JP5548097B2 - 受信装置、および受信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、放送や通信を受信する受信装置、および受信方法に係り、特に移動体に搭載されて地上デジタル放送を移動しながら受信する受信装置、および受信方法に関する。
自動車などの移動体に搭載されたデジタル放送を受信する受信装置は、現在地から別の地域に移動すると受信可能なチャンネルが変化するため、移動中に視聴番組が受信できなくなった場合には、物理チャンネルをスキャンし、移動先地域で受信可能なチャンネルを再設定する必要がある。
しかしながら、使用者がリモコン操作によってチャンネルスキャンを行う場合、その間は番組の視聴ができなくなるという問題がある。この問題を解決するため、例えば特許文献1では、番組を受信するためのメインチューナと、チャンネルスキャンを実行するためのサブチューナを備え、サブチューナで全周波数をスキャンして各周波数の受信強度を検出し、受信強度が閾値以上のチャンネルを受信可能とし、これらのチャンネルのみをメインチューナにスキャンさせることでチャンネルスキャンの時間短縮を行っている。
特開2006−13945号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、番組を視聴しながらサブチューナで受信可能なチャンネルをスキャンできるという利点があるが、最終的にチャンネル情報更新のためのチャンネルスキャンはメインチューナで行うため、この間は番組視聴が中断されてしまうという問題がある。
本発明は、上記問題点を鑑みて考案されたものであり、その目的は、視聴番組を中断させることなく移動先地域の番組にチャンネルを切替えることができる受信装置、および受信方法を提供することにある。
更なる目的は、チャンネルスキャンを実行するチューナは、チャンネルスキャンを実行していない間は番組視聴用のチューナとして利用可能で、またチャンネルスキャンの実行回数が少なく、チャンネルスキャン時において番組視聴用のチューナ数が減少することによる受信性能が不良になる影響を軽減可能な受信装置、および受信方法を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明は、放送信号を受信する受信装置であって、放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、放送電波の受信状態が良好な場合は、前記複数の受信系統は同一チャンネルを選局及び合成して番組受信処理を行い、放送電波の受信状態が不良となり所定時間が経過すると、前記制御部は、前記複数の受信系統を番組受信用とチャンネルスキャン用に分割し、前記番組受信用の受信系統は番組受信を継続し、前記チャンネルスキャン用の受信系統は視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャン処理を行い、前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には前記所定時間を第1の時間に、また前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組よりも受信品質は劣るが視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には前記所定時間を第1の時間よりも短い第2の時間に設定するよう制御することを特徴としている。
また本発明は、放送信号を受信する受信装置であって、放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部と、前記受信装置が移動する移動速度を取得する速度情報取得部とを備え、
前記制御部は、放送電波の受信状態が良好な場合は、前記複数の受信系統は同一チャンネルを選局及び合成して番組受信処理を行い、放送電波の受信状態が不良となり所定時間が経過すると、前記制御部は、前記複数の受信系統を番組受信用とチャンネルスキャン用に分割し、前記番組受信用の受信系統は番組受信を継続し、前記チャンネルスキャン用の受信系統は視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャン処理を行い、前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には前記所定時間を第1の時間(=第1の移動距離/移動速度)に、また前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組よりも受信品質は劣るが視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には前記所定時間を第2の時間(=第2の移動距離/移動速度,第1の移動距離>第2の移動距離)に設定するよう制御することを特徴としている。
また本発明は、前記した受信装置において、前記放送電波の受信状態が不良となる時点は、前記複数の受信系統が受信するチャンネルの番組内容が、伝送中に発生するエラーに対する耐性が相対的に弱い弱階層伝送の番組から相対的に強い強階層の番組に切替った時点であることを特徴としている。
また本発明は、前記した受信装置において、前記複数の受信系統を番組受信用とチャンネルスキャン用に分割する際、放送電波の受信状態が良好な受信系統を番組受信用、残る受信系統をチャンネルスキャン用に使用することを特徴としている。
また本発明は、放送信号を受信する受信方法であって、受信して視聴する視聴番組の受信品質が所定の範囲内であるか否かを判定する受信品質判定ステップと、該受信品質判定ステップが前記受信品質は所定の範囲よりも不良になったと判定した場合には時間のカウントを開始するタイマステップと、該タイマステップでカウントした時間が所定時間に達するまでの間に前記受信品質判定ステップで判定される前記受信品質が所定の範囲に回復しない場合には前記視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャンステップを有し、
前記所定時間は、前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には第1の時間に、前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組よりも受信品質は劣るが前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には第1の時間よりも短い第2の時間に設定されることを特徴としている。
また本発明は、放送信号を受信する受信装置の受信方法であって、受信して視聴する視聴番組の受信品質が所定の範囲内であるか否かを判定する受信品質判定ステップと、該受信品質判定ステップが前記受信品質は所定の範囲よりも不良になったと判定した場合には時間のカウントを開始するタイマステップと、該タイマステップでカウントした時間が所定時間に達するまでの間に前記受信品質判定ステップで判定される前記受信品質が所定の範囲に回復しない場合には前記視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャンステップと、前記受信装置が移動する移動速度を取得する速度情報取得ステップを有し、
前記所定時間は、前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には第1の時間(=第1の移動距離/移動速度)に、前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組よりも受信品質は劣るが前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には第2の時間(=第2の移動距離/移動速度,第1の移動距離>第2の移動距離)に設定されることを特徴としている。
本発明によれば、視聴番組を中断させることなく移動先地域の番組にチャンネルを切替える受信装置、および受信方法を提供することができるという効果がある。
更には実施形態に応じて、チャンネルスキャンを実行するチューナは、チャンネルスキャンを実行していない間は番組視聴用チューナとして利用可能で、またチャンネルスキャンを適切なタイミングで実行することで、チャンネルスキャンを実行する回数が少なく、チャンネルスキャン時の受信状態が不良になる影響を低減可能な受信装置、および受信方法を提供することができるという効果がある。
実施形態1における受信装置1の構成を示すブロック図である。 実施形態1における受信動作を示すフローチャートである。 実施形態1におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 第1放送局及び第2放送局の受信可能地域を示す図である。 実施形態2におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 実施形態3におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 実施形態4におけるスキャン処理を示すフローチャートである。 実施形態5における受信装置1の構成を示すブロック図である。 実施形態5におけるスキャン処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき、図面に基づいて説明する。なお、本発明の実施形態における受信装置では、日本の地上デジタル放送の伝送方式であるISDB−T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)による放送信号を受信し、MPEG2−TS(Transport Stream)(以下、TS信号)形式の映像・音声信号をデコードすることができる。ISDB−Tでは、1チャンネルの伝送帯域を13個のセグメントに分割し、それぞれのセグメントを組み合わせて、最大3階層までの階層伝送を行うことができる。現在、この階層伝送を利用し、12個のセグメントを使用して固定受信端末向けの高品質な放送(以下、12セグ放送)と、残りの1個のセグメントを使用して携帯受信端末向けの低品質な放送(以下、ワンセグ放送)が行われている。12セグ放送とワンセグ放送は、同じ番組内容を放送するサイマル放送が主流である。ここで、12セグ放送は伝送容量が大きく高品質な放送であるがエラー耐性に弱く、放送電波の受信状態が比較的良好でないと受信できない。一方、ワンセグ放送は伝送容量が小さく低品質な放送であるがエラー耐性に強く、放送電波の受信状態が比較的不良であっても受信できるという特徴がある。
図1は、本発明の実施形態1における受信装置1の構成を示すブロック図である。
アンテナ部2aは、放送局から送信された放送電波を受信し、選局部3aに供給する。選局部3aは、供給された放送信号から制御部8からの指示により所望のチャンネルを選局し、復調部4に供給する。アンテナ部2aと選局部3aを備える受信系統を第1受信系統10aとする。また、アンテナ部2b及び選局部2bは、アンテナ部2a及び選局部3aと同様の機能を有し、これらを備える受信系統を第2受信系統10bとする。
復調部4は、第1受信系統10a及び第2受信系統10bより供給された各々のチャンネル信号に対して復調処理を行い、生成されたTS信号をTS解析部5a又はTS解析部5bに出力する。第1受信系統10aのチャンネル信号より生成されたTS信号をTS解析部5aに出力する場合は、第2受信系統10bのチャンネル信号より生成されたTS信号はTS解析部5bに出力され、第1受信系統10aのチャンネル信号より生成されたTS信号をTS解析部5bに出力する場合は、第2受信系統10bのチャンネル信号より生成されたTS信号はTS解析部5aに出力される。
また、復調部4は、制御部8からの指示により、第1受信系統10a及び第2受信系統10bより供給された各々のチャンネル信号を合成して復調処理を行うこともできる(以下、ダイバーシティ合成復調)。具体的なダイバーシティ合成復調方法として、例えば、各々のチャンネル信号を復調処理する過程で抽出される複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)サブキャリアについて、サブキャリア毎に重み付け合成する最大比合成法を利用する。あるいは、最大電力のチャンネル信号を選択してその他のチャンネル信号は破棄する選択合成法、各々のチャンネル信号の位相を同一にして合成する等利得合成法などを利用しても良い。ダイバーシティ合成復調が行われた場合、生成されたTS信号はTS解析部5aに出力される。
さらに、復調部4は復調処理の過程で得られるチャンネル信号の受信状態の良し悪しを示す情報(以下、受信品質情報)を制御部8に供給する。受信品質情報とは、例えば、ビット誤り率(BER:Bit Error Rate)、TSパケット誤り率(PER:Packet Error Rate)、TSパケットのエラー有無を示すTSエラーフラグ、受信CNR(Carrier to Noise Ratio)、受信電力、同期状態などである。これらの情報は、制御部8において受信動作の制御に用いられる。以下、受信品質情報は大きいほど受信状態は良好、小さいほど受信状態は不良であるものとする。
TS解析部5aは、入力されたTS信号から番組特定情報(PSI:Program Specific Information)及び番組配列情報(SI:Service Information)を抽出し、各情報をメモリに保持する。また、抽出されたPSI/SIから映像及び音声が含まれるTSパケットの識別子(PID:Packet Identifier)を抽出し、TS信号を各PIDでフィルタリングして映像TSパケット及び音声TSパケットをデコード部6に出力する。
デコード部6は、TS解析部5aより供給された映像TSパケット及び音声TSパケットから映像及び音声をデコードし、デコードした映像及び音声を出力部7に供給する。デコード部6は、12セグ放送の映像及び音声とワンセグ放送の映像及び音声を両方同時にデコード可能であり、制御部8からの指示に従い、どちらか一方の映像及び音声を選択して出力部7に供給する。
ここで、制御部8が12セグ放送の映像及び音声とワンセグ放送の映像及び音声のどちらを選択するかについては、例えば次のように行われる。制御部8は、復調部4より受信品質情報を繰り返し取得する。制御部8が12セグ放送の映像及び音声を選択している場合には、受信品質情報に12セグ放送のBER又はPERを利用し、この値が所定条件よりも小さくなった場合(受信状態が不良になった場合)にワンセグ放送の映像及び音声に切替える。また、制御部18がワンセグ放送の映像及び音声を選択している場合は、12セグ放送のBER又はPERが所定条件よりも大きくなった場合(受信状態が良好になった場合)に12セグ放送の映像及び音声に切替える。
出力部7は、例えばディスプレイやスピーカを備え、デコード部6より供給された映像信号をディスプレイに表示し、また音声信号をスピーカに出力する。TS解析部5bは、チャンネルスキャンを実施する際に使用され、入力されたTS信号からPSI及びSIを抽出し、各情報を制御部8に供給する。また、TS解析部5bは、抽出されたPSI/SIから映像及び音声が含まれるTSパケットの識別子(PID:Packet Identifier)を抽出し、TS信号を各PIDでフィルタリングして映像TSパケット及び音声TSパケットを図示していないデコード部や録画装置部に出力し、2番組視聴や番組録画を行うために使用することもできる。
制御部8は、受信装置1の受信動作を制御する。操作部9は、リモコン又はタッチパネル式ディスプレイなどで構成され、使用者が操作した操作情報を制御部8に供給する。
以下、図2を参照して本発明の実施形態1における受信動作を説明する。
図2は、受信装置1の受信動作を示すフローチャートである。使用者によって操作部9より視聴番組の選択操作が行われ、操作情報が制御部8に供給されると本フローチャートを開始する。
まず、制御部8はステップS201において、第1受信系統10a及び第2受信系統10bに使用者が指定した番組に対応する物理チャンネルを選局させる。ステップS202に進み、制御部8は復調部4に対してダイバーシティ合成復調を行うように制御する。ダイバーシティ合成復調により生成されたTS信号は、TS解析部5aに出力され、デコード部6においてデコード処理が行われ、選局時の受信品質情報に基づいて12セグ放送の映像及び音声またはワンセグ放送の映像及び音声のどちらか一方が出力部7に出力され、使用者に所望の番組が提供される。以上の処理により、受信装置1は第1受信系統10a及び第2受信系統10bの両方を利用して番組視聴を行うことができる。
次に制御部8は、ステップS203で、復調部4より受信品質情報を取得し、ステップS204で、取得した受信品質情報を所定条件と比較し、受信品質情報が所定条件よりも小さい場合(受信状態が不良になった場合)はステップS205に進む。受信品質情報が所定条件よりも大きい場合(受信状態が良好な場合)はステップS203に戻り、ステップS203とステップS204を繰返し行う。所定条件とは、例えば、受信品質情報に受信CNRを用いて所定条件=20dBとし、受信CNRが20dB以上の場合にはステップS203に戻り、20dB未満の場合にはステップS205に進む。なお、ここで挙げた数値は一例であり、受信品質情報には受信CNRではなく、BERやPERなどを使用することもできる。
ここで、ステップS203とステップS204は、制御部8がデコード部6に対して行う12セグ放送からワンセグ放送への切替えアルゴリズムと連動させることができる。この場合、デコード部6が12セグ放送からワンセグ放送の選択に切替えたタイミングと同時にステップS204からステップS205に移行する。これにより、ステップS203とステップS204のソフトウェア実装が不要となり、ソフトウェア開発負荷を低減することができる。
ステップS205では、チャンネルスキャンを開始するまでの待ち時間(以下、タイマ時間)を設定する。タイマ時間は、ステップS211のスキャン処理の中で決定される。したがって、使用者が視聴番組の選択を行ってからステップS211が一度も行われていない場合、タイマ時間は予め定められた初期タイマ値を設定する。初期タイマ値は、後で詳述する“タイマ時間B”とする。“タイマ時間B”は比較的短い時間であり、チャンネルスキャンにより受信状態が良好な中継局のチャンネルに切替えることができれば、ワンセグ放送から12セグ放送の番組視聴に早期に切替えることができる。
次に、ステップS206でタイマを開始する。
続いて制御部8は、ステップS207で、復調部4より受信品質情報を取得し、ステップS208で、取得した受信品質情報を所定条件と比較し、受信品質情報が所定条件よりも大きい場合(受信状態が回復した場合)はステップS203に戻り、受信品質情報が所定条件よりも小さい場合(受信状態が不良のままの場合)はステップS209に進む。所定条件とは、例えば、受信品質情報に受信CNRを用いて所定条件=20dBとし、受信CNRが一定時間20dB以上となった場合にはステップS203に戻り、20dB未満の場合にはステップS209に進む。なお、ここで挙げた数値は一例であり、受信品質情報には受信CNRではなく、BER(ステップS203に戻る条件は、例えば、一定時間BER>2×10−4が継続した場合)やPER(ステップS203に戻る条件は、例えば、一定時間PER=0が継続した場合)などを使用することもできる。ここで、ステップS207とステップS208は、ステップS207で、受信品質情報として12セグ放送のBER又はPERを取得し、ステップS208で、取得した情報から12セグ放送が受信可能であるか否かを判断し、12セグ放送が受信可能であれば受信状態が回復したものと判断すれば良い。あるいは、ステップS207とステップS208は、制御部8がデコード部6に対して行うワンセグ放送から12セグ放送への切替えアルゴリズムと連動させることができる。この場合、デコード部6がワンセグ放送から12セグ放送の選択に切替えたタイミングと同時にステップS208からステップS203に移行する。
ステップS209は、タイマがステップS205で設定したタイマ時間に達したかどうかを判定し、タイマ時間に達していない場合はステップS207に戻り、ステップS207〜ステップS209を繰り返し行う。また、タイマ時間に達した場合は、受信状態が不良の状態が続いているのでチャンネルスキャンを行う必要があるため、ステップS210に進む。
ステップS210では、制御部8は復調部4に対してダイバーシティ合成復調を停止し、第1受信系統10a及び第2受信系統10bより供給される各チャンネル信号をそれぞれ独立に復調処理を行うように制御する。第1受信系統10aのチャンネル信号を復調し生成されたTS信号はTS解析部5aに、第2受信系統10bのチャンネル信号を復調し生成されたTS信号はTS解析部5bにそれぞれ出力される。これにより、第1受信系統10aを番組視聴用の受信系統として利用し、第2受信系統10bを番組視聴用から切り離し、チャンネルスキャンを行うための受信系統として利用することができる。
また、ステップS210の別の方法として、制御部8はまず復調部4より第1受信系統10a及び第2受信系統10bより供給される各チャンネル信号の受信品質情報(例えば、各チャンネル信号の受信CNR)を取得する。そして、制御部8は復調部4に対してダイバーシティ合成復調を停止させ、第1受信系統10a及び第2受信系統10bより供給される各チャンネル信号をそれぞれ独立に復調処理を行うように制御する。受信品質情報が大きい受信系統のチャンネル信号を復調し生成されたTS信号はTS解析部5aに、受信品質情報が小さい受信系統のチャンネル信号を復調し生成されたTS信号はTS解析部5bにそれぞれ出力される。これにより、第1受信系統10aと第2受信系統10bのうち、受信状態が良好な方の受信系統を番組視聴用の受信系統として利用することができ、チャンネルスキャン時に番組視聴用の受信系統が2つから1つに減少した際の受信状態の不良を軽減することができる。
続いて、ステップS211で同一内容を放送するチャンネルを探索するためのチャンネルスキャンを実行する。ステップS211の詳細については、いくつかの例を後に説明する。
ステップS211が終わると、番組視聴用の受信系統およびチャンネルスキャン用の受信系統は、同一チャンネルが選局されている。選局されているチャンネルは、ステップS211で視聴チャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つかった場合は該中継局のチャンネル、視聴チャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つからなかった場合はこれまでの視聴チャンネルのままとなっている。そして、ステップS202に戻り、制御部8は復調部4にダイバーシティ合成復調を行わせ、これにより、第1受信系統10a及び第2受信系統10bの両方を利用して番組受信を行う。ここで、ステップS211で視聴チャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つからなかった場合は、受信状態が不良である状態(ワンセグ放送を視聴している状態)が続いており、ステップS204ではYES判定となり、チャンネルスキャンを開始するまでのタイマ(ステップS206)が即座に開始される。その際ステップS205で設定されるタイマ時間は、先のステップS211で決められた値とされる。
次に、ステップS211のスキャン処理について、図3及び図4を用いて説明する。
図3は、スキャン処理の動作を示すフローチャートである。以降、ステップS210において、第1受信系統10aが番組視聴用の受信系統、第2受信系統10bがチャンネルスキャン用の受信系統にそれぞれ割り当てられたものとして説明する。
まず、ステップS301で、制御部8は第2受信系統10bに対して視聴番組の中継局のチャンネルを選局させる。視聴番組の中継局のチャンネルは、視聴番組のNIT情報に記述されている。制御部8はチャンネルスキャンを実行する前に視聴番組のNIT情報から中継局の全チャンネル情報をメモリに格納しておく。
次に、ステップS302で、制御部8は復調部4より受信品質情報を取得し、12セグ放送又はワンセグ放送のうち少なくともどちらか一方が視聴可能な受信状態であるかどうかを判定する。そして、受信可能であると判定した場合には、制御部8はTS解析部5bよりNIT(Network Information Table)情報を取得し、NIT情報に含まれているネットワークID(network_id)が視聴番組のネットワークIDと一致していれば、このチャンネルが視聴番組の中継局であると判断する。
そして、ステップS303で、中継局の全てのチャンネルについて選局が行われたかどうかを確認し、選局していないチャンネルが存在する場合はステップS301に戻り、全てのチャンネルを選局した場合はステップS304に進む。
ステップS304では、ステップS302において受信可能な中継局のチャンネルが発見できたかどうかを確認し、受信可能な中継局がある場合は、これまでの視聴チャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つかった可能性があるので、ステップS305に進む。受信可能な中継局がない場合はステップS307に進む。
ステップS305では、ステップS302で発見した受信可能な中継局のチャンネルの中から受信品質情報が最大の(即ち、受信品質が最も良い)チャンネルを抽出し、このチャンネルが視聴番組のチャンネルと同一であるかどうかを判定する。視聴番組と異なる場合は、これまでの視聴チャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つかったので、ステップS306に進む。視聴番組と同一の場合はステップS308に進む。
ステップS306では、制御部8は番組視聴用の第1受信系統及びチャンネルスキャン用の第2受信系統のそれぞれに対して、受信品質情報が最大の中継局のチャンネルを選局する。続いてステップS307では、次回のステップS205を行う際のタイマ時間として設定する“タイマA”をメモリし、スキャン処理を終了する。
一方、ステップS308では、ステップS302において視聴番組のチャンネル以外にも受信可能な中継局のチャンネルが見つかったかどうかを確認する。該当チャンネルが見つかった場合は、引続き移動するうち、間もなく該チャンネルの受信状態がこれまでの視聴チャンネルの受信状態よりも良好となる可能性があるので、ステップS309に進み、次回のステップS205を行う際のタイマ時間として設定する“タイマB”をメモリし、スキャン処理を終了する。また、該当チャンネルが見つからなかった場合はステップS307に進み、“タイマA”をメモリし、スキャン処理を終了する。
ここで、“タイマA”および“タイマB”について説明する。
“タイマB”は“タイマA”よりも短い時間とする。“タイマB”が設定される条件は、ステップS308でYESとされた場合、即ちチャンネルスキャンの結果、受信状態は視聴番組のチャンネルと比較して不良であるが、受信可能な中継局のチャンネルが見つかった場合である。この場合、移動体の移動に伴い短時間のうちに視聴番組のチャンネルの受信状態が中継局のチャンネルの受信状態よりも良好となる可能性がある。したがって、“タイマB”を短い時間に設定することで、チャンネルスキャンを繰返す頻度を増やし、両者の受信状態が逆転した際に、すばやく中継局のチャンネルに切替えることができる。
“タイマB”には、具体的には例えば以下の時間を設定する。スキャン処理に要する最大時間は、探索する全中継局のチャンネル数が50(地上デジタル放送の全チャンネル数)、1チャンネルのスキャン時間を1秒とすれば、およそ50秒となる。チャンネルスキャンを繰返す頻度を増やすためには、第1受信系統10a及び第2受信系統10bの双方を用いた番組視聴はスキャン処理に要する時間よりも短いことが望ましく、したがって“タイマB”には50秒以下の時間を設定すれば良い。
一方、ステップS308でNOとされた場合、即ち視聴番組のチャンネル以外に受信可能な中継局のチャンネルが見つからなかった場合は、移動体の周辺に中継局が存在しないためチャンネルスキャンを頻繁に繰返しても、中継局のチャンネルに切替えが生じることはない。またステップS305で、これまでの視聴チャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つかった場合には、移動体の周辺に中継局が存在し、しばらくの間は良好な受信状態を継続できる可能性が大きい。したがって、“タイマB”よりも長い“タイマA”を設定することで、チャンネルスキャンを繰返す頻度を減らして第1受信系統10a及び第2受信系統10bの双方を用いた番組視聴の時間を長く取り、チャンネルスキャン時に番組視聴用の受信系統が2つから1つに減少して受信状態が不良となってしまう状況の発生を低減することができる。
“タイマA”は、例えば、先に示した“タイマB”の50秒よりも長い時間を設定すれば良く、第1受信系統10a及び第2受信系統10bを用いた番組視聴を優先させるために、具体的には5分程度の時間を設定することが望ましい。
図4は、第1放送局及び第1放送局の中継局である第2放送局から送信される放送信号の受信可能地域を示す図である。図4において、第1地点から第6地点までを移動体が移動するときの受信装置1の受信動作を考える。
移動を開始する第1地点は、第1放送局の12セグ放送及びワンセグ放送の両方が受信可能な場所である。第2地点は、第1放送局のワンセグ放送が受信可能な場所である。第3地点は、第1放送局及び第2放送局のワンセグ放送が受信可能な場所である。第4地点は、第2放送局のワンセグ放送が受信可能な場所である。第5地点及び移動を終了する第6地点は、第2放送局の12セグ放送及びワンセグ放送の両方が受信可能な場所である。移動経路上のa〜h地点は、チャンネルスキャンが実行された場所を示している。
第1地点において、受信装置1は第1受信系統10a及び第2受信系統10bに第1放送局のチャンネルを選局し、12セグ放送を受信する。第2地点に移動すると、受信装置1は12セグ放送が受信不可となり、ワンセグ放送の受信に切替える。また、受信装置1はチャンネルスキャンを開始するまでのタイマ時間として初期タイマ値(例えば“タイマB”)を設定する。そして、タイマ時間が経過し、受信装置1はa地点にて、第1受信系統10aで番組受信を継続しながら、第2受信系統10bでチャンネルスキャンを実行する。a地点では、第1放送局のチャンネル以外に受信可能な中継局のチャンネルが存在せず、受信装置1はチャンネルスキャンを実行後も第1放送局のワンセグ放送の受信を継続する(ステップS308のNO)。このとき、次回のチャンネルスキャンを開始するまでのタイマ時間として“タイマA”が設定される。“タイマA”の時間が経過する毎にb地点、c地点にてチャンネルスキャンが行われる。
c地点では、チャンネルスキャンの結果、第2放送局のワンセグ放送が受信可能であると判明するが、第1放送局の受信状態の方が良好のため、受信装置1は第1放送局のワンセグ放送の受信を継続する(ステップS308のYES)。このとき、次回のチャンネルスキャンを開始するまでのタイマ時間として“タイマA”よりも短い“タイマB”が設定される。“タイマB”の時間が経過する毎にd地点、e地点、f地点にてチャンネルスキャンが行われる。
f地点では、チャンネルスキャンの結果、第2放送局の受信状態が第1放送局の受信状態よりも良好のため、受信装置1は第1受信系統10a及び第2受信系統10bに第2放送局のチャンネルを選局し、第2放送局のワンセグ放送の受信に切替える(ステップS306)。このとき、次回のチャンネルスキャンを開始するまでのタイマ時間として“タイマA”が設定される。
“タイマA”の時間が経過すると、g地点では、チャンネルスキャンの結果、視聴している第2放送局以外に受信可能な中継局のチャンネルが見つからないため、受信装置1は第2放送局のワンセグ放送の受信を継続する(ステップS308のNO)。また、次回のチャンネルスキャンを開始するまでのタイマ時間として“タイマA”が設定される。
“タイマA”の時間が経過するとh地点においてチャンネルスキャンが行われるが、g地点と同様の結果となるため、受信装置1は第2放送局のワンセグ放送の受信を継続する。第5地点に達すると、第2放送局の12セグ放送が受信可能となるため、受信装置1は12セグ放送の受信に切替える(ステップS208のYES)。受信状態が良好(12セグ放送が受信可能)な場合(ステップS204のNO)、タイマはリセットされ、受信装置1はチャンネルスキャンを実行しないまま第6地点に達する。
以上のように、本発明の実施形態1の受信装置1は、視聴番組を中断させることなく移動先地域の番組にチャンネルを切替えることができる。
チャンネルスキャンの結果、視聴番組のチャンネル以外に受信可能な中継局のチャンネルが存在しない場合は、付近に中継局が存在しないと考え、次回のチャンネルスキャンを開始するまでの時間を長くし(“タイマA”)、チャンネルスキャンを繰返す回数を低減している。したがって、できる限り第1受信系統10a及び第2受信系統10bの両方を番組視聴のために利用することができると共に、チャンネルスキャン時に一方の受信系統のみで番組視聴を継続する際における受信状態不良の発生を最小限に留めることができる。
また、チャンネルスキャンの結果、視聴番組のチャンネル以外に受信可能な中継局のチャンネルが存在する場合は、次回のチャンネルスキャンを開始するまでの時間を短くし(“タイマB”)、 チャンネルスキャンを繰返す回数を増加させている。したがって、視聴番組のチャンネルの受信状態よりも前記中継局のチャンネルの受信状態が良好となった場合に、すばやく中継局のチャンネルに切替えることができる。
図5は、本発明の実施形態2におけるスキャン処理の動作を示すフローチャートである。
図3で示したスキャン処理との差は、ステップS305とステップS306の間にステップS501を加えたことである。図3では、第2受信系統10b(チャンネルスキャンを行う受信系統)によりチャンネルスキャンを行った結果、ステップS305において、視聴番組のチャンネルよりも受信状態が良好な中継局のチャンネルが見つかった場合に、この中継局のチャンネルに切替えを行った。一方、実施形態2ではステップS305に続いてステップS501を行う。ステップS305では、制御部8は復調部4より、第1受信系統(チャンネルスキャン中に番組視聴を継続して行っている受信系統)10aのチャンネル信号の受信品質情報を取得し、これよりも第2受信系統10bがチャンネルスキャンで発見した中継局のチャンネルの受信品質情報が大きい値かどうかを判定し、大きい場合はステップS306に進み中継局のチャンネルに切替えを行う。
最も望ましい方法は、第1受信系統10a及び第2受信系統10bのダイバーシティ合成復調による番組受信を行わせた際の受信状態が最良となるチャンネルを選択する方法であるが、チャンネルスキャン時は各受信系統を独立して動作させているため、このような判断を行うことができない。しかし、本実施形態に示すように、第1受信系統10aの受信状態を考慮して中継局へ切替えるかどうかを判定することで、実施形態1と比較し、より適切なチャンネルを番組視聴用に選択することができる。
図6は、本発明の実施形態3におけるスキャン処理の動作を示すフローチャートである。
図5で示したスキャン処理との差は、ステップS501でNOと判定された場合に、次回のステップS205を行う際のタイマ時間として“タイマC”を設定するステップS601を加えたことである。ここで、“タイマC”は、“タイマC”<“タイマB”<“タイマA”となる時間である。
以上のように、チャンネルスキャンを行い、第2受信系統10b(チャンネルスキャンを行う受信系統)が視聴番組のチャンネルよりも受信状態の良好な中継局のチャンネルを見つけたが、第1受信系統10a(チャンネルスキャン中に番組視聴を継続して行っている受信系統)の視聴番組に対しては受信状態が不良であるといった状況においては、移動体の移動で周囲の受信状況が変化すると、短時間で中継局へ切替えるべき受信状況となる可能性がある。したがって、次回のチャンネルスキャンを開始するまでの時間は“タイマB”よりも短い時間に設定することで、より適切なタイミングで中継局への切替えを行うことができる。
図7は、本発明の実施形態4におけるスキャン処理の動作を示すフローチャートである。
図3で示したスキャン処理との差は、ステップS308とステップS309の間にステップS701を加えたことである。
第2受信系統10b(チャンネルスキャンを行う受信系統)がチャンネルスキャンを行った結果、視聴番組のチャンネルの受信状態が最良であったが、ステップS308で視聴番組のチャンネル以外にも受信可能な中継局のチャンネルが見つかった場合に、ステップS701が行われる。ステップS701では、制御部8は、視聴番組のチャンネルの受信品質情報と、視聴番組のチャンネル以外に受信可能な中継局のチャンネル(該当チャンネルが複数存在する場合は最も受信状態が良好な中継局のチャンネル)の受信品質情報を比較し、差分値が所定範囲内であればステップS309に進み“タイマB”を設定し、所定範囲外であればステップS307に進み“タイマA”を設定する。
これにより、チャンネルスキャンにより受信可能な中継局のチャンネルが見つかったが、受信状態が視聴番組のチャンネルと比較して所定範囲よりも低い場合は、短い時間の“タイマB”ではなく、長い時間の“タイマA”が設定されるようにする。
以上により、チャンネルスキャンにより中継局へのチャンネルの切替えが発生する可能性の高い場所に移動した場合に限りチャンネルスキャンを行う頻度を多くでき、チャンネルスキャンの実施回数を低減できる効果がある。
図8は、本発明の実施形態5における受信装置1の構成を示すブロック図である。
図1で示した受信装置1の構成との差は、速度情報取得部11を追加したことである。速度情報取得部11は、図示しないカーナビゲーションなどの装置から受信装置1が搭載された移動体の移動速度を取得し、取得した移動速度情報を制御部8に供給する。
以下、図9を参照して実施形態5におけるスキャン処理の動作を説明する。
図9は、本発明の実施形態5におけるスキャン処理の動作を示すフローチャートである。
図3で示したスキャン処理との差は、図3でのステップS307をステップS901及びステップS902に変更したこと、また図3でのステップS309をステップS901及びステップS903に変更したことである。
ステップS901では、制御部8は、速度情報取得部11より移動体の速度情報を取得し、メモリする。ステップS902では、制御部8は、次回のステップS205を行う際のタイマ時間として、(式1)を用いて設定する。
タイマ時間=α/(移動速度) ・・・・(式1)
ここで、αは移動体が所定の距離を移動した際にチャンネルスキャンが実行されるように設定するための係数である。例えば、移動体が10km移動するたびにチャンネルスキャンを実施するように制御を行う場合はα=10kmとし、移動体の移動速度が40km/hであるとすると、タイマ時間=(10km)/(40km/h)=0.25h=15分が設定される。
また、ステップS903では、制御部8は、次回のステップS205を行う際のタイマ時間として、(式2)を用いて設定する。
タイマ時間=β/(移動速度) ・・・・(式2)
ここで、βはステップS902のαと同様に、移動体が所定の距離を移動した際にチャンネルスキャンが実行されるように設定するための係数である。但し、β<αとし、チャンネルスキャンにより視聴番組のチャンネルの受信状態よりは不良であるが、受信可能な中継局のチャンネルが見つかった場合は、移動体の移動距離が少ない場合でもチャンネルスキャンが実施されるようにする。
本発明の実施形態1〜実施形態4のように、所定のタイマ時間“タイマA”、“タイマB”、“タイマC”を用いた場合、移動体が移動しなくても所定時間ごとにチャンネルスキャンを繰返してしまう。これに対し、本実施形態では、移動体の移動速度を用いてタイマ時間を設定するため、移動体が所定の距離を移動した場合にチャンネルスキャンを実施することができる。したがって、移動体の周囲の電波環境が確実に変化した状況でチャンネルスキャンが実施されるため、より適切なタイミングでチャンネルスキャンを実行できる効果がある。
以上に示した本発明の実施形態において、受信装置1は、第1受信系統10a及び第2受信系統10bの2つの受信系統を有する構成について説明したが、3つ以上の受信系統より構成することも可能である。例えば、4つの受信系統から構成される場合には、通常は4つの受信系統に同一チャンネルを選局し、各チャンネル信号を復調部4に供給する。復調部4は4つのチャンネル信号を用いてダイバーシティ合成復調を行い、生成されたTS信号をTS解析部5aに出力することで、4つの受信系統を番組視聴に用いることができる。また、チャンネルスキャンを実施する場合には、任意の2つの受信系統をチャンネルスキャン用の受信系統に割り当て、残り2つの受信系統を番組視聴用に割り当てれば良い。このように、4つの受信系統を備えた構成とすることにより、2つの受信系統を備えた構成と比較して、より安定した番組受信を実現し、またチャンネルスキャンのスキャン性能を向上させることができる。
このように、ここまで示した実施形態は一例であって本発明を限定するものではない。本発明の趣旨に基づきながら異なる実施形態を考えられるが、いずれも本発明の範疇にある。
1…受信装置、2a、2b…アンテナ部、3a、3b…選局部、4…復調部、5a、5b…TS解析部、6…デコード部、7…出力部、8…制御部、9…操作部、10a…第1受信系統、10b…第2受信系統、11…速度情報取得部。

Claims (9)

  1. 放送信号を受信する受信装置であって、
    放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、放送電波の受信状態が良好な場合は、前記複数の受信系統は同一チャンネルを選局及び合成して番組受信処理を行い、
    放送電波の受信状態が不良となり所定時間が経過すると、前記制御部は、前記複数の受信系統を番組受信用とチャンネルスキャン用に分割し、前記番組受信用の受信系統は番組受信を継続し、前記チャンネルスキャン用の受信系統は視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャン処理を行い、
    前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には前記所定時間を第1の時間に、
    また前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組よりも受信品質は劣るが視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には前記所定時間を、第1の時間よりも短い第2の時間に設定するよう制御することを特徴とする受信装置。
  2. 放送信号を受信する受信装置であって、
    放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部と、
    前記受信装置が移動する移動速度を取得する速度情報取得部とを備え、
    前記制御部は、放送電波の受信状態が良好な場合は、前記複数の受信系統は同一チャンネルを選局及び合成して番組受信処理を行い、
    放送電波の受信状態が不良となり所定時間が経過すると、前記制御部は、前記複数の受信系統を番組受信用とチャンネルスキャン用に分割し、前記番組受信用の受信系統は番組受信を継続し、前記チャンネルスキャン用の受信系統は視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャン処理を行い、
    前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には前記所定時間を第1の時間(=第1の移動距離/移動速度)に、
    また前記制御部は、前記チャンネルスキャン処理において視聴番組よりも受信品質は劣るが視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には前記所定時間を第2の時間(=第2の移動距離/移動速度,第1の移動距離>第2の移動距離)に設定するよう制御することを特徴とする受信装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の受信装置において、
    前記放送電波の受信状態が不良となった時点は、
    前記複数の受信系統が受信するチャンネルの番組内容が、伝送中に発生するエラーに対する耐性が相対的に弱い弱階層伝送の番組から相対的に強い強階層の番組に切替った時点であることを特徴とする受信装置。
  4. 請求項1または請求項2記載の受信装置において、
    前記複数の受信系統を番組受信用とチャンネルスキャン用に分割する際、放送電波の受信状態が良好な受信系統を番組受信用、残る受信系統をチャンネルスキャン用に使用することを特徴とする受信装置。
  5. 放送信号を受信する受信装置における受信方法であって、
    前記受信装置は、
    放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部と、を備え、
    前記複数の受信系統で、放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信ステップと、
    前記制御部で、前記複数の受信ステップの受信動作を制御する制御ステップとを備え、
    前記制御ステップは、
    放送電波の受信状態が良好な場合は、前記複数の受信ステップは同一チャンネルを選局及び合成して番組受信処理を行い、
    放送電波の受信状態が不良となり所定時間が経過すると、前記複数の受信ステップを番組受信用とチャンネルスキャン用に分割し、前記番組受信用の受信ステップは番組受信を継続し、前記チャンネルスキャン用の受信ステップは視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャン処理を行い、
    前記所定時間を、
    前記チャンネルスキャン処理で視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には第1の時間に、
    前記チャンネルスキャン処理で視聴番組よりも受信品質は劣るが視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には第1の時間よりも短い第2の時間に設定するよう制御することを特徴とする受信方法。
  6. 放送信号を受信する受信装置における受信方法であって、
    前記受信装置は、
    放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部と、
    前記受信装置が移動する移動速度を取得する速度情報取得部と、を備え、
    前記複数の受信系統で、放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信ステップと、
    前記制御部で、前記複数の受信ステップの受信動作を制御する制御ステップと、
    前記速度情報取得部で、前記受信装置が移動する移動速度を取得する速度情報取得ステップとを備え、
    前記制御ステップは、
    放送電波の受信状態が良好な場合は、前記複数の受信ステップは同一チャンネルを選局及び合成して番組受信処理を行い、
    放送電波の受信状態が不良となり所定時間が経過すると、前記複数の受信ステップを番組受信用とチャンネルスキャン用に分割し、前記番組受信用の受信ステップは番組受信を継続し、前記チャンネルスキャン用の受信ステップは視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャン処理を行い、
    前記所定時間を、
    前記チャンネルスキャン処理において視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には、第1の時間(=第1の移動距離/移動速度)に、
    前記チャンネルスキャン処理において視聴番組よりも受信品質は劣るが視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には第2の時間(=第2の移動距離/移動速度,第1の移動距離>第2の移動距離)に設定するよう制御することを特徴とする受信方法。
  7. 請求項5または請求項6記載の受信方法において、
    前記放送電波の受信状態が不良となる時点は、
    前記複数の受信ステップが受信するチャンネルの番組内容が、伝送中に発生するエラーに対する耐性が相対的に弱い弱階層伝送の番組から相対的に強い強階層の番組に切替った時点であることを特徴とする受信方法。
  8. 放送信号を受信する受信装置における受信方法であって、
    前記受信装置は、
    放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部と、を備え
    前記複数の受信系統で、放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信ステップと、
    前記制御部で、前記複数の受信ステップの受信動作を制御する制御ステップと、を備え、
    前記制御ステップは、
    受信して視聴する視聴番組の受信品質が所定の範囲内であるか否かを判定する受信品質判定ステップと、
    該受信品質判定ステップが前記受信品質は所定の範囲よりも不良であると判定した場合には時間のカウントを開始するタイマステップと、
    該タイマステップでカウントした時間が所定時間に達するまでの間に前記受信品質判定ステップで判定される前記受信品質が所定の範囲に回復しない場合には前記視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャンステップを有し、
    前記所定時間は、
    前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には第1の時間に、
    前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組よりも受信品質は劣るが前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には第1の時間よりも短い第2の時間に設定されることを特徴とする受信方法。
  9. 放送信号を受信する受信装置における受信方法であって、
    前記受信装置は、
    放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統の受信動作を制御する制御部と、を備え
    前記複数の受信系統で、放送信号を受信して所定のチャンネルを選局する複数の受信ステップと、
    前記制御部で、前記複数の受信ステップの受信動作を制御する制御ステップと、を備え、
    前記制御ステップは、
    受信して視聴する視聴番組の受信品質が所定の範囲内であるか否かを判定する受信品質判定ステップと、
    該受信品質判定ステップが前記受信品質は所定の範囲よりも不良であると判定した場合には時間のカウントを開始するタイマステップと、
    該タイマステップでカウントした時間が所定時間に達するまでの間に前記受信品質判定ステップで判定される前記受信品質が所定の範囲に回復しない場合には前記視聴番組と同一内容を放送するチャンネルを探索するチャンネルスキャンステップと、
    前記受信装置が移動する移動速度を取得する速度情報取得ステップを有し、
    前記所定時間は、
    前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できなかった場合には第1の時間(=第1の移動距離/移動速度)に、
    前記チャンネルスキャンステップにおいて前記視聴番組よりも受信品質は劣るが前記視聴番組の他に同一内容を放送するチャンネルを発見できた場合には第2の時間(=第2の移動距離/移動速度,第1の移動距離>第2の移動距離)に設定されることを特徴とする受信方法。
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