JP5583226B2 - スライドファスナー - Google Patents

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Description

本発明は、ファスナーエレメントが分離しているファスナーストリンガー単独の状態では従来と同様に可撓性を有し、一方、ファスナーエレメントが噛合しているファスナーチェーンの状態ではエレメント列を硬直化させて、ファスナーチェーンが屈曲せずに直線状態を維持することが可能なスライドファスナーに関する。
上述のように噛合時にエレメント列を硬直化させることが可能なタイプのスライドファスナーが、特開2006−167191号公報(特許文献1)に開示されている。
この特許文献1に記載されているスライドファスナー61は、図16及び図17に示したように、左右一対のファスナーテープ63の相対するテープ側縁部に沿って多数のファスナーエレメント70が取着された左右のファスナーストリンガー62を有している。前記ファスナーエレメント70は熱可塑性合成樹脂材料から構成され、同合成樹脂材料をファスナーテープ63に射出成形することによって、同ファスナーテープ63と一体化されている。
各ファスナーエレメント70は、ファスナーテープ63に一体に取着されるエレメント本体71と、エレメント本体71の表裏面に成形一体化される方形板片状の***部72とを有している。また、エレメント本体71は、ファスナーテープ63に固着される基部71aと、同基部71aに続いてファスナーテープ63の側縁から外側に突出する首部71bと、同首部71bから更に外側に突出する噛合頭部71cとを有しており、左右のファスナーエレメント70を噛合させるときに、隣接するエレメント本体71の首部71bの間に噛合相手方のエレメント本体71の噛合頭部71cが係合するように構成されている。
また、各ファスナーエレメント70に配される方形状***部72は、同一形状で同一寸法を有しており、各方形状***部72のテープ長手方向の一端の端面位置は、エレメント本体71の噛合頭部71cの一方の膨出端位置から外側に僅かにずれた位置に配され、各方形状***部72のテープ長手方向の他端の位置は、エレメント本体71の首部71bの最も狭まった位置に配されている。この場合、方形状***部72のテープ長手方向の両端面がファスナーエレメント70の噛合時における第1密接平面となる。
更に、表裏の方形状***部72の間には、噛合相手方のファスナーエレメント70の噛合頭部71cが嵌着する凹部71dが形成されている。このため、左右のファスナーエレメント70を噛合させたときに、エレメント本体71の噛合頭部71cが、噛合相手方の凹部71dに嵌着し、同エレメント本体71の噛合頭部71c及び首部71bの一部が、噛合相手方の表面側に配した方形状***部72と裏面側に配した方形状***部72との対向内面に密接して挟持される。この場合、表面側の方形状***部72と裏面側の方形状***部72との対向内面が第2密接平面となる。
このような構成を有する特許文献1のスライドファスナー61は、左右のファスナーエレメント70を噛合させたときに、左右のファスナーエレメント70の方形状***部72の第1密接平面(テープ長手方向の両端面)同士が互いに密接して当接する。また、各ファスナーエレメント70における一対の方形状***部72の第2密接平面(対向内面)が、噛合相手方のエレメント本体71を挟持するように同エレメント本体71に密接する。
このため、各ファスナーエレメント70同士が互いに動きを規制し合って、ファスナーエレメント70のテープ平面に沿った方向への回動及びテープ平面に直交する方向の回動を不能にする。その結果、スライドファスナー61のエレメント列を直線状に硬直化することができる。
特許文献1のスライドファスナー61は、上述のようにファスナーエレメント70の噛合時に硬直化するため、その剛性により各種製品の形状を安定化させるための補強材としての機能を果たすことができる。一方、ファスナーエレメント70の分離時には硬直化が解除され、各種製品の形状変形とともにスライドファスナー61を容易に変形させることができる。このため、ファスナーエレメント70を分離させることにより、スライドファスナー61を折り畳むことが可能となる。
従って、同スライドファスナー61は、例えばテントを構成するシート材の縁部に取り付けられることにより、テントの組み立て時に、各シート材の連結部材として機能するとともに、テントの補強用芯材として機能させることができるため、スライドファスナー61の新たな用途展開を図ることが可能となる。
特開2006−167191号公報
前記特許文献1に記載されているスライドファスナー61では、ファスナーエレメント70をファスナーテープ63に射出成形するときに、各ファスナーエレメント70の表裏面の方形状***部72間に配されるエレメント本体71がアンダーカット部を構成する。このため、ファスナーエレメント70を成形する金型の構造が極めて複雑になり、製造コストの増大を招くという問題があった。
また、前述のような形状を有するファスナーエレメント70をファスナーテープ63に取着する場合に、例えばファスナーテープ63に複数回の射出成形を連続的に行うことや、また、エレメント本体71と方形状***部72とを別々に成形した後、方形状***部72をエレメント本体71に組み付けること等も考えられる。しかしながら、何れの方法も製造工程が煩雑化したり、また、製造工程数が増加したりするため、結果的に製造コストの増大を招くという問題があった。
更に、特許文献1のスライドファスナー61では、エレメント列を硬直化させるために、左右のファスナーエレメント70の方形状***部72の端面(第1密接平面)同士を密接させるとともに、各ファスナーエレメント70における一対の方形状***部72の対向内面(第2密接平面)を噛合相手方のエレメント本体71に密接させている。
しかしながら、このように第1及び第2密接平面を単に密接させてエレメント列を硬直化させる場合、例えば硬直させたエレメント列がテープ表裏方向の曲げ荷重(例えば突き上げ力)を受けたときに第1及び第2密接平面の各密接状態が解除され易く、エレメント列の硬直状態を安定して維持できないという問題があった。
更に、エレメント列を硬直化させたときには、各ファスナーエレメント70のエレメント本体71の一部が、噛合相手方のファスナーエレメント70の表裏面の方形状***部72間に挟持された状態で密接している。このため、例えば硬直させたエレメント列がテープ表裏方向の曲げ荷重を受けたときに、表裏の方形状***部72間に挟まれたエレメント本体71の付け根部分に応力が集中し易く、ファスナーエレメント70の破損を招く虞もあった。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、複雑な構造の金型を用いることなくファスナーエレメントの射出成形を効率的に行うことが可能で、且つ、硬直化させたエレメント列がテープ表裏方向の曲げ荷重を受けても、エレメント列の直線状の硬直状態を安定して維持することが可能なスライドファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるスライドファスナーは、基本的な構成として、一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部に複数のファスナーエレメントが所定のピッチで取着された左右一対のファスナーストリンガーを有し、前記ファスナーエレメントの噛合時に左右の前記ファスナーエレメント同士が密接することにより硬直化するスライドファスナーであって、前記ファスナーエレメントは、噛合時に相手方の前記ファスナーエレメントと密接する密接部と、前記密接部の第1テープ面側及び第2テープ面側に配され、相手方の前記ファスナーエレメントと相互に係脱可能な第1係脱部及び第2係脱部とを有し、前記密接部は、テープ長さ方向の一方に配された第1密接面と、テープ長さ方向の他方に配された第2密接面とを有し、前記ピッチは、前記ファスナーエレメントの所定部位における前記第1及び第2密接面間の寸法と相手方の前記ファスナーエレメントの対応部位における前記第1及び第2密接面間の寸法との合計よりも小さく設定されてなり、前記第1及び第2密接面は、前記密接部のテープ長さ方向の寸法を前記ファスナーテープに向けて漸増させるテーパー面に形成されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るスライドファスナーにおいて、前記第1密接面には、テープ長さ方向に凹設された嵌着凹部、及び、テープ長さ方向に突出した嵌入凸部の少なくとも1つが配され、前記第2密接面には、相手方の前記ファスナーエレメントの前記第1密接面に配された前記嵌着凹部に嵌入する嵌入凸部、及び、相手方の前記ファスナーエレメントの前記第1密接面に配された前記嵌入凸部を嵌着する嵌着凹部の少なくとも1つが配されていることが好ましい。
更に、前記嵌着凹部は、そのテープ表裏方向の溝幅寸法を前記ファスナーテープに向けて漸減させて形成され、前記嵌入凸部は、そのテープ表裏方向の寸法を前記ファスナーテープに向けて漸増させて形成されていることが好ましい。
更にまた、本発明のスライドファスナーにおいて、前記ファスナーテープの前記ファスナーエレメントが取着される側のテープ側縁に芯紐部が配され、前記芯紐部は、前記ファスナーテープのテープ主体部を構成する糸条よりも低い伸縮性を有する糸条を用いて構成されていることが好ましい。
発明により提供される別の態様のスライドファスナーは、基本的な構成として、一対のファスナーテープの対向するテープ側縁部に複数のファスナーエレメントが所定のピッチで取着された左右一対のファスナーストリンガーを有し、前記ファスナーエレメントの噛合時に左右の前記ファスナーエレメント同士が密接することにより硬直化するスライドファスナーであって、前記ファスナーエレメントは、噛合時に相手方の前記ファスナーエレメントと密接する密接部と、前記密接部の第1テープ面側及び第2テープ面側に配され、相手方の前記ファスナーエレメントと相互に係脱可能な第1係脱部及び第2係脱部とを有し、前記密接部は、テープ長さ方向の一方に配された第1密接面と、テープ長さ方向の他方に配された第2密接面とを有し、前記第1密接面には、テープ長さ方向に凹設された嵌着凹部、及び、テープ長さ方向に突出した嵌入凸部の少なくとも1つが配され、前記第2密接面には、相手方の前記ファスナーエレメントの前記第1密接面に配された前記嵌着凹部に嵌入する嵌入凸部、及び、相手方の前記ファスナーエレメントの前記第1密接面に配された前記嵌入凸部を嵌着する嵌着凹部の少なくとも1つが配されてなり、前記第1及び第2密接面は、前記密接部のテープ長さ方向の寸法を前記ファスナーテープに向けて漸増させるテーパー面に形成されてなることを最も主要な特徴とするものである。
また、前記嵌着凹部は、そのテープ表裏方向の溝幅寸法を前記ファスナーテープに向けて漸減させて形成され、前記嵌入凸部は、そのテープ表裏方向の寸法を前記ファスナーテープに向けて漸増させて形成されていることが好ましい。
本発明に係るスライドファスナーでは、ファスナーエレメントが、噛合時に相手方のファスナーエレメントと密接する密接部と、密接部の第1テープ面側及び第2テープ面側に配された第1係脱部及び第2係脱部とを有し、前記密接部は、テープ長さ方向の一方に配された第1密接面と、テープ長さ方向の他方に配された第2密接面とを有している。
このように第1係脱部及び第2係脱部間に挟まれるように密接部が配されたファスナーエレメントであれば、例えばスライドコアを用いることなどによって従来よりも簡単に且つ効率的にファスナーエレメントをファスナーテープに成形でき、スライドファスナーの製造コストの削減を図ることができる。
また、同スライドファスナーにおいて、ファスナーエレメントの取付ピッチは、ファスナーエレメントの所定部位における第1及び第2密接面間のテープ長さ方向の寸法と、噛合相手方のファスナーエレメントの対応部位における第1及び第2密接面間のテープ長さ方向の寸法との合計よりも小さく設定されている。
ファスナーエレメントの取付ピッチが上述のように設定されていることにより、左右のファスナーエレメントを噛合させるときに、ファスナーエレメントの密接部が噛合相手方の隣接するファスナーエレメントの密接部間を押し広げながら、左右のファスナーエレメントの第1及び第2係脱部を互いに係合させてファスナーエレメントを噛合させることができる。
これにより、左右のファスナーエレメントを噛合させたときに、ファスナーテープの伸縮性を利用して、各ファスナーエレメントの密接部を噛合相手方の隣接するファスナーエレメントの密接部間に圧接させることができる。このように左右のファスナーエレメントを圧接させて噛合させることにより、左右のファスナーエレメント間に圧接力がかけられているため、左右のファスナーエレメントが単に密接して噛合する場合に比べて、エレメント列をより強固に直線状に硬直化させることができる。
従って、この硬直化させたエレメント列がテープ表裏方向の曲げ荷重を受けた場合でも、各ファスナーエレメントの密接部にかかる圧接力により、エレメント列の直線状の硬直状態を安定して維持することができる。また、このようにエレメント列がテープ表裏方向の曲げ荷重を受けても、エレメント列の硬直状態が安定して維持されれば、ファスナーエレメントの一部に応力が集中することも防止できるため、ファスナーエレメントの破損が生じることもない。
本発明のスライドファスナーにおいて、密接部の第1密接面には、テープ長さ方向に凹設された嵌着凹部、及び、テープ長さ方向に突出した嵌入凸部の少なくとも1つが配されており、また、同密接部の第2密接面には、相手方のファスナーエレメントの第1密接面に配された嵌着凹部に嵌入する嵌入凸部、及び、相手方のファスナーエレメントの第1密接面に配された嵌入凸部を嵌着する嵌着凹部の少なくとも1つが配されている。
これにより、左右のファスナーエレメントを噛合させたときに、ファスナーエレメントの密接部に配した嵌入凸部を、噛合相手方のファスナーエレメントに配した嵌着凹部に嵌着させることができるため、エレメント列の硬直状態を補強して、テープ表裏方向の曲げ荷重に対するエレメント列の強度をより向上させることができる。
また、本発明のスライドファスナーでは、密着部の第1及び第2密接面が、密接部のテープ長さ方向の寸法をファスナーテープに向けて漸増させるテーパー面に形成されている。これにより、ファスナーエレメントをファスナーテープに成形する際に、密着部のテーパー状の第1及び第2密接面を抜き勾配として利用できるため、成形後の型抜き工程を円滑に行うことができる。
しかも、密着部の第1及び第2密接面がテーパー状に形成されていることにより、ファスナーエレメントの密接部を、噛合相手方の隣接するファスナーエレメントの密接部間に確実に導入して、左右のファスナーエレメントを円滑に噛合させることができるとともに、左右のファスナーエレメントの密着部同士を安定して圧接させることができる。
更に、本発明のスライドファスナーでは、嵌着凹部が、そのテープ表裏方向の溝幅寸法をファスナーテープに向けて漸減させて形成されており、言い換えると、嵌着凹部の第1及び第2内壁面が、嵌着凹部の溝幅寸法をファスナーテープに向けて漸減させるようにテーパー状に形成されている。また、嵌入凸部が、そのテープ表裏方向の寸法をファスナーテープに向けて漸増させて形成されており、言い換えると、嵌入凸部の第1及び第2外壁面が、嵌入凸部のテープ表裏方向の高さ寸法をファスナーテープに向けて漸増させるようにテーパー状に形成されている。
これにより、ファスナーエレメントをファスナーテープに成形する際に、嵌着凹部の第1及び第2内壁面と嵌入凸部の第1及び第2外壁面とを抜き勾配として利用して、成形後の型抜き工程を円滑に行うことができる。しかも、左右のファスナーエレメントを噛合させる際には、ファスナーエレメントの嵌入凸部を、噛合相手方のファスナーエレメントの嵌着凹部内に円滑に挿入でき、更に、同嵌入凸部を噛合相手方の嵌着凹部に嵌着させたときに、嵌入凸部の第1及び第2外壁面を嵌着凹部の第1及び第2内壁面に安定して圧接させることができる。
本発明の別の態様に係るスライドファスナーでは、ファスナーエレメントが、噛合時に相手方のファスナーエレメントと密接する密接部と、密接部の第1テープ面側及び第2テープ面側に配された第1係脱部及び第2係脱部とを有し、前記密接部は、テープ長さ方向の一方に配された第1密接面と、テープ長さ方向の他方に配された第2密接面とを有している。
このように第1係脱部及び第2係脱部間に挟まれるように密接部が配されたファスナーエレメントであれば、例えばスライドコアを用いることなどによって従来よりも簡単に且つ効率的にファスナーエレメントをファスナーテープに成形でき、スライドファスナーの製造コストの削減を図ることができる。
また、同スライドファスナーにおいて、密接部の第1密接面には、テープ長さ方向に凹設された嵌着凹部、及び、テープ長さ方向に突出した嵌入凸部の少なくとも1つが配されており、また、同密接部の第2密接面には、相手方のファスナーエレメントの第1密接面に配された嵌着凹部に嵌入する嵌入凸部、及び、相手方のファスナーエレメントの第1密接面に配された嵌入凸部を嵌着する嵌着凹部の少なくとも1つが配されている。
これにより、左右のファスナーエレメントを噛合させたときに、各ファスナーエレメントの密接部を噛合相手方の隣接するファスナーエレメントの密接部間に圧接させると同時に、各ファスナーエレメントの密接部に配した嵌入凸部を、噛合相手方のファスナーエレメントに配した嵌着凹部に嵌着させることができる。このため、左右のファスナーエレメントが単に密接して噛合する場合に比べて、エレメント列をより強固に直線状に硬直化させ、テープ表裏方向の曲げ荷重に対するエレメント列の強度を向上させることができる。
また、本発明のスライドファスナーでは、密着部の第1及び第2密接面が、密接部のテープ長さ方向の寸法をファスナーテープに向けて漸増させるテーパー面に形成されている。これにより、ファスナーエレメントをファスナーテープに成形する際に、密着部のテーパー状の第1及び第2密接面を抜き勾配として利用できるため、成形後の型抜き工程を円滑に行うことができる。
しかも、密着部の第1及び第2密接面がテーパー状に形成されていることにより、ファスナーエレメントの密接部を、噛合相手方の隣接するファスナーエレメントの密接部間に確実に導入して、左右のファスナーエレメントを円滑に噛合させることができるとともに、左右のファスナーエレメントの密着部同士を安定して圧接させることができる。
更に、本発明のスライドファスナーでは、嵌着凹部が、そのテープ表裏方向の溝幅寸法をファスナーテープに向けて漸減させて形成されており、言い換えると、嵌着凹部の第1及び第2内壁面が、嵌着凹部の溝幅寸法をファスナーテープに向けて漸減させるようにテーパー状に形成されている。また、嵌入凸部が、そのテープ表裏方向の寸法をファスナーテープに向けて漸増させて形成されており、言い換えると、嵌入凸部の第1及び第2外壁面が、嵌入凸部のテープ表裏方向の高さ寸法をファスナーテープに向けて漸増させるようにテーパー状に形成されている。
これにより、ファスナーエレメントをファスナーテープに成形する際に、嵌着凹部の第1及び第2内壁面と嵌入凸部の第1及び第2外壁面とを抜き勾配として利用して、成形後の型抜き工程を円滑に行うことができる。しかも、左右のファスナーエレメントを噛合させる際には、ファスナーエレメントの嵌入凸部を、噛合相手方のファスナーエレメントの嵌着凹部内に円滑に挿入でき、更に、同嵌入凸部を噛合相手方の嵌着凹部に嵌着させたときに、嵌入凸部の第1及び第2外壁面を嵌着凹部の第1及び第2内壁面に安定して圧接させることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図2は、同スライドファスナーのファスナーエレメントを示す斜視図である。 図3は、同ファスナーエレメントの正面図である。 図4は、同ファスナーエレメントの一部断面図である。 図5は、図3におけるV−V線に沿った矢視断面図である。 図6は、図3におけるVI−VI線に沿った矢視断面図である。 図7は、図3におけるVII−VII線に沿った矢視断面図である。 図8は、図3におけるVIII−VIII線に沿った矢視断面図である。 図9は、噛合前の左右のエレメント列を示す拡大図である。 図10は、噛合した左右のファスナーエレメントの状態を示す模式図である。 図11は、噛合した左右のファスナーエレメントとスライダーとの関係を示す模式図である。 図12は、噛合した左右のファスナーエレメントを示す断面図である。 図13は、実施例1の変形例に係るスライドファスナーを示す正面図である。 図14は、実施例1の別の変形例に係るスライドファスナーのファスナーエレメントを示す断面図である。 図15は、本発明の実施例2に係るスライドファスナーのファスナーエレメントを示す斜視図である。 図16は、従来のスライドファスナーを示す正面図である。 図17は、同スライドファスナーのファスナーエレメントを示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、下記の実施例では、ファスナーテープの対向するエレメント取付部に合成樹脂製のファスナーエレメントが射出成形によりファスナーテープに取着されたスライドファスナーについて説明しているが、本発明はこれに限定されず、金属製のファスナーエレメントがダイキャスト成形によりファスナーテープに取着されたスライドファスナーに対しても同様に適用することが可能である。
図1は、本実施例1に係るスライドファスナーを示す正面図であり、図2は、同スライドファスナーのファスナーエレメントを示す斜視図である。また、図3及び図4は、同ファスナーエレメントの正面図及び一部断面図である。
なお、以下の説明においては、ファスナーテープのテープ長さ方向を前後方向と規定し、特に左右のエレメント列を噛合させるようにスライダーを摺動させる方向を前方とし、エレメント列を分離させるようにスライダーを摺動させる方向を後方とする。また、ファスナーテープのテープ幅方向を左右方向と規定し、図1に示すようにスライドファスナーを正面側から見たときの左側を左方とし、右側を右方とする。更に、ファスナーテープのテープ表裏方向を上下方向と規定し、ファスナーテープのテープ面に対してスライダーの引手が配される側を上方とし、その反対側を下方とする。
本実施例1に係るスライドファスナー1は、エレメント列3を備えた左右一対のファスナーストリンガー2と、左右のファスナーストリンガー2の前端部にエレメント列3に沿って取着された上止具4と、左右のファスナーストリンガー2の後端部に取着された開離嵌挿具5と、エレメント列3に沿って摺動可能に配されたスライダー6とを有している。
なお、本実施例1のスライドファスナー1を構成する上止具4及び開離嵌挿具5は、従来から一般的に用いられている上止具及び開離嵌挿具と実質的に同様の構成を有している。
即ち、本実施例1の上止具4は、左右のエレメント列3からスライダー6が脱落することを防止するために、スライダー6の一部に当接してスライダー6の摺動を停止させることが可能な形状及び寸法で構成されている。
また、開離嵌挿具5は、左側のファスナーテープ7の後端部にエレメント列3に沿って取着された蝶棒5aと、右側のファスナーテープ7の後端部にエレメント列3に沿って取着された箱棒5bと、箱棒5bと一体形成され、蝶棒5aの後端を嵌挿可能な箱体5cとを有して構成されている。
本実施例1における左右のファスナーストリンガー2は、それぞれ、ファスナーテープ7と、同ファスナーテープ7の対向するテープ側縁部に所定のピッチで取着された合成樹脂製の複数のファスナーエレメント10とを備えている。
左右の各ファスナーテープ7は、伸縮性が小さい糸条を用いて細幅の帯状に織製されている。このファスナーテープ7は、テント等のファスナー被着製品に縫い付けられるテープ主体部7aと、対向するテープ側縁部側に配され、ファスナーエレメント10が取り付けられるエレメント取付部7bとを有している。また、ファスナーテープ7におけるエレメント取付部7b側のテープ端縁には芯紐部7cが配されている。
この場合、ファスナーテープ7のテープ主体部7aと、芯紐部7cを除くエレメント取付部7bとに配される経糸には、長手方向に10kgの荷重を加えたときに0.2%以上4.0%以下で伸長する伸度を有し、且つ、0.2%以上3.5%以下の伸長弾性率を有する糸条が使用されることが好ましい。
また、芯紐部7cを構成する糸条の少なくとも1つには、長手方向に10kgの荷重を加えたときに0.2%以上4.0%以下で伸長する伸度を有し、且つ、0.2%以上3.5%以下の伸長弾性率を有する糸条が使用されることが好ましい。特にこの場合、芯紐部7cを構成する少なくとも1つの糸条には、テープ主体部7aを構成する経糸よりも更に小さな伸縮性を有する糸条が用いられることが更に好ましい。なお、本発明において、ファスナーテープ7を構成する各糸条の性質、材質、及び繊度等は特に限定されるものではなく、スライドファスナー1の用途等に応じて任意に選択することができる。
左右のファスナーテープ7における芯紐部7cを含むエレメント取付部7bには、合成樹脂材料が射出成形されることにより複数のファスナーエレメント10がテープ長さ方向に沿って列設されており、これらのファスナーエレメント10により左右のエレメント列3が形成されている。なお本発明において、ファスナーエレメント10の材質は限定されるものではなく、例えばポリアセタール、ポリプロピレン、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート等の熱可塑性合成樹脂を好適に用いることができる。
本実施例1の場合、ファスナーエレメント10は、左右のファスナーテープ7にそれぞれ面対称となる向きに所定のピッチ(エレメント間隔)で取着されている。各ファスナーエレメント10は、ファスナーテープ7と一体に固着された基部11と、基部11から相手方のファスナーストリンガー2に向けて延出した密接部12と、密接部12の上面(第1テープ面)側に配された第1係脱部13と、密接部12の下面(第2テープ面)側に配された第2係脱部14とを有している。
このファスナーエレメント10における基部11は、ファスナーテープ7を挟むようにテープ表裏面に跨ってファスナーテープ7と成形一体化されており、正面から見たときに略矩形状を呈する。また、同基部11は、テープ内方側に配され、スライダー6の後述するテープ挿通溝の間隔よりも小さい高さ寸法(テープ表裏方向の寸法)を有する第1基部11aと、第1基部11aよりも相手方のファスナーストリンガー2側に配され、段差部11cを介してテープ表裏方向に厚く形成された第2基部11bとを備えている。
また、第2基部11bの高さ寸法は、スライダー6の後述するテープ挿通溝の間隔よりも大きく設定されており、この基部11の第1及び第2基部11a,11b間に形成される段差部11cは、スライダー6をエレメント列3に沿って摺動させるときに、同スライダー6の後述するフランジ6dに摺接するように配されている。この場合、第2基部11bの上面及び下面は、同ファスナーエレメント10における第1係脱部13の上面及び第2係脱部14の下面とそれぞれ同じ面上に配されている。
本実施例1のファスナーエレメント10における密接部12は、第1及び第2係脱部13,14に挟まれるように、基部11から噛合相手方のファスナーストリンガー2に向けてテープ幅方向に延出して形成されている。この密接部12は、前面側に配される第1密接面12aと、後面側に配される第2密接面12bと、相手側のファスナーストリンガー2に対向するように配され、第1密接面12aから第2密接面12bにかけて連続して形成される先端面12cとを有している。
また、同密接部12における第1及び第2密接面12a,12bは、密接部12のテープ長さ方向の寸法がファスナーテープ7に向けて漸増するようにテープ幅方向に対して傾斜したテーパー面に形成されている。この場合、第1及び第2密接面12a,12bのテープ幅方向に対する傾斜角度の絶対値は、1°以上10°以下、好ましくは2°以上5°以下の同じ値に設定されている。
これにより、互いに隣接するファスナーエレメント10の密接部12間の間隔(空間)を、ファスナーテープ7から噛合相手方のファスナーエレメント10に向けて広くすることができる。このため、後述するように左右のエレメント列3を噛合させる際に、ファスナーエレメント10の密接部12を、噛合相手方の隣接するファスナーエレメント10の密接部12間に円滑に挿入できる。更に、左右のファスナーエレメント10における第1及び第2密接面12a,12bがテープ幅方向に対して同じ角度で傾斜していることにより、左右のファスナーエレメント10を互いに噛み合せたときに、左右の密接部12同士を安定して圧接させることができる。
同密接部12の第1密接面12aには、前方に向けて突出する嵌入凸部15が形成されており、同嵌入凸部15は、密接部12におけるテープ表裏方向の中央部に配されている。なお、この嵌入凸部15は、図3に示すように、第1密接面12aと基部11の前端面とに亘って配されており、同嵌入凸部15の左右側端縁は、嵌入凸部15における第1密接面12a側の基端部から前端縁に向けて嵌入凸部15のテープ幅方向の寸法が漸減するように形成されている。
また、嵌入凸部15の前端縁は、正面視(図3を参照)にて、ファスナーテープ7に近づくにつれて前方へ迫り出すようにテープ幅方向に対して傾斜して配されている。更に、嵌入凸部15における上面15aと下面15bとは、嵌入凸部15の上下方向における高さ寸法がファスナーテープ7側に向けて漸増するように、ファスナーテープ7のテープ面に対してテープ幅方向へ傾斜したテーパー状に配されている(図7を参照)。
更にまた、この嵌入凸部15の基端部には、嵌入凸部15の上面15a及び下面15bから第1密接面12aにかけてエレメント表面が比較的なだらかに形成されるように、嵌入凸部15における上下方向の高さ寸法を第1密接面12aに近づくにつれて増大させた付け根部15cが配されている。
一方、密接部12の第2密接面12bには、噛合相手方のファスナーエレメント10に配された嵌入凸部15を嵌着可能な嵌着凹部16が凹設されている。この嵌着凹部16は、嵌入凸部15と同様に、密接部12におけるテープ表裏方向の中央部に配されている。
同嵌着凹部16は、密接部12の先端面12c側(相手側のファスナーストリンガー2側)に開口している。この嵌着凹部16内に上下方向に対向して配された上内壁面16aと下内壁面16bとは、開口した先端面12c側からファスナーテープ7側に向けて、上下内壁面16a,16b間の間隔となる溝幅寸法を漸減させるように、ファスナーテープ7のテープ面に対してテープ幅方向へ傾斜したテーパー状に配されている(図8を参照)。
この場合、嵌着凹部16における溝幅寸法及び上下内壁面16a,16bのテープ面に対する傾斜角度は、同嵌着凹部16内に噛合相手方のファスナーエレメント10の嵌入凸部15を嵌着させたときに、嵌着凹部16の上内壁面16a及び下内壁面16bと噛合相手方の嵌入凸部15の上面15a及び下面15bとが密接するように、嵌入凸部15の上下方向における高さ寸法及び上下面15a,15bのテープ面に対する傾斜角度に対応させて設定されている。
更に、本実施例1における嵌着凹部16の第2密接面12b側の開口部には、図5及び図6に示すように、噛合相手方のファスナーエレメント10の嵌入凸部15を嵌着凹部16内に導入し易くするために、嵌着凹部16の上下内壁面16a,16bから第2密接面12bにかけて、稜角を削り落とすようにして略曲面状に形成された導入部16cが配されている。この導入部16cは、テープ表裏方向の溝幅寸法が、第2密接面12bに近づくにつれて(後方に向けて)拡大するように設けられている。
この場合、嵌着凹部16に配された導入部16cと噛合相手方の嵌入凸部15の付け根部15cとの関係において、左右のファスナーエレメント10を噛合させて嵌着凹部16内に噛合相手方の嵌入凸部15を嵌着させたときに、嵌着凹部16の導入部16cが噛合相手方の嵌入凸部15の付け根部15cによって上下に押し広げられるような圧力を受けるように、導入部16cにおけるテープ表裏方向の溝幅寸法が、噛合相手方の嵌入凸部15の付け根部15cにおいて対応する位置の高さ寸法(テープ表裏方向の寸法)よりも小さく設定されている。
本実施例1のファスナーエレメント10における第1及び第2係脱部13,14は、基部11から相手側のファスナーストリンガー2側に向けて延在するように、密接部12の上面側と下面側とに対称的に配されている。また、第1及び第2係脱部13,14は、基部11から連続的に形成され、テープ長手方向に括れた形状を有する首部13a,14aと、首部13a,14aからテープ長手方向に膨らむように形成され、略長円形状を有する噛合頭部13b,14bとを備えている。この場合、第1及び第2係脱部13,14の首部13a,14aには、同ファスナーエレメント10における密接部12の上面及び下面の一部が露出している。
このため、左右のファスナーエレメント10を噛み合わせるときには、一方のファスナーストリンガー2に配された互いに隣接するファスナーエレメント10の首部13a,14a間に、相手方の他方のファスナーストリンガー2に配されたファスナーエレメント10の噛合頭部13b,14bを係合させるとともに、各ファスナーエレメント10の首部13a,14aに露出する密接部12の上面及び下面を、噛合相手方の噛合頭部13b,14bの裏面に当接させることができる。
なお本実施例1では、各ファスナーエレメント10の第1及び第2係脱部13,14における噛合頭部13b,14bの裏面を、噛合頭部13b,14bのテープ表裏方向における高さ寸法が、第1密接面12aから前方に向けて、及び第2密接面12bから後方に向けて漸減するように傾斜させることも可能である。これにより、第1係脱部13における噛合頭部13bの裏面と第2係脱部14における噛合頭部14bの裏面との間の間隔を、第1及び第2密接面12a,12bから離れるにつれて大きくすることができる。
更にこの場合、首部13a,14aに露出する密接部12の上面及び下面を、第1及び第2密接面12a,12bからエレメント内側に向けて密接部12の高さ寸法が漸増するように傾斜させることも可能である。これにより、左右のファスナーエレメント10を噛み合わせるときに、ファスナーエレメント10の首部13a,14aに露出している密接部12の部分を、噛合相手方のファスナーエレメント10の第1係脱部13の噛合頭部13bと第2係脱部14における噛合頭部14bとの間に円滑に挿入することができる。
そして、上述のような形状を有する本実施例1のファスナーエレメント10であれば、ファスナーテープ7にファスナーエレメント10を射出成形するときに、例えば上型と、下型と、噛合頭部13b,14b側に配されるスライドコアとを用いることにより、アンダーカット部の問題を回避して、ファスナーエレメント10の射出成形を容易に且つ効率的に行うことが可能となる。
また本実施例1において、左右のエレメント列3を形成するファスナーエレメント10の取付ピッチは、左右のエレメント列3の噛合状態における各ファスナーエレメント10間の間隔がその取付ピッチよりも拡大するように、ファスナーエレメント10の所定部位における第1及び第2密接面12a,12b間の寸法D1と、噛合相手方のファスナーエレメント10の対応部位における第1及び第2密接面12a,12b間の寸法D2との合計の大きさよりも小さく設定されている。
特にこの場合、ファスナーエレメント10の前記寸法D1と、噛合相手方のファスナーエレメント10の前記寸法D2との合計の大きさに対するファスナーエレメント10の取付ピッチの割合は、ファスナーテープ7(特に芯紐部7c)の伸度や伸長弾性率の大きさによって変わるものの、例えば95%以上99%以下に設定されていることが好ましい。
これにより、左右のエレメント列3を噛合させたときに、後述するようにファスナーテープ7の伸縮性を利用して、各ファスナーエレメント10の密接部12を噛合相手方の隣接するファスナーエレメント10の密接部12間に圧接させることができる。なお、ファスナーエレメント10の所定部位とは、テープ幅方向の任意の位置におけるファスナーエレメント10の部位であり、噛合相手方のファスナーエレメント10の対応部位とは、左右のファスナーエレメント10を噛合させたときに、前記所定部位と同じテープ幅方向の位置における噛合相手方のファスナーエレメント10の部位である。
本実施例1にて使用されるスライダー6は、スライダー胴体6aと、スライダー胴体6aに回動可能に取り付けられる図示しない引手とを有している。また、スライダー胴体6aは、図1及び図11に示したように、上翼板6bと、下翼板6cと、上下翼板6b,6cの一端部を連結する図示しない案内柱と、上下翼板6b,6cの左右側端縁から互いに接近するに延設されたフランジ6dと、上翼板6bの上面に立設され、引手を取り付けるための引手取付柱6eとを有し、上下翼板6b,6c間には、ファスナーエレメント10を案内する略Y字形状のエレメント案内路が配されている。
このスライダー6は、左右のエレメント列3に沿って摺動する際に、同スライダー6のフランジ6dがファスナーエレメント10の第1基部11aの上面側及び下面側を通過するとともに、フランジ6dのエレメント案内路側の内壁面が、ファスナーエレメント10の第1及び第2基部11a,11b間に配された段差部11cに摺接するように構成されている。
この場合、スライダー6における上翼板6bの内面と下翼板6cの内面との間隔は、スライドファスナー1のチェーン厚さ、即ちファスナーエレメント10の第1係脱部13の上面から第2係脱部14の下面までの高さ寸法(テープ表裏方向の寸法)よりも大きく設定されている。
また、同スライダー6における上翼板6bから延設された上フランジ6dと下翼板6cから延設された下フランジ6dとの間に形成されたテープ挿通溝は、その溝幅がファスナーエレメント10の第1基部11aの高さ寸法よりも大きく、スライドファスナー1のチェーン厚さよりも小さく設定されている。これにより、スライドファスナー1のチェーン幅(噛合時における左右のファスナーエレメント10のテープ幅方向の寸法)に対するスライダー6の大きさを小さくすることができる。
このような構成を有する本実施例1のスライドファスナー1は、図9に示すように左右のエレメント列3が分離している場合、ファスナーエレメント10がファスナーテープ7に所定のピッチで取着されているに過ぎないため、ファスナーテープ7の本来の柔軟性が確保されており、ファスナーストリンガー2を例えばテープ表裏方向に自由に折り曲げることが可能である。
一方、同スライドファスナー1において左右のエレメント列3を噛合させる場合、スライダー6を開離嵌挿具5側から上止具4に向けて摺動させる。これにより、左右のファスナーエレメント10間で第1及び第2係脱部13,14が互いに係合して、左右のファスナーエレメント10が噛み合う。また同時に、各ファスナーエレメント10の嵌入凸部15が噛合相手方のファスナーエレメント10の嵌着凹部16に挿入されて嵌着するとともに、各ファスナーエレメント10の第1密接面12aが、噛合相手方のファスナーエレメント10の第2密接面12bと圧接する。
このとき、ファスナーエレメント10の密接部12における第1及び第2密接面12a,12bは、上述のように密接部12のテープ長さ方向の寸法をファスナーテープ7に向けて漸増させるテーパー状に形成されているため、左右のファスナーエレメント10を噛み合わせる際に、ファスナーエレメント10の密接部12を、噛合相手方の隣接するファスナーエレメント10の密接部12間に円滑に挿入でき、左右の密接部12同士が干渉することを防止できる。
また、各ファスナーエレメント10は、図7に示したように嵌入凸部15の高さ寸法をファスナーテープ7に向けて漸増させて嵌入凸部15の先端部が相対的に細く形成されている。更に、図8に示したように、嵌着凹部16の溝幅寸法をファスナーテープ7に向けて漸減させており、密接部12の先端面12c側に形成された嵌着凹部16の開口が、噛合相手方の嵌入凸部15の先端部よりもテープ表裏方向に広く形成されている。その上、嵌着凹部16の第2密接面12b側の開口部には、前述のように曲面状に形成された導入部16cが設けられている。
これにより、左右のファスナーエレメント10を噛合させる際に、ファスナーエレメント10の嵌入凸部15を噛合相手方のファスナーエレメント10の嵌着凹部16に円滑に挿入して嵌着させることができる。
そして、嵌入凸部15を嵌着凹部16に嵌着させたときには、嵌着凹部16内の上下内壁面16a,16b間の間隔が、前述のように嵌入凸部15の上下方向における高さ寸法に対応させて設定されているため、嵌入凸部15の上面15a及び下面15bを嵌着凹部16の上内壁面16a及び下内壁面16bに安定して密接させることができる。また、嵌着凹部16の導入部16cの溝幅寸法は、噛合相手方の嵌入凸部15の付け根部15cの高さ寸法よりも小さく設定されているため、嵌着凹部16の導入部16cに噛合相手方の嵌入凸部15の付け根部15cを圧接させることができる。
更に、ファスナーエレメント10の嵌入凸部15を噛合相手方のファスナーエレメント10の嵌着凹部16に嵌着させることにより、図10及び図12に示すように、密接部12の第1密接面12a(又は第2密接面12b)を噛合相手方の密接部12の第2密接面12b(又は第1密接面12a)に圧接させるとともに、嵌入凸部15の前端面の一部を噛合相手方の嵌着凹部16の底面に密接させることができる。
これにより、左右のファスナーエレメント10同士が互いに動きを規制し合って、エレメント列3が上下方向や左右方向に湾曲することを防いで、噛合したエレメント列3を直線状に硬直化させることができる。なお、本発明では、各ファスナーエレメント10における密接部12の第1及び第2密接面12a,12bを相手方のファスナーエレメント10の密接部12に密接させることができれば、嵌入凸部15の前端面が噛合相手方の嵌着凹部16の底面に必ずしも密接しなくても良い。
特に本実施例1のスライドファスナー1では、ファスナーエレメント10の取付ピッチが、上述のようにファスナーエレメント10の所定部位における第1及び第2密接面12a,12b間の寸法D1と、噛合相手方のファスナーエレメント10の対応部位における第1及び第2密接面12a,12b間の寸法D2との合計の大きさよりも小さく設定されている。更に、芯紐部7cを含むファスナーテープ7は、前述のように伸縮性の小さい糸条を用いて構成されている。
このため、左右のエレメント列3を噛合させることにより、隣接するファスナーエレメント10間の間隔が、噛合相手方のファスナーエレメントによって強制的に拡げられてファスナーテープ7がテープ長さ方に伸長すると同時に、ファスナーテープ7に元の長さに収縮しようとする弾性力が働く。
これにより、左右のファスナーエレメント10の密接部12は互いに強く圧接して、各密接部12の第1及び第2密接面12a,12bに強い押圧力(圧接力)がかかるため、左右のエレメント列3を強固に硬直化させることができる。従って、噛合させた左右のエレメント列3が、例えばテープ表裏方向の曲げ荷重や突上げ力を受けても、エレメント列3の直線状の硬直状態を安定して維持することができる。
また、本実施例1のスライドファスナー1は、上述のように左右のエレメント列3を噛合させて硬直化させた後に、スライダー6を開離嵌挿具5に向けて摺動させて左右のエレメント列3を分離することによって、エレメント列3の硬直状態が解除され、左右のファスナーストリンガー2を再びテープ表裏方向に自由に折り曲げることが可能となる。
このような本実施例1のスライドファスナー1は、例えばテントの支柱部などに好適に使用される。このスライドファスナー1が使用されたテントにおいて、左右のエレメント列3を噛合してスライドファスナー1を閉鎖することにより、エレメント列3を強固に硬直化させてテントの張設時の形態を極めて安定に維持することができる。一方、テントを片付けるときには、左右のエレメント列3を分離してスライドファスナー1を開放することにより、左右のファスナーストリンガー2は柔軟性を回復するため、スライドファスナー1をテントとともに容易に折り畳んで収納することができる。
なお、本実施例1のスライドファスナー1では、左右のファスナーストリンガー2の下端部に開離嵌挿具5が取着されているが、本発明はこれに限定されず、例えば図13に変形例に係るスライドファスナー1’を示したように、開離嵌挿具5の代わりに下止具8を左右のファスナーストリンガー2の下端部に取着しても良い。このような下止具8を有するスライドファスナー1’でも、上述の実施例1のスライドファスナー1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施例1のスライドファスナー1において、各ファスナーエレメント10に配した嵌入凸部15の上面15a及び下面15bと、嵌着凹部16の上内壁面16a及び下内壁面16bとは、上述のようにファスナーテープ7のテープ面に対してテープ幅方向へ傾斜したテーパー状に形成されている。この場合、例えば図14に別の変形例に係るファスナーエレメント20を示したように、嵌入凸部25の上面25a及び下面25bを、テープ幅方向へ傾斜させるとともに、嵌入凸部25のテープ表裏方向における高さ寸法が嵌入凸部25の前端面(頂面)25dに向けて漸減するようにテープ長さ方向へも傾斜させたテーパー状に形成することが可能である。これにより、嵌入凸部25の前端部における高さ寸法を基端部よりも相対的に細くすることができる。
また、嵌着凹部26の上内壁面26a及び下内壁面26bを、テープ幅方向へ傾斜させるとともに、嵌着凹部26におけるテープ表裏方向の溝幅寸法が嵌着凹部26の底面に向けて漸減するようにテープ長さ方向へも傾斜させたテーパー状に形成することにより、嵌着凹部26の開口部を、噛合相手方の嵌入凸部25の前端部における高さ寸法よりもテープ表裏方向に広くすることができる。
これにより、左右のファスナーエレメント20を噛合させる際に、ファスナーエレメント20の嵌入凸部25を、噛合相手方のファスナーエレメント20の嵌着凹部26内に、より円滑に挿入することができる。
特にこの場合、嵌着凹部26の溝幅寸法が、同嵌着凹部26に嵌着する噛合相手方の嵌入凸部25において対応する位置の高さ寸法よりも小さく設定されていることが好ましい。これにより、左右のファスナーエレメント20を噛合させて嵌着凹部26内に噛合相手方の嵌入凸部25を嵌着させたときに、嵌着凹部26の上内壁面26a及び下内壁面26bに、噛合相手方の嵌入凸部25の上面25a及び下面25bが押し当てられるため、左右のファスナーエレメント20同士が更に強く圧接されて、エレメント列3の硬直状態を一層強化することができる。
図15は、本実施例2に係るスライドファスナーのファスナーエレメントを示す斜視図である。
本実施例2に係るスライドファスナー31では、各ファスナーエレメント40の密接部42における第1密接面42aと第2密接面42bとにそれぞれ嵌入凸部45,47及び嵌着凹部46,48が1つずつ設けられており、それ以外については、前述の実施例1に係るスライドファスナー1と実質的に同様に構成されている。従って、本実施例2では、ファスナーエレメント40の構成について主に説明を行い、前述の実施例1のスライドファスナー1と同様の構成を有する部材については同じ符号を用いて表すことによって、その説明を省略することとする。
本実施例2におけるファスナーエレメント40は、左右のファスナーテープ7にそれぞれ面対称となる向きに所定のピッチで取着されている。各ファスナーエレメント40は、ファスナーテープ7と一体に固着された基部41と、基部41から相手方のファスナーストリンガー2に向けて延出した密接部42と、密接部42の上面側に配された第1係脱部43と、密接部42の下面側に配された第2係脱部44とを有している。この場合、ファスナーエレメント40の基部41と第1及び第2係脱部43,44とは、前述の実施例1のファスナーエレメント10と同様に形成されている。
本実施例2のファスナーエレメント40における密接部42は、前面側に配される第1密接面42aと、後面側に配される第2密接面42bと、相手側のファスナーストリンガー2に対向するように配され、第1密接面42aから第2密接面42bにかけて連続して形成される先端面42cとを有している。また、同密接部42の第1及び第2密接面42a,42bは、密接部42のテープ長さ方向の寸法がファスナーテープ7に向けて漸増するように傾斜したテーパー面に形成されている。
密接部42の第1密接面42aには、前方に向けて突出した第1嵌入凸部45と、後方に向けて凹設された第1嵌着凹部46とが形成されている。この場合、第1嵌入凸部45は、第1嵌着凹部46よりも上方側に配されており、第1嵌入凸部45の下面と第1嵌着凹部46の上内壁面とが同一平面上に配されている。
一方、密接部42の第2密接面42bには、噛合相手方のファスナーエレメント40の第1密接面42aに配された第1嵌入凸部45を嵌着可能な第2嵌着凹部48と、同第1密接面42aに配された第1嵌着凹部46に嵌入可能な第2嵌入凸部47とが配されている。この場合、第2嵌着凹部48は、第2嵌入凸部47よりも上方側に配されており、第2嵌着凹部48の下内壁面48bと第2嵌入凸部47の上面47aとが同一平面上に配されている。
また、第1及び第2嵌入凸部45,47の上面47aと下面とは、第1及び第2嵌入凸部45,47の上下方向における高さ寸法がそれぞれファスナーテープ7側に向けて漸増するように、ファスナーテープ7のテープ面に対してテープ幅方向へ傾斜したテーパー状に形成されている。
第1及び第2嵌着凹部46,48は、それぞれ密接部42の先端面42c側に開口しており、第1及び第2嵌着凹部46,48内の上内壁面と下内壁面48bとは、開口した先端面42c側からファスナーテープ7側に向けて溝幅寸法が漸減するように、ファスナーテープ7のテープ面に対してテープ幅方向へ傾斜したテーパー状に形成されている。
このような形状を有する本実施例2のファスナーエレメント40は、前述の実施例1と同様に、ファスナーテープ7にファスナーエレメント40を射出成形するときに、例えば上型と、下型と、噛合頭部側に配されるスライドコアとを用いることにより、アンダーカット部の問題を回避して、ファスナーエレメント40の射出成形を容易に且つ効率的に行うことが可能となる。
また本実施例2において、左右のエレメント列3におけるファスナーエレメント40の取付ピッチは、左右のエレメント列3の噛合状態における各ファスナーエレメント40間の間隔がその取付ピッチよりも拡大するように、ファスナーエレメント40の所定部位における第1及び第2密接面42a,42b間の寸法D1と、噛合相手方のファスナーエレメント40の対応部位における第1及び第2密接面42a,42b間の寸法D2との合計の大きさよりも小さく設定されている。
従って、本実施例2のスライドファスナー31は、スライダー6を摺動させて左右のファスナーエレメント40を噛合させることにより、各ファスナーエレメント40の第1嵌入凸部45が噛合相手方のファスナーエレメント40の第2嵌着凹部48に円滑に挿入されて嵌着し、且つ、各ファスナーエレメント40の第1嵌着凹部46に噛合相手方のファスナーエレメント40の第2嵌入凸部47が円滑に挿入されて嵌着する。それとともに、各ファスナーエレメント40の第1密接面42aを、噛合相手方のファスナーエレメント40の第2密接面42bに圧接させることができる。
これにより、噛合した左右のエレメント列3を直線状に強固に硬直化させることができる。特に本実施例2では、各ファスナーエレメント40の第1嵌入凸部45が噛合相手方の第2嵌着凹部48に嵌着するとともに、第1嵌着凹部46に噛合相手方の第2嵌入凸部47を嵌着させるため、エレメント列3の硬直状態を補強でき、テープ表裏方向の曲げ荷重や突上げ力に対するエレメント列3の強度をより向上させることができる。
また、本実施例2のスライドファスナー31は、前述の実施例1と同様に、スライダー6を摺動させて左右のエレメント列3を分離することによって、エレメント列3の硬直状態が解除され、ファスナーテープ7の本来の柔軟性が回復して、左右のファスナーストリンガー2をテープ表裏方向に自由に折り曲げることができる。
1,1’ スライドファスナー
2 ファスナーストリンガー
3 エレメント列
4 上止具
5 開離嵌挿具
5a 蝶棒
5b 箱棒
5c 箱体
6 スライダー
6a スライダー胴体
6b 上翼板
6c 下翼板
6d フランジ
6e 引手取付柱
7 ファスナーテープ
7a テープ主体部
7b エレメント取付部
7c 芯紐部
8 下止具
10 ファスナーエレメント
11 基部
11a 第1基部
11b 第2基部
11c 段差部
12 密接部
12a 第1密接面
12b 第2密接面
12c 先端面
13 第1係脱部
13a 首部
13b 噛合頭部
14 第2係脱部
14a 首部
14b 噛合頭部
15 嵌入凸部
15a 上面
15b 下面
15c 付け根部
16 嵌着凹部
16a 上内壁面
16b 下内壁面
16c 導入部
20 ファスナーエレメント
25 嵌入凸部
25a 上面
25b 下面
25d 前端面(頂面)
26 嵌着凹部
26a 上内壁面
26b 下内壁面
31 スライドファスナー
40 ファスナーエレメント
41 基部
42 密接部
42a 第1密接面
42b 第2密接面
42c 先端面
43 第1係脱部
44 第2係脱部
45 第1嵌入凸部
46 第1嵌着凹部
47 第2嵌入凸部
47a 上面
48 第2嵌着凹部
48b 下内壁面
D1,D2 第1及び第2密接面間の寸法

Claims (5)

  1. 一対のファスナーテープ(7) の対向するテープ側縁部に複数のファスナーエレメント(10,20,40)が所定のピッチで取着された左右一対のファスナーストリンガー(2) を有し、前記ファスナーエレメント(10,20,40)の噛合時に左右の前記ファスナーエレメント(10,20,40)同士が密接することにより硬直化するスライドファスナー(1,1’,31)であって、
    前記ファスナーエレメント(10,20,40)は、噛合時に相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)と密接する密接部(12,42) と、前記密接部(12,42) の第1テープ面側及び第2テープ面側に配され、相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)と相互に係脱可能な第1係脱部(13,43) 及び第2係脱部(14,44) とを有し、
    前記密接部(12,42) は、テープ長さ方向の一方に配された第1密接面(12a,42a) と、テープ長さ方向の他方に配された第2密接面(12b,42b) とを有し、
    前記ピッチは、前記ファスナーエレメント(10,20,40)の所定部位における前記第1及び第2密接面(12a,12b,42a,42b) 間の寸法(D1)と相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)の対応部位における前記第1及び第2密接面(12a,12b,42a,42b) 間の寸法(D2)との合計よりも小さく設定されてなり、
    前記第1及び第2密接面(12a,12b,42a,42b) は、前記密接部(12,42) のテープ長さ方向の寸法を前記ファスナーテープ(7) に向けて漸増させるテーパー面に形成されてなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー。
  2. 前記第1密接面(12a,42a) には、テープ長さ方向に凹設された嵌着凹部(16,26,46,48) 、及び、テープ長さ方向に突出した嵌入凸部(15,25,45,47) の少なくとも1つが配され、
    前記第2密接面(12b,42b) には、相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)の前記第1密接面(12a,42a) に配された前記嵌着凹部(16,26,46,48) に嵌入する嵌入凸部(15,25,45,47) 、及び、相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)の前記第1密接面(12a,42a) に配された前記嵌入凸部(15,25,45,47) を嵌着する嵌着凹部(16,26,46,48) の少なくとも1つが配されてなる、
    請求項1記載のスライドファスナー。
  3. 前記嵌着凹部(16,26,46,48) は、そのテープ表裏方向の溝幅寸法を前記ファスナーテープ(7) に向けて漸減させて形成され、
    前記嵌入凸部(15,25,45,47) は、そのテープ表裏方向の寸法を前記ファスナーテープ(7) に向けて漸増させて形成されてなる、
    請求項2記載のスライドファスナー。
  4. 一対のファスナーテープ(7) の対向するテープ側縁部に複数のファスナーエレメント(10,20,40)が所定のピッチで取着された左右一対のファスナーストリンガー(2) を有し、前記ファスナーエレメント(10,20,40)の噛合時に左右の前記ファスナーエレメント(10,20,40)同士が密接することにより硬直化するスライドファスナー(1,1’,31)であって、
    前記ファスナーエレメント(10,20,40)は、噛合時に相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)と密接する密接部(12,42) と、前記密接部(12,42) の第1テープ面側及び第2テープ面側に配され、相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)と相互に係脱可能な第1係脱部(13,43) 及び第2係脱部(14,44) とを有し、
    前記密接部(12,42) は、テープ長さ方向の一方に配された第1密接面(12a,42a) と、テープ長さ方向の他方に配された第2密接面(12b,42b) とを有し、
    前記第1密接面(12a,42a) には、テープ長さ方向に凹設された嵌着凹部(16,26,46,48) 、及びテープ長さ方向に突出した嵌入凸部(15,25,45,47) の少なくとも1つが配され、
    前記第2密接面(12b,42b) には、相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)の前記第1密接面(12a,42a) に配された前記嵌着凹部(16,26,46,48) に嵌入する嵌入凸部(15,25,45,47) 、及び、相手方の前記ファスナーエレメント(10,20,40)の前記第1密接面(12a,42a) に配された前記嵌入凸部(15,25,45,47) を嵌着する嵌着凹部(16,26,46,48) の少なくとも1つが配されてなり、
    前記第1及び第2密接面(12a,12b,42a,42b) は、前記密接部(12,42) のテープ長さ方向の寸法を前記ファスナーテープ(7) に向けて漸増させるテーパー面に形成されてなる、
    ことを特徴とするスライドファスナー。
  5. 前記嵌着凹部(16,26,46,48) は、そのテープ表裏方向の溝幅寸法を前記ファスナーテープ(7) に向けて漸減させて形成され、
    前記嵌入凸部(15,25,45,47) は、そのテープ表裏方向の寸法を前記ファスナーテープ(7) に向けて漸増させて形成されてなる、
    請求項4記載のスライドファスナー。
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