JP4951579B2 - ワイヤーロープ探傷装置の取付装置 - Google Patents

ワイヤーロープ探傷装置の取付装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4951579B2
JP4951579B2 JP2008109071A JP2008109071A JP4951579B2 JP 4951579 B2 JP4951579 B2 JP 4951579B2 JP 2008109071 A JP2008109071 A JP 2008109071A JP 2008109071 A JP2008109071 A JP 2008109071A JP 4951579 B2 JP4951579 B2 JP 4951579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire rope
flaw detector
support
rope flaw
attachment device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008109071A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009258001A (ja
Inventor
太志 関谷
友治 大西
礼 石田
大輔 浅井
俊昭 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority to JP2008109071A priority Critical patent/JP4951579B2/ja
Publication of JP2009258001A publication Critical patent/JP2009258001A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4951579B2 publication Critical patent/JP4951579B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Description

本発明は、ワイヤーロープの素線破断を検出するワイヤーロープ探傷装置を所定の部位に取付けるワイヤーロープ探傷装置の取付装置に関する。
エレベーター、リフト、ケーブルカー、あるいはクレーン等に使用されるワイヤーロープは、複数の素線から成る鋼線を撚って構成されている。このワイヤーロープは、使用するにつれて素線に破断を生じやすい。このような素線破断は経年的に増加する。したがって、ワイヤーロープの素線破断数を点検して、ワイヤーロープの管理、維持を行う必要がある。この素線破断数の点検を目視によって行おうとする場合には、行程が長いエレベーター等に係るワイヤーロープの場合には、長時間の目視点検作業となる。また、目視点検を実施するためには、ロープ油等が固着されているワイヤーロープの表面を清掃することが必要になる。さらに、ワイヤーロープの内部に生じている素線破断は、この目視点検では検出できない。
このようなことから、漏洩磁束法や電磁気探傷法を用いたワイヤーロープ探傷装置が従来から提案されている。
このようなワイヤーロープ探傷装置を所定の部位に取付ける従来の取付装置として、特許文献1に示されるものがある。図4は、この従来のワイヤーロープ探傷装置の取付装置を示す斜視図である。この図4に示す従来技術は、ワイヤーロープ50を計測するワイヤーロープ探傷装置1aに連結される連結手段、すなわち、ばねによる弾性を有する連結部材9aと、この連結部材9aを支持する丸棒12aと、この丸棒12aの両端のそれぞれを保持する一対のブラケット11aと、これらのブラケット11aが取付けられる所定の部位、すなわちマシンベース51とが備えられている。連結部材9aはねじ9bによって丸棒12aに固定されている。前述した丸棒12aと、ねじ9bと、ブラケット11aとによって連結部材9aを支持する支持手段が構成されている。
この従来技術は、ワイヤーロープ50を移動させることにより、このワイヤーロープ50に接触させたワイヤーロープ探傷装置1aによって、ワイヤーロープ50に素線破断が生じているかどうか計測される。また、ワイヤーロープ50の上下、左右方向の振動を含む挙動が連結部材9aに含まれるばねの弾性によって吸収され、ワイヤーロープ探傷装置1aをワイヤーロープ50の上下、左右方向の挙動に追従させることができる。
特開平9−290973号公報
前述した従来技術にあっては、ワイヤーロープ探傷装置1aによる計測中に、ワイヤーロープ50の素線破断によって素線が飛び出してしまった場合には、ワイヤーロープ探傷装置1aがワイヤーロープ50から外れ、ワイヤーロープ探傷装置1aとワイヤーロープ50とが干渉して、ワイヤーロープ探傷装置1aの破損やワイヤーロープ50の損傷を招く虞がある。また、この従来技術では、計測中のワイヤーロープ50の挙動に追従させるために、連結部材9aにばねを備えた複雑な構成になっており、製作が煩雑になりやすい。
本発明は、前述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、簡単な構成でワイヤーロープの挙動にワイヤーロープ探傷装置を追従させることができるとともに、従来生じる虞があった計測中にワイヤーロープ探傷装置がワイヤーロープから外れることを防止できるワイヤーロープ探傷装置の取付装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、複数の鋼線を撚り合わせて成るワイヤーロープを磁化させる磁化手段と、前記ワイヤーロープの漏洩磁束を検出する漏洩磁束検出手段と、前記ワイヤーロープと接触し、このワイヤーロープを案内する摺動部と、前記磁化手段、前記磁束検出手段、及び前記摺動部を保持し、本体を形成するベースとを有するワイヤーロープ探傷装置に連結される連結手段と、この連結手段を支持し、所定の部位に取り付けられる支持手段と備えたワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、前記支持手段は、前記連結手段を回動可能に支持し、前記連結手段の前記ワイヤーロープの径方向に沿う左右方向の移動を許容させるものから成るとともに、前記ワイヤーロープの径方向に沿う上方向への前記連結部材の回動を制限する制限手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、ワイヤーロープ探傷装置による計測中のワイヤーロープの挙動を、ばねによる弾性力を介在させることなく、支持手段に対する連結手段の回動動作、及び連結手段の左右方向の移動動作によって吸収できる。すなわち、簡単な構成でワイヤーロープ探傷装置を、計測中のワイヤーロープの上下、左右方向の挙動に追従させることができる。また、制限手段によって、ワイヤーロープの径方向に沿う上方向の連結手段の回動を制限できるので、ワイヤーロープの素線破断によって素線が飛び出している場合でも、ワイヤーロープ探傷装置がワイヤーロープから外れることを防止できる。
また、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、前記発明において、前記連結手段は、前記ワイヤーロープの伸長方向に沿って延設される棒体から成り、前記支持手段は、前記連結手段を構成する前記棒体をその長手方向の位置調整可能に固定する支持具と、この支持具が左右方向の移動可能に係着され、前記連結手段を構成する前記棒体の長手方向と直交する方向に延設され、前記支持具を回動可能に支持する棒体と、この棒体を保持し、前記所定の部位に固定される保持部材とを含むことを特徴としている。
このように構成した本発明は、連結手段を構成する棒体を支持具に対して位置調整することにより、ワイヤーロープ探傷装置を、ワイヤーロープの伸長方向に対して容易に所望の位置に位置決めすることができる。また、支持手段に含まれる棒体と支持具とによって、簡単な構成で連結手段を回動可能に保持することができる。さらに、支持手段に含まれる支持具を支持手段に含まれる棒体の長手方向に移動させることにより、ワイヤーロープの径方向に沿う左右方向に対してワイヤーロープ探傷装置を正しく位置決めすることができる。
また、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、前記発明において、前記ワイヤーロープ探傷装置、前記連結手段を構成する前記棒体、及び前記支持手段に含まれる前記支持具の組み合わせを、複数並設される前記ワイヤーロープに対応させて複数組設け、前記支持手段に含まれる前記棒体に、前記複数組それぞれの前記支持手段に含まれる前記支持具を係着させたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、複数組に含まれる支持具のそれぞれが、支持手段を構成する棒体に個別に保持されるので、それぞれ他のワイヤーロープの挙動による影響を受けることなく、該当するワイヤーロープ探傷装置によってワイヤーロープの計測を行なうことができる。
また、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、前記発明において、前記制限手段が、前記支持手段に含まれる前記棒体の延設方向と平行に延設され、前記支持手段に含まれる前記保持部材に保持される長尺体から成ることを特徴としている。
このように構成した本発明は、制限手段を例えば丸棒等の長尺体から成る簡単な構成とすることができる。
また、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、前記発明において、前記複数組に含まれる複数のワイヤーロープ探傷装置を、前記ワイヤーロープの伸長方向に対して互いに位置をずらして配置し、前記支持手段に含まれる前記棒体から遠い側に位置するワイヤーロープ探傷装置に連結された前記連結手段を構成する前記棒体の、前記ワイヤーロープの径方向に沿う上方向の回動量を、前記支持手段に含まれる前記棒体に近い側に位置するワイヤーロープ探傷装置に連結される前記連結手段を構成する前記棒体の、前記ワイヤーロープの径方向に沿う上方向の回動量よりも少なくする抑制部材を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、支持手段を構成する棒体の近くに配置されたワイヤーロープ探傷装置の計測中のワイヤーロープからの浮き上がり量の上限値と、前述した棒体から遠くに位置するワイヤーロープ探傷装置の計測中のワイヤーロープからの浮き上がり量の上限値とを、抑制部材によってほぼ同等とすることができる。
また、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、前記発明において、前記支持手段に含まれる前記保持手段に対する前記支持手段に含まれる前記棒体の高さ位置を調整可能な位置調整手段と、前記保持手段に対する前記制限手段を構成する前記長尺体の高さ位置を調整可能な別の位置調整手段とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、位置調整手段によって、ワイヤーロープの計測に際して支持部材に含まれる棒体、及び支持具の高さ位置を調整して、ワイヤーロープ探傷装置をワイヤーロープに接触する状態に容易に取付けることができる。また、別の位置調整手段によって、制限手段を構成する長尺体の、連結手段を構成する棒体からの高さ位置を調整して、計測中のワイヤーロープからのワイヤーロープ探傷装置の浮き上がり量の上限値を所望の量に容易に調整することができる。
また、本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置は、前記発明において、前記複数組それぞれの前記ワイヤーロープ探傷装置を、互いの磁極方向を合わせて該当する前記連結手段を構成する前記棒体のそれぞれと連結させたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、隣り合うワイヤーロープの残留磁気の影響を小さくすることができる。
本発明によれば、所定の部位に取付けられる支持手段は、ワイヤーロープを計測するワイヤーロープ探傷装置に連結される連結手段を回動可能に支持し、連結手段のワイヤーロープの径方向に沿う左右方向の移動を許容させるものから成るとともに、ワイヤーロープの径方向に沿う上方向への連結部材の回動を制限する制限手段を備えたことから、従来よりも簡単な構成でワイヤーロープの挙動にワイヤーロープ探傷装置を追従させることができるとともに、従来生じる虞があった計測中にワイヤーロープ探傷装置がワイヤーロープから外れることを防止できる。これによって製作が容易となり、ワイヤーロープによる優れた検出精度を簡単な構成で確保できるとともに、従来生じる虞のあった計測中のワイヤーロープ探傷装置がワイヤーロープから外れることによるワイヤーロープ探傷装置の破損や、ワイヤーロープの損傷を招くことがなく、信頼性の高いワイヤーロープの計測を実現させることができる。
以下、本発明のワイヤーロープ探傷装置の取付装置に関する実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置の一実施形態の要部を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は正面図、図2は本実施形態を計測に際してワイヤーロープに対して取付けた状態を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は正面図、図3は図2の要部を拡大して示した図で、(a)図は図2の(a)図の要部を拡大して示した図、(b)図は図2の(b)図の要部を拡大して示した図である。
本実施形態の取付装置の取付け対象物である図1に示すワイヤーロープ探傷装置1は、図示しないが複数の鋼線を撚り合わせて成るワイヤーロープを磁化させる磁化手段、例えば永久磁石と、ワイヤーロープの漏洩磁束を検出する磁束検出手段とを備えている。また、ワイヤーロープと接触し、このワイヤーロープを案内する同図1の(b)図に示す摺動部1Aを備えている。これらの永久磁石、磁束検出手段、及び摺動部1Aは、本体を形成するベース3に固定されている。
本実施形態に係るワイヤーロープ探傷装置1の取付装置は、ワイヤーロープ探傷装置1に連結される連結手段、例えば図1の(a)図に示すように、ワイヤーロープの伸長方向に沿って延設される棒体である丸棒9と、この丸棒9を回動可能に支持するとともに、この丸棒9のワイヤーロープの径方向に沿う左右方向の移動を許容させるように支持する支持手段とを備えている。
連結手段を構成する丸棒9は、一端側が、ワイヤーロープ探傷装置1のベース3に固定した支持部7に、ジョイント8を介して回動可能に取付けられている。また、前述した支持手段は、図1の(a)図に示すように、つまみ10bを介して連結手段を構成する丸棒9の他端側を長手方向の位置調整可能に固定する支持具10と、この支持具10に係着され、例えば支持具10に形成された丸穴10a内に挿入され、図2の(b)図に示すように、連結手段を構成する丸棒9の長手方向と直交する方向に延設され、支持具10を回動可能に、及び左右方向の移動可能に支持する棒体である丸棒12と、この丸棒12の両端を保持し、所定の部位に固定される保持部材、例えばL字形状に形成された一対のブラケット11とを含んでいる。
L字形状のブラケット11のそれぞれには、高さ方向に沿う丸棒12の移動を許容させるスリット11aを形成してある。また、丸棒12の両端部のそれぞれには、つまみ13aを有し、スリット11a内を移動させた丸棒12をブラケット11に固定する固定具13を装着させてある。ブラケット11のスリット11aと、つまみ13aを有する固定具13は、ブラケット11に対する丸棒12の高さ位置を調整する位置調整手段を構成している。
図1に示すワイヤーロープ探傷装置1、連結手段を構成する丸棒9、及び支持手段を構成する支持具10の組み合わせを複数組予め用意し、これらの複数組を図2に示すように、例えばエレベーターに備えられる図示しない綱車とそらせ車との間に位置する所定の部位であるマシンベース51上に、丸棒12及びブラケット11を介して固定するようにしてある。
同図2に示したように、例えばワイヤーロープ50が7本配置されており、これに対応させてワイヤーロープ探傷装置1、丸棒9、及び支持具10の組み合わせを7組設けてある。これらの7組に含まれる支持具10の丸穴10a内に1本の丸棒12を挿通させてあり、この丸棒12の両端のそれぞれを固定具13によって一対のブラケット11に固定してある。7個のワイヤーロープ探傷装置1は、図2の(b)図に示すように、丸棒12に近い側に配置され、互いに並設される3個のワイヤーロープ探傷装置1と、丸棒12から遠い側に配置され、互いに並設される4個のワイヤーロープ探傷装置1とから構成されている。すなわち、3個のワイヤーロープ探傷装置1と、4個のワイヤーロープ探傷装置1を、ワイヤーロープ50の伸長方向に対して位置をずらして配置してある。
4個のワイヤーロープ探傷装置1は、外側に位置する2本のワイヤーロープ50に接触するように取付けられるとともに、ワイヤーロープ50に対して1つ置きに、それぞれワイヤーロープ50に接触するように取付けてある。このように4個のワイヤーロープ探傷装置1が1つ置きに取付けられるワイヤーロープ50の間に位置する3本のワイヤーロープ50のそれぞれに接触するように、前述した3個のワイヤーロープ探傷装置1を配置してある。これらの7個のワイヤーロープ探傷装置1は、互いの磁極方向を合わせて、連結手段を構成する丸棒9に連結してある。
本実施形態に係る取付装置は、ワイヤーロープ50の径方向に沿う上方向の丸棒9の回動を制限する制限手段を備えている。この制限手段は、例えば図2の(b)図に示すように、支持手段を構成する丸棒12の延設方向と平行に延設され、ブラケット11に両端が保持される1本の長尺体14から成っている。
この長尺体14の両端も、前述した支持手段を構成する丸棒12と同様に、その両端が一対のブラケット11のそれぞれのスリット11aに移動可能に収容させてあり、つまみ15aを有する固定具15によって、ブラケット11のそれぞれに固定されるようになっている。ブラケット11のスリット11aと、つまみ15aを有する固定具15は、ブラケット11に対する長尺体14の高さ位置を調整する別の位置調整手段を構成している。
また、本実施形態に係る取付装置は、図3の(a)(b)図に示すように、支持手段に含まれる丸棒12から遠い側に位置するワイヤーロープ探傷装置1に連結された連結手段を構成する丸棒9の、ワイヤーロープ50の径方向に沿う上方向の回動量を、支持手段に含まれる丸棒12に近い側に位置するワイヤーロープ探傷装置1に連結される連結手段を構成する丸棒9の、ワイヤーロープ50の径方向に沿う上方向の回動量よりも少なくする抑制部材、例えば突起体16を、制限手段を構成する長尺体14に設けてある。この突起体16は、同図3の(b)図に示すように、制限手段を構成する長尺体14から遠い側に位置する4個のワイヤーロープ探傷装置1のそれぞれに連結される連結手段を構成する丸棒9に対向するように長尺体14に取付けてある。
本実施形態は、エレベーターに備えられるマシンベース51に取付けられ、7本のワイヤーロープ探傷装置1のそれぞれを該当する7本のワイヤーロープ50に接触させた状態で、これらのワイヤーロープ50を移動させることにより,ワイヤーロープ50に素線破断が生じているかどうか計測される。すなわち、ワイヤーロープ探傷装置1に含まれる磁束検出手段から出力される漏洩磁束に係る信号によって、ワイヤーロープ50内の素線破断の有無が計測される。
このように構成した本実施形態によれば、ワイヤーロープ探傷装置1のそれぞれによる計測中のワイヤーロープ50の上下、左右方向の挙動を、ばね部材による弾性力を介在させることなく、支持手段を構成する丸棒12に対する連結手段を構成する丸棒9の回動動作、及び丸棒12に対する支持具10の左右方向の移動動作によって吸収できる。すなわち、簡単な構成で、ワイヤーロープ探傷装置1を計測中のワイヤーロープ50の挙動に追従させることができる。これによって、製作が容易となり、ワイヤーロープ探傷装置1による優れた検出精度を確保できる。また、制限手段を構成する長尺体14によって、ワイヤーロープ50の径方向に沿う上方向の、連結手段を構成する丸棒9の回動を制限できるので、ワイヤーロープ50の素線破断によって素線が飛び出している場合でも、ワイヤーロープ損傷装置1がワイヤーロープ50から外れることを防止できる。これにより、計測中におけるワイヤーロープ探傷装置1の破損やワイヤーロープ50の損傷を招くことなく、信頼性の高いワイヤーロープ50の計測を実現できる。
また、連結手段を構成する丸棒9を支持具10に対して位置調整することにより、ワイヤーロープ探傷装置1をワイヤーロープ50の伸長方向に対して所望の位置に容易に位置決めすることができる。また、支持手段に含まれる丸棒12と支持具10とによって、簡単な構成で連結手段を構成する丸棒9を回動可能に保持させることができる。さらに、支持具10を支持手段を構成する丸棒12の長手方向に移動させることにより、複数のワイヤーロープ50の径方向、すなわち幅方向に対してワイヤーロープ探傷装置1を容易に位置決めすることができる。
また、7つの組に含まれる支持具10のそれぞれが、支持手段を構成する丸棒12に個別に保持されるので、それぞれ他のワイヤーロープ50の挙動による影響を受けることなく、該当するワイヤーロープ探傷装置1によってワイヤーロープ50の計測を行なうことができ、検出精度を高めることに貢献する。
また、制限手段を長尺体14から成る簡単な構成とすることができ、実用性に富む。
また、支持手段を構成する丸棒12の近くに配置された3個のワイヤーロープ探傷装置1の計測中のワイヤーロープ50からの浮き上がり量の上限値と、丸棒12から遠く配置された4個のワイヤーロープ探傷装置1の計測中の浮き上がり量の上限値を、図3に示す抑制部材を構成する突起体16を介してほぼ同等にすることができ、検出精度を高めることに貢献する。
また、位置調整手段を構成するブラケット11のスリット11a、及びつまみ13aを有する固定具13によって、ワイヤーロープ50の計測に際して丸棒12及び支持具10の高さ位置を調整してワイヤーロープ探傷装置1をワイヤーロープ50に接触する状態に容易に取付けることができる。また、別の位置調整手段を構成するブラケット11のスリット11a、及びつまみ15aを有する固定具15によって、制限手段を構成する長尺体14の高さ位置を調整でき、計測中のワイヤーロープ50の浮き上がり量を所望の量に、例えば浮き上がり量の上限値がワイヤーロープ50の半径程度となるように、長尺体14を容易に位置決めすることができる。
また、7つの組のそれぞれのワイヤーロープ探傷装置1を、互いの磁極方向を合わせて連結手段を構成する丸棒9のそれぞれに連結したことから、該当するワイヤーロープ50の計測に際して、他のワイヤーロープ50の残留磁気の影響を小さくすることができ、検出精度を高めることに貢献する。
なお、前記実施形態に係る取付位置では、エレベーターに備えられるワイヤーロープ50の計測に際し適用したが、本発明は、このようにエレベーターに備えられるワイヤーロープ50の計測に適用することには限られず、エレベーター以外の他の装置、機器に備えられるワイヤーロープの計測に際しても適用可能である。また、エレベーターに適用する場合、前記実施形態におけるように取付ける部位を図示しない綱車とそらせ車の間に位置するマシンベース51とすることには限られず、別の部位に取付けるようにしてもよい。
また、実施形態では、ワイヤーロープ50を7本備えたものに適用させたが、1本あるいは7本とは異なる複数本のワイヤーロープ50の計測に際して適用できることはもちろんである。
また、前記実施形態では、ワイヤーロープ50からのワイヤーロープ探傷装置1の浮き上がり量を調整する抑制手段として、制限手段を構成する長尺体14に取付けられる突起体16を設けたが、本発明は、このように突起体16を設ける構成にすることには限られない。突起体16に代えて抑制手段を、長尺体14と平行に配置される別の丸棒等の棒体によって構成するようにしてもよい。
本発明に係るワイヤーロープ探傷装置の取付装置の一実施形態の要部を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は正面図である。 本実施形態を計測に際してワイヤーロープに対して取付けた状態を示す図で、(a)図は側面図、(b)図は正面図である。 図2の要部を拡大して示した図で、(a)図は図2の(a)図の要部を拡大して示した図、(b)図は図2の(b)図の要部を拡大して示した図である。 従来のワイヤーロープ探傷装置の取付装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 ワイヤーロープ探傷装置
1A 摺動部
3 ベース
7 支持部
8 ジョイント
9 丸棒〔棒体〕〔連結手段〕
10 支持具〔支持手段〕
10a 丸穴
10b つまみ
11 ブラケット〔保持部材〕〔支持手段〕
11a スリット〔位置調整手段〕〔別の位置調整手段〕
12 丸棒〔棒体〕〔支持手段〕
13 固定具〔位置調整手段〕
13a つまみ
14 丸棒〔長尺体〕〔制限手段〕
15 固定具〔別の位置調整手段〕
15a つまみ
16 突起体(抑制部材)
50 ワイヤーロープ
51 マシンベース〔所定の部位〕

Claims (7)

  1. 複数の鋼線を撚り合わせて成るワイヤーロープを磁化させる磁化手段と、前記ワイヤーロープの漏洩磁束を検出する漏洩磁束検出手段と、前記ワイヤーロープと接触し、このワイヤーロープを案内する摺動部と、前記磁化手段、前記磁束検出手段、及び前記摺動部を保持し、本体を形成するベースとを有するワイヤーロープ探傷装置に連結される連結手段と、この連結手段を支持し、所定の部位に取り付けられる支持手段と備えたワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記支持手段は、前記連結手段を回動可能に支持し、前記連結手段の前記ワイヤーロープの径方向に沿う左右方向の移動を許容させるものから成るとともに、
    前記ワイヤーロープの径方向に沿う上方向への前記連結部材の回動を制限する制限手段を備えたことを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
  2. 前記請求項1記載のワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記連結手段は、前記ワイヤーロープの伸長方向に沿って延設される棒体から成り、
    前記支持手段は、前記連結手段を構成する前記棒体をその長手方向の位置調整可能に固定する支持具と、この支持具が左右方向の移動可能に係着され、前記連結手段を構成する前記棒体の長手方向と直交する方向に延設され、前記支持具を回動可能に支持する棒体と、この棒体を保持し、前記所定の部位に固定される保持部材とを含むことを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
  3. 前記請求項2記載のワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記ワイヤーロープ探傷装置、前記連結手段を構成する前記棒体、及び前記支持手段に含まれる前記支持具の組み合わせを、複数並設される前記ワイヤーロープに対応させて複数組設け、前記支持手段に含まれる前記棒体に、前記複数組それぞれの前記支持手段に含まれる前記支持具を係着させたことを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
  4. 前記請求項3記載のワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記制限手段が、前記支持手段に含まれる前記棒体の延設方向と平行に延設され、前記支持手段に含まれる前記保持部材に保持される長尺体から成ることを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
  5. 前記請求項4記載のワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記複数組に含まれる複数のワイヤーロープ探傷装置を、前記ワイヤーロープの伸長方向に対して互いに位置をずらして配置し、
    前記支持手段に含まれる前記棒体から遠い側に位置するワイヤーロープ探傷装置に連結された前記連結手段を構成する前記棒体の、前記ワイヤーロープの径方向に沿う上方向の回動量を、前記支持手段に含まれる前記棒体に近い側に位置するワイヤーロープ探傷装置に連結される前記連結手段を構成する前記棒体の、前記ワイヤーロープの径方向に沿う上方向の回動量よりも少なくする抑制部材を備えたことを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
  6. 前記請求項4記載のワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記支持手段に含まれる前記保持手段に対する前記支持手段に含まれる前記棒体の高さ位置を調整可能な位置調整手段と、
    前記保持手段に対する前記制限手段を構成する前記長尺体の高さ位置を調整可能な別の位置調整手段とを備えたことを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
  7. 前記請求項3記載のワイヤーロープ探傷装置の取付装置において、
    前記複数組それぞれの前記ワイヤーロープ探傷装置を、互いの磁極方向を合わせて該当する前記連結手段を構成する前記棒体のそれぞれと連結させたことを特徴とするワイヤーロープ探傷装置の取付装置。
JP2008109071A 2008-04-18 2008-04-18 ワイヤーロープ探傷装置の取付装置 Active JP4951579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109071A JP4951579B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 ワイヤーロープ探傷装置の取付装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008109071A JP4951579B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 ワイヤーロープ探傷装置の取付装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009258001A JP2009258001A (ja) 2009-11-05
JP4951579B2 true JP4951579B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=41385599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008109071A Active JP4951579B2 (ja) 2008-04-18 2008-04-18 ワイヤーロープ探傷装置の取付装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4951579B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5420497B2 (ja) * 2010-07-30 2014-02-19 東芝エレベータ株式会社 ロープテスター装置
JP5605100B2 (ja) * 2010-09-07 2014-10-15 フジテック株式会社 ロープテスタ保持用治具
JP5557762B2 (ja) * 2011-01-26 2014-07-23 三菱電機株式会社 ロープ探傷装置の取付器具
JP5547758B2 (ja) * 2012-01-23 2014-07-16 株式会社日立ビルシステム ワイヤロープ探傷装置の取り付け構造
JP6193077B2 (ja) * 2012-10-30 2017-09-06 東京製綱株式会社 ワイヤロープの検査装置
CN104261218A (zh) * 2014-09-19 2015-01-07 洛阳泰斯特探伤技术有限公司 电梯钢丝绳在线无损检测装置
CN110243925A (zh) * 2019-06-14 2019-09-17 杭州市特种设备检测研究院 电梯复合钢带缺陷检测和评价装置及方法
JP7276238B2 (ja) * 2020-04-23 2023-05-18 株式会社島津製作所 ワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システム
JP7352975B2 (ja) * 2021-02-18 2023-09-29 安孝 永島 ワイヤロープ清掃装置
JP7491244B2 (ja) 2021-03-10 2024-05-28 株式会社島津製作所 ワイヤロープ検査装置およびワイヤロープ検査システム
WO2023166890A1 (ja) * 2022-03-04 2023-09-07 コベルコ建機株式会社 ロープ検査装置およびこれを備えた作業機械

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3454632B2 (ja) * 1996-04-25 2003-10-06 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 ロープテスタ支持用治具
JP3547342B2 (ja) * 1999-07-30 2004-07-28 株式会社日立ビルシステム ワイヤーロープの磁気探傷装置
JP2001163553A (ja) * 1999-12-15 2001-06-19 Hitachi Building Systems Co Ltd ロープ探傷装置の保持装置
JP4500437B2 (ja) * 2000-12-15 2010-07-14 株式会社日立ビルシステム ワイヤーロープの損傷検出装置
JP2004149317A (ja) * 2002-09-04 2004-05-27 Toshiba Elevator Co Ltd ロープ異常検出装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009258001A (ja) 2009-11-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4951579B2 (ja) ワイヤーロープ探傷装置の取付装置
JP5393475B2 (ja) ロープ検査装置
KR101436169B1 (ko) 로프 점검 방법
JP5150454B2 (ja) エレベーターロープ診断装置
JP4825525B2 (ja) ワイヤロープの探傷装置
JP5444145B2 (ja) ロープテスタ
JP6717341B2 (ja) ロープテスタ装置の取付器具及びロープテスタシステム
JP2008050140A (ja) 昇降装置およびワイヤーロープの損傷検知装置
CN102762480B (zh) 节省空间型电梯
JP5557762B2 (ja) ロープ探傷装置の取付器具
JP5006349B2 (ja) ワイヤーロープの探傷装置の校正装置
JP5331173B2 (ja) ワイヤロープ探傷装置
JP2010014659A (ja) ワイヤーロープの探傷装置
KR101686329B1 (ko) 케이블 검사 장치 및 다채널 케이블 검사 장치
KR101558162B1 (ko) 활차유닛 및 이를 이용한 지능형 무대장치
JP5094067B2 (ja) ロープ探傷ユニット
JP2011063439A (ja) ロープ検査装置
JP5368491B2 (ja) ワイヤロープ探傷装置の出力確認方法及び出力確認装置
JP5937952B2 (ja) 綱車主索溝摩耗測定方法
JP2014077762A (ja) 落下試験装置
JP2011111262A (ja) 磁力式の案内装置を備えるエレベータ
JP2018100167A (ja) 異常検出器及び異常検出方法
JP5605100B2 (ja) ロープテスタ保持用治具
JP5420497B2 (ja) ロープテスター装置
KR101018480B1 (ko) 송전선로의 슬리브 진단 장치 및 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120312

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150316

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4951579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350