JP5559167B2 - 切換可能な締結体型フリーホイールのための締結体、切換可能な締結体型フリーホイール及びクランクcvt伝動装置 - Google Patents

切換可能な締結体型フリーホイールのための締結体、切換可能な締結体型フリーホイール及びクランクcvt伝動装置 Download PDF

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Description

本発明は、切換可能な締結体型フリーホイールのための締結体、この締結体を使用した切換可能な締結体型フリーホイール、及びこのような締結体型フリーホイールを備えるクランクCVT伝動装置に関する。
クランクCVT伝動装置(Kurbel−CVT−Getriebe)は、例えばEP1650071A2号明細書において公知である。伝動装置に関して駆動軸を形成する、原動機により駆動可能な入力軸には、偏心部材を備える調節可能な偏心駆動装置が設けられている。偏心駆動装置は、コンロッド状の結合部材を介して、伝動装置に関して出力軸又は被動軸を形成する従動軸に結合されている。結合部材のストロークをフリーホイール装置により従動軸に、ひいては伝動装置の被動側に伝達することにより、この従動軸は駆動される。フリーホイール装置は、コンロッド状の結合部材と従動軸との間に設けられている。フリーホイール装置として、転動体型フリーホイールあるいはローラ型フリーホイール(Rollenkoerperfreilauf)又は締結体型フリーホイールあるいはスプラグ型フリーホイール(Klemmkoerperfreilauf)が使用可能である。
クランクCVT伝動装置の、駆動するクランク軸と、被動軸又は従動軸とは、互いに平行に配向されており、伝動装置ハウジング内にそれぞれ回転可能に支承されている。内燃機関からトルクがクランク軸に導入され、クランクCVT伝動装置により被動軸に伝達される。駆動軸の回転軸線に関する偏心部材の位置に応じて、偏心部材の偏心率、ひいては駆動軸に対する偏心部材の回転軸線が変化する。これにより、コンロッド状の結合部材により被動軸に伝達されるストローク、ひいては伝動装置の変速比は、調節可能である。被動軸において、トルクは、例えば自動車のホイールを駆動するために取り出し可能である。
一般に、クランクCVT伝動装置内に、クランク軸の軸方向で相前後して、複数の偏心ユニットが配置されている。複数の偏心ユニットには、それぞれコンロッド状の結合部材が取り付けられており、偏心ユニットは、対応する数の、伝動装置の被動側に設けられたフリーホイールユニットに接続されている。フリーホイールユニットは被動軸に、やはり被動軸の軸方向で相前後して配置されている。
フリーホイールユニットに関して、切換可能なフリーホイール又は切換不能なフリーホイールを設けることが公知である。切換不能なフリーホイールを使用する場合、フリーホイールユニットの外輪と、被動軸又はこの被動軸に固結される内輪若しくは星形内側部材(Innenstern)との一方の相対回転方向で、ロック作用が達成される一方、他方の相対回転方向では、外輪と星形内側部材との間で、ロック作用が達成されない。切換可能なフリーホイールの場合は、切換機構の調節により、ロック方向が選択可能である。その結果、両構成部材、すなわち星形内側部材と外輪とは、選択可能な相対回転方向でロックされ、これによりこの相対回転方向でのみ連れ回る。その都度他方の相対回転方向では、星形内側部材と外輪とは、互いに相対回動可能である。これにより、このような切換可能なフリーホイールでは、被動軸の回転方向が変更可能であるので、切換可能なフリーホイールの切換により、例えば前進段及び後進段が実現可能である。
このような切換可能なフリーホイール装置は、一般に、円柱状の内面を備える外輪を備える。外輪は、星形内側部材とも呼ばれる被動軸の多角形状の輪郭周りに同心的に設けられている。この多角形状の輪郭は、被動軸に一体的に形成されているか、又は相対回動不能に被動軸に結合されている。フリーホイールユニットが被動軸の部分領域を軸方向で形成するようになっていてもよい。
多角形状の輪郭と外輪との間には、転動体あるいはローラ又は締結体あるいはスプラグが設けられている。転動体又は締結体は略円柱状である。転動体又は締結体は、多角形状の輪郭を備える内輪、及び外輪に関して、周方向で少なくとも2つの位置、すなわち外輪と内輪との間で締結されることにより、内輪及び外輪相互の回動を阻止する第1の位置と、内輪と外輪とが互いに相対的に自由回転可能な第2の位置(フリーホイール状態)とを占めることができる。締結位置は、内輪と外輪との間で変化する間隔により規定される。
本発明の課題は、簡単に形成され構造化された切換可能な締結体型フリーホイールを実現可能な締結体を提供すること、このような切換可能な締結体型フリーホイールを提供すること、及び簡単に構造化された締結体型フリーホイールを備えるクランクCVT伝動装置を提供することである。
上述の課題は、請求項1に記載の構成を備える締結体、すなわち、切換可能な締結体型フリーホイールのための締結体において、周面を備える略柱状の体を備え、該周面が、2対の互いに半径方向で対向する締結面を備え、該締結面の各々の対偶が、前記締結体型フリーホイールの内輪に当接する第1の締結面と、前記締結体型フリーホイールの外輪に当接する第2の締結面とを備え、前記締結体の軸方向に対して垂直な断面図で見て、前記締結面の第1の対偶の輪郭が、前記締結面の第2の対偶の輪郭に対して、前記締結体の半径方向で前記第1の締結面間の移行領域及び前記第2の締結面間の移行領域を通る軸線に関して軸線対称であることを特徴とする、切換可能な締結体型フリーホイールのための締結体により解決される。有利な実施の形態は、従属請求項に係る発明である。好ましくは、前記締結面の対偶の輪郭が、唯一の軸線に関して対称である。好ましくは、スリットを入れられた領域を備え、該スリットを入れられた領域が、前記締結体の周方向で延在する。好ましくは、少なくとも2つのスリットを入れられた領域が設けられており、該スリットを入れられた領域が、前記締結体の軸方向で互いに間隔を置いており、互いに前記締結体の周方向でずらされている。また、上記課題は、請求項5に記載の構成を備える切換可能な締結体型フリーホイール、すなわち、切換可能な締結体型フリーホイールにおいて、内輪、外輪、及び前記内輪と前記外輪との間に装入される複数の上述の締結体を備えることを特徴とする、切換可能な締結体型フリーホイールにより解決される。有利な実施の形態は、従属請求項に係る発明である。好ましくは、前記締結体のためのケージを備え、該ケージがケージハウジング部分及びばねリングを備え、該ばねリングが前記ケージハウジング部分の半径方向内側に装入されている。好ましくは、前記ケージハウジング部分が、フレキシブルであり、一周方向位置に分断された箇所を備える。好ましくは、前記ケージハウジング部分が、プラスチック射出成形部品として成形されている。好ましくは、前記ケージハウジング部分が、前記ばねリングに対して相対的に周方向で移動可能である。好ましくは、前記ばねリングが、窓を備える側方の壁領域を備え、該窓内に、前記ケージハウジング部分の側方の突出領域が、前記ケージハウジング部分の移動を案内し、かつ移動距離を制限するために挿入されている。好ましくは、前記ケージハウジング部分が、前記締結体を挿入かつ案内するための、軸方向で延びる筒状の収容領域を備える。好ましくは、ばね部材、有利にはねじりコイルばねが、前記締結体を締結位置へと回動させるために前記ケージに取り付けられている。好ましくは、前記内輪が、略円柱状の周面を備え、前記外輪が、略円柱状の内面を備える。好ましくは、第1の周方向での前記締結面の第1の対偶による締結と、第2の周方向での前記締結面の第2の対偶による締結とを、前記締結体の傾倒によって切り換えるために、前記締結体を回動させる調節装置が設けられている。好ましくは、上述の締結体を備え、前記調節装置が、前記内輪に設けられたラップスプリングリングを備え、該ラップスプリングリングが、前記締結体の前記スリットを入れられた領域と係合可能であり、前記内輪の周面に対して張り出した位置及び前記内輪の周面に対して沈められたかつ/又は面一になった位置に移動可能である。好ましくは、前記ラップスプリングリングの位置を変更するために、前記内輪の軸方向で延在する軸方向で可動な調節スピンドルが設けられており、該調節スピンドルが、大径の領域と小径の領域とを該調節スピンドルの軸方向に沿って有しており、該調節スピンドルは、前記ラップスプリングリングが、該調節スピンドルの大径の領域と当接したときに、前記内輪の周面に対して張り出した位置を占め、かつ前記締結体の前記スリットを入れられた領域と係合するように、前記ラップスプリングリングと相互作用する。さらに、上記課題は、請求項17に記載の構成を備えるクランクCVT伝動装置、すなわち、クランクCVT伝動装置において、上述の切換可能な締結体型フリーホイールを備えることを特徴とするクランクCVT伝動装置により解決される。
本発明の根底には、締結体の軸方向に対して垂直な旋回軸線周りの締結体の傾倒により、第1の周方向での締結位置と、第2の周方向での締結位置との間で、すなわち、フリーホイールユニットの内輪と外輪とが第1の方向でのみ連れ回り可能な締結位置と、第2の方向でのみ連れ回り可能な締結位置と間で切換可能な締結体を提供するという思想がある。このために、各々の締結体は略柱状に、円形の横断面に相当せず、むしろ成形されている周面を備えて成形されている。特に、周面は2対の締結面を備える。その結果、締結体が取り得る第1の締結位置において、締結面の第1の対偶は内輪と外輪との間で締結され、第2の位置において、締結面の第2の対偶が内輪と外輪との間で締結される。これにより、各々の対偶は、外輪に対する締結面と、内輪に対する締結面とを備える。一方の対偶の締結面だけを観察すると、締結面は互いに非対称である。締結体の周囲に沿った締結面の配置に関して、ある対偶の第1の締結面と第2の締結面とがその輪郭に関して、締結体の軸方向に対して垂直な方向の断面図で見て、第1又は第2の対偶の締結面に対して軸線対称であるべきである。これにより、締結体の傾倒により、第2の対偶の締結面によって、相応に、内輪と外輪との間の締結作用が、ただし逆の締結方向で達成可能である。第1及び第2の対偶の締結面の正確な一致は、必ずしも必要ではない。むしろ、締結領域が対応する輪郭、又は実質的に類似の輪郭を備え、内輪と外輪との間の締結作用を締結体の旋回にしたがって第1の締結方向及び第2の締結方向で保証可能であれば十分である。
特に、本発明の根底には、内輪及び外輪が、内輪と外輪との間の間隔変化に至る特別な多角形その他の輪郭を有する必要がなく、むしろ締結作用が専ら締結体の形状によってのみ形成可能な輪郭にされた締結体を使用するという思想がある。それゆえ、締結体は、有利には、円形の横断面を備えるというよりは、むしろ、締結面の一方の対偶の輪郭が、締結面の他方の対偶の輪郭に対して、締結体の軸方向に対して垂直な方向の断面において、まさに1本の軸線に関して対称であるようにされている。このことは、締結体の周囲に沿って所定の締結面対偶がそれぞれ所定の締結面を備えて形成されることを意味する。
有利な態様では、締結体がその軸方向に沿って単数又は複数のスリットを入れられた領域、特に切欠き又は溝を備える。スリットを入れられた領域は、締結体の周方向で延在する。これらのスリットを入れられた領域により、内輪又は外輪に設けられていてよいガイド手段が締結体を案内可能である。さらに、それぞれのスリットを入れられた領域の端部により形成される、内輪又は外輪に設けられたこのようなガイド手段が当接可能なストッパにより、他の締結位置への締結体の傾倒、ひいては逆方向でのフリーホイールのロックが回避可能である。スリット又は溝は、単独で又はペア状に、それぞれの締結方向のために設けられていてよい。有利には、少なくとも各々の締結方向のためにこのようなガイド溝又はガイドスリットが存在している。
ガイドスリットは、締結体の軸方向の端部領域に、端面に設けられた段付けされた又は切欠かれた領域として存在していてもよい。例えば、第1の方向のために、軸方向で互いに間隔を置いて、例えば締結体の軸方向の第1又は第2の端部に2つの締結領域を設け、第2の締結方向のために、締結体の軸方向の中央の領域に溝を設けることも可能である。スリットを入れられた領域は、第1及び第2の締結方向のために、その位置に関して周方向で締結体においてずらされている。
有利な態様では、このような締結体を備える切換可能な締結体型フリーホイールが、さらに締結体のためのケージを備える。ケージは、ケージハウジング部分及びばねリングを備える。ばねリングは、ケージハウジング部分の半径方向内側に装入可能である。このために、有利な態様では、ケージハウジング部分がフレキシブルに構成されており、有利には中断した領域を備える。中断した領域において、環状のケージハウジング部分は、曲げ拡げられ、開放され得る。ケージハウジング部分は、例えばプラスチック射出成形部品として成形されている。ばねリングは、例えばばね鋼から形成されており、連続した環として形成されている。この環は、ケージハウジング部分に関して半径方向内側に位置するようにケージハウジング部分に結合可能である。
ケージハウジング部分は、有利な態様では、ケージハウジング部分の内周に沿って、有利には均等に間隔を置いたウェブ領域を備える。ウェブ領域は、隣り合うウェブ領域がそれぞれ締結体のための筒状の収容室を規定するように配置されている。これにより、かつ締結体が略柱状であるので、締結体は、筒状の領域を備えるケージにより良好に案内可能である。
有利な態様では、ばねリングが、半径方向外方に延在する側方の壁領域を備え、側方の壁領域が、ケージハウジング部分に装入されるばねリングにおいて、ケージハウジング部分の外周壁と面一になっている。側方の壁領域には窓が設けられており、窓には、ケージハウジング部分の側方の突出領域が挿入されている。これにより、窓は、ケージハウジング部分とばねリングとの間の許容相対回動領域を規定する。その結果、締結体型フリーホイールの周方向での窓長さに基づいて、かつケージハウジング部分の、それぞれの窓内に挿入される突出領域に基づいて、ばねリングとケージハウジング部分とが互いに相対的に移動可能である。これにより、有利には、ケージハウジング部分は、周方向でのみ案内され、摩擦フリーな状態でばねリングに関して回動可能であり、締結体型フリーホイールの摩擦フリーの緊締プロセスを可能にする。ばねリングとケージハウジング部分との間の規定された移動角又は回動角において、ばねリングとケージハウジング部分とは互いに、突出領域及び窓縁部により当接し、大きな相対運動を回避可能である。
有利には、ケージハウジング部分のウェブの領域に、ばねリングの、内方に張り出した対応する摩擦領域が設けられている。その結果、摩擦力が両者の間に発生可能であり、減衰機能を有する。
さらに、有利な態様では、ケージにばね部材、有利には腕付きばねあるいはねじりコイルばね(Schenkelfeder)が、締結体を締結位置に回動させるために設けられている。これにより、ねじりコイルばねの、それぞれの対応する腕により、締結体が第1又は第2の締結方向で予め付勢可能である。
転動体型フリーホイールにおいて、有利には、外輪及び内輪が、締結体と接触する円柱状の面を備える。
有利には、締結体を回動させるための調節装置が設けられている。調節装置により締結体は、締結面の第1の対偶により締結される締結位置と、締結面の第2の対偶により締結される第2の締結位置との間で切換可能であるように傾倒可能、有利には、締結体の軸方向に略平行な軸線又は一致した軸線周りに傾倒可能である。
このために、調節装置は例えばラップスプリングリング(Schlingfederring)を備える。ラップスプリングリングは、実質的に周方向で内輪に、具体的には、締結体のスリット又は溝に対応する位置に設けられている。ラップスプリングリングは、所望の締結方向に基づいて、内輪の外周面に対して張り出した位置と、この外周面と面一になる位置との間で可動であるように設けられている。各々の締結方向のために、少なくとも1つの溝又はスリットを入れられた領域が締結体に設けられている場合、相応に、各々の方向のために、少なくとも1つのラップスプリングリングが設けられている。種々異なる締結方向のためのラップスプリングリングは、互いに調整されて可動であり、それぞれの位置は、所望の締結方向に基づいて互いに逆向きである。内輪内にラップスプリングリングを埋没させるために、内輪には、内輪の周囲に沿って溝が設けられており、この溝内をラップスプリングリングが延在可能である。
ラップスプリングリングの位置を変更する可能性として、有利な態様では、内輪に調節スピンドルが設けられていてよい。調節スピンドルは、調節スピンドルの軸方向に沿って大径の領域と小径の領域とを備え、この領域に沿ってラップスプリングリングに内側から当接可能である。これにより、軸方向での調節スピンドルの移動、例えば内輪に対するねじ山機構による調節スピンドルの回動による、軸方向での調節スピンドルの移動の際に、それぞれのラップスプリングリングに対する調節スピンドルの軸方向の接触位置は変更可能であり、これにより、ラップスプリングリングは、調節スピンドルの大径の領域に接触する際に張り出した位置にもたらされるか、又は内輪内に、すなわちラップスプリングリングのために設けられた溝内に進入して、少なくとも内輪と面一になることができる。ラップスプリングリングは、内輪に関して張り出しているとき、つまり調節スピンドルの大径の領域上に載置されているとき、締結体のための傾倒ストッパとして役立つ。ラップスプリングリングは、有利には内方に、最大の回転数時に上昇して、不都合に、沈められた位置から張り出した位置へと運動することがないように予圧されている。
有利な態様では、螺旋状の移行領域が調節スピンドルの小径の領域と大径の領域との間に設けられている。この螺旋状の移行領域は、調節スピンドルに設けられたねじ山と同じピッチを有しているので、それぞれ異なる位置間、すなわち、ラップスプリングの張り出した位置と沈められた位置との間での安定した移行が行われ得る。
有利には、内輪の周囲に沿って複数の調節スピンドルが設けられている。調節スピンドルは、1つの共通のねじ山機構により一様に回転される。
有利な態様では、調節スピンドルの大径の領域と小径の領域とが、内輪に設けられているラップスプリングリングのための3つの位置、すなわち、前進位置であって、締結体を前進位置に保持するラップスプリングリングだけが内輪に関して張り出している前進位置と、他方のラップスプリングリングだけが張り出した位置に保持される第2の位置と、すべてのラップスプリングリングが沈められた位置にある、組立位置及び牽引位置として役立つことが可能な第3の位置とが達成可能であるように設けられている。
択一的には、締結体の転倒を阻止する機構を外輪に設け、締結体を第1の締結位置から第2の締結位置に移行させる対応する調節装置を外輪に設けることも、原理的に可能である。
以下に、本発明について例示的に、添付の図面を参照しながら説明する。
第1の締結位置及び第2の締結位置における締結体型フリーホイールの内輪と外輪との間の間隙内にある締結体の一実施の形態の概略前面図である。 ケージハウジング部分の斜視図である。 図2に示したケージハウジング部分の部分拡大図である。 締結体型フリーホイールのためのばねリングの斜視図である。 ばねリングを備えるケージハウジング部分の斜視図である。 ばねリング、締結体及びねじりコイルばねからなる構成群の斜視図である。 ケージハウジング部分を取り付けた図6に係る構成群の斜視図である。 第1の締結位置における締結体型フリーホイールの軸方向に対して垂直な方向の断面図である。 第2の締結位置における図8に対応する図である。 ラップスプリングリングを備える内輪上の締結体の概略斜視図である。 締結体が図10とは逆向きの締結方向で保持される図10と類似の斜視図である。 調節スピンドル及びラップスプリングからなる構成群の概略斜視図である。 調節スピンドルが導入された内輪の一部領域の断面図である。 ラップスプリングのためのスリット及び支持スピンドルのための孔を備える内輪の斜視図である。 内輪、ラップスプリング及び調節スピンドル並びに調節歯車からなる構成群の斜視図である。 調節スピンドルの斜視図である。 A,B,Cは、それぞれ異なる調節スピンドル位置における、調節スピンドルが導入された内輪の軸方向に沿った断面図である。
図1は、概略図で締結体10を示している。締結体10は、内輪22と外輪24との間の締結間隙20内に位置している。締結体10は、図1左に第1の締結位置で示され、図1右に第2の締結位置で示されている。締結体型フリーホイール(Klemmkoerperfreilauf)では、ある時点において、常にすべての締結体が同じ締結位置にあるのが当然であり、この図面は、説明を目的とするものにすぎない。
締結体10は、略柱状の部材として構成されている。この柱体の軸線は、図1で見て図平面に対して垂直である。締結体10は、周方向に沿って締結体10の周面11に締結面12,13の第1の対偶と、締結面14,15の第2の対偶とを有する。それぞれ、1つの対偶の一方の締結面12,14は、外輪24に噛み合うようになっており、この対偶の他方の締結面13,15は、内輪22に噛み合うようになっている。内輪22と外輪24との間の間隙20内で締結体を締結するために、それぞれ、ある対偶の両方の締結面12,13又は14,15は、同時に噛み合い当接する。
すべての締結面は、実質的に、柱状の締結体10の軸方向の全長にわたって延在するものであるが、図1、図10及び図11に示すように、切欠かれたか、又はスリットを入れられた領域が、切欠き16,17又は溝18(図10参照)として、締結体10の軸方向の所定の位置に設けられていてよい。
締結面12,13,14,15は、締結体10周りの周方向で、それぞれ、外輪と噛み合い接触するための両締結面12,14と、内輪と噛み合い接触するための両締結面13,15とが互いに隣接し、かつそれぞれ内輪22に対する締結面13,15と、外輪24に対する締結面12,14との間を、締結体10の半径方向で対称軸線Sが延びるように配置されている。対称軸線Sは、締結面12,13,14,15の輪郭に関する対称軸線Sであるので、一方の対偶の締結面12,13は、対称軸線Sに関して、他方の対偶の締結面14,15に対して軸線対称である。
これにより、締結体10を第1の締結位置(図1左に図示)から第2の締結位置(図1右に図示)に移行させるためには、対称軸線Sが、第1の締結位置における対称軸線Sと内輪の垂線との間に形成される角度の2倍角の分だけ旋回されるように、締結体10を旋回させればよい。
図2〜図7は、締結体型フリーホイールのためのケージ30(図6)並びにケージ30の構成部材及び構成群をそれぞれ斜視図で示し、かつ締結体10がケージ30内に挿入された完成したフリーホイールアッセンブリ50を示している(図7)。図8及び図9は、完成したフリーホイールアッセンブリ50をそれぞれ軸方向に対して垂直な横断面図で示している。
図6に示すケージ30は、ケージハウジング部分32(図2及び図3参照)と、ばねリング40(図4参照)と、腕付きばねあるいはねじりコイルばね(Schenkelfeder)31とから形成されている。ケージハウジング部分32は、フレキシブルなプラスチックリングとして、例えば射出成形により成形されている。プラスチックリングは、周方向の一箇所において分断されている(図3の符号33参照)。その結果、プラスチックリングは、ばねリング40をプラスチックリング内に取り付けるために拡開可能であり、ケージハウジング部分32のスナップ式の嵌着によりばねリング40に装着可能である。さらに、ケージハウジング部分32は、周方向で均等に間隔を置いてケージハウジング部分32の内周面にウェブ部材34を備える。ウェブ部材34は、実質的にプラスチックハウジング部分32の軸方向の全長にわたって延在している。ウェブ部材34間には、筒状の収容領域35が形成されている。収容領域35内には、それぞれ1つの締結体10が装入可能である。筒状の欠截部又は収容領域35は、プラスチックハウジング部分32の外面に向かって欠截部36により開放されている。その結果、締結体10は、欠截部36を通して外輪24に当接可能である。内輪22の方向に壁は設けられていない。ウェブ部材34により形成される筒状の収容領域35は、締結体10を良好に案内するために役立つ。
さらに、プラスチックハウジング部分32の両端面(軸方向の端部)、特にプラスチックハウジング部分32のウェブ部材34に、突出部37が設けられている。突出部37は、ばねリング40に設けられた対応する窓47に係合可能である。
ばねリング40は、環状の部材として形成されている。この環体は、その端面に半径方向外側に向かって突出した壁領域41を有している。壁領域41に前述の窓47が設けられている。窓47は、周方向で均等に間隔を置いている。窓47内には、プラスチックハウジング部分32の突出部37が係合可能である。窓47は、壁領域41の周方向で突出部37より長いので、プラスチックハウジング部分32は、突出部37が窓47の縁部に当接するまで、ばねリング40に対して所定の角度範囲を移動可能である。これにより、ばねリング40は、ケージハウジング部分32を周方向で案内可能であり、両構成部材は、互いに摩擦フリーに回動可能である。しかし、回動角は、突出部37が窓の縁部に当接することにより制限されている。
ばねリング40の軸方向で見て中央の領域は、半径方向内側に湾曲しており、そこにウェブ部材42を有している。ウェブ部材42は、ケージハウジング部分32のウェブ部材34と重畳可能である。ウェブ部材42がケージハウジング部分32のウェブ部材34上にそこで押し込まれると、摩擦力が発生し、減衰機能を果たすことができる。
図5は、組み立てられた状態のばねリング40及びケージハウジング部分32からなるアッセンブリを示す。
図6は、斜視図で、ばねリング40、締結体10及びねじりコイルばね31からなる構成群を示す。ねじりコイルばね31は、例えば形状結合(formschluessig:形状による束縛)式に案内されていることによって、ばねリング40に取り付けられており、締結体10を周方向で予め付勢する。このように、図5に示した構成群の他に、ケージ30は、各々の締結体10に対応するねじりコイルばね31を有する。ねじりコイルばね31は、締結体10を締結位置に予め付勢する(図8及び図9も参照。図8は、フリーホイールアッセンブリ50を第1の周方向のための締結位置で示し、図9は、フリーホイールアッセンブリ50を第2の周方向のための締結位置で示す。)。図6では、説明の目的でケージハウジング部分32を省略してある。図7には、最後に、締結体10を備える完成したケージ30が示されている。
図8は、締結体10がその締結面12,13により内輪22及び外輪24相互の第1の相対回転方向での回転を阻止する状況を示す。図9は、締結面14,15が内輪22及び外輪24相互の第2の相対回転方向での回転を阻止する状況を示す。
締結体10が意図せず他方の締結位置に傾倒することを防止するために、上述のスリットを入れられた領域、すなわち切欠き16,17及び溝18により、締結体にストッパ60,61が形成されている。ストッパ60,61において、締結体10が、内輪22に設けられたラップスプリングリング(Schlingfederring)62,63に当接可能である。
図10及び図11に示すように、図示の実施の形態では、各締結体10に3つのスリットを入れられた領域16,17,18が設けられている。切欠き16,17は、締結体10のそれぞれの端面に設けられており、溝18は、締結体10の軸方向の略中央に設けられている。さらに、スリットを入れられた領域18と、スリットを入れられた領域16,17とは、互いに周方向でずらされている。
さらに、内輪22には、相当数のラップスプリングリング62,63が、軸方向で相当の間隔を置いて設けられている。特に、一対のラップスプリングリング62,62は、切欠き16,17に係合するのに設けられ、ラップスプリングリング63は、溝18に係合するのに設けられている。ラップスプリングリング62,63は逆向きに、後述する調節装置により操作される。その結果、選択的に、ラップスプリングリング62が、内輪22の周面に対して張り出す(図8及び図10に示した状態)か、又はラップスプリングリング63が、内輪22の周面に対して張り出す(図9及び図11に示した状態)。これにより、それぞれのラップスプリングリング62,63は、切欠き16,17,18により締結体10に形成されるストッパ60,61に当接して、望まない方向への締結体10の傾倒を防止する。
図8及び図9は、それぞれ、ラップスプリングリング63、ひいては締結体10の中央のスリットを入れられた領域18に対応する位置での、フリーホイール50の軸方向に対して垂直な断面図を示す。図8及び図9では、締結体10が常に内輪22の周面と当接しており、ラップスプリング63が便宜上拡大されて図示されている。
特に、内輪22の周面に、ラップスプリングリング62,63が沈降可能な溝状の欠截部23が設けられているので(図14参照)、ラップスプリングリング62,63の外周面は、内輪22の周面と面一になっている。内輪22の周面と面一になったラップスプリングリング63の位置は、図8に示されている。図9には、内輪22の周面に対して張り出したラップスプリングリング63の位置が示されている。
締結体10の傾倒位置のための調節装置70について、図12〜図17を参照しながら説明する。調節は、ラップスプリングリング62,63の上昇又は下降によりなされる。
特に図12、図13、図15及び図17に示すように、内輪22内には、軸方向で延びる複数の孔(図示の実施の形態では6つの孔)が、周方向で均等に分配されて設けられている。その結果、各孔71内に調節スピンドル80が挿入可能である。調節スピンドル80は、軸方向で移動可能かつ回動可能である。特に図12及び図17に示すように、軸方向で相前後して配置された複数のフリーホイールユニット50のために、共通の調節スピンドル80が使用可能である。
調節スピンドル80は、ねじ山機構81を介してそれぞれ内輪22内に支承されている。調節スピンドル80は、雄ねじ山83を備え、雌ねじ山82は、内輪22の孔内に設けられている。調節スピンドル80が回転すると、調節スピンドル80は相応に、かつねじ山機構81のねじ山ピッチに基づいて、フリーホイールの軸方向で運動する(図17で見て右方向/左方向)。
調節スピンドル80を回転させるために、調節スピンドル80は、その軸方向の端部に歯列84を備える(図16参照)。歯列84は、締結体型フリーホイールの軸方向の端部に設けられている、内歯を備える歯車若しくは内歯車又は中空歯車85と噛み合う。図12に示すように、すべての調節スピンドル80のために1つの共通の内歯車85が設けられている。内歯車85は、調節スピンドル80のそれぞれの歯列84と噛み合う。
調節スピンドル80は、その軸方向に沿って柱状、特に円柱状の、大きな直径を有する領域86と、柱状、特に円柱状の、小さな直径を有する領域87とを備える。大径の領域86と小径の領域87との間には、それぞれ移行領域88が形成されている。移行領域88は、螺旋状に形成されており、スピンドル80と内輪22との間のねじ山機構82と同じピッチを備える。
調節スピンドル80の調節により、選択的にラップスプリングリング62又はラップスプリングリング63が、調節スピンドル80の大径の領域86に当接するか、若しくはそのいずれもが、調節スピンドル80の大径の領域86に当接しないようにすることができる。調節スピンドル80の大径の領域86と当接したラップスプリングリング62,63は、より大きな直径に強制移動され、半径方向外側に内輪22の周面に対して張り出す(図13の場合ではラップスプリング63)。他方のラップスプリング62は、図13で見て、内輪22の溝状の欠截部23内に収容されているので、ラップスプリング62の外周面は、内輪22の周面と面一になっている。調節スピンドル80の調節時、及びこれにより強制される、溝状の欠截部23から張り出すか、又は溝状の欠截部23内に入り込むようなラップスプリングリング62,63の運動時に、締結体に設けられたストッパ60,61が選択的に、ラップスプリングリングに当接するか、又は離間する。このことは、一方又は他方の締結方向での締結体10の傾倒に至る。
それぞれ異なる位置が、図17A、図17B及び図17Cに示されている。図17Aには、ラップスプリングリング62が張り出し、ラップスプリングリング63が内輪22の対応する溝状の領域23内に沈められており、その結果、締結体10が第1の締結方向で外輪24と内輪22との間に保持される状況が示されている(例えば本発明に係る締結体型フリーホイールアッセンブリ50を用いたクランクCVT伝動装置を備える車両の前進方向に相当)。図17Bは、すべてのラップスプリングリング62,63が調節軸80の小径の領域87の領域に当接しており、その結果、ラップスプリングリング62,63がすべて、内輪22に設けられた対応する溝状の領域23内に収容されており、内輪の周面と面一になっている状況を示している。この状況は、伝動装置により力が伝達されず、フリーホイールアッセンブリ50が内輪22と外輪24との間の両相対回転方向でフリーホイール状態あるいは自由回転状態にある組立位置又は牽引位置に相当する。最後に図17Cは、ラップスプリングリング63が張り出しており、ラップスプリングリング62が沈められている状況を示している。この状況は、力が逆の回転方向で外輪24から内輪22に伝達可能な位置に相当する。
ラップスプリングリング62,63は、内方に予圧されている。その結果、ラップスプリングリング62,63は、内輪22内に収容された位置に向かって予圧されており、遠心力によっても又は内輪の最大の回転数時にも外方に運動しない。
10 締結体、 11 締結体の周面、 12 締結面、 13 締結面、 14 締結面、 15 締結面、 16 切欠き、 17 切欠き、 18 溝、 20 締結間隙、 22 内輪、 23 溝状の欠截部、 24 外輪、 30 ケージ、 31 ねじりコイルばね、 32 ケージハウジング部分、 33 周方向の中断した位置、 34 ウェブ部材、 35 収容領域、 36 欠截部、 37 突出部、 40 ばねリング、 41 壁領域、 42 ウェブ部材、 47 窓、 50 フリーホイールアッセンブリ、 60 ストッパ、 61 ストッパ、 62 ラップスプリングリング、 63 ラップスプリングリング、 70 調節装置、 71 孔、 80 調節スピンドル、 81 ねじ山機構、 82 雌ねじ山、 83 雄ねじ山、 84 歯列、 85 内歯車、 86 大径の領域、 87 小径の領域、 88 移行領域、 S 対称軸線

Claims (16)

  1. 切換可能な締結体型フリーホイール(50)のための締結体(10)において、周面(11)を備える略柱状の体を備え、該周面(11)が、2対の互いに半径方向で対向する締結面(12,13;14,15)を備え、該締結面の各々の対偶(12,13;14,15)が、前記締結体型フリーホイール(50)の内輪(22)に当接する第1の締結面(13,15)と、前記締結体型フリーホイール(50)の外輪(24)に当接する第2の締結面(12,14)とを備え、前記締結体(10)の軸方向に対して垂直な断面図で見て、前記締結面の第1の対偶(12,13)の輪郭が、前記締結面の第2の対偶(14,15)の輪郭に対して、前記締結体(10)の半径方向で前記第1の締結面(13,15)間の移行領域及び前記第2の締結面(12,14)間の移行領域を通る軸線(S)に関して軸線対称であり、
    少なくとも2つのスリットを入れられた領域(16,17,18)が設けられており、前記スリットを入れられた領域(16,17,18)が、前記締結体(10)の周方向で延在することを特徴とする、切換可能な締結体型フリーホイールのための締結体。
  2. 前記締結面の対偶(12,13;14,15)の輪郭が、唯一の軸線(S)に関して対称である、請求項1記載の締結体。
  3. 前記スリットを入れられた領域(16,17,18)が、前記締結体(10)の軸方向で互いに間隔を置いており、互いに前記締結体(10)の周方向でずらされている、請求項1又は2記載の締結体。
  4. 切換可能な締結体型フリーホイール(50)において、
    内輪(22)、外輪(24)、前記内輪(22)と前記外輪(24)との間に装入される、請求項1からまでのいずれか1項記載の複数の締結体(10)、及び前記内輪(22)に設けられたラップスプリングリング(62,63)を備え
    該ラップスプリングリング(62,63)が、前記締結体(10)の前記スリットを入れられた領域(16,17,18)と係合可能であることを特徴とする、切換可能な締結体型フリーホイール。
  5. 前記締結体(10)のためのケージ(30)を備え、該ケージ(30)がケージハウジング部分(32)及びばねリング(40)を備え、該ばねリング(40)が前記ケージハウジング部分(32)の半径方向内側に装入されている、請求項記載の締結体型フリーホイール。
  6. 前記ケージハウジング部分(32)が、フレキシブルであり、一周方向位置に分断された箇所(33)を備える、請求項記載の締結体型フリーホイール。
  7. 前記ケージハウジング部分(32)が、プラスチック射出成形部品として成形されている、請求項又は記載の締結体型フリーホイール。
  8. 前記ケージハウジング部分(32)が、前記ばねリング(40)に対して相対的に周方向で移動可能である、請求項からまでのいずれか1項記載の締結体型フリーホイール。
  9. 前記ばねリング(40)が、窓を備える側方の壁領域(41)を備え、該窓内に、前記ケージハウジング部分(32)の側方の突出領域(37)が、前記ケージハウジング部分(32)の移動を案内し、かつ移動距離を制限するために挿入されている、請求項記載の締結体型フリーホイール。
  10. 前記ケージハウジング部分(32)が、前記締結体(10)を挿入かつ案内するための、軸方向で延びる筒状の収容領域(35)を備える、請求項からまでのいずれか1項記載の締結体型フリーホイール。
  11. ばね部材(31)、有利にはねじりコイルばねが、前記締結体(10)を締結位置へと回動させるために前記ケージ(30)に取り付けられている、請求項から10までのいずれか1項記載の締結体型フリーホイール。
  12. 前記内輪(22)が、略円柱状の周面を備え、前記外輪(24)が、略円柱状の内面を備える、請求項から11までのいずれか1項記載の締結体型フリーホイール。
  13. 第1の周方向での前記締結面の第1の対偶(12,13)による締結と、第2の周方向での前記締結面の第2の対偶(14,15)による締結とを、前記締結体(10)の傾倒によって切り換えるために、前記締結体(10)を回動させる調節装置(70)が設けられている、請求項から12までのいずれか1項記載の締結体型フリーホイール。
  14. 記調節装置(70)が、前記ラップスプリングリング(62,63)を備え、該ラップスプリングリング(62,63)が、前記内輪(22)の周面に対して張り出した位置及び前記内輪(22)の周面に対して沈められたかつ/又は面一になった位置に移動可能である、請求項13記載の締結体型フリーホイール。
  15. 前記ラップスプリングリング(62,63)の位置を変更するために、前記内輪(22)の軸方向で延在する軸方向で可動な調節スピンドル(80)が設けられており、該調節スピンドル(80)が、大径の領域(86)と小径の領域(87)とを該調節スピンドル(80)の軸方向に沿って有しており、該調節スピンドル(80)は、前記ラップスプリングリング(62,63)が、該調節スピンドル(80)の大径の領域(86)と当接したときに、前記内輪(22)の周面に対して張り出した位置を占め、かつ前記締結体(10)の前記スリットを入れられた領域(16,17,18)と係合するように、前記ラップスプリングリング(62,63)と相互作用する、請求項14記載の締結体型フリーホイール。
  16. クランクCVT伝動装置において、請求項から15までのいずれか1項記載の切換可能な締結体型フリーホイール(50)を備えることを特徴とするクランクCVT伝動装置。
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