JP5531944B2 - ターボ過給機付きディーゼルエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、ターボ過給機付きディーゼルエンジンに関するものである。
ディーゼルエンジンにあっては、排気ターボ式過給機によって過給を行うことが一般的に行われている。また、ディーゼルエンジンにおいては、Raw・NOx(気筒内から排出された直後の排気ガス中のNOx)を抑制するために、排気ガスを吸気通路に還流するEGRを行うことが一般的に行われている。そして、EGRガス(吸気通路に還流される排気ガス)を吸気通路に還流させるためのEGR通路にEGRクーラを配設して、このEGRクーラによってEGRガスを冷却して新気充填量を増大させることも行われている。
排気ターボ式過給機によって過給を行う場合に、EGRを領域を高負荷域にまで拡大しようとすると、高負荷域では過給によって吸気通路内の圧力が高くなっているために、排気通路と吸気通路との差圧が確保しずらくなって、EGRを行うことが難しくなる。特許文献1には、EGRを行うための専用の排気ターボ式過給機を別途設けたものが提案されている。
特開平8−284763号公報
ところで、EGR通路に配設されるEGRクーラは、高温のEGRガスを冷却して、気筒内に供給されるEGRガスの体積を少なくし、新気充填量を増大させる(トルクを向上させる)上で重要となる。一方、EGRクーラは、長期の使用により、その内部を流れるEGRガス中の未燃成分がカーボン状となって付着して、冷却効率が悪化してしまうことになる。このEGRクーラに付着した付着物は、高温の排気ガスを流すことにより焼去することが可能である。したがって、本来のEGR領域を外れた領域つまり高回転あるいは高負荷域において、高温のEGRガスをEGRクーラに流すことにより、EGRクーラに付着した付着物を焼去することが考えられる。
しかしながら、排気ターボ式過給機によって過給を行っている場合、EGR領域を外れた高回転あるいは高負荷域では、吸気通路内の圧力が高まっているために、EGRを行うことが難しくなる。このため、特許文献1に記載のように、高負荷域でEGRを行うための専用の排気ターボ式過給機を別途設けることも考えられるが、この場合は大幅なコストアップになってしまうことになる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、吸気通路内が高圧になっている状態でも、吸気過給用の排気ターボ式過給機を有効に利用してトルクを低下させることなくEGRを行えるようにしたターボ過給機付きディーゼルエンジンを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第1の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
吸気過給用となる排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするウエストゲート通路、および該ウエストゲート通路の排気流通量を制御するウエストゲートバルブを備え、
エンジン回転数があらかじめ設定された所定回転数以上となる高回転域において、前記ウエストゲートバルブを開いて過給圧をリリーフするようにしたターボ過給機付きディーゼルエンジンにおいて、
前記排気ターボ式過給機のタービンホイール上流側の排気通路と吸気通路とを接続すると共に、EGRクーラが配設されたEGR通路が設けられ、
前記所定回転数以上の回転数域において、前記ウエストゲートバルブを開弁する領域であるものの所定時間内に限定して前記ウエストゲートバルブを閉弁方向へ制御することにより排気通路内の圧力を高めた状態で、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で前記EGRクーラを通してEGRが行われる、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、本来であればウエストゲートバルブが開いて過給圧がリリーフされる領域において、所定時間内に限定して(つまり一時的に)ウエストゲートバルブを閉弁方向へ制御することにより、排気通路内の圧力が高められてEGRが可能となり、高温のEGRガスを利用してEGRクーラへの付着物を焼去することができる。また、本来は無駄に捨てられていた余剰の過給圧を利用してEGRを行うので、トルク低下も防止できる。勿論、EGRは、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で行うので、トルク確保や排気ガス中に未燃成分が極力残留しないようにする上で好ましいものとなる。
以上に加えて、EGRクーラに付着した付着物焼去のためのEGRを、所定時間に限定して行うので、過給圧が過大になってしまう事態の防止や、EGRクーラへの付着物焼去のためのEGR実行期間を不必要に長く行ってしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2、請求項3に記載のとおりである。すなわち、
吸気を過給するための前記排気ターボ式過給機として、前記ウエストゲートバルブを備えた第1排気ターボ式過給機の他に、第2排気ターボ式過給機が設けられ、
前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールが、前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールよりも上流側に配設され、
排気通路に、排気ガスを前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスして前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールの上流側へバイパスさせるバイパス通路が設けられ、
前記バイパス通路の排気流通量を制御する制御弁が設けられ、
前記所定回転数を第1所定回転数としたとき、該第1所定回転数よりも低い回転数に設定された第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁が開弁されて、排気ガスが前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするように制御され、
前記EGR通路の排気ガスの取出し部が、前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールよりも上流側に設定され、
前記第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁を開弁する領域であるものの所定時間内に限定して前記制御弁を閉弁方向に制御することにより排気通路内の圧力を高めた状態で、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で前記EGRクーラを通してEGRが行われる、
ようにしてある(請求項対応)。この場合、相対的に低回転域でもEGRクーラへの付着物焼去のためのEGRを行うことができ、この付着物焼去のための機会をより広い範囲で確保する上で好ましいものとなる。
前記第2排気ターボ式過給機が、前記第1排気ターボ式過給機よりも小型とされて、最大過給圧が得られるときのエンジン回転数が該第1排気ターボ式過給機に比して低回転域となるようにされている、ようにしてある(請求項対応)。この場合、第2排気ターボ式過給機によって低回転域での大きな過給圧の確保と過給応答性の確保を得つつ、第1排気ターボ式過給機によって高回転域で大きな過給圧を確保することができる。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような第2の解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項に記載のように
それぞれ吸気過給用となる第1排気ターボ式過給機と第2排気ターボ式過給機を備え、
前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールが前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールの上流側に配設され、
排気通路に、前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスして前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールの上流側へバイパスさせるためのバイパス通路が設けられ、
前記バイパス通路の排気流通量を制御する制御弁が設けられ、
エンジン回転数が第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁を開弁して排気ガスが前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするようにされ、
吸気通路と前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイール上流側の排気通路とを接続すると共に、EGRクーラが配設されたEGR通路が設けられ、
エンジン回転数が第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁を開弁する領域であるものの所定時間内に限定して前記制御弁を閉弁方向へ制御することにより排気通路内の圧力を高めた状態で、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で前記EGRクーラを通してEGRが行われる、
ようにしてある。上記解決手法によれば、第2排気ターボ式過給機による余剰過給圧を有効に利用してEGRを可能として、トルクを低下させることなくEGRクーラへの付着物の焼去を行うことができる。また、付着物焼去のための機会をより広い範囲で確保する上で好ましいものとなる。以上に加えて、EGRクーラに付着した付着物焼去のためのEGRを、所定時間内に限定して行うので、過給圧が過大になってしまう事態の防止や、EGRクーラへの付着物焼去のためのEGR実行期間を不必要に長く行ってしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項5に記載のとおりである。すなわち、
前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするウエストゲート通路、および該ウエストゲート通路の排気流通量を制御するウエストゲートバルブを備え、
エンジン回転数が前記第2所定回転数よりも大きい第1所定回転数以上となったときに前記ウエストゲートバルブを開弁させて過給圧がリリーフされる、
うにしてある(請求項対応)。この場合、ウエストゲートバルブを利用して、過給圧が過大になってしまう事態を防止することができる。
本発明によれば、吸気過給用の排気ターボ式過給機を有効に利用してEGRを行って、トルクを低下させることなくEGRクーラへの付着物を焼去することができる。
本発明の一実施形態を示す全体系統図。 図2はエンジンの各種運転領域の設定例を示すものである。
図1において、1はエンジン(エンジン本体)で、実施形態では直列4気筒の自動車用ディーゼルエンジンとされている。エンジン1は、既知のように、シリンダ2とシリンダヘッド3とピストン4とを有している。ピストン4の上方の形成される燃焼室5に対して、吸気ポート6および排気ポート7が開口されている。吸気ポート6は吸気弁8によって開閉され、排気ポート7は排気弁9によって開閉される。そして、シリンダヘッド3には、燃焼室5に臨ませて、燃料噴射弁10が取付けられている。なお、実施形態では、コモンレール式の燃料噴射とされて、燃料噴射弁10からは極めて高圧の燃料が噴射されるようになっている。
吸気ポート6に連なる吸気通路20には、その上流側から下流側に向けて順次、エアクリーナ21、第1排気ターボ式過給機22のコンプレッサホイール22a、第2排気ターボ式過給機23のコンプレッサホイール23a、インタークーラ24、スロットル弁25、サージタンク26が配設されている。そして、サージタンク26と各気筒(の吸気ポート6)とが個々独立して、分岐吸気通路27によって接続されている。
吸気通路20には、バイパス通路28が設けられている。このバイパス通路28は、その上流側端が、コンプレッサホイール22aと23aとの間の吸気通路20に開口されている。また、バイパス通路28の下流側端は、コンプレッサホイール23aとインタークーラ24との間の吸気通路20に開口されている。そして、バイパス通路28には、制御弁29が配設されている。
排気ポート7に連なる排気通路30には、その上流側から下流側に向けて順次、第2排気ターボ式過給機23のタービンホイール23b、第1排気ターボ式過給機22のタービンホイール22b、酸化触媒31、DPF32が接続されている。
排気通路30は、バイパス通路33とウエストゲート通路34とを有する。バイパス通路33は、その上流側端がタービンホイール23bの上流側において排気通路30に開口されている。このバイパス通路33の下流側端は、タービンホイール22bと23bとの間の排気通路30に開口されている。そして、バイパス通路33には、排気流通量制御用の制御弁35が配設されている。
ウエストゲート通路34は、その上流側端が、タービンホイール22bと23bとの間の排気通路30に開口されている。このウエストゲート通路34の下流側端は、タービンホイール22bと酸化触媒31との間の排気通路30に開口されている。そして、ウエストゲート通路34には、排気流通量制御用のウエストゲートバルブ36が配設されている。
吸気通路20と排気通路30とは、EGR通路50を介して接続されている。このEGR通路50の上流側端は、タービンホイール23bの上流側の排気通路30に開口されている。また、EGR通路50の下流側端は、スロットル弁25とサージタンク26の間の吸気通路20に開口されている。
EGR通路50には、EGRクーラ51が接続されると共に、EGRクーラ51の下流側においてEGR弁52が配設されている。EGR通路50には、EGRクーラ51をバイパスするバイパス通路53が設けられている。このバイパス通路53は、その上流側端がEGRクーラ51の上流側においてEGR通路50に開口され、その下流側端がEGR弁52の下流側においてEGR通路50に開口されている。そして、バイパス通路54には、制御弁54が配設されている。
第1排気ターボ式過給機22は大型のものとされ、第2排気ターボ式過給機23は小型のものとされている。低回転、低負荷域では、主として小型の第2排気ターボ式過給機23による過給が行われ、このときに、制御弁29、35は閉じられる。また、高負荷域では主として大型の排気ターボ式過給機22による過給が行われ、このときは、制御弁29、35が開かれる。実施形態では、例えば図2に示すようなエンジン回転数とトルク(過給圧)とをパラメータとして設定されたマップに基づいて、マイクロコンピュータを利用して構成されたコントローラUによって、各制御弁29、35、54、EGRバルブ52、ウエストゲートバルブ36等が制御される。過給圧が所定の上限圧を超えたときは、ウエストゲートバルブ36が開かれる。第1所定回転数R1で示す回転数以上の高回転域が、主として大型の第1排気ターボ式過給機22による過給が主となる回転域となり、この第1所定回転数以上のときにウエストゲートバルブ36が開かれて過給圧がリリーフされる。また、第2所定回転数R2(R2<R1)で示す回転数が、制御弁35が開弁される回転数となる。
図2において、符合Tで示す特性線は、全開時のトルク曲線(過給圧曲線)を示す。トルク曲線Tは、回転数上昇に伴って右上がりに大きくなっていき、第2所定回転数R2よりも高い回転域でかつ第1所定回転数R1よりも低い回転域でもって、トルクが1回目のピークとなる。この1回目のトルクのピークの後、回転数上昇と共に、トルクは徐々に低下されるが、第1所定回転数R1以後は再びトルクが上昇して、トルクは2回目のピークとなる。トルクの2回目のピークの後は、エンジン回転数の上昇と共に徐々にトルクが低下される。1回目のトルクのピーク付近が、小型の第2排気ターボ式過給機23による過給が主として行われている領域となる。また、2回目のトルクのピーク付近以後が大型の排気ターボ式過給機22による過給が主として行われている領域となる。
図2において、トルク曲線Tの下方領域が、α線〜γ線によって4つの領域X1〜X4に分類される。各領域X1〜X4のそれぞれについて、過給に関連した制御弁29、35およびウエストゲートバルブ36に着目してその開閉態様について説明する。まず、領域X1では、各弁29、35、36が閉じられて、主として小型の第2排気ターボ式過給機23による過給圧が行われる領域となる。領域X1よりも高負荷あるいは高回転となる領域X2においては、制御弁29が閉、制御弁35が開、ウエストゲートバルブ36が閉とされる。領域X2よりも高回転域となる領域X3では、制御弁29、35が開とされ、ウエストゲートバルブ36は閉とされる。領域X2、X3よりも高負荷域となる領域X4では、各弁29、35、36が開かれる。そして、図2中、E1線とE2線とで囲まれた低回転、低負荷域が、Raw・NOx低減のためのEGR実行領域とされる。
EGRクーラ51の付着物の焼去のために実行されるEGRは、前記領域X4とY1の領域の範囲内で後述するように所定時間に限定して実行される。すなわち、領域Y1は、第2所定回転数R2以上の回転域で、かつ領域X2の上限負荷とE1線との間の負荷領域とされる。すなわち、領域Y1の範囲内のときに、本来であれば、開弁されている制御弁35が閉じられ、このとき同時に、EGR弁52が開かれる(EGRバイパス用の制御弁54は閉じられている)。
制御弁35を閉弁することにより、排気通路(のうちEGRガスの取出し部)の排気圧力が上昇されて、吸気通路20内の圧力との差圧が大きくなって、高温のEGRガスがEGRクーラ51を通って冷却された後、吸気通路20に還流される。EGR量は、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならないように比較的少量とされる(EGR量の調整はEGR弁52によって行われる)。なお、空気過剰率λが1未満とならないようにするためには、例えば、排気通路30に配設した酸素センサに基づくフィードバック制御や、モデル制御によって行うことができる。この高温のEGRガスによって、EGRクーラ51の付着物が焼去される。また、本来は、バイパス通路33にバイパスされる余剰過給圧を利用してEGRガスを吸気通路へ還流させるので、新気(吸入空気)充填量を下げることなくトルクも確保される。
なお、EGRクーラ51への付着物の焼去のためのEGRは、例えば、エンジン回転数が第2所定回転数R2以上の回転域のうち、第2所定回転数R2付近の回転数域(例えば「R2」〜「R2+300rpm」の回転数域)に限定して行なうことも考えられるが、本発明では制御弁35を閉弁しておく時間を所定時間(例えば数秒〜数十秒)内に限定して行うようにしてある。これにより、EGRクーラ51への付着物焼去のためのEGRを不必要に長く行ってしまう事態を防止する上で好ましいものとなる。
エンジン回転数が第1所定回転数R1以上になると、本来であればウエストゲートバルブ36は開弁されるが、このときも、EGRクーラ51への付着物焼去のために、所定時間に限定してEGRが実行される。すなわち、ウエストゲートバルブ36が閉じられて、これにより、排気通路内の圧力を高めて、EGRを可能とする。このときのEGR量も、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならないように比較的少量とされる。また、領域X4におけるEGRクーラ51への付着物の焼去のためのEGRは、例えば、エンジン回転数が第1所定回転数R1以上の回転域のうち、第1所定回転数R1付近の回転数域(例えば「R1」〜「R1+300rpm」の回転数域)に限定して行なうことも考えられるが、本発明ではウエストゲートバルブ36を閉弁しておく時間を所定時間(例えば数秒〜数十秒)内に限定して行うようにしてある。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。図2に示す実施形態において、ウエストゲートバルブ36を閉じることによるEGRクーラ51の付着物焼去のみを行うようにしてもよい(制御弁35を閉弁することによるEGRはなし)。逆に、制御弁35を閉じることによるEGRクーラ51の付着物焼去のみを行うようにしてもよい(ウエストゲートバルブ36を閉弁することによるEGRはなし)。第1排気ターボ式過給機22のみを有するものであってもよい(この場合は、ウエストゲートバルブ36を閉弁することによるEGR実行のみとなる)。領域X2において、制御弁35を閉じてEGRクーラ51の付着物焼去のためのEGRを実行する際に、制御弁29を開いて、吸気通路内圧力を低下させるようにしてもよい(排気通路との差圧をより十分に確保する)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明は、例えば自動車用ディーゼルエンジンに適用して好適である。
1:エンジン
20:吸気通路
22:第1排気ターボ式過給機
22b:タービンホイール(第1排気ターボ式過給機用)
23:第2排気ターボ式過給機
23b:タービンホイール(第2排気ターボ式過給機用)
30:排気通路
33:バイパス通路
34:ウエストゲート通路
35:制御弁
36:ウエストゲートバルブ
50:EGR通路
51:EGRクーラ
52:EGR弁

Claims (5)

  1. 吸気過給用となる排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするウエストゲート通路、および該ウエストゲート通路の排気流通量を制御するウエストゲートバルブを備え、
    エンジン回転数があらかじめ設定された所定回転数以上となる高回転域において、前記ウエストゲートバルブを開いて過給圧をリリーフするようにしたターボ過給機付きディーゼルエンジンにおいて、
    前記排気ターボ式過給機のタービンホイール上流側の排気通路と吸気通路とを接続すると共に、EGRクーラが配設されたEGR通路が設けられ、
    前記所定回転数以上の回転数域において、前記ウエストゲートバルブを開弁する領域であるものの所定時間内に限定して前記ウエストゲートバルブを閉弁方向へ制御することにより排気通路内の圧力を高めた状態で、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で前記EGRクーラを通してEGRが行われる、
    ことを特徴とするターボ過給機付きディーゼルエンジン。
  2. 請求項1において、
    吸気を過給するための前記排気ターボ式過給機として、前記ウエストゲートバルブを備えた第1排気ターボ式過給機の他に、第2排気ターボ式過給機が設けられ、
    前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールが、前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールよりも上流側に配設され、
    排気通路に、排気ガスを前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスして前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールの上流側へバイパスさせるバイパス通路が設けられ、
    前記バイパス通路の排気流通量を制御する制御弁が設けられ、
    前記所定回転数を第1所定回転数としたとき、該第1所定回転数よりも低い回転数に設定された第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁が開弁されて、排気ガスが前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするように制御され、
    前記EGR通路の排気ガスの取出し部が、前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールよりも上流側に設定され、
    前記第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁を開弁する領域であるものの所定時間内に限定して前記制御弁を閉弁方向に制御することにより排気通路内の圧力を高めた状態で、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で前記EGRクーラを通してEGRが行われる、
    ことを特徴とするターボ過給機付きディーゼルエンジン。
  3. 請求項において、
    前記第2排気ターボ式過給機が、前記第1排気ターボ式過給機よりも小型とされて、最大過給圧が得られるときのエンジン回転数が該第1排気ターボ式過給機に比して低回転域となるようにされている、ことを特徴とするターボ過給機付きディーゼルエンジン。
  4. それぞれ吸気過給用となる第1排気ターボ式過給機と第2排気ターボ式過給機を備え、
    前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールが前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールの上流側に配設され、
    排気通路に、前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスして前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールの上流側へバイパスさせるためのバイパス通路が設けられ、
    前記バイパス通路の排気流通量を制御する制御弁が設けられ、
    エンジン回転数が第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁を開弁して排気ガスが前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするようにされ、
    吸気通路と前記第2排気ターボ式過給機のタービンホイール上流側の排気通路とを接続すると共に、EGRクーラが配設されたEGR通路が設けられ、
    エンジン回転数が第2所定回転数以上となったときに、前記制御弁を開弁する領域であるものの所定時間内に限定して前記制御弁を閉弁方向へ制御することにより排気通路内の圧力を高めた状態で、吸入空気の空気過剰率λが1未満とならない範囲で前記EGRクーラを通してEGRが行われる、
    ことを特徴とするターボ過給機付きディーゼルエンジン。
  5. 請求項4において、
    前記第1排気ターボ式過給機のタービンホイールをバイパスするウエストゲート通路、および該ウエストゲート通路の排気流通量を制御するウエストゲートバルブを備え、
    エンジン回転数が前記第2所定回転数よりも大きい第1所定回転数以上となったときに前記ウエストゲートバルブを開弁させて過給圧がリリーフされる、
    とを特徴とするターボ過給機付きディーゼルエンジン。

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