JP5590347B2 - 海産物漬物及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は海産物漬物及びその製造方法に係り、より詳しくは、海産魚肉、海藻、海産魚卵などを含み、調味液に漬けた海産物漬物及び海産物漬物の製造方法に関する。
海産物を含む水産物は、養殖技術や冷凍、解凍技術が進んだ現在ではかなり改善されているものの、農産物や畜産物などに比較すると安定した生産計画が立て難く、その上、鮮度の低下が著しい物が多く、また、腐敗も早いことから、保存性を付与するため古くから様々な工夫がなされてきた。伝統的な水産物の加工法の内で、生のものに近い食感を残す加工法の一つとして発酵処理があり、自己消化酵素を含む酵素や微生物の働きを積極的に利用した技術である。このような積極的な発酵処理を施した水産発酵食品は大きく二つに分けられる。一つは、塩辛、くさや、魚醤油などのように、魚介類を塩蔵している間に特有の風味を持つようになったものである。中でも海産物塩漬物とも言える塩辛は、魚介類の筋肉、内臓、卵などの十数%の食塩を加えて腐敗を防ぎながら発酵消化、熟成させたものであり、烏賊や鰹の塩辛、雲丹の塩辛、鮎卵、精巣、内臓の塩辛、鮭内臓の塩辛などがある。他の一つは、馴れ鮨、糠漬け、麹漬けなどのように、魚介類自体は糖質が少ないために発酵基質として、米飯、糠、麹などを用い、これに塩蔵した魚介類を漬け込んだものである。糠漬け品には、鰯、鰊、河豚などの魚肉の他、河豚の卵巣の糠漬けがあり、麹漬け品には、鯛、鮎、鯖、烏賊、蛸などの他、数の子の麹漬けがある(例えば、非特許文献1参照)。このような発酵処理を施した水産物漬物では、生の水産物に近い食感が残っており、また、夫々の発酵処理に由来する特別な風味を醸し出しているものの、生の水産物の風味とは異なるものとなってしまう。
竹内昌昭ら編集、水産食品の事典、朝倉書店2000年5月25日発行、第246頁〜第255頁。
本発明は、積極的な発酵処理を施すことなく、生に近い食感、風味を持つと言える海産物漬物及び海産物漬物の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明による海産物漬物の製造方法は、魚肉フィレを調味液(調味タレ)に浸漬するフィレ調味液浸漬処理工程と、このフィレ調味液浸漬処理工程で得られた調味液浸漬処理フィレを乾燥燻煙するフィレ燻乾工程と、このフィレ燻乾工程で得られた乾燥フィレを削り処理する乾燥フィレ削り処理工程と、を有し、乾燥フィレ削片を得る乾燥フィレ削片調製工程と、海藻材料を細切りする刻み処理工程と、この刻み処理工程で得られた刻み海藻にアルコール含有液を噴霧するアルコール処理工程と、このアルコール処理工程で得られたアルコール処理刻み海藻を熱湯中で加熱する海藻加熱処理工程と、を有し、刻み加熱海藻を得る刻み加熱海藻調製工程と、魚卵を前記調味液に浸漬する魚卵調味液浸漬処理工程を有し、調味液漬け魚卵を得る調味液漬け魚卵調製工程と、前記調味液に前記乾燥フィレ削片と前記刻み加熱海藻とを加えながら攪拌する第1混合工程と、この第1混合工程に引き続き、さらに南蛮を加えて攪拌する第2混合工程と、この第2混合工程に引き続き、さらに前記調味液漬け魚卵を加えて攪拌する第3混合工程と、を含んで成ることを特徴とする。このような、海産物漬物の製造方法において、前記乾燥フィレ削り処理工程は、前記乾燥フィレを厚さ0.2mm以上、1.5mm以下に削ることが好ましい。また、前記刻み処理工程は、前記海藻材料を0.2mm以上、2mm以下の幅に細切りし、前記アルコール処理工程におけるアルコール含有液には、エタノール含量が80容量%を超え、95容量%未満のアルコール含有水溶液を用い、前記刻み海藻の全体表面が湿るようにアルコール含有液を噴霧することが好ましく、前記海藻加熱処理工程は、前記アルコール処理刻み海藻を、90℃以上の熱湯中に3秒間以上、30秒間以下浸漬した後、熱湯中から取出すことが好適である。そして、前記第1混合工程は、130重量部以上、200重量部以下の前記調味液に対し、6.5重量部以上、9.5重量部以下の前記乾燥フィレ削片と、36重量部以上、52重量部以下の前記刻み加熱海藻とを加えながら攪拌し、前記第2混合工程は、さらに、0.04重量部以上、0.06重量部以下の前記南蛮を加えて攪拌し、前記第3混合工程は、さらに、42重量部以上、70重量部以下の前記調味液漬け魚卵を加えて攪拌することが好ましい。また、上記目的を達成するため、本発明による海産物漬物は、上述のような製造方法によって得られた海産物漬物が、前記調味液が糸を引くような粘性を有しており前記魚卵が偏在することなく前記調味液に浸漬された状態で、プラスティック容器に充填され、このプラスティック容器の開口部が閉鎖されていることを特徴とする。
本発明の海産物漬物及びその製造方法によれば、積極的な発酵処理を施したものに比して遜色のない保存性を有しており、また、生に近い食感、風味を持つと言える魚卵を含む海産物漬物が得られる。
以下、本発明による海産物漬物及びその製造方法の好ましい実施形態について詳細に説明する。本実施形態による海産物漬物の製造方法は、魚肉の乾燥フィレ削片を得る乾燥フィレ削片調製工程(S10)と、刻み加熱海藻を得る刻み加熱海藻調製工程(S20)と、調味液漬け魚卵を得る調味液漬け魚卵調製工程(S30)と、調味液に工程(S10)で得られた乾燥フィレ削片と工程(S20)で得られた刻み加熱海藻とを加えながら攪拌する第1混合工程(S40)と、第1混合工程(S40)に引き続き、さらに南蛮を加えて攪拌する第2混合工程(S50)と、第2混合工程(S50)に引き続き、さらに工程(S30)で得られた調味液漬け魚卵を加えて攪拌する第3混合工程(S60)と、を含んで成るものである。ここで、乾燥フィレ削片調製工程(S10)は、魚肉フィレを調味液(調味タレ)に浸漬するフィレ調味液浸漬処理工程(S12)と、工程(S12)で得られた調味液浸漬処理フィレを乾燥燻煙するフィレ燻乾工程(S14)と、工程(S14)で得られた乾燥フィレを削り処理する乾燥フィレ削り処理工程(S16)と、を有している。また、刻み加熱海藻調製工程(S20)は、海藻材料を細切りする刻み処理工程(S22)と、刻み処理工程(S22)で得られた刻み海藻にアルコール含有液を噴霧するアルコール処理工程(S24)と、アルコール処理工程(S24)で得られたアルコール処理刻み海藻を熱湯中で加熱する海藻加熱処理工程(S26)と、を有している。また、調味液漬け魚卵調製工程(S30)は、魚卵を調味液に浸漬する魚卵調味液浸漬処理工程(S32)を有している。なお、乾燥フィレ削片調製工程(S10)、刻み加熱海藻調製工程(S20)及び調味液漬け魚卵調製工程(S30)を行なう順序は、特に限定されず、第1〜第3混合工程(S40〜S60)を実施する迄に夫々調製できていれば良く、並行して行なうこともできる。一方、第1〜第3混合工程(S40〜S60)は、実施順序を変えると、調味液の糸を引くような粘性が充分に得られない場合があり、また、魚卵が崩壊したり形崩れする場合もあることから、この順序で実施することが必要である。
この実施形態による海産物漬物の製造方法において、魚肉は、海産の魚肉であれば特に限定されず、例えば、鮭、鱒類、鰹、鮪などの魚肉が好ましく、主に、これらの魚肉の筋肉部分を用いることができる。このような海産魚肉のうち、肉質が硬く締まり、脂質含量が低く過ぎる鰹や、脂質含量が高過ぎる鮪などより、鮭、鱒類がより好適に使用できる。鮭、鱒類の中でも白鮭が最も好ましい。魚肉フィレ(fillet)は、魚体頭部を切り落とし、三枚におろすことにより得ることができる。海藻材料は、アルギン酸のような粘性多糖類を多く含有する海藻であればいずれの海藻でも良く、例えば、昆布(コンブ科)やメカブ(Undaria Pinnatifidaの成実葉)などが好適に使用できる。最終的に得られる海産物漬物の風味が良好なものとなることがある点では、海藻材料は、メカブよりも昆布が好ましい。また、昆布を海藻材料として用いるときには、ガゴメ昆布(Kjellmaniella crassifolia)を含む複数の昆布材料とすることが好ましい。ガゴメ昆布を昆布材料全体の35重量%以上、55重量%以下用いることが好ましく、40重量%以上、50重量%以下とすることがより好ましい。ガゴメ昆布以外の昆布としては、特に限定されないが、風味の点では真昆布(Saccharina japonica)が好ましい。このような海藻材料は、日干しされたものが好ましい。魚卵は、海産の魚卵であれば良く、例えば、数の子、鱈子、チョウザメキャビア、飛子、などが好適に使用できる。中でも、卵膜が硬く塊状となっており噛み心地が良く海藻との食感相性が良好である点では、数の子がより好ましい。フィレ調味液浸漬処理工程(S12)、魚卵調味液浸漬処理工程(S32)、及び第1混合工程(S40)で用いる調味液(調味タレ)は、例えば、醤油:10重量%以上、50重量%以下、好ましくは15重量%以上、45重量%以下含有、本味醂:2重量%以上、10重量%以下、好ましくは5重量%以上、8重量%以下含有、残部が水である組成とすることができ、合成調味料や保存料無添加のものが好ましい。
乾燥フィレ削片調製工程(S10)におけるフィレ調味液浸漬処理工程(S12)は、魚肉フィレを、調味液に0℃以上、20℃以下で、6時間以上、20時間以下、好ましくは、2℃以上、10℃以下で、8時間以上、18時間以下浸漬し、調味液浸漬処理フィレを得ることができる。
フィレ燻乾工程(S14)は、工程(S12)で得られた調味液浸漬処理フィレを、10℃以上、30℃以下で、8時間以上、16時間以下、好ましくは、10℃以上、20℃以下で、10時間以上、14時間以下乾燥、燻煙し、乾燥フィレを得ることができる。ここで、用いる乾燥機(低温燻製乾燥機)は、設定温度に対し±3℃以内で制御できれば、自然対流型、強制送風型などいずれの乾燥機であっても良い。30℃を超える温度で、或いは30℃以下の温度であっても16時間を越える長時間の燻煙を施すと燻煙臭が強くなり過ぎ、また、水分含量が減り過ぎて、後段の第1〜第3混合工程(S40〜S60)を経た後にも、堅い肉質のままで好ましい生の魚肉に近い食感、風味に戻らないことがあり、好ましくない。
乾燥フィレ削り処理工程(S16)は、工程(S14)で得られた乾燥フィレを、厚さ0.2mm以上、1.5mm以下、好ましくは0.4mm以上、1mm以下に削ることによって乾燥フィレ削片を得ることができる。厚さが0.2mm未満では、後段の混合工程で小さく崩壊して魚肉フィレの好ましい食感が得られない場合があり、また厚さが1.5mmを超えると、最終的に得られる海産物漬物において調味液で湿潤した状態の魚肉フィレが硬すぎたり、調味液に魚肉の旨味が充分滲出できない場合がある。乾燥フィレ削片の厚み以外のサイズは、特に限定されないが、一般的に、長さ4〜8cm、幅1〜4cmであり、好ましくは長さが5〜7cm、幅が1〜3cmである。この工程(S16)で用いる削り装置(スライサー)は、目的とする上記乾燥フィレ削片厚さ範囲に削り処理ができれば、如何なる型式の装置であっても良い。
刻み加熱海藻調製工程(S20)における刻み処理工程(S22)は、海藻材料を0.2mm以上、2mm以下の幅に、好ましくは、0.5〜1.5mm、より好ましくは0.5〜1mmの幅に細切りすることによって、刻み海藻を得ることができる。幅が0.2mm未満では、後段の混合工程で小さく崩壊して刻み海藻の好ましい食感が得られない場合があり、また幅が2mmを超えると、調味液に糸を引くような粘性を充分に付与できない場合がある。刻み海藻の幅以外のサイズは、特に限定されないが、一般的に、長さが2〜15cm、厚さが0.1mm以上、2mm以下であり、好ましくは長さが2〜5cmである。
アルコール処理工程(S24)は、工程(S22)で得られた刻み海藻の全体表面が湿るようにアルコール含有液を噴霧し、ポリエチレン製、ポリプロピレン製などの不透水性のシートで包むか又は袋に入れ、これを2℃以上、10℃以下に保持された冷蔵庫或は冷蔵室内に静置する。静置時間は、6時間以上、20時間以下、好ましくは、8時間以上、18時間以下である。ここで、アルコール含有液は、エタノール含量が、80容量(V/V)%を超え、95容量%未満のアルコール含有水溶液が好ましく、82容量%以上、90容量%以下がより好ましい。エタノール含量が80容量%以下のアルコール含有液を用いると、海藻材料中の粘性多糖が溶出してしまう場合がある。また、エタノール含量が95容量%以上のアルコール含有液を用いると、後段の第1混合工程において、刻み加熱海藻から調味液に滲み出る粘性多糖の量が減る場合がある。なお、エタノール含量が82容量%以上、90容量%以下のアルコール含有水溶液を用いたとしても、これに刻み海藻を浸漬すると粘性多糖が溶出してしまうこととなるため、アルコール含有液への浸漬処理は避けるべきである。また、アルコール含有液を刻み海藻に噴霧する場合においても、刻み海藻の全体表面が濡れてしまう状態にまで噴霧量を多くすることは好ましくない。
海藻加熱処理工程(S26)は、工程(S24)で得られたアルコール処理刻み海藻を、90℃以上の熱湯中に3秒間以上、30秒間以下浸漬した後、熱湯中から取出すことによって、刻み加熱海藻を得ることができる。ここで、90℃以上の熱湯は、より短時間で刻み海藻を加熱することができ、刻み海藻からの粘性多糖の溶出を抑え得る点で沸騰水が好ましい。刻み海藻を沸騰水中に浸漬する場合、浸漬時間は、3秒間以上、10秒間以下とすることができる。熱湯中から刻み海藻を取出した後は、速やかに湯切りして常温(2℃〜30℃)下で放冷することが好ましく、2℃以上、10℃以下に保持された冷蔵庫或は冷蔵室内に静置し放冷することがより好ましい。以上のような、アルコール処理工程(S22)、刻み処理工程(S24)及び海藻加熱処理工程(S26)をこの順序で実施することによって、後段の第1混合工程において刻み加熱海藻から、粘性多糖が調味液に滲み出して調味液に糸を引くような粘性を付与することとなる。
調味液漬け魚卵調製工程(S30)における魚卵調味液浸漬処理工程(S32)は、上述のような調味液に海産の魚卵を浸漬して、調味液浸漬処理魚卵を得る工程である。浸漬する温度は、0℃以上、20℃以下とすることができ、10℃以下が好ましい。0℃未満では調味液や魚卵が凍結し浸漬効果が充分得られない場合があり、20℃を超えると魚卵の鮮度が低下する場合がある。浸漬する時間は、6時間以上、20時間以下とすることができ、12時間以上、18時間以下が好ましい。6時間未満では魚卵に調味液が充分浸透しない場合があり、20時間を越えると魚卵の鮮度が低下する場合がある。ここで、魚卵が数の子のように塊状のものにあっては、予め、0.5cm〜2cm角、好ましくは1cm〜1.5cm角に切断してから、調味液に浸漬する。なお、この工程(S32)で得られた調味液浸漬処理魚卵は、第3混合工程(S60)に供する前に、調味液を液切り(タレ切り)して調味液漬け魚卵を得ることが好ましい。調味液の液切りは、例えば、魚卵が抜け落ちることの無い網目サイズの篩上に、30分以上、1時間以下、静置することで達成できる。この調味液の液切りを行なうときの温度は、魚卵調味液浸漬処理工程(S32)における魚卵の浸漬温度範囲内とすることができる。
第1混合工程(S40)は、上述の調味液に、乾燥フィレ削片調製工程(S10)で得られた乾燥フィレ削片と刻み加熱海藻調製工程(S20)で得られた刻み加熱海藻とを加えながら攪拌することによって第1混合物を得る工程である。ここで、130重量部以上、200重量部以下の調味液に対し、6.5重量部以上、9.5重量部以下の乾燥フィレ削片と、36重量部以上、52重量部以下の刻み加熱海藻とを加えながら攪拌することができる。155重量部以上、180重量部以下の前記調味液に対し、7重量部以上、9重量部以下の乾燥フィレ削片と、40重量部以上、48重量部以下の刻み加熱海藻とを加えながら攪拌することがより好ましい。攪拌、混合の際の温度は、10℃〜20℃であれば特に温度制御は必須ではないが、2℃以上、20℃以下に温度制御することが好ましい。この工程(S40)を行なう時間は特に限定されない。乾燥フィレ削片や刻み加熱海藻が調味液中に偏在することなく略均一に分散し、また、調味液の粘度が高まり、乾燥フィレ削片や刻み加熱海藻の各全体表面を覆う状態となれば第1混合工程を終了することができる。また、この工程(S40)で用いる攪拌機は、乾燥フィレ削片や刻み加熱海藻が崩壊、破砕されないように攪拌できれば、如何なる型式の装置であっても良く、例えば、回転ドラム型、羽回転型などの攪拌機が好適に使用でき、通常2分間〜5分間の攪拌時間で第1混合工程(S40)を終了することができる。
第2混合工程(S50)は、第1混合工程(S40)に引き続き行なわれ、工程(S40)で得られた第1混合物に、さらに南蛮を加えて攪拌することによって第2混合物を得る工程である。南蛮は、カプサイシンなどの辛味成分の含有量が高い点では、赤唐辛子が好適に使用でき、また、輪切状態或は破砕状態のものが好ましい。この工程(S50)では、工程(S40)で得られた第1混合物の全量に対して、さらに、上記のような南蛮を、0.04重量部以上、0.06重量部以下加えて攪拌することができ、0.045重量部以上、0.055重量部以下加えて攪拌することが好ましい。0.04重量部未満では保存性付与の補助効果が充分とならない場合があり、0.06重量部を超えると最終的に得られる海産物漬物が南蛮の辛味が強過ぎ、生の海産物に近い風味が味わい難いものとなる場合がある。温度条件、攪拌機、攪拌条件など第1混合工程(S40)と同様であり、本工程(S50)を行なう時間は特に限定されない。南蛮が調味液中に偏在することなく略均一に分散した状態になれば良く、通常1〜2分間の攪拌時間で本工程(S50)を終了することができる。
第3混合工程(S60)は、第2混合工程(S50)に引き続き行なわれ、工程(S50)で得られた第2混合物に、さらに、調味液漬け魚卵調製工程(S30)で得られた調味液漬け魚卵を加えて攪拌することによって第3混合物を得る工程である。この工程(S60)では、工程(S50)で得られた第2混合物の全量に対して、さらに、調味液漬け魚卵を、42重量部以上、70重量部以下加えて攪拌することができる。49重量部以上、63重量部以下の調味液漬け魚卵を加えて攪拌することが好ましい。温度条件、攪拌機、攪拌条件などは第1混合工程と同様であり、また、第3混合工程を行なう時間は、特に限定されない。調味液漬け魚卵が調味液中に偏在することなく略均一に分散した状態になれば良く、通常3〜5分間の攪拌時間で本工程(S60)を終了することができる。本工程(S60)で得られた第3混合物は、包装前の最終的な海産物漬物とすることができる。
本実施形態による海産物漬物(包装品)は、上述のような海産物漬物の製造方法によって得られた第3混合物(海産物漬物)がプラスティック容器に充填されている。第3混合物は、調味液が糸を引くような粘性を有しており魚卵が偏在することなく調味液に浸漬された状態でプラスティック容器に充填され、このプラスティック容器の開口部がプラスティックの蓋で閉鎖されている。ここで、プラスティック容器及び蓋は、例えば、ポリエチレン(PE)製、ポリプロピレン(PP)製、ポリエチレンテレフタレート(PET)製などが好適に使用できる。
次に本発明による海産物漬物及びその製造方法について、実施例、比較例、試験例を示して具体的に説明する。
〔実施例1〕
本実施例1による海産物漬物及びその製造方法は、上述の好ましい実施形態に準じたものであり、魚肉フィレとして白鮭のフィレ(脂質含有量4重量%)、海藻材料として、日干しの真昆布とガゴメ昆布、魚卵として数の子、南蛮として破砕状の赤唐辛子を夫々用いた。また、調味液(調味タレ)は、醤油を40重量%含有し、本味醂を6〜7重量%含有し、残部が水の組成を有し、合成調味料や保存料無添加のものを用いた。また、真昆布とガゴメ昆布の使用比率は、真昆布54重量%、ガゴメ昆布46重量%とした。
乾燥フィレ削片調製工程(S10)におけるフィレ調味液浸漬処理工程(S12)では、10℃〜15℃の温度条件下、魚肉フィレ20kgを調味液に一晩(15時間〜18時間)浸漬し、調味液浸漬処理フィレを得た。得られた調味液浸漬処理フィレ全量を用い、フィレ燻乾工程(S14)では、20℃±3℃に制御した強制送風型の低温燻製乾燥機(タイヨー製作所社製、冷燻システムRSC型)内にて10時間±1時間、乾燥燻煙して乾燥フィレを得た。得られた乾燥フィレを乾燥フィレ削り処理工程(S16)では、スライサーを用い、厚さ0.4mm±0.2mmに削り処理し、乾燥フィレ削片8kgを得た。乾燥フィレ削片の厚み以外のサイズは、長さを5cm±1cm、幅を1〜2cmとした。
刻み加熱海藻調製工程(S20)における刻み処理工程(S22)では、海藻材料(日干しの真昆布20kg+ガゴメ昆布17kg)についてカッターを用い、0.8mm±0.2mmの幅に細切りし、刻み海藻を得た。刻み海藻の幅以外のサイズは、長さを3cm±1cm、厚さを0.8mm±0.5mmとした。アルコール処理工程(S24)では、エタノール含量(V/V、15℃)が85容量%±3容量%のアルコール含有水溶液を、刻み海藻の全体表面が湿るように噴霧し、ポリエチレン製の袋に入れ、これを2℃〜10℃に保持した冷蔵室内に、一晩(12時間〜15時間)静置し、アルコール処理海藻を得た。得られたアルコール処理海藻を、海藻加熱処理工程(S26)では、沸騰水中に5秒±2秒浸漬した。沸騰水中からアルコール処理刻み海藻を取出後、速やかに湯切りして2℃以上、10℃以下に制御保持された冷蔵室内に静置し放冷し、刻み加熱海藻44kg(真昆布24kg+ガゴメ昆布20kg)を得た。
調味液漬け魚卵調製工程(S30)における魚卵調味液浸漬処理工程(S32)では、予め、1cm±0.3cm角に切断した魚卵としての数の子を、5℃±2℃で一晩(15時間)調味液に浸漬し、調味液浸漬処理魚卵を得た。得られた調味液浸漬処理魚卵は、魚卵が抜け落ちることの無い網目サイズの篩上で30分間、調味液を液切り(タレ切り)して調味液漬け魚卵56kgを得た。
第1混合工程(S40)では、調味液165kgに。乾燥フィレ削片調製工程(S10)で得られた乾燥フィレ削片8kgと刻み加熱海藻調製工程(S20)で得られた刻み加熱海藻44kgとを加えながら攪拌することによって第1混合物を得た。攪拌、混合の際の温度は15℃±2℃とし、3分間攪拌、混合した。ここでは、羽根回転型の攪拌機を用いた。第1混合物は、調味液の粘度が高まり糸を引くような状態になり、このような調味液が乾燥フィレ削片や刻み加熱海藻の各全体表面を覆う状態となっていた。
第2混合工程(S50)では、第1混合物全量に対し南蛮50gを加えて攪拌することによって第2混合物を得た。この工程(S50)は第1混合工程(S40)から間を置くことなく行なった。温度条件、攪拌機、攪拌条件などは、第1混合工程(S40)と同様とした。本工程(S50)の攪拌時間は1分間であった。第2混合物は、南蛮が調味液中に偏在することなく略均一に分散した状態になっていた。
第3混合工程(S60)では、第2混合物全量に対し調味液漬け魚卵56kgを加えて攪拌することによって第3混合物を得た。温度条件、攪拌機、攪拌条件などは第1混合工程と同様とした。本工程(S60)を行なう時間(攪拌、混合時間)は3〜5分間であった。得られた第3混合物は、調味液漬け魚卵が調味液中に偏在することなく略均一に分散した状態となっていた。
本実施例1による海産物漬物は、第3混合工程(S60)で得られた第3混合物がPET製容器に充填され、PET製容器の開口部がPP製の蓋で閉鎖されている。容器に充填された第3混合物は、調味液が糸を引くような粘性を有しており魚卵が偏在することなく調味液に浸漬された状態となっており、積極的な発酵処理を施した海産物漬物に劣らない保存性が付与されていた。また、本実施例1の海産物漬物は、生に近い食感、風味を持つと言えるものとなっていた。
〔比較例1〕
実施例1の製造方法における第1混合工程(S40)〜第3混合工程(S60)に替えて、調味液165kgに、乾燥フィレ削片調製工程(S10)で得られた乾燥フィレ削片8kgと、刻み加熱海藻調製工程(S20)で得られた刻み加熱海藻44kgと、南蛮(破砕状赤唐辛子)50gと、調味液漬け魚卵調製工程(S30)で得られた調味液漬け魚卵56kgとを同時に加えて攪拌した以外は、実施例1と同様に製造して海産物漬物を得た。得られた海産物漬物は、実施例1の海産物漬物に比して、調味液の粘性が充分なものとなっておらず、また、魚卵が崩壊、形崩れしてしまい、良好な生に近い食感とはなっていなかった。
〔比較例2〕
実施例1の製造方法の刻み加熱海藻調製工程(S20)において、アルコール処理を行なった後に刻み処理を施し、続いて海藻加熱処理を施した以外は、実施例1と同様に製造して海産物漬物を得た。得られた海産物漬物は、実施例1の海産物漬物に比して、調味液の粘性が充分なものとなっておらず、また、保存性も劣るものであった。
〔比較例3〕
実施例1の製造方法の刻み加熱海藻調製工程(S20)において、アルコール処理を行なった後に海藻加熱処理を施し、続いて刻み処理を施した以外は、実施例1と同様に製造して海産物漬物を得た。得られた海産物漬物は、実施例1の海産物漬物に比して、調味液の粘性が充分なものとなっておらず、また、保存性も劣るものであった。
〔試験例1〕
無水エタノール(99.5容量%以上)を用いてエタノール含量(V/V%、15℃)が、75容量%、78容量%、80容量%、82容量%、85容量%、88容量%、90容量%、95容量%の各アルコール含有水溶液を調製した。実施例1のアルコール処理工程(S24)において、アルコール含有液として上記各アルコール含有水溶液、及び無水エタノールを夫々用いた以外は、実施例1と同様に製造して各海産物漬物を得た。得られた各海産物漬物における調味液の糸を引くような粘性(糸引き度)について比較試験を行なった。この結果、糸引き度は、エタノール含量が82容量%、85容量%、88容量%、及び90容量%のアルコール含有水溶液を用いた場合が略同程度で最も高く、95容量%のアルコール含有水溶液を用いた場合が次に高かった。80容量%のアルコール含有水溶液を用いた場合より、78容量%のアルコール含有水溶液を用いた場合の方が低く、78容量%のアルコール含有水溶液を用いた場合がさらに低かった。また、95容量%のアルコール含有水溶液を用いた場合より、無水エタノールを用いた場合の方が低いことが確認された。

Claims (5)

  1. 鮭又は鱒の魚肉フィレを調味液に浸漬するフィレ調味液浸漬処理工程と、このフィレ調味液浸漬処理工程で得られた調味液浸漬処理フィレを10℃以上、30℃以下で、8時間以上、16時間以下乾燥燻煙するフィレ燻乾工程と、このフィレ燻乾工程で得られた乾燥フィレを削り処理する乾燥フィレ削り処理工程と、を有し、乾燥フィレ削片を得る乾燥フィレ削片調製工程と、
    日干し昆布でなる海藻材料を細切りする刻み処理工程と、この刻み処理工程で得られた刻み海藻にエタノール含量が82容量%以上、90容量%以下のアルコール含有水溶液を刻み海藻の全体表面が湿るように噴霧し、このアルコール含有水溶液噴霧の刻み海藻を不透水性のシートに包むか又は不透水性の袋に入れて2℃以上、10℃以下で6時間以上、20時間以下静置するアルコール処理工程と、このアルコール処理工程で得られたアルコール処理刻み海藻を90℃以上の熱湯中に3秒間以上、30秒間以下浸漬した後、熱湯中から取出し湯切りして常温下で放冷する海藻加熱処理工程と、を有し、刻み加熱海藻を得る刻み加熱海藻調製工程と、
    魚卵を調味液に浸漬する魚卵調味液浸漬処理工程を有し、調味液漬け魚卵を得る調味液漬け魚卵調製工程と、
    調味液に前記乾燥フィレ削片と前記刻み加熱海藻とを加えながら攪拌する第1混合工程と、
    この第1混合工程に引き続き、さらに南蛮を加えて攪拌する第2混合工程と、
    この第2混合工程に引き続き、さらに前記調味液漬け魚卵を加えて攪拌する第3混合工程と、を含んで成ることを特徴とする海産物漬物の製造方法。
  2. 前記第1混合工程は、130重量部以上、200重量部以下の前記調味液に対し、6.5重量部以上、9.5重量部以下の前記乾燥フィレ削片と、36重量部以上、52重量部以下の前記刻み加熱海藻とを加えながら攪拌することを特徴とする請求項1に記載の海産物漬物の製造方法。
  3. 前記第2混合工程は、さらに、0.04重量部以上、0.06重量部以下の前記南蛮を加えて攪拌することを特徴とする請求項1又は2に記載の海産物漬物の製造方法。
  4. 前記第3混合工程は、さらに、42重量部以上、70重量部以下の前記調味液漬け魚卵を加えて攪拌することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の海産物漬物の製造方法。
  5. 請求項1乃至のいずれかに記載された海産物漬物の製造方法によって得られた海産物漬物が、前記調味液が糸を引くような粘性を有しており前記魚卵が偏在することなく前記調味液に浸漬された状態で、プラスティック容器に充填され、このプラスティック容器の開口部が閉鎖されていることを特徴とする海産物漬物。
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