JP5582014B2 - プロジェクター用支持具 - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクター用支持具に関する。
投写レンズから投写される光束を反射ミラーにより広角化して投写するプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなプロジェクターは、投写面に対して近距離から大画面で投写できるので、壁面に設置する壁掛け設置や机上に縦置きする机上設置に適している。
特許文献1に記載のプロジェクターでは、天井から吊り下げる天吊設置および机上設置のそれぞれの場合で異なるプロジェクター用支持具が用いられる。特許文献1の図14(a)に天吊設置用のプロジェクター用支持具(保持機構)が示されており、保持機構の所定の位置にプロジェクターが固定される。この保持機構のような支持具を壁面に取り付ければ、プロジェクターを壁掛け設置することも可能となる。また、特許文献1の図19には、プロジェクターを机上設置するためのプロジェクター用支持具(スタンド)が示されている。
特開2008−250283号公報
しかしながら、例えば、特許文献1に記載の保持機構のような構成の支持具を用いてプロジェクターを壁掛け設置すると、支持具の壁面に設置される部分(以下ではベースプレートと呼ぶ)の上端がプロジェクターの上端よりも高い位置となる。そのため、天井が比較的低い設置環境においては、ベースプレートの上端位置が天井の高さに制約され、支持具を所望の高さよりも低く設置しなければならない場合がある。
また、ベースプレートの下端がプロジェクターの下端よりも低い位置となるため、壁面にスクリーンやホワイトボード等が配置されていると、ベースプレートの下端位置がスクリーンやホワイトボード等の上端に制約され、支持具を所望の高さよりも高く設置しなければならない場合がある。このように、設置環境によりプロジェクター用支持具の設置位置が制約されると、プロジェクターを所望の高さに設置できないという課題がある。
一方、特許文献1に記載のプロジェクターを机上設置する際は、天吊設置用の保持機構とは別に机上設置専用のスタンドを必要とする。また、このスタンドはプロジェクターの姿勢や投写位置を調整する機構を有していない。反射ミラーにより広角化して投写するプロジェクターでは、姿勢や投写位置のわずかなズレが投写面に対して大きなズレとなるため、このようなスタンドではプロジェクターからの投写画像の投写面に対する位置合わせを容易に行えないという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクター用支持具は、プロジェクターを光束が投写される投写面から所定の距離に離間した位置に支持固定するためのプロジェクター用支持具であって、前記プロジェクター用支持具が設置される設置面に設置され、前記設置面に平行な方向に延在する第1の支持部と、前記第1の支持部に平行に延在する第2の支持部と、を有するベースプレートと、一端側に前記プロジェクターが取付られる取付部を有し、他端側に前記第1の支持部または前記第2の支持部に嵌合して固定される嵌合部を有するアームと、を備え、前記支持部の延在方向と垂直な方向における前記第1の支持部と前記ベースプレートの一端との距離は、前記第2の支持部と前記ベースプレートの他端との距離と異なることを特徴とする。
この構成によれば、プロジェクター用支持具を、例えば、支持部の延在方向と垂直な方向を上下方向として壁面に設置する際に、ベースプレートの一端が上方側となるようにベースプレートを配置し嵌合部を第1の支持部と嵌合させてアームを固定する場合と、他端が上方側となるようにベースプレートを配置し嵌合部を第2の支持部と嵌合させてアームを固定する場合とで、ベースプレートの上方側の端部に対するアームの高さが異なる。このため、プロジェクターをプロジェクター用支持具により支持固定する際に、設置場所の環境に応じてプロジェクターとベースプレートとの相対的な位置を少なくとも2通りのいずれかに設定できる。これにより、プロジェクター用支持具の設置位置が制約を受ける場合でも、プロジェクターを投写面に対して所望の位置に設置し易くすることができる。この結果、プロジェクターの設置の自由度を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクター用支持具であって、前記支持部の延在方向と垂直な方向における前記第2の支持部と前記ベースプレートの一端との距離は、前記第2の支持部と前記ベースプレートの他端との距離と異なることが好ましい。
この構成によれば、ベースプレートの一端が上方側となるようにベースプレートを配置し嵌合部を第2の支持部と嵌合させてアームを固定する場合のベースプレートの上方側の端部に対するアームの高さは、一端が上方側となるようにベースプレートを配置し嵌合部を第1の支持部と嵌合させる場合、および他端が上方側となるようにベースプレートを配置し嵌合部を第2の支持部と嵌合させる場合のベースプレートの上方側の端部に対するアームの高さと異なる。これにより、プロジェクターとベースプレートとの相対的な位置を3通りのいずれかに設定できるので、プロジェクターの設置の自由度をより向上させることができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクター用支持具であって、前記第1の支持部または前記第2の支持部のいずれかは、前記ベースプレートが略水平となるように前記プロジェクター用支持具が設置されたときに、前記プロジェクターおよび前記プロジェクター用支持具を含む全体の重心からの鉛直線が前記ベースプレートの略中央を通過するように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、プロジェクターが支持固定されたプロジェクター用支持具を机上面等の略水平な面に設置する際、プロジェクターおよびプロジェクター用支持具の全体の重心からの鉛直線がベースプレートの略中央を通過するように配置されるので、プロジェクター用支持具が転倒しにくくなる。このため、プロジェクターを、壁面だけでなく机上面等の略水平な面にも安定して支持固定することができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクター用支持具であって、前記アームは、前記プロジェクターが取付けられた状態で前記プロジェクターの姿勢および投写位置を調整する機構を備えていることが好ましい。
この構成によれば、プロジェクター用支持具に取り付けた状態でプロジェクターの姿勢および投写位置を調整することができるので、壁面に設置する場合および机上面に設置する場合等、設置する場所の様々な環境に応じて、プロジェクターを投写面に合わせて設置し易くすることができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクター用支持具であって、前記ベースプレートは、前記設置面側にクッション材が配置されていることが好ましい。
この構成によれば、ベースプレートの設置面側にクッション材が配置されており、ベースプレートが設置面に直接当たらないので、設置面における傷等の損傷防止を図ることができる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクター用支持具であって、前記ベースプレートの設置面側に前記クッション材を配置するためのガイド部が設けられていることが好ましい。
この構成によれば、ベースプレートにクッション材を配置するためのガイド部が設けられているので、クッション材をベースプレートの所定の位置に容易に配置することができる。
第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具に取り付けられるプロジェクターの概略構成を示す図。 プロジェクターの光学系を模式的に示す図。 第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具にプロジェクターを固定した状態を示す図。 壁面に設置したプロジェクター用支持具にプロジェクターを固定してスクリーンに投写した状態を示す図。 第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具の構成を説明する図。 第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具の構成を説明する図。 第2の取付位置におけるベースプレートへのアームの取付位置を説明する図。 机上設置したプロジェクター用支持具にプロジェクターを固定してスクリーンに投写した状態を示す図。 机上設置したプロジェクター用支持具を下方向から見た図。 第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具の構成を説明する図。 第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具の構成を説明する図。
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、参照する各図面において、構成をわかりやすく示すため、各構成要素の寸法の比率、角度等が異なる場合がある。
(第1の実施形態)
<プロジェクター>
まず、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具に取り付けられるプロジェクターの概略構成を、図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具に取り付けられるプロジェクターの概略構成を示す図である。詳しくは、図1(a)は表面を上方向にした状態の斜視図であり、図1(b)は、底面を上方向にした状態の斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター5は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調してスクリーン等の投写面に拡大投写する電子機器であり、投写面に対して近距離から大画面で投写させる、いわゆる短焦点のプロジェクターである。また、本実施形態のプロジェクター5は、壁面に設置する壁掛け設置および机上に縦置きする机上設置に対応可能な構造となっている。
図1(a)および(b)に示すように、プロジェクター5は、略直方体形状の外装筐体7で覆われている。プロジェクター5において、光束が射出される側の面を表面7aと呼び、その反対側の面を底面7bと呼ぶ。そして、表面7aおよび底面7bと交差する面を背面7cと呼ぶ。プロジェクター5の表面7aには、操作入力を行うスイッチ部710や、光束を透過させる防塵用の投写窓720等が設置されている。投写窓720の内面側(外装筐体7内部)には、後述する投写光学装置600が設置されており、投写光学装置600から射出された光束は、投写窓720を透過し、表面7a側から背面7c側に向けて投写される。
図1(b)に示すように、プロジェクター5の底面7bには、プロジェクター5を壁面や机上等に設置する場合に、第1の実施形態のプロジェクター用支持具1に備えられた取付部40(図3(a)参照)に固定するための固定用脚730が4箇所突出して配置されている。固定用脚730にはナット(図示省略)が挿入されており、このナットに固定用のネジ部材が螺合することで、固定用脚730が取付部40に固定される。また、底面7bには、穴部740が設けられている。この穴部740には、プロジェクター5に接続されるケーブル類(図示省略)が挿入され、外装筐体7内部に配置されたインターフェイス基板(図示省略)に電気的に接続される。
続いて、本実施形態に係るプロジェクター5の光学系の概略構成を、図2を参照して説明する。図2は、プロジェクターの光学系を模式的に示す図である。
プロジェクター5は、外装筐体7内部に、光学ユニット6と、プロジェクター5を動作させるための制御部(図示省略)等を含む回路構成部(図示省略)等を備えている。光学ユニット6は、光学部品用筐体8と、光源装置100と、照明光学装置200と、色分離光学装置300と、リレー光学装置400と、光変調装置500と、投写光学装置600とを備えている。照明光学装置200、色分離光学装置300、リレー光学装置400、および光変調装置500の各装置を構成する光学部品は光学部品用筐体8に収納されている。
光源装置100は、光束を射出する発光管110と、リフレクター120とを備えている。光源装置100は、発光管110から射出された光束をリフレクター120で反射させて射出方向を揃え、照明光学装置200に向けて射出する。照明光軸OCは、光源装置100から被照明領域側に射出される光束の中心軸である。
照明光学装置200は、レンズアレイ210,220と、偏光変換素子230と、重畳レンズ240と、3つのフィールドレンズ250とを備えている。照明光学装置200は、光源装置100から射出された光束に対し、照明光軸OCと直交する面内での照度を均一化する。フィールドレンズ250は、光変調装置500の3つの液晶装置520の手前に配置され、レンズアレイ220から射出された各部分光束をその中心軸に対して平行な光束に変換する。
色分離光学装置300は、ダイクロイックミラー310,320と、反射ミラー330とを備えている。色分離光学装置300は、照明光学装置200から射出された光束を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離して3つの液晶装置520に導光する。
リレー光学装置400は、入射側レンズ410と、リレーレンズ420と、反射ミラー430,440とを備えている。リレー光学装置400は、色分離光学装置300で分離された色光(本実施形態ではR光)に対し、光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長くなるため、光の発散などによる光の利用効率の低下を防止し、液晶装置520(本実施形態では液晶装置520R)まで導く。
光変調装置500は、3つの入射側偏光板510と、3つの液晶装置520R,520G,520Bと、3つの射出側偏光板530と、クロスダイクロイックプリズム540とを備えている。入射側偏光板510および射出側偏光板530は、液晶装置520R,520G,520B毎に設けられている。液晶装置520R,520G,520Bは、色分離光学装置300で分離された各色光を画像情報に応じて変調する。クロスダイクロイックプリズム540は、液晶装置520R,520G,520Bにて変調された各色光を合成し、投写光学装置600側に射出する。
投写光学装置600は、投写レンズ610と、曲面を有する反射ミラー620とを備えている。投写光学装置600は、光変調装置500で変調され合成された光束を、投写レンズ610で拡大し反射ミラー620で反射してスクリーン等の投写面上に拡大投写する。
<プロジェクター用支持具>
次に、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具1を説明する。プロジェクター用支持具1は、プロジェクター5を光束が投写されるスクリーン等の投写面から所定の距離に離間した位置に支持固定するための支持具である。また、プロジェクター用支持具1は、プロジェクター5を支持固定した状態で、壁面に設置する壁掛け設置、および机上に縦置きする机上設置が可能な構造となっている。
(壁掛け設置の場合)
まず、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具1の概略構成を、壁掛け設置の場合を例にとり説明する。図3は、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具にプロジェクターを固定した状態を示す図である。詳しくは、図3(a)は壁掛け設置において上方から見た斜視図であり、図3(b)は側面から見た図である。図4は、壁掛け設置したプロジェクター用支持具にプロジェクターを固定してスクリーンに投写した状態を示す図である。詳しくは、図4(a)は投写面に対して正面から見た図であり、図4(b)は側面から見た図である。
なお、プロジェクター用支持具1を壁掛け設置する場合において、壁面W(図4(b)参照)の法線方向を前後方向として、壁面Wから離れる方向を前方向とし、壁面Wに向かう方向を後方向とする。また、前後方向と垂直となり、壁面Wに平行となる鉛直方向を上下方向として、重力に逆らう方向を上方向、重力に従う方向を下方向とする。そして、前後方向および上下方向(鉛直方向)と垂直となる方向を左右方向とし、壁面Wに向かって左側を左方向、右側を右方向とする。
図3(a),(b)に示すように、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具1は、ベースプレート10と、アーム20とを備えている。ベースプレート10は、設置面(壁面W)に設置される部分である。ベースプレート10は、上下方向および左右方向に略平行な板状の基材11を有している。ベースプレート10は、カバー部材2に覆われている。カバー部材2の前方側には、開口部3が設けられている。
アーム20は、ベースプレート10に取り付けられている。アーム20は、アーム部30と、アーム部30の前方の一端側に配置されプロジェクター5が取付られる取付部40と、アーム部30の後方の他端側に配置されベースプレート10に取り付けられる嵌合部21(図5(a)参照)と、を備えている。嵌合部21はカバー部材2に覆われており、アーム部30は嵌合部21からカバー部材2の開口部3を介して前方に延出している。
取付部40は、アーム部30の前方側かつ下方側に取り付けられている。プロジェクター5は、底面7b側が上方を向き、背面7c側が後方(壁面W側)を向くようにして取付部40に固定される。これにより、プロジェクター5は、表面7a側を下方に向けてアーム20の下方に吊り下げられた状態で、プロジェクター用支持具1に支持固定される。
図4(a),(b)に示すように、プロジェクター用支持具1は、投写面であるスクリーンSが設置された壁面WにおけるスクリーンSの上方に、プロジェクター5を支持固定した状態で設置される。プロジェクター5は、投写窓720(図1(a)参照)を介して、壁面Wの下方向に位置するスクリーンSに向けて、二点鎖線で示す範囲に光束を投写する。
(第1の取付位置)
プロジェクター用支持具1は、ベースプレート10に対するアーム20の上下方向における位置(高さ)を異なる位置に設定でき、プロジェクター用支持具1に対するプロジェクター5の上下方向における取付位置(高さ)を選択できる機構を備えている。この機構により、天井の高さや壁面WにおけるスクリーンSの高さ等の設置場所の状況に応じて、プロジェクター用支持具1の設置位置に対するプロジェクター5の高さを選択して設定できる。換言すれば、スクリーンSに対するプロジェクター5の高さに対して、壁面Wにおけるプロジェクター用支持具1の設置高さを選択して設定することができる。
本実施形態では、プロジェクター用支持具1に対してプロジェクター5を、図3から図6に示す第1の取付位置と、図7に示す第2の取付位置との2通りの異なる取付位置に固定できるものとする。なお、図3(b)に示すように、第1の取付位置において、プロジェクター用支持具1(カバー部材2)の上方側の端部2aと、プロジェクター5の下方側の端部となる表面7aとの上下方向における距離をH1とする。
また、プロジェクター用支持具1のアーム20は、プロジェクター5の姿勢および投写位置を調整する機構を備えている。より具体的には、図3(a)に示すように、ベースプレート10に対するプロジェクター5の、上下方向、前後方向、および左右方向における位置調整と、水平ロール(水平面に対する左右方向の傾き)、上下チルト(水平面に対する前後方向の傾き)、および水平回転(水平面に平行な面内での回転)の姿勢調整と、を行うことができる。これらの機構により、図4(a)に示すプロジェクター5から投写される投写画像の投写位置CがスクリーンSの投写領域Bからずれた状態から、投写位置CがスクリーンSの投写領域Bに合うように、プロジェクター5の姿勢および投写位置を容易に調整することができる。これらの機構の詳細については後述する。
次に、プロジェクター用支持具1の詳細構成を、図5および図6を参照して説明する。図5および図6は、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具の構成を説明する図である。詳しくは、図5(a)は第1の取付位置におけるベースプレートへのアームの取付位置を説明する図であり、図5(b)はベースプレートの側面図である。また、図6(a)は第1の取付位置におけるプロジェクター用支持具を上方から見た斜視図であり、図6(b)は下方から見た斜視図である。
(ベースプレートの構成)
まず、ベースプレート10の構成を説明する。図5(a)に示すように、ベースプレート10は、基材11と、起立部12,13と、ネジ挿通孔14と、第1の支持部15aと、第2の支持部15bと、一対のアーム固定孔16aと、一対のアーム固定孔16bとを有している。ベースプレート10の上下方向における一端を端部10aと呼び、他端を端部10bと呼ぶ。なお、図5(a)ではカバー部材2および取付部40の図示を省略している。
基材11は、略矩形の板状の部材である。起立部12は、ベースプレート10の剛性を確保するためのものであり、基材11の外周の端部から前方に起立するように複数設けられている。ネジ挿通孔14は、ベースプレート10を壁面Wにネジ等で固定するための孔であり、基材11の外周部に複数設けられている。起立部13は、基材11の中央部から前方に起立し上下方向に延在するとともに、左右方向において互いに対向するように一対設けられている。
第1の支持部15aおよび第2の支持部15bは、互いに略平行であるとともに基材11に略平行であり、起立部13の延在方向と略直交する方向、すなわち左右方向に沿って延在する円柱形状を有している。第1の支持部15aおよび第2の支持部15bは、それぞれ一対の起立部13を貫通して起立部13の延在方向(上下方向)における互いに異なる位置に固定されている。第1の支持部15aは端部10a側に配置され、第2の支持部15bは端部10b側に配置されている。第1の支持部15aおよび第2の支持部15bの左右の両端部は起立部13から突出しており、この突出した部分に嵌合部21の引掛け部24が回動可能に嵌合する。
アーム固定孔16a,16bは、一対の起立部13のそれぞれの延在方向における第1の支持部15aと第2の支持部15bとの間に設けられている。アーム固定孔16aは第2の支持部15b寄りに配置され、アーム固定孔16bは第1の支持部15a寄りに配置されている。アーム固定孔16a,16bは、嵌合部21の折曲部23を間に挟んで固定するための固定ネジ27と螺合する。
ベースプレート10は、ワッシャー(図示省略)を挿通させた固定ネジ(図示省略)をネジ挿通孔14に挿通して壁面Wにねじ込むことにより、基材11が設置面(壁面W)に略平行な状態で固定される。第1の取付位置においては、ベースプレート10は、端部10aがプロジェクター用支持具1の上方側(図3(b)における端部2a側)に位置するように配置される。したがって、第1の支持部15aは第2の支持部15bよりも上方に配置される。そして、第1の取付位置においては、第1の支持部15aとアーム固定孔16aとがアーム20(嵌合部21)の固定に使用される。なお、後述する第2の取付位置においては、ベースプレート10が上下を反転して配置され、第2の支持部15bとアーム固定孔16bとがアーム20の固定に使用される。
図5(b)に示すように、ベースプレート10の端部10aと第1の支持部15aとの上下方向における距離L1は、ベースプレート10の端部10bと第2の支持部15bとの上下方向における距離L2と異なり、L1<L2となっている。アーム固定孔16aと第1の支持部15aとの上下方向における距離と、アーム固定孔16bと第2の支持部15bとの上下方向における距離とは同じである。
(アームの構成)
続いて、アーム20の構成を説明する。図5(a)に示すように、アーム20は、嵌合部21と、アーム部30と、取付部40(図6(a),(b)参照)とを有している。アーム部30は、スライド枠部31とスライド部32とを有している。嵌合部21とスライド枠部31とは一体に構成されている。
嵌合部21は、略矩形の基体22と、基体22の左右の両端部を略垂直に後方に折り曲げて形成した一対の折曲部23とを有している。一対の折曲部23の上部には、ベースプレート10の第1の支持部15aおよび第2の支持部15bに嵌合可能な径で切り欠かれた引掛け部24が互いに対向する位置に形成されている。また、一対の折曲部23のそれぞれの下部には、長孔部25が互いに対向する位置に形成されている。
第1の取付位置においては、嵌合部21の引掛け部24を第1の支持部15aに嵌合させるとともに、長孔部25をアーム固定孔16aの位置に合わせ、ワッシャー(図示省略)と長孔部25とを挿通させて固定ネジ27をアーム固定孔16aに螺合させることにより、アーム20の嵌合部21とスライド枠部31とがベースプレート10に固定される。
図6(b)に示すように、基体22におけるスライド枠部31の下方側には、一対の調整ネジ28が螺合するネジ孔29が形成されている。アーム20がベースプレート10に取り付けられた状態では、調整ネジ28はその先端が基材11に突き当たるようにネジ孔29に螺合される。ここで、調整ネジ28を時計回りまたは反時計回りに回転させると、基体22は基材11に対して前後方向に移動する。そうすると、嵌合部21は引掛け部24が嵌合する第1の支持部15a(第2の取付位置においては第2の支持部15b)の円柱形状の中心を回動軸として回動し、アーム部30の先端側に取り付けられた取付部40の上下方向における位置が変化する。これにより、スクリーンSに対するプロジェクター5の上下方向における投写位置を調整することができる。
図6(a),(b)に示すように、スライド枠部31は、後方側の端部が基体22に嵌合して固定されており、基体22から前方に略垂直に延出するように設けられている。スライド枠部31は、略矩形の板状部材の左右両側を上方向に湾曲させ、湾曲させた部分の端部をさらに内側に折り曲げて形成されている。スライド枠部31の左右両側の折り曲げられた部分には、前後方向に沿って延びるスライド孔31aが設けられている。また、スライド枠部31の前方かつ下方には、姿勢調整機構38のための切欠部31bが設けられている(図6(b)参照)。
スライド部32は、スライド枠部31に略平行に前後方向に延在しており、スライド枠部31の前方側からスライド枠部31の折り曲げられた部分の内側に沿って挿入されている。スライド部32は、スライド枠部31に対して前後方向にスライド可能であり、スライド部32をスライドさせることにより、アーム部30の先端側に取り付けられた取付部40の前後方向における位置が変化する。これにより、スクリーンSに対するプロジェクター5の前後方向における投写位置を調整することができる。スライド部32は、スライド孔31aに挿通された固定ネジ33により、スライド枠部31に固定される。
スライド部32は、前方先端側に姿勢調整機構38を備えている。図6(b)に示すように、姿勢調整機構38は、ベース部37と、第1ダイヤル34(図6(a)参照)と、第2ダイヤル35と、第3ダイヤル36とを有している。ベース部37は、姿勢調整機構38の下方側に配置されている。ベース部37には、取付部40がネジ44により固定される。
姿勢調整機構38において、第1ダイヤル34を回動させると、スライド部32に対するベース部37の左右方向の傾きが変化して、水平ロール調整を行うことができる。第2ダイヤル35を回動させると、スライド部32に対するベース部37の前後方向の傾きが変化して、上下チルト調整を行うことができる。第3ダイヤル36を回動させると、スライド部32に対するベース部37の水平面に平行な面内での角度が変化して、水平回転調整を行うことができる。これらの機構により、アーム20の取付部40にプロジェクター5が取付けられた状態で、スクリーンSに対するプロジェクター5の姿勢を容易かつ高精度に調整することができる。
取付部40は、ベース部37の下方に取り付けられる。取付部40は、取付基材41と、スライド受け部42と、スライド孔43と、ネジ挿通孔45とを有している。スライド受け部42は、取付基材41から上方に起立し左右方向に延在するように設けられている。スライド孔43は、スライド受け部42に左右方向に沿って形成されている。ネジ挿通孔45は、取付基材41の4箇所に、プロジェクター5の固定用脚730に対応して設けられている。
取付部40は、スライド孔43に挿通されるネジ44によりベース部37に固定される。ネジ44を緩めた状態で、ベース部37に対して取付部40をスライド孔43に沿ってスライドさせることで、アーム部30に対する取付部40の左右方向における位置が変化する。これにより、スクリーンSに対するプロジェクター5の左右方向における投写位置を調整することができる。
プロジェクター用支持具1を設置する方法の一例を説明する。まず、壁面Wにベースプレート10を設置し、ベースプレート10にスライド枠部31と一体の嵌合部21を取り付ける。次に、スライド部32に取付部40を固定し、取付部40にプロジェクター5を取り付ける。そして、プロジェクター5が取り付けられたスライド部32を、ベースプレート10に取り付けられたスライド枠部31に挿入して固定する。以上により、プロジェクター用支持具1が壁面Wに設置され、プロジェクター5がプロジェクター用支持具1により支持固定される。
プロジェクター5の上下方向、前後方向、および左右方向における位置調整と、水平ロール、上下チルト、および水平回転の姿勢調整とは、上述の設置過程で行うことができ、プロジェクター5がプロジェクター用支持具1に支持固定された後でも行うことができる。反射ミラーにより広角化して投写するプロジェクターでは、投写位置や姿勢のわずかなズレも投写面に対して大きなズレとなってしまう。本実施形態のプロジェクター用支持具1によれば、スクリーンS等の投写面に対してプロジェクター5の投写位置や姿勢を容易かつ高精度に調整することができる。
(第2の取付位置)
次に、第2の取付位置におけるプロジェクター用支持具1とプロジェクター5との位置関係について、図7を参照して説明する。図7は、第2の取付位置におけるベースプレートへのアームの取付位置を説明する図である。
図7(a)に示すように、第2の取付位置においては、ベースプレート10は、端部10bが上方側に位置するように、第1の取付位置とは上下を反転させた状態で配置される。すなわち、第2の取付位置においては、ベースプレート10は、端部10bが図7(b)に示すプロジェクター用支持具1の上方側の端部2aの側に配置される。したがって、第2の支持部15bは第1の支持部15aよりも上方に配置される。
また、第2の取付位置においてアーム20をベースプレート10に取り付ける際は、第2の支持部15bに嵌合部21の引掛け部24を嵌合させるとともに、長孔部25を挿通させた固定ネジ27をアーム固定孔16bに螺合させてアーム20を固定する。この結果、ベースプレート10の上方側の端部10bに対するアーム20の高さは、第1の取付位置におけるベースプレート10の上方側の端部10aに対するアーム20の高さに対して、図5(b)に示すL2−L1だけ低くなる。
図7(b)に示すように、第2の取付位置において、プロジェクター用支持具1の上方側の端部2aと、プロジェクター5の下方側の端部となる表面7aとの上下方向における距離をH2とする。この距離H2を第1の取付位置におけるプロジェクター用支持具1の上方側の端部2aとプロジェクター5の下方側の端部との距離H1(図3(b)参照)と比較すると、H2−H1=L2−L1となる。したがって、第2の取付位置では、壁面Wに対するベースプレート10の設置位置が同じであっても、スクリーンSに対するプロジェクター5の高さは第1の取付位置に比べてL2−L1だけ低くなる。
このように、本実施形態のプロジェクター用支持具1では、第1の取付位置と第1の取付位置よりも低い第2の取付位置とで、プロジェクター5を2通りの異なる高さに支持固定できる。例えば、天井が比較的低い部屋の壁面Wにプロジェクター用支持具1によりプロジェクター5を壁掛け設置する場合、壁面Wに設置するプロジェクター用支持具1の上方側の端部2aの位置が天井により制約を受ける。このような場合、第1の取付位置を選択することで、ベースプレート10を比較的低い位置に設置しても、ベースプレート10の設置位置に対するプロジェクター5の位置を高く設定できる。
また、壁面Wに設置されたスクリーンやホワイトボード等の投写面の上端が比較的高い位置にある場合、プロジェクター用支持具1の下方側の端部2bの位置がスクリーンやホワイトボード等により制約を受ける。このような場合、第2の取付位置を選択することで、ベースプレート10が比較的高い位置に設置されても、ベースプレート10の設置位置に対するプロジェクター5の位置を低くできる。したがって、本実施形態のプロジェクター用支持具1の構成によれば、設置場所の環境に応じてプロジェクター5の相対的な位置を選択して設定できるので、プロジェクター用支持具1の設置位置が制約を受ける場合でもプロジェクター5を所望の位置に設置し易くすることができる。
さらに、プロジェクター用支持具1により、プロジェクター5を設置した後でも、プロジェクター5から投写される投写画像の投写位置CをスクリーンSの投写領域Bに合うように容易かつ高精度に調整できる。以上により、本実施形態のプロジェクター用支持具1によれば、設置される場所の様々な環境に応じてプロジェクター5をスクリーンSに合わせて設置し易くできるので、プロジェクター5の設置の自由度を向上させることができる。
なお、ベースプレート10の上下方向の長さをより短くしてプロジェクター用支持具1の設置上の制約を緩和する方法も考えられるが、仮にこのようにした場合、壁面Wの設置面にかかる負荷(モーメント)が増大してしまうという課題がある。本実施形態のプロジェクター用支持具1の構成によれば、ベースプレート10の上下方向の長さを短くして設置面にかかる負荷を増大させることなく、設置場所の環境による設置上の制約を緩和することができる。
(机上設置の場合)
次に、本実施形態のプロジェクター用支持具1によりプロジェクター5を机上に縦置きする机上設置について、図8および図9を参照して説明する。図8は、机上設置したプロジェクター用支持具にプロジェクターを固定してスクリーンに投写した状態を示す図である。詳しくは、図8(a)は上方から見た斜視図であり、図8(b)は側面から見た図である。図9は、机上設置したプロジェクター用支持具を下方向から見た図である。
図8(a),(b)に示すように、プロジェクター用支持具1を略水平な机上面Dに机上設置する場合、机上面Dに略平行にベースプレート10(基材11)が設置される。机上面Dと略直交する鉛直方向を上下方向として、重力に逆らう方向を上方向、重力に従う方向を下方向とする。机上面Dに平行で第1の支持部15aおよび第2の支持部15b(図9参照)の延在方向と直交する方向を前後方向として、プロジェクター5がアーム20に取り付けられる側を前方向とし、その反対側を後方向とする。そして、第1の支持部15aおよび第2の支持部15bの延在方向に沿った方向を左右方向とし、プロジェクター5に向かって左側を左方向、右側を右方向とする。
机上設置では、プロジェクター用支持具1におけるアーム20とベースプレート10との取り付け位置は、第1の取付位置となっている。プロジェクター5は、表面7aが前方を向き、底面7bが後方を向き、背面7cが下方を向くようにしてアーム20に固定される。机上面DにおけるスクリーンS等の投写面は、プロジェクター用支持具1に対して相対的に前方に配置される。プロジェクター5は、投写窓720(図1(a)参照)に対して前方かつ下方に位置するスクリーンSに向けて、光束を投写する。
図8(b)に示す重心Gは、プロジェクター5およびプロジェクター用支持具1を含む全体の重心である。第1の取付位置では、机上設置において、重心Gからの鉛直線がベースプレート10の前後方向および左右方向における略中央を通過するように配置されている。したがって、プロジェクター5を支持固定した状態でプロジェクター用支持具1を机上面Dに縦置きにしても、転倒しにくく安定して設置することができる。
図9に示すように、ベースプレート10の基材11の設置面側(下方側)には、ゴムや発泡材等からなるクッション材17が、例えば4箇所に配置されている。クッション材17が配置されていることにより、基材11が机上面Dに直接当たらないので、机上面Dにおける傷等の損傷防止を図ることができる。また、クッション材17により、机上面Dとの間のがたつきや水平方向における滑り等を抑えることもできる。
基材11の設置面側には、クッション材17の配置位置に対応して凹状や凸状等のガイド部18が設けられている。このガイド部18により、クッション材17を所定の位置に容易に配置することができる。なお、プロジェクター用支持具1を机上面Dの固定位置に設置する場合は、壁掛け設置と同様にネジ等でベースプレート10を机上面Dに固定してもよい。
ところで、特許文献1に記載のプロジェクターは、机上設置する際に天吊設置用の保持機構とは別に机上設置専用のスタンドを必要とするが、このスタンドはプロジェクターの姿勢や投写位置を調整する機構を有していない。このようなスタンドで設置した状態では、反射ミラーにより広角化して投写するプロジェクターの投写面に対する位置調整が容易に行えない。これに対して、本実施形態のプロジェクター用支持具1は、壁掛け設置と机上設置との双方に共通に用いることができるとともに、プロジェクター5の姿勢や投写位置の調整を容易かつ高精度に行うことができる。
以上、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具1の構成によれば、以下の効果が得られる。
(1)プロジェクター5をプロジェクター用支持具1により支持固定する際に、設置場所の環境に応じてプロジェクター5とベースプレート10との相対的な位置を2通りのいずれかに設定できる。これにより、プロジェクター用支持具1の設置位置が制約を受ける場合でもプロジェクター5を所望の位置に設置し易くなるので、プロジェクター5の設置の自由度を向上させることができる。
(2)プロジェクター5を支持固定した状態で、プロジェクター用支持具1を机上面D等の略水平な面に安定して設置することができる。これにより、同じプロジェクター用支持具1を壁掛け設置と机上設置との双方に共通に用いることができる。
(3)壁掛け設置と机上設置との双方において、プロジェクター5の姿勢および投写位置を容易に調整することができるので、設置される場所の様々な環境に応じてプロジェクター5をスクリーンSに合わせて設置し易くできる。
(4)ベースプレート10の設置面側にクッション材17が配置されているので、設置面における傷等の損傷防止を図ることができる。
(5)ベースプレート10にクッション材17を配置するためのガイド部18が設けられているので、クッション材17を所定の位置に容易に配置することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具について、図10および図11を参照して説明する。第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具は、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具に対して、ベースプレートにアーム固定孔が3対設けられており、第1の取付位置および第2の取付位置と異なる第3の取付位置にも取り付け可能である点が異なっているが、その他の構成はほぼ同じである。
図10および図11は、第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具の構成を説明する図である。第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具1Aは、第1の実施形態に係るプロジェクター用支持具1と同様に、壁掛け設置および机上設置が可能な構造となっている。ここでは、壁面W(図4(a)参照)に壁掛け設置する場合を例にとり説明する。なお、第1の実施形態と共通する構成要素については、同一の符号を付しその説明を省略する。
<プロジェクター用支持具>
図10(a)に示すように、第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具1Aは、ベースプレート50と、アーム20とを備えている。ベースプレート50は、基材11と、起立部12,51と、ネジ挿通孔14と、第1の支持部15aと、第2の支持部15bと、一対のアーム固定孔16aと、一対のアーム固定孔16bと、一対のアーム固定孔16cとを有している。アーム固定孔16cは、アーム固定孔16a,16bと同様に、固定ネジ27と螺合する。
起立部51は、基材11の中央部から前方に起立し上下方向に延在するとともに、左右方向において互いに対向するように一対設けられており、第1の実施形態の起立部13に比べて第2の支持部15bの下方側が前方に延出した形状を有している。一対の起立部51には、第1の支持部15aおよび第2の支持部15bが固定されるとともに、アーム固定孔16a,16b,16cが設けられている。
図10(b)に示すように、アーム固定孔16cは第2の支持部15bよりも端部50b側に配置されている。アーム固定孔16cと第2の支持部15bとの上下方向における距離は、アーム固定孔16aと第1の支持部15aとの上下方向における距離、およびアーム固定孔16bと第2の支持部15bとの上下方向における距離と同じである。
また、第2の支持部15bは、上下方向における端部50aと端部50bとの中央からずれた位置に配置されている。端部50aと第2の支持部15bとの上下方向における距離L3は、端部50aと第1の支持部15aとの上下方向における距離L1、および端部50bと第2の支持部15bとの上下方向における距離L2と異なり、L1<L2<L3となっている。
第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具1Aでは、ベースプレート50に対するアーム20の取付位置として、第1の実施形態のプロジェクター用支持具1と同様に第1の取付位置および第2の取付位置を選択できるだけでなく、さらに第3の取付位置を選択することができる。
なお、第1の取付位置においては、端部50aが上方側に位置するようにベースプレート50が配置され、第1の支持部15aとアーム固定孔16aとがアーム20の固定に使用される。第2の取付位置においては、端部50bが上方側に位置するようにベースプレート50が配置され、第2の支持部15bとアーム固定孔16bとがアーム20の固定に使用される。
(第3の取付位置)
続いて、第3の取付位置について説明する。図10(a)に示すように、第3の取付位置においては、第1の取付位置と同様に、ベースプレート50は端部50aが上方側に位置するように配置される。第3の取付位置においては、第1の支持部15aよりも下方に配置された第2の支持部15bに嵌合部21の引掛け部24を嵌合させるとともに、長孔部25を挿通する固定ネジ27をアーム固定孔16cに螺合させて、図11(a)に示すようにアーム20をベースプレート50に取り付ける。
第3の取付位置において、ベースプレート50の上方側の端部50aに対するアーム20の高さは、第1の取付位置におけるベースプレート50の上方側の端部50aに対するアーム20の高さに対してL3−L1だけ低くなり、第2の取付位置におけるベースプレート50の上方側の端部50bに対するアーム20の高さに対してL3−L2だけ低くなる。
図11(b)に示すように、第3の取付位置において、プロジェクター用支持具1Aの上方側の端部2aと、プロジェクター5の下方側の端部となる表面7aとの上下方向における距離をH3とする。第1の取付位置におけるプロジェクター用支持具1Aの上方側の端部2aとプロジェクター5の下方側の端部との距離は、第1の実施形態と同じH1(図3(b)参照)となり、距離H3を距離H1とを比較すると、H3−H1=L3−L1となる。また、第2の取付位置におけるプロジェクター用支持具1Aの上方側の端部2aとプロジェクター5の下方側の端部との距離は、第1の実施形態と同じH2(図7(b)参照)となり、距離H3を距離H2とを比較すると、H3−H2=L3−L2となる。したがって、第3の取付位置では、プロジェクター用支持具1Aの上方側の端部2aに対するプロジェクター5の位置は、第1の取付位置よりもL3−L1だけ低くなり、第2の取付位置よりもL3−L2だけ低くなる。すなわち、第3の取付位置では、壁面Wに対するベースプレート50の設置位置が同じであっても、第1の取付位置および第2の取付位置に比べてスクリーンSに対するプロジェクター5の高さをより低く設定することができる。このように、第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具1Aの構成によれば、プロジェクター5とベースプレート50との相対的な位置を3通りのいずれかに設定できるので、プロジェクター5の設置の自由度をより向上させることができる。
また、第2の実施形態に係るプロジェクター用支持具1Aの構成によれば、ベースプレート50の上下を反転させなくても、第1の取付位置および第3の取付位置のいずれかを選択することができる。したがって、ベースプレート50を壁面Wに設置したままの状態でも、プロジェクター5の取付位置を2通りのいずれかに設定することができる。
以上、本発明のプロジェクターを上記の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で様々な変形を加えることができる。変形例としては、例えば以下のようなものが考えられる。
(変形例1)
上記実施形態におけるプロジェクター用支持具は、第1の支持部15aおよび第2の支持部15bの2つの支持部を備えた構成を有していたが、このような構成に限定されない。プロジェクター用支持具は、3つ以上の支持部をベースプレートの異なる位置に備え、各支持部に対応するアーム固定孔を備えた構成を有していてもよい。3つ以上の支持部を備える構成とすれば、さらにプロジェクターの設置の自由度を向上させることができる。
(変形例2)
上記実施形態におけるプロジェクター用支持具は、プロジェクター5を支持固定するための支持具であったが、このような用途に限定されない。プロジェクター用支持具の構成は、様々な設置場所において所望の位置に設置する必要のあるプロジェクター以外の各種装置にも適用することが可能である。
1,1A…プロジェクター用支持具、5…プロジェクター、10,50…ベースプレート、10a,50a…一端としての端部、10b,50b…他端としての端部、17…クッション材、18…ガイド部、15a…第1の支持部、15b…第2の支持部、20…アーム、21…嵌合部、38…姿勢調整機構、40…取付部、D…設置面としての机上面、G…重心、S…投写面としてのスクリーン、W…設置面としての壁面。

Claims (6)

  1. プロジェクターを光束が投写される投写面から所定の距離に離間した位置に支持固定するためのプロジェクター用支持具であって、
    前記プロジェクター用支持具が設置される設置面に設置され、前記設置面に平行な方向に延在する第1の支持部と、前記第1の支持部に平行に延在する第2の支持部と、を有するベースプレートと、
    一端側に前記プロジェクターが取付られる取付部を有し、他端側に前記第1の支持部または前記第2の支持部に嵌合して固定される嵌合部を有するアームと、を備え、
    前記支持部の延在方向と垂直な方向における前記第1の支持部と前記ベースプレートの一端との距離は、前記第2の支持部と前記ベースプレートの他端との距離と異なることを特徴とするプロジェクター用支持具。
  2. 請求項1に記載のプロジェクター用支持具であって、
    前記支持部の延在方向と垂直な方向における前記第2の支持部と前記ベースプレートの一端との距離は、前記第2の支持部と前記ベースプレートの他端との距離と異なることを特徴とするプロジェクター用支持具。
  3. 請求項1または2に記載のプロジェクター用支持具であって、
    前記第1の支持部または前記第2の支持部のいずれかは、
    前記ベースプレートが略水平となるように前記プロジェクター用支持具が設置されたときに、前記プロジェクターおよび前記プロジェクター用支持具を含む全体の重心からの鉛直線が前記ベースプレートの略中央を通過するように配置されていることを特徴とするプロジェクター用支持具。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のプロジェクター用支持具であって、
    前記アームは、前記プロジェクターが取付けられた状態で前記プロジェクターの姿勢および投写位置を調整する機構を備えていることを特徴とするプロジェクター用支持具。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のプロジェクター用支持具であって、
    前記ベースプレートは、前記設置面側にクッション材が配置されていることを特徴とするプロジェクター用支持具。
  6. 請求項5に記載のプロジェクター用支持具であって、
    前記ベースプレートの設置面側に前記クッション材を配置するためのガイド部が設けられていることを特徴とするプロジェクター用支持具。
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