JP5525384B2 - 偏平縫い目構造と偏平縫いミシン - Google Patents

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Description

本発明は、新規な偏平縫い目構造と、該縫い目構造を形成する偏平縫いミシンに関する。
JISのF記号により表される偏平縫いの縫い目構造は、二〜四本針の上下動によって形成される二〜四列の針糸ステッチと、針板下において布送りと直交する方向に往復動し、往動時に針糸ルーパを掬うルーパに通され、該ルーパにより各針糸ステッチと絡み合って組合わせられるルーパ糸と、布上において針の手前側を針の並ぶ方向に往復動するスプレッダーにより各針糸ステッチに組合わせられる上飾り糸よりなるもので、第1及び第2の二本の上飾り糸を用い、そのうち第1の上飾り糸を一列目から三ないし四列目に至る全ての針糸ステッチに組合わせると共に、第2の上飾り糸を端の一列目の針糸ステッチとその隣の二列目の針糸ステッチに組合わせた偏平縫いの縫い目構造も提案されている(特許文献1)。
特許文献1に開示される偏平縫いを形成するスプレッダーには、第1及び第2の上飾り糸用の糸掛部を形成し、第1の上飾り糸用の糸掛部で第1の上飾り糸を捕捉して二〜四列目の全ての列の針糸ステッチに組合わせる一方、第2の上飾り糸掛部で第2の上飾り糸を捕捉して端の一列目の針糸ステッチとその隣の二列目の針糸ステッチに組合わせるようにしている。
上飾り糸を三ないし四列の針糸ステッチのうち、端の一列目の針糸ステッチを除く他の列の針糸ステッチ全てに組合わせた偏平縫い目構造も知られる。
特許文献2に示されるものがそうで、上飾り糸を通すキャリヤー針を所定の上針間に向けて進退させ、かつスプレッダーの揺動量を少なくするか、或いは揺動範囲をずらして上飾り糸を端の一列目の針糸ステッチに組合わせないようにしている。
実用新案登録第3155710号 実公昭60−41909号
第1及び第2の上飾り糸を用いた偏平縫いは、第1及び第2の上飾り糸に異色の装飾糸を用いることにより、装飾性に富んだ偏平縫い目構造が得られるが、第2の上飾り糸は第1の上飾り糸と一部が重なり、重なり部分では第1の上飾り糸第2の上飾り糸が交じり合い、色むらを生ずる。
本発明は、第1及び第2の上飾り糸を用い、両上飾り糸が重なることによる上記の問題を生ずることがない新規な構造の偏平縫い目構造と、該偏平縫い目を構造を形成する偏平縫いミシンを提供することを目的とする。
請求項1に係わる発明の偏平縫い目構造は、布を貫通して形成される三ないし四列の針糸ステッチと、布下面において、各列の針糸ステッチと絡み合って組合わせられるルーパ糸と、布上面において三ないし四列の針糸ステッチのうち、端の一列目の針糸ステッチと、その隣の二列目の針糸ステッチに組合わせられる第1の上飾り糸と、一列目の針糸ステッチを除く二列目の針糸ステッチと三列目の針糸ステッチ、又は二列目から四列目に至る各列の各針糸ステッチ全てに組合わせられ、前記第1の上飾り糸とは異色の第2の上飾り糸とよりなることを特徴とする。
請求項2に係わる発明は、請求項1に係わる発明の偏平縫いのうち、針糸ステッチが三列よりなる偏平縫い目を形成する偏平縫いミシンであって、布送りと直交する方向に並列し、主軸に連動して上下動する三本の上針と、上針の上下動と同期して上針の並ぶ方向への左右動と、布送り方向への前後動よりなる楕円運動を行うルーパと、主軸に連動して各上針の手前を往復動し、往動時に上飾り糸を捕捉牽引して左右に振るスプレッダーとを備えた偏平縫いミシンにおいて、第1の上飾り糸を通す糸ガイドと、前記第1の上飾り糸とは異色の第2の上飾り糸を通す目孔を備えたキャリヤー針と、該キャリヤー針に連結され、キャリヤー針の目孔を上針の手前側より一列目と二列目の針糸ステッチを形成する上針間に向けて進退させる作動機構を設け、また前記スプレッダーが往動時に一列目の針糸ステッチから前記糸ガイドに至る第1の上飾り糸を捕捉牽引する第1の糸掛部と、二列目の針糸ステッチからキャリヤー針の目孔に至る第2の上飾り糸を捕捉牽引する第2の糸掛部とを有することを特徴とし、
請求項3に係わる発明は、請求項2に係わる発明において、キャリヤー針を進退させる作動機構は、スプレッダーを往復動させる機構を構成する揺動軸に連結されることを特徴とする。
請求項1に係わる発明によると、第1の上飾り糸は一列目と二列目の針糸スッチに掛けられる一方、第2の上飾り糸は一列目の針糸スッチを除く二列目と三列目又は二列目から四列目に至る全ての列の針糸スッチに掛けられ、両上飾り糸が重なって交じり合うことがなく、両上飾り糸が異色の装飾糸であっても、第1及び第2の上飾り糸が色分けされ、装飾性に富んだ縫い目となる。
請求項に係わる偏平縫いミシンにより、請求項1に係わる発明の偏平縫い目を得ることができる。キャリヤー針の作動機構はスプレッダーを往復動させる機構とは別個に独立して構成すれば、キャリヤー針を最適なタイミングで動作させることができるが、請求項に係わる発明のように、キャリヤー針の作動機構をスプレッダーを往復動させる機構を構成する揺動軸に連結させ、一部の構成を共通化すれば、機構を簡素化することができる。
本発明に係わる偏平縫いミシンの要部の斜視図。 スプレッダーとキャリヤー針と糸ガイドによる上飾り糸縫込みの一形成過程を示す平面図。 次の形成過程を示す平面図。 更に次の形成過程を示す平面図。 更に次の形成過程を示す平面図。 更に次の形成過程を示す平面図。 更に次の形成過程を示す平面図。 針、ルーパ、スプレッダー、キャリヤー針及び糸ガイドによる偏平縫い目を形成する一形成過程の斜視図。 次の形成過程を示す斜視図。 更に次の形成過程を示す斜視図。 更に次の形成過程を示す斜視図。 更に次の形成過程を示す斜視図。 目孔の別の態様を示す図。 本発明に係わる偏平縫い目構造の斜視図。
以下本発明の実施形態の偏平縫いミシンについて図面により説明する。
図1において、偏平縫いミシン1のアーム2には、主軸3と、揺動軸4が並設され、それぞれ水平軸線の回りに回転自在に軸支されている。そして揺動軸4は主軸3とリンク機構5により連結され、主軸3の回転によって一定角度の範囲内で往復回動(以下、揺動という)するようになっている。
アームヘッド7には、揺動軸としての振り軸8が垂直に回転自在に軸支され、該振り軸8と揺動軸4とは、前記揺動軸端に下向きに固着されるアーム9と、該アーム下端の筒部9aに横向きに回転自在に装着されるコロ11と、該コロ11に直径方向に嵌挿される振り軸8上端のクランクピン12よりなるリンク機構13により連結され、揺動軸4の水平軸線の周りの揺動がリンク機構13を介して振り軸8に伝えられ、該振り軸8を垂直軸線の回りに揺動させるようになっている。振り軸8を揺動させる機構は、主軸3から振り軸8を揺動させる機構であればどのような機構でもよく、前記機構に限定されない。
アームヘッド7にはまた、主軸3に連動して上下動する針棒14が軸支され、ミシンベッド7より下向きに突出する針棒下端に固着の針株15には、後述するルーパ38とのタイミングを合わせるために三本の上針16a、16b、16cの針先が図1及び図8〜図12に示すように、図の左から右に向かって漸次高くなるようにされ、かつ布送りと直交する方向に並んで取付けられている。
アームヘッド7より下向きに突出する前記振り軸8には、アーム18及び19が上下に固着され、図2〜図7においてアーム19下に位置して図示されないアーム18には、スプレッダー21が取付けられている。このスプレッダー21は図2〜図12に示されるように、第1の上飾り糸用の糸掛部22と、該糸掛部22よりスプレッダー先端側に第2の上飾り糸用の糸掛部23とを備え、アーム18の揺動により振り軸8を中心として揺動することにより前記第1及び第2の糸掛部22及び23が上針16a、16b、16cの手前側を図の左右方向に往復動するようになっている。すなわちスプレッダー21が上針16a、16b、16cの手前側を右死点から左死点の間で左右方向に往復動すると、第1の糸掛部22が図5及び図10の右針16aの右側方から該右針16aを越え、中針16bを経て左針16cに達する図2の位置まで往復動し、第2の糸掛部23は、図5及び図10の右針16a斜め手前から該右針16a、中針16b及び左針16cを越える図2の範囲までの間で左右方向に往復動するようになっている。
前記アーム19は、アームヘッド7に支持されるブラケット25に振り軸8と平行をなして回転可能に軸支される軸27に固着のレバー28とリンク30により連結され、振り軸8の揺動がアーム19に伝えられ、リンク30及びレバー28を介して軸27を揺動させるようになっている。振り軸8の揺動を軸27に伝える機構も前記機構に代えて他の任意の伝動機構を用いることができる。
軸27には、目孔33を備えた糸ガイド32が取付けられると共に台26が取り付けられ、該台26には、湾曲したキャリヤー針34の垂直な取付部が差込んで取付けられている。そしてこれら糸ガイド32とキャリヤー針34がスプレッダー上において前記軸27の周りを揺動し、糸ガイド32の目孔33が右針16aの右斜め手前の図5の位置より右針16aの右側の図2の位置との間の範囲で、またキャリヤー針34先端の目孔35が右針16a手前の図5の位置より右針16aと、その隣の中針16bの間に進入した図2の位置との間の範囲で進退するようになっている。図1において、37はミシンアームに取付けられる飾り糸案内である。
前述する糸ガイド32の目孔33及びキャリヤー針34の目孔35は、図示する例では丸孔となっているが、長円形の長孔であってもよいし、図13に示すような溝状の目孔であってもよい。また、これら目孔は、図示する例では上下に貫通して形成されているが、水平方向に貫通する形態でもよい。
以上のように糸ガイド32とキャリヤー針34は前後方向に揺動して進退し、前記揺動軸4、リンク機構13、振り軸8、アーム19、リンク30、レバー28、軸27、台26等が糸ガイド32とキャリヤー針34を進退させる作動機構を構成するが、前記スプレッダー21を左右に振る往復動機構、すなわち前記揺動軸4、リンク機構13、振り軸8、アーム18よりなる機構とは、揺動軸4から振り軸8に至る機構までを共通とし、振り軸8を共通の揺動軸として糸ガイド32及びキャリヤー針34の軸27を中心として旋回する往復動が行われる。
糸ガイド32とキャリヤー針34を往復動させる機構としては、前記実施形態では前述するような揺動機構を用いているが、往復直線運動させる機構を採用することも可能であり、また糸ガイド32とキャリヤー針34の揺動機構に関しても、前記実施形態の揺動機構に限定されることなく他の既知の揺動機構を用いることができる。こうした既知の揺動機構としては、例えば前記特許文献1に開示されるようなキャリヤー針の作動機構を例示することができる。
前記実施形態ではまた、糸ガイド32とキャリヤー針34は共に軸27の周りを揺動するように構成されているが、主軸に連動して作動する別々の独立した作動機構により往復動させるようにすることもできる。これにより糸ガイド32とキャリヤー針34を最適なタイミングと最適な軌跡で運動させることが可能となる。
アームヘッド下の針板36は、図示しないミシンベッド上面に取付けられ、針板下のベッド内には、図8〜図12に示されるルーパ38が配置されている。このルーパ38にはルーパ糸39が通され、よく知られるように上針16a、16b、16cの上下動と同期して布送りと直交する方向の左右動と、布送り方向の前後動よりなる楕円運動を行い、上針16a、16b、16cと協働して後述の針糸41a、41b、41cとルーパ糸39による縫い目形成を行うようになっている。
偏平縫いミシンは以上のように構成され、布に偏平縫いを行うときには、先ず各針16a、16b、16cにそれぞれ針糸41a、41b、41cを通し、糸ガイド32の目孔33に第1の上飾り糸43aを、キャリヤー針34の目孔35に第2の上飾り糸39bをそれぞれ通すと共に、ルーパ38にルーパ糸39を通しておいて布への縫製を開始する。
図2〜図12は、縫製途上での縫い目形成過程を示すもので、いま上針16a、16b、16cが布上に上昇して上死点に位置し、かつスプレッダー21が上針16a、16b、16cの手前を前進して第1及び第2の糸掛部22及び23に第1及び第2の上飾り糸43a及び43bを引掛け、これら各上飾り糸43a、43bを牽引して左死点付近に位置し、また糸ガイド32が前進して上針のうち、右針16aにより形成される一列目の針糸ステッチから延び、前記第1の糸掛部22に掛けられた第1の飾り糸43aを通す目孔33が右針16aの右側の前進端近くに位置し、かつキャリヤー針34が前進して、中針16bにより形成される二列目の針糸ステッチから延び、前記第2の糸掛部23に掛けられた第2の上飾り糸43bを通す目孔35が右針16aと中針16bの間を通過した前進端近くの位置にあるとする(図2)。
この状態より上針16a、16b、16cが降下し始めると、スプレッダー21が前進端の左死点に、かつ糸ガイド32及びキャリヤー針34が前進端に達する。上針16a、16b、16cが更に降下すると、スプレッダー21が左死点から右方に後退し始めると共に、糸ガイド32とキャリヤー針34が手前側に向けて旋回して後退し始め、かつ左針16cが中針16bにより形成される二列目の針糸ステッチから伸び、かつ前記第2の糸掛部23に掛けられる第2の上飾り糸43bとスプレッダー21との間に降下する(図8)。
上針16a、16b、16cが更に降下すると、スプレッダー21が各糸掛部22及び23に上飾り糸43a、43bをかけたまま図の右方に後退を続けると共に、糸ガイド32とキャリヤー針34が手前側に後退を続け、かつ左針16cが布wを刺し通し、更に、中針16bが第2の糸掛部23に掛けられ、かつキャリヤー針34の目孔35に至る第2の上飾り糸43bとスプレッダー21との間に降下し、また右針16bにより形成される一列目の針糸ステッチから伸び、前記第1の糸掛部22に掛けられた第1の上飾り糸43aとスプレッダー21との間に降下する(図3)。
上針16a、16b、16cが更に降下し、スプレッダー21が図の右方に、糸ガイド32とキャリヤー針34が更に後退を続けると、第2の上飾り糸43bは左針16cの周りを周回した状態でスプレッダー21の後退により第2の糸掛部23より外れて弛むが、キャリヤー針34が手前側に旋回して後退することにより引張られて弛みを吸収され、左針16cに掛けられた状態で中針16bを経て手前側に引出される(図9)。
一方、第1の上飾り糸43aは中針16bの周りを周回した状態で、スプレッダー21の後退により第1の糸掛部22より外れて弛むが、糸ガイド32が手前側に旋回して後退することにより引張られ、弛みを吸収される。同時に右針16aが、中針16bを周回し糸ガイド32の目孔33に至る第1の上飾り糸43aとスプレッダー21の間に降下する(図4)。
上針16a、16b、16cが下死点に達すると、スプレッダー21は後退端の右死点に近付き、かつキャリヤー針34及び糸ガイド32も手前側に旋回して後退端に近付く。第2の上飾り糸43bは左針16cに掛けられ、スプレッダー21上を横断して旋回するキャリヤー針34の手前側への後退により、スプレッダー上に乗り掛って引き締められる一方、第1の上飾り糸43aは中針16bに掛けられ、スプレッダー21より外れた状態で糸ガイド32の手前側への後退により引き締められる(図10)。
上針16a、16b、16cが下死点より上昇し始めると、スプレッダー21が右死点に、かつキャリヤー針34及び糸ガイド32が手前側の後退端に達する(図5)。これにより第2の上飾り糸43bはスプレッダー21に乗り掛かったまま更に手前側に引出され、また第1の上飾り糸43aも右針16aにより形成される一列目の針糸ステッチから手前側に引出される(図11)。
上針16a、16b、16cが更に上昇すると、スプレッダー21が各上針16a、16b、16cの手前を左方に前進すると共に、キャリヤー針34及び糸ガイド32が後退端より針側に前進する(図6)。そして前進途上において、スプレッダー21に乗り掛かる第2の上飾り糸43bは第2の糸掛部23に掛けられると共に、右針16aにより形成される一列目の針糸ステッチから糸ガイド32の目孔33に至る第1の上飾り糸43aがスプレッダー21の第1の糸掛部22に捕捉される(図12)。そして布wが一縫い目分送られると共に、キャリヤー針34及び糸ガイド32が前進端に達する。
以上のようにして糸飾り糸43a、43bの縫込みが行われる。
前記実施形態では、糸ガイド32は前後方向に揺動して第1の上飾り糸43aの糸締めを行うようになっているが、スプレッダー21によって引き出される第1の上飾り糸43aの引出し量は第2の上飾り糸43bの引出し量より少なく、糸ガイド32を固定していても縫い目形成に特に支障はないが、きれいな理想的な縫い目を形成するためには、前記実施形態に示されるように、糸ガイド32は前後方向に揺動するのが望ましい。
以上のようにして上飾り糸43aが右針16aと中針16bにより形成される一列目と二列目の針糸ステッチに縫込まれると共に、上飾り糸43bが左針16cと中針16bにより形成される三列目と二列目の針糸ステッチに縫込まれ、上飾り糸43aと上飾り糸43bが縫い目の左右に分かれ、重なることがない。したがって上飾り糸43aと上飾り糸43bに異色の糸を用いた場合、色むらを生ずることなく縫い目の左右に色分けされる。
上針16a、16b、16cに担持される針糸41a、41b、41cとルーパ38に担持されるルーパ糸39による縫い目形成は、よく知られた周知の方法によって行われ、この縫い目形成自体は本発明の特徴ではないので詳細な説明は省略する。
図14は、前述するようにして上飾り糸43a、43bが縫込まれた偏平縫い目構造を示す。
偏平縫いミシンには、スプレッダー21やルーパ38が前記実施形態の偏平縫いミシンとは逆に左から右方向に往復動し、構造が前記実施形態の偏平縫いミシンと左右対称形をなす左ミシンと称される偏平縫いミシンもある。本発明はこうした左ミシンの偏平縫いミシンにも適用可能で、この左ミシンの偏平縫いミシンではしたがって、前記実施形態の偏平縫いミシンとは逆に一列目の針糸ステッチは左針により、二列目の針糸ステッチな中針により、また三列目の針糸ステッチは右針により形成される。
1・・偏平縫いミシン
3・・主軸
4・・揺動軸
8・・振り袖
13・・リンク機構
14・・針棒
16a、16b、16c・・針
18、19・・アーム
21・・スプレッダー
22、23・・糸掛部
27・・軸
32・・糸ガイド
34・・キャリヤー針
38・・ルーパ
43a、43b・・上飾り糸

Claims (3)

  1. 布を貫通して形成される三ないし四列の針糸ステッチと、布下面において、各列の針糸ステッチと絡み合って組合わせられるルーパ糸と、布上面において三ないし四列の針糸ステッチのうち、端の一列目の針糸ステッチと、その隣の二列目の針糸ステッチに組合わせられる第1の上飾り糸と、一列目の針糸ステッチを除く二列目の針糸ステッチと三列目の針糸ステッチ、又は二列目から四列目に至る各列の各針糸ステッチ全てに組合わせられ、前記第1の上飾り糸とは異色の第2の上飾り糸とよりなることを特徴とする偏平縫い目構造。
  2. 布送りと直交する方向に並列し、主軸に連動して上下動する三本の上針と、上針の上下動と同期して上針の並ぶ方向への左右動と、布送り方向への前後動よりなる楕円運動を行うルーパと、主軸に連動して各上針の手前を往復動し、往動時に上飾り糸を捕捉牽引して左右に振るスプレッダーとを備えた偏平縫いミシンにおいて、第1の上飾り糸を通す糸ガイドと、前記第1の上飾り糸とは異色の第2の上飾り糸を通す目孔を備えたキャリヤー針と、該キャリヤー針に連結され、キャリヤー針の目孔を上針の手前側より一列目と二列目の針糸ステッチを形成する上針間に向けて進退させる作動機構を設け、また前記スプレッダーが往動時に一列目の針糸ステッチから前記糸ガイドに至る第1の上飾り糸を捕捉牽引する第1の糸掛部と、二列目の針糸ステッチからキャリヤー針の目孔に至る第2の上飾り糸を捕捉牽引する第2の糸掛部とを有することを特徴とする偏平縫いミシン。
  3. 前記キャリヤー針を進退させる作動機構は、スプレッダーを往復動させる機構を構成する揺動軸に連結されることを特徴とする請求項2記載の偏平縫いミシン。

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