JP5549010B2 - 加工装置、及び当該装置の駆動方法 - Google Patents

加工装置、及び当該装置の駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5549010B2
JP5549010B2 JP2010079270A JP2010079270A JP5549010B2 JP 5549010 B2 JP5549010 B2 JP 5549010B2 JP 2010079270 A JP2010079270 A JP 2010079270A JP 2010079270 A JP2010079270 A JP 2010079270A JP 5549010 B2 JP5549010 B2 JP 5549010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
tool
unit
observation
workpiece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010079270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011206899A (ja
Inventor
秀夫 横田
和弘 藤崎
英敏 田桐
英美 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Takashima Sangyo KK
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Takashima Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research, Takashima Sangyo KK filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP2010079270A priority Critical patent/JP5549010B2/ja
Publication of JP2011206899A publication Critical patent/JP2011206899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5549010B2 publication Critical patent/JP5549010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Control Of Machine Tools (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本発明は、加工工具の位置補正機構を備える加工装置、及びその駆動方法に関する。
切削装置は、バイトを用いて加工対象物の接触加工を行う装置である。切削装置を用いた加工工程において、バイトに欠け等の損傷が生じた場合、バイトの交換が必要となる。
バイトを交換した場合には、バイト先端と加工対象物との位置あわせが必要となる。この位置あわせは、例えば、バイト先端と加工対象物との位置関係を肉眼で観察して追い込む方法(方法1と称する)で行われる。或いは、接触式のセンサを用いてバイト先端の位置を計測する方法(方法2と称する)、又は非接触式のセンサを用いてバイト先端の位置を計測する方法(方法3:特許文献1等参照)等により得られた、バイト先端と加工対象物との位置関係から、バイトを交換した後の切削加工再開位置の算出を行う。
日本国公開特許公報:特開2004−34278(2004年2月5日出願公開)
しかし、上記方法1では、バイト先端と加工対象物との位置関係を微細に調整することは困難であるため、交換後のバイト先端は、加工対象物の被加工面から充分な距離をもったところに留める必要がある。また、切削加工再開後の切り込みも、バイトの破損を防ぐために微細な精度で行う必要があることから、バイト先端が加工対象物に到達するまでに、必然的に数百断面分以上にも相当する加工動作を繰り返す事が必要となるという課題を有する。特に、ダイヤモンド製等の非常に脆い材料からなるバイトを用いる場合、非常に鋭い形状からなるバイトを用いる場合、或いはミクロン単位の精度での加工が求められている場合には、上記の課題が顕著となる。
一方、上記方法2では、計測に際してバイト先端をセンサに押し当てる必要があるため、非常に脆い材料からなるバイトを用いる場合や、非常に鋭い形状からなるバイトを用いる場合には、バイトの先端を損傷する虞があるという課題を有する。特に、精密加工に用いるバイトではこの課題が顕著となるため、採用することができない。
また、上記方法3では、上記方法2で示すバイトの先端が損傷するという虞は回避される。しかし、非接触計測という性質から、計測の正確性に劣るという課題を有する。特に、バイトが、ダイヤモンド等の透明材料で作成されている場合にはこの課題が顕著となる。さらに、非接触式のセンサは高価であるというコスト面での課題も有する。
本願発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、かつ正確に加工工具の位置補正を行うことが出来る加工装置、及びその駆動方法を提供することを主たる目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る加工装置は、加工対象物を取付け可能に構成された試料支持部と、上記加工対象物を接触加工する加工工具を取付け可能に構成された工具支持軸部と、上記加工対象物の被加工面を観察する観察部と、を備えた加工装置において、上記加工工具により接触加工されかつ上記加工対象物とは異なる位置決め試料を取付け可能に構成された位置決め試料支持部と、上記位置決め試料の被加工面と上記加工工具との距離情報を取得し、当該距離情報に基づき上記加工対象物の被加工面と上記加工工具との距離を補正する位置補正部と、を備えることを特徴としている。
なお、上記の距離情報とは、位置決め試料の被加工面と加工工具との距離自体であってもよく、或いは、当該被加工面と加工工具との距離を間接的に示す距離情報(後述するような、合焦するまでの観察部の移動量等)であってもよい。
本発明に係る加工装置では、上記観察部は、上記加工対象物及び上記位置決め試料に対して、上記工具支持軸部の軸方向に沿った相対移動が可能に構成され、上記位置補正部は上記観察部を含んで構成され、上記位置決め試料を上記加工工具により接触加工した後に、上記位置補正部は、上記位置決め試料の被加工面と上記観察部との間隔を変更しながら、当該観察部により当該被加工面を観察し、合焦するまでの当該観察部の相対的な移動量を、上記距離情報とするものであってもよい。
本発明に係る加工装置では、上記観察部と上記工具支持軸部とは、当該工具支持軸部の軸方向に沿った一体的な移動が可能に構成され、上記位置補正部は上記観察部を含んで構成され、上記位置決め試料を上記加工工具により接触加工した後に、上記位置補正部は、上記位置決め試料の被加工面と上記観察部との間隔を変更しながら、当該観察部により当該被加工面を観察し、合焦するまでの当該観察部の移動量を、上記距離情報とするものであることが好ましい。
なお、上記観察部の相対的な移動量、又は上記観察部の移動量の一例には、上記位置決め試料を加工工具により接触加工した際における観察部の高さを基準位置とし、観察部が上記被加工面に合焦する高さを合焦位置とした場合に、合焦位置と基準位置との高さ方向における距離が挙げられる。
本発明に係る加工装置では、上記位置補正部は、得られた上記距離情報に基づき、上記工具支持軸部をその軸方向に沿って移動することで、加工対象物の被加工面と加工工具との上記距離を補正することが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記位置補正部は、上記加工工具の交換において加工対象物の被加工面と加工工具との上記距離を補正するものであり、上記加工工具の交換前に取得した上記距離情報と、上記加工工具の交換後に取得した上記距離情報との差分を、上記距離に対する補正量とするものであってもよい。
なお、上記補正量をより正確なものとするためには、接触加工時における観察部と工具支持軸部との相対的な位置関係が、加工工具の交換前後において一定であることが好ましい。或いは、加工工具の交換前の接触加工時における観察部と工具支持軸部との相対的な位置関係を基準として、加工工具の交換後における上記距離情報を取得することが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記位置補正部は、上記加工工具の取付け直しにおいて加工対象物の被加工面と加工工具との上記距離を補正するものであり、上記加工工具の取付け直し前に取得した上記距離情報と、上記加工工具の取付け直し後に取得した上記距離情報との差分を、上記距離に対する補正量とするものであってもよい。
なお、上記補正量をより正確なものとするためには、接触加工時における観察部と工具支持軸部との相対的な位置関係が、加工工具の取付け直しの前後において一定であることが好ましい。或いは、加工工具の取付け直し前の接触加工時における観察部と工具支持軸部との相対的な位置関係を基準として、加工工具の取付け直し後における上記距離情報を取得することが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記観察部は撮像ユニットを備え、上記撮像ユニットが撮像した上記加工対象物の被加工面の連続画像から、当該加工対象物の三次元構造を構成する三次元構造構成部を備えるものであることが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記観察部は撮像ユニットを備え、上記撮像ユニットが撮像した上記加工対象物の被加工面の画像から、上記加工工具の交換又は取付け直しの要否を判定する判定部を備えるものであることが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記加工工具は、バイト、砥石、又はナイフであってもよい。
本発明に係る加工装置では、上記位置決め試料は、上記加工対象物より硬度の低い材料であることが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記位置決め試料は樹脂製又は粘土製であり、上記加工対象物は金属製であることが好ましい。
本発明に係る加工装置では、上記位置決め試料は、二種以上の色で着色された上記被加工面を有する、又は焦点合わせのための所定のパターンが形成された上記被加工面を有することが好ましい。
本発明は、また、工具支持軸部に加工工具を、位置決め試料支持部に位置決め試料を、試料支持部に加工対象物を取付けた状態で上記加工装置を駆動する方法であって、上記位置決め試料を上記加工工具で接触加工した後に、上記位置決め試料の被加工面と上記加工工具との距離情報を、上記観察部を用いて取得する工程(1)と、上記加工対象物を上記加工工具で接触加工する工程(2)とを行い、次いで、上記加工工具を交換又は取付け直し後に、上記位置決め試料を上記加工工具で接触加工して、当該位置決め試料の被加工面と加工工具との距離情報を、上記観察部を用いて取得する工程(3)を行い、次いで、上記位置補正部により、上記工程(1)で取得した上記距離情報と上記工程(3)で取得した上記距離情報との差分に基づき、上記加工対象物の被加工面と上記加工工具との距離を補正する工程(4)を行う方法を提供する。さらに、工程(4)に次いで、交換又は取付け直し後の加工工具を用いて上記加工対象物を加工工具で接触加工する工程(5)を含むこともできる。
本発明によれば、簡素な構成で、かつ正確に加工工具の位置補正を行うことが出来る加工装置、及びその駆動方法が提供されるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る三次元構造構成装置の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す三次元構造構成装置に適用される、スピンドル及び観察部の主要な動作制御機構を示す概略ブロック図である。 図1に示す三次元構造構成装置における、バイトの位置補正動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るバイト高さ検出用ワーク(位置決め試料)の構成を示す斜視図である。 (a)、(b)及び(c)は、バイトとして平バイトを用いてプレーナ加工を行った場合に得られる、被加工面の一例を示す図である。 (a)及び(b)は、バイトとしてRバイトを用いて回転切削加工を行った場合に得られる、被加工面の一例を示す図である。 (a)〜(e)は、図1に示す三次元構造構成装置において、バイトの磨耗等により生じる不所望な加工痕を除去する画像処理を行った様子を示す図である。 (a)及び(b)は、観察ワークに対するバイト位置の補正量を算出する方法の一例を模式的に説明する図である。
〔実施の形態1〕
<加工装置の概略構成>
図1は、本発明に係る加工装置としての三次元構造構成装置100の概略構成を示す斜視図である。三次元構造構成装置100は、観察ワーク用台座(試料支持部)11と、バイト(加工工具)22取り付け用のスピンドル(工具支持軸部)21と、観察ワーク(加工対象物)12の被加工面を観察する観察部31とを備える。
三次元構造構成装置100は、さらに、観察ワーク12とは異なる、バイト高さ検出用ワーク(位置決め試料)14を取付け可能に構成された位置決めワーク用台座(位置決め試料支持部)15を備える。バイト高さ検出用ワーク14は、観察ワーク12と共通のバイト22により接触加工がなされ、かつその被加工面は上記観察部31により観察可能である。
三次元構造構成装置100では、バイト高さ検出用ワーク14をバイト22により切削加工し、次いで観察部31を用いてその被加工面を観察することで、当該被加工面とバイトとの距離(距離情報)を計測する。そして、バイトの交換又は取付け直しを行った際に、三次元構造構成装置100は、取得した距離情報に基づき、観察ワーク12の被加工面とバイト22との距離を補正する。なお、当該距離の補正動作の詳細については後述する。
以下、三次元構造構成装置100の構造をより詳細に説明する。スピンドル21は、鉛直方向に伸びる回転軸であり、その下端側にバイト22を取り付けるバイト用台座21aを有する。バイト用台座21aに取り付けられたバイト22は、スピンドル21の回転により回転し、バイト22の先端に接触する対象物(観察ワーク12等)を切削加工する。
観察部31は、顕微鏡部33と、当該顕微鏡部33に接続されたCCDカメラ(撮像部)32とを備える。顕微鏡部33は、顕微鏡用の光学部品を内蔵し鉛直方向に伸びる鏡筒33aと、鏡筒33aの下端側に接続された対物レンズ33bとを備える。顕微鏡部33は、対物レンズ33bの下方に対向して配置された対象物(観察ワーク12等)を観察する。CCDカメラ32は、顕微鏡部33が観察する対象物(観察ワーク12の被加工面等)の撮像を行う。
スピンドル21及び観察部31は、共通のZステージ41に支持固定されている。スピンドル21及び観察部31は、Zステージ41が内蔵するアクチュエータ(移動機構:図示せず)を用いた鉛直方向(Z方向:上下方向)に沿う一体的な移動が可能に構成されている。ここで、「一体的な移動」とは、スピンドル21と観察部31との相対的な位置関係が変化しない移動を指す。なお、スピンドル21及び観察部31は、異なるアクチュエータにより互いに独立に、鉛直方向に沿う移動も可能に構成されている。また、観察部31には、観察部用手動ステージ42が設けられている。観察部用手動ステージ42を用いれば、鉛直方向に沿って、観察部31のみを手動で移動させることができる。
また、Zステージ41は、Xステージ51に支持固定されている。Zステージ41は、Xステージ51が内蔵するアクチュエータ(移動機構:図示せず)を用いた水平一方向(X方向:装置の左右方向)に沿う移動が可能に構成されている。すなわち、Zステージ41に支持固定されたスピンドル21及び観察部31は、Z方向のみならず、X方向にも一体的な移動が可能に構成されている。
観察ワーク用台座11は、観察ワーク12の表面の一つがスピンドル21の下端側(バイト22の先端)と対向可能に、観察ワーク12を支持固定する。位置決めワーク用台座15は、バイト高さ検出用ワーク14の表面の一つがスピンドル21の下端側(バイト22の先端)と対向可能に、バイト高さ検出用ワーク14を支持固定する。観察ワーク用台座11及び位置決めワーク用台座15は、共通のベースプレート16上に固定される。ベースプレート16は、基台(Yステージ)17上に支持固定されている。ベースプレート16は、図示しないアクチュエータにより、基台17と一体的に水平一方向(Y方向:装置の前後方向)に沿う移動が可能に構成されている。すなわち、ベースプレート16に支持固定された観察ワーク用台座11及び位置決めワーク用台座15は、Y方向に沿った一体的な移動が可能に構成されている。なお、観察ワーク用台座11、位置決めワーク用台座15、ベースプレート16、及び基台17はいずれも、その上面が水平となるように設計されている。
以上のように、三次元構造構成装置100では、スピンドル21及び観察部31は、観察ワーク用台座11及び位置決めワーク用台座15に対して、X方向、Y方向及びZ方向のいずれの方向に対しても相対移動が可能に構成されている。よって、三次元構造構成装置100では、観察ワーク12とバイト22とを対向させて切削加工をすることや、観察ワーク12と観察部(対物レンズ33b)31とを対向させて、観察ワーク12の被加工面を顕微鏡部33を用いて観察することができる。同様に、三次元構造構成装置100では、バイト高さ検出用ワーク14とバイト22とを対向させて切削加工をすることや、バイト高さ検出用ワーク14と観察部(対物レンズ33b)31とを対向させて、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面を顕微鏡部33を用いて観察することができる。なお、観察ワーク12又はバイト高さ検出用ワーク14の切削加工時には、所定の加工ピッチに応じてZステージ41をX方向に連続的に移動させる。これにより、観察ワーク12又はバイト高さ検出用ワーク14の被加工面全体を、所定の加工ピッチで加工する。
なお、スピンドル21は、一体的に取り付けられたエアブローノズル61を備える。エアブローノズル61は、観察ワーク12の被加工面、及びバイト高さ検出用ワーク14の被加工面に気体を吹付けて、切削加工で生じた屑等を除去する。
<スピンドル及び観察部の主要な動作制御機構>
図2は、図1に示す三次元構造構成装置100に適用される、スピンドル21及び観察部31の主要な動作制御機構を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、上記の動作制御機構は、三次元構造構成装置100の動作全体を制御する主制御部82と、Z方向位置制御部81とを制御機構として備える。Z方向位置制御部81は、主制御部82の制御下で、Zステージ41に設けられた観察部31及びスピンドル21のZ方向への移動を制御する。また、観察部31及びスピンドル21がZ方向へ移動した場合、その移動量情報は、Zステージ41を介して主制御部82及びZ方向位置制御部81に送信され、記憶される。
Z方向への移動以外の動作に関して、観察部31及びスピンドル21は、主制御部82により制御される。また、観察部31に内蔵されたCCDカメラ32の撮像データは、常時、主制御部82に入力され、当該撮像データが合焦状態で得られたものか否かが主制御部82で判定される。すなわち、主制御部82は、観察部31が観察対象物に対して合焦しているか否かの情報と、観察部31のZ方向への移動量情報とを関連付けて保持する。後述するように、バイト22の位置補正に際して、これら情報を利用する。詳細は、<バイトの位置補正>の欄で後述する。
上記CCDカメラ32の撮像データは、画像記憶部(メモリ)71に記録された後に、画像記憶部71から画像判定・処理部72に送信される。画像判定・処理部72は、切削加工が正常に行われているか否かを撮像データから判定し、切削加工が正常に行われていないと判定した場合には、主制御部82に警告信号を送信してスピンドル21の動作を停止する。
また、画像判定・処理部72は、撮像データの良否判定を行う。そして、撮像データが良品と判定された場合は、当該撮像データが三次元構造構成部73に送信されて、切削加工対象物(観察ワーク12等)の三次元構造が、連続した複数枚の撮像データより再構成される。また、撮像データが不良品と判定された場合であっても、撮像データに所定の画像処理を施すことで、当該撮像データを三次元構造の再構成に利用する場合がある。画像判定・処理部72の動作詳細は、後述する<バイト交換、又は付け直しタイミングの判定>、及び<画像補正を用いた三次元構造構成>の欄において説明する。
上記画像記憶部71、画像判定・処理部72、及び三次元構造構成部73の動作制御は、主制御部82により行われる。なお、画像判定・処理部72、三次元構造構成部73、Z方向位置制御部81、及び主制御部82は、ハードウェアロジックによって構成すればよい。または、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
<バイトの位置補正の一例>
以下、図3に示すフローチャートを用いて、三次元構造構成装置100における、バイトの位置補正動作を説明する。なお、バイトの位置補正は、例えば、バイト22を新しいものに交換する、又はバイト22を取付け直す場合に行われる。以下、バイト22を新しいものに交換する場合を例にとり説明する。
(ステップS1〜S3)
図3に示すように三次元構造構成装置100を使用する際には、ステップS1〜S3に示すように、スピンドル21のバイト用台座21aにバイト22を取り付ける。さらに、観察ワーク用台座11に観察ワーク12を取り付け、位置決めワーク用台座15にバイト高さ検出用ワーク14を取り付ける。なお、ステップS1〜S3を行う順序は、適宜入れ替えてもよい。
(ステップS4)
次いで、ステップS4に進み、主制御部82及びZ方向位置制御部81からの指令により、バイト22とバイト高さ検出用ワーク14とを対向した状態で近接させて、バイト22を用いたバイト高さ検出用ワーク14の切削加工を行う。切削加工に際しては、バイト22とバイト高さ検出用ワーク14とを所定のピッチでX方向に相対移動させて、バイト高さ検出用ワーク14表面の切削を行う。次いで、バイト高さ検出用ワーク14の表面切削が一巡すれば、Z方向における、バイト22とバイト高さ検出用ワーク14との距離を微細に近づけて、バイト高さ検出用ワーク14表面の切削を継続する。以降、バイト22とバイト高さ検出用ワーク14とをX方向に相対移動させた表面切削、及びZ方向に沿ったバイト送りを、必要な回数反復して行う。なお、切削加工中のバイト22のZ方向の位置(正確にはスピンドル21及び観察部31の位置)は、Z方向位置制御部81に入力され、記憶されている。
(ステップS5)
次いで、ステップS5に進む。バイト高さ検出用ワーク14の切削加工が終了すると、主制御部82からの指令により、観察部31(正確には対物レンズ33a)とバイト高さ検出用ワーク14の被加工面(被切削面)とが対向するように、観察部31及びスピンドル21をX方向に一体的に移動する。次いで、観察部31及びスピンドル21をZ方向に一体的に移動させながら、観察部31が、上記被加工面の撮像を連続的に行う。観察部31に内蔵されたCCDカメラ32の撮像データは、常時、主制御部82に入力され、当該撮像データが合焦状態で得られたものか否かが主制御部82で判定される。合焦した撮像データが得られると、観察部31及びスピンドル21のZ方向への移動を停止する。
なお、三次元構造構成装置100において、合焦状態であるか否かを機械的に(画像分析により)行うことで、作業者が目視でピント合わせを行う場合のようなピント位置のバラつきを防止することができる。
(ステップS6)
次いで、ステップS6に進む。主制御部82は、ステップS4(切削加工)の終了時におけるスピンドル21及び観察部31のZ方向での位置情報と、ステップS5の終了時におけるスピンドル21及び観察部31のZ方向での位置情報との差分を算出し、算出結果を、スピンドル21及び観察部31のZ方向への移動量(距離A(1):距離情報)として記憶する。
(ステップS7)
次いで、ステップS7に進み、主制御部82及びZ方向位置制御部81からの指令により、バイト22と観察ワーク12とを対向した状態で近接させて、バイト22を用いた観察ワーク12の切削加工を行う。また、観察ワーク12の被加工面(被切削面)の観察、撮像、並びに三次元構造構成部73による観察ワーク12の三次元構造の再構成が行われる。
観察ワーク12の切削加工は上記ステップS4と同様に行われ、観察ワーク12の被加工面の観察及び撮像は上記ステップS5と同様に行うことができる。具体的には、バイト22と観察ワーク12とを所定のピッチでX方向に相対移動させて、観察ワーク12表面の切削を行う。次いで、観察ワーク12の表面切削が一巡すれば、観察部31を用いて観察ワークの被加工面(被切削面)を観察し、撮像をする。次いで、Z方向における、バイト22と観察ワーク12との距離を微細に近づけて、観察ワーク12表面の切削を継続する。以降、バイト22とバイト高さ検出用ワーク14とをX方向に相対移動させた表面切削、観察部31を用いた被加工面の観察、及びZ方向に沿ったバイト送りを、必要な回数反復して行う。
なお、切削の終了後、ステップS6で得た上記移動量(距離A(1))分、スピンドル21及び観察部31をZ方向に沿って一体的に移動させれば、観察ワーク12の被加工面に対する観察部31のピント合わせを比較的容易に行いうる。
(ステップS8)
次いで、ステップS8に進み、画像判定・処理部72は、切削加工が正常に行われているか否かを観察部31(CCDカメラ32)が取得した撮像データから判定する。後述するように、バイト22の磨耗又は欠けが発生した場合には特有のパターンが撮像データ内に出現するため、バイト22の磨耗等を画像判定可能である。
(ステップS9)
次いで、ステップS9に進み、画像判定・処理部72が、バイト22の磨耗又は欠けが原因となり切削加工が正常に行われていないと判定した場合には、主制御部82に警告信号を送信してスピンドル21の動作(すなわち切削動作)を停止する。そして、切削動作停止時のバイト22のZ方向の位置(正確にはスピンドル21及び観察部31の位置)は、Z方向位置制御部81に入力され、記憶される。
(ステップS10)
次いで、ステップS10に進み、スピンドル21のバイト用台座21aから磨耗等が生じたバイト22を取り外し、新品のバイト22に交換する。
(ステップS11〜S12)
次いで、ステップS11及びステップS12に進む。ステップS11は、上記ステップS4と同様に行うことができる。ステップS12は、上記ステップS5と同様に行うことができる。
(ステップS13)
次いで、ステップS13に進む。主制御部82は、ステップS5の合焦時におけるスピンドル21及び観察部31のZ方向での位置情報と、ステップS12の終了時におけるスピンドル21及び観察部31のZ方向での位置情報とが異なるか否かを判定する。これら位置情報が同じ場合(図3中でNO)には、交換後のバイト22がバイト高さ検出用ワーク14に到達しておらず、切削が行われていないため、ステップS11に戻り切削動作を継続する。一方、これら位置情報が異なる場合(図中でYES)は、バイト高さ検出用ワーク14が切削されているため、ステップS14に進む。
(ステップS14)
次いで、ステップS14に進む。主制御部82は、ステップS11(切削加工)の終了時におけるスピンドル21及び観察部31のZ方向での位置情報と、ステップS12の終了時におけるスピンドル21及び観察部31のZ方向での位置情報との差分を算出し、算出結果を、スピンドル21及び観察部31のZ方向への移動量(距離A(2):距離情報)として記憶する。
(ステップS15)
次いで、ステップS15に進み、主制御部82は、ステップS6で得た距離A(1)と、ステップS14で得た距離A(2)との差分を算出する。ステップS5及びステップS12で、観察部31が合焦する位置(すなわちZ方向における観察部31と、バイト高さ検出用ワーク14との距離:対物レンズ33bの作動距離)は等しいので、距離A(1)と距離A(2)との差分は、交換前後のバイト先端の位置ずれ量(バイトサイズの相違、及び/又は取付け誤差)を表す。この点は、後に図8を用いて詳述する。
(ステップS16)
次いで、ステップS16に進み、Z方向位置制御部81及び主制御部82は、ステップS9における切削動作停止時のバイト22(交換前のバイト)の位置を基準として、交換後のバイト22のZ方向への位置補正を行う。より具体的には、ステップS15で得た距離A(1)と距離A(2)との差分の絶対値を補正量とし、ステップS9におけるバイト22(交換前のバイト)の高さを補正して、切削再開時のバイト22(交換後のバイト)の高さを決定する。例えば、距離A(1)と距離A(2)との差分が負の値である場合は、バイト22の位置をZ方向に沿って補正量分上昇させる。距離A(1)と距離A(2)との差分が正の値である場合は、バイト22の位置をZ方向に沿って補正量分下降させる。
(ステップS17)
次いで、ステップS17に進み、ステップS7と同様にして、観察ワーク12の切削、及び被加工面の観察・撮像を再開する。そして、以降、バイト22の交換が生じる度に、ステップS4からステップS17の工程を繰り返し、バイト22の高さ方向の位置補正を行いながら観察ワーク12の切削等を行う。
なお、三次元構造構成装置100では、ステップS1〜S3、及びステップS10以外の工程は、全自動化されている。
(各ステップでの変形的態様)
なお、上記のステップS15における上記補正量は、距離A(1)と距離A(2)との差分の絶対値に対してマージンを持たせて設定してもよい。当該マージンは、例えば、5ミクロン以下とし、当該マージンの分だけさらにバイト22と観察ワーク12とが離間するように、バイト22の位置補正を行う。これにより、観察ワーク12の切削再開後に、バイト22が観察ワーク12に深く切り込んで破損する等の虞をより確実に防止することが可能となる。また、マージンを上記の範囲内とすれば、観察ワーク12とバイト22とが接触するまでのバイト22の無駄な切削動作を最小限に抑えることが可能となる。
また、バイト高さ検出用ワーク14として後述するような比較的硬度の低いものを用いる場合は、深く切り込んでもバイト22が損傷する虞が低い。そのため、上記ステップS4及びS11における、バイト高さ検出用ワーク14の切削は、初めから高速かつ狭ピッチで行うことも可能である。ここで高速かつ狭ピッチとは、例えば、観察ワーク12を高速切削する際に求められるものと同条件である。また、上記ステップS4〜S5、或いはステップS11〜S12では、まず、バイト高さ検出用ワーク14を深くかつ広ピッチ(粗い切削条件)で切削して観察部が合焦する位置を大まかに確定し、次いで、より浅くかつ狭ピッチ(より精密な切削条件)で切削して観察部が合焦する位置を正確に確定することもできる。これによれば、上記ステップS4〜S5、或いはステップS11〜S12に要する時間を短縮できる。
<補正量算出の詳細例>
以下、図3中のステップS15において算出される差分(補正量:距離情報)を決定する方法について、図8を用いてより詳細に説明する。
図8中の(a)は、切削動作時のスピンドル21と観察部31とのZ方向(高さ方向)における相対的な位置関係が、バイト22の交換前後を通じて同一な場合を説明する模式図である。なお、説明の便宜上、バイト22の交換前(図中の左側)と交換後(同右側)とで、スピンドル21の高さが同一となるように記載しているが、特にこの状態に限定されるものではない。
図8中の(a)において、実線で示すスピンドル21及び観察部31は、切削動作時の位置を示し、破線で示す観察部31は切削動作後の観察により合焦した状態での位置を示している。交換前(図中の左側)のバイト22の長さはX1で、交換後(図中の右側)のバイト22の長さはX2とする。また、観察部31は、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面との距離がYとなる位置で、当該被加工面に合焦するものとする。
バイト22の交換前の状態では、観察部31は、距離A(1)だけZ方向に移動することで、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面との距離がYとなり合焦する(図3のステップS5〜S6に相当)。
一方、バイト22の交換後の状態では、観察部31は、距離A(2)だけZ方向に移動することで、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面との距離がYとなり合焦する(図3のステップS12〜S13に相当)。
ここで、スピンドル21と観察部31とのZ方向(高さ方向)における相対的な位置関係が、バイト22の交換前後を通じて同一であるから、上記距離A(2)と上記距離A(1)との差分は、交換後のバイト22の長さX2と、交換前のバイト22の長さX1との差(図中のC)に相当する。
従って、バイト交換前における、観察ワーク12に対する切削動作停止時のバイト22のZ方向の位置(図3に示すステップS9に相当)に対して、上記距離A(2)と上記距離A(1)との差分だけ上方に、交換後のバイト22の位置を補正すれば、円滑かつバイト22の破損を招来することなく、バイト交換後の切削動作を再開可能となる。
なお、図8中の(a)に示す位置補正の方法は、切削動作時の切削動作時のスピンドル21と観察部31とのZ方向における相対的な位置関係が、バイト22の交換前後を通じて同一な場合に広く適用可能である。よって、観察部31をZ方向に移動させて合焦する位置を確定する工程は、観察部31とスピンドル21とを一体にして移動させる場合(図3参照)のみならず、観察部31のみをZ方向に移動させることで行ってもよい。
一方、図8中の(b)は、切削動作時のスピンドル21と観察部31とのZ方向(高さ方向)における相対的な位置関係が同一ではない場合、すなわち切削動作時における観察部31の待機位置が複数種類ある場合を説明する模式図である。なお、説明の便宜上、バイト22の交換前(図中の左側)と交換後(同右側)とで、スピンドル21の高さが同一となるように記載しているが、特にこの状態に限定されるものではない。
図8中の(b)において、実線で示すスピンドル21及び観察部31は、切削動作時の位置を示し、破線で示す観察部31は切削動作後の観察により合焦した状態での位置を示している。交換前(図中の左側)のバイト22の長さはX1で、交換後(図中の右側)のバイト22の長さはX2とする。また、観察部31は、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面との距離がYとなる位置で、当該被加工面に合焦するものとする。
バイト22の交換前の状態では、観察部31は、距離A(1)だけZ方向に移動することで、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面との距離がYとなり合焦する(図3のステップS5〜S6に相当)。
一方、バイト22の交換後の状態では、観察部31とスピンドル21との相対的な位置関係がバイト交換前と同一となる位置を基準として、さらに距離A(2)だけ観察部31をZ方向に移動することで、バイト高さ検出用ワーク14の被加工面との距離がYとなり合焦する(図3のステップS12〜S13に相当)。
ここで、上記距離A(2)と上記距離A(1)との差分は、交換後のバイト22の長さX2と、交換前のバイト22の長さX1との差(図中のC)に相当する。
従って、バイト交換前における、観察ワーク12に対する切削動作停止時のバイト22のZ方向の位置(図3に示すステップS9に相当)に対して、上記距離A(2)と上記距離A(1)との差分だけ上方に、交換後のバイト22の位置を補正すれば、円滑かつバイト22の破損を招来することなく、バイト交換後の切削動作を再開可能となる。
<バイト高さ検出用ワークの詳細例>
本発明の特徴点の一つは、バイト高さ検出用ワーク14を用いて、観察ワーク12とバイト22との距離を調整する点にある。この構成による利点の一つは、観察ワーク12に対するバイト22の接触を行わずして、両者の正確な位置決めができるため、観察ワーク12の表面が損傷することがない点にある。
しかし、上記の特徴点を最大限に活かすためには、バイト高さ検出用ワーク14は、観察ワーク12より硬度の低い材料であることが好ましい。この構成によれば、観察ワーク12をバイト22で深く切り込む場合(直接的な位置決め)と比較して、バイト22が破損又は磨耗する虞が低減される。一例としては、バイト高さ検出用ワーク14が樹脂製又は粘土製であり、観察ワーク12がアルミ合金等の金属製であるような組合せが挙げられる。樹脂製のバイト高さ検出用ワーク14としては、例えば、ケミカルウッド等が挙げられる。粘土製のバイト高さ検出用ワーク14としては、例えば、クレイモデル等が挙げられる。金属製の観察ワーク12としては、例えば、航空機部品、船舶部品、自動車部品その他の金属部品又はその試験片が挙げられる。樹脂製又は粘土製のバイト高さ検出用ワーク14は切削加工が容易でかつ鏡面が形成し易いという利点もある。
また、バイト高さ検出用ワーク14は、焦点合わせのための所定のパターンが形成された被加工面(被切削面)を供するものが好ましい。このようなバイト高さ検出用ワーク14として、例えば、図4に示すように、所定の大きさに設定された円柱状構造14bが中央部に形成されたブロックであり、円柱状構造14bとその周辺構造14aとが画像処理により識別可能なものが挙げられる。また、円柱状構造14bとその周辺構造14aとの境界が明確で、かつ、異なる深さで切削した場合でも同一パターンの断面形状(被加工面)を供するものが好ましい。なお、図4に示すバイト高さ検出用ワーク14は、その上面が切削加工の対象面であり、どの深さで切削した場合でも四角形の中央に円形パターンを有する断面が得られる。
図4に示すバイト高さ検出用ワーク14の一例として、円柱状構造14bと周辺構造14aとが異なる色で着色されているものが挙げられる。ここで、異なる色としては、例えば、黒と白等、互いに輝度値が大きく異なり、画像処理により容易に識別可能なものが好ましい。このようなバイト高さ検出用ワーク14を用いた場合、主制御部82で行われる合焦状態であるか否かの判断(図3中のステップS5)は、例えば、撮像データを輝度値による閾値を基準として2値化し(たとえは、所定の輝度値以上は白、所定の輝度値未満は黒とする)、2値化後の面積比又はエッジ間距離(円柱状構造14bに対応する領域の直径)に基づき行うことが出来る。
或いは、図4に示すバイト高さ検出用ワーク14の他の例として、円柱状構造14bがワークの中央部に形成された中空部(孔部)であるものが挙げられる。このようなバイト高さ検出用ワーク14を用いた場合、主制御部82で行われる合焦状態であるか否かの判定(図3中のステップS5)は、例えば、撮像データを輝度値による閾値を基準として2値化し(たとえは、所定の輝度値以上は白、所定の輝度未満は黒とする)、2値化後の面積比又はエッジ間距離(黒領域の直径)に基づき行うことが出来る。なお、撮像データを輝度値により2値化した場合、中空部(孔部)は通常、黒となる。
なお、バイト高さ検出用ワーク14が、図4に示すような直方体ブロック形状である場合には、直方体の角を用いて合焦状態であるか否かの判定を行うこともできる。
また、バイト高さ検出用ワークは、その被加工面にエッジ(加工痕、溝、穴等:溝、穴は予め設けておけばよい)があればより容易に合焦状態であるか否かの判定を行うことができる。
また、三次元構造構成装置100において、異なる対物レンズ33bに交換を行った場合でも、同一のバイト高さ検出用ワークを用いて合焦状態であるか否かの判定を行うこともできる。
<バイト交換、又は付け直しタイミングの判定例>
図3に示すステップS8において、画像判定・処理部72が行う判定の一例を以下に説明する。この判定は、バイト22の磨耗又は欠けが発生した場合には特有のパターンが撮像データ内に出現することを利用して行う。
(平バイトを用いる場合)
図5は、バイトとして平バイト(先端刃物形状が平らなバイト)を用いてプレーナ加工を行った場合に得られる、被加工面の撮像データである。平バイトを用いる場合には、必然的に加工段差(いわゆる鼻落ち)が生じるため、この加工段差と、平バイトの磨耗又は欠けによる傷とを識別する必要がある。
図5中の(a)は、刃の欠け等がほぼ無い平バイトを用いた場合に得られる被加工面の撮像データであり、平バイトのサイズ及び加工ピッチに応じた所定の間隔で、上記加工段差に相当するパターン(A)のみが出現する。図5中の(b)は、(a)中で加工段差を含まない領域をより高倍率で観察した場合に得られる撮像データである。
一方、図5中の(c)は、刃の欠け等が生じた平バイトを用いた場合に得られる被加工面の撮像データである。この撮像データには、図5中の(a)で見られた加工段差に相当するパターン(A)の他に、複数の線状のパターンとして繰り返し出現するパターン(B)が観察される。
画像判定・処理部72は、撮像データを経時的に連続観察し、上記パターン(A)に加えてパターン(B)が出現し始めたタイミングを、バイト交換、又は付け直しのタイミングとして判定するように構成されていればよい。なお、パターン(A)・(B)以外のパターンであって、平バイトによる加工で必然的に生じる微細パターンを除去するために、画像判定・処理部72は、撮像データを輝度値に応じて2値化する処理を行ってもよい。
(Rバイトを用いる場合)
図6は、バイト22としてRバイト(先端刃物形状に所定のRを設けたバイト)を用いて回転切削加工を行った場合に得られる、被加工面の撮像データである。
図6中の(a)は、刃の欠け等がほぼ無いRバイトを用いた場合に得られる被加工面の撮像データであり、RバイトのR及び加工ピッチに応じた微細凹凸パターン(C)が出現する。微細凹凸パターン(C)は、バイト22の回転方向に沿って連続的に伸び、その高さ(深さ)は、通常100nm以下の極微小なものである。なお、同図中に不規則に分布する黒色の針状構造は、切削サンプルに含まれる結晶である。
一方、図6中の(b)は、刃の欠け等が生じたRバイトを用いた場合に得られる被加工面の撮像データである。この撮像データには、バイト22の回転方向に沿って連続的に伸びる線状パターン(D)が観察される。なお、図6中の(b)は(a)より低倍率で観察を行ったものであり、この倍率では微細凹凸パターン(C)は確認できない。図6に示すように、微細凹凸パターン(C)と線状パターン(D)とは、そのサイズ、及び出現の仕方に基づき容易に識別可能である。
画像判定・処理部72は、撮像データを経時的に連続観察し、上記線状パターン(D)が出現し始めたタイミングを、バイト交換、又は付け直しのタイミングとして判定するように構成されていればよい。なお、線状パターン(D)以外のパターンであって、Rバイトによる加工で必然的に生じる微細パターン(上記微細凹凸パターン(C)等)を除去するために、画像判定・処理部72は、撮像データを輝度値に応じて2値化する処理を行ってもよい。
<画像補正を用いた三次元構造構成>
三次元構造構成装置100は、バイト22の磨耗又は欠けが発生した後の撮像データを用いて、切削加工対象物(観察ワーク12等)の三次元構造を再構成することも可能に構成されている。
例えば、図2に示す画像判定・処理部72において、撮像データが不良品と判定された場合に、三次元構造構成部73は、バイト22の磨耗又は欠けにより生じる不所望な加工痕(加工パターン)を除去する画像処理(画像補正)を行い、処理後のデータから上記三次元構造を再構成する。以下、図7を用いて具体的に説明をする。
精密切削により切削加工対象物表面を平坦になるように削っていくと、介在物、亀裂、及び空隙等の介在組織が存在する場所では、撮像データ中にこれら介在組織の断面が観察される。通常、これら介在組織の境界はデジタル画像の色又は輝度値から周囲組織と区別できる。同様に、切削加工対象物表面の加工による傷、及び切粉の付着などがあると、色又は輝度値情報として反映される。
図7中の(a)は、バイト22の刃先欠けによる加工痕の残る断面組織画像を示す。精密切削条件下では、上記加工痕はバイト22の進行方向に沿って生じる。図7中の(b)は、上記と同じ刃先欠けのあるバイト22で、介在組織の存在部を切削した際の組織画像を示す。この画像から、介在組織の形状を輝度値から抽出しても加工痕と区別できない。
そこで、図7中の(a)に示す、加工痕のみが示されている断面画像の各ピクセルの輝度値を、同図中の(b)に示す画像の輝度値と演算することで、加工痕の影響のみを低減する。
図7中の(c)は、同図中の(b)に示す画像の各ピクセルの輝度値を、同図中の(a)に示す画像の対応するピクセルの輝度値で除算して得た画像である。図7中の(c)に示す画像では介在組織のみが強調されるので、介在組織が存在する領域の抽出が容易となる。
なお、図7中の(d)は、同図中の(b)をピクセルの輝度値に応じて2値化処理した画像であり、同図中の(e)は、同図中の(c)をピクセルの輝度値に応じて2値化処理した画像である。ここで、2値化処理後の画像は、ピクセルの輝度値が所定の閾値以上のものを白、当該閾値未満のものを黒として表示している。これら図から明らかなように、2値化処理を施すことで、介在組織が存在する領域の抽出がより一層容易となる。
すなわち、三次元構造構成部73は、上記介在組織の境界を正確に認識するために、バイト22の磨耗又は欠けにより生じる不所望な加工痕(加工パターン)を撮像データから除去する画像処理(画像補正)を行う。この画像処理は、実質的に上記加工痕のみを有する基準データ(図7中の(a)等)を取得する工程、次いで、加工痕を有する基準データ以外の撮像データと基準データとを比較して、当該撮像データから加工痕に相当する画像データを除去する工程を含む。なお、基準データの取得は、実質的に上記加工痕のみを有する一枚の撮像データを取得することで行ってもよいが、上記加工痕を有する撮像データを複数枚用意して、これらデータに共通に含まれる領域を加工痕として抽出することで作成してもよい。加工痕に相当する画像データを除去する工程は、上記の通り、比較される基準データと撮像データとの間で、対応する各ピクセルの輝度値を比較し、除算することにより実現可能である。
そして、上記のような画像補正を用いれば、バイト交換の頻度をより一層低減することが可能となるので、材料内部の介在物、空隙、及び亀裂等の介在組織の形状をより迅速かつ正確に観察することができる。すなわち、精密切削による高速化の効果がより顕著となり、かつ、工具摩耗の影響を低減できることからより長期間(多断面)にわたる自動観察が可能となる。
特に自動車部品などに用いられる鋳造品には無数の鋳巣が存在している。そのため、鋳巣の発生数を低減し、発生箇所を制御する技術が求められている。製造工程における鋳巣低減の最適条件を探索する際に、高速かつ正確な鋳巣分布観察技術(本発明の技術)を利用することで、検討時間をより一層短縮することができる。
<加工装置の変形例>
以上の説明では、加工工具としてバイトを用いるものを例示したが、加工工具は、砥石、又はナイフであってもよい。
以上の説明では、加工装置として三次元構造構成装置を例示したが、本発明は例えば、切削装置又は研削装置等の、バイト、砥石、又はナイフ等の接触加工用の加工工具を備えた装置に広く適用可能である。
以上の説明では、加工装置として、鉛直方向に伸びる回転軸の下端に取付けられた加工工具を備えたものを例示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、水平一方向に伸びる回転軸の周囲に交換又は取付け直し可能な加工工具が設けられ、当該加工工具と対向配置された加工対象物の接触加工を行う装置にも適用可能である。
本発明によれば、簡素な構成で、かつ正確に加工工具の位置補正を行うことが出来る加工装置、及びその駆動方法が提供される。
11 観察ワーク用台座(試料支持部)
12 観察ワーク(加工対象物)
14 バイト高さ検出用ワーク(位置決め試料)
15 位置決めワーク用台座(位置決め試料支持部)
16 ベースプレート
17 基台
21 スピンドル(工具支持軸部)
21a バイト用台座
22 バイト(加工工具)
31 観察部(位置補正部の一構成を兼ねる)
32 CCDカメラ(観察部の一構成:撮像ユニット)
33 顕微鏡部(観察部の一構成)
33a 鏡筒(観察部の一構成)
33b 対物レンズ(観察部の一構成)
41 Zステージ
42 観察部用手動ステージ
51 Xステージ
61 エアブローノズル
71 画像記憶部
72 画像判定・処理部(判定部)
73 三次元構造構成部
81 Z方向位置制御部(位置補正部の一構成)
82 主制御部(位置補正部の一構成)
100 三次元構造構成装置(加工装置)
A(1) 距離(距離情報)
A(2) 距離(距離情報)

Claims (12)

  1. 加工対象物を取付け可能に構成された試料支持部と、
    上記加工対象物を接触加工する加工工具を取付け可能に構成された工具支持軸部と、
    上記加工対象物の被加工面を観察する観察部と、を備えた加工装置において、
    上記加工工具により接触加工されかつ上記加工対象物とは異なる位置決め試料を取付け可能に構成された位置決め試料支持部と、
    上記位置決め試料の被加工面と上記加工工具との距離情報を取得し、当該距離情報に基づき上記加工対象物の被加工面と上記加工工具との距離を補正する位置補正部と、を備え、
    上記位置補正部は、上記加工工具の交換において加工対象物の被加工面と加工工具との上記距離を補正するものであり、
    上記加工工具の交換前に取得した上記距離情報と、上記加工工具の交換後に取得した上記距離情報との差分を、上記距離に対する補正量とすることを特徴とする加工装置。
  2. 加工対象物を取付け可能に構成された試料支持部と、
    上記加工対象物を接触加工する加工工具を取付け可能に構成された工具支持軸部と、
    上記加工対象物の被加工面を観察する観察部と、を備えた加工装置において、
    上記加工工具により接触加工されかつ上記加工対象物とは異なる位置決め試料を取付け可能に構成された位置決め試料支持部と、
    上記位置決め試料の被加工面と上記加工工具との距離情報を取得し、当該距離情報に基づき上記加工対象物の被加工面と上記加工工具との距離を補正する位置補正部と、を備え、
    上記位置補正部は、上記加工工具の取付け直しにおいて加工対象物の被加工面と加工工具との上記距離を補正するものであり、
    上記加工工具の取付け直し前に取得した上記距離情報と、上記加工工具の取付け直し後に取得した上記距離情報との差分を、上記距離に対する補正量とすることを特徴とする加工装置。
  3. 上記観察部は、上記加工対象物及び上記位置決め試料に対して、上記工具支持軸部の軸方向に沿った相対移動が可能に構成され、
    上記位置補正部は上記観察部を含んで構成され、
    上記位置決め試料を上記加工工具により接触加工した後に、上記位置補正部は、上記位置決め試料の被加工面と上記観察部との間隔を変更しながら、当該観察部により当該被加工面を観察し、合焦するまでの当該観察部の相対的な移動量を、上記距離情報とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の加工装置。
  4. 上記観察部と上記工具支持軸部とは、当該工具支持軸部の軸方向に沿った一体的な移動が可能に構成され、
    上記位置補正部は上記観察部を含んで構成され、
    上記位置決め試料を上記加工工具により接触加工した後に、上記位置補正部は、上記位置決め試料の被加工面と上記観察部との間隔を変更しながら、当該観察部により当該被加工面を観察し、合焦するまでの当該観察部の移動量を、上記距離情報とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の加工装置。
  5. 上記位置補正部は、得られた上記距離情報に基づき、上記工具支持軸部をその軸方向に沿って移動することで、加工対象物の被加工面と加工工具との上記距離を補正することを特徴とする請求項1から4の何れか一項に記載の加工装置。
  6. 上記観察部は撮像ユニットを備え、
    上記撮像ユニットが撮像した上記加工対象物の被加工面の連続画像から、当該加工対象物の三次元構造を構成する三次元構造構成部を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の加工装置。
  7. 上記観察部は撮像ユニットを備え、
    上記撮像ユニットが撮像した上記加工対象物の被加工面の画像から、上記加工工具の交換又は取付け直しの要否を判定する判定部を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の加工装置。
  8. 上記加工工具は、バイト、砥石、又はナイフであることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の加工装置。
  9. 上記位置決め試料は、上記加工対象物より硬度の低い材料であることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の加工装置。
  10. 上記位置決め試料は樹脂製又は粘土製であり、上記加工対象物は金属製であることを特徴とする請求項9に記載の加工装置。
  11. 上記位置決め試料は、二種以上の色で着色された上記被加工面を有する、又は焦点合わせのための所定のパターンが形成された上記被加工面を有することを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の加工装置。
  12. 工具支持軸部に加工工具を、位置決め試料支持部に位置決め試料を、試料支持部に加工対象物を取付けた状態で、請求項1〜11の何れか一項に記載の加工装置を駆動する方法であって、
    上記位置決め試料を上記加工工具で接触加工した後に、上記位置決め試料の被加工面と上記加工工具との距離情報を、上記観察部を用いて取得する工程(1)と、上記加工対象物を上記加工工具で接触加工する工程(2)とを行い、次いで、
    上記加工工具を交換又は取付け直し後に、上記位置決め試料を上記加工工具で接触加工して、当該位置決め試料の被加工面と加工工具との距離情報を、上記観察部を用いて取得する工程(3)を行い、次いで、
    上記位置補正部により、上記工程(1)で取得した上記距離情報と上記工程(3)で取得した上記距離情報との差分に基づき、上記加工対象物の被加工面と上記加工工具との距離を補正する工程(4)を行うことを特徴とする方法。
JP2010079270A 2010-03-30 2010-03-30 加工装置、及び当該装置の駆動方法 Active JP5549010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010079270A JP5549010B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 加工装置、及び当該装置の駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010079270A JP5549010B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 加工装置、及び当該装置の駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011206899A JP2011206899A (ja) 2011-10-20
JP5549010B2 true JP5549010B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=44938568

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010079270A Active JP5549010B2 (ja) 2010-03-30 2010-03-30 加工装置、及び当該装置の駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5549010B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5980593B2 (ja) * 2012-06-29 2016-08-31 東芝機械株式会社 フライカットによるフィルム状ワークの鏡面加工方法及び溝加工方法
JP6527034B2 (ja) * 2015-06-29 2019-06-05 株式会社ディスコ 端面接触確認器具
JP6058839B1 (ja) * 2016-02-17 2017-01-11 株式会社入曽精密 切削加工装置、撮像方法、およびプログラム
JP6656707B2 (ja) * 2016-10-27 2020-03-04 株式会社入曽精密 切削加工装置、撮像方法、およびプログラム
JP7512119B2 (ja) 2020-07-31 2024-07-08 株式会社ミツトヨ Nc工作機械に取り付け可能な画像測定ヘッド装置、および、nc工作機械システムの制御方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6318408A (ja) * 1986-07-09 1988-01-26 Honda Motor Co Ltd 金型加工デ−タチエツク装置
JPS6445549A (en) * 1987-08-12 1989-02-20 Sumitomo Metal Ind Method and apparatus for inspecting tool
JPH05169355A (ja) * 1991-12-17 1993-07-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 工具異常検出装置
JP2630302B2 (ja) * 1995-03-13 1997-07-16 株式会社ニコン 投影光学系における基板の位置決定方法及び投影露光方法
JPH09229873A (ja) * 1996-02-21 1997-09-05 Sumitomo Metal Ind Ltd バイト異常検出方法及び装置
JPH11188572A (ja) * 1997-12-24 1999-07-13 Minoru Okada Nc工作機械の工具交換時における刃先位置設定方法及び、この方法を実行するnc工作機械
JP3839197B2 (ja) * 1999-10-05 2006-11-01 株式会社ジェイテクト 工作機械における先使用・後使用工具の刃先位置整合方法
JP5121096B2 (ja) * 2001-04-27 2013-01-16 キヤノン株式会社 合焦位置検出方法、合焦位置検出装置及び露光装置
JP2002346886A (ja) * 2001-05-21 2002-12-04 Sony Corp 工作物の加工方法及び加工装置
JP4388737B2 (ja) * 2002-11-26 2009-12-24 Towa株式会社 加工装置及び加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011206899A (ja) 2011-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108115232B (zh) 用于工件的机械加工和检查的方法
JP5549010B2 (ja) 加工装置、及び当該装置の駆動方法
CN109253702B (zh) 一种pcb钻孔快速检修方法及设备
US8790157B2 (en) Method and device for machining workpieces
JP5032049B2 (ja) 特に眼科レンズの製造に使用するバイト旋回機器内においてツール(複数の場合もある)の自動キャリブレーションを行う方法
TWI380872B (zh) Tool nose position detection method and tool nose position detection device
US8494671B2 (en) Grinding machine having the function of measuring distance
US20190070682A1 (en) Device for machining a work-piece with a tool
EP3372338B1 (de) Bearbeitungsvorrichtung für ein dentales werkstück
JP6872974B2 (ja) 工具検査装置、加工機械、加工機械の工具検査方法
JP5980593B2 (ja) フライカットによるフィルム状ワークの鏡面加工方法及び溝加工方法
US20220152772A1 (en) Automated diamond polishing methods and systems
JP5546938B2 (ja) 観察点特定機能付きの工作機械
JP5490498B2 (ja) 切削装置及び切削方法
JP2000074644A (ja) 棒状切削工具の測定装置並びに該測定装置を使用したドリルの測定方法
JP5405899B2 (ja) 表面検査装置
JP2010197313A (ja) 製品形状の検査システム
JP2021084201A (ja) ワーク加工装置、ワーク加工装置の制御方法、及びサーバ
JP2017226035A (ja) 加工方法及び加工装置
JP2003039282A (ja) 自由曲面加工装置および自由曲面加工方法
JP6065342B2 (ja) エッジ検出装置
JP4979647B2 (ja) 加工装置及び加工方法
JP7445852B2 (ja) ダイシング装置及びダイシング方法
JP4388737B2 (ja) 加工装置及び加工方法
JP2017003389A (ja) 刃位置測定方法および刃位置測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5549010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250