JP5515321B2 - レンズユニットおよびそれを用いる撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズユニットおよびそれを用いる撮像装置に関し、特にレンズ交換不能の単眼カメラに好適に用いられる高倍率ズームレンズユニットに関する。
上記のように特にレンズ交換不能の単眼カメラでは、レンズ交換ができないために、広角から望遠までの広い範囲をカバーできる前記高倍率ズームレンズユニットが好適に用いられる。この高倍率ズームを実現し、さらに小型化のために沈胴長を短くするためには、多段化に加え、レンズ群の移動量、すなわち鏡筒の繰出し量が増加する。また、繰出しの高速化も望まれる。このため、カムやヘリコイドの圧力角が大きくなる。たとえば、ズーム倍率が10倍から30倍といった変倍域をカム筒の1/3〜1/4回転程度で実現するに至っている。一方、前記高倍率ズームを実現するため、短焦点側の焦点距離を縮めるためには、1群(前玉)のレンズ径が大きく、すなわち重量が増加する。
さらには、上記理由により増加した負荷を駆動させるためにギアが多段で構成されており、ズームバックラッシュが増加している。通常、レンズを上向きや下向きにした際に、前記ズームバックラッシュ内で駆動機構が自走する。このような自走が生じると、ズーム駆動が滑らかにできず(ぎくしゃくする)、商品価値が低下してしまうとともに、焦点位置固定モードでは、焦点位置が変化したり、オートーフォーカスの距離情報に誤差を生じ、ピントがボケるという問題があり、レンズ重量、圧力角、ズームバックラッシュ量の増大により顕在化する。
前記自走の抑制には、典型的には、カム筒の案内ピンを圧縮スプリングで付勢し、該案内ピンをカム筒に押付けることで対応している。しかしながら、この従来技術では、カム筒を駆動する際の負荷が増加するとともに、カム筒の削れによるダストの発生などの問題がある。
また、前記バックラッシュ抑制の他の典型的な手法では、カム筒と固定筒などの部材と間に植毛布を貼付け、その植毛布の摩擦で前記自走を抑えている。しかしながら、この従来技術では、植毛が倒れてしまい、経年変化に弱いという問題がある。
さらにまた、ズームバックラッシュの抑制の手法として、特許文献1や特許文献2では、レンズ群間にコイルスプリングを掛けてガタ寄せを行っているが、光学系によっては前記コイルスプリングによるばね付勢で、逆にカム筒を自走させてしまう可能性があり、レンズ群間変化の大きい場合に対応できず、さらに小型化の妨げとなる。
これに対して、特許文献3では、カム筒の端面に略同径のコイルスプリングを設けて、カム筒自体を光軸方向にばね付勢して、ガタを無くすことが示されている。
特開2005−283677号公報 特開2006−71844号公報 特開2003−279827号公報
前記特許文献3の従来技術では、カム筒と略同径のコイルスプリングを設ける必要があり、カム筒の延長が避けられず、小型化の妨げとなり、また組込み難度が高く、生産性に問題がある。
本発明の目的は、簡単な構成で、カム筒の自走を防止することができるレンズユニットおよびそれを用いる撮像装置を提供することである。
本発明のレンズユニットは、複数のレンズ群を光軸方向に移動させる伸縮可能な多段のレンズユニットにおいて、前記レンズを保持するレンズ保持枠と、軸線方向に延びる長孔が一側面に形成される固定筒と、前記固定筒内に軸方向移動可能かつ回転自在に保持され、基端側外周面にギア部を有すると共に、前記レンズ保持枠を光軸方向に駆動せしめるカム筒と、前記長孔に嵌り込む軸線方向長さを有し、前記カム筒のギア部に噛合する長軸ギアと、前記長軸ギアの端面に該長軸ギアを軸方向に押圧するコイルばねと、前記コイルばねの一端側に介在するワッシャと、を有し、前記コイルばねの少なくとも他端側は前記コイルばねの回転を防止するように、接着剤を用いて固定され、前記固定筒には前記コイルばねの光軸寄り外周面に沿ってカバー部が形成されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、固定筒にヘリコイド結合しているカム筒が回転繰出しされることで、複数のレンズ群が光軸方向に移動されて高倍率のズームが可能となるレンズユニットにおいて、前記固定筒には、その内周面に前記ヘリコイド結合のためのカム溝が刻設されるとともに、その一側面に、軸線方向に延びる長孔が形成され、その長孔に嵌り込む長軸ギアによってモータからの駆動力が該長孔に露出したカム筒のギア部に伝達されることで、該カム筒が回転し、レンズ保持枠を光軸方向に駆動することが可能となって前記高倍率のズーム動作を行うにあたって、前記長軸ギアの端面に、該長軸ギアを軸方向に押圧するコイルばねを設ける。
したがって、小さく簡単な構成で、モータなどから前記長軸ギアまでのバックラッシュによるガタつきを抑え、カム筒の自走を防止することができる。また、前記カム筒のカム溝に案内ピンが嵌り込むことで、搭載する他のズームレンズの移動を可能に保持する移動枠に対して、前記案内ピンの押圧力を無闇に大きくする必要はなくなり、該移動枠の円滑な動作を実現することができる。
又、固定筒にはコイルばねの光軸寄り外周面に沿ってカバー部が形成されているため、前記長孔とコイルばねとの接着時に、固定筒内側のカム筒への接着剤の垂れを防止することができる。
又、コイルばねによって長軸ギアを軸方向に押圧するため、押圧部材を、極めて小さく簡単な構成で実現することができる。
さらにまた、本発明のレンズユニットでは、前記コイルばねの端面と長軸ギアの端面との間に、ワッシャを有することを特徴とする。
上記の構成によれば、前記長軸ギアの端面の削れや、異音の発生(音鳴き)を防止することができる。
また、本発明のレンズユニットでは、前記コイルばねの端面部と長孔の内壁面とが接着固定されていることを特徴とする。
上記の構成によれば、長孔の内周面と長軸ギアの端面部との間に介在されるコイルばねは、止まっている、すなわち長軸ギアの側で摩擦が発生するか、長軸ギアと連動して回転する、すなわち長孔の側で摩擦が発生するか、安定しないので、長孔の側を接着固定する。
したがって、前記摩擦を長軸ギアの端面部だけで発生させることができ、安定した動作を実現することができる。
好ましくは、前記カム筒において、前記固定筒とはヘリコイド結合により回転繰り出し駆動されることを特徴とする。
また好ましくは、前記カム筒に対して回転自在かつ光軸方向に一体駆動し、前記固定筒に直進案内される直進移動筒を備え、前記レンズ保持枠は前端にレンズを保持すると共に、前記カム筒と前記直進移動筒の差動により繰り出されることを特徴とする。
さらにまた好ましくは、前記直進移動筒内に収納され、前記カム筒内周面に刻設されたカム溝と係合する案内部を有する移動枠を備え、前記移動枠は、レンズ群を保持することを特徴とする。
また好ましくは、前記直進移動筒内に収納され、前記カム筒内周面に刻設されたカム溝と係合する案内部を有する移動枠を備え、前記移動枠は、光量調整装置を保持することを特徴とする。
また、本発明の撮像装置は、前記のレンズユニットと、レンズユニットによって形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする。
上記の構成によれば、レンズ鏡筒の自走の無い高倍率の撮像装置を実現することができる。
本発明のレンズユニットは、以上のように、固定筒にヘリコイド結合しているカム筒が回転繰出しされることで、複数のレンズ群が光軸方向に移動されて高倍率のズームが可能となるレンズユニットにおいて、前記固定筒には、その内周面に前記ヘリコイド結合のためのカム溝が刻設されるとともに、その一側面に、軸線方向に延びる長孔が形成され、その長孔に嵌り込む長軸ギアによってモータからの駆動力が該長孔に露出したカム筒のギア部に伝達されることで、該カム筒が回転し、レンズ保持枠を光軸方向に駆動することが可能となって前記高倍率のズーム動作を行うにあたって、前記長軸ギアの端面に、該長軸ギアを軸方向に押圧する押圧部材を設ける。
それゆえ、小さく簡単な構成で、モータなどから前記長軸ギアまでのバックラッシュによるガタつきを抑え、カム筒の自走を防止することができる。また、前記カム筒のカム溝に案内ピンが嵌り込むことで、搭載する他のズームレンズの移動を可能に保持する移動枠に対して、前記案内ピンの押圧力を無闇に大きくする必要はなくなり、該移動枠の円滑な動作を実現することができる。
また、本発明の撮像装置は、以上のように、前記のレンズユニットと、レンズユニットによって形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備える。
それゆえ、レンズ鏡筒の自走の無い高倍率の撮像装置を実現することができる。
本発明の実施の一形態に係るレンズユニットを用いる撮像装置の全体構成を示す底面側から見た斜視図である。 前記レンズユニットの縦断面図であり、レンズ鏡筒の沈銅状態を示す。 前記レンズユニットの縦断面図であり、レンズ鏡筒が広角端の状態を示す。 前記レンズユニットの縦断面図であり、レンズ鏡筒が望遠端の状態を示す。 レンズ鏡筒最外周の固定筒の斜視図である。 本実施の一形態のカム筒の自走防止構造を説明するための断面図である。 本実施の他の形態のカム筒の自走防止構造を説明するための断面図である。 本実施のさらに他の形態のカム筒の自走防止構造を説明するための断面図である。 本実施の他の形態のカム筒の自走防止構造を説明するための断面図である。 前記撮像装置の斜視図であり、上面側から見た図である。 前記撮像装置の斜視図であり、背面側から見た図である。
図1は本発明の実施の一形態に係るレンズユニット1を用いる撮像装置15の全体構成を示す斜視図であり、図2〜図4は前記レンズユニット1の縦断面図である。このレンズユニット1は、該レンズユニット1が交換不能の撮像装置に用いられ、レンズ鏡筒が伸縮動作可能な高倍率ズームレンズユニットである。そこで、図2には、レンズ鏡筒の沈銅状態、すなわち撮像装置の非使用時の状態を示し、図3は、広角端、たとえば35mm版フィルム換算で26mmの焦点距離の状態を示し、図4は、望遠端、たとえば前記換算で520mmの焦点距離の状態を示している。
このレンズユニット1において、前記レンズ鏡筒は、固定筒2と、カム筒3と、レンズ保持枠4と、第1の移動枠5と、第2の移動枠6と、第3の移動枠7と、前記枠4〜6の支持用の直進移動筒8とを備えて構成される。そして、前記レンズ保持枠4はその前端側で第1群のレンズ、すなわち前玉41を保持し、第1の移動枠5は第2群のレンズ、すなわちレンズ51,52を保持し、第2の移動枠6は第3群のレンズ、すなわちレンズ61,62,64を保持し、第3の移動枠7はフォーカスレンズ71を保持している。レンズ鏡筒のボディ側には、レンズ9が装着されている。これらの筒2〜7において、最外周の固定筒2内にはカム筒3が収納され、そのカム筒3内にはレンズ保持枠4が収納され、前記レンズ保持枠4内で、大略的に前方側には第1の移動枠5が、後方側には第2の移動枠6がそれぞれ収納される。前記第3の移動枠7は、これらのカム筒3および枠4〜6よりも後方側で、前記固定筒2内に収納される。
前記フォーカス用の第3の移動枠7は、ベース81に取付けられたモータ73の出力軸が長手状のスクリュー軸74となっており、そのスクリュー軸74に取付け片75が噛合していることで、軸線(光軸)z方向に摺動変位自在となる。また、この第3の移動枠7は、前記の軸線z方向の変位を実現するために、前記ベース81に立設された複数のガイドピン76で案内されるとともに、バイアスばね77によって前記軸線z方向のガタが防止されている。
前記固定筒2の一側面には、前記軸線z方向に延びる長孔21が形成されている。この長孔21には、該長孔21に嵌り込む軸線方向長さを有し、周方向にギア101の凹凸が刻設される長軸ギア10が設けられている。この長軸ギア10は、前記ギア101に、基端側の伝達ギア102が一体で形成された筒体103に軸104が挿通されて構成されており、前記軸104の一端は前記長孔21の一端に形成された軸受け211で保持され、他端はギアボックス11で保持される。前記ギアボックス11内には複数の減速ギアが内蔵されており、これらの減速ギアを介して、モータ12からの駆動力が前記伝達ギア102に伝達され、筒体103が回転する。
前記固定筒2には、その内周面に、螺旋状に第1のカム溝22が刻設されている。一方、この固定筒2内に収納されるカム筒3では、その基端側が大径に形成され、その大径部分31の外周面には、前記長軸ギア10のギア101に噛合するギアが刻設されるとともに、前記第1のカム溝22を形成する突起23に対応した螺旋状の溝が形成されており、該カム筒3は固定筒2にヘリコイド結合している。カム筒3の基端は前記大径部分31で固定筒2に支持され、該固定筒2の前端側の部分は、突条24およびその突条24に形成された凹溝241内に貼付けされる図示しない植毛布によってカム筒3を摺動保持するとともに、ゴミの侵入を防止している。
前記カム筒3の内周面には、その前方側に、螺旋状の第2のカム溝32が刻設され、基端側では、螺旋状に、第3のカム溝33と第4のカム溝34とが周方向に分割形成されている。これに対応して、前記カム筒3内に収納されるレンズ保持枠4は、その基端側の外周面に、周方向に120°毎の等間隔で、前記第2のカム溝32に嵌り込む案内ピン44を有する。また、レンズ保持枠4の内周面には、軸線z方向に延びる溝45が刻設されており、この溝45に前記直進移動筒8の突起81が嵌り込むことで、直進案内される。また、前記直進移動筒8は、固定筒2に直進案内されるとともに、カム筒3と軸方向一体に保持されており、前記レンズ保持枠4は、カム筒3の回転と前記直進移動筒8の直進規制の差動により、軸方向に駆動される。
こうして、前記レンズ保持枠4は、前記カム筒3の回転に伴い、自身は回転することなく、前記軸線z方向への直進移動のみを行うことになる。このレンズ保持枠4でも、前記カム筒3と同様に、カム筒3の前端に形成された突条35およびその突条35に形成された凹溝351内に貼付けされる図示しない植毛布によって、カム筒3に摺動保持されるとともに、ゴミの侵入が防止されている。このレンズ保持枠4の前端側の内周面には、遮光線凹凸46が形成されて内面反射が防止されている。
一方、図2の沈胴状態から図3の広角状態で、前記直進移動筒8は前記レンズ保持枠4内に収納され、該直進移動筒8内には、前後に第1および第2の移動枠5,6がそれぞれ収納される。前記直進移動筒8では、その基端側に、前記長孔21に嵌り込むフランジ状の突起82が形成されており、これによって前述のように該直進移動筒8の回転が阻止され、前記軸線z方向への直進移動のみに規定されている。そして、この直進移動筒8の移動は、後述する第1の移動枠5の移動に連動して行われることになる。
前記カム筒3の第3のカム溝33には、第1の移動枠5の案内ピン55,56が嵌り込み、同様に第4のカム溝34には、第2の移動枠6の案内ピン65,66が嵌り込んでいる。前記直進移動筒8内で、前方側には第1の移動枠5において前記レンズ51,52を保持するホルダ57が収納され、後方側には第2の移動枠6において前記レンズ61,62,64を保持するホルダ67が収納され、それらのホルダ57,67から延設された筒部58,68が、前記直進移動筒8内で同心状に配置されている。なお、これら第1および第2の移動枠5,6は、前記直進移動筒8に設けられている案内軸85,86上を滑走し、前記軸線z方向への直進移動のみを行う。前記第2の移動枠6にはまた、レンズ61の前方側に、シャッタユニット63が設けられている。このシャッタユニット63は、シャッタと絞りとを兼用するものである。
ここで、前記案内ピン55,56;65,66の内、後方側の案内ピン56,66は前記筒部58,68に固定であり、前方側の案内ピン55,65は、ばね59,69によって半径方向外方側へ付勢されており、通常は前方側の案内ピン55,65が前記第3および第4のカム溝33,34内を、前記ばね59,69によって付勢されて摺動し、後方側の案内ピン56,66は殆ど接触していない。これに対して、大きな衝撃が加わったときには、後方側の案内ピン56,66が第3および第4のカム溝33,34内にそれぞれ留まり、抜け止めが行われる。
上述のように構成されるレンズユニット1において、注目すべきは、前記長軸ギア10のギア101の端面101aに、該長軸ギア10を軸線z方向に押圧する押圧部材13が設けられていることである。この押圧部材13の具体例としては、圧縮コイルスプリング131を基本とし、図6で示すように、その両端にワッシャ132,133を介在するもの、図7で示すように、軸受け211側は接着剤134で固定し、長軸ギア10側も、ワッシャを固定するにあたって、樹脂製ワッシャ132aとして、そのワッシャ132aに粘着材135を塗布するもの、図8で示すように、軸受け211側は接着剤134で固定し、長軸ギア10側もワッシャ132を接着剤136で固定するもの、図9で示すように、両端のワッシャを樹脂製ワッシャ132a,133aとして、そのワッシャ132a,133aに粘着材135,137を塗布するもの等、種々選択することができる。なお、接着剤134,136は、柔軟性を有するもので、経年による硬化で接着が剥がれてしまい、圧縮コイルスプリング131を回転させてしまうようなことはなく、また圧縮コイルスプリング131の伸縮に大きな影響を与えるものではない。前記長軸ギア10が長孔21に嵌め込まれると、カバー24で閉塞される。
このように高倍率ズーム動作を実現するカム筒3を駆動する長軸ギア10において、そのギア101の端面に軸線z方向に押圧する押圧部材13を設けることで、小さく簡単な構成で、モータ12から前記長軸ギア10までのバックラッシュによるガタつきを抑え、カム筒3の自走を防止することができる。また、前記案内ピン55,65の押圧力を無闇に大きくする必要はなくなり、円滑な動作を実現することができる。
また、前記押圧部材13を、圧縮コイルスプリング131を基本として実現することで、前記押圧部材13を、極めて小さく簡単な構成で実現することができる。
さらにまた、前記圧縮コイルスプリング131の端面131aと長軸ギア10の端面101aとの間に、ワッシャ132,132aを介在することで、前記長軸ギア10の端面101aの削れや、異音の発生(音鳴き)を防止することができる。
また、前記圧縮コイルスプリング131は、止まっている、すなわち長軸ギア10の側で摩擦が発生するか、長軸ギア10と連動して回転する、すなわち長孔21の側で摩擦が発生するか、安定しないので、長孔21の側で、軸受け211に接着固定することで、前記摩擦を長軸ギア10の端面101aだけで発生させることができ、安定した動作を実現することができる。
さらにまた、図7および図8で示すように接着剤134を用いる場合、図5で示すように、前記固定筒2には、前記長孔21において、前記圧縮コイルスプリング131の光軸寄り外周面に沿って、カバー板212が形成されている。これによって、軸受け211と圧縮コイルスプリング131との接着時に、内側のカム筒3への接着剤134の垂れを防止することができる。また、組込み時に、圧縮コイルスプリング131が長孔21内に落下してしまうことを防止することができる。なお、前記押圧部材13としては、ウレタンやフェルトなどの弾性力を有する材料から成るリング部材であってもよい。
図10および図11は、上述のように構成されるレンズユニット1を用いる撮像装置15の斜視図であり、前述の図1は該撮像装置15を底面側から見た図であり、図10は上面側から見た図であり、図11は背面側から見た図である。この撮像装置15は、前述のレンズユニット1に、図示しない本体筐体内に収納される像ぶれ補正ユニット16を備えて構成される。
像ぶれ補正ユニット16は、前記レンズユニット1が取付けられる基板17上に、センサユニット18が搭載されて構成されて成り、ジャイロセンサによって検知された手ぶれを打ち消すように、超音波アクチュエータによって前記センサユニット18がx方向およびy方向に摺動変位自在に支持されている。センサユニット18には、FPC191によって信号の入出力が行われ、前記像ぶれ補正用の超音波アクチュエータおよびジャイロセンサには、FPC192によってによって信号の入出力が行われ、前記ズーム用のモータ12やフォーカス用のモータ73はFPC191を介して駆動される。
このように前記のレンズユニット1を用いることで、撮像装置15を、レンズ鏡筒の自走の無い高倍率の撮像装置とすることができる。
1 レンズユニット
2 固定筒
21 長孔
211 軸受け
212 カバー板
22 第1のカム溝
3 カム筒
32 第2のカム溝
33 第3のカム溝
34 第4のカム溝
4 レンズ保持枠
41 前玉
44 案内ピン
5 第1の移動枠
51,52 レンズ
55,56 案内ピン
57 ホルダ
58 筒部
59 ばね
6 第2の移動枠
61,62,64 レンズ
63 シャッタユニット
65,66 案内ピン
67 ホルダ
68 筒部
69 ばね
7 第3の移動枠
71 フォーカスレンズ
73 モータ
74 スクリュー軸
8 直進移動筒
81 ベース
85,86 案内軸
9 カバーレンズ
10 長軸ギア
101 ギア
101a 端面
102 伝達ギア
104 軸
11 ギアボックス
12 モータ
13 押圧部材
131 圧縮コイルスプリング
132,133 ワッシャ
132a,133a 樹脂製ワッシャ
134,136 接着剤
135,137 粘着材
15 撮像装置
16 像ぶれ補正ユニット
17 基板
18 センサユニット
191,192,193 FPC

Claims (8)

  1. 複数のレンズ群を光軸方向に移動させる伸縮可能な多段のレンズユニットにおいて、
    前記レンズを保持するレンズ保持枠と、
    軸線方向に延びる長孔が一側面に形成される固定筒と、
    前記固定筒内に軸方向移動可能かつ回転自在に保持され、基端側外周面にギア部を有すると共に、前記レンズ保持枠を光軸方向に駆動せしめるカム筒と、
    前記長孔に嵌り込む軸線方向長さを有し、前記カム筒のギア部に噛合する長軸ギアと、
    前記長軸ギアの端面に該長軸ギアを軸方向に押圧するコイルばねと、
    前記コイルばねの一端側に介在するワッシャと、を有し、
    前記コイルばねの少なくとも他端側は前記コイルばねの回転を防止するように、接着剤を用いて固定され
    前記固定筒には前記コイルばねの光軸寄り外周面に沿ってカバー部が形成されていることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記ワッシャは、前記コイルばねと前記長軸ギアの間に介在され、前記ワッシャが介在する一端側とは反対側の前記コイルばねの他端側を接着固定したことを特徴とする請求項1記載のレンズユニット。
  3. 前記コイルばねの一端側と前記ワッシャとを接着固定したことを特徴とする請求項1又は2記載のレンズユニット。
  4. 前記カム筒において、前記固定筒とはヘリコイド結合により回転繰り出し駆動されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  5. 前記カム筒に対して回転自在かつ光軸方向に一体駆動し、前記固定筒に直進案内される直進移動筒を備え、前記レンズ保持枠は前端にレンズを保持すると共に、前記カム筒と前記直進移動筒の差動により繰り出されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  6. 前記直進移動筒内に収納され、前記カム筒内周面に刻設されたカム溝と係合する案内部を有する移動枠を備え、前記移動枠は、レンズ群を保持することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  7. 前記直進移動筒内に収納され、前記カム筒内周面に刻設されたカム溝と係合する案内部を有する移動枠を備え、前記移動枠は、光量調整装置を保持することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のレンズユニット。
  8. 前記請求項1〜7のいずれか1項に記載のレンズユニットと、レンズユニットによって形成された光学像を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置
JP2009040736A 2009-02-24 2009-02-24 レンズユニットおよびそれを用いる撮像装置 Expired - Fee Related JP5515321B2 (ja)

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