JP5519328B2 - 高周波用伝送線路基板 - Google Patents

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Description

本発明は、数十GHzの周波数帯域で使用される高周波用伝送線路基板に係り、特に、マイクロストリップ線路とグランデッドコプレナ線路の変換部において伝送特性の低下を抑えることが可能な高周波用伝送線路基板に関する。
数十GHzの高周波信号を伝送するための線路として、マイクロストリップ線路やグランデッドコプレナ線路が知られている。これらの伝送線路を絶縁基板上に形成する際に、いずれを選択するかは、絶縁基板の外部条件によって左右される。例えば、絶縁基板の外部が同軸コネクタである場合にはマイクロストリップ線路が選択され、絶縁基板の外部がICである場合にはグランデッドコプレナ線路が選択される場合が多い。
マイクロストリップ線路は、誘電体基材の表面と裏面に導体箔等が被着された構造となっており、表面の導体箔が信号線導体を構成し、裏面の導体箔がグランド層を構成している。なお、信号線導体の幅が広いほど、マイクロストリップ線路の特性インピーダンスは小さい。また、マイクロストリップ線路を前述の同軸コネクタに接続する場合、信号線導体とグランド層がそれぞれ同軸の芯線とグランドに対して接続される。
これに対し、信号線導体と、この信号線導体の両側に配置される接地導体が誘電体基材の表面に導体箔等を用いて形成されたものをコプレナ線路という。さらに、誘電体基材の裏面にグランド層が形成されているものを、特に、グランデッドコプレナ線路という。なお、前述の絶縁基板の外部がICである場合、IC上面の接地パッドと基板の接地導体をワイヤボンディング等で接続する必要があるため、接地導体が信号線導体と同一面に形成されているグランデッドコプレナ線路が伝送線路として使用される場合が多い。
マイクロストリップ線路とグランデッドコプレナ線路を接続する場合、伝送損失を低減させるために、両者の間に変換部を設け、変換部で滑らかに構造を変化させる手法がとられる。しかし、幅広い周波数帯で伝送損失を低減させることは非常に困難で、この目的のために様々な発明や考案が提案されてきた。
例えば、特許文献1には、「変換線路」という名称で、ミリ波領域で用いられるグランデッドコプレナ線路あるいはコプレナ線路形式の端子を有する部品とマイクロストリップ線路形式の端子を有する部品とを接続するための変換線路の改良に関する発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、マイクロストリップ線路のストリップ導体の線幅をグランデッドコプレナ線路の中心導体よりも大きくし、中心導体とストリップ導体とを線幅が徐々に変化するようなテーパ状の導体部を介して接続するとともに、テーパ状の導体部の両側のグランド層(前述の接地導体に相当)との間隔も同様に変化させ、このテーパ状のグランド層の拡がり起点が、テーパ状の導体部の拡がり起点よりもグランデッドコプレナ線路側にずれた構造となっている。
このような構造によれば、テーパ状の導体部における特性インピーダンスの変化を小さく抑えながらコプレナ線路としての性質を徐々に小さくすることができるため、ミリ波の高周波領域でも信号の反射及び挿入損失を小さくすることができる。
特許文献2には、高周波特性の悪化を防止して高周波信号を通過させることができる「高周波信号伝送基板」に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明は、グランドデッドコプレナ線路とマイクロストリップ線路を有する高周波信号伝送基板において、ビアの複数個を信号導体線路から遠ざかる方向に配列するとともに、基板の稜線部から延設する第1のグランド導体膜の信号導体線路の近接部、ビアを含むビア周辺部及びこれと近接部を接続する繋ぎ部を残して第1のグランド導体膜に稜線部から延設する切り欠き部を形成した構造となっている。
このような構造の高周波信号伝送基板においては、第1のグランド導体膜のうち基板の稜線部近傍においてスタブが発生するおそれのある箇所に切り欠き部が設けられていることから、透過係数S21の特性の低下やエネルギー放射の割合の増加等の特性の悪化を防止することが可能である。
特許第3580667号公報 特開2008−147757号公報
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明では、グランド層(前述の接地導体に相当)に電流が流れにくい領域のスタブが存在するため、高周波の領域において、このスタブが後述する透過係数S21の特性の低下や、エネルギー放射の割合を増加させるという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明においては、マイクロストリップ線路とグランデッドコプレナ線路の変換部近傍のビアを介して、リターン電流が接地導体とグランド層の間を移動する際に発生する伝送損失を、十分に低下させることができないという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、マイクロストリップ線路とグランデッドコプレナ線路の変換部近傍のビアを介して、接地導体とグランド層の間をリターン電流が移動する際に発生する伝送損失を抑え、伝送特性の低下を防ぐことが可能な高周波用伝送線路基板を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、誘電体からなる基材の一方の面に形成される第1の信号線導体と,この第1の信号線導体を挟んで対称に設けられる1対の第1の接地導体と,第1の信号線導体から離れる向きに1対の第1の接地導体からそれぞれ延設される第2の接地導体と、基材の他方の面に形成されるグランド層と、このグランド層と第1の接地導体及び第2の接地導体をそれぞれ導通させる複数の第1のビア及び第2のビアとを有するグランデッドコプレナ線路と、第1の信号線導体に変換部を介して接続される第2の信号線導体と、グランド層とを有するマイクロストリップ線路と、を備え、第1の接地導体は、第1の信号線導体に沿って設けられ、第2の接地導体は、外郭線が円弧状をなし,変換部に最も近い第1のビア,及び第2のビアの開口部を所定の幅で囲むように形成されるビアランドと、このビアランド同士を導通させる接続線路とからなり、この接続線路は,ビアランドの外郭線の直径よりも幅が狭くなるように形成されることを特徴とするものである。
このような構造の高周波用伝送線路基板においては、ビアランドや接続線路の縁部に沿って流れるリターン電流と、第2のビアとの距離が短いため、リターン電流が第2のビアへ流れ易いという作用を有する。この場合、リターン電流のエネルギーの一部が空間へ放射されるという現象が発生し難い。また、基材の稜線部近傍に第1の接地導体が設けられていないため、スタブが発生するおそれがない。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の高周波用伝送線路基板において、接続線路の幅が、ビアランドの幅の2倍であることを特徴とするものである。なお、本願明細書において、「接続線路の幅がビアランドの幅の2倍」という場合には、「略2倍」の場合も含まれるものとする。
このような構造の高周波用伝送線路基板においては、ビアランド間を導通させるという接続線路の機能を維持しつつ、請求項1記載の発明よりもさらに、第2の接地導体を流れるリターン電流のエネルギーの一部が空間へ放射され難いという作用を有する。
本発明の請求項1記載の高周波用伝送線路基板によれば、マイクロストリップ線路とグランデッドコプレナ線路の変換部における伝送損失を小さくして、伝送特性の低下を抑えることが可能である。
また、本発明の請求項2記載の高周波用伝送線路基板によれば、請求項1記載の発明の効果がより一層発揮される。
(a)は本発明の実施の形態に係る高周波用伝送線路基板の実施例の主要部の平面図であり、(b)は同図(a)のX−X線矢視断面図である。 (a)及び(b)は図1(a)の部分拡大図である。 (a)及び(b)は本実施例の変形例を示す図である。 (a)及び(b)はそれぞれ従来技術及び本実施例の高周波用伝送線路基板におけるリターン電流の挙動を模式的に示した図である。 (a)及び(b)は従来技術に係る高周波用伝送線路基板の主要部の平面図である。 (a)及び(b)は従来技術の高周波用伝送線路基板について透過係数S21を数値解析により求めた結果である。 (a)及び(b)は本実施例の高周波用伝送線路基板について透過係数S21を数値解析により求めた結果である。
本発明の実施の形態に係る高周波用伝送線路基板の実施例について従来技術と比較しながら具体的に説明する。
本発明及び従来技術に係る高周波用伝送線路基板の構造について図1及び図2を用いて説明する。
図1(a)は本発明の実施の形態に係る高周波用伝送線路基板の実施例の主要部の平面図であり、図1(b)は図1(a)のX−X線矢視断面図である。なお、図1(b)にはGNDビア9aのみが示され、GNDビア9bは示されていないが、GNDビア9bはGNDビア9aと同一の断面構造を有している。また、図2(a)及び図2(b)は図1(a)の部分拡大図であり、図3(a)及び図3(b)は本実施例の変形例を示す図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、本実施例の高周波用伝送線路基板1aでは、セラミックやプラスチック等の誘電体を一枚又は複数枚積層して形成される基材2の表面2aに、変換部8を介して接続されるストリップ導体3aと中心導体3bとからなる信号線導体3と、接地導体4a,4bが形成され、基材2の裏面2bに、グランド層5が島状あるいは略全面にべたパターンとして形成されている。すなわち、高周波用伝送線路基板1は、中心導体3bと,この中心導体3bを挟んで対称にそれぞれ形成される接地導体4a,4a及び接地導体4b,4bと,グランド層5によって構成されるグランデッドコプレナ線路7と、ストリップ導体3aと,グランド層5によって構成されるマイクロストリップ線路6とを有している。
基材2には、接地導体4a,4a及び接地導体4b,4bからグランド層5に向かって複数の貫通孔2cが穿設されており、貫通孔2cの内壁面には金属導体10が接合されてGNDビア9a,9bが形成されている。すなわち、接地導体4a,4a及び接地導体4b,4bとグランド層5はそれぞれGNDビア9a,9bを介して電気的に接続されている。
また、接地導体4b,4bは、変換部8の近傍において中心導体3bから離れる向きに接地導体4a,4aから延設されており、GNDビア9aは中心導体3bに沿って略等間隔に配列されている。
図2(a)に示すように、ストリップ導体3aは中心導体3bよりも幅が広く、変換部8は中心導体3bからストリップ導体3aに向かって拡幅するように形成されている。また、接地導体4a,4aは、変換部8に対する間隔Wが中心導体3bに対する間隔Wと略等しくなるように形成されている。一方、接地導体4b,4bは、外郭線が円弧状をなし,変換部8に最も近いGNDビア9a(以下、必要に応じてGNDビア14という。)及びGNDビア9bの開口部を幅Dで囲むように形成されるビアランド12と、隣接するビアランド12同士を互いに導通させる接続線路13とからなり、ビアランド12の幅Dは接地導体4aの幅Dと略等しく、接続線路13の幅Dはビアランド12の幅Dの略2倍となっている。また、図2(b)に示すように、基材2を平面視してGNDビア9a,9bの中心軸を通る直線(以下、配列線11a,11bという。)のなす角度αは90度となっている。なお、本発明の高周波用伝送線路基板は、図1又は図2に示す構造に限定されるものではなく、例えば、図3に示す高周波用伝送線路基板1bのように、GNDビア9bが4個設置された構造とすることもできる。なお、図3(a)及び図3(b)はそれぞれ図1(a)及び図2(a)に対応するものであるため、その詳細な説明は省略する。また、GNDビア9bは、6個以上設置されていても良く、また、1列に限らず、2列以上設置されていても良い。
次に、高周波用伝送線路基板1aの作用について図4を用いて説明する。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ従来技術及び本実施例の高周波用伝送線路基板におけるリターン電流の挙動を模式的に示した図である。なお、図2に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。また、図4(a)に示した従来技術の高周波用伝送線路基板51aは本実施例の高周波用伝送線路基板1a(図2(a))において接続線路13の幅Dがビアランド12の円弧状の外郭線の直径D(図2(a))と等しく、GNDビア9bのビアランド12の外郭線が矩形状をなすように形成された構造となっている。
図4(a)に示すように、高周波用伝送線路基板51aにおいては、矢印Aで示すように接地導体4aの縁部に沿って接地導体4bへ流れたリターン電流の一部は矢印Bで示すようにGNDビア14,9bへ流れる。ところが、GNDビア14とGNDビア9bの間では、接地導体4bの縁部に沿って流れるリターン電流とGNDビア14,9bとの距離が長くなり、リターン電流がGNDビア14,9bのいずれにも流れ難くなる。そのため、リターン電流のエネルギーの一部が矢印Cで示すように空間へ放射されてしまう。その結果、変換部8における伝送損失が増加する。
一方、本実施例の高周波用伝送線路基板1aでは、接続線路13の幅Dがビアランド12の円弧状の外郭線の直径D(図2(a))よりも狭く、GNDビア9bのビアランド12の外郭線が円弧状をなすように形成されているため、図4(b)に矢印Eで示すように、GNDビア14とGNDビア9bの間でも、ビアランド12や接続線路13の縁部に沿って流れるリターン電流とGNDビア14,9bとの距離が短く、リターン電流がGNDビア14,9bに流れ易くなる。従って、リターン電流のエネルギーの一部が空間へ放射されるという現象が発生し難い。また、特許文献1に記載された発明とは異なり、基材2の稜線部2d(図2(a))の近傍にスタブが発生するおそれがない。
従って、このような構造の高周波用伝送線路基板1aによれば、マイクロストリップ線路6とグランデッドコプレナ線路7の変換部8における伝送損失を小さくすることができる。
本発明の高周波用伝送線路基板の変換部における伝送特性について、散乱行列(S行列)の要素(Sパラメータ)の一つである透過係数S21の数値解析結果を用いて従来技術と比較しながら説明する。
図5(a)及び図5(b)は従来技術に係る高周波用伝送線路基板の主要部の平面図である。また、図6及び図7はそれぞれ従来技術及び本実施例の高周波用伝送線路基板の伝送特性(透過係数S21)を数値解析によって求めた結果を示している。なお、図1乃至図4に示した構成要素については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図5(a)及び図5(b)に示すように、従来技術の高周波用伝送線路基板50は本実施例の高周波用伝送線路基板1a(図2(a))においてGNDビア9b,ビアランド12及び接続線路13が無く、接地導体4aの外郭線が変換部8の近傍を除いて略矩形状に形成された構造となっており、従来技術の高周波用伝送線路基板51bは本実施例の変形例である高周波用伝送線路基板1b(図3(b))において接続線路13の幅Dがビアランド12の円弧状の外郭線の直径D(図2(a))と等しく、GNDビア9bのビアランド12の外郭線が矩形状をなすように形成された構造となっている。なお、以下の数値解析において、高周波用伝送線路基板50,51a,51bにおけるストリップ線路3a及び中心導体3bの幅をそれぞれ0.25mm及び0.1mmとし、長さをそれぞれ1.3mm及び1.5mmとした。また、接地導体4aと中心導体3bとの間隔Wを0.055mmとし、接地導体4aの幅Dとビアランド12の幅Dをそれぞれ0.125mm及び0.1mmとした。そして、ストリップ線路3a,中心導体3b,接地導体4a及びビアランド12の厚さを55μmとするとともに、基材2を比誘電率が9.0のアルミナ基板(縦3mm×横6mm×厚さ0.3mm)とした。なお、GNDビア9a,9bについては、径を0.2mmとし、3次元形状のモデル化を行って解析条件の中に盛り込んだ。
図6及び図7において、縦軸は透過係数S21の計算値であり、横軸は伝送される信号の周波数(GHz)である。なお、図6(a)の実線及び破線はそれぞれ高周波用伝送線路基板50,51aの透過係数S21(計算値)を表し、図6(b)の実線及び破線はそれぞれ高周波用伝送線路基板50,51bの透過係数S21(計算値)を表している。また、図7(a)の実線及び破線はそれぞれ高周波用伝送線路基板51a,1aの透過係数S21(計算値)を表し、図7(b)の実線及び破線はそれぞれ高周波用伝送線路基板51b,1bの透過係数S21(計算値)を表している。
図6に示すように、ほぼ全周波数帯域にわたって高周波用伝送線路基板51a,51bの透過係数S21が高周波用伝送線路基板50の透過係数S21を上回っている。これは、高周波用伝送線路基板51a,51bではGNDビア14へ流れなかったリターン電流の一部が接地導体4bを経由してGNDビア9bへ流れることで、変換部8における伝送損失が高周波用伝送線路基板50に比べて抑制されたことを示している。
一方、図7では、45GHz以上の周波数帯域において、高周波用伝送線路基板1a,1bの透過係数S21がそれぞれ高周波用伝送線路基板51a,51bの透過係数S21を上回っている。これは、高周波用伝送線路基板1a,1bにおいては、GNDビア14とGNDビア9bの間でもビアランド12や接続線路13の縁部に沿って流れるリターン電流とGNDビア14,9bとの距離が短く、高周波用伝送線路基板51a,51bの場合に比べて、リターン電流がGNDビア14,9bに流れ易いため、リターン電流のエネルギーの一部が空間へ放射されるという現象が発生し難く、変換部8における伝送損失が小さいことを示している。
本実施例では配列線11a,11bが直交するようにGNDビア9a,9bが配列されているが、配列線11a,11bのなす角度αは必ずしも90度でなくとも良い。ただし、GNDビア9a,9bは角度αが90度±30度の範囲内となるように配列されることが望ましい。さらに、接続線路13の幅Dは本実施例に示した場合に限定されるものではなく、適宜変更可能である。なお、前述のビアランド12の作用が発揮されるためには、接続線路13の幅Dがビアランド12の円弧状の外郭線の直径Dに比べて狭いほど良いが、接続線路13の幅Dがあまり狭すぎると、ビアランド12同士を導通させるという接続線路13の本来の機能が発揮されない。従って、接続線路13の幅Dはビアランド12の幅Dの2倍程度とすることが望ましい。
また、マイクロストリップ線路6、グランデッドコプレナ線路7及び接地導体4a,4bの寸法や基材2の材質は、本実施例に示すものに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
請求項1及び請求項2に記載された発明は、マイクロストリップ線路とグランデッドコプレナ線路を有する各種の伝送線路基板に対して適用可能である。
1a,1b…高周波用伝送線路基板 2…基材 2a…表面 2b…裏面 2c…貫通孔 2d…稜線部 3…信号線導体 3a…ストリップ導体 3b…中心導体 4a,4b…接地導体 5…グランド層 6…マイクロストリップ線路 7…グランデッドコプレナ線路 8…変換部 9a,9b…GNDビア 10…金属導体 11a,11b…配列線 12…ビアランド 13…接続線路 14…GNDビア 50…高周波用伝送線路基板 51a,51b…高周波用伝送線路基板

Claims (2)

  1. 誘電体からなる基材の一方の面に形成される第1の信号線導体と,この第1の信号線導体を挟んで対称に設けられる1対の第1の接地導体と,前記第1の信号線導体から離れる向きに前記1対の第1の接地導体からそれぞれ延設される第2の接地導体と、前記基材の他方の面に形成されるグランド層と、このグランド層と前記第1の接地導体及び前記第2の接地導体をそれぞれ導通させる複数の第1のビア及び第2のビアとを有するグランデッドコプレナ線路と、
    前記第1の信号線導体に変換部を介して接続される第2の信号線導体と、前記グランド層とを有するマイクロストリップ線路と、
    を備え、
    前記第1の接地導体は、前記第1の信号線導体に沿って設けられ、
    前記第2の接地導体は、外郭線が円弧状をなし,前記変換部に最も近い前記第1のビア,及び前記第2のビアの開口部を所定の幅で囲むように形成されるビアランドと、このビアランド同士を導通させる接続線路とからなり、
    この接続線路は,前記ビアランドの前記外郭線の直径よりも幅が狭くなるように形成されることを特徴とする高周波用伝送線路基板。
  2. 前記接続線路の幅は、前記ビアランドの幅の2倍であることを特徴とする請求項1記載の高周波用伝送線路基板。
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