JP5504488B2 - 電流センサ - Google Patents

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Description

本発明は、電流の大きさを測定する電流センサに関する。特に、磁界の影響による測定精度の低下が抑制された電流センサに関する。
電気自動車やハイブリッドカーにおけるモータ駆動技術などの分野では、比較的大きな電流が取り扱われるため、このような用途向けに、大電流を非接触で測定することが可能な電流センサが求められている。そして、このような電流センサとして、被測定電流によって生じる磁界の変化を磁気センサによって検出する方式のものが実用化されている。磁気センサを用いる電流センサは、外部磁界の影響による測定精度の低下が問題となるため、これを抑制する方式が提案されている。
外部磁界の影響による測定精度の低下を抑制する方式としては、例えば、二つの磁気センサの出力信号の差動をとるものが提案されている(特許文献1参照)。この構成では、二つの磁気センサの出力信号において、被測定電流が形成する磁界の影響が逆相で現れ、外部磁界の影響が同相で現れるため、その差動を取ることで外部磁界の影響をある程度は除去することができる。
特開2002−243766号公報
しかしながら、特許文献1に記載の構成を採用する場合であっても、被測定電流による誘導磁界や外部磁界の影響によって測定精度が低下してしまうことがある。本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、電流測定精度の低下を十分に抑制することができる電流センサを提供することを目的とする。
本発明の電流センサは、被測定電流が通流する電流線と、センサ部と、前記センサ部に接続された回路および配線と、をそれぞれ有する一対の磁気センサと、前記一対の磁気センサに接続され、前記一対の磁気センサの出力信号を差動演算する演算装置と、を具備し、前記一対の磁気センサにおいて、前記センサ部は、それぞれの感度軸方向が同じになるように配置され、前記一対の磁気センサの前記回路または/および前記配線は、前記被測定電流が通流する方向に垂直な面において、互いに対称の関係を有するように配置されたことを特徴とする。
この構成によれば、一対の磁気センサが有するセンサ部の感度軸方向が同じであり、一対の磁気センサが有する回路や配線が、被測定電流が通流する方向に垂直な面において対称に配置されているため、センサ部外の回路や配線が受ける磁界の影響を同等にしつつ、差動演算によって外部磁界の影響を除去することが可能である。これにより、電流測定精度の低下を十分に抑制することができる。
なお、本明細書において、配置に関する「対称」の表現は、発明の効果を失わない程度の実質的な対称関係を含む趣旨で用いる。例えば、測定精度に影響を与えない程度の相違(対称な配置との相違)は許容される。
本発明の電流センサにおいて、前記一対の磁気センサの前記回路または/および前記配線は、前記被測定電流が通流する方向に垂直な面において、互いに二次元の点対称の関係を有するように配置されることがある。この構成によれば、センサ部外の回路や配線において、電流線を通流する被測定電流による誘導磁界からの影響を同等にすることができる。このため、電流測定精度の低下を十分に抑制することができる。
本発明の電流センサにおいて、前記一対の磁気センサの前記回路または/および前記配線は、前記被測定電流が通流する方向に垂直な面において、互いに二次元の線対称の関係を有するように配置されることがある。この構成によれば、センサ部外の回路や配線において、外部磁界からの影響を同等にすることができる。このため、電流測定精度の低下を十分に抑制することができる。
本発明の電流センサにおいて、前記一対の磁気センサの前記センサ部は、その構成が互いに異なることがある。この構成によれば、センサ部の構成を異ならせることで、センサ部外の回路や配線として同等のものを用いることが可能になるため、センサ部外の回路や配線などを、対称(例えば、点対称や線対称)に配置することが容易になる。これにより、電流測定精度の低下を容易に抑制することができる。
本発明の電流センサは、一対の磁気センサが有するセンサ部の感度軸方向が同じで、一対の磁気センサが有する回路や配線が、被測定電流が通流する方向に垂直な面において、対称の関係を有するように配置されているため、センサ部外の回路や配線が受ける磁界の影響を同等にしつつ、差動演算による外部磁界の影響を除去することが可能である。これにより、電流測定精度の低下を十分に抑制することができる。
電流センサの構成を示す模式図である。 電流センサの構成を示す模式図である。 電流センサの回路構成を示す模式図である。 センサ部および回路部と、その接続関係を示す回路図である。 一対の磁気センサの回路図である。 電流センサの構成を示す模式図である。 一対の磁気センサの回路図である。 一対の磁気センサの出力について示す図である。 電流センサの構成を示す模式図である。 一対の磁気センサの回路図である。 電流センサの構成を示す模式図である。 一対の磁気センサの回路図である。
磁気センサを利用する電流センサにおいて、二つの磁気センサの差動を取るのみでは、外部磁界をはじめとするさまざまな磁界の影響を緩和して、電流センサの測定精度を十分に高めることは難しい。これは、回路や配線の配置次第で、これらが磁界から受ける影響に差が出てくるためである。例えば、回路や配線の配置が非対称の場合には、電流線を通流する被測定電流による誘導磁界や、外部磁界の影響が、磁気センサごとに異なってくるため、差動演算時のマッチング(差動マッチング)が低下し、外部磁界を十分に除去できないという問題が生じ得る。
本発明者らはこの点に着目し、電流センサ内の一対の磁気センサが有する回路や配線を、被測定電流が通流する方向に垂直な面において対称の関係となるように配置することで、回路や配線が受ける磁界の影響を同等にして電流測定精度の低下を抑制し、電流センサの測定精度を十分に高めることができることを見出した。
すなわち、本発明の骨子は、被測定電流による誘導磁界や、外部磁界の影響が、一対の磁気センサに等しく表れるような構成を採用することで、差動演算によって外部磁界の影響を十分にキャンセルして電流測定精度の低下を抑制しようとするものである。以下、本発明について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電流センサ10の配置の例を示す模式図である。電流センサ10は、電流線15と、電流線15を挟むように配置された第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bを含む。なお、図1において、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bに付したX、Y、Zの文字は、それぞれ、対応する回路または配線を示す。つまり、第一の磁気センサ11Aにおいて、例えば、Xで表される回路または配線は、第二の磁気センサ11BにおいてXで表される回路または配線に相当する。また、図1(A)において、白抜きの矢印は、被測定電流によって生じる誘導磁界の向きを表し、図1(B)において、ハッチを付した矢印は、外部磁界の向きを表している。
図1(A)は、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、被測定電流が通流する方向に垂直な面(電流線15が延在する方向に垂直な面)において、二次元の点対称(二回対称)の関係を有する配置の例である。図1(A)に示すように、第一の磁気センサ11Aの回路または配線は、被測定電流による誘導磁界の向きにX、Y、Zの順に配置されており、第二の磁気センサ11Bの回路または配線は、被測定電流による誘導磁界の向きにX、Y、Zの順に配置されている。このような配置では、被測定電流による誘導磁界から第一の磁気センサ11Aが受ける影響と、被測定電流による誘導磁界から第二の磁気センサ11Bが受ける影響とが概ね等しくなるため、差動マッチングを高めることが可能であり、差動演算によって外部磁界の影響を十分に除去することができる。
なお、電流センサ10において、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bは、それぞれ、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部、センサ部外の差動・電流アンプやI/Vアンプなどの回路、センサ部と回路などを接続する配線、などを含む(図示しない)が、これらのすべてが、上記対称性を満たしている必要はない。例えば、センサ部については、上記の対称性を有さなくて良い。また、対称性についても厳密なものである必要はなく、被測定電流による磁界から受ける影響が概ね等しくなる程度で良い。また、上記点対称における対称点は、通常、電流線15の内部に存在する。
なお、上記対称性を三次元的に考えると、三次元の線対称(二回対称)となる。このため、図1(A)の電流センサ10の構成において、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、三次元の線対称の関係を有するように配置されている、と表現することが可能である。ただし、対称軸は、被測定電流が通流する方向を向く。また、二次元、三次元のいずれにおいても二回対称の関係にあることに変わりはないから、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、二回対称の関係にある、と表現しても良い。この場合、回転軸は、被測定電流が通流する方向を向く。また、図1(A)の電流センサ10において、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、被測定電流による誘導磁界の向き(それぞれが影響を受ける磁界の向き)に対して同じ構成で配置されている、と表現することも可能である。
図1(B)は、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、被測定電流が通流する方向に垂直な面(電流線15が延在する方向に垂直な面)において、二次元の線対称の関係を有する配置の例である。図1(B)に示すように、第一の磁気センサ11Aにおいて、回路または配線は、外部磁界の向きにX、Y、Zの順に配置されており、第二の磁気センサ11Bにおいて、回路または配線は、外部磁界の向きにX、Y、Zの順に配置されている。このような配置では、外部磁界から第一の磁気センサ11Aが受ける影響と、外部磁界から第二の磁気センサ11Bが受ける影響とが概ね等しくなるため、差動演算によって外部磁界の影響を十分に除去することが可能である。
なお、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11B内のすべての構成が、上記対称性を満たしている必要はない。例えば、センサ部については、上記の対称性を有さないことがある。また、対称性についても厳密なものである必要はなく、被測定電流による磁界から受ける影響が概ね等しくなる程度で良い。また、上記線対称における対称軸は、通常、被測定電流が通流する方向に垂直な面において、一部が電流線15と重なるように存在する。
なお、上記対称性を三次元的に考えると、面対称となる。このため、図1(B)の電流センサ10の構成において、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、面対称の関係を有するように配置されている、と表現することが可能である。この場合、対称面は、被測定電流が通流する方向に平行な面になる。また、図1(B)の電流センサ10において、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とが、外部磁界の向きに対して同じ構成で配置されている、と表現することも可能である。
なお、図1(A)および図1(B)に示すように、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線と、が有する対称性の種類によって、受ける影響を等しくすることができる磁界の種類は異なる。よって、電流測定精度への影響が大きい磁界の種類に合わせて、いずれかの構成を適宜選択すればよい。
上述のように、本発明の電流センサ10では、第一の磁気センサ11Aの回路や配線と、第二の磁気センサ11Bの回路や配線とを、被測定電流が通流する方向に垂直な面において、対称の関係となるように配置している。このような配置により、被測定電流による誘導磁界や外部磁界の影響が、第一の磁気センサ11Aと第二の磁気センサ11Bとに等しく表れるため、差動演算によって外部磁界の影響を十分にキャンセルして電流測定精度の低下を抑制することができる。以降の実施の形態では、本発明の電流センサ10の具体例について、より詳細に説明することとする。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の電流センサ10の具体例として、磁気センサの回路または配線が、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある場合の一例について、図面を参照して説明する。図2(A)は、被測定電流が通流する方向から見た場合の電流センサ10の構成を示す模式図であり、図2(B)は、被測定電流が通流する方向に垂直な方向から見た場合の電流センサ10の構成を示す模式図である。図2(A)において、電流線15に付された印は、被測定電流が奥から手前に通流することを示し、図2(B)において、塗りつぶされた矢印は被測定電流の向きを示し、白抜きの矢印は被測定電流による誘導磁界の向きを示す。また、図2(A)および図2(B)において、実線の矢印は感度軸の向きを示し、図2(A)において破線の矢印は、それぞれ、図2(B)のA側またはB側に対応することを示す。また、センサ部12Aおよびセンサ部12Bのピン(端子)のうちで同じ番号が付されているものは、それぞれ同じ機能を有する要素に接続されることを示す。
本実施の形態における電流センサ10は、電流線15と、基板16Aに配置された第一の磁気センサ11Aと、基板16Bに配置された第二の磁気センサ11Bを含む。第一の磁気センサ11Aは、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部12Aと、差動・電流アンプやI/Vアンプなどを含む回路部13Aとを含む。第二の磁気センサ11Bは、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部12Bと、差動・電流アンプやI/Vアンプなどを含む回路部13Bとを含む。
また、本実施の形態の電流センサ10において、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aのピン(端子)の配置と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bのピン(端子)の配置とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある(図2(A)参照)。また、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある。同様に、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Aが有する回路部13Bとは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある。なお、この場合、対称点は、電流線15の内部に存在する。
このような対称関係を有することにより、被測定電流による誘導磁界から第一の磁気センサ11Aが受ける影響と、被測定電流による誘導磁界から第二の磁気センサ11Bが受ける影響とを概ね等しくできるため、差動演算時のマッチング(差動マッチング)を高めることができる。これにより、外部磁界の影響を十分に除去して、測定精度の低下を抑制することができる。
なお、上記の表現は、電流センサ10を二次元的にみた場合の一例に過ぎないから、他の表現も可能である。例えば、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とが、被測定電流が通流する方向に延びた軸を対称軸とする三次元の線対称の関係にあり、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Bが有する回路部13Bとが、被測定電流が通流する方向に延びた軸を対称軸とする三次元の線対称の関係にある、ということができる。同様に、被測定電流が通流する方向に延びた軸を回転軸とする二回対称の関係にあるといっても良い。さらに、第一の磁気センサ11Aの回路部13Aや配線と、第二の磁気センサ11Bの回路部13Bや配線とが、被測定電流による誘導磁界の向き(それぞれが影響を受ける磁界の向き)に対して同じ構成で配置されている、と表現することも可能である。
次に、本発明に係る電流センサ10の回路構成について説明する。図3は、本発明に係る電流センサ10のブロック図の例である。図3に示される電流センサ10は、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの他、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの出力の差動演算を行う差動アンプ14を有している。
図3に示す第一の磁気センサ11Aは磁気平衡式センサであり、被測定電流によって発生する磁界を打ち消す方向の磁界を発生可能に配置されたフィードバックコイル111Aと、磁気検出素子である二つの磁気抵抗効果素子及び二つの固定抵抗素子からなるブリッジ回路113Aと、を含むセンサ部12Aを有する。また、ブリッジ回路113Aの差動出力を増幅し、フィードバックコイル111Aのフィードバック電流を制御する差動・電流アンプ121Aと、第一の磁気センサ11Aのフィードバック電流を電圧に変換するI/Vアンプ123Aと、を含む回路部13Aを有する。ここで、フィードバックコイル111Aとブリッジ回路113Aとを含むセンサ部12Aは、一つのチップ内に作り込まれていることがある。また、差動・電流アンプ121Aと、I/Vアンプ123Aとには、同じ構成のオペアンプをベースとして、その接続関係を変更したものが用いられることがある。
第二の磁気センサ11Bも第一の磁気センサ11Aと同様に、フィードバックコイル111Bおよびブリッジ回路113Bを含むセンサ部12Bと、差動・電流アンプ121BおよびI/Vアンプ123Bを含む回路部13Bと、を有する。また、フィードバックコイル111Bとブリッジ回路113Bとを含むセンサ部12Bは、一つのチップ内に作り込まれていることがある。また、差動・電流アンプ121Aと、I/Vアンプ123Aとには、同じ構成のオペアンプをベースとして、その接続関係を変更したものが用いられることがある。
フィードバックコイル111A、111Bは、ブリッジ回路113A、113Bの磁気抵抗効果素子の近傍に配置されており、被測定電流により発生する誘導磁界を相殺するキャンセル磁界を発生する。ブリッジ回路113A、113Bの磁気抵抗効果素子としては、GMR(Giant Magneto Resistance)素子やTMR(Tunnel Magneto Resistance)素子などを用いることができる。磁気抵抗効果素子は、被測定電流からの誘導磁界により抵抗値が変化するという特性を有する。このような特性を有する二つの磁気抵抗効果素子と二つの固定抵抗素子を用いてブリッジ回路113A、113Bを構成することにより、高感度の電流センサを実現することができる。また、磁気抵抗効果素子を用いることにより、電流センサを設置する基板面と平行な方向に感度軸を配置し易くなり、平面コイルを使用することが可能となる。
ブリッジ回路113A、113Bは、それぞれ、被測定電流による誘導磁界に応じた電位差を生じる二つの出力端子を備える。ブリッジ回路113A、113Bがそれぞれ有する二つの出力端子からの二つの出力は、差動・電流アンプ121A、121Bで差動増幅され、差動増幅された出力がフィードバックコイル111A、111Bに電流(フィードバック電流)として与えられる。フィードバック電流がフィードバックコイル111A、111Bに与えられると、当該フィードバック電流によって、誘導磁界を相殺するキャンセル磁界が発生する。そして、誘導磁界とキャンセル磁界とが相殺される平衡状態となったときにフィードバックコイル111A、111Bを流れる電流が、I/Vアンプ123A、123Bで電圧に変換され、センサ出力となる。
なお、差動・電流アンプ121A、121Bにおいては、電源電圧を、I/V変換の基準電圧+(フィードバックコイル抵抗の定格内最大値×フルスケール時フィードバックコイル電流)に近い値に設定することで、フィードバック電流が制限され、磁気抵抗効果素子やフィードバックコイルを保護する効果が得られる。また、ここではブリッジ回路113A、113Bの二つの出力の差動を増幅してフィードバック電流に用いたが、ブリッジ回路113A、113Bからは中点電位のみを出力とし、所定の基準電位との電位差をもとにしたフィードバック電流を用いてもよい。
差動アンプ14は、第一の磁気センサ11Aと第二の磁気センサ11Bの出力信号(すなわち、I/Vアンプ123A、123Bの出力信号)の差動値を出力する。このような差動演算処理によって、第一の磁気センサ11A、第二の磁気センサ11Bの出力信号における地磁気などの外部磁場の影響はキャンセルされ、高精度に電流を測定できる。
次に、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bにおける、センサ部12A、12Bや、回路部13A、13Bの構成およびその接続関係について説明する。図4は、センサ部12A、12B、回路部13A、13Bの基本的な構成および接続関係について示す回路図である。図5は、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの構成を示す回路図である。図5の回路図は、図2(B)の模式図に対応するものであり、塗りつぶされた矢印は被測定電流の向きを、白抜きの矢印は被測定電流による誘導磁界の向きを、それぞれ示している。なお、図4においてセンサ部12A、12B、回路部13A、13Bのピン(端子)に付された番号は、図5において同じ番号が付されたピンに対応する。
図4および図5から分かるように、第一の磁気センサ11Aにおいて、ブリッジ回路113Aの二つの出力は差動・電流アンプ121Aの二つの入力となる。つまり、センサ部12Aの二つのピン(6、7)と、回路部13Aの二つのピン(3、2)とは、それぞれ接続されている。また、差動・電流アンプ121Aの出力に相当する回路部13Aのピン(1)と、フィードバックコイル111Aの一方の端子に相当するセンサ部12Aのピン(2)とは接続されている。
また、フィードバックコイル111Aの他方の端子に相当するセンサ部12Aのピン(3)と、I/Vアンプ123Aの一方の入力端子に相当する回路部13Aのピン(5)とは接続されており、これらは抵抗を介して、接地電位(GND)と接続されている。さらに、I/Vアンプ123Aの他方の入力端子に相当する回路部13Aのピン(6)と、I/Vアンプ123Aの出力端子に相当する回路部13Aのピン(7)とは、センサの出力端子と接続されている。なお、センサ部12Aの二つのピン(5、8)には、所定の電圧(V+、V−)が与えられており、回路部13Aの二つのピン(4、8)には、所定の電圧(V+、V−)が与えられている。
第二の磁気センサ11Bの接続関係も同様である。このため、図5に示すような、第一の磁気センサ11Aにおける回路部13Aおよび配線と、第二の磁気センサ11Bにおける回路部13Bおよび配線とが、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係を有する構成は、同一の回路および配線を180°回転させて配置することで実現される。
一方で、図5に示す構成におけるセンサ部12Aとセンサ部12Bとは、同一のセンサ部を180°回転させて配置しても実現されない。これは、第一の磁気センサ11Aと第二の磁気センサ11Bとでは、感度軸の向きを合わせる必要があるためである。よって、厳密には、センサ部12Aとセンサ部12Bとの関係は、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称にならない。ただし、このことは、電流測定精度にはほとんど影響しない。
次に、図6および図7に、第一の磁気センサ11Aにおける回路部13Aおよび配線と、第二の磁気センサ11Bにおける回路部13Bおよび配線とが、被測定電流が通流する方向に垂直な面において、二次元の点対称の関係にない場合の例を示す。図6(A)は、被測定電流が通流する方向から見た場合の模式図であり、図6(B)は、被測定電流が通流する方向に垂直な方向から見た場合の模式図である。図7は、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの構成を示す回路図である。図6および図7において、塗りつぶされた矢印は被測定電流の向きを、白抜きの矢印は被測定電流による誘導磁界の向きを、それぞれ示している。
この場合、図6(B)から分かるように、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bは、被測定電流が通流する方向に平行な面において二次元の点対称の関係にある。一方で、被測定電流が通流する方向に垂直な面において、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aのピン(端子)の配置と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bのピン(端子)の配置とは、二次元の点対称の関係にない(図6(A)参照)。また、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にない。同様に、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Bが有する回路部13Bとは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にない。
このような構成は、同じ構成の磁気センサを、被測定電流が通流する方向に平行な面において回転させて配置することで容易に実現できるが、この場合には、被測定電流による誘導磁界から第一の磁気センサ11Aが受ける影響と、被測定電流による誘導磁界から第二の磁気センサ11Bが受ける影響とが等しくならないことがある。例えば、電流センサの電流線15にスパイク状のノイズが加わると、図8に示すように、第一の磁気センサ11Aの出力と、第二の磁気センサ11Bの出力とは一致しなくなる。すると、差動演算時のマッチング(差動マッチング)が低下して、外部磁界の影響を十分に除去することができない。
本実施の形態に示す電流センサ10は、このような問題を解決すべく考えられたものであり、少なくとも一対の磁気センサの配線または回路の一部を、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係を有するように配置することで、被測定電流による誘導磁界からの影響を等しくして、適切な差動演算を実現するのである。
なお、ここでは第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Aとして磁気平衡式センサを用いたが、磁気比例式センサを用いても良い。また、図3〜図5に係る電流センサ10の構成は一例にすぎず、他の構成を採用することも当然に可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の電流センサ10の具体例として、磁気センサの回路または配線が、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある場合の別の一例について、図面を参照して説明する。図9は、被測定電流が通流する方向から見た場合の電流センサ10の構成を示す模式図である。図9において、電流線15に付された印は、被測定電流が手前から奥に通流することを示し、白抜きの矢印は被測定電流による誘導磁界の向きを示し、実線の矢印は感度軸の向きを示す。また、センサ部12Aおよびセンサ部12Bのピン(端子)のうちで同じ番号が付されているものは、それぞれ同じ機能を有する要素に接続されることを示す。
本実施の形態における電流センサ10は、電流線15と、基板16に配置された第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bを含む。第一の磁気センサ11Aは、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部12Aと、差動・電流アンプやI/Vアンプなどを含む回路部13Aとを含む。第二の磁気センサ11Bは、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部12Bと、差動・電流アンプやI/Vアンプなどを含む回路部13Bとを含む。
また、本実施の形態の電流センサ10において、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aのピン(端子)の配置と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bのピン(端子)の配置とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある(図9参照)。また、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある。同様に、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Aが有する回路部13Bとは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係にある。なお、この場合、対称点は、電流線15の内部に存在する。
このような対称関係を有することにより、被測定電流による誘導磁界から第一の磁気センサ11Aが受ける影響と、被測定電流による誘導磁界から第二の磁気センサ11Bが受ける影響とを概ね等しくできるため、差動マッチングを高めることができる。これにより、外部磁界の影響を十分に除去して、測定精度の低下を抑制することができる。
なお、上記の表現は、電流センサ10を二次元的にみた場合の一例に過ぎないから、他の表現も可能である。例えば、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とが、被測定電流が通流する方向に延びた軸を対称軸とする三次元の線対称の関係にあり、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Bが有する回路部13Bとが、被測定電流が通流する方向に延びた軸を対称軸とする三次元の線対称の関係にある、ということができる。同様に、被測定電流が通流する方向に延びた軸を回転軸とする二回対称の関係にあるといっても良い。さらに、第一の磁気センサ11Aの回路部13Aや配線と、第二の磁気センサ11Bの回路部13Bや配線とが、被測定電流による誘導磁界の向き(それぞれが影響を受ける磁界の向き)に対して同じ構成で配置されている、と表現することも可能である。
電流センサ10の回路構成は、実施の形態1と同様である。すなわち、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの他、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの出力の差動演算を行う差動アンプを有している。詳細については、実施の形態1の記載や図3などを参酌すればよいから、ここでは省略する。
次に、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bにおける、センサ部12A、12Bや、回路部13A、13Bの構成およびその接続関係について説明する。図10は、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの構成を示す回路図である。図10の回路図は、図9の模式図に対応するものであり、電流線15に付された印は、被測定電流が手前から奥に通流することを示し、白抜きの矢印は被測定電流による誘導磁界の向きを示している。なお、センサ部12A、12B、回路部13A、13Bの基本的な構成および接続関係の詳細は、実施の形態1の記載や図4などを参酌すればよいから、ここでは省略する。
図10から分かるように、ブリッジ回路113Aの二つの出力に相当するセンサ部12Aの二つのピン(6、7)と、差動・電流アンプ121Aの二つの入力に相当する回路部13Aの二つのピン(3、2)とは、それぞれ接続されている。また、差動・電流アンプ121Aの出力に相当する回路部13Aのピン(1)と、フィードバックコイル111Aの一方の端子に相当するセンサ部12Aのピン(2)とは接続されている。
また、フィードバックコイル111Aの他方の端子に相当するセンサ部12Aのピン(3)と、I/Vアンプ123Aの一方の入力端子に相当する回路部13Aのピン(5)とは接続されており、これらは抵抗を介して、接地電位(GND)と接続されている。さらに、I/Vアンプ123Aの他方の入力端子に相当する回路部13Aのピン(6)と、I/Vアンプ123Aの出力端子に相当する回路部13Aのピン(7)とは、センサの出力端子と接続されている。なお、センサ部12Aの二つのピン(5、8)には、所定の電圧(V+、V−)が与えられており、回路部13Aの二つのピン(4、8)には、所定の電圧(V+、V−)が与えられている。
第二の磁気センサ11Bの接続関係も同様である。このため、図10に示すような、第一の磁気センサ11Aにおける回路部13Aおよび配線と、第二の磁気センサ11Bにおける回路部13Bおよび配線とが、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係を有する構成は、同一の回路および配線を180°回転させて配置することで実現される。
一方で、図10に示す構成におけるセンサ部12Aとセンサ部12Bとは、同一のセンサ部を180°回転させて配置しても実現されない。これは、第一の磁気センサ11Aと第二の磁気センサ11Bとでは、感度軸の向きを合わせる必要があるためである。よって、センサ部12Aとセンサ部12Bとの関係は、厳密には、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称にならない。ただし、このことは、電流測定精度にはほとんど影響しない。
以上のように、少なくとも一対の磁気センサの配線または回路の一部を、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の点対称の関係を有するように配置することで、被測定電流による誘導磁界からの影響を等しくして、適切な差動演算を実現することができる。
なお、ここでは第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Aとして磁気平衡式センサを用いたが、磁気比例式センサを用いても良い。また、図9、図10に係る電流センサ10の構成は一例にすぎず、他の構成を採用することも当然に可能である。
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の電流センサ10の具体例として、磁気センサの回路または配線が、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の線対称の関係にある場合の一例について、図面を参照して説明する。図11(A)は、被測定電流が通流する方向から見た場合の電流センサ10の構成を示す模式図であり、図11(B)は、被測定電流が通流する方向に垂直な方向から見た場合の電流センサ10の構成を示す模式図である。図11(A)において、電流線15に付された印は、被測定電流が奥から手前に通流することを示し、図11(B)において、塗りつぶされた矢印は被測定電流の向きを示し、ハッチを付した矢印は外部磁界の向きを示す。また、図11(A)および図11(B)において、実線の矢印は感度軸の向きを示す。また、センサ部12Aおよびセンサ部12Bのピン(端子)のうちで同じ番号が付されているものは、それぞれ同じ機能を有する要素に接続されることを示す。
本実施の形態における電流センサ10は、電流線15と、基板16Aに配置された第一の磁気センサ11Aと、基板16Bに配置された第二の磁気センサ11Bを含む。第一の磁気センサ11Aは、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部12Aと、差動・電流アンプやI/Vアンプなどを含む回路部13Aとを含む。第二の磁気センサ11Bは、ブリッジ回路やフィードバックコイルなどを含むセンサ部12Bと、差動・電流アンプやI/Vアンプなどを含む回路部13Bとを含む。
また、本実施の形態の電流センサ10において、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aのピン(端子)の配置と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bのピン(端子)の配置とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の線対称の関係にある(図11(A)参照)。また、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の線対称の関係にある。同様に、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Aが有する回路部13Bとは、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の線対称の関係にある。なお、この場合、対称軸17は、被測定電流が通流する方向に垂直な面において、一部が電流線15と重なるように存在する。
このような対称関係を有することにより、外部磁界によって第一の磁気センサ11Aが受ける影響と、第二の磁気センサ11Bが受ける影響とを概ね等しくできるため、差動演算によって外部磁界の影響を十分に除去して、測定精度の低下を抑制することができる。
なお、上記の表現は、電流センサ10を二次元的にみた場合の一例に過ぎないから、他の表現も可能である。例えば、第一の磁気センサ11Aにおけるセンサ部12Aに接続される配線と、第二の磁気センサ11Bにおけるセンサ部12Bに接続される配線とが、被測定電流が通流する方向に平行な面を対称面とする面対称の関係にあり、第一の磁気センサ11Aが有する回路部13Aと、第二の磁気センサ11Bが有する回路部13Bとが、被測定電流が通流する方向に平行な面を対称面とする面対称の関係にある、ということができる。また、第一の磁気センサ11Aの回路部13Aや配線と、第二の磁気センサ11Bの回路部13Bや配線とが、外部磁界の向きに対して同じ構成で配置されている、と表現することも可能である。
電流センサ10の回路構成は、実施の形態1と同様である。すなわち、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの他、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの出力の差動演算を行う差動アンプを有している。詳細については、実施の形態1の記載や図3などを参酌すればよいから、ここでは省略する。
次に、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bにおける、センサ部12A、12Bや、回路部13A、13Bの構成およびその接続関係について説明する。図12は、第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Bの構成を示す回路図である。図12の回路図は、図11の模式図に対応するものであり、ハッチを付した矢印は外部磁界の向きを示している。
センサ部12A、12B、回路部13A、13Bの基本的な構成および接続関係の詳細は、実施の形態1の記載や図4などを参酌すればよいから、詳細は省略する。ただし、本実施の形態の第二の磁気センサ11Bにおいては、図4において差動・電流アンプとして用いたオペアンプと、I/Vアンプとして用いたオペアンプとを入れ替えて用いる。つまり、本実施の形態において、第一の磁気センサ11Aの回路部13Aと、第二の磁気センサ11Bの回路部13Bとは、図12に示す面内(被測定電流が通流する方向に平行な面内)において180°回転させた関係となるように配置させる。この場合、回路部13Aのピン(1、2、3、5、6、7)は、回路部13Bのピン(7、6、5、3、2、1)にそれぞれ相当する。このような態様で回路部13Aおよび回路部13Bを配置するのは、配線の対称性(被測定電流が通流する方向に垂直な面における二次元の線対称の関係)をできる限り確保するためである。なお、回路部13Aと回路部13Bに同じ構成のオペアンプを用いるのではなく、回路部13Aと回路部13Bとが上述の対称性を有するようにこれらの設計を変更して、第一の磁気センサ11Aと第二の磁気センサ11Bとの対称性をさらに高めても良い。
なお、センサ部12Aとセンサ部12Bは、互いのピンの配置が、上述の対称関係を有するように設計されるため、その構成は互いに異なる。しかし、外部磁界に対する対称性は高いため、外部磁界の影響を同等にするという観点からは好適である。
以上のように、少なくとも一対の磁気センサの配線または回路の一部を、被測定電流が通流する方向に垂直な面において二次元の線対称の関係を有するように配置することで、外部磁界からの影響を等しくして、適切な差動演算を実現することができる。
なお、ここでは第一の磁気センサ11Aおよび第二の磁気センサ11Aとして磁気平衡式センサを用いたが、磁気比例式センサを用いても良い。また、図11、図12に係る電流センサ10の構成は一例にすぎず、他の構成を採用することも当然に可能である。
本発明の電流センサは、例えば、電気自動車やハイブリッドカーのモータ駆動用の電流の大きさを検知するために用いることが可能である。
本出願は、2010年9月13日出願の特願2010−204719に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (4)

  1. 被測定電流が通流する電流線と、
    センサ部と、前記センサ部に接続された配線と、をそれぞれ有する一対の磁気センサと、
    前記一対の磁気センサに接続され、前記一対の磁気センサの出力信号を差動演算する演算装置と、
    を具備し、
    前記一対の磁気センサにおいて、前記センサ部は、それぞれの感度軸方向が同じになるように配置され、前記一対の磁気センサの前記配線は、前記被測定電流が通流する方向に垂直な面において、互いに対称の関係を有するように配置されたことを特徴とする電流センサ。
  2. 前記一対の磁気センサの前記配線は、前記被測定電流が通流する方向に垂直な面において、互いに二次元の点対称の関係を有するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  3. 前記一対の磁気センサの前記配線は、前記被測定電流が通流する方向に垂直な面において、互いに二次元の線対称の関係を有するように配置されたことを特徴とする請求項1に記載の電流センサ。
  4. 前記一対の磁気センサの前記センサ部は、その構成が互いに異なることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一に記載の電流センサ。
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