JP5521537B2 - 車両用フードヒンジ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用フードヒンジ構造に関する。
車両用のフードヒンジ構造では、外部から作用した衝撃を効果的に吸収できるようにすることが望まれる。たとえば特許文献1には、ヒンジアームに一体的に設けられたフック部が、フードを閉じているときにはヒンジブラケットのヒンジアームに上方から係合可能に位置し、上方から衝撃が作用するとヒンジブラケットのベースプレートに上側から係合しつつ変形して衝撃を吸収するフードヒンジが記載されている。
ところで、フードヒンジが衝撃を受けた場合には、フードヒンジが取り付けられているフェンダー部分を十分に変形させて、衝撃をより効果的に吸収可能とすることが好ましい。
特開2004−276717号公報
本発明は上記事実を考慮し、外部から衝撃が作用した場合のフェンダー部分の変形量を確保して効果的に衝撃を吸収できる車両用フードヒンジ構造を得ることを課題とする。
請求項1に記載の発明では、フードへの取付用とされるフード取付部と、車体への取付用とされるベースプレートと、前記フード取付部を回動軸周りに回動させてこの回動によりフードを車体に対し開閉可能とするヒンジプレートと、を備えた車体取付部と、前記ベースプレートの車体後方側の端部において車両幅方向に沿った稜線から車両幅方向内側に延出され、フェンダーに設けられた取付対象部分への取付用とされるフェンダー取付部と、前記フェンダー取付部が車体上方から衝撃を受けたときのフェンダー取付部の移動方向が車両幅方向成分を有する方向となるようにフェンダー取付部を案内する案内手段と、を有する。
この車両用フードヒンジ構造では、車体取付部のベースプレートが車体に取り付けられると共に、フード取付部がフードに取り付けられる。車体取付部のヒンジプレートは、フード取付部を回動軸周りに回動させる。そして、回動軸の回動により、フードが車体に対し開閉される。
車体取付部のベースプレートの車体後方側の端部において車両幅方向に沿った稜線から車両幅方向内側に延出されたフェンダー取付部には、フェンダーに設けられた取付対象部分(たとえばフェンダーフランジ)が取り付けられる。ここで、案内手段は、フェンダー取付部が車体上方から衝撃を受けたときのフェンダー取付部の移動方向が車両幅方向成分を有する方向となるようにフェンダー取付部を案内する。すなわち、フェンダー取付部及び、このフェンダー取付部に取り付けられた取付対象部分(たとえばフェンダーフランジ)の移動方向を、車体の他部材と干渉するまでの距離が長くなる方向とすることができる。したがって、衝撃作用時に、フェンダー取付部及び取付対象部分(フェンダーフランジ)を大きく変形させることができ、効果的に衝撃を吸収できる。
請求項2に記載の発明では、フードへの取付用とされるフード取付部と、車体への取付用とされるベースプレートと、前記フード取付部を回動軸周りに回動させてこの回動によりフードを車体に対し開閉可能とするヒンジプレートと、を備えた車体取付部と、前記ベースプレートから車両幅方向内側に延出され、フェンダーに設けられた取付対象部分への取付用とされるフェンダー取付部と、前記フェンダー取付部が車体上方から衝撃を受けたときのフェンダー取付部の移動方向が車両前外方向となるようにフェンダー取付部を案内する案内手段と、を有する。
この車両用フードヒンジ構造では、車体取付部のベースプレートが車体に取り付けられると共に、フード取付部がフードに取り付けられる。車体取付部のヒンジプレートは、フード取付部を回動軸周りに回動させる。そして、回動軸の回動により、フードが車体に対し開閉される。
車体取付部のベースプレートから車両幅方向内側に延出されたフェンダー取付部には、フェンダーに設けられた取付対象部分(たとえばフェンダーフランジ)が取り付けられる。ここで、案内手段は、フェンダー取付部が車体上方から衝撃を受けたときのフェンダー取付部の移動方向が車両幅方向成分を有する方向となるようにフェンダー取付部を案内する。すなわち、フェンダー取付部及び、このフェンダー取付部に取り付けられた取付対象部分(たとえばフェンダーフランジ)の移動方向を、車体の他部材と干渉するまでの距離が長くなる方向とすることができる。したがって、衝撃作用時に、フェンダー取付部及び取付対象部分(フェンダーフランジ)を大きく変形させることができ、効果的に衝撃を吸収できる。
一般に、フェンダー取付部から見て、車両前外方向には、カウルやサイドメンバ等の他部材が存在していないことが多い。したがって、衝撃によるフェンダー取付部の移動方向を車両前外方向とすることで、フェンダー取付部及び取付対象部分の移動距離を確実に確保できる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記案内手段が、前記フェンダー取付部を部分的に脆弱にする脆弱部である。
すなわち、フェンダー取付部に脆弱部を設けるだけの簡単な構造で案内手段を構成でき、衝撃を受けたときのフェンダー取付部及び取付対象部分の移動方向を、車体の他部材と干渉するまでの距離が長くなる方向とすることが可能になる。
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の発明において、前記脆弱部が、前記フェンダー取付部を部分的に薄肉とする薄肉部を含んでいる。
フェンダー取付部を、薄肉部により部分的に薄肉とすれば、この薄肉部において、フェンダー取付部の剛性が低下し屈曲しやすくなる。すなわち、この屈曲により、衝撃を受けたときに、フェンダー取付部を所望の方向に移動させることができるようになる。
請求項5に記載の発明では、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記フェンダー取付部が、前記車体取付部からの延出部分を車両幅方向に分割して構成された複数の分割板を備え、前記脆弱部が、複数の前記分割板のうち車両幅方向外側に位置する分割板を相対的に幅狭とすることを含んでいる。
すなわち、フェンダー取付部には、車体取付部からの延出部分を車両幅方向に分割して複数の分割板が構成されている。そして、複数の分割板のうち、車両幅方向外側に位置する分割板が相対的に幅狭とされており、幅狭の分割板の方が屈曲しやすくなる。これにより、フェンダー取付部が車両前外側に屈曲しやすくなる。
本発明は上記構成としたので、外部から衝撃が作用した場合のフェンダー部分の変形量を確保して効果的に衝撃を吸収できる。
本発明の第1実施形態のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを車体の一部と共に示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを示す斜視図である。 本発明の第1実施形態のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを車体の一部及び衝突体と共に示す側面図である。 本発明の第1実施形態のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを変形後の状態で車体の一部と共に示す斜視図である。 比較例のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを示す斜視図である。 本発明の第2実施形態のフードヒンジ構造が適用されたフードヒンジを示す斜視図である。
図1には、本発明の第1実施形態の車両用フードヒンジ構造12が適用されたフードヒンジ14が、車体の一部と共に示されている。また、図2及び図3には、フードヒンジ14が示されている。図面において、車両前方を矢印FRで、車両幅方向外側を矢印OUTで、上方を矢印UPでそれぞれ示す。
車体16の前部には、車体16のフロントピラー18よりも前方で、且つ左右のフロントフェンダー20の間にエンジンルーム22が構成されており、このエンジンルーム22を、フード24(図4参照)によって上方から開閉できるようになっている。フードヒンジ14は、フード24の車両後方側で且つ車両幅方向の両端部分にそれぞれ備えられており、フード24を車体16に対し、回動軸26によって回動可能に支持している。図1では、車両幅後方右側のフードヒンジ14を示すが、車両幅方向左側のフードヒンジ14も対称に現れる。
図2及び図3にも示すように、フードヒンジ14は、ヒンジブラケット28とヒンジアーム30とを備えている。ヒンジブラケット28は、平板状のベースプレート32と、このベースプレート32の車両幅方向内側から上方に立設されたヒンジプレート34、及び、ベースプレート32の後端側から斜め後方に立設されて車両幅方向内側に延出された傾斜プレート36を有している。
ヒンジブラケット28のベースプレート32には、車両前後方向に並ぶ2つの取付孔38が形成されている。ヒンジブラケット28を、エプロンアッパメンバ40の上部壁40Uに面接触させた状態で、ボルト及びナット等の締結部材を用いて、フードヒンジ14がエプロンアッパメンバ40に取り付けられる。また、ヒンジプレート34の上部は板状に形成され、車両幅方向が軸方向とされる軸孔42が形成されている。
傾斜プレート36は、その下部において、車両前後方向に沿ってビード36Rが形成されており、この部分での剛性が高められている。また、傾斜プレート36の上部は車両前方向に傾斜しており、この傾斜部分には、上下方向に延在するスリット44が車両幅方向中央に形成されている。すなわち、このスリット44によって、傾斜プレート36は、車両幅方向外側の分割プレート36Aと、車両幅方向内側の分割プレート36Bとに分割されていることになる。
さらに、2枚の分割プレート36A、36Bの上部には、車両幅方向に連続する1枚のフェンダー締結プレート46が形成されている。フェンダー締結プレート46は、車両幅方向内側に基準孔48、車両幅方向外側に締結孔50が形成されている。そして、傾斜プレート36(2枚の分割プレート36A、36B)とフェンダー締結プレート46とで、本発明のフェンダー取付部52が構成されている。
一方、図1に示すように、フロントフェンダー20には、車両幅方向内側に向かってフェンダーフランジ20Fが延出されており、フェンダー締結プレート46の上面にフェンダーフランジ20Fが面接触している。フェンダーフランジ20Fにも締結孔54が形成されており、基準孔48を基地基準として、フェンダーフランジ20Fとフェンダー締結プレート46とを位置合わせした状態で、締結孔50、54にボルト及びナット等の締結部材を挿通して、フードヒンジ14がフロントフェンダー20に高い剛性で締結される。すなわち、本実施形態では、フェンダーフランジ20Fが本発明に係る「取付対象部分」となっている。
図2及び図3に示すように、ヒンジアーム30は、ヒンジプレート34の上部に形成された軸孔42に回動可能に挿通される軸部56を備えており、図1から分かるように、軸部56が、フード24の回動軸26となっている。ヒンジアーム30は、この軸部56から車両前方側に延出されるアーム本体58を有している。アーム本体58の前端近傍には、車両前後方向に並ぶ2つのフード取付孔60が形成されている。このフード取付孔60と、フードの図示しない取付孔とにボルト及びナット等の締結部材を挿通して、フードがヒンジアーム30に取り付けられる。このようにして、フード24がヒンジアーム30に取り付けられると、フードは、軸部56を中心として回動し、エンジンルーム22を開閉可能となる。
ヒンジアーム30の、回動軸26の近傍には、ストッパ片62が形成されている。ストッパ片62は、ヒンジアーム30の回動範囲を、ヒンジプレート34の上部(軸孔42の周囲)の接触部64に接触することで、所定範囲に制限している。
ここで、本実施形態のフードヒンジ14では、図2に示すように、車両幅方向外側の分割プレート36Aの幅W1を、車両幅方向内側の分割プレート36Bの幅W2よりも狭くしている。したがって、傾斜プレート36全体で考えると、車両幅方向外側の剛性が低下されており、上方から衝撃が作用した場合には、フェンダー締結プレート46が、車両前外方向に変形しやすくなっている。すなわち、このように車両幅方向外側の分割プレート36Aを幅狭とすることで、本発明に係る脆弱部66がフェンダー取付部52に構成されていることになる。
図1及び図5に示すように、本実施形態に係る車体16では、フードヒンジ14の下方において、車両幅方向内側や、車両後方側に、車体の骨格を構成する骨格部材68が配置されている。たとえば、上記したエプロンアッパメンバ40は、骨格部材68の一例である。また、フードヒンジ14の後方には、上下方向に延在するカウル70が配置されており、このカウル70には、フロントピラー18の下部がスポット溶接等により接合されている。
次に、本実施形態の車両用フードヒンジ構造12の作用を説明する。
通常状態では、図1に示すように、ヒンジブラケット28がベースプレート32においてエプロンアッパメンバ40(車体)に締結されると共に、フェンダー締結プレート46においてフロントフェンダー20に締結されている。また、ヒンジアーム30には、フード24(図4参照)が締結されている。したがって、軸部56を中心としてヒンジアーム30を回動させることで、フード24を回動させて、エンジンルーム22を開閉することができる。
ここで、図4に示すように、フード24がエンジンルームを閉じている状態で、フードヒンジ14の上方から衝突体90が軸部56(回動軸26)の近傍に衝突した場合を考える。この衝撃は、フェンダー締結プレート46に作用する。
図6には、比較例のフードヒンジ114が示されている。比較例のフードヒンジ114において、実質的に第1実施形態と同一の構成とされている要素及び部材については、同一符号を付している。
この比較例のフードヒンジ114では、ヒンジプレート34から傾斜プレート136が延出されている。傾斜プレート136には車両幅方向に延在するビード136Rが形成されているが、上記実施形態のスリット44は形成されておらず、本実施形態の傾斜プレート36(分割プレート36A、36B)のような車両幅方向外側での剛性低下が図られていない。すなわち、比較例の傾斜プレート136は、車両幅方向で略均一な剛性を有している。
このような比較例のフードヒンジ114では、上記した衝撃により、傾斜プレート136が車両前方側へ変形するが、車両幅方向外側へは変形しづらい。このため、フェンダー締結プレート46及びフェンダーフランジ20F(図1参照)は、わずかに移動したところで、骨格部材68やカウル70に当たってしまう現象(いわゆる「底付き」)が生じるおそれがある。
比較例の構成において、衝突体90が衝突した場合に、フェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの移動ストロークを長く確保する(底付きを防止する)ためには、たとえば、フェンダーフランジ20Fの位置をより上方に設定された構造とすればよい。しかし、フェンダーフランジ20Fを上方に設定すると、フロントフェンダー20、フード24、フロントピラー18(図1参照)等も高位置となり、車体外観の意匠の自由度が低くなる。これに対し、本実施形態では、フェンダーフランジ20Fを高位置にする必要がないので、車体外観の意匠の自由度も高く確保できる。
これに対し、本実施形態では、フェンダー締結プレート46の下方に位置する傾斜プレート36が、車両幅方向で分割プレート36A、36Bに分割されており、しかも、車両幅方向外側の分割プレート36A(幅W1)は、車両幅方向内側の分割プレート36B(幅W2)よりも相対的に幅狭とされている。したがって、上記した衝撃により、図5に示すように、フェンダー締結プレート46が車両前方側へと変形(いわゆる「おじぎ」)をしつつ、車両幅方向外側へ傾いて移動する。フェンダー締結プレート46にはフェンダーフランジ20Fが締結されているので、フェンダーフランジ20Fもフェンダー締結プレート46と共に車両前方側、且つ車両幅方向外側へ移動する。
このため、本実施形態では、衝突体90が衝突したときに、フェンダー締結プレート46及びフェンダーフランジ20Fが骨格部材68に接触(干渉)するまでの距離が長くなる。換言すれば、フェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの移動ストロークが長くなって底付きしづらくなるので、衝突体90の衝突のエネルギーを効果的に吸収できるようになる。たとえば、衝突体90として頭部を想定した場合の頭部障害基準(HIC)値をより小さくすることが可能になる。
しかも、このように底付きを防止するために、フェンダーフランジ20F等を高位置に設定する必要もないので、車体外観の意匠の自由度も高くなる。
図7には、本発明の第2実施形態のフードヒンジ74が示されている。以下、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態のフードヒンジ74では、傾斜プレート76が上下で2分割されており、下部は、ベースプレート32を同様の板厚(たとえば2.4mm)を有する厚肉プレート76Aとされている。これに対し、上部は、厚肉プレート76Aよりも薄い板厚(たとえば1.4mm)を有する薄肉プレート76Bとされている。そして、薄肉プレート76Bによって、分割プレート36A、36B及びフェンダー締結プレート46が構成されている。厚肉プレート76Aと薄肉プレート76Bとは、重ね合わせ部78において車両前後方向に重ね合わされ、スポット溶接等の接合手段によって一体的に接合されている。
このような構成とされた第2実施形態においても、分割プレート36A、36Bによって、の傾斜プレート36の車両幅方向外側での剛性低下が図られており、衝突体90の衝突時におけるフェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの移動ストロークを長く確保できる。加えて、第1実施形態と比較して、分割プレート36Aの剛性がより低くなるので、衝突体90が衝突したときに、より確実に衝突方向(具体的には車両前下側)へ変形させやすくなる。しかも、ヒンジブラケット28のベースプレート32や傾斜プレート36の下部の板厚は、第1実施形態と同様に確保しているので、ヒンジブラケット28に求められる剛性や強度は高く維持できる。
これに対し第1実施形態のフードヒンジ14では、ヒンジブラケット28を一体的な部材として構成できるので、第2実施形態のフードヒンジ74よりも部品点数が少なくなる。また、第1実施形態のフードヒンジ14では、厚肉プレート76Aと薄肉プレート76Bとを接合手段によって接合する工程も不要となる。
なお、上記各実施形態では、本発明の脆弱部として、フェンダー取付部52の一部を車両幅方向に分割し(分割プレート36A、36Bを構成し)、車両幅方向外側の部分を幅狭としたものを例に挙げているが、脆弱部の構成はこれに限定されない。たとえば、車両幅方向外側の分割プレート36Aを、車両幅方向内側の分割プレート36Bよりも薄肉としてもよい。また、分割プレート36Aと分割プレート36Bとで相対的な剛性差が生じていれば、フェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの変形方向を車両幅方向外側に案内することが可能である。したがって、車両幅方向内側の分割プレート36Bにビードやリブを形成することで、車両幅方向外側の分割プレート36Aの剛性を相対的に低くして、本発明の脆弱部を構成してもよい。さらに、これらのビードやリブに代えて(あるいは併用して)車両幅方向外側の分割プレート36Bを補強する補強部材をあらたに設けてもよい。ただし、このような補強部材を設けた構成では、補強部材によって部品点数が多くなり、また、補強部材を組み付ける工数も増えるので、分割プレート36Bにビードやリブ等の補強部を形成することが好ましい。分割板の数も2枚に限定されず、3枚以上に分割されていてもよい。3枚以上の分割板では、たとえば、最も車両幅方向外側の分割板の剛性が、他の分割板の剛性よりも相対的に低くなっているようにしてもよいし、ほっとも車両幅方向内側の分割板の剛性が、他の分割板の剛性よりも相対的に高くなっていてもよい。
また、本発明の案内手段としても、上記した脆弱部に限定されず、たとえば、衝突体90が衝突したときに、フェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fを車両前外方向に案内するための壁体やレール等を設けてもよい(壁体やレールに沿ってフェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fが移動する構成とする)。ただし、この構成では、壁体やレールによって部品点数が増加し、また、壁体やレールを車体に組み付ける工数も増える。したがって、フェンダー取付部52に脆弱部66を設け、これを本発明の案内手段とすることが好ましい。
なお、一般にフードヒンジから見て車両前外側では、各種の骨格部材68がフードヒンジ14やフェンダーフランジ20Fから離間した位置に配置されていることを考慮すると、衝突体90が衝突したときのフェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの移動方向は、上記実施形態のように、車両前外側に設定しておくと、異なる車種(車体構造が異なる)にも高い汎用性で対応できる。ただし、車体構造によっては、たとえばフードヒンジから見て車両前外側以外の方向、たとえば車両前内側方向のほうが、フェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの移動ストロークを長く確保できる構造のものも考えられる。この場合には、フェンダー締結プレート46やフェンダーフランジ20Fの移動方向を、これらの移動ストロークがより長く確保できる方向になるようにすればよい。
12 車両用フードヒンジ構造
14 フードヒンジ
16 車体
20 フロントフェンダー
20F フェンダーフランジ(取付対象部分)
24 フード
26 回動軸
28 ヒンジブラケット(車体取付部)
30 ヒンジアーム(フード取付部)
34 ヒンジプレート
36 傾斜プレート(フェンダー取付部)
36A、36B 分割プレート(分割板、脆弱部、案内手段)
46 フェンダー締結プレート(フェンダー取付部)
52 フェンダー取付部
56 軸部(回動軸)
66 脆弱部
68 骨格部材
70 カウル
74 フードヒンジ
76 傾斜プレート
76A 厚肉プレート
76B 薄肉プレート(薄肉部)
90 衝突体

Claims (5)

  1. フードへの取付用とされるフード取付部と、
    車体への取付用とされるベースプレートと、前記フード取付部を回動軸周りに回動させてこの回動によりフードを車体に対し開閉可能とするヒンジプレートと、を備えた車体取付部と、
    前記ベースプレートの車体後方側の端部において車両幅方向に沿った稜線から車両幅方向内側且つ車両上方に延出され、フェンダーに設けられた取付対象部分への取付用とされるフェンダー取付部と、
    前記フェンダー取付部が車体上方から衝撃を受けたときのフェンダー取付部の移動方向が車両幅方向成分を有する方向となるようにフェンダー取付部を案内する案内手段と、
    を有する車両用フードヒンジ構造。
  2. フードへの取付用とされるフード取付部と、
    車体への取付用とされるベースプレートと、前記フード取付部を回動軸周りに回動させてこの回動によりフードを車体に対し開閉可能とするヒンジプレートと、を備えた車体取付部と、
    前記ベースプレートから車両幅方向内側に延出され、フェンダーに設けられた取付対象部分への取付用とされるフェンダー取付部と、
    前記フェンダー取付部が車体上方から衝撃を受けたときのフェンダー取付部の移動方向が車両前外方向となるようにフェンダー取付部を案内する案内手段と、
    を有する車両用フードヒンジ構造。
  3. 前記案内手段が、前記フェンダー取付部を部分的に脆弱にする脆弱部である請求項1又は請求項2に記載の車両用フードヒンジ構造。
  4. 前記脆弱部が、前記フェンダー取付部を部分的に薄肉とする薄肉部を含んでいる請求項3に記載の車両用フードヒンジ構造。
  5. 前記フェンダー取付部が、前記車体取付部からの延出部分を車両幅方向に分割して構成された複数の分割板を備え、
    前記脆弱部が、複数の前記分割板のうち車両幅方向外側に位置する分割板を相対的に幅狭とすることを含んでいる請求項3又は請求項4に記載の車両用フードヒンジ構造。
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