JP5585010B2 - 人工羽根 - Google Patents

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Description

本発明は、棒状部の弾性に優れた人工羽根に関するものである。
近年の環境問題意識の高まりから、自然保護を意識した製品開発の動きがあり、竹,木,骨,羽などの天然素材からプラスチックなどの人工素材への切替が検討されている。これら天然素材の特徴は軽量・高弾性率であるため、単に同一形状のものを人工素材で形成してもこれら特徴を保つことはきわめて難しく、一部製品にとどまっているのが現状である。
天然素材からの切替で最も困難であるのが羽であり、細い羽根を充填させる人工素材の良流動性と、羽として使用するときのしなやかな弾性率を両立させるのが難しく、例えば、特許文献1〜6が提案されている。
特許文献1,3,5,6にはガラス繊維などの高弾性率補強繊維を充填した繊維強化樹脂を用いて成形品を得る方法が、特許文献2にはポリエステル製の熱可塑性長繊維不織布にバインダー樹脂を付与させる方法が,特許文献4にはポリマーアロイによる方法が提案されているが、いずれの場合も良流動性と弾性率を両立させにくい課題があった。
特開2008−206970公報 特開2008−279179公報 特開平8−98908公報 特開昭61−234883公報 特開昭59−69086公報 特開昭53−40335公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。したがって、本発明の目的は、軽量・高弾性率であって、棒状部の弾性に優れた、人工羽根に関するものである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、液晶性樹脂組成物を用いることにより、高弾性率を実現できることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、
1.液晶性樹脂組成物からなり、棒状の軸と扇状の薄肉部で構成される人工羽根であって、前記液晶性樹脂組成物が、
下記の(I)、(II)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
(I)、(II)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、(I)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
p−アセトキシ安息香酸から生成した構造単位57モル当量および6−アセトキシ−ナフトエ酸から生成した構造単位22モル当量からなる液晶性ポリエステル、
ならびに、液晶性ポリエステルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種の液晶性樹脂を含有する液晶性樹脂組成物である、人工羽根。
Figure 0005585010
(ただし式中のR1は、
Figure 0005585010
から選ばれた一種以上の基を示し、R2は、
Figure 0005585010
から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは、水素原子または塩素原子を示し、構造単位(II)および(III)の合計と構造単位(IV)は実質的に等モルである。)
2.前記液晶性樹脂組成物が、
上記の(I)、(II)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
(I)、(II)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、ならびに(I)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
からなる群より選ばれる少なくとも1種の液晶性樹脂を含有する液晶性樹脂組成物である、上記1記載の人口羽根
.棒状軸の先端部分にゲート位置が存在する上記1または2記載の人工羽根、
.棒状部分の最大厚みが5〜0.5mm、扇状部分の最大厚みが1〜0.05mmである上記1〜3のいずれかに記載の人工羽根、である。
本発明によれば、以下に説明するとおり、良流動の液晶性樹脂を用いるので、軽量・高弾性率の細い羽根をもつ人工羽根とすることができ、棒状部の弾性に優れた人工羽根を容易に得られることから、羽根を部品の一部に使用する製品、例えばバトミントンシャトルなどに有用に用いられる。
本発明に基づく人工羽根の実施の形態の一例を示す概略図である。
本発明の人工羽根は、液晶性樹脂組成物からなる。本発明で用いる(A)液晶性樹脂は、細い羽根を充填できる良流動性を持つので、例えば、細い羽根をもつ人工羽根を製造することができる。本発明で用いる(A)液晶性樹脂としては、異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルおよび液晶性ポリエステルアミドなどが挙げられ、その具体例としては、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位などから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステル、および上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳香族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルアミドが挙げられる。
異方性溶融相を形成する液晶性ポリエステルの例としては、好ましくは、下記の(I)、(II)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、(I)、(II)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、および、(I)、(III) および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステルなどが挙げられる。
Figure 0005585010
(ただし式中のR1は、
Figure 0005585010
から選ばれた一種以上の基を示し、R2は、
Figure 0005585010
から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは、水素原子または塩素原子を示し、構造単位(II)および(III)の合計と構造単位(IV)は実質的に等モルである。)
上記構造単位(I)は、p−ヒドロキシ安息香酸から生成したポリエステルの構造単位であり、構造単位(II)は、4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよび4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ばれた一種以上の芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位を、構造単位(III)は、エチレングリコールから生成した構造単位を、構造単位(IV)は、テレフタル酸、イソフタル酸、4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸および1,2−ビス(2−クロルフェノキシ)エタン−4,4’−ジカルボン酸から選ばれた一種以上の芳香族ジカルボン酸から生成した構造単位を各々示す。これらのうちR1が
Figure 0005585010
であり、R2が
Figure 0005585010
であるものが特に好ましい。
また、液晶性ポリエステルアミドの例としては、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、p−アミノフェノールとテレフタル酸から生成した液晶性ポリエステルアミド、p−ヒドロキシ安息香酸、4,4’−ジヒドロキシビフェニルとテレフタル酸、p−アミノ安息香酸およびポリエチレンテレフタレートから生成した液晶性ポリエステルアミド(特開昭64−33123号公報)などが挙げられる。
本発明に好ましく使用できる液晶性ポリエステルは、上記構造単位(I)、(II)および(IV)からなる共重合体、または、(I)、(II)、(III)および(IV)からなる共重合体であり、上記構造単位(I)、(II)、(III)および(IV)の共重合量は任意である。しかし、流動性の点から次の共重合量であることが好ましい。
すなわち、上記構造単位(III)を含む場合は、耐熱性、難燃性および機械的特性の点から、上記構造単位(I)および(II)の合計は、構造単位(I),(II)および(III)の合計に対して60〜95モル%が好ましく、75〜93モル%がより好ましい。また、構造単位(III)は、構造単位(I),(II)および(III)の合計に対して40〜5モル%が好ましく、25〜7モル%がより好ましい。また、構造単位(I)の構造単位(II)に対するモル比[(I)/(II)]は、耐熱性と流動性のバランスの点から好ましくは75/25〜95/5であり、より好ましくは78/22〜93/7である。また、構造単位(IV)は構造単位(II)および(III)の合計と実質的に等モルである。
一方、上記構造単位(III)を含まない場合は、流動性の点から上記構造単位(I)は構造単位(I)および(II)の合計に対して40〜90モル%であることが好ましく、60〜88モル%であることが特に好ましい。構造単位(IV)は構造単位(II)と実質的に等モルである。
なお、上記において「実質的に等モル」とは、末端を除くポリマ主鎖を構成するユニットとしてはジオキシ単位とジカルボニル単位が等モルであるが、末端を構成するユニットとしては必ずしも等モルとは限らないことを意味する。
なお、本発明で好ましく使用できる上記液晶性ポリエステルを重縮合する際には、上記構造単位(I)〜(IV)を構成する成分以外に、3,3’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキノン、メチルハイドロキノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノンなどの芳香族ジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノールなどの脂肪族、脂環式ジオール、m−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキシナフトエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸などを、本発明の目的を損なわない程度の少割合の範囲でさらに共重合せしめることができる。
また、液晶性ポリエステルアミドとしては、上記好ましい液晶性ポリエステルに、さらにp−アミノフェノールおよび/またはp−アミノ安息香酸を共重合したものも好ましく挙げることができる。
本発明における液晶性樹脂の製造方法は、特に制限がなく、公知のポリエステルの重縮合法に準じて製造できる。
例えば、上記の好ましく用いられる液晶性ポリエステルの製造において、上記構造単位(III)を含まない場合は下記(1)および(2)の製造方法が、構造単位(III)を含む場合は下記(3)の製造方法が好ましく挙げられる。
(1)p−アセトキシ安息香酸および4,4’−ジアセトキシビフェニル、4,4’−ジアセトキシベンゼンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタル酸などの芳香族ジカルボン酸から脱酢酸重縮合反応によって液晶性ポリエステルを製造する方法。
(2)p−ヒドロキシ安息香酸および4,4’−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香族ジヒドロキシ化合物、テレフタル酸、イソフタル酸などの芳香族ジカルボン酸に無水酢酸を反応させて、フェノール性水酸基をアシル化した後、脱酢酸重縮合反応によって液晶性ポリエステルを製造する方法。
(3)ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルの存在下で、(1)または(2)の方法により液晶性ポリエステルを製造する方法。
これらの重縮合反応は無触媒でも進行するが、酢酸第一錫、テトラブチルチタネート、酢酸カリウムおよび酢酸ナトリウム、三酸化アンチモン、金属マグネシウムなどの金属化合物を添加した方が好ましいときもある。
本発明における(A)液晶性樹脂は、ペンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定することが可能なものもあり、その際には0.1g/dlの濃度で60℃で測定した値で0.5dl/g以上が好ましく、特に上記構造単位(III)を含む場合は1.0〜3.0dl/gが好ましく、上記構造単位(III)を含まない場合は2.0〜10.0dl/gが好ましい。
また、本発明における(A)液晶性樹脂の溶融粘度は、1〜2,000Pa・sが好ましく、特に2〜1,000Pa・sがより好ましい。
なお、上記の溶融粘度は、液晶性樹脂の融点(Tm)+10℃の条件で、ズリ速度1,000/秒の条件下で高化式フローテスターによって測定した値である。
ここで、融点(Tm)とは示差熱量測定によりポリマを室温から20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度Tm1の観測後、Tm1+20℃の温度でまで昇温し、同温度で5分間保持した後、20℃/分の降温条件で室温まで一旦冷却した後、再度20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度を指す。
本発明に用いられる液晶性樹脂組成物は、通常(A)液晶性樹脂のみを用いるが、さらに(B)高級脂肪酸金属塩を添加することで、成形加工性を向上せしめることが可能である。なお、ここでいう高級脂肪酸とは、炭素数12以上の脂肪酸を意味し、炭素数12〜22の脂肪酸が好ましく、それらの具体例としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、およびベヘニン酸などが挙げられる。また、本発明で用いる高級脂肪酸金属塩としては、130℃以上の融点を有するものが、得られる液晶性樹脂組成物の成形加工性の点から好ましく、200℃以上の融点を有するものがより好ましい。具体的には、ステアリン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ベヘニン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸リチウム、ベヘニン酸リチウム、ステアリン酸カリウム、およびステアリン酸ナトリウムが用いられ、好ましくはステアリン酸バリウム、ラウリン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、ステアリン酸リチウム、ベヘニン酸リチウム、ステアリン酸カリウム、およびステアリン酸ナトリウムが用いられ、より好ましくはステアリン酸リチウム、ステアリン酸カリウム、およびベヘニン酸リチウムが用いられる。
なお、本発明において、高級脂肪酸の融点は、示差熱量測定により室温から20℃/分の昇温条件で測定した際に観測される吸熱ピーク温度により測定することができる。
上記(B)高級脂肪酸金属塩は、液晶性樹脂組成物の成形加工性、機械特性の点から、(A)液晶性樹脂100重量部に対し、通常、1.0重量部以下で用いられ、好ましくは0.5重量部以下、より好ましくは0.2重量部以下で用いられる。下限は、0.003重量部以上用いることが好ましい。(B)高級脂肪酸金属塩が1.0重量部よりも大きいと、成形加工性が逆に低下し好ましくない。
本発明に用いられる液晶性樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない程度の範囲で、無機充填材を含有させることができる。なお、ここでいう無機充填剤とは、繊維状充填剤(たとえばガラス繊維、ミルドガラス繊維、炭素繊維、アルミナ繊維、炭化ケイ素繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、石こう繊維、ウィスカ(たとえばホウ酸アルミニウムウィスカー、チタン酸カリウムウィスカ、石こうウィスカなど)、金属繊維(たとえばステンレス繊維、マグネシウム繊維、銅繊維など)などの無機質繊維)、鱗片状充填剤(たとえばマイカ、タルク、カオリン、ガラスフレーク、ワラステナイト、グラファイトなど)、粒状充填剤(たとえば球状シリカ、炭酸カルシウム、ガラスビーズポリリン酸カルシウム、中空ガラスビーズ)、などを挙げることができる。
本発明の人工羽根では、液晶性樹脂組成物に、好ましくは、(C)オレフィン系重合体を添加することで柔軟性を向上せしめることが可能である。オレフィン系重合体としては、エチレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン、2−メチルペンテン−1などが挙げられ、これらは単独もしくは組み合わせて用いることができる。
このオレフィン系重合体は、相溶性を向上させるため、反応性の官能基により一部あるいは全部が変性されることが好ましい。反応性の官能基の導入構造としてはランダム共重合体、ブロック共重合体、グラフト共重合体などが挙げられる。反応性の官能基を与えるモノマー構造としては、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、不飽和カルボン酸金属塩、不飽和カルボン酸グリシジルエステルなどが挙げられる。たとえば、不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸が好ましく、不飽和カルボン酸無水物としては無水マレイン酸が好ましく用いられる。不飽和カルボン酸金属塩としてはアクリル酸ナトリウム、メタクリル酸ナトリウム、アクリル酸亜鉛、メタクリル酸亜鉛が好ましく、不飽和カルボン酸グリシジルエステルとしてはグリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートが好ましく用いられる。これらのなかで不飽和カルボン酸グリシジルエステルで変性されたオレフィン系共重合体として、エチレン・メタクリル酸グリシジル共重合体が好ましく用いられる。
これらのオレフィン系共重合体は、単独もしくは2種類以上を併用して用いることができる。オレフィン系共重合体の使用量は、(A)液晶性樹脂100重量部に対して、好ましくは、0.5〜20重量部であり、より好ましくは、0.5〜15重量部用いられ、さらにより好ましくは0.5〜10重量部用いられる。(C)オレフィン系重合体の使用量が、(A)液晶性樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部であると流動性がよく、人工羽根を容易に成形することができ、好ましい。
さらに本発明に用いられる液晶性樹脂組成物には、本発明の目的を損なわない程度の範囲で、酸化防止剤および熱安定剤(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキノン、ホスファイト類およびこれらの置換体など)、紫外線吸収剤(たとえばレゾルシノール、サリシレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなど)、離型剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、そのハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミドおよびポリエチレンワックスなど)、染料(たとえばニグロシンなど)および顔料(たとえば硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラックなど)を含む着色剤、可塑剤、難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤などの通常の添加剤や他の熱可塑性樹脂(フッ素樹脂など)を添加して、所定の特性を付与することができる。
本発明に用いられる液晶性樹脂組成物は、重合により得られたペレットをそのまま使用することができるとともに、低ガス化や成形加工性の向上のために一度溶融混練を行って製造することもある。溶融混練には公知の方法を用いることができ、例えば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用いることができる。これらのうち、本発明に用いられる液晶性樹脂組成物は、二軸押出機を用いることが好ましい。溶融混練方法は、原料供給口から(A)液晶性樹脂を二軸押出機に供給して溶融させ、無機充填材を使用する場合は、二軸押出機の中間添加口から供給するのが好ましい。さらに(B)高級脂肪酸金属塩を使用する場合は(A)液晶性樹脂やその他の添加剤とともに二軸押出機中で溶融混練しても良いが、重合により得られたペレットもしくは溶融混練押出後のペレットにブレンド(例えばタンブラーミキサー、リボンブレンダなど)するのが、成形加工性を飛躍的に向上させるにはより好ましい。
本発明の人工羽根は、棒状の軸と扇状の薄肉部で構成される人工羽根であり、好ましくは、一体成形が可能である。
図1は、本発明に基づく人工羽根の実施の形態の一例を示す概略図である。図1に示すように人工羽根1は、棒状軸2の片端部分に扇状の薄肉部3を配置することで構成される。
本発明の人工羽根は、液晶性樹脂の特異的な配向性を発現させるために、棒の先端部分にゲート位置が存在するのが好ましい。ゲート位置が先端部分より離れた位置に存在すると、液晶性樹脂の配向性が低下し、弾性率が低下するため好ましくない。また、ゲート位置は扇状薄肉部位を有しない側に存在するほうが、成形品を充填させやすく好ましい。
本発明の人工羽根は、好ましくは、棒状軸の先端部分にゲート位置を設置して射出成形される。
本発明の人工羽根は、棒状軸部分の最大厚みは、5〜0.5mmが好ましく、3〜0.5mmがより好ましい。ここで、最大厚みが5mmとは、人工羽根に、それ以下の厚み(例えば、2mm)の部分が存在することを意味し、最大厚みが0.5mmとは、人工羽根に、それ以下の厚み(例えば、0.2mm)の部分が存在することを意味する。
最大厚みが5mmよりも大きいと、液晶性樹脂の配向性が発現しづらいため、弾性率が低下し好ましくなく、また、最大厚みが0.5mmよりも小さいと射出成形時の圧力が高くなり成形性が低下するため好ましくない。
本発明の液晶性樹脂組成物からなる人工羽根は、扇状薄肉部位の最大厚みは1〜0.05mmが好ましく、0.5〜0.1mmがより好ましい。最大厚みが1mmとは、人工羽根に、それ以下の厚み(例えば0.5mm)の部分が存在することを意味し、最大厚みが0.05mmとは、人工羽根に、それ以下の厚み(例えば0.04mm)の部分が存在することを意味する。最大厚みが1mmよりも大きいと、重量が大きくなりすぎ好ましくなく、また0.05mmよりも小さいと射出成形時の圧力が高くなりすぎ成形性が低下するため好ましくない。なお、扇状薄肉部位と棒状軸との接続部分は強度や流動性を確保するために厚みを大きくすることがあるが、ここの部分は上記扇状薄肉部位の最大厚みには含まれない。
また本発明の人工羽根の扇状薄肉部位は、フィルム状、網目状、鍵状、短冊状などの形態を示しており、外縁4は連続であっても不連続であっても良い。
以下、実施例により本発明をさらに詳述する。
[参考例1]
p−ヒドロキシ安息香酸870重量部、4,4´−ジヒドロキシビフェニル327重量部、ハイドロキノン89重量部、テレフタル酸292重量部、イソフタル酸157重量部および無水酢酸1367重量部(フェノール性水酸基合計の1.03当量)を、撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、窒素ガス雰囲気下で攪拌しながら室温から145℃で昇温しながら2時間反応させ、145℃から320℃まで4時間で昇温した。その後、重合温度を320℃、1.0時間で133Paに減圧し、さらに約1.5時間攪拌を続け重縮合を行った。p−オキシベンゾエート単位がp−オキシベンゾエート単位、4,4´−ジオキシビフェニル単位および1,4−ジオキシベンゼン単位の合計に対して70モル当量、4,4´−ジオキシビフェニル単位が4,4´−ジオキシビフェニル単位および1,4−ジオキシベンゼン単位の合計に対して70モル当量、テレフタレート単位がテレフタレート単位およびイソフタレート単位の合計に対して65モル当量からなる融点314℃、溶融粘度25Pa・s(324℃、オリフィス0.5mm直径×10mm、ズリ速度1,000/秒)の液晶性ポリエステル(A1)を得た。
[参考例2]
p−ヒドロキシ安息香酸994重量部、4,4’−ジヒドロキシビフェニル168重量部、テレフタル酸150重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテレフタレート173重量部および無水酢酸1011重量部を、撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、窒素ガス雰囲気下で撹拌しながら室温から150℃まで昇温しながら3時間反応させ、150℃から250℃まで2時間で昇温し、250から335℃まで1.5時間で昇温させた後、335℃、1.5時間で6.5×10−3Paまで減圧し、さらに約0.25時間撹拌を続け重縮合を行った。芳香族オキシカルボニル単位80モル当量、芳香族ジオキシ単位10モル当量、エチレンジオキシ単位10モル当量、芳香族ジカルボン酸単位20モル当量からなる融点328℃、溶融粘度18Pa・s(338℃、オリフィス0.5mm直径×10mm、ズリ速度1,000/秒)の液晶性ポリエステル(A2)を得た。
[参考例3]
特開昭54−77691号公報に従って、p−アセトキシ安息香酸921重量部と6−アセトキシ−ナフトエ酸435重量部を、撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、重縮合を行った。p−アセトキシ安息香酸から生成した構造単位57モル当量および6−アセトキシ−ナフトエ酸から生成した構造単位22モル当量からなる融点283℃溶融粘度30Pa・s(293℃,オリフィス0.5mm直径×10mm、ズリ速度1,000/秒)の液晶性ポリエステル(A3)を得た。
[実施例1]
参考例1で得た液晶性ポリエステル(A1)を用いて、図1に示す人工羽根(棒状軸の最大厚みが2mm,長さ80mmであり、扇状薄肉部位の最大厚みが0.2mm,長さ40mm,片幅10mm)をゲート位置5より射出成形することで、扇状薄肉部位まで充填できた人工羽根を得た。この人工羽根の棒状軸部分の曲げ弾性率をASTM−D790に準じる方法で、支点間距離20mm,測定速度1mm/分で測定したところ、2.5GPaであり、曲げたわみ量は4%であった。
[実施例2]
参考例1で得た液晶性ポリエステル(A1)100重量部に対して(B)高級脂肪酸金属塩としてステアリン酸リチウム(勝田化工社製:融点216℃)を0.05重量部をタンブラーミキサーで10分間ブレンドしたものを用いること以外は実施例1と同様に行ったところ、扇状薄肉部位まで充填できた人工羽根を得ることができ、同じく曲げ弾性率は2.5GPaであり、曲げたわみ量は4%であった。
[実施例3]
参考例2で得た液晶ポリエステル(A2)を二軸押出機(シリンダー設定温度:融点+10℃,スクリュウ回転数:250rpm,シリンダー直径:44mm,日本製鋼所社製TEX−44)で溶融混練したものを用いること以外は実施例1と同様に行ったところ、扇状薄肉部位まで充填できた人工羽根を得ることができ、同じく曲げ弾性率は3.0GPaであり、曲げたわみ量は4.5%であった。
[実施例4]
参考例3で得た液晶ポリエステル(A3)を用いること以外は実施例1と同様に行ったところ、扇状薄肉部位まで充填できた人工羽根を得ることができ、同じく曲げ弾性率は2.5GPaであり、曲げたわみ量は4%であった。
[実施例5]
参考例1で得た液晶性ポリエステル(A1)100重量部に対して、(C)オレフィン系重合体(住友化学社製:ボンドファーストE)5.0重量部を実施例3と同様に2軸押出機で溶融混練したものを用いる以外は実施例1と同様に行ったところ、扇状薄肉部位まで充填できた人工羽根を得ることができ、同じく曲げ弾性率は2.0GPaであり、曲げたわみ量は6.8%であった。
[比較例1]
ポリアミド樹脂(東レ社製ナイロン6樹脂アミランCM1017)を用いること以外は実施例1と同様に行ったところ、扇状薄肉部位まで充填できず、人工羽根を得ることができなかった。また同じく曲げ弾性率は0.8GPaであった。
[比較例2]
ガラス繊維を充填材として使用したポリエステル樹脂(東レ社製PBT樹脂トレコン1101G30)を用いること以外は実施例1と同様に行ったところ、扇状薄肉部位まで充填できず、人工羽根を得ることができなかった。また同じく曲げ弾性率は2.0GPaであり、曲げたわみ量は1.5%であった。
以上の結果から、本発明の人工羽根は、比較例の樹脂組成物を用いた人工羽根と比較して、軽量・高弾性率であるとともに、しなやかな弾性率を有することがわかる。
本発明の人工羽根は、軽量・高弾性率であって、細い羽根をもつ人工羽根とすることができ、天然素材の羽の代替品として好ましく使用できる。また、本発明の人工羽根は、羽根を部品の一部に使用する製品、例えばバトミントンシャトルなどに有用に用いられる。
1 人工羽根
2 棒状軸
3 扇状薄肉部
4 扇状薄肉部外縁
5 ゲート

Claims (4)

  1. 液晶性樹脂組成物からなり、棒状の軸と扇状の薄肉部で構成される人工羽根であって、前記液晶性樹脂組成物が、
    下記の(I)、(II)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
    (I)、(II)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、(I)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
    p−アセトキシ安息香酸から生成した構造単位57モル当量および6−アセトキシ−ナフトエ酸から生成した構造単位22モル当量からなる液晶性ポリエステル、
    ならびに、液晶性ポリエステルアミドからなる群より選ばれる少なくとも1種の液晶性樹脂を含有する液晶性樹脂組成物である、人工羽根。
    Figure 0005585010
    (ただし式中のR1は、
    Figure 0005585010
    から選ばれた一種以上の基を示し、R2は、
    Figure 0005585010
    から選ばれた一種以上の基を示す。また、式中Xは、水素原子または塩素原子を示し、構造単位(II)および(III)の合計と構造単位(IV)は実質的に等モルである。)
  2. 前記液晶性樹脂組成物が、
    上記の(I)、(II)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
    (I)、(II)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、ならびに(I)、(III)および(IV)の構造単位からなる液晶性ポリエステル、
    からなる群より選ばれる少なくとも1種の液晶性樹脂を含有する液晶性樹脂組成物である、請求項1に記載の人口羽根。
  3. 棒状軸の先端部分にゲート位置が存在する請求項1または2に記載の人工羽根。
  4. 棒状部分の最大厚みが5〜0.5mm、扇状部分の最大厚みが1〜0.05mmである請求項1〜3のいずれかに記載の人工羽根。
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