JP5538649B2 - 回転機の制御装置 - Google Patents

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Description

この発明は、誘導機や同期機といった回転機の回転子位置情報を位置センサを用いることなく得て回転機を制御できる回転機の制御装置に関するものである。
回転機を精度良く制御する場合、回転機の回転子位置情報と回転機に流れる電流情報が必要である。回転子位置情報は、位置センサ等を回転機に取付けることにより回転子位置情報を得ていたが、コスト削減、省スペース、信頼性の向上、安全性という観点から位置センサレス化が要求されている。
回転機の位置センサレス制御方法として、主に、回転機の誘起電圧より回転機の回転子位置を推定する方法と、突極性を利用して回転機の回転子位置を推定する方法の2つがある。前者の方法で用いる誘起電圧の大きさは回転機の速度に比例するという特徴があるため、零速や低速域では誘起電圧が小さくなりS/N比が悪化し、回転機の回転子位置を推定することは困難になる。一方、後者の突極性を利用した方法は回転機の回転子位置を推定するための回転子位置推定用信号を回転機に注入しなければならないが、回転機の速度に関係せず回転機の回転子位置を推定できるため、零速や低速域においては突極性を利用した位置センサレス制御法が用いられる。
突極性を利用した方法として、例えば、特許文献1には、回転機と、回転機電流を検出する電流検出手段と、電流検出手段より検出した回転機電流に基づいて推定位置を出力する位置推定手段と、位置推定手段が出力する推定位置に基づいて電圧指令を出力する制御手段と、電圧指令に基づいてパルス幅変調制御し、ロジック信号を出力するパルス幅変調手段と、ロジック信号に基づいて、回転機に電圧を印加する電圧印加手段とを備え、パルス幅変調手段は、パルス幅変調制御に用いるスイッチング周期を出力するスイッチング周期発生器を有し、スイッチング周期のm倍(mは3以上の整数)と等しい周期の位相の異なる位置検出用電圧を含む電圧指令を出力する制御手段を備えたものが開示されている。
国際公開WO2009/040965号公報
しかしながら、特許文献1では、その位置推定手段におけるフーリエ変換器により、回転機電流から回転機に発生する位置検出用電流成分の振幅を抽出するとしているが、回転機電流を検出する周期については特に触れていない。
ところで、この位置推定の演算処理においては、例えば、位置検出の応答を高めるため、位置検出用電圧の周期を小さくしていくにつれ、また、電流検出やそれに伴う演算負担を減らすため、電流検出周期を大きくしていくにつれ位置推定精度が下がることが懸念される。このように、電流検出周期を如何に設定して位置検出用電流成分を抽出するかは、
この抽出自体が簡便確実に出来るか否か、更には、位置検出応答の向上や演算負担の軽減を追求する中、懸念される位置推定精度低下の抑制策の難易等にも関係する重要課題であるが、先の特許文献1では触れられていない。
この発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、適正な電流検出周期を設定して位置検出用電流成分の簡便確実な抽出を可能とし、たとえ、演算負担軽減のため電流検出周期を大きくしてもそれに伴う位置推定精度の低下を抑制することが出来る回転機の制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係る回転機の制御装置は、回転機に流れる回転機電流を検出する電流検出手段、電流検出手段で検出した回転機電流に基づき回転機の回転子位置を演算する位置演算手段、位置演算手段で演算した回転子位置に基づき電圧指令を出力する制御手段、制御手段で出力する電圧指令に基づき所定のスイッチング周期Tcでパルス幅変調制御しロジック信号を出力するパルス幅変調手段、およびパルス幅変調手段で出力するロジック信号に基づき回転機に交流電圧を印加する電圧印加手段を備え、
制御手段は、電圧指令としてスイッチング周期Tcのm倍(mは3以上の整数)の周期T=m・Tcを有し各相が互いに位相が異なる位置検出用電圧を重畳したものを出力するものとし、
位置演算手段は、スイッチング周期Tcのn倍(nは1以上の整数)の周期Ti=n・Tcで電流検出手段から得られるポイント電流検出値に基づき重畳した位置検出用電圧により回転機に流れる位置検出用電流成分を抽出し当該位置検出用電流成分に基づき回転機の回転子位置を演算するものであり、かつ、このnを2以上の整数とし、位置演算手段は、位置検出時点における周期T=m・Tcの1周期内で得られる([m/n]+1)個の周期内ポイント電流検出値と位置検出時点における周期T=m・Tcより手前の周期で得られる(m−[m/n]−1)個の周期前ポイント電流検出値とに基づき位置検出時点における周期T=m・Tcの1周期内におけるスイッチング周期Tc毎のm個のポイント電流検出値を推定し、当該推定したm個のポイント電流検出値に基づき位置検出用電流成分を抽出するようにしたものである。但し、ガウス記号[A]は、実数A以下の最大の整数を表す。
以上のように、この発明に係る回転機の制御装置の位置演算手段は、スイッチング周期Tcのn倍(nは1以上の整数)の周期Ti=n・Tcで電流検出手段から得られるポイント電流検出値に基づき、重畳したスイッチング周期Tcのm倍(mは3以上の整数)の周期T=m・Tcの位置検出用電圧により回転機に流れる位置検出用電流成分を抽出し当該位置検出用電流成分に基づき回転機の回転子位置を演算するようにしたので、位置検出用電流成分の抽出が簡便確実になされる。
更に、nを2以上の整数にとり、電流検出周期を大きく設定して位置検出時点の周期内で得られるポイント電流検出値が不足する場合でも、以上のように、手前の周期で得られるポイント電流検出値で補充するようにしたので、所望の演算精度が簡便確実に得られる。
この発明の実施の形態1による回転機の制御装置の構成を示す構成図である。 図1の位置演算手段3の詳細構成を示す構成図である。 位置検出用電圧の一例を示す図である。 位置検出用電圧の図3とは異なる例を示す図である。 パルス幅変調動作の一例を説明する図である。 実施の形態1におけるポイント電流検出値の一例を示す図である。 ポイント電流検出値の図6とは異なる例を示す図である。 実施の形態1における、位置検出用電流成分を抽出するための動作を説明するための説明図である。 実施の形態2における位置検出用電圧を示す図である。 実施の形態2におけるポイント電流検出値の一例を示す図である。 実施の形態2における電流検出手段の構成を示す図である。 実施の形態2における、スイッチング周期を説明する図である。 実施の形態2における、位置検出用電流成分を抽出するための動作を説明するための説明図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における回転機の制御装置の構成を示す図である。図1において、回転機1は、この実施の形態においては埋込磁石型の同期機である。回転機1には、回転機1に電圧を印加する電圧印加手段であるインバータ6が接続されている。
また、インバータ6と回転機1との間を流れる回転機電流を検出する電流検出手段2と、回転機1の回転子の回転子位置を求める位置演算手段3と、回転機1に印加する駆動用の電圧を指令する指令出力Vup*,Vvp*,Vwp*を出力する制御手段4(詳細後述)と、制御手段4からの指令出力Vup*,Vvp*,Vwp*に基づいてパルス幅変調制御をし、パルス幅変調信号としてのロジック信号Vul,Vvl,Vwlを出力するパルス幅変調手段5(詳細後述)が設けられている。なお、制御手段4は、後で詳細を説明するが、図1に示すように、d軸電流制御器7、q軸電流制御器8、座標変換器9、二相・三相変換器10、三相・二相変換器11、座標変換器12を有する。
電流検出手段2は、回転機1の三相電流のうち少なくとも二相分の電流を検出する。本実施の形態における電流検出手段2は、回転機1とインバータ6とを結ぶ電力線からU相電流iuとV相電流ivを検出する。なお、電流検出手段2は、図1に示すようなU相電流iuとV相電流ivを検出する方式以外に、U相電流、V相電流、W相電流のうち任意の2相分の電流を検出してもよい。また、電流検出手段2は、U相電流、V相電流、W相電流の三相電流を検出する方法でもよい。あるいは、電流検出手段2として、インバータ6の入力である直流母線電流を利用した手法を用いた演算で検出してもよい。
位置演算手段3は、図2にその内部構成を示すように、後述する位置検出用電流成分を抽出するフーリエ変換器20、乗算器21、減算器22、および位置演算器23が接続されて構成されている。位置演算手段3は、後で詳細を説明するが、電流検出手段2より検出した回転機電流の中から、後述する位置検出用電圧発生器14が出力する三相の位置検出用電圧を重畳印加することにより回転機1に発生する高周波電流成分である位置検出用電流成分を抽出し、その高周波電流成分に基づいて回転子位置を求めて出力する。
d軸電流制御器7は、比例積分制御などを用いて、d軸電流指令値id*と座標変換器12の出力であるidとの偏差Δidがなくなるようなd軸電圧指令値Vd*を出力する。q軸電流制御器8は、比例積分制御などを用いて、q軸電流指令値iq*と座標変換器12の出力であるiqとの偏差Δiqがなくなるようなq軸電圧指令値Vq*を出力する。座標変換器9は、位置演算手段3が出力する回転子位置θpを用いて、d軸電圧指令値Vd*とq軸電圧指令値Vq*を固定二軸(α−β軸)上の電圧指令値Vα*とVβ*に変換する。
二相・三相変換器10は、電圧指令値Vα*とVβ*を電圧指令値としての三相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に変換する。三相・二相変換器11は、電流検出手段2で検出したU相電流iuとV相電流ivを、固定二軸(α−β軸)上の電流iαsとiβsに変換する。座標変換器12は、位置演算手段3が出力する回転子位置θpを用いて、電流iαs、iβsを回転二軸(d−q軸)上の電流id、iqに変換する。
スイッチング周期発生器13は、スイッチング周期Tcをパルス幅変調制御器15および位置検出用電圧発生器14へ出力する。なお、スイッチング周期Tcは、所定の一定時間であり、回転機1の電気的特性やインバータ駆動により発生する電磁騒音の周波数等を考慮して予め最適な値に決定されている。
位置検出用電圧発生器14は、スイッチング周期発生器13から与えられたスイッチング周期Tcのm倍(mは3以上の整数、3以上とする理由は後述)と等しい周期T=m・Tcであってかつ各相の位相が互いに異なる位置検出用電圧を位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhとして発生し加算器16へ出力する。
ここで、上述のようにmを3以上の整数とするのは、mが1または2のときは、スイッチング周期Tcのm倍の周期T=m・Tcと等しい三相の位置検出用電圧の各相に、位相差を持たせることができないからである。
制御手段4は、加算器16により、二相・三相変換器10からの三相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhを重畳して指令出力Vup*,Vvp*,Vwp*を出力する。このような位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhを三相電圧指令値Vu*、Vv*、Vw*に重畳して印加すると、位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhのベクトル和である電圧ベクトルは交番電圧ではなく回転電圧となる。なお、交番電圧とは、三相交流電圧1周期のうちに、三相交流電圧の各相のベクトル和である電圧ベクトルを2方向以下に印加するものをいう。また、回転電圧とは三相交流電圧1周期のうちに、三相交流電圧の各相のベクトル和である電圧ベクトルを3方向以上に印加するものをいう。
位置検出用電圧発生器14が出力する位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhの一例として、m=4としたときの電圧波形を、図3(a)に示す。図において、Tcは、スイッチング周期、Tは、位置検出用電圧の周期=4・Tcである。また、位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhのベクトル和である電圧ベクトルVsumのベクトル図を図3(b)に示す。なお、図3(a)では、任意の値の+Vhと−Vhを2区間ずつ交互にし、各相の位相差は1区間として出力している。この場合、位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhのベクトル和である電圧ベクトルVsumは、図3(b)に示すように三相交流電圧1周期のうちに、各区間K1〜K4(図3(a))においてVsum1〜Vsum4を順番にとる回転電圧となる。
なお、各位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhが+Vhあるいは−Vhである区間は2区間にしないで、1区間や、図4に示すように3区間などにしてもよい。ただし、スイッチング周期のm倍と等しい周期の位相の異なる三相交流電圧を出力する場合、+Vhあるいは−Vhである区間は、1から(m−1)の間の値でなければならず、+Vhである区間と−Vhである区間は合わせてm区間でなければならない。また、各相の位相差は、図3(a)のように1区間としないで、2区間や、3区間などにしてもよい。ただし、スイッチング周期のm倍と等しい周期の位相の異なる三相交流電圧を出力する場合、各相の位相差は、1から(m−1)の間の値でなければならない。また、位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhは、図3、図4に示すような方形波ではなく正弦波で与えてもよい。
パルス幅変調手段5は、制御手段4が出力する指令出力Vup*、Vvp*、Vwp*とスイッチング周期発生器13が出力するスイッチング周期Tcに基づいてインバータ6にパルス幅変調信号としてのロジック信号Vul、Vvl、Vwlを出力する。パルス幅変調制御法として、三角波Csによるパルス幅変調制御法について説明する。
図5は、三角波Csによるパルス幅変調制御法を用いた場合のパルス幅変調動作波形である。三角波Csによるパルス幅変調制御法では、三角波Csの周期Tcsをスイッチング周期発生器13が出力するスイッチング周期Tcの2倍にする。
具体的なパルス幅変調動作について図5を用いて説明する。図5のように、三角波Csと指令出力Vup*、Vvp*、Vwp*との大小関係をそれぞれ比較し、三角波Csの大きさよりも指令出力Vup*、Vvp*、Vwp*の大きさが大きいときはHi、小さいときはLowのロジック信号を出力する。なお、三角波Csと指令出力Vup*、Vvp*、Vwp*の大小関係をそれぞれ比較し、三角波Csの大きさよりも指令出力Vup*、Vvp*、Vwp*の大きさが大きいときはLow、小さいときはHiのロジック信号を出力してもよい。
なお、以上では、キャリア信号として三角波Csを用いたパルス幅変調制御法について述べたが、キャリア信号として、のこぎり波を用いたパルス幅変調制御法や、瞬時空間電圧ベクトルによるパルス幅変調制御法などのいずれを用いてもよく、該パルス幅変調手段5は、それらのパルス幅制御法を用いてインバータ6にロジック信号Vul、Vvl、Vwlを出力する。
次に、位置演算手段3の動作について説明する。図2の構成図に示すように、フーリエ変換器20は、三相・二相変換器11の出力である二相電流iαs,iβsから位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhを印加することにより回転機1に発生する位置検出用電流成分の振幅(大きさ)Iαs,Iβsを抽出する。
ここで、フーリエ変換器20の演算について説明する。例えば、U相回転機電流iuから位置検出用電流(周波数f1=1/(m・T))の成分の大きさIu(f1)を求めたい場合、下記(1)式のフーリエ変換式に示すように、U相回転機電流iuに対して、周波数f1のcos関数(cos(2π・f1・t))およびsin関数(sin(2π・f1・t))からなる電流振幅検出信号を乗算し、乗算したものを位置検出用信号の周期T(=1/f1=m・Tc)で期間積分し、積分した値を周期Tで除することで、周波数f1成分の大きさIu(f1)を求めることができる。つまり、U相回転機電流iuに対して電流振幅検出信号を乗算し、U相回転機電流iuと電流振幅検出信号との相互相関を求めることにより、U相回転機電流iuから周波数f1成分の大きさIu(f1)を求めることができる。
Figure 0005538649
なお、本願発明では、(1)式の形の演算式ではなく、所定の電流検出周期で電流検出手段2から得られるポイント電流検出値を用いた演算を行って位置検出用電流成分を抽出するものであり、この点を本願発明の要部とするものであるが、その詳細は更に後段で説明するものとし、ここでは、フーリエ変換器20により求められた位置検出用電流成分であるIαs、Iβsから回転子位置θpを推定する動作の説明を続けるものとする。
乗算器21は、フーリエ変換器20の出力であるIαs,Iβsをそれぞれ二乗し、(Iαs・Iαs)と(Iβs・Iβs)とを出力する。減算器22は、(Iβs・Iβs)から(Iαs・Iαs)を減じてΔIαβを出力する。位置演算器23は、減算器22の出力であるΔIαβより回転子位置θpを演算する。以下、その詳細を説明する。
回転機1が埋込磁石型同期機の場合、固定直交座標(α−β軸)での電圧方程式は、次の(2)式のように表すことができる。
Figure 0005538649
回転機が停止時または低速運転と仮定して、ω=0とし、また、微分演算子Pをラプラス演算子sに置き換えると固定直交座標での電流iαs,iβsは、次の(3)式となる。
Figure 0005538649
いま、回転機1を駆動するための交流電圧の角周波数よりも十分に高い角周波数ωhなる位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhを位置検出用電圧発生器14から印加すると、R<<Lα・ωhおよびR<<Lβ・ωhが成り立ち(s=jωh(jは虚数単位)とした場合)、固定子抵抗Rの影響を無視すると、上記(3)式は、次の(4)式となる。
Figure 0005538649
また、位置検出用電圧発生器14より印加する位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhは、固定直交座標では次の(5)式のように表すことができる。
Figure 0005538649
(3)式の固定直交座標での位置検出用電圧(次の(6)式で表される)
Figure 0005538649
に代入し、s=jωh(jは虚数単位)とすると、次の(7)式となる。
Figure 0005538649
(7)式に示すように、固定直交座標での電流iαs,iβsの振幅に回転子位置情報θ(=回転子位置θp)が含まれていることが分かる。固定直交座標での電流iαs,iβsの振幅Iαs,Iβsをフーリエ変換器20にて抽出する。すなわちフーリエ変換器20にて、回転機電流中の位置検出用電圧Vuh,Vvh,Vwhによる高周波の電流iαs,iβsを抽出し、かつその振幅Iαs,Iβsを求める。そして、抽出した振幅Iαs,Iβsに基づいて、次の(8)式に示すような演算を施すことにより、回転子位置情報θのみを含んだ項を抽出する。この演算を実現するために、振幅Iαs,Iβsをそれぞれ二乗する乗算器21と乗算器21の出力である(Iβs・Iβs)から,(Iαs・Iαs)を減じて回転子位置θの情報のみを含むΔIαβを出力する減算器22を用いる。
Figure 0005538649
位置演算器23では、上記(8)式のΔIαβを次の(9)式で除すことにより、cos2θのみを抽出する。そして、cos2θの逆余弦を演算することによりθ(回転子位置θp)を計算する。なお、回転子位置θpの演算は逆余弦演算ではなく、cos2θの値を記憶したテーブルを用意し、その記憶装置に記憶されたcos2θの値に基づいて回転子位置θpを求めてもよい。
Figure 0005538649
次に、本願発明の要部である、電流検出手段2からの電流検出値に基づき位置検出用電流成分を抽出する動作について説明する。すなわち、記述したように、本願発明は、先に説明した(1)式の形の演算式ではなく、所定の電流検出周期で電流検出手段2から得られるポイント電流検出値を用いた演算を行って位置検出用電流成分を抽出するものである。
この発明のフーリエ変換器20では、電流検出手段2からの電流検出値を、スイッチング周期Tcのn倍(nは1以上の整数)の電流検出周期Ti=n・Tcで取り込んで得られるポイント電流検出値を使用して位置検出用電流成分を抽出する演算を行う。
先ず、m=6、n=1とした場合について、図6を参照して説明する。すなわち、位置検出用電流周期(位置検出用電圧周期と同じ)T=6・Tc(m=6)で、かつ、電流検出周期Ti=Tc(n=1)の場合である。
ここでは、位置検出時点(図6の時刻t6)における周期T(=6・Tc)の1周期分の期間内で周期Ti(=Tc)毎に得られるm=6個のポイント電流検出値である、iu1(時刻t1)、iu2(時刻t2)、iu3(時刻t3)、iu4(時刻t4)、iu5(時刻t5)およびiu6(時刻t6)を使用し、これらを(10)式に代入してIu(f1)を演算する。
Figure 0005538649
なお、これら6個のポイント電流検出値iu6〜iu1は、位置検出時点(t6)におけるポイント電流検出値iu6と、時刻t6から、スイッチング周期Tcの1〜5(=m−1)周期手前の周期でえられるポイント電流検出値iu5〜iu1とであるということも出来る。
しかし、演算負担を減らす等のため、スイッチング周期Tc毎に電流を検出できない場合、すなわち、Ti=n・Tcの関係において、nが2以上の整数となる場合、位置検出用電流の周期Tにおける電流検出点数、従って、周期T内で得られるポイント電流検出値の個数が減るためフーリエ変換の演算精度が落ちる。
このような条件に該当する例として、以下、図7を参照して説明する。ここでは、n=5、すなわち電流検出周期Ti=5・Tcとしている。位置検出用電流周期Tは、図6の場合と同様で、T=6・Tc(m=6)としている。
この場合、時刻t6で回転機電流(ポイント電流検出値)iu6を検出したとすると、その前に検出したポイント電流検出値は、時刻t1で検出したiu1となる。よって、位置検出用電流の1周期(T)間で検出したポイント電流検出値は、iu1とiu6の2点となり、これらによりIu(f1)を求めると、スイッチング周期Tc毎に電流を検出して(10)式によりIu(f1)を求める場合に比べて、時刻t2、t3、t4、t5におけるポイント電流検出値iu2、iu3、iu4、iu5を用いることができない分演算精度が下がる。
図7のケースでは、更に、以下のようにも説明することが出来る。すなわち、位置検出時点t6における周期T=m・Tc=6・Tの1周期内で得られるポイント電流検出値、これを本願請求項では、周期内ポイント電流検出値と呼称するが、この周期内ポイント電流検出値の個数は、実数A以下の最大の整数を表すガウス記号[A]を使って、([m/n]+1)=([6/5]+1)=([1.2]+1)=(1+1)=2個と求まる。これらは、検出値iu6、iu1が相当する。
そして、上記周期内では得られない(m−[m/n]−1)=4個のポイント電流検出値iu2、iu3、iu4、iu5は、後段で示す要領で、当該周期より手前の周期で得られる、本願請求項では周期前ポイント電流検出値と呼称する検出値に基づき推定補充することで、精度の低下を防止するわけである。
この推定補充する要領を、図8を参照して説明する。図8は、図7に示す条件(m=6、n=5)において、位置検出時点t6における周期Tn内では得られない4個のポイント電流検出値iu2、iu3、iu4、iu5(図8では、白丸で示す)を、高周波電流の周期性に依拠することで、Tnより手前の周期で得られる検出値から推定する要領を示す。
すなわち、時刻t2における電流値iu2は、時刻t2から、1・m・Tc=6・Tc手前の周期Tn−1における時刻(t−4)の電流値i(u−4)とほぼ同一値とみなせる。また、時刻t3における電流値iu3は、時刻t3から、2・m・Tc=12・Tc手前の周期Tn−2における時刻(t−9)の電流値i(u−9)とほぼ同一値とみなせる。また、時刻t4における電流値iu4は、時刻t4から、3・m・Tc=18・Tc手前の周期Tn−3における時刻(t−14)の電流値i(u−14)とほぼ同一値とみなせる。更に、時刻t5における電流値iu5は、時刻t5から、4・m・Tc=24・Tc手前の周期Tn−4における時刻(t−19)の電流値i(u−19)とほぼ同一値とみなせる。
以上を本願請求項4の記載に準じて表現すると、各電流値iu2〜iu5は、それぞれのp・Tc(pは、1〜(m−[m/n]−1)、従って、1〜4の範囲の整数)手前の電流値i(u−4)、i(u−9)、i(u−14)、i(u−19)とほぼ同一とみなせる、となる。
このことを利用して、(10)式の演算を、iu2をi(u−4)、iu3をi(u−9)、iu4をi(u−14)、iu5をi(u−19)に置き換えることによって行うことによって、スイッチング周期Tcと電流検出周期Tiに、Ti=n・Tc(n:2以上の整数)の場合のIu(f1)の演算精度が高まる。
なお、図7、図8で例示するケース(m=6、n=5)では、mとnの両者が互いに素の関係にある、すなわち、両者が1の他は共約数を持たない関係にあるようにしているので、周期Tnの1周期内では得られない4個の電流値の全てを手前の周期で得られる電流値で補充することが出来たが、mとnの両者が互いに素の関係にない場合は、周期性を利用しても一部の電流値は補充できないことが考えられ、その場合充分な演算精度が得られない。もっとも、要求される演算精度のレベルによっては、このようなケースも適用可能であって、他の設定要素との兼ね合いで実用性を有し得るものであることは言うまでもない。
以上のように、この発明の実施の形態1では、スイッチング周期Tcのn倍(nは1以上の整数)の周期Ti=n・Tcで電流検出手段から得られるポイント電流検出値に基づき位置検出用電流成分を抽出し当該位置検出用電流成分に基づき回転機の回転子位置を演算するようにし、たとえ、nを2以上の整数にとり、電流検出周期を大きく設定して位置検出時点の周期内で得られるポイント電流検出値が不足する場合でも、手前の周期で得られるポイント電流検出値で補充するようにしたので、所望の演算精度が簡便確実に得られる。
実施の形態2.
図9は、先の実施の形態1とは異なる、この発明の実施の形態2における位置検出用電圧の波形を示す図である。ここでは、m=3の場合の電圧パルスの一例を示すものである。スイッチング周期Tcと位置検出用電圧の周期Tには、T=3・Tcの関係があり、Vvh、VwhはVuhに対してそれぞれTc、2・Tcだけ位相を遅らせている。また、Vvh、Vwhをそれぞれ2・Tc、Tcだけ遅らせてもよい。
これに対し、回転子1の回転子位置を求めようとする場合、回転機電流より位置推定用電流(周波数f1(=1/T))の成分を抽出する必要がある。スイッチング周期Tcと電流検出周期Tiとの間にTc=Tiの関係が成り立てば、例えば、図10において、直近に検出した電流(ポイント電流検出値)が時刻t3におけるiu3とする場合、時刻t1、t2において検出したiu1、iu2の電流とを用い、式(11)により位置検出用電流成分Iu(f1)を抽出することによって位置推定することが可能である。
Figure 0005538649
しかし、電流検出周期を大きくして、2Tc=Tiとなる場合が存在する。例えば、図11において、回転機1のU相〜W相に流れる電流を、各相とも負極側に挿入された抵抗器500を用いて、その両端に発生する電圧から検出する場合、抵抗器500に電流が流れるのは、電圧印加手段6の各相下側のスイッチ(UN、VN、WN)がオンするときであるため、その場合に限って対応する相の電流が検出できる。また、U〜Wの三相電流を検出するタイミングは同時であることが望ましい。以上を考慮した場合、図12に示すキャリア搬送波1周期中において、電流を検出するタイミングは、三角波の中で三相共に下アームがオンするT3の区間のみとなる。なお、図12(b)において、Vul、Vvl、VwlがHのとき上アームがオン、Lのとき下アームがオンする。よって、電流検出周期Tiは、キャリア搬送波の内、区間T3が発生する周期、すなわち、2Tc=Tiの関係となる。
この場合、検出できる電流は、図13で例えると、黒丸で示したt3、t1、t−1、t−3におけるそれぞれiu3、iu1、i(u−1)、i(u−3)となり、位置検出時点t3における位置検出用電流の周期Tnの1周期内においては、2点しか得られず、図10の場合に対し位置検出用電流周期内におけるポイント電流検出値の点数が少なくなるため、(11)式の演算精度が低くなり、結果として回転機1の位置推定精度が下がるという問題が生じる。
そこで、この実施の形態2では、検出電流の周期性を考慮して、スイッチング周期Tcで、1・m=3周期手前で得られる電流値を用いて(11)式の演算を行う。図13で例えると、Tnの周期において、検出できない時刻t2におけるポイント電流検出値iu2を、時刻t2から3・Tc手前の周期Tn−1の時刻(t−1)で検出する電流値i(u−1)にて補完する。すなわち、式(11)において、iu2をi(u−1)に置き換えることでIu(f1)を演算する。これによって、電流検出点数を2点から3点とすることが可能となり、位置推定精度が高まる。
以上のように、この発明の実施の形態2においては、電流検出手段を電圧印加手段の負極側のみに挿入した抵抗器により電流を検出するものとした関係で、電流検出周期Tiがスイッチング周期Tcの2倍となり、位置検出時点の周期内で得られるポイント電流検出値が不足することになるが、手前の周期で得られるポイント電流検出値で補充するようにしたので、所望の演算精度が簡便確実に得られる。
1 回転機、2 電流検出手段、3 位置演算手段、4 制御手段、
5 パルス幅変調手段、6 電圧印加手段、13 スイッチング周期発生器、
14 位置検出用電圧発生器、15 パルス幅変調制御器、20 フーリエ変換器、
21 乗算器、22 減算器、23 位置演算器、500 抵抗器。

Claims (2)

  1. 回転機に流れる回転機電流を検出する電流検出手段、前記電流検出手段で検出した回転機電流に基づき前記回転機の回転子位置を演算する位置演算手段、前記位置演算手段で演算した回転子位置に基づき電圧指令を出力する制御手段、前記制御手段で出力する電圧指令に基づき所定のスイッチング周期Tcでパルス幅変調制御しロジック信号を出力するパルス幅変調手段、および前記パルス幅変調手段で出力するロジック信号に基づき前記回転機に交流電圧を印加する電圧印加手段を備え、
    前記制御手段は、前記電圧指令として前記スイッチング周期Tcのm倍(mは3以上の整数)の周期T=m・Tcを有し各相が互いに位相が異なる位置検出用電圧を重畳したものを出力するものとし、
    前記位置演算手段は、前記スイッチング周期Tcのn倍(nは1以上の整数)の周期Ti=n・Tcで前記電流検出手段から得られるポイント電流検出値に基づき前記重畳した位置検出用電圧により前記回転機に流れる位置検出用電流成分を抽出し当該位置検出用電流成分に基づき前記回転機の回転子位置を演算するものであり、
    前記nを2以上の整数とし、前記位置演算手段は、前記位置検出時点における前記周期T=m・Tcの1周期内で得られる([m/n]+1)個の周期内ポイント電流検出値と前記位置検出時点における前記周期T=m・Tcより手前の周期で得られる(m−[m/n]−1)個の周期前ポイント電流検出値とに基づき前記位置検出時点における前記周期T=m・Tcの1周期内における前記スイッチング周期Tc毎の前記m個のポイント電流検出値を推定し、当該推定した前記m個のポイント電流検出値に基づき前記位置検出用電流成分を抽出するようにしたことを特徴とする回転機の制御装置。
    但し、ガウス記号[A]は、実数A以下の最大の整数を表す。
  2. 前記mとnとが互いに素の関係にあるようにし、前記位置演算手段は、前記周期前ポイント電流検出値を、それぞれ前記スイッチング周期Tcのp倍(pは、1〜(m−[m/n]−1)の範囲の整数)の周期p・Tc手前で得られるポイント電流検出値から推定することを特徴とする請求項1記載の回転機の制御装置。
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