JP5577057B2 - 車載用充電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車載用の充電装置に関し、特に、突入電流の発生又は充電電池の放電を防止させる際に用いて好適のものである。
従来より、車両に搭載される装置の電力供給手段として、再充電可能な充電電池が用いられている。かかる充電電池は、商用電源からの外部電力を直流電力へ変換させる充電装置によって充電される。
特開平02−303335号公報(特許文献1)には、かかる充電装置の制御方法が紹介されている。図7に示す如く、当該充電装置10は、充電器11(特許請求の範囲における電力変換部)と、充電器11の後段に設けられたコンデンサ12と、電源ラインLaに接続されたバッテリスイッチ13(特許請求の範囲におけるリレー部)と、バッテリスイッチ13を介して接続されたバッテリ14と、コンデンサ電圧Vc及びバッテリ電圧Vbを比較させバッテリスイッチ13を制御させる制御回路15とから構成される。また、当該充電装置10は、入力側に交流電力ACが接続され、出力側にインバータINV及び負荷LDが接続され、かかる構成により、充電器11が制御回路15によって制御され、負荷LDを適宜に制御させる装置である。
かかる充電装置で10では、コンデンサ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとを比較させ、双方の電圧が一致するように充電器11を制御させる。そして、当該充電装置10は、コンデンサ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとの電圧値が異なる場合、バッテリスイッチ13を開状態とさせ、コンデンサ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとの電圧値が一致する場合、バッテリスイッチ13を閉状態とさせ、これにより、突入電流の発生を防止させている。
特開平02−303335号公報
しかしながら、特許文献1に係る技術では、バッテリ電圧Vbを検出する信号ラインLdが必要となるため、回路構成の複雑化を招くとの問題が生じる。また、信号ラインLdではアナログ信号が送信されるため、当該信号にノイズが重畳されてしまうと、制御回路15では、コンデンサ電圧Vcとバッテリ電圧Vbとの比較処理が適切に行われなくなるとの問題が生じる。特に、バッテリ電圧Vbを検出する信号ラインLdは、コンデンサ電圧を検出する信号ラインLbよりも長くなるので、ノイズの影響を受けやすくなる。このとき、制御回路15にて双方の電圧が一致していると判定されたとしても、ノイズによる誤判定を含んでいる場合もあるので、実際のバッテリ電圧Vbがコンデンサ電圧Vcより大きい場合には、バッテリ電圧が放電され、コンデンサ12へ突入電流が流れ込むとの問題が発生する。
本発明は上記課題に鑑み、簡素な構成でバッテリ電圧を検出できる充電装置の提供を第1の目的とする。また、突入電流の発生又は充電電池の放電を防止させ得る充電装置の提供を第2の目的とする。
上記課題を解決するため、本発明では次のような車載用充電装置の構成とする。即ち、第1の出力電圧を生成させる平滑コンデンサと、入力された電力を変換させ前記第1の出力電圧を生成させるために用いられる電力を前記コンデンサへ出力させる電力変換部と、印加されたリレー信号に応じて駆動され前記第1の出力電圧の中継を許可又は不許可とさせるリレー部と、前記リレー部にて前記第1の出力電圧の中継が許可された際に当該第1の出力電圧が印加されることによって充電される充電電池と、前記充電電池から与えられる第2の出力電圧を検出し当該第2の出力電圧をデジタル情報化したバッテリ情報として出力させるバッテリ情報管理ユニットと、通信回線を介して前記バッテリ情報を受信する電力変換部情報管理ユニットと、アナログ信号ラインを介して入力された前記第1の出力電圧に基づき前記電力変換部を制御させ且つ前記第1の出力電圧を用いると供に前記電力変換部情報管理ユニットを介して受信したバッテリ情報を用いて前記リレー信号を生成出力させる制御部とを備え、
前記リレー部は、前記電力変換部と負荷側の回路とを接続する電源ラインに設けられ、当該電源ライン及び前記平滑コンデンサの電気的接続点と当該電源ライン及び前記充電電池の電気的接続点との間に接続され
前記制御部は、前記第1の出力電圧が前記第2の出力電圧をデジタル化させる際に生じ得る最大誤差と前記バッテリ情報の示す電圧値との和によって算出される許容電圧未満の場合、前記リレー部にて前記第1の出力電圧の中継を不許可とさせるリレー信号を出力させ、前記第1の出力電圧が前記許容電圧以上の場合、前記リレー部にて前記第1の出力電圧の中継を許可とさせるリレー信号を出力させることとする。
好ましくは、前記制御部は、電源投入されてから前記充電電池へ電力供給する前に、前記リレー部を通電遮断させてから前記平滑コンデンサをプレチャージさせることとする。
本発明に係る充電装置によると、バッテリ情報管理ユニットから送信されたバッテリ情報は、デジタル信号によって構成されるので、当該情報のエラーチェックが受信時に実施され、これにより、通信回線の長さに関わらず、受信する情報の精度が十分に保障される。
かかる充電装置では、コンデンサ電圧が充電電池に印加される際、実際のバッテリ電圧がコンデンサ電圧より大きくなったとしても、双方の電位差はバッテリ情報管理ユニットで規定される分解能の1LSB分未満に抑えられるので、バッテリ電圧から平滑コンデンサへ流れ込む突入電流は、十分に低く抑えられ、充電電池の放電が抑制される。
また、本発明に係る充電装置によると、近年の車両に搭載されたCAN通信によるデジタル通信回線を用いることにより、電力変換部の制御回路では、バッテリ情報管理ユニットで検出されたバッテリ情報を共有することが可能となり、これにより、バッテリ電圧Vbを受信するための不要な信号ラインの増設から免れる。
実施例1に係る充電装置の回路構成を示す図。 実施例1に係る動作処理を示すフローチャート。 実施例1に係るバッテリ電圧とコンデンサ電圧とを示すタイムチャート。 実施例2に係る充電装置の回路構成を示す図。 実施例2に係る動作処理を示すフローチャート。 実施例2に係るバッテリ電圧とコンデンサ電圧とを示すタイムチャート。 従来例に係る充電装置の回路構成を示す図。
以下、本発明に係る実施の形態につき図面を参照して説明する。図1に示す如く、充電装置100は、電力変換部110と平滑コンデンサ120とリレー部130と充電電池と制御部150とから構成され、当該制御部150には、電力変換部情報管理ユニットCMUと他の情報管理ユニットPMUとが内蔵されている。また、電力変換部情報管理ユニットCMUには、バッテリ情報管理ユニットBMUとホスト制御ユニットHCUとがデジタル通信回線を介して接続されている。また、電力変換部110の出力側には電源ラインLaが設けられ、制御部150と平滑コンデンサ120との間には信号ラインLbが設けられ、制御部150とリレー部130との間には信号ラインLcが設けられ、バッテリ情報管理ユニットBMUと制御部150の内蔵ECU(Electric Control Unit)との間にはCAN通信によるデジタル信号回線Ldが設けられている。尚、同図に示す如く、充電装置100の入力側には、商用電源とされる交流電源AC及びフィルタ回路FLが便宜的に示され、出力側には、負荷LDが示されている。また、充電装置100の出力側と負荷LDとの間には、DC−DC変換回路又はインバータ回路等の電力変換回路を負荷の種類に応じて適宜設けても良い。更に、後段の負荷LDは、電気自動車等の車輪駆動用モータとしても良く、この他、燃料ポンプ用モータ、他のアクチュエータ等、その用途を問うものではない。
電力変換部110は、フィルタ回路FLから入力された電力を変換させ、第1の出力電圧を生成させるために用いられる電力を平滑コンデンサ120へ出力させる。ここで、第1の出力電圧は、以下、コンデンサ電圧Vcと呼ぶこととする。本実施の形態に係る電力変換部110は、力率改善回路111と昇降圧回路113とから構成される。このうち、力率改善回路111は、電圧と電流の位相を調整させ、力率の改善を図る。また、当該力率改善回路111は、入力された電力の電流位相と電圧位相を一致させ、且つ、電圧の昇圧作用を与える機能を担う。昇降圧回路113は、直流電圧をパルス電圧へ変換させるHブリッジ回路と、当該パルス電圧の電圧レベルを変更させるトランス回路と、当該パルス電圧のパルス幅を変更させコンデンサ電圧Vcを適宜に調整させる出力電圧調整回路とから構成されている。
平滑コンデンサ120は、電力変換部110から出力されたパルス状の電圧を平滑化させ、これにより、略一定値に調整されたコンデンサ電圧Vcを生成出力させる。かかる平滑コンデンサ120は、電界コンデンサ、フィルムコンデンサ、セラミックコンデンサ等、その種類を問うものではない。但し、小型化を図る上で、適宜な種類のコンデンサを用いるのが好ましい。
リレー部130は、印加されたリレー信号に応じて駆動され、コンデンサ電圧Vcの中継を許可又は不許可の状態に切り替える。かかるリレー部130は、信号入力部と電圧入力部と電圧出力部との端子を備える。そして、当該リレー部130は、信号ラインLcを介して信号入力端子が制御部150に接続され、一方の電源ラインLaを介して電圧入力部が電力変換部110に接続され、他方の電源ラインLaを介して電圧出力部が負荷側の回路へ接続される。そして、リレー部130にてコンデンサ電圧Vcの中継を不許可とさせるリレー信号(以下、オフ信号と呼ぶ。)が入力されると、当該リレー部130では、電圧入力部と電圧出力部との電気的接続を解き、コンデンサ電圧Vcの中継を不許可状態とさせる。一方、リレー部130にてコンデンサ電圧Vcの中継を許可とさせるリレー信号(以下、オン信号と呼ぶ。)が入力されると、当該リレー部130では、電圧入力部と電圧出力部との電気的接続を行い、コンデンサ電圧Vcの中継を許可状態とさせる。
充電電池140は、一端が電源ラインLaに接続され、他端がグランド電位に接続される。かかる充電電池140は、リレー部130がオン状態に切換わると、コンデンサ電圧Vcが充電電池140の陽極へ印加され、当該充電電池140が充電されることとなる。尚、かかる充電電池140は、リチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池、この他、種々の充電可能な電池が用いられる。
制御部150は、図示の如く、一次側制御回路151とシリアルインタフェイス回路152と二次側制御回路153とから構成される。また、一次側制御回路151は、シリアルインタフェイス回路152を介して二次側制御回路153へ接続される。更に、二次側制御回路153は、アナログ信号ラインLb及び信号ラインLc及び通信回線Ldに接続される。このうち、二次側制御回路153は、昇降圧回路113の動作を制御させる役割を担い、アナログ信号ラインLbを介して入力されたコンデンサ電圧Vcに基づき、電力変換部110を適宜に制御させる。また、当該二次側制御回路153は、電力変換部情報管理ユニットCMU(Battery-Charging Management Unit)が内蔵され、一次側制御回路151及び二次側制御回路153で必要とされるデジタル情報を通信回線Ldから受信し、更に、両制御回路151,153で生成された情報をデジタル情報として通信回線Ldに送信させる。尚、二次側制御回路153で必要な情報とは、例えば、バッテリ情報等のデジタル情報を指す。かかる二次側制御回路153では、入力されたコンデンサ電圧Vcを用いると供に、電力変換部管理ユニットCMUを介して受信したバッテリ情報を用い、オン信号又はオフ信号の何れかを示すリレー信号を生成出力させる。一次側制御回路151は、力率改善回路111で必要とされる情報を管理する情報管理ユニットPMU(Power-Factor-Correction Management Unit)が内蔵されている。尚、かかる情報は、両情報管理ユニットCMU,PMUがシリアルインタフェイス回路152を介して接続されることにより、電力変換部情報管理ユニットCMUの取得した情報のうちから共有可能な情報が割り当てられる。そして、一次側制御回路151では、電力変換部情報管理ユニットCMUとの共有情報、二次側制御回路153で生成されたパラメータを用いて、力率改善回路111の動作を制御させる。尚、近年の技術では、一次側制御回路又は二次側制御回路は、ワンチップ化されたDSP(Digital Signal Processor)やマイコン(Micro
Computer)が用いられる。尚、これらの素子を、以下、DSP等と呼ぶ。
尚、二次側制御回路153で検出されるコンデンサ電圧Vcの電圧値は、二次側制御回路153に内蔵されるAD変換回路によってデジタル化される。かかるデジタル化された電圧値は、AD変換回路の分解能を向上させることにより、実際のコンデンサ電圧Vcの電圧値に近いものとされる。また、二次側制御回路153と平滑コンデンサ120との距離は比較的近い位置にレイアウトされるため、コンデンサ電圧Vcを伝達させるアナログ信号ラインLbも短縮化されている。従って、二次側制御回路153には、ノイズの少ない実際の電圧値に近いコンデンサ電圧が入力されることとなる。
バッテリ情報管理ユニットBMU(Battery Management Unit)は、充電電池140から実際に出力される第2の出力電圧を検出し、当該第2の出力電圧をデジタル情報化した電圧情報値として出力させる。尚、第2の出力電圧は、以下、バッテリ電圧Vbと呼ぶこととし、バッテリ情報管理ユニットBMUから出力されるバッテリ電圧Vbに相当する情報は、以下、バッテリ情報と呼ぶこととする。
バッテリ情報は、デジタル情報を構成するデータフレーム長が10ビットとされるとすると、所定範囲の電圧値を10ビットに相当する分解能で表現されることとなる。従って、0V〜1023Vの範囲について10ビットの分解能で表現すると、当該デジタル情報は、直近の電圧情報値の間隔が1Vとされるため、実際のバッテリ電圧Vbとの検出誤差が1V未満に抑えられる。また、このようにデジタル化されたバッテリ情報は、通常、データフレームの他、エラーフレームを構成データとしているのが一般的である。当該エラーフレームには、ビットエラー,ACKエラー,フォーマットエラー等が割り当てられ、当該エラーフレームを具備するバッテリ情報は、送信側又は受信側のECUで適宜にエラー検出がなされる。即ち、デジタル化された情報は、受信側のECUでもエラーチェックが行なわれるので、回線の途中で後発的に生じたノイズを含むバッテリ情報は排除され、毀損の無いバッテリ情報のみが二次側制御回路153で処理される。従って、二次側制御回路153で受信許可されたバッテリ情報は、通信回線の長さに関わらず、その品質が保たれる。
かかる構成を具備する充電装置100では、以下の如く動作する。即ち、フィルタ回路FLから全波整流化された電力が充電装置100へ入力されると、電力変換部110では、所定のパルス幅に設定したパルス電圧を出力させる。そして、平滑コンデンサ120では、かかるパルス電圧を平滑化させ、略一定のコンデンサ電圧Vcを出力させる。
このとき、制御部150から出力されたリレー信号がオン信号の場合、コンデンサ電圧Vcが充電電池140及び負荷LDへ印加され、これにより、充電電池140が充電されると供に、後段の負荷LDが駆動される。
一方、制御部150から出力されたリレー信号がオフ信号の場合、コンデンサ電圧Vcは、リレー部130より後段の電源ラインLaに印加されなくなり、充電電池140及び負荷LDへコンデンサ電圧Vcが印加されなくなる。
そして、何れの信号の場合にあっても、制御部150では、信号ラインLbを介してコンデンサ電圧Vcを検出し、通信回線Ldを介してバッテリ情報を検出する。その後、制御部150では、コンデンサ電圧Vc及びバッテリ情報に基づいて論理演算処理を行い、リレー信号をON信号又はオフ信号に切替え、かかる適宜なリレー信号を出力させる。
上述の如く、本実施の形態に係る充電装置100によると、バッテリ情報管理ユニットBMUから送信されたバッテリ情報は、デジタル信号によって構成されるので、当該情報のエラーチェックが受信時にも実施され、これにより、通信回線の長さに関わらず、受信する情報の精度が十分に保障される。また、制御部150で検出されるコンデンサ電圧Vcの電圧値は、当該電圧値をデジタル化させるAD変換回路の分解能を向上させることにより、実際のコンデンサ電圧Vcの電圧値に近いものとされ、これにより、当該制部150では、双方の電圧の比較処理が正確に実施される。
かかる充電装置100では、実際のバッテリ電圧Vbがコンデンサ電圧Vcより大きくなったとしても、双方の電位差はバッテリ情報管理ユニットBMUで規定される分解能の1LSB分未満に抑えられるので、バッテリ電圧140から平滑コンデンサ120へ流れ込む突入電流は、十分に低く抑えられる。
尚、上述した通信回線は、CAN通信(Controller Area Network)によるデジタル通信回線とし、バッテリ情報は、当該CAN通信によるデジタル通信回線を用いて送受信されるのが好ましい。かかるCAN通信によるデジタル通信回線は、CANバスとも呼ばれ、近年の技術において、産業ロボット,FA機器,医療用機器,船舶,車両等に広く用いられている。
例えば、車両で用いられるCAN通信(Controller Area Network)について説明すると、かかる車両を構成する各種装置(バッテリパック,速度計,充電装置,点火装置等)は、当該装置を駆動制御させるECU(Electric Control Unit)が各々設けられており、これらのECUがCAN通信によって各情報の共有が可能とされている。かかる如く、CAN通信によるネットワークが構築された車両では、機構的な制御に頼っていた近代の自動車技術と異なり、電気信号の通信技術を利用することによって、種々の情報に基づき各装置の制御が実現される。
また、かかるCAN通信によるネットワークは、現代の車両等へ既に配備されているものであり、本実施の形態に係る充電装置100の搭載を以って新たにCAN通信を構築させるものではない。即ち、本実施の形態に係る充電装置100を車両へ搭載させる場合、CAN通信によるネットワークと二次側制御回路153の電力変換部情報管理ユニットCMUとを接続させることにより、同図に示す通信回線が容易に実現される。また、電力変換部情報管理ユニットCMUにおける信号の送受信を規定するプログラムが必要と成るが、かかるプログラムは、リプログラミング装置をCAN通信ネットワークへ接続させることにより、当該プログラムのアップデートが容易に行われる。
かかるCAN通信を用いた充電装置100によると、電力変換部110を制御する制御部150では、バッテリ情報管理ユニットBMUで検出されたバッテリ情報を共有することが可能となり、これにより、充電装置100では、バッテリ電圧Vbを受信するための不要な信号ラインの増設から免れる。即ち、当該充電装置100は、信号ライン及び通信回線に係る回路網の簡素化が図られる。
上述の如く、実施の形態に係る充電装置100では、バッテリ情報が所定のビット数にて分解されるので、1LSB分に相当するバッテリ電圧Vbの検出誤差が生じてしまう。従って、当該実施の形態に係る充電装置100では、最大で1LSB分に相当する電圧の検出誤差が発生し、低値に抑えられているとはいえども、コンデンサに電流が流れ込む現象が起こり得る(所謂、突入電流)。そこで、本実施例では、かかる問題を回避すべく検討された、充電装置の改変例について説明する。尚、以下の実施例では、バッテリ電圧Vbをデジタル化させる際に生じ得る検出誤差のうち最大の検出誤差を最大誤差Δαとして説明する。かかる最大誤差Δαは、所定範囲の電位差を所定ビットで分解させた際における1LSB分に相当する電位差を指す。また、かかる最大誤差Δαとバッテリ情報の示す電圧値との和によって算出される電圧値を許容電圧Vaと呼ぶこととする。
以下、図2及び図3を参照して本実施例に係る充電装置について説明する。尚、本実施例に適用される充電装置100は、図1にて説明された充電装置の構成と同様である。また、二次側制御回路153,一次制御回路151は、上述の如く、ワンチップ化されたDSP等とされ、内部にCPU及びメモリ回路及びAD変換回路及びクロック回路等が適宜に内蔵されている。このうち、メモリ回路には、制御用プログラム又はパラメータ等が適宜に格納されている。そして、二次側制御回路153は、当該制御プログラムを起動させ、制御プログラムによって指令された処理を実行させる。
図2は、制御用プログラムによって実現される二次側制御回路の動作処理が示されている。先ず、電源オフとされた二次側制御回路153に電源が投入されると、所定のタイミングにて当該制御プログラムが起動される。その後直ちに、二次側制御回路153は、オフ信号とされたリレー信号を出力させ、リレー部130をオフ状態とさせる(S11)。かかる場面では、充電電池140には、平滑コンデンサ120からのコンデンサ電圧Vcは印加されていない。
その後、プレチャージ処理(S12)を実行させ、一次側制御回路151では力率改善回路111を駆動させ、一方、二次側制御回路153では昇降圧回路153を駆動させる。かかる二次側制御回路153では、シリアルインタフェイス回路152によって、一次制御回路151の動作に同期して昇降圧回路113の動作を制御する。かかる処理の場合、リレー部130が遮断されているので、平滑コンデンサ120は、比較的素早く規定値へチャージされる。
かかる後、二次側制御回路153では、AD変換回路へアクセスし、コンデンサ電圧Vcの値を検出する(S13)。また、当該二次側制御回路153では、電力変換部情報管理ユニットCMUを介してバッテリ情報を認識する(S14)。
かかる処理後、コンデンサ電圧Vcが規定値に到達したか否かを判別するプレチャージ判別処理を実行させる(S15)。かかる処理では、コンデンサ電圧Vc許容電圧Va未満の場合、S11の処理へ戻されるので、二次側制御回路153では、オフ信号を示すリレー信号を出力させ、リレー部130にてコンデンサ電圧Vcの中継を不許可とさせる。この場合、バッテリ電圧Vcが許容電圧Va以上にチャージされるまで、S11〜S15までの処理が繰り返される。
一方、コンデンサ電圧Vcが許容電圧Va以上の場合、S16の処理へ移行されるので、二次側制御回路153では、オン信号を示すリレー信号を出力させ、リレー部130にてコンデンサ電圧Vcの中継を許可とさせる。この場合、充電電池140を充電させ且つ負荷LDを駆動させるように、力率改善回路111及び昇降圧回路113が制御される(S17)。
図3(a)には、コンデンサ電圧Vcとバッテリ情報Viと充電電池から出力される実際のバッテリ電圧Vbとが示されている。また、図3(b)には、二次側制御回路151から出力されるリレー信号の状態が示されている。尚、時刻t1〜t2の期間は、プレチャージ処理S11が実施される期間であるとし、時刻t2以後は、通常制御処理S17が実施されるものとする。
図3(a)に示す如く、バッテリ電圧Vbは急激に変動しないので、略一定値を推移する。また、バッテリ情報Viにあっても、バッテリ電圧Vbに倣って略一定値に保たれる。コンデンサ電圧Vcは、プレチャージ処理に応じて平滑コンデンサ120に電荷がチャージされるので、図示の如く、時刻t1から時刻t2に至るまで電圧値が上昇する。このとき、リレー信号は、オフ信号とされている。
その後、時刻t2を参照すると、コンデンサ電圧Vcが許容電圧Vaに到達し、かかる時刻では、リレー信号がオフ信号からオン信号へと切り替えられている。また、時刻t2以後にあっては、リレー信号がオン信号に保たれており、制御部150では通常制御処理S17が実施されるので、図示の如く、コンデンサ電圧Vcが略一定値の許容電圧Vaに維持される。
バッテリ情報Viは、デジタル情報という性質上、その情報値が離散値とされる。従って、当該バッテリ情報は、実際のバッテリ電圧Vbを表現させる場合、ビット数に応じて分解された電圧値(例えば、V0=0〔v〕,V1=1〔v〕,・・・・・,Vn=n〔v〕,Vn+1=n+1〔v〕)の中から、プログラムの処理によって所定の値が選択される。ここで、実際のバッテリ電圧Vbがn番目の電圧情報値とn+1番目の電圧情報値との間の電圧値とされる場合、バッテリ情報Viは、n番目の電圧情報値またはn+1番目の電圧情報値の何れか一方で表現されることとなる。同図では、バッテリ電圧Vbが中間的な電圧値とされる場合、バッテリ電圧Viは、複数段階に設定された電圧情報値のうち低値側の直近電圧情報値がバッテリ電圧Vbに相当する検出値とされる。かかる場合、n番目の電圧情報値とn+1番目の電圧情報値との間を示すバッテリ電圧Vbは、バッテリ情報管理ユニットBMUにて、n番目の電圧情報値として認識されるため、バッテリ情報Viの示す電圧情報値より常に大きな電圧値とされる。
しかし、本実施例に係る充電装置100では、コンデンサ電圧Vcがn+1番目の電圧情報値に相当する許容電圧Vaと一致するよう制御されるので、コンデンサ電圧Vcは、リレー部130がオン状態とされる期間において、実際のバッテリ電圧Vbを下回ることは起こり得ない。
また、バッテリ電圧Vbが中間的な電圧値とされる場合、複数段階に設定された電圧値のうち直近の電圧値をバッテリ情報Viとする処理も考えられ得る。かかる場合、n番目の電圧情報値とn+1番目の電圧情報値との間を示すバッテリ電圧Vbは、n番目の電圧情報値をVnとし、n+1番目の電圧情報値をVn+1とすると、Vb<(Vn + Vn+1)/2のときn番目の電圧情報値として認識され、Vb≧(Vn + Vn+1)/2のときn+1番目の電圧情報値として認識される。この場合、Vb<(Vn + Vn+1)/2のときにバッテリ情報Viがn番目の電圧情報値を示すが、本実施例に係る充電装置100では、上述の如く、コンデンサ電圧Vcがn+1番目の電圧情報値に相当する許容電圧Vaと一致するよう制御されるので、コンデンサ電圧Vcは、リレー部130がオン状態とされる期間において、実際のバッテリ電圧Vbを下回ることは起こり得ない。
更に、コンデンサ電圧Vcがn+1番目の電圧値に相当する許容電圧Vaを下回る場合、コンデンサ電圧Vcは、リレー部130がオフ状態とされるので、充電電池140から平滑コンデンサ120に突入電流が流れることもない。
上述の如く、本実施例に係る充電装置100によると、コンデンサ電圧Vcは、バッテリ電圧Vbに対応するバッテリ情報Viよりも最大誤差Δα分上回った時に限り、リレー部130がオン状態とされるので、かかる充電装置100では、平滑コンデンサ120と充電電池140とが導通されている時は常にコンデンサ電圧Vcがバッテリ電圧Vbより高くなり、これにより、充電電池Vbから平滑コンデンサ120へ流れ込む突入電流の発生が防止され、充電電池の放電が抑制される。
尚、本実施例に係る充電装置100では、許容電圧Va=バッテリ情報Vi+最大誤差Δαとし、当該最大誤差Δαは、所定分解能の1LSB分に相当する電圧情報値としている。しかし、特許請求の範囲に記される充電装置は、かかる技術に限定されるものではない。例えば、N≧1と仮定すると、(許容電圧Va)=(バッテリ情報Vi)+{N×(最大誤差Δα)}としても良く、この他、最大誤差Δαは、所定分解能の1LSB分以上の電圧情報値として設定しても良い。また、かかるコンデンサ電圧Vcが許容電圧Va以上となるように、制御部150によって電力変換部110を制御させても良い。
図4には、実施例1に係る充電装置の改変例が示されている。かかる充電装置200は、図示の如く、実施例1の制御部150が制御部250へと置換えられ、実施例1のリレー部130がリレー部230へと置換えられている。また、実施例1の信号ラインLcの替わりに信号ラインLc1,Lc2が設けられている。以下、上述した同一構成については同一符号を付し、かかる構成の説明を省略することとする。
図4に示す如く、充電装置200は、電力変換部110と平滑コンデンサ120とリレー部230と充電電池140と制御部250とから構成され、当該制御部250には、電力変換部情報管理ユニットCMUと他の情報管理ユニットPMUとが内蔵されている。また、電力変換部情報管理ユニットCMUには、バッテリ情報管理ユニットBMUとホスト制御ユニットHCUとがデジタル通信回線を介して接続されている。また、電力変換部110の出力側には電源ラインLaが設けられ、制御部250と平滑コンデンサ120との間には信号ラインLbが設けられ、制御部250とリレー部230との間には信号ラインLc1,Lc2が各々設けられ、バッテリ電圧情報管理ユニットBMUと制御部250の内蔵ECUとの間にはCAN通信によるデジタル信号回線Ldが設けられている。
リレー部230は、リレー装置231のみから成る第1のリレー経路Rt1と、リレー装置232及び抵抗233の直列回路とされる第2のリレー経路Rt2とから構成され、かかる第1のリレー経路Rt1と第2のリレー経路Rt2は並列接続されている。また、当該リレー部230は、電源ラインLaに介挿され、平滑コンデンサ120と充電電池140との間にレイアウトされる。更に、リレー装置231の信号入力部には、信号ラインLc1が接続され、リレー装置232の信号入力部には、信号ラインLc2が接続される。
制御部250は、図示の如く、一次側制御回路151とシリアルインタフェイス回路152と二次側制御回路253とから構成される。また、一次側制御回路151は、シリアルインタフェイス回路152を介して二次側制御回路153へ接続される。更に、二次側制御回路253は、信号ラインLb及び信号ラインLc1,Lc2及び通信回線Ldに接続される。即ち、二次側制御回路253は、信号ラインLc1を介してリレー装置231に接続され、信号ラインLc2を介してリレー装置232に接続される。当該二次側制御回路253は、昇降圧回路113の動作を制御させる役割を担い、信号ラインLbを介して入力されたコンデンサ電圧Vcに基づき、昇降圧回路113を適宜に制御させる。また、二次側制御回路253は、電力変換部情報管理ユニットCMU(Battery-Charging Management Unit)が内蔵され、一次側制御回路151及び二次側制御回路253で必要とされるデジタル情報を通信回線Ldから受信し、更に、両制御回路151,253で生成された情報をデジタル情報として通信回線Ldに送信させる。かかる二次側制御回路253では、入力されたコンデンサ電圧Vcを用いると供に、電力変換部管理ユニットCMUを介して受信したバッテリ情報を用い、オン信号又はオフ信号の何れかの示すリレー信号S1,S2を生成出力させる。ここで、リレー信号S1とは、リレー装置231を駆動させる信号であって、信号ラインLc1へ出力される。また、リレー信号S2とは、リレー装置232を駆動させる信号であって、信号ラインLc2へ出力される。
かかる構成を具備する充電装置100では、以下の如く動作する。即ち、フィルタ回路FLから全波整流化された電力が充電装置100へ入力されると、電力変換部110では、所定のパルス幅に設定したパルス電圧を出力させる。そして、平滑コンデンサ120では、かかるパルス電圧を平滑化させ、略一定のコンデンサ電圧Vcを出力させる。
このとき、リレー信号S1がオン信号,リレー信号S2がオフ信号の場合(以下、S=ON∩OFFと示す)、コンデンサ電圧Vcが第1のリレー経路Rt1を介して充電電池140及び負荷LDへ印加され、これにより、充電電池140が充電されると供に、後段の負荷LDが駆動される。この場合、平滑コンデンサ120から充電電池140へ至るまでに消費される電力は少ないので、充電電池140にはコンデンサ電圧Vcと略同値の電圧が印加される。
一方、リレー信号S1がオフ信号,リレー信号S2がオン信号の場合(以下、S=OFF∩ONと示す)、コンデンサ電圧Vcが第2のリレー経路Rt2を介して充電電池140及び負荷LDへ印加され、この場合にも、充電電池140が充電されると供に、後段の負荷LDが駆動される。但し、第2のリレー経路Rt2には抵抗233が設けられているので、平滑コンデンサ120から充電電池140へ至るまでに消費される電力は、先の場合に比べて大きくなる。従って、充電電池140には、コンデンサ電圧Vcから所定の電圧降下を受けた低い電圧が印加される。
他方、制御部250から出力されたリレー信号が双方供にオフ信号の場合(以下、S=OFF∩OFFと示す)、コンデンサ電圧Vcは、リレー部230より後段の電源ラインLaに印加されなくなり、充電電池140及び負荷LDへコンデンサ電圧Vcが印加されなくなる。
そして、何れの信号の場合にあっても、制御部250では、信号ラインLbを介してコンデンサ電圧Vcを検出し、通信回線Ldを介してバッテリ情報Viを検出する。その後、制御部250では、コンデンサ電圧Vc及びバッテリ情報に基づいて論理演算処理を行い、リレー信号S1及びS2をON信号又はオフ信号に各々切替え、かかる適宜な組合せとされたリレー信号を出力させる。
尚、実施例1と同様、バッテリ情報を伝送させる通信回線Ldは、CAN通信(Controller Area
Network)によるデジタル通信回線とし、バッテリ情報Viは、当該CAN通信によるデジタル通信回線を用いて送受信されるのが好ましい。
二次側制御回路253,一次制御回路151は、上述の如く、ワンチップ化されたDSP等とされ、内部にCPU及びメモリ回路及びAD変換回路及びクロック回路等が適宜に内蔵されている。このうち、メモリ回路には、制御用プログラム又はパラメータ等が適宜に格納されている。そして、二次側制御回路253は、当該制御プログラムを起動させ、制御プログラムによって指令された処理を実行させる。
図5は、制御用プログラムによって実現される二次側制御回路の動作処理が示されている。先ず、電源オフとされた二次側制御回路253に電源が投入されると、所定のタイミングにて当該制御プログラムが起動される。その後直ちに、二次側制御回路253は、リレー信号〔S=OFF∩OFF〕を出力させ、リレー部230の何れの経路もオフ状態とさせる(S21)。かかる場面では、充電電池140には、平滑コンデンサ120からの電圧は印加されていない。
その後、実施例1と同様、プレチャージ処理(S12)を実行させ、コンデンサ電圧Vcの値を検出し(S13)、バッテリ情報Viを認識する(S14)。
かかる処理後、コンデンサ電圧Vcと許容電圧Vaとの関係を判別するプレチャージ判別処理を実行させる(S25)。かかる処理では、コンデンサ電圧Vc許容電圧Va未満の場合、S12の処理へ戻されるので、二次側制御回路253では、リレー信号〔S=OFF∩OFF〕を出力させ、リレー部230にてコンデンサ電圧Vcの中継を不許可とさせる。
一方、コンデンサ電圧Vc許容電圧Vaと等しくなった場合、S26の処理へ移行されるので、二次側制御回路253では、リレー信号〔S=ON∩OFF〕を出力させ、第1のリレー経路Rt1を介してコンデンサ電圧Vcの中継を許可とさせる。この場合、充電電池140を充電させ且つ負荷LDを駆動させるように、力率改善回路111及び昇降圧回路113が制御される(S27)。
これに対し、コンデンサ電圧Vcが許容電圧Vaを更に上回った場合、S28の処理へ移行される。二次側制御回路253では、リレー信号〔S=OFF∩ON〕を出力させ、第2のリレー経路Rt2を介してコンデンサ電圧Vcの中継を許可とさせる。この場合、力率改善回路111及び昇降圧回路113ではコンデンサ電圧Vcを低下させる制御が行われ(S29)、コンデンサ電圧Vcが許容電圧値Vaに一致するまで、かかる充電装置の異常時制御処理が維持される(S30)。
次に、図6を参照し、コンデンサ電圧Vcが応答良く許容電圧Vaに一致する場合について説明する。図6(a)には、コンデンサ電圧Vcとバッテリ情報Viと充電電池から出力される実際のバッテリ電圧Vbとが示されている。また、図6(b)には、二次側制御回路253から出力されるリレー信号S1,S2の状態が示されている。尚、時刻t1〜t2の期間は、プレチャージ処理S12が実施される期間であるとし、時刻t2以後は、通常制御処理S27が実施されるものとし、時刻t3以後は、異常時制御処理S29が実施されるものとし、
図6(a)に示す如く、コンデンサ電圧Vcは、プレチャージ処理に応じて平滑コンデンサ120に電荷がチャージされるので、図示の如く、時刻t1から時刻t2に至るまで電圧値が上昇する。このとき、二次側制御回路253は、リレー信号〔S=OFF∩OFF〕を出力させている。
その後、時刻t2を参照すると、コンデンサ電圧Vcが許容電圧値Vaに到達し、かかる時刻では、リレー信号〔S=OFF∩OFF〕からリレー信号〔S=ON∩OFF〕へと切り替えられている。また、時刻t2以後にあっては、リレー信号〔S=ON∩OFF〕に保たれているので、制御部250では通常制御処理S27が実施され、これにより、コンデンサ電圧Vcが略一定値の許容電圧Vaに維持される。
次に、コンデンサ電圧Vcが何らかの事情で許容電圧Vaより大きくなる場合について説明する。図6(c)には、コンデンサ電圧Vcとバッテリ情報Viと充電電池140から出力される実際のバッテリ電圧Vbとが示されている。また、図6(d)には、二次側制御回路253から出力されるリレー信号S1,S2の状態が示されている。
図6(c)に示す如く、コンデンサ電圧Vcは、プレチャージ処理に応じてコンデンサに電荷がチャージされるので、図示の如く、時刻t1から時刻t2に至るまで電圧値が上昇する。このとき、二次制御回路253は、リレー信号〔S=OFF∩OFF〕を出力させている。
その後、時刻t2を参照すると、コンデンサ電圧Vcが許容電圧値Vaより更に高い電圧値に到達し、かかる時刻にて、リレー信号〔S=OFF∩OFF〕からリレー信号〔S=OFF∩ON〕へと切り替えられている。かかる場合の時刻t2以後にあっては、リレー信号〔S=OFF∩ON〕とされるので、制御部250にて異常時制御処理S29が実施され、コンデンサ電圧Vcは、図示の如く、当該電圧値が減少することとなる。かかる後、時刻t3に到達すると、リレー信号〔S=ON∩OFF〕に切り替えられ、制御部250では通常制御処理S27が実施されるので、コンデンサ電圧Vcは、略一定値の許容電圧Vaに維持される。尚、図6(c)を参照すると、プレチャージ期間におけるコンデンサ電圧Vcは、図6(a)のコンデンサ電圧より急激に上昇している。かかる現象は、冬場などバッテリ温度が低い場合に見られ、コンデンサ電圧Vcが許容電圧Vaより高くなる原因の一つとされる。
上述の如く、バッテリ情報Viは、離散化した電圧情報値の中から最適な値が選択される。従って、バッテリ情報Viは、n番目の電圧情報値またはn+1番目の電圧情報値の何れか一方で表現されるため、実際のバッテリ電圧Vbを下回る場合がある。
しかし、かかるリレー部230を制御させる充電装置200にあっても、コンデンサ電圧Vcがn+1番目の電圧情報値に相当する許容電圧Va以上となるように制御されるので、コンデンサ電圧Vcは、リレー部130がオン状態とされる期間において、実際のバッテリ電圧Vbを下回ることは起こり得ない。また、コンデンサ電圧Vcがn+1番目の電圧情報値に相当する許容電圧Vaを下回る場合、コンデンサ電圧Vcは、全てのリレー経路がオフ状態とされるので、充電電池140から平滑コンデンサ120に突入電流が流れることもない。
本実施例に係る充電装置200によると、コンデンサ電圧Vcは、バッテリ電圧Vbに対応するバッテリ情報Viよりも最大誤差Δαを超えている場合に限り、リレー部130がオン状態とされるので、かかる充電装置100では、平滑コンデンサ120と充電電池140とが導通されている時はコンデンサ電圧Vcがバッテリ電圧Vbより常に高くなり、これにより、充電電池Vbから平滑コンデンサ120へ流れ込む突入電流の発生が防止される。
尚、上述した実施の形態は、本発明の具体例を表現したに過ぎず、本発明は、かかる実施の形態で説明される技術的範囲に限定されるものではない。例えば、本実施の形態では、通信プロトコルとしてCAN通信を具体的に挙げているが、これに限らず、LIN(Local Interconnect Network)、FlexRay、MOST等を適用させることも可能である。
100 充電装置
110 電力変換部
120 平滑コンデンサ
130 リレー部
140 充電電池
150 制御部
BMU バッテリ情報管理ユニット
CMU 電力変換部情報管理ユニット
Ld 通信回線
Δα 最大誤差
Va 許容電圧

Claims (2)

  1. 第1の出力電圧を生成させる平滑コンデンサと、入力された電力を変換させ前記第1の出力電圧を生成させるために用いられる電力を前記コンデンサへ出力させる電力変換部と、印加されたリレー信号に応じて駆動され前記第1の出力電圧の中継を許可又は不許可とさせるリレー部と、前記リレー部にて前記第1の出力電圧の中継が許可された際に当該第1の出力電圧が印加されることによって充電される充電電池と、前記充電電池から与えられる第2の出力電圧を検出し当該第2の出力電圧をデジタル情報化したバッテリ情報として出力させるバッテリ情報管理ユニットと、通信回線を介して前記バッテリ情報を受信する電力変換部情報管理ユニットと、アナログ信号ラインを介して入力された前記第1の出力電圧に基づき前記電力変換部を制御させ且つ前記第1の出力電圧を用いると供に前記電力変換部情報管理ユニットを介して受信したバッテリ情報を用いて前記リレー信号を生成出力させる制御部と、を備え、
    前記リレー部は、前記電力変換部と負荷側の回路とを接続する電源ラインに設けられ、当該電源ライン及び前記平滑コンデンサの電気的接続点と当該電源ライン及び前記充電電池の電気的接続点との間に接続され
    前記制御部は、前記第1の出力電圧が前記第2の出力電圧をデジタル化させる際に生じ得る最大誤差と前記バッテリ情報の示す電圧値との和によって算出される許容電圧未満の場合、前記リレー部にて前記第1の出力電圧の中継を不許可とさせるリレー信号を出力させ、前記第1の出力電圧が前記許容電圧以上の場合、前記リレー部にて前記第1の出力電圧の中継を許可とさせるリレー信号を出力させる、ことを特徴とする車載用充電装置。
  2. 前記制御部は、電源投入されてから前記充電電池へ電力供給する前に、前記リレー部を通電遮断させてから前記平滑コンデンサをプレチャージさせる、ことを特徴とする請求項1に記載の車載用充電装置。
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