JP5515379B2 - 位相同期回路 - Google Patents

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Description

本発明は、位相同期回路(以下、「PLL回路」という)、特に制御電圧として高電圧を発生させる必要があるPLL回路に関する。
PLL回路は電圧制御発振器の制御電圧を帰還制御することにより、安定した低位相雑音の発振出力信号を、ある周波数範囲について得ることを可能とする回路である。PLL回路の発振出力中の位相雑音を低減するためには、広い周波数範囲の発振周波数について、良好な位相雑音特性を有する電圧制御発振器を用いてPLL回路を構成する必要がある。このような特に良好な特性を有する電圧制御発振器の多くは、広い制御電圧レンジを持っており、発振周波数範囲を最大とするためには、低電圧から高電圧まで広い範囲の制御電圧をPLL回路から出力できるようにしておくことが求められる。ここでは、低電圧から高電圧まで広い範囲の制御電圧を発生することができるPLL回路を、高電圧PLL回路と呼ぶ。
従来の高電圧PLL回路は、一般的にはアナログPLL回路として、特に高電圧出力が可能なチャージポンプを用いて構成されている。図5に、従来の高電圧PLL回路を示す(従来例1)。
この高電圧PLL回路は、位相比較器1、レベルシフタ2、チャージポンプ3、ループフィルタ4、および電圧制御発振器5を備えている。この内、位相比較器1には、外部の制御回路等と同じ電源電圧VCC1(例えば、5V)が供給され、チャージポンプ3には高電圧の制御電圧VCを出力するために電源電圧VCC2(例えば、16V)が供給されている。電圧制御発振器5には、電源電圧VCC3(例えば、8V)が供給されている。電圧制御発振器5の制御電圧VCの入力範囲は、0〜VCC2となっている。なお、レベルシフタ2には、電源電圧VCC1と電源電圧VCC2が供給されている。
位相比較器1は、キャパシタ6aを介して与えられる電圧制御発振器5の出力信号OUTと、キャパシタ6bを介して外部の基準発振器7から与えられる基準周波数信号REFの位相を比較し、比較結果に応じてパルス信号UP,DNを出力するものである。なお、位相比較器1は、外部の制御回路等から与えられる制御信号CTRLに従って、電圧制御発振器5の出力信号OUTを分周する分周器を含んでおり、分周した出力信号OUTと基準周波数信号REFの位相を比較するようになっている。
レベルシフタ2は、位相比較器1から出力されるパルス信号UP,DNを、チャージポンプ3の動作レベルにレベルシフトし、パルス信号UPS,DNSとして出力するものである。チャージポンプ3は、パルス信号UPS,DNSに応じて、これらのパルスの時間幅の間、正または負の一定電流を発生させるものである。
ループフィルタ4は、チャージポンプ3から出力される電流の高周波成分を除去して、電圧制御発振器5に対する制御電圧VCを生成するための積分回路である。また、電圧制御発振器5は、制御電圧VCに応じた周波数の出力信号OUTを発生する発振器である。
この高電圧PLL回路では、分周器を含む位相比較器1、レベルシフタ2およびチャージポンプ3が、高電圧トランジスタに対応する半導体プロセスを用いて、1個のチップに集積回路化されている。この内、位相比較器1は、高速動作が可能なように低電圧トランジスタで構成され、レベルシフタ2とチャージポンプ3は、高電圧でも電流を出力することができるように、高電圧トランジスタで構成されている。なお、受動部品を使用するループフィルタ4やキャパシタ6a,6bと、集積回路化が困難な高性能の電圧制御発振器5は、外付け部品として構成される。
この高電圧PLL回路の動作は、おおよそ次のとおりである。
電圧制御発振器5の出力信号OUTは、図示しない無線機等の負荷回路に供給されると共に、直流成分除去用のキャパシタ6aを介して、位相比較器1にフィードバックされる。位相比較器1は、出力信号OUTを内蔵の分周器によって制御信号CTRLで設定される分周比に分周した後、基準周波数信号REFと位相比較を行う。
位相比較器1は、基準周波数信号REFに対する出力信号OUTの位相の進み遅れに応じて、電源電圧VCC1のレベル(即ち、5V)に対応するパルス信号UP,DNを出力する。なお、パルス信号UP,DNのパルス幅は、位相の進み遅れの大きさ(位相差)を時間で表現したものに等しい。
レベルシフタ2は、パルス信号UP,DNを電源電圧VCC2のレベル(即ち、16V)に対応するパルス信号UPS,DNSに変換し、チャージポンプ3に与える。チャージポンプ3は、パルス信号UPS,DNSの時間幅の間、ループフィルタ4に対して正または負の一定電流を出力する。例えば、パルス信号UPSが与えられているとき、チャージポンプ3は、ループフィルタ4に対して一定電流を供給する。一方、パルス信号DNSが与えられているとき、チャージポンプ3は、ループフィルタ4から一定電流を吸い込む。チャージポンプ3には電源電圧VCC2(16V)が供給されており、0〜VCC2の間の出力電圧について正負の電流を出力することができる。
ループフィルタ4は、チャージポンプ3から出力される電流を積分することによって高周波成分を除去し、0〜VCC2の間の制御電圧VCを生成して電圧制御発振器5に与える。制御電圧VCにより、電圧制御発振器5の出力信号OUTの周波数が制御される。
以上のようなフィードバック動作により、位相比較器1に内蔵された分周器で分周された出力信号OUTと、基準周波数信号REFの位相が一致するように制御される。
上記の従来例1は、アナログ型の高電圧PLL回路であるが、デジタル−アナログ変換器(以下、「DAC」という)を利用した全デジタルPLL回路(以下、「ADPLL回路」という)でも、低電圧から高電圧まで広い範囲の制御電圧を発生する機能を持たせて、高電圧ADPLL回路を構成することができる。
ADPLL回路の特徴の1つは、デジタルループフィルタの利用が可能なことである。アナログPLL回路のループフィルタは、通常外付け受動部品で構成されるため、広い実装面積が必要、部品の特性のばらつきによってフィルタ定数が変動する、フィルタ定数の動的な変更が困難、高次フィルタの作成が困難、といった欠点を持っている。これに対して、デジタルループフィルタは集積回路として実現できるため、実装面積が小さい、論理演算でフィルタ処理が行われるのでばらつきがない、プログラム可能なフィルタ回路とすることで容易にフィルタ定数を動的に変更可能、高次フィルタの構成が容易、といった特徴を備えており、前述のアナログループフィルタの持つ欠点を解消することができる。
図6に、従来例2として、高電圧ADPLL回路の構成図を示す。
この高電圧ADPLL回路は、デジタル位相比較器1D、デジタルループフィルタ4D、DAC8、演算増幅器(OP)9、および電圧制御発振器5を備えている。この内、デジタル位相比較器1D、デジタルループフィルタ4D、およびDAC8には電源電圧VCC1(例えば、5V)が供給され、演算増幅器9には高電圧出力を行うための電源電圧VCC2(例えば、16V)が供給され、電圧制御発振器5には電源電圧VCC3(例えば、8V)が供給されている。電圧制御発振器5の制御電圧VCの入力範囲は、0〜VCC2となっている。
デジタル位相比較器1Dは、電圧制御発振器5の出力信号OUTと基準周波数信号REFの位相を比較し、その位相差をデジタル値に変換して出力するものである。なお、デジタル位相比較器1Dは、外部の制御回路等から与えられる制御信号CTRLに従って、電圧制御発振器5の出力信号OUTを分周する分周器を含んでおり、分周した出力信号と基準周波数信号REFの位相を比較するようになっている。
デジタルループフィルタ4Dは、デジタル位相比較器1Dから出力される位相差信号の高周波成分を除去するものである。また、DAC8は、デジタルループフィルタ4Dから出力されるデジタルの値を、0〜VCC1の間の離散的なアナログ電圧に変換するものである。更に、演算増幅器9は、DAC8から出力される0〜VCC1の出力電圧を、電圧制御発振器5に必要な0〜VCC2の制御電圧VCとなるように、K倍に増幅するものである。電圧制御発振器5は、制御電圧VCに応じた周波数の出力信号OUTを発生する発振器である。
この高電圧ADPLL回路では、デジタル位相比較器1D、デジタルループフィルタ4D、DAC8、および演算増幅器9が、高電圧トランジスタに対応する半導体プロセスを用いて、1個のチップに集積回路化されている。この内、デジタル位相比較器1D、デジタルループフィルタ4D、およびDAC8は、高速動作と低消費電力動作が可能となるように低電圧トランジスタで構成され、演算増幅器9は、高電圧が出力できるように高電圧トランジスタで構成されている。また、集積回路化が困難な電圧制御発振器5は、外付け部品として構成される。
この高電圧ADPLL回路では、内部信号がアナログ電圧ではなくデジタル値を有する信号であるという相違はあるものの、前述のアナログの高電圧PLL回路と同様に、デジタル位相比較器1D内部の分周器で分周された出力信号OUTと、基準周波数信号REFの位相が一致するように、帰還制御が行われる。
なお、下記特許文献1には、低電源電圧で動作する位相比較回路から出力される2つのパルス信号UP,DNを、高電源電圧で動作する第1差動回路と第2差動回路に入力し、これらのパルス信号UP,DNに応じてアップ電流またはダウン電流を出力するチャージポンプを有するPLL回路が記載されている。
特開2008−306231号公報
しかしながら、従来の高電圧アナログPLL回路には、以下のような課題があった。
(1) 同じ動作電流で比較した場合、一般的に高電圧トランジスタは低電圧トランジスタよりも、非常に大きな面積を必要とする。このため、同じ動作電流を出力する高電圧のチャージポンプ3は、低電圧のチャージポンプに比べてダイ(チップ)面積が大きくなり、コスト高となる。
(2) コストを低減するために、高電圧トランジスタによるチャージポンプ3のダイ面積を制限すると、動作電流が制限される。チャージポンプ3の出力電流が小さいことにより、PLL発振出力信号の位相雑音が増加したり、PLLのロックイン範囲が狭くなったり、ロックインするまでの時間が長くなったりする等の、性能悪化が生じる。
(3) 同じ動作電流で比較した場合、一般的に高電圧トランジスタは低電圧トランジスタよりも大きな寄生容量を持つので、動作速度が遅くなる。このため、高電圧対応のチャージポンプ3は低速な回路となる。更に、レベルシフタ2によって、パルス信号UP,DNを低電圧レベルから高電圧レベルにレベル変換する際にも、大きな遅延が発生する。従って、図5のように、レベルシフタ2とチャージポンプ3を組み合わせた回路では、応答時間が更に長いものとなる。
また、チャージポンプ3は、パルス信号UPS,DNSのパルス幅に従って一定電流を出力する必要がある。従って、パルス信号UPS,DNSに対して十分高速かつ正確に応答することが求められる。上述の理由から、低電圧トランジスタで構成した位相比較器1と、高電圧トランジスタで構成したチャージポンプ3を組み合わせると、チャージポンプ3が位相比較器1の出力に応答するまでに長時間を要し、短いパルス信号UP,DNに対して正確に応答できなくなる。これは、PLLの位相誤差に対する不感帯(デッドゾーン)の拡大と、それによるPLLの位相雑音の悪化をもたらすため望ましくない。
(4) 同じ動作電流と同じダイ面積で比較した場合、一般的に高電圧トランジスタは低電圧トランジスタよりも飽和電圧(MOSトランジスタの場合で言えば、ドレイン・ソース間飽和電圧)が高くなる。チャージポンプ3には、例えば0.5V以下の低い出力電圧に対しても、高い出力インピーダンスを保ち、正確な電流出力を行うことが要求される。定電流源をスイッチングする形式のチャージポンプを高電圧トランジスタで構成すると、定電流源のトランジスタの飽和電圧が高くなり、低い出力電圧での動作が困難になる。
(5) 例えば40Vの耐圧を有する高電圧トランジスタで構成されたチャージポンプ3は、必ずしも40Vの電源電圧VCC2で使用されるとは限らない。電圧制御発振器5の最大入力電圧が例えば16Vであるならば、チャージポンプ3の電源電圧VCC2を16Vとしておくことが、省電力の点からも合理的である。しかし、最大定格電圧以下の電圧で高電圧トランジスタを動作させると、一般的に動作が遅くなり、最悪の場合には動作しなくなることもある。このため、チャージポンプ3を、外付けの電圧制御発振器5の制御電圧入力仕様に合わせた電源電圧で使用する場合には、最大定格電圧で動作させた場合に比べて、性能悪化が避けられない。つまり、所定の性能を保持した状態で省電力化することが困難である。
また、従来の高電圧ADPLL回路には、以下のような課題があった。
(6) 前項(3)で述べたように、高電圧トランジスタは一般的に低電圧トランジスタよりも大きな寄生容量を持つため、高電圧トランジスタで構成された演算増幅器9は、例えばDAC8内部で使用されている低電圧増幅器に比べて低速な回路となる。このため、例えばPLLによって搬送波の変調を行う場合に、高速な変調信号に対する応答が、DAC8と電圧制御発振器5を直接接続した場合に比べて困難となる。
(7) 高電圧の演算増幅器9から発生する雑音により、DAC8と電圧制御発振器5を直接接続した場合に比べて、PLL発振出力の位相雑音が増加する。
(8) DAC8の出力信号をK倍に増幅することにより、高電圧ADPLL回路の出力する離散的な制御電圧VCの最小変化幅が、DAC8の分解能のK倍に悪化する。このため、DAC8と電圧制御発振器5を直接接続した場合に比べて、PLLの周波数精度やスプリアス特性が悪化しやすい。
(9) 前項(5)と同様の理由から、例えば40V耐圧の高電圧トランジスタで構成した演算増幅器9を、40V以下の電源電圧(例えば、16V)で使用した場合には、一般的に性能の悪化が生じる。このため、所定の性能を保持した状態で省電力化することが困難である。
(10) 前項(4)と同様の理由から、飽和電圧の高い高電圧トランジスタで構成した演算増幅器9は、低電圧トランジスタで構成した演算増幅器に比べ、出力電圧が低い場合に性能低下が生じやすい。従って、DAC8と電圧制御発振器5を直接接続した場合に比べて、高電圧ADPLL回路では、出力電圧が低いときに性能が悪化しやすい。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、低電圧トランジスタで構成したPLL回路ブロックを使用して、高電圧の制御電圧が出力可能でありながら、位相誤差および周波数精度等の性能に優れ、かつ低価格なPLL回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るPLL回路は、基準電位に対して第1の電源電位および該第1の電源電位よりも一定電圧だけ高い第2の電源電位が与えられて動作するPLL回路であって、前記第1の電源電位を与える第1の可変電圧源と、前記第2の電源電位を与える第2の可変電圧源と、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、比較対象の出力信号と基準周波数信号との位相差に対応して位相誤差信号を出力する位相比較器と、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、前記位相比較器から与えられる前記位相誤差信号に応じて正負の定電流を出力するチャージポンプと、前記チャージポンプの出力ノードから入出力される前記定電流を積分して制御電圧を生成するループフィルタと、前記基準電位と第3の電源電位との間を制御電圧入力範囲とし、前記制御電圧に従って発振周波数が制御される前記出力信号を生成して出力する電圧制御発振器と、を備え、前記電圧制御発振器が必要な制御電圧を出力するために、前記第1の可変電圧源が前記第1の電源電位を変化させるとともに、前記第2の可変電圧源が変化した前記第1の電源電位よりも一定電圧だけ高くなるように前記第2の電源電位を変化させることを特徴とする。
なお、このPLL回路は、前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記位相比較器および前記チャージポンプを、1つあるいは複数の集積回路として形成することができる。
また、このPLL回路は、前記電圧制御発振器の出力信号を外部から与えられる制御信号に従って分周し、該分周した信号を前記位相比較器に与える分周器を有することができる。なお、前記制御信号は、前記基準電位により論理値0を表す第1の論理信号として外部から与えられるものであり、この第1の論理信号を、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される第2の論理信号に変換して前記分周器に与えるレベルシフタを設けるようにしても良い。
更に、分周器を設ける場合には、前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記位相比較器、前記チャージポンプ、前記分周器および前記レベルシフタを、1つあるいは複数の集積回路として形成することができる。
なお、前記基準電位により論理値0を表す第1の論理信号として外部から与えられる制御信号を、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される第2の論理信号に変換して前記分周器に与える第1のレベルシフタに加えて、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される内部状態信号を、前記基準電位により論理値0を表す外部出力用の論理信号に変換する第2のレベルシフタを設けることもできる。
更に、前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記位相比較器、前記チャージポンプ、前記分周器、前記第1のレベルシフタおよび前記第2のレベルシフタを、1つあるいは複数の集積回路として形成することができる。
本発明の第の観点に係るPLL回路は、基準電位に対して第1の電源電位および該第1の電源電位よりも一定電圧だけ高い第2の電源電位が与えられて動作するPLL回路であって、前記第1の電源電位を与える第1の可変電圧源と、前記第2の電源電位を与える第2の可変電圧源と、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、比較対象の出力信号と基準周波数信号との位相差に対応してデジタル位相誤差信号を出力するデジタル位相比較器と、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、前記デジタル位相差信号からデジタル信号処理により高周波成分を除去してデジタル信号を出力するデジタルループフィルタと、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、前記デジタルループフィルタから出力される前記デジタル信号をアナログ電圧に変換して制御電圧として出力するDACと、前記基準電位と第3の電源電位との間を制御電圧入力範囲とし、前記制御電圧に従って発振周波数が制御される前記出力信号を生成して出力する電圧制御発振器と、を備え、前記電圧制御発振器が必要な制御電圧を出力するために、前記第1の可変電圧源が前記第1の電源電位を変化させるとともに、前記第2の可変電圧源が変化した前記第1の電源電位よりも一定電圧だけ高くなるように前記第2の電源電位を変化させることを特徴とする。
また、このPLL回路は、前記第3の電源電位を与える定電圧源を有し、前記第1の可変電圧源は、前記第3の電源電位以下の電源電圧によって動作し、前記第2の可変電圧源は、前記定電圧源から与えられる前記第3の電源電位を電源電圧として動作するように構成することができる。
このPLL回路の、前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記デジタル位相比較器、前記デジタルループフィルタおよび前記DACを、1つあるいは複数の集積回路として形成することができる。
更に、このPLL回路は、前記電圧制御発振器の出力信号を外部から与えられる制御信号に従って分周し、該分周した信号を前記デジタル位相比較器に与える分周器を有することができる。なお、前記制御信号は、前記基準電位により論理値0を表す第1の論理信号として外部から与えられるものであり、この第1の論理信号を、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される第2の論理信号に変換して前記分周器に与えるレベルシフタを設けるようにしても良い。その場合、前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記デジタル位相比較器、前記デジタルループフィルタ、前記DAC、前記分周器および前記レベルシフタを、1つあるいは複数の集積回路として形成することができる。
本発明によれば、PLL回路において基準周波数信号と電圧制御発振器の出力信号とを入力とし、この電圧制御発振器に対する制御信号を出力する回路ブロックを、第1の接地電位に接地された低電圧回路とし、高電圧の制御電圧入力を必要とする電圧制御発振器を、第1の接地電位とは異なる第2の接地電位に接地すると共に、これらの第1と第2の接地電位の間に、可変の電位差を与えるようにしている。これにより、低電圧トランジスタで構成した回路ブロックを使用しても高電圧の制御電圧を出力することが可能となり、位相誤差および周波数精度等の性能に優れ、かつ低価格なPLL回路を実現することができる。
本発明の第1の実施形態を示すPLL回路の構成図である。 本発明の第2の実施形態を示すPLL回路の構成図である。 本発明の第3の実施形態を示すPLL回路の構成図である。 本発明のその他の実施形態を示すPLL回路の構成図である。 従来例1の高電圧PLL回路の構成図である。 従来例2の高電圧ADPLL回路の構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1に示すように、本発明の第1の実施形態のPLL回路は、位相比較器11、チャージポンプ12、レベルシフタ13、ループフィルタ14、電圧制御発振器15、および可変電圧源16,17を有している。
この内、位相比較器11とチャージポンプ12の接地端子GはノードN1に接続され、このノードN1に、可変電圧源16から基準電位GNDを基準にして可変の電源電圧VLが与えられている。また、位相比較器11とチャージポンプ12の電源端子Vには、可変電圧源17から基準電位GNDを基準にして可変の電源電圧VDC(=VL+VCC1)が与えられている。可変電圧源16,17の電源端子Vは、定電圧源に接続され、電源電圧VCC2(例えば、16V)が供給されている。なお、VCC1は、低電圧トランジスタの定格電圧以下の電圧(例えば、5V)である。また、VLは、可変電圧源16の出力電圧と同じで、外部あるいはPLL回路内部から与えられる信号(図示せず)に従って変化する電圧である。
一方、電圧制御発振器15の接地端子Gは、外部の制御回路等と共通の基準電位GNDに接続され、電源端子Vには電源電圧VCC3(例えば、8V)が供給されている。電圧制御発振器15の制御電圧VCの入力範囲は、0〜VCC2である。
位相比較器11は分周器を含んでおり、外部の制御回路等からレベルシフタ13を介して与えられる制御信号CTRLにより、その分周比が設定される。分周器は設定された分周比により、電圧制御発振器15の出力信号OUTを分周し、出力する。そして、分周された出力信号OUTと基準周波数信号REFの位相が比較され、比較結果に応じて、位相比較器11からパルス信号UP,DNが出力されるようになっている。
チャージポンプ12は、位相比較器11から与えられるパルス信号UP,DNに応じて、これらのパルスの時間幅の間、正または負の一定電流を出力端子Oから出力するものである。例えば、チャージポンプ12は、電源端子Vから出力端子Oに一定電流を流す定電流回路と、出力端子Oから一定電流を吸い込んで接地端子Gに流す定電流回路を有し、パルス信号UP,DNに従って、これらの定電流回路を制御するように構成されている。チャージポンプ12の出力電圧範囲は、ほぼVL〜VDC(=VL+VCC1)となっている。
レベルシフタ13は、外部の制御回路等から与えられる制御信号CTRLを、基準電位により論理値0を表す表現から、電位VLにより論理値0を、電位VDCにより論理値1を表す表現にレベル変換する。レベル変換された制御信号CTRLは、例えば、位相比較器11に内蔵された分周器に与えられる。
ループフィルタ14は、チャージポンプ12から出力される電流の高周波成分を除去して、電圧制御発振器15に対する安定した制御電圧VCを生成するための積分回路であり、一般的に抵抗やキャパシタ等の受動素子で構成されている。また、電圧制御発振器15は、制御電圧VCに応じた周波数の出力信号OUTを発生する発振器である。
可変電圧源16,17は、PLL回路の外部あるいは内部からの信号に従って、それぞれ出力する電源電圧VL,VDC(=VL+VCC1)が制御される電圧源であるが、可変電圧源16の電源電圧VL(例えば、0〜11V)の変化に追随して、可変電圧源17の電源電圧VDCも変化するようになっている。即ち、可変電圧源17は、可変電圧源16よりも常にVCC1(例えば、5V)だけ高い電源電圧VDCを出力する。可変電圧源17が出力する電源電圧VDCの最大値は、その電源電圧であるVCC2に等しい。従って、可変電圧源16が出力する電源電圧VLの最大値は、VCC2−VCC1となっている。
このPLL回路では、図中の破線枠で囲まれる位相比較器11、チャージポンプ12、レベルシフタ13、および可変電圧源16,17が、高電圧半導体プロセスを用いて1個のチップに集積回路化されているが、位相比較器11とチャージポンプ12は、例えば耐圧5Vの低電圧トランジスタで構成されている。レベルシフタ13と可変電圧源16,17は、例えば耐圧5Vの低電圧トランジスタと高電圧トランジスタで構成されている。なお、受動部品を使用するループフィルタ14やキャパシタ18,19と、集積回路化が困難な高性能の電圧制御発振器15は、外付け部品で構成されている。
次に、図1のPLL回路の動作を説明する。
位相比較器11とチャージポンプ12の接地端子Gには、可変電圧源16から基準電位GNDを基準にする電源電圧VLが与えられる。一方、位相比較器11とチャージポンプ12の電源端子Vには、可変電圧源17から、電源電圧VLよりもVCC1(例えば、5V)だけ高い電源電圧VDCが供給される。従って、これらの位相比較器11とチャージポンプ12は、正味5Vの電源電圧VCC1によって動作することになり、低電圧トランジスタの耐圧内で正常に動作することが可能である。電圧制御発振器15の制御電圧VCの入力範囲は、前述のように、0〜VCC2となっている。
PLL回路の動作に先立ち、外部の制御回路等から、例えば位相比較器11に内蔵された分周器に対する分周比を設定するために、制御信号CTRLが与えられる。この制御信号CTRLは、通常、基準電位GNDを基準とした低電圧(例えば、3.3V)のシリアル・ロジック信号で与えられる。制御信号CTRLは、レベルシフタ13に与えられ、このレベルシフタ13によって、基準電位GNDによって論理値0を表し、例えば3.3Vにより論理値1を表す信号から、電位VLにより論理値0を、電位VDCにより論理値1を表す信号に変換され、位相比較器11に与えられる。これにより、位相比較器11内の分周器は、所望の状態に設定される。なお、制御信号CTRLは、初期設定時に限らず、動作中に出力信号OUTの周波数を切り替える場合等に、随時与えられる。
電圧制御発振器15の出力信号OUTは、図示しない負荷回路(例えば、無線機)に供給されると共に、直流成分除去用のキャパシタ18を介して位相比較器11にフィードバックされる。位相比較器11は、出力信号OUTを内蔵の分周器によって制御信号CTRLで設定される分周比に分周した後、基準周波数信号REFとの位相比較を行う。なお、出力信号OUTと基準周波数信号REFは、それぞれキャパシタ18,19を介して交流的に位相比較器11に与えられるので、この接続に関して直流レベルの影響はなく、レベル変換を必要としない。ここでは、外付けの基準発振器20を使用しているが、ノードN1を接地電位として低電圧トランジスタで構成されたPLL回路内部の発振回路と、外付けの水晶発振子等を用いて、集積回路内部において基準周波数信号REFを生成することもできる。
位相比較器11は、基準周波数信号REFに対する出力信号OUTの位相の進み遅れに応じて、パルス信号UP,DNを出力する。パルス信号UP,DNの電圧振幅はVCC1であり、低電圧トランジスタの耐圧以下の大きさとなっている。なお、パルス信号UP,DNのパルス幅は、位相の進み遅れの大きさに比例する。即ち、位相差が大きいとパルス幅は大きくなり、位相が完全に一致して位相差がなければ、パルス信号UP,DNは出力されない。但し、チャージポンプ12の応答時間以下のパルス幅に対して不感帯(デッドゾーン)が生じるため、一般的にはチャージポンプ12の応答時間よりも長いパルス幅のパルス信号UP,DNを常に出力するようにして、PLL出力の位相雑音を抑制する。
チャージポンプ12は、パルス信号UP,DNの時間幅の間、ループフィルタ14に対して正または負の一定電流を出力する。例えば、パルス信号UPが与えられているとき、チャージポンプ12は、ループフィルタ14に対して一定電流を供給する。一方、パルス信号DNが与えられているとき、チャージポンプ12は、ループフィルタ14から一定電流を吸い込む。このとき、チャージポンプ12の出力電圧範囲は、基準電位GNDを基準として概ねVL〜VL+VCC1の間となる。
ループフィルタ14は、チャージポンプ12から出力される電流を積分することによって高周波成分を除去し、安定した制御電圧VCを生成して電圧制御発振器15に与える。これにより、電圧制御発振器15の出力信号OUTの周波数は、制御電圧VCによって制御される。このようなフィードバック動作により、位相比較器11に内蔵された分周器で分周された出力信号OUTと、基準周波数信号REFの位相が一致するように制御される。
但し、チャージポンプ12から出力される制御電圧VCの範囲は、VL〜VL+VCC1の間に限られる。このため、電圧制御発振器15に0〜VCC2の範囲の制御電圧VCを与える必要がある場合に、一部の範囲しかカバーすることができないことになる。このようなときには、可変電圧源16,17から出力する電源電圧を変化させることで、チャージポンプ12から出力される制御電圧VCの範囲を遷移するように構成すれば良い。
例えば、VCC1=5V,VL=3Vの場合、チャージポンプ12は、ほぼ3〜8Vの範囲の制御電圧VCを出力することができる。ここで、電圧制御発振器15を所望の周波数で発振させるために、10Vの制御電圧VCを与える必要がある場合、電源電圧VLを例えば3V増加させて6Vとすれば、チャージポンプ12の出力電圧範囲は、6〜11Vとなる。これにより、チャージポンプ12は、10Vの制御電圧VCを出力することが可能になる。なお、レベルシフタ13は、電位VLの変化に追従してその出力レベルを変化させ、常にVLとVDCの2値の電位で表される論理信号を出力する。このため、VLを変化させたときにも、外部の制御回路等とPLL回路との間で、正常な通信を行うことが可能となっている。
可変電圧源16,17の出力側は、高周波雑音を除去すると共に、出力インピーダンスを下げるために、通常ある程度大容量の外付けバイパスキャパシタを介して接地されている。このため、上述のように電源電圧VLを数V程度変化させるためには、例えば数ms〜10ms程度の時間を要する。従って、電圧制御発振器15の発振周波数を、電源電圧VLの変更が必要となる程、大幅に変更するには、10ms程度の時間が掛かることになる。しかしながら、例えば業務用無線機の運用において10ms程度の周波数遷移時間が問題となることは通常考えられない。従って、このPLL回路を業務用無線機に適用して、現時点での発振周波数から遠く離れた周波数へ発振周波数を変更するような操作を行っても、問題を起こすことはない。
一方、電源電圧VLを変更する必要がない範囲、即ち、制御電圧VCの変動範囲が5V以内となるような発振周波数の変更の場合、このPLL回路は、極めて高速に追随することが可能である。例えば、変調信号を出力したり、近接チャンネルをスイープしたりする用途において、このPLL回路は高速に応答することが可能で、何ら問題を生じない。
以上詳細に説明したように、この第1の実施形態のPLL回路は、次のような利点がある。
(a) チャージポンプ12を低電圧トランジスタで構成することができるので、高電圧トランジスタで構成した場合に比べて、ダイ面積が小さくなり、コストを低減することができる。
(b) チャージポンプ12を低電圧トランジスタで構成することができるので、より小さな面積のトランジスタを使用して、大きな電流を出力させることが可能になる。従って、動作電流の制限に起因する性能悪化のおそれがない。
(c) チャージポンプ12は、低電圧で面積の小さなトランジスタを用いているので、非常に高速に動作することができる。
(d) 同じ動作電流で比較した場合、面積の小さなトランジスタを用いて低い飽和電圧を持つ定電流源を構成することができるので、低コストで低出力電圧時にも出力インピーダンスを高く保つことのできるチャージポンプ12を実現できる。
(e) チャージポンプ12を低電圧トランジスタで構成し、常に低電圧トランジスタの耐圧内の電源電圧で動作させることができるので、電源電圧VDCが高電圧でない場合でも、性能悪化を起こすことがない。換言すれば、可変電圧VDCの最大値、即ち電源電圧VCC2が高電圧ではない場合でも、PLLの特性が低下しない。従って、高電圧トランジスタの最大定格電圧よりも低い最大制御電圧を持つ電圧制御発振器15を用いてPLL回路を構成した場合でも、その性能を悪化させることなく可変電圧VDCの最大値、即ち電源電圧VCC2を、電圧制御発振器15の最大制御電圧まで下げ、省電力化を図ることができる。
従って、この第1の実施形態のPLL回路は、前記(1)〜(5)のような課題を解決することができる。
(第2の実施形態)
図2に示すように、本発明の第2の実施形態のPLL回路は、位相比較器11A、チャージポンプ12A、ループフィルタ14、電圧制御発振器15A、定電圧電源21および可変電圧源22を有している。これらの位相比較器11A、チャージポンプ12Aおよび電圧制御発振器15Aは、機能的には図1中の位相比較器11等と同じであるが、電源に対する接続関係が若干異なっている。
即ち、位相比較器11Aとチャージポンプ12Aの接地端子Gは基準電位GNDに接続され、電源端子Vには、基準電位GNDを基準とする低圧の電源電圧VCC1(例えば、5V)が与えられている。また、電圧制御発振器15Aの接地端子Gと電源端子Vの間には、定電圧電源21が接続され、電源電圧VCC3(例えば、8V)が供給されるようになっている。電圧制御発振器15Aの制御電圧入力範囲は、その接地電圧を−VLとすると、−VL〜−VL+VCC2となっている。VCC2は、例えば16Vである。
更に、電圧制御発振器15Aの接地端子Gは、ノードN2に接続され、このノードN2には、可変電圧源22の負極が接続されている。そして、可変電圧源22の正極が基準電位GNDに接続されている。なお、可変電圧源22は、図示しない制御信号に応じて、可変電圧VLを出力するものである。VLの変化範囲は、0〜VCC2−VCC1、即ち、例えば0〜11Vとなっている。このように、位相比較器11Aとチャージポンプ12Aの基準電位GNDと、電圧制御発振器15Aの接地電位との間には、可変電圧源22によって可変電圧VLに相当する電位差が与えられている。なお、位相比較器11Aに対する外部の制御回路等からの制御信号CTRLは、レベルシフタを介さずに直接与えられるようになっている。
このPLL回路では、図中の破線枠で囲まれる位相比較器11Aとチャージポンプ12Aが、例えば耐圧5Vの低電圧半導体プロセスを用いて1個のチップに集積回路化されている。その他の構成は、図1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
次に、図2のPLL回路の動作を説明する。
位相比較器11Aとチャージポンプ12Aは、接地端子Gと電源端子Vの間に供給される5Vの電源電圧VCC1によって動作する。外部の制御回路等から与えられる位相比較器11A内部の分周器に対する制御信号CTRLは、基準電位GNDを基準とした低電圧のシリアル・ロジック信号であるので、レベルシフトを必要とせず、そのまま位相比較器11Aに与えられる。
一方、電圧制御発振器15Aは、定電圧電源21から接地端子Gと電源端子Vの間に供給される8Vの電源電圧VCC3によって動作する。電圧制御発振器15Aの出力信号OUTは、図示しない負荷回路(例えば、無線機)に供給されると共に、直流成分除去用のキャパシタ18を介して位相比較器11Aにフィードバックされる。位相比較器11Aは、出力信号OUTを内蔵の分周器で制御信号CTRLにより設定された分周比に分周した後、基準周波数信号REFと位相比較を行う。なお、出力信号OUTと基準周波数信号REFは、それぞれキャパシタ18,19を介して交流的に位相比較器11Aに与えられるので、この接続に関して直流レベルの影響はなく、レベル変換を必要としない。
位相比較器11Aは、基準周波数信号REFに対する出力信号OUTの位相の進み遅れに応じて、パルス信号UP,DNを出力する。パルス信号UP,DNの電圧振幅は、VCC1(5V)である。一方、パルス信号UP,DNのパルス幅は、位相の進み遅れの大きさに比例する。即ち、位相差が大きいとパルス幅は大きくなり、位相が完全に一致して位相差がなければ、理想的なチャージポンプに対しては、パルス信号UP,DNは出力されない。
チャージポンプ12Aは、パルス信号UP,DNの時間幅の間、ループフィルタ14に対して正または負の一定電流を出力する。例えば、パルス信号UPが与えられているとき、チャージポンプ12Aは、ループフィルタ14に対して一定電流を供給する。一方、パルス信号DNが与えられているとき、チャージポンプ12Aは、ループフィルタ14から一定電流を吸い込む。このとき、チャージポンプ12Aの出力電圧範囲は、基準電位GNDを基準として、概ね0〜VCC1(5V)の間となる。
ループフィルタ14は、チャージポンプ12Aから出力される電流を積分することによって高周波成分を除去し、安定した制御電圧VCを生成して電圧制御発振器15Aに与える。これにより、電圧制御発振器15Aの出力信号OUTの周波数は、制御電圧VCによって制御される。このようなフィードバック動作により、出力信号OUTと基準周波数信号REFの位相が一致するように制御される。
ここで、電圧制御発振器15Aの接地端子GはノードN2に接続されており、このノードN2の電位は、可変電圧源22によって基準電位GNDに対して−VL(V)に設定されている。従って、電圧制御発振器15Aに与えられる制御電圧VCの電圧範囲は、基準電位GNDに対して0〜5(V)の間に限られているが、可変電圧源22から出力される電源電圧VLを変化させることにより、電圧制御発振器15Aの接地端子Gから見たレベルを遷移させることができる。
例えば、VL=3Vの場合、チャージポンプ12Aは、電圧制御発振器15Aの接地端子G(即ち、ノードN2)を基準にして、3〜8Vの範囲の制御電圧VCを出力することが可能である。ここで、電圧制御発振器15Aを所望の周波数で発振させるために、10Vの制御電圧VCを与える必要がある場合、電源電圧VLを例えば3V増加させて6Vとすれば、チャージポンプ12の出力電圧範囲は、ノードN2を基準にして6〜11Vとなる。これにより、チャージポンプ12は、電圧制御発振器15Aに対して10Vの制御電圧VCを出力することが可能になる。
高性能な電圧制御発振器15,15Aは、場合によっては20〜40mAの比較的大きな電流を消費する外付け部品となる。更に、第2の実施形態のPLL回路では、位相比較器11Aおよびチャージポンプ12A用の、基準電位GNDに接地された電源電圧VCC1の直流電源に加えて、これとは接地電位を別にする電圧制御発振器15A用の大電流を出力できる定電圧電源21を必要とする。また、可変電圧源22は、基準電位GNDと、電圧制御発振器15Aの接地電位の電位差を、0〜VCC2−VCC1の間にある任意の値に安定に保持できるものであることが要求される。このため、第2の実施形態の電源系は、規模が大きくなり、集積回路化によるコストの低減が困難と考えられる。
これに比べ、第1の実施形態の可変電圧源16,17は、低電圧トランジスタで構成された位相比較器11やチャージポンプ12の電源ラインを、0〜VCC2の間にある任意の値に、安定して保持できるものであれば良い。従って、0〜VCC2の間にある任意の電圧を出力する小規模な可変電圧源を集積回路内に作成することで、簡単に低コストで実現できる。
この第2の実施形態のPLL回路は、チャージポンプ12Aを低電圧トランジスタで構成しているので、第1の実施形態で述べた(a)〜(e)の利点がある。また、位相比較器11Aの接地端子Gが基準電位GNDと同レベルとなっているので、外部からの制御信号CTRLをレベルシフタを介さず、位相比較器11Aに直接入力することができるという利点がある。更に、可変電圧源22に不必要な電流が流れないようにすることで、第1の実施形態と比較して、PLL回路全体の消費電力を低減することができる。
(第3の実施形態)
ここまで説明した第1および第2の実施形態は、チャージポンプを用いたアナログのPLL回路であったが、DACを利用したADPLL回路についても本発明を適用することにより、高性能化を図ることが可能である。
図3に示すように、本発明の第3の実施形態のPLL回路は、本発明をADPLL回路に適用したものである。なお、図1中の要素と共通の要素には共通の符号を付し、その説明を省略する。
このPLL回路は、デジタル位相比較器11D、レベルシフタ13、デジタルループフィルタ14D、DAC23、電圧制御発振器15、および可変電圧源16,17を備えている。
デジタル位相比較器11Dは、電圧制御発振器15の出力信号OUTと基準周波数信号REFの位相を比較し、その位相差をデジタル値に変換して出力するものである。なお、デジタル位相比較器11Dは、外部の制御回路等から与えられる制御信号CTRLに従って、電圧制御発振器15の出力信号OUTを分周する分周器を含んでおり、分周した出力信号と基準周波数信号REFの位相を比較するようになっている。
デジタルループフィルタ14Dは、デジタル位相比較器11Dから出力される位相差信号の高周波成分を除去するものである。また、DAC23は、デジタルループフィルタ14Dから出力されるデジタルの値を、0〜VCC1の間の離散的なアナログ電圧に変換し、制御電圧VCとして電圧制御発振器15に与えるものである。
デジタル位相比較器11D、デジタルループフィルタ14D、およびDAC23の接地端子Gには、可変電圧源16が接続され、可変電圧VLが与えられている。また、デジタル位相比較器11D、デジタルループフィルタ14D、およびDAC23の電源端子Vには、可変電圧源17が接続され、可変電圧VDC(=VL+VCC1)が与えられている。VCC1は、例えば5Vである。一方、電圧制御発振器15の電源端子Vには、例えば8Vの電源電圧VCC3が供給されている。電圧制御発振器15の制御電圧VCの入力範囲は、0〜VCC2となっている。VCC2は、可変電圧原16,17に供給される電源電圧であり、例えば16Vである。
このPLL回路では、デジタル位相比較器11Dと、デジタルループフィルタ14Dと、DAC23は、正味の電源電圧VCC1によって動作させられるため、低電圧トランジスタを用いた高速な回路として構成することが可能である。
また、DAC23の出力電圧範囲は、第1の実施形態のチャージポンプ12と同様に、VL〜VL+VCC1となっている。従って、第1の実施形態で説明したように、電圧VLを変化させることにより、DAC23から電圧制御発振器15に対して、0〜VCC2の間にある任意の制御電圧VCを与えることが可能になる。
この第3の実施形態のPLL回路は、従来例2の高電圧ADPLL回路(図6)と比較して、次のような利点がある。
(f) 高電圧トランジスタで構成された演算増幅器を使用せずに、DAC23と電圧制御発振器15を直接接続して制御電圧VCを与えている。これにより、例えばPLL回路で変調を行う場合に、より高速な変調信号に対して応答することができる。
(g) 高電圧トランジスタで構成された演算増幅器を使用していないので、PLL回路の発振出力の位相雑音が低減される。
(h) DAC23の電圧分解能がそのまま制御電圧VCの分解能となるので、PLL回路の周波数精度やスプリアス特性が改善される。
(i) 可変電圧VLに関係なく、デジタル位相比較器11Dと、デジタルフープフィルタ14Dと、DAC23は、常に正味の電源電圧VCC1によって動作させられるため、第1の実施形態と同様に、可変電圧VDCの最大値、即ち電源電圧VCC2を電圧制御発振器15の最大制御電圧まで下げて、高電圧トランジスタの最大定格電圧以下の電圧とした場合でも、PLLの性能の低下が生じない。このため、所定の性能を保持したまま、省電力化することができる。
(j) 制御電圧VCが、高電圧トランジスタで構成した演算増幅器ではなく、低電圧トランジスタで構成したDAC23から出力されている。これにより、出力電圧が低い場合でも、性能低下が生じにくい。
従って、この第3の実施形態のPLL回路は、前記(6)〜(10)のような課題を解決することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、下記のような種々の変形が可能である。
(A) 位相比較器11,11Aは分周器を含んでいるが、分周部と位相比較部に分割しても良い。分割した場合であっても、これらの分周部と位相比較部を低電圧トランジスタで構成し、同一の集積回路内に収容することができる。また、分周器によって基準周波数信号REFを分周するように構成しても良い。なお、分周器は、PLL回路として、必ずしも必要な構成要素ではない。
(B) 図1のPLL回路では、位相比較器11に内蔵する分周器に対する制御信号CTRLのレベルを合わせるためのレベルシフタ13を有しているが、分周器を使用しない場合や分周比が固定の分周器を使用する場合で、制御信号CTRLを使用しないときには、レベルシフタ13は不要である。
(C) 位相比較器11,11Aは、外部からの制御信号CTRLによって分周器の分周比等を設定できるようになっているが、例えば同期確立/同期外れ等のPLL回路の動作状態を、集積回路外部、あるいは基準電位GNDに接地された集積回路内部の回路に出力できるように構成しても良い。その場合、第1の実施形態では、状態信号出力用の、電位VLと電位VDCにより表現される論理信号を、基準電位GNDにより論理値0を表す論理信号に変換するレベルシフタが必要になる。なお、第2の実施形態では、レベルシフタは不要である。
(D) 図1のPLL回路は、2つの可変電圧源16,17を有しているが、例えば図4に示すように、可変電圧源17に代えて、位相比較器11およびチャージポンプ12の電源端子VとノードN1の間に、固定の低電圧電源24(電源電圧VCC1)を接続するように構成することもできる。この場合、可変電圧源16は、図2中の可変電圧源22と同様に、2つの電源電圧VCC1,VCC2の間に電位差を与えるための電源として動作する。この場合も第2の実施形態と同様に、特に可変電圧源16に不必要な電流が流れないようにすることで、第1の実施形態と比較して、PLL回路全体の消費電力を低減することができる。
(E) 図1、図2および図4では、位相比較器として一般的な、2種類のパルス信号UP,DNを使用する3ステート型位相比較器を用いているが、その他の種類の位相比較器、例えばXOR(排他的論理和)型位相比較器を用いることも可能である。
(F) 第3の実施形態と同様に、第2の実施形態をデジタル化した高電圧ADPLL回路で構成することもできる。
(G) 図1〜図4中の破線枠で囲まれた構成要素は、必ずしも1つの集積回路で構成する必要はない。例えば、図1において、可変電圧源16,17とレベルシフタ13を高電圧トランジスタのプロセスでAチップとして集積回路化し、分周器を含む位相比較器11とチャージポンプ12を高速の低電圧トランジスタのプロセスでBチップとして集積回路化しても良い。複数のチップに分けることにより、低コストの製造プロセスが使用できたり、既に開発済みのチップを利用できる場合がある。
11,11A 位相比較器
11D デジタル位相比較器
12,12A チャージポンプ
13 レベルシフタ
14 ループフィルタ
14D デジタルループフィルタ
15,15A 電圧制御発振器
16,17,22 可変電圧源
18,19 キャパシタ
20 基準発振器
21 定電圧電源
23 DAC
24 低電圧電源

Claims (13)

  1. 基準電位に対して第1の電源電位および該第1の電源電位よりも一定電圧だけ高い第2の電源電位が与えられて動作する位相同期回路であって、
    前記第1の電源電位を与える第1の可変電圧源と、
    前記第2の電源電位を与える第2の可変電圧源と、
    前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、比較対象の出力信号と基準周波数信号との位相差に対応して位相誤差信号を出力する位相比較器と、
    前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、前記位相比較器から与えられる前記位相誤差信号に応じて正負の定電流を出力するチャージポンプと、
    前記チャージポンプの出力ノードから入出力される前記定電流を積分して制御電圧を生成するループフィルタと、
    前記基準電位と第3の電源電位との間を制御電圧入力範囲とし、前記制御電圧に従って発振周波数が制御される前記出力信号を生成して出力する電圧制御発振器と、
    を備え、前記電圧制御発振器が必要な制御電圧を出力するために、前記第1の可変電圧源が前記第1の電源電位を変化させるとともに、前記第2の可変電圧源が変化した前記第1の電源電位よりも一定電圧だけ高くなるように前記第2の電源電位を変化させることを特徴とする位相同期回路。
  2. 前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記位相比較器および前記チャージポンプを、1つの集積回路、あるいは複数の集積回路として形成したことを特徴とする請求項1に記載の位相同期回路。
  3. 前記電圧制御発振器の出力信号を外部から与えられる制御信号に従って分周し、該分周した信号を前記位相比較器に与える分周器を有することを特徴とする請求項1に記載の位相同期回路。
  4. 前記制御信号は、前記基準電位により論理値0を表す第1の論理信号として外部から与えられ、
    前記第1の論理信号を、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される第2の論理信号に変換して前記分周器に与えるレベルシフタを有することを特徴とする請求項3に記載の位相同期回路。
  5. 前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記位相比較器、前記チャージポンプ、前記分周器および前記レベルシフタを、1つの集積回路、あるいは複数の集積回路として形成したことを特徴とする請求項4に記載の位相同期回路。
  6. 前記制御信号は、前記基準電位により論理値0を表す第1の論理信号として外部から与えられ、
    前記第1の論理信号を、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される第2の論理信号に変換して前記分周器に与える第1のレベルシフタと、
    前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される内部状態信号を、前記基準電位により論理値0を表す外部出力用の論理信号に変換する第2のレベルシフタと、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の位相同期回路。
  7. 前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記位相比較器、前記チャージポンプ、前記分周器、前記第1のレベルシフタおよび前記第2のレベルシフタを、1つの集積回路、あるいは複数の集積回路として形成したことを特徴とする請求項6に記載の位相同期回路。
  8. 基準電位に対して第1の電源電位および該第1の電源電位よりも一定電圧だけ高い第2の電源電位が与えられて動作する位相同期回路であって、
    前記第1の電源電位を与える第1の可変電圧源と、
    前記第2の電源電位を与える第2の可変電圧源と、
    前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、比較対象の出力信号と基準周波数信号との位相差に対応してデジタル位相誤差信号を出力するデジタル位相比較器と、
    前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、前記デジタル位相差信号からデジタル信号処理により高周波成分を除去してデジタル信号を出力するデジタルループフィルタと、
    前記第1の電源電位と前記第2の電源電位との間の電圧を電源として動作し、前記デジタルループフィルタから出力される前記デジタル信号をアナログ電圧に変換して制御電圧として出力するデジタル−アナログ変換器と、
    前記基準電位と第3の電源電位との間を制御電圧入力範囲とし、前記制御電圧に従って発振周波数が制御される前記出力信号を生成して出力する電圧制御発振器と、
    を備え、前記電圧制御発振器が必要な制御電圧を出力するために、前記第1の可変電圧源が前記第1の電源電位を変化させるとともに、前記第2の可変電圧源が変化した前記第1の電源電位よりも一定電圧だけ高くなるように前記第2の電源電位を変化させることを特徴とする位相同期回路。
  9. 前記第3の電源電位を与える定電圧源を有し、
    前記第1の可変電圧源は、前記第3の電源電位以下の電源電圧によって動作し、
    前記第2の可変電圧源は、前記定電圧源から与えられる前記第3の電源電位を電源電圧として動作する、
    ことを特徴とする請求項に記載の位相同期回路。
  10. 前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記デジタル位相比較器、前記デジタルループフィルタおよび前記デジタル−アナログ変換器を、1つの集積回路、あるいは複数の集積回路として形成したことを特徴とする請求項またはに記載の位相同期回路。
  11. 前記電圧制御発振器の出力信号を外部から与えられる制御信号に従って分周し、該分周した信号を前記デジタル位相比較器に与える分周器を有することを特徴とする請求項またはに記載の位相同期回路。
  12. 前記制御信号は、前記基準電位により論理値0を表す第1の論理信号として外部から与えられ、
    前記第1の論理信号を、前記第1の電源電位と前記第2の電源電位とで表現される第2の論理信号に変換して前記分周器に与えるレベルシフタを有することを特徴とする請求項11に記載の位相同期回路。
  13. 前記第1の可変電圧源、前記第2の可変電圧源、前記デジタル位相比較器、前記デジタルループフィルタ、前記デジタル−アナログ変換器、前記分周器および前記レベルシフタを、1つの集積回路、あるいは複数の集積回路として形成したことを特徴とする請求項12に記載の位相同期回路。
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