JP5581088B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品として、おむつやおむつカバー、パンツなどの人体に装着される外装体の内側に取り付けられて使用される吸収パッドが知られている。
このような吸収性物品においては、尿等の***物の漏れ防止が一つの課題となる。
従来、特許文献1,2にも記載されるように、かかる課題の解決手段の一つとして、内面に両側等で起立するフラップ、すなわち、立体ギャザーが設けられることがある。
特許文献1には、単一のサイドシ−トにより、内向きに配置された第1立体ギャザーと、外向きに配置された第2立体ギャザーとを形成することが記載されている。
特許文献2には、起立するフラップは片側で一つであるが、ジグザクに幾重にも折り重ねられて形成されることが記載されている。
また従来、尿等を迅速に拡散させるためや、体へのフィット性を向上させるために、吸収体にスリットを設けることがあった。
特開平11−206810号公報 特開平8−215239号公報
両側それぞれに複数の立体ギャザーを形成するにあたっては、漏れ防止性、吸収体への捕集性を効果的に向上することが望まれる。
また、吸収体にスリットを設けると、尿等を迅速に移動させるだけに側縁等からの漏れのおそれが懸念されるから、スリットを設ける場合の漏れ防止性も向上することが望ましい。
本発明は、両側それぞれに複数の立体ギャザーを形成するにあたり、その構造、配置等を工夫して漏れ防止性、吸収体への捕集性を向上することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、前記吸収体の長手方向両側縁に沿って、内向きに配置された第1立体ギャザーと、前記第1立体ギャザーよりも外側で内向きに配置された第2立体ギャザーとを備え、人体に装着される外装体に取り付けられて使用され、装着時に、着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、前記腹側部と前記背側部との間に位置する股下部と、脚周りに位置する二つの脚周り部と、を備える吸収性物品において、
前記第1立体ギャザー及び前記第2立体ギャザーが不透液性のシートで形成され、
前記第1立体ギャザーの起立点と前記第2立体ギャザーの起立点とが間隔を隔てて配置され、
前記第1立体ギャザーの起立点と前記第2立体ギャザーの起立点との間の部位に透液性の表面シートが露出して、かかる部位の表面シートから前記吸収体まで透液可能に構成され
前記第1立体ギャザーの背側の端部が、前記第2立体ギャザーの背側の端部より、股下部寄りに配置され、
前記吸収体の長手方向縁部から内側に向かって前記背側部の方向に傾斜し、前記第1立体ギャザーの背側の端部と、前記第2立体ギャザーの背側の端部との間を通り前記第1立体ギャザーより内側に至るスリット又は凹部が前記吸収体に形成された吸収性物品である。
請求項1記載の発明によれば、第1立体ギャザーの起立点と第2立体ギャザーの起立点とが間隔を隔て配置されているので、第1立体ギャザーと第2立体ギャザーとで起立点が同位置である場合に比較して第1立体ギャザーと第2立体ギャザーとの間に大きな容量が生じ、内側の第1立体ギャザーを越えた尿等の***物を外側の第2立体ギャザーが比較的多い量まで堰き止めるので、漏れ防止性が向上する。
また請求項1記載の発明によれば、内側の第1立体ギャザーを越え外側の第2立体ギャザーに堰き止められた尿等の***物を、両立体ギャザー間底部の透液性の表面シートから内部に透過させて吸収体に吸収させることができ、両立体ギャザー間の容量を超えて両立体ギャザー間に***物が侵入しても吸収体に吸収させることで漏れ防止性が向上するとともに、吸収体への捕集性が向上する。
また請求項1記載の発明によれば、内側の第1立体ギャザーを越え外側の第2立体ギャザーに堰き止められた尿等の***物を、背側方向へ第2立体ギャザーで案内しつつ第1立体ギャザーの背側の端部を回り込ませて、第1立体ギャザーより内側に再導入し、吸収体に吸収させることができ、両立体ギャザー間の容量を超えて両立体ギャザー間に***物が侵入しても、その一部が吸収体に吸収されることで漏れ防止性が向上し、内側の第1立体ギャザーを超えた***物を外側の第2立体ギャザーで捕られて吸収体に導くことで吸収体への捕集性が向上する。
また請求項1記載の発明によれば、第1立体ギャザーの背側の端部よりさらに背側に移動する***物を吸収体に形成されたスリット又は凹部により効果的に第1立体ギャザーより内側に導き、吸収体に吸収させることができる。
請求項2記載の発明は、前記第2立体ギャザーが前記第1立体ギャザーより高く形成されている請求項1に記載の吸収性物品である。
請求項2記載の発明によれば、第2立体ギャザーが第1立体ギャザーより高く形成されているので、内側の第1立体ギャザーを尿等の***物が越える時にも、外側の第2立体ギャザーが人体と離れることが抑制されて、第2立体ギャザーで確実性高く***物を堰き止めるので、漏れ防止性が向上する。
請求項記載の発明は、股下部側に向けて開口する背漏れ防止ポケットが不透液性のシートにより背側縁部に形成され、当該背漏れ防止ポケットの開口は、片側の前記第2立体ギャザーから逆側の前記第2立体ギャザーまで亘って形成された請求項又は請求項に記載の吸収性物品である。
請求項記載の発明によれば、第1立体ギャザーの背側の端部を回り込んで移動する***物の背側縁からの漏れを防止することができる。
本発明によれば、第1立体ギャザーと第2立体ギャザーとで起立点が同位置である場合に比較して第1立体ギャザーと第2立体ギャザーとの間に大きな容量が生じ、内側の第1立体ギャザーを越えた尿等の***物を外側の第2立体ギャザーが比較的多い量まで堰き止めることができ、さらに、両立体ギャザー間底部の透液性の表面シートから内部に透過させて吸収体に吸収させることができるので、漏れ防止性が向上するとともに、吸収体への捕集性が向上するという効果がある。また、両立体ギャザー間に尿等の***物が吸収体に吸収されることなく留まる量が減少し、着用者の不快感を緩和することができるという効果がある。
本実施形態の吸収性物品の装着時の状態の一例を示す斜視図である。 本実施形態の吸収性物品の下側の一例を示す平面展開図である。 本実施形態の吸収性物品の上側の一例を示す平面展開図である。 本実施形態の吸収性物品が備える吸収体の上側の一例を示す平面展開図である。 図3のA−A部の一例を示す断面図である。 図3のB−B部の一例を示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る吸収性物品の上側の一例を示す平面展開図である。
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
なお、以下の説明では、本実施形態における吸収性物品1を展開した状態において、装着時に人体(着用者)の腹側に位置する側を前側、背側に位置する側を後側、着用者と接触する側を上側、着用者と接触する側の反対側を下側とし、前後方向と上下方向との双方に直交する方向を左右方向とする。
吸収性物品1は、例えば夜用又は長時間用の尿取りパッドであり、おむつやおむつカバー、パンツなどの人体に装着される外装体(図示省略)に着脱・交換自在に取り付けられて使用される。
吸収性物品1は、装着時に着用者の股部を腹側から背側にかけて覆うように形成されている。
具体的には、吸収性物品1の一方の端部(前端部)が装着時に着用者の腹側に位置する腹側部11を形成し、他方の端部(後端部)が装着時に着用者の背側に位置する背側部12を形成し、腹側部11と背側部12との間が着用者の股下に位置する股下部13を形成する。
背側部12は、前後方向の長さが腹側部11よりも長く形成されており、かつ、左右方向の長さが腹側部11や股下部13よりも長く形成されている。これにより、背側部12によって着用者の背側を広く覆うことができる。
また、股下部13の両縁部は、腹側部11から背側部12に亘って、装着時に着用者の脚周りに位置する二つの脚周り部14を形成する。この脚周り部14,14には、糸ゴム等の平面ギャザー用弾性部材141がそれぞれ設けられ、この平面ギャザー用弾性部材141により平面ギャザーが形成されている。これにより、着用者の脚周りに伸縮自在にフィットするため、横漏れを抑制できるとともに、着用者の身体の動きに追従し易く吸収性物品1がズレ難くなっている。また、当該平面ギャザーによって、吸収性物品1が自然に湾曲するため、立体ギャザー(後述)を着用者の股下により密着させることができるようになっている。
吸収性物品1は、装着時に着用者との接触面側(上側)に設けられる透液性の表面シート20と、装着時に着用者との接触面と反対側(下側)に設けられる不透液性の裏面シート30と、装着時に着用者との接触面と反対側の外部側に設けられる不織布からなるバックシート40と、表面シート20と裏面シート30との間に介装される吸収体60と、表面シート20側の吸収体60の幅方向両側縁部(左側縁部及び右側縁部)に、吸収性物品1の長手方向(前後方向)に沿って備えられた第1ギャザーシート50A,50A及び第2ギャザーシート50B,50Bと、バックシート40における腹側部11に設けられ、吸収性物品1を外装体に固定するための固定部材70と、により主に構成される。
表面シート20は、吸収性物品1を装着した際に着用者に接する面を形成し、吸収体60の上側に設けられ、体液を受けて、吸収体60まで輸送する役割を果たす、透液性のシートである。
透液性シートとしては、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレンなどのフィルムシート材、透液性を有する織布、不織布が適し、特に不織布が適する。不織布としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラなどの再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用い得る。
裏面シート30は、吸収体60の下側に設けられ、体液等の吸収性物品1外部への染み出し、漏れ出しを防ぐ役割を果たす、不透液性のシートである。
不透液性シートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどの少なくとも遮水性を有するシート材であって、ムレ防止の観点から透湿性を有するシート材であることが好ましい。この遮水性と透湿性とを具備するシート材としては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シート材が好適に用いられる。
またその他にも、不透液性を有するフィルム層と、通気性を有する不織布層と、からなるラミ不織布を用いても良い。ラミ不織布とは、例えばポリエチレンシート等に不織布を積層した、ラミネート不織布と呼ばれる不織布のことであり、不透液性と通気性を併せ持つ不織布である。
なお、裏面シート30は、不透液性のシートであれば、不透湿性であっても良い。
バックシート40は、吸収性物品1を装着した際に着用者に接する面と反対側の面を形成し、裏面シート30の表面シート20側の面と反対側の面(下面)を覆うように設けられた不織布である。これにより、裏面シート30の傷付きを防止できるようになっている。また、クロスライクさが得られるため、見た目にムレ難さを与えることができるとともに、着用者の肌への負担を軽減させることができる。
バックシート40としては、例えば、ケミカルボンド不織布、サーマルボンド不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布、メルトブローン不織布、ヒートロール不織布、エアスルー不織布、不透液性不織布、或いはこれらの組み合わせからなるシートが挙げられるが、これらに限られるものではない。
第1ギャザーシート50A,50A及び第2ギャザーシート50B,50Bは、表面シート20側において、吸収体60の長手方向に沿った両側縁部に、腹側部11から背側部12に亘ってそれぞれ備えられている。第1ギャザーシート50A,50A及び第2ギャザーシート50B,50Bは、裏面シート30と同じく不透液性のシートで形成される。
第1ギャザーシート50A,50Aの幅方向(左右方向)外側の部分は、吸収体60の側縁部上方で表面シート20の上面に固着されている。
また、第1ギャザーシート50A,50Aの幅方向内側の部分は、図3に示すC−D1間において表面シート20に固定されておらず、その長手方向(前後方向)に沿って糸ゴム等の立体ギャザー用弾性部材501Aが備えられており、起立して着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な一対の第1立体ギャザー51A,51Aが形成されている。
第2ギャザーシート50B,50Bの幅方向(左右方向)外側の部分は、吸収体60の側方で表面シート20及び裏面シート30の上面に固着されている。
また、第2ギャザーシート50B,50Bの幅方向内側の部分は、図3に示すC−D2間において表面シート20及び裏面シート30に固定されておらず、その長手方向(前後方向)に沿って糸ゴム等の立体ギャザー用弾性部材501Bが備えられており、起立して着用者の体型に合わせて伸縮自在に変形可能な一対の第2立体ギャザー51B,51Bが形成されている。
第1立体ギャザー51A,51A及び第2立体ギャザー51B,51Bは、吸収体60の長手方向両側縁に沿って内向きに配置される。第2立体ギャザー51Bは、第1立体ギャザー51Aよりも外側に配置される。第1立体ギャザー51Aと第2立体ギャザー51Bとにより、平行な二重の立体ギャザーが構成される。
第1立体ギャザー51Aの起立点と第2立体ギャザー51Bの起立点とが間隔を隔て配置される。また、図5に示すように表面シート20の上面において第1ギャザーシート50Aと第2ギャザーシート50Bとが間隔を隔てて配置されることにより、第1立体ギャザー51Aの起立点と第2立体ギャザー51Bの起立点との間の部位に透液性の表面シート20が露出して、かかる部位の表面シート20から吸収体60まで透液可能に構成されている。
外側の第2立体ギャザー51Bが内側の第1立体ギャザー51Aより高く形成されている。
また、内側の第1立体ギャザー51Aは、外側の第2立体ギャザー51Bより短く形成されている。
第1立体ギャザー51Aの腹側の端部及び第2立体ギャザー51Bの腹側の端部は、図3に示す位置Cであるのに対し、第1立体ギャザー51Aの背側の端部は図3に示す位置D1であり、第2立体ギャザー51Bの背側の端部は図3に示す位置D2であり、位置D1が位置D2より股下部寄りに配置される。
吸収体60は、腹側部11から股下部13を通り背側部12に亘る位置に配置された、吸収性物品1の使用時に体液としての尿等の水様成分を吸収する役割を果たすものである。
具体的には、吸収体60は、例えば、図4〜図6に示すように、綿やパルプなどの吸収性素材や、繊維或いはフィルム等のシート状基材と高吸収性ポリマーのような高吸水性樹脂とが組み合わされて形成された吸収体コア62が、透液性のクレープ紙61により覆われて構成されている。ここで、図4においては、吸収体コア62を覆うクレープ紙61の外形を仮想線(二点鎖線)で表している。
高吸水性樹脂としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸及びその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、或いはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
なお、吸収体60において、吸収体コア62を覆うものは、クレープ紙61に限ることはなく、透液性の不織布や孔開きシートなどであっても良い。
吸収体コア62には、吸収体コア62における背側部12に、背側縁に向かって間隔が狭まるハの字型の一対のスリットS1,S1が設けられている。
スリットS1,S1はそれぞれ、第1立体ギャザー51Aの背側の端部(位置D1)と、第2立体ギャザー51Bの背側の端部(位置D2)との間を通り第1立体ギャザー51Aより内側に至る。
固定部材70は、吸収性物品1を外装体に接着させて固定する役割を果たす、粘着テープであり、剥離紙を剥がすと粘着部分が露出するようになっている。
固定部材70は、例えば、図2に示すように、略矩形状をなしており、吸収性物品1を装着した際に着用者に接する面と反対側の面(バックシート40の下面)における腹側部11の中央部に備えられている。
ここで、固定部材70の配置位置は、吸収性物品1のめくれを抑制してズレ難くする等の観点から、腹側部11のより前側であることが好ましい。また、固定部材70のサイズは、吸収性物品1を外装体にしっかりと固定させる等の観点から、長さ(前後方向の長さ)が30mm以上、幅(左右方向の長さ)が40mm以上であることが好ましい。また、粘着テープには透湿性(通気性)がないため、特に裏面シート30として透湿性を有する不透液性のシートを採用した場合には、裏面シート30による通気を阻害しない等の観点から、固定部材70の面積は、バックシート40(裏面シート30)の面積の20%未満であることが好ましい。
また、粘着テープをホットメルトで形成する場合、ホットメルトの目付けが高いほど(ホットメルトの塗布量が多いほど)粘着力は高くなるが、粘着力が高すぎると、外装体としておむつを採用した際に、吸収性物品1の交換時に当該おむつのトップシート(表面シート)を毛羽立たせてしまうおそれがあるため、ホットメルトの目付けは20〜60g/mが好ましく、30〜40g/mがより好ましい。
なお、固定部材70は、粘着テープに限ることはなく、吸収性物品1を外装体に固定させることができる部材であれば任意であり、例えば、面ファスナであっても良いが、できるだけやわらかい素材のものの方が着用者の身体の動きに追従し易く、好適である。
以上説明した本実施形態の吸収性物品1によれば、第1立体ギャザー51Aの起立点と第2立体ギャザー51Bの起立点とが間隔を隔て配置されているので、第1立体ギャザーと第2立体ギャザーとで起立点が同位置である場合に比較して第1立体ギャザー51Aと第2立体ギャザー51Bとの間に大きな容量が生じ、内側の第1立体ギャザー51Aを越えた尿等の***物を外側の第2立体ギャザー51Bが比較的多い量まで堰き止めるので、漏れ防止性が向上する。
また、内側の第1立体ギャザー51Aを越え外側の第2立体ギャザー51Bに堰き止められた尿等の***物を、両立体ギャザー51A,51B間底部の透液性の表面シート20から内部に透過させて吸収体60に吸収させることができ、両立体ギャザー51A,51B間の容量を超えて両立体ギャザー間に***物が侵入しても吸収体60に吸収させることで漏れ防止性が向上するとともに、吸収体への捕集性が向上する。
また本実施形態の吸収性物品1によれば、第2立体ギャザー51Bが第1立体ギャザー51Aより高く形成されているので、内側の第1立体ギャザー51Aを尿等の***物が越える時にも、外側の第2立体ギャザー51Bが人体と離れることが抑制されて、第2立体ギャザー51Bで確実性高く***物を堰き止めるので、漏れ防止性が向上する。
また本実施形態の吸収性物品1によれば、内側の第1立体ギャザー51Aを越え外側の第2立体ギャザー51Bに堰き止められた尿等の***物を、背側方向へ第2立体ギャザー51Bで案内しつつ第1立体ギャザー51Aの背側の端部(位置D1)を回り込ませて、第1立体ギャザー51Aより内側に再導入し、吸収体60に吸収させることができ、両立体ギャザー51A,51B間の容量を超えて両立体ギャザー51A,51B間に***物が侵入しても、その一部が吸収体60に吸収されることで漏れ防止性が向上し、内側の第1立体ギャザー51Aを超えた***物を外側の第2立体ギャザー51Bで捕られて吸収体60に導くことで吸収体への捕集性が向上する。
また本実施形態の吸収性物品1によれば、第1立体ギャザー51Aの背側の端部(位置D1)よりさらに背側に移動する***物を吸収体60に形成されたスリットS1により効果的に第1立体ギャザー51Aより内側に導き、吸収体60に吸収させることができる。スリットS1に代えて吸収体コア62に凹部をスリットS1と同位置に形成しても有効である。また、スリットS1,S1又は凹部を、二対以上に設けることで、さらに、内側への流動性が高まる。
なお、***物の第1立体ギャザー51Aの背側の端部(位置D1)を回り込む流動に伴う本吸収性物品1の背側縁からの漏れを防ぐため、図7に示す背漏れ防止ポケット80を設けることが有効である。
この背漏れ防止ポケット80は、不透液性のシートにより形成され、股下部側に向けて開口する開口81を有する。開口81は、第1立体ギャザー51A,51Aの背側の端部(位置D1)より背側に、第2立体ギャザー51B,51Bの背側の端部(位置D2)より股下側に配置される。開口81は、片側の第2立体ギャザー51Bから逆側の第2立体ギャザー51Bまで亘って形成される。例えば、背漏れ防止ポケット80の両側縁部を第2ギャザーシート50B,50Bの上に接合することにより構成される。
この背漏れ防止ポケット80により、第1立体ギャザー51Aの背側の端部(位置D1)を回り込んで移動する***物の背側縁からの漏れを防止することができる。
また本実施形態の吸収性物品1によれば、人体への装着時には、第1立体ギャザー51A、第2立体ギャザー51B及び平面ギャザー(平面ギャザー用弾性部材141)が三次元的に変形しているが、その時、一番高い第2立体ギャザー51Bを両側から第1立体ギャザー51Aと平面ギャザーとが支えることで、第2立体ギャザー51Bが倒れにくくなり、漏れ防止性が向上する。
また、立体ギャザー用弾性部材501Aを一本とすることで、吸収体60をヨレにくくすることができる。
また、上記実施形態に拘らず、立体ギャザー用弾性部材501Bを複数本平行に間隔を隔てて設置することも有効である。この場合、外側の第2立体ギャザー51Bがより一層倒れにくくなる。
なお、本発明は、上記した実施の形態のものに限るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
また、本発明の吸収性物品は、バックシート40を備えていなくても良い。この場合、固定部材70は、高分子シート材からなる裏面シート30に取り付けられるため、固定部材70が粘着テープであっても、吸収性物品を外装体から取り外した際に固定部材70が外装体に残り難く、きれいに剥がすことができる。
また、本発明の吸収性物品は、平面ギャザーが股下部13のみに備えられたものに限ることはなく、例えば、股下部13及び背側部12に平面ギャザーが備えられたものであっても良い。背側部12にも平面ギャザーを備えた場合、吸収性物品が幅方向に湾曲し易くなるため、より液漏れし難くなる。
また、本発明の吸収性物品は、平面ギャザーを備えず、第1、第2立体ギャザー51A,51A,51B,51Bのみを備えるものであっても良い。
また、本発明の吸収性物品は、夜用又は長時間用の尿取りパッドに限るものではなく、透液性の表面シート20と、不透液性の裏面シート30と、表面シート20と裏面シート30との間に介装される吸収体60と、を備える吸収パッドであれば用途は任意である。
1 吸収性物品
11 腹側部
12 背側部
13 股下部
14 脚周り部
20 表面シート
30 裏面シート
40 バックシート
50A,50B ギャザーシート
51A 第1立体ギャザー
51B 第2立体ギャザー
60 吸収体
62 吸収体コア
70 固定部材
80 背漏れ防止ポケット
141 平面ギャザー用弾性部材
501A,501B 立体ギャザー用弾性部材
S1 スリット

Claims (3)

  1. 透液性の表面シートと、不透液性の裏面シートと、前記表面シートと前記裏面シートとの間に介装される吸収体と、前記吸収体の長手方向両側縁に沿って、内向きに配置された第1立体ギャザーと、前記第1立体ギャザーよりも外側で内向きに配置された第2立体ギャザーとを備え、人体に装着される外装体に取り付けられて使用され、装着時に、着用者の腹側に位置する腹側部と、背側に位置する背側部と、前記腹側部と前記背側部との間に位置する股下部と、脚周りに位置する二つの脚周り部と、を備える吸収性物品において、
    前記第1立体ギャザー及び前記第2立体ギャザーが不透液性のシートで形成され、
    前記第1立体ギャザーの起立点と前記第2立体ギャザーの起立点とが間隔を隔てて配置され、
    前記第1立体ギャザーの起立点と前記第2立体ギャザーの起立点との間の部位に透液性の表面シートが露出して、かかる部位の表面シートから前記吸収体まで透液可能に構成され
    前記第1立体ギャザーの背側の端部が、前記第2立体ギャザーの背側の端部より、股下部寄りに配置され、
    前記吸収体の長手方向縁部から内側に向かって前記背側部の方向に傾斜し、前記第1立体ギャザーの背側の端部と、前記第2立体ギャザーの背側の端部との間を通り前記第1立体ギャザーより内側に至るスリット又は凹部が前記吸収体に形成された吸収性物品。
  2. 前記第2立体ギャザーが前記第1立体ギャザーより高く形成されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 股下部側に向けて開口する背漏れ防止ポケットが不透液性のシートにより背側縁部に形成され、当該背漏れ防止ポケットの開口は、片側の前記第2立体ギャザーから逆側の前記第2立体ギャザーまで亘って形成された請求項又は請求項に記載の吸収性物品。
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