JP5516667B2 - 歌詞文字映像表示制御装置、歌詞文字映像表示制御プログラム、及び歌詞文字映像表示方法 - Google Patents

歌詞文字映像表示制御装置、歌詞文字映像表示制御プログラム、及び歌詞文字映像表示方法 Download PDF

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本発明は、カラオケ装置等における歌詞文字映像表示制御装置、歌詞文字映像表示制御プログラム、及び歌詞文字映像表示方法に関し、特に、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現するための改良に関する。
多数の楽曲のうちから選択される楽曲の演奏出力を行うと共に、その楽曲の歌詞文字映像を映像表示装置に表示させるカラオケ装置が知られている。斯かるカラオケ装置によれば、予め記憶装置に記憶された多数の楽曲からリモコン装置等により選択(選曲)された楽曲に関して、その楽曲の演奏音(音楽情報)を出力させると共に、その楽曲の歌詞文字映像を含む映像を演奏出力に同期して画面に表示させることで、所望の楽曲のカラオケ演奏を楽しむことができる。この歌詞文字映像の表示制御に関して、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行う技術が普及している。斯かる技術によれば、歌唱ポイントの時間的推移に合わせて、例えば歌詞文字映像におけるその歌唱ポイント以前の部分を、歌唱ポイント以降の部分とは異なる色に順次色替わり表示させることで、一連の文字列に相当する歌詞文字映像の中で現在歌唱されるべき歌唱ポイントがどこであるかを歌唱者に把握させることができる。
しかし、前記歌詞文字映像の色替わり表示制御に関して、その色替わり表示のタイミングを見て正しい歌唱を行うことは必ずしも容易ではなかった。とりわけ歌い慣れていない楽曲や、曲の中で演奏速度が速くなったり遅くなったりする楽曲については、歌詞文字映像の色替わりを目で追っていてもスムーズに歌うことが困難である場合が多かった。そこで、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現するための技術が提案されている。例えば、特許文献1に記載されたカラオケ装置がそれである。この技術によれば、カラオケ演奏に際して表示される歌詞文字映像に関して、曲中での発音長さに応じて各文字映像の幅寸法を拡大乃至縮小することで、それぞれの文字映像に対応する歌詞を歌う際の発音長さを視覚的に把握することができ、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現することができるとされている。
特開平9−319383号公報
しかし、前記従来の技術では、歌詞文字映像に含まれる文字映像毎に幅寸法が拡大乃至縮小されることから、歌詞文字映像におけるフォントのプロポーションが崩れ文字列全体として見た場合の印象が奇異且つ不格好なものとなるという弊害があった。更に、それぞれ幅寸法が異なる文字映像を連ねた歌詞文字映像では読みづらくなることが考えられ、通常の歌詞文字映像よりも却って歌いづらくなるおそれがあった。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する技術は、未だ開発されていないのが現状である。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示制御装置、歌詞文字映像表示制御プログラム、及び歌詞文字映像表示方法を提供することにある。
斯かる目的を達成するために、本第1発明の要旨とするところは、楽曲の演奏出力に際して、その楽曲の歌詞文字映像を表示させると共に、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞文字映像表示制御装置であって、前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させるものであることを特徴とするものである。
また、前記目的を達成するために、本第2発明の要旨とするところは、楽曲の演奏出力に際して、その楽曲の歌詞文字映像を表示させると共に、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞文字映像表示制御装置の制御装置を、前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる歌詞文字映像表示制御手段として機能させることを特徴とする歌詞文字映像表示制御プログラムである。
また、前記目的を達成するために、本第3発明の要旨とするところは、楽曲の演奏出力に際して、その楽曲の歌詞文字映像を表示させると共に、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞文字映像表示方法であって、前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させることを特徴とするものである。
このように、前記第1発明によれば、前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させるものであることから、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示に反映させることにより、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示制御装置を提供することができる。
ここで、前記第1発明において、好適には、前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントとその歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応し、その歌唱ポイントと先行ポイントとの距離は、前記楽曲の演奏進行速度に応じて変化させられるものである。このようにすれば、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示部分の長さに反映させることにより、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。
また、好適には、前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントとその歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応し、その先行ポイントは、予め定められた関係から前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る時刻データ及び速度データに基づいて算出されるものである。このようにすれば、従来の楽曲データに備えられる実用的なデータを用いて、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示部分の長さに反映させることができる。
また、好適には、前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントとその歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応し、その先行ポイントは、予め定められた関係から前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る時刻データ及び座標データに基づいて算出されるものである。このようにすれば、従来の楽曲データに備えられる実用的なデータを用いて、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示部分の長さに反映させることができる。
また、好適には、前記歌唱ポイントと先行ポイントとの距離は、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど長くなるように変化させられるものである。このようにすれば、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示部分の長さに反映させることにより、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。
また、好適には、前記先行部分の色替わり表示制御は、前記歌唱ポイントから前記先行ポイントまでの間が、前記歌唱ポイント以前の部分及び前記先行ポイント以降の部分の何れとも異なる色に色替わり表示させられるものである。このようにすれば、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示に、実用的且つ視覚的に分かり易い態様で反映させることができる。
また、好適には、前記先行部分の色替わり表示制御は、前記歌唱ポイントから前記先行ポイントまでの間が、その先行ポイント以降の部分とは異なる色に色替わり表示させられると共に、前記歌唱ポイントから前記先行ポイントに向かって色替わり範囲が漸減させられるものである。このようにすれば、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示に、実用的且つ視覚的に分かり易い態様で反映させることができる。
また、前記第2発明によれば、歌詞文字映像表示制御装置の制御装置を、前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる歌詞文字映像表示制御手段として機能させることを特徴とする歌詞文字映像表示制御プログラムであることから、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示に反映させることにより、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示制御プログラムを提供することができる。
また、前記第3発明によれば、前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる歌詞文字映像表示方法であることから、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像の色替わり表示に反映させることにより、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示方法を提供することができる。
本発明が好適に適用されるカラオケ装置の構成を例示するブロック図である。 図1のカラオケ装置に備えられた楽曲データベースに記憶される楽曲データの一例について詳しく説明する図である。 図1のカラオケ装置による歌詞文字映像表示制御の基本的な概念を説明する概念図である。 図1のカラオケ装置のCPUに機能的に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 従来の歌詞文字映像表示制御装置による歌詞文字映像の色替わり表示制御の一例を示す図である。 図5に示す色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示す図である。 図1のカラオケ装置による先行部分の色替わり表示制御の一態様について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合を例示している。 図1のカラオケ装置による先行部分の色替わり表示制御の一態様について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合を例示している。 図7及び図8の色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示す図である。 図7〜図9に示す色替わり表示制御に関して予めバッファに記憶される第1の文字色に対応する歌詞文字映像を例示する図である。 図7〜図9に示す色替わり表示制御に関して予めバッファに記憶される第2の文字色に対応する歌詞文字映像を例示する図である。 図7〜図9に示す色替わり表示制御に関して予めバッファに記憶される第3の文字色に対応する歌詞文字映像を例示する図である。 図1のカラオケ装置による先行部分の色替わり表示制御の他の態様について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合を例示している。 図1のカラオケ装置による先行部分の色替わり表示制御の他の態様について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合を例示している。 図13及び図14の色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示す図である。 図1のカラオケ装置による先行部分の色替わり表示制御の更に別の態様について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合を例示している。 図1のカラオケ装置による先行部分の色替わり表示制御の更に別の態様について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合を例示している。 図16及び図17の色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示す図である。 図7〜図9に示す先行部分の色替わり表示制御の変形例について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合を例示している。 図7〜図9に示す先行部分の色替わり表示制御の変形例について説明する図であり、楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合を例示している。 図1のカラオケ装置のCPUによる楽曲の演奏出力制御の一例の要部を説明するフローチャートである。 図21の楽曲の演奏出力制御におけるテロップ再生処理の一例の要部を説明するフローチャートである。 図22のテロップ再生処理における変化ドット数の計算処理の一例の要部を説明するフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用されるカラオケ装置10の構成を例示するブロック図である。この図1に示すカラオケ装置10は、本発明の歌詞文字映像表示制御装置、歌詞文字映像表示制御プログラム、及び歌詞文字映像表示方法が好適に適用されるものであり、中央演算処理装置であるCPU12と、読出専用メモリであるROM14と、随時書込読出メモリであるRAM16と、記憶装置であるハードディスク18と、グラフィックスチップ(グラフィックスボード)等の映像処理部20と、サウンドチップ(サウンドボード)等の音声処理部22と、操作パネル24と、通信インターフェイス26と、ビデオ出力端子28を介して前記映像処理部20に接続された映像表示装置であるディスプレイ30と、オーディオ入力端子32を介して前記音声処理部22に接続された音声入力装置であるマイクロフォン34と、オーディオ出力端子36を介して前記音声処理部22に接続された音声増幅装置であるアンプ38とを、備えて構成されている。
前記カラオケ装置10は、前記通信インターフェイス26及びネットワーク接続端子40を介して通信回線42に接続されており、同様にその通信回線42に接続されたサーバ等の外部装置との相互間でその通信回線42を介して情報の通信が可能とされている。前記通信回線42は、例えば公衆電話回線、ADSL回線、或いは光ファイバ回線等から構成されるWWW(World Wide Web)等のインターネットに接続された広域情報通信網である。前記カラオケ装置10は、好適には、前記通信回線42を介して図示しないサーバ(ホスト装置)に接続されており、そのサーバから後述する楽曲データ(カラオケデータ)、背景映像情報、及び曲間情報等のデジタルコンテンツ(Digital Contents)の配信を受け付けるものである。すなわち、前記カラオケ装置10は、好適には、所定の通信回線に接続されてサーバとの間で各種情報の送受信を行う通信カラオケ装置であるが、斯かる通信回線に接続されない非通信型のカラオケ装置等にも本発明は好適に適用される。
前記CPU12は、前記RAM16の一時記憶機能を利用しつつ前記ROM14に予め記憶された所定のプログラムに基づいて電子情報を処理・制御する所謂マイクロコンピュータであり、前記カラオケ装置10における各種制御を実行する。すなわち、前記操作パネル24或いは図示しないリモコン装置(電子早見本装置)等により所定の楽曲(カラオケ演奏曲)が選曲入力された場合、その選曲入力された楽曲を前記RAM16等に設けられた予約曲テーブルに登録する選曲予約制御、その予約曲テーブルの演奏順に従って前記ハードディスク18から前記RAM16に選曲されたカラオケ演奏曲の演奏情報及び歌詞情報(楽曲データ)を読み出す楽曲データ読出制御、楽曲の演奏進行に応じてそのRAM16から前記音声処理部22へ演奏情報を送信する演奏出力制御、その演奏出力制御に際して前記RAM16に展開された歌詞情報に基づいて歌詞文字映像を生成して前記映像処理部20へ送信する歌詞文字映像出力制御、前記演奏出力制御に際して前記映像処理部20を制御して所定の背景映像を再生させる背景映像出力制御、カラオケ演奏が行われていない間すなわち曲間において、新譜情報、選曲ランキング、店舗広告等の曲間情報を出力させる曲間情報出力制御、及び前記通信回線42を介した図示しないサーバ等との間の情報通信制御等の基本的な制御を実行する。
前記映像処理部20は、前記ディスプレイ30に表示される画面(映像)の描画に係る各種制御を行う。例えば、前記CPU12から供給されるデータに基づいてグラフィックスメモリにそのデータを書き込み、そのデータを読み出すことによって前記ビデオ出力端子28を介して前記ディスプレイ30に所定の画面を表示させる制御を行う。具体的には、前記カラオケ装置10による楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)に際して、前記CPU12において生成された歌詞文字映像等の文字映像(テロップ)を出力させたり、前記ハードディスク18に記憶されたMPEG(Moving Picture Experts Group)データ等の背景映像情報に基づいて所定の背景映像を再生(デコード)させたり、その背景映像の前面側に前記歌詞文字映像を合成させて前記ディスプレイ30に表示させたり、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる等の各種表示制御を行う。
前記音声処理部22は、FM音源やPCM音源等の各種音源を備え、前記カラオケ装置10による音声出力に係る各種制御を行う。好適には、電子回路により音を合成し、各種音色を発生するシンセサイザ(synthesizer)を備えている。このシンセサイザは、前記ハードディスク18から読み出されて送られて来るカラオケ演奏曲の演奏情報に基づいて楽器の演奏信号等の音楽信号を生成する。前記シンセサイザは、好適には、MIDI(Musical Instrument Digital Interface)端子を備えたものであり、前記演奏情報は、例えばMIDI形式のデータである。そのMIDIデータに基づいて前記シンセサイザにより生成された音楽信号は、前記マイクロフォン34から前記オーディオ入力端子32を介して入力される利用者(演奏者)の歌声とミキシングされ、前記オーディオ出力端子36を介して前記アンプ38に供給されてそのアンプ38により増幅されて図示しないスピーカから出力される。
前記操作パネル24は、前記カラオケ装置10の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための操作ボタン(スイッチ)或いはつまみを備えた入力装置である。また、前記カラオケ装置10は、好適には、前記操作パネル24に加えて或いはその操作パネル24の代替として、前記CPU12、映像処理部20、及び音声処理部22等を格納するカラオケ装置10(コマンダ)本体にタッチパネルディスプレイを備えたものであってもよい。このタッチパネルディスプレイは、画像(映像)を表示させると共に利用者の接触に応じて前記カラオケ装置10への入力を行うものであり、好適には、前記カラオケ装置10本体における表側の平面部(カラオケボックス等に設置される場合に、利用者側とされる面)に設けられる。斯かる態様において、前記タッチパネルディスプレイは、前記ディスプレイ30とは別に第2の映像表示装置として機能すると共に、前記カラオケ装置10の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力装置として機能する。また、前記カラオケ装置10には、好適には、前記操作パネル24の一部乃至全部の機能を遠隔で実行するための入力装置として機能する電子早見本装置等のリモコン装置が備えられており、そのリモコン装置から送信される信号が前記CPU12に供給されることで、前記カラオケ装置10の利用者が歌いたい楽曲を選択したり、楽曲の演奏出力に係る音程を調整したり、演奏と歌との音量バランスを調整したり、その他、エコー、音量、トーン等の各種調整を行うための入力が受け付けられるようになっている。
前記ハードディスク18には、前記カラオケ装置10により前記楽曲の演奏出力(カラオケ演奏)を行うための多数(例えば、数万曲)の楽曲データ(カラオケデータ)を記憶する楽曲データベース44をはじめとする各種データベースが設けられている。図2は、この楽曲データベース44に記憶される楽曲データの一例について詳しく説明する図である。この図2に示すように、前記カラオケ装置10において出力される各楽曲に対応して前記楽曲データベース44に記憶された楽曲データは、例えば、メタデータ、演奏情報としてのMIDIデータ、及び歌詞情報としてのテロップデータを含んでいる。
前記メタデータは、例えば、各楽曲データの識別情報としての曲番号(選曲番号)、曲名、歌手名、登録日時等の情報を含んでいる。前記MIDIデータは、前記音声処理部22を介して各楽曲の演奏出力制御を行うための情報であり、例えば、複数のトラック乃至チャンネルにそれぞれ対応して演奏出力に係る楽器(演奏音)の種類と、出力される演奏音の音階及び音長等を定める楽譜情報とを、含んでいる。前記テロップデータは、前記映像処理部20を介して各楽曲の歌詞文字映像表示制御を行うための情報であり、例えば、前記楽曲データに対応する楽曲(演奏曲)の歌詞を複数に区分した各区分に相当するブロックデータB01、B02、B03、・・・、Bnnを含んでいる。
前記ブロックデータB01、B02、B03、・・・、Bnnは、例えば、それぞれ表示データ及び属性データを含んでいる。この表示データは、例えば、座標、変化前色コード、変化後色コード、及び文字列を含んでいる。前記座標は、前記ディスプレイ30の画面内において各ブロックにおける歌詞文字映像が表示される座標(例えば、歌詞文字映像表示位置の左上隅に対応するxy座標)を定めるものである。前記変化前色コードは、歌唱ポイントを示す色替わり表示制御(ワイプ)による色替わり前の文字色(画面内に当初表示される歌詞文字映像の文字色)を定めるものである。前記変化後色コードは、色替わり表示制御による色替わり後の文字色を定めるものである。前記文字列は、各ブロックにおける歌詞文字映像に対応するテキストデータである。また、前記属性データは、表示ステップ、消去ステップ、複数(例えば、1つのブロックデータにおいて5〜10)の変化ステップC01、C02、C03、・・・、Cmm、及び各変化ステップに対応する変化速度を含んでいる。前記表示ステップは、各ブロックにおける歌詞文字映像が画面内に表示されるタイミングを定めるものである。前記消去ステップは、各ブロックにおける歌詞文字映像が画面から消去されるタイミングを定めるものである。前記変化ステップは、各ブロックにおける歌詞文字映像の歌唱ポイントを示す色替わりタイミング(色替わり開始タイミング)を定めるものであり、そのタイミングから対応する変化速度で歌詞文字映像の色替わり表示制御が行われることを示している。前記ディスプレイ30の画面内に表示された歌詞文字映像は、前記変化ステップC01、C02、C03、・・・、Cmmにより定められるタイミング及び変化速度で順次色替わりさせられる。換言すれば、前記変化ステップは、各ブロックにおける歌詞文字映像の色替わり変化速度と、その変化速度の変更タイミングを定めるものである。
図3は、前記カラオケ装置10による歌詞文字映像表示制御(歌詞テロップ再生)の基本的な概念を説明する概念図である。この図3に示すように、前記カラオケ装置10による楽曲の演奏出力においては、前記MIDIデータに基づく楽曲の演奏進行(発音ステップ値のインクリメント)に応じて、前記各ブロックデータに対応する歌詞文字映像表示制御が行われると共に、その歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞色替わり表示制御(ワイプ)が行われる。すなわち、前記各ブロックデータに対応する歌詞文字映像が前記表示ステップ(黒い丸印で示す)において前記ディスプレイ30の画面内に表示され、その歌詞文字映像が前記変化ステップ(グレーの丸印で示す)及び変化速度に応じて順次色替わり表示され、前記消去ステップ(白抜き丸印で示す)において前記ディスプレイ30の画面から消去される。図3に示す例では、ブロックB03、B04における表示ステップから消去ステップまでの範囲が部分的に重複しているが、これは前記ディスプレイ30の画面内に前記ブロックB03、B04それぞれに対応する歌詞文字映像が同時に表示される時間帯があることを示している。
前記楽曲データにおいて、前記ブロックデータにおける変化ステップ及び変化速度は、前記楽曲の演奏進行に基づいて予め定められたものである。すなわち、前記歌詞文字映像の色替わり表示制御に関して、その歌詞文字映像における色替わりポイント(変化前の文字色と変化後の文字色との境界)が現在歌唱されるべき歌唱ポイント(伴奏音の出力位置)を示すように予め定められたものである。換言すれば、前記ブロックデータにおける変化ステップ及び変化速度は、前記楽曲の歌唱ポイントの時間的推移に合わせて、前記歌詞文字映像におけるその歌唱ポイント以前の部分を、歌唱ポイント以降の部分とは異なる色に順次色替わり表示させるように予め定められたものである。
前記のように、図2に示す楽曲データにおいては、時刻データに対応する変化ステップ及び速度データに対応する変化速度に基づいて前記歌詞文字映像の色替わり表示制御を行うものであるが、斯かる色替わり表示制御の基準となるデータとしては他の態様も考えられる。例えば、時刻データ及びその時刻に対応する座標データに基づいて色替わり表示制御を行うものであってもよい。具体的には、所定時間毎に各時点に対応する色替わりポイント(歌詞文字映像における相対的な位置或いは対応する文字等)が予め定められており、前記楽曲の演奏進行に対応する各時点において対応する色替わりポイントで前記歌詞文字映像の色替わり表示制御を行うものであってもよい。すなわち、前記歌詞文字映像の色替わり表示制御を行うためのデータの持ち方としては、第1の態様として時刻データ及び速度データ、第2の態様として時刻データ及び座標データ等が考えられる。前記第1の態様においては、前記第2の態様に比べてデータ量が小さくて済むが、色替わり表示制御における誤差(色替わりポイントと歌唱ポイントとの乖離)が比較的大きくなる傾向にある。一方、前記第2の態様においては、前記第1の態様に比べて色替わり表示制御における誤差が小さくなるが、データ量が大きくなる。
図4は、前記カラオケ装置10のCPU12に機能的に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。この図4に示す演奏出力制御手段48は、前記カラオケ装置10による楽曲の演奏出力を制御する。具体的には、前記RAM16等の予約曲テーブルにおける上位の予約曲から順に(すなわち入力順に)、その予約曲テーブルに記憶された楽曲の曲番号(選曲番号)に対応する楽曲データを前記ハードディスク18の楽曲データベース44から読み出し、その楽曲データに含まれる演奏情報に基づいて楽曲の演奏出力を制御する。例えば、演奏情報としてのMIDIデータに基づいて、前記音声処理部22によりそのMIDIデータにおける楽譜情報としてのトラック乃至チャンネルに対応する楽器の演奏音(音楽情報)を出力させ、前記オーディオ出力端子36及びアンプ38等を介して図示しないスピーカから出力させる。
歌詞文字映像表示制御手段50は、前記演奏出力制御手段48による楽曲の演奏出力に際して、その演奏出力に係る楽曲データに含まれるテロップデータ(歌詞情報)に基づいてその楽曲の歌詞文字映像を表示させる制御を行う。すなわち、前記テロップデータに含まれる文字列に対応する歌詞文字映像を生成し、前記映像処理部20を介してその歌詞文字映像を前記ディスプレイ30に表示させる。具体的には、前記テロップデータに含まれる各ブロックデータに対応する歌詞文字映像を、そのブロックデータにおいて定められた前記表示ステップにおいて前記ディスプレイ30における規定の前記座標に表示させると共に、前記消去ステップにおいて前記ディスプレイ30の画面から消去する制御を行う。
前記歌詞文字映像表示制御手段50は、歌詞色替わり表示制御手段52を含んでいる。この歌詞色替わり表示制御手段52は、基本的には、前記歌詞文字映像表示制御手段50により前記ディスプレイ30の画面内に表示された歌詞文字映像を、前記演奏出力制御手段48による楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる制御を行う。具体的には、前記テロップデータに含まれる各ブロックデータに対応する歌詞文字映像を、そのブロックデータにおいて定められた変化ステップ及び変化速度に基づいて前記変化前色コードに対応する文字色から前記変化後色コードに対応する文字色へと順次変化させてゆく制御を行う。
図5は、従来の歌詞文字映像表示制御装置による歌詞文字映像の色替わり表示制御の一例を示す図であり、図6は、その色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示す図である。従来の歌詞文字映像表示制御装置による歌詞文字映像の色替わり表示制御では、例えば図5に示すように、文字背景62(必ずしも表示されなくともよい、以下の説明において同じ)の前面側に表示された歌詞文字映像60の文字色が、楽曲の演奏進行に伴い、現在歌唱されるべき歌唱ポイント(伴奏音の出力位置)64を境界として変化前の文字色から変化後の文字色へと変化(ワイプ)させられてゆく。すなわち、図5に示す例においては、前記歌詞文字映像60が画面に表示された当初は、そのすべての範囲が変化前の文字色に対応する歌詞文字映像60aであるが、前記歌詞文字映像60における紙面向かって左側の端部から色替わり表示制御が開始され、楽曲の演奏進行に伴い右側の端部に向かい順次変化後の文字色に対応する歌詞文字映像60bに変化させられてゆく。この色替わり表示制御は、好適には、予め表示された歌詞文字映像60aの前面側に、前記歌詞文字映像60bが所定ドット数ずつ重ねて合成表示されること等により実現される。なお、図5及び以下の説明に用いる図面においては、明朝体のフォントに対応し、文字本体とは異なる色で縁取りされた歌詞文字映像を例示する。斯かる態様において、その色替わり表示制御では、好適には、文字本体の色及び縁取りの色が共に色替わりさせられるものであるが、視覚的にその色替わりポイントが明確に判定できるのであれば文字本体及び縁取りの何れか一方のみが色替わりさせられるものであってもよい。以下の説明において同じである。
図5及び図6を用いて説明した従来の歌詞文字映像表示制御装置による歌詞文字映像の色替わり表示制御においては、前記歌詞文字映像60の色替わり表示部分すなわち変化前の文字色に対応する歌詞文字映像60aと変化後の文字色に対応する歌詞文字映像60bとの境界において歌唱ポイント64が示される。しかしながら、斯かる色替わり表示のタイミングを見て正しい歌唱を行うことは必ずしも容易ではない。とりわけ歌い慣れていない楽曲や、演奏速度が比較的速い楽曲或いは遅い楽曲、曲の中で演奏速度が速くなったり遅くなったりする楽曲等については、前記歌詞文字映像60の色替わりを目で追っていても前記歌詞文字映像60aと60bとの境界が如何なる発声(発音)に相当するものか把握できない場合があり、スムーズに歌うことが困難である場合が多い。
本実施例において、前記歌詞色替わり表示制御手段52は、先行ポイント算出手段54及び先行部分色替わり表示制御手段56を含んでおり、前記歌詞文字映像表示制御手段50により表示された歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御すなわち図5及び図6を用いて前述した色替わり表示制御を行うと共に、前記先行部分色替わり表示制御手段56によりその歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行う。換言すれば、前記歌唱ポイントを示す色替わり表示制御に係る変化前の文字色に対応する歌詞文字映像に関して、前記歌唱ポイントを示す色替わり表示制御とは異なる態様の第2の色替わり表示制御を行う。また、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる。この形態の変化については、図7〜図20等を用いて複数の態様を後述する。
前記先行ポイント算出手段54は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントに先行する先行ポイントを算出するものであり、前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントとその歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応する。すなわち、前記先行部分色替わり表示制御手段56は、好適には、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントと前記先行ポイント算出手段54により算出される先行ポイントとの間の歌詞文字映像の色替わり表示制御を行う。
前記先行ポイント算出手段54は、時刻データ及び速度データに基づいて前記歌唱ポイントを示す色替わり制御を行う態様において、好適には、予め定められた関係から前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る時刻データ及び速度データに基づいて前記先行ポイントを算出する。また、時刻データ及び座標データに基づいて前記歌唱ポイントを示す色替わり制御を行う態様において、好適には、予め定められた関係から前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る時刻データ及び座標データに基づいて前記先行ポイントを算出する。すなわち、前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る色替わり表示ポイント(変化前の文字色と変化後の文字色との境界)を定める情報に基づいて前記先行ポイントを算出する。
前記先行ポイント算出手段54は、好適には、前記楽曲の演奏進行速度に応じて前記歌唱ポイントと先行ポイントとの距離が変化させられるようにその先行ポイントを算出する。好適には、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど前記歌唱ポイントと先行ポイントとの距離が長くなるようにその先行ポイントを算出する。ここで、楽曲の演奏進行速度とは、例えば楽曲データに含まれるMIDIデータのテンポ(Tempo)に対応するものであり、そのテンポが速いほど楽曲の演奏進行速度が高速であるといえる。例えば、MIDIデータにおける「Tempo」が1分間における拍数を表す場合、「Tempo=60」が1秒に1拍を表し、「Tempo=120」が1秒に2拍を表す。従って、楽曲の演奏進行速度は、MIDIデータにおける「Tempo」の値に対応するものと考えることができる。前記先行ポイント算出手段54は、好適には、前記MIDIデータにおける「Tempo」の値に基づいて前記先行ポイントの算出を行う。
図7〜図9は、前記先行部分の色替わり表示制御の一態様について説明する図であり、図7は楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合、図8は楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合における色替わり表示制御の一例をそれぞれ示すと共に、図9は、その色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示している。これらの図に示すように、前記先行部分色替わり表示制御手段56は、好適には、前記先行部分の色替わり表示制御の一態様として、文字背景72の前面側に表示された歌詞文字映像70における歌唱ポイント74から先行ポイント76までの間を、前記歌唱ポイント74以前の部分及び前記先行ポイント76以降の部分の何れとも異なる色に色替わり表示させる。換言すれば、前記先行ポイント76以降の部分(紙面向かって右側の部分)が第1の文字色(変化前の文字色)に対応する歌詞文字映像70a、前記歌唱ポイント74以前の部分(紙面向かって左側の部分)が第2の文字色に対応する歌詞文字映像70b、前記歌唱ポイント74から前記先行ポイント76までの間が第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cとなるように、前記楽曲の演奏進行(歌唱ポイントの推移)に応じて前記歌詞文字映像70を色替わり表示させる。この第3の文字色は、前記第1の文字色及び第2の文字色の中間色であることが好ましい。斯かる色替わり表示制御は、例えば、図10に示すような前記第1の文字色に対応する歌詞文字映像70a、図11に示すような前記第2の文字色に対応する歌詞文字映像70b、及び図12に示すような前記第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cを予め生成してバッファに記憶しておき、それらの歌詞文字映像70a、70b、70cを例えば所定の変化ドット数ずつ合成すること等により好適に実現される(以下の説明において同じ)。
図7及び図8に示す例においては、前記歌詞文字映像70が画面に表示された当初は、そのすべての範囲が前記第1の文字色に対応する歌詞文字映像70aであるか、或いは歌詞文字映像70における紙面向かって左側の端部から前記先行ポイント76に対応する位置までが前記第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cとされている。楽曲の演奏進行に伴い前記歌詞文字映像70における紙面向かって左側の端部から色替わり表示制御が開始され、前記歌唱ポイント74の推移に応じて右側の端部に向かい順次前記第2の文字色に対応する歌詞文字映像70bに変化させられてゆく。前記第3の文字色に対応する範囲は、演奏進行速度が変わらない限りその幅(紙面向かって左右方向の幅)を変化させないまま、前記歌唱ポイント74の推移に応じて紙面向かって右側へ移動(スライド移動)させられる。また、演奏進行速度が変化した場合には、前記歌唱ポイント74の推移に連動してその幅が変化させられる。すなわち、図7及び図8に示す色替わり表示制御は、実際には2色の色替わり変化が追いかけ合うようなアニメーションの様態(速度が速い場面では引き離され、遅い場面では追いつくように見える)となる。そして、前記歌唱ポイント74が前記歌詞文字映像70における紙面向かって右側の端部に到達すると前記第3の文字色に対応する範囲は消失する。
前述したように、前記先行ポイント算出手段54は、好適には、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど前記歌唱ポイント74と先行ポイント76との距離が長くなるようにその先行ポイント76を算出する。従って、図7及び図8に対比して示すように、前記第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cの範囲は、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど広くなる。換言すれば、図7〜図9に示す態様においては、前記歌唱ポイント74に対応して前記第1の文字色に対応する歌詞文字映像70aから第2の文字色に対応する歌詞文字映像70bへの色替わり表示制御が行われると共に、その楽曲の進行速度(演奏出力速度)が第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cの範囲(紙面向かって左右方向の幅)に反映させられる。従って、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、前記第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cの範囲を参照することで、歌唱者はその楽曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で把握することができる。
図13〜図15は、前記先行部分の色替わり表示制御の他の一態様について説明する図であり、図13は楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合、図14は楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合における色替わり表示制御の一例をそれぞれ示すと共に、図15は、その色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示している。これらの図に示すように、前記先行部分色替わり表示制御手段56は、好適には、前記先行部分の色替わり表示制御の一態様として、文字背景82の前面側に表示された歌詞文字映像80における歌唱ポイント84から先行ポイント86までの間を、その先行ポイント86以降の部分とは異なる色に色替わり表示させると共に、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86に向かって色替わり範囲の面積を漸減させるものである。好適には、図13及び図14に示すように、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86までの間を、紙面向かって左上半分の範囲が変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80b、右下半分の範囲が変化前の文字色に対応する歌詞文字映像80aとなるように、前記楽曲の演奏進行(歌唱ポイントの推移)に応じて前記歌詞文字映像80を色替わり表示させる。なお、図13及び図14においては、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86までの間の左上半分の領域が、その歌唱ポイント84以前の部分と同じ変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80bに変化させられる態様を例示しているが、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86までの間を、前記歌唱ポイント84以前の部分及び前記先行ポイント86以降の部分の何れとも異なる第3の文字色に色替わり表示させると共に、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86に向かって色替わり範囲を漸減させるものであってもよい。
図13及び図14に示す例においては、前記歌詞文字映像80が画面に表示された当初は、そのすべての範囲が前記変化前の文字色に対応する歌詞文字映像80aであるか、或いは歌詞文字映像80における紙面向かって左側の端部から前記先行ポイント86に対応する位置までの間の左上半分の領域が前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80bとされている。楽曲の演奏進行に伴い前記歌詞文字映像80における紙面向かって左側の端部から色替わり表示制御が開始され、前記歌唱ポイント84の推移に応じて右側の端部に向かい順次前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80bに変化させられてゆく。前記先行部分すなわち左上半分が前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80bとされると共に右下半分が前記変化前の文字色に対応する歌詞文字映像80aとされた範囲は、演奏進行速度が変わらない限りその幅(紙面向かって左右方向の幅)を変化させないまま、前記歌唱ポイント84の推移に応じて紙面向かって右側へ移動(スライド移動)させられる。また、演奏進行速度が変化した場合には、前記歌唱ポイント74の推移に連動してその幅が変化させられる。そして、前記歌唱ポイント84が前記歌詞文字映像80における紙面向かって右側の端部に到達すると前記先行部分に対応する範囲は消失する。
前述したように、前記先行ポイント算出手段54は、好適には、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど前記歌唱ポイント84と先行ポイント86との距離が長くなるようにその先行ポイント86を算出する。従って、図13及び図14に対比して示すように、前記先行部分すなわち左上半分が前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80bとされると共に右下半分が前記変化前の文字色に対応する歌詞文字映像80aとされた範囲は、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど広くなる。換言すれば、図13〜図15に示す態様においては、前記歌唱ポイント84に対応して前記変化前の文字色に対応する歌詞文字映像80aから変化後の文字色に対応する歌詞文字映像80bへの色替わり表示制御が行われると共に、その楽曲の進行速度(演奏出力速度)が前記先行部分の範囲(紙面向かって左右方向の幅)に反映させられる。すなわち、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど、前記歌詞文字映像80a、80b、それぞれの文字色とされた範囲を区分する斜め線の勾配がゆるやかになる。従って、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、前記先行部分の範囲を参照することで、歌唱者はその楽曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で把握することができる。
図16〜図18は、前記先行部分の色替わり表示制御の更に別の一態様について説明する図であり、図16は楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合、図17は楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合における色替わり表示制御の一例をそれぞれ示すと共に、図18は、その色替わり表示制御における文字色の変化を概念的に示している。これらの図に示すように、前記先行部分色替わり表示制御手段56は、好適には、前記先行部分の色替わり表示制御の一態様として、文字背景92の前面側に表示された歌詞文字映像90における歌唱ポイント94よりも後に歌唱されるべき先行部分を、その歌唱ポイント94から色替わりの進行方向(図16及び図17に示す例では紙面向かって右方向)に文字色の濃さが漸次推移してゆくグラデーション(gradation:階調)表示させる。すなわち、前記歌唱ポイント94以降の部分(紙面向かって右側の部分)がグラデーション表示に対応する歌詞文字映像90a、前記歌唱ポイント94以前の部分(紙面向かって左側の部分)が変化後の文字色に対応する歌詞文字映像90bとされる。また、前記先行部分色替わり表示制御手段56は、前記楽曲の演奏進行速度に応じてそのグラデーション表示の態様を変更する。好適には、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど濃度差の変化がゆるやか(軟調)となるように、演奏進行速度が遅いほど濃度差の変化が急(硬調)となるように前記グラデーション表示の態様を変更する。換言すれば、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど視覚的にグラデーションが確認できる区間が長くなるようにそのグラデーション表示の態様を変更する。なお、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど濃度差の変化が急(硬調)となるように、演奏進行速度が遅いほど濃度差の変化がゆるやか(軟調)となるように前記グラデーション表示の態様を変更するものであってもよい。
図16及び図17に示す例においては、前記歌詞文字映像90が画面に表示された当初は、そのすべての範囲がグラデーション表示に対応する歌詞文字映像90aとされている。すなわち、前記歌詞文字映像90における紙面向かって左側の端部が最も濃く、右側に向かって文字色の濃さが漸次淡くなってゆくグラデーション表示がかけられている。楽曲の演奏進行に伴い前記歌詞文字映像90における紙面向かって左側の端部から色替わり表示制御が開始され、前記歌唱ポイント94の推移に応じて右側の端部に向かい順次前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像90bに変化させられてゆく。ここで、図16及び図17に示す例において、前記歌唱ポイント94の推移に伴う前記グラデーション表示に対応する歌詞文字映像90aから前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像90bへの色替わりでは、前記歌詞文字映像90の縁取りの色が変化させられており、文字本体の文字色は前記グラデーション表示に対応する歌詞文字映像90aから前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像90bへ滑らかに連結されている(図18を参照)。すなわち、好適には、前記変化後の文字色に対応する歌詞文字映像90bにおける文字本体の文字色は、前記グラデーション表示に対応する歌詞文字映像90aにおける前記歌唱ポイント94に相当する部分の文字本体の文字色と等しい。演奏進行速度が変化した場合には、前記歌唱ポイント74の推移に連動して前記歌詞文字映像90aにおけるグラデーション表示が変化させられる。そして、前記歌唱ポイント94が前記歌詞文字映像90における紙面向かって右側の端部に到達すると前記先行部分に対応する範囲は消失する。
前述したように、前記グラデーション表示に対応する歌詞文字映像90aは、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど濃度差の変化がゆるやか(軟調)となるように、演奏進行速度が遅いほど濃度差の変化が急(硬調)となるようにその表示の態様が変化させられるものである。従って、図16及び図17に対比して示すように、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど濃度が濃い範囲が広く、前記先行部分において視覚的にグラデーションが確認できる区間が長くなる。換言すれば、図16〜図18に示す態様においては、前記歌唱ポイント94に対応して前記歌詞文字映像90aから変化後の文字色に対応する歌詞文字映像90bへの色替わり表示制御が行われると共に、その楽曲の進行速度(演奏出力速度)が前記先行部分におけるグラデーション表示の範囲(紙面向かって左右方向の幅)に反映させられる。従って、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、前記先行部分の範囲を参照することで、歌唱者はその楽曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で把握することができる。なお、斯かる態様においては、前記先行ポイント算出手段54による先行ポイントの算出を要しない。
図19及び図20は、図7〜図9を用いて前述した前記先行部分の色替わり表示制御の変形例について説明する図であり、図19は楽曲の演奏進行速度が比較的速い場合、図20は楽曲の演奏進行速度が比較的遅い場合における色替わり表示制御の一例をそれぞれ示している。これらの図に示すように、前記先行部分色替わり表示制御手段56は、好適には、前記先行部分の色替わり表示制御の一態様として、前記歌詞文字映像70の背面側に表示された文字背景72における歌唱ポイント74から先行ポイント76までの間を、前記歌唱ポイント74以前の部分及び前記先行ポイント76以降の部分の何れとも異なる色に色替わり表示させるものであってもよい。換言すれば、前記先行ポイント76以降の部分(紙面向かって右側の部分)及び前記歌唱ポイント74以前の部分(紙面向かって左側の部分)が第1の文字色に対応する文字背景72a、前記歌唱ポイント74から前記先行ポイント76までの間が第2の文字色に対応する文字背景72bとなるように、前記楽曲の演奏進行(歌唱ポイントの推移)に応じて前記文字背景72を含む歌詞文字映像70の色替わり表示制御を行うものであってもよい。
図21は、前記カラオケ装置10のCPU12による楽曲の演奏出力制御の一例の要部を説明するフローチャートであり、所定の周期で繰り返し実行されるものである。
先ず、ステップ(以下、ステップを省略する)S1において、前記操作パネル24や図示しない電子早見本装置等の入力操作による選曲番号の入力が受け付けられる。次に、S2において、所定の楽曲を選曲入力するための選曲操作(選曲番号の入力)があったか否かが判断される。このS2の判断が否定される場合には、S1以下の処理が再び実行されるが、S2の判断が肯定される場合には、S3において、選曲入力された楽曲の演奏出力が開始される。このS3の処理は、前記RAM16等の予約曲テーブルに登録された楽曲の演奏出力を開始するものであってもよい。次に、S4において、演奏出力が開始される楽曲に対応する楽曲データが前記楽曲データベース44から読み出され、前記RAM16等に展開される。次に、S5において、S4にて読み出された楽曲データにおけるMIDIデータ及びテロップデータに基づくMIDI/テロップ並列処理が開始され、SAにおけるテロップ再生処理(図22を用いて後述)及びSBにおけるMIDI再生処理が併行して実行される。次に、S6において、MIDI/テロップ並列処理が終了させられ、それをもって本ルーチンが終了させられる。なお、SBにおけるMIDI再生処理は、よく知られたMIDIデータの再生処理であり、本実施例においてはその詳しい説明を省略する。
図22は、図21の楽曲の演奏出力制御におけるテロップ再生処理SAの一例の要部を説明するフローチャート(サブルーチン)であり、図7〜図9を用いて前述した前記先行部分の色替わり表示制御に対応している。この制御では、前記テロップデータにおけるブロックデータB01〜Bnnの処理ループ始端SA1に続くSA2において、ブロックデータBn(先に読み出されたブロックデータBn-1に続くブロックデータ)が読み出されると共に、前記音声処理部22において出力されているMIDI演奏に係るステップ値との比較が行われる。次に、SA3において、前記ブロックデータBnの属性データに定められた表示ステップであるか否かが判断される。このSA3の判断が否定される場合には、SA8以下の処理が実行されるが、SA3の判断が肯定される場合には、SA4において、前記歌詞文字映像70a、70b、70cにそれぞれ対応するブロック画像(図10〜図12を参照)が生成されてバッファに記憶される。ここで、前記歌詞文字映像70cの文字色は、好適には、前記歌詞文字映像70aの文字色(変化前色コード)及び前記歌詞文字映像70bの文字色(変化後色コード)から、それらの中間色の色コードが算出されて用いられる。次に、SA5において、変化前ブロック画像すなわち前記第1の文字色に対応する歌詞文字映像70aが前記映像処理部20等を介して前記ディスプレイ30の画面に表示される。次に、SA6において、前記音声処理部22におけるMIDIデータの演奏出力(MIDI演奏)が終了したか否かが判断される。このSA6の判断が肯定される場合には、それをもって図21に示す楽曲の演奏出力制御に復帰させられるが、SA6の判断が否定される場合には、前記テロップデータにおけるブロックデータB01〜Bnnの処理ループ終端SA7を経てSA1に復帰させられ、SA2以下の処理が再び実行される。
SA8においては、前記ブロックデータBnの属性データに定められた変化ステップであるか否かが判断される。このSA8の判断が否定される場合には、SA11以下の処理が実行されるが、SA8の判断が肯定される場合には、SAAにおいて、前記第2の文字色に対応する歌詞文字映像70bに関して図23に示す変化ドット数の計算処理が実行される。この第2の文字色に対応する歌詞文字映像70bに関するSAAの処理に関して、加算値α=0とされる。すなわち、変化ステップ(歌唱ポイント74)に対応する色替わり表示制御に係る変化ドット数の計算処理が行われる。次に、SA9において、前記第2の文字色に対応する歌詞文字映像70bに関してSAAにて算出された変化ドット数に対応して、その歌詞文字映像70bの表示が更新され、前記歌詞文字映像70の歌唱ポイント74を示す色替わり表示制御が実行される。次に、SAAにおいて、前記第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cに関して図23に示す変化ドット数の計算処理が実行される。この第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cに関するSAAの処理に関して、加算値α=100とされる。すなわち、変化ステップ(歌唱ポイント74)とその変化ステップに先行する先行ポイントとの間の部分に対応する色替わり表示制御に係る変化ドット数の計算処理が行われる。次に、SA10において、前記第3の文字色に対応する歌詞文字映像70cに関してSAAにて算出された変化ドット数に対応して、その歌詞文字映像70cの表示が更新され、前記歌詞文字映像70における前記先行部分の色替わり表示制御が実行された後、SA6以下の処理が実行される。SA11においては、前記ブロックデータBnの属性データに定められた消去ステップであるか否かが判断される。このSA11の判断が否定される場合には、SA6以下の処理が実行されるが、SA11の判断が肯定される場合には、SA12において、前記映像処理部20等を介して前記ディスプレイ30の画面に表示された表示ブロックである前記歌詞文字映像70が消去された後、SA6以下の処理が実行される。
図23は、図22のテロップ再生処理における変化ドット数の計算処理SAAの一例の要部を説明するフローチャート(サブルーチン)である。この制御では、先ず、SAA1において、Tmpが初期化され、Tmp=0とされる。次に、前記ブロックデータにおける属性データの変化ステップC01〜Cmmの処理ループ始端SAA2に続くSAA3において、変化ステップ値及びその変化ステップ値に対応する変化速度値が取り出される。次に、SAA4において、演奏ステップすなわちMIDIデータに基づく演奏出力に係るステップ値が、SAA4にて取り出された変化ステップ値よりも小さいか否かが判断される。このSAA4の判断が否定される場合には、SAA7において、処理結果として変化ドット数がTmpとされた後、図22に示すテロップ再生処理に復帰させられるが、SAA4の判断が肯定される場合には、SAA5において、演奏ステップ値、変化ステップ値、及び変化速度値に基づいてTmpが算出される。すなわち、((演奏ステップ値+α)−変化ステップ値)×変化速度値がTmpに加算される。次に、前記ブロックデータにおける変化ステップC01〜Cmmの処理ループ終端SAA6を経てSAA2に復帰させられ、SAA3以下の処理が再び実行される。
以上、図21〜図23を用いて説明した制御において、SBが前記演奏出力制御手段48の処理に、SAが前記歌詞文字映像表示制御手段50の処理に、SAA及びSA9が前記歌詞色替わり表示制御手段52の処理に、SAAが前記先行ポイント算出手段54の処理に、SAA及びSA10が前記先行部分色替わり表示制御手段56の処理に、それぞれ対応する。また、図22に示すテロップ再生処理及び図23に示す変化ドット数の計算処理が、本実施例の歌詞文字映像表示方法に対応する。
このように、本実施例によれば、前記歌詞文字映像70等において、現在歌唱されるべき歌唱ポイント74等を示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイント74等よりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させるものであることから、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント74等以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示に反映させることにより、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。換言すれば、歌詞文字映像70等の色替わり変化を2段階とし、伴奏音の出力位置よりも時間先行したポイントまでの未来位置を重ねて表示することで、各時点における歌唱の速さを歌唱者に把握させることができる。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示制御装置としてのカラオケ装置10を提供することができる。
また、前記先行部分は、前記歌詞文字映像70等における前記歌唱ポイント74等とその歌唱ポイント74等に先行する先行ポイント76等との間の部分に対応し、その歌唱ポイント74等と先行ポイント76等との距離は、前記楽曲の演奏進行速度に応じて変化させられるものであるため、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント74等以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示部分の長さに反映させることにより、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。
また、前記先行部分は、前記歌詞文字映像70等における前記歌唱ポイント74等とその歌唱ポイント74等に先行する先行ポイント76等との間の部分に対応し、その先行ポイント76等は、予め定められた関係から前記歌唱ポイント74等を示す色替わり制御に係る時刻データ及び速度データに基づいて算出されるものであるため、従来の楽曲データに備えられる実用的なデータを用いて、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示部分の長さに反映させることができる。
また、前記先行部分は、前記歌詞文字映像70等における前記歌唱ポイント74等とその歌唱ポイント74等に先行する先行ポイント76等との間の部分に対応し、その先行ポイント76等は、予め定められた関係から前記歌唱ポイント74等を示す色替わり制御に係る時刻データ及び座標データに基づいて算出されるものであるため、従来の楽曲データに備えられる実用的なデータを用いて、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示部分の長さに反映させることができる。
また、前記歌唱ポイント74等と先行ポイント76等との距離は、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど長くなるように変化させられるものであるため、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント74等以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示部分の長さに反映させることにより、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。
また、前記先行部分の色替わり表示制御は、前記歌唱ポイント74から前記先行ポイント76までの間が、前記歌唱ポイント74以前の部分及び前記先行ポイント76以降の部分の何れとも異なる色に色替わり表示させられるものであるため、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント74以降の歌詞文字映像70の色替わり表示に、実用的且つ視覚的に分かり易い態様で反映させることができる。
また、前記先行部分の色替わり表示制御は、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86までの間が、その先行ポイント86以降の部分とは異なる色に色替わり表示させられると共に、前記歌唱ポイント84から前記先行ポイント86に向かって色替わり範囲が漸減させられるものであるため、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント84以降の歌詞文字映像80の色替わり表示に、実用的且つ視覚的に分かり易い態様で反映させることができる。
また、前記カラオケ装置10のCPU12を、前記歌詞文字映像70等において、現在歌唱されるべき歌唱ポイント74等を示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイント74等よりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる歌詞文字映像表示制御手段50(SA)として機能させることを特徴とする歌詞文字映像表示制御プログラムであることから、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント74等以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示に反映させることにより、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示制御プログラムを提供することができる。
また、前記歌詞文字映像70等において、現在歌唱されるべき歌唱ポイント74等を示す色替わり表示制御を行うと共に、その歌唱ポイント74等よりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる歌詞文字映像表示方法であることから、曲の進行速度を現在の歌唱ポイント74等以降の歌詞文字映像70等の色替わり表示に反映させることにより、例えば初めて歌う楽曲等、曲の速さがわからない楽曲であっても、その曲の進行速度を視覚的に分かり易い態様で歌唱者に把握させることができる。すなわち、歌唱し易い歌詞文字映像表示制御を実現する歌詞文字映像表示方法を提供することができる。
以上、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、更に別の態様においても実施される。
例えば、前述の実施例では、前記ディスプレイ30に表示される歌詞文字映像70等に本発明が適用された例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、前記カラオケ装置10本体(コマンダ本体)に設けられたタッチパネルディスプレイに表示される歌詞文字映像の表示制御や、入力装置である電子早見本装置に表示される歌詞文字映像の表示制御にも本発明は好適に適用されるものである。
また、前述の実施例では、カラオケボックス等の店舗に設置され、通信回線42に接続された通信カラオケ装置であるカラオケ装置10による歌詞文字映像表示制御に本発明が適用された例を説明したが、通信回線に接続されない非通信型のカラオケ装置による歌詞文字映像表示制御や、携帯電話機をカラオケ装置として用いる場合における歌詞文字映像表示制御、或いは所謂コンシューマゲーム機におけるアプリケーションソフトウェアとしてのカラオケ機能における歌詞文字映像表示制御にも本発明は好適に適用されるものである。
また、前述の実施例では、予め定められた関係から前記歌唱ポイント74等を示す色替わり制御に係る時刻データ及び速度データ等に基づいて先行ポイント76等を算出し、前記歌唱ポイント74等から先行ポイント76等までの間において前記楽曲の演奏進行速度を反映する色替わり表示制御を行う態様について説明したが、前記先行ポイントの決定アルゴリズムは、前述の実施例において詳述したものに限定されず、例えば、前記歌唱ポイント74等よりも予め定められた所定時間(例えば、数秒程度)後に歌唱されるべきポイントを先行ポイントとして前記色替わり表示制御を行う等の態様も考えられる。
その他、一々例示はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が加えられて実施されるものである。
10:カラオケ装置(歌詞文字映像表示制御装置)、70、80、90:歌詞文字映像、74、84、94:歌唱ポイント、76、86:先行ポイント

Claims (9)

  1. 楽曲の演奏出力に際して、該楽曲の歌詞文字映像を表示させると共に、該歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞文字映像表示制御装置であって、
    前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、該歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させるものであることを特徴とする歌詞文字映像表示制御装置。
  2. 前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントと該歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応し、該歌唱ポイントと先行ポイントとの距離は、前記楽曲の演奏進行速度に応じて変化させられるものである請求項1に記載の歌詞文字映像表示制御装置。
  3. 前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントと該歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応し、該先行ポイントは、予め定められた関係から前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る時刻データ及び速度データに基づいて算出されるものである請求項1又は2に記載の歌詞文字映像表示制御装置。
  4. 前記先行部分は、前記歌詞文字映像における前記歌唱ポイントと該歌唱ポイントに先行する先行ポイントとの間の部分に対応し、該先行ポイントは、予め定められた関係から前記歌唱ポイントを示す色替わり制御に係る時刻データ及び座標データに基づいて算出されるものである請求項1又は2に記載の歌詞文字映像表示制御装置。
  5. 前記歌唱ポイントと先行ポイントとの距離は、前記楽曲の演奏進行速度が速いほど長くなるように変化させられるものである請求項2に記載の歌詞文字映像表示制御装置。
  6. 前記先行部分の色替わり表示制御は、前記歌唱ポイントから前記先行ポイントまでの間が、前記歌唱ポイント以前の部分及び前記先行ポイント以降の部分の何れとも異なる色に色替わり表示させられるものである請求項2から5の何れか1項に記載の歌詞文字映像表示制御装置。
  7. 前記先行部分の色替わり表示制御は、前記歌唱ポイントから前記先行ポイントまでの間が、該先行ポイント以降の部分とは異なる色に色替わり表示させられると共に、前記歌唱ポイントから前記先行ポイントに向かって色替わり範囲が漸減させられるものである請求項2から5の何れか1項に記載の歌詞文字映像表示制御装置。
  8. 楽曲の演奏出力に際して、該楽曲の歌詞文字映像を表示させると共に、該歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞文字映像表示制御装置の制御装置を、
    前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、該歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させる歌詞文字映像表示制御手段として機能させることを特徴とする歌詞文字映像表示制御プログラム。
  9. 楽曲の演奏出力に際して、該楽曲の歌詞文字映像を表示させると共に、該歌詞文字映像を前記楽曲の演奏進行に応じて順次色替わり表示させる歌詞文字映像表示方法であって、
    前記歌詞文字映像において、現在歌唱されるべき歌唱ポイントを示す色替わり表示制御を行うと共に、該歌唱ポイントよりも後に歌唱されるべき先行部分の色替わり表示制御を行うものであり、前記楽曲の演奏進行速度に応じて、前記先行部分の色替わり表示制御の形態を変化させることを特徴とする歌詞文字映像表示方法。
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