JP5586070B2 - 調色サンプル解析装置、方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

調色サンプル解析装置、方法、プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、CCM(Computer Color Matching)により作製した調色サンプルのうちの異常なものの解析に関する。
従来より、ターゲット(色見本)の表色値を目標にして調色する技術としてCCM(Computer Color Matching)が知られている。
CCMによれば、ターゲット(色見本)の表色値を再現するための着色剤配合比率を導出することができる。さらに、導出された着色剤配合比率で着色剤を配合し、調色サンプルを作製する。そして、作製された調色サンプルを測定し、その表色値を求め、ターゲット(色見本)の表色値に近づけるように、着色剤配合比率を調整していく。
なお、CCMにより作製された調色サンプルのうち異常があったものにおいて、異常の原因となった着色剤を特定する技術が知られている(特許文献1を参照)。
特開2003−139613号公報
ここで、CCMにより導出された着色剤配合比率で着色剤を配合する際に、着色剤の量を誤って多くし過ぎたり、あるいは少なくし過ぎたりすること等により、予期しない異常な調色サンプルが作製されることがある。
このような異常な調色サンプルにおいて、異常の原因となった着色剤を示唆するデータを導出すると、異常の原因となった着色剤の特定および改善などに利用することができて便利である。
そこで、本発明は、調色サンプルにおける異常の原因となった着色剤を示唆するデータを導出することを課題とする。
本発明にかかる調色サンプル解析装置は、所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出部と、部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出部と、を備え、前記部分的導出配合は、ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものであるように構成される。
上記のように構成された調色サンプル解析装置によれば、配合率導出部が、所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する。色差導出部が、部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する。なお、前記部分的導出配合は、ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものである。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記導出配合における前記着色剤の合計量と、前記本来配合における前記着色剤の合計量とが等しいようにしてもよい。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記導出配合における白色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における白色の前記着色剤の配合量とが等しいようにしてもよい。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記導出配合における黒色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における黒色の前記着色剤の配合量とが等しいようにしてもよい。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記色差導出部は、前記ある一つの前記着色剤に関する前記色差の符号を、前記部分的導出配合および前記本来配合における前記ある一つの前記着色剤の配合率の大小関係により定めるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記調色サンプルの測定結果が分光反射率であり、前記配合率導出部が、前記調色サンプルの測定結果から予測誤差を減じた値に基づき、前記着色剤の配合率を導出し、前記予測誤差は、前記調色サンプルにおける着色剤の配合率の真の値から予測される分光反射率と、前記調色サンプルの実際の分光反射率との間の誤差であるようにしてもよい。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記本来配合に則して前記着色剤を配合することにより、前記調色サンプルを作製する調色サンプル作製部、を備え、前記配合率導出部が、所定の色見本の測定結果に基づき、前記本来配合を導出するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる調色サンプル解析装置は、前記着色剤の各々における、前記導出配合と前記本来配合との間の配合率の変化を導出する配合率変化導出部を備え、前記配合率変化導出部において用いられる前記導出配合は、白基準配合および黒基準配合であり、前記白基準配合における白色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における白色の前記着色剤の配合量とが等しく、前記黒基準配合における黒色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における黒色の前記着色剤の配合量とが等しいようにしてもよい。
本発明は、調色サンプル解析装置によって調色サンプルを解析する方法であって、前記導出配合における前記着色剤の合計量と、前記本来配合における前記着色剤の合計量とが等しい前記導出配合を異常配合といい、前記色差導出部が、前記異常配合を用いて、前記色差を導出する工程と、前記配合率変化導出部が、前記配合率の変化を導出する工程と、前記色差導出部が、前記白基準配合および/または前記黒基準配合を用いて、前記色差を導出する工程とを備えた調色サンプル解析方法である。
本発明は、所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出工程と、部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出工程と、を備え、前記部分的導出配合は、ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものである調色サンプル解析方法である。
本発明は、調色サンプル解析処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記調色サンプル解析処理は、所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出工程と、部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出工程と、を備え、前記部分的導出配合は、ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものであるプログラムである。
本発明は、調色サンプル解析処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記調色サンプル解析処理は、所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出工程と、部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出工程と、を備え、前記部分的導出配合は、ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものである記録媒体である。
本発明の第一の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。 第一の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を示すフローチャートである。 ターゲット2の測色(S10)から調色サンプル4の作製(S14)までの調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。 異常な調色サンプル4の選別時の調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。 調色サンプル4の測色(S20)から色差の表示(S24)までの調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。 配合名YR−2の本来配合および異常配合(図6(a))、配合名YR−4の本来配合および異常配合(図6(b))を示す図である。 配合名YR−2についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図7(a))、配合名YR−4についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図7(b))を示す図である。 色差の導出(S24)における色差導出部26の動作を示すフローチャートである。 配合名YR−2についての部分異常配合(図9(a))、配合名YR−4についての部分異常配合(図9(b))を示す図である。 色差表示部28のYR-2 P-4172+についての表示内容(図10(a))、YR-4 P-4172+についての表示内容(図10(b))を示す図である。 本発明の第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。 第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を示すフローチャートである。 配合名YR−2の本来配合、白基準配合および黒基準配合(図13(a))、配合名YR−4の本来配合、白基準配合および黒基準配合(図13(b))を示す図である。 色差の導出(S25)における色差導出部26の動作を示すフローチャートである。 配合名YR−2についての部分白基準配合(図15(a))、配合名YR−4についての部分白基準配合(図15(b))を示す図である。 配合名YR−2についての部分黒基準配合(図16(a))、配合名YR−4についての部分黒基準配合(図16(b))を示す図である。 導出配合として白基準配合を用いた場合の、色差表示部28のYR-2 P-4172+についての表示内容(図17(a))、YR-4 P-4172+についての表示内容(図17(b))を示す図である。 本発明の第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。 第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を示すフローチャートである。 配合率変化の導出・表示(S30)の際の調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。 導出配合を黒基準配合とした色差の導出(S32)の際の調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。 配合名YR−2の本来配合および異常配合(図22(a))、配合名YR−4の本来配合および異常配合(図22(b))を示す図である。 配合名YR−2についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図23(a))、配合名YR−4についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図23(b))を示す図である。 色差表示部28のYR-2 EP-4050−についての表示内容(図24(a))、YR-4 EP-4050−についての表示内容(図24(b))を示す図である。 配合名YR−2の本来配合、白基準配合、黒基準配合および配合率変化(図25(a))、配合名YR−4の本来配合、白基準配合、黒基準配合および配合率変化(図25(b))を示す図である。 色差表示部28および配合率変化表示部34のYR-2 EP-4050−についての表示内容(図26(a))、YR-4 EP-4050−についての表示内容(図26(b))を示す図である。 配合名B7の本来配合および異常配合を示す図である。 配合名B7についての異常な調色サンプル4の実際の配合を示す図である。 色差表示部28のB7 P-4660−についての表示内容を示す図である。 配合名B7の本来配合、白基準配合、黒基準配合および配合率変化を示す図である。 色差表示部28および配合率変化表示部34のB7 P-4660−についての表示内容を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態
図1は、本発明の第一の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。第一の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1は、測色器12、反射率導出部14、着色剤特性記録部16、予測誤差記録部18、配合率導出部20、本来配合記録部22、調色サンプル作製部24、色差導出部26、色差表示部28を備える。
測色器12は、ターゲット2または調色サンプル4を測色する。ターゲット2は、所定の色見本である。調色サンプル4は、ターゲット2の色を再現すべく着色剤を配合して得られたサンプルである。調色サンプル4は、後述するように、調色サンプル作製部24により作製される。
反射率導出部14は、測色器12の測色結果から、ターゲット2または調色サンプル4の分光反射率を導出する。なお、ターゲット2または調色サンプル4の分光反射率は、ターゲット2または調色サンプル4に光を照射したときの、光の波長ごとの反射率である。測色器12および反射率導出部14により、ターゲット2または調色サンプル4の分光反射率が測定される。
着色剤特性記録部16は、各着色剤の特性(分光反射率または分光透過率、以下これを「分光反射率」の語で代表記載する)を記録する。
予測誤差記録部18は、予測誤差を記録する。調色サンプル4の予測誤差は、本来配合のとおりに着色剤を正しく配合して作成された調色サンプル4の実際の分光反射率と、調色サンプル4の本来配合から予測される分光反射率との間の誤差である。ただし、この予測誤差は、分光反射率を複数の調色サンプル4について求めて平均値をとる等、精度良くかつ、なるべく少ないステップで効率よく求めることが好ましい。なお、分光反射率の予測は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の特性に基づき行われる。予測誤差の求め方自体は周知なので、詳細な説明を省略する(例えば、特許文献1:特開2003−139613号公報を参照)。これは、いずれの実施形態においても同様である。
以下では、特定のターゲット2と、その本来配合を知って再現を目指した特定の調色サンプル4とで、予測誤差が、ある一定の共通な値になる条件で説明する。演色性が良い条件で、色相、明度、彩度を特定の狭い範囲の値に限定するとそうなる。具体的範囲は、上記文献に記載されている。そこで以下、各々のケースの予測誤差は、単に「予測誤差」と略表記する。
配合率導出部20は、所定の色見本であるターゲット2の測定結果(分光反射率)から予測誤差を減じた値に基づき、所定の着色剤の配合率であるターゲット2の本来配合(図6参照)を導出する。ここで以下では、ターゲット2の本来配合を知って再現を目指した特定の調色サンプル4を、単に「調色サンプル4」と表現する。しかも、配合率導出部20は、調色サンプル4の測定結果(分光反射率)から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(導出配合)を導出する。なお、第一の実施形態において、導出配合は異常配合である(図6参照)。異常配合における着色剤の合計量と、ターゲット2の本来配合における着色剤の合計量とは、共に1で等しい。
なお、ターゲット2の測定結果からターゲット2の本来配合を、予測誤差を使って導出する旨を記載したが、あくまで一例であり、ターゲット2の本来配合の求め方はこれに限定されない。例えば、ターゲット2の本来配合が既知であれば、その既知の値を本来配合記録部22に記録すればよく、測定を必ずしも要しない。また本来配合の定義も、ターゲット2に限定されない。例えば、予測誤差が既に知られた値でありかつ、予測誤差がまた、本来配合を知って再現を目指した特定の調色サンプル4とで、ある一定の共通な値になる範囲内で、既知配合を本来配合とすれば、その既知の値を本来配合記録部22に記録すればよく、ターゲット2の存在を必ずしも要しない。ただし、この場合の「調色サンプル4」は、ターゲット2の再現を目指したものの事ではなく、該既知配合を知って再現を目指したものの事である。これは、いずれの実施形態においても同様である。
本来配合記録部22は、配合率導出部20から本来配合を受けて、記録する。
調色サンプル作製部24は、本来配合記録部22から読み出した本来配合に則して着色剤を配合することにより、調色サンプル4を作製する。
色差導出部26は、部分的導出配合(部分異常配合:図9参照)に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、本来配合に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する。
ただし、部分的導出配合(部分異常配合:図9参照)は、ある一つの着色剤の配合率を、配合率導出部20により導出された着色剤の配合率である導出配合(異常配合)の配合率とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率としたものである。
また、色差導出部26は、ある一つの着色剤に関する色差の符号を、部分的導出配合(部分異常配合:図9参照)および本来配合におけるある一つの着色剤の配合率の大小関係により定める。
色差表示部28は、色差導出部26により導出された色差を表示する(図10参照)。
次に、第一の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を説明する。
図2は、第一の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を示すフローチャートである。
(1)ターゲット2の測色(S10)から調色サンプル4の作製(S14)まで
図3は、ターゲット2の測色(S10)から調色サンプル4の作製(S14)までの調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。
調色サンプル解析装置1は、ターゲット2の色を再現すべく、CCM(Computer Color Matching)による調色サンプル4の作製を行う。
まず、ターゲット2を測色器12で測色する(S10)。その測色結果から、反射率導出部14により、ターゲット2の分光反射率が導出される。
配合率導出部20は、ターゲット2の測定結果である分光反射率を反射率導出部14から受ける。また、配合率導出部20は、予測誤差を予測誤差記録部18から読み出す。さらに、配合率導出部20は、ターゲット2の測定結果である分光反射率から予測誤差を減じた値に基づき、本来配合(図6参照)を導出する(S12)。
配合率導出部20は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の分光反射率を読み出す。配合率導出部20による本来配合の導出は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の分光反射率に基づき、CCM理論に則して行われる。
本来配合の導出に用いられるCCM理論は調色サンプル4によって異なる。調色サンプル4が半透明物又は不透明物の場合、クベルカ・ムンクの理論が用いられる。印刷または染色により調色サンプル4を作製する場合、クベルカ・ムンク理論の1定数法が用いられる。塗料により調色サンプル4を作製するか、または調色サンプル4をプラスチックにより形成する場合、クベルカ・ムンク理論の2定数法が用いられる。調色サンプル4が透明物の場合、ランベルトベールの理論が用いられる。上記のCCM理論はいずれも周知なので、説明を省略する(例えば、特許文献1:特開2003−139613号公報を参照)。
図6は、配合名YR−2の本来配合および異常配合(図6(a))、配合名YR−4の本来配合および異常配合(図6(b))を示す図である。
図6に示す例においては、配合率導出部20は、本来配合としてYR−2またはYR−4を導出する。すなわち、YR−2またはYR−4がターゲット2の色を再現しているものと、配合率導出部20により導出されたものである。
図6(a)を参照して、YR−2は、着色剤EP-4050(白色)、P-4710(黒色)、P-4172(赤色)、P-4420(黄色)を、それぞれ0.8485, 0.0540, 0.0257,
0.0718重量部、配合したものである。
図6(b)を参照して、YR−4は、着色剤EP-4050(白色)、P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)、P-4172(赤色)、P-4420(黄色)を、それぞれ0.8390, 0.0945, 0.0138,
0.0527重量部、配合したものである。
導出された本来配合は、本来配合記録部22に記録される。調色サンプル作製部24は、本来配合記録部22から読み出した本来配合に則して着色剤を配合することにより、調色サンプル4を作製する(S14)。
(2)調色サンプル4の測色(S20)からの色差の表示(S24)まで
本来配合のとおりに着色剤が配合されれば、調色サンプル4の色は、YR−2またはYR−4の配合により得られる色そのものとなる。
しかし、調色サンプル作製部24により本来配合のとおりに着色剤を配合する際に、着色剤の量を誤って多くし過ぎたり、あるいは少なくし過ぎたりすること等により、予期しない異常な調色サンプル4が作製されることがある。このような異常な調色サンプル4の色は、YR−2またはYR−4の配合により得られる色とは当然異なる。
調色サンプル解析装置1は、かかる異常な調色サンプル4を解析するものである。なお、異常な調色サンプル4は、ユーザが目視により選別してもよいし、公知の手段により測色して選別してもよい。
図7は、配合名YR−2についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図7(a))、配合名YR−4についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図7(b))を示す図である。
図7(a)を参照して、YR−2の本来配合のとおりに着色剤を配合して調色サンプル4を作製すべきところ、着色剤P-4172(赤色)が多すぎてしまい(0.0257重量部とすべきところ0.0286重量部となってしまった)、異常な調色サンプル4が作製されてしまったとする。ここで、配合名の後に、異常を生じた着色剤を付記し、さらに着色剤の多すぎ(少なすぎ)を+(−)と追記した。すると、図7(a)に示す配合は、YR-2 P-4172+となる。
図7(b)を参照して、YR−4の本来配合のとおりに着色剤を配合して調色サンプル4を作製すべきところ、着色剤P-4172(赤色)が多すぎてしまい(0.0138重量部とすべきところ0.0149重量部となってしまった)、異常な調色サンプル4が作製されてしまったとする。ここで、配合名の後に、異常を生じた着色剤を付記し、さらに着色剤の多すぎ(少なすぎ)を+(−)と追記した。すると、図7(b)に示す配合は、YR-4 P-4172+となる。
図4は、異常な調色サンプル4の選別時の調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。YR-2 P-4172+またはYR-4 P-4172+の異常な調色サンプル4が選別され、測色器12で測色できる位置に移動される。ただし、本来配合のとおりに着色剤を正しく配合して作成された調色サンプル4は、図示省略する。
次に、調色サンプル4の測色(S20)が行われる。
図5は、調色サンプル4の測色(S20)から色差の表示(S24)までの調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。
まず、異常な調色サンプル4を測色器12で測色する(S20)。その測色結果から、反射率導出部14により、異常な調色サンプル4の分光反射率が導出される。
配合率導出部20は、調色サンプル4の測定結果である分光反射率を反射率導出部14から受ける。また、配合率導出部20は、予測誤差を予測誤差記録部18から読み出す。さらに、配合率導出部20は、異常な調色サンプル4の測定結果である分光反射率から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(異常配合)を導出する(S22)。
配合率導出部20は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の分光反射率を読み出す。配合率導出部20による異常配合の導出は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の分光反射率に基づき、CCM理論に則して行われる。
図6(a)を参照して、YR-2 P-4172+の異常配合が、YR-2 P-4172+の調色サンプル4の色を再現しているものと、配合率導出部20により導出されたものである。YR-2の本来配合における着色剤の合計量は1である。この値は、YR-2 P-4172+の着色剤の配合率として導出された異常配合における着色剤の合計量1と等しい。両者の合計量が等しいという条件をつけることにより、YR-2 P-4172+の配合(異常配合)を導出することができる。
図6(b)を参照して、YR-4 P-4172+の異常配合が、YR-4 P-4172+の調色サンプル4の色を再現しているものと、配合率導出部20により導出されたものである。YR-4の本来配合における着色剤の合計量は1である。この値は、YR-4 P-4172+の着色剤の配合率として導出された異常配合における着色剤の合計量1と等しい。両者の合計量が等しいという条件をつけることにより、YR-4
P-4172+の配合(異常配合)を導出することができる。
異常な調色サンプル4の分光反射率から、三刺激値XYZを求めることができる。この三刺激値XYZを、着色剤の配合率により表すことができる。よって、着色剤が3種類であれば、着色剤の配合率を求めることができる。しかし、着色剤が4種類なので、三刺激値XYZに加えて、もう一つ条件が必要である。そこで、本来配合の合計量と異常配合の合計量とが等しいという条件をつけている。
YR-2 P-4172+またはYR-4 P-4172+の異常配合は、色差導出部26に与えられる。さらに、色差導出部26は、本来配合記録部22から本来配合を読み出す。
色差導出部26は、色差の導出を行う(S24)。さらに、色差表示部28が、導出された色差の表示を行う(図10参照)。
図8は、色差の導出(S24)における色差導出部26の動作を示すフローチャートである。
まず、色差導出部26は、部分異常配合を導出する(S242)。部分異常配合(図9参照)は、本来配合の内のある一つの着色剤の配合率を異常配合とするものである(残りの着色剤の配合率は、本来配合の配合率のままである)。色差導出部26は、配合率導出部20から異常配合を受け、本来配合記録部22から本来配合を読み出す。
図9は、配合名YR−2についての部分異常配合(図9(a))、配合名YR−4についての部分異常配合(図9(b))を示す図である。
図9(a)を参照して、配合名YR−2についての部分異常配合は、部分異常配合A、B、C、Dの4種類がある。
部分異常配合Aは、着色剤EP-4050(白色)の配合率を異常配合0.8459とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分異常配合Bは、着色剤P-4710(黒色)の配合率を異常配合0.0541とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分異常配合Cは、着色剤P-4172(赤色)の配合率を異常配合0.0288とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分異常配合Dは、着色剤P-4420(黄色)の配合率を異常配合0.0712とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
図9(b)を参照して、配合名YR−4についての部分異常配合も、同様に、部分異常配合A、B、C、Dの4種類があり、それぞれ、着色剤EP-4050(白色)、P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)、P-4172(赤色)、P-4420(黄色)の配合率を異常配合とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分異常配合の導出(S242)においては、例えば、まず、最初に、部分異常配合Aを導出する。
次に、色差導出部26は、本来配合と部分異常配合との色差を導出する(S244)。すなわち、色差導出部26は、部分異常配合Aに則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、本来配合に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する。
例えば、色差は、部分的導出配合色のL*a*b*表色系における座標と、本来配合色のL*a*b*表色系における座標との距離ΔE*である。図9(a)を参照して、YR−2についての本来配合と部分異常配合Aとの色差ΔE*は、0.05である。図9(b)を参照して、YR−4についての本来配合と部分異常配合Aとの色差ΔE*は、0.01である。
ただし、色差導出部26は、図9(a)を参照して、着色剤EP-4050(白色)に関する色差の符号を、部分異常配合Aおよび本来配合における着色剤EP-4050(白色)の配合率の大小関係により定める。具体的には、(部分異常配合Aにおける着色剤EP-4050(白色)の配合率)−(本来配合における着色剤EP-4050(白色)の配合率)の符号を、着色剤EP-4050(白色)に関する色差の符号とする。
図9(a)を参照して、部分異常配合Aにおける着色剤EP-4050(白色)の配合率は、0.8459である。本来配合における着色剤EP-4050(白色)の配合率は、0.8485である。0.8459−0.8485<0なので、着色剤EP-4050(白色)に関する色差の符号は、マイナスである。
よって、YR−2についての部分異常配合Aの本来配合との色差は、−0.05である。
同様に、図9(b)を参照して、YR−4についての部分異常配合Aの本来配合との色差の符号は、(部分異常配合Aにおける着色剤EP-4050(白色)の配合率)−(本来配合における着色剤EP-4050(白色)の配合率)=0.8387−0.8390<0なので、マイナスである。
よって、YR−4についての部分異常配合Aの本来配合との色差は、−0.01である。
異常配合にしていない着色剤が他にあれば(S246、Yes)、部分異常配合の導出(S242)に戻る。このようにして、部分異常配合B、C、Dを導出し(S242)、本来配合と部分異常配合B、C、Dとの色差を導出する(S244)。
なお、図9(a)を参照して、YR−2についての本来配合と部分異常配合B、C、Dとの色差は、符号を含めて、それぞれ、+0.07、+1.08、−0.03である。
部分異常配合Bにおける着色剤P-4710(黒色)の配合率は、0.0541である。本来配合における着色剤着色剤P-4710(黒色)の配合率は、0.0540である。0.0541−0.0540>0なので、着色剤着色剤P-4710(黒色)に関する色差の符号は、プラスである。
部分異常配合Cにおける着色剤着色剤P-4172(赤色)の配合率は、0.0288である。本来配合における着色剤着色剤P-4172(赤色)の配合率は、0.0257である。0.0288−0.0257>0なので、着色剤着色剤P-4172(赤色)に関する色差の符号は、プラスである。
部分異常配合Dにおける着色剤P-4420(黄色)の配合率は、0.0712である。本来配合における着色剤P-4420(黄色)の配合率は、0.0718である。0.0712−0.0718<0なので、着色剤P-4420(黄色)に関する色差の符号は、マイナスである。
また、図9(b)を参照して、YR−4についての本来配合と部分異常配合B、C、Dとの色差は、符号を含めて、それぞれ、−0.02、+0.96、−0.06である。符号の定め方は、上述したとおりである。
このようにして、全ての着色剤について、異常配合にし終えれば(S246、No)、色差の導出は終了する。
さらに、色差表示部28が、導出された色差の表示を行う(図10参照)。図10は、色差表示部28のYR-2 P-4172+についての表示内容(図10(a))、YR-4 P-4172+についての表示内容(図10(b))を示す図である。
図10(a)を参照して、色差の大きさが棒グラフの長さで図示されており、色差の符号が棒グラフの伸びる向き(左側ならばマイナス、右側ならばプラス)を示す。着色剤P-4172(赤色)についての色差が+1.08であり、他の着色剤と比べて色差が大きいことから、着色剤P-4172(赤色)の配合率に異常がある(多すぎ、または、少なすぎ)ことが分かる。しかも、符号がプラスであることから、着色剤P-4172(赤色)が多すぎるということが分かる(もし、符号がマイナスならば着色剤が少なすぎということになる)。これは、図7(a)に示す実際の配合と合致する。なお、着色剤P-4172(赤色)についての色差1.08は、YR-2とYR-2 P-4172+との色差(実測値)0.96とおおむね一致する。
図10(b)を参照して、色差の大きさが棒グラフの長さで図示されており、色差の符号が棒グラフの伸びる向き(左側ならばマイナス、右側ならばプラス)を示す。着色剤P-4172(赤色)についての色差が+0.96であり、他の着色剤と比べて色差が大きいことから、着色剤P-4172(赤色)の配合率に異常がある(多すぎ、または、少なすぎ)ことが分かる。しかも、符号がプラスであることから、着色剤P-4172(赤色)が多すぎるということが分かる(もし、符号がマイナスならば着色剤が少なすぎということになる)。これは、図7(b)に示す実際の配合と合致する。なお、着色剤P-4172(赤色)についての色差0.96は、YR-4とYR-4 P-4172+との色差(実測値)0.95とおおむね一致する。
第一の実施形態によれば、調色サンプル4における異常の原因となった着色剤を示唆するデータとして、着色剤ごとの色差が導出される。最大の色差に対応する着色剤が、異常の原因となった着色剤であるため、異常の原因となった着色剤を容易に識別できる。
しかも、着色剤ごとの色差の符号により、異常の原因となった着色剤が多すぎるのか(プラス)、少なすぎるのか(マイナス)が容易に識別できる。
そもそも、部分異常配合においては、ある一つの着色剤の配合率を異常配合とするものの、残りの着色剤の配合率は本来配合の配合率のままである。よって、本来配合と部分異常配合との色差は、本来配合と異常配合との色差のうちのある一つの着色剤に起因する成分であるとみなすことができる。
実際、図10(a)および図10(b)を参照して、着色剤P-4172(赤色)についての色差のみが大きく、他の着色剤についての色差はほぼ0であり、着色剤P-4172(赤色)に異常が生じていることが分かる。
第二の実施形態
第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1は、導出配合が白基準配合または黒基準配合である点が、第一の実施形態と異なる。
図11は、本発明の第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1は、測色器12、反射率導出部14、着色剤特性記録部16、予測誤差記録部18、配合率導出部20、本来配合記録部22、調色サンプル作製部24、色差導出部26、色差表示部28を備える。以下、第一の実施形態と同様な部分は同一の符号を付して説明を省略する。
測色器12、反射率導出部14、着色剤特性記録部16、予測誤差記録部18、本来配合記録部22および調色サンプル作製部24は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
配合率導出部20は、本来配合(図6参照)を導出する。本来配合の導出法は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。しかも、配合率導出部20は、調色サンプル4の測定結果(分光反射率)から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(導出配合)を導出する。なお、第二の実施形態において、導出配合は白基準配合または黒基準配合である(図13参照)。
白基準配合における白色の着色剤の配合量と、本来配合における白色の着色剤の配合量とは等しい。黒基準配合における黒色の着色剤の配合量と、本来配合における黒色の着色剤の配合量とは等しい。
色差導出部26は、部分的導出配合(部分白基準配合または部分黒基準配合:図15および図16参照)に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、本来配合に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する。
ただし、部分白基準配合(図15参照)は、ある一つの着色剤の配合率を、配合率導出部20により導出された着色剤の配合率である導出配合(白基準配合)の配合率とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率としたものである。
また、部分黒基準配合(図16参照)は、ある一つの着色剤の配合率を、配合率導出部20により導出された着色剤の配合率である導出配合(黒基準配合)の配合率とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率としたものである。
なお、色差導出部26は、ある一つの着色剤に関する色差の符号を、部分的導出配合(部分白基準配合または部分黒基準配合:図15および図16参照)および本来配合におけるある一つの着色剤の配合率の大小関係により定める。
色差表示部28は、色差導出部26により導出された色差を表示する(図17参照)。
次に、第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を説明する。
図12は、第二の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を示すフローチャートである。
(1)ターゲット2の測色(S10)から調色サンプル4の作製(S14)まで
第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
(2)調色サンプル4の測色(S20)からの色差の表示(S24)まで
配合名YR−2および配合名YR−4についての異常な調色サンプル4の実際の配合は、図7に示したとおりである。
まず、異常な調色サンプル4を測色器12で測色する(S20)。その測色結果から、反射率導出部14により、異常な調色サンプル4の分光反射率が導出される。
配合率導出部20は、調色サンプル4の測定結果である分光反射率を反射率導出部14から受ける。また、配合率導出部20は、予測誤差を予測誤差記録部18から読み出す。さらに、配合率導出部20は、異常な調色サンプル4の測定結果である分光反射率から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(白基準配合または黒基準配合)を導出する(S23)。ただし、配合率導出部20は、本来配合記録部22から、白色(または黒色)の着色剤の配合量を読み出して、白基準配合または黒基準配合の導出に使用する。
配合率導出部20は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の分光反射率を読み出す。配合率導出部20による白基準配合または黒基準配合の導出は、着色剤特性記録部16に記録された各着色剤の分光反射率に基づき、CCM理論に則して行われる。
図13は、配合名YR−2の本来配合、白基準配合および黒基準配合(図13(a))、配合名YR−4の本来配合、白基準配合および黒基準配合(図13(b))を示す図である。
図13(a)を参照して、YR-2 P-4172+の白基準配合または黒基準配合が、YR-2 P-4172+の調色サンプル4の色を再現しているものと、配合率導出部20により導出されたものである。
YR-2の本来配合における白色の着色剤の配合量は0.8485である。この値は、YR-2 P-4172+の着色剤の配合率として導出された白基準配合における白色の着色剤の配合量0.8485と等しい。両者における白色の着色剤の配合量が等しいという条件をつけることにより、YR-2 P-4172+の配合(白基準配合)を導出することができる。
YR-2の本来配合における黒色の着色剤の配合量は0.0540である。この値は、YR-2 P-4172+の着色剤の配合率として導出された黒基準配合における黒色の着色剤の配合量0.0540と等しい。両者における黒色の着色剤の配合量が等しいという条件をつけることにより、YR-2 P-4172+の配合(黒基準配合)を導出することができる。
図13(b)を参照して、YR-4 P-4172+の白基準配合または黒基準配合が、YR-4 P-4172+の調色サンプル4の色を再現しているものと、配合率導出部20により導出されたものである。
YR-4の本来配合における白色の着色剤の配合量は0.8390である。この値は、YR-4 P-4172+の着色剤の配合率として導出された白基準配合における白色の着色剤の配合量0.8390と等しい。両者における白色の着色剤の配合量が等しいという条件をつけることにより、YR-4 P-4172+の配合(白基準配合)を導出することができる。
YR-4の本来配合における黒色の着色剤の配合量は0.0945である。この値は、YR-4 P-4172+の着色剤の配合率として導出された黒基準配合における黒色の着色剤の配合量0.0945と等しい。両者における黒色の着色剤の配合量が等しいという条件をつけることにより、YR-4 P-4172+の配合(黒基準配合)を導出することができる。ただし、黒を薄めた色(灰色)も黒色とみなす。
異常な調色サンプル4の分光反射率から、三刺激値XYZを求めることができる。この三刺激値XYZを、着色剤の配合率により表すことができる。よって、着色剤が3種類であれば、着色剤の配合率を求めることができる。しかし、着色剤が4種類なので、三刺激値XYZに加えて、もう一つ条件が必要である。そこで、本来配合と白(または黒)基準配合とにおける白(または黒)色の着色剤の配合量が等しいという条件をつけている。
YR-2 P-4172+またはYR-4 P-4172+の白基準配合または黒基準配合は、色差導出部26に与えられる。さらに、色差導出部26は、本来配合記録部22から本来配合を読み出す。
色差導出部26は、色差の導出を行う(S25)。さらに、色差表示部28が、導出された色差の表示を行う(図17参照)。
図14は、色差の導出(S25)における色差導出部26の動作を示すフローチャートである。
まず、色差導出部26は、部分白基準配合または部分黒基準配合を導出する(S252)。部分白基準配合(図15参照)は、本来配合の内のある一つの着色剤の配合率を白基準配合とするものである(残りの着色剤の配合率は、本来配合の配合率のままである)。部分黒基準配合(図16参照)は、本来配合の内のある一つの着色剤の配合率を黒基準配合とするものである(残りの着色剤の配合率は、本来配合の配合率のままである)。
なお、色差導出部26は、本来配合を本来配合記録部22から読み出し、白基準配合または黒基準配合を配合率導出部20から受ける。
図15は、配合名YR−2についての部分白基準配合(図15(a))、配合名YR−4についての部分白基準配合(図15(b))を示す図である。
図15(a)を参照して、配合名YR−2についての部分白基準配合は、部分異常配合A、B、C、Dの4種類がある。
部分白基準配合Aは、着色剤EP-4050(白色)の配合率を白基準配合0.8485とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分白基準配合Bは、着色剤P-4710(黒色)の配合率を白基準配合0.0543とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分白基準配合Cは、着色剤P-4172(赤色)の配合率を白基準配合0.0289とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分白基準配合Dは、着色剤P-4420(黄色)の配合率を白基準配合0.0714とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
図15(b)を参照して、配合名YR−4についての部分白基準配合も、同様に、部分白基準配合A、B、C、Dの4種類があり、それぞれ、着色剤EP-4050(白色)、P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)、P-4172(赤色)、P-4420(黄色)の配合率を白基準配合とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
図16は、配合名YR−2についての部分黒基準配合(図16(a))、配合名YR−4についての部分黒基準配合(図16(b))を示す図である。
図16(a)を参照して、配合名YR−2についての部分黒基準配合は、部分異常配合A、B、C、Dの4種類がある。
部分黒基準配合Aは、着色剤EP-4050(白色)の配合率を黒基準配合0.8442とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分黒基準配合Bは、着色剤P-4710(黒色)の配合率を黒基準配合0.0540とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分黒基準配合Cは、着色剤P-4172(赤色)の配合率を黒基準配合0.0287とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分黒基準配合Dは、着色剤P-4420(黄色)の配合率を黒基準配合0.0711とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
図16(b)を参照して、配合名YR−4についての部分黒基準配合も、同様に、部分黒基準配合A、B、C、Dの4種類があり、それぞれ、着色剤EP-4050(白色)、P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)、P-4172(赤色)、P-4420(黄色)の配合率を黒基準配合とし、残りの着色剤の配合率を、本来配合の配合率のままとしたものである。
部分白(または黒)基準配合の導出(S252)においては、例えば、まず、最初に、部分白(または黒)基準配合Aを導出する。
次に、色差導出部26は、本来配合と部分白(または黒)基準配合との色差を導出する(S254)。すなわち、色差導出部26は、部分白(または黒)基準配合Aに則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、本来配合に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する。
例えば、色差は、部分的導出配合色のL*a*b*表色系における座標と、本来配合色のL*a*b*表色系における座標との距離ΔE*である。
図15(a)を参照して、YR−2についての本来配合と部分白基準配合Aとの色差ΔE*は、0である。図15(b)を参照して、YR−4についての本来配合と部分白基準配合Aとの色差ΔE*は、0である。本来配合と白基準配合とにおける白色の着色剤の配合量が等しいため、本来配合と部分白基準配合Aとが同一となるからである。
図16(a)を参照して、YR−2についての本来配合と部分黒基準配合Bとの色差ΔE*は、0である。図16(b)を参照して、YR−4についての本来配合と部分黒基準配合Bとの色差ΔE*は、0である。本来配合と黒基準配合とにおける黒色の着色剤の配合量が等しいため、本来配合と部分黒基準配合Bとが同一となるからである。
白(または黒)基準配合にしていない着色剤が他にあれば(S256、Yes)、部分白(または黒)基準配合の導出(S252)に戻る。このようにして、部分白(または黒)基準配合B、C、Dを導出し(S252)、本来配合と部分白(または黒)基準配合B、C、Dとの色差を導出する(S254)。
ただし、色差導出部26は、図15(a)を参照して、着色剤P-4710(黒色)に関する色差の符号を、部分異常配合Bおよび本来配合における着色剤P-4710(黒色)の配合率の大小関係により定める。具体的には、(部分異常配合Bにおける着色剤P-4710(黒色)の配合率)−(本来配合における着色剤P-4710(黒色)の配合率)の符号を、着色剤P-4710(黒色)に関する色差の符号とする。
図15(a)を参照して、部分異常配合Bにおける着色剤P-4710(黒色)の配合率は、0.0543である。本来配合における着色剤P-4710(黒色)の配合率は、0.0540である。0.0543−0.0540>0なので、着色剤P-4710(黒色)に関する色差の符号は、プラスである。
しかも、YR−2についての本来配合と部分白基準配合Bとの色差ΔE*は、0.01である。
よって、YR−2についての部分異常配合Bの本来配合との色差は、+0.01である。
同様に、図15(b)を参照して、YR−4についての部分異常配合Bの本来配合との色差の符号は、(部分異常配合Bにおける着色剤P-4710(黒色)の配合率)−(本来配合における着色剤P-4710(黒色)の配合率)=0.0942−0.0945<0なので、マイナスである。
しかも、YR−4についての本来配合と部分白基準配合Bとの色差ΔE*は、0.00である。ただし、小数点第3位で四捨五入したため0.00となったが、0ではない。
よって、YR−4についての部分異常配合Bの本来配合との色差は、−0.00である。
なお、図15(a)を参照して、YR−2についての本来配合と部分異常配合C、Dとの色差は、符号を含めて、それぞれ、+1.01、−0.01である。
部分白基準配合Cにおける着色剤着色剤P-4172(赤色)の配合率は、0.0289である。本来配合における着色剤着色剤P-4172(赤色)の配合率は、0.0257である。0.0289−0.0257>0なので、着色剤着色剤P-4172(赤色)に関する色差の符号は、プラスである。
部分白基準配合Dにおける着色剤P-4420(黄色)の配合率は、0.0714である。本来配合における着色剤P-4420(黄色)の配合率は、0.0718である。0.0714−0.0718<0なので、着色剤P-4420(黄色)に関する色差の符号は、マイナスである。
また、図15(b)を参照して、YR−4についての本来配合と部分白基準配合C、Dとの色差は、符号を含めて、それぞれ、+0.95、−0.03である。符号の定め方は、上述したとおりである。
なお、部分黒基準配合A〜Dにおいても、色差の導出は、部分白基準配合A〜Dの場合と同様に行えばよいので、説明は省略する。
このようにして、全ての着色剤について、白(または黒)基準配合にし終えれば(S256、No)、色差の導出は終了する。
さらに、色差表示部28が、導出された色差の表示を行う(図17参照)。図17は、導出配合として白基準配合を用いた場合の、色差表示部28のYR-2 P-4172+についての表示内容(図17(a))、YR-4 P-4172+についての表示内容(図17(b))を示す図である。
図17(a)を参照して、色差の大きさが棒グラフの長さで図示されており、色差の符号が棒グラフの伸びる向き(左側ならばマイナス、右側ならばプラス)を示す。着色剤P-4172(赤色)についての色差が+1.01であり、他の着色剤と比べて色差が大きいことから、着色剤P-4172(赤色)の配合率に異常がある(多すぎ、または、少なすぎ)ことが分かる。しかも、符号がプラスであることから、着色剤P-4172(赤色)が多すぎるということが分かる(もし、符号がマイナスならば着色剤が少なすぎということになる)。これは、図7(a)に示す実際の配合と合致する。なお、着色剤P-4172(赤色)についての色差1.01は、YR-2とYR-2 P-4172+との色差(実測値)0.96とおおむね一致する。
図17(b)を参照して、色差の大きさが棒グラフの長さで図示されており、色差の符号が棒グラフの伸びる向き(左側ならばマイナス、右側ならばプラス)を示す。着色剤P-4172(赤色)についての色差が+0.95であり、他の着色剤と比べて色差が大きいことから、着色剤P-4172(赤色)の配合率に異常がある(多すぎ、または、少なすぎ)ことが分かる。しかも、符号がプラスであることから、着色剤P-4172(赤色)が多すぎるということが分かる(もし、符号がマイナスならば着色剤が少なすぎということになる)。これは、図7(b)に示す実際の配合と合致する。なお、着色剤P-4172(赤色)についての色差0.95は、YR-4とYR-4 P-4172+との色差(実測値)0.95と一致する。
第二の実施形態によれば、第一の実施形態と同様な効果を奏する。なお、調色サンプル4における異常の原因となった着色剤の色が、淡色および中間色であるか、または黒色である場合は、第一の実施形態のように導出配合として異常配合を用いても、第二の実施形態のように導出配合として白(または黒)基準配合を用いてもよい。
第三の実施形態
第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1は、導出配合として異常配合を用いる点および白基準配合または黒基準配合を用いる点は、第一の実施形態および第二の実施形態と共通するものの、配合率変化導出部32および配合率変化表示部34を備える点が、第一の実施形態および第二の実施形態と異なる。
図18は、本発明の第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成を示す図である。第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1は、測色器12、反射率導出部14、着色剤特性記録部16、予測誤差記録部18、配合率導出部20、本来配合記録部22、調色サンプル作製部24、色差導出部26、色差表示部28、配合率変化導出部32、配合率変化表示部34を備える。以下、第一の実施形態と同様な部分および第二の実施形態と同様な部分は同一の符号を付して説明を省略する。
測色器12、反射率導出部14、着色剤特性記録部16、予測誤差記録部18、本来配合記録部22および調色サンプル作製部24は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
配合率変化導出部32は、着色剤の各々における、導出配合(白基準配合および黒基準配合)と本来配合との間の配合率の変化を導出する。
配合率変化表示部34は、配合率変化導出部32が導出した配合率の変化を表示する(図26参照)
配合率導出部20は、本来配合(図22参照)を導出する。本来配合の導出法は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。しかも、配合率導出部20は、調色サンプル4の測定結果(分光反射率)から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(導出配合)を導出する。
図19を参照して、導出配合は、最初は、異常配合である(S22)。その後、導出配合を白基準配合および黒基準配合として、配合率の変化の導出および表示が行われる(S30)。すなわち、配合率導出部20は、異常配合を導出し、その後、白基準配合および黒基準配合を導出する。
色差導出部26は、部分的導出配合に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、本来配合に則して着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する。
ただし、部分的導出配合は、最初は、部分異常配合(第一の実施形態と同様)である(S24)。その後、部分的導出配合を、部分黒基準配合(第二の実施形態と同様)とする(S32)。
なお、色差導出部26は、ある一つの着色剤に関する色差の符号を、部分的導出配合および本来配合におけるある一つの着色剤の配合率の大小関係により定める。
色差表示部28は、色差導出部26により導出された色差を表示する(図24および図26参照)。
次に、第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を説明する。
図19は、第三の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を示すフローチャートである。
(1)ターゲット2の測色(S10)から調色サンプル4の作製(S14)まで
第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
(2)調色サンプル4の測色(S20)からの色差の表示(S24)まで
図22は、配合名YR−2の本来配合および異常配合(図22(a))、配合名YR−4の本来配合および異常配合(図22(b))を示す図である。
調色サンプル解析装置1は、第一の実施形態において説明したように、本来配合のとおりに着色剤を配合することに失敗して作製されてしまった異常な調色サンプル4を解析するものである。
図23は、配合名YR−2についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図23(a))、配合名YR−4についての異常な調色サンプル4の実際の配合(図23(b))を示す図である。
図23(a)を参照して、YR−2について、着色剤EP-4050(白色)が本来配合より少なすぎである(0.8485重量部とすべきところ0.7883重量部となってしまった)。図23(a)に示す配合は、YR-2 EP-4050−となる。
図23(b)を参照して、YR−4について、着色剤EP-4050(白色)が本来配合より少なすぎである(0.8485重量部とすべきところ0.7883重量部となってしまった)。図23(b)に示す配合は、YR-4 EP-4050−となる。
調色サンプル4の測色(S20)、異常配合の導出(S22)および色差の導出(S24)は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。なお、色差の導出(S24)は、色差導出部26が、異常配合を用いて、色差を導出する工程である。
図24は、色差表示部28のYR-2 EP-4050−についての表示内容(図24(a))、YR-4 EP-4050−についての表示内容(図24(b))を示す図である。
図24(a)を参照すると、着色剤P-4710(黒色)についての色差が最大であり、その配合率に異常があるように見える。しかし、着色剤P-4172(赤色)および着色剤P-4420(黄色)についての色差も大きく、着色剤P-4172(赤色)および着色剤P-4420(黄色)もまた、その配合率に異常があるように見える。しかし、着色剤P-4710(黒色)、着色剤P-4172(赤色)および着色剤P-4420(黄色)といった3種類もの着色剤の配合率に異常があるということは通常は生じないことである。よって、図24(a)の表示内容からでは、配合率に異常がある着色剤が分からない。
図24(b)を参照すると、着色剤P-4172(赤色)についての色差が最大であり、その配合率に異常があるように見える。しかし、着色剤P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)および着色剤P-4420(黄色)についての色差も大きく、着色剤P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)および着色剤P-4420(黄色)もまた、その配合率に異常があるように見える。しかし、着色剤P-4710*(黒色を1/10に薄めたもの)、着色剤P-4172(赤色)および着色剤P-4420(黄色)といった3種類もの着色剤の配合率に異常があるということは通常は生じないことである。よって、図24(b)の表示内容からでは、配合率に異常がある着色剤が分からない。
図23を参照して、着色剤EP-4050(白色)が、配合率に異常がある着色剤である。本来配合(図22参照)と実際の配合(図23参照)における着色剤EP-4050(白色)の配合率の差分は大きい。このため、本来配合と着色剤の合計量が等しい異常配合を導出配合とすると、着色剤EP-4050(白色)以外の着色剤の配合率が大きく変化してしまう。よって、第一の実施形態(図10参照)では配合率に異常がある着色剤が分かったのにもかかわらず、第三の実施形態においては配合率に異常がある着色剤が分からない。
(3)配合率変化の導出・表示(S30)からの色差の導出(S32)まで
そこで、配合率変化の導出・表示(S30)を行う。配合率変化の導出・表示(S30)は、配合率変化導出部32が配合率の変化を導出し、配合率変化表示部34が配合率の変化を表示する工程である。
図20は、配合率変化の導出・表示(S30)の際の調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。
配合率導出部20は、異常な調色サンプル4の測定結果である分光反射率から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(白基準配合および黒基準配合)を導出する。
図25は、配合名YR−2の本来配合、白基準配合、黒基準配合および配合率変化(図25(a))、配合名YR−4の本来配合、白基準配合、黒基準配合および配合率変化(図25(b))を示す図である。ただし、図25における数値は四捨五入した値のため、合計量などが一見正しくないように見えるところがあるが、四捨五入する前の値で合計量などを求めたものである(他の図においても同様)。
白基準配合および黒基準配合の導出法は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する。
配合率導出部20により導出された白基準配合および黒基準配合は、配合率変化導出部32に与えられる。また、配合率変化導出部32は、本来配合記録部22から本来配合を読み出す。
配合率変化導出部32は、着色剤の各々における、導出配合(白基準配合および黒基準配合)と本来配合との間の配合率の変化を導出する。
例えば、図25(a)を参照して、YR-2 EP-4050−の着色剤EP-4050(白色)における白基準配合と本来配合との間の配合率の変化は、当然に0である。YR-2 EP-4050−の着色剤P-4710(黒色)における白基準配合と本来配合との間の配合率の変化は、百分率で表示すれば、100×(0.0594−0.0540)/0.054=10%となる。ただし、着色剤P-4710(黒色)における白基準配合と本来配合との数値として、四捨五入する前の値を用いると、10.08%となる。
例えば、図25(a)を参照して、YR-2 EP-4050−の着色剤EP-4050(白色)における黒基準配合と本来配合との間の配合率の変化は、百分率で表示すれば、100×(0.7708−0.8485)/0.8485=−9.16%となる。YR-2 EP-4050−の着色剤P-4710(黒色)における黒基準配合と本来配合との間の配合率の変化は、当然に0である。
配合率変化表示部34は、配合率変化導出部32が導出した配合率の変化を表示する。
図26は、色差表示部28および配合率変化表示部34のYR-2 EP-4050−についての表示内容(図26(a))、YR-4 EP-4050−についての表示内容(図26(b))を示す図である。なお、図26においては、左側に色差が、右側に配合率の変化が図示されている。
図26の右側を参照して、白基準配合では、黒色、赤色および黄色の配合率の変化が大きく、黒基準配合では白色の配合率の変化だけが突出して大きい。このような場合、黒色、赤色および黄色が異常の要因であると考えるよりも、白色が異常の要因である考える方が現実性が高い(例えば、特許文献1:特開2003−139613号公報を参照)。
そこで、導出配合を黒基準配合とした色差の導出(S32)を行う。色差の導出(S32)は、色差導出部26が、黒基準配合を用いて、色差を導出する工程である。
図21は、導出配合を黒基準配合とした色差の導出(S32)の際の調色サンプル解析装置1の構成および動作を示す図である。
配合率導出部20は、すでに導出した黒基準配合を、色差導出部26に与える。色差導出部26は、本来配合を本来配合記録部22から読み出す。色差の導出は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する(図14参照)。
色差表示部28は、色差導出部26により導出された色差を表示する(図26の左側参照)。YR-2 EP-4050−においても(図26(a)参照)、YR-4 EP-4050−においても(図26(b)参照)、着色剤EP-4050(白色)についての色差が突出して大きく、着色剤EP-4050(白色)の配合率に異常がある(多すぎ、または、少なすぎ)ことが分かる。しかも、符号はマイナスなので、着色剤EP-4050(白色)が少なすぎることが分かる。
なお、図26(a)において、着色剤EP-4050(白色)についての色差0.82は、YR-2とYR-2 EP-4050−との色差(実測値)1.11とおおむね一致する。
また、図26(b)において、着色剤EP-4050(白色)についての色差0.75は、YR-4とYR-4 EP-4050−との色差(実測値)1.06とおおむね一致する。
第三の実施形態によれば、異常配合を用いた着色剤ごとの色差の導出(第一の実施形態を参照)では分からない、白色の着色剤の異常を、配合率の変化の導出・表示(S30)により理解することができる。しかも、白色の着色剤について、黒基準配合を用いた色差を導出することにより、調色サンプル4における異常の原因となった着色剤を示唆するデータを導出することができる。
第四の実施形態
第四の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成は、第三の実施形態と同様であるが、異常な調色サンプル4が第三の実施形態とは異なり、しかも、色差の導出(S32)において、部分白基準配合を部分的導出配合としてもよい点が第三の実施形態とは異なる。
第四の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の構成は、第三の実施形態と同様であり、説明を省略する。
次に、第四の実施形態にかかる調色サンプル解析装置1の動作を、図19を参照して、説明する。
(1)ターゲット2の測色(S10)から調色サンプル4の作製(S14)まで
第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。ただし、配合名YR−2、YR−4の本来配合にかえて、配合名B7(図27参照)の本来配合がターゲット2の色を再現しているものと、配合率導出部20により導出される。
(2)調色サンプル4の測色(S20)からの色差の表示(S24)まで
図27は、配合名B7の本来配合および異常配合を示す図である。
調色サンプル解析装置1は、第一の実施形態において説明したように、本来配合のとおりに着色剤を配合することに失敗して作製されてしまった異常な調色サンプル4を解析するものである。
図28は、配合名B7についての異常な調色サンプル4の実際の配合を示す図である。図28を参照して、B7について、着色剤P-4660(青色)が本来配合より少なすぎである(0.5663重量部とすべきところ0.4316重量部となってしまった)。図28に示す配合は、B7 P-4660−となる。
調色サンプル4の測色(S20)、異常配合の導出(S22)および色差の導出(S24)は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。なお、色差の導出(S24)は、色差導出部26が、異常配合を用いて、色差を導出する工程である。
図29は、色差表示部28のB7 P-4660−についての表示内容を示す図である。
図29を参照すると、着色剤EP-4050(白色)および着色剤P-4710(黒色)についての色差が共に大きく、それらの配合率に異常があるように見える。しかし、着色剤EP-4050(白色)および着色剤P-4710(黒色)といった2種類もの着色剤の配合率に異常があるということは通常は生じないことである。よって、図29の表示内容からでは、配合率に異常がある着色剤が分からない。
図28を参照して、着色剤P-4660(青色)が、配合率に異常がある着色剤である。本来配合(図27参照)と実際の配合(図28参照)における着色剤P-4660(青色)の配合率の差分は大きい。このため、本来配合と着色剤の合計量が等しい異常配合を導出配合とすると、着色剤P-4660(青色)以外の着色剤の配合率が大きく変化してしまう。よって、第一の実施形態(図10参照)では配合率に異常がある着色剤が分かったのにもかかわらず、第四の実施形態においては配合率に異常がある着色剤が分からない。
(3)配合率変化の導出・表示(S30)からの色差の導出(S32)まで
そこで、配合率変化の導出・表示(S30)を行う。配合率変化の導出・表示(S30)は、配合率変化導出部32が配合率の変化を導出し、配合率変化表示部34が配合率の変化を表示する工程である。
配合率導出部20は、異常な調色サンプル4の測定結果である分光反射率から予測誤差を減じた値に基づき、着色剤の配合率(白基準配合および黒基準配合)を導出する。
図30は、配合名B7の本来配合、白基準配合、黒基準配合および配合率変化を示す図である。白基準配合および黒基準配合の導出法は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する。
配合率導出部20により導出された白基準配合および黒基準配合は、配合率変化導出部32に与えられる。また、配合率変化導出部32は、本来配合記録部22から本来配合を読み出す。
配合率変化導出部32は、着色剤の各々における、導出配合(白基準配合および黒基準配合)と本来配合との間の配合率の変化を導出する。配合率の変化の導出法は、第三の実施形態と同様であり、説明を省略する。
配合率変化表示部34は、配合率変化導出部32が導出した配合率の変化を表示する。
図31は、色差表示部28および配合率変化表示部34のB7 P-4660−についての表示内容を示す図である。なお、図31においては、左側に色差が、右側に配合率の変化が図示されている。また、図31(a)は、色差の導出において導出配合を白基準配合としたもの、図31(b)は、色差の導出において導出配合を黒基準配合としたものである。
図31の右側を参照して、白基準配合でも黒基準配合でも、青色の配合率の変化が大きい。青色が異常の要因である(例えば、特許文献1:特開2003−139613号公報を参照)。
そこで、導出配合を白基準配合および/または黒基準配合とした色差の導出(S32)を行う。色差の導出(S32)は、色差導出部26が、白基準配合および/または黒基準配合を用いて、色差を導出する工程である。なお、「および/または」は、一方または双方を意味する。すなわち、色差導出部26は、白基準配合を用いて色差を導出してもよいし、黒基準配合を用いて色差を導出してもよいし、白基準配合および黒基準配合を用いて色差を導出してもよい。
配合率導出部20は、すでに導出した白基準配合および/または黒基準配合を、色差導出部26に与える。色差導出部26は、本来配合を本来配合記録部22から読み出す。色差の導出は、第二の実施形態と同様であり、説明を省略する(図14参照)。
色差表示部28は、色差導出部26により導出された色差を表示する(図31の左側参照)。図31(a)においても、図31(b)においても、着色剤P-4660(青色)についての色差が突出して大きく、着色剤P-4660(青色)の配合率に異常がある(多すぎ、または、少なすぎ)ことが分かる。しかも、符号はマイナスなので、着色剤P-4660(青色)が少なすぎることが分かる。
なお、図31(a)において、着色剤P-4660(青色)についての色差1.09は、B7とB7
P-4660−との色差(実測値)0.88とおおむね一致する。
また、図31(b)において、着色剤P-4660(青色)についての色差1.08は、B7とB7
P-4660−との色差(実測値)0.88とおおむね一致する。
なお、色差表示部28は、色差を、白基準配合についてのみ表示してもよいし(図31(a)参照)、黒基準配合についてのみ表示してもよいし(図31(b)参照)、白基準配合および黒基準配合の双方について表示してもよい(図31(a)および図31(b)参照)。
第四の実施形態によれば、異常配合を用いた着色剤ごとの色差の導出(第一の実施形態を参照)では分からない、青色の着色剤の異常を、配合率の変化の導出・表示(S30)により理解することができる。しかも、青色の着色剤について、白基準配合および/または黒基準配合を用いた色差を導出することにより、調色サンプル4における異常の原因となった着色剤を示唆するデータを導出することができる。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。PC本体、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分、例えば、配合率導出部20、色差導出部26および色差表示部28を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールし、ついでPC本体のメモリー上で上記プログラムを実行する。このような方法でも、上記の機能を実現できる。
1 調色サンプル解析装置
2 ターゲット
4 調色サンプル
12 測色器
14 反射率導出部
16 着色剤特性記録部
18 予測誤差記録部
20 配合率導出部
22 本来配合記録部
24 調色サンプル作製部
26 色差導出部
28 色差表示部
32 配合率変化導出部
34 配合率変化表示部

Claims (12)

  1. 所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出部と、
    部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出部と、
    を備え、
    前記部分的導出配合は、
    ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、
    残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものであ
    前記配合率は、配合の比率である、
    調色サンプル解析装置。
  2. 請求項1に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記導出配合における前記着色剤の合計量と、前記本来配合における前記着色剤の合計量とが等しい、
    調色サンプル解析装置。
  3. 請求項1に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記導出配合における白色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における白色の前記着色剤の配合量とが等しい、
    調色サンプル解析装置。
  4. 請求項1に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記導出配合における黒色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における黒色の前記着色剤の配合量とが等しい、
    調色サンプル解析装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記色差導出部は、前記ある一つの前記着色剤に関する前記色差の符号を、前記部分的導出配合および前記本来配合における前記ある一つの前記着色剤の配合率の大小関係により定める、
    調色サンプル解析装置。
  6. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記調色サンプルの測定結果が分光反射率であり、
    前記配合率導出部が、
    前記調色サンプルの測定結果から予測誤差を減じた値に基づき、前記着色剤の配合率を導出し、
    前記予測誤差は、
    前記調色サンプルにおける着色剤の配合率の真の値から予測される分光反射率と、前記調色サンプルの実際の分光反射率との間の誤差である、
    調色サンプル解析装置。
  7. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記本来配合に則して前記着色剤を配合することにより、前記調色サンプルを作製する調色サンプル作製部、
    を備え、
    前記配合率導出部が、所定の色見本の測定結果に基づき、前記本来配合を導出する、
    調色サンプル解析装置。
  8. 請求項1に記載の調色サンプル解析装置であって、
    前記着色剤の各々における、前記導出配合と前記本来配合との間の配合率の変化を導出する配合率変化導出部を備え、
    前記配合率変化導出部において用いられる前記導出配合は、白基準配合および黒基準配合であり、
    前記白基準配合における白色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における白色の前記着色剤の配合量とが等しく、
    前記黒基準配合における黒色の前記着色剤の配合量と、前記本来配合における黒色の前記着色剤の配合量とが等しい、
    調色サンプル解析装置。
  9. 請求項8に記載の調色サンプル解析装置によって調色サンプルを解析する方法であって、
    前記導出配合における前記着色剤の合計量と、前記本来配合における前記着色剤の合計量とが等しい前記導出配合を異常配合といい、
    前記色差導出部が、前記異常配合を用いて、前記色差を導出する工程と、
    前記配合率変化導出部が、前記配合率の変化を導出する工程と、
    前記色差導出部が、前記白基準配合および/または前記黒基準配合を用いて、前記色差を導出する工程と、
    を備えた調色サンプル解析方法。
  10. 所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出工程と、
    部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出工程と、
    を備え、
    前記部分的導出配合は、
    ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、
    残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものであ
    前記配合率は、配合の比率である、
    調色サンプル解析方法。
  11. 調色サンプル解析処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記調色サンプル解析処理は、
    所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出工程と、
    部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出工程と、
    を備え、
    前記部分的導出配合は、
    ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、
    残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものであ
    前記配合率は、配合の比率である、
    プログラム。
  12. 調色サンプル解析処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記調色サンプル解析処理は、
    所定の着色剤の配合率である本来配合に則して前記着色剤を配合することにより作製された調色サンプルの測定結果に基づき、前記着色剤の配合率を導出する配合率導出工程と、
    部分的導出配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される部分的導出配合色と、前記本来配合に則して前記着色剤を配合した場合に得られるものと予測される本来配合色との色差を導出する色差導出工程と、
    を備え、
    前記部分的導出配合は、
    ある一つの前記着色剤の配合率を、前記配合率導出部により導出された前記着色剤の配合率である導出配合の配合率とし、
    残りの前記着色剤の配合率を、前記本来配合の配合率としたものであ
    前記配合率は、配合の比率である、
    記録媒体。
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