JP5525929B2 - 無機質球状化粒子製造用バーナ、無機質球状化粒子製造装置、及び無機質球状化粒子の製造方法 - Google Patents
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Description
このような無機質球状化粒子を製造する際には、無機質球状化粒子製造用バーナのノズル部が形成する火炎(燃料ガス及び支燃性ガスの燃焼により形成される火炎)により無機質球状化粒子を溶融することが行われる。
また、特許文献2,3には、無機質球状化粒子製造用バーナのノズル部により形成される火炎により、キャリアガスにより搬送された無機質原料粉体を溶融させ、次いで、炉内に供給された空気により溶融させた無機質原料粉体を冷却することで無機質球状化粒子を生成し、その後、炉の下流に配置された捕集部により、無機質球状化粒子を捕集する無機質球状化粒子製造装置が開示されている。
具体的には、無機質原料粉体の材料として融点の低い材料、例えば、ガラスを用いた場合、火炎中でのガラス粒子の融着を防止するために、温度が低く、かつ体積の大きい火炎を形成する必要がある。また、無機質原料粉体の材料として融点の高い材料(例えば、アルミナやジルコニア)を用いた場合、温度の高い火炎を形成する必要がある。
また、燃焼室を備えていない無機質球状化粒子製造用バーナを用いた場合、低温の火炎を形成することに適しているが、高温の火炎を形成することが困難なため、融点の高い無機質原料粉体を溶融させる場合、所望の形状とされた無機質球状化粒子を生成することができない。
そのため、異なる融点の無機質原料粉体を溶融させて、所望の形状とされた無機質球状化粒子を生成する場合、無機質球状化粒子製造用バーナを交換するか、或いは、ノズル部を交換する必要があった。これにより、無機質球状化粒子の生産性が低下(無機質球状化粒子の生成効率が低下)してしまうという問題があった。
これにより、ノズル部及び無機質球状化粒子製造用バーナを交換することなく、無機質原料粉体の融点に応じた所望の温度(低温或いは高温)の火炎を形成可能となる。
また、燃焼室の体積を変えることで、火炎の温度が所望の温度となるように調整するため、燃料ガスの供給量及び噴出速度、並びに支燃性ガスの供給量及び噴出速度を調整する必要がない。
これにより、ノズル部及び無機質球状化粒子製造用バーナを交換することなく、同一の無機質球状化粒子製造用バーナにより、無機質原料粉体の融点及び大きさ(粒径)等に依存するとこなく、無機質原料粉体を十分に加熱し、溶融させることが可能となるので、所望の形状とされた無機質球状化粒子を効率良く生成できる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る無機質球状化粒子製造装置の概略構成を示す模式図である。図1において、ノズル部28の延在方向は、鉛直方向を示している。
図1を参照するに、第1の実施の形態の無機質球状化粒子製造装置10は、キャリアガス供給源11と、燃料ガス供給源12と、支燃性ガス供給源13と、原料フィーダー14と、冷却水循環供給源15と、無機質球状化粒子製造用バーナ16と、竪型炉17と、送風ブロア18と、捕集部19を構成するサイクロン21及びバグフィルター23と、空気導入口22と、空気供給管24と、ダクト25,26とを有する。
燃料ガス供給源12は、無機質球状化粒子製造用バーナ16に、燃料ガスを供給可能な状態で、無機質球状化粒子製造用バーナ16(具体的には、後述するノズル部28)と接続されている。燃料ガスとしては、例えば、LPG(Liquefied petroleum gas)を用いることができる。
支燃性ガス供給源13は、無機質球状化粒子製造用バーナ16に、支燃性ガスを供給可能な状態で、無機質球状化粒子製造用バーナ16(具体的には、後述するノズル部28)と接続されている。支燃性ガスとしては、例えば、酸素または酸素富化空気を用いることができる。
無機質原料粉体としては、例えば、融点の低いガラス(融点は800℃)、融点の高いアルミナ(融点は2053℃)やジルコニア(融点は2680℃)等を例に挙げることができる。
冷却水循環供給源15は、無機質球状化粒子製造用バーナ16(具体的には、後述する筒状部29)に冷却水を供給、及び無機質球状化粒子製造用バーナ16(筒状部29)から冷却水を回収可能な状態で、無機質球状化粒子製造用バーナ16と接続されている。冷却水循環供給源15は、冷却水を供給すると共に、回収した冷却水を冷却し、再度、冷却水を供給するためのものである。
図2では、説明の便宜上、無機質球状化粒子製造用バーナ16以外の構成、具体的には、キャリアガス供給源11、燃料ガス供給源12、支燃性ガス供給源13、原料フィーダー14、及び冷却水循環供給源15を図示する。図2において、図1に示す無機質球状化粒子製造装置10と同一構成部分には同一符号を付す。
ノズル部28は、鉛直方向に延在しており、火炎が形成される先端33と、基端34と、原料粉体供給管36と、燃料ガス供給管37と、支燃性ガス供給用流路38と、環状部41と、ねじ山42と、複数の原料粉体噴出孔43と、複数の燃料ガス噴出孔44と、複数の支燃性ガス噴出孔45とを有する。
ノズル部28の先端面33aは、ノズル部28の延在方向に対して直交する平坦な面とされている。ノズル部28の先端面33aは、円形面とされており、筒状部29から露出されている。ノズル部28の先端面33aの直径Dは、例えば、100mmとすることができる。
原料粉体供給管36の基端34側の端部は、キャリアガス供給源11から供給されたキャリアガスにより輸送された無機質原料粉体(図示せず)を導入可能な状態で原料フィーダー14と接続されている。原料粉体供給管36は、無機質原料粉体及びキャリアガスが供給される。
環状部41の外周面41aは、先に説明したノズル部28の先端33の外周側面33bと共に、筒状部29がノズル部28の延在方向に移動する際のガイド面として機能する。
図2及び図3を参照するに、複数の原料粉体噴出孔43は、ノズル部28の先端33のうち、原料粉体供給管36と対向する部分を貫通するように形成されている。複数の原料粉体噴出孔43は、原料粉体供給管36と接続されると共に、ノズル部28の先端面33aから露出されている。
このように、ノズル部28の基端34側からノズル部28の先端33側に向かうにつれて放射状に広がるように、複数の原料粉体噴出孔43を形成することにより、原料粉体供給管36を経由して輸送された無機質原料粉体が外側に広がるように、先端面33aから噴出させることが可能となり、噴出された無機質原料粉体が火炎中の特定の領域に密集することを防止できる。
複数の燃料ガス噴出孔44は、複数の原料粉体噴出孔43よりも外側の位置に配置されている(図2,3参照)。複数の燃料ガス噴出孔44は、複数の原料粉体噴出孔43から噴出された無機質原料粉体及びキャリアガスの外側から燃料ガスを噴出する。
複数の支燃性ガス噴出孔45は、複数の原燃料ガス噴出孔44よりも外側の位置に配置されている。複数の支燃性ガス噴出孔45は、複数の燃料ガス噴出孔44から噴出された燃料ガスの外側から支燃性ガスを噴出する(図2,3参照)。
このように、ノズル部28の先端面33aの中心位置C1に対して同心円状に配置された複数の原料粉体噴出孔43、複数の燃料ガス噴出孔44、及び複数の支燃性ガス噴出孔45を設けることにより、火炎が無機質原料粉体の噴流を包み込むことが可能となるので、火炎により無機質原料粉体を効率良く溶融することができる。
冷却水用管路51は、筒状部29の先端29A側に内設されている。冷却水用管路51は、冷却水を流動させるための管路である。冷却水用管路51を流動する冷却水は、ノズル部28の先端33を冷却することで、火炎の熱によりノズル部28の先端33が損傷することを防止する。
冷却水回収口53は、冷却水用管路51の形成領域に対応する筒状部29の外壁から外側に突出するように設けられており、冷却水用管路51及び冷却水循環供給源15と接続されている。冷却水回収口53は、冷却水用管路51を流動する温度上昇した冷却水を回収するための回収口である。
シール部材57は、ノズル部28に対して筒状部29が停止した状態、及びノズル部28に対して筒状部29がノズル部28の延在方向に移動中の状態において、常に、環状部41の外周面41aと接触している。
図2及び図4を参照するに、位置調整ねじ31は、ノズル部28の延在方向に回転移動可能な状態でねじ山42に螺合されると共に、環状移動部56の端部と固定されている。
したがって、火炎の形状を大きく変えることなく、無機質原料粉体の融点に対応する所望の温度(低温または高温)とされ、かつ無機質原料粉体の加熱に適した形状とされた火炎を形成できる。
つまり、無機質球状化粒子製造用バーナ16が形成する火炎は、竪型炉17の内部に形成される。この場合、無機質球状化粒子製造用バーナ16は、筒状部29が固定された状態で、筒状部29に対してノズル部28が鉛直方向に移動する構成とされている。
竪型炉17の下端側には、空気供給管24が接続されている。また、竪型炉17の下端側には、空気供給管24と対向するように、サイクロン21と接続されたダクト25が設けられている。
竪型炉17内では、無機質球状化粒子製造用バーナ16の火炎により、無機質原料粉体が溶融され、溶融した無機質原料粉体が竪型炉17の下方に移動しながら固まることで無機質球状化粒子となる。
空気導入口22を介して、サイクロン21の上端に導入された空気は、無機質球状化粒子を冷却すると共に、ダクト26を介して、無機質球状化粒子をバグフィルター23に輸送する。
また、燃焼室Bの体積を変えることで、火炎の温度が所望の温度となるように調整するため、燃料ガスの供給量及び噴出速度、並びに支燃性ガスの供給量及び噴出速度を調整する必要がない。
これにより、無機質原料粉体の融点及び大きさ(粒径)等に依存するとこなく、無機質原料粉体を十分に加熱し、溶融させることが可能となるので、所望の形状とされた無機質球状化粒子を効率良く生成できる。
図1及び図5を参照して、図1に示す無機質球状化粒子製造装置10を用いた第1の実施の形態の無機質球状化粒子の製造方法について説明する。
始めに、図5に示す処理が開始されると、S11では、ノズル部28に対する現時点での筒状部29の位置からノズル部28の延在方向に筒状部29を移動させる必要があるか否かの判定が行われる。
言い換えれば、ノズル部28に対する現時点での筒状部29の位置で形成される火炎の温度が、無機質球状化粒子製造装置10で処理する無機質原料粉体の融点及び大きさ(粒径)に適しているか否かの判定を行う。
言い換えれば、所望の温度の火炎が形成されるように、位置調整ねじ31をノズル部28の延在方向に移動させることで、燃焼室Bの深さL(図4参照)を調整する。
なお、先に説明したように、燃焼室Bの深さLを深くする(燃焼室Bの体積を大きくする)ことで、高温の火炎を形成でき、燃焼室Bの深さLを浅くする(燃焼室Bの体積を小さくする)ことで、低温の火炎を形成できる。
また、融点の高い無機質原料粉体としてアルミナ粉体或いはジルコニア粉体を用いて、無機質球状化粒子を生成する場合には、高温の火炎が形成されるように燃焼室Bの深さLを調整する。
これにより、火炎の形状を大きく変えることなく、無機質原料粉体の融点に対応する所望の温度(低温または高温)とされ、かつ無機質原料粉体の加熱に適した形状とされた火炎を形成可能となるため、無機質原料粉体の融点及び大きさ(粒径)等に依存するとこなく、無機質原料粉体を十分に加熱し、溶融させることができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る無機質球状化粒子製造装置の概略構成を示す模式図である。図6において、図1に示す第1の実施の形態の無機質球状化粒子製造装置10と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6及び図7を参照するに、無機質球状化粒子製造用バーナ71は、第1の実施の形態で説明した無機質球状化粒子製造用バーナ16に設けられたノズル部28の替わりに、ノズル部72を設けた以外は、無機質球状化粒子製造用バーナ16と同様な構成とされている。
第1の燃料ガス供給管92は、円筒状の空間であり、第1の支燃性ガス供給管91の形成位置よりも内側に位置するノズル部72に内設されている。第1の燃料ガス供給管92は、第1の燃料ガスバルブ74が形成された管路73を介して、燃料ガス供給源12と接続されている。
第2の支燃性ガス供給管94は、円筒状の空間であり、原料粉体供給管93の形成領域よりも内側に位置するノズル部72に内設されている。第2の支燃性ガス供給管94は、第2の支燃性ガスバルブ82が形成された管路81を介して、支燃性ガス供給源13と接続されている。
第1の燃料ガス供給管95は、円柱状の空間であり、第2の支燃性ガス供給管94の形成位置よりも内側に位置するノズル部72に内設されている。第1の燃料ガス供給管95は、第2の燃料ガスバルブ76が形成された管路75を介して、燃料ガス供給源12と接続されている。
複数の第1の燃料ガス噴出孔98は、第1の燃料ガス供給管92と対向するノズル部72の先端33を貫通するように形成されている。これにより、複数の第1の燃料ガス噴出孔98は、第1の燃料ガス供給管92と接続されると共に、ノズル部72の先端面33aから露出されている。
複数の第2の支燃性ガス噴出孔101は、第2の支燃性ガス供給管94と対向するノズル部72の先端33を貫通するように形成されている。これにより、複数の第2の支燃性ガス噴出孔101は、第2の支燃性ガス供給管94と接続されると共に、ノズル部72の先端面33aから露出されている。複数の第2の支燃性ガス噴出孔101は、複数の第2の支燃性ガス噴出孔101よりも外側で、かつ複数の原料粉体噴出孔99よりも内側に配置されている。
上記説明した複数の第1の支燃性ガス噴出孔97、複数の第1の燃料ガス噴出孔98、複数の原料粉体噴出孔99、複数の第2の支燃性ガス噴出孔101、及び複数の第2の燃料ガス噴出孔102は、ノズル部72の先端面33aの中心位置C1に対して同心円状に配置されている。
第2の燃料ガスバルブ76は、燃料ガス供給源12と第2の燃料ガス供給管95とを接続する管路75に設けられている。第2の燃料ガスバルブ76は、第2の燃料ガス供給管95に供給する燃料ガスの供給量を調整するためのコントロールバルブである。第2の燃料ガスバルブ76は、燃料ガス制御部83と電気的に接続されている。
第2の支燃性ガスバルブ82は、支燃性ガス供給源13と第2の支燃性ガス供給管94とを接続する管路81に設けられている。第2の支燃性ガスバルブ82は、第2の支燃性ガス供給管94に供給する支燃性ガスの流量を調整するためのコントロールバルブである。第2の支燃性ガスバルブ82は、支燃性ガス制御部84と電気的に接続されている。
これにより、無機質原料粉体を効率良く火炎中に分散させることが可能になると共に、無機質原料粉体を効率良く溶融させることができる。
なお、第1の実施の形態(第1及び第2の実施例を含む)で説明した火炎には、外炎のみ存在し、内炎は形成されない。
また、第2の実施の形態で説明した無機質球状化粒子製造装置70を用いて無機質球状化粒子を製造することにより、外炎及び内炎により構成された火炎により、無機質原料粉体を溶融させるため、第1の実施の形態に係る無機質球状化粒子の製造方法と比較して、所望の形状とされた無機質球状化粒子をさらに効率良く生成することができる。
図1に示す無機質球状化粒子製造装置10(図4に示す第1の実施の形態の無機質球状化粒子製造用バーナ16を備えた装置)を用いて、無機質原料粉体としてガラス粉体及びアルミナ粉体について、D/L(D;ノズル部28の先端面33aの直径、L;燃焼室Bの深さ)の値を変えて実施例1,2の無機質球状化粒子を生成し、捕集部19であるサイクロン21及びバグフィルター23により回収した実施例1,2の無機質球状化粒子の円形度について測定した。
なお、ノズル部28の先端面33aの直径Dとして60mmを用い、燃焼室Bの深さLの値を変化させた。
また、上記円形度とは、どれだけ円に近いかをあらわすパラメータであり、粒子の面積(=πr2)と周囲長(2πr)で求めることができる。
具体的には、円形度=(4π×粒子の面積)/(粒子の周囲長×粒子の周囲長)で求めることができる。
上記実施例1,2から得られた円形度とD/Lとの関係をグラフ化したものを図6に示す。
図8に示す実施例1の結果から、融点の高いアルミナ粉体を無機質原料粉体として用いた場合、D/Lの値が1.25〜1.80の範囲で、無機質球状化粒子の円形度が0.98以上になることが確認できた。
このことから、融点の高いアルミナ粉体を無機質原料粉体として用いる場合、燃焼室Bの深さLを深くする(言い換えれば、燃焼室Bの体積を大きくする)ことで、高温の火炎が形成され、良好な形状(円形度)とされた無機質球状化粒子が生成できることが確認できた。
このことから、融点の低いガラス粉体を無機質原料粉体として用いる場合、燃焼室Bの深さLを浅くする(言い換えれば、燃焼室Bの体積を小さくする)必要があることが確認できた。
また、図8に示す実施例2の結果から、融点の低いガラス粉体を無機質原料粉体として用いた場合、D/Lの値が0.2〜0.4の範囲において、ノズル部28の先端33の閉塞が発生することなく、円形度が0.98以上の良好な形状とされた無機質球状化粒子が生成できることが確認できた。
図6に示す無機質球状化粒子製造装置70(図7に示す第2の実施の形態の無機質球状化粒子製造用バーナ71を備えた装置)を用いて、無機質原料粉体としてアルミナ粉体を用い、D/L(D;ノズル部28の先端面33aの直径、L;燃焼室Bの深さ)の値を変えて、実施例3の無機質球状化粒子を生成し、捕集部19であるサイクロン21及びバグフィルター23により回収した実施例3の無機質球状化粒子の円形度について測定した。
また、実施例1,3の条件のうち、アルミナ粉体の供給量を10〜40kg/hの間で変化させたときの円形度とアルミナ粉体の供給量との関係をグラフ化したものを図10に示す。
このことから、第2の実施の形態の無機質球状化粒子製造用バーナ71では、第1の実施の形態の無機質球状化粒子製造用バーナ16よりも燃焼室Bの深さLが浅い状態で、無機質球状化粒子を生成できることが確認できた。
これは、第2の実施の形態の無機質球状化粒子製造用バーナ71の火炎が内炎及び外炎で構成されているのに対して、第1の実施の形態の無機質球状化粒子製造用バーナ16の火炎は外炎のみで形成されているためと考えられる。
53…冷却水回収口、55…支燃性ガス導入口、56…環状移動部、56a…内周面、
57…シール部材、59…溝、73,75,78,81…管路、74…第1の燃料ガスバルブ、76…第2の燃料ガスバルブ、79…第1の支燃性ガスバルブ、82…第2の支燃性ガスバルブ、83…燃料ガス制御部、84…支燃性ガス制御部、91…第1の支燃性ガス供給管、92…第1の燃料ガス供給管、93…原料粉体供給管、94…第2の支燃性ガス供給管、95…第2の燃料ガス供給管、97…第1の支燃性ガス噴出孔、98…第1の燃料ガス噴出孔、99…原料粉体噴出孔、101…第2の支燃性ガス噴出孔、102…第2の燃料ガス噴出孔、B…燃焼室、C1…中心位置、D…直径、L…深さ
Claims (13)
- 先端に火炎を形成するノズル部と、該ノズル部の外周側面に配置された筒状部と、を備え、
前記ノズル部の先端面、及び前記筒状部の先端面は、前記ノズル部の延在方向に対して直交する平坦な面とされており、
前記ノズル部の先端面と前記筒状部の先端面とが面一、或いは前記ノズル部の先端面に対して前記筒状部の先端面が突出するように、前記ノズル部に対して該ノズル部の延在方向に前記筒状部を移動可能な構成とし、
前記ノズル部の先端に、該ノズル部の先端面から露出され、酸素または酸素富化空気をキャリアガスとして無機質原料粉体を噴出する複数の原料粉体噴出孔と、前記ノズル部の先端面から露出され、燃料ガスを噴出する複数の燃料ガス噴出孔と、前記ノズル部の先端面から露出され、酸素または酸素富化空気を噴出する複数の支燃性ガス噴出孔と、を設け、
前記ノズル部の先端面の中心位置よりも外側に前記複数の原料粉体噴出孔を配置し、
前記複数の原料粉体噴出孔よりも外側に前記複数の燃料ガス噴出孔を配置し、
前記複数の燃料ガス噴出孔よりも外側に前記複数の支燃性ガス噴出孔を配置し、
前記ノズル部の先端に、該ノズル部の先端面から露出され、燃料ガスを噴出する複数の他の燃料ガス噴出孔と、前記ノズル部の先端面から露出され、酸素または酸素富化空気を噴出する複数の他の支燃性ガス噴出孔と、を設け、
前記ノズル部の先端面の中心位置よりも外側で、かつ前記複数の原料粉体噴出孔よりも内側に前記複数の他の燃料ガス噴出孔を配置し、
前記複数の他の燃料ガス噴出孔よりも外側で、かつ前記複数の原料粉体噴出孔よりも内側に前記複数の他の支燃性ガス噴出孔を配置したことを特徴とする無機質球状化粒子製造用バーナ。 - 前記ノズル部の基端側の外周に、前記ノズル部の延在方向に形成されたねじ山を設け、
前記筒状部の基端に固定され、かつ前記ねじ山に螺合され、前記ノズル部の延在方向に回転移動することにより、前記ノズル部の延在方向に前記筒状部を移動させる位置調整ねじを設けたことを特徴とする請求項1記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。 - 前記ノズル部の先端面は、円形面とされており、
前記筒状部は、円筒形状であることを特徴とする請求項1または2記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。 - 前記複数の原料粉体噴出孔、前記複数の燃料ガス噴出孔、及び前記複数の支燃性ガス噴出孔を、前記ノズル部の先端面の中心位置に対して同心円状に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。
- 前記複数の他の燃料ガス噴出孔、及び前記複数の他の支燃性ガス噴出孔を、前記ノズル部の先端面の中心位置に対して同心円状に配置したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。
- 前記複数の原料粉体噴出孔は、前記ノズル部の基端側から前記ノズル部の先端側に向かうにつれて、放射状に広がるように形成したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。
- 前記筒状部に、冷却水を供給するための冷却水用管路を内設したことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。
- 前記複数の燃料ガス噴出孔に供給する燃料ガスの供給量と、前記複数の他の燃料ガス噴出孔に供給する燃料ガスの供給量とを個別に制御する燃料ガス制御部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。
- 前記複数の支燃性ガス噴出孔に供給する支燃性ガスの供給量と、前記複数の他の支燃性ガス噴出孔に供給する支燃性ガスの供給量とを個別に制御する支燃性ガス制御部を有することを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナ。
- 請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の無機質球状化粒子製造用バーナと、
竪型炉と、
前記竪型炉と接続され、無機質球状化粒子を捕集する捕集部と、を備え、
前記竪型炉上に、前記竪型炉の上端と前記ノズル部の先端とが対向するように、前記無機質球状化粒子製造用バーナを配置したことを特徴とする無機質球状化粒子製造装置。 - 前記捕集部は、前記竪型炉と接続され、前記無機質球状化粒子のうち、第1の粒子径とされた無機質球状化粒子を捕集するサイクロンと、
前記サイクロンと接続され、前記無機質球状化粒子のうち、前記第1の粒子径よりも小さい第2の粒子径とされた無機質球状化粒子を捕集するバグフィルターと、を有することを特徴とする請求項10記載の無機質球状化粒子製造装置。 - 請求項10または請求項11記載の無機質球状化粒子製造装置を用いた無機質球状化粒子の製造方法であって、
所望の温度とされた火炎が形成されるように、前記ノズル部の先端面と前記筒状部の先端面とが面一、或いは前記ノズル部の先端面に対して前記筒状部の先端面が突出するように、前記ノズル部の延在方向に前記筒状部を移動させる工程と、
前記筒状部を移動させた後に、前記所望の温度とされた火炎を形成し、該所望の温度とされた火炎により前記無機質原料粉体を溶融させて、前記無機質球状化粒子を生成する工程と、
前記捕集部により前記無機質球状化粒子を捕集する工程と、を含むことを特徴とする無機質球状化粒子の製造方法。 - 前記火炎の前記所望の温度は、前記無機質原料粉体の融点に基づき決定することを特徴とする請求項12記載の無機質球状化粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
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