JP5567965B2 - 個装吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、包装シートによって個装された吸収性物品に関する。
従来より、例えば生理用ナプキンは、製造されたナプキンを三つ折りまたは四つ折りとし、各種のフィルムシートよりなる個装袋に一づつ個別包装した状態で市場に提供されている。使用者がこのナプキンを使用する場合には、個装袋を開封して中からナプキンを取り出し、非使用面をショーツ等の内面に粘着して使用する。
例えば、三つ折りされた個装ナプキン50を開封するには、図9に示されるように、タブテープ53を摘んで開封方向に引っ張り、後折りされた面を開封した後(図10)、これに続いて、先折りされた面の他方側端縁を摘んで開封方向に開封し、ナプキン51の長手方向の折り畳みを開放する。しかる後、ナプキン51から個装袋52を引き剥がしてナプキン51を取り出すようにする。
近年では、ナプキンを簡易に取り出すための個装構造が種々開発されている。例えば、下記特許文献1では、生理用ナプキンの裏面に形成された粘着剤に対し、中間部が露出するように前後両端から所定の幅で前・後剥離シートを接合し、かつ露出した中央部には前記粘着剤を覆う手段である中央剥離シートを接合し、この中央剥離シートが包装シートに接合され、かつ包装シートから生理用ナプキンを取り出すときに同時に剥がれるように構成されるようにした吸収性物品の個装構造が開示されている。
また、下記特許文献2では、ウイング状フラップを腹折りした状態で、包装シートが両側部分にそれぞれ、内面側へ折り返した折り返しシート部分を有し、透液性表面シート側から吸収性物品の両側部をそれぞれ巻き込むように囲繞し、裏面シート外面の幅方向略中央でそれぞれの折り返し縁同士を近接又は接合することにより、吸収性物品の長手方向に沿って開封端を有する状態とし、かつ各折り返しシート部分によりズレ止め粘着剤層の片側半分を覆うとともに、片側のウイングズレ止め粘着剤層を覆うようにした吸収性物品の個装構造が開示されている。かかる構成により、開封端から包装シートを両側方に引っ張るだけで腹折りしたウイング状フラップが容易に展開でき、ワンステップ装着方式が実現でき、着用手間が軽減できるなどの効果が期待できる。
特開2006−230619号公報 特開2008−619630号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の吸収性物品の個装構造では、包装シートから生理用ナプキンを取り出すときに中央剥離シートが同時に剥がれるように構成されるだけで、長手方向に複数折りされた折り畳みを開放する工程が必要であり、従来のものと同様の開封手間がかかっていた。
また、上記特許文献2記載の吸収性物品の個装構造では、開封端から包装シートを両側方に引っ張るだけで腹折りしたウイング状フラップが展開するため、(1)ワンステップ装着方式が実現でき、着用手間が軽減できる、(2)装着作業時に吸収性物品の使用面側が常に包装シートによって覆われたまま下着に装着でき、手などが吸収性物品の使用面側に触れることが無く、衛生状態が維持できる、などの効果が発揮される。ところが、その前工程として、長手方向に複数折りされた折り畳みを開放する工程が必要であり、より簡単に開封できる個装構造が望まれていた。
そこで本発明の主たる課題は、簡単に開封でき、そのまま下着に装着できるようにした個装吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、前記裏面シートの外面にズレ止め粘着剤層が形成された吸収性物品と、前記ズレ止め粘着剤層を剥離可能に覆う剥離シートと、これら吸収性物品及び剥離シートを個装する包装シートとからなる個装吸収性物品であって、
前記吸収性物品は、前記ズレ止め粘着剤層を前記剥離シートで覆った状態で、吸収性物品長手方向の一方端より他方端側位置で前記剥離シートとともに前記透液性表面シート側の面に折り返される第1折り返し部と、この第1折り返し部に連続して他方端側位置で前記剥離シートとともに前記裏面シート側の面に折り返される第2折り返し部とによって長手方向にZ状に折り畳まれるとともに、このZ状の折り畳み状態で前記包装シートによって個装され、
前記吸収性物品は、前記一方端が前記第2折り返し部より外側に突出して形成されるとともに、前記他方端が前記第1折り返し部より外側に突出して形成され、前記剥離シートは、前記吸収性物品の一方端側の端部が前記包装シートに剥離不能に接合されるとともに、前記吸収性物品の他方端側の端部が対面する剥離シートに剥離不能に接合され、
前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされることを特徴とする個装吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、個装吸収性物品の開封から吸収性物品の下着への装着までの操作は、前記吸収性物品の前記第2折り返し部より外側に突出して形成された一方端と、前記吸収性物品の前記第1折り返し部より外側に突出して形成された他方端とを前記包装シートの外側から摘んで引張力を加える。すると、吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされているため、前記包装シートの一部が分離して開封されるとともに、前記剥離シートは前記吸収性物品の一方端側の端部が前記包装シートに剥離不能に接合されるとともに前記吸収性物品の他方端側の端部が対面する剥離シートに剥離不能に接合されているため、吸収性物品が剥離シートの剥離を伴って展開される。そして、そのままの状態で剥離シートが剥離されたズレ止め粘着剤層の部分を下着に装着する。
このように本発明では、個装吸収性物品の開封から、吸収性物品の展開、剥離シートの剥離、下着への装着までの一連の操作において、製品を持ち替えることなく一気に行うことが可能となり、簡単に開封でき、そのまま下着に装着できる個装吸収性物品が提供できるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記吸収性物品の一方端及び他方端の突出代はそれぞれ、前記第2折り返し部又は第1折り返し部より外側に8〜30mmの寸法で形成されている請求項1記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項2記載の発明では、開封時の十分な摘み代を確保するため、吸収性物品の一方端及び他方端の突出代をそれぞれ、前記第2折り返し部又は第1折り返し部より外側に8〜30mmの寸法で形成するようにしたものである。
請求項3に係る本発明として、前記包装シートは、ミシン目が形成されることにより、前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされている請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
請求項4に係る本発明として、前記包装シートは、別体のシートが設けられることにより、前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされている請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項3、4記載の発明は、前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分を分離可能とするための具体的構成について規定したものであり、請求項3記載の発明ではミシン目を形成し、請求項4記載の発明では別体のシートを設けたものである。
請求項5に係る本発明として、前記剥離シートは、少なくとも前記吸収性物品の長手方向に伸縮性を有する素材で形成され、前記ズレ止め粘着剤層に伸張状態で覆われている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品が提供される。
上記請求項5記載の発明では、剥離シートとして、少なくとも前記吸収性物品の長手方向に伸縮性を有する素材で形成したものを用い、前記ズレ止め粘着剤層を伸張状態で覆うことにより、開封時に、剥離シートの収縮作用によりズレ止め粘着剤層からの剥離がスムーズになり、開封がより簡単となる。
以上詳説のとおり本発明によれば、簡単に開封でき、そのまま下着に装着できるようにした個装吸収性物品が提供できるようになる。
本発明に係る生理用ナプキン1に剥離シート10を取り付けた状態を示す一部破断展開図である。 そのII−II線矢視図である。 個装手順(その1)を示す平面図である。 個装手順(その2)を示す平面図である。 個装手順(その3)を示す平面図である。 個装手順(その4)を示す平面図である。 個装手順(その5)を示す斜視図である。 開封手順を示す生理用ナプキン1の長手方向断面図である。 従来の個装ナプキン50の開封手順(その1)を示す斜視図である。 従来の個装ナプキン50の開封手順(その2)を示す斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
〔個装生理用ナプキンNの基本構造〕
本発明に係る個装生理用ナプキンNは、透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在され、前記裏面シート2の外面にズレ止め粘着剤層9が形成された生理用ナプキン1と、前記ズレ止め粘着剤層9を剥離可能に覆う剥離シート10と、この生理用ナプキン1及び剥離シート10を個装する包装シート11とからなるものである(図7参照)。
以下、さらに前記個装生理用ナプキンNの構造について詳述する。
(生理用ナプキン1)
本発明に係る生理用ナプキン1は、図1及び図2に示されるように、ポリエチレンシートなどからなる不透液性裏面シート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性表面シート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプ又は合成パルプなどからなる吸収体4と、好ましくは前記吸収体4を囲繞する被包シート5と、表面側の両側部にそれぞれ長手方向に沿って形成されたサイド不織布7、7とから主に構成されている。
以下、さらに前記生理用ナプキン1の構造について詳述すると、
前記不透液性裏面シート2は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂シートなどの少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、この他にポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布や、さらには防水フィルムを介在して実質的に不透液性を確保した上で不織布シート(この場合には防水フィルムと不織布とで不透液性裏面シートを構成する。)などを用いることができる。近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材は、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
次いで、前記透液性表面シート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが用いられるが、後段で詳述するエンボスの効果を高めるため不織布を用いることが好ましい。不織布を構成する素材繊維としては、たとえばポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、エアスルー法、エアレイド法、スパンレース法、スパンボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、エアスルー法は嵩高でソフトである点で優れている。
前記不透液性裏面シート2と透液性表面シート3との間に介在される吸収体4は、たとえばフラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されている。前記吸水性ポリマーは吸収体を構成するパルプ中に、例えば粒状粉として混入されている。前記パルプとしては、木材から得られる化学パルプ、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
また、前記吸収体4に合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
本例のように、吸収体4を囲繞する被包シート5を設ける場合には、結果的に透液性表面シート3と吸収体4との間に被包シート5が介在することになり、吸収性に優れる前記被包シート5によって体液を速やかに拡散させるとともに、これら経血等の逆戻りを防止するようになる。前記被包シート5としては、クレープ紙又は親水性不織布などを用いることができる。
一方、本生理用ナプキン1の表面側の両側部にはそれぞれ、長手方向に沿ってかつナプキン1のほぼ全長に亘ってサイド不織布7,7が設けられ、このサイド不織布7,7の一部が前記吸収体4より外側に延在されるとともに、同じく吸収体4より外側に延在された不透液性裏面シート2の一部とにより外周フラップが形成されている。
前記サイド不織布7としては、重要視する機能の点から撥水処理不織布または親水処理不織布を使用することができる。たとえば、経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの機能を重視するならば、シリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いることが望ましい。また、ナプキン両側部における経血等の吸収性を重視するならば、合成繊維の製造過程で親水基を持つ化合物、例えばポリエチレングリコールの酸化生成物などを共存させて重合させる方法や、塩化第2スズのような金属塩で処理し、表面を部分溶解し多孔性とし金属の水酸化物を沈着させる方法等により合成繊維を膨潤または多孔性とし、毛細管現象を応用して親水性を与えた親水処理不織布を用いるようにする。
前記透液性表面シート3の表面側から適宜のパターンでフィットエンボス8、8…を付与することができる。また、図示しないが、前記サイド不織布7の表面側から生理用ナプキン1の長手方向に沿って適宜のパターンでエンボスを付与することができる。
前記透液性表面シート3と不透液性裏面シート2との間に吸収体4が介在された本体部分の非肌当接面(外面)には、下着に対する固定のために適宜の塗布パターンによって複数条の、図2に示される例では3条のズレ止め粘着剤層9、9…が形成されている。このズレ止め粘着剤層9、9…は、次段で詳述する剥離シート10によって剥離可能に覆われている。
(剥離シート10)
前記剥離シート10としては、前記ズレ止め粘着剤層9の当接面側全面に離型処理が施された紙、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリエステル、ポリビニルアルコール等のフィルムや、不織布、ポリラミ不織布などが使用される。前記離型処理は、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布することによって形成することができる。なお、特別に離型処理をしなくても、剥離容易でかつ実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
(包装シート11)
前記包装シート11としては、図6に示されるように、長方形状を成すシート状部材が用いられる。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系フィルム、ポリエステル、ポリビニルアルコール等のフィルムや、不織布、ポリラミ不織布などが使用される。印刷によるデザインを重視するのであればフィルムが好ましく、風合いやソフト感などを重視するのであれば不織布などが好ましい。
〔個装生理用ナプキンNの個装手順〕
次に、上記個装生理用ナプキンNの個装手順について、図3〜図7に基づいて詳述する。
個装に当たって、前記生理用ナプキン1は、図3〜図5に示されるように、予め前記剥離シート10とともに長手方向にZ状に折り畳まれる。このZ状の折り畳み手順は、図3に示されるように、前記ズレ止め粘着剤層9、9…を剥離シート10で覆った状態で、生理用ナプキン1の前側端Fより後側端B位置の折返し線Lにて前記剥離シート10とともに前記透液性表面シート3側の面(表面側)に折り返すことにより第1折り返し部T(図4参照)を形成する。その後、この第1折り返し部Tに連続して後側端B位置の折返し線Lにて前記剥離シート10とともに前記不透液性裏面シート2側の面(裏面側)に折り返すことにより第2折り返し部T(図5参照)を形成する。前記折返し線Lで折り返す際、図4に示されるように、生理用ナプキン1の後側端B側の端部に接着領域14を設けておき、折り返しによって対面する剥離シート10に剥離不能に接合されるようにする。
ここで、前記生理用ナプキン1は、図5に示されるように、前側端Fが第2折り返し部Tより外側に突出して形成されるとともに、後側端Bが第1折り返し部Tより外側に突出して形成されている。この前側端F及び後側端Bの突出代S、Sはそれぞれ、前記第2折り返し部T又は第1折り返し部Tより外側に8〜30mmの寸法で形成されることが好ましい。8mmより短いと後段で詳述するように開封時の摘み代として適当でなく、30mmより長いとコンパクトな個装が不可能となる。なお、前記剥離シート10の長手方向端部は、前記生理用ナプキン1の突出部分にまで延在しないことが好ましい。
本生理用ナプキン1は、上述の通り個装状態でZ状に折り畳まれているため、前後端部をそれぞれ表面シート側に折り畳んだものより、折り返し部の内側に形成される周径差による折りジワが抑えられ、装着時にこの折りジワによるフィット性の低下が低減できる。
上述のようにして予めZ状に折り畳まれた生理用ナプキン1は、図6及び図7に示されるように、前記包装シート11によって個装される。包装シート11による個装は、生理用ナプキン1の前側端F及び後側端Bが包装シート11の長手方向となるように配向して生理用ナプキン1を包装シート11に配置し、生理用ナプキン1の前側端Fより外側に対応する位置の折返し線M及び生理用ナプキン1の後側端Bより外側に対応する位置の折返し線Mにて、それぞれ生理用ナプキン1を包むように包装シート11を生理用ナプキン1側に折り畳み、包装シート11の開口した両側縁部をそれぞれエンボス圧着、加熱融着、接着剤等の適宜の封鎖手段の単独または組合せによって封鎖するようにする。
ここで、前記生理用ナプキン1を包装シート11に配置する際、図6に示されるように、前記剥離シート10には生理用ナプキン1の前側端F側の端部に接着領域13を設けておき、前記包装シート11に対して剥離不能に接合するようにする。
前記包装シート11は、折返し線M及びMにて折り返したとき、折り返し端同士が重なり代を有する程度の長さで形成することが望ましい。また、折り返し端同士の重なり部分は、図7に示される例では、折り返し端部同士を重ねただけで、両側部の前記封鎖手段によって実質的に開放が抑えられるようにしているが、この折り返し端部同士を接着剤又はタブテープなどによって接合してもよい。また、図6に示される例では、後述の分離部分11bを形成することとの関係から、前記包装シート11は、生理用ナプキン1の前側端Fを巻き込んで折り返されるシート部分の方が、後側端Bを巻き込んで折り返されるシート部分より短く形成してある。
前記包装シート11は、図6に示されるように、前記生理用ナプキン1の前側端F及び後側端Bの一方側、図示例では前側端F側に対応する包装シート部分が分離可能とされている。即ち、包装シート11が本体部分11aと分離部分11bとに分離可能とされている。前記分離部分11bは、前記折返し線Mを包装シート11の長手方向に跨って形成され、前記折返し線Mより包装シート11の中央側には前記剥離シート10と包装シート11との接着領域13の近傍まで形成されている。一方、前記折返し線Mより包装シート11の端縁側には、図示例では端縁まで形成されているが、端縁に至らない中間部分までとしても良い。
前記包装シート11を分離可能とするには、分離部分11bの外周に沿ってミシン目12を形成するか、前記本体部分11aに対して易剥離性の接合手段によって接合させた別体のシート材を設けるようにすることができる。
〔個装生理用ナプキンNの開封手順〕
次に、個装生理用ナプキンNの開封手順について、図8に基づいて説明する。
個装生理用ナプキンNの開封手順は、図8(A)に示されるように、生理用ナプキン1の前側端Fと後側端Bとを包装シート11の外側からそれぞれの手で摘んで、生理用ナプキン1の長手方向に展開する方向に引張力を加える。これによって、図8(B)及び(C)に示されるように、生理用ナプキン1の前側端Fで包装シート11の分離部分11bが本体部分11aから分離し開封されるとともに、包装シート11(本体部分11a)と剥離シート10とが接着領域13で接着されるとともに、剥離シート10同士が接着領域14で接着されているため、生理用ナプキン1が剥離シート10の剥離を伴って展開する。このようにして開封と展開及び剥離シートの剥離が同時に行われた生理用ナプキン1は、図8(D)に示されるように、そのままの状態で下着30に装着し、包装シート11の本体部分11a、分離部分11bの順で取り除く。従って、簡単に開封ができるようになるとともに、生理用ナプキン1に直接手を触れずに下着に装着することが可能となる。
ここで、前記剥離シート10は、少なくとも生理用ナプキン1の長手方向に伸縮性を有する素材で形成され、生理用ナプキン1のズレ止め粘着剤層9に対して伸張状態で剥離可能に覆うように配設することが好ましい。これにより、開封時に、剥離シート10の収縮力が作用するため、ナプキン長手方向への引張力が小さくて済み、剥離シート10の剥離が容易となる。
また、開封後の包装シート11の本体部分11aは、分離部分11bが開放した袋状に形成されているので、使用済みの生理用ナプキンを直ぐにゴミ箱に廃棄処理できない場合などに、丸めて挿入することにより、コンパクトで且つ液漏れなどを軽減した衛生的な持ち運び用の袋として利用可能となる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、生理用ナプキン1をZ状に折り畳むに当たって、前側端Fから後側端Bに向けて第1折り返し部T、第2折り返し部Tが形成されるようにしたが、後側端Bから前側端Fに向けて第1折り返し部T、第2折り返し部Tが形成されるようにしてもよい。
(2)上記形態例では、包装シート11の分離部分11bを生理用ナプキン1の前側端F側に対応する部分に形成しが、これに代えて生理用ナプキン1の後側端B側に対応する部分に形成するようにしてもよい。
1…生理用ナプキン、2…不透液性裏面シート、3…透液性表面シート、4…吸収体、5…被包シート、7…サイド不織布、8…フィットエンボス、9…ズレ止め粘着剤層、10…剥離シート、11…包装シート、12…ミシン目、13・14…接着領域

Claims (5)

  1. 透液性表面シートと裏面シートとの間に吸収体が介在され、前記裏面シートの外面にズレ止め粘着剤層が形成された吸収性物品と、前記ズレ止め粘着剤層を剥離可能に覆う剥離シートと、これら吸収性物品及び剥離シートを個装する包装シートとからなる個装吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、前記ズレ止め粘着剤層を前記剥離シートで覆った状態で、吸収性物品長手方向の一方端より他方端側位置で前記剥離シートとともに前記透液性表面シート側の面に折り返される第1折り返し部と、この第1折り返し部に連続して他方端側位置で前記剥離シートとともに前記裏面シート側の面に折り返される第2折り返し部とによって長手方向にZ状に折り畳まれるとともに、このZ状の折り畳み状態で前記包装シートによって個装され、
    前記吸収性物品は、前記一方端が前記第2折り返し部より外側に突出して形成されるとともに、前記他方端が前記第1折り返し部より外側に突出して形成され、前記剥離シートは、前記吸収性物品の一方端側の端部が前記包装シートに剥離不能に接合されるとともに、前記吸収性物品の他方端側の端部が対面する剥離シートに剥離不能に接合され、
    前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされることを特徴とする個装吸収性物品。
  2. 前記吸収性物品の一方端及び他方端の突出代はそれぞれ、前記第2折り返し部又は第1折り返し部より外側に8〜30mmの寸法で形成されている請求項1記載の個装吸収性物品。
  3. 前記包装シートは、ミシン目が形成されることにより、前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされている請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品。
  4. 前記包装シートは、別体のシートが設けられることにより、前記吸収性物品の一方端及び他方端の一方側に対応する包装シート部分が分離可能とされている請求項1、2いずれかに記載の個装吸収性物品。
  5. 前記剥離シートは、少なくとも前記吸収性物品の長手方向に伸縮性を有する素材で形成され、前記ズレ止め粘着剤層に伸張状態で覆われている請求項1〜4いずれかに記載の個装吸収性物品。
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