JP5556468B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の磁電変換素子により検出された各電圧に基づいて導体に流れる被測定電流を測定する電流センサに関するものである。
この種のセンサとして、2つの磁電変換素子(例えば、ホール素子)を、互いの感磁面が平行となるように、かつ、互いの電流磁界感度が異なるように被測定電流が流れる導体に対して非対称に配置し、各磁電変換素子の電流磁界感度に基づいて導体に流れる被測定電流を算出するようにして、外乱磁場による影響を軽減するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−195427号公報
上記特許文献1に記載された装置は、各磁電変換素子が受ける外乱磁場が地磁気のように一様となっているものとして、すなわち、各磁電変換素子が受ける外乱磁場の大きさおよび方向が等しいものとして、外乱磁場による影響を軽減する構成となっている。
しかし、このような構成の電流センサにおいて、各磁電変換素子が受ける外乱磁界が必ずしも一様となるとは限らない。例えば、同一基板上に配置された電磁リレーや、同一車両内に搭載された電動モータ等の外乱磁界発生源により生じる外乱磁界は、外乱磁界発生源との距離が長くなるほど減衰する性質を有しており、電流センサの各磁電変換素子が受ける外乱磁界の大きさおよび方向が異なる。このような外乱磁界発生源により生じる外乱磁界、特に、外乱磁界発生源との距離が一定距離離れた位置では、外乱磁界発生源との距離に応じて磁界強度が減衰する性質を線形的に近似でき、電流センサの各磁電変換素子が受ける外乱磁界の大きさも線形的に変化する。
上記特許文献1に記載された装置のような構成は、このように各磁電変換素子が受ける外乱磁界の大きさが異なる点を考慮して外乱磁場による影響を軽減する構成となっていないので、外乱磁界による影響の低減効果を十分に得ることできないといった問題がある。
本発明は上記問題に鑑みたもので、複数の磁電変換素子に対して磁界の大きさの異なる外乱磁界が発生しても、外乱磁界による影響をキャンセルすることを可能とすることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、導体(10)より発生する電流磁界を検出して導体(10)に流れる被測定電流を測定する電流センサであって、互いに第1の距離(Δya)を隔てて配置された第1、第2の磁電変換素子(21、22)と、第1、第2の磁電変換素子(21、22)を両側から挟むように互いに第2の距離(Δyb)を隔てて配置された第3、第4の磁電変換素子(23、24)と、を備え、第1〜第4の磁電変換素子(21〜24)は一直線上に配置されており、導体(10)より発生する電流磁界に応じて、第1の磁電変換素子(21)より出力される電圧と第2の磁電変換素子(22)より出力される電圧との差分を第1の増幅率(Aa)で増幅した電圧(Va)を出力する第1の差動増幅回路(41)と、導体(10)より発生する電流磁界に応じて、第3の磁電変換素子(23)より出力される電圧と第4の磁電変換素子(24)より出力される電圧との差分を第2の距離に対する第1の距離の比(Δya/Δyb)を第1の増幅率(Aa)に乗じた第2の増幅率(Ab)で増幅した電圧(Vb)を出力する第2の差動増幅回路(42)と、第1の差動増幅回路(41)より出力される電圧(Va)と第2の差動増幅回路(42)より出力される電圧(Vb)との差分に応じた信号を出力する第3の差動増幅回路(43)と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、互いに第1の距離(Δya)を隔てて配置された第1、第2の磁電変換素子(21、22)と、第1、第2の磁電変換素子(21、22)を両側から挟むように互いに第2の距離(Δyb)を隔てて配置された第3、第4の磁電変換素子(23、24)と、を備え、第1〜第4の磁電変換素子(21〜24)は一直線上に配置され、第1の差動増幅回路(41)より、導体(10)より発生する電流磁界に応じて、第1の磁電変換素子(21)より出力される電圧と第2の磁電変換素子(22)より出力される電圧との差分を第1の増幅率(Aa)で増幅した電圧(Va)が出力され、第2の差動増幅回路(42)より、導体(10)より発生する電流磁界に応じて、第3の磁電変換素子(23)より出力される電圧と第4の磁電変換素子(24)より出力される電圧との差分を第2の距離に対する第1の距離の比(Δya/Δyb)を第1の増幅率(Aa)に乗じた第2の増幅率(Ab)で増幅した電圧(Vb)が出力され、第3の差動増幅回路(43)より、第1の差動増幅回路(41)より出力される電圧(Va)と第2の差動増幅回路(42)より出力される電圧(Vb)との差分に応じた信号が出力される。この第3の差動増幅回路(43)より出力される信号は導体(10)に流れる被測定電流に応じた信号で、外乱磁界からの距離に応じて線形的に磁界強度が減衰するような外乱磁界による影響が相殺されたものとなるので、複数の磁電変換素子に対して磁界の大きさの異なる外乱磁界が発生しても、外乱磁界による影響をキャンセルすることが可能である。
なお、請求項2に記載の発明のように、第1の磁電変換素(21)と第2の磁電変換素子(22)との間に導体(10)を配置するように構成してもよい。
また、請求項3に記載の発明のように、第1〜第4の磁電変換素子(21〜24)の延長線上に導体(10)を配置するように構成してもよい。このような構成は、導体(10)を挟むように磁電変換素子を配置する必要がないため、第1〜第4の磁電変換素子(21〜24)を、例えば、1つのチップ内にまとめて配置することが可能である。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る電流センサの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る電流センサの回路構成を示す図である。 電流磁界および外乱磁界の影響について説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る電流センサの構成を示す図である。 電流磁界および外乱磁界の影響について説明するための図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る電流センサの構成を図1に示す。本電流センサは、導体としてのバスバー10より発生する電流磁界を検出してバスバー10に流れる被測定電流を測定するものである。本電流センサは、第1の磁電変換素子21、第2の磁電変換素子22、第3の磁電変換素子23、第4の磁電変換素子24、永久磁石31、32を備えている。
本実施形態における電流センサは、磁界を電圧に変換する第1〜第4の磁電変換素子21〜24として、AMR素子を用いて構成されている。なお、AMR素子は、GMR、TMR等の各種MR素子(磁気抵抗効果素子)のうちの1つである。
第1、第3の磁電変換素子21、23は永久磁石31上に搭載され、第2、第4の磁電変換素子22、24は永久磁石32上に搭載されている。第1の磁電変換素子21〜第4の磁電変換素子24は一直線上に配置されており、バスバー10は、第1の磁電変換素子21と第2の磁電変換素子22の間に配置されるようになっている。
永久磁石31と永久磁石32の各磁極は、それぞれバスバー10の軸方向に対して線対称となるように配置されている。本実施形態において、永久磁石31と永久磁石32は、それぞれバスバー10と接する側の端部がN極となっている。また、永久磁石31と永久磁石32は同一特性を有している。なお、バスバー10および永久磁石31、32は、図示しない支持部材により支持されている。
本実施形態における第1〜第4の磁電変換素子21〜24は、それぞれバスバー10に流れる被測定電流の流れ方向と直行する面上に一列に配置されている。また、第1、第2の磁電変換素子21、22は、バスバー10を挟むように配置されており、これらの第1、第2の磁電変換素子21、22を両側から挟むように第3、第4の磁電変換素子23、24が配置されている。
図2に示すように、第1の磁電変換素子21は、AMR素子21aおよびAMR素子21bにより構成され、第2の磁電変換素子22は、AMR素子22aおよびAMR素子22bにより構成されている。同様に、第2の磁電変換素子23は、AMR素子23aおよびAMR素子23bにより構成され、第4の磁電変換素子24は、AMR素子24aおよびAMR素子24bにより構成されている。なお、AMR素子21a、AMR素子22a、AMR素子23aおよびAMR素子24aの一端は、それぞれ電源端子Eに接続されている。
第1の磁電変換素子21を構成しているAMR素子21aおよびAMR素子21bと、第2の磁電変換素子22を構成しているAMR素子22aおよびAMR素子22bによりブリッジ回路が形成されている。同様に、第1の磁電変換素子23を構成しているAMR素子23aおよびAMR素子23bと、第4の磁電変換素子24を構成しているAMR素子24aおよびAMR素子24bによりブリッジ回路が形成されている。なお、本実施形態においては、第1〜第4の磁電変換素子21〜24は、電流磁界感度が同一特性のものが用いられている。
また、本電流センサは、第1の差動増幅回路41、第2の差動増幅回路42および第3の差動増幅回路43を備えている。
第1の差動増幅回路41は、AMR素子21aとAMR素子21bの中点の電圧Va1と、AMR素子22aとAMR素子22bの中点の電圧Va2の電圧の差分を第1の増幅率Aaで増幅する。すなわち、第1の差動増幅回路41は、バスバー10より発生する電流磁界に応じて、第1の磁電変換素子21より出力される電圧と第2の磁電変換素子22より出力される電圧との差分を第1の増幅率Aaで増幅した電圧Vaを出力する。
また、第2の差動増幅回路42は、AMR素子23aとAMR素子23bの中点の電圧Vb1と、AMR素子24aとAMR素子24bの中点の電圧Vb2の電圧の差分を第2の増幅率Abで増幅する。すなわち、第2の差動増幅回路42は、バスバー10より発生する電流磁界に応じて、第3の磁電変換素子23より出力される電圧と第4の磁電変換素子24より出力される電圧との差分を第2の距離に対する第1の距離の比Δya/Δybを第1の増幅率Aaに乗じた第2の増幅率Abで増幅した電圧Vbを出力する。
また、第3の差動増幅回路43は、第1の差動増幅回路31より出力される電圧Vaと第2の差動増幅回路32より出力される電圧Vbの差分を第3の増幅率Aで増幅する。
また、上記したように、永久磁石31と永久磁石32は、それぞれバスバー10と接する側の端部がN極となっている。
また、バスバー10に被測定電流が流れたときに、第1の磁電変換素子21を構成しているAMR素子21aとAMR素子21bの中点で発生する電圧Va1は低下し、反対に、第2の磁電変換素子22を構成しているAMR素子22aとAMR素子22bの中点で発生する電圧Va2は上昇するように、第1の磁電変換素子21と第2の磁電変換素子22が配置されている。具体的には、第2の磁電変換素子22は、第1の磁電変換素子21に対して互いの感磁面が直交するように90度回転させて配置されており、これにより、第1の磁電変換素子21と第2の磁電変換素子22の電流磁界感度は互いに逆極性となっている。
同様に、バスバー10に被測定電流が流れたときに、第3の磁電変換素子23を構成しているAMR素子23aとAMR素子23bの中点で発生する電圧Vb1は低下し、第4の磁電変換素子24を構成しているAMR素子24aとAMR素子24bの中点で発生する電圧Vb2は上昇するように、第3の磁電変換素子23と第4の磁電変換素子24が配置されている。具体的には、第4の磁電変換素子24は、第3の磁電変換素子23に対して互いの感磁面が直交するように90度回転させて配置されており、これにより、第3の磁電変換素子23と第4の磁電変換素子24の電流磁界感度は互いに逆極性となっている。
図3に示すように、第1、第2の磁電変換素子21、22は、互いに第1の距離Δyaを隔てて配置されており、第3、第4の磁電変換素子23、24は、第1、第2の磁電変換素子を両側から挟むように第2の距離Δybを隔てて配置されている。
また、バスバー10には、紙面垂直方向に被測定電流が流れるようになっている。このバスバー10に被測定電流が流れると、第1の磁電変換素子21〜24には、それぞれ電流磁界21I〜24Iが発生する。
ここで、本電流センサから一定距離離れた場所に配置された外乱ノイズ源より、図中M1に示すような磁界の大きさが線形的に減衰する外乱ノイズが発生しているものとする。本電流センサは、このような外乱ノイズが発生し、第1〜第4の磁電変換素子21〜24が外乱磁界21N、22N、23N、24Nを受けても、この外乱磁界21N、22N、23N、24Nをキャンセルして外乱磁界による影響を低減するようになっている。
次に、図2に示した回路構成を参照して、本電流センサの作動について説明する。
まず、第1の磁電変換素子21の電流磁界感度をSa1とし、バスバー10に流れる被測定電流をIとし、第1の磁電変換素子21の外乱磁界感度をma1とし、第1の磁電変換素子21の外乱磁界強度をBa1とすると、第1の磁電変換素子21を構成しているAMR素子21aおよびAMR素子21bの中点の電圧Va1は、次式で表される。
(数1)
Va1=Sa1×I+ma1×Ba1
また、第2の磁電変換素子22の電流磁界感度をSa2とし、第1の磁電変換素子22の外乱磁界感度をma2とし、第2の磁電変換素子22の外乱磁界強度をBa2とすると、第2の磁電変換素子22を構成しているAMR素子22aおよびAMR素子22bの中点の電圧Va2は、次式で表される。
(数2)
Va2=Sa2×I+ma2×Ba2
また、第3の磁電変換素子23の電流磁界感度をSb1とし、第3の磁電変換素子23の外乱磁界感度をmb1とし、第3の磁電変換素子23の外乱磁界強度をBb1とすると、第3の磁電変換素子23を構成しているAMR素子23aおよびAMR素子23bの中点の電圧Vb1は、次式で表される。
(数3)
Vb1=Sb1×I+mb1×Bb1
また、第4の磁電変換素子24の電流磁界感度をSb2とし、第4の磁電変換素子24の外乱磁界感度をmb2とし、第4の磁電変換素子24の外乱磁界強度をBb2とすると、第4の磁電変換素子24を構成しているAMR素子24aおよびAMR素子24bの中点の電圧Vb2は、次式で表される。
(数4)
Vb2=Sb2×I+mb2×Bb2
ここで、上記したように、第1の磁電変換素子21と第2の磁電変換素子22の電流磁界感度は互いに逆極性となっているので、次式に示す関係が成り立つ。
(数5)
Sa2=−Sa1
また、第3の磁電変換素子23と第4の磁電変換素子24の電流磁界感度も互いに逆極性となっているので、次式に示す関係が成り立つ。
(数6)
Sb2=−Sb1
また、本実施形態における第1の差動増幅回路41の増幅率Aaと第2の差動増幅回路42の増幅率Abは、次式に示す関係となっている。
(数7)
Ab=(Δya/Δyb)×Aa
また、第1〜第4の磁電変換素子21〜24の各外乱磁界感度は、電流磁界感度と異なり同一極性となるため、次式に示す関係が成立する。
(数8)
ma1=ma2=mb1=mb2
同一基板上に配置された電磁リレー等の外乱磁界の発生源により発生する外乱磁界の強度は、外乱磁界の発生源からある程度離れた位置では距離に対する減衰を線形的に近似できる。すなわち、外乱磁界の発生源からある程度離れた位置では、複数の磁電変換素子が受ける外乱磁界の強度が一定の割合で変化する。したがって、次式が成立する。
(数9)
Bb2−Bb1≒(Δyb/Δya)×(Ba2−Ba1)
第1の差動増幅回路41の増幅率をAaとすると、数式1、2、5により、第1の差動増幅回路41の出力電圧Vaは、次式で表される。
(数10)
Va=Aa×(Va2−Va1)
=Aa×(2Sa1×I+2ma1×(Ba2−Ba1))
=Aa×2Sa1×I+Aa×2ma1×(Ba2−Ba1)
また、第2の差動増幅回路42の増幅率をAbとすると、数式3、4、6〜9により、第2の差動増幅回路42の出力電圧Vbは、次式で表される。
(数11)
Vb=Ab×(Vb2−Vb1)
=Ab×(2Sb1×I+2mb1×(Ba2−Ba1)
=(Δya/Δyb)×Aa×(2Sb1×I+Aa×2ma1×(Ba2−Ba1)
=(Δya/Δyb)×Aa×2Sb1×I+Aa×2ma1×(Ba2−Ba1)
また、第3の差動増幅回路43の出力電圧Voutは、数式10、11より、次式で表される。
(数12)
Vout=A×(Va−Vb)
=2×A×Aa×(Sa1−(Δya/Δyb)×Sb1)×I
この数12に示されるように、第3の差動増幅回路43の出力電圧Voutには、外乱磁界強度Ba1、Ba2、Bb1、Bb2および外乱磁界感度ma1、ma2、mb1、mb2が含まれなくなる。すなわち、第3の差動増幅回路43の出力電圧Voutは、外乱磁界による影響が相殺されたものとなる。
したがって、図3に示したように、第1〜第4の磁電変換素子21〜24に対して、外乱磁界23N、21N、22N、24Nが発生したとしても、これらの外乱磁界23N、21N、22N、24Nは互いに相殺され、バスバー10に流れる被測定電流を精度良く検出することができる。
上記した構成によれば、バスバー10より発生する電流磁界を検出してバスバー10に流れる被測定電流を測定する電流センサであって、互いに第1の距離Δyaを隔てて配置された第1、第2の磁電変換素子21、22と、第1、第2の磁電変換素子21、22を両側から挟むように互いに第2の距離Δybを隔てて配置された第3、第4の磁電変換素子23、24と、を備え、第1〜第4の磁電変換素子21〜24は、一直線上に配置されており、第1の差動増幅回路41より、バスバー10より発生する電流磁界に応じて、第1の磁電変換素子21より出力される電圧と第2の磁電変換素子22より出力される電圧との差分を第1の増幅率Aaで増幅した電圧Vaが出力され、第2の差動増幅回路42より、バスバー10より発生する電流磁界に応じて、第3の磁電変換素子23より出力される電圧と第4の磁電変換素子24より出力される電圧との差分を第2の距離に対する第1の距離の比Δya/Δybを第1の増幅率Aaに乗じた第2の増幅率Abで増幅した電圧Vbが出力され、第3の差動増幅回路43より、第1の差動増幅回路41より出力される電圧Vaと第2の差動増幅回路42より出力される電圧Vbとの差分に応じた信号が出力される。この第3の差動増幅回路43より出力される信号はバスバー10に流れる被測定電流に応じた信号で、外乱磁界からの距離に応じて線形的に磁界強度が減衰するような外乱磁界による影響が相殺されたものとなるので、複数の磁電変換素子に対して磁界の大きさの異なる外乱磁界が発生しても、外乱磁界による影響をキャンセルすることが可能である。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態に係る電流センサの構成を図4に示す。本電流センサは、バスバー10、第1の磁電変換素子21、第2の磁電変換素子22、第3の磁電変換素子23、第4の磁電変換素子24、永久磁石33を備えている。なお、上記第1実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、第1の磁電変換素子21と第2の磁電変換素子22の間にバスバー10が配置される構成を示したが、本実施形態では、図4に示すように、第1〜第4の磁電変換素子21〜24の延長線上にバスバー10が配置されるようになっている。すなわち、バスバー10より、第4の磁電変換素子24、第2の磁電変換素子22、第1の磁電変換素子21、第3の磁電変換素子23の順に一列に配置されている。
図5に示すように、本実施形態においても、第1〜第4の磁電変換素子21〜24は一直線上に配置されている。また、第1、第2の磁電変換素子21、22は、互いに第1の距離Δyaを隔てて配置されており、第3、第4の磁電変換素子23、24は、第2の距離Δybを隔てて配置されている。また、第1〜第4の磁電変換素子21〜24は、永久磁石33上に配置されている。
また、上記第1実施形態と同様に、第2の磁電変換素子22は、第1の磁電変換素子21に対して互いの感磁面が直交するように90度回転させて配置されており、第4の磁電変換素子24は、第3の磁電変換素子23に対して互いの感磁面が直交するように90度回転させて配置されている。
バスバー10には、紙面垂直方向に被測定電流が流れるようになっている。このバスバー10に被測定電流が流れると、図中M2に示すような磁界の大きさが線形的に変化するような電流磁界がバスバー10より発生する。すなわち、第1〜第4の磁電変換素子21〜24に対して、それぞれ電流磁界21I〜24Iに示す大きさの電流磁界が発生する。
ここで、第1実施形態と同様に、本電流センサから一定距離離れた場所に配置された外乱ノイズ源より、図中M3に示すような磁界の大きさが線形的に減衰する外乱ノイズが発生しているものとする。本電流センサは、このような外乱ノイズが発生し、第1〜第4の磁電変換素子21〜24が外乱磁界21N、22N、23N、24Nを受けても、この外乱磁界21N、22N、23N、24Nをキャンセルして外乱磁界による影響を低減するようになっている。
このように、第1〜第4の磁電変換素子21〜24の延長線上にバスバー10を配置しても、第1実施形態と同様に、第3の差動増幅回路43より出力される信号は外乱磁界による影響が相殺されたものとなり、複数の磁電変換素子に対して磁界の大きさの異なる外乱磁界が発生しても、外乱磁界による影響をキャンセルすることが可能となる。
また、このような構成は、バスバー10を挟むように磁電変換素子を配置する必要がないため、第1〜第4の磁電変換素子21〜24を、例えば、1つのチップ内にまとめて配置することが可能である。
(その他の実施形態)
上記実施形態では、第1〜第4磁電変換素子21〜24として、GMR、TMR等の各種MR素子(磁気抵抗効果素子)のうちの1つであるAMR素子を用いて構成したが、GMR、TMR、AMRの1つであるBBP(Barber Pole)等その他のMR素子や、ホール素子等を用いて構成することができる。ホール素子を用いた場合、永久磁石は不要となる。
また、上記第1、第2実施形態では、図3、図5に示したように、一直線上に配置された第1〜第4の磁電変換素子21〜24の延長線上に外乱ノイズ発生源が存在し、第1〜第4の磁電変換素子21〜24に対してそれぞれ紙面右方向に外乱ノイズが発生した場合を例に、外乱磁界の影響を相殺する点について説明したが、図3、図5に示したような外乱ノイズ発生源の位置に限定されるものではなく、第1〜第4の磁電変換素子21〜24の延長線上以外の位置に外乱ノイズ発生源が存在する場合でも、第1〜第4の磁電変換素子21〜24に対して磁界強度が線形的に変化するような外乱ノイズに対して外乱磁界の影響を相殺することができる。
また、上記第1、第2実施形態では、バスバー10に流れる被測定電流と直交する面上に第1〜第4の磁電変換素子21〜24を一列に配置する構成を示したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、バスバー10に流れる被測定電流と直交する面に対してある角度をなす面上に第1〜第4の磁電変換素子21〜24を一列に配置する構成としてもよい。
10 バスバー
21 第1の磁電変換素子
22 第2の磁電変換素子
23 第3の磁電変換素子
24 第4の磁電変換素子
21a、21b AMR素子
22a、22b AMR素子
23a、23b AMR素子
24a、24b AMR素子
31、32、33 永久磁石
41、42、43 差動増幅回路

Claims (3)

  1. 導体(10)より発生する電流磁界を検出して前記導体(10)に流れる被測定電流を測定する電流センサであって、
    互いに第1の距離(Δya)を隔てて配置された第1、第2の磁電変換素子(21、22)と、
    前記第1、第2の磁電変換素子(21、22)を両側から挟むように互いに第2の距離(Δyb)を隔てて配置された第3、第4の磁電変換素子(23、24)と、を備え、
    前記第1〜第4の磁電変換素子(21〜24)は一直線上に配置されており、
    前記導体(10)より発生する電流磁界に応じて、前記第1の磁電変換素子(21)より出力される電圧と前記第2の磁電変換素子(22)より出力される電圧との差分を第1の増幅率(Aa)で増幅した電圧(Va)を出力する第1の差動増幅回路(41)と、
    前記導体(10)より発生する電流磁界に応じて、前記第3の磁電変換素子(23)より出力される電圧と前記第4の磁電変換素子(24)より出力される電圧との差分を前記第2の距離に対する前記第1の距離の比(Δya/Δyb)を前記第1の増幅率(Aa)に乗じた第2の増幅率(Ab)で増幅した電圧(Vb)を出力する第2の差動増幅回路(42)と、
    前記第1の差動増幅回路(41)より出力される電圧(Va)と前記第2の差動増幅回路(42)より出力される電圧(Vb)との差分に応じた信号を出力する第3の差動増幅回路(43)と、を備えたことを特徴とする電流センサ。
  2. 前記第1の磁電変換素(21)と前記第2の磁電変換素子(22)との間に前記導体(10)が配置される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記第1〜第4の磁電変換素子(21〜24)の延長線上に前記導体(10)が配置される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
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