット52とを備える。ホイールローダ1には、ブーム51を上下方向に回動させるためのブームシリンダ128と、バケット52を回動させるためのバケットシリンダ129とが備えられている。
図1に戻る。走行系103は、例えば、モジュレーションクラッチ(以下、「クラッチ」とも呼ぶ)110と、トルクコンバータ111と、トランスミッション112と、アクスル113とを備えている。クラッチ110の接続や切離しは、例えば、油圧によって制御される。具体的には、例えば、油圧が指定された制御信号で指定されている油圧で、クラッチ110が制御される。以下、モジュレーションクラッチ13に対する圧力を、「クラッチ圧」と言う。コントローラ200が、クラッチ圧を指定した制御信号を送信する。説明の便宜上、図中では、クラッチを「Mod/C」、トルクコンバータを「T/C」、トランスミッションを「T/M」とそれぞれ略記する。エンジン101から出力された動力(回転トルク)は、クラッチ110、トルクコンバータ111、トランスミッション112及びアクスル113を介して、タイヤ3に伝達される。
油圧装置系104は、例えば、ローダポンプ120と、スイッチポンプ121と、ステアリングポンプ122と、メインバルブ123と、ロードセンシング(ステアリング)バルブ(図中、CLSS:Closed Center Load Sensing System)124と、バケットレバー125と、ブームレバー126と、ステアリングレバー127と、ブームシリンダ128と、バケットシリンダ129と、ステアリングシリンダ130と、補機用ポンプ131と、補機132とを備えて構成される。
ここで、ローダポンプ120は「第一のポンプ」に、スイッチポンプ121は「第二のポンプ」に、メインバルブ123は「第一の制御弁」に、それぞれ対応する。なお、ロードセンシングバルブ124は、「第二の制御弁」と呼ぶこともできる。
ローダポンプ120は、ブームシリンダ128及びバケットシリンダ129に作動油を供給するためのポンプである。ステアリングポンプ122は、ステアリングシリンダ130に作動油を供給するためのポンプである。スイッチポンプ121は、ステアリングシリンダ130、または、ブームシリンダ128及びバケットシリンダ129のいずれかに、作動油を供給するためのポンプである。各ポンプ120,121,122は、例えば、それぞれ斜板型油圧ポンプとして構成され、それぞれの斜板の角度は、コントローラ200からの制御信号により制御される。
ロードセンシングバルブ124は、負荷に応じて、スイッチポンプ121から吐出される作動油の供給先及び供給量を機械的に制御する。ロードセンシングバルブ124は、ステアリングバルブと呼ぶこともできる。通常の走行時には、スイッチポンプ121から吐出される作動油は、ロードセンシングバルブ124を介して、ステアリングシリンダ130に供給される。即ち、走行時において、スイッチポンプ121は、ステアリングポンプ122を支援し、ステアリングシリンダ130の作動のために働く。なお、本実施例では、ロードセンシングバルブ(あるいはステアリングバルブ)124の一例として、CLSSバルブを採用しているが、本発明はCLSSバルブ以外の他のバルブを用いた構成にも適用することができる。
これに対し、作業時には、スイッチポンプ121から吐出される作動油は、ロードセンシングバルブ124及びメインバルブ123を介して、ブームシリンダ128に供給されるようになっている。即ち、積込み作業時において、スイッチポンプ121は、ローダポンプ120を支援し、ブームシリンダ128を作動させるために働く。
バケットレバー125は、バケット52を操作するための装置である。ブームレバー126は、ブーム51を操作するための装置である。ステアリングレバー127は、ステアリングシリンダ130を操作するための装置である。各レバー125,126,127は、例えば、オペレータにより操作される操作部と、操作部の操作量に応じてパイロット圧を制御するパイロット圧制御弁とを備えて構成される。メインバルブ123は、バケットレバー125またはブームレバー126から入力されるパイロット圧に応じて、ローダポンプ120(または、ローダポンプ120及びスイッチポンプ121の両方)から吐出される作動油を、ブームシリンダ128やバケットシリンダ129に供給する。
補機132とは、例えば、油圧モータで駆動する冷却ファン等のような装置である。補機用ポンプ131は、補機132に作動油を供給するためのポンプである。
機械構造100内の所定位置には、各種センサ140が設けられている。各種センサ140は、図2と共に後述するセンサ141〜149及び151の総称である。各種センサ140により検出された各種状態は、電気信号としてコントローラ200に入力される。
コントローラ200は、例えば、演算部(例えばCPU(Central Processing Unit))210と、メモリ220と、入出力インターフェース部230とを備えた電子回路として構成される。演算部210は、作業状態検出部215と、作動油量制御部212とを備える。
作業状態検出部215は、ホイールローダ1の作業状態を検出する機能である。作動油量制御部212は、ブームシリンダ128に供給する作動油の量を制御する機能である。
メモリ220は、例えば、プログラム221と、パラメータ222及びテーブル223を記憶する記憶媒体である。演算部210は、メモリ220からプログラム221を読み込み実行することにより、作業状態検出部215及び作動油量制御部212として機能する(つまり、ホイールローダ1の作業状態を検出したり、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を制御したりすることができる)。パラメータ222とは、作業状態検出部215や作動油量制御部212によって使用される閾値や設定値である。テーブル223とは、作業状態検出部215や作動油量制御部212によって使用されるテーブルである。
入出力インターフェース部230は、各種センサ140、クラッチ110、トランスミッション112、各ポンプ120〜122,131等の間で電気信号を送受するための回路である。演算部210は、入出力インターフェース部230を介して、各種センサ140からの信号を受領する。また、演算部210は、入出力インターフェース部230を介して、クラッチ110や各ポンプ120〜122,131に制御信号を出力する。なお、上述したコントローラ200の構成は、本発明の理解及び実施に必要な程度で構造を簡素化して示しており、本発明は、上述の構成に限定されない。
図2は、コントローラ200の機能に着目した説明図である。コントローラ200には、オペレータに操作される斜板制御キャンセルスイッチ150と、各種センサ140を構成する、センサ141〜149及び151とが接続される。
斜板制御キャンセルスイッチ150は、斜板制御を実行とするか非実行とするかを切り替えるためのスイッチである。斜板制御キャンセルスイッチ150がONの場合、斜板制御が非実行となり(例えば、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を増加(例えば最大値とし)、斜板制御キャンセルスイッチ150がOFFの場合、斜板制御が実行となる。
走行レンジセンサ141は、トランスミッション112に設定される走行レンジが、前進(F)、ニュートラル(N)、後進(R)のいずれであるかを検出する。走行レンジセンサ141によって、トランスミッション112に設定される速度段を検出することもできる。走行レンジセンサ141は、センサとして構成される必要はない。コントローラ200内のトランスミッション制御回路からトランスミッション112に向けて出力される信号を利用すれば、走行レンジや速度段を知ることができる。
ブームレバー操作量センサ142は、ブームレバー126の操作方向及び操作量を検出する。ブーム角度センサ143は、ブーム51の角度を検出する。エンジン回転数センサ144は、エンジン101の回転数を検出する。クラッチ出力回転数センサ145は、クラッチ110から出力される回転数を検出する。トランスミッション出力回転数センサ146は、トランスミッション112から出力される回転数を検出する。ブレーキペダル操作量センサ147は、運転室6内のブレーキペダルの操作量を検出する。アクセルペダル操作量センサ148は、運転室6内のアクセルペダルの操作量を検出する。車速計149は、例えば、車速検出部の一例であり、ホイールローダ1の車体速度(車速)を検出する。ブームボトム圧センサ151は、例えば、ブームシリンダ128のボトム側に備えられた圧力センサであり、ブームシリンダ128のボトム側の油圧(以下、「ブームボトム圧」と言う)を検出する。
コントローラ200内の作業状態検出部215は、積込み作業検出部211と、掘削作業検出部213とを備える。
積込み作業検出部211は、積込み作業中であるか否かを検出する機能である。積込み作業検出部211は、各センサ141〜149からの信号を適宜利用することにより、積込み作業中であるか否かを判定する。
掘削作業検出部213は、掘削作業中であるか否かを検出する機能である。掘削作業検出部213は、斜板制御キャンセルスイッチ150、走行レンジセンサ141及びブームボトム圧センサ151からの信号と、積込み作業中であるか否かの結果とに基づいて、掘削作業中であるか否かを判定する。
作動油量制御部212は、積込み作業中であることが検出されると、ローダポンプ120の斜板の角度を大きくすることにより、または/及び、クラッチ110のクラッチ圧を低下させることにより、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を増加させる。一方、作動油量制御部212は、掘削作業中であることが検出されると、ローダポンプ120の斜板の角度を小さくすることにより、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を低減させる。
作動油量制御部212は、例えば、斜板角度制御部212Aと、クラッチ圧制御部212Bとを備える。斜板角度制御部212Aは、ローダポンプ120の斜板の角度を制御するための制御信号を出力する。クラッチ圧制御部212Bは、クラッチ110のクラッチ圧を制御するための制御信号を出力する。以下、ローダポンプ120の斜板の角度を制御するための制御信号を、「斜板角度制御信号」と言い、クラッチ圧を制御するための制御信号を、「クラッチ圧制御信号」と言い、クラッチ圧制御信号で指定されているクラッチ圧を、「クラッチ指令圧」と言う。
ローダポンプ120の斜板の角度は、例えば、リレー216のON/OFFによって制御される。具体的には、例えば、リレー216がOFFからONに切り替えられた場合、ローダポンプ120の斜板の角度が小さくなり、以って、ローダポンプ120からブームシリンダ128へ供給される作動油の量が低減される(例えば、作動油の供給量は、その最大量未満となる)。一方、リレー216がONからOFFに切り替えられた場合、ローダポンプ120の斜板の角度が大きくなり、以って、ローダポンプ120からブームシリンダ128へ供給される作動油の量が増加される(例えば、供給される作動油の量が最大量となされる)。
斜板角度制御部212Aは、積込み作業が検出された時に、ローダポンプ120から吐出される作動油の流量を増加させるべく、リレー216をOFFとする。また、斜板角度制御部212Aは、掘削作業が検出された時に、ローダポンプ120から吐出される作動油の流量を低減させるべく、リレー216をONとする。なお、ローダポンプ120の斜板の角度は、リレー216のON/OFF以外の方法で制御されても良い。また、例えば、斜板角度制御部212Aとは異なる他の斜板角度制御部から他の斜板角度制御信号が出力されている場合、斜板角度制御部212Aからの斜板角度制御信号と上記他の斜板角度制御信号とのうち、いずれか大きい方の値を表す斜板角度制御信号が選択されてローダポンプ120に入力されてもよい。
クラッチ圧制御部212Bは、積込み作業が検出された時に、エンジン101の出力を作業機5側に多く配分させるべく、クラッチ圧を低下させるクラッチ圧制御信号を出力する。なお、クラッチ圧制御部212Bとは異なる他のクラッチ圧制御部から他のクラッチ圧制御信号が出力されている場合、クラッチ圧制御部212Bからのクラッチ圧制御信号と上記他のクラッチ圧制御信号とのうち、いずれか小さい方の値を表すクラッチ圧制御信号が選択されてクラッチ110に入力されてもよい。例えば、特殊なブレーキ(このような特殊ブレーキは、左ブレーキとも呼ばれる。)を搭載する作業車両の場合、特殊なブレーキによるクラッチ指令圧が、上記他のクラッチ圧制御信号の1つに該当する。
図4は、積込み作業の様子を示す説明図である。オペレータは、ブーム51をダンプトラック10の荷台の上方まで持ち上げて、バケット52をダンプ方向に回動させることにより、バケット52内の積載物をダンプトラック10の荷台に落下させる。
図5は、ホイールローダ1の作業の流れを模式的に示す説明図である。ホイールローダ1は、土砂等の掘削対象11を掘削して、ダンプトラック10のような運搬部に積み込むという定形化された作業を繰り返す。
第1作業工程P1では、オペレータは、バケット52を地面に近い位置まで下げた状態で、ホイールローダ1を掘削対象11に向けて走行させる。オペレータは、バケット52を掘削対象11に突入させた後、バケット52をチルト方向に回動させて、バケット52に積載物を収容する。つまり、この第1作業工程P1で、掘削作業が行われる。
第2作業工程P2では、オペレータは、積載物を収容したバケット52を地面から所定量だけ持ち上げて、ホイールローダ1を走行姿勢にし、後進する。
第3作業工程P3では、オペレータは、ブーム51を上昇させながら、ダンプトラック10に接近し、図4に示すように、バケット52内の積載物をダンプトラック10の荷台に投下する。つまり、この第3作業工程P3で、積込み作業が行われる。
第4作業工程P4では、オペレータは、ブーム51を下降させつつホイールローダ1を後進させる。その後、再び第1作業工程P1に移行する。
図6は、積込み作業が開始された初期状態におけるブーム51の角度を模式的に示す説明図である。ブーム51の回動支点を通り、地面(水平面)Hに対して平行となる場合を基準線A1−A1とし、ブーム51の回動支点とバケット52の回動支点とを結ぶ線をA2−A2とする。A1−A1とA2−A2のなす角をブーム角度θbとする。ブーム51が基準線A1−A1よりも下側にθ1だけ回動した状態を、マイナス、上側に回動した状態をプラスとして、この実施例では、積込み開始の初期状態として検出する。θ1の値は、例えば、−10度である。しかし、この値は一例であって、本発明を限定するものではない。
ブーム51の回動支点とバケット52の回動支点とを結ぶ線A2−A2が、基準線A1−A1からθ1だけ反時計回りに回動した位置よりも上側に位置する場合に、積込み作業の開始であると判定することができる。このようにして、本実施例では、走行時におけるブーム51の角度以上の、ブーム51の上昇を検出する。
なお、図6に示す定義は一例であって、本発明はこれに限定されない。例えば、後述の図17に示すように、SAE(Society of Automotive Engineers)規格で定義されている「Carry Position」を用いることもできる。
図7は、クラッチ指令圧を制御するために使用されるテーブルT1を示す。図7及び図8に示すテーブルT1,T2は、図1に示すテーブル223の一例である。図7中の横軸はブームレバー126の操作量(%)を示し、図7中の縦軸はクラッチ指令圧(kg/cm^2)を示す。ブームレバー操作量は、ブーム51を上昇させる場合のレバー操作量である。図中の太い実線はアクセルペダルの操作量が0%の場合を示し、図中の一点鎖線はアクセルペダルの操作量が100%の場合を示す。アクセルペダルの操作量が0%よりも多く、100%よりも少ない範囲内では、実線で示す0%の特性と一点鎖線で示す100%の特性から補間して求められる値を使用する。
ブームレバー操作量が0〜50%の範囲では、クラッチ指令圧を高くして、エンジン101の出力を走行系により多く分配する。ブームレバー操作量が50%を超えた場合、ブームレバー操作量に応じてクラッチ指令圧を低下させる。アクセルペダルの操作量が多くなるほど、クラッチ指令圧が低下する割合が大きくなるように設定されている。即ち、本実施例では、アクセルペダルの操作量が大きくなるほど、クラッチ110を滑らせて、エンジン101の出力を作業機5側により多く配分させる。左ブレーキでのクラッチ操作時は、左ブレーキによるクラッチ圧指令値とテーブルT1から求められる指令値とを比較し、いずれか低い方の指令値を採用する。
図8は、ローダポンプ120の斜板の角度を制御するために使用されるテーブルT2を示す。図8中の横軸はブームレバー操作量(%)を、図8中の縦軸は目標流量(%)を、それぞれ示す。ブームレバー操作量は、ブーム51を上昇させる場合の操作量である。目標流量は、最大流量に対する割合で示されている。ブームレバー操作量が大きくなるほど、ローダポンプ120に要求される流量が大きくなるように設定されている。
図9は、積込み作業中であるか否かを検出するための処理を示すフローチャートである。以下の各フローチャートは、本発明の理解及び実施に必要な程度で処理の概要を示す。積込み作業検出部211は、以下の各条件が全て満たされた場合に、積込み作業(図5中の工程P3)が開始されたと判定する。
第1条件として、積込み作業検出部211は、ブームレバー126が上昇方向に操作されたか否かを判定する(S10)。上昇方向の操作とは、ブーム51を上昇させるための操作を意味する。積込み作業では、ブーム51を持ち上げる必要があるため、ブームレバー126が上昇方向に操作されたか否かが判定される。
第2条件として、積込み作業検出部211は、ブーム角度θbが予め設定される所定角度θ1よりも大きいか否かを判定する(S11)。θ1は、例えば、−10度に設定される。積込み作業では、ブーム51を上昇させながらダンプトラック10に近づいていくため、ブーム51の角度θbが走行開始時の角度よりも大きくなったか否かを判定する。
第3条件として、積込み作業検出部211は、ブーム角度θbが予め設定される上限角度θmaxよりも小さいか否かを判定する(S12)。ブーム51が既に上限まで上昇している場合、今以上の作動油を必要としないため、ブーム角度θbが上限値θmaxよりも小さいことを確認する。
第4条件として、積込み作業検出部211は、ブレーキオフ時の速度比がR1よりも大きいか、または、ブレーキがオン状態であるかの、いずれかの場合であるかを判定する(S13)。ブレーキオフ時とは、ブレーキペダルが操作されていない場合を意味する。速度比とは、トルクコンバータ111の出力回転数をトルクコンバータ111の入力回転数で除算した値である。クラッチ110の入力回転数とクラッチ110の出力回転数との比であってもよい。ブレーキがオン状態とは、ブレーキペダルが操作されてブレーキが効いている状態である。
ブレーキオフ時の速度比がR1(R1は、一例として0.3に設定される)よりも小さい場合(速度比<R1)は、ホイールローダ1が加速中の場合、または、図5に示す掘削作業中(工程P1)の場合のいずれかである。この場合、作業機に分配する油量は少なくて良い。
積込み作業検出部211は、上記4条件が全て満たされた場合に、積込み作業中であると判定する(S14)。このとき、積込み作業検出部211は、積込み作業中であることを意味するパラメータ222をメモリ220に書き込む。例えば、積込み作業検出部211は、メモリ220に記憶されている積込み作業フラグの値を、積込み作業中であることを意味する値(例えば“1”)にする。積込み作業フラグとは、積込み作業中か否かを表すフラグである。
図10は、作動油量を増加させるための処理を示すフローチャートである。積込み作業検出部211によって積込み作業中であると判定されると(S20:YES)、作動油量制御部212が、以下に述べる複数の油量増加処理を実行する。
第1の油量増加処理では、作動油量制御部212のクラッチ指令圧制御部212Bは、図7に示すテーブルT1を用い、ブームレバー操作量及びアクセルペダル操作量に応じて、クラッチ110へのクラッチ指令圧を決定する(S21)。ここで決定されるクラッチ指令圧は、現在のクラッチ圧よりも低い値、例えば、クラッチ110を切り離すための値である。クラッチ指令圧制御部212Bは、クラッチ110に、決定したクラッチ指令圧を示すクラッチ圧制御信号を出力する(S21)。クラッチ指令圧を低下させることにより、油圧装置系へ分配されるエンジン動力が増加する。それにより、ブームシリンダ128に供給される油量を増加させることができる。
第2の油量増加処理では、作動油量制御部212の斜板角度制御部212Aは、リレー216をターンオフする。或いは、斜板角度制御部212Aは、図8に示すテーブルT2を用いて、ブームレバー操作量に応じた目標流量を検出し、検出された目標流量を実現するための斜板角度を設定し、ローダポンプ120に斜板角度制御信号を出力する(S22)。これにより、ブームシリンダ128に供給される油量を増加させることができる。
第3の油量増加処理では、斜板角度制御部212Aは、スイッチポンプ121からの吐出量が増大するように、斜板角度を設定し、スイッチポンプ121に制御信号を出力する(S23)。斜板角度制御部212Aは、例えば、「スイッチポンプ121の斜板角度(%)=ロードセンシングバルブ124により決定される斜板角度(%)+ブームレバー操作量に応じた加算分(%)」という算出式に基づいて、スイッチポンプ121の斜板角度を設定できる。
ロードセンシングバルブによる斜板角度とは、ステアリングシリンダ130の操作のために必要と判断された流量に対応する斜板角度である。ブームレバー操作量に応じた加算分とは、ローダポンプ120を支援するために必要と判断された流量に対応する斜板角度である。上述の算出式の右辺の合計が100%を超えた場合、スイッチポンプ121の斜板角度は100%に制限される。
第4の油量増加処理では、斜板角度制御部212Aは、補機用ポンプ131から吐出される作動油の流量が低下するように、補機用ポンプ131の斜板角度を設定し、補機用ポンプ131に制御信号を出力する(S24)。もしも、補機用ポンプ131がポンプ用クラッチを介して出力分配器102に接続されている場合、斜板角度制御部212Aは、斜板角度の制御に代えて、ポンプ用クラッチの係合を解除させることができる。これにより補機用ポンプ131に分配されていた出力がローダポンプ120に分配される。
このように、第1〜第4の油量増加処理を実施することにより、積込み作業中に、ブームシリンダ128により多量の作動油を供給することができ、ブーム51の上昇速度を高めることができる。
本実施例では、第1〜第4の油量増加処理をそれぞれ実行する場合を述べたが、本発明はこれに限らない。例えば、作動油量制御部212は、第1の油量増加処理(S21)または第2の油量増加処理(S22)のいずれかのみを実行する構成でもよい。作動油量制御部212は、第1、第2、第3の油量増加処理(S21,S22,S23)を実行してもよいし、第1と第2の油量増加処理(S21,S22)だけを実行してもよいし、第1と第3の油量増加処理(S21,S23)あるいは第2と第3の油量増加処理(S22,S23)だけを実行してもよい。
図19は、リレーON/OFFの切替え制御のフローチャートを示す。
コントローラ200の掘削作業検出部213が、判断Aを行う(S101)。判断Aは、斜板制御キャンセルスイッチ150がONか否かという判断である。判断Aの結果が肯定的である場合(S101:YES)、斜板角度制御部212Aが、リレー216をOFFとすることで、ブームシリンダ128に供給される油量を増加させる(S110)。
判断Aの結果が否定的である場合(S101:NO)、掘削作業検出部213が、判断Bを行う(S102)。判断Bは、リレー216がONになっているか否か(例えば、リレー216をONにするための電気信号が出力されているか否か)という判断である。
判断Bの結果が否定的である場合(S102:NO)、掘削作業検出部213が、第一の掘削作業条件が満たされているか否かの判断を実行する。具体的には、掘削作業検出部213が、判断Cを行い(S103)、判断Cの結果が肯定的である場合に(S103:YES)、判断Dを行う(S104)。判断Cは、トランスミッション112に設定される速度段が所定の速度段(例えば前進1速)であるか否かという判断である。判断Dは、ブームボトム圧が第一の所定値を超えているか否かという判断である。
判断Cの結果と判断Dの結果がいずれも肯定的である場合(S103:YES、及び、S104:YES)、掘削作業検出部213が、判断Eを行う(S105)。判断Eは、積込み作業中か否かという判断である。判断Eでは、例えば、メモリ220に記憶されている積込み作業フラグが所定値(例えば“1”)であれば、積込み作業中と判断され、そうでなければ、積込み作業中ではないと判断される。
判断Cの結果と判断Dの結果がいずれも肯定的であり、且つ、判断Eの結果が否定的である場合に(S105:NO)、掘削作業検出部213は、掘削作業中と判定する。この場合、斜板角度制御部212Aが、リレー216をOFFからONに切り替えることで(S106)、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を低減する。
一方、判断Cの結果と判断Dの結果がいずれも肯定的であり、且つ、判断Eの結果も肯定的である場合には(S105:YES)、掘削作業検出部213は、掘削作業中ではないと判定する。この場合、S106が行われず、S101が再度実行される。
さて、判断Bの結果が肯定的である場合(S102:YES)、掘削作業検出部213が、前述した複数の第一の掘削作業条件と、積込み作業中ではないことである第二の掘削作業条件とのうち、一つでも満たされていない条件があれば、掘削作業中ではなくなったと判断する。具体的には、掘削作業検出部213は、判断Fを行う(S107)。判断Fは、判断Cと同じ判断、すなわち、トランスミッション112に設定される速度段が所定の速度段(例えば前進1速)であるか否かという判断である。判断Fの結果が肯定的であれば(S107:YES)、掘削作業検出部213は、判断Gを行う(S108)。判断Gは、ブームボトム圧が第二の所定値未満か否かという判断である。判断Gの結果が否定的であれば(S108:NO)、掘削作業検出部213は、判断Hを行う(S109)。判断Hは、判断Eと同じ判断、すなわち、積込み作業中か否かという判断である。判断Hの結果が否定的であれば(S109:NO)、S110が行われず、S101が再度実行される。しかし、判断Fの結果が否定的である(S107:NO)、判断Gの結果が肯定的である(S108:YES)、又は、判断Hの結果が肯定的である(S109:YES)ならば、斜板角度制御部212Aが、リレー216をOFFにすることで(S110)、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を増加する。
以上が、リレーON/OFFの切替え制御の流れである。
なお、S104における第一の所定値と、S108における第二の所定値は同じ値であっても良いし異なる値であっても良い。例えば、第二の所定値は、第一の所定値(例えば200[kg/cm^2])から所定のヒステリシス値(例えば50[kg/cm^2])を差し引いた値(例えば150[kg/cm^2])であっても良い(つまり、第二の所定値<第一の所定値であっても良い)。
また、例えば、S103、S104及びS105は、前述した順番に限らず、どのような順番で行われても良い(例えばS105の後にS103又はS104が行われても良い)。同様に、S107、S108及びS109も、どのような順番で行われても良い。
また、例えば、S103及び/又はS107では、トランスミッション112に設定される速度段が所定の速度段(例えば前進1速)であるか否かの第一の判断に代えて又は加えて、車速計149によって検出された車速が所定の車速未満か否かの第二の判断が行われても良い。第一の判断の結果が肯定的であることに代えて又は加えて第二の判断の結果が肯定的である場合に、S103及び/又はS107の判断の結果が肯定的となる。
本実施例は上述のように構成されるため、例えば、以下の効果を奏する。
本実施例では、大まかに掘削作業条件が満たされており(具体的には、第一の掘削作業条件が満たされており)、積込み作業中が検出されていないときは(具体的には、第二の掘削作業条件が満たされていないときは)、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を低減する処理が実行される。これにより、掘削作業時に、ブームシリンダ128に無駄に多くの作動油が供給されてしまわないようにすることができる。
一方、本実施例では、大まかに掘削作業条件が満たされていても(具体的には、第一の掘削作業条件が満たされていても)、積込み作業中が検出されているときは(具体的には、第二の掘削作業条件が満たされていないときは)、ブームシリンダ128に供給される作動油の量を低減する処理が非実行とされる。これにより、ブームシリンダ128に供給される作動油の量が積込み作業中に低減されてしまわないようにすることができる。
本実施例では、ブームレバー操作量やブーム角度等の所定のパラメータの変化に基づいて、積込み作業の状態を自動的に検出することができる。従って、積込み作業に対応する制御を行うことができ、ホイールローダ1の性能が向上する。
本実施例では、積込み作業時に、ブームシリンダ128に供給する作動油の流量を増加させる。従って、ブーム51の上昇速度を高めて、積込み作業に要する時間を短縮することができ、作業効率を改善することができる。また、積込み作業の開始時に自動的にブームシリンダ128への作動油の流量を増加させるため、オペレータは、ブレーキペダルを操作する等のような余計な操作を行う必要がなく、積込み作業時の操作性が向上する。
本実施例では、積込み作業中であることを積極的に検出するための条件(S10,S11)と、誤検出を防止するための条件(S12,S13)との全てを満たした場合に、積込み作業の開始であると判定する。従って、より高い信頼性で積込み作業の開始を判定することができる。
本実施例では、積込み作業中であることが検出されると、第1〜第4の油量増加処理(S21〜S24)を実行する。従って、より多くの作動油をブームシリンダ128に供給して、ブーム51を速やかに上昇させることができる。
以下、積込み作業を検出する処理の変形例を説明する。すなわち積込み作業検出部211の変形例である。以下の各実施例は、前記第1実施例の変形例に該当する。
図11に示すように、第2実施例では、積込み作業検出部211は、ブームレバー126が上昇方向に操作されたか否か(S10)と、ブーム角度θbが所定値θ1よりも大きいか否か(S11)をそれぞれ判定し、両方の条件が成立した場合に積込み作業中であると判定する(S14)。
このように構成される本実施例も前記第1実施例と同様の効果を奏する。本実施例では、積込み作業を検出する処理が第1実施例よりも簡略化されているため、第1実施例に比べて制御プログラムを簡素化することができる。
図12に示すように、第3実施例では、積込み作業検出部211は、第1実施例で述べた第1条件(S10)及び第4条件(S13)をそれぞれ判定し、両条件が成立した場合に、積込み作業中であると判定する(S14)。このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の効果を奏する。
図13に示すように、第4実施例では、積込み作業検出部211は、ブーム角度θbが所定値θ1よりも大きいか否か(S11)と、速度段が前進2速に設定されているか否か(S15)をそれぞれ判定し、両方の条件が成立した場合に積込み作業中であると判定する(S14)。積込み作業時には、バケット52に積載物を収容した状態でダンプトラック10に近づくため、トランスミッション112は前進2速に設定されることが多い。
しかし、本発明は前進2速に限定されない。即ち、S15では、予め設定されている所定の速度段であるか否かを判定する。本実施例では、所定の速度段の一例として、2速を挙げる。このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の効果を奏する。
図14に示すように、第5実施例では、積込み作業検出部211は、ブーム角度θbが所定値θ1よりも大きいか否か(S11)と、走行レンジが後進から前進に切り替わったか否か(S16)を判定し、両方の条件が成立した場合に積込み作業中であると判定する(S14)。
図5に示すように、作業工程P2から作業工程P3に移行する場合は、後進から前進に走行レンジが切り替わるため、走行レンジの変化を積込み作業開始を検出するための情報の一つとして利用することができる。このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の効果を奏する。
図15に示すように、第6実施例では、積込み作業検出部211は、ブーム角度θbが所定値θ1よりも大きいか否か(S11)と、ブーム51の角速度が0よりも大きいか否か(S17)をそれぞれ判定し、両方の条件が成立した場合に積込み作業中であると判定する(S14)。
積込み作業時には、ダンプトラック10に向けて走行しながら、同時にブーム51を持ち上げていく。ブーム51は、ブームシリンダ128のシリンダロッドが伸長することにより、上方に回動する。ブームシリンダ128のシリンダロッドの伸長に応じて、ブームシリンダ128は、その基端側の回動支点を中心に時計回りに回動する。従って、ブーム角度センサ143からの検出信号に基づいて、ブーム51の角速度を求めることにより、ブーム51が上昇中であるか否かを判別できる。
このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の効果を奏する。なお、ブーム51の角速度は、ブームシリンダ128の角速度として検出することもできる。また、角速度に代えて、ブームシリンダ128のシリンダロッドの伸長速度が0以上であるか否かを判定する構成でもよい。シリンダロッドの伸長速度は、ブームシリンダ128の角速度から算出してもよいし、シリンダロッドの変位量を直接検出するリニアセンサを用いてシリンダロッドの伸長速度を算出してもよい。
図16に示すように、第7実施例では、積込み作業検出部211は、走行レンジが後進から前進に切り替わったか否か(S16)と、ブーム51の角速度が0以上であるか否か(S17)とをそれぞれ判定し、両方の条件が成立した場合に、積込み作業中であると判定する(S14)。このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の効果を奏する。
図17に示すように、第8実施例では、図9中のS11に代えて、積込み作業検出部211は、ブーム角度θbが、「Carry Position」になったか否かを判定する(S11A)。「Carry Position」はSAE規格やISO規格でも定義されているため、S11Aは、「SAEまたはISO規格に定める「Carry Position」になったか否かを判定する」と言い換えてもよい。このように構成される本実施例も前記第2実施例と同様の効果を奏する。
図18に示すように、第9実施例では、図13中のS15に代えて、積込み作業検出部211は、車速Vが、予め設定されている所定速度V1を上回っているか否かを判定する(S18)。ブーム角度θbがθ1を上回り(S11:YES)、かつ、車速VがV1を上回っている場合は、積込み作業中であると判定することができる。
以上、本発明の幾つかの実施例を説明したが、これらの実施例は本発明の説明のための例示にすぎず、本発明の範囲をこれらの実施例にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱することなく、その他の様々な態様でも実施することができる。
例えば、実施例では、積込み作業中であることを検出するための情報として、ブームレバーが上昇方向に操作されたか、ブーム角度が所定値以上か、ブーム角度が「Carry Position」になったか、ブーム角度が上限角度未満であるか、ブレーキオフ時の速度比が所定値以上であるか、所定の速度段か、走行レンジが後進から前進に切り替わったか、ブームの角速度(ブームシリンダ角速度)が所定値以上か、を例示的に列挙した。そして、実施例では、例示列挙された情報(パラメータ)を好適に結合させる例を複数説明した。本発明は、実施例として明示された結合に限られず、他の結合も本発明の範囲に含まれる。

Claims (4)

  1. ブーム(51)の先端にあるバケット(52)を地面に近い位置まで下げた状態で掘削対象に突入させた後前記バケット(52)をチルト方向に回転させて前記バケット(52)に積載物を収容する掘削作業と、前記ブーム(51)を上昇させながら荷台に接近し前記バケット(52)内の積載物を前記荷台に積み込む積込み作業との両方を行うことができるホイールローダであって、
    前記ブーム(51)を作動するブームシリンダ(128)と、
    前記ブームシリンダ(128)に作動油を供給するポンプ(120)と、
    (A)トランスミッション(112)に指定される速度段が所定の速度段である、及び/又は、検出された車速が所定の車速以下であると、(B)前記ブームシリンダ(128)のボトム側の油圧が所定の値を超えているとの両方が満たされているか否かの第1の判断を行い、前記第1の判断の結果が肯定的の場合に、(C)ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作されたと、(D)前記ブーム(51)の角度が所定角度以上であるとのうちの少なくとも1つが満たされているか否かの第2の判断を行う作業状態検出部(215)と、
    前記第2の判断の結果が否定的であれば、前記ポンプ(120)から供給される作動油の量を低減させる作動油量制御部(212)と
    を備えるホイールローダ。
  2. エンジン(101)と、
    前記トランスミッション(112)を含む走行系(103)と、
    前記ブームシリンダ(128)を備える油圧装置系(104)と、
    前記エンジン(101)からの出力を前記走行系(103)と前記油圧装置系(104)とに分配する分配器(102)と、
    を更に備え、
    前記走行系(103)は、前記分配器(102)に接続され、前記エンジン(101)の出力軸と前記トランスミッション(112)の入力軸とを、接続、切り離し及び滑らせることができるモジュレーションクラッチ(110)を含み、
    前記第2の判断は、積込み作業中か否かの判断であり、
    積込み作業中であることの第一及び第二の条件があり、
    前記第一の条件グループは、積込み作業中であるか否かを判断するために使用される条件であって、オペレータの意思の表れに関する条件のグループであり、
    前記第二の条件グループは、積込み作業中であることの誤検出を防止するための誤検出防止条件であって、前記走行系の状態に関する条件のグループであり、
    前記第2の判断では、前記第一及び第二の条件が満たされている場合に、積込み作業中であるとの判断になり、
    前記第一の条件は、ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作されたこと(S10)であり、
    前記第二の条件は、前記モジュレーションクラッチ(110)の入力回転数と出力回転数とのブレーキオフ時での比が所定値以上であること(S13)という条件である、
    請求項1に記載のホイールローダ。
  3. ブーム(51)の先端にあるバケット(52)を地面に近い位置まで下げた状態で掘削対象に突入させた後前記バケット(52)をチルト方向に回転させて前記バケット(52)に積載物を収容する掘削作業と、前記ブーム(51)を上昇させながら荷台に接近し前記バケット(52)内の積載物を前記荷台に積み込む積込み作業との両方を行うことができるホイールローダの制御装置であって、
    (A)トランスミッション(112)に指定される速度段が所定の速度段である、及び/又は、検出された車速が所定の車速以下であると、(B)ブームシリンダ(128)のボトム側の油圧が所定の値を超えているとの両方が満たされているか否かの第1の判断を行い、前記第1の判断の結果が肯定的の場合に、(C)ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作されたと、(D)前記ブーム(51)の角度が所定角度以上であるとのうちの少なくとも1つが満たされているか否かの第2の判断を行う作業状態検出部(215)と、
    前記第2の判断の結果が否定的であれば、ポンプ(120)から前記ブームシリンダ(128)に供給される作動油の量を低減させる作動油制御部(212)と
    を備える、ホイールローダの制御装置。
  4. ブーム(51)の先端にあるバケット(52)を地面に近い位置まで下げた状態で掘削対象に突入させた後前記バケット(52)をチルト方向に回転させて前記バケット(52)に積載物を収容する掘削作業と、前記ブーム(51)を上昇させながら荷台に接近し前記バケット(52)内の積載物を前記荷台に積み込む積込み作業との両方を行うことができるホイールローダにおける作動油量制御方法において、
    (A)トランスミッション(112)に指定される速度段が所定の速度段である、及び/又は、検出された車速が所定の車速以下であると、(B)前記ブームシリンダ(128)のボトム側の油圧が所定の値を超えているとの両方が満たされているか否かの第1の判断を行い、
    前記第1の判断の結果が肯定的の場合に、(C)ブームレバー(126)が前記ブーム(51)を上昇させるべく操作されたと、(D)前記ブーム(51)の角度が所定角度以上であるとのうちの少なくとも1つが満たされているか否かの第2の判断を行い、
    前記第2の判断の結果が否定的であれば、前記ブーム(51)を作動するブームシリンダ(128)にポンプ(120)から供給される作動油の量を低減させる、
    作動油量制御方法。
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