JP5511333B2 - 光走査装置、レーザレーダ装置、及び光走査方法 - Google Patents

光走査装置、レーザレーダ装置、及び光走査方法 Download PDF

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Description

本発明は、光走査装置、レーザレーダ装置、及び光走査方法に関する。
従来、広角度の視野領域を監視する監視装置として、レーザレーダ装置が知られている。レーザレーダ装置は、視野領域内に在る障害物を監視し、レーザ光の直進性を利用して障害物までの距離などを計測する。上記レーザレーダ装置は、移動体である車両に搭載されて、車両前方及び車両側方の障害物との距離を測定する測距装置(車載用レーザレーダ装置)としても使用されている。
レーザレーダ装置は、レーザ光を出力する光出力部と、レーザ光を検出する光検出部とで構成されている。レーザレーダ装置の光出力部には、広角度の視野領域を、死角が生じないように高角度分解能で走査する機能が必要とされる。レーザ光を用いて走査を行う従来の光走査装置では、走査全角内の各方位において均一な走査を行うために、レーザ光の偏光状態を揃えるのが一般的であった(特許文献1、2)。
例えば、特許文献1に記載の走査型距離測定装置では、像回転プリズムを走査ミラーと連動して回転させることで、走査範囲の全周において投影像を回転させないようにして、走査ミラーの回転方向の分解能を低下させずに、検知範囲を拡大させている。また、特許文献2に記載の対象反射物体検出装置では、光沢平面部材等からの強い正反射光を排除するために、偏光方向を規定した偏光を出射光に用いて走査を行っている。
特開平9−21872号公報 特開平7−12569号公報
しかしながら、車載用レーザレーダ装置の走査全角内の各方位においてレーザ光の偏光方向を一定とすると、広角度の視野領域の両端部で検出されるレーザ光の強度(即ち、感度)が低下するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、広角度の視野領域の全範囲において感度を一定に保持することができる、光走査装置、レーザレーダ装置、及び光走査方法を提供することにある。
上記目的を達成するために各請求項に係る発明は下記構成を備えたことを特徴とする。
請求項1の発明は、水平方向に対して予め定めた傾斜角度で交差するように配置された透明平板と、レーザ光を射出する光源とレーザ光を偏向する光偏向器とを備え、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光を水平方向に走査すると共に、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光の偏光面を前記傾斜角度及び水平方向の方位角に応じて定まるp偏向面の方向に略一致するように回転させて、偏向されたレーザ光を前記透明平板側に出力する光出力部と、を備え、前記透明平板を通して前記光出力部から出力されたレーザ光を走査する光走査装置である。
請求項2の発明は、前記光偏向器は、前記光源から入射する入射光を水平方向に反射するように水平方向と交差する反射面を備えた可動ミラーを含み、該可動ミラーの所定軸周りの回転により前記光源から射出されたレーザ光を偏向する請求項1に記載の光走査装置である。
請求項3の発明は、前記可動ミラーは、前記入射光の前記反射面への入射角に応じて、前記レーザ光の偏光面を回転させる請求項2に記載の光走査装置である。
請求項4の発明は、前記光偏向器は、前記可動ミラーと同軸で回転する1/2波長板を更に含み、前記入射光の前記反射面への入射角と前記1/2波長板の回転角度とに応じて、前記レーザ光の偏光面を回転させる請求項2又は請求項3に記載の光走査装置である。
請求項5の発明は、前記透明平板の前記傾斜角度は、20°以上で且つ45°以下の範囲である請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光走査装置である。
請求項6の発明は、水平方向に対して予め定めた傾斜角度で交差するように配置されたフロントガラスを通してレーザ光を走査するレーザレーダ装置であって、レーザ光を射出する光源とレーザ光を偏向する光偏向器とを備え、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光を水平方向に走査すると共に、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光の偏光面を前記傾斜角度及び水平方向の方位角に応じて定まるp偏向面の方向に略一致するように回転させて、偏向されたレーザ光を前記フロントガラス側に出力する光出力部と、前記フロントガラスを通して前記光出力部から出力され且つ前方又は側方に存在する障害物により反射されたレーザ光を検出する光検出部と、を備えたレーザレーダ装置である。
請求項7の発明は、前記光偏向器は、前記光源から入射する入射光を水平方向に反射するように水平方向と交差する反射面を備えた可動ミラーを含み、該可動ミラーの所定軸周りの回転により前記光源から射出されたレーザ光を偏向する請求項6に記載のレーザレーダ装置である。
請求項8の発明は、前記フロントガラスの前記傾斜角度は、20°以上で且つ45°以下の範囲である請求項6又は請求項7に記載のレーザレーダ装置である。
請求項9の発明は、水平方向に対して予め定めた傾斜角度で交差するように配置された透明平板を通してレーザ光を走査する光走査方法であって、光源から射出されたレーザ光を水平方向に走査すると共に、光源から射出されたレーザ光の偏光面を前記傾斜角度及び水平方向の方位角に応じて定まるp偏向面の方向に略一致するように回転させて、偏向されたレーザ光を前記透明平板側に出力し、前記透明平板を通して前記出力されたレーザ光を走査する光走査方法である。
請求項10の発明は、前記光源から入射する入射光を水平方向に反射するように水平方向と交差する反射面を備えた可動ミラーを所定軸周りに回転させて、前記光源から射出されたレーザ光を偏向する請求項9に記載の光走査方法である。
請求項11の発明は、前記透明平板の前記傾斜角度は、20°以上で且つ45°以下の範囲である請求項9又は請求項10に記載の光走査方法である。
本発明によれば、広角度の視野領域の全範囲において感度を一定に保持することができる、光走査装置、レーザレーダ装置、及び光走査方法が提供される。
本発明の実施の形態に係る車載用レーザレーダ装置の構成を示す概略図である。 透明平板の表面に入射するレーザ光の入射角φに対するp偏光及びs偏光の反射率を表すグラフである。 (A)は車両のフロントガラスの傾斜角度θを示す側面図であり、(B)は車載用レーザレーダ装置から射出されたレーザ光(入射光)のフロントガラスへの入射角φを示す断面図である。 (A)は車載用レーザレーダ装置による水平方向の走査の様子を示す斜視図であり、(B)は水平方向の所定方位に射出されたレーザ光(走査ビーム)の方位角αを定義するための平面図である。 (A)〜(C)は走査ビームの方位角α=0°の場合にp偏光面が鉛直方向と平行になる理由を説明する図である。 (A)〜(C)は走査ビームの方位角α≠0°の場合にp偏光面が鉛直方向とは平行にならない理由を説明する図である。 (A)は傾斜角度θを定義する図であり、(B)は方位角αに対するp偏光面の回転角γを表すグラフである。 (A)〜(C)は視野領域の両端部での感度低下の理由とその防止策とを説明するための模式図である。 (A)及び(B)は入射されたレーザ光を偏向する光偏向器の構成の一例を示す模式図である。 (A)及び(B)は図9(A)に示す光偏向器の具体的な構成及び動作を示す斜視図である。 (A)及び(B)は走査ビームの偏光面が回転する様子を示す図である。 方位角αに対する走査ビームの偏向面の回転角δを表すグラフである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を説明する。なお、以下では、本発明の光走査装置及びレーザレーダ装置を、車載用レーザレーダ装置に適用した実施の形態について説明する。
<車載用レーザレーダ装置の概略構成>
図1は本発明の実施の形態に係る車載用レーザレーダ装置の構成を示す概略図である。図1に示すように、レーザレーダ装置10は、レーザ光を出力する光出力部12、監視領域内に在る障害物14により反射されたレーザ光を検出する光検出部16、及びレーザレーダ装置10の各部を制御する制御部18を含んで構成されている。
光出力部12は、レーザ光を射出するレーザ光源20、及び入射されたレーザ光を偏向する光偏向器22を備えている。レーザ光源20は、レーザダイオード(LD)等の半導体レーザで構成されている。光偏向器22は、入射されたレーザ光の光路を、反射により変更する可動ミラー(図示せず)を備えている。なお、光偏向器22の詳細な構造については後述する。レーザ光源20は、レーザドライバ24に接続されている。光偏向器22は、光偏向器ドライバ26に接続されている。光検出部16は、集光レンズ28及び光検出器30を含んで構成されている。
制御部18は、一般のコンピュータと同様に、装置全体の制御及び各種演算を行うCPU(中央処理装置; Central Processing Unit)32、OS(Operating Systems)等の各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)34、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)36、及び入出力部(I/Oポート)38を備えている。これら各部は、バスにより相互に接続されている。
本実施の形態では、ROM34には、レーザレーダ装置10により視野領域を監視するための種々の監視用プログラムが記憶されている。これらの監視用プログラムの実行により、制御部18は、反射パルス光の遅延時間から障害物14までの距離を算出する測距装置(解析装置)として機能する。
入出力部38は、レーザドライバ24、光偏向器ドライバ26、及び光検出器30の各々に接続されている。また、入出力部38は、装置の操作を行うための操作部40に接続されている。なお、制御部18は、各種情報を記憶するハードディスク(HD)や各種情報を入力する各種ドライブを備えていてもよい。また、入出力部38には、小型ディスプレイ等の表示装置が接続されていてもよい。
次に、上記レーザレーダ装置10の動作を簡単に説明する。操作部40からの指示入力、走行開始の検知等により、レーザレーダ装置10による視野領域の監視が開始される。CPU32は、監視用プログラムをROM34から読み出し、RAM36にロードする。そして、RAM36をワークエリアとして使用し、ロードされたプログラムを実行する。
まず、制御部18からレーザドライバ24に、レーザ光源20を駆動するための制御信号が入力される。レーザドライバ24は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を生成する。レーザ光源20は、この駆動信号に基づいてパルス変調駆動される。例えば10ナノ秒(ns)程度のパルス幅のレーザ光を照射するように駆動される。レーザ光源20からは、パルス変調された所定発光強度のレーザ光パルス(以下、単に「レーザ光」という。)が出射される。レーザ光は、被走査面までの距離に応じた所定の発光強度に制御されている。ここで被走査面とは、監視領域の最外部に仮想的に設定されるレーザ光の照射面のことである。
また、制御部18から光偏向器ドライバ26に、光偏向器22を駆動するための制御信号が入力される。光偏向器ドライバ26は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を生成する。光偏向器22は、この駆動信号に基づいて駆動される。即ち、光偏向器22内の可動ミラー(図示せず)が、所定の軸周りに回転しながら、入射されたレーザ光を反射する。
こうしてレーザ光源20から出射されたレーザ光は、光偏向器22で偏向され、被走査面に向けて照射される。被走査面に向けて照射されたレーザ光は、監視領域内に在る障害物14に照射される。障害物14で反射されたレーザ光(反射光パルス)は、光検出部16の集光レンズ28で集光されて、光検出器30で検出される。光検出器30は、検出した光を電気信号に変換して増幅する。増幅された検出信号は、光検出器30から制御部18に入力される。
制御部18では、反射光パルスの遅延時間τ(単位:秒)と光速c(=3.0×10m/秒)とを用いて、障害物14までの距離L(単位:m)が、τ=2L/cの関係に基づいて算出される。なお、遅延時間τは、レーザ光源20から出力されたレーザ光パルスが、光検出器30で反射光パルスとして検出されるまでの時間である。また、算出された障害物14までの距離Lは、必要に応じて表示装置(図示せず)に表示される。
上記の車載用レーザレーダ装置では、傾斜配置されたフロントガラス(図示せず)が「透明平板」に相当する。従って、フロントガラスと上記のレーザ光源20及び光偏向器22を備えた光出力部12とが「光走査装置」に相当する。なお、車載用レーザレーダ装置では、路面と平行な方向が「水平方向」であり、路面と直交する方向が「鉛直方向」である。また、車載用レーザレーダ装置には、870nm以上の発振波長の赤外線レーザ光源が好適に使用される。
<感度低下の原因>
次に、車載用レーザレーダ装置の感度が低下する原因の1つについて説明する。図2は入射角に対するp偏光及びs偏光の反射率を表すグラフである。横軸は表面に対する入射角φ(鉛直成分、単位:°)を表し、縦軸は下記式で求められる強度反射率(単位:%)を表す。
強度反射率(%)=反射光強度/入射光強度×100
また、p偏光(p波)を実線で図示し、s偏光(s波)を点線で図示する。なお、光の振動方向が入射光と法線方向を含む平面内にある偏光がp偏光であり、光の振動方向が前記平面に垂直な平面内にある偏光がs偏光である。以下では、入射光と法線方向を含む平面を「入射面」という。
図2に示すように、誘電体からなる透明平板の表面に光を入射させると、表面での反射率は入射角φに応じて変化する。また、透明平板の表面での反射率は、フレネルの法則によりp偏光とs偏光とで異なっている。ここでの「透明平板」は、ガラス板(屈折率n=1.52)である。ガラス板に光を入射させた場合には、s偏光は入射角φが大きくなると反射率が単調増加する。これに対しp偏光では、入射角φが大きくなると反射率が減少し、入射角φが57°で反射率が一旦ゼロになり、入射角φが57°を超えると反射率が増加する。
図3(A)に示すように、一般に、車両50のフロントガラス52は路面(水平方向)に対して約30°の傾斜角度θで設置されている。従って、車載用レーザレーダ装置では、路面に水平にレーザ光を走査する場合、図3(B)に示すように、入射光Binのフロントガラス52への入射角φは60°前後となる。入射角φは、入射光Binとフロントガラス52の法線Lv52とがなす角度である。図2に示す関係から、入射角φが60°前後では、入射光Binの偏光状態に応じて反射率が大幅に異なることが分かる。
即ち、入射光Binのs偏光成分が増加すると、フロントガラス52の内側及び外側表面でs偏光成分が反射されて、フロントガラス52を透過するレーザ光が減少する。同様に、障害物で反射された戻り光についても、フロントガラス52の外側及び内側表面でs偏光成分が反射されて、フロントガラス52を透過するレーザ光が減少する。このように、入射角φが60°前後では、入射光Binのs偏光成分が増加すると反射率が高くなり、光検出部16(図1参照)で検出されるレーザ光の強度(感度)が低下する。
<走査方位とp偏光面の回転>
次に、車載用レーザレーダ装置の水平方向の走査方位とp偏光面の回転との関係について説明する。図4(A)は車載用レーザレーダ装置による水平方向の走査の様子を示す斜視図である。また、図4(B)は水平方向の所定方位に射出されたレーザ光(走査ビーム)の方位角αを定義するための平面図である。
図4(A)に示すように、一般に、車両50のフロントガラス52は水平方向に対して約30°の傾斜角度θで設置されている。車両と同様に、飛行機、電車、船舶等の移動体のフロントガラスは、移動時の空気抵抗を低減するため等の理由で傾斜させるのが一般的である。また、車載用レーザレーダ装置10は、車両50の幅方向の中央で且つ車室内に設置されるのが一般的である。このように設置されたレーザレーダ装置10により、フロントガラス52を通して水平方向にレーザ光を走査する場合について説明する。
レーザレーダ装置10から車両50の正面前方にレーザ光を射出する場合には、フロントガラス52に入射するレーザ光のp偏光面は鉛直方向と平行である。一方、レーザレーダ装置10から車両50の斜め前方にレーザ光を射出する場合には、フロントガラス52に対する入射面が回転し、入射するレーザ光のp偏光面は鉛直方向と平行にはならない。
図4(B)に示すように、車両50の幅方向の中央に設置されたレーザレーダ装置10は、フロントガラス52を通して水平方向にレーザ光を走査する。水平方向の全走査角は、例えば約90°(±45°)とすることができる。車両50の正面前方(C方向)を基準方位として、C方向に射出されるレーザ光の方位角を0°とする。車両50の右斜め前方(R方向)又は車両50の左斜め前方(L方向)に射出されるレーザ光の方位角をαとする。
図4(B)では、走査ビームを太い実線で図示し、C方向、R方向端又はL方向端を点線で図示する。即ち、走査ビームの水平方向の方位と基準方位とが成す角度が「方位角α」である。ここではR方向及びL方向の方位角の両方をプラス標記とするが、R方向及びL方向の一方をマイナス標記としてもよい。
ここで、走査ビームの方位角αに応じてp偏光面が回転する様子を詳しく説明する。図5(A)〜(C)は走査ビームの方位角α=0°の場合にp偏光面が鉛直方向と平行になる理由を説明する図である。図5(A)は走査ビームを車室内から見た斜視図であり、図5(B)は走査ビームを車両の上方から見た平面図であり、図5(C)は走査ビームを車両の側方から見た側面図である。ここで、x方向は水平方向で且つ車両50の幅方向であり、y方向は車両50の進行方向であり、z方向は鉛直方向である。x方向、y方向及びz方向は、互いに直交する直交座標系を構成する。
図4(B)に示すように、走査ビームの方位角α=0°の場合には、車両50の正面前方(C方向)にレーザ光が射出される。即ち、図5(B)に示すように、入射光Bin、反射光Bref、及びフロントガラス52の法線Lv52は水平方向の同じ直線上にあり、入射角φ(水平成分)=0である。従って、図5(A)に両矢印で図示した通り、p偏光の振動方向は、入射光Bin及び法線Lv52を含む入射面54C内に存在する。即ち、p偏光面(入射面54C)は、鉛直方向と平行になる。
図6(A)〜(C)は走査ビームの方位角α≠0°の場合にp偏光面が鉛直方向とは平行にならない理由を説明する図である。図6(A)は走査ビームを車室内から見た斜視図であり、図6(B)は走査ビームを車両の上方から見た平面図であり、図6(C)は走査ビームを車両の側方から見た側面図である。なお、図5と同様に、x方向、y方向及びz方向は、互いに直交する直交座標系を構成する。
図4(B)に示すように、走査ビームの方位角α≠0°の場合には、車両50の斜め前方(R方向又はL方向)にレーザ光が射出される。図6(A)〜(C)では、走査ビームの方位角α=45°であり、水平方向の全走査角の右端にある「R方向端」に、レーザ光が射出される場合について説明する。
この場合、図6(B)に示すように、入射光Bin及び法線Lv52は水平方向において交差し、入射角φ(水平成分)≠0°である。また、図6(C)に示すように、入射光Bin及び法線Lv52は鉛直方向において交差し、入射角φ(鉛直成分)≠0°である。従って、図6(A)に両矢印で図示した通り、p偏光の振動方向は、入射光Bin及び法線Lv52を含む入射面54R内に存在する。即ち、p偏光面(入射面54R)は、車室内から見て、鉛直方向に対し左周りに回転する(図4(A)参照)。
逆に、水平方向の全走査角の左端にある「L方向端」にレーザ光が射出される場合も、入射角φ(水平成分)≠0°で且つ入射角φ(鉛直成分)≠0°であり、p偏光面(入射面54L)は、車室内から見て、鉛直方向に対し右周りに回転する(図4(A)参照)。
図7(A)は傾斜角度θを定義する図であり、図7(B)は方位角αに対するp偏光面の回転角γを表すグラフである。図7(B)において、横軸は方位角α(単位:°)を表し、縦軸はp偏光面の回転角γ(単位:°)を表す。フロントガラス52の傾斜角度θ=45°の場合を実線で示し、傾斜角度θ=30°の場合を点線で示し、傾斜角度θ=20°の場合を一点鎖線で示す。なお、図7(A)に示すように、傾斜角度θは、「透明平板」であるフロントガラス52が路面(水平方向)に対して成す角度であり、車両では約30°である。
図7(B)から分かるように、傾斜角度θが20°、30°、45°では、方位角αが0°〜45°の範囲で増加するに従い、p偏光面の回転角γは単調増加する。例えば、傾斜角度θ=30°の場合では、方位角α=0°のとき回転角γは0°であるが、方位角α=45°のとき回転角γは22°である。また、傾斜角度θが20°、30°、45°と増加するに従い、p偏光面の回転角γの値は増加する。例えば、方位角α=45°の場合では、傾斜角度θ=20°のとき回転角γは9°であるが、傾斜角度θ=45°のとき回転角γは35°である。
<反射による感度低下とその防止策>
次に、車載用レーザレーダ装置の視野領域の両端部で感度が低下する理由の1つとその防止策について説明する。図8(A)〜(C)は視野領域の両端部での感度低下の理由とその防止策とを説明するための模式図である。図8(A)は走査方位に応じてp偏光面が回転する様子を示す図であり、図8(B)は走査ビームの偏光方向を一定とした場合にp偏光成分とs偏光成分との割合を示す図である。実線の両矢印はp偏光面を表し、点線の両矢印はs偏光面を表す。走査ビームの偏光方向を白抜きの矢印で表す。また、図8(C)は走査ビームの偏光面をp偏光面と略一致するように回転させる様子を示す図である。
図8(A)に示すように、また上述したように、水平方向Dにおける車両50の正面前方(C方向)にレーザ光が射出される場合には、p偏光面は鉛直方向Dと平行になる。これに対し、水平方向Dにおける車両50の斜め前方(R方向又はL方向)にレーザ光が射出される場合には、p偏光面は鉛直方向Dと平行にはならない。右斜め前方にレーザ光が射出されるときは、p偏光面は鉛直方向Dに対し左周りに角度γだけ回転する。また、左斜め前方にレーザ光が射出されるときは、p偏光面は鉛直方向Dに対し右周りに角度γだけ回転する。
図8(B)に示すように、水平方向Dの全走査角において走査ビームの偏光方向を一定(鉛直方向Dと平行)にすると、走査方位に応じてp偏光面が回転することに伴い、走査ビームのp偏光成分とs偏光成分との割合が変化する。C方向に射出される走査ビームはp偏光成分のみ(即ち、p偏光)であり、R方向又はL方向に射出される走査ビームはp偏光成分及びs偏光成分を含む。
視野領域である全走査角の両端部に向って、走査ビームのs偏光成分が増加する。上述した通り、傾斜角度θの下では、入射光のs偏光成分が増加すると反射率が高くなり、検出感度が低下する。特に、入射角φが60°前後では、p偏光成分の反射率は略ゼロであるため、s偏光成分の増加による検出感度の低下が顕著となる。
そこで、図8(C)に示すように、水平方向Dの全走査角において走査ビームの偏光面を、p偏光面と略一致するように角度δだけ回転させる。即ち、走査方位での偏光面の回転角δを、p偏光面の回転角γと略同じ角度とする。このように、走査方位でのp偏光面の回転角γに応じて偏光面を角度δだけ回転させることで、その走査方位でのフロントガラス52の表面での反射率が低下し、フロントガラス52に対する走査ビームの透過率が向上する。
図7(B)に示すように、p偏光面の回転角γは傾斜角度θに応じて変化する。従って、より具体的には、傾斜角度θ及び方位角αに応じて定まるp偏光面の回転角γに合わせて、偏光面を角度δだけ回転させる。これにより、その傾斜角度θ及び方位角αにおいて、フロントガラス52に対する走査ビームの透過率が向上する。
<光偏向器の具体例>
次に、走査ビームの偏光面を回転させながら水平方向に走査する光偏向器(図1の光偏向器22)の構成について説明する。図9(A)及び(B)は、入射されたレーザ光を偏向する光偏向器の構成の一例を示す模式図である。何れの光偏向器も、所定軸周りに回転する可動ミラーを備えている。
図9(A)に示す例では、光偏向器22は、回転軸Lの周りに回転する回転ミラー56を備えている。ここでは、回転ミラー56の反射面56Aを、模式的に回転ミラーとして図示している。光偏向器22の回転ミラー56は、反射面56Aが水平方向と交差するように配置されている。反射面56Aの法線が法線Lv56である。
図1及び図4も参照して動作を説明すると、レーザ光源20から入射したレーザ光(入射光OBin)は、反射面56Aで反射される。回転ミラー56の回転に伴う反射面56Aの面方位の変化により、レーザ光は水平方向に偏向される。反射されたレーザ光(反射光OBref)は、フロントガラス52に投光される。反射光OBrefと法線Lv56とが成す角度が、光偏向器22での入射角βである。なお、図9(A)では、反射光OBrefと回転軸Lとが直交する構成例を図示したが、反射光OBrefと回転軸Lとが所定角度で交差していてもよい。
例えば、図10(A)及び(B)に示すように、回転ミラー56を円筒状にすることで、図9(A)に示す光偏向器22を構成することができる。この円筒を斜めに切断した断面に、斜線を付したように反射面56Aが設けられている。ここで、回転ミラー56の回転角度だけ、走査ビームの方位角αが変化すると仮定する。
図10(A)に示すように、回転ミラー56の回転角度=0°(方位角α=0°)では、反射光OBrefが走査ビームとしてフロントガラス52の中央に投光される。図10(B)に示すように、回転ミラー56の左周りの回転角度=45°(方位角α=45°)では、反射光OBrefが走査ビームとしてフロントガラス52の左側に投光される。
図11(A)及び(B)は走査ビームの偏光面が回転する様子を示す図である。反射光OBrefは反射面56Aで反射されて、フロントガラス52に投光される。図11(A)及び(B)では、反射光OBrefの偏向面60、反射面56A上での写像62、及び投光される走査ビームの偏向面64の各々の関係を模式的に図示する。
図11(A)に示すように、方位角α=0°では、反射面56A上での写像62が正面前方(C方向)に投影され、走査ビームの偏向面64は鉛直方向と平行になる。また、図11(B)に示すように、方位角α=45°では、反射面56A上での写像62が左斜め前方(L方向)に投影され、走査ビームの偏向面64は鉛直方向から右周りに回転する。
図12は方位角αに対する走査ビームの偏向面の回転角δを表すグラフである。図12において、横軸は方位角α(単位:°)を表し、縦軸は走査ビームの偏光面の回転角δ(単位:°)を表す。回転ミラー56の反射面56Aへの入射角β=35°の場合を実線で示し、入射角β=25°の場合を点線で示し、入射角β=15°の場合を一点鎖線で示す。回転ミラー56の反射面56Aへの入射角βの角度を変化させることで、走査ビームの偏向面の回転角δが変化する。
即ち、方位角α及び入射角βを変化させることで、走査ビームの偏向面64の回転角δを所定角度にすることができる。例えば、方位角α=45°の場合には、入射角β=15°のとき回転角δは12°であるが、入射角β=25°では回転角δは21°に増加し、入射角β=35°では回転角δは32°まで増加する。
図7(B)によれば、フロントガラス52の傾斜角度θ=30°では、方位角α=45°でp偏向面の回転角γは22°である。従って、光偏向器での入射角β=25°では、方位角α=45°において、走査ビームの偏向面の回転角δ=21°となり、走査ビームの偏向面とp偏向面とは略一致することになる。なお、ここで「略一致」とは、10°以下の誤差しか生じないことを意味する。
なお、上記では、図9(A)に示す構成の光偏向器について説明したが、この構成は走査ビームの偏光面を回転させながら水平方向に走査する光偏向器の一例に過ぎない。例えば、図1の光偏向器22を、図9(B)に示す構成とすることができる。
図9(B)に示す光偏向器22は、図9(A)に示す例と同様に、回転軸Lの周りに回転する回転ミラー56を備えている。また、図9(B)に示す光偏向器22は、回転ミラー56に加えて、回転ミラー56と同軸で回転する回転型の1/2波長板58を備えている。図9(A)と同様に、反射面56Aだけを、模式的に回転ミラーとして図示している。光偏向器22の回転ミラー56は、反射面56Aが水平方向と交差するように配置されている。反射面56Aの法線が法線Lv56である。
図1及び図4も参照して動作を説明すると、レーザ光源20から入射したレーザ光(入射光OBin)は、1/2波長板58を通過することにより偏向面が角度χだけ回転されて、反射面56Aで反射される。偏向面が角度χだけ変化するのに必要な1/2波長板58の回転角度を角度σとする。回転ミラー56の回転に伴う反射面56Aの面方位の変化により、レーザ光は水平方向に偏向されると共にその偏向面が更に回転される。反射されたレーザ光(反射光OBref)は、フロントガラス52に投光される。
上記の動作からも分かるように、この光偏向器22では、回転ミラー56と1/2波長板58とを連動させて、走査ビームの偏向面64を回転させている。即ち、1/2波長板58の回転角度σ、方位角α及び入射角βを変化させることで、走査ビームの偏向面64の回転角δを所定角度にすることができる。なお、1/2波長板58を回転ミラー56の上流側に配置する例について説明したが、1/2波長板58は回転ミラー56の下流側に配置してもよい。なお、1枚の1/2波長板58は、2枚の1/4波長板で代替することができる。
<他の適用用途>
なお、上記の実施の形態では、本発明を車載用レーザレーダ装置に適用した実施の形態について説明したが、本発明の適用範囲は車載用レーザレーダ装置には限定されない。傾斜配置された透明平板を通してレーザ光を走査する光走査装置では、広角度の視野領域の両端部で感度が低下するという同様の問題が発生する。従って、傾斜配置された透明平板を通してレーザ光を走査する光走査装置やレーザレーダ装置であれば、本発明を適用して同様の効果を得ることができる。
例えば、移動体は車両に限定されず、飛行機、電車、船舶等でもよい。また、移動体に配置された場合に限らず、固定配置された(静止した)光走査装置やレーザレーダ装置であってもよい。特に、透明平板の水平方向に対する傾斜角度が20°以上で且つ45°以下の場合に、感度低下を防止する効果が高く、本発明が好適に適用される。
10 レーザレーダ装置
12 光出力部
14 障害物
16 光検出部
18 制御部
20 レーザ光源
22 光偏向器
24 レーザドライバ
26 光偏向器ドライバ
28 集光レンズ
30 光検出器
38 入出力部
40 操作部
50 車両
52 フロントガラス
54C 入射面
54R 入射面
54L 入射面
56 回転ミラー
56A 反射面
58 1/2波長板
60 偏向面
62 写像
64 偏向面

Claims (11)

  1. 水平方向に対して予め定めた傾斜角度で交差するように配置された透明平板と、
    レーザ光を射出する光源とレーザ光を偏向する光偏向器とを備え、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光を水平方向に走査すると共に、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光の偏光面を前記傾斜角度及び水平方向の方位角に応じて定まるp偏向面の方向に略一致するように回転させて、偏向されたレーザ光を前記透明平板側に出力する光出力部と、
    を備え、
    前記透明平板を通して前記光出力部から出力されたレーザ光を走査する光走査装置。
  2. 前記光偏向器は、前記光源から入射する入射光を水平方向に反射するように水平方向と交差する反射面を備えた可動ミラーを含み、該可動ミラーの所定軸周りの回転により前記光源から射出されたレーザ光を偏向する請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記可動ミラーは、前記入射光の前記反射面への入射角に応じて、前記レーザ光の偏光面を回転させる請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記光偏向器は、前記可動ミラーと同軸で回転する1/2波長板を更に含み、前記入射光の前記反射面への入射角と前記1/2波長板の回転角度とに応じて、前記レーザ光の偏光面を回転させる請求項2又は請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記透明平板の前記傾斜角度は、20°以上で且つ45°以下の範囲である請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 水平方向に対して予め定めた傾斜角度で交差するように配置されたフロントガラスを通してレーザ光を走査するレーザレーダ装置であって、
    レーザ光を射出する光源とレーザ光を偏向する光偏向器とを備え、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光を水平方向に走査すると共に、前記光偏向器により前記光源から射出されたレーザ光の偏光面を前記傾斜角度及び水平方向の方位角に応じて定まるp偏向面の方向に略一致するように回転させて、偏向されたレーザ光を前記フロントガラス側に出力する光出力部と、
    前記フロントガラスを通して前記光出力部から出力され且つ前方又は側方に存在する障害物により反射されたレーザ光を検出する光検出部と、
    を備えたレーザレーダ装置。
  7. 前記光偏向器は、前記光源から入射する入射光を水平方向に反射するように水平方向と交差する反射面を備えた可動ミラーを含み、該可動ミラーの所定軸周りの回転により前記光源から射出されたレーザ光を偏向する請求項6に記載のレーザレーダ装置。
  8. 前記フロントガラスの前記傾斜角度は、20°以上で且つ45°以下の範囲である請求項6又は請求項7に記載のレーザレーダ装置。
  9. 水平方向に対して予め定めた傾斜角度で交差するように配置された透明平板を通してレーザ光を走査する光走査方法であって、
    光源から射出されたレーザ光を水平方向に走査すると共に、光源から射出されたレーザ光の偏光面を前記傾斜角度及び水平方向の方位角に応じて定まるp偏向面の方向に略一致するように回転させて、偏向されたレーザ光を前記透明平板側に出力し、
    前記透明平板を通して前記出力されたレーザ光を走査する光走査方法。
  10. 前記光源から入射する入射光を水平方向に反射するように水平方向と交差する反射面を備えた可動ミラーを所定軸周りに回転させて、前記光源から射出されたレーザ光を偏向する請求項9に記載の光走査方法。
  11. 前記透明平板の前記傾斜角度は、20°以上で且つ45°以下の範囲である請求項9又は請求項10に記載の光走査方法。
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