JP5582386B2 - チップソー及びその製造方法 - Google Patents

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本発明は、台金の外周縁部に、台金刃先部と超硬チップを有する刃先が設けられたチップソー及びその製造方法に関する。
従来、円板状の台金の外周縁部に、刃先としてのチップがロー付け固着されたチップソーは、例えば特許文献1に開示されている。このチップソー101は、図7(a)(b)に示すように、炭素鋼板等からなる円板状の台金102の外周縁部102aに、刃室103(ガレット)が一定間隔で多数形成されると共に、この刃室103間にチップ固着部104が形成されている。そして、各チップ固着部104に、タングステン及びコバルト等の超硬合金からなり、すくい面や先端面及びあさり寸法hを有する超硬チップ105がそれぞれロー付けされている。
実用新案登録第2530063号公報
しかしながら、このようなチップソー101においては、チップソー101の刃として機能する刃先が超硬チップ105によって形成され、チップソー101の要素であるあさり寸法hを確保するために、超硬チップ105の厚さt2を台金102の板厚t1より大きく設定して台金102の両側面(表裏面)から所定寸法突出させる必要がある。そのため、この超硬チップ105の突出部分に刈払い作業中に石やコンクリート等が当たって、超硬チップ105にクラックが発生したり超硬チップ105が台金102から脱落する等、刃先に長期に亘り所定の切断性能を得ることが困難で、チップソー101の寿命の低下を招き易い。
また、超硬チップ105自体がチップソー101の刃先として機能するため、所定の切断性能を得るには超硬チップ105自体を大きくする必要があり、超硬チップ105自体のコストがアップすると共に、超硬チップ105と台金102のチップ固着部104との固着面積も大きくなって、超硬チップ105のロー付け時に使用する銀ローの量が多くなったりロー付け作業時間が長くなる等、ロー付けのための作業コストがアップし、その結果、チップソー101のコストアップを招き易い。
さらに、超硬チップ105の形状が大きいため、使用済みのチップソー101のリサイクル時に、ロー付けされた超硬チップ105により台金102の鋼材としての純度が落ちて再生効率や価値が劣る等、チップソー101のリサイクル費用がアップし易い。また、大きな超硬チップ105の使用により、タングステンやコバルト、銀ロー等の希少金属の使用量が多くなり、資源環境上好ましくなく、また同時に、チップソー101の製造時に、台金102の外周縁部102aや超硬チップの両側面等を研磨する研磨工程が必要である場合に、研磨屑が多く発生し易く、チップソー101製造時の作業環境上も好ましくない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、超硬チップの大きさを極力小さくして、長期に亘り安定した切断性能を得ることができると共に、資源環境や作業環境等の環境的にも好ましいチップソー及びその製造方法を提供することにある。
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、中心に取付穴が形成された円板状の台金の外周縁部に、刃先が所定間隔で設けられたチップソーであって、前記刃先が、台金自体にすくい面と先端面を有してチップ形状に形成された台金刃先部と、該台金刃先部の先端のチップ固着部にロー付けされ、そのすくい面及び先端面が前記台金刃先部のすくい面及び先端面と直線上に形成された超硬チップと、を備え、前記刃先の隣り合う台金刃先部の基端側を前記台金の両側面に対して交互に折り曲げることにより前記刃先に所定のあさり寸法が確保されると共に、折り曲げた台金刃先部の前記チップ固着部側の台金側面からの突出面が前記台金側面と平行に形成されて当該突出面が研磨面で形成されていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記超硬チップの厚さが前記台金の板厚と略同一に設定されていることを特徴とする。さらに、請求項3に記載の発明は、前記台金の両側面が塗装されると共に、前記突出面の地肌が露出していることを特徴とする
また、請求項4に記載の発明は、中心に取付穴が形成された円板状の台金の外周縁部に、台金刃先部と超硬チップを有する刃先が所定間隔で設けられたチップソーの製造方法であって、前記台金の外周縁部にチップ固着部を有すると共に、前記刃先の隣り合う台金刃先部の基端側を前記台金の両側面に対して交互に折り曲げることにより前記刃先に所定のあさり寸法が確保され、かつ折り曲げた台金刃先部の前記チップ固着部側の台金側面からの突出面が前記台金側面と平行な台金刃先部を成形する工程と、前記台金刃先部のチップ固着部に超硬チップをロー付けする工程と、前記台金刃先部の突出面と超硬チップの側面を研磨する工程と、前記台金刃先部と超硬チップのすくい面及び先端面を研磨する工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のうち請求項1または3に記載の発明によれば、台金の外周縁部に設けられた刃先が、台金自体にすくい面と先端面を有してチップ形状に形成された台金刃先部と、この台金刃先部の先端のチップ固着部にロー付けされた超硬チップとからなるため、刃先の一部として台金自体を使用でき、超硬チップの大きさを極力小さくして、該超硬チップにより長期に亘り安定した切断性能を得ることができると共に、小さい形状の超硬チップの使用により、チップソーを安価に形成したり、資源環境や作業環境等の環境的にも好ましいチップソーを得ることができる。
また、刃先の隣り合う台金刃先部が、台金の両側面に対して交互に所定のあさり寸法で突出形成されているため、各刃先にあさり寸法を確実に確保できて、チップソーの切れ味を向上させつつその寿命を延ばすことができる。
また、各台金刃先部の突出面が台金の両側面と平行な研磨面で形成されているため、台金刃先部の一方の突出面を研磨するだけで、刃先の側面研磨が可能となり、研磨面積を削減して、研磨作業の作業性を向上させることができ、製造コストの低減化が図れると共に、研磨屑の発生量を削減して、作業環境の悪化を抑えることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、超硬チップの厚さが台金の板厚と略同一に設定されているため、超硬チップの大きさ(体積)をより小さくして、希少金属の使用量を一層少なくすることができると共に、台金刃先部の側面研磨時の研磨屑の発生量を一層低減させることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、あさり寸法を確保するための突出面が台金の両側面と平行な刃先を成形する工程と、チップ固着部に超硬チップをロー付けする工程、及び台金刃先部の突出面と超硬チップの側面及びすくい面及び先端面を研磨する工程等を備えるため、刃先の一部として台金自体を使用でき、超硬チップの大きさを極力小さくして、該超硬チップにより長期に亘り安定した切断性能を得ることができると共に、小さい形状のチップの使用や各工程により、チップソーの製造コストを低減させつつ、資源環境や作業環境等の環境的にも好ましいチップソーを簡単に得ることができる。
本発明に係わるチップソーの一実施形態を示す平面図 同図1の要部の拡大図 同その側面図 同刃先である図3のA部の拡大図 同刃先の変形例を示す拡大図 同チップソーの製造方法の一例を示す工程図 従来のチップソーを示す要部平面図及びその側面図
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜図4は、本発明に係わるチップソーの一実施形態を示している。図1に示すように、チップソー1は、炭素鋼板のプレスにより円板状で軽量化のための多数の軽量穴3が円環状に形成されると共に、中心に刈払い機(図示せず)への取付穴4が形成された台金2を有している。この台金2の外周縁部2aには、刃室5と刃先6が一定間隔で多数設けられている。
前記刃先6は、図2〜図4に示すように、台金2自体の成形により、すくい角θ1のすくい面6aと先端角θ2の先端面6bを有し、このすくい面6aと先端面6bの長さは略同一に設定されている。また、この刃先6は、すくい面7a及び先端面7b(図4参照)と、これらの先端交差部分である刃先6の先端に凹部状のチップ固着部7cが形成された台金刃先部7とを有している。この台金刃先部7のチップ固着部7cには、ダングステン及びコバルト等を焼結することにより形成された超硬チップ8がロー付けされている。
このとき、超硬チップ8は、台金刃先部7のチップ固着部7cの形状に対応した平面視略U字形状の固着面8c(図4参照)と、この固着面8cの両先端部に前記台金刃先部7のすくい面7a及び先端面7bと直線上に形成されたすくい面8a及び先端面8bとで形成されている。つまり、台金刃先部7と超硬チップ8の両すくい面7a、8aにより刃先6のすくい面6aが形成され、台金刃先部7と超硬チップ8の両先端面7b、8bにより刃先6の先端面6bが形成された状態となっている。
また、超硬チップ8は、図3に示すように、その厚さが台金2の板厚より僅かに大きいか同一に設定されると共に、図2及び図4に示すように、その両側面の面積S1が、台金刃先部7の面積S2に対して小さく(例えばS1=1/2〜1/4)なるように設定されている。この面積設定により、刃先6として使用される超硬チップ8の大きさが従来に比較して小さくなり、この面積の比率は、チップソー1の切断性能及び寿命等の要求される品質に応じて適宜に設定されている。
また、各刃先6のうち隣り合う刃先6は、図3に示すように、台金2の両側面2b、2cに対して交互に異なる方向にあさり寸法h1、h2を有して、両側面2b、2cの外側に突出形成されている。すなわち、刃先6の台金刃先部7の基端側7dを後述する如くプレス加工等で台金2の一方の側面2b方向に折り曲げることにより、刃先6にあさり寸法h1が確保され、また、隣接する刃先6の台金刃先部7の基端側7dを台金2の他方の側面2c方向に折曲げることにより、刃先6にあさり寸法h2が確保されている。
このとき、折り曲げられた台金刃先部7の先端側となるチップ固着部7c側の外面である突出面は、台金の両側面2b、2cに対して略平行となるように成形され、この突出面は、後述する如く研磨されることにより台金2の地肌が露出して超硬チップ8と略同様に金属面として視認可能な研磨面9となっている。なお、台金刃先部7の突出面と反対側の非突出面は、非研磨面10とされて、台金2の両側面2b、2cに塗装された例えば黒色の塗装面が露出した状態となっている。つまり、図1に示すように、多数の刃先6は、チップソー1の一方の側面2b(もしくは側面2c)から見た場合に、各刃先6の研磨面9と非研磨面10が交互に位置した状態となっている。
次に、前記チップソー1の製造方法の一例を、図6に基づいて説明する。先ず、炭素鋼板をプレス加工することにより、円板状で外周縁部2aに刃室5と刃先6(チップ固着部7c)が形成された台金2をプレス成形(K01)し、この台金2を所定温度で熱処理(K02)する。その後、例えば加熱状態でプレス加工により刃先6を成形(K03)する。この刃先6の成形は、台金の刃先6部分を抵抗加熱、高周波の誘導加熱あるいはガストーチによる加熱状態として、プレス機や前記あさり寸法h1、h2が得られる専用の治具(金型等)の治具を使用しつつ、各刃先6の先端側を所定方向に折曲げることにより行われる。
工程K03であさり寸法が確保された刃先6が成形されたら、この各刃先6を高周波の誘導加熱で焼入れ(K04)し、各刃先6に所定の硬度(例えばHRC55〜60)を確保する。その後、焼入れされた各刃先6の台金刃先部7のチップ固着部7cに、予め所定形状に形成された超硬チップ8をロー付け(K05)し、この超硬チップ8がロー付けされた台金2の両面に例えば黒色の塗装(K06)を施して台金2等の素材色を隠蔽する。
そして、塗料が乾燥した後に、刃先6の両側面を研磨(K07)する。この側面研磨は、台金2の隣接する刃先6が、あさり寸法h1、h2を有して台金2の両側面2b、2c側に突出していることから、台金2の一方の側面2bに突出している刃先6の突出面を研磨することにより、突出面に塗布されている塗装を取り除いて、台金刃先部7の素材色である炭素鋼の金属色と超硬チップ8の金属色を表面に露出させて研磨面9とする。このとき、研磨される刃先6と隣り合う刃先6の反突出面は、台金の側面2bより窪んだ状態で研磨されず塗装面のままとなっている。そして、一方の側面2b側の研磨が終了したら他方の側面2c側を同様に研磨する。これにより、台金刃先部7と超硬チップ8の側面がそれぞれ同時に研磨され、台金2の両側面2b、2cの各刃先6に交互に研磨面9と非研磨面10が位置、つまり、見かけ上、台金2の外周縁部2aに金属色で光る刃先6が一つ置きに位置した状態となる。
工程K07で側面研磨が終了したら、次に、各刃先6のすくい面6aを研磨(K08)し、その後、各刃先6の先端面6bを研磨(K09)する。このすくい面6aと先端面6bの研磨により、台金刃先部7のすくい面7aと超硬チップ8のすくい面8aが直線上(同一平面上)となり、同様に台金刃先部7の先端面7bと超硬チップ8の先端面8bが直線上(同一平面上)となり、刃先6にすくい面6aと先端面6bが形成される。このときも、台金刃先部7と超硬チップ8のすくい面7a、8aと先端面7b、8bは、前記側面研磨と同様に、一つの研磨作業により同時に研磨されることになる。
この工程K07〜K09の各研磨により、台金刃先部7のチップ固着部7cにロー付けされた超硬チップ8は、台金刃先部7に対して厚さや外形形状において段差等の発生がなく、超硬チップ8と台金刃先部7が刃先6のそれぞれ一部として機能すると共に使用者に一つの刃先6として視認されることになる。そして、工程K07で各刃先6の先端面6bの研磨が終了すると、洗浄、マーキング、梱包等の仕上げ(K10)を行うことにより、チップソー1が製造される。
なお、以上の製造工程は一例であって、例えば各研磨工程の順序を所定に設定したり、塗装工程を省略して、刃先6の側面を台金2の地肌と同様の金属色としたり、あるいは前記塗装時に研磨する側面側の研磨面9となる刃先6をマスキングして、該刃先6への塗料を塗布を禁止し、研磨屑の発生量を削減する等、前記工程と略同様の効果が得られる他の適宜の工程を採用することもできる。
このように、前記チップソー1によれば、台金2の外周縁部2aに設けられた多数の刃先6が、台金2自体を所定硬度に焼入れすることですくい面7aと先端面7bを有するチップ形状に形成された台金刃先部7と、この台金刃先部7の先端のチップ固着部7cにロー付け固着された超硬チップ8とからなるため、刃先6の一部として台金2自体を使用でき、超硬チップ8の大きさを従来に比較して例えば1/2以下と小さくすることができる。その結果、この小さい形状の超硬チップ8と台金刃先部7とにより、長期に亘り安定した切断性能を得ることができて、チップソー1の寿命を延ばすことが可能となる。
また同時に、小さい形状の超硬チップ8の使用により、高価な材料を使用する超硬チップ8自体のコストを低減させたり、超硬チップ8のロー付け時に使用される銀ローの使用量を低減させることができると共に、ロー付け時間を短縮させたり、ロー付け作業自体を容易に行うことができて、製造コストを低減できる等、チップソー1を安価に形成することができる。また、小さな超硬チップ8の使用により、希少金属の使用量を減らすことができ、資源環境的に好ましく、またロー付け時の作業環境の悪化を抑えて、作業環境にも好ましく、結果として地球に優しいチップソー1を提供することが可能となる。
また、隣り合う刃先6の各台金刃先部7が、台金2の両側面2b、2cに対して交互に所定のあさり寸法h1、h2で突出形成されているため、各刃先6にあさり寸法h1、h2を確実に確保できて、チップソー1の切れ味を向上させつつその寿命を一層延ばすことができる。また、各台金刃先部7の突出面が、台金2の両側面2b、2cと平行な研磨面9で形成されているため、台金刃先部7の一方の突出面を研磨するだけで、刃先の側面研磨が可能となり、研磨面積を削減して、研磨作業の作業性を向上させることができ、チップソー1の製造コストの一層の低減化が図れると共に、各台金刃先部7の両側面をそれぞれ研磨する場合に比較して研磨屑の発生量を削減して、作業環境の悪化を一層抑えることができる。
さらに、超硬チップ8の厚さが台金2の板厚と略同一に設定されているため、超硬チップ8の大きさ(体積)をより小さくして、希少金属の使用量をより一層少なくすることができると共に、台金刃先部7の側面研磨時の研磨屑の発生量をより一層低減させることができて、地球に一層優しいチップソー1を安価に提供することができる。
また、本発明のチップソー1の製造方法によれば、刃先6を成形する工程、刃先6に所定の硬度を得る工程、チップ固着部7cに超硬チップ8をロー付けする工程、超硬チップ8が固着された刃先6の側面を研磨する工程等を備えるため、刃先6の一部として台金2自体を使用でき、超硬チップ8の大きさを極力小さくして、該超硬チップ8により長期に亘り安定した切断性能を得ることができると共に、小さい形状の超硬チップ8の使用や各工程により、チップソー1の製造コストを低減させつつ、資源環境や作業環境等の環境的にも好ましいチップソー1を簡単に製造することができる。
また、超硬チップ8が固着された刃先6の側面を研磨する工程が、台金刃先部7の台金2の両側面2b、2cからの突出面を研磨することにより行われるため、刃先6の側面研磨だけで、刃先6を簡単に成形できると共に、各刃先6にあさり寸法h1、h2を確実かつ簡単に確保できて、チップソー1の製造コストを一層低減させることができる。さらにまた、台金2の外周縁部2aにチップ固着部7cを有する刃先6を成形する工程が、該刃先6部分を抵抗加熱、誘導加熱、ガストーチ加熱等で加熱しつつ行うため、台金2の外周縁部2aに刃先6を簡単にかつ正確に成形することができて、チップソー1の製造コストをより一層低減させることができる。
なお、前記実施形態においては、刃先6のすくい面6aと先端面6bの長さが略同一である場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、例えば図5に示すように、すくい面6aの長さを先端面6bの長さより長く(もしくは短く)設定することもできる。また、台金刃先部7のチップ固着部7bに固着される超硬チップ8(チップ固着部7c)の形状も、図5の二点鎖線で示すように、平面視菱形に形成する等、チップソー1に要求される品質に応じて、適宜の形状を採用することができる。
また、前記実施形態における、台金2の大きさ、軽量穴3の形態、刃先6の数、刃室5や台金刃先部7の形態等も一例であって、本発明の各発明に係わる要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。
本発明は、刈払い機に取り付けられて使用される刈払い用のチップソーに限らず、木工切断用のチップソー等、台金の外周縁部に超硬チップを有する全てのチップソーに利用できる。
1・・・チップソー、2・・・台金、2a・・・外周縁部、3・・・軽量穴、4・・・取付穴、5・・・刃室、6・・・刃先、6a・・・すくい面、6b・・・先端面、7・・・台金刃先部、7a・・・すくい面、7b・・・先端面、7c・・・チップ固着部、7d・・・基端側、8・・・超硬チップ、8a・・・すくい面、8b・・・先端面、8c・・・固着面、9・・・研磨面、10・・・非研磨面、h1、h2・・・あさり寸法、θ1・・・すくい角、θ2・・・先端角。

Claims (4)

  1. 中心に取付穴が形成された円板状の台金の外周縁部に、刃先が所定間隔で設けられたチップソーであって、
    前記刃先が、台金自体にすくい面と先端面を有してチップ形状に形成された台金刃先部と、該台金刃先部の先端のチップ固着部にロー付けされ、そのすくい面及び先端面が前記台金刃先部のすくい面及び先端面と直線上に形成された超硬チップと、を備え、
    前記刃先の隣り合う台金刃先部の基端側を前記台金の両側面に対して交互に折り曲げることにより前記刃先に所定のあさり寸法が確保されると共に、折り曲げた台金刃先部の前記チップ固着部側の台金側面からの突出面が前記台金側面と平行に形成されて当該突出面が研磨面で形成されていることを特徴とするチップソー。
  2. 前記超硬チップの厚さが前記台金の板厚と略同一に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のチップソー。
  3. 前記台金の両側面が塗装されると共に、前記突出面の地肌が露出していることを特徴とする請求項1または2に記載のチップソー。
  4. 中心に取付穴が形成された円板状の台金の外周縁部に、台金刃先部と超硬チップを有する刃先が所定間隔で設けられたチップソーの製造方法であって、
    前記台金の外周縁部に、チップ固着部を有すると共に、前記刃先の隣り合う台金刃先部の基端側を前記台金の両側面に対して交互に折り曲げることにより前記刃先に所定のあさり寸法が確保され、かつ折り曲げた台金刃先部の前記チップ固着部側の台金側面からの突出面が前記台金側面と平行な台金刃先部を成形する工程と、前記台金刃先部のチップ固着部に超硬チップをロー付けする工程と、前記台金刃先部の突出面と前記超硬チップの側面を研磨する工程と、前記台金刃先部と超硬チップのすくい面及び先端面を研磨する工程と、を備えることを特徴とするチップソーの製造方法。
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