JP5547960B2 - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5547960B2
JP5547960B2 JP2009291353A JP2009291353A JP5547960B2 JP 5547960 B2 JP5547960 B2 JP 5547960B2 JP 2009291353 A JP2009291353 A JP 2009291353A JP 2009291353 A JP2009291353 A JP 2009291353A JP 5547960 B2 JP5547960 B2 JP 5547960B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
ray
light
unit
reference line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009291353A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011130848A (ja
Inventor
泰生 小平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2009291353A priority Critical patent/JP5547960B2/ja
Publication of JP2011130848A publication Critical patent/JP2011130848A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5547960B2 publication Critical patent/JP5547960B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

本発明は、レーザ光によってスキャン位置をガイド可能なX線CT装置に関する。
X線CT装置は、被検体に対して種々の角度からX線を照射し、各角度での被検体を透過したX線に基づいて被検体のX線断層像を生成するものである。このX線CT装置によるX線断層像の生成(以下、単にスキャンと記載する)は、ガントリと呼ばれる空洞部を有する装置の内部に被検体を載置して、ガントリ内部の回転体に取り付けたX線管とX線検出器とを回転させながら被検体にX線を照射することで行われる。
こうしたX線CT装置によるスキャンにおいて、被検体の所望の部位(以下、単に注目部位と記載する)に対してスキャンを行うためには、ガントリ内部に載置した被検体とX線管との位置合わせを行う必要がある。
こうした位置合わせを実際の被検体を前にして目視で行うために、X線管の近傍に投光器を設ける。この投光器がX線照射方向に向けてレーザ光を照射して、X線管が照射される位置を示す基準線を被検体上に表示する。基準線を表示することで、X線CT装置の使用者がこれを目視しながら被検体の位置を調節することが可能な発明が開示されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2004−194995号公報
先述したようなX線CT装置を用いて使用者がスキャンを行う際に、使用者が注目部位とスキャン位置とが一致していることを確認するためには、使用者はスキャンの断面が被検体に対してどの方向を向いているか、またスキャンの回転中心は被検体上のどこにあるかを確認する必要がある。そのため、使用者はスキャンの断面位置を示す断面基準線と、スキャンの中心位置を示す中心基準線の2つの基準線を被検体上に表示させて、これらを目視しながら被検体の位置合わせを行う。
図6に、被検体上に現れる基準線の表示例を示す。図に示す断面基準線(510,511)は、回転体の回転軸に沿って表示され、スキャンの断面位置を示す。一方中心基準線512は、断面基準線(510,511)と直交するように被検体の側面に表示され、スキャン中心の高さを示す。こうした2つの基準線を表示するためには、被検体の左右に十文字の基準線(511,512)を示す投光器(501,502)をそれぞれ配置し、更に被検体の上方に一文字の基準線510を示す投光器500を配置する必要があった。こうした従来の構成においては、基準線を表示するために多くの投光器が必要となるため、X線CT装置の構成が複雑になるという問題があった。
そこで本発明においては、投光器の照射した光を反射して基準線を表示し、より少ない投光機の数でスキャンの基準線を表示することが可能なX線CT装置を提供する。
上記問題を解決するために、本願の請求項1に記載されるX線CT装置は、X線を被検体に照射するX線源と、前記X線源に対し、前記被検体が配置される空間を隔てて対向配置されたX線検出器と、前記X線源を前記被検体の周囲で回転させることにより前記被検体に対してスキャンを行うスキャン手段と前記スキャン手段によるスキャン位置を示すための基準光を前記被検体へ照射する投光手段と、前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記基準光を反射した第1の反射光を被検体へ照射して、X線源の回転面の位置を被検体上に示す第1の反射手段と、前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記基準光を回転及び反射した第2の反射光を被検体へ照射して、前記X線源の回転中心の位置を被検体上に示す第2の反射手段と、備えることを特徴とする。
また、上記問題を解決するために、本願の請求項2に記載されるX線CT装置は、X線を被検体に照射するX線源と、前記X線源に対し、前記被検体が配置される空間を隔てて対向配置されたX線検出器と、前記X線源を前記被検体の周囲で回転させることにより前記被検体に対してスキャンを行うスキャン手段と、前記スキャン手段によるスキャン位置を示すための基準光を前記被検体へ照射する投光手段と、前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記基準光を回転及び反射した反射光を被検体へ照射して、前記X線源の回転中心の位置を被検体上に示す反射手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記問題を解決するために、本願の請求項3に記載されるX線CT装置は、X線を被検体に照射するX線源と、前記X線源に対し、前記被検体が配置される空間を隔てて対向配置されたX線検出器と、前記X線源を前記被検体の周囲で回転させることにより前記被検体に対してスキャンを行うスキャン手段と、前記スキャン手段によるスキャン位置を示すための基準光を前記被検体へ照射する投光手段と、前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記反射光を前記被検体に照射する領域は、前記被検体上において前記投光手段が基準光を照射する面と異なる方向の面を含む反射手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、投光器が照射した光を反射して基準線を表示する。これにより、より少ない投光器の数でスキャンの基準線を表示することが可能なX線CT装置を構成することが可能となる。
本発明の実施形態に係るX線CT装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る架台部の構成を示した図。 本発明の実施形態に係る像回転部の構成を示した図。 本発明の実施形態に係る被検体上に表示される基準線の様子を示した俯瞰図。 本発明の実施形態に係る被検体上に表示される基準線の様子を示した平面図。 従来のX線CT装置の構成における基準線の表示の様子を示した図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
(X線CT装置の構成)
図1は、本発明に係るX線CT装置1の構成を示したブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るX線CT装置1は、制御部100、架台部200、寝台部400がそれぞれ接続されて構成されている。
制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などから構成される。制御部100は、ROMに記憶されるプログラムや、後述する記憶ユニット102からRAMにロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って処理を実行する。制御部100には、後述するスキャン制御部102、前処理部103、再構成処理部104、画像処理部105、表示部106、記憶部107、及び入力部108などが含まれる。制御部100は、各部から供給される信号を処理し、また種々の制御信号を生成して各部に供給する。このような処理によって、システム制御部101は、X線CT装置1を統括的に制御する。
スキャン処理部102は、X線CT装置1がスキャンを行う際に、後述するX線管制御部201、架台駆動制御部206、X線検出部205、寝台駆動制御部407などを動作させるための指示信号を各部へと出力する。より具体的には、X線CT装置1を用いてスキャンを行う場合、スキャン制御部102は、後述する入力部108から入力されたスライス厚、回転速度などのスキャン条件に基づいて架台駆動制御部203に架台駆動信号を出力する。また、スキャン制御部102は、入力部108から入力されたスキャン条件や寝台移動指示などに基づいて天板駆動部407へ天板駆動信号を出力する。また、スキャン制御部102は、X線ビームをX線源202に照射させるためのX線ビーム照射信号をX線管制御部201に対して出力する。また、スキャン制御部102はX線ビームの検出タイミングを示す検出制御信号をX線検出部205に対して出力する。
前処理部103は、X線検出部205から出力されたX線検出信号を受けて、これを計算機処理可能なX線検出データへと変換し、再構成処理部104へと出力する。なお、前処理部103がX線検出データの変換処理を行う際には、X線検出部205のX線検出特性や物理現象などに合わせてX線検出信号の補正処理が行われる。前処理部103が行う補正処理には、例えばX線強度補正、オフセット補正、あるいはビームハードニング補正などが用いられる。
再構成処理部104は、前処理部103から出力されたX線検出データに基づいて、被検体Pの断層データを生成する。再構成処理部104が例えば逆投影方式に基づく再構成を行う場合には、再構成処理部104は角度毎に得られたX線検出データそれぞれについて逆投影処理を施し、再構成画像を生成する。なお、X線検出部205が複数列から構成されている場合には、再構成処理部104は各列について再構成画像の生成を行う。また、X線CT装置1がヘリカルスキャンを行う場合には、再構成処理部104は回転体204の回転速度や天板駆動部407の移動速度などのパラメータに基づいて、ヘリカル補間処理の行われた再構成画像の生成を行う。再構成処理部104は再構成画像の生成を行うと、これを画像処理部105へと出力する。
画像処理部105は、再構成処理部104が出力した再構成画像に基づいて、これを閲覧用に加工した表示用画像の生成を行う。画像処理部105は例えば入力部108から入力された描画範囲やコントラストを指定する操作情報に基づいて、再構成画像を加工する。画像処理部105は表示用画像を生成すると、表示部106やあるいは記憶部107に表示用画像を出力する。
表示部106は例えば液晶ディスプレイなどによって構成され、画像処理部105から出力された断層画像を表示する。なお、表示部106には断層画像の他にX線CT装置1を操作するための操作画面や、入力部108によって入力されたスキャン条件などを表示するものであっても構わない。
記憶部107は、例えば、ROM、RAMや電気的に書き換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ、およびHDD(Hard Disc Drive)などの記憶媒体で構成され、制御部100のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムや制御データ、及び画像処理部105から出力された表示用画像を記憶する。
入力部108は例えばタッチパネルディスプレイや機械的なボタンなどから構成され、X線CT装置1の使用者が入力部108に対して行った入力を受け付ける。入力部108は使用者の指示を受け付けると、使用者が行った指示に応じて入力信号を制御部100へと出力する。制御部100は、入力部108が出力した入力信号に応じて種々の処理を実行する。
架台部200は、X線管制御部201、X線源202、回転体204、X線検出部205、架台駆動制御部203、レーザ投光器301、像回転部302、及び反射部303から構成されている。
X線管制御部201は、スキャン制御部102から入力されたX線ビーム照射信号を受けて、X線源202にX線を照射させるための高電圧を印加する。X線管制御部201はX線ビーム照射信号が指定する管電圧、管電流、X線パルス幅などのパラメータに合わせて高電圧を発生し、この高電圧をX線源202へ印加する。
X線源202は、X線管制御部201から印加された高電圧を受けてX線ビームを照射する。
架台駆動制御部203は、スキャン制御部102から入力された架台駆動信号を受けて、回転体204を指定の速度で回転させるための回転指示信号を回転体204へ出力する。
回転体204は、図示しないガントリと呼ばれる円筒形のカバー内に内蔵され、図示せぬ回転モータなどにより構成される。回転体204は、X線管制御部201、X線源202、X線検出部205、及び後述するレーザ投光器206、反射部302、像回転部303などを保持する。回転体204は、架台駆動制御部203から出力された回転指示信号を受けて、回転中心P1を中心とする回転運動を行う。X線CT装置1がスキャンを行う際には、回転体204が回転した状態でX線源202がX線ビームを被検体Pに照射し、X線検出部205が照射されたX線ビームの検出を行う。これにより、X線源202が照射するX線ビームは被検体Pに対して様々な角度を持って照射されることとなる。このX線検出部205に入射したX線ビームのX線検出信号は、再構成処理部104による再構成処理に用いられる。
X線検出部205は、X線源202から照射され、被検体P及び被検体Pが載置された天板404を透過したX線ビームを受けて、これを電気信号へと変換する。そして、変換した電気信号をX線検出信号として、前処理部103へと出力する。X線検出部205はスキャン制御部102から出力された検出制御信号により指定されたタイミングで、X線検出部205に入射したX線ビームを検出する。X線検出部205は入射したX線量を検出して電気信号を生成する、半導体素子などを用いて構成される。なお、X線検出部205の電気信号の変換方法は直接変換方式や間接変換方式などの、種々の公知の方法を用いることができる。なお、X線検出部205は、半導体素子を回転体204の回転方向に沿って一列に配置した、所謂シングルスライスの構成を取っても構わない。あるいは、半導体素子を被検体Pの体軸方向に向かって複数列配置した、所謂マルチスライスの構成を取っても構わない。
寝台部400は、天板403と、天板駆動部407から構成されている。
天板403は、被検体を横たえて載置することが可能な板状の部材によって構成される。
天板駆動部407は、図示せぬシリンダやモータなどの稼動装置によって構成される。天板駆動部407は、スキャン制御部102から出力された天板駆動信号に基づいて、天板403を移動させる。天板駆動部407は天板403を移動させ回転体204に対する位置を変化させることにより、被検体Pの注目部位とスキャン範囲が一致するよう位置を変化させる。天板403の移動は具体的には、天板403を回転体204の内部(図1のz方向)へ移動させることで行う。あるいはX線CT装置1がヘリカルスキャンを行う場合には、天板403は回転体204の回転に合わせて回転体204の内部あるいは外部(図1のz方向)へと移動させることで行う。またあるいは、回転体204の回転中心と被検体Pの注目部位の中心が一致するように、天板403の高さ(図1のy方向)を変化させることで行う。
図2は、架台部300上に設けられる回転体204、X線管202、レーザ投光器206、反射部302、像回転部303、及び被検体Pの位置関係を示す図である。図2はX線CT装置1が存在するxyz空間中のxy平面を示している。なお、説明上、xy平面の原点は回転中心P1であるものとして説明する。
レーザ投光器206は、ガントリ内に内蔵されるようにして、回転体204に取り付けられる。レーザ投光器206は例えば電流を印加することで発光する半導体素子などを用いて構成され、ライン状のレーザ光線11を被検体に向けて照射する。レーザ投光器206は図2中において、X線ビーム10が照射される平面(X線ビーム10がz方向の広がり角、所謂コーン角を有する場合には、X線ビーム10のz方向の角度広がりに対する中心点が示す平面)と、レーザ光線11が照射される平面とが同一のxy平面となるように、方向を調節して取り付けられる。すなわち、X線管202及びX線検出器205が回転する回転平面と、レーザ光線11が照射される平面とが一致することとなる。レーザ投光器206はライン状のレーザ光線11を被検体Pに向かって照射し、被検体P上に一文字状の断面基準線を表示する。断面基準線はX線ビーム10が照射される平面と同一のxy平面上に表示されるため、X線CT装置1の操作者は、この断面基準線を視認することにより、視覚的にスキャン時の断面位置を確認することができる。なお、レーザ投光器206は、被検体Pに加えて後述する反射部302及び像回転部303へもレーザ光線11が入射するように、xy平面上で扇状に広がるレーザ光線11を照射する。
反射部302は、レーザ投光器206と同様にガントリ内に内蔵されるようにして回転体204に一対取り付けられる。反射部302は、レーザ投光器206から照射されたレーザ光線11を反射した反射光12を被検体Pに向けて照射する。反射部302は図2中において、X線ビーム10が照射される平面と反射光12が照射される平面とが同一のxy平面となるように、方向を調節して取り付けられる。反射部302はライン状の反射光12を被検体Pに向かって照射し、被検体P上に一文字状の補助断面基準線を表示する。補助断面基準線はX線ビーム10が照射される平面と同一のxy平面上に表示されるため、X線CT装置1の操作者は、断面基準線とこの補助断面基準線とを合わせて視認することにより、視覚的にスキャン時の断面位置を確認することができる。
なお、反射部302は、被検体P上において断面基準線が表示されない領域にも補助断面基準線が表示されるように、位置と角度を調節して回転体204に取り付けられる。この位置は具体的には図2に示すように、被検体Pの上方(図中の+x方向)にあるレーザ投光器206に対して、反射部302がxy平面上で被検体Pの左右(図中のy軸上の位置)にくるような位置を用いることができる。これにより、X線CT装置1の操作者は、被検体P上に表示された断面基準線と補助断面基準線とを被検体Pの様々な角度から視認することができ、より容易にスキャン時の断面位置を視認することができる。
反射部302は、例えば被検体P上の補助断面基準線の見た目上の長さが長くなるように、湾曲したミラーなどを用いて構成する。レーザ投光器206が照射したレーザ光線を湾曲したミラーで反射することにより、スキャンの断面位置を視認するのに十分な長さの補助断面基準線を表示させ、且つミラーの小型化を図ることができる。なお、反射部302の構成はこれに限られるものではなく、例えば湾曲の無い平面状のミラーによって構成しても構わない。反射部302を湾曲の無い平面状のミラーによって構成した場合は、反射光の拡大に伴う光強度の減衰が抑えられるため、明るく視認しやすい補助断面基準線を被検体P上に表示させることができる。
像回転部303は、レーザ投光器206と同様にガントリ内に内蔵されるようにして回転体204に一対取り付けられる。像回転部303は、レーザ投光器206から照射されたレーザ光線11の像を図2のx軸方向を中心に90度回転させた像回転光13を、被検体Pの真横(図2における±y軸方向であって、且つx座標がゼロとなる位置)へ照射する。像回転部303は図2において、像回転光13が回転中心P1へ向かい、且つ左右(図2における±y軸方向であって、且つx座標がゼロとなる位置)から照射される像回転光13がxy平面上でそれぞれ平行となるように位置と角度を調節して取り付けられる。更に、像回転部303は、X線ビーム10の中心と回転中心P1とを結ぶ直線に対して、像回転光13が直交するように位置と角度を調節して取り付けられる。像回転光303が照射した像回転光13は被検体P上に一文字状の中心基準線を表示する。被検体P上に表示された中心基準線130を見ると、中心基準線130は被検体Pの体軸(図2におけるz軸)に沿った方向に表示されることとなる。中心基準線は図2において回転中心P1と同じ高さ(図2における同じx座標)を持つように表示されるため、X線CT装置1の操作者は、中心基準線を視認することにより、視覚的に回転中心P1の位置を確認することができる。
図3に像回転部302の構成を示す。なお、説明の簡単のため、図3上のレーザ光11はxyz空間上のx軸に平行な方向へ伝播するように描いているが、発明の構成はこれに限られるものではない。すなわち、レーザ光11が図3とは異なる角度へ向かって伝播する場合であっても、後述のドーブプリズム3031と平面ミラー3032の角度を変更した同様の構成を用いて本発明を構成することができる。
像回転部303は、台形状に加工されたプリズム3031(以下、単にドーブプリズム3031と記載する)と、ミラー3032を組み合わせることで構成される。ドーブプリズム3031は、台形の斜部面(図3において上下方向にある面)に向かって入射した光線の透過像を、入射像に対して回転させる性質を有する。この透過像の回転角度は、ドーブプリズム3031が光線の入射軸(図3におけるx軸)を中心として回転した角度によって決定される。本発明においては、ドーブプリズム3031をレーザ光線11の入射軸(図3におけるx軸)を中心として45度回転させることで、ドーブプリズム3031を透過したレーザ光線11の透過像を90度回転させる。すなわち、一文字の断面基準線を表示するレーザ投光器206は、図3においてy軸に平行な像を結像するレーザ光線11を被検体P、反射部302、及び像回転部303へ照射する。ドーブプリズム3031へ入射したレーザ光線11は、ドーブプリズム3031によって透過像を90度回転して出射される。レーザ光線11は透過像が90度回転すると、図3においてz軸に平行な像を結像する光線となる。
ドーブプリズム3031が光線を出射した先には、平面ミラー3032が設けられる。平面ミラー3032はドーブプリズム3031が出射したレーザ光線11の伝播方向を変化させた像回転光13を被検体Pの真横(図3における±y軸方向であって、且つx座標がゼロとなる位置)へ照射する。すなわち、像回転光13は図3においてz軸に平行な像を結像する光線であるため、像回転光13は被検体P上にz軸に平行な中心基準線130を結像する。なお、像回転光13は図2のxy平面上において回転中心P1に向かって照射される。また、被検体Pの左右(図2における±y軸方向)から照射される像回転光13は、xy平面上で平行となるように照射される。
被検体Pに照射された像回転光13は被検体P上に中心基準線を表示し、回転体204の回転中心P1を被検体P上に視覚的に示す。なお、平面ミラー3032の構成はこれに限られるものではなく、被検体P上に表示される中心基準線の見た目上の長さが長くなるように、湾曲したミラーによって構成しても構わない。湾曲したミラーを用いることで、スキャンの中心位置を確認するのに十分な長さの中心基準線を被検体P上に表示させることができる。なお、本実施例においては像回転部303がドーブプリズム3031によって構成される例を示すが、像回転部303の構成はこれに限られるものではなく、例えば複数のミラーを組み合わせて像回転部303を構成しても構わない。
なお、X線管制御部201、X線管202、レーザ投光器206、反射部302、及び像回転部303はそれぞれ回転体204上に設けられる。そのため回転体204が回転して、X線管202が被検体Pに対して回転すると、レーザ投光器206、反射部302、及び像回転部303も回転体204の回転に合わせて回転することとなる。従って、被検体P上に表示される各基準線は、回転体204の回転に合わせて被検体P上でその表示位置が移動する。X線CT装置1の使用者が各基準線を用いて被検体Pの位置合わせを行う場合には、X線管制御部201を被検体Pの直上(図2におけるx軸上の+x方向であって、y座標がゼロとなる位置)に位置するよう回転体204を回転させて位置合わせを行っても構わないし、被検体Pの形状に合わせて各基準線が視認しやすい位置へくるように、適宣回転体204を回転させて位置合わせを行っても構わない。
(基準線の表示)
図4は、被検体P上に基準線が表示される様子を示した図である。図4においては、被検体Pが天板403に仰向けに載置され、被検体Pの頭部をスキャンする様子を示している。図5は、xy平面上で被検体P上に基準線が表示される様子を示した図である。なお、図4及び図5においては回転中心P1をxyz空間の原点として示す。また、図4及び図5では製図の都合上、後述する断面基準線110と補助断面基準線120とを交わらない位置に描画しているが、本発明においては断面基準線110と補助断面基準線120とは被検体P上で繋がり、見た目上一本の線のようにして表示される。
X線管202が被検体Pの直上(図4におけるx軸上の+x方向であって、y座標がゼロとなる位置)にある場合、X線管202の近くに配置されたレーザ投光器206は被検体Pの上方(図4における+x方向)に、反射部302と像回転部303は被検体Pの側方(図4における±y方向)にそれぞれ位置することとなる。レーザ投光器206が被検体Pに対してレーザ光線11を照射すると、レーザ光線11は被検体Pの額に一文字の断面基準線110を表示する。レーザ光線11が表示する断面基準線110とX線ビーム10とは同一のxy平面上に存在するため、X線CT装置1の操作者は断面基準線110を視認することによって、X線ビーム10が被検体Pに照射される位置と、その照射方向を確認することができる。
また、レーザ投光器206が照射したレーザ光線11は、反射部302へも入射する。このとき、反射部302の反射面は、図2のxy平面上において、X線管202に対して側方(図4、図5における±y方向)にくるよう設けられる。反射部302はレーザ光線11を反射して、反射光12を被検体Pの側面(図4、図5における±y方向)へと照射する。被検体Pに照射された反射光12は、被検体Pの側頭部に補助断面基準線120を表示する。このとき、反射光12が表示する補助断面基準線120とX線ビームが同一のxy平面上に存在するため、X線CT装置1の操作者は補助断面基準線120を視認することによって、X線ビーム10が被検体Pに照射される位置と、その照射方向を確認することができる。
なお図5に示すように、断面基準線110と補助断面基準線120とは、被検体P上で重なり合うように表示される。従って、断面基準線110と補助断面基準線120とは視覚上繋がって、1本の線が被検体Pを取り囲むように表示されることとなる。X線CT装置1の操作者は、被検体Pを取り囲むように表示された断面基準線110と補助断面基準線120とを視認することにより、被検体Pを様々な方向から見ながらスキャン位置とスキャン時の断面位置を確認することができる。
また、レーザ投光器206が照射したレーザ光線11は、像回転部303へも入射する。像回転部303はレーザ光線11が結ぶ像を90度回転した、像回転光13を被検体Pの側面(図4、図5における±y方向)へと照射する。被検体Pに照射された像回転光13は、被検体Pの側面(図4、図5における±y方向)に中心基準線130を表示する。このとき像回転光13が表示する中心基準線130と回転体204の回転中心は同一のyz平面上に存在するため、X線CT装置1の操作者は中心基準線130を視認することによって、スキャンの中心位置を確認することができる。
(本実施形態の効果)
以上の発明の構成により、X線CT装置1の操作者は、レーザ投光器206が照射する断面基準線と、被検体Pの側方から照射される基準線とを用いて、スキャン位置を視覚的に確認することができる。被検体Pの側方から照射される基準線を表示するために新たなレーザ投光器を必要としないため、より少ない数のレーザ投光機で基準線を表示させることができ、X線CT装置1をより簡単に構成することができる。
また、以上の発明の構成により、X線CT装置1の操作者は、レーザ投光器206が照射する断面基準線と、反射部302が照射する補助断面基準線とを用いて、スキャン位置と断面の方向を視覚的に確認することができる。補助断面基準線を表示するために新たなレーザ投光器を必要としないため、より少ない数のレーザ投光機で補助断面基準線を表示させることができ、X線CT装置1をより簡単に構成することができる。
また、以上の発明の構成により、X線CT装置1の操作者は、像回転部303が照射する中心基準線を用いてスキャンの中心位置を視覚的に確認することができる。中心基準線を表示するために新たなレーザ投光器を必要としないため、X線CT装置1をより簡単に構成することができる。
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宣なく見合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。あるいは、異なる実施例にわたる構成要素を適宣組み合わせてもよい。
1 X線CT装置
10 X線ビーム
11 レーザ光線
12 反射光
13 像回転光
100 制御部
101 システム制御部
102 スキャン制御部
103 前処理部
104 再構成処理部
105 画像処理部
106 表示部
107 記憶部
108 入力部
110 断面基準光
120 補助断面基準光
130 中心基準光
201 X線管制御部
202 X線管
204 天板
205 X線検出部
206 架台駆動制御部
207 架台駆動部
300 架台部
302 反射部
303 像回転部
400 寝台部
403 天板
407 天板駆動部
3031 ドーブプリズム
3032 ミラー
P 被検体
P1 回転中心

Claims (4)

  1. X線を被検体に照射するX線源と、
    前記X線源に対し、前記被検体が配置される空間を隔てて対向配置されたX線検出器と、
    前記X線源を前記被検体の周囲で回転させることにより前記被検体に対してスキャンを行うスキャン手段と
    前記スキャン手段によるスキャン位置を示すための基準光を前記被検体へ照射する投光手段と、
    前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記基準光を反射した第1の反射光を被検体へ照射して、X線源の回転面の位置を被検体上に示す第1の反射手段と、
    前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記基準光を回転及び反射した第2の反射光を被検体へ照射して、前記X線源の回転中心の位置を被検体上に示す第2の反射手段と、
    備えることを特徴とするX線CT装置。
  2. X線を被検体に照射するX線源と、
    前記X線源に対し、前記被検体が配置される空間を隔てて対向配置されたX線検出器と、
    前記X線源を前記被検体の周囲で回転させることにより前記被検体に対してスキャンを行うスキャン手段と、
    前記スキャン手段によるスキャン位置を示すための基準光を前記被検体へ照射する投光手段と、
    前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記基準光を回転及び反射した反射光を被検体へ照射して、前記X線源の回転中心の位置を被検体上に示す反射手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  3. X線を被検体に照射するX線源と、
    前記X線源に対し、前記被検体が配置される空間を隔てて対向配置されたX線検出器と、
    前記X線源を前記被検体の周囲で回転させることにより前記被検体に対してスキャンを行うスキャン手段と、
    前記スキャン手段によるスキャン位置を示すための基準光を前記被検体へ照射する投光手段と、
    前記基準光を反射した反射光を前記被検体へ照射し、前記反射光を前記被検体に照射する領域は、前記被検体上において前記投光手段が基準光を照射する面と異なる方向の面を含む反射手段と、
    を備えることを特徴とするX線CT装置。
  4. 前記反射光と前記基準光は、前記被検体上で少なくとも一部が重なることにより視覚上一本の線として表示されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のX線CT装置。
JP2009291353A 2009-12-22 2009-12-22 X線ct装置 Expired - Fee Related JP5547960B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291353A JP5547960B2 (ja) 2009-12-22 2009-12-22 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009291353A JP5547960B2 (ja) 2009-12-22 2009-12-22 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011130848A JP2011130848A (ja) 2011-07-07
JP5547960B2 true JP5547960B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=44344233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009291353A Expired - Fee Related JP5547960B2 (ja) 2009-12-22 2009-12-22 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5547960B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0339142A (ja) * 1989-07-06 1991-02-20 Toshiba Corp X線ct装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011130848A (ja) 2011-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9480437B2 (en) Movement compensation for superimposed fluoroscopy and radiography image
US10799198B2 (en) X-ray image capture apparatus
EP3037040B1 (en) X-ray imaging device
JP5855156B2 (ja) コリメータ装置、コリメータ装置の制御方法および制御装置ならびにx線コンピュータ断層撮影装置
JP6734212B2 (ja) X線断層撮影装置およびx線断層撮影方法
JPH11325A (ja) 対象物の画像データを作成する方法およびシステム
JP2008012319A (ja) トモシンセシス・イメージング・システムでのアーティファクトを低減する方法及びシステム
JP6031463B2 (ja) 医療用x線ct撮影装置
US20160213336A1 (en) Apparatus and method for obtaining computed tomography
JP2013158431A (ja) X線診断装置
WO2018155632A1 (ja) X線断層撮影装置およびx線断層撮影方法
JP2006322799A (ja) X線撮影装置
JP6394082B2 (ja) X線検査装置
JP5547960B2 (ja) X線ct装置
US20140252966A1 (en) Current split circuit for equally splitting current between parallel connected led luminaire strings
JP2009066305A (ja) X線ct撮影装置
JP4894359B2 (ja) X線断層撮像装置及びx線断層撮像方法
US7062007B2 (en) Tomography device
US5293416A (en) Radiography apparatus for producing X-ray shadowgraphs
JP2007282740A (ja) X線ct装置
JP6560322B2 (ja) X線ct装置
US11821851B2 (en) X-ray imaging apparatus
JP5676883B2 (ja) X線ct装置
JP5503919B2 (ja) X線ct装置
US9737277B2 (en) X-ray CT system and medical image processing method

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111128

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20111206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5547960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees