JP5584962B2 - N−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法 - Google Patents

N−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、N−ビニルカルボン酸アミド単量体単位を含有する重合体の製造方法に関する。詳しくは、水処理分野、特に廃水処理での凝集剤、製紙工業での抄紙薬剤などとして有用なポリビニルアミンの原料であるN−ビニルカルボン酸アミド系重合体を、工業的に効率よく、かつ高い品質で得るための製造方法に関する。
N−ビニルカルボン酸アミド系重合体は凝集剤、製紙用薬剤、繊維処理剤、塗料添加剤などとして広く利用されているポリビニルアミンの原料として有用であり、その用途に応じ分子量400万以上の高分子量の重合体から10万以下の低分子量の重合体まで、広範囲に亘る種々の分子量の重合体が必要とされている。N−ビニルカルボン酸アミド系重合体を製造する方法としては、逆層懸濁重合法、乳化重合法、光ベルト重合法、水溶液静置断熱重合法、水溶液滴下重合法などの方法が用いられてきた。中でも光ベルト重合法及び水溶液静置断熱重合法は、簡便であり、重合条件を適宜選定することにより、各種の分子量の重合体を作り分けられる利点がある。
N−ビニルカルボン酸アミド系重合体の重合法として、例えば、特許文献1に示されるような水溶液重合法、特許文献2に示されているレドックス開始剤とアゾ開始剤を組み合わせて使用した水溶液断熱重合法等が知られており、また、特許文献3には、光ベルト重合による製造方法が示されている。
更に、特許文献4には、N−ビニルカルボン酸アミドとアクリロニトリルを含有する単量体混合物を共重合してポリマー粒子の分散液を製造する際、粒径調整剤として無機ハロゲン化物を添加する技術が記載されている。しかし、この特許方法は、水溶液重合ではなくポリマー粒子分散液の製造技術であることから添加された無機ハロゲン化物による、析出するポリマー粒子の粒子径をコントロールすることは記載されているが、生成する重合体の重合ゲル質の改善や重合速度の調整についての記載はなされていない。
特開昭61−118406号公報 国際公開公報WO00/58378号 特許第3704660号公報 特許第3216070号公報
N−ビニルカルボン酸アミド系重合体は、上記のようにその用途に応じ分子量400万を超える高分子量重合体から10万程度の低分子量重合体まで幅広い分子量の重合体が使用されるので、所望の分子量の重合体を製造することが求められるが、特に高分子量重合体を製造するためにはいくつか技術的に解決しなければならない課題がある。課題のひとつは高分子量重合体を得るためには重合開始剤を極力減量する必要があるが、重合開始剤を低減することは必然的に重合速度を遅くすることとなり、重合時間が長くなることである。また、他の課題は、重合後の生成重合体はきわめて高粘度のゲル状物であり、そのゲルの取り扱い性が他の水溶性重合体、例えばポリアクリルアミド重合体の場合と比べて柔らかく、より取り扱い性が悪いことである。
本発明者は上記のような問題点に鑑み鋭意検討した結果、水溶液重合法によるN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造において、所定量の無機塩の存在下重合を実施することにより重合時間を短縮するとともに取り扱い性に優れるゲル状重合体を製造しうることを見出し本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、N−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体を水溶液重合するN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法であって、単量体を含有する均一水溶液の水に対し7質量%以上でかつ重合開始温度における飽和溶解濃度以下の無機塩の存在下N−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体を、水溶液静置断熱重合或いは光ベルト重合し、得られたN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の水性ゲルを細粒化し粉末状で取り出すことを特徴とするN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法に存する。
本発明のN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法において、より好ましい態様として、無機塩が金属ハロゲン化物、例えば、無機塩がアルカリ金属又はアルカリ土類金属の金属ハロゲン化物であること、金属ハロゲン化物が塩化ナトリウム、塩化カリウム及び塩化カルシウムから選ばれること、無機塩が単量体含有水溶液中の水に対し10質量%以上、重合開始温度における飽和溶解濃度の80%濃度以下で存在すること、及び水溶液重合が水溶液静置断熱重合或いは光ベルト重合で実施され、得られたN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の水性ゲルを細粒化し粉末状で取り出すことが挙げられる。
本発明の製造方法によれば、高分子量から低分子量のN−ビニルカルボン酸アミド系重合体を取り扱い易い重合体として、短い重合時間で効率よく製造することが出来、しかも特別な装置を必要としないので、本発明方法は工業的に優れた製造方法である。また、本発明方法により製造される幅広い分子量領域のN−ビニルカルボン酸アミド系重合体は、水処理分野、特に廃水処理での凝集剤、製紙工業での抄紙薬剤などから塗料用添加剤等の各種分野で利用されているポリビニルアミンの原料として極めて有用であり、より広い分野での応用が可能な重合体である。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
[N−ビニルカルボン酸アミド(共)重合体]
本発明方法において主単量体として用いられるN−ビニルカルボン酸アミドは、一般式CH2=CH−NHCOR(式中、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表す)で示される。
具体的にはN−ビニルホルムアミド(R=H)やN−ビニルアセトアミド(R=CH3)、その他N−ビニルプロピオン酸アミド、N−ビニル酪酸アミド等が例示されるが、ポリビニルアミンへの誘導のし易さからN−ビニルホルムアミドが好ましい。
N−ビニルカルボン酸アミドは、必要に応じエチレン性不飽和結合を有する任意の単量体と共重合させることが可能である。共重合させうる単量体としては、具体的には(メタ)アクリル酸およびその塩、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、N−アルキル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジアルキル(メタ)アクリルアミド、ジアルキルアミノエチル(メタ)アクリルアミドおよびその塩あるいは4級化物、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドおよびその塩あるいは4級化物、ジアセトンアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、酢酸ビニル等が例示される。
本発明のN−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体中におけるN−ビニルカルボン酸アミドの含有量は、目的とする(共)重合体によっても異なるが、通常、N−ビニルカルボン酸アミドは主単量体であり少なくとも50モル%であり、好ましくは70モル%以上、より好ましくは90モル〜100モル%である。
本発明の製造方法においては、N−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体の均一水溶液を水溶液重合させるが、その際所定量、すなわち水溶液中の水に対し7質量%以上でかつ重合開始温度における飽和溶解濃度以下の無機塩の存在下重合させることが必須である。本発明においては、このように水溶液重合の水系内に所定量の無機塩を存在させることにより、生成するN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の水性ゲルの固形分比率を上昇させ、それによって堅い水性ゲルとなし取り扱い性を向上させることができ、さらに重合速度も著しく向上させることができる。
本発明方法で使用される無機塩は、水溶性であれば特に限定されるものではないが、取り扱い性、値段の面から金属ハロゲン化物が好ましい。金属ハロゲン化物としては、アルカリ金属やアルカリ土類金属のハロゲン化物、具体的には、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、臭化カリウム、臭化ナトリウム等が挙げられる。中でも好ましい金属ハロゲン化物としては塩化物が挙げられ、具体的には、安価であることから塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム等が好ましく挙げられるが、中でも塩化ナトリウムがより好ましい。
無機塩の水溶液重合の水系内に存在させる量は、単量体を含有する水溶液中の水に対し下限は7質量%以上であり、好ましくは10質量%以上である。無機塩の量が7質量%未満では、重合時間が短縮されず、また水性ゲル物性に対する所望の効果が得られず好ましくない。上限は重合開始温度における飽和溶解濃度以下、好ましくは該飽和溶解濃度の80%濃度以下である。多ければ多いほど効果は大きいが、必要以上に多量使用することは水系内に析出し経済的ではない。
[水溶液重合]
本発明方法における水溶液重合は、単量体を含有する水溶液の均一系で行われる。均一系とは、単量体を含む水溶液が均一な状態であれば良く、重合容器の底面に無機塩の一部が析出した状態でも構わない。重合は断熱系での静置重合で行ってもよく、光開始剤を用い、薄膜状の単量体含有層に光を照射して重合する光ベルト重合法で行ってもよい。
本発明の水溶液重合に用いられる単量体含有水溶液のpHは、通常pH5〜9である。pHがこの範囲をはずれると、重合時N−ビニルカルボン酸アミドの加水分解によるロスが増加したり、該加水分解物が得られた重合体をポリビニルアミンに変性する際に水不溶性のゲル化を引き起こすので好ましくない。
単量体含有水溶液は、重合に先立って重合開始温度に調整されるが、重合開始温度は、通常下限が−10℃以上、好ましくは−5℃以上であり、上限は30℃以下、好ましくは20℃以下である。
本発明の水溶液重合の形式は特に制限されないが、水溶液静置断熱重合或いは光ベルト重合で実施するのが好ましい。
重合反応を水溶液静置断熱重合で行う場合、温度計及び窒素曝気管の備え付けられた断熱反応槽に単量体水溶液を入れ、該単量体水溶液の窒素曝気を行い、次いでラジカル重合開始剤を注入、混合することにより重合が開始される。この時、単量体水溶液は、予め脱イオン水に単量体(N−ビニルカルボン酸アミド等)、無機塩を添加して溶解し、更にpH調整を行った後、重合開始温度に調整されている。
また、該単量体水溶液中のN−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体の濃度は20〜40質量%であることが好ましく、25〜35質量%であることがさらに好ましい。水溶液中の単量体濃度がこの範囲を超えて低すぎた場合には生産性が悪化する上、得られる水性ゲルが柔らかくなり、小粒径化したゲルの合着が発生して乾燥に悪影響を及ぼしたり、運搬・移動といった取り扱い性が悪化する恐れがあり、逆に単量体濃度が高すぎた場合には反応による発熱量が大きくなるために沸騰重合となりやすく好ましくない。
水溶液静置断熱重合に用いられる重合開始剤としては、通常のレドックス系開始剤、アゾ系開始剤、過酸化物及びこれらを併用して使用される。これら開始剤は水溶性、油溶性のいずれでも良いが、油溶性開始剤を用いる場合には水混溶性溶剤に溶解して添加する必要がある。水溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−アゾビス(アミジノプロパン)二塩酸塩、2、2’−アゾビス〔2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン〕二塩酸塩、4、4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)などがあげられる。
油溶性アゾ系開始剤の例としては、2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、1、1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2、2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2、2’−アゾビス(2−メチルプロピオネ−ト)、2、2’−アゾビス(4−メトキシ−2、4ジメチル)バレロニトリルなどがあげられる。
またレドックス系開始剤の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウムと亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、トリメチルアミン、テトラメチルエチレンジアミンなどとの組み合わせ、t−ブチルハイドロパーオキサイドと亜硫酸ナトリウムや亜硫酸水素ナトリウムとの組み合わせがあげられる。さらに過酸化物の例としては、ペルオクソ二硫酸アンモニウムあるいはカリウム、過酸化水素、ベンゾイルペルオキサイド、ラウロイルペルオキサイド、オクタノイルペルオキサイド、サクシニックペルオキサイド、t−ブチルペルオキシ−2−エチルヘキサノエ−トなどをあげることができる。これら開始剤の中で最も好ましいのは、レドックス系開始剤と水溶性アゾ系開始剤の併用であり、レドックス系開始剤としてt−ブチルハイドロパーオキサイドと亜硫酸ナトリウムや亜硫酸水素ナトリウムとの組み合わせ、水溶性アゾ系開始剤として2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩を併用することが好ましい。
重合開始剤の使用量は、単量体に対し、アゾ系開始剤の場合100〜10000ppm、好ましくは500〜5000ppmであり、レドックス系開始剤の場合10〜300ppm、好ましくは30〜100ppmから適宜選ばれる。重合開始剤の使用量が少なすぎると十分な重合速度が得られず、多すぎると重合速度は増加するが分子量が低下するので好ましくない。
重合開始温度は、単量体濃度量、開始剤量等により異なるが、通常反応系が沸騰しないように−10〜30℃、好ましくは−5〜20℃で行われる。
重合反応は、前記の如く予め水、無機塩、単量体等を混合し、重合開始温度に調製された単量体の均一水溶液を断熱反応槽に注入し、該単量体水溶液を窒素曝気して溶存酸素を除き、そこへ開始剤を投入して開始される。単量体水溶液への重合開始剤の混合が完了した後に窒素曝気を停止して静置し、重合反応によって反応槽内の温度が最も高くなる時間を確認した後にさらに30〜120分間程度の熟成を行う。熟成後の生成重合体を反応容器から取り出すことにより塊状のN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の水性ゲルを得る。
重合反応を、薄層に展開された単量体水溶液に光照射する光重合、例えば光ベルト重合により行う場合、可動担持体を用いた連続ベルト方式が一般的である。ベルト上にN−ビニルカルボン酸アミドを主単量体として含有する単量体水溶液を薄層に展開し、薄層の上面およびベルトの下面から除熱しながら、薄層の片面および/または両面から光照射することにより行われ、重合体は硬い取り扱い性の良い水性ゲルとして得られる。この時、薄層に展開される単量体水溶液は、予め単量体及び所定量の無機塩、光開始剤等を水に溶解させ、要すればpH調整が行われた後、窒素曝気を行い、重合開始温度に調整される。
該単量体水溶液に含まれる単量体の濃度は、通常20〜80質量%、好ましくは30〜70質量%であることが望ましい。これは単量体濃度が低すぎた場合には生産性が悪くなるばかりか、得られるゲルが柔らかくなり、小粒径化したゲルの合着が発生して乾燥に悪影響を及ぼしたり、運搬・移動といった取り扱い性が悪化する恐れがあり、逆に単量体の濃度が高すぎた場合には反応による発熱量が大きくなるために大規模な冷却設備が必要になったり、重合を途中で抑制する必要があるためである。
また、重合時の薄層の厚さは1〜50mmであることが好ましく、2〜30mmであることがより好ましく、5〜20mmであることがさらに好ましい。これは薄層の厚さが薄すぎると効率的に重合体を製造できないためであり、薄層が厚すぎる場合には重合時の発熱を充分に除熱できない為である。
本発明方法において光ベルト重合法において用いられるラジカル系光開始剤は、重合時単量体組成物溶液中に共存させれば良い。光開始剤としては公知の化合物の一種または二種以上の混合物を適宜選定し、使用することができる。光開始剤として具体的には、ベンゾフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾインアルキルエーテル系、ベンジルジメチルケタール系、α−ヒドロキシケトン系、ビスアシルフォスフィンオキサイド系等の光開始剤が挙げられる。さらに具体的には、ベンゾフェノン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタン−1−オン、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−1−ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−ジフェニルフォスフィンオキサイド等が挙げられる。光開始剤の添加量は単量体に対して10〜10,000ppm、好ましくは20〜5,000ppm、さらに好ましくは50〜2,000ppmである。
また、光開始剤は適当な増感剤と併用することができる。増感剤としてはアミン類、ハロゲン化物、ヨードニウム塩、チオキサントン類が挙げられ、具体的にはメチルジエタノールアミン、ビスジエチルアミノベンゾフェノン、ジエチルチオキサントン、イソプロピルチオキサントン等が挙げられる。
更に、場合によっては開始剤としてアゾ系開始剤を併用してもよい。具体的には2,2'−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)2塩酸塩、2,2'−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]あるいはその2塩酸塩あるいはその2酢酸塩、2,2'−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)プロピオンアミド]、2,2'−アゾビスイソブチル酸ジメチルエステル、4,4'−アゾビス(4−シアノバレリン酸)あるいはその2ナトリウム塩あるいはその2カリウム塩等が例示される。これらアゾ系化合物は単独または混合物として使用することができる。アゾ系化合物の添加量は単量体に対して10,000ppm以下、好ましくは5,000ppm以下、さらに好ましくは2,000ppm以下である。
本発明において、重合を光ベルト重合によって行うと、除熱の程度にもよるが、重合後期に重合熱によってゲル温度が上昇するので、適切な熱分解温度を持つアゾ系開始剤を併用することで重合を促進することもできる。重合時間が短縮されるので生産性が高く、また残存単量体を低減できるのでポリビニルアミン等への変性工程でのゲル化を抑制することができる。さらに光開始剤の使用量が少なくてよいので、製品の黄変等の問題が起こりにくい。
重合時の照射光としては、250〜500nmの範囲に主波長を持つ光源が好ましい。具体的には、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、蛍光ケミカルランプ、青色蛍光ランプ等が使用される。照射強度は、光開始剤量、重合温度等により任意に変えられるが、照射面において、0.1〜100W/m2の範囲で行うのが好ましい。照射強度が弱すぎると重合が遅く、他方強すぎるとポリマーの不溶化等の副反応を起こすおそれがあり、また、重合が速くなりすぎ除熱を十分にするためには冷却設備を大型化する必要があるので好ましくない。
光ベルト重合法における重合開始温度は、単量体濃度量、開始剤量等により異なるが、−10〜30℃、好ましくは−5〜20℃で行われる。
また、本発明の光ベルト重合においては反応が進行するにつれ、系の粘度が上昇すると徐熱効率が低下し、反応温度が上昇する。系の温度が上昇しすぎると重合過程で加水分解等の副反応が生ずるおそれがあるので、系が沸騰しないように通常100℃以下、好ましくは95℃以下、より好ましくは90℃以下に制御するのが望ましい。
重合熱を除去する方法としては、公知の種々の方法が適用され得るが、冷却面に水を散布する水冷法や、空気流と接触させる空冷法が簡便である。
本発明方法においては、これら水溶液静置断熱重合或いは光ベルト重合に際し、所定量、即ち単量体を含有する水溶液中の水に対し7質量%以上でかつ重合開始温度における飽和溶解濃度以下の無機塩を存在させることにより重合速度を上げることが出来る。さらに特筆すべきこととして、この所定量の無機塩の存在下で重合を行っても生成重合体の分子量の低下や残存単量体の増加等の副作用は見られていない。これは、従来、工業的製法としての十分な重合速度を得るためには開始剤を増量することを必要としたが、増量すれば反面分子量が低下する問題があったので、開始剤を多量に使用することなく十分な重合速度で所望分子量の重合体を製造し得る本発明方法は工業的に有利である。
[生成重合体の細粒化]
本発明方法においては、水溶液静置断熱重合或いは光ベルト重合のいずれにおいても重合終了後、N−ビニルカルボン酸アミド系重合体は塊状の水性ゲルとして得ることができる。得られた塊状の水性ゲルは、通常、切断後粉砕して粒子状にする。粉砕時の粒径は平均粒径5cm以下、好ましくは2cm以下、さらに好ましくは1cm以下である。粉砕の方法としては、公知の種々の方法が採られうるが、カッター等でゲルを裁断する方法やミートチョッパー等で押しだしてゲルを裁断する方法等がある。ミートチョッパーを用いる場合はミートチョッパーのダイスの穴径を上記5cm以下、好ましくは2cm以下、さらに好ましくは1cm以下にする。
粉砕した粒状物は、加水分解変性によりポリビニルアミン等に転換するために、要すれば更に細粒化し、得られた細粒化粒状物を乾燥し、再度粉末化することができる。
細粒化方法としては、ミートチョッパー等を用い、そのダイスの穴を調整し所望の粒状物となすが、粒状物の粒径は、通常1〜7mm程度である。
また得られた粒状物の乾燥は、通常50〜140℃、好ましくは60〜130℃、さらに好ましくは70〜120℃で行われる。乾燥温度が低すぎると乾燥効率が悪く、温度が高すぎると重合体の品質劣化を生じるおそれがある。
乾燥後の粒子を再度粉末化する際の粉末粒度は任意に定められるが、加水分解変性を行う場合、大き過ぎると溶解に時間を要し、小さ過ぎると溶解時にママコの発生を生じたり微粉による作業環境の悪化を招くことがあるので、通常、4メッシュパス〜500メッシュオンの範囲とされる。好ましくは、10メッシュパス〜100メッシュオンの範囲に80%以上、より好ましくは90%以上入っているのがよい。
破砕・細粒化する際に粒子同士の付着を抑えるために助剤を用いても良い。助剤としては、通常ポリアルキレングリコール類やシリコンオイル等の各種オイル類、界面活性剤等が使われる。助剤は、粉砕前の塊状水性ゲルの表面に塗布したり、粉砕器中に水性ゲルと一緒に添加したり、また、粉砕後の粒状ゲルと混合してもよい。場合により、助剤は重合反応水系に予め存在させておいてもよい。
破砕・細粒化する際に水性ゲルが柔らかすぎたり、付着性が高すぎるとカッターによる切断が出来ず、付着する。また、切ることができても、その切断速度が低下してしまう。しかし、本発明方法によれば、重合系に無機塩を存在させることにより、得られる重合体の水性ゲルは適度の硬さであるので容易に切断され、細粒化することができる。
また、水溶液重合法により重合体を製造する際、比較的低分子量の重合体を製造しようとすると、生成重合体の水性ゲルが柔らかくなりゲルの解砕等による細粒化の処理が出来なくなることがある。しかし本発明方法によれば、無機塩を存在させた系で通常よりも分子量の低い重合体を製造した場合でも、生成重合体の水性ゲルは取り扱い易い硬さを有するので、通常の装置で細粒化処理を行うことが出来る。
N−ビニルカルボン酸アミド系重合体は、加水分解変性してポリビニルアミンが製造されるが、その際、上記のような小粒化されたゲルはゲル形状を維持したまま直接変性薬剤、例えばアルカリ溶液等を含浸させることにより加水分解し、ポリビニルアミンに転換することも可能であるが、他方、ゲル状粒子を乾燥、粉砕して一旦粉末化した後に再び水溶液として調整してからアルカリ等にて加水分解してポリビニルアミンを製造することもできる。
上記のような加水分解によりポリビニルアミンを製造する方法の場合、いずれであっても、原料であるN−ビニルカルボン酸アミド系重合体ゲルの粒子径が合着等により大きくなると、ゲルを直接変性する際に変性用の薬剤(加水分解試薬)が十分浸透せず反応が均一に行われない問題があり、また、ゲル状粒子を乾燥後粉砕する乾燥法では合着した粒子の乾燥効率が著しく悪化するという問題が発生する。この為、生成重合体の水性ゲルの硬さはN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造においては大きなポイントとなり、特に単量体濃度の低い水溶液を用いて水溶液断熱重合法により分子量の低い重合体を製造する上での最大の問題点となる。本発明方法では、重合反応系に無機塩を存在させることにより低分子量の重合体でもゲル中の固形分量を増加させることにより粉砕処理可能な硬さの水性ゲルとして取得することができ、且つ重合時間の短縮が可能であるので本発明の効果は大きい。
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
なお、実施例及び比較例において重合体の物性は、以下の方法により測定した。
(ゲルの取り扱い性の評価)
水溶液重合により得られた塊状ゲル片を3cm角以下に切断した後にダイスの穴径が4.8mmのミートチョッパーで処理する。ダイスを通過して得られるゲルの形状からゲルの取り扱い性を以下の3段階で評価し、ゲルの取り扱い性とした。
○ :ゲルが細粒化されたままの形状を保持しており取り扱い性に優れる
△:細粒化後に複数のゲル粒子が合着し、粒子径が拡大して取り扱いにやや難あり
× :細粒化後にすべてのゲル粒子が合着し、ストランド状になるため取り扱いが困難になる
(還元粘度の測定)
重合体サンプルを1規定の食塩水中に、純分0.1g/dlの濃度に溶解し、25℃において、オストワルド粘度計を用いて流下時間を測定した。同様に、1規定食塩水の流下時間を測定し、次式によって還元粘度を求めた。
[数1]
還元粘度 ηsp/C = (t−t0)/t0/0.1 [dl/g]
t:サンプル溶液の流下時間(秒)
0:1規定食塩水の流下時間(秒)
(重合転化率の測定)
重合体粉末をメタノール水(水:メタノール比=2:8)で抽出し、抽出液を液体クロマトグラフィーを用いて分析した。主たる不純物として、N−ビニルカルボン酸アミドと、N−ビニルカルボン酸アミドの水付加体が検出され、これらの合計をN−ビニルカルボン酸アミド換算で求めて残存単量体量とし、別途求めた揮発分量を補正して転化率を算出した。
(実施例1)
脱イオン水70質量部に対しポリエチレングリコール(平均分子量20000) 0.3質量部を溶解し、ついでN−ビニルホルムアミド(純度99質量%)30質量部を混合した。得られた単量体水溶液に、該水溶液中の水量に対して9質量%となる量の工業用塩化ナトリウム(0℃での飽和溶解濃度に対して34.2質量%)を溶解した後、リン酸により単量体水溶液がpH=6.3となるように調整し、単量体調整液を得た。
この単量体調整液を0℃まで冷却した後、温度計を取り付けた断熱反応容器に移して15分間窒素曝気を行った後に2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(商品名:和光純薬社製 V−50)75ppm(対全水溶液)とt−ブチルハイドロパーオキサイド(商品名:日本油脂 パーブチルH−69)60ppm(対全水溶液)を10%水溶液として添加し、その後に亜硫酸水素ナトリウム(MBS)60ppm(対全水溶液)を10%水溶液として添加することにより重合を開始した。
重合開始から130分後に系内温度の最高点を確認し、その後さらに30分反応容器内に保持した(合計重合時間160分)。その後に反応容器より生成重合体を取り出し、取り扱い性に優れたポリN−ビニルホルムアミドゲル−1を得た。
ポリN−ビニルホルムアミドゲル−1を3cm角に切断し、切断されたゲル片をダイスの穴径が4.8mmのミートチョッパーで処理し、ゲル片は5mm角以下に小粒化された粒状物とした。得られたゲル粒状物は、細粒の形状を維持し、取り扱い性も良好であった。次いで粒状物を80℃で2時間乾燥し、乾燥粒状物をウィレータイプの粉砕機により粉砕し粉末状(粒度10メッシュパス〜100メッシュオン:95%以上)とした。得られたポリN−ビニルホルムアミド−1の粉末について物性を測定した結果、還元粘度:8.3[dl/g]、重合転化率:97.8質量%であった。
(実施例2−8)
添加する開始剤量及び無機塩量を表1に示した量とする以外は実施例1と同様の操作を行い、ポリN−ビニルホルムアミドゲル−2〜8及び夫々の粉末品を得た。得られた粉末品の物性を測定し、その結果を表2に示した。
(実施例9)
脱イオン水50質量部にN−ビニルホルムアミド(純度99質量%)50質量部を混合し、得られた単量体水溶液に、該水溶液中の水量に対して9質量%となる量の工業用塩化ナトリウム(10℃での飽和溶解濃度に対して34.2質量%)を溶解した後、リン酸により単量体水溶液がpH=6.3となるように調整し、単量体調整液を得た。
この単量体調整液に連鎖移動剤としてホスフィン酸ナトリウム10%水溶液1600ppm(対全水溶液)と光重合開始剤D4265(チバスペシャリティケミカル社製)を2000ppm(対全水溶液)加えて10℃まで冷却しながら20分間窒素曝気を行い、残存酸素を除去した。
底面がステンレス製のトレー状容器(底面200mm×200mm)の底面に、ポリエチレンテレフタレートフィルム[ベースフィルム12μm厚、PVDC(ポリビニリデンクロライド)コート4μm厚]を敷き、ここに前記単量体調整液を液の厚さが10mmになる分量を入れ、上部をポリエチレンテレフタレートフィルムでカバーした。上方より蛍光ケミカルランプを照射面で10W/m2の強度になるように照射した。照射期間中は、容器のステンレス面に10℃の冷水を噴霧して重合熱を除熱した。反応開始から60分後に冷水の噴霧を停止してから照射強度を20W/m2に上げ、さらに90分間重合を継続した。重合温度の最高点は照射開始から85分後に観測された。
合計150分間の光ベルト重合終了後に反応容器より生成重合体を取り出し、取り扱い性に優れたポリN−ビニルホルムアミドゲル−9を得た。
ポリN−ビニルホルムアミド−9を2cm角片に切断し、切断されたゲル片をダイスの穴径が4.8mmのミートチョッパーで処理し、ゲル片は5mm角以下に小粒化された粒状物とした。得られたゲル粒状物は、細粒の形状を維持し、取り扱い性も良好であった。次いで粒状物を80℃で2時間乾燥し、乾燥粒状物をウィレータイプの粉砕機により粉砕し粉末状とした。得られたポリN−ビニルホルムアミド−9の粉末について物性を測定した結果、還元粘度:2.5[dl/g]、重合転化率:99.9質量%であった。
(比較例1−4)
添加する開始剤量及び無機塩量を表1に示した量とする以外は実施例1と同様の操作を行い、ポリN−ビニルホルムアミドゲル−10〜13及び夫々の粉末品を得た。得られた粉末品の物性を測定し、その結果を表2に示した。
(比較例5)
添加する開始剤量及び無機塩量を表1に示した量とする以外は実施例9と同様の操作を行い、ポリN−ビニルホルムアミドゲル−14及びその粉末品を得た。得られた粉末品の物性を測定し、その結果を表2に示した。
Figure 0005584962
Figure 0005584962

Claims (5)

  1. N−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体を水溶液重合するN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法であって、単量体を含有する均一水溶液の水に対し7質量%以上でかつ重合開始温度における飽和溶解濃度以下の無機塩の存在下N−ビニルカルボン酸アミドを含む単量体を、水溶液静置断熱重合或いは光ベルト重合し、得られたN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の水性ゲルを細粒化し粉末状で取り出すことを特徴とするN−ビニルカルボン酸アミド系重合体の製造方法。
  2. 無機塩が金属ハロゲン化物であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  3. 無機塩がアルカリ金属又はアルカリ土類金属の金属ハロゲン化物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 金属ハロゲン化物が塩化ナトリウム、塩化カリウム及び塩化カルシウムから選ばれることを特徴とする請求項2又は3に記載の製造方法。
  5. 無機塩が単量体含有水溶液中の水に対し10質量%以上、重合開始温度における飽和溶解濃度の80質量%濃度以下で存在することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法。
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