JP5552271B2 - 粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル - Google Patents

粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル Download PDF

Info

Publication number
JP5552271B2
JP5552271B2 JP2009162018A JP2009162018A JP5552271B2 JP 5552271 B2 JP5552271 B2 JP 5552271B2 JP 2009162018 A JP2009162018 A JP 2009162018A JP 2009162018 A JP2009162018 A JP 2009162018A JP 5552271 B2 JP5552271 B2 JP 5552271B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent conductive
adhesive layer
meth
conductive film
touch panel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009162018A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011016908A (ja
Inventor
淳 保井
正之 佐竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP2009162018A priority Critical patent/JP5552271B2/ja
Publication of JP2011016908A publication Critical patent/JP2011016908A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5552271B2 publication Critical patent/JP5552271B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

本発明は、粘着剤層付き透明導電性フィルム、これを用いた透明導電性積層体及びタッチパネルに関する。
種々の方式のタッチパネルのうち、液晶ディスプレイと組み合わされて使用されるものは、液晶ディスプレイが薄型化や省電力化を達成するために採用されていることから、抵抗膜式タッチパネルが多く用いられている。一般に抵抗膜式タッチパネルにはマトリクス方式とアナログ方式とがあり、用途によって使い分けられている。マトリクス方式は、押圧側(入力操作側)基板と非押圧側(ディスプレイ側)基板とで互いに交差する方向に短冊状電極を形成し、スペーサを介して両電極を対向配置したものである。
一方、アナログ方式のタッチパネルは、2枚の透明導電性フィルムの透明導電層同士を、スペーサを介して対向配置し、一方の透明導電層に電流を流して、他方の透明導電層における電圧を計測できるように構成されている。アナログ方式のタッチパネルでは、指やペン等で押圧操作することによって対向する透明導電層同士を接触させ、その接触部分での電流の流れにより位置を検知することができる。
透明導電性フィルムの透明導電層は、通常、140℃(90分間)程度の条件で加熱処理することによって結晶化させている。また、透明導電層の端部には、通常、通電のために銀ペースト等の導電性ペーストからなるリードが設けられている。前記リードは、例えば対向配置された透明導電性フィルムの表面をフラットに保ちながら、透明導電層間に介在させた導電性ペーストを100〜150℃で1〜2時間加熱して硬化処理する方法などによって形成される。
また透明導電性フィルムは、押圧操作時の耐擦傷性や打点特性を向上させることができるように、透明プラスチック基材の一方の面に透明導電層を設けた透明導電性フィルムに、粘着剤層を介して別の透明プラスチック基材を貼り合わせた透明導電性積層体として使用される場合がある(特許文献1)。
前記透明導電性積層体では、前記透明導電層の加熱処理や、前記導電性ペーストの硬化処理により、透明プラスチック基材を形成しているプラスチック材料のオリゴマー成分が、透明プラスチック基材同士を接着している粘着剤層に移行するおそれがあった。オリゴマー成分が移行すると、粘着剤層中で析出し、その結果、ヘイズの上昇を引き起こし、画面の視認性不良が生じる。また、従来の粘着剤組成物では、上記加熱処理や硬化処理によって、粘着剤層に球状の気泡(加熱発泡)が生じてしまう場合があった。この加熱発泡が生じた場合も、光の屈折や散乱により画面の視認性不良が生じる。
前記粘着剤層の問題を解決するために、粘着剤層のベースポリマーとして、メチル(メタ)アクリレート1〜35重量%、炭素数2〜12のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート60〜98重量%及び官能基含有モノマー0.1〜10重量%をモノマー単位として含むアクリル系ポリマーを用いることが提案されている(特許文献2)。
特開平02−129808号公報 特開2007−118499号公報
しかしながら、上記特許文献2の粘着剤層では、高温で熱処理した場合(例えば、150℃を超える温度で熱処理した場合)に、視認性不良の問題が生じるおそれがあった。
上記課題を解決するため、本発明は、視認性不良を防止できる粘着剤層付き透明導電性フィルム、これを用いた透明導電性積層体及びタッチパネルを提供する。
前記目的を達成するため、本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムは、第一透明プラスチック基材と前記第一透明プラスチック基材の一方の面に設けられた透明導電層とを有する透明導電性フィルムと、前記第一透明プラスチック基材の他方の面に設けられた粘着剤層とを有する粘着剤層付き透明導電性フィルムであって、前記粘着剤層が、(メタ)アクリル系ポリマーを含有し、前記(メタ)アクリル系ポリマーが、炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、芳香環を有する重合性モノマーと、官能基含有重合性モノマーとをモノマー単位として含むことを特徴とする。
本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムによれば、粘着剤層が上記構成の(メタ)アクリル系ポリマーを含有するため、熱処理した場合でも、ヘイズの上昇や加熱発泡を防止できる。その理由は定かではないが、芳香環を有する重合性モノマーをモノマー単位として含む(メタ)アクリル系ポリマーを使用するため、粘着剤層中において、プラスチック材料のオリゴマー成分の溶解性が高まるからであると考えられる。即ち、上記オリゴマー成分が粘着剤層に移行しても、当該オリゴマー成分が粘着剤層中で析出することを防止できるため、ヘイズの上昇が防止できる上、高温で熱処理しても加熱発泡を防止できると考えられる。このように、本発明では、ヘイズの上昇や加熱発泡を防止できるため、視認性不良を防止できる。
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、メチル(メタ)アクリレートをモノマー単位として実質的に含まない(モノマー単位として使用しない)ことが好ましい。ヘイズの上昇や加熱発泡をより効果的に防止できるからである。なお、前記(メタ)アクリル系ポリマーがメチル(メタ)アクリレートをモノマー単位として含む場合は、加熱発泡を防止する観点から含有量が5.0重量%以下であることが好ましく、1.0重量%未満であることがより好ましく、0.1重量%未満であることが更に好ましい。
前記(メタ)アクリル系ポリマーは、前記芳香環を有する重合性モノマーをモノマー単位として1.0〜70.0重量%含むことが好ましい。ヘイズの上昇や加熱発泡をより効果的に防止できるからである。
本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムは、前記第一透明プラスチック基材と前記透明導電層との間に1層以上のアンダーコート層を更に有していてもよい。アンダーコート層を挟むことにより、第一透明プラスチック基材と透明導電層との密着性を向上させることができる。
本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムでは、前記第一透明プラスチック基材がポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレートにより形成されていることが好ましい。第一透明プラスチック基材がポリエステル系樹脂により形成されている場合、プラスチック材料中のオリゴマー成分が粘着剤層に移行し易くなるため、本発明の効果が有効に発揮されるからである。
また、本発明の透明導電性積層体は、上記本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムと、前記粘着剤層における前記第一透明プラスチック基材とは反対側の面に貼り合わされた第二透明プラスチック基材とを有する透明導電性積層体である。
本発明の透明導電性積層体によれば、上記本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムの場合と同様の理由により、ヘイズの上昇や加熱発泡を防止できるため、視認性不良を防止できる。
本発明の透明導電性積層体では、前記第二透明プラスチック基材がポリエステル系樹脂(特にポリエチレンテレフタレート)により形成されていることが好ましい。第二透明プラスチック基材がポリエステル系樹脂により形成されている場合、プラスチック材料中のオリゴマー成分が粘着剤層に移行し易くなるため、本発明の効果が有効に発揮されるからである。
本発明のタッチパネルは、上記本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルム又は上記本発明の透明導電性積層体が1枚以上使用されているタッチパネルである。
本発明のタッチパネルによれば、上記本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルム及び透明導電性積層体の場合と同様の理由により、ヘイズの上昇や加熱発泡を防止できるため、視認性不良を防止できる。
本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムの一例を示す断面図である。 本発明の透明導電性積層体の一例を示す断面図である。 本発明の透明導電性積層体の他の例を示す断面図である。 本発明のタッチパネルの一例を示す断面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の粘着剤層付き透明導電性フィルムの一例を示したものであり、透明導電性フィルム1に、粘着剤層2を介して離型フィルム3が貼り合わされている場合の例である。透明導電性フィルム1は、第一透明プラスチック基材4と、第一透明プラスチック基材4の一方の面に設けられた透明導電層5とを有する。粘着剤層2は第一透明プラスチック基材4の他方の面に設けられている。第一透明プラスチック基材4と透明導電層5の間には、後述するように1層以上のアンダーコート層7(図3参照)が介在していてもよい。
透明導電性フィルム1を電極などの用途で用いる際には、結晶質の透明導電性フィルム1として用いられることが多いが、エッチングなどの加工性においては、アモルファスの透明導電性フィルム1の方が優れていることが知られている。一般に、アモルファス状態から結晶質状態にするためには、加熱処理が行われている。しかしながら、液晶パネル等の被着体に透明導電性フィルム1を貼り合わせた後に加熱処理する場合は、加熱処理によって被着体に不良が発生する場合がある。また、貼り合わせ工程を考慮すると、加熱処理後に透明導電性フィルム1に粘着剤層2を形成するよりも、図1に示すように、あらかじめ透明導電性フィルム1に粘着剤層2を介して離型フィルム3を設けておき、加熱処理後に、離型フィルム3を剥離して、被着体に透明導電性フィルム1を貼り合わせることが好ましい。
離型フィルム3の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、紙等を用いることができる。離型フィルム3の厚みは、50〜100μmであるのが好ましく、60〜85μmであるのがより好ましい。
図2は、本発明の透明導電性積層体の一例を示す断面図であり、上述した透明導電性フィルム1に、粘着剤層2を介して第二透明プラスチック基材6が貼り合わされている場合の例である。また、図3は、本発明の透明導電性積層体の他の例を示す断面図であり、第一透明プラスチック基材4と透明導電層5の間にアンダーコート層7が介在している。アンダーコート層7は複数層からなるものであってもよい。その他の構成は、図2の透明導電性積層体と同様である。
第一透明プラスチック基材4及び第二透明プラスチック基材6は、同じプラスチック材料からなる基材であってもよく、異なるプラスチック材料からなる基材であってもよい。このようなプラスチック基材としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂などの適宜なプラスチック材料からなるフィルム、シート等が用いられる。なかでも、ポリエステル系樹脂、特にポリエチレンテレフタレートを用いた場合、プラスチック材料中のオリゴマー成分が粘着剤層に移行し易くなるため、本発明の効果が有効に発揮される。
第一透明プラスチック基材4及び第二透明プラスチック基材6の厚みは、適宜に決定しうるが、一般的には、タッチパネル形成時の作業性や性能等の点より、適宜に3〜300μm程度、さらには5〜250μm、特に10〜200μmが好ましい。
また、第一透明プラスチック基材4の厚みは、第二透明プラスチック基材6の厚みよりも薄くなるように、それぞれの厚みを設定するのが好ましい。通常、第一透明プラスチック基材4の厚みは、3〜100μm程度、好ましくは10〜50μmであり、第二透明プラスチック基材6の厚みは、50〜300μm程度、好ましくは75〜200μmである。これらの範囲で、第一透明プラスチック基材4の厚みが、第二透明プラスチック基材6の厚みより薄くなるように設定するのが好ましい。
透明導電性フィルム1は、第一透明プラスチック基材4(あるいはアンダーコート層7)の一方の面に透明導電層5を設けることにより得られる。透明導電層5の形成は、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、スプレー熱分解法、化学メッキ法、電気メッキ法またはこれらを組み合わせた方法などの各種薄膜形成法を適宜に選択することができる。透明導電層5の形成速度や大面積膜の形成性、生産性などの観点から、前記薄膜形成法としては真空蒸着法やスパッタリング法を採用するのが好ましい。
透明導電層5の材料としては、透明な導電性の膜を形成しうるものを適宜に選択して用いることができる。例えば、金、銀、白金、パラジウム、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、チタン、鉄、コバルト、錫およびこれらの合金等からなる金属、または酸化インジウム、酸化スズ、酸化チタン、酸化カドミウムおよびこれらの混合物等からなる金属酸化物、ヨウ化銅等からなる他の金属化合物などが用いられる。透明導電層5は、結晶層、非結晶層のいずれであってもよい。
透明導電層5の厚みは、使用目的に応じて適宜に決定することができる。厚みは通常10〜300nm、好適には10〜200nmである。厚みが10nm以上であれば、表面電気抵抗が103Ω/□以下となる良好な導電性を有する連続被膜が得られ易く、厚みが300nm以下であれば、透明性を維持できる。
図3に示すように、透明導電層5は、第一透明プラスチック基材4の一方の面にアンダーコート層7を介して設けられていてもよい。アンダーコート層7は1層または2層以上設けることができる。アンダーコート層7は、無機物、有機物または無機物と有機物との混合物により形成することができる。アンダーコート層7は、第一透明プラスチック基材4と透明導電層5との密着性を向上させるとともに、透明導電層5の耐擦傷性や耐屈曲性を向上させ、タッチパネル用としての打点特性の向上に有効である。
アンダーコート層7を形成する材料としては、例えば、SiO2、MgF2、A123などの無機物や、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、アルキド樹脂、シロキサン系ポリマー、有機シラン縮合物などの有機物が挙げられる。特に、有機物としては、メラミン樹脂とアルキド樹脂と有機シラン縮合物の混合物からなる熱硬化型樹脂を使用するのが好ましい。
アンダーコート層7は、上記の材料を用いて、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、塗工法などにより形成できる。
アンダーコート層7の厚みは、通常、100nm以下、好ましくは15〜100nm程度、さらに好ましくは20〜60nmである。
なお、透明導電層5の付設に際しては、第一透明プラスチック基材4の表面にコロナ放電処理、紫外線照射処理、プラズマ処理、スパッタエッチング処理等の表面処理を適宜施して、第一透明プラスチック基材4と透明導電層5との密着性を高めることもできる。
また、図示はしないが、第二透明プラスチック基材6の外表面(粘着剤層2とは反対側の面)をハードコート処理してハードコート層を形成することもできる。ハードコート処理は、例えばアクリル・ウレタン系樹脂やシロキサン系樹脂などの硬質樹脂を第二透明プラスチック基材6の外表面に塗布して、これを硬化処理する方法などにより行うことができる。ハードコート処理に際しては、前記硬質樹脂にシリコーン樹脂等を配合して表面を粗面化することによって、タッチパネル等に適用した際に、鏡作用による写り込みを防止しうるノングレア面を同時に形成することもできる。
ハードコート層を形成する際、厚みが薄いと硬度不足となり、厚すぎるとクラックが発生する場合がある。また、カールの防止特性等も考慮に入れると、好ましいハードコート層の厚みは0.1〜30μm程度である。
本発明に使用される粘着剤層2は、(メタ)アクリル系ポリマーを含有する。この(メタ)アクリル系ポリマーは、炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、芳香環を有する重合性モノマーと、官能基含有重合性モノマーとをモノマー単位として含む。これにより、ヘイズの上昇や加熱発泡を防止できる。なお、本発明における(メタ)アクリレートとは、アクリレートおよび/またはメタクリレートをいう。また、本発明における(メタ)とは、上述と同様の意味である。
炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートは、直鎖または分岐鎖のいずれであってもよい。具体例としては、例えば、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n‐ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、イソミリスチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。前記アルキル(メタ)アクリレートのアルキル基の炭素数は4〜8であるのが好ましい。これらのなかでも接着性の観点から、n‐ブチル(メタ)アクリレート、2‐エチルヘキシル(メタ)アクリレートが好ましい。これらアルキル(メタ)アクリレートは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
芳香環を有する重合性モノマーとしては、例えば、フェニル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、フェノールエチレンオキサイド変性(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性クレゾール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、o−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、2−ナフトキシエチル(メタ)アクリレート、2−(4−メトキシ−1−ナフトキシ)エチル(メタ)アクリレート、β−ナフトール(メタ)アクリレート、ビフェニル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、メトキシベンジル(メタ)アクリレート、クロロベンジル(メタ)アクリレート、クレジル(メタ)アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、α−エチルスチレン、メトキシスチレン、フェニルビニルエーテル、1,3−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、ビニルナフタレン等が挙げられる。なかでも、スチレン系モノマーや芳香環含有アクリル系モノマーが好ましい。
スチレン系モノマーとしては、例えば、スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなどが挙げられ、スチレンが最適である。
芳香環含有アクリル系モノマーとしては、下記式(1)又は(2)で表される化合物が好ましい。
Figure 0005552271
Figure 0005552271
なお、上記式(1)及び(2)中、R1は水素原子又はメチル基である。また、上記式(2)中、R2はアルキレン基又は−R3−(OR3)n−である。ここでR3はアルキレン基であり、nは正の整数である。また、上記式(1)及び(2)中、Xはアリール基又はアリールオキシ基である。
2のアルキレン基としては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基などの炭素数1〜18のアルキレン基が挙げられる。好ましいアルキレン基には、炭素数1〜4のアルキレン基が含まれ、特にメチレン基、エチレン基
が挙げられる。
3のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、メチルエチレン基、テトラメチレン基などの炭素数1〜6のアルキレン基が挙げられる。好ましいアルキレン基には、炭素数1〜4のアルキレン基が含まれ、特にメチレン基、エチレン基が挙げられる。
nは正の整数であり、例えば、1〜10の整数である。好ましいnには1〜6程度の整数が含まれる。
Xのアリール基には、フェニル基、ナフチル基などが含まれる。また、アリールオキシ基には、フェニルオキシ基、ナフチルオキシ基などが含まれる。Xのアリール基及びアリールオキシ基には、置換基が含まれていてもよい。このような置換基としては、特に制限されず、例えば、アルキル基、アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、アミノ基、ニトロ基、シアノ基、ハロゲン原子、スルホ基などが挙げられる。Xのアリール基及びアリールオキシ基の置換基としては、アルキル基、アルコキシ基が好ましい。置換基は単独で又は2種以上組み合わせて用いることができる。
上記式(1)で表される化合物としては、アリール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。また、上記式(2)で表される化合物としては、アリールC1-18アルキル(メタ)アクリレート、アリールオキシC1-18アルキル(メタ)アクリレート、アリールオキシポリC1-6アルキレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。上記式(1)で表される具体的な化合物としては、フェニル(メタ)アクリレート、o−フェニルフェノール(メタ)アクリレート、ナフチル(メタ)アクリレート、β−ナフトール(メタ)アクリレート、ビフェニル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。また、上記式(2)で表される具体的な化合物としては、ベンジル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、フェノキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性クレゾール(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性ノニルフェノール(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらのなかでも、ヘイズの上昇を抑制する観点から、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレートが好ましい。
芳香環を有する重合性モノマーは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
官能基含有重合性モノマーとしては、例えば、カルボキシ基含有重合性モノマーが挙げられる。その具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸などのカルボキシ基含有エチレン性不飽和単量体が挙げられ、特にアクリル酸やメタクリル酸が好ましく用いられる。
また官能基含有重合性モノマーの別の例としては、ヒドロキシ基含有重合性モノマーが挙げられる。その具体例としては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、6−ヒドロキシへキシル(メタ)アクリレート、8−ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート、10−ヒドロキシデシル(メタ)アクリレート、12−ヒドロキシラウリル(メタ)アクリレート、(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)−メチルアクリレート、2−メチル−3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシ基含有エチレン性不飽和単量体が挙げられ、特に、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートが好ましく用いられる。
上記以外の官能基含有重合性モノマーとしては、グリシジル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートなどのエポキシ基含有エチレン性不飽和単量体;スルホン酸基含有エチレン性不飽和単量体;リン酸基含有エチレン性不飽和単量体;ビニルエステルモノマー;アミド基含有エチレン性不飽和単量体;ジメチルアミノメチルアクリルアミド等のアミノ基含有エチレン性不飽和単量体;イミド基含有エチレン性不飽和単量体;N−アクリロイルモルホリン;ビニルエーテルモノマーなどが挙げられる。
上記官能基含有重合性モノマーのなかでも、接着性を向上させ、架橋点を増やし、効率的に架橋して耐熱性を向上できる観点から、カルボキシ基含有重合性モノマーやヒドロキシ基含有重合性モノマーを用いるのが好適である。特に、被着体との密着性を得るための極性成分を有する観点からカルボキシ基含有重合性モノマーが好ましい。また、上記官能基含有重合性モノマーは、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートのモノマー単位の全モノマー単位に占める割合は、粘着剤層の粘着特性を維持する観点、特に被着体へのヌレ性維持の観点から、15.0〜98.95重量%であることが好ましい。
芳香環を有する重合性モノマーのモノマー単位の全モノマー単位に占める割合は、ヘイズの上昇を防止する観点、及び加熱発泡を抑制する観点から、また粘着剤層の粘着特性を維持する観点、特に被着体へのヌレ性維持の観点から、1.0〜70.0重量%であることが好ましく、3.0〜60.0重量%であることがより好ましく、5.0〜50.0重量%であることが更に好ましい。
官能基含有重合性モノマーのモノマー単位の全モノマー単位に占める割合は、(メタ)アクリル系ポリマーに極性を付与し、また架橋剤を用いる場合の架橋点を導入する観点、更に吸水率の観点等から、0.05〜15.0重量%であることが好ましい。
本発明で使用される(メタ)アクリル系ポリマーの重量平均分子量は特に制限されないが、耐久性の観点から60万以上、好ましくは70万以上である。また、作業性の観点から、前記重量平均分子量は300万以下が好ましい。
本発明の(メタ)アクリル系ポリマーの製法については、溶液重合、塊状重合、乳化重合などの公知の任意の製法を適宜選択できる。例えば、溶液重合を採用する場合は、重合溶媒として、たとえば、酢酸エチル、トルエンなどが用いられる。具体的な溶液重合は、例えば、モノマー全量100重量部に対してアゾビスイソブチロニトリル等の重合開始剤0.01〜0.2重量部を加え、通常、窒素気流下で、50〜70℃程度で、8〜30時間重合反応を行う。乳化重合を採用する場合は、重合開始剤に加えて、乳化剤などを適宜選択して使用することができる。また、重合させる際に連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤を用いることにより、(メタ)アクリル系ポリマーの分子量を適宜調整することできる。乳化剤、連鎖移動剤は特に限定されない。
本発明の粘着剤層2を形成する際、前記(メタ)アクリル系ポリマーの他に、架橋剤を使用することができる。架橋剤を使用することにより、(メタ)アクリル系ポリマーが架橋処理されて耐熱性(加熱発泡の抑制効果)を向上させることができる。
架橋剤としては、(メタ)アクリル系ポリマー中の官能基との反応性を有するものが好適に用いられる。例えば、過酸化物、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、金属キレート系架橋剤、メラミン系架橋剤、アジリジン系架橋剤、金属塩などが挙げられる。これら架橋剤は、1種を単独で、または2種以上を併用できる。これら架橋剤のなかでも、イソシアネート系架橋剤が接着性の観点から好ましい。その他、紫外線や電子線を用いて、(メタ)アクリル系ポリマーを架橋することもできる。
イソシアネート系架橋剤としては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどのジイソシアネート類や、各種ポリオールで変性したジイソシアネート付加物や、イソシアヌレート環、ビューレット体、アロファネート体等を形成したポリイソシアネート化合物などが挙げられる。なお、芳香族系のイソシアネート化合物を用いた場合は、硬化後の粘着剤層2が着色する場合があるため、高い透明性が要求される用途では、イソシアネート系架橋剤としては、脂肪族系や脂環族系のイソシアネート化合物が好適である。
前記架橋剤の配合量は、多すぎると架橋過多になり粘着特性に劣るため、(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対して、通常、5重量部以下、さらには0.01〜5重量部が好ましく、0.1〜3重量部であるのがより好ましい。
さらに本発明の粘着剤層2を形成する際、シランカップリング剤を使用することができる。シランカップリング剤を使用することにより、粘着剤層2の耐湿性を向上させることができる。
シランカップリング剤としては、3‐グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3‐グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、2‐(3,4‐エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ構造を有するシランカップリング剤;3‐アミノプロピルトリメトキシシラン、N‐(2‐アミノエチル)3‐アミノプロピルトリメトキシシラン、N‐(2‐アミノエチル)3‐アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3‐トリエトキシシリル‐N‐(1,3‐ジメチルブチリデン)プロピルアミン等のアミノ基含有シランカップリング剤;3‐アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3‐メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどの(メタ)アクリル基含有シランカップリング剤;3‐イソシアネートプロピルトリエトキシシランなどのイソシアネート基含有シランカップリング剤;3‐クロロプロピルトリメトキシシラン;アセトアセチル基含有トリメトキシシランなどが挙げられる。シランカップリング剤は、1種を単独で使用しても良く、また2種以上を混合して使用しても良い。
シランカップリング剤の配合量は、多すぎると透明プラスチック基材への接着力が高くなり過ぎて、再剥離性に劣るため、(メタ)アクリル系ポリマー100重量部に対して、2重量部以下、さらには0.01〜2重量部が好ましく、0.02〜1重量部がより好ましい。
さらに本発明の粘着剤層2は、その他の公知の添加剤を含有していてもよい。例えば、粘着付与剤、着色剤、顔料などの粉体、染料、界面活性剤、可塑剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、粒子状物、箔状物などを使用する用途に応じて適宜添加することができる。
本発明の粘着剤層2は、上記成分を溶媒に溶かした溶液から形成することができる。用いられる溶媒としては、たとえば、メチルエチルケトン、アセトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、シクロヘキサノン、n−へキサン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、水などが挙げられる。これらの溶媒は単独で使用してもよく、また2種以上を混合してもよい。また溶媒は、重合溶媒をそのまま用いることができる他、粘着剤層2を均一に形成できるように、重合溶媒以外の一種以上の溶媒を新たに加えてもよい。
粘着剤層2は、例えば上記溶液を剥離処理した支持体や透明プラスチック基材上に塗布し、乾燥することにより形成される。上記溶液が架橋剤を含有する場合には、適宜、加熱処理等により架橋処理が施される。架橋処理は、溶媒の乾燥工程の温度で行っても良いし、乾燥工程後に別途架橋処理工程を設けて行ってもよい。
粘着剤層2を形成する具体的な方法は特に制限されないが、例えば、剥離処理したセパレーターなどの支持体上の片面または両面に上記溶液を塗布して、これを加熱処理することにより得ることができる。得られた粘着剤層2は、その後、第一透明プラスチック基材4又は第二透明プラスチック基材6に貼り合せられる。また、粘着剤層2は、第一透明プラスチック基材4又は第二透明プラスチック基材6に上記溶液を塗布した後、加熱処理することにより、第一透明プラスチック基材4又は第二透明プラスチック基材6上に直接形成することもできる。得られた粘着剤層2は、その後、架橋反応の調整を目的としてエージング処理を行ってもよい。
粘着剤層2は、第一透明プラスチック基材4と第二透明プラスチック基材6とを貼り合わせた後においては、そのクッション効果により、透明導電層5の耐擦傷性やタッチパネル用としての打点特性を向上させる機能を有する。この機能をより良く発揮させるため、粘着剤層2の弾性係数を1〜100N/cm2の範囲とし、厚みを1μm以上、好ましくは5〜500μm、より好ましくは5〜10μmの範囲に設定すればよい。
図4は、本発明のタッチパネルの一例を示す断面図であり、上述した図3に示す透明導電性積層体を用いたタッチパネルの例を示したものである。すなわち、透明導電層5a、5bを有する一対の電極板P1、P2を、透明導電層5a、5b同士が対向するように、スペーサsを介して対向配置してなるタッチパネルにおいて、一方の電極板P1として、上記した図3に示す透明導電性積層体を使用したものである。
このタッチパネルは、電極板P1側より入力ペンMにて押圧打点したとき、透明導電層5a、5b同士が接触して、電気回路がON状態となり、上記押圧を解除すると、元のOFF状態に戻る、透明スイッチ機構として機能する。その際、電極板P1が上記の透明導電性積層体からなるため、画面(図示せず)の視認性不良を防止できる。
なお、図4において、電極板P2は、プラスチックフィルムやガラス板などからなる透明プラスチック基材10に透明導電層5bを設けたものであるが、図2や図3に示す透明導電性積層体を使用してもよい。
以下、本発明の実施例について比較例と併せて説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定して解釈されるものではない。
[アクリル系ポリマーの調製]
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌機を備えた反応容器に、表1に示す組成の粘着剤成分と、これら粘着剤成分の合計100重量部に対して2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.1重量部とを加え、更に酢酸エチルを加えて固形分濃度30.0重量%に調整し、次いで窒素置換を行った後、55℃に昇温し、15時間重合反応を行なって、表1に示す重量平均分子量のアクリル系ポリマーの溶液を得た。なお、表1に示すモノマー単位の含有量(重量%)は、アクリル系ポリマーを形成する全モノマー単位に占める割合をさす。
[アクリル系粘着剤溶液の調製]
上記アクリル系ポリマーの固形分100重量部に対して、架橋剤として、過酸化物であるベンゾイルパーオキサイド(日本油脂製ナイパーBMT)0.2重量部と、架橋剤としてトリメチロールプロパン/トリレンジイソシアネートのアダクト体(日本ポリウレタン工業製コロネートL)0.2重量部とを加え、アクリル系粘着剤溶液を得た。
[透明導電性フィルムの作製]
第一透明プラスチック基材として、厚み25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを準備し、その片面に、アルゴンガス80%と酸素ガス20%とからなる5.33×10-2Paの雰囲気中で、酸化インジウム95重量%及び酸化スズ5重量%を含む混合物の焼結体から、反応性スパッタリング法により、厚み20nmのITO膜を形成して、透明導電性フィルムを得た。
[ハードコートフィルムの作製]
第二透明プラスチック基材として、厚み125μm、幅1000mmのポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポン社製、品番F17)を準備し、その片面にハードコート処理溶液を塗布し、100℃で3分間乾燥後、直ちにオゾンタイプ高圧水銀灯(80W/cm、15cm集光型)2灯で紫外線照射を行い、厚み5μmのハードコート層を設けてハードコートフィルムを作製した。なお、ハードコート処理溶液としては、アクリル・ウレタン系樹脂(大日本インキ化学工業社製の商品名「ユニディックU4005」)100重量部に、光重合開始剤としてヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバスペシャルティケミカルズ社製の商品名「イルガキュア184」)5重量部を加えて、50重量%の固形分濃度に希釈したトルエン溶液を用いた。
[粘着剤層付き透明導電性フィルムの作製]
上記透明導電性フィルムの透明導電層が設けられていない面に、上記アクリル系粘着剤溶液を塗布し、150℃で1分間乾燥することによって厚み23μmの粘着剤層を形成して、粘着剤層付き透明導電性フィルムを作製した。
[透明導電性積層体の作製]
上記粘着剤層付き透明導電性フィルムの粘着剤層に、上記ハードコートフィルムのハードコート層が設けられていない面を貼り合わせて、透明導電性積層体を作製した。
[ヘイズの測定]
各サンプル(透明導電性積層体)を150℃及び160℃の温度で加熱オーブンにて1時間加熱した後、恒温恒湿槽(60℃、95%RH雰囲気下)で240時間晒した。その後、サンプルを取り出して、ヘイズメーター(株式会社村上色彩技術研究所製HAZEメーター HM−150)にて、ヘイズを測定した。結果を表1に示す。
[加熱発泡の評価]
各サンプル(粘着剤層付き透明導電性フィルム)をガラス基板(10cm×10cm)上に貼り合わせて、150℃及び160℃の温度で加熱オーブンにて1時間加熱した後、透過型顕微鏡(200倍)にて観察し、以下の基準で評価した。結果を表1に示す。
○:球状気泡を確認できない。
△:球状気泡を確認できるが、いずれの球状気泡も直径0.05mm未満である。
×:直径0.05mm以上の球状気泡を確認できる。
Figure 0005552271
表1に示すように、実施例1〜9は、ヘイズの上昇を抑制でき、かつ加熱発泡についても抑制できた。一方、比較例1〜2は、ヘイズの上昇及び加熱発泡の少なくとも一方について、抑制することができなかった。
1 透明導電性フィルム
2 粘着剤層
3 離型フィルム
4 第一透明プラスチック基材
5,5a,5b 透明導電層
6 第二透明プラスチック基材
7 アンダーコート層
10 透明プラスチック基材
M 入力ペン
P1,P2 電極板
s スペーサ

Claims (10)

  1. 第一透明プラスチック基材と前記第一透明プラスチック基材の一方の面に設けられた透明導電層とを有する透明導電性フィルムと、前記第一透明プラスチック基材の他方の面に設けられた粘着剤層とを有する粘着剤層付き透明導電性フィルムであって、
    前記粘着剤層が、(メタ)アクリル系ポリマーを含有し、
    前記(メタ)アクリル系ポリマーが、炭素数2〜14のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、芳香環を有する重合性モノマー(但し、下記一般式(I)で表されるnが2以上の単量体の含有量が、芳香環を有する重合性モノマー全量の1〜5重量%を占める場合を除く
    Figure 0005552271
    と、官能基含有重合性モノマーとをモノマー単位として含み、かつ、前記芳香環を有する重合性モノマーのモノマー単位の全モノマー単位に占める割合が、0.5〜25.0重量%であることを特徴とするタッチパネル用の粘着剤層付き透明導電性フィルム。
  2. 前記(メタ)アクリル系ポリマーが、メチル(メタ)アクリレートをモノマー単位として実質的に含まない請求項1に記載の粘着剤層付き透明導電性フィルム。
  3. 前記第一透明プラスチック基材と前記透明導電層との間に1層以上のアンダーコート層を更に有する請求項1または2記載のタッチパネル用の粘着剤層付き透明導電性フィルム。
  4. 前記第一透明プラスチック基材がポリエステル系樹脂により形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチパネル用の粘着剤層付き透明導電性フィルム。
  5. 前記ポリエステル系樹脂がポリエチレンテレフタレートである請求項4に記載のタッチパネル用の粘着剤層付き透明導電性フィルム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘着剤層付き透明導電性フィルムと、前記粘着剤層における前記第一透明プラスチック基材とは反対側の面に貼り合わされた第二透明プラスチック基材とを有するタッチパネル用の透明導電性積層体。
  7. 前記第二透明プラスチック基材がポリエステル系樹脂により形成されている請求項6に記載のタッチパネル用の透明導電性積層体。
  8. 前記ポリエステル系樹脂がポリエチレンテレフタレートである請求項7に記載のタッチパネル用の透明導電性積層体。
  9. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のタッチパネル用の粘着剤層付き透明導電性フィルムが1枚以上使用されているタッチパネル。
  10. 請求項6〜8のいずれか1項に記載のタッチパネル用の透明導電性積層体が1枚以上使用されているタッチパネル。
JP2009162018A 2009-07-08 2009-07-08 粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル Active JP5552271B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009162018A JP5552271B2 (ja) 2009-07-08 2009-07-08 粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009162018A JP5552271B2 (ja) 2009-07-08 2009-07-08 粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011016908A JP2011016908A (ja) 2011-01-27
JP5552271B2 true JP5552271B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43594932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009162018A Active JP5552271B2 (ja) 2009-07-08 2009-07-08 粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5552271B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5932857B2 (ja) * 2011-05-02 2016-06-08 日東電工株式会社 粘着剤、粘着剤層、および粘着シート
JP5469194B2 (ja) 2011-05-02 2014-04-09 日東電工株式会社 粘着剤、粘着剤層、および粘着シート
JP2014067612A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Toppan Printing Co Ltd 導電膜およびその製造方法ならびに積層体、電子デバイス、タッチパネル
EP3054458B1 (en) * 2013-10-01 2019-08-14 LG Chem, Ltd. Conductive laminate
JP6406968B2 (ja) * 2014-10-15 2018-10-17 積水化学工業株式会社 光透過性導電性フィルムの製造方法
JP5905983B1 (ja) * 2015-02-19 2016-04-20 積水化学工業株式会社 光透過性導電性フィルム、そのフィルムロール及びそれを有するタッチパネル
US11090902B2 (en) 2015-03-30 2021-08-17 Nitto Denko Corporation Pressure-sensitive adhesive composition, pressure-sensitive adhesive layer, pressure-sensitive adhesive-layer—attached polarizing film, and image display device
WO2016159003A1 (ja) 2015-03-30 2016-10-06 日東電工株式会社 粘着剤組成物、粘着剤層、粘着剤層付偏光フィルム、及び画像表示装置
US20190218427A1 (en) 2016-09-30 2019-07-18 Nitto Denko Corporation Adhesive composition, adhesive layer, polarizing film coated with adhesive layer, liquid crystal panel, and image display device
KR102409278B1 (ko) 2016-09-30 2022-06-15 닛토덴코 가부시키가이샤 액정 패널, 및, 화상 표시 장치

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4640740B2 (ja) * 2000-12-04 2011-03-02 日東電工株式会社 感圧性接着剤組成物、感圧性接着シート及び光学フィルム
JP4521520B2 (ja) * 2003-08-06 2010-08-11 綜研化学株式会社 低極性フィルム用粘着剤
JP2008297419A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Daio Paper Corp 電子ディスプレイ用の粘着シート
JP5493158B2 (ja) * 2007-06-19 2014-05-14 サイデン化学株式会社 光学用粘着剤組成物および光学機能性フィルム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011016908A (ja) 2011-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5552271B2 (ja) 粘着剤層付き透明導電性フィルム、透明導電性積層体及びタッチパネル
JP5382841B2 (ja) 導電性積層フィルム、タッチパネル用電極板、タッチパネルおよび導電性積層フィルム用粘着剤
TWI575046B (zh) An adhesive layer for a transparent conductive film, a transparent conductive film attached to an adhesive layer, a transparent conductive laminate, and a touch panel
JP5797025B2 (ja) 静電容量タッチパネル
JP5764435B2 (ja) 粘着剤組成物、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP4805999B2 (ja) 粘着剤層付き透明導電性フィルムとその製造方法、透明導電性積層体およびタッチパネル
JP5688338B2 (ja) 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
JP5757809B2 (ja) 積層体および該積層体を有するタッチパネル
JP5651073B2 (ja) 粘着剤、粘着シートおよびタッチパネル用積層体
WO2019026753A1 (ja) フレキシブル画像表示装置用積層体、及び、フレキシブル画像表示装置
TWI668266B (zh) Adhesive composition, adhesive and adhesive sheet
WO2013002184A1 (ja) 粘着剤組成物、粘着剤層、および粘着シート
TWI686454B (zh) 黏著片、雙面黏著片及光學構件
TWI728023B (zh) 黏著性組合物、黏著劑、黏著板片及顯示體
JP5303614B2 (ja) 粘着剤層付き透明導電性フィルムとその製造方法、透明導電性積層体およびタッチパネル
JP5522759B2 (ja) 導電性積層フィルム、タッチパネル用電極板、タッチパネルおよび導電性積層フィルム用粘着剤
US10796818B2 (en) Heating element
WO2012018142A1 (ja) 結晶性金属酸化物導電膜用粘着剤及びそれを用いた結晶性金属酸化物導電膜用粘着シート
KR101584841B1 (ko) 도전성 적층체
JP5705272B2 (ja) 粘着剤層付き透明導電性フィルムとその製造方法、透明導電性積層体およびタッチパネル
KR20100127987A (ko) 고내구성 터치 패널 및 이를 포함하는 디스플레이
JP6343717B2 (ja) 粘着剤、粘着シートおよび表示体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20111202

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130528

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140121

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140526

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5552271

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250