JP5503153B2 - 乗物用シート - Google Patents
乗物用シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5503153B2 JP5503153B2 JP2009014423A JP2009014423A JP5503153B2 JP 5503153 B2 JP5503153 B2 JP 5503153B2 JP 2009014423 A JP2009014423 A JP 2009014423A JP 2009014423 A JP2009014423 A JP 2009014423A JP 5503153 B2 JP5503153 B2 JP 5503153B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- impact reducing
- frame
- seat back
- reducing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
しかし、ばね係数を小さくする技術や、低反発クッション部材による技術では、乗物の後方への身体の沈み込みを大きくする(即ち、移動量を大きくする)ことができないという不都合があった。
しかし、特許文献3で示される技術は、固定フレームと可動フレームが、下部の取付軸で固定されているため、下部位置近傍での固定フレームと可動フレームの可動が非常に少なく、着座している身体の全体を乗物の後方側へ沈み込ませることができないという不都合がある。また特許文献3は、可動フレームを用いているため、全体として装置が大きくなり、軽量化が困難であるという不都合もあった。
また、本発明の他の目的は、衝撃低減部材や付勢手段の配置領域を確保して他の部材との干渉を抑制し、設計自由度のある、後面衝突時における身体、頸部等への衝撃を効果的に軽減できる乗物用シートを提供することにある。
また衝撃低減部材及び受圧部材はそれぞれヘッドレストと独立しているので、衝撃低減部材及び受圧部材に生じる荷重をヘッドレストへ伝達する機構等が不要となり、単純化が図れると共に軽量化を図ることが可能となる。
このようにパイプ部材より下方側に配置されると、衝撃低減部材に取り付けられた付勢部材が振動してもパイプ部材に干渉することを抑制できるので、異音の発生を抑制できる。
また衝撃低減部材や付勢手段の配置領域を確保して他の部材との干渉を抑制するこができると共に、付勢手段や連結部材の係合部の配置の自由度が広がり、設計の自由度を確保できる。
着座フレーム2は、上述のようにクッションパッド2aを載置して、クッションパッド2aの上から表皮材2bによって覆われており、乗員を下部から支持する構成となっている。着座フレーム2は脚部で支持されており、この脚部には、図示しないインナレールが取り付けられ、車体フロアに設置されるアウタレールとの間で、前後に位置調整可能なスライド式に組み立てられている。
また着座フレーム2の後端部は、リクライニング機構11を介してシートバックフレーム1と連結されている。
なお、本実施形態のシートバックフレーム1は、サイドフレーム15と上部フレーム16と下部フレーム17との別部材で形成されているが、一体のパイプフレーム、一体の板状フレーム等で形成することもできる。
このとき、サイドフレーム15は、前述したようにシートバックフレーム1(即ちシート)の内側方向へ屈曲した断面コ字状となっているので、サイドフレーム15からシートの内側方向への突出を防止することができ、回動部材30や回動部材30と連結される引張りコイルばね35が大型化しても乗員に近づくことがない。
そして、回動部材30は、付勢手段(引張りコイルばね35)と連結しており、連結部材(ワイヤ22)を介して受圧部材20をシートバックフレーム1の前方側に付勢するように構成されている。
この回動阻止部39(ストッパ部39a,39b)は、後述する付勢手段(引張りコイルばね35)や連結部材(ワイヤ22)と干渉しない位置に形成される。
本実施形態では、回動部材30が、両側のサイドフレーム15に取り付けられているが、これら両側に取り付けられた回動部材30は、互いに独立して回動するように構成されている。このため、荷重が偏って生じた場合において、荷重に合わせて両側のサイド部で回動部材30が、各々独立して回動することになり、衝撃荷重の大きさに応じて、乗員の身体を沈み込ませることができる。
ここで、回動部材30が回動を始める力の閾値について、通常着座している状態(ここでは、着座衝撃や乗物の急発進によって生じる小さな衝撃は除いている)でシートバックS1にかかる荷重は150N程度であるので、閾値は150Nより大きい値が好ましい。この値より小さいと、通常の着座時に移動してしまい、安定性に欠けるため、好ましくない。
さらに通常の着座時に生じる着座衝撃や、乗物の急発進等によって生じる加速時の荷重を考慮して、250Nより大きな値に設定することが好ましく、このようにすると、後面衝突以外では回動部材30が作動せず、安定した状態を維持することができる。
回動部材30の回動前の初期位置においては、引張りコイルばね35の一方の端部は回動部材30に形成された係止孔33に係止され、他方の端部はサイドフレーム15の突起部15dに形成された係止孔34に係止されて取り付けられて、引張りコイルばね35が軸部32より乗物下方に位置するように配設されており、回動部材30の下方が乗物前方側に付勢されている。
なお、引張りコイルばね35は、回動部材30の回動前から回動後にかけて常に軸部32の回動中心Oよりも乗物下方に位置しているので、回動時に回動部材30と引張りコイルばね35が干渉しない。
このため、回動部材30が回動を始める時の、ワイヤ22を介して生じる張力に対して、ストッパ39bに当接して回動が抑止されるとき(回動が終了するとき)に生じる張力は、略同じ値となっている。
このとき、乗員の背部がシートバックS1に沈み込むことで後方に移動しているが、ヘッドレストS3の位置は相対的に変わらないため、ヘッドレストS3と頭部の隙間が縮まり、ヘッドレストS3で頭部を支持することができるため、頸部へ加わる衝撃を効果的に軽減する効果を奏する。
S1 シートバック
S2 着座部
S3 ヘッドレスト
F シートフレーム
1 シートバックフレーム
2 着座フレーム
1a,2a,3a クッションパッド(パッド材)
1b,2b,3b 表皮材
11 リクライニング機構
15 サイドフレーム
15a 側板
15b 前縁部
15c 後縁部
15d 突起部
15g 開口部
16 上部フレーム
16a 側面部
17 下部フレーム
17a 延長部
17b 中間部
18 ピラー支持部
19 ヘッドレストピラー
20 受圧部材
21,22 ワイヤ(連結部材)
21a,22a 凹凸部
22c 鈎部
24 爪部
30 回動部材(衝撃低減部材)
30a ベース部
30b 第1立上り部
30c 形成部
30d 第2立上り部
31 係止部(連結部)
32 軸部
32a 軸部材
32b 軸孔
32c 孔部
32d 嵌め合わせ部材
33,34 係止孔(取付部)
35 引張りコイルばね(付勢手段)
35a フック
37 取付けフック
39 回動阻止部
39a,39b ストッパ部
Claims (6)
- 両側に位置するサイド部と、上方に配設されたアッパー部とを少なくとも備えたシートバックフレームと、
該シートバックフレームの上方に配設されるヘッドレストと、
前記シートバックフレームに連結部材を介して連結されると共に、前記ヘッドレストと独立して可動する受圧部材と、
前記シートバックフレームの両側のサイド部の少なくとも一方側に配設されると共に、前記連結部材と連結され、前記ヘッドレストと独立して回動軸を中心に回動する衝撃低減部材と、
該衝撃低減部材に形成された取付部と前記シートバックフレームに形成された取付部に端部を取り付けて配設された付勢手段と、を備え、
前記衝撃低減部材に形成された前記連結部材を連結する連結部は、前記衝撃低減部材の回動軸より乗物下方側に設けられ、前記衝撃低減部材に形成された前記付勢手段の取付部は、前記連結部より乗物下方側に設けられ、
前記付勢手段は、前記衝撃低減部材の作動前から作動後にかけて常に前記衝撃低減部材の回動軸より乗物下方側に位置することを特徴とする乗物用シート。 - 前記サイド部にはパイプ部材が取り付けられており、前記衝撃低減部材は前記パイプ部材の直下に設けられていることを特徴とする請求項1記載の乗物用シート。
- 前記サイド部は、前記パイプ部材より乗物前方に拡大された拡大部を備え、前記衝撃低減部材及び前記付勢手段は、前記拡大部に配設され、前記シートバックフレームに形成された取付部と前記衝撃低減部材は同じ高さに配置されていることを特徴とする請求項2記載の乗物用シート。
- 前記サイド部は、乗物前後方向に配置された板体の両端部をシート内側方向へ屈曲した断面コ字状のサイドフレームを含み、
前記サイドフレームは、乗物前方側の端部からU字型にシート内側方向へ折り返した前縁部と、該前縁部から後方へ延出するとともに前記シートバックフレームに形成された前記付勢手段の取付部が形成された突起部と、を有し、
前記衝撃低減部材は、前記サイドフレームの断面コ字状の部分に配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の乗物用シート。 - 前記衝撃低減部材に形成された前記付勢手段の取付部および前記付勢手段の螺旋形状部は、前記シートバックフレームのサイド部に形成された開口部と対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載の乗物用シート。
- 前記衝撃低減部材に形成された前記連結部材を連結する連結部は、前記シートバックフレームのサイド部に形成された開口部と対応する位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項記載の乗物用シート。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009014423A JP5503153B2 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 乗物用シート |
US12/691,069 US8550552B2 (en) | 2009-01-26 | 2010-01-21 | Vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009014423A JP5503153B2 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 乗物用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010168004A JP2010168004A (ja) | 2010-08-05 |
JP5503153B2 true JP5503153B2 (ja) | 2014-05-28 |
Family
ID=42700558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009014423A Expired - Fee Related JP5503153B2 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 乗物用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5503153B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5903301B2 (ja) | 2012-03-15 | 2016-04-13 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP6064922B2 (ja) * | 2014-01-29 | 2017-01-25 | マツダ株式会社 | 車両用シート装置 |
JP2016105868A (ja) * | 2016-03-14 | 2016-06-16 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP6096963B2 (ja) * | 2016-03-31 | 2017-03-15 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シートのシートフレーム |
JP6777876B2 (ja) * | 2019-10-10 | 2020-10-28 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
JP7132528B2 (ja) * | 2020-10-08 | 2022-09-07 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000211412A (ja) * | 1999-01-20 | 2000-08-02 | Ikeda Bussan Co Ltd | 自動車用シ―トバック |
JP2006035965A (ja) * | 2004-07-26 | 2006-02-09 | Suzuki Motor Corp | 車両用シート構造 |
JP4540063B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2010-09-08 | テイ・エス テック株式会社 | 車両用シート |
-
2009
- 2009-01-26 JP JP2009014423A patent/JP5503153B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010168004A (ja) | 2010-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5276808B2 (ja) | シートバックフレーム及び車両用シート | |
WO2010084911A1 (ja) | 乗物用シート | |
WO2012077764A1 (ja) | 車両用シート | |
US8544948B2 (en) | Vehicle seat | |
JP5503153B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5503158B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2010179753A (ja) | 乗物用シート | |
JP5414291B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5414294B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5420918B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2010173434A (ja) | 乗物用シート | |
JP5629516B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5566034B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5588616B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5563770B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5566033B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5584420B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5414295B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5442265B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5503152B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5442266B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2012136054A (ja) | 乗物用シート | |
JP5629517B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5629513B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5629514B2 (ja) | 乗物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130703 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130716 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140314 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5503153 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |