JP5502284B2 - 電子キーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、キーが持つ固有のキーコードをキーから例えば車両等の錠前側に向けて無線で発信することによってキーコードを錠前側に伝えてキー照合を行う電子キーシステムに関する。
近年、車両のキーシステムにおいては、キーが持つ固有のキーコードを無線発信可能な電子キーを車両キーとして使用する電子キーシステムが種々の車種で採用されている。この電子キーシステムの一種としては、キーがキーコードを自動で無線発信するキー操作フリーシステムがある。このキー操作フリーシステムでは、車両の周囲にキーコードの返信要求としてLF帯の信号でリクエストの通信エリアを形成し、この通信エリアにキーが入り込んでリクエストを受け取ると、キーがキーコードをRF帯の信号で車両に返信する。そして、車両は、このキーコードを受信するとキー照合を行い、キー照合が成立すれば、ドアロック施解錠やエンジン始動を許可又は実行する。
ここで、近年では多くの機器や装置において種々のデータやり取りに無線通信が使用されていることから、大気中には種々の電波(浮遊電波)が飛び交っている現状がある。ところで、この浮遊電波の中には、キー操作フリーシステムに準じた無線通信(スマート通信)に悪影響を及ぼす周波数帯を持つ電波も存在するので、もし仮に駐車車両の周辺にこの種の浮遊電波が存在していると、この浮遊電波がスマート通信の電波に混信してこれを打ち消すように働くことも想定される。こうなると、スマート通信が成立しなくなる可能性も否定できず、この時はキー操作フリーシステムが成立しない状況に陥ることになる。
スマート通信が成立しないとき、ユーザは電子キーに備え付けの機械操作式のエマージェンシーキーを使用してドアロック施解錠等を行う動作をとる訳であるが、この時はハンズフリー通信が成立しない原因が何であるのかを認識することができないので、エマージェンシーキーを使用するタイミングが分からず、これが不便さを感じる問題に繋がる。スマート通信が成立しないとき、場合によってユーザはこれが一時的な要因で発生するものと思い込むこともあり、この時はスマート通信が成立するまで車両近傍で所定時間待つ動作をとりつつ、スマート通信が成立しないと思い立った後に、初めてエマージェンシーキーを使用する動作に移ることになる。この場合、ユーザはエマージェンシーキーを使用するに思い立つまでに発生した待ち時間に対して非常にストレスを感じてしまうので、製品の高性能化のためにも何らかの対策が必要となる。
そこで、例えば特許文献1には、この種のキー操作フリーシステムにおいてノイズ受信の有無を監視しつつ、ノイズを受信した際にはその旨を人に通知可能とした技術が開示されている。特許文献1の技術は、車両において信号受信強度(RSSI:Receiver Signal Strength Indicator)の値を監視することによりノイズ受信の有無を監視し、ノイズを受信したと判定した際には、その受信時刻やノイズ種等をメモリ等に書き込み、ノイズを受信する度にこの処理を繰り返すことにより、ノイズ受信履歴を車両に蓄積していく技術である。
特開2006−108981号公報
ところで、特許文献1の技術は、ノイズを受信する度にそのノイズ受信履歴をメモリに書き込んで蓄積し、例えばディーラ(修理会社)等に車両を持ち運んで診断ツールを接続した際に、それまで蓄積したノイズ受信履歴を診断ツールに出力して、いつノイズを受信したのかをディーラの作業者が確認する技術である。即ち、特許文献1の技術は、ノイズ受信履歴を蓄積していき、ディーラ等に設置された専用の診断ツールでこのノイズ受信履歴を読み出すものである。よって、スマート通信が成立しない時にいつエマージェンシーキーを使用すればよいのかその使用タイミングが分かりづらいという問題は依然として存在するので、これに代わる技術の開発が要望されていた。
本発明の目的は、キー及び車両の間の無線通信で車両操作が実行できないときなどに使用する電子キー備え付けのメカニカルキーの使用タイミングを、ユーザに的確に通知することができる電子キーシステムを提供することにある。
前記問題点を解決するために、本発明では、電子キーがキー固有のキーコードを無線通信で車両に発信し、当該キーコードを受け付けた前記車両が当該キーコードの照合を行い、このキー照合が成立したことを条件に前記車両の各種操作を許可又は実行する電子キーシステムにおいて、前記無線通信を一旦は開始してこれが途中でノイズに妨害を受けずに最後まで実行できたか否かを見ることにより、無線通信環境下におけるノイズの有無を判定するノイズ有無判定手段と、前記ノイズ有無判定手段がノイズ有りと判定した際、電子キーに備え付けのメカニカルキーの使用を促す使用催促通知を、前記キー及び前記車両の少なくとも一方で行う通知手段とを備え、前記使用催促通知を出力する出力手段は、前記車両に配設されたメカニカルキー用のキーシリンダ、当該キーシリンダの付近、又は前記電子キーにおいて前記メカニカルキーの付近に設けられ、 前記ノイズ有無判定手段は、前記車両から当該車両の識別コードを前記電子キーが受けて、これが正規のものかを見る車両ID照合の成立により、前記車両及び電子キーがペアであると判定されていて、当該車両ID照合の後に前記車両及び前記電子キーの間で行うレスポンス照合で無線通信が不成立になると、前記無線通信環境下にノイズが発生したと判定し、前記メカニカルキーの使用を促す使用催促通知前記通知手段に通知させることを要旨とする。
この構成によれば、通信成立可否判定手段は、電子キーと車両とが無線通信を開始した際、ノイズに妨害を受けずに全データを取得して無線通信が成立すれば、無線通信環境下にノイズは発生していないと判定し、一方で電子キーと車両とが一旦は無線通信を開始するものの、途中でノイズに妨害を受けて全データを取得することができずに無線通信が不成立となると、無線通信環境下にノイズが発生していると認識する。通信成立可否判定手段は、このノイズ有無の判定結果を通知手段に出力する。通知手段は、ノイズ有無判定手段からノイズ有りの判定結果を受け付けると、電子キーに備え付けのメカニカルキーの使用を促す使用催促通知を、キー及び車両の少なくとも一方で行う。これにより、車両操作時においてメカニカルキーを使用しないと車両操作が行えないことが直ぐに分かるので、例えばノイズが継続発生して無線通信が成立しないにも拘わらずユーザが通信成立を待ってしまう状況が生じ難くなり、この観点から見て利便性がよくなる。
また、この構成によれば、スマート通信に代えてメカニカルキーで車両操作を行う際に、出力手段によって操作先が案内される。よって、メカニカルキーによる車両操作を行う際にその操作先が分からないような状況が生じ難くなるので、メカニカルキーを用いた車両操作が行い易くなる。
発明では、前記通知手段は、前記車両に設けられ、前記使用催促通知を前記車両側で行うことを要旨とする。
この構成によれば、無線通信不成立時におけるメカニカルキーの使用催促通知が車両側で行われるので、この種の機能を電子キーに追加する必要がない。よって、電子キーの設計変更が不要となるので、これまで使用していた電子キーをそのまま使用することが可能となる。
本発明では、前記通知手段は、前記電子キーに設けられ、前記ノイズ有無判定手段は、前記無線通信を不成立と判定した際、その旨を通知する通信不成立通知を、前記キー照合において前記電子キーから送信される無線信号とは異なる周波数帯で前記電子キーに向けて発信し、前記通知手段は、前記通信不成立通知を受信した際、当該通知に基づき動作することにより、前記使用催促通知を前記キー側で行うことを要旨とする。
この構成によれば、無線通信不成立時におけるメカニカルキーの使用催促通知が電子キー側で行われる。ところで、電子キーはユーザが常に携帯するものであるので、電子キーでこの種の通知を行うようにすれば、メカニカルキーの使用催促通知をより確実にユーザに伝えることが可能となる。
本発明によれば、キー及び車両の間の無線通信で車両操作が実行できないときなどに使用する電子キー備え付けのメカニカルキーの使用タイミングを、ユーザに的確に通知することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した電子キーシステムの第1実施形態を図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、車両キーに電子キーを使用した電子キーシステム2の一種として、実際のキー操作を伴わずにドアロック施解錠やエンジン始動停止等の車両操作を行うことが可能なキー操作フリーシステム3が搭載されている。キー操作フリーシステム3は、キー固有のIDコード(キーコード)を無線通信で発信可能な携帯機4が車両キーとして使用されている。キー操作フリーシステム3は、車両1からIDコード返信要求としてリクエスト信号Srqを狭域通信により発信させ、このリクエスト信号Srqを携帯機4が受信すると、それに応答する形で携帯機4が自身のIDコードを乗せたID信号Sidを狭域通信により車両1に返信し、携帯機4のIDコードが車両1のIDコードと一致すると、ドアロック施解錠やエンジン始動停止が許可又は実行されるシステムである。なお、携帯機4が電子キーに相当する。
キー操作フリーシステム3には、ドアロック施解錠操作の際にキー操作を必要としない機能としてスマートエントリーシステム5がある。このようなスマートエントリーシステム5においては、車両1には、携帯機4との間でID照合を行う照合ECU6と、車外にLF帯のリクエスト信号Srqの通信エリア(車外通信エリア)を形成する車外LF発信機7と、車内にLF帯のリクエスト信号Srqの通信エリア(車内通信エリア)を形成する車内LF発信機8と、携帯機4が発信するRF帯のID信号Sidを受信可能なRF受信機9とが設けられている。また、照合ECU6には、ドアロック施解錠を制御するドアECU10が車内LAN11を介して接続されている。このドアECU10には、ドアロック施解錠時の駆動源としてドアロックモータ12が接続されている。なお、照合ECU6がノイズ有無判定手段に相当する。
車両1が駐車状態(エンジン停止及びドアロック施錠状態)の際、照合ECU6は、車外LF発信機7からLF帯のリクエスト信号Srqを断続的に発信させ、車両周辺に車外通信エリアを形成する。携帯機4がこの車外通信エリアに入り込んでリクエスト信号Srqを受信すると、携帯機4はリクエスト信号Srqに応答する形で、自身のメモリ13に登録されたIDコードを乗せたID信号SidをRF帯の信号で返信する。照合ECU6は、RF受信機9でID信号Sidを受信してスマート通信が確立すると、自身のメモリに登録されたIDコードと携帯機4のIDコードとを照らし合わせてID照合(車外照合)を行う。照合ECU6は、この車外照合が成立した事を認識すると、メモリ14に車外照合フラグを一定時間の間において立てて、車外ドアハンドルノブ15に埋設されたタッチセンサ16をその期間の間において起動させる。ドアECU10は、ドアロック施錠時に車外ドアハンドルノブ15がタッチ操作された事を起動中のタッチセンサ16が検出すると、ドアロックモータ12を駆動して施錠状態のドアロックを解錠する。
一方、車両1が停止状態(エンジン停止及びドアロック解錠状態)の際、照合ECU6は、車外ドアハンドルノブ15に設けられたロックボタン17が押し操作されたことを検出すると、車外LF発信機7からリクエスト信号Srqを発信させる。照合ECU6は、このリクエスト信号Srqを受けて携帯機4が返信してきたID信号Sidにおいて車外照合が成立した事を認識すると、ドアECU10にドアロック施錠要求を出力する。ドアECU10は、このドアロック施錠要求を受け付けると、ドアロックモータ12を駆動して解錠状態のドアロックを施錠する。
また、キー操作フリーシステム3には、エンジン始動停止操作の際に実際の車両キー操作を必要とせずに単なるスイッチ操作のみでエンジン始動停止操作を行うことが可能な機能としてワンプッシュエンジンスタートシステム18がある。このようなワンプッシュエンジンスタートシステム18においては、車両1の運転席には、車両1の電源状態(電源ポジション)を切り換える際の操作系としてエンジンスイッチ19が設けられている。このエンジンスイッチ19は、操作箇所であるスイッチ操作部20を押し込み操作する押圧操作式であって、エンジン21を始動状態又は停止状態に切り換えるエンジン始動停止操作機能と、電源状態をオフ状態→ACCオン状態→IGオン状態の間で繰り返し切り換える電源遷移操作機能とが備え付けられている。
車両1には、エンジン21の点火制御及び燃料噴射制御を行うエンジンECU22と、セレクトレバーの操作を基に自動変速機を制御するシフトECU23と、車載電装品の電源管理を行う電源ECU24とが設けられている。これらECU22〜24は、車内LAN11を通じて照合ECU6等の各種ECUに接続されている。また、電源ECU24には、車両1の速度を検出する車速センサ25と、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサ26とが接続されている。電源ECU24は、車速センサ25から取得する車速情報を基に今現在の車両1の速度を認識しつつ、ブレーキセンサ26から取得するペダル踏込量情報を基にブレーキペダルの踏み込み有無を判定可能である。また、電源ECU24には、各種車載アクセサリに繋がるACCリレー27と、エンジンECU22に繋がるIGリレー28と、エンジン21のスタータモータに繋がるスタータリレー29とが接続されている。
照合ECU6は、車外照合が成立してドアロックが解錠された後、例えばカーテシスイッチ30でドアが開けられて運転者が乗車した事を認識すると、車内LF発信機8からリクエスト信号Srqを発信して車内全域に車内通信エリアを形成する。照合ECU6は、携帯機4がこの車内通信エリアに入り込んで返信してきたID信号SidをRF受信機9で受信すると、自身に登録されたIDコードと携帯機4のIDコードとを照らし合わせてID照合(車内照合)を行う。照合ECU6は、この車内照合が成立すると、メモリ14に車内照合成立フラグを立てて車内照合成立を認識する。
電源ECU24は、エンジン21が停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作された状態でエンジンスイッチ19が押圧操作された事を検出すると、車内照合成立を条件として、停止状態のエンジン21を始動すべく3つのリレー27〜29をオンしつつ、エンジンECU22に起動信号を出力する。電源ECU24は、車内照合成立確認の際にこれが成立していなければ、照合ECU6に車内照合を再実行させ、車内照合成立の有無を今一度確認する。起動信号を受け付けたエンジンECU22は、車内照合結果の確認と、照合ECU6が自身とペアを成すものかを確認するペアリングとを暗号化通信により行う。これら両条件の確認を済ませたエンジンECU22は、点火制御及び燃料噴射制御を開始してエンジン21を始動する。一方、電源ECU24は、エンジン21が稼働中の際にエンジンスイッチ19が押圧操作された事を検出すると、車両1が停止(車速「0」)していることを条件に3つのリレー27〜29を全てオフ状態にして、エンジン21を停止状態にする。
一方、電源ECU24は、エンジン21が停止している際にブレーキペダルが踏み込み操作されずにエンジンスイッチ19のみが押圧操作された事を検出すると、車内照合成立を条件としつつ、しかもシフトレバーがPレンジ位置にあれば、エンジンスイッチ19が押される度に、操作一回りの間において電源状態をオフ状態?ACCオン状態?IGオン状態の間で順に切り換える。例えば、エンジン21が停止している時にエンジンスイッチ19のみが押圧操作されると、車両1の電源状態がオフ状態からACC状態に切り換わり、この状態から更にエンジンスイッチ19のみがもう一度押圧操作されると、車両1の電源状態がIGオン状態となり、この状態からエンジンスイッチ19のみが更にもう一度押圧操作されると、車両1の電源状態がオフ状態に戻る動作をとる。
また、車両1には、図2に示すように、車両操作(ドアロック施解錠操作、エンジン始動停止操作)の際に実際のメカニカルキーによるキー操作を必要とする機械操作式キーシステム31が設けられている。このように、車両1に機械操作式キーシステム31を搭載するのは、キー操作フリーシステム3は電気式であることから、例えばキー操作フリーシステム3に電気故障が生じたり、或いは携帯機4が電池切れになったりすると、この状況下ではキー操作フリーシステム3で各種車両操作を実行することができなくなるので、このような状況に陥っても各種車両操作を実行可能とする理由からである。よって、携帯機4には、この種のメカニカルキーとしてエマージェンシーキー32(図1参照)が収納されている。なお、エマージェンシーキー32がメカニカルキーに相当する。
この機械操作式キーシステム31としては、同図に示すように、エマージェンシーキー32のキー操作によりドアロック施解錠が可能な機械操作式ドアロックシステム33がある。このような機械操作式ドアロックシステム33においては、ドア34(例えば、運転席ドア)の車外ドアハンドルノブ15には、エマージェンシーキー32の挿入先としてキーシリンダ35が設けられている。このキーシリンダ35にエマージェンシーキー32を挿し込んでこれを回した際、エマージェンシーキー32が正規キーであればキーシリンダ35のロータ(図示略)の回転が許容され、ドアロックがこの手動操作で動作することによりドアロックの施解錠操作が可能である。なお、車内には、同様の機械式キー操作でエンジン始動停止操作が可能な機械操作式エンジン始動停止システムが設けられているが、これは機械操作式ドアロックシステム33と基本的に同様の構成をとるので、詳細は省略する。なお、キーシリンダ35が関連部品に相当する。
また、車両1には、図3に示すように、車両周辺に発生したノイズが原因でスマート通信による車両操作が不可能な時にエマージェンシーキー32の使用をユーザに促す動作をとるエマージェンシーキー使用通知システム36が設けられている。このエマージェンシーキー使用通知システム36においては、図1に示すように、車両1には、エマージェンシーキー使用通知システム36のコントロールユニットとして通知制御ECU37が設けられている。通知制御ECU37は、例えばCPU、ROM、RAM等のデバイスからなり、車内LAN11に繋がることによって照合ECU6に接続されている。
図3に示すように、車外ドアハンドルノブ15のキーシリンダ35には、エマージェンシーキー32の使用を促す通知として光を照射する表示部38が設けられている。表示部38には、この表示部38の光源としてキーシリンダ35の背面位置にLED39が設けられている。また、キーシリンダ35の外周には、LED39の光を外部に導く光透過部材として働く円筒状のライトガイド40が設けられている。表示部38は、LED39の光をライトガイド40に通してこのライトガイド40を円上に光らせることで、エマージェンシーキー32の使用をユーザに促す動作をとる。表示部38(LED39)は、電気配線(ケーブル)を介して通知制御ECU37に接続され、この通知制御ECU37により点灯消灯が制御される。
照合ECU6は、スマート通信がノイズによる妨害を受けたか否かを判定し、その判定結果を表示部38の制御指令として通知制御ECU37に出力する。このノイズ妨害有無の判定処理としては、例えばRF受信機9でRF信号を受け付けた際、データ受信動作途中にノイズに妨害を受けずに全てのデータを制限時間内に受け付けることができたか否かを見ることによって行う。そして、例えばRF受信機9でRF信号を一旦は受け付けたものの、これがノイズに妨害を受けて制限時間内に全てのデータを受け付けることができなければ、スマート通信がノイズに妨害を受けたと判定する。照合ECU6は、スマート通信がノイズに妨害を受けたことを認識すると、点灯要求通知Sor(例えば、Hレベル信号)を通知制御ECU37に出力する。通知制御ECU37は、照合ECU6から入力する制御指令(点灯要求通知Sorの有無)に基づき、表示部38(LED39)の点灯消灯を制御する。なお、通知制御ECU37が通知手段を構成し、表示部38が通知手段(出力手段)を構成する。
次に、本例のエマージェンシーキー使用通知システム36の動作を説明する。
図5に示すように、照合ECU6は、キー操作フリーシステム3で行う動作として、スマート通信(車外照合、車内照合)の通信エリア内に携帯機4が存在するか否かを確認すべく、車外LF発信機7(車内LF発信機8)からWAKE信号(ウェイクパターン)41をLF帯の信号で断続的に発信させる。例えば、車外照合を行う際は、車外LF発信機7からWAKE信号41を車外周囲に断続的に発信して、車両周囲にWAKE信号41の通信エリアを形成する。また、車内照合を行う際は、車内LF発信機8からWAKE信号41を車内全域に発信して、車内全域にWAKE信号41の通信エリアを形成する。このWAKE信号41は、待機状態にある携帯機4を起動状態とする指令信号であって、所定の一定間隔をおいて車外LF発信機7(車内LF発信機8)から繰り返し発信される。
照合ECU6は、RF受信機9が今現在において無線信号を受け付けているのかを確認する動作として受信準備動作を、WAKE信号41の発信に合わせて、即ちポーリング周期の周期サイクルで繰り返し実行する。ところで、RF受信機9は通常時において待機状態をとり、照合ECU6から起動指令を受け付けると、その指令受付期間において起動状態をとるように動作する。このため、受信準備動作は、待機中のRF受信機9を起動させるスタートアップ動作を最初に行い、そのスタートアップ動作を行った後に、RF受信機9で無線信号を受け付けているか否かを見る受信有無確認動作に移る。本例の受信準備動作は、処理時間が数十msという短い時間間隔に設定され、スタートアップ動作に数msを要し、残りの約十msが受信有無確認動作の確認最長時間となっている。
携帯機4がWAKE信号41の通信エリアに入り込んでこのWAKE信号41を受信すると、携帯機4はこのWAKE信号41で待機状態から起動状態に動作状態が切り換わる。携帯機4は、この時に正常に起動状態をとると、その旨を通知すべく車両1に向けてアック返信を行う。この時に携帯機4が発信するアック信号42は、RF受信機9が受信準備動作(受信有無確認動作)をとっている際にRF受信機9に至る発信タイミングに設定されている。照合ECU6は、WAKE信号41を発信した後、続けて行うポーリングでアック信号42を受け付ける動作をとると、携帯機4がスマート通信の通信エリア内に存在すると判断する。なお、照合ECU6は、WAKE信号41に応答したアック返信を正常に受け付けると、その周期でポーリングを終了し、これ以降は通信が確立した携帯機4との間で、その携帯機4が正規のものであるのかを実際に確認する認証通信動作に移行する。この認証通信動作時においては、携帯機4と実際に無線通信を行うタイミングにおいて、その都度、受信準備状態(受信有無確認動作)に入る動作をとる。
また、照合ECU6は、WAKE信号41を発信した後に正常にアック返信を受け付けると、続いては自身の車両コードとしてビークルID43を、車外LF発信機7(車内LF発信機8)からLF帯の信号で発信させる。携帯機4は、このビークルID43を受け付けると、このビークルID43が正常コードであるか否かを見る確認としてビークルID照合を行い、この時にスマート通信を行っている車両1が正規車両であるのか否かの判定を行う。このように、車両1から携帯機4にビークルID43を発信して携帯機4に車両の種別判定を行わせるのは、携帯機4の周囲に複数車両が存在してこれらから無線信号を受け付ける状況になっても、この中において正規車両のみとスマート通信を行うためである。
携帯機4は、このビークルID照合が成立した事を認識すると、その旨を通知すべく車両1に向けてアック返信を行う。この時に返すアック信号44は、WAKE信号41を受け付けた時に返信するアック返信(アック信号42)とビット長及び発信タイミングが同じ値をとるように設定されている。照合ECU6は、ビークルID43を発信した後、所定時間後において、認証通信における受信準備動作を行い、この動作時にアック信号42を受け取る動作状態をとる。照合ECU6は、ビークルID43を発信した後に正常にアック返信を受け付けると、携帯機4との間でビークルID照合が成立したと認識し、スマート通信の通信エリア内に存在する携帯機4が自身とペアをなすものであると認識する。なお、照合ECU6は、ビークルID43の発信に対するアック返信(アック信号44)を受け付けると、それまで行っていた受信準備動作を一旦終了する。
照合ECU6は、携帯機4との間でビークルID照合が成立した事を認識すると、次にチャレンジレスポンス認証用の認証コード45を、車外LF発信機7(車内LF発信機8)からLF帯の信号で発信させる。この認証コード45は、乱数として用いるチャレンジコードと、車両1側に登録された携帯機4のキー番号とからなる。この時に、車両1から携帯機4のIDコードを携帯機4に発信して携帯機4側でキー番号の照合を行わせるのは、周囲にマスターキー及びサブキーの両方が存在することも想定され、これらが同時にスマート通信を行ってしまうと混信が生じる可能性もあることから、車両1側からキー番号を送ってその時々のスマート通信の通信対象を指定することで、この種の混信を防止している。なお、照合ECU6は、認証コード45を発信した後の所定時間後に、一旦終了させていた受信準備動作を再開する。
ここで、車外通信(スマート通信)において、携帯機4がこの認証コード45に応答してレスポンスコード46を車両1に向けて発信する際、例えば図5に示すように、無線通信環境下に対RF信号のノイズ(狭帯域ノイズ47:図6参照)が発生していない場合を想定する。なお、このような対RF信号の狭帯域ノイズ47としては、例えばRF信号と同一周波数でしかもこのRF信号を打ち消してしまうような強度を持つランダムノイズや、例えばRF信号のデータ群を構築するフォーマット自体は同じであるものの具体的なデータ配列(データやコードの種類や割り振り)が異なる無線信号が正規信号に被るフォーマットノイズなどがある。
携帯機4は、車両1から認証コード45を受信すると、この時に受け付けたキー番号と自身に登録されたキー番号とを照らし合わせて番号照合を行い、自身がこの時のスマート通信の通信対象であるか否かを判断する。この時、番号照合が成立する携帯機4については、自身に登録されたIDコードを車両1に返信する動作に移行するが、このIDコードの返信に際して、認証コード45に含まれていたチャレンジコードに特別な計算を加えてそれをレスポンスとし、このレスポンスとIDコードと含んだレスポンス返信を、RF帯の信号で発信する。このレスポンスコード46は、RF受信機9が受信準備動作(受信有無確認動作)をとっている際にRF受信機9に至るタイミングで発信される。
携帯機4がレスポンスコード46を発信した後、照合ECU6は再開した受信準備動作の時にRF受信機9でこのレスポンスコード46を受信する動作をとるが、図5の例のように、RF信号に影響を及ぼすノイズが車両周囲に発生していない場合、照合ECU6は、レスポンスコード46のデータ受信動作を開始してから(受信有無確認動作に入ってからの時間でも可)の経過時間Txが制限時間Tk内の値をとる間に、このレスポンスコード46の全データを受け付ける動作をとる。照合ECU6は、このように制限時間Tk内に全てのレスポンスコード46を受信できる動作をとれば、スマート通信がノイズに妨害を受けていないと認識し、通知制御ECU37に点灯要求通知Sorを出力する動作はとらない。なお、制限時間Tkは、例えばレスポンスコード46のデータ長(+αも含む)の時間間隔に設定されている。
ところで、車両1には、他の電子キーシステム2の一種として、携帯機4に設けた施解錠系ボタン(ロックボタン48及びアンロックボタン49:図1参照)のマニュアル操作により施解錠要求Swkを無線で車両1に飛ばして車両1のドア施解錠操作を行うワイヤレスキーシステム50を搭載するものが多い。この施解錠要求Swkは、図4に示すように、データ一括りの単位であるフレーム51が複数(本例は3つ)並んだデータ配列をとっている。これらフレーム51…は、全て同じデータ内容(データ列)をとり、これら複数フレーム51…のうちの1つでも読み取ることができれば、そのフレーム読み込みを以て施解錠要求Swkの受信動作が成立する。このフレーム51には、IDコードの他に、施解錠要求が施錠又は解錠のどちらであるのかを通知する機能コードが書き込まれている。このように、施解錠要求Swkの無線通信に際して複数のフレーム51…を発信するのは、無線通信環境下に偶発的なノイズが発生して一時的にフレーム取得ができない状況に陥った場合や、或いはRF受信機9が施解錠要求Swkを受け付けた時にそれがフレーム途中であった場合でも、1つのフレーム51を先頭から正しく受信できるようにするためである。
また、本例のポーリングは、スマート通信及びワイヤレス通信の両方において信号受付の有無の確認に使用されている。このため、ポーリングにおいては、これら両方の通信で受け付ける無線信号について不正判定ができなければならない。よって、もし仮に各々の受信準備動作で同じ制限時間Tkを使用する場合、この制限時間Tkはスマート通信及びワイヤレス通信の両方で受け付ける信号のうち、最も長い時間長を持つ無線信号を読み取るのに必要な時間に設定する必要がある。本例の場合、スマート通信時にはアック信号42及びレスポンスコード46を受け付け、ワイヤレス通信時にはフレーム51を受け付ける受信動作をとるが、これら無線信号の中で最も長い時間長を持つのはワイヤレス通信用のフレーム51であるので、本例の制限時間Tkはフレーム51の時間長(例えば、百数十ms)に設定される。
照合ECU6は、レスポンスコード46を制限時間Tk内に受信することができると、レスポンスコード46に含まれるIDコードと、車両1に登録されたIDコードとを照らし合わせてID照合を行う。また、照合ECU6は、チャレンジコードを携帯機4に発信するに際して、自身もこのチャレンジコードに特別な計算を加える処理を行い、スマート通信対象の携帯機4がペアをなすものであればこの計算結果は同じとなるはずであるから、そのペア確認を行うべく、自身が求めたレスポンスと、レスポンスコード46に含まれるレスポンスとを照らし合わせてレスポンス照合を行う。照合ECU6は、レスポンスコード46を受け付けた際にID照合及びレスポンス照合の両方が成立すると、スマート照合が成立したと判定する。
ここで、携帯機4が車外通信(スマート通信)においてレスポンスコード46を車両1に向けて発信する際、例えば図6に示すように、RF受信機9がレスポンスコード46を受信している途中に、無線通信環境下に対RF信号のノイズ(狭帯域ノイズ47)が発生した場合を想定する。このとき、データ受信初期時はノイズ妨害を受けないので、照合ECU6はレスポンスコード46のスタートビットを読み取ることができ、正常にデータ受信を開始することができる。よって、照合ECU6は、このスタートビットの読み取り開始を以て、データ受信動作に入る。そして、この例においてはデータ受信途中に狭帯域ノイズ47が発生するので、この時点から照合ECU6は正常にデータを読み取ることができなくなり、データ受信動作を継続したままの状態になる。そして、照合ECU6は、データ受信動作を開始してから(受信有無確認動作に入ってからの時間でも可)の経過時間Txが制限時間Tkを超えたこと、つまり制限時間Tk内に全データを受け付けることができなかったことを認識すると、スマート通信がノイズに妨害を受けて成立しなかったと認識する。このとき、照合ECU6は、スマート通信の不成立を認識し、このスマート通信によるドアロック施解錠操作を不許可とする。
また、照合ECU6は、携帯機4から発信されたレスポンスコード46を制限時間Tk内に受信できないことを確認すると、スマート通信環境下において同通信に妨害を加え得るノイズが発生していると認識する。即ち、照合ECU6は、データ受信動作の経過時間Txが制限時間Tkを超えてしまった際、その前段階でビーグルID照合まで成立していれば、スマート通信がノイズの妨害を受けたと認識する。照合ECU6は、このようにしてスマート通信環境下にノイズが発生していることを認識すると、その旨を伝える通知として点灯要求通知Sorを通知制御ECU37に出力する。
通知制御ECU37は、照合ECU6から点灯要求通知Sorを受け付けると、それまで消灯状態にあった表示部38を点灯状態にする。これにより、表示部38は、自身が点灯状態をとる動作を以て、エマージェンシーキー32の使用をユーザに催促する。よって、ユーザは、スマート通信がノイズに妨害を受けて通信が成立しないことを認識し、代わりにエマージェンシーキー32でドアロック施解錠操作を行わなければならないことが分かる。通知制御ECU37は、表示部38を一定時間の間において点灯させ、一定時間を過ぎると表示部38を元の消灯状態に戻す。
従って、本例においては、車両1及び携帯機4の間でスマート通信が行われた際、RF帯に影響を及ぼす狭帯域ノイズ47に妨害を受けてスマート通信が最後まで完了できない場合に、車外ドアハンドルノブ15のキーシリンダ35の周囲に設けた表示部38を光らせることにより、スマート通信に代えて機械的なキー操作で車両操作(ドアロック施解錠操作、エンジン始動停止操作)をユーザに行わせるべく、エマージェンシーキー32の使用をユーザに催促する。これにより、エマージェンシーキー32をいつ使用すればよいかの使用タイミングが非常に分かり易くなるので、ユーザは通信状況が分からずにそのまま待った状態をとってしまうことがなくなり、利便性が向上する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)車両1及び携帯機4の間で行われるスマート通信がノイズにより妨害を受けて通信が成立しない際、その代わりとして機械式キー操作をユーザに行わせるべく、車外ドアハンドルノブ15のキーシリンダ周囲に設けた表示部38を光らせることで、エマージェンシーキー32の使用をユーザに促すようにした。これにより、ドアロック施解錠操作等の車両操作時においてエマージェンシーキー32を使用しないと車両操作が行えないことが直ぐに分かるので、例えばこの種のノイズが継続発生してスマート通信が暫く成立しないにも拘わらずユーザが通信成立を待ってしまう状況が生じ難くなり、この観点から見て利便性を向上することができる。
(2)表示部38の点灯は、ビークルID照合までの照合が成立した後、レスポンスコード46の通信がノイズにより不成立となったことを条件に実行される。これにより、データ受信動作の経過時間Txが制限時間Tkを超えて無線通信が不成立をとったとしても、その時に車両1とスマート通信を行った携帯機4がその車両1とペアをなすものであると判定されていなければ、表示部38が点灯しない。よって、車両1と関係のない携帯機4との間の通信不成立により表示部38が勝手に点灯してしまう状況が生じずに済むので、表示部38が闇雲に点灯する状態をとらず、エマージェンシーキー32の使用催促をより的確にユーザに通知することができる。
(3)スマート通信に妨害を与えるノイズの発生有無の判定は、車両1に搭載された照合ECU6が行う。このため、携帯機4にこの種の判定機能を盛り込まずに済むので、携帯機4の構造が複雑化することがない。
(4)スマート通信不成立時に点灯してエマージェンシーキー32の使用を促す表示部38を車両1に設けた。このように、この種の催促通知を車両1側で行うようにすれば、このような通知機能(通知部品)を携帯機4に追加する必要がなくなる。よって、携帯機4の設計変更が不要となるので、これまで使用していた携帯機4をそのまま使用することができる。
(5)スマート通信不成立時に点灯してエマージェンシーキー32の使用を促す表示部38は、このエマージェンシーキー32の挿し込み先であるキーシリンダ35に設けられている。このため、スマート通信に代えてエマージェンシーキー32でドアロック施解錠操作を行う際に、点灯する表示部38によってエマージェンシーキー32の挿し込み先が案内される。よって、エマージェンシーキー32でドアロック施解錠を行う際に、キーの挿し込み先が分からないような状況が生じ難くなるので、エマージェンシーキー32を用いたドアロック施解錠操作を行い易くすることができる。
(6)電子キーシステム2として全くのキー操作が不要なキー操作フリーシステム3を採用した。このため、携帯機4のIDコードを車両1に飛ばすに際して特別なキー操作が不要となるので、IDコードの発信に際して面倒さを感じ難くすることができる。
(7)スマート通信を妨害するノイズの発生有無判定(スマート通信の成立可否判定)は、データ受信動作を開始してから(受信有無確認動作に入ってからの時間でも可)の経過時間Txが制限時間Tkを超えるか否かを見ることによって行う。よって、この種のノイズの発生有無判定を、時間比較という簡単な処理によって行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図7〜図9に従って説明する。なお、第2実施形態は、エマージェンシーキー32の使用を促す通知を、車両1側ではなく携帯機4側で行うようにした点のみを変更している。よって、第2実施形態では、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図7に示すように、携帯機4のケース52には、エマージェンシーキー32の収納先として収納部53が開口形成されている。また、ケース52の側面において収納部53の開口付近には、エマージェンシーキー32の使用を促す通知として光を照射可能な表示部54が形成されている。この表示部54は、第1実施形態と同様に例えばLEDからなり、自身が点灯動作をとることにより、エマージェンシーキー32の使用をユーザに促す働きをする。表示部38は、このように点灯動作をとる際、例えば一定時間の間において点灯し、この時間を過ぎると自動で消灯する。なお、表示部54が通知手段を構成する。
図8に示すように、携帯機4には、車両1との間でキー操作フリーシステム3に準じた無線通信を行う際のコントロールユニットとして通信制御部55が設けられている。通信制御部55には、外部で発信されたLF帯の信号を受信可能なLF受信機56と、通信制御部55の指令に従いRF帯の信号を発信可能なRF発信機57とが接続されている。LF受信機56は、自身のLF受信アンテナ58で受信したLF帯の信号をLF受信回路59で復調するとともに、その復調後の信号を受信データとして通信制御部55に出力する。また、RF発信機57は、通信制御部55から得た通信データをRF発信回路60で変調し、携帯機4が持つ固有のIDコードを乗せたRF帯のID信号SidをRF発信アンテナ61から発信可能である。表示部54は、電気配線(ケーブル)を介して通信制御部55に接続され、この通信制御部55により点灯消灯が制御される。
さて、図9に示すように、携帯機4が車外通信(スマート通信)においてレスポンスコード46を車両1に向けて発信する際に、RF受信機9がレスポンスコード46を受信している途中で、無線通信環境下に対RF信号のノイズ(狭帯域ノイズ47)が発生した場合を想定する。このとき、照合ECU6は、狭帯域ノイズ47に妨害を受け始めた時点から正常にデータを受け付けることができなくなるので、データ受信動作を開始してからの経過時間Txが制限時間Tkを超える状態を認識する。そして、照合ECU6は、経過時間Txが制限時間Tkを超えたことを認識すると、スマート通信の不成立を認識し、スマート通信によるドアロック施解錠を不許可とする。
このとき、照合ECU6は、スマート通信環境下に同通信に悪影響を与えるノイズが発生することを認識するが、この時はドアロック施解錠を不許可とすることに加え、車外LF発信機7からLF帯の信号でNG信号Sngを発信する。このNG信号Sngは、スマート通信が途中で成立しなくかったことを通知する情報、即ち携帯機4の表示部54を点灯させるトリガとして点灯要求通知Sorを含むとともに、周囲に複数の携帯機4が存在する場合も考慮に入れて、ペアをなす携帯機4にのみこの点灯要求通知Sorを伝達するために、携帯機4のIDコードも含まれている。なお、NG信号Sngが通信不成立通知に相当する。
携帯機4は、通信制御部55がLF受信機56を介してこのNG信号Sngを受信すると、このNG信号Sngに含まれるIDコードと、自身のメモリ13に登録されたIDコードとを照らし合わせてID照合を行う。通信制御部55は、この時に行ったID照合が成立することを認識すると、NG信号Sng内に含まれる点灯要求通知Sorに基づき動作することにより、一定時間の間において表示部54を点灯させる。これにより、エマージェンシーキー32をいつ使用すればよいかの使用タイミングが直ぐに分かり、この種のキーシステムの利便性向上に効果が高い。また、この種のキー使用催促を携帯機4側で行うので、常に所持している携帯機4でこの通知動作を行えば、より効果的にユーザにこの種の通知を行うことが可能となる。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態の(1)〜(3),(6),(7)に記載の効果に加え、以下に記載の効果を得ることができる。
(8)スマート通信不成立時に点灯してエマージェンシーキー32の使用を促す表示部38を車両1に設けた。ところで、携帯機4は常にユーザが携帯するものであるので、エマージェンシーキー32の使用催促通知を携帯機4で行うようにすれば、エマージェンシーキー32の使用催促をより確実にユーザに伝えることができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー32の使用を促す使用催促通知は、必ずしも表示部38(表示部54)を用いた視覚的な通知に限定されない。例えば、ホーンやブザー等を鳴らす聴覚的な通知や、或いは携帯機4や車外ドアハンドルノブ15を微振動(バイブレーション)させる触覚的な通知を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、表示部38の配置箇所は、必ずしも車外ドアハンドルノブ15のキーシリンダに限らず、ユーザの目に付く箇所であれば、その配置箇所は特に限定されない。なお、このことは、携帯機4に設けた表示部54にも同様に言える。また、この種の表示部38は、車外に配置されることに限らず、例えば車内照合で通信不成立と判定した場合にその旨を通知する場合には、車内に配置されていてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、ノイズの発生有無判定は、必ずしもデータ受信動作を開始してから(受信有無確認動作に入ってからの時間でも可)の経過時間Txが制限時間Tkを超えるか否かを見ることによって行う処理に限定されない。例えば、無線信号の信号受信感度(RSS I)を見る方式や、或いは無線信号が持つデータそのものがNGか否かを見る方式を採用してもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、表示部38(表示部54)は、一定時間の間で点灯することに限らず、例えばドアロック施解錠操作やエンジン始動停止操作が実際に行われるまで点灯を継続するものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、表示部38(表示部54)の点灯は、ビークルID照合までは成立し、その後のレスポンスコード46の照合がNGとなることを条件とすることに限定されない。例えば、単にACK受信を制限時間内に実施できないときに、表示部38(表示部54)を点灯させてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー32の使用を促す催促通知は、必ずしも車両1及び携帯機4の一方のみで行うことに限定されず、両方で行うようにしてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エマージェンシーキー使用通知システム36は、マルチチャネルシステムを備えた電子キーシステム2に応用してもよい。このマルチチャネルシステムは、各種信号を発信するときに同一データを数種類の周波数で時系列的に発信し、その中でノイズに影響を受けない周波数のデータを相手側に受け取らせることにより無線通信を行うシステムである。
・ 第1及び第2実施形態において、ノイズの発生有無判定は、必ずしも携帯機4から発信された無線信号を車両1が正常に受け取れるか否かを見る処理に限定されない。例えば、車両1から発信された無線信号を携帯機4が正常に受け取れるか否かを監視し、この無線通信がノイズにより不成立となる場合に、車両1や携帯機4でその旨を通知するものでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、キー操作フリーシステム3で照合ECU6が行うID照合は、必ずしもスマート通信に準じた照合のみに限定されない。例えば、携帯機4にICタグが組み込まれている場合には、このICタグにより行うイモビライザー照合を含めてもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、スマートエントリーシステム5は、ドアロック施解錠操作に車外ドアハンドルノブ15のタッチ操作やロックボタン17の押し操作を必ずしも必要としない。例えば、携帯機4が車両1に近づいてID照合が成立すれば、施錠状態にあるドアロックが自動で解錠され、携帯機4が車両1から離れると、解錠状態にあるドアロックが自動で施錠状態となるシステムでもよい。
・ 第1及び第2実施形態において、エンジンスイッチ19の操作形式は、必ずしもスイッチ操作部20を押し込み操作する押圧式に限らず、例えばスイッチ操作部20を回転させることによりエンジン始動操作を行う回転式でもよい。また、リレー27〜29は、電源ECU24によりオンオフが管理される電気式に限らず、例えばエンジンスイッチ19の操作に合わせて機械式にオンオフが切り換わる手動式でもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について、それらの効果とともに以下に追記する。
(1)請求項1〜のいずれかにおいて、前記ノイズ有無判定手段は、前記車両の識別コードを前記電子キーが受けてこれが正規のものかを見る車両ID照合の成立を条件として、当該車両ID照合の後に前記車両及び前記電子キーの間で行うレスポンス照合で無線通信が不成立になると、前記無線通信環境下にノイズが発生したと判定し、その旨を通知手段に通知させる。この構成によれば、通知手段が闇雲に通知を行う状況が生じ難くなり、より的確に通知を実行させることが可能となる。
(2)請求項1〜、前記技術的思想(1)のいずれかにおいて、前記電子キー及び前記車両の間で行われる前記無線通信は、前記車両から発信されたリクエストを前記電子キーが受信すると、当該受信に応答する形で前記キーコードを自動で前記車両に返信するスマート通信である。この構成によれば、無線通信がスマート通信であるので、電子キーのキーコードを車両に飛ばす際に特別なキー操作が不要であるので、キーコードの発信に際して面倒さを感じない。
(3)請求項1〜、前記技術的思想(1),(2)のいずれかにおいて、前記ノイズ有無判定手段は、前記無線信号を受け付けて受信動作を開始してからの経過時間を計測し、当該受信動作が制限時間内に終了したか否かを見ることにより、前記ノイズの発生有無を判定する。この構成によれば、無線通信の成立可否を時間比較という簡単な処理によって行うことが可能となる。
第1実施形態における電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 車両及び車外ドアハンドルノブの外観を示す斜視図及びその拡大平面図。 エマージェンシーキー使用通知システムの外観を示す斜視図。 ワイヤレス通信時に携帯機が発信する施解錠要求信号の概念図。 ノイズに妨害を受けていない時のスマート通信のタイミングチャート。 ノイズに妨害を受けている時のスマート通信のタイミングチャート。 第2実施形態におけるエマキー備え付けの携帯機の外観を示す斜視図。 携帯機の概略構成を示すブロック図。 ノイズに妨害を受けている時のスマート通信のタイミングチャート。
符号の説明
1…車両、2…電子キーシステム、4…電子キーとしての携帯機、6…ノイズ有無判定手段としての照合ECU、32…メカニカルキーとしてのエマージェンシーキー、35…関連部品としてのキーシリンダ、37…通知手段を構成する通知制御ECU、38…通知手段(出力手段)を構成する表示部、54…通知手段を構成する表示部、Sng…通信不成立通知としてのNG信号。

Claims (3)

  1. 電子キーがキー固有のキーコードを無線通信で車両に発信し、当該キーコードを受け付けた前記車両が当該キーコードの照合を行い、このキー照合が成立したことを条件に前記車両の各種操作を許可又は実行する電子キーシステムにおいて、
    前記無線通信を一旦は開始してこれが途中でノイズに妨害を受けずに最後まで実行できたか否かを見ることにより、無線通信環境下におけるノイズの有無を判定するノイズ有無判定手段と、
    前記ノイズ有無判定手段がノイズ有りと判定した際、電子キーに備え付けのメカニカルキーの使用を促す使用催促通知を、前記キー及び前記車両の少なくとも一方で行う通知手段とを備え、
    前記使用催促通知を出力する出力手段は、前記車両に配設されたメカニカルキー用のキーシリンダ、当該キーシリンダの付近、又は前記電子キーにおいて前記メカニカルキーの付近に設けられ、
    前記ノイズ有無判定手段は、前記車両から当該車両の識別コードを前記電子キーが受けて、これが正規のものかを見る車両ID照合の成立により、前記車両及び電子キーがペアであると判定されていて、当該車両ID照合の後に前記車両及び前記電子キーの間で行うレスポンス照合で無線通信が不成立になると、前記無線通信環境下にノイズが発生したと判定し、前記メカニカルキーの使用を促す使用催促通知前記通知手段に通知させることを特徴とする電子キーシステム。
  2. 前記通知手段は、前記車両に設けられ、前記使用催促通知を前記車両側で行うことを特徴とする請求項に記載の電子キーシステム。
  3. 前記通知手段は、前記電子キーに設けられ、前記ノイズ有無判定手段は、前記無線通信を不成立と判定した際、その旨を通知する通信不成立通知を、前記キー照合において前記電子キーから送信される無線信号とは異なる周波数帯で前記電子キーに向けて発信し、前記通知手段は、前記通信不成立通知を受信した際、当該通知に基づき動作することにより、前記使用催促通知を前記キー側で行うことを特徴とする請求項又はに記載の電子キーシステム。
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