JP5549047B2 - 異方性色素膜用アゾ色素 - Google Patents

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Description

本発明は、調光素子や液晶素子(LCD)、有機エレクトロルミネッセンス素子(OLED)などの発光型の表示素子、タッチパネルなどの入出力素子に具備される偏光板等に有用な異方性色素膜用アゾ色素に関するものである。
近年、LCDなどの平面型ディスプレイはテレビ受像機に広く用いられるようになり、従来のCRTを用いたテレビに置き換わろうとしている。また、現在のテレビシステムであるNTSCの色再現性は、CRTの蛍光体の特性を基準に決められたものであり、実在する物体の色の約半分しか表現できないという問題があった。一方、デジタルカメラやカムコーダーなどの撮像装置は、NTSCで定義された範囲よりも広範囲な色表現(色再現)が近年可能となり、その情報をより正確に再現する拡張色空間に対応したディスプレイが望まれている。
このような背景において、LCDなどのCRTに代わる平面型ディスプレイは、原理上CRTよりも高彩度色の表現が可能なデバイスであり、平面型ディスプレイが有する高機能性を生かした新動画用拡張色空間の規格化が進められてきた。その結果、国際規格IEC61966−2−4として「動画用拡張色域YCC色空間(Extended-gamut YCC color space for video application-xyYCC)」が発行された。
xyYCC色空間は、実在する物体色のほぼ全てが表現できる規格であり、これにより色鮮やかな物体の素材感や立体感までも表現できるようになった。
しかし、拡張された色空間情報を従来のLCDで表示しようとした場合、LCDに使用される各種部材の特性が充分でないため、xyYCC色空間に対応したディスプレイを構築するために幾つかの改良が進められている。
その例として、
(1)RGB3原色の色純度が良好なバックライトの採用、
(2)RGB3原色に補色を加えたマイクロカラーフィルターの採用
などが挙げられる。
(1)の代表的な手段としてはLEDの採用や冷陰極管に用いられる蛍光体の発光波長の最適化であり、(2)ではイエロー、シアンを追加したマイクロカラーフィルターの採用が挙げられる(特許文献1,2参照)。
このように、LCDの色再現性を支配する因子は、発光に関係する部材や可視光波長域に吸収を有する部材であるが、マイクロカラーフィルターと同様に可視光波長域に吸収を有する偏光フィルムについては、まだ充分な検討が進められていない状況にある。
xyYCC拡張色空間への対応には、バックライトやマイクロカラーフィルターの改良内容から推定されるように、可視光線の両端部に当たる短波長領域と長波長領域の特性を改善することが必要である。
しかしながら、従来の偏光フィルムは、可視光波長領域における吸光度や二色性などの光学特性が一定でないため、特定の波長や色におけるコントラスト比が低下する問題があった。特に、青色光の補色である短波長領域(380nm〜500nm)の二色性が低いために、青色光の色純度が低下し、色再現性が十分に得られないことがあった。
また、拡張色空間対応ディスプレイ以外においても、液晶プロジェクタや車載用液晶パネルの場合には、高温時の耐久性の問題からヨウ素ではなく、二色性を有する有機系色素が用いられているが、短波長に吸収を有する色素は、π共役の広がりが長波長に吸収を有する色素よりも小さいため、二色性色素に必要とされる十分なアスペクト比が得られず、こちらにおいても短波長領域で高い二色性を有する色素の開発が望まれていた。これらの用途においては、高温時の耐久性が必要とされために額縁故障あるいは額縁むらと呼ばれる、温湿度変化に伴うフィルムの収縮などが原因となる欠陥が生じる問題があること、また、この問題を解決する変性ポリビニルアルコール(ポリビニルアルコール誘導体)などの高分子材料と二色性物質の組み合わせが重要となってきていることからも新規の二色性色素の開発が望まれている。
特開2007−73290号公報 特開2007−25285号公報
本発明は、広範囲な色表現が可能な偏光膜に有用である短波長領域(380nm〜500nm)に吸収を有する異方性色素膜用有機系色素を提供することを課題とする。
また、本発明は耐久性に優れた異方性色素膜用有機系色素を提供することを課題とする。
本発明者らが鋭意検討した結果、遊離酸の形が、下記式(1)で表される異方性色素膜用アゾ色素および下記式(2)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素が上記課題を解決できることがわかり、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、遊離酸の形が下記式(1)で表されることを特徴とする、異方性色素膜用アゾ色素に存する。
Figure 0005549047
[式(1)中、Aは、スルホ基;カルボキシ基;及びアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいアルコキシ基;からなる群から選ばれる基を置換基として1または2有する、フェニル基またはナフチル基を表す。
は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいピリドニル基、又は置換基を有していてもよいピラゾリル基を表す。該フェニル基、ピリドニル基、及びピラゾリル基が有していてもよい置換基は、それぞれ独立に、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいアルコキシ基;下記アミノ基;アルコキシ基、水酸基、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいフェニル基;ニトロ基;シアノ基;水酸基;カルボキシ基;又はスルホ基;である。
<アミノ基>
−NH、−NHR、又は−NRで表されるアミノ基。ここで、R〜Rは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基;置換基を有していてもよいフェニル基;或いは、置換基を有していてもよいアシル基を表す。R〜Rのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい置換基は、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、スルホ基、カルボキシ基又は水酸基である。)、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
但し、Aがスルホ基を有するナフチル基である場合、Aは下記式(1−2a)又は(1−2b)のいずれかで表される基である。
Figure 0005549047
(式(1−2a)中、環Gは−OZ以外にも置換基を有していてもよい。Zは、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
環Gが−OZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;水酸基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基;或いは下記アミノ基である。
<アミノ基>
−NH、−NHR、−NR、−NHCORで表されるアミノ基。R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
の炭素数1〜6のアルキル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。
のフェニル基が有していてもよい置換基は、置換基を有していてもよいアルキル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基又は水酸基である。)
Figure 0005549047
(式(1−2b)中、環Gは−NZ以外にも置換基を有していてもよい。ZおよびZは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
環Gが−NZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;水酸基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基;或いは下記アミノ基である。
<アミノ基>
−NH、−NHR、−NR、−NHCORで表されるアミノ基。R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
およびZの炭素数1〜6のアルキル基およびフェニル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。)
は、−CH−基または−CO−基を表す。
は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
ArおよびArは、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、又は1,4−ナフチレン基を表す。1,4−フェニレン基、および1,4−ナフチレン基は、置換基として、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;下記アミノ基;ハロゲン原子;又はスルホ基を有していてもよい。
<アミノ基>
−NH、−NHRα、又は−NRβγで表されるアミノ基。ここで、Rα〜Rγは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基;置換基を有していてもよいフェニル基;或いは、置換基を有していてもよいアシル基を表す。Rα〜Rγのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。]
本発明によれば、偏光膜などの異方性色素膜に有用な、短波長領域(380nm〜500nm)で二色性が高く、耐久性に優れた有機系色素を提供できる。
以下に本発明の異方性色素膜用アゾ色素の実施の形態を詳細に説明する。
以下に記載する構成要件の説明は、本発明の実施態様の一例(代表例)であり、本発明はこれらの内容に特定はされない。
なお、本発明でいう異方性色素膜とは、色素膜の厚み方向および任意の直交する面内2方向の立体座標系における合計3方向から選ばれる任意の2方向における電磁気学的性質に異方性を有する色素膜である。電磁気学的性質としては、吸収、屈折などの光学的性質、抵抗、容量などの電気的性質などが挙げられる。吸収、屈折などの光学的異方性を有する膜としては、例えば、直線偏光膜、円偏光膜、位相差膜、導電異方性膜などがある。
本発明でいう色素膜とは、色素を含有する層を指し、通常、さらに低分子材料および/または高分子材料を含有する層をいい、例えば色素のみから構成される層であってもよい。
本発明の異方性色素膜用アゾ色素を用いて製造された異方性色素膜は、主たる効果として吸収異方性を有する機能性膜に用いられることが好ましく、偏光膜に用いられることがより好ましい。
なお、本発明において置換基を有していてもよいとは、置換基を1または2以上有していてもよいことを意味する。
[1] 実施形態1
[遊離酸の形が式(1)で表される異方性色素膜用アゾ色素]
本発明の第1の態様に係る異方性色素膜用アゾ色素は、遊離酸の形が下記式(1)で表されることを特徴とする。以下において、遊離酸の形が下記式(1)で表される異方性色素膜用アゾ色素を「色素(1)」と称す場合がある。
Figure 0005549047
[式(1)中、AおよびAは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基または下記式(1−α)で表される基を表す。
は、−CH−基または−CO−基を表す。
は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
ArおよびArは、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基または下記式(1−a1)で表される基を表す。1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基および下記式(1−a1)で表される基は置換基を有していてもよい。
Figure 0005549047
(式(1−α)中、Q11およびQ12は、それぞれ独立に、酸素原子またはNH基を表す。R91およびR92は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。R91とR92は、結合して環を形成していてもよい。)
Figure 0005549047
(式(1−a1)中、環αは5または6員環の複素環である。)]
{AおよびA
<フェニル基>
およびAが置換基を有していてもよいフェニル基の場合、該フェニル基が有していてもよい置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基などが挙げられる。
置換基としてのアルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。
アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
置換基としてのアミノ基は、通常、−NH、−NHR81、−NR8283で表される。R81〜R83はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アシル基は、−COR84で表され、R84は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。R81〜R83のアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
アミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、2−スルホエチルアミノ基、4−スルホフェニルアミノ基、4−カルボキシベンゾイルアミノ基、フマロイルアミノ基等が挙げられる。
置換基としてのアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。
アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
置換基としてのアルケニル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルケニル基に置換していてもよい基としては、アルキル基、フェニル基およびカルボキシ基などが挙げられる。
アルケニル基の具体例としては、トランス−2−カルボキシエテニル基、トランス−2−(2−スルホフェニル)エテニル基等が挙げられる。
置換基としてのカルバモイル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該カルバモイル基に置換していてもよい基としては、置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
置換基を有していてもよいカルバモイル基の具体例としては、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基が挙げられる。
置換基としてのスルファモイル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該スルファモイル基に置換していてもよい基としては、置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
(置換基を有していてもよいスルファモイル基の具体例としては、スルファモイル基、N−メチルスルファモイル基が挙げられる。
置換基としてのフェニル基は、炭素数が通常6以上、通常10以下、好ましくは8以下である。該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。具体例としては、フェニル基、3−スルホフェニル基、4−スルホフェニル基等の置換基を有していてもよいフェニル基が挙げられる。
置換基としてのアリールオキシ基を構成するアリール基としては、フェニル基、ナフチル基が好ましい、アリール基が有していてもよい置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基などが挙げられる。
置換基を有していてもよいアリールオキシ基の具体例としては、フェノキシ基、2−ナフトキシ基、p−トリルオキシ基、p−メトキシフェノキシ基、o−カルボキシフェノキシ基等が挙げられる。
,Aのフェニル基が置換基を有する場合、AまたはAのいずれか一方、または両方にスルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性の基が置換していることが、水への溶解性の観点から好ましい。また色調の観点からは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基の置換数は、2つ以下であることが好ましい。該フェニル基はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は3つ以下が好ましい。
該置換基の置換位置としては、アゾ基に対して、メタ位またはパラ位に置換していることが、分子直線性が高く好ましい。
<ナフチル基>
およびAが置換基を有していてもよいナフチル基の場合、該ナフチル基が有していてもよい置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基などが挙げられる。
該ナフチル基の置換基の具体例は、前記フェニル基の置換基の具体例として前述したものと同様である。
,Aのナフチル基が置換基を有する場合、AまたはAのいずれか一方、または両方にスルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性の基が置換していることが、水への溶解性の観点から好ましい。また色調の観点からは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基の置換数は、1つ以下であることが好ましい。置換基を有していてもよいナフチル基はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は4つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。
該置換基の置換位置としては、分子直線性の観点からはアゾ基が該ナフチル基に対して、2位に置換していることが好ましく、その他の置換基は、1位、4位、5位、6位または7位に置換していることが好ましい。一方、色調の観点からは、アゾ基が該ナフチル基に対して、1位に置換していることが好ましく、その他の置換基は1位、4位または5位に置換していることが好ましい。
<芳香族複素環基>
およびAが置換基を有していてもよい芳香族複素環基の場合、該芳香族複素環基としては、単環または二環性の複素環由来の基が好ましい。芳香族複素環基を構成する炭素以外の原子としては、窒素原子、硫黄原子および酸素原子が挙げられる。芳香族複素環基が炭素以外の環を構成する原子を複数有する場合、これらは同一であっても異なっていてもよい。該芳香族複素環基としては好ましくは炭素数が通常3以上通常10以下の芳香族複素環基である。多環性芳香族複素環の場合には、複素環部位がアゾ基と結合していてもよいし、炭化水素環部位がアゾ基と結合していてもよい。
芳香族複素環基として具体的には、ピリジル基、キノリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、キノロニル基、ナフタルイミドイル基、ピラゾロニル基、ピリドニル基などが挙げられる。
,Aの置換基を有していてもよい芳香族複素環基の置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、シアノ基などが挙げられる。
該芳香族複素環基の置換基の具体例は、前記フェニル基の置換基の具体例として前述したものと同様である。
,Aの芳香族複素環基が置換基を有する場合、AまたはAのいずれか一方、または両方にスルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性の基が置換していることが、水への溶解性の観点から好ましい。また色調の観点からは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基の置換数は、2つ以下であることが好ましい。置換基を有していてもよい芳香族複素環基はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は4つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。
<式(1−α)で表される基>
およびAは、下記式(1−α)で表される基であってもよい。
Figure 0005549047
[式(1−α)中、Q11およびQ12は、それぞれ独立に、酸素原子またはNH基を表す。R91およびR92は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。R91とR92は、結合して環を形成していてもよい。]
式(1−α)において、R91およびR92の置換基を有していてもよいアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
91およびR92の置換基を有していてもよいアミノ基は、通常、−NH、−NHR211、−NR212213で表される。R211〜R213はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいアシル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アシル基は、−COR214で表され、R214は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、又は置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基及び該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基及び該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基及びハロゲン原子などが挙げられる。
211〜R213のアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基及びハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
なお、R91およびR92が結合して環を形成する場合などは、カルボニル基、チオカルボニル基などを有する基をアミノ基の置換基として用いることができる。
式(1−α)で表される基は、好ましくは炭素数3以上12以下であり、具体的には、次のようなものが挙げられる。
Figure 0005549047
<Aの好ましい例>
として好ましくは、スルホ基、カルボキシ基および置換基を有していてもよいアルコキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1または2有する、フェニル基またはナフチル基である。置換基が複数の場合、該置換基は同一であっても異なっていてもよい。該フェニル基およびナフチル基は、上記置換基以外にも置換基を有していてもよい。該置換基としては、上記Aがフェニル基またはナフチル基である場合に、有していてもよい置換基として例示したものと同様である。
がフェニル基であり、該フェニル基が置換基を有する場合には、アゾ基に対して、3位または4位に結合することが好ましい。また、該ナフチル基はナフタレン環の2位にアゾ基が結合することが好ましく、置換基を有する場合には、5位、6位または7位に有することが好ましい。
<Aの好ましい例>
として好ましくは、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基である。芳香族複素環基として、特に好ましくは、ピリジル基、キノリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、キノロニル基、ピラゾロニル基、ピリドニル基などが挙げられる。
の置換基として好ましくは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいフェニル基、ニトロ基、水酸基、カルボキシ基またはスルホ基である。
中でも好ましくは、水への溶解性、基材との相互作用や耐久性の観点から、水酸基、スルホ基、カルボキシ基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、3−スルホフェニル基、4−スルホフェニル基、アミノ基、メチルアミノ基またはアシル基で置換されたアミノ基である。
{X}
は、−CH−基または−CO−基を表す。
{Y}
は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
{ArおよびAr}
ArおよびArは、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基または下記式(1−a1)で表される基を表す。1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基および下記式(1−a1)で表される基は置換基を有していてもよい。
Figure 0005549047
[式(1−a1)中、環αは5または6員環の複素環である。]
環αは式(1−a1)中のベンゼン環と結合して、縮合環を形成する。
該縮合環基としては、キノリンジイル基、イソキノリンジイル基、ベンゾチアジアゾールジイル基、フタルイミドジイル基等で、かつ式(1−a1)に示されるように連結位置がベンゼン環部位の互いにp−位にある基が挙げられる。
<ArおよびArの置換基>
該置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、スルホ基、水酸基が挙げられる。分子直線性や水への溶解性の点から、ArおよびArは、置換基を有さないか、或いは置換基としてメチル基、メトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、カルボキシ基、スルホ基、フッ素原子、アミノ基またはアセチルアミノ基を有することが好ましい。
ArおよびArはこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は3つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。これらの置換基を2つ以上有する場合には、置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
以下にArおよびArが有していてもよい置換基の具体例を挙げる。
アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
アルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下、さらに好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
アミノ基は、通常、−NH、−NHRα、−NRβγで表され、Rα〜Rγはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アシル基は、−CORδで表され、Rδは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アルキル基、該アルコキシ基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。Rα〜Rγのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
アミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
<ArおよびArの好ましい例>
ArおよびArとして好ましくは、分子直線性や色調の観点から、置換基を有していてもよい、1,4−フェニレン基または1,4−ナフチレン基である。好ましくは、無置換であるか、下記の好ましい置換基を有することである。
Arとして好ましくは、置換基を有していてもよい、5,8−キノリンジイル基、1,4−フェニレン基または1,4−ナフチレン基であり、Arとして好ましくは、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基である。
ArおよびArの置換基として好ましくは、置換基を有していてもよい炭素数が通常1から4のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数が通常1から4のアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、スルホ基、水酸基またはハロゲン原子である。
分子直線性や水への溶解性の点から、置換基としてはメチル基、メトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、スルホ基、アミノ基、フッ素原子またはアセチルアミノ基が好ましい。
ArおよびArはこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、3つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。置換基を2つ以上有する場合には、置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
{分子量}
色素(1)の分子量としては、遊離酸の形で、1800以下が好ましく、1500以下がさらに好ましく、1300以下がより好ましく、1200以下が特に好ましく、1100以下が最も好ましい。
[遊離酸の形が式(1−1)で表される異方性色素膜用アゾ色素]
上記色素(1)は、遊離酸の形が、下記式(1−1)で表されることが好ましい。以下において、遊離酸の形が下記式(1−1)で表される異方性色素膜用アゾ色素を「色素(1−1)」と称す場合がある。
Figure 0005549047
式(1−1)中、A21は、スルホ基、カルボキシ基および置換基を有していてもよいアルコキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1または2有する、フェニル基またはナフチル基を表す。置換基が複数の場合、該置換基は同一であっても異なっていてもよい。
22は、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基である。
{A21
<A21の置換基の具体例>
該置換基を有していてもよいアルコキシ基の置換基としては、前記A及びAがフェニル基である場合の有していてもよい置換基として例示した、置換基を有していてもよいアルコキシ基の具体例と同様である。
該フェニル基または該ナフチル基は、上記置換基以外にも置換基を有していてもよい。この場合の置換基としては、前記A及びAがフェニル基またはナフチル基である場合に有していてもよい置換基として例示したものが挙げられ、好ましくはメチル基、水酸基などである。
<置換位置>
21のフェニル基の置換基は、アゾ基に対して、3位または4位に結合することが好ましい。
また、A21のナフチル基は、ナフタレン環の2位にアゾ基が結合することが好ましく、置換基は、5位、6位または7位に有することが好ましい。
{A22
22は、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基である。
置換基を有していてもよい芳香族複素環基としては、単環または二環性の複素環由来の基が好ましく、短波長領域に吸収を有する色素としての色調の観点からは、単環であることが特に好ましい。芳香族複素環基を構成する炭素以外の原子としては、窒素原子、硫黄原子および酸素原子が挙げられる。芳香族複素環基が炭素以外の環を構成する原子を複数有する場合、これらは同一であっても異なっていてもよい。該芳香族複素環基としては好ましくは炭素数3以上10以下の芳香族複素環基である。多環性芳香族複素環の場合には、複素環部位が直接アゾ基と結合していてもよいし、炭化水素環部位がアゾ基と結合していてもよい。芳香族複素環基として具体的には、ピリジル基、キノリル基、チアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、キノロニル基、ピラゾロニル基、ピリドニル基などが挙げられる。
<A22の置換基>
該フェニル基および該芳香族複素環基が有していてもよい置換基としては、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいフェニル基、ニトロ基、シアノ基、水酸基、カルボキシ基またはスルホ基が挙げられる。
以下に、A22が有していてもよい置換基の具体例を挙げる。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
該アルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
該アミノ基は、通常、−NH、−NHR、−NRで表される。R〜Rは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。
該アシル基は、−CORで表され、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
〜Rのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
アミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、2−スルホエチルアミノ基、4−スルホフェニルアミノ基、4−カルボキシベンゾイルアミノ基、フマロイルアミノ基等が挙げられる。
該フェニル基は、置換基を有する場合、その置換基も含めて炭素数が通常6以上、通常10以下、好ましくは8以下である。該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。具体例としては、フェニル基、3−スルホフェニル基、4−スルホフェニル基等の置換基を有していてもよいフェニル基が挙げられる。
22の置換基としては、水への溶解性、基材との相互作用や耐久性の観点から、水酸基、スルホ基、カルボキシ基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、3−スルホフェニル基、4−スルホフェニル基、アミノ基、メチルアミノ基、またはアシル基で置換したアミノ基であることが好ましい。
Ar、Ar、XおよびYは、それぞれ、上記式(1−a)におけると同義である。
{Ar、Ar
Arとして好ましくは置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基、置換基を有していてもよい1,4ナフチレン基または置換基を有していてもよい5,8−キノリンジイル基である。この基は置換基を有さないか、或いは置換基として、置換基を有していてもよい炭素数が通常1から4のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数が通常1から4のアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、スルホ基または水酸基を有するものが好ましい。分子直線性や水への溶解性の点から、置換基を有さないか、或いは置換基として、メチル基、メトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、スルホ基またはアセチルアミノ基を有することが好ましい。Arはこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は3つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。水素原子以外のこれらの置換基を2つ以上有する場合には、置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
Arとして好ましくは、分子直線性や色調の観点から、置換基を有していてもよい1,4−フェニレン基であり、Arは置換基を有さないか、或いは置換基としてメチル基、フッ素原子、アミノ基またはアシルアミノ基を有するものが好ましい。Arはこれらの置換基を1つ有していてもよいが、置換基は2つ以上有していてもよく、3つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。これらの置換基を2つ以上有する場合には、置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
ArとArは同一であっても異なっていてもよい。
{式(1−1−1)}
上記色素(1−1)の中でも、特に遊離酸の形が、下記式(1−1−1)で表される異方性色素膜用アゾ色素が好ましい。
Figure 0005549047
<A21
21は、式(1−1)におけると同義である。
<R21〜R24
21〜R24は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、スルホ基、フッ素原子または水酸基を表す。
21〜R24の具体例としては、次のようなものが挙げられる。
21〜R24としてのアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
21〜R24としてのアルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
21〜R24としてのアミノ基は、通常、−NH、−NHR、−NRで表され、R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。
該アシル基は、−CORで表され、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アルキル基、該アルコキシ基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。該アルキル基、該フェニル基または該アシル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
21〜R24としてのアミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
21〜R22は、分子直線性や水への溶解性の点から、水素原子、メチル基、メトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、スルホ基またはアセチルアミノ基であることが好ましい。また、R23〜R24は、分子直線性や色調の観点から、水素原子、フッ素原子、アミノ基、アセチルアミノ基またはメチル基であることが好ましい。
また、式(1−1−1)において、R21〜R24として、水素原子以外の上記置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、3つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。水素原子以外のこれらの置換基を2つ以上有する場合には、置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
<R25、R26
25およびR26は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシ基またはスルホ基を表す。
25およびR26としてのアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
25およびR26としてのアルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
25およびR26としてのアミノ基は、通常、−NH、−NHR、−NRで表される。R、R、Rは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。
該アシル基は、−CORで表され、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アルキル基、該アルコキシ基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
、R、Rのアルキル基、フェニル基およびアシル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
25,R26のアミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、2−スルホエチルアミノ基、3−スルホフェニルアミノ基等が挙げられる。
25およびR26は、分子直線性や水への溶解度の点から、水素原子、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、カルボキシ基、スルホ基であることが好ましい。
<R27
27は、水素原子、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、水酸基または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。
但し、R25〜R27のいずれかが水素原子以外の基であることが好ましい。
27としてのアルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
27としてのアミノ基は、通常、−NH、−NHR、−NRで表される。R〜Rは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。
該アシル基は、−CORで表され、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
〜Rのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
27としてのアミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、カルボキシメチルアミノ基、2−スルホエチルアミノ基、4−スルホフェニルアミノ基、2,3−ジヒドロキシプロピルアミノ基、3−スルホフェニルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基、4−カルボキシベンゾイルアミノ基またはフマロイルアミノ基等が挙げられる。
27は、水への溶解性、基材との相互作用や耐久性の点から、水酸基、スルホ基、カルボキシ基等の水溶性基を置換基として有するアルコキシ基、該水溶性基を置換基として有する置換アミノ基、ベンゾイルアシルアミノ基、アミノ基、メチルアミノ基、水酸基であることが好ましく、アミノ基、メチルアミノ基、水酸基であることが特に好ましい。
{式(1−1−2)}
上記色素(1−1)の中でも、遊離酸の形が、下記式(1−1−2)で表される異方性色素膜用アゾ色素が好ましい。
Figure 0005549047
<A21
21は、式(1−1)におけると同義である。
<R101〜R104
101〜R104は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、フッ素原子、スルホ基または水酸基を表す。
101〜R104は、式(1−1−1)におけるR21〜R24と同義であり、好ましいものも同様である。
<R105、R106
105およびR106は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、水酸基、カルボキシ基またはスルホ基を表す。
105およびR106は、式(1−1−1)におけるR25およびR26と同義であり、好ましいものも同様である。
<R107
107は、水素原子、ニトロ基、置換基を有していてもよいのアルコキシ基、水酸基または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。
但し、R105〜R107のいずれかが水素原子以外の基であることが好ましい。
107は、式(1−1−1)におけるR27と同義であり、好ましいものも同様である。
<Y11
11は水素原子またはメチル基を表す。
{分子量}
色素(1−1)の分子量は、遊離酸の形で1500以下が好ましく、1200以下がさらに好ましい。
[遊離酸の形が式(1−2)で表される異方性色素膜用アゾ色素]
上記色素(1)は、遊離酸の形が、下記式(1−2)で表されることが好ましい。以下において、遊離酸の形が下記式(1−2)で表される異方性色素膜用アゾ色素を「色素(1−2)」と称す場合がある。
Figure 0005549047
{ArおよびAr}
ArおよびArは、式(1)におけると同義である。
{A31およびA32
31およびA32は、それぞれ独立に、下記式(1−2a)〜(1−2g)のいずれかを表す。
Figure 0005549047
[式(1−2a)中、環Gは−OZ以外にも置換基を有していてもよい。Zは、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。]
<Z
の置換基を有していてもよいアルキル基としては、通常、炭素数が1以上、6以下、好ましくは3以下のアルキル基である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。)、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられる。
の置換基を有していてもよいフェニル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいアルキル基(該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。)、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基などが挙げられる。該フェニル基の具体例としては、フェニル基、p−トリル基、p−メトキシフェニル基、o−カルボキシフェニル基等が挙げられる。
<環Gの置換基>
環Gが有していてもよい置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基が挙げられる。環Gは、これらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよい。
環Gの置換基の具体例としては次のようなものが挙げられる。
該置換基を有していてもよいアルキル基は、通常、炭素数が1以上、6以下、好ましくは3以下のアルキル基である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
該置換基を有していてもよいアルコキシ基としては、通常、炭素数が1以上、4以下、好ましくは3以下のアルコキシ基である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
該置換基を有していてもよいアミノ基としては、通常、−NH、−NHR、−NR、−NHCORで表され、R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。アミノ基の具体例としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
Figure 0005549047
[式(1−2b)中、環Gは−NZ以外にも置換基を有していてもよい。ZおよびZは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。]
<ZおよびZ
およびZは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
また、該アルキル基および該フェニル基が有していてもよい置換基としては、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。)、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基等が挙げられる。
およびZが置換基を有していてもよいアルキル基である場合の具体例としては、上記Zのアルキル基と同様である。
環Gが、−NZ以外にも有していてもよい置換基は、上記環Gの置換基として例示したものと同様である。
Figure 0005549047
式(1−2c)中、ZおよびZは、それぞれ独立に、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。Zは、水素原子、スルホ基、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシ基、スルホメチル基またはカルボキシメチル基を表す。
およびZが置換基を有していてもよいアルキル基である場合の具体例としては、上記Zのアルキル基と同様である。
Figure 0005549047
式(1−2d)中、Zは、メチル基、カルボキシ基または炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基を表す。ZおよびZ10は、それぞれ独立に、水素原子またはスルホ基を表す。
が炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基である場合の具体例としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げられる。
Figure 0005549047
式(1−2e)中、Z11は、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。Z12は、水素原子またはスルホ基を表す。
11が置換基を有していてもよいアルキル基である場合の具体例としては、上記Zのアルキル基と同様である。
Figure 0005549047
式(1−2f)中、Z13およびZ14は、それぞれ独立に、水素原子、ハロゲン原子、スルホ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルキル基、置換基を有していてもよい炭素数1〜4のアルコキシ基または置換基を有していてもよい炭素数1〜7のアシルアミノ基を表す。
13およびZ14が、置換基を有していてもよいアルキル基である場合の置換基を有していてもよいアルキル基としては、通常、炭素数が1以上、4以下、好ましくは3以下のアルキル基である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基としては炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。)、ハロゲン原子、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられる。
13およびZ14が、置換基を有していてもよいアルコキシ基である場合の、置換基を有していてもよいアルコキシ基としては、炭素数が通常1以上、4以下、好ましくは3以下のアルコキシ基である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられる。
13およびZ14が、置換基を有していてもよいアシルアミノ基である場合の、置換基を有していてもよいアシルアミノ基としては、通常、−NHCORで表され、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下のアルキル基である。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。アシルアミノ基の具体例としては、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
Figure 0005549047
式(1−2g)中、Z15およびZ16は、それぞれ独立に、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。Qは、酸素原子または硫黄原子を表す。Qは、酸素原子またはNH基を表す。
15およびZ16が置換基を有していてもよいアルキル基である場合の具体例としては、上記Zのアルキル基と同様である。
{式(1−2−1)}
上記色素(1−2)の中でも、特に遊離酸の形が、下記式(1−2−1)で表される異方性色素膜用アゾ色素が好ましい。
Figure 0005549047
<A31およびA32
31およびA32は式(1−2)におけると同義である。
<R31〜R34
31〜R34は、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、スルホ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいアルコキシ基を表す。
該置換基を有していてもよいアルキル基は、通常、炭素数が1以上、4以下、好ましくは3以下のアルキル基である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられる。
該置換基を有していてもよいアルコキシ基としては、通常、炭素数が1以上、4以下、好ましくは3以下のアルコキシ基である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられる。
{分子量}
色素(1−2)の分子量は遊離酸の形で、1300以下が好ましく、1100以下がさらに好ましい。
[2] 実施形態2
[遊離酸の形が式(2)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素]
本発明の第2の態様に係る異方性色素膜用モノアゾ色素は、遊離酸の形が下記式(2)で表されることを特徴とする。以下において、遊離酸の形が下記式(2)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素を「色素(2)」と称す場合がある。
Figure 0005549047
[式(2)中、Aは、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基、置換基を有していてもよい芳香族複素環基または下記式(1−β)で表される基を表す。Xは、−CH−基または−CO−基を表す。Yは、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。R13〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、スルホ基、水酸基、ニトロ基またはカルボキシ基を表す。Ar21は、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基または下記式(1−a2)で表される基を表す。1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基および下記式(1−a2)で表される基は置換基を有していてもよい。
Figure 0005549047
(式(1−β)中、Q13およびQ14は、それぞれ独立に、酸素原子またはNH基を表す。R93およびR94は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。R93とR94は、結合して環を形成していてもよい。)
Figure 0005549047
(式(1−a2)中、環βは5または6員環の複素環である。)]
{A
<フェニル基>
が置換基を有していてもよいフェニル基の場合、該フェニル基が有していてもよい置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基などが挙げられる。
置換基としてのアルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
置換基としてのアミノ基は、通常、−NH、−NHR111、−NR112113で表される。R111〜R113はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アシル基は、−COR114で表され、R114は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。R111〜R113のアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
アミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、2−スルホエチルアミノ基、4−スルホフェニルアミノ基、4−カルボキシベンゾイルアミノ基、フマロイルアミノ基等が挙げられる。
置換基としてのアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
置換基としてのアルケニル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルケニル基に置換していてもよい基としては、アルキル基、フェニル基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルケニル基の具体例としては、トランス−2−カルボキシエテニル基、トランス−2−(2−スルホフェニル)エテニル基等が挙げられる。
置換基としてのカルバモイル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該カルバモイル基に置換していてもよい基としては、置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。置換基を有していてもよいカルバモイル基の具体例としては、カルバモイル基、N−メチルカルバモイル基が挙げられる。
置換基としてのスルファモイル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該スルファモイル基に置換していてもよい基としては、置換されていてもよい炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。置換基を有していてもよいスルファモイル基の具体例としては、スルファモイル基、N−メチルスルファモイル基が挙げられる。
置換基としてのフェニル基は、炭素数が通常6以上、通常10以下、好ましくは8以下である。該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。具体的には、フェニル基、3−スルホフェニル基、4−スルホフェニル基等の置換基を有していてもよいフェニル基が挙げられる。
置換基としてのアリールオキシ基を構成するアリール基としては、フェニル基、ナフチル基が好ましい、アリール基が有していてもよい置換基としては、アルキル基、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基、水酸基などが挙げられる。
置換基を有していてもよいアリールオキシ基の具体例としては、フェノキシ基、2−ナフトキシ基、p−トリルオキシ基、p−メトキシフェノキシ基、o−カルボキシフェノキシ基等が挙げられる。
のフェニル基が置換基を有する場合、スルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性の基が置換していることが、水への溶解性の観点から好ましい。また色調の観点からは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基の置換数は、2つ以下であることが好ましい。
該フェニル基はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は3つ以下が好ましい。
該置換基の置換位置としては、アゾ基に対して、メタ位またはパラ位に置換していることが、分子直線性が高く好ましい。
<ナフチル基>
が置換基を有していてもよいナフチル基である場合、該ナフチル基が有していてもよい置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいアリールオキシ基などが挙げられる。
該ナフチル基の置換基の具体例は、Aがフェニル基である場合、該フェニル基の置換基の具体例として前述したものと同様である。
該ナフチル基が置換基を有する場合、スルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性の基が置換していることが、水への溶解性の観点から好ましい。また色調の観点からは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基の置換数は、1つ以下であることが好ましい。置換基を有していてもよいナフチル基はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は4つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。
分子直線性の観点からはアゾ基が該ナフチル基に対して、2位に置換していることが好ましく、その他の置換基は、1位、4位、5位、6位または7位に置換していることが好ましい。一方、色調の観点からは、アゾ基が該ナフチル基に対して、1位に置換していることが好ましく、その他の置換基は1位、4位または5位に置換していることが好ましい。
<芳香族複素環基>
の置換基を有していてもよい芳香族複素環基としては、単環または二環性の複素環由来の基が好ましい。芳香族複素環基を構成する炭素以外の原子としては、窒素原子、硫黄原子および酸素原子が挙げられる。芳香族複素環基が炭素以外の環を構成する原子を複数有する場合、これらは同一であっても異なっていてもよい。該芳香族複素環基としては好ましくは炭素数3以上10以下の芳香族複素環基である。多環性芳香族複素環の場合には、複素環部位がアゾ基と結合していてもよいし、炭化水素環部位がアゾ基と結合していてもよい。
芳香族複素環基として具体的には、ピリジル基、キノリル基、チアゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ピラゾリル基、ベンゾピラゾリル基、キノロニル基、ナフタルイミドイル基、ピラゾロニル基、ピリドニル基などが挙げられる。
が置換基を有していてもよい芳香族複素環基の場合、該芳香族複素環基の置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいスルファモイル基、置換基を有していてもよいフェニル基、シアノ基などが挙げられる。
該芳香族複素環基の置換基の具体例は、Aがフェニル基である場合、該フェニル基の置換基の具体例として前述したものと同様である。
の芳香族複素環基が置換基を有する場合、スルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性の基が置換していることが、水への溶解性の観点から好ましい。また色調の観点からは、置換基を有していてもよいアミノ基または水酸基の置換数は、2つ以下であることが好ましい。置換基を有していてもよい芳香族複素環基はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は4つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。
<式(1−β)で表される基>
は、下記式(1−β)で表される基であってもよい。
Figure 0005549047
[式(1−β)中、Q13およびQ14は、それぞれ独立に、酸素原子またはNH基を表す。R93およびR94は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。R93とR94は、結合して環を形成していてもよい。]
式(1−β)において、R93およびR94の置換基を有していてもよいアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基及びカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
93およびR94の置換基を有していてもよいアミノ基は、通常、−NH、−NHR215、−NR216217で表される。R215〜R217はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基又は置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。
該アシル基は、−COR218で表され、R218は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、又は置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基及び該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。
該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基及び該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基及びハロゲン原子などが挙げられる。
215〜R217のアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルキル基、アルコキシ基、アシルアミノ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基及びハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
なお、R93およびR94が結合して環を形成する場合などは、カルボニル基、チオカルボニル基などを有する基をアミノ基の置換基として用いることができる。
式(1−β)で表される基は、好ましくは炭素数3以上12以下であり、具体的には、次のようなものが挙げられる。
Figure 0005549047
<Aの好ましい例>
として好ましくは、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいナフチル基である。該置換基として好ましくは、スルホ基、カルボキシ基または置換基を有していてもよいアルコキシ基であり、これらを1または2置換基として有することが好ましい。
{X
は、−CH−基または−CO−基を表す。
{Y
は、水素原子、メチル基またはエチル基を表し、好ましくは水素原子またはメチル基である。
{R13〜R15
13〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、ニトロ基、スルホ基、水酸基またはカルボキシ基を表す。
13〜R15としてのアルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、メチル基、エチル基等が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
13〜R15としてのアルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、ハロゲン原子、並びに水酸基、スルホ基およびカルボキシ基等の水溶性基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
13〜R15としてのアミノ基は、通常、−NH、−NHR、−NRで表される。R〜Rは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。
該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。
該アシル基は、−CORで表され、Rは、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアルケニル基、または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルケニル基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常12以下、好ましくは10以下である。該アルキル基、該アルコキシ基、該アルケニル基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
〜Rのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、置換基を有していてもよいフェニル基、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。該フェニル基に置換していてもよい基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基などが挙げられる。
アミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、エチルアミノ基、2−スルホエチルアミノ基、4−スルホフェニルアミノ基、4−カルボキシベンゾイルアミノ基、フマロイルアミノ基等が挙げられる。
13〜R15としては、水への溶解性、基材との相互作用や耐久性の観点から、水素原子、水酸基、スルホ基、カルボキシ基、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、及びカルボキシ基等の水溶性基を置換基として有するアルコキシ基または該水溶性基を置換基として有する置換アミノ基であることが好ましい。
<R13およびR14の好ましい例>
13およびR14としては、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、スルホ基または水酸基であることが好ましい。
{Ar21
Ar21は、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基または下記式(1−a2)で表される基を表し、好ましくは、1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基であり、さらに好ましくは1,4−フェニレン基である。1,4−フェニレン基、1,4−ナフチレン基、1,5−ナフチレン基、2,6−ナフチレン基および下記式(1−a2)で表される基は置換基を有していてもよい。
Figure 0005549047
式(1−a2)中、環βは5または6員環の複素環である。
環βは式(1−a2)中のベンゼン環と結合して、縮合環を形成する。
該縮合環基としては、キノリンジイル基、イソキノリンジイル基、ベンゾチアジアゾールジイル基、フタルイミドジイル基等で、かつ式(1−a2)に示されるように連結位置がベンゼン環部位の互いにp−位にある基が挙げられる。
Ar21が有していてもよい置換基としては、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、カルボキシ基、ハロゲン原子、スルホ基または水酸基が挙げられる。分子直線性や水への溶解性の点から、Ar21は置換基を有さないか、或いは置換基としてメチル基、メトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、カルボキシ基、スルホ基またはアセチルアミノ基を有することが好ましい。
Ar21はこれらの置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよいが、置換基は3つ以下が好ましく、2つ以下が特に好ましい。水素原子以外のこれらの置換基を2つ以上有する場合には、分子直線性の観点から置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
以下に、Ar21が有していてもよい置換基の具体例を挙げる。
アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、アミノ基、メチル基、エチル基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
アルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常6以下、好ましくは4以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
アミノ基は、通常、−NH、−NHRα1、−NRβ1γ1で表され、Rα1〜Rγ1はそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいアシル基を表す。該アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アシル基は、−CORδ1で表され、Rδ1は、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該アルコキシ基は、それぞれ、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは2以下である。該アルキル基、該アルコキシ基および該フェニル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。Rα1〜Rγ1のアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基およびハロゲン原子などが挙げられる。
アミノ基の具体例としては、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、フェニルアミノ基、アセチルアミノ基、ベンゾイルアミノ基等が挙げられる。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが挙げられる。
{分子量}
色素(2)の分子量としては、遊離酸の形で、1500以下が好ましく、1200以下がさらに好ましい。
[遊離酸の形が式(2−1)で表される異方性色素膜用アゾ色素]
上記色素(2)は、遊離酸の形が、下記式(2−1)で表されることが好ましい。以下において、遊離酸の形が下記式(2−1)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素を「色素(2−1)」と称す場合がある。
Figure 0005549047
{A63
63は、スルホ基、カルボキシ基および置換基を有していてもよいアルコキシ基からなる群から選ばれる基を置換基として1または2有する、フェニル基またはナフチル基を表す。フェニル基およびナフチル基が置換基を複数有する場合、該置換基は同一であっても異なっていてもよい。
該置換基を有していてもよいアルコキシ基の置換基としては、水酸基、カルボキシ基またはスルホ基が挙げられる。また該アルコキシ基は炭素数1〜4のアルコキシ基であることが好ましい。
該フェニル基または該ナフチル基は、上記置換基以外にも置換基を有していてもよい。この場合の置換基としては、上記式(2)における、Aがフェニル基またはナフチル基の場合のフェニル基またはナフチル基が有していてもよい置換基として例示したものが挙げられる。
63のフェニル基が置換基を有する場合には、アゾ基に対して、3位または4位に結合することが、分子直線性が高く好ましい。また、A63がナフチル基の場合、該ナフチル基は、分子直線性の観点からナフタレン環の2位にアゾ基が結合することが好ましく、置換基を有する場合には、5位、6位または7位に有することが好ましい。
{R63およびR64
63およびR64は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、スルホ基または水酸基を表す。
アルキル基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルキル基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルキル基の具体例としては、アミノ基、メチル基、エチル基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルキル基が好ましい。
アルコキシ基は、炭素数が通常1以上、通常4以下、好ましくは3以下である。該アルコキシ基に置換していてもよい基としては、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基およびカルボキシ基などが挙げられる。アルコキシ基の具体例としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、n−ブトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基等の置換基を有していてもよいアルコキシ基が挙げられ、特に置換基を有していてもよい低級アルコキシ基が好ましい。
置換基を有していてもよいアミノ基の具体例としては、式(2)におけるAr21の置換基として記載のものと同様である。
63およびR64は、分子直線性や水への溶解性の点から、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、メトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基、スルホ基またはアセチルアミノ基であることが好ましい。
{R65およびR66
65およびR66は、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基、カルボキシ基またはスルホ基を表す。
置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基の具体例としては、式(2)におけるR13〜R15の具体例として記載のものと同様である。
65およびR66は、分子直線性や水への溶解度の点から、それぞれ独立に、水素原子、メチル基、メトキシ基、エトキシ基、2,3−ジヒドロキシプロポキシ基であることが好ましい。
{R67
67は、水素原子、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、水酸基または置換基を有していてもよいアミノ基を表す。
置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基の具体例としては、式(2)におけるR13〜R15の具体例として記載のものと同様である。
67は、水への溶解性、基材との相互作用や耐久性の点から、水酸基、スルホ基、カルボキシ基等の水溶性基を置換基として有するアルコキシ基、該水溶性基を置換基として有する置換アミノ基、ベンゾイルアシルアミノ基、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ基、水酸基であることが好ましい。
{分子量}
色素(2−1)の分子量としては遊離酸の形で、1500以下が好ましく、1200以下がさらに好ましい。
[遊離酸の形が式(2−2)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素]
上記色素(2)は、遊離酸の形が、下記式(2−2)で表されることが好ましい。以下において、遊離酸の形が下記式(2−2)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素を「色素(2−2)」と称す場合がある。
Figure 0005549047
{A73
73は、置換基を有していてもよいフェニル基または置換基を有していてもよいナフチル基を表す。
該置換基としては、スルホ基、カルボキシ基、水酸基等の親水性基が挙げられる。フェニル基またはナフチル基が親水性基を有することにより、水への溶解性を有し、さらに分子間のランダムな会合が阻害される。中でも、溶剤への溶解性の点から、該置換基はスルホ基であることが好ましい。
73は、親水性基を1つ以上有していてもよく、2つ以上有していてもよい。
{X
は、−CH−基または−CO−基を表す。
{Y
は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
{R73およびR74
73およびR74は、それぞれ独立に、水素原子、水酸基、スルホ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、アミノ基またはアシルアミノ基を表す。
置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよいアミノ基の具体例としては、式(2)におけるAr21の置換基として記載のものと同様である。
分子直線性の点から、R73,R74はそれぞれ独立に水素原子、メチル基であることが好ましい。
73およびR74は水素原子以外の置換基を2つ以上有する場合には、置換基は環の隣り合う原子に置換しない方が好ましい。
{分子量}
色素(2−2)の分子量としては遊離酸の形で1500以下が好ましく、1200以下がさらに好ましい。
{式(2−2−1)}
上記色素(2−2)の中でも、遊離酸の形が、下記式(2−2−1)で表される異方性色素膜用モノアゾ色素が好ましい。
Figure 0005549047
式(2−2−1)中、A73,Y,Xは式(2−2)におけるものと同義である。
76は、式(2−2)におけるR73またはR74と同義である。
本発明の色素は、通常、短波長領域で高い二色性を有するが、青色光の色純度のみを向上させるために使用するには、限られた範囲の波長で高い二色性を示すことが好ましく、色素の吸収の半値幅が狭い方が好ましい。また、従来の二色性物質と組み合わせて使用する目的においても、従来の材料で不十分であった波長範囲でのみ高い二色性を示すことが好ましく、色素の吸収の半値幅が狭い方が好ましい。つまり、本発明の色素の中ではモノアゾ色素が特に好ましい。ここで、本発明で言うモノアゾ色素とは、複数のアゾ基がπ共役によりつながっていない色素である。本発明で言うモノアゾ色素は、π共役が途切れていれば、1分子中に複数のアゾ基を有していてもよい。
[3] 塩型について
本発明の異方性色素膜用アゾ色素、即ち色素(1)及び色素(2)は、通常、水溶性の色素である。
本発明の異方性色素膜用アゾ色素は、遊離酸の形(遊離酸型)のまま使用してもよく、酸基の一部が塩型を取っているものであってもよい。また、塩型の色素と遊離酸型の色素が混在していてもよい。また、製造時に塩型で得られた場合はそのまま使用してもよいし、所望の塩型に変換してもよい。塩型の交換方法としては、公知の方法を任意に用いることができ、例えば以下の方法が挙げられる。
1)塩型で得られた色素の水溶液に塩酸等の強酸を添加し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化ナトリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
2)塩型で得られた色素の水溶液に、所望の対イオンを有する大過剰の中性塩(例えば塩化ナトリウム、塩化リチウム)を添加し、塩析ケーキの形で塩交換を行う方法。
3)塩型で得られた色素の水溶液を、強酸性陽イオン交換樹脂で処理し、色素を遊離酸の形で酸析せしめたのち、所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化ナトリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液)で色素酸性基を中和し塩交換する方法。
4)予め所望の対イオンを有するアルカリ溶液(例えば水酸化ナトリウム水溶液、水酸化リチウム水溶液)で処理した強酸性陽イオン交換樹脂に、塩型で得られた色素の水溶液を作用させ、塩交換を行う方法。
また、本発明の異方性色素膜用アゾ色素の酸性基が遊離酸型をとるか、塩型を取るかは、色素のpKaと色素溶液のpHに依存する。そのため、本発明の異方性色素膜用アゾ色素の酸性基は、遊離酸型、いずれの塩型、酸性基が2つ以上ある場合には遊離酸型と塩型の混合または2種類以上の塩型の混合など、さまざまな型を取りうる。特に、異方性色素膜中でのアゾ色素の酸性基は、後述する異方性色素膜用組成物の好ましいpHや異方性色素膜用色素を含んだ基材の解離性の塩を含む溶液での処理の影響を受けて、異方性色素膜を作成する工程で用いたものとは異なる塩型をしていることもありうる。
上記の塩型の例としては、Na、Li、K等のアルカリ金属の塩、アルキル基もしくはヒドロキシアルキル基で置換されていてもよいアンモニウムの塩、または有機アミンの塩が挙げられる。
有機アミンの例として、炭素数1〜6の低級アルキルアミン、ヒドロキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン、カルボキシ置換された炭素数1〜6の低級アルキルアミン等が挙げられる。
これらの塩型の場合、その種類は1種類に限られず複数種混在していてもよい。また、化合物の一分子内に複数種混在してもよいし、組成物中に複数種混在していてもよい。
本発明の異方性色素膜用アゾ色素の酸性基の好ましい型としては、色素の製造工程、後述する異方性色素膜用組成物の内容や好ましいpHなどによって異なるが、水に対して高溶解度が必要な場合(例えば、基材への色素移行能を高めるため、異方性色素膜用組成物中において高い色素濃度が必要な場合など)には、リチウム塩、トリエチルアミン塩、水溶性基が置換した有機アミン塩またはこれらの塩を1以上有することが好ましい。一方、水に対して低溶解度が必要な場合(例えば、色素製造工程において色素溶液から該色素を析出させたい場合など)には、遊離酸の型、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩またはこれらの塩を1以上有することが好ましい。
[4] 色素の具体例について
以下に、本発明の異方性色素膜用アゾ色素の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、以下の具体例は、遊離酸の形で記載する。
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
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Figure 0005549047
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Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
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Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
また、式(1)で表される色素における、A、A、Ar,Arの具体例を以下に示す。これらを組み合わせて、式(1)として用いることができる。
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
Figure 0005549047
[4] 色素の合成方法について
以下に例示する色素No.(1−i)、(1−ii)、(2−i)、(2−ii)は遊離酸の形で示す。
[色素(1)の合成]
下記式(1−i)で表される色素(色素No.(1−i))は、下記の工程で製造できる。
Figure 0005549047
(ア)3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)を常法[例えば、細田豊著「新染料化学」(昭和48年12月21日、技報堂発行)第396頁第409頁参照]に従ってジアゾ化し、o−アニシジンと酸性条件下でカップリングを行う。
(イ)上記(ア)で得られた化合物をNMP(N−メチルピロリドン)等の非プロトン性溶剤に溶解し、炭酸ナトリウム存在下、塩化p−ニトロベンゾイルと反応させ、アミド化合物を得る。
(ウ)上記(イ)で得られた化合物を水中、20〜80℃で水硫化ナトリウムにより還元し、下記色素(2−i)で表される化合物が得られる。
Figure 0005549047
(エ)上記の工程を経て得られた化合物(2−i)を常法に従ってジアゾ化し、m−クレゾールとアルカリ性条件下でカップリングを行うことにより目的の色素No.(1−i)が得られる。
下記式(1−ii)で示される色素(色素No.(1−ii))は、4,4′−ジアミノベンズアニリドを、常法に従ってテトラゾ化し、2−ヒドロキシ安息香酸(サリチル酸)に縮合させることにより、得ることができる。
Figure 0005549047
[色素(2)の合成]
下記式(2−i)で示される色素(色素No.(2−i))は、下記の工程で製造できる。
Figure 0005549047
(ア)3−アミノベンゼンスルホン酸(メタニル酸)を常法に従ってジアゾ化し、o−アニシジンと酸性条件下でカップリングを行う。
(イ)上記(ア)で得られた化合物をNMP(N−メチルピロリドン)等の非プロトン性溶剤に溶解し、炭酸ナトリウム存在下、塩化p−ニトロベンゾイルと反応させ、アミド化合物を得る。
(ウ)上記(イ)で得られた化合物を水中、20〜80℃で水硫化ナトリウムにより還元し、目的の色素No.(2−i)が得られる。
下記式(2−ii)で示される色素(色素No.(2−ii))は、下記の工程で製造できる。
Figure 0005549047
(ア)4−アミノベンゼンスルホン酸(スルファニル酸)を常法に従ってジアゾ化し、m−トルイジンと酸性条件下でカップリングを行い、モノアゾ化合物を得る。
(イ)上記のモノアゾ化合物とテレフタロイルジクロライドとの反応を、テレフタロイルジクロライドをモノアゾ化合物に対し2当量以上用いてNMP(N−メチルピロリドン)等の非プロトン性溶剤中、炭酸ナトリウムの存在下で行った後、水を加えることにより目的の色素No.(2−ii)が得られる。
[5] 異方性色素膜用組成物
異方性色素膜を製造するにあたって、異方性色素膜用組成物を用いることができる。
異方性色素膜用組成物は、本発明の異方性色素膜用アゾ色素を含有し、通常さらに溶剤を含有する。
この組成物中または下記詳述する異方性色素膜において、本発明の異方性色素膜用アゾ色素は1種を単独で使用できるが、本発明の異方性色素膜用アゾ色素同士やヨウ素等の他の二色性物質を組み合わせて使用することもできる。更には配向を低下させない程度に紫外線吸収色素や近赤外線吸収色素などの他の色素と混合して用いることができる。これにより、異方性色素膜の耐久性の向上、色相の補正、偏光性能の向上を図ると共に、各種の色相を有する異方性色素膜を製造ができる。
異方性色素膜用組成物に用いる溶剤としては、水、水混和性のある有機溶剤、或いはこれらの混合物が適している。有機溶剤の具体例としては、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ等のセロソルブ類、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン性溶剤等の単独または2種以上の混合溶剤が挙げられる。
これらの溶剤に色素を溶解する場合の濃度としては、色素の溶解性や会合状態の形成濃度にも依存するが、好ましくは0.001重量%以上、より好ましくは0.01重量%以上、好ましくは10重量%以下、より好ましくは5重量%以下、特に好ましくは1重量%以下である。
また、異方性色素膜用組成物は、色素の溶解性向上等のため、必要に応じて界面活性剤等の添加剤を加えることができる。界面活性剤としては、アニオン系、カチオン系、ノニオン系のいずれも使用可能である。その添加濃度は通常0.01重量%以上、10重量%以下が好ましい。
さらに、本発明に係る異方性色素膜用組成物は、基材への染着性などの向上ため、必要に応じて添加剤を用いることができる。具体的には、浅原照三編「新染料加工講座 第7巻 染色II」共立出版株式会社、1972年6月15日発行、233頁から251頁や山下雄也、根本嘉郎共著「高分子活性剤と染色助剤の界面化学」株式会社誠文堂新光社、1963年9月5日発行、94頁から173頁などに記載の繊維用染色に用いられる染色助剤、およびその手法や前述の界面活性剤、アルコール類、グリコール類、尿素、塩化ナトリウム、ボウ硝等の無機塩などである。その添加濃度は通常0.01重量%以上、10重量%以下が好ましい。
[6] 異方性色素膜
本発明の異方性色素膜用アゾ色素を用いて異方性色素膜を製造することができる。
この異方性色素膜は、本発明の異方性色素膜用アゾ色素の他に、必要に応じてその他の色素、例えば、公知の青色二色性染料、ヨウ素等や上記のような界面活性剤等の添加剤を含有していてもよい。もちろん、本発明の異方性色素膜用アゾ色素で表される色素同士を組み合わせて含有していてもよい。
異方性色素膜の作製方法としては、次の(a)〜(c)の方法などが挙げられる。
(a)延伸したポリビニルアルコールなどの高分子基材を、色素を含有する溶液(異方性色素膜用組成物)等で染色する方法
(b)ポリビニルアルコールなどの高分子基材を、色素を含有する溶液(異方性色素膜用組成物)等で染色した後、延伸する方法
(c)ポリビニルアルコールなどの高分子基材を、色素を含有する溶液(異方性色素膜用組成物)等の溶液に溶解し、フィルム状に成膜した後に延伸する方法
本発明の異方性色素膜用アゾ色素を用いて、異方性色素膜を形成する場合、例えば前記(a)〜(c)のいずれの方法においても、アゾ色素を適当な溶剤に溶解して使用する。溶剤としては、前記異方性色素膜用組成物に含有する溶剤が挙げられる。
なお、前記(a)、(b)の方法における色素溶液で染色する基材や、前記(c)の方法において色素とともに延伸されてなる基材としては、ポリビニルアルコール系の樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、エチレン/酢酸ビニル(EVA)樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。中でも、ポリビニルアルコールなど、色素との親和性の高い高分子材料が好ましい。
ポリビニルアルコールの種類としては、一般的に高分子量かつ高ケン化度のものが、偏光度や二色性などの光学特性の観点から好ましいが、温湿度による収縮による欠陥を抑止することや光学特性と耐環境性能の両立を図るなどの目的から、二色性物質の種類とポリビニルアルコールのケン化度や変性度(疎水性共重合成分比)を適宜調整したポリビニルアルコール誘導体を選択することができる。
高分子材料と色素の相互作用を制御する具体的手法としては、高分子材料と色素の各々にプロトン供与性の−OH,−NH,−NHR,−NHCO−,−NHCONH−などに対し、プロトン受容性の−N=N−,−OH,−NH,−NRR′,−OR,−CN,−C≡C−およびフェニル基やナフチル基などの芳香環を官能基として組み合わせることにより、有効なものにすることができる(RおよびR′は任意の置換基である)。さらに官能基の密度を調整することで、二色性や染着性の向上に効果が得られる。
前記(a)〜(c)の方法における、染色および成膜並びに延伸は、一般的な下記の方法で行うことができる。
上記の異方性色素膜用組成物および必要に応じて塩化ナトリウム、ボウ硝等の無機塩、界面活性剤等の染色助剤を加えた染浴中に、通常35℃以上、通常80℃以下で、通常10分以下、高分子フィルムを浸漬して染色し、次いで必要に応じてホウ酸処理し、乾燥する。あるいは、高分子重合体を水および/またはアルコール、グリセリン、ジメチルホルムアミド等の親水性有機溶媒に溶解し、本発明に係る異方性色素膜用組成物を添加して原液染色を行い、この染色原液を流延法、溶液塗布法、押出法等により成膜して染色フィルムを作成する。溶媒に溶解させる高分子重合体の濃度としては、高分子重合体の種類によっても異なるが、通常5重量%以上、好ましくは10重量%以上程度で、通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下程度である。また、溶媒に溶解する色素の濃度としては、高分子重合体に対して通常0.1重量%以上、好ましくは0.8重量%以上程度で、通常5重量%以下、好ましくは2.5重量%以下程度である。
上記のようにして染色および成膜して得られた未延伸フィルムは、適当な方法によって一軸方向に延伸する。延伸処理することによって色素分子が配向し、二色性が発現する。一軸に延伸する方法としては、湿式法にて引っ張り延伸を行う方法、乾式法にて引っ張り延伸を行う方法、乾式法にてロール間圧縮延伸を行う方法等があり、いずれの方法を用いて行ってもよい。延伸倍率は2倍以上、9倍以下にて行われるが、高分子重合体としてポリビニルアルコールおよびその誘導体を用いた場合は3倍以上、6倍以下の範囲が好ましい。
延伸配向処理したあとで、該延伸フィルムの耐久性向上と偏光度向上の目的でホウ酸処理を実施する。ホウ酸処理により、異方性色素膜の光線透過率と偏光度が向上する。ホウ酸処理の条件としては、用いる親水性高分子重合体および色素の種類によって異なるが、一般的にはホウ酸濃度としては、通常1重量%以上、好ましくは5重量%以上程度で、通常15重量%以下、好ましくは10重量%以下程度である。また、処理温度としては通常30℃以上、好ましくは50℃以上で、通常80℃以下の範囲にあることが望ましい。ホウ酸濃度が1重量%未満であるか、処理温度が30℃未満の場合は、処理効果が小さく、また、ホウ酸濃度が15重量%を超えるか、処理温度が80℃以上を超える場合は異方性色素膜がもろくなり好ましくない。
(a)〜(c)の方法により得られる異方性色素膜の膜厚は通常50μm以上、特に80μm以上で、200μm以下が好ましく、特に100μm以下であることが好ましい。
本発明の異方性色素膜アゾ色素を含有する異方性色素膜は、光吸収の異方性を利用し、直線偏光、円偏光、楕円偏光等を得る偏光膜として機能するほか、膜形成プロセスと基材や色素を含有する組成物の選択により、屈折率異方性や伝導異方性などの各種異方性膜として機能化が可能となり、様々な種類の、多様な用途に適用可能な偏光素子とすることができる。
該方性色素膜を偏光素子として使用する場合、前記(a)〜(c)に代表される方法で作成された異方性色素膜そのものを使用してもよく、また該色素膜上に保護層、粘着層、反射防止層、位相差層など、様々な機能をもつ層を積層形成し、積層体として使用してもよい。
本発明の異方性色素膜を基板上に形成して偏光素子として使用する場合、形成された異方性色素膜そのものを使用してもよく、また上記の様な保護層のほか、粘着層或いは反射防止層、配向膜、位相差フィルムとしての機能、輝度向上フィルムとしての機能、反射フィルムとしての機能、半透過反射フィルムとしての機能、拡散フィルムとしての機能などの光学機能をもつ層など、様々な機能をもつ層を湿式成膜法などにより積層形成し、積層体として使用してもよい。
これら光学機能を有する層は、例えば以下の様な方法により形成することが出来る。
位相差フィルムとしての機能を有する層は、例えば特許第2841377号公報、特許第3094113号公報などに記載の延伸処理を施したり、特許第3168850号公報などに記載された処理を施したりすることにより形成することができる。
また、輝度向上フィルムとしての機能を有する層は、例えば特開2002−169025号公報や特開2003−29030号公報に記載されるような方法で微細孔を形成すること、或いは、選択反射の中心波長が異なる2層以上のコレステリック液晶層を重畳することにより形成することができる。
反射フィルムまたは半透過反射フィルムとしての機能を有する層は、蒸着やスパッタリングなどで得られた金属薄膜を用いて形成することができる。
拡散フィルムとしての機能を有する層は、上記の保護層に微粒子を含む樹脂溶液をコーティングすることにより、形成することができる。
また、位相差フィルムや光学補償フィルムとしての機能を有する層は、ディスコティック液晶性化合物、ネマティック液晶性化合物などの液晶性化合物を塗布して配向させることにより形成することができる。
本発明の異方性色素膜用アゾ色素を用いた異方性色素膜は、広範囲な色表現が可能で、高耐熱性の偏光素子を得ることができるという点から、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイだけでなく液晶プロジェクタや車載用表示パネル等、高耐熱性が求められる用途に好適にも使用することができる。
次に、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以下の実施例中、二色比は、プリズム偏光子を入射光学系に配した分光光度計で異方性色素膜の透過率を測定した後、次式により計算した。
二色比(D)=Az/Ay
Az=−log(Tz)
Ay=−log(Ty)
Tz:色素膜の吸収軸方向の偏光に対する透過率
Ty:色素膜の偏光軸方向の偏光に対する透過率
参考例
下記式(i−a)で表される化合物198重量部をN−メチルピロリドン1200重量部に溶解し、炭酸ナトリウム67重量部、塩化p−ニトロベンゾイル117重量部を加え、20℃で1時間反応を行った。
Figure 0005549047
次いで、水8000重量部を加えて55〜60℃に昇温し、水硫化ナトリウム(純度70%)を79重量部加え、55〜60℃を保持して1時間反応を行い、下記式(i−1)で表される目的の色素No.(i−1)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は368nmであった。
Figure 0005549047
実施例2
塩酸酸性条件下、上記参考例1の方法で得た色素No.(i−1)のナトリウム塩67重量部に、亜硝酸ナトリウム12重量部を加えてジアゾ化し、m−クレゾール16重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−2)で表される目的の色素No.(i−2)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は384nmであった。
Figure 0005549047
実施例3
塩酸酸性条件下、上記参考例1の方法で得た色素No.(i−1)のナトリウム塩67重量部に、亜硝酸ナトリウム12重量部を加えてジアゾ化し、サリチル酸21重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−3)で表される目的の色素No.(i−3)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は375nmであった。
Figure 0005549047
参考例
塩酸酸性条件下、アミノJ酸二ナトリウム(6−アミノ−1,3−ナフタレンジスルホン酸二ナトリウム)52重量部に亜硝酸ナトリウム11重量部を加えてジアゾ化し、N−(2−メトキシフェニル)アミノメタンスルホン酸ナトリウム36重量部と酸性条件下、カップリングを行った。系に水酸化ナトリウムを加え、アルカリ条件下、70℃で5時間反応することにより、下記式(i−b)で表される化合物を得た。
Figure 0005549047
化合物(i−b)をN−メチルピロリドン200重量部に溶解し、炭酸ナトリウム12重量部、塩化p−ニトロベンゾイル20重量部を加え、20℃で1時間反応を行った。次いで、水800重量部を加えて55〜60℃に昇温し、水硫化ナトリウム(純度70%)を21重量部加え、55〜60℃を保持して1時間反応を行い、下記式(i−4)で表される目的の色素No.(i−4)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は379nmであった。
Figure 0005549047
実施例5
塩酸酸性条件下、上記参考例4の方法で得た色素No.(i−4)のナトリウム塩117重量部に、亜硝酸ナトリウム15重量部を加えてジアゾ化し、m−クレゾール21重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−5)で表される目的の色素No.(i−5)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は391nmであった。
Figure 0005549047
実施例6
塩酸酸性条件下、上記参考例4の方法で得た色素No.(i−4)のナトリウム塩117重量部に、亜硝酸ナトリウム15重量部を加えてジアゾ化し、サリチル酸27重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−6)で表される目的の色素No.(i−6)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は375nmであった。
Figure 0005549047
参考例
4−アミノ−1,1′−アゾベンゼン−3,4′−ジスルホン酸ナトリウム179重量部をN−メチルピロリドン1000重量部に溶解し、炭酸ナトリウム58重量部、塩化p−ニトロベンゾイル102重量部を加え、20℃で1時間反応を行った。
次いで、水4000重量部を加えて55〜60℃に昇温し、水硫化ナトリウム(純度70%)を165重量部加え、55〜60℃を保持して1時間反応を行い、下記式(i−7)で表される目的の色素No.(i−7)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は355nmであった。
Figure 0005549047
実施例8
塩酸酸性条件下、上記参考例7の方法で得た色素No.(i−7)のナトリウム塩87重量部に、亜硝酸ナトリウム13重量部を加えてジアゾ化し、m−クレゾール18重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−8)で表される目的の色素No.(i−8)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は373nmであった。
Figure 0005549047
実施例9
塩酸酸性条件下、上記参考例7の方法で得た色素No.(i−7)のナトリウム塩87重量部に、亜硝酸ナトリウム15重量部を加えてジアゾ化し、サリチル酸23重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−9)で表される目的の色素No.(i−9)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は368nmであった。
Figure 0005549047
実施例10
塩酸酸性条件下、上記参考例1の方法で得た色素No.(i−1)のナトリウム塩67重量部に、亜硝酸ナトリウム12重量部を加えてジアゾ化し、レゾルシノール17重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−10)で表される目的の色素No.(i−10)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は420nmであった。
Figure 0005549047
実施例11
塩酸酸性条件下、上記参考例1の方法で得た色素No.(i−1)のナトリウム塩67重量部に、亜硝酸ナトリウム12重量部を加えてジアゾ化し、o−クレゾール17重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−11)で表される目的の色素No.(i−11)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は387nmであった。
Figure 0005549047
実施例12
塩酸酸性条件下、上記参考例1の方法で得た色素No.(i−1)のナトリウム塩67重量部に、亜硝酸ナトリウム12重量部を加えてジアゾ化し、グアヤコール(o−メトキシフェノール)22重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−12)で表される目的の色素No.(i−12)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は390nmであった。
Figure 0005549047
参考例13
塩酸酸性条件下、スルファニル酸(4−アミノベンゼンスルホン酸)35重量部に亜硝酸ナトリウム15重量部を加えてジアゾ化し、N−(2−メトキシフェニル)アミノメタンスルホン酸ナトリウム48重量部と酸性条件下、カップリングを行った。系に水酸化ナトリウムを加え、アルカリ条件下、85℃で1時間反応することにより、下記式(i−c)で表される化合物を得た。
Figure 0005549047
化合物(i−c)をN−メチルピロリドン400重量部に溶解し、炭酸ナトリウム23重量部、塩化p−ニトロベンゾイル20重量部を加え、20℃で1時間反応を行った。次いで、水1000重量部を加えて55〜60℃に昇温し、水硫化ナトリウム(純度70%)を15重量部加え、55〜60℃を保持して1時間反応を行い、下記式(i−13)で表される目的の色素No.(i−13)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は367nmであった。
Figure 0005549047
実施例14
塩酸酸性条件下、上記参考例13の方法で得た色素No.(i−13)のナトリウム塩90重量部に、亜硝酸ナトリウム16重量部を加えてジアゾ化し、m−クレゾール22重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−14)で表される目的の色素No.(i−14)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は383nmであった。
Figure 0005549047
参考例15
塩酸酸性条件下、スルファニル酸(4−アミノベンゼンスルホン酸)35重量部に亜硝酸ナトリウム15重量部を加えてジアゾ化し、N−(3−メチルフェニル)アミノメタンスルホン酸ナトリウム45重量部と酸性条件下、カップリングを行った。系に水酸化ナトリウムを加え、アルカリ条件下、85℃で10時間反応することにより、下記式(i−d)で表される化合物を得た。
Figure 0005549047
化合物(i−d)をN−メチルピロリドン300重量部に溶解し、炭酸ナトリウム15重量部、塩化p−ニトロベンゾイル27重量部を加え、20℃で1時間反応を行った。次いで、水1000重量部を加えて55〜60℃に昇温し、水硫化ナトリウム(純度70%)を18重量部加え、55〜60℃を保持して1時間反応を行い、下記式(i−15)で表される目的の色素No.(i−15)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は360nmであった。
Figure 0005549047
実施例16
塩酸酸性条件下、上記参考例13の方法で得た色素No.(i−13)のナトリウム塩79重量部に、亜硝酸ナトリウム13重量部を加えてジアゾ化し、レゾルシノール19重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−16)で表される目的の色素No.(i−16)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は425nmであった。
Figure 0005549047
実施例17
塩酸酸性条件下、上記参考例13の方法で得た色素No.(i−13)のナトリウム塩79重量部に、亜硝酸ナトリウム13重量部を加えてジアゾ化し、o−クレゾール19重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−17)で表される目的の色素No.(i−17)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は382nmであった。
Figure 0005549047
実施例18
塩酸酸性条件下、上記参考例13の方法で得た色素No.(i−13)のナトリウム塩79重量部に、亜硝酸ナトリウム13重量部を加えてジアゾ化し、グアヤコール(o−メトキシフェノール)22重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−18)で表される目的の色素No.(i−18)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は390nmであった。
Figure 0005549047
実施例19
塩酸酸性条件下、上記参考例7の方法で得た色素No.(i−7)のナトリウム塩89重量部に、亜硝酸ナトリウム13重量部を加えてジアゾ化し、グアヤコール(o−メトキシフェノール)21重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−19)で表される目的の色素No.(i−19)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は374nmであった。
Figure 0005549047
実施例20
4−アミノアゾベンゼン−4′−スルフォン酸ナトリウム16重量部をN−メチルピロリドン100重量部に溶解し、炭酸ナトリウム5.5重量部、塩化p−ニトロベンゾイル12.8重量部を加え、50℃で1時間反応を行った。次いで、水500重量部を加えて55〜60℃に昇温し、水硫化ナトリウム(純度70%)を8.6重量部加え、55〜60℃を保持して1時間反応を行い、冷却した後濾過し、2重量%食塩水で洗浄して下記式(i−e)で表される化合物を得た。
Figure 0005549047
上記化合物(i−e)8.4重量部を、N−メチルピロリドン130重量部、水20重量部に溶解し、塩酸酸性条件下に亜硝酸ナトリウム1.5重量部を加えてジアゾ化し、N−(4−カルボキシベンジル)アニリン5重量部と酸性条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−20)で表される目的の色素No.(i−20)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は354nmであった。
Figure 0005549047
実施例21
塩酸酸性条件下、スルファニル酸(4−アミノベンゼンスルフォン酸)8.7重量部に亜硝酸ナトリウム3.6重量部を加えてジアゾ化し、1,7−クレ−ブ酸(8−アミノナフタレン−2−スルフォン酸)11.2重量部と酸性条件下、カップリングを行った。系に水酸化ナトリウムを加え、アルカリ条件下、塩化p−ニトロベンゾイル16.6重量部を加え、60℃、pH8で5時間反応した。反応後、水硫化ナトリウム(純度70%)11.7重量部を加えて60℃、1時間反応して下記式(i−f)で表される化合物を得た。
Figure 0005549047
上記化合物(i−f)5.7重量部を塩酸酸性条件下、亜硝酸ナトリウム0.73重量部を加えてジアゾ化し、m−クレゾール1.08重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−21)で表される目的の色素No.(i−21)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は379nmであった。
Figure 0005549047
実施例22
上記化合物(i−f)5.7重量部を塩酸酸性条件下、亜硝酸ナトリウム0.73重量部を加えてジアゾ化し、3−メチル−3−ピラゾリン−5−オン0.98重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、下記式(i−22)で表される目的の色素No.(i−22)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は407nmであった。
Figure 0005549047
実施例23
蒸留水100重量部に色素No.(i−1)の色素のナトリウム塩0.05重量部と無水硫酸ナトリウム0.02重量部を加えて撹拌溶解し、染色液とした。日本合成化学工業社製のポリビニルアルコールフィルム(OPLフィルム)を、50℃の染色液に表1に記載した時間浸漬して染色し、50℃の水浴で余剰の染料を洗浄した後、50℃の4重量%ホウ酸水溶液中で6倍に延伸した。延伸後、室温の水浴中で余剰のホウ酸を洗浄し、送風乾燥することで異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例24
蒸留水100重量部に色素No.(i−2)の色素のナトリウム塩0.05重量部と無水硫酸ナトリウム0.02重量部を加えて撹拌溶解し、染色液とした。日本合成化学工業社製のポリビニルアルコールフィルム(OPLフィルム)を、50℃の染色液に表1に記載した時間浸漬して染色し、50℃の水浴で余剰の染料を洗浄した後、50℃の4重量%ホウ酸水溶液中で6倍に延伸した。延伸後、室温の水浴中で余剰のホウ酸を洗浄し、送風乾燥することで異方性色素膜を得た。
この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例25
水90重量部に色素No.(i−3)の色素のナトリウム塩を0.05重量部、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業社製:GL−05)10重量部を加えて、水浴中で撹拌溶解後、厚さ約1mmに展開、乾燥することにより色素含有のポリビニルアルコール(PVA)フィルムを得た。
このPVAフィルムを5重量%のホウ酸水溶液に浸漬後、3倍に引き伸ばして異方性色素膜を得た。この異方性色素膜は極大吸収波長(λmax)が405nmであり、高い二色比を有していることが分かった。
実施例26
実施例25において、色素を色素No.(i−3)の色素から色素No.(i−4)の色素のナトリウム塩に変更した以外は実施例25に記載の方法と同様な方法により色素含有のポリビニルアルコール(PVA)フィルムを得た。
このPVAフィルムを5重量%のホウ酸水溶液に浸漬後、3倍に引き伸ばして異方性色素膜を得た。この異方性色素膜は極大吸収波長(λmax)が411nmであり、高い二色比を有していることが分かった。
実施例27
色素No.(i−5)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例28
色素No.(i−6)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例29
実施例25において、色素を色素No.(i−3)の色素から色素No.(i−7)の色素のナトリウム塩に変更した以外は実施例25に記載の方法と同様な方法により色素含有のポリビニルアルコール(PVA)フィルムを得た。
このPVAフィルムを5重量%のホウ酸水溶液に浸漬後、3倍に引き伸ばして異方性色素膜を得た。この異方性色素膜は極大吸収波長(λmax)が384nmであり、高い二色比を有していることが分かった。
実施例30
色素No.(i−8)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例31
色素No.(i−9)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例32
色素No.(i−10)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例33
色素No.(i−11)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例34
色素No.(i−12)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例35
色素No.(i−13)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例36
色素No.(i−14)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例37
色素No.(i−15)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例38
色素No.(i−16)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例39
色素No.(i−17)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例40
色素No.(i−18)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例41
色素No.(i−19)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例42
色素No.(i−20)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例43
色素No.(i−21)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例44
色素No.(i−22)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
参考例45
蒸留水100重量部に下記式(ii−1)で表される色素No.(ii−1)の色素のナトリウム塩0.05重量部と無水硫酸ナトリウム0.02重量部を加えて撹拌溶解し、染色液とした。日本合成化学工業社製のポリビニルアルコールフィルム(OPLフィルム)を、50℃の染色液に表2に記載した時間浸漬して染色し、50℃の水浴で余剰の染料を洗浄した後、50℃の4重量%ホウ酸水溶液中で6倍に延伸した。延伸後、室温の水浴中で余剰のホウ酸を洗浄し、送風乾燥することで異方性色素膜を得た。
この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表2に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
参考例46
下記式(ii−2)で表される色素No.(ii−2)の色素のナトリウム塩を用い、表2に記載した染色時間とする以外は、参考例45と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表2に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
参考例47
下記式(ii−3)で表される色素No.(ii−3)の色素のナトリウム塩を用い、表2に記載した染色時間とする以外は、参考例45と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表2に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
参考例48
下記式(ii−4)で表される色素No.(ii−4)の色素のナトリウム塩を用い、表2に記載した染色時間とする以外は、参考例45と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表2に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
参考例49
下記式(ii−5)で表される色素No.(ii−5)の色素のナトリウム塩を用い、表2に記載した染色時間とする以外は、参考例45と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表2に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
参考例50
下記式(ii−6)で表される色素No.(ii−6)の色素のナトリウム塩を用い、表2に記載した染色時間とする以外は、参考例45と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表2に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
Figure 0005549047
Figure 0005549047
実施例51
蒸留水90重量部に、重合度約2000の粉末状ポリビニルアルコール(和光純薬工業社製)10重量部、グリセリン0.05重量部を加えて、水浴中で撹拌溶解してポリビニルアルコール水溶液を得た。
さらに、このポリビニルアルコール水溶液に色素No.(i−2)の色素のナトリウム塩を0.5重量部加えて、室温下で撹拌溶解した。この色素とポリビニルアルコールの混合溶液を厚みが1.5mmになるようにバット上に展開し、室温下で60時間乾燥してフィルム厚約150μmの色素入りポリビニアルコールフィルム(PVAフィルム)を得た。
さらに、180℃のオーブン中でこのPVAフィルムを30分間乾燥した。
このPVAフィルムを4重量%のホウ酸水溶液に30分間浸漬後、室温雰囲気下で5倍に引き伸ばして異方性色素膜を得た。
この異方性色素膜の吸光度と各波長における二色比を図1に示す。この異方性色素膜は極大吸収波長(λmax)が405nmであり、高い二色比を有していることが分かった。
実施例52
塩酸酸性条件下、上記参考例13の方法で得た色素(i−13)のナトリウム塩79重量部に、亜硝酸ナトリウム13重量部を加えてジアゾ化し、サリチル酸24重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、目的の色素No.(i−23)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は375nmであった。
Figure 0005549047
実施例53
塩酸酸性条件下、上記参考例1の方法で得た色素(i−1)のナトリウム塩67重量部に、亜硝酸ナトリウム12重量部を加えてジアゾ化し、フェノール14重量部とアルカリ条件下、カップリングを行うことにより、目的の色素No.(i−24)をナトリウム塩として得た。この色素の水溶液中、10ppmでの極大吸収波長(λmax)は367nmであった。
Figure 0005549047
実施例54
色素No.(i−23)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
実施例55
色素No.(i−24)の色素のナトリウム塩を用い、表1に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表1に記載するが、高い二色性を有していることが分かった。
比較例1
色素として、下記式(v−1)で表される色素No.(v−1)の色素のナトリウム塩を用い、表3に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表3に記載するが、二色性が不十分であることが分かった。
Figure 0005549047
比較例2
色素として、下記式(v−2)で表される色素No.(v−2)の色素のナトリウム塩を用い、表3に記載した染色時間とする以外は、実施例24と同様の方法を用いて異方性色素膜を得た。この異方性色素膜の最大吸収波長とその波長での単体透過率および二色比を表3に記載するが、二色性が不十分であることが分かった。
Figure 0005549047
Figure 0005549047
実施例51で得られた異方性色素膜の吸光度と各波長における二色比を示すチャートである。

Claims (2)

  1. 遊離酸の形が下記式(1)で表されることを特徴とする、異方性色素膜用アゾ色素。
    Figure 0005549047
    [式(1)中、Aは、スルホ基;カルボキシ基;及びアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいアルコキシ基;からなる群から選ばれる基を置換基として1または2有する、フェニル基またはナフチル基を表す。
    は、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいピリドニル基、又は置換基を有していてもよいピラゾリル基を表す。該フェニル基、ピリドニル基、及びピラゾリル基が有していてもよい置換基は、それぞれ独立に、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいアルコキシ基;下記アミノ基;アルコキシ基、水酸基、スルホ基又はカルボキシ基が置換していてもよいフェニル基;ニトロ基;シアノ基;水酸基;カルボキシ基;又はスルホ基;である。
    <アミノ基>
    −NH、−NHR、又は−NRで表されるアミノ基。ここで、R〜Rは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基;置換基を有していてもよいフェニル基;或いは、置換基を有していてもよいアシル基を表す。R〜Rのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい置換基は、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、スルホ基、カルボキシ基又は水酸基である。)、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
    但し、Aがスルホ基を有するナフチル基である場合、Aは下記式(1−2a)又は(1−2b)のいずれかで表される基である。
    Figure 0005549047
    (式(1−2a)中、環Gは−OZ以外にも置換基を有していてもよい。Zは、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
    環Gが−OZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;水酸基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基;或いは下記アミノ基である。
    <アミノ基>
    −NH、−NHR、−NR、−NHCORで表されるアミノ基。R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
    の炭素数1〜6のアルキル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。
    のフェニル基が有していてもよい置換基は、置換基を有していてもよいアルキル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基又は水酸基である。)
    Figure 0005549047
    (式(1−2b)中、環Gは−NZ以外にも置換基を有していてもよい。ZおよびZは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
    環Gが−NZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;水酸基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基;或いは下記アミノ基である。
    <アミノ基>
    −NH、−NHR、−NR、−NHCORで表されるアミノ基。R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
    およびZの炭素数1〜6のアルキル基およびフェニル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。)
    は、−CH−基または−CO−基を表す。
    は、水素原子、メチル基またはエチル基を表す。
    ArおよびArは、それぞれ独立に、1,4−フェニレン基、又は1,4−ナフチレン基を表す。1,4−フェニレン基、および1,4−ナフチレン基は、置換基として、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;下記アミノ基;ハロゲン原子;又はスルホ基を有していてもよい。
    <アミノ基>
    −NH、−NHRα、又は−NRβγで表されるアミノ基。ここで、Rα〜Rγは、それぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基;置換基を有していてもよいフェニル基;或いは、置換基を有していてもよいアシル基を表す。Rα〜Rγのアルキル基、フェニル基またはアシル基に置換していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。]
  2. 上記式(1)が下記式(1−2)で表されることを特徴とする、請求項1に記載の異方性色素膜用アゾ色素。
    Figure 0005549047
    [式(1−2)中、ArおよびArは、それぞれ、上記式(1)におけると同義である。
    31は、下記式(1−2a’)を表し、A32は、下記式(1−2a)〜(1−2d)のいずれかを表す。
    Figure 0005549047
    (式(1−2a’)中、環Gは−OZ以外にも置換基を有していてもよい。Zは、アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。
    環Gが−OZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;またはアルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基である。
    Figure 0005549047
    (式(1−2a)中、環Gは−OZ以外にも置換基を有していてもよい。Zは、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
    環Gが−OZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;水酸基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基;或いは下記アミノ基である。
    <アミノ基>
    −NH、−NHR、−NR、−NHCORで表されるアミノ基。R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
    の炭素数1〜6のアルキル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。
    のフェニル基が有していてもよい置換基は、置換基を有していてもよいアルキル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、アルコキシ基、カルボキシ基、スルホ基又は水酸基である。)
    Figure 0005549047
    (式(1−2b)中、環Gは−NZ以外にも置換基を有していてもよい。ZおよびZは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。
    環Gが−NZ以外に有していてもよい置換基は、スルホ基;カルボキシ基;水酸基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルキル基;アルコキシ基、水酸基、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基を有していてもよいアルコキシ基;或いは下記アミノ基である。
    <アミノ基>
    −NH、−NHR、−NR、−NHCORで表されるアミノ基。R〜Rはそれぞれ独立に、置換基を有していてもよいアルキル基または置換基を有していてもよいフェニル基を表す。該アルキル基および該フェニル基に置換していてもよい基は、アルコキシ基、水酸基、スルホ基、カルボキシ基又はハロゲン原子である。
    およびZの炭素数1〜6のアルキル基およびフェニル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。)
    Figure 0005549047
    (式(1−2c)中、ZおよびZは、それぞれ独立に、水素原子または置換基を有していてもよい炭素数1〜6のアルキル基を表す。Zは、水素原子、スルホ基、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシ基、スルホメチル基またはカルボキシメチル基を表す。
    およびZの炭素数1〜6のアルキル基が有していてもよい置換基は、アルコキシ基、水酸基、置換基を有していてもよいフェニル基(該置換基は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、スルホ基又はカルボキシ基である。)、ハロゲン原子、スルホ基又はカルボキシ基である。)
    Figure 0005549047
    (式(1−2d)中、Zは、メチル基、カルボキシ基または炭素数2〜4のアルコキシカルボニル基を表す。ZおよびZ10は、それぞれ独立に、水素原子またはスルホ基を表す。)]
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