JP5577771B2 - エンドミル - Google Patents

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Description

本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、上記軸線側から外周側に延びる底刃が形成されたエンドミルに関するものである。
このような底刃を有するエンドミルとして、例えば特許文献1には、回転軌跡が略半球状をなす切刃を有する被覆超硬合金製ボールエンドミルにおいて、該ボールエンドミルの底刃とされるボール刃におけるチゼル角が165〜185度、チゼル幅が0.01〜0.1mm、チゼル刃の長さが0.05〜0.4mmであるものが提案されている。この特許文献1においては、チゼル刃をより薄く短くすることによりむしれ現象の防止を図るとともに、底刃については可能な限り心上がりの位置に配すると記載されている。
特開2001−341026号公報
ところが、このように底刃を可能な限り心上がりの位置に配して、すなわちエンドミルの回転軸線に直交する断面において底刃の位置におけるすくい面の接線が、該接線に平行な軸線を通る直線に対してエンドミル回転方向側に位置するように底刃を配すると、底刃の径方向すくい角は負角となって切れ味が鈍ってしまい、切削抵抗の増大を招くことになる。
その一方で、上記軸線に直交する断面において底刃の位置におけるすくい面の接線が、該接線に平行な軸線を通る直線に対してエンドミル回転方向後方側に位置するように、底刃をいわゆる心下がりに単に配置しただけでは、切れ味は向上するものの、エンドミル先端部の回転中心となる軸線の周辺領域では底刃が行き違って切刃が存在しなくなってしまい、切削を行うことが不可能となって被削材に削り残しが生じることになる。
本発明は、このような背景の下になされたもので、底刃を心下がりに配置することで切れ味の向上を図りつつも、先端部の軸線周辺領域に切刃が形成されなくなるのを避けて、被削材に削り残しが生じたりするのを防ぐことが可能なエンドミルを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、この先端部における上記軸線側から外周側に延びる少なくとも一対の底刃が形成されたエンドミルであって、このうち一対の底刃は、上記軸線の周辺領域よりも外周側の領域では、上記軸線に直交する断面において上記底刃のすくい面が該底刃から内周側に向かうに従い該底刃と上記軸線とを結ぶ直線に対してエンドミル回転方向の後方側に向かうようにされて、正の径方向すくい角を有しているとともに、上記軸線の周辺領域では、上記軸線方向先端視において上記一対の底刃が上記軸線を越えて行き違うことなく曲折してエンドミル回転方向側に切れ上がるようにされて、該一対の底刃の互いの先端逃げ面が該軸線側に向けて延びて交差することによりチゼル部を介して連結させられていることを特徴とする。
このように構成されたエンドミルにおいては、エンドミル本体先端部の軸線周辺領域よりも外周側の領域では底刃の径方向すくい角が正角であるため、鋭い切れ味を確保することができて、切削抵抗の低減を図ることができる。そして、その一方で、このエンドミル本体先端部の回転中心となる軸線の周辺領域では、上記一対の底刃の先端逃げ面同士が軸線側に延びて交差することによりチゼル部が形成され、このチゼル部を介して底刃が連結されているので、この軸線周辺領域で切刃が形成されなくなることがなくなり、被削材に削り残しが生じるのを防ぐことができる。
ここで、このように底刃の先端逃げ面同士が交差した軸線周辺領域のチゼル部においては、その軸方向すくい角が負角側に大きく設定されることになるが、この軸線周辺領域では軸線回りの回転速度が該軸線に近づくに従い0に近くなり、切刃で被削材を削り取ると言うよりは、被削材を押し潰すように変形させるような形態となるため、むしろ軸方向すくい角が負角とされてチゼル部の強度が確保されることにより、このような形態であってもエンドミル本体先端部に破損や変形が生じたりするのを避けることができて、円滑な加工を促すことができる。
なお、エンドミル本体先端部においてチゼル部が形成される上記軸線の周辺領域は、該軸線方向先端視において該軸線を中心とした上記底刃の外径に対して3%〜8%の直径の円内の領域であるのが望ましい。すなわち、軸線の周辺領域が上記範囲よりも小さくて、これに伴いチゼル部が形成される範囲も小さくなると、チゼル部の強度が低下して切削中に欠損が生じ、中心部の軸線周辺領域において切刃が存在しなくなってしまうおそれがある一方、逆に軸線周辺領域が上記範囲よりも大きくなると、上述のように軸方向すくい角が負角側に大きく設定されるチゼル部の範囲も大きくなり、切削抵抗の増大を招くおそれがある。
なお、本発明は、底刃の外周部に、外周側に向かうに従い凸曲線状をなして上記軸線方向後端側に向かうように湾曲するコーナ刃が形成されたラジアスエンドミルや、底刃がその外周部においてエンドミル本体外周部に形成された外周刃と略直交するように形成されたスクエアエンドミルに適用することも可能であるが、上記特許文献1に記載されたボールエンドミルのように、上記底刃が上記エンドミル本体の先端部における上記軸線の周辺領域から外周側に向かうに従い1/4円弧状等の凸曲線状をなして全体的に軸線方向後端側に向かうように湾曲していて、エンドミル本体先端の上記軸線周辺領域におけるチゼル部も切削に関与することが多い場合に適用して特に効果的である。
以上説明したように、本発明によれば、エンドミル本体先端部の軸線周辺領域においては、底刃の先端逃げ面を交差させたチゼル部によって十分な切刃強度を確保しつつも、被削材に削り残しが生じるのを防ぐことができる一方、この軸線周辺領域よりも外周側の領域においては、底刃の径方向すくい角を正角とすることにより切れ味の向上を図って切削抵抗の低減を促すことが可能となる。
本発明をボールエンドミルに適用した場合の第1の実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態の軸線方向先端視の拡大正面図である。 本発明をラジアスエンドミルに適用した場合の第2の実施形態を示す側面図である。 図3に示す実施形態の軸線方向先端視の拡大正面図である。
図1および図2は、本発明をボールエンドミルに適用した場合の第1の実施形態を示すものである。本実施形態において、エンドミル本体1は超硬合金等の硬質材料により外形が軸線Oを中心とした概略円柱状に形成され、その後端側部分(図1において右側部分)は円柱状のままのシャンク部2とされるとともに、先端側部分(図1において左側部分)は切刃部3とされており、シャンク部2が工作機械の主軸に把持されて軸線O回りにエンドミル回転方向Tに回転されつつ、該軸線Oに交差する方向に被削材に対して相対的に送りを与えられることにより、切刃部3によって被削材を切削してゆく。
ここで、切刃部3には、その先端部から軸線O方向後端側に向かうに従い上記エンドミル回転方向Tの後方側に捩れる切屑排出溝4が、周方向に間隔(本実施形態では等間隔)をあけて複数条(本実施形態では4条)形成されており、切刃部3の外周部においてこれらの切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く壁面の外周縁には、軸線O回りの回転軌跡が該軸線Oを中心とした単一の円筒面状をなすように外周刃5が形成されている。従って、切屑排出溝4のエンドミル回転方向T側を向く上記壁面は、この外周刃5のすくい面とされる。なお、切刃部3後端側の、切屑排出溝4が外周側に切れ上がる部分からシャンク部2の先端にかけての部分は、その外径が、シャンク部2の外径や外周刃5の回転軌跡がなす円筒の外径(以下、切刃外径Dと称する。)よりも僅かに小さくされていて、首部6とされている。
一方、切刃部3の先端部においては、上記切屑排出溝4の先端部をさらに内周側に向けて切り欠くようにしてギャッシュ7が形成されており、このギャッシュ7のエンドミル回転方向Tを向く壁面の外周縁に、エンドミル本体1先端部の軸線O側、すなわちエンドミル本体1先端部における回転中心側から外周側に延びて、上記外周刃5にそれぞれ連なる底刃8が形成されている。従って、ギャッシュ7のエンドミル回転方向Tを向く上記壁面は、この底刃8のすくい面とされる。
ただし、ボールエンドミルとされた本実施形態のエンドミルでは、これらの底刃8の軸線O回りの回転軌跡は、軸線O上に中心を有して外周刃5の回転軌跡がなす円筒に滑らかに連なる、切刃外径Dと等しい直径の単一の半凸球面状をなし、従って各底刃8はギャッシュ7の上記壁面に対向する方向から見て略1/4円弧の凸曲線状を呈することになる。また、これら底刃8は、軸線O方向先端視においても図2に示すようにエンドミル回転方向T側に凸となる凸曲線を描きつつ、エンドミル本体1先端部における回転中心側から外周側に向かうに従いエンドミル回転方向T後方側に向かうように延びている。
そして、これらの底刃8は、エンドミル本体1先端部における軸線Oの周辺領域Aよりも外周側、つまり上記回転中心近傍の領域よりも外周側の領域において心下がりとなるように形成されており、すなわちこの軸線O周辺領域Aから外周側の領域では、軸線Oに直交する断面において底刃8の位置における上記すくい面(ギャッシュ7のエンドミル回転方向Tを向く壁面)の接線が、この接線に平行で軸線Oに交差する直線よりもエンドミル回転方向Tの後方側に位置するようにされていて、つまり同断面において上記すくい面が底刃8から内周側に向かうに従い該底刃8と軸線Oとを結ぶ直線に対してエンドミル回転方向Tの後方側に向かうようにされ、底刃8の径方向すくい角が正角となるようにされている。あるいは、軸線O方向先端視において該軸線Oから先端逃げ面9へのギャッシュ7Aの進入位置(上記軸線Oの周辺領域Aとその外周側の領域との境界の位置)までの距離を、エンドミル回転方向T側を正、エンドミル回転方向T後方側を負として、その2倍をギャッシュ心厚と称したとき、このギャッシュ心厚が負とされて、このギャッシュ7Aの進入位置よりも外周側の領域で底刃8の径方向すくい角が正とされている。
ここで、4条の切屑排出溝4のそれぞれ先端部に形成されたギャッシュ7は、周回り方向に1つおきの一対のギャッシュ7Aが他の一対のギャッシュ7Bよりも軸線O近傍にまで延びるように形成されている。ただし、これら一対のギャッシュ7A同士が交わることはなく、切刃部3の先端部における軸線Oの周辺領域Aには、これら一対のギャッシュ7Aの外周縁に形成された一対の底刃8Aの先端逃げ面9が軸線O側に延びて交差するようにして、チゼル部10が形成されている。
このチゼル部10は、より詳しくは、軸線O方向先端視において上記一対の底刃8Aが心下がりの状態のまま上記外周側の領域Bから内周側に向けて互いに接近するように軸線Oの近傍にまで延びて、ただし、軸線Oを越えて行き違うことなく、その手前で本実施形態では鈍角をなして曲折してエンドミル回転方向T側に切れ上がるようにされている。従って、軸線Oには、こうして切れ上がった一対の底刃8Aの先端逃げ面9が交差することになり、なおかつこれらの先端逃げ面9同士の交差稜線が軸線Oに交差してチゼル刃11を形成することになる。
一方、これら一対のギャッシュ7Aのそれぞれと、そのエンドミル回転方向T側に位置する他の一対のギャッシュ7Bのそれぞれとは互いに交わるように形成され、これによりこれら他の一対のギャッシュ7Bの外周縁に形成された他の一対の底刃8Bは、上記一対の底刃8Aよりも外周側の位置から、正角の径方向すくい角をもって外周側に延びるように形成される。ここで、上記チゼル部10が形成されるエンドミル本体1先端部の軸線Oの周辺領域Aは、本実施形態では軸線O方向先端視において上記切刃外径Dに対して3%〜8%の直径の円内の領域とされている。
このように構成された本実施形態のエンドミル(ボールエンドミル)では、エンドミル本体1先端部における軸線O周辺領域Aよりも外周側の領域において、底刃8が心下がりとされてその径方向すくい角が正角に設定されているので、底刃8による切れ味の向上を図ることができる。このため、切削加工時の切削抵抗を低減することができるとともに仕上げ面精度の向上を図ることができる。
その一方で、単に底刃8を心下がりにしただけでは、エンドミル本体1先端部の軸線Oの周辺領域Aで底刃8の内周端が互いに行き違って、この軸線O周辺領域Aに底刃8が存在しない部分が生じてしまうが、これに対して上記構成のエンドミルでは、軸線Oの周辺領域Aにおいて一対の底刃8Aの先端逃げ面9が軸線O側に向けて延びて交差することによりチゼル部10を介して連結させられ、このチゼル部10において先端逃げ面9同士が交差してなす交差稜線を上記チゼル刃11として作用させて切削を行うことが可能となる。
従って、上記構成のエンドミルによれば、このように軸線O周辺領域Aに底刃8が存在しない部分が生じることによって被削材に削り残しが発生するのを防ぐことができ、仕上げ面精度の一層の向上を図ることができる。しかも、上記チゼル刃11は軸線Oの周辺領域Aにあって切削時の回転速度が0に近く、このため被削材を削り取ると言うよりは押し潰すような切削形態となるのに対し、このチゼル刃11自体は一対の底刃8Aの先端逃げ面9同士が交差した交差稜線であることから、その軸方向すくい角は負角側に大きく設定されることになって高い強度を確保することができるので、上述のような切削形態となるにも関わらず、チゼル部10に欠損や変形等が生じるのを防いで円滑かつ安定した切削を促すことができる。
ところで、このチゼル部10が形成されるエンドミル本体1先端部の軸線O周辺領域Aの範囲は、これが小さすぎると、チゼル部10の強度が低下して切削中に欠損を生じ、エンドミル本体1先端部の軸線Oの周辺領域Aに切刃が存在しなくなってしまうおそれがある。その一方で、逆に軸線O周辺領域Aが大きすぎると、軸方向すくい角が負角となるチゼル部10の大きくなって切削抵抗の低減を図ることができなくなるおそれが生じるので、このチゼル部10が形成される軸線Oの周辺領域Aは、軸線O方向先端視において軸線Oを中心とした底刃8の外径すなわち上記切刃外径Dに対して3%〜8%の直径の円内の領域とされるのが望ましい。
なお、この第1の実施形態では、本発明を、底刃8が略1/4円弧等の凸曲線状をなすボールエンドミルに適用した場合について説明しており、このようなボールエンドミルでは、上記チゼル刃11が切削に関与することが多いため、本発明を適用して特に有効である。
ただし、このようなボールエンドミル以外にも、本発明は、底刃8が軸線Oに垂直な平面に沿うように延びて外周刃5と略直交するようにされたスクエアエンドミルや、このような底刃8と外周刃5とが交差するコーナ部に凸曲線状のコーナ刃が形成されたラジアスエンドミルに本発明を適用することも可能である。図3および図4は、このように本発明をラジアスエンドミルに適用した場合の第2の実施形態を示すものであり、第1の実施形態と共通する要素のは同一の符号を配して説明を省略する。
すなわち、この第2の実施形態のラジアスエンドミルでは、切刃部3におけるエンドミル本体1先端部に形成される底刃8が、図3に示すように軸線O側から外周側に向けて該軸線Oに垂直な平面に沿って延びる、または外周側に向かうに従い該平面に対して僅かに先端側に向かうように傾斜して延びる、略直線状をなす中底刃8aと、底刃8外周部においてこの中底刃8aに接して外周側に向かうに従い軸線O方向後端側に向かうように湾曲して外周刃5に連なる、エンドミル回転方向T側から見て略1/4円弧等の凸曲線状のコーナ刃8bとから構成されている。
さらに、この底刃8は、軸線O方向先端視においては図4に示すように、上記中底刃8aが、軸線Oの周辺領域Aよりも外周側で正の径方向すくい角を与えられるように心下がりに配置されているとともに、上記コーナ刃8bは外周側に向かうに従いやはり凸曲線を描いてエンドミル回転方向T後方側に向かうように延び、ただしコーナ刃8bのすくい面は、軸線Oに直交する断面において該コーナ刃8bの位置における接線が、この接線に平行で軸線Oに交差する直線よりもエンドミル回転方向Tの後方側に位置するようにされ、すなわち同断面において上記すくい面がコーナ刃8bから内周側に向かうに従い該コーナ刃8bと軸線Oとを結ぶ直線に対してエンドミル回転方向Tの後方側に向かうようにされて、その径方向すくい角が正角となるようにされている。
そして、本実施形態でも、4条の底刃8は、一対の底刃8Aが他の一対の底刃8Bよりも軸線O近傍まで延びるようにされていて、これら一対の底刃8の先端逃げ面9同士が交差することにより、軸線Oの周辺領域Aにはチゼル刃11を有するチゼル部10が形成されている。ただし、本実施形態では、一対の底刃8Aはその内周端から軸線O側に向けて、該軸線O方向先端視において図4に示すように凹曲線を描くようにしてエンドミル回転方向T側に切れ上がっている。
このよう構成された第2の実施形態のラジアスエンドミルにおいても、第1の実施形態と同様に底刃8がエンドミル本体1先端部の軸線Oの周辺領域Aよりも外周側の領域において正の径方向すくい角を与えられるように心下がりに配置されているため、切れ味の向上を図って切削抵抗を低減することができる。また、エンドミル本体1先端部の軸線O周辺領域Aにはチゼル部10が形成されて一対の底刃8Aを連結しているので、例えばエンドミル本体1を軸線Oに対して斜め先端側に送り出しつつ切削を行うような場合でも、この軸線O周辺領域Aにおける強度を確保して欠損等の発生を防止することが可能となる。
なお、これら第1、第2の実施形態では切屑排出溝4が周方向に等間隔に形成されていて、これに伴い底刃8および外周刃5も周方向に等間隔となるように配置されているが、例えば一対の底刃8Aと他の一対の側刃8Bはそれぞれ軸線Oに関して180°回転対称としながら、底刃8Aとそのエンドミル回転方向T側に隣接する底刃8Bとの間隔と、同側刃8Aとそのエンドミル回転方向T後方側に隣接する底刃8Bとの間隔とを異なる間隔とするなどして、これら底刃8やこれに連なる外周刃5を周方向に不等間隔となるように配置してもよい。また、他の底刃8Bは二対以上あってもよい。
1 エンドミル本体
3 切刃部
4 切屑排出溝
5 外周刃
8 底刃
8A 一対の底刃
8B 他の一対の底刃
9 先端逃げ面
10 チゼル部
11 チゼル刃
O エンドミル本体1の軸線
T エンドミル回転方向
A エンドミル本体1先端部における軸線Oの周辺領域

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転されるエンドミル本体の先端部に、この先端部における上記軸線側から外周側に延びる少なくとも一対の底刃が形成されたエンドミルであって、このうち一対の底刃は、上記軸線の周辺領域よりも外周側の領域では、上記軸線に直交する断面において上記底刃のすくい面が該底刃から内周側に向かうに従い該底刃と上記軸線とを結ぶ直線に対してエンドミル回転方向の後方側に向かうようにされて、正の径方向すくい角を有しているとともに、上記軸線の周辺領域では、上記軸線方向先端視において上記一対の底刃が上記軸線を越えて行き違うことなく曲折してエンドミル回転方向側に切れ上がるようにされて、該一対の底刃の互いの先端逃げ面が該軸線側に向けて延びて交差することによりチゼル部を介して連結させられていることを特徴とするエンドミル。
  2. 上記軸線の周辺領域は、該軸線方向先端視において該軸線を中心とした上記底刃の外径に対して3%〜8%の直径の円内の領域であることを特徴とする請求項1に記載のエンドミル。
  3. 上記底刃が上記エンドミル本体の先端部における上記軸線の周辺領域から外周側に向かうに従い凸曲線状をなして上記軸線方向後端側に向かうように湾曲していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンドミル。
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