JP5567428B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Description
(1)トレッド部に複数本のトレッド溝が設けられ、該複数本のトレッド溝のうち、所定のトレッド溝である第1トレッド溝の溝底に、該第1トレッド溝の開口端位置からタイヤ径方向に測定したときの距離がx1である頂面をもつトレッドウェアインジケータである第1の***部を有する空気入りタイヤであって、
前記複数本のトレッド溝のうち、前記トレッド部の中央域に設けられた所定のトレッド溝である第2トレッド溝の溝底に、該第2トレッド溝の開口端位置からタイヤ径方向に測定したときの距離が前記x1よりも短い距離x2である頂面をもつリトレッドインジケータである第2の***部を有し、
前記第1トレッド溝は、前記トレッド部の中央域に設けられた周方向溝であり、前記第2トレッド溝は、前記トレッド部の中央域に設けられた幅方向溝であることを特徴とする空気入りタイヤ。
前記第2の***部は、前記周方向溝の溝壁からの分岐位置から離れた位置で、かつ、前記幅方向溝の溝幅中心線と前記周方向溝の溝幅中心線との交点から前記幅方向溝の溝幅中心線方向に15mm以内の位置に設けられる上記(1)又は(2)に記載の空気入りタイヤ。
上記のような本発明に従う代表的な空気入りタイヤについて、図1〜4を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実施形態にかかる空気入りタイヤ1のトレッド部2の一部の展開図である。空気入りタイヤ1は、トレッド部2にタイヤ周方向Tに延在する4本の周方向溝5,6,7a,7bを有し、略タイヤ幅方向Wに延在する複数本の幅方向溝15,16a,16bを有する。4本の周方向溝5,6,7a,7bのうちタイヤ赤道S寄りに位置する2本の周方向溝5,6および幅方向溝15により、複数個のブロックからなるブロック列7が区画されている。また、周方向溝5,6とタイヤ幅方向外側に隣接する2本の周方向溝7a,7bおよび幅方向溝16a,16bにより、各1列のブロック列12a,12bが区画されており、ブロック列を基調としたトレッドパターンが形成されている。また、トレッド部の両側方域4には、タイヤ幅方向外側に位置する周方向溝7a,7bと各トレッド端Eとによって区画された各1本のリブ(ショルダーリブ)13a,13bが形成されている。
図5を用いて、本発明に従う別の空気入りタイヤを説明する。第1の実施形態では、第2の***部20の頂面20aは、フラットな平面であったが、本実施形態の空気入りタイヤでは、第2の***部20の頂面20aに、凹凸を設ける。図5(c)の斜視図に示した通り、本実施形態では、頂面20aに、幅方向溝15の溝幅方向を横切る2つの凸部22と、溝延在方向に延びる1つの凸部21が設けられている。図5(b)は、第2トレッド溝である幅方向溝15の長手方向断面図であり、凸部21を含まない断面図である。
図6を用いて、本発明に従うさらに別の空気入りタイヤを説明する。本実施形態の空気入りタイヤでは、第2の***部20は、第2トレッド溝である幅方向溝15の幅方向断面で見て、第2の***部20の頂面20aが幅方向溝15の溝壁15cと曲線状に連結した形状を有する。この場合、第2の***部20の頂面20aは、溝壁15cとなだらかな曲面を介して連結しているため、第2の***部20と溝壁15cとの間にクラックが発生することを抑制することができる。
第1〜3の実施形態では、中央域3の周方向溝5に第1の***部10を設け、中央域3の幅方向溝15に第2の***部20を設けた例を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されることはない。第2の***部20が中央域3のトレッド溝内にあれば、それが周方向溝であってもよい。また、その場合、第1の***部10と第2の***部20とを同一の周方向溝5に設ける、すなわち第1トレッド溝および第2トレッド溝が同一であってもよい。さらに、第1の***部10と第2の***部20とを異なるトレッド溝に設ける場合には、第1の***部10を設けるトレッド溝は、トレッド部に設けられた溝であれば、側方域4のトレッド溝でも構わない。
タイヤサイズ:(A)275/80R22.5(トラック・バス用タイヤ),(B)225/80R17.5(トラック用タイヤ)
トレッドパターン:図1に示したブロックパターン
周方向溝5,6,7a,7bは溝幅=(A)11〜14mm,(B)8〜11mm、溝深さd1=(A)15.8mm,(B)14.7mm
幅方向溝15,16a,16bは溝幅=(A)7〜9mm,(B)5.5〜6.5mm、溝深さd2=(A)15.8mm,(B)14.7mm
タイヤ内部構造:1組の交差ベルトを有するラジアルタイヤ
(コード角度74°,カーカス1枚)
第1の***部:
中央域の周方向溝5(溝深さd1=(A)15.8mm,(B)14.7mm)に、高さh1=1.6mmで頂面の面積が(A)60mm2,(B)50mm2の***部を周方向に1つ設け、トレッドウェアインジケータとした。(よって、x1=(A)14.2mm,(B)13.1mm)
比較例タイヤ1には、第2の***部(リトレッド用インジケータ)を設けなかった。
また、比較例タイヤ2,3では、側方域にある周方向溝7aに、表1に示す種々の高さh2で頂面の面積が(A)26mm2,(B)21mm2の第2の***部を設けた。頂面はフラットで凹凸や溝壁に連結する曲面のないものとした。なお、周方向溝7aの溝幅中心線は、タイヤ赤道から(A)(B)ともに0.325W離れた位置である。
実施例タイヤ1では、中央域にある周方向溝5に、高さh2=3.2mmで頂面の面積が(A)26mm2,(B)21mm2の第2の***部を設けた。頂面はフラットで凹凸や溝壁に連結する曲面のないものとした。なお、周方向溝5の溝幅中心線は、タイヤ赤道から(A)(B)ともに0.13W離れた位置である。
実施例タイヤ2〜5では、中央域にある幅方向溝15に、表1に示す種々の高さh2で頂面の面積が実施例1と同じ第2の***部を設けた。頂面はフラットで凹凸や溝壁に連結する曲面のないものとした。図4で説明した配置について、***部の周方向溝側端部は、周方向溝から幅方向溝が分岐する分岐位置から2mm離れており、反対側の端部は、交点Pから(A)で12.4mm,(B)で10.9mmの位置にある。
各タイヤをJATMA規格に定める適用リム(リム巾:(A)7.50,(B)6.00)に装着し、内圧(A)900kPa,(B)700kPa、荷重(A)1.6t,(B)0.75で走行させ、比較例1については、第1の***部がトレッド部の踏面に露出したとき、比較例2,3および実施例1〜5については、第2の***部がトレッド部の踏面に露出したときに取外し、リトレッド用の台タイヤとして利用可能かを調べた。各比較例・実施例について、(A)では110本,(B)では160本のタイヤで実験を行い、台タイヤとして利用できる比率を評価結果として、表1に示した。
また、走行開始から各***部がトレッド部の踏面に露出するまでの時間(1次ライフ走行時間)を測定し、比較例1を100とした指数表示で「タイヤの使用寿命(1次ライフ使いきり感)」を評価し、表1に示した。なお、タイヤの使用寿命は、数値が大きいほど優れていることを示す。
さらに、(A)では110本,(B)では160本のタイヤのうち、リトレッドが可能であったタイヤについてはリトレッドを行い、故障が生じるまで、または、故障が生じない場合は残溝1.6mmのトレッドウェアインジケータが露出するまで、さらに走行させた(2次ライフ走行)。そして、リトレッドしなかったタイヤについては、1次ライフ走行時間を、リトレッドしたタイヤについては、1次ライフ走行時間と1次ライフ走行時間の総和を算出し、全てのタイヤの平均値をとって、リトレッド後を含むタイヤの使用寿命(2次寿命)を算出し、比較例1を100とした指数表示で表1に示した。この2次寿命は、数値が大きいほど優れていることを示す。
実施例タイヤ2と同様の条件で、図4で説明した第2の***部の配置について、***部の周方向溝側端部を分岐位置と一致させた場合を実施例タイヤ10として、同様の実験を行った。第2の***部のつけ根において亀裂が発生し、台タイヤとして利用できる比率がわずかに低下し、63%となった。
実施例タイヤ2と同様の条件で、図5に示した高さ0.3〜0.5mmの凹凸を設けた空気入りタイヤを実施例タイヤ11として、同様の実験を行った。台タイヤとして使用できる比率は、実施例2と同様であり、踏面に最初に露出するのは、凸部のみであったため、実施例2よりもさらに視認性が高いことを確認できた。
実施例タイヤ2と同様の条件で、図6に示したとおり、溝壁と第2の***部の頂面とをなだらかな曲面で連結した空気入りタイヤを実施例タイヤ12として、同様の実験を行った。台タイヤとして使用できる比率は、実施例2と同様であり、実施例2よりもさらに溝壁と***部頂面との連結線付近での亀裂発生が抑制されたことを確認した。
2 トレッド部
3 トレッド部の中央域
5 周方向溝(第1トレッド溝)
5a 周方向溝の開口端
5b 周方向溝の溝底
10 第1の***部
10a 第1の***部の頂面
15 幅方向溝(第2トレッド溝)
15a 幅方向溝の開口端
15b 幅方向溝の溝底
20 第2の***部
20a 第2の***部の頂面
Claims (7)
- トレッド部に複数本のトレッド溝が設けられ、該複数本のトレッド溝のうち、所定のトレッド溝である第1トレッド溝の溝底に、該第1トレッド溝の開口端位置からタイヤ径方向に測定したときの距離がx1である頂面をもつトレッドウェアインジケータである第1の***部を有する空気入りタイヤであって、
前記複数本のトレッド溝のうち、前記トレッド部の中央域に設けられた所定のトレッド溝である第2トレッド溝の溝底に、該第2トレッド溝の開口端位置からタイヤ径方向に測定したときの距離が前記x1よりも短い距離x2である頂面をもつリトレッドインジケータである第2の***部を有し、
前記第1トレッド溝は、前記トレッド部の中央域に設けられた周方向溝であり、
前記第2トレッド溝は、前記トレッド部の中央域に設けられた幅方向溝であることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第1トレッド溝の溝深さをd1としたとき、d1−x2の値が、3.0mm以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記幅方向溝は前記周方向溝の溝壁から分岐した溝であり、
前記第2の***部は、前記周方向溝の溝壁からの分岐位置から離れた位置で、かつ、前記幅方向溝の溝幅中心線と前記周方向溝の溝幅中心線との交点から前記幅方向溝の溝幅中心線方向に15mm以内の位置に設けられる請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 - 前記第2の***部は、同一タイヤ周線上に所定の間隔をおいて2個以上8個以下設けられる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2の***部の頂面が平面視で10mm2以上30mm2以下である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2の***部の頂面に、凹凸が設けられる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2の***部は、前記第2トレッド溝の幅方向断面で見て、前記第2の***部の頂面が前記第2トレッド溝の溝壁と曲線状に連結した形状を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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