JP5547758B2 - ワイヤロープ探傷装置の取り付け構造 - Google Patents

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Description

本発明は、複数本の鋼線を撚り合わせて構成されるエレベータ等のワイヤロープの損傷部の検査に活用されるワイヤロープ探傷装置の取り付け構造に関する。
一般にワイヤロープは、鋼線から成る複数本の素線を撚り合わせた構造をしている。このワイヤロープを、例えばエレベータの乗りかご及び釣り合い錘に接続して長期にわたって使用すると、素線がシーブやプーリの巻き掛け部において曲げ、及び引張りの繰り返し荷重を受け、磨耗し破断に至ることがある。ワイヤロープには素線の破断数に基づいてワイヤロープの交換基準がJISで定められているが、この素線の損傷状態を検査する方法として、漏洩磁束法を用いたワイヤロープ探傷装置が活用されている。漏洩磁束法は、ワイヤロープを長手方向に磁化して、破断した素線部分、すなわち損傷部から漏洩した磁束をセンサで検出して、素線の破断の有無を検査する方法である。ワイヤロープ探傷装置は、磁化手段と、漏洩磁束を検出する磁気センサとを含んでいる。
ワイヤロープを使用する機械は一般的に、そのワイヤロープの端部に構造物が接続される。例えばエレベータでは、ロープ端部に乗りかご、釣合い重りが接続される。もしくは、ロープ端部と建屋を固定するソケットに接続される。また、漏洩磁束法が用いられるワイヤロープ探傷装置では、損傷部からの漏えい磁束を検出するための磁気センサをワイヤロープの表面近傍に配置する必要がある。このようなワイヤロープ探傷装置の取り付け構造として特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、マシンベースに固定される一対のブラケットと、これらのブラケットに支持される丸棒すなわち第1棒体と、この第1棒体に対して回動可能に、及びこの第1棒体の軸方向に移動可能に第1棒体に取り付けられる支持具、すなわち連結治具と、この連結治具に挿通され、ワイヤロープの伸長方向に沿うように延設される丸棒すなわち第2棒体とを備え、この第2棒体にワイヤロープ探傷装置が取り付けられる構造が開示されている。このようにワイヤロープ探傷装置がワイヤロープに対向配置して取り付けられることにより、移動中のワイヤロープの挙動にワイヤロープ探傷装置を追従させることができ、精度の良いワイヤロープの損傷の検査を実施させることができる。
特開2009−258001号公報
しかしながら、前述した特許文献1に示される従来技術では、ワイヤロープに対するワイヤロープ探傷装置の着脱に際して、支持具から丸棒を、すなわち連結治具から第1棒体を抜き取り、あるいは連結治具に第1棒体を差し込む煩雑な作業が必要になる。これによりワイヤロープに対するワイヤロープ探傷装置の着脱作業の能率向上を見込めない問題があった。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、ワイヤロープに対するワイヤロープ探傷装置の着脱に際して、連結治具に第1棒体を容易に取付け、取り外すことができるワイヤロープ探傷装置の取り付け構造を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造は、第1棒体と、この第1棒体に対して回動可能に、及びこの第1棒体の軸方向に移動可能に前記第1棒体に取り付けられる連結治具と、この連結治具に挿通され、ワイヤロープの伸長方向に沿うように延設される第2棒体とを備え、この第2棒体に前記ワイヤロープの損傷部を検査するワイヤロープ探傷装置が取り付けられるワイヤロープ探傷装置の取り付け構造において、前記連結治具に、一部が開放され、その開放口からの前記第1棒体の挿入及び離脱が可能な切り欠き部を形成し、前記連結治具に移動可能に装着され、前記切り欠き部に前記第1棒体が挿入された状態にあって、前記第1棒体を前記切り欠き部内に係止させるように前記切り欠き部の前記開放口を閉鎖するとともに、その状態から移動することによって前記切り欠き部の前記開放口を前記切り欠き部から前記第1棒体を取り出せるように開放する係止部材と、前記第1棒体の両端部のそれぞれを支持するコ字形状の枠体とを備え、前記第1棒体が前記枠体に支持される以前の前記枠体は、その開放部に向かうに従って次第に開かれた形状から成ることを特徴としている。
このように構成した本発明は、ワイヤロープに対してワイヤロープ探傷装置を対向配置する際には、ワイヤロープに対向配置されるワイヤロープ探傷装置が取り付けられた第2棒体を連結治具に挿通させ、連結治具の切り欠き部の開放口を開放させた状態で、例えば所定部位に保持される第1棒体を開放口から切り欠き部内に相対的に挿入し、連結治具に装着されている係止部材を移動させて切り欠き部の開放口を閉鎖することが行われる。これにより第1棒体を連結治具の切り欠き部内に係止させることができる。すなわち、ワイヤロープ探傷装置をワイヤロープに対向配置した状態に安定に保つことができる。このような状態において、ワイヤロープを移動させることにより、ワイヤロープ探傷装置によってワイヤロープの損傷部を検査することができる。
また、ワイヤロープからワイヤロープ探傷装置を離脱させるに際しては、ワイヤロープ探傷装置が取り付けられている第2棒体が連結治具に挿通されている状態にあって、連結治具に装着されている係止部材を移動させて切り欠き部の開放口を開放させ、所定部位に固定される第1棒体を切り欠き部の開放口から相対的に離脱させる。これによりワイヤロープ探傷装置、第2棒体、及び連結治具を含む組立体を第1棒体から容易に離脱させることができる。すなわち本発明は、連結治具に形成した切り欠き部と、連結治具に装着され、切り欠き部の開放口を閉鎖、あるいは開放可能な係止部材とにより、ワイヤロープに対するワイヤロープ探傷装置の着脱に際して、連結治具に第1棒体を容易に取付け、取り外すことができる。また本発明は、枠体に第1棒体を支持させるに際しては、枠体を内側に撓めた状態で取り付けるようにすることができる。このようにして第1棒体を枠体に支持させたときには、枠体は外側に拡開する拡開力(弾性力)を保有した状態に保たれる。したがって、ワイヤロープ探傷装置によるワイヤロープの損傷部の検査に際して、検査中にしばしば生じる力である、ワイヤロープ探傷装置、第2棒体、連結治具、及び第1棒体を介して枠体を内側に撓ませようとする力が働いた際に、前述の拡開力が抵抗力となり、枠体を内側に撓ませようとする力が軽減される。これによって枠体の変形や破損を防止することができる。
また本発明は、前記発明において、前記係止部材を、前記切り欠き部の前記開放口を閉鎖する方向に付勢する弾性体を備えたことを特徴としている。このように構成した本発明は、弾性体の弾性力に抗して係止部材を移動させることにより、連結治具の切り欠き部の開放口を開放させて、例えば所定部位に保持されている第1棒体を、連結治具の切り欠き部に対して相対的に挿入、離脱させることができる。また、第1棒体が連結治具の切り欠き部内に挿入された状態では、弾性体の弾性力により係止部材を付勢して切り欠き部を閉鎖し、例えばワイヤロープ探傷装置によるワイヤロープの損傷部の検査の間、第1棒体を切り欠き部から離脱しないように連結治具に確実に取り付けることができる。
また本発明は、前記発明において、前記第2棒体に設けられ、前記第2棒体からの前記連結治具の離脱を防ぐ止め具を備えた。このように構成した本発明は、ワイヤロープ探傷装置によるワイヤロープの損傷部の検査に際して、ワイヤロープ探傷装置を介して第2棒体に、この第2棒体を連結治具に対して移動させる力が与えられたときでも、この第2棒体の移動が止め具によって規制される。したがって、ワイヤロープ探傷装置によるワイヤロープの損傷部の検査の間、ワイヤロープ探傷装置が取り付けられた第2棒体を連結治具から離脱しないように安定して保つことができる。
本発明は、ワイヤロープ探傷装置が取り付けられる第2棒体が挿入される連結治具に設けた切り欠き部と、連結治具に装着され、切り欠き部の開放口を閉鎖、あるいは開放可能な係止部材とにより、ワイヤロープに対するワイヤロープ探傷装置の着脱に際して、連結治具に対して第1棒体を容易に取付け、取り外すことができる。これにより、ワイヤロープに対するワイヤロープ探傷装置の着脱作業を従来よりも能率良く行うことができる。
本発明に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造の一実施形態が設置されるエレベータの概略構成を示す斜視図である。 図1に示すエレベータに設置される本実施形態に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造の主要構成を示す斜視図である。 図2に示す本実施形態の詳細構成を示す側面図である。 本実施形態をエレベータに設置する際の異なる設置例をそれぞれ示す図であり、(a)図は側面図、(b)図は斜視図である。 本実施形態に備えられる枠体を示す正面図である。
以下、本発明に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造の一実施形態が設置されるエレベータの概略構成を示す斜視図である。
この図1に示すエレベータは、例えば機械室レスエレベータであり、巻上機2が昇降路の底部に配置されている。乗りかご1と釣合い錘3には、それぞれ動滑車を形成するプーリ4a,4b,5が備えられており、乗りかご1の移動量を1とした場合に、巻上機2の綱車6におけるワイヤロープ7の巻き取り量は2となる構成をとっている。
エレベータの昇降路内には、図示しないT型断面のガイドレールが鉛直方向に左右一対配置され、これらのガイドレールに沿って乗りかご1が上下に昇降する。綱車6に巻き掛けられた複数本から成るワイヤロープ7は、乗りかご1のプーリ4a,4bと釣合い錘3のプーリ5に巻き掛けられて、それぞれガイドレールと結合された図示しない頂部ベースに固定される。
通常、ワイヤロープ7の損傷は、トラクションによる駆動力を伝える綱車6の通過部が最も大きい。したがって、綱車6の直上部にワイヤロープ探傷装置を設置し、乗りかご1を最上階から最下階まで運転させれば、ワイヤロープ7の綱車6の通過部の損傷の大部分を検査することができる。このようなことから、本実施形態にあっては、取り付け対象であるワイヤロープ探傷装置8を例えば綱車6付近に配置してある。
図2は図1に示すエレベータに設置される本実施形態に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造の主要構成を示す斜視図、図3は図2に示す本実施形態の詳細構成を示す側面図である。
ワイヤロープ探傷装置8は1つのみ備え、この1つのワイヤロープ探傷装置8がワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれに順次、対向配置されるようになっている。このワイヤロープ探傷装置8は、図示しないがワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれを、長手方向に磁化する図示しない磁化手段と、この磁化手段によって磁化されたワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれ該当するものの損傷部からの漏洩磁束を検出する磁束検出手段とを備えている。
本実施形態に係るワイヤロープ探傷装置の取り付け構造は、例えば所定位置に固定される図2に示すコ字形状の枠体9と、この枠体9に保持される第1棒体、例えば丸棒10と、この丸棒10に対して回動可能に、及びこの丸棒10の軸方向に移動可能に丸棒10に取り付けられる連結治具13と、この連結治具13に挿通され、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの伸長方向に沿うように延設される第2棒体、例えば連結棒17とを備えている。
ワイヤロープ探傷装置8に一体に支持部材20が形成され、この支持部材20に取り付けられたジョイント21に、連結棒17の先端部が連結されている。すなわち、ワイヤロープ探傷装置8は、連結棒17の先端部に回動可能に取り付けられている。
連結棒17が挿入される連結治具13は、図3に示すように、連結棒17に適合する位置に形成したねじ孔18と、このねじ孔18に螺合して連結治具13に挿入された連結棒17を固定可能な固定ビス11とを備えている。
本実施形態は、連結治具13に、一部が開放され、その開放口からの丸棒10の挿入及び離脱が可能な切り欠き部19を形成してある。また本実施形態は、連結治具13に移動可能に装着され、切り欠き部19に丸棒10が挿入された状態にあって、丸棒10を切り欠き部19内に係止させるように切り欠き部19の開放口を閉鎖するとともに、その状態から移動することによって切り欠き部19の開放口を切り欠き部19から丸棒10が取り出せるように開放する係止部材、例えば係止棒12を備えている。
また本実施形態は、係止棒12を、切り欠き部19の開放口を閉鎖する方向に付勢する弾性体例えば、ばね14を備えている。連結治具13の側面に係止棒12が挿入可能な挿入穴を有するL字形のブラケット15を固定してあり、係止棒12に取り付けたばね座16とブラケット15の挿入穴が形成されている部分との間にばね14が配置されるように、ばね14を係止棒12に装着させてある。
連結治具13の切り欠き部19内に相対的に挿入される丸棒10を支持する前述の枠体9は、例えば鋼製部材であり、図5の左側の図に示すように、丸棒10が枠体9に支持される以前にあっては、その開放部に向かうに従って、すなわち同図における上方に向かうに従って、次第に開かれた形状から成っている。同図5の左側の図に示すように、枠体9内に丸棒10が挿入され、同図の矢印で示すように枠体9を内側に撓ませた状態で、丸棒10の抜け止め部材51(a)、51(b)が丸棒10に取り付けられる。これによって、同図5の右側の図に示すように、枠体9は両側部が略鉛直方向に伸長するように配置されるコ字形状を形成する。
また本実施形態は、図3に示すように、連結棒17の例えば末端部付近に配置され、連結棒17からの連結治具13の離脱を防ぐ止め具22を備えている。
このように構成した本実施形態にあって、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれに対してワイヤロープ探傷装置8を対向配置させる際には、例えば同図4の(a)図に示すように、巻上機2の上部にマグネットベース31を介して丸棒10を支持する枠体9を上方に開放部が位置するように固定する。なお、図4の(b)図に示すように、エレベータの既設部材であるL形鋼に延長用板32を把持具33によって固定し、延長用板32の上に丸棒10を支持する枠体9を配置するようにしてもよい。
ここで、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のいずれかに対向配置されるワイヤロープ探傷装置8が取り付けられた連結棒17を連結治具13に挿通させ、連結治具13の切り欠き部19の開放口を、連結治具13に装着される係止棒12をばね14の力に抗して図3の下方に引っ張るようにして開放させた状態とする。この状態において、例えば図4の(a)図に示すように、マグネットベース31を介して巻上機2上に固定されている枠体9に保持されている丸棒10を、開放口から切り欠き部19内に相対的に挿入させ、係止棒12に与えられていた引っ張り力を弱めることにより、ばね14の力によって係止棒12が移動して、切り欠き部19の開放口が閉鎖される。
これにより、丸棒10を連結治具13の切り欠き部19内に係止させることができる。すなわち、ワイヤロープ探傷装置8をワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のいずれか該当するものに対向配置した状態に安定に保つことができる。このような状態において、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)を移動させることにより、ワイヤロープ探傷装置8によって該当するワイヤロープの損傷部を検査することができる。
また例えば、ワイヤロープ探傷装置8によるワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査が終了し、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)からワイヤロープ探傷装置8を離脱させるに際しては、ワイヤロープ探傷装置8が取り付けられている連結棒17が連結治具13に挿通されている状態にあって、連結治具13に装着されている係止棒12を図3の下方に引っ張ることによって切り欠き部19の開放口を開放させ、丸棒10を切り欠き部19の開放口から相対的に離脱させることができる。これにより、ワイヤロープ探傷装置8、連結棒17、及び連結治具13を含む組立体を丸棒10から容易に離脱させることができる。
すなわち本実施形態は、連結治具13に形成した切り欠き部19と、連結治具13に装着され、切り欠き部19の開放口を閉鎖、あるいは開放可能な係止棒12とにより、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)に対するワイヤロープ探傷装置8の着脱に際して、連結治具13に丸棒10を容易に取付け、取り外すことができる。これによって本実施形態は、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)に対するワイヤロープ探傷装置8の着脱作業を能率良く行うことができる。
また本実施形態は、係止棒12が、連結治具13の切り欠き部19の開放口を閉鎖する方向に付勢するばね14を備えていることから、丸棒10が連結治具13の切り欠き部19内に挿入された状態では、ばね14のばね力により係止棒12が付勢されて切り欠き部19が閉鎖され、ワイヤロープ探傷装置8によるワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査の間、丸棒10を切り欠き部19から離脱しないように連結治具13に確実に取り付けることができる。
また本実施形態は、前述したように丸棒10の両端部のそれぞれを支持するコ字形状の枠体9は、丸棒10が枠体9に支持される以前にあっては、開放部に向かうに従って次第に開かれた形状から成っている。枠体9に丸棒10を支持させるに際しては、枠体9を内側に撓めた状態で取り付けるようにすることができる。このように丸棒10を枠体9に支持させた際には、枠体9は外側に拡開する拡開力(弾性力)を保有した状態に保たれる。したがって、ワイヤロープ探傷装置8によるワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査に際して、検査中にしばしば生じる力である、ワイヤロープ探傷装置8、連結棒17、連結治具13、及び丸棒10を介して枠体9を内側に撓ませようとする力が働いた際に、前述の拡開力が抵抗力となり、枠体9を内側に撓ませようとする力が軽減される。これによって、枠体9の変形や損傷を防止することができる。
また本発明は、連結棒17の末端部付近に、連結棒17からの連結治具13の離脱を防ぐ止め具22を備えたことから、ワイヤロープ探傷装置8によるワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査に際して、ワイヤロープ探傷装置8を介して連結棒17に、この連結棒17を連結治具13に対して移動させる力が与えられたときでも、この連結治具13の移動が止め具22によって規制される。したがって、ワイヤロープ探傷装置8によるワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査の間、ワイヤロープ探傷装置8が取り付けられた連結棒17を連結治具13から離脱しないように安定して保つことができる。
なお、前述した実施形態では、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれに対して1つのワイヤロープ探傷装置8を配置し、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のうちの1本のワイヤロープにワイヤロープ探傷装置8を対向配置させて該当するワイヤロープの損傷部の検査を行い、その後に他のワイヤロープにワイヤロープ探傷装置8を対向配置させて、該当する他のワイヤロープの損傷部の検査を行うようにしてあるが、本発明は、このように複数本のワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれに対してワイヤロープ探傷装置8を1つのみ備える構成には限られない。例えば、枠体9に支持される丸棒10に複数の連結治具13を回動可能に、また丸棒10の軸方向に移動可能に設け、それぞれの連結棒17の先端部にワイヤロープ探傷装置8を個別に取り付け、連結治具13に対するそれぞれの連結棒17の固定位置を固定ビス11を介して適宜調整することにより、複数のワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれに対して複数のワイヤロープ探傷装置8を対向して配置させた第1の構成とすることができる。
また例えば、枠体9に複数本の丸棒9を支持させ、それぞれの丸棒9が相対的に挿入可能な切り欠き部19をそれぞれ有する複数の連結治具13を備え、これらの複数の連結治具13のそれぞれに該当する連結棒17を挿通させ、これらの連結棒17の先端部のそれぞれに複数本のワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)に対向配置する複数のワイヤロープ探傷装置8を取り付ける第2の構成とすることができる。さらに、前述した第1の構成と第2の構成とを組み合わせた構成とすることができる。
前述のように、複数のワイヤロープ探傷装置8を備えたものにあっては、複数本のワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査を同時に行うことが可能になり、ワイヤロープ7(a)、7(b)、7(c)のそれぞれの損傷部の検査作業を能率良く行うことができる。
1 乗りかご
2 巻上機
3 釣合い錘
6 綱車
7,7(a),7(b),7(c) ワイヤロープ
8 ワイヤロープ探傷装置
9 枠体
10 丸棒(第1棒体)
11 固定ビス
12 係止棒(係止部材)
13 連結治具
14 ばね(弾性体)
15 ブラケット
16 ばね座
17 連結棒(第2棒体)
18 ねじ孔
19 切り欠き部
20 支持部材
21 ジョイント
22 止め具
31 マグネットベース
32 延長用板
33 把持具

Claims (3)

  1. 第1棒体と、この第1棒体に対して回動可能に、及びこの第1棒体の軸方向に移動可能に前記第1棒体に取り付けられる連結治具と、この連結治具に挿通され、ワイヤロープの伸長方向に沿うように延設される第2棒体とを備え、この第2棒体に前記ワイヤロープの損傷部を検査するワイヤロープ探傷装置が取り付けられるワイヤロープ探傷装置の取り付け構造において、
    前記連結治具に、一部が開放され、その開放口からの前記第1棒体の挿入及び離脱が可能な切り欠き部を形成し、
    前記連結治具に移動可能に装着され、前記切り欠き部に前記第1棒体が挿入された状態にあって、前記第1棒体を前記切り欠き部内に係止させるように前記切り欠き部の前記開放口を閉鎖するとともに、その状態から移動することによって前記切り欠き部の前記開放口を前記切り欠き部から前記第1棒体を取り出せるように開放する係止部材と、
    前記第1棒体の両端部のそれぞれを支持するコ字形状の枠体とを備え
    前記第1棒体が前記枠体に支持される以前の前記枠体は、その開放部に向かうに従って次第に開かれた形状から成ることを特徴とするワイヤロープ探傷装置の取り付け構造。
  2. 請求項1に記載のワイヤロープ探傷装置の取り付け構造において、
    前記係止部材を、前記切り欠き部の前記開放口を閉鎖する方向に付勢する弾性体を備えたことを特徴とするワイヤロープ探傷装置の取り付け構造。
  3. 請求項1または2に記載のワイヤロープ探傷装置の取り付け構造において、
    前記第2棒体に設けられ、前記第2棒体からの前記連結治具の離脱を防ぐ止め具を備えたことを特徴とするワイヤロープ探傷装置の取り付け構造。
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